JP2008077728A - 対物レンズ及びそれを用いた光ピックアップ装置 - Google Patents

対物レンズ及びそれを用いた光ピックアップ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008077728A
JP2008077728A JP2006254235A JP2006254235A JP2008077728A JP 2008077728 A JP2008077728 A JP 2008077728A JP 2006254235 A JP2006254235 A JP 2006254235A JP 2006254235 A JP2006254235 A JP 2006254235A JP 2008077728 A JP2008077728 A JP 2008077728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
objective lens
wavelength
solid material
optical member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006254235A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008077728A5 (ja
Inventor
Hidemi Takayama
英美 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2006254235A priority Critical patent/JP2008077728A/ja
Publication of JP2008077728A publication Critical patent/JP2008077728A/ja
Publication of JP2008077728A5 publication Critical patent/JP2008077728A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lenses (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

【課題】 高いNA(開口数)であり、かつ環境安定性の優れた光学素子及びそれを用いた光ピックアップ装置を得ること。
【解決手段】 光情報記録媒体に光を集光するための対物レンズであって、
該対物レンズは第1の固体材料より成る基板と、該基板の材料とは異なる第2の固体材料より成り、該基板の一面に形成した光学部材とを有し、該光学部材の第2の固体材料のアッベ数をνd、該光学部材の第2の固体材料の部分分散比をθgFとするとき、
θgF−(−1.665×10−7・νd+5.213×10−5・νd
−5.656×10−3・νd+0.755)>0
かつ、
θgF−(−1.665×10−7・νd+5.213×10−5・νd
−5.656×10−3・νd+1.011)<0
なる条件を満足すること。
【選択図】 図1

Description

本発明は対物レンズ及びそれを用いた光ピックアップ装置に関し、光情報記録媒体(光ディスク)に対する記録及び再生が可能な光ヘッドに使用される高いNA(高NA(開口数))の対物レンズに関するものである。
特にレーザ光源のモードホップが発生しても性能劣化の少ない色消し用の対物レンズや、保護層の厚さが異なる複数種類の光ディスクに対する記録及び再生に異なる波長レーザを使用する色収差補正がなされた対物レンズに関するものである。
従来、光ピックアップ装置ではCD(コンパクトディスク)に対応し、レーザ光源から発した赤外レーザ光を光ディスク上に集光することで記録及び再生を行っている。このような装置としてCD−ROM、CD−RWが製品化されてきた。また最近はDVDとCDの両方に対応し、DVD用には赤色レーザ光(波長650nm)、CD用には赤外レーザ光(波長780nm)を使用した光ピックアップ装置が製品化されている。また最近はさらに青色レーザ光(波長405nm)を使用することで記録密度を高めたBlu−ray Disk規格やHD−DVD規格に対応した光ピックアップ装置も実用化されている。
現在、これらの3種類の光ディスク(メディア)に1つの対物レンズで対応した光ピックアップ装置はまだ市販されていない。この理由としては3種類の光ディスクは異なる規格に基づいて作成されており、光ディスクの保護層(透明基板)の厚みもCDが1.2mm、DVDが0.6mm、Blu−ray Diskが0.1mm、HD−DVDが0.6mmとなっているからである。さらに異なる波長のレーザ光にそれぞれ異なる開口数(NA)にて対応する必要があることなど、開発上の課題が多いからである。
この異なる保護層の厚みに対応するために、対物レンズを光軸方向に移動させれば、近軸的な集光位置を移動させることはできる。しかしながら保護層の厚さが変化すると球面収差が変化するため、単に対物レンズを移動させるのみではレーザ光の波面が乱れ、スポットを必要な径に収束させることができず、情報の記録及び再生ができなくなる。
またDVDの使用時に球面収差が補正されるよう設計された対物レンズをCDの再生に利用すると、該対物レンズを光軸方向に移動させることにより近軸的な集光位置を記録面に一致させることができる。しかしながら球面収差がオーバーになり、情報の高い精度の再生ができなくなる。
そこで保護層の厚さに応じて各光ディスクに適したレーザ光を対物レンズに入射させる光学系が種々提案されている(特許文献1,2参照)。
特許文献1は、対物レンズの手前(光入射側)にホログラムレンズを設けて単一の半導体レーザから発したレーザ光を0次光と1次光とに分離している。そして平行光である0次光を保護層の薄い光ディスク用のスポット、発散光である1次光を保護層の厚い光ディスク用のスポットとして形成する技術を開示している。
上記特許文献1の光学系によれば、ホログラムレンズを保護層の厚さに応じて最も適したレーザ光が得られるよう設計することにより、球面収差の発生を抑え、それぞれの光ディスクに関して回折限界性能を有するスポットを得ることができる。
特許文献2は、その実施例に示されているようにCDにおいては波長780nの赤外レーザ光、DVDにおいては波長650nmの赤色レーザ光、HD−DVDにおいては波長400nmの青色レーザ光を用いている。つまり特許文献2においては波長の違いに着目して対物レンズのレンズ面に回折格子を設けることで3つの光ディスクに対応した光ピックアップ用の対物レンズを開示している。
この特許文献2の実施例においては、赤色と青色のレーザ光のNAが明るいためにスポット径が小さく深度(焦点深度)が狭い。このためレーザ光源のモードホップにおける波長変動によるピント変化に対応することが難しい。赤色と赤外のレーザ光においてはレーザモードホップが0.2〜0.3nm/℃、青色のレーザ光においてはレーザモードホップが0.04〜0.07nm/℃程度発生する。赤色のレーザ光の深度が2μm程度であることから考えるとモードホップに対する対応を行うことは必須である。
またさらにBlu−ray Disk規格に対応した対物レンズにおいては青色のレーザ光におけるNAは0.85となり、焦点深度は非常に狭く0.7μm程度であり、さらに問題は深刻である。
また従来の2つの波長に対応可能な光ピックアップ装置の対物レンズはプラスチックレンズにて構成されており、温度に対する屈折率変化を回折格子(回折レンズ)の負の分散を利用することで補正する構成となっている。
しかしながらプラスチックレンズは温度に対する屈折率変化であるdn/dtが-100×10-6/℃と大きい。そのために全てを補正すると回折レンズのパワーが大きくなり、緩やかな温度変動に対しては屈折率の変化と回折レンズの色収差で良好に補正することができる。しかしながら温度変化に対するレーザモードホップによる階段上に変化する波長の変化に対して大きなピントずれとなってしまう。
従って実用上は回折レンズのパワーを弱くして、該回折レンズのパワーをその径方向に変化させることで球面収差が波長変動時に発生するようにしている。これにより軸上のピント移動とマージナル光線のピント移動とを反対方向に移動するように構成することでバランスをとっている。
特開平7−98431号公報 特開2001-195769号公報
回折光学を使用した回折光学素子は高NAになるに従ってレンズのサグ量が大きくなる。さらに回折格子の加工は非常に難しくなるため回折格子のベース面のサグ量を減らす工夫が必要であり、できれば回折格子を使用しない方が技術的にも製造的にも有利である。
特にBlu−ray DiskにおいてはNAが0.85以上と非常に明るくスポット径が非常に小さいために、僅かな波面収差の変化でもスポット径に大きな乱れを発生させてしまう。そのため上記に示した従来の方法では対応することが極めて難しい状況であった。
また上記に示した従来の方法によると回折格子を用いても複数波長により異なる種類の光ディスクの記録及び再生を行う場合、全ての波長に対してピントを出した上で収差補正を行うことは実際は非常に困難であった。
本発明はレーザ光源のモードホップが発生しても良好なる結像性能の維持が可能な色収差が良好に補正された対物レンズ及びそれを用いた光ピックアップ装置の提供を目的とする。
請求項1の発明の対物レンズは、
光情報記録媒体に光を集光するための対物レンズであって、
該対物レンズは第1の固体材料より成る基板と、該基板の材料とは異なる第2の固体材料より成り、該基板の一面に形成した光学部材とを有し、該光学部材の第2の固体材料のアッベ数をνd、該光学部材の第2の固体材料の部分分散比をθgFとするとき、
θgF−(−1.665×10−7・νd+5.213×10−5・νd
−5.656×10−3・νd+0.755)>0
かつ、
θgF−(−1.665×10−7・νd+5.213×10−5・νd
−5.656×10−3・νd+1.011)<0
なる条件を満足することを特徴としている。
請求項2の発明の対物レンズは、
光情報記録媒体に光を集光するための対物レンズであって、
該対物レンズは第1の固体材料より成る基板と、該基板の材料とは異なる第2の固体材料より成り、該基板の一面に形成した光学部材とを有し、該光学部材の第2の固体材料のアッベ数をνd、該光学部材の第2の固体材料の部分分散比をθgdとするとき、
θgd−(−1.687×10−7・νd+5.702×10−5・νd
−6.603×10−3・νd+1.500)>0
かつ、
θgd−(−1.687×10−7・νd+5.702×10−5・νd
−6.603×10−3・νd+1.809)<0
なる条件を満足することを特徴としている。
請求項3の発明は請求項1の発明において、
前記光学部材の第2の固体材料のアッベ数をνd、前記光学部材の第2の固体材料の部分分散比をθgdとするとき、
θgd−(−1.687×10−7・νd+5.702×10−5・νd
−6.603×10−3・νd+1.500)>0
かつ、
θgd−(−1.687×10−7・νd+5.702×10−5・νd
−6.603×10−3・νd+1.809)<0
なる条件を満足することを特徴としている。
請求項4の発明は請求項1から3のいずれか1項の発明において、
前記光学部材の第2の固体材料のアッベ数νdは、
νd<60
なる条件を満足することを特徴としている。
請求項5の発明は請求項1から4のいずれか1項の発明において、
前記光学部材の第2の固体材料は、樹脂であることを特徴としている。
請求項6の発明は請求項1から4のいずれか1項の発明において、
前記光学部材の第2の固体材料は、無機微粒子を透明媒体に分散させた混合体からなることを特徴としている。
請求項7の発明は請求項1から6のいずれか1項の発明において、
前記光学部材の第2の固体材料は、成形型を用いて光重合成形または熱重合成形されることを特徴としている。
請求項8の発明は請求項1から7のいずれか1項の発明において、
前記基板の両面は屈折面より成り、そのうち少なくとも一方の屈折面は非球面形状であることを特徴としている。
請求項9の発明は請求項1又は2の発明において、
前記基板は、少なくとも一方の面に回折格子を有していることを特徴としている。
請求項10の発明の光ピックアップ装置は、
請求項1から9のいずれか1項に記載の対物レンズと、互いに異なった波長のレーザ光を放射する複数のレーザ光源と、を有していることを特徴としている。
本発明によればレーザ光源のモードホップが発生しても良好なる結像性能の維持が可能な色収差が良好に補正された対物レンズ及びそれを用いた光ピックアップ装置を達成することができる。
また本発明における光学素子は少なくとも2種類の異なる厚みを有した光ディスクに対応し、該光ディスクについてそれぞれ異なる色のレーザ光により光スポットを結像させ、各波長に対して良好に色収差を補正することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の対物レンズ(光学素子)を用いた光ピックアップ装置の実施例1の要部概略図である。図2は図1の対物レンズの要部断面図である。
図中、PCは光ピックアップ装置である。14は光ディスクの一部分である。11は第1の光ディスクに記録した情報を再生するための半導体レーザ(光源手段、第1の光源)であり、波長405nmのレーザ光(青色レーザ光)を射出する。12は第2、第3の光ディスクに記録した情報を再生するためのハイブリッド半導体レーザ(光源手段、第2、第3の光源)であり、波長650nm(赤色光)と波長780nm(赤外)のレーザ光を射出する。
7は光合成手段(ビームスプリッター)であり、波長405nmの光束を透過させ、波長650nmと波長780nmのレーザ光を反射させる特性を有している。6は偏光ビームスプリッタであり、P偏光を透過させ、S偏光を反射させる特性を有している。2はコリメータレンズであり、光源手段11,12から発せられた発散光束を平行光束に変換する。17は1/4波長板である。3は絞りである。
1は対物レンズであり、コリメータレンズ2からの平行光束を光情報記録面(光ディスク面)16に集光する。対物レンズ1は、少なくとも2種類の異なる厚みの保護層(透明基板)に対応した3種類の光ディスク(光情報記録媒体)に対応するように構成されている。
3種類の光ディスクの情報を読み取るときは、それぞれ波長の異なる青色、赤色、赤外の3つの色光のレーザ光のうちから1つのレーザ光を選択して用いている。
対物レンズ1は3つの色光のレーザ光をいずれも光ディスク14の情報記録面16に結像させている。
15は光ディスク14を構成する透明基板である。18はシリンドリカルレンズであり、偏光ビームスプリッタ6で反射した光に非点収差を与えて出射している。13は光検出器である。13aは2次元アクチュエータであり、光検出器13からの光信号(合焦信号)を用いて対物レンズ1の位置を変えている。
次に図1の構成において第1、第2、第3の光ディスクの情報を再生する場合について説明する。
まず第1の光ディスクの情報を再生する場合について説明する。この場合は、半導体レーザ11を用いる。半導体レーザ11から波長405nmのレーザ光(光束)が出射し、光合成手段であるビームスプリッタ7を透過する。
そしてビームスプリッタ7を透過したレーザ光(P偏光)は、偏光ビームスプリッタ6、コリメータレンズ2、そして1/4波長板17を透過して円偏光の平行光束となる。
この平行光束は絞り3によって絞られ、対物レンズ1により第1の光ディスク14の透明基板(保護層)15を介して情報記録面16に集光される。
そして情報記録面16で情報ビットにより変調されて反射した光束は、再び対物レンズ1、絞り3、1/4波長板17、コリメータレンズ2を透過する。コリメータレンズ2を透過したレーザ光(S偏光)は、偏光ビームスプリッタ6に入射し、ここで反射した光束はシリンドリカルレンズ18により非点収差が与えられ、光検出器13上へ入射する。そして光検出器13からの出力信号を用いて、第1の光ディスク14に記録された情報の読み取り信号が得られる。
また光検出器13上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行う。この検出結果に基づいて2次元アクチュエータ13aが半導体レーザ11から発せられたレーザ光を第1の光ディスク14の情報記録面16上に結像するように対物レンズ1を移動させる。それと共に半導体レーザ11からのレーザ光を規定のトラックに結像するように対物レンズ1を移動させる。
第2の光ディスクの情報を再生する場合について説明する。このときはハイブリッド半導体レーザ12の第2の光源から波長650nmのレーザ光が出射し、ビームスプリッタ7で反射される。第1の半導体11からのレーザ光と同様、偏光ビームスプリッタ6、コリメータレンズ2、1/4波長板17、絞り3、対物レンズ1を介して第2の光ディスク14の透明基板15を介して情報記録面16に集光される。
そして情報記録面16で情報ビットにより変調されて反射したレーザ光は、再び対物レンズ1、絞り3、1/4波長板18、コリメータレンズ2を透過して、偏光ビームスプリッタ6に入射する。偏光ビームスプリッタ6で反射したレーザ光は、シリンドリカルレンズCLにより非点収差が与えられ、光検出器13上へ入射し、その出力信号を用いて、第2の光ディスク14に記録された情報の読み取り信号が得られる。
また第1の光ディスクの場合と同様、光検出器13上でのスポットの形状変化、位置変化による光量変化を検出して、合焦検出やトラック検出を行い、2次元アクチュエータ13aにより、合焦、トラッキングのために対物レンズ1を移動させる。
次に第3の光ディスクの情報を再生する場合について説明する。このときは第2の光ディスクを再生する場合と同様にハイブリッド半導体レーザ12の第3の光源から波長780nmのレーザ光を出射する。そして第2の光ディスクを再生する場合と同様の光路により、光検出器13によりビーム検知及び合焦検出やトラック検出を行い、2次元アクチュエータ13aにより、合焦、トラッキングのために対物レンズ1を移動させる。
上記の透明基板15の厚みは前述した如く第1、第2、第3の光ディスク14によりそれぞれ規格化されている。
次に本実施例における対物レンズ1の特徴について説明する。
対物レンズはガラスまたは樹脂材料等の第1の固体材料よりなる基板21と、その一方の面に基板21とは異なる第2の固体材料より成る光学部材22を形成している。光学部材22の光学作用面に部分分散比の大きい(高い)屈折作用を持たせている。つまりパワーを有する屈折光学素子(光学部材)22を、部分分散比が大きい固体材料で形成している。
尚、ここで屈折光学素子とは屈折作用でパワーが生じる、屈折レンズを意味し、回折作用でパワーが生じる回折光学素子を含んでいない。
また、固体材料とは、光学系を使用する状態で固体の材料を指し、製造時の光学系を使用する前での状態は、どのような状態であっても良い。また製造時には液体材料であっても、それを硬化させて固体材料としたものも、ここでいう固体材料に該当する。
後述する各実施例に用いられる屈折光学素子(光学部材)22は、光入射側(前方、拡大側)と光射出側(後方、縮小側)が共に屈折面であり、このうち少なくとも一方の屈折面は屈折力を有している。
本実施例において光学部材22のアッベ数をνd、部分分散比をθgFとする。このとき光学部材22は、以下の条件式(1a),(1b)を満足するように常温常圧で成形されている。
θgF−(−1.665×10−7・νd+5.213×10−5・νd
−5.656×10−3・νd+0.755)>0 ‥‥‥(1a)
かつ、
θgF−(−1.665×10−7・νd+5.213×10−5・νd
−5.656×10−3・νd+1.011)<0 ‥‥‥(1b)
条件式(1a),(1b)を満足する固体材料より成る屈折光学素子を光学系中に用いることによって、g線からC線の広い波長帯域にわたって色収差の補正を良好に行っている。
また光学部材22の材料は、部分分散比をθgdとするとき、以下の条件式(2a),(2b)を満足している。
θgd−(−1.687×10−7・νd+5.702×10−5・νd
−6.603×10−3・νd+1.500)>0 ‥‥‥(2a)
θgd−(−1.687×10−7・νd+5.702×10−5・νd
−6.603×10−3・νd+1.809)<0 ‥‥‥(2b)
条件式(2a),(2b)を満足する固体材料より成る屈折光学素子を光学系中に用いることによって、g線からC線の広い波長帯域にわたって色収差の補正を良好に行っている。
本実施例では条件式(1a),(1b)または条件式(2a),(2b)を満足することによって、g線とd線間の色収差補正を行うことが容易になる。これにより、g線からC線の広い波長帯域でより緻密な色収差の補正が容易となる。
尚、条件式(1a),(1b)に加えて条件式(2a),(2b)を同時に満足させれば、さらにg線からC線の広い波長帯域でより緻密な色収差の補正が容易となる。
ここでアッベ数νd、部分分散比θgF,θgdはg線(波長435.8nm),F線(486.1nm),d線(587.6nm),C線(656.3nm)に対する材料の屈折率をそれぞれNg,Nd,NF,NCとするとき、
νd=(Nd−1)/(NF−NC)
θgd=(Ng−Nd)/(NF−NC)
θgF=(Ng−NF)/(NF−NC)
である。
図28は本発明の条件式(1a)、(1b)の範囲を説明するための説明図、図29は本発明の条件式(2a)、(2b)の範囲を説明するための説明図である。図28において横軸はνd、縦軸はθgF、図29において横軸はνd、縦軸はθgdである。
本実施例では色収差の補正の観点から、光学部材22の材料のアッベ数νdが
νd<60 ‥‥‥(3)
なる条件を満足する固体材料とすることが好ましい。
条件式(1a),(1b)または条件式(2a),(2b)を満足する固体材料(以下、「光学材料」とも称す。)の具体例としては、樹脂が挙げられる。
様々な樹脂の中でもUV硬化樹脂(Nd=1.635,νd=22.7,θgF=0.69)やN−ポリビニルカルバゾール(Nd=1.696,νd=17.7,θgF=0.69)は条件式(1a),(1b)を満足する光学材料である。尚、条件式(1a)、(1b)を満足する樹脂であれば、これらに限定するものではない。
また、一般の硝材とは異なる特性を持つ光学材料として、下記の無機酸化物ナノ微粒子を合成樹脂中に分散させた混合体がある。
混合体としては、
TiO(Nd=2.304,νd=13.8),Nb5(Nd=2.367,νd=14.0),ITO(Nd=1.8581,νd=5.53)がある。さらにCr23(Nd=2.2178,νd=13.4),BaTiO3(Nd=2.4362,νd=11.3)がある。
これらの無機酸化物の中では、TiO2(Nd=2.304,νd=13.8,θgF=0.87)微粒子を合成樹脂中に適切なる体積比で分散させた場合、上記条件式(1a),(1b)または条件式(2a),(2b)を満足する光学材料が得られる。
TiO2は様々な用途で使われる材料であり、光学分野では反射防止膜の光学薄膜を構成する蒸着用材料として用いられている。他にも光触媒、白色顔料として、またTiO2微粒子は化粧品材料として用いられている。
後述する各実施例において樹脂に分散させるTiO2微粒子の平均径は、散乱の影響を考えると2nmから50nm程度がよく、凝集を抑えるために分散剤を添加しても良い。TiO2を分散させる媒体材料としては、ポリマーが良く、成形型を用いて光重合成形または熱重合成形することにより高い量産性を得ることができる。
また、ポリマーの光学定数の特性としても、部分分散比が大きいポリマー、あるいはアッベ数が小さいポリマーか、両者を満たすポリマーが良く、N−ポリビニルカルバゾール、スチレン、ポリメタクリル酸メチル(アクリル)が適用できる。後述する各実施例ではTiO2微粒子を分散させるホストポリマーとしてUV硬化樹脂を用いている。しかし、これに限定するものではない。
本実施例の固体材料は、無機微粒子(例えば、ナノ微粒子)を透明媒体に分散させた混合体であることが好ましい。
ナノ微粒子を分散させた混合体の分散特性N(λ)は、良く知られたDrudeの式から導きだされた次式によって簡単に計算することができる。つまり、波長λにおける屈折率N(λ)は、
N(λ)=[1+V{NTiO (λ)−1}+(1−V){N (λ)−1}]1/2
である。
ここで、λは任意の波長、NTiOはTiOの屈折率、Nはポリマーの屈折率、Vはポリマー体積に対するTiO微粒子の総体積の分率である。
後述する各実施例では、条件式(1a),(1b)または条件式(2a),(2b)を満足する光学材料を光学系中のレンズやレンズ表面に設けられた屈折力のある層(面)に適用している。
そして、この光学材料で構成された屈折面を非球面とすれば、色の球面収差の色収差フレアを良好に補正することができる。また、この光学部材と空気の雰囲気とで界面を形成したり、屈折率の低い光学材料とで界面を形成したりすれば、界面の僅かな曲率変化で色収差を大きく変化させることができるため好ましい。
次に部分分散比が大きい光学材料でパワーのある光学部材を光学系中に用いたときの光学系の収差補正に及ぼす作用について説明する。
光学材料の屈折率の波長依存特性(分散特性)において、アッベ数は分散特性曲線の全体の傾きを表し、部分分散比は分散特性曲線の曲がり具合を表している。
一般的に光学材料は、短波長側の屈折率が長波長側の屈折率よりも高く(アッベ数が正の値)、分散特性曲線は下に凸状(部分分散比が正の値)の軌跡を描き、短波長側になるほど波長の変化に対する屈折率の変化は大きくなる。そして、アッベ数の小さい分散の大きな光学材料ほど部分分散比が大きくなり、分散特性曲線は下に凸状が強まる傾向にある。
部分分散比が大きな光学材料では、その光学材料を用いたレンズ面の色収差係数の波長依存特性曲線は、部分分散比が小さな光学材料を用いた場合に比べて短波長側でより大きな曲がりを示す。
一方、部分分散比が小さな光学材料では、その光学材料を用いたレンズ面の色収差係数の波長依存特性曲線は波長域全体でより直線に近い形状を示す。
硝材など一般的な光学材料の部分分散比は、アッベ数に対してほとんど直線的な変化をする。この直線的な変化から外れた特性を持つ光学材料が、異常部分分散性を示す光学材料である。異常部分分散を持つ光学材料として、一般的には分散の小さな蛍石がある。しかし、分散が小さく異常部分分散を持つ光学材料もアッベ数に対する変化はほとんど一様である。
異常部分分散を持つ光学材料をパワーのあるレンズとして用いた場合、レンズ面の色収差係数の波長依存特性曲線は一般の硝材を用いた場合と比べると、より線形性が高くなるか(部分分散比が小さい)又は、より曲がりが大きくなる(部分分散比が大きい)。
色収差係数の波長依存特性曲線の線形性が高いという点で、回折光学素子は部分分散比が極めて小さい。回折光学素子を用いた光学系では、全波長域に渡って色収差を良好に補正できる。しかし回折と屈折では光への影響が異なる。一般の光学材料は、上述の様にアッベ数は常に正の値をとり、また分散特性曲線は多かれ少なかれ下に凸状となる。
これに対して回折光学素子では逆に長波長側の屈折率の方が短波長側の屈折率よりも高くなり、また屈折率の波長に対する変化も一様となる。したがって回折光学素子のアッベ数は−3.45と負の値をとり、またその分散特性は直線となる。
このような一般の屈折材料とは異なる特性を活かした、回折光学素子を用いた光学系では、回折光学素子以外の部分で発生した大きな色収差を回折光学素子部分でキャンセルすることにより、全波長域に渡って色収差を良好に補正することができる。
このように、部分分散比が極めて小さな光学材料を用いて光学系全体で全波長域に渡って色収差を良好に補正できる。
各実施例では異常部分分散材料のうち一般の硝材と比べて部分分散比が高い光学材料を用いて光学系全体で全波長域に渡って色収差を良好に補正している。
一般の硝材と比べて部分分散比の小さな光学材料と部分分散比の高い光学材料とをレンズに用いた場合の違いは、そのレンズ面における色収差係数の波長依存特性曲線の短波長側の曲がりが少なくなるか大きくなるかということである。
また、この短波長側の曲がりは光学材料の分散特性の曲がりによるものである。ここで今、単純化のためにd線の屈折率とアッベ数が等しい光学材料について説明する。部分分散比が大きい材料、普通の部分分散比が普通の材料(一般の光学材料)、そして部分分散比が小さな材料を同じパワーでレンズとして使った時の、この短波長側と長波長側の色収差係数の差をそれぞれΔN、ΔN、ΔNとする。このときのこれらの関係は以下の式で表される。
ΔN>ΔN>ΔN>0 ‥‥‥(a)
片方のレンズを異常部分分散の材料で構成した2枚のレンズの組み合わせから成る光学系について説明する。
まず部分分散比が普通の材料と部分分散比が小さな材料で構成される同じパワーのレンズが2枚並んでいるとすると、この光学系の短波長側と長波長側の色収差係数の差は、ΔN+ΔNとなる。これは部分分散比の普通の材料を2枚用いた時と比べると、ΔN−ΔNだけ減っていることになる。つまり部分分散比が普通の材料を2枚用いたときに比べて色収差を減らすことができる。
次に部分分散比が普通の材料と、部分分散比が大きな材料の組み合わせについて説明する。
この光学系の短波長側と長波長側の色収差係数の差は、ΔN+ΔNとなる。これは部分分散比が普通の材料を2枚用いた時と比べると、ΔN−ΔNだけ増えている。
したがって、曲がりの少ない部分分散比が小さい材料を用いた場合に、短波長側の色収差を減らすことができるとすれば、曲がりの大きい部分分散比が大きな材料を用いた場合は、逆に短波長側の色収差を増やしてしまう。
しかし、これは部分分散比が大きな材料と部分分散比が小さな材料を同じパワーで用いた場合である。この状態で部分分散比が大きな材料を用いたレンズのパワーを正,負逆にする、つまり2枚並んでいるレンズのうち片方のレンズのパワーを正,負逆にして、そこに部分分散比が大きな材料を用いる。すると部分分散比の大きな材料を用いた場合は、部分分散比が普通の材料を2枚用いたときと比べると逆にΔN−ΔNだけ短波長側の収差を減らすことができる。
部分分散比が普通の材料を組み合わせても、色収差係数の波長依存特性曲線の曲がり成分と傾き成分を同時に波長域全体で色収差を良好に補正することは困難である。
そこで部分分散比が普通の硝材に比べて短波長側の曲がり成分を減らすことのできる部分分散比が小さな材料を適切に用いて色収差を補正することができる。しかし短波長側の色収差を減らすという観点では、部分分散比が大きな材料を部分分散比が小さな材料とは逆のパワーで用いてやれば同様なことが可能である。なお、パワーの正負が異なるということは、部分分散比が大きな材料と部分分散比が小さな材料では短波長側以外でも逆の作用をする。したがって、それとバランスを取るための光学系の他の硝材の動かし方も逆になる。
また屈折光学系においてはアッベ数の絶対値が小さい、すなわち分散が大きければ、色収差を独立に補正することが可能となるので好ましい。このことをレンズ面の軸上色収差係数及び倍率色収差係数を用いて説明する。
屈折レンズの面のパワー変化をΔψとするとレンズ面での軸上色収差係数の変化ΔLと倍率色収差係数の変化△Tは、次のように表せる。
ΔL∝Δψ/ν ‥‥‥(b)
ΔT∝Δψ/ν ‥‥‥(c)
式(b)及び式(c)から明らかなとおり、レンズ面のパワー変化に対する各収差係数の変化ΔL,ΔTは、アッベ数νの絶対値が小さい(つまり分散が大きい)ほど大きくなる。したがって、アッベ数νの絶対値が小さい分散の大きな材料を用いれば、必要な色収差を得るためのパワー変化量は小さくて済むことになる。
このことは収差論上、球面収差、コマ収差や非点収差に大きな影響を及ぼすことなく色収差をコントロールでき、色収差補正の独立性が高まることを意味する。
逆に、分散の小さな材料を用いると、必要な色収差を得るためのパワー変化量は大きくなり、それに伴って球面収差の諸収差が大きく変化し、色収差補正の独立性が弱まることになる。したがって、光学系を構成するレンズのうち、少なくとも1つのレンズ面は、高分散材料で形成された屈折レンズ面であることが収差補正上重要である。
また屈折光学系部分は一般の光学材料と組み合わせて使用するため、屈折光学系部分に用いられる材料の部分分散比は一般の光学材料とは異なることが必要ではあるが、あまりかけ離れすぎては良くない。
あまりに一般の光学材料とかけ離れた材料より成るレンズとして用いた場合、そのレンズ面の色収差係数の波長依存特性曲線の短波長側の曲がりが大きくなる。その大きな曲がりを打ち消すためには、他のレンズのパワーも強くしなければならず、結局、球面収差、コマ収差や非点収差に大きな影響を及ぼし、収差補正上困難となる。
つまり、屈折光学系部分の材料としては、一般の光学材料に比べて部分分散比が大きな光学材料であり、かつ一般の光学材料と比べて部分分散比がかけ離れすぎないことも重要である。
本発明の各実施例で特定する条件式(1a),(1b)または条件式(2a),(2b)は、上述した原理に基づいて色収差を良好に補正するためのアッベ数νdと部分分散比θgFの関係を表したものである。つまり、屈折光学素子GNLの材料としては、一般の光学材料に比べて部分分散比が大きな光学材料であり、かつ一般の光学材料と比べて部分分散比がかけ離れすぎないことも重要である。
本発明で特定する条件式(1a),(1b)または条件式(2a),(2b)は、上述した原理に基づいて色収差を良好に補正するためのアッベ数νdと部分分散比θgF、θgdの関係を表したものである。
なお、条件式(1a)の数値範囲は、以下の範囲とすることで更に良好なる色収差の補正効果が期待できる。
θgF−(−1.665×10−7・νd+5.213×10−5・νd
−5.656×10−3・νd+0.762)>0 ‥‥‥(1aa)
条件式(1b)の数値範囲は、条件式(1a),(1aa)を満足した上で、以下の範囲とすると更に良好なる色収差の補正効果が期待できる。
θgF−(−1.665×10−7・νd+5.213×10−5・νd
−5.656×10−3・νd+0.870)<0 ‥‥‥(1bb)
更に望ましくは、条件式(1bb)を以下に示す範囲とするのが良い。
θgF−(−1.665×10−7・νd+5.213×10−5・νd
−5.656×10−3・νd+0.825)<0 ‥‥‥(1bbb)
条件式(2a)の数値範囲は、以下の範囲とすることで更に良好なる色収差の補正効果が期待できる。
θgd−(−1.687×10−7・νd+5.702×10−5・νd
−6.603×10−3・νd+1.513)>0 ‥‥‥(2aa)
条件式(2b)の数値範囲は、条件式(2a),(2aa)を満足した上で、以下の範囲とすると更に良好なる色収差の補正効果が期待できる。
θgd−(−1.687×10−7・νd+5.702×10−5・νd
−6.603×10−3・νd+1.620)<0 ‥‥‥(2bb)
更に望ましくは、条件式(2bb)を以下に示す範囲とするのが良い。
θgd−(−1.687×10−7・νd+5.702×10−5・νd
−6.603×10−3・νd+1.580)<0 ‥‥‥(2bbb)
条件式(3)の数値範囲は、以下の範囲とすることで更に良好なる色収差の補正効果が期待できる。
νd<45 ‥‥‥(3a)
更に望ましくは、条件式(3a)を以下に示す範囲とするのが良い。
νd<30 ‥‥‥(3b)
更に望ましくは、条件式(3b)を以下に示す範囲とするのが良い。
νd<25 ‥‥‥(3c)
条件式(1a),(1b)または条件式(2a),(2b)を満足する光学材料として、UV硬化樹脂1、N−ポリビニルカルバゾールを用いている。またTiOをホストポリマーであるUV硬化樹脂、N−ポリビニルカルバゾールに分散させたTiO微粒子分散材料を用いている。
なおTiO微粒子を分散させるUV硬化樹脂は2種類(UV硬化樹脂1、UV硬化樹脂2)を用いている。
図2に示す本発明に係わる対物レンズ1において21は基板であり、固体材料Aより成っている。22は固体材料Aとは異なる固体材料Bより成る光学部材である。固体材料Bは条件式(1a),(1b)または条件式(2a),(2b)を満足する。23は非球面からなる第1面、24は第1面と異なる非球面形状を有する第2面、25はディスク側の光線出射面であり、非球面形状より成る第3面、26は対物レンズ1の光軸である。
基板21の材料はガラスでもプラスチックでも良い。通常基板21はモールド成形により作成される。このため、使用可能である材料が成形可能である材料であれば良い。
光学部材22の固体材料Bは上述した如くuv硬化樹脂や熱可塑性樹脂、ナノ微粒子を分散させた材料より成り、条件式(1a),(1b)または条件式(2a),(2b)を満足する部分分散性を有している。この部分分散性により基板より成る単玉レンズ21から発生する色収差を微妙なレベルまでチューニングすることが容易である。これは高NAで狭焦点深度の光ピックアップ用の光学素子において効果が大きい。
次に複数種類の波長(複数波長)のレーザ光を用いて光情報記録媒体(光ディスク)での記録及び再生を行う場合について説明する。
複数波長のレーザ光による記録及び再生は上述した如く異なる複数の種類の光ディスクに対して記録及び再生を行う場合に必要である。複数波長のレーザ光による読み取りを行う為には対物レンズの色収差を複数波長のレーザ光に対して補正する必要がある。blu−ray Diskの様な高NAによる読み書きが必要な場合には色収差の補正効果が大きい回折光学素子(回折格子)を用いるのが良い。
図3(A)、(B)は本実施例で用いる回折格子の形状を示した説明図である。図3(A)は回折格子を光軸方向から見たときの格子輪帯、図3(B)は断面形状を示している。
図3(A)、(B)に示したように本実施例の回折格子は単層より成っている。本実施例においては更に光学部材22(第2面24)に前述した固体材料Bより成る光学部材を使用することで色収差の補正を行っている。これによりそれぞれのレーザ光の波長において良好に色収差を補正することが容易となり、安定的な記録及び再生が可能となる。
図3(A)、(B)において31は回折格子、32は基板(レンズ)、33は回折部である。尚、本実施例の回折格子31は図3(B)に示ように単層の回折部より成るが、これに限らず、複層の積層した回折部より構成しても良い。
また回折格子31は分散特性が一般的なガラスの光学材料による特性と大幅に異なる特性を有している。具体的にはアッベ数νd及び部分分散比θgFは
Figure 2008077728
となる。従って色収差の制御に非常に効果的である。
尚、λdはd線の波長、λFはF線の波長、λCはC線の波長、λgはG線の波長である。
本実施例においては、波長405nm、650nm、780nmという可視域を超えた広い波長域について色収差を制御するために回折格子を利用している。
図3(A)に示したように回折格子31は光軸に対して径方向に回折部33のピッチを変化させることで、回折による屈折のパワーを変化させることができる。従って回折格子31の格子部33のピッチを径方向の位置によって変化させることによって非球面の効果を持たせることもできる。
図4、図5、図6は各々本発明を実施しない場合、つまり光学部材を用いない場合の複数波長の記録再生用の光ピックアップ装置用の光学系の説明図である。
図4、図5、図6において41は対物レンズであり、第1面(光入射面)に回折格子47を有しており、また第1面、第2面(光射出面)はともに非球面形状より成っている。42,43,44は各々保護層(透明基板)である。
図4,はCD用の光ピックアップ装置の光学系の説明図であり、レーザ光源としては波長780nmのレーザ光を使用し、厚み1.2mmの保護層42下の記録再生面に対して情報の記録再生を行っている。
図5はDVD用の光ピックアップ装置の光学系の説明図であり、レーザ光源としては波長680nmの波長のレーザ光を使用し、厚み0.6mmの保護層43下の記録再生面に対して情報の記録再生を行っている。
図6はBlu−ray Disk用の光ピックアップ装置の光学系の説明図であり、光源としては波長405nmのレーザ光を使用し、厚み0.1mmの保護層44の下の記録再生面に対して情報の記録再生を行っている。
図7、図8、図9は各々図4、図5、図6に対応した対物レンズにおける球面収差図である。
図7は図4に示すレーザ光の波長λ=780nm、NA=0.45の場合、図8は図5に示すレーザ光の波長λ=650nm、NA=0.65の場合を示している。また図9は図6に示すレーザ光の波長λ=405nm、NA=0.85の場合を示している。
図7、図8、図9から分かる通り、初期の設計性能としては問題のないレベルとなっており、Blu−ray Disk規格対応で、かつCD、DVDに対応可能な対物レンズよりなっている。
図10、図11、図12は各々図4、図5、図6に対応した各波長に対する球面収差の変化を示したグラフである。
図10、図11、図12においては横軸に波長、縦軸に縦収差(軸上色収差)を示している。図10、図11、図12において複数のラインがあるのは瞳上の光線比率において0.1間隔の光線について示しているためである。
図10は図4に示すレーザ光の波長λ=780nm、NA=0.45の場合、図11は図5に示すレーザ光の波長λ=650nm、NA=0.65の場合を示している。また図12は図6に示すレーザ光の波長λ=405nm、NA=0.85の場合を示している。
図10、図11、図12より明らかなようにそれぞれ使用波長において光束は一点に集光している。しかしながら、波長に対しては殆どリニアに光線到達位置が変化している。NA=0.85のBlu−ray Disk対応の場合に設計上の焦点深度は0.6μm程度であり、生産上の製造公差により、さらに焦点深度は減少する。
本実施例を実施しない場合には1℃の温度変動によるレーザ光源のモードホップにより0.3μmのピント移動が発生し、ピント移動の変化が急激であるため合焦のために対物レンズを移動が追随できず読み取りエラーが発生してしまう。
図13、図14、図15は各々本発明の実施例1の複数波長の記録再生用の光ピックアップ装置の光学系の説明図である。
実施例1の構成の数値については後述する数値実施例1として表1に示している。
図13、図14、図15において71は対物レンズ(図1における対物レンズ1と対応)であり、第1面(光入射面)に回折格子77を有しており、また第1面、第2面(光射出面)はともに非球面形状より成っている。72,73,74は各々保護層(透明基板)、75は絞りである。
76は前記条件式(1a),(1b)または条件式(2a),(2b)を満たす固体材料Bで形成された光学部材であり、レプリカ成形により基板上に成形されている。
図13はCD用の光ピックアップ装置の光学系の説明図であり、レーザ光源としては780nmのレーザ光を使用し、厚み1.2mmの保護層72下の記録再生面に対して情報の記録再生を行っている。
図14はDVD用の光ピックアップ装置の光学系の説明図であり、レーザ光源としては680nmの波長のレーザ光を使用し、厚み0.6mmの保護層73下の記録再生面に対して情報の記録再生を行っている。
図15はHD−DVD用の光ピックアップ装置の光学系の説明図であり、光源としては405nmのレーザ光を使用し、厚み0.1mmの保護層74の下の記録再生面に対して情報の記録再生を行っている。
図13、図14、図15からも明らかなように回折格子を有した第1面のサグ量は従来の光学系と比較して大幅に小さくなる。これにより形状の観点からも回折格子の壁面によるシャドー損失や回折効率の悪化に対する改善効果、成形の難易度の緩和といった効果がある。
図16、図17、図18は各々本発明の実施例1の各波長における球面収差図である。
図16は図13に示すレーザ光の波長λ=780nm、NA=0.45の場合、図17は図14に示すレーザ光の波長λ=650nm、NA=0.65の場合を示している。また18は図15に示すレーザ光の波長λ=405nm、NA=0.85の場合を示している。
図16、図17、図18から分かる通り、それぞれCD、DVD、HD−DVDの規格について良好なる光学性能を有している。
初期性能的には充分な光学性能となっており、これについては従来の光学系においては2面で収差補正をおこなっていたものに対して、3面を使用して収差補正を行う事が可能であることによるところも大きい。
図19、図20、図21は各々本発明の実施例1の各波長における波長に対する球面収差の変化を示したグラフである。
図19、図20、図21においては横軸に波長、縦軸に縦収差を示している。図19、図20、図21において複数のラインがあるのは瞳上の光線比率において0.1間隔に光線について示しているためである。
図19は図13に示すレーザ光の波長λ=780nm、NA=0.45の場合、図20は図14に示すレーザ光の波長λ=650nm、NA=0.65の場合を示している。また図21は図15に示すレーザ光の波長λ=405nm、NA=0.85の場合を示している。
図19、図20、図21からも明らかなように波長に対する性能劣化は最小限に抑えられ、レーザモードホップにより波長変動が発生しても安定した記録再生が可能となる。
図22は本発明を実施しない場合、つまり光学部材を用いない場合のBlu−ray Disk用の光ピックアップ装置用の光学系の説明図である。
図22はレーザ光源として405nmのレーザ光を使用し、厚み0.1mmの保護層102の下の記録再生面に対して情報の記録再生を行っている。
図22において対物レンズ101の第1、第2面は非球面形状であり、これにより良好に球面収差を補正することができる。しかしならが、レーザ光源のモードホップに起因する波長変動に対するピント移動及び球面収差変動はBlu−ray Diskのような高NAの対物レンズにおいては焦点深度が非常に狭いために問題となる。
図23は図22に対応した対物レンズにおける球面収差図であり、レーザ光の波長が±5nm変動した場合についても示している。Blu−ray Diskのピックアップの場合焦点深度は0.6μm程度であり、通常はオートフォーカスの機構によりピントを調整しているが、安定的に記録再生を行う為にはできるだけ波長に対する性能劣化を抑えておく必要がある。
図24は図22に対応した各波長における波長に対する球面収差の変化を示したグラフである。
図24においては横軸に波長、縦軸に縦収差を示している。図24において複数のラインがあるのは瞳上の光線比率において0.1間隔に光線について示しているためである。
同図のグラフからも明らかなように、波長の変動とともに急激に性能が劣化する。
図25は本発明の実施例2のBlu−ray Disku用の光ピックアップ装置用の対物レンズ1の説明図である。
図25はレーザ光源として405nmのレーザ光を使用し、厚み0.1mmの保護層134の下の記録再生面に対して情報の記録再生を行っている。
図25においては両面非球面の基板137にレプリカ工程によりUV硬化樹脂より成る光学部材136,138が光線入射側136と出射側138の両側に設けられている。また光学部材136,138の表面形状は共に両面とも非球面形状よりなっている。
図26は実施例2において、レーザ光の波長405nm付近の波長変動に対する縦収差を示したグラフである。同図より明らかなように波長に対する球面収差の劣化を最小限に抑えることができ、Blu−ray Disk規格においても記録及び再生を安定的に行うことが可能となる。
図27は本発明の実施例2の各波長における波長に対する縦収差の変化を示したグラフである。
図27においては横軸に波長、縦軸に縦収差を示している。図27において複数のラインがあるのは瞳上の光線比率において0.1間隔に光線について示しているためである。
図27からも明らかなように波長の変化に対する性能劣化を最小限に抑えて、良好なる記録再生が可能な光ピックアップ用の対物レンズの提供が可能となる。
また本実施例におけるUV硬化樹脂は熱重合のプロセスによっても成形することが可能であり、いずれにしても別にレンズを使用して光学系を構成するのに比較して構成がシンプルとなり、組み上げによる製作が容易に行える。また複数枚のレンズを鏡筒に組み付けた場合に問題となるレンズ間の偏心についても、硝子の基板(レンズ)を基準とした成形を行うことで最小限に抑えることが可能であり、良好なる光学性能を容易に得ることができる。
各実施例において、対物レンズ1は光ピックアップ用であるため径としては数mmと小径であり、通常ガラスモールド成形により作成される。また対物レンズ1は通常、UV硬化によるレプリカ成形により作成され、ガラスを基準として成形することで、小径レンズで問題となる偏芯精度が良好に維持されている。
また各実施例のように各要素を構成することで対物レンズ1は、従来補正することが難しかった色収差を良好に補正することができ、レーザ光源の温度変化から発生する波長変動(モードホップ)に対するピント移動及び球面収差変動を抑えることが可能となる。NA(開口数)0.85のBlu−ray Disk用の対物レンズにおいては、焦点深度が狭いため効果は顕著である。
「数値実施例」
以下に本発明の各実施例1、2の対物レンズから像面(光ディスク14の情報記録面16)までの数値実施例を示す。表中rは曲率半径、dは面間隔、nは各波長での屈折率を示す。また、波長により間隔が変化するものについては別表にまとめている。
非球面形状は光軸からの高さがhとなる非球面上の座標点の非球面の光軸上での接平面からの距離(サグ量)をX(h)、非球面の光軸上での曲率(1/r)をC、円錐係数をKとする。さらに4次、6次、8次、10次、12次の非球面係数をA4,A6,A8,A10,A12として、以下の式で表される。
Figure 2008077728
なお、表1における非球面の曲率半径は光軸上の曲率半径である。非球面を規定する円錐係数と非球面係数、そして回折レンズ構造を規定する光路差関数係数は表2に示される。
また回折格子の構造による光路長の付加量は光軸からの高さh、n次(偶数次)の光路差関数係数Cn、波長λを用いて、
φ(h)=(C1・h2+C2・h4+C3・h6+…)×2π/λ
により定義される光路差関数φ(h)により表す。
数値実施例において、NBF1はHOYA(株)のガラスモールド用の硝材 である。またPCは保護層に一般的に使用される樹脂材料のポリカーボネート である。
(数値実施例)
表1は図13、図14、図15に示す本発明の実施例1の数値実施例を示したものである。
Figure 2008077728
また表2は図25に示す本発明の実施例2の数値実施例である。
Figure 2008077728
本発明の実施例1の光ピックアップ装置の要部概略図 本発明の光学素子の説明図 本発明の単層型回折格子の説明図 本発明を実施しない場合の各波長における光路図 本発明を実施しない場合の各波長における光路図 本発明を実施しない場合の各波長における光路図 本発明を実施しない場合の各波長における収差図 本発明を実施しない場合の各波長における収差図 本発明を実施しない場合の各波長における収差図 本発明を実施しない場合の各波長に対する球面収差の変化図 本発明を実施しない場合の各波長に対する球面収差の変化図 本発明を実施しない場合の各波長に対する球面収差の変化図 本発明の実施例1の各波長における光路図 本発明の実施例1の各波長における収差図 本発明の実施例1の各波長における光路図 本発明の実施例1の各波長における光路図 本発明の実施例1の各波長における光路図 本発明の実施例1の各波長における光路図 本発明の実施例1の各波長に対する球面収差の変化図 本発明の実施例1の各波長に対する球面収差の変化図 本発明の実施例1の各波長に対する球面収差の変化図 本発明を実施しない場合のBlu-Ray対応ピックアップの光学系 本発明を実施しない場合のBlu-Ray対応ピックアップの光学系の球面収差 本発明を実施しない場合のBlu-Ray対応ピックアップの光学系の収差波長特性 本発明の実施例2のBlu-Ray対応光ピックアップの光学系 本発明の実施例2のBlu-Ray対応ピックアップの光学系の球面収差 本発明の実施例2のBlu-Ray対応ピックアップの光学系の縦収差の波長特性 本発明の実施例1の条件式(1a)、(1b)の範囲を説明する説明図 本発明の実施例1の条件式(2a)、(2b)の範囲を説明する説明図
符号の説明
1 対物レンズ
2 コリメータレンズ
3 絞り
4 光軸
6 偏光ビームスプリッタ
7 ビームスプリッタ
11 半導体レーザ
12 ハイブリッド半導体レーザ
13 光検出器
13a 2次元アクチュエータ
14 光ディスク
15 透明基板
16 情報記録面
17 1/4波長板
18 シリンドリカルレンズ
20 光学素子
21 基板
22 光学部材
PC 光ピックアップ装置
A 固体材料
B 固体材料

Claims (10)

  1. 光情報記録媒体に光を集光するための対物レンズであって、
    該対物レンズは第1の固体材料より成る基板と、該基板の材料とは異なる第2の固体材料より成り、該基板の一面に形成した光学部材とを有し、該光学部材の第2の固体材料のアッベ数をνd、該光学部材の第2の固体材料の部分分散比をθgFとするとき、
    θgF−(−1.665×10−7・νd+5.213×10−5・νd
    −5.656×10−3・νd+0.755)>0
    かつ、
    θgF−(−1.665×10−7・νd+5.213×10−5・νd
    −5.656×10−3・νd+1.011)<0
    なる条件を満足することを特徴とする対物レンズ。
  2. 光情報記録媒体に光を集光するための対物レンズであって、
    該対物レンズは第1の固体材料より成る基板と、該基板の材料とは異なる第2の固体材料より成り、該基板の一面に形成した光学部材とを有し、該光学部材の第2の固体材料のアッベ数をνd、該光学部材の第2の固体材料の部分分散比をθgdとするとき、
    θgd−(−1.687×10−7・νd+5.702×10−5・νd
    −6.603×10−3・νd+1.500)>0
    かつ、
    θgd−(−1.687×10−7・νd+5.702×10−5・νd
    −6.603×10−3・νd+1.809)<0
    なる条件を満足することを特徴とする対物レンズ。
  3. 前記光学部材の第2の固体材料のアッベ数をνd、前記光学部材の第2の固体材料の部分分散比をθgdとするとき、
    θgd−(−1.687×10−7・νd+5.702×10−5・νd
    −6.603×10−3・νd+1.500)>0
    かつ、
    θgd−(−1.687×10−7・νd+5.702×10−5・νd
    −6.603×10−3・νd+1.809)<0
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ。
  4. 前記光学部材の第2の固体材料のアッベ数νdは、
    νd<60
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の対物レンズ。
  5. 前記光学部材の第2の固体材料は、樹脂であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の対物レンズ。
  6. 前記光学部材の第2の固体材料は、無機微粒子を透明媒体に分散させた混合体からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の対物レンズ。
  7. 前記光学部材の第2の固体材料は、成形型を用いて光重合成形または熱重合成形されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の対物レンズ。
  8. 前記基板の両面は屈折面より成り、そのうち少なくとも一方の屈折面は非球面形状であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の対物レンズ。
  9. 前記基板は、少なくとも一方の面に回折格子を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の対物レンズ。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の対物レンズと、互いに異なった波長のレーザ光を放射する複数のレーザ光源と、を有していることを特徴とする光ピックアップ装置。
JP2006254235A 2006-09-20 2006-09-20 対物レンズ及びそれを用いた光ピックアップ装置 Pending JP2008077728A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006254235A JP2008077728A (ja) 2006-09-20 2006-09-20 対物レンズ及びそれを用いた光ピックアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006254235A JP2008077728A (ja) 2006-09-20 2006-09-20 対物レンズ及びそれを用いた光ピックアップ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008077728A true JP2008077728A (ja) 2008-04-03
JP2008077728A5 JP2008077728A5 (ja) 2009-11-05

Family

ID=39349633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006254235A Pending JP2008077728A (ja) 2006-09-20 2006-09-20 対物レンズ及びそれを用いた光ピックアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008077728A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3365719A4 (en) * 2015-10-22 2019-06-26 Heptagon Micro Optics Pte. Ltd. ATHERMIC OPTICAL ASSEMBLY

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000090477A (ja) * 1998-09-09 2000-03-31 Pioneer Electronic Corp 光ピックアップ、情報再生装置及び情報記録装置
JP2004061519A (ja) * 2002-06-06 2004-02-26 Enplas Corp 光ピックアップ用対物レンズ
JP2006145823A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Canon Inc 光学系
JP2006244656A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Ricoh Co Ltd 対物レンズ、光ピックアップ装置、及び光ディスク装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000090477A (ja) * 1998-09-09 2000-03-31 Pioneer Electronic Corp 光ピックアップ、情報再生装置及び情報記録装置
JP2004061519A (ja) * 2002-06-06 2004-02-26 Enplas Corp 光ピックアップ用対物レンズ
JP2006145823A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Canon Inc 光学系
JP2006244656A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Ricoh Co Ltd 対物レンズ、光ピックアップ装置、及び光ディスク装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3365719A4 (en) * 2015-10-22 2019-06-26 Heptagon Micro Optics Pte. Ltd. ATHERMIC OPTICAL ASSEMBLY
US11073677B2 (en) 2015-10-22 2021-07-27 Ams Sensors Singapore Pte. Ltd. Athermal optical assembly

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6865025B2 (en) Aberration compensating optical element, optical system, optical pickup device, recorder and reproducer
JP4060007B2 (ja) 光ディスク装置の光学系
JPWO2005101393A1 (ja) 光ピックアップ装置用の対物光学系、光ピックアップ装置、光情報記録媒体のドライブ装置、集光レンズ、及び光路合成素子
US7957249B2 (en) Objective lens, optical pickup apparatus and optical information recording and/or reproducing apparatus
US20060077792A1 (en) Objective optical element and optical pickup apparatus
JP2004005943A (ja) 記録再生用光学系、対物レンズ、収差補正用光学素子、光ピックアップ装置、及び記録再生装置
JP2006164497A (ja) 対物レンズ光学系及びこれを採用した光ピックアップ装置
EP1562187A2 (en) Optical pick-up apparatus and optical information recording and/or reproducing apparatus
JPWO2005083694A1 (ja) 対物光学系、光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置
JP2000260056A (ja) 複合対物レンズ,球面収差補正素子及び光情報記録再生装置
JP4531649B2 (ja) 反射防止膜、光ピックアップ用光学部品、対物レンズ及び光ピックアップ用光学部品の製造方法
US7636291B2 (en) Optical pickup apparatus
JP2005158089A (ja) 光ディスク用の対物レンズとそれを用いた光ヘッド装置
US7710848B2 (en) Optical pickup apparatus
JP2011165224A (ja) 光ピックアップおよび光ディスク装置、コンピュータ、光ディスクプレーヤ、光ディスクレコーダ
JP4852271B2 (ja) 光ピックアップ光学系、光ヘッド及び光ディスク装置
US20070211602A1 (en) Optical pickup apparatus
JP2008077728A (ja) 対物レンズ及びそれを用いた光ピックアップ装置
JP2003066326A (ja) 光ピックアップ装置に用いられる光学素子、光ピックアップ装置および光情報記録再生装置
JP4232188B2 (ja) 光ピックアップ装置用の対物レンズ、光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置
JP2006114081A (ja) 対物レンズ及び光ピックアップ装置
JP5083621B2 (ja) 対物レンズ及び光ピックアップ装置
JP2007122828A (ja) 回折面を有する光学素子、及びそれを用いた光ピックアップ装置
JP2004326868A (ja) 対物光学素子及び光ピックアップ装置
JP2004251924A (ja) ビームエクスパンダー及びこれを用いた光ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090915

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120306