JP2008078031A - 液滴回収装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 真空を保ったまま、金属残滓を回収する。
【解決手段】 排出管21および廃液タンク23はヒータ29で覆われており、排出管21および廃液タンク23内の残滓は液状となる。排出管21の先端は溶解した残滓の界面よりも矢印α方向に伸びているので、残滓の界面25bは一定の位置で均衡する。残滓はノズル13から供給された液滴がそのまま排出管21に供給されると、その分、増加する。圧力調整器27は、廃液タンク23内の圧力を徐々に低くするよう調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液滴回収装置に関し、特に反応室内の圧力を保持したまま不要となった液滴を回収することを目的とする。
今日、半導体の微細高集積化の要求はますます高まっており、集積度を高めるために、より波長の短い極端紫外線を用いることが提案されている。極端紫外線を生成する手法としては、ターゲットに強力パルスレーザ光を照射することにより、ターゲットをプラズマ化させる手法が知られている。
特許文献1には、前記ターゲットとしての液体キセノンの液滴を生成する標的材料供給装置が開示されている。簡単に説明すると、図6に示すように、ノズル200の標的材料供給ライン166は圧電トランスデューサ172で覆われている。圧電トランスデューサ172の振動によって、標的材料供給ライン166に供給される液体キセノンは液滴として射出される。
特開2004-006365号
上記キセノンガスはその扱いやすさという点ではターゲットとして好ましいが、波長13.5nmの極端紫外光の生成効率が低い。このため、量産用には不適と指摘されており、より生成効率の高いスズの金属をターゲットとして用いることが提案されている。
一方、金属液滴をターゲットとして用いた場合、以下のような問題があった。前記ターゲットのプラズマ化は、真空チャンバー内で行われる。したがって、金属液滴の残滓を上記真空チャンバーを真空に保ったまま、排出する必要がある。
かかる問題は、液滴を供給する反応室が真空の場合だけでなく、反応室と外部とで圧力が異なる場合に同様に問題となる。また、金属以外でも同様に問題となる。
この発明は、反応室内の圧力を保持しつつ、供給した液滴を外部に回収することができる液滴回収装置またはその方法を提供することを目的とする。より詳しくは、真空中にて生成された金属液滴を、真空状態を保ったまま、外部に排出できる金属液滴排出装置またはその方法を提供することを目的とする。
1)本発明にかかる金属残滓排出装置は、A)金属の液滴を供給する液滴供給部および供給された液滴の進行方向に開口部を有する真空室、B)前記開口部と連結された排出管、C)前記排出管内に存在する残滓が溶解する温度で、前記排出管を保温する排出管保温手段、D)前記溶解した溶解残滓を蓄積する蓄積筐体、E)前記蓄積筐体内に存在する残滓が溶解する温度で、前記蓄積筐体を保温する蓄積筐体保温手段を備え、F)前記蓄積筐体内に蓄積される溶解残滓の水平位置が前記排出管の端部に形成された開口部よりも高い位置になるよう、前記排出管の開口部を前記蓄積筐体内に位置させている。したがって、前記真空状態を保ったまま、前記残滓を前記真空室から取り出すことができる。
2)本発明にかかる金属残滓排出装置においては、前記蓄積筐体は密封されており、前記蓄積筐体内の圧力を検出する検出手段、および前記蓄積筐体内の圧力が予め設定した設定圧力になるように圧力を調整する圧力調整手段を備えている。したがって、前記排出管における残滓の高さを一定に保つ制御が可能となる。
3)本発明にかかる極端紫外光生成装置は、A)請求項1または2の金属残滓排出装置、B)前記真空室に液滴を供給する液滴生成装置、C)前記真空室に供給された液滴をプラズマ化させ極端紫外光を生成する手段を備えている。前記真空状態を保ったまま、前記残滓を前記真空室から取り出すことができるので、回収するために操作者による積極的な作業が不要である。
4)本発明にかかる露光装置は、本発明にかかる極端紫外光生成装置を備えている。したがって、前記真空状態を保ったまま、前記残滓を前記真空室から取り出すことができるので、回収するために操作者による積極的な作業が不要である。
5)本発明にかかる液滴回収装置においては、A)供給された液滴を反応させる反応室、B)前記反応室内に供給された液滴のうち、不要となった液滴を排出するための排出管、C)前記排出管内に位置する排出液滴が液状化するよう前記排出管の温度を制御する排出管温度制御手段、D)前記排出液滴を蓄積する蓄積筐体、E)前記排出液滴が液状化するよう前記蓄積筐体の温度を制御する蓄積筐体温度制御手段を備え、F)前記蓄積筐体内に蓄積される液状体の表面の水平位置が前記排出管の端部に形成された開口部よりも高い位置になるよう、前記開口部を前記蓄積筐体内に位置させ、G)前記反応室と前記蓄積筐体の圧力差を利用して、前記反応室内の圧力を保ちつつ、前記排出液滴を回収する。
したがって、前記反応室の圧力状態を保ったまま、前記不要となった液滴を前記反応室から取り出すことができる。
6)本発明にかかる液滴回収方法においては、A)供給された液滴を反応させる反応室に不要となった液滴を排出するための排出管を連結し、B)前記排出管の下部に蓄積筐体を設け、C)前記排出管内に位置する排出液滴が液状化するよう前記排出管の温度を制御し、D)前記前記蓄積筐体内に位置する排出液滴が液状化するよう前記蓄積筐体の温度を制御し、E)前記蓄積筐体内に蓄積される液状体の表面の水平位置が前記排出管の端部に形成された開口部よりも高い位置になるよう、前記開口部を前記蓄積筐体内に位置させ、F)前記反応室と前記蓄積筐体の圧力差を利用して、前記反応室内の圧力を保ちつつ、前記排出液滴を回収する。したがって、前記反応室の圧力状態を保ったまま、前記不要となった液滴を前記反応室から取り出すことができる。
7)本発明にかかる液滴回収方法においては、A)供給された液滴を反応させる反応室に不要となった液滴を排出するための排出管を連結し、B)前記排出管の下部に蓄積筐体を設け、C)前記排出管内に位置する排出液滴が液状化するよう前記排出管の温度を制御し、D)前記前記蓄積筐体内に位置する排出液滴が液状化するよう前記蓄積筐体の温度を制御する液滴回収方法であって、E)前記反応室の圧力は大気圧よりも低く設定されており、F)前記排出管の先端の開口部にかかる大気圧と前記反応室内の圧力の差で定義される排出液滴保持圧力によって、前記排出管内の蓄積させた排出液滴が保持されるよりも長くなるように前記排出管の長さを設定している。したがって、前記反応室の圧力状態を保ったまま、前記不要となった液滴を前記反応室から取り出すことができる。
特許請求の範囲にて用いた用語の意義について説明する。
「第1の保温部」は、実施形態ではヒータ41が、「第2の保温部」は、実施形態ではヒータ42が、「第3の保温部」は、実施形態ではヒータ43およびヒータ44が該当する。また、「反応室」は実施形態では真空チャンバー15が、「不要となった液滴」が残滓に該当する。
〔第1実施形態〕
図1に、本発明にかかる液滴排出装置を有する極端紫外光生成装置の外観概略図を示す。極端紫外光生成装置1は、溶融ポット3、圧力調整器8、輸送管9、ノズル13、真空チャンバー15、電源部17、パルスレーザ光源19、排出管21、ヒータ29,廃液タンク23、圧力調整器27、バルブ61、廃液タンク24、圧力調整器37、フィルタ73、輸送管81、バルブ62、コントローラ51を備えている。
溶解ポット3には、溶融金属5が蓄えられる。本実施形態においては、溶解金属として錫を用いた。溶解ポット3には錫が液状にて蓄えられるように錫の融点以上の温度で保温されている。溶解ポット3には、不活性ガス封入管7が設けられており、圧力調整器8は、不活性ガス封入管7を介して溶解ポット3に0.3MPa不活性ガスを加圧している。
なお、錫の融点は232度(摂氏)であるが、数MPaの加圧であれば融点はほとんど変わらないので、本実施形態においては、溶解ポット3を300度(摂氏)で保温した。
輸送管9は金属で構成されている。本実施形態においては、外径(直径)3.18mm,肉厚0.71mmのステンレス管を採用した。
輸送管9は、後述するようにパルス電流により、溶解ポットと同様に約300度(摂氏)で保温される。輸送管9の先端にはノズル13が設けられており、液状の溶解錫が排出される。また、ノズル13の直前にオリフィス(図示せず)が形成されている。輸送管中を移動する溶解錫はオリフィスにて排出圧力が変化する。
輸送管9の端部9a,9bには電源部17からパルス電流が与えられる。本実施形態においては、電源部17からパルスピーク電流100A、パルス幅20μs、パルス周波数20kHzのパルス電流を供給するようにした。かかるパルス電流は、輸送管9および内部の溶解錫を流れる。これにより、輸送管9および溶解錫は発熱し、体積変動を起こす。かかる体積変動の程度は、ステンレスと溶解錫とで異なる(溶解錫の方が大きい)。したがって、溶解錫の体積膨張により溶解錫に脈流が発生する。
体積膨張による脈流の生成について簡単に説明する。図2に示すように、溶融スズの電気抵抗(Ω/cm)は、溶解錫の電気抵抗率(Ωm)および、輸送管9の内半径から求めることができる。輸送管9の電気抵抗(Ω/cm)も同様である。輸送管9は外径(直径)3.18mm,肉厚0.71mmであり、また、溶融錫(300度)の電気抵抗率は4.8E-7Ωmであり、ステンレスの電気抵抗率は7.3E-7Ωmである。したがって、長さ1cmあたり溶融錫の電気抵抗Rs、長さ1cmあたり輸送管9の電気抵抗Ryは、Rs=0.0020、Ry=0.0013(Ω/cm)となる。この例では、ピーク電流は100Aであり、上記抵抗の割合から、溶解錫に流れる電流値Is,輸送管9に流れる電流値Iyは、Is=40A、Iy=60Aとなる。
ここでパルス幅20μsであり、また、溶融錫の長さ1cmあたりの加熱エネルギーEs(J/pulse)、輸送管9の長さ1cmあたりの加熱エネルギーEy(J/pulse)は、電流値の二乗*抵抗値*パルス幅で求められるので、それぞれ、Es=6.4E-5 、Ey=9.5E-5となる。また、1パルスあたりの温度上昇(K/pulse)は、加熱エネルギー/(比熱*体積*密度)で得られる。したがって、溶融錫の1パルスあたりの温度上昇Ks、輸送管9の1パルスあたりの温度上昇Ky(K/pulse)は、Ks=1.1mK 、Ky=0.4mKとなる。
また、1パルスあたりの温度上昇による配管半径の増加Δrは、配管内径をr、肉厚t、線膨張係数βとすると、Δr=β*r*ΔTで求めることができる。この場合、図2からβ=1.73E-5(/K),輸送管9は外径(直径)3.18(mm),肉厚0.71(mm)であるので、r=0.88(mm)である。また、輸送管9の1パルスあたりの温度上昇KyはKy=0.4(mK)である。したがってΔr=6.51E-9 (mm)となる。
また、輸送管9の長さ1cm当たりの伸びNy(cm/cm)は、Ny=(β*Ky)で得られるので、この場合、Ny=7.41E-9(mm)となる。以上から、配管拡がりによる体積増加Tyは、Ty=2πr*Δr+πr2 *Nyで得られるので、この場合、Ty=5.4E-10 (cm3)となる。
また、輸送管9の長さ1cm当たりのスズ体積膨張Tsは、Ks*溶解錫体積膨張率*πr2で得られるので、この場合、Ts=1.1E-3 *9.0E-5*πr2=2.5E-9 (cm3)である。すなわち、輸送管9と、輸送管9内の溶解錫の体積膨張は、後者の方が約4.5倍程度大きい。
一方、上記与えられる電流はパルス電流である。したがって、溶解錫は周期的体積変動を引き起こし、ノズル13から排出される溶解錫は排出された後、液滴状態となる。かかる液滴状態への変化について、図3を用いて説明する。ノズル13から排出された溶解錫は、排出後しばらくは連続しており(領域(a))、その後は周期的なくびれが発生し(領域(b))、さらにその後は分裂して液滴が生成される(領域(c))。
このように、ノズル13に物理的な振動子を設けていないので、液滴が生成される脈流の周波数を高くでき、これにより、液滴の径および生成周期を短くすることができる。
真空チャンバー15に供給された溶解錫の液滴にはパルスレーザ光源19から周波数数kHz〜100kHzのレーザが照射される。これにより連続発光に近い特性を有する極端紫外線を得ることができる。
真空チャンバー15内に供給された液滴の一部は利用されないままとなり、そのままでは真空チャンバー15内にたまってしまう。本実施形態においては、排出管21および廃液タンク23を保温状態とし、廃液タンク23内の溶解錫の界面23aよりも深く排出管21の先端29aを位置させるとともに、廃液タンク23内の圧力を圧力調整器27で調整することにより、排出管23の長さを短くしつつ、真空チャンバー15外に残滓を回収するようにしている。
詳細について説明する。真空チャンバー15は、ノズル13の重力方向下部に開口部15aを有している。開口部15aには、排出管21が連結されている。排出管21および廃液タンク23はヒータ29で覆われている。ヒータ29はコントローラ51で排出管21および廃液タンク23を300度(摂氏)保温するよう制御される。したがって、排出管21および廃液タンク23内の残滓は液状となる。また、排出管21の下部には廃液タンク23が設けられており、かかる廃液タンク23内には溶解した残滓が蓄積されている。排出管21の先端は溶解した残滓の界面よりも矢印α方向に伸びている。したがって、廃液タンク23内の圧力が一定であれば、排出管21内には残滓の界面25bは一定の位置で均衡する。具体的には、真空チャンバー15は真空であるので、界面25bから界面23aまでの残滓の単位面積あたりの重量が、廃液タンク23内の圧力により、界面23aに印加される単位面積あたり圧力が均衡する位置である。なお、残滓はノズル13から供給された液滴がそのまま排出管21に供給されると、その分、増加する。したがって、界面25bの位置がある位置よりも高くならないようにするため、圧力調整器27は、廃液タンク23内の圧力を徐々に低くするよう調整する。
このように、残滓を保温して液状体として扱うことにより、真空チャンバー15内の真空を保持したまま、残滓を廃液タンク23に回収することができる。
さらに、廃液タンク23の蓄積された溶解錫は、廃液タンク24に移され、その後、シリコンウェハー交換時のように液滴生成が停止するときに、溶解ポット3に供給される。
本実施形態においては、圧力差を用いることにより溶解ポット3への再供給を行うようにした。
通常動作時は、圧力調整器8を高気圧にし(例えば、3気圧の加圧)、圧力調整器27を錫溶液が一定の高さを保つよう低圧力とする。また、圧力調整器37を圧力調整器27よりも高く、かつ圧力調整器8よりも低い圧力とする。さらに、廃液タンク23と廃液タンク24の間のバルブ61、廃液タンク24と溶解ポット3の間のバルブ62を閉状態とする。したがって、この状態では、廃液タンク23、廃液タンク24,および溶解ポット3間には溶解錫は流れない。
つぎに、廃液タンク23にある程度たまると、たまった溶解錫を廃液タンク24に移動させる必要がある。この場合には、圧力調整器8を高気圧に、圧力調整器27を錫溶液が一定の高さを保つよう低圧力にとしたまま、圧力調整器37を圧力調整器27よりも低圧力とする。また、バルブ61を開状態とする。かかる圧力差により液滴の供給止めることなく、廃液タンク23から廃液タンク24へ溶解錫を移動させることができる。
液滴生成が停止すると、廃液タンク24から溶解ポット3へ回収した溶解錫を移動させる。この場合には、圧力調整器8を真空、または低気圧に(例えば、0.3気圧等)、圧力調整器27を錫溶液が一定の高さを保つよう低圧力にし、圧力調整器37を圧力調整器8よりも高く、かつ、溶解ポット3まで溶解錫を移動できる程度の圧力とする。バルブ61を閉状態、バルブ62を開状態とする。これにより、廃液タンク24から輸送管81を介して、溶解ポット3へ溶解錫が流れる。その際、フィルタ73により不純物は取り除かれる。
なお、バルブ61,62の開閉の切換えは、空気圧、電磁弁等を用いることができる。
本実施形態においては、第1および第2の廃液タンクを設け、一旦、第2の廃液タンクに移した後、液滴の供給用のタンクの圧力を低くすることができる時機に、第2の廃液タンクから液滴供給タンクに再供給している。したがって、モータ等を用いることなく、圧力調整だけで回収した溶解錫を再供給することができる。
また、本実施形態においては、ノズルの重力方向下部に排出管21を設けたが、例えば、液滴を帯電させて、位置を移動させて一部の液滴を間引き処理する場合には、当該利用せず、回収される液滴が案内される部位に、排出管21を設けるようにすればよい。
また、本実施形態においては、2つの廃液タンクを用いた場合について説明したが、排出管21の途中にバルブを設け、溶解ポット3に移動させる場合に、かかるバルブを閉状態とするようにしてもよい。
なお、本実施形態においては、液状化させるものとして金属を用いたが、これに限定されるものではない。例えば、キセノンのように常温では気体で冷却すると液体となる場合には、排出管21および廃液タンク23を所定温度に冷却するようにすればよい。
なお、本実施形態においては、金属の融解温度よりも高く保温することにより、金属を液状化させる場合について説明したが、これに限定されるものではない。
また、本実施形態においては、真空チャンバーの真空を保ちつつ、外部に残滓を排出する場合について説明したが、内外の圧力差を保ちつつ、外部に残滓を排出する装置についても適用可能である。
なお、本実施形態においては、廃液タンク23を閉状態とし圧力調整器で圧力調整をするようにしたが、取り出した残滓の自動回収および供給が不要であれば、廃液タンク23を開状態とし、界面23aへの圧力として大気圧を用いることもできる。
〔第2実施形態〕
図4を用いて、他の実施形態について説明する。図4では、排出管21の長さを所定長L以上とすることにより、上部を開口した廃液タンク23の界面23aに排出管21の先端21aが至らないように位置させても、真空チャンバー15の真空状態を保ったまま、残滓を排出できる。これは、先端21aには矢印α方向とは逆方向に大気圧がかかっており、これと均等する量の溶解錫がたまれば、これを超える分だけが排出されるからである。所定長Lは、溶解錫の密度から特定することができる。溶解錫の密度は、水銀の約1/2倍であるので、L=1.5メートル以上とすればよい。
なお、一旦残滓が蓄積し、真空室15の真空を保つようにするために、上記実施形態においては、排出管21の先端に設けられたバルブ41を閉め、所定量の残滓がたまったら、バルブ41を開けるようにすればよい。
〔他の実施形態〕
上記各実施形態においては、液滴供給の機構として、液滴供給部がパルス電流を流すことにより、体積変動を起こさせ、これにより溶解錫に脈流を起こす場合について説明したが、液滴供給の機構はどのようなものであってもよい。
また、金属としてはリチウムなど他の金属であってもよい。
上記実施形態においては、筐体として、真空チャンバーの場合について説明したので、円筒形状である場合について説明したが、その形状はどのような形状であってもよい。
本実施形態においては、パルスレーザ光源を用いて、真空室に供給された液滴をプラズマ化させ極端紫外光を生成するようにしたが、パルス放電を行うことにより、極端紫外光を発生させるようにしてもよい。
また、本極端紫外光生成装置を備えた露光装置として構成することもできる。
上記各実施形態においては、極端紫外線を生成する装置における残滓回収装置に適用した場合について説明したが、他の液滴回収装置に適用することもできる。
また、上記実施形態では真空チャンバーに適用した場合について説明したが、真空以外でも、液滴が供給される液滴供給筐体内と、液滴供給筐体外にて圧力が異なる場合であれば、かかる圧力差を保ったまま、不要となった液滴を液滴筐体外に排出することができる。例えば、第1実施形態において、内部が高圧である場合には、圧力調整器27にて圧力を調整すればよい。
また、本実施形態においては、液滴生成装置の重力方向下部に開口部を設けた場合について説明したが、液滴の進行方向の前方に開口部を設けるようにしてもよい。さらに、真空チャンバーを金属の溶解温度以上に保つとともに、真空チャンバーの底面を溶解した金属が流れて開口部に集まる形状にすることにより、レーザが照射されて飛散した金属残滓を回収することもできる。
また、排出管21内部に界面検出センサーを設けて蓄積した残滓の高さを計測して、圧力調整器27で調整してもよい。また、かかる界面センサーではなく、単位時間あたりの積載量を計測しておき、所定時間ごとに、圧力調整器27による圧力を調整するようにしてもよい。
また、ノズル13から供給される液滴の速度が高速になると、界面25bに衝突して、その結果、溶解錫が跳ね返り、真空チャンバー15内の内面に付着するおそれがある。かかる問題を解決するために、図5に示すような構造としてもよい。図5においては、排出管21の上部に、飛散防止ブロック81を設けている。飛散防止ブロック81は、断面円形の折れ曲がり孔89を有する。折れ曲がり孔89は、上部曲がり部89aおよび下部曲がり部89bを有しており、両者は逆の方向に傾いており、これにより折れ曲がり孔89は、ほぼ、くの字形状をなしている。また、飛散防止ブロック81は真空チャンバー15と同様に錫の溶解温度にて保温されている。飛散防止ブロック81における飛散防止機能について説明する。排出される液滴は上部曲がり部89aの第1衝突面である面83に衝突する。面83は落下方向に対して、45度よりもさらに下側に傾いて形成されており、これにより、衝突した液滴は、第2衝突面である面85方向に反射される。面85でも同様に反射され、面88に衝突するか、衝突せずに、界面25bに落下する。仮に、界面25bへ落下することにより溶解錫が飛散しても、これは、面87に衝突し、真空チャンバー15内へは到達しない。
このようにして飛散防止ブロック81は、溶解錫の跳ね返りを防止することができる。なお、面83については、液滴と濡れ性の無い金属を用いればよい。たとえば、錫であればステンレス等である。また、セラミック、ガラス、サファイア、ルビーなどを使用することもできる。これにより、衝突による面の変形を防止することができる。
本実施形態においては、真空チャンバー15の底面はすり鉢状となっており、付着した錫は溶解すると、飛散防止ブロック81に集まってくる。飛散防止ブロック81と底面との間には溝90が設けられている。したがって、飛散防止ブロック81を前記底面から突出するように配置した場合でも、飛散防止ブロック81の側面に、集まってきた溶解錫が蓄積されることなく、排出管21に排出することができる。なお、すり鉢状の底面の一番低いところに飛散防止ブロック81の上面が位置するように飛散防止ブロック81を埋め込むようにすると、かかる溝は不要となる。
本実施形態においては、折れ曲がり孔89は断面円形としたが、これに限定されるものではない。
なお、飛散防止ブロック81に代えて、液滴が落下する位置に斜め方向に突出した板状部材を設け、且つその下部に排出管を設置するようにしてもよい。
極端紫外線生成装置の概要図である。 体積膨張を演算するための特定値が記載された表を示す図である。 ノズル13から排出される溶解錫から液滴ができる状態を説明する図である。 別の残滓回収装置を有する極端紫外線生成装置の概要図である。 飛散防止ブロックの機能を説明する図である。 従来の液滴生成装置の概要図である。
符号の説明
1・・・・極端紫外線生成装置
3・・・・溶融ポット
5・・・・溶融錫
7・・・・不活性ガス封入管
9・・・・輸送管
13・・・ノズル
15・・・真空チャンバー
17・・・電源部
19・・・パルスレーザ光源
21・・・排出管
23・・・廃液タンク
25・・・ガス封入管
29・・・ヒータ
31・・・排出管
51・・・コントローラ

Claims (7)

  1. 金属の液滴を供給する液滴供給部および開口部を有する真空室、
    前記開口部と連結された排出管、
    前記排出管内に存在する残滓が溶解する温度で、前記排出管を保温する排出管保温手段、
    前記溶解した溶解残滓を蓄積する蓄積筐体、
    前記蓄積筐体内に存在する残滓が溶解する温度で、前記蓄積筐体を保温する蓄積筐体保温手段、
    を備え、
    前記蓄積筐体内に蓄積される溶解残滓の水平位置が前記排出管の端部に形成された開口部よりも高い位置になるよう、前記排出管の開口部を前記蓄積筐体内に位置させたこと、
    を特徴とする金属残滓排出装置。
  2. 請求項1の金属残滓排出装置において、
    前記蓄積筐体は密封されており、
    前記蓄積筐体内の圧力を検出する検出手段、
    前記蓄積筐体内の圧力が予め設定した設定圧力になるように圧力を調整する圧力調整手段、
    を備えたことを特徴とするもの。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかの金属残滓排出装置、
    前記真空室に液滴を供給する液滴生成装置、
    前記真空室に供給された液滴をプラズマ化させ極端紫外光を生成する手段、
    を備えたことを特徴とする極端紫外光生成装置。
  4. 請求項3の極端紫外光生成装置を備えたことを特徴とする露光装置。
  5. 供給された液滴を反応させる反応室、
    前記反応室内に供給された液滴のうち、不要となった液滴を排出するための排出管、
    前記排出管内に位置する排出液滴が液状化するよう前記排出管の温度を制御する排出管温度制御手段、
    前記排出液滴を蓄積する蓄積筐体、
    前記排出液滴が液状化するよう前記蓄積筐体の温度を制御する蓄積筐体温度制御手段、
    を備え、
    前記蓄積筐体内に蓄積される液状体の表面の水平位置が前記排出管の端部に形成された開口部よりも高い位置になるよう、前記開口部を前記蓄積筐体内に位置させ、
    前記反応室と前記蓄積筐体の圧力差を利用して、前記反応室内の圧力を保ちつつ、前記排出液滴を回収すること、
    を特徴とする液滴回収装置。
  6. 供給された液滴を反応させる反応室に不要となった液滴を排出するための排出管を連結し、
    前記排出管の下部に蓄積筐体を設け、
    前記排出管内に位置する排出液滴が液状化するよう前記排出管の温度を制御し、
    前記前記蓄積筐体内に位置する排出液滴が液状化するよう前記蓄積筐体の温度を制御し、
    前記蓄積筐体内に蓄積される液状体の表面の水平位置が前記排出管の端部に形成された開口部よりも高い位置になるよう、前記開口部を前記蓄積筐体内に位置させ、
    前記反応室と前記蓄積筐体の圧力差を利用して、前記反応室内の圧力を保ちつつ、前記排出液滴を回収すること、
    を特徴とする液滴回収方法。
  7. 供給された液滴を反応させる反応室に不要となった液滴を排出するための排出管を連結し、
    前記排出管の下部に蓄積筐体を設け、
    前記排出管内に位置する排出液滴が液状化するよう前記排出管の温度を制御し、
    前記前記蓄積筐体内に位置する排出液滴が液状化するよう前記蓄積筐体の温度を制御する液滴回収方法であって、
    前記反応室の圧力は大気圧よりも低く設定されており、
    前記排出管の先端の開口部にかかる大気圧と前記反応室内の圧力の差で定義される排出液滴保持圧力によって、前記排出管内の蓄積させた排出液滴が保持されるよりも長くなるように前記排出管の長さを設定したこと、
    を特徴とする液滴回収方法。
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