JP2008077164A - コミュニケーションプログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】IMでのコミュニケーションから文書上へのコミュニケーションへの移行が容易になるとともに、簡易的なミーティング記録アプリケーションとしても使用することができるコミュニケーションプログラムを提供する。
【解決手段】表示再生機能10は通信相手とのコミュニケーションの経過などを表示する部分であり、テキスト表示や、音声、動画再生などもここに含む。通信機能11は他の端末上で起動しているIMプログラムとテキストや音声、映像、ファイル交換を行う機能を有する。また、自分が今応答できるかどうかなど、いわゆるプレゼンスを通知するためのデータの送受信もここで行う。変換機能12は、ユーザにIMアプリ上にドラッグ&ドロップなどして指定されたファイルを通信機能付きカプセル化文書としてコミュニケーションに使えるように変換し、カプセル化文書は通信機能11によって通信相手に送信される。
【選択図】図6
【解決手段】表示再生機能10は通信相手とのコミュニケーションの経過などを表示する部分であり、テキスト表示や、音声、動画再生などもここに含む。通信機能11は他の端末上で起動しているIMプログラムとテキストや音声、映像、ファイル交換を行う機能を有する。また、自分が今応答できるかどうかなど、いわゆるプレゼンスを通知するためのデータの送受信もここで行う。変換機能12は、ユーザにIMアプリ上にドラッグ&ドロップなどして指定されたファイルを通信機能付きカプセル化文書としてコミュニケーションに使えるように変換し、カプセル化文書は通信機能11によって通信相手に送信される。
【選択図】図6
Description
本発明は、コミュニケーションプログラムに関し、さらに詳しくは、テキスト、音声、及び映像データ等のメッセージを1又は複数のプログラム間でやりとりする技術に関するものである。
コミュニケーションの手段としてインスタントメッセージ(IM)アプリケーションが普及している。Yahooメッセンジャーや、AOLメッセンジャー、Windows(登録商標)メッセンジャー、Skypeなどがその代表格であり、テキストメッセージ交換機能や、ヘッドセットを用いるなどして電話のように会話のできる音声対話機能、ファイル転送機能、相手がオンラインかどうかを確認できるプレゼンス機能など多彩な機能を持つ。IMはPCを使ったリアルタイムコラボレーションツールの代表である。
しかし、簡単にリアルタイムで遠隔地とメッセージのやりとりができるということで便利なIMであるが、オフィスで使うアプリケーションとしては大きな問題がある。それは、IMでのコミュニケーションでは文書を介したコミュニケーションが困難な点にある。
しかし、簡単にリアルタイムで遠隔地とメッセージのやりとりができるということで便利なIMであるが、オフィスで使うアプリケーションとしては大きな問題がある。それは、IMでのコミュニケーションでは文書を介したコミュニケーションが困難な点にある。
IMは通常の固定や携帯の電話でのコミュニケーションを単にPC上でのコミュニケーションに置き換えただけに過ぎない面がある。IMはファイル転送が行える点などを見れば、通常の電話のコミュニケーションとは異なる機能を持ってはいるが、ファイル転送を行っても、単にファイルを転送しただけであり、同じファイルを見ることはできるものの、ファイルのどの部分に関して言及したいのかなど、細かい部分で相手に伝えることが難しく、実質的に文書を介したコミュニケーションは困難である。つまり、この点で考えると通常の固定電話や携帯電話でのコミュニケーションとなんら変わらない。このように、IMはPC上で動作し、同じPC上では文書も閲覧できるにも関わらず、文書と連携する術がないためその利点を全く活かしていないと言える。
また、コミュニケーションに使われる文書に関しても通常のオフィス文書ではリアルタイムでのコミュニケーションは困難であり、通信機能付きのカプセル化文書のようなリアルタイムコミュニケーション用の文書を用いる必要がある。
また、コミュニケーションに使われる文書に関しても通常のオフィス文書ではリアルタイムでのコミュニケーションは困難であり、通信機能付きのカプセル化文書のようなリアルタイムコミュニケーション用の文書を用いる必要がある。
従来技術として特許文献1には、Webページを使ったコラボレーションチャットを使って作業画面(Webページ)に対する操作指示を送り、チャットの内容からコマンドを解釈したり、文書中に吹き出しのようにチャット内容を表示することによって、文書(Webページ)とコミュニケーションの融合を図るコラボレーションサーバについて開示されている。
また、特許文献2として、オブジェクトに対して吹き出しでチャットできるようにすることで、オブジェクトとチャットの融合を図るチャットシステムについて開示されている。
また、特許文献3として、資料に対するメモ表示やチャットができるスペースを用意することで、コミュニケーションと文書の融合を図るオンラインコミュニケーションシステムについて開示されている。
特開2005−242899公報
特開2001−344184公報
特開2005−228107公報
また、特許文献2として、オブジェクトに対して吹き出しでチャットできるようにすることで、オブジェクトとチャットの融合を図るチャットシステムについて開示されている。
また、特許文献3として、資料に対するメモ表示やチャットができるスペースを用意することで、コミュニケーションと文書の融合を図るオンラインコミュニケーションシステムについて開示されている。
しかし、特許文献1に開示されている従来技術は、Webページ限定であって様々なコンテンツを用いてコラボレーションは不可能である。
また、特許文献2に開示されている従来技術は、オブジェクトや文書の操作をキーとしたチャットや音声でのコミュニケーションの記録やそれらのコミュニケーションをオブジェクト、文書に取り込んだりすることはできない。
また、特許文献3に開示されている従来技術は、資料の操作をキーとしたチャットや音声でのコミュニケーションの記録やそれらを資料に取り込んだりすることはできない。
また、特許文献2に開示されている従来技術は、オブジェクトや文書の操作をキーとしたチャットや音声でのコミュニケーションの記録やそれらのコミュニケーションをオブジェクト、文書に取り込んだりすることはできない。
また、特許文献3に開示されている従来技術は、資料の操作をキーとしたチャットや音声でのコミュニケーションの記録やそれらを資料に取り込んだりすることはできない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、通常のIMにあるような機能に加えて、コミュニケーションに用いる文書ファイルをコミュニケーション用に変換する機能と、変換された文書と連携動作するための機能を備えることにより、IMでのコミュニケーションから文書上へのコミュニケーションへの移行が容易になるとともに、簡易的なミーティング記録アプリケーションとしても使用することができるコミュニケーションプログラムを提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、少なくともテキスト、音声、及び映像データのメッセージを1又は複数のプログラム間でやりとりできるコミュニケーションプログラムであって、情報の表現実体となる1又は複数のデジタル情報ファイルをコミュニケーション用のファイルに変換して通信相手に送信することを特徴とする。
請求項2は、前記コミュニケーション用ファイルは、コミュニケーション用ファイル間でのイベントの同期を行う通信プログラムと、前記デジタル情報ファイルを表示動作させるプログラムと、を含むカプセル化文書ファイルであることを特徴とする。
請求項3は、前記デジタル情報ファイルが文書ファイルの場合には、その内容をXML形式に変換することを特徴とする。
請求項2は、前記コミュニケーション用ファイルは、コミュニケーション用ファイル間でのイベントの同期を行う通信プログラムと、前記デジタル情報ファイルを表示動作させるプログラムと、を含むカプセル化文書ファイルであることを特徴とする。
請求項3は、前記デジタル情報ファイルが文書ファイルの場合には、その内容をXML形式に変換することを特徴とする。
請求項4は、前記コミュニケーションプログラムにユーザ操作によるイベントを通知することを特徴とする。
請求項5は、前記コミュニケーション用ファイルから通知されるイベント情報と、コミュニケーションプログラムによって交換されるテキストや音声、及び映像データのメッセージとを関連付けて記録再生する機能を有することを特徴とする。
請求項6は、コミュニケーションプログラムによって交換されるテキスト、音声、及び映像データのメッセージを前記カプセル化文書ファイル内にカプセル化する機能を有することを特徴とする。
請求項5は、前記コミュニケーション用ファイルから通知されるイベント情報と、コミュニケーションプログラムによって交換されるテキストや音声、及び映像データのメッセージとを関連付けて記録再生する機能を有することを特徴とする。
請求項6は、コミュニケーションプログラムによって交換されるテキスト、音声、及び映像データのメッセージを前記カプセル化文書ファイル内にカプセル化する機能を有することを特徴とする。
請求項7は、情報の表現実体となる1又は複数のデジタル情報ファイルをコミュニケーション用ファイルに変換しない場合は、前記デジタル情報ファイルの表示コピーを送受信してコミュニケーションすることを特徴とする。
請求項8は、前記デジタル情報ファイルがカプセル化文書ファイルの場合には、カプセル化文書ファイル内のファイル群の改ざん検知を行うことを特徴とする。
請求項9は、請求項1乃至8の何れか一項に記載のコミュニケーションプログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする。
請求項8は、前記デジタル情報ファイルがカプセル化文書ファイルの場合には、カプセル化文書ファイル内のファイル群の改ざん検知を行うことを特徴とする。
請求項9は、請求項1乃至8の何れか一項に記載のコミュニケーションプログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする。
本発明によれば、少なくともテキスト、音声、及び映像データのメッセージを1又は複数のプログラム間でやりとりできるコミュニケーションプログラムであって、情報の表現実体となる1又は複数のデジタル情報ファイルをコミュニケーション用のファイルに変換して通信相手に送信する機能を有するので、IMでのコミュニケーションから文書上へのコミュニケーションへの移行が容易になるとともに、簡易的なミーティング記録アプリケーションとしても使用することができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
IMアプリでコミュニケーションを行うにはまず、コミュニケーション相手を決定する必要があり、またコミュニケーション中に関してもクライアント間でのデータの送受信に関してはいくつか方式がある。これに関しては一般的に普及している例を以下に3つ述べる。
IMアプリでコミュニケーションを行うにはまず、コミュニケーション相手を決定する必要があり、またコミュニケーション中に関してもクライアント間でのデータの送受信に関してはいくつか方式がある。これに関しては一般的に普及している例を以下に3つ述べる。
1.クライアントサーバ型(図1参照)
常にサーバ1を介して通信する方法である。常にサーバ1に対して自分の状態を通知するため、他のクライアント2、3がサーバ1にアクセスすれば、コミュニケーションしたい相手が現在コミュニケーションできる状態であるかどうかすぐにわかる。またコミュニケーションにおけるデータのやりとりもサーバ1を介して行う。
2.ハイブリッド型(図2参照)
ハイブリッド型はコミュニケーション相手がいるかどうか確認などをサーバ1を介して行い、他のコミュニケーションはP2Pでサーバ1を介さず行うものである。
3.純粋P2P型(図3参照)
純粋P2P型は、サーバ1を介さずにコミュニケーションを行うものである。ブロードキャストが届く範囲であれば、通信相手を探すことが可能であるが、そうでない場合は、事前に相手のIPアドレスを何かしらの方法でしらなければ通信できない。これらの方法を取ることによって、コミュニケーション相手を見つけることが可能である。
常にサーバ1を介して通信する方法である。常にサーバ1に対して自分の状態を通知するため、他のクライアント2、3がサーバ1にアクセスすれば、コミュニケーションしたい相手が現在コミュニケーションできる状態であるかどうかすぐにわかる。またコミュニケーションにおけるデータのやりとりもサーバ1を介して行う。
2.ハイブリッド型(図2参照)
ハイブリッド型はコミュニケーション相手がいるかどうか確認などをサーバ1を介して行い、他のコミュニケーションはP2Pでサーバ1を介さず行うものである。
3.純粋P2P型(図3参照)
純粋P2P型は、サーバ1を介さずにコミュニケーションを行うものである。ブロードキャストが届く範囲であれば、通信相手を探すことが可能であるが、そうでない場合は、事前に相手のIPアドレスを何かしらの方法でしらなければ通信できない。これらの方法を取ることによって、コミュニケーション相手を見つけることが可能である。
次にIMの一般的なデータ送受信の仕組みについて述べる。図4に示したように、送信側4ではテキストや音声、映像、ファイルなどのデータが与えられると、それを送受信するのに最適なサイズにパケット化し送信する。受信側5では、パケット化されたデータを受信し、再生する。図5は入力データの一例として音声データのパケットについて示した。音声データはマイク入力などによってアナログデータとして与えられるので、それをPCM(Pulse Code Modulation)という方式で符号化することによってデジタル化する。これを一定の周期でパケット化していく。パケット化する際に音声データの場合はRTP(Real-Time Transport Protocol)6ヘッダをつける。これには、タイムスタンプとシーケンス番号の情報が入っており、受信側で利用する。このデータに対してさらにUDP(User Datagram Protocol)ヘッダ7、IP(Internet Protocol)ヘッダ8がつけられて送信される。受信側5は受信したパケットのタイムスタンプを見て、音声再生のタイミングを計ったり、シーケンス番号を見てパケットの到着順序が入れ替わっていないか、パケットが破棄されていないかを確認しながら音声の再生を行う。
音声データに限らず、その他のデータの形式に関しても、同様にパケット化される。音声データの場合はタイムスタンプなどを記録するためのRTPが用いられるが、他のデータに関しては、それぞれのデータに特有のプロトコルを用いて、受信側でデータがきちんと受信できるようにすれば良い。また、例ではUDP7を用いたが、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)を用いてももちろんよい。データの形式に応じたプロトコルを用いる。また、コミュニケーションの記録は、こうしたパケットを蓄積していき、ハードディスクなどに記録していくことで、容易にできる。送信元のIPアドレスなどを確認することにより、ユーザごとに分けて記録していくことも容易である。
図6には本発明におけるIMプログラムの最小構成を示した。表示再生機能10は通信相手とのコミュニケーションの経過などを表示する部分であり、テキスト表示や、音声、動画再生などもここに含む。通信機能11は他の端末上で起動しているIMプログラムとテキストや音声、映像、ファイル交換を行う機能を有する。また、自分のが今応答できるかどうかなど、いわゆるプレゼンスを通知するためのデータの送受信もここで行う。変換機能12は、ユーザにIMアプリ上にドラッグ&ドロップなどして指定されたファイルを通信機能付きカプセル化文書としてコミュニケーションに使えるように変換する機能である。変換機能12によって生成されるカプセル化文書は通信機能11によって通信相手に送信される。
図7には本発明におけるIMプログラム機能群の一例(最小構成とは別の例)を示した。表示再生機能10は通信相手とのコミュニケーションの経過、記録などを表示する部分であり、テキスト表示や、音声、動画再生などもここに含む。記録機能13はコミュニケーションの過程を記録する機能である。通信機能11は他の端末上で起動しているIMプログラムとテキストや音声、映像、ファイル交換を行う機能を有する。また、自分が今応答できるかどうかなど、いわゆるプレゼンスを通知するためのデータの送受信もここで行う。変換機能12は、ユーザにIMアプリ上にドラッグ&ドロップなどして指定されたファイルを通信機能付きカプセル化文書としてコミュニケーションに使えるように変換する機能である。イベント取得機能14は、変換機能12によって生成したカプセル化文書のイベントを取得する。カプセル化文書のイベントとコミュニケーションを関連付けて記録したりする際に使用される。
本発明の典型的な使用例を図8に示した。ここでは、すでにIMアプリがユーザA、ユーザBともインストールされ、お互いが通信可能な状態になっているとする。まず、ユーザAがユーザBに対してテキストメッセージを送信することによって、テキストベースでのコミュニケーションが始まる。BはAのメッセージに対してやはりテキストで返答する。AはBの返事を待った上で、自身が保持している文書ファイルを画面上にドラッグ&ドロップする。この行為により、文書はコミュニケーション用(通信機能付きカプセル化文書)に変換され(詳細後述)、ユーザBのアプリへ転送される。ユーザA、B両者は画面上のファイルアイコンをダブルクリックすることによって文書を起動する。ユーザAは文書ファイルをドラッグ&ドロップした時点でIMアプリが起動指示を出して起動しても良い。両者が文書を起動した時点で、文書上でのコミュニケーションに移行する。文書上で、位置を指定してテキスト送信することで、それが相手への文書へも通知される。両者が文書を閉じることで文書上でのコミュニケーションは終了し、IM画面上でのコミュニケーションに移行する。
図9はドラッグ&ドロップしたファイルをコミュニケーション用に変換せずに、そのまま相手に送信する場合である。この場合、文書間の同期は取れないので、文書表示のスナップショット(画面コピー画像)を取得し、その上にコメントをつける。これを送信することによって、相手にどの部分かを指定することができる。相手はこの画像上で再度コメントをつけるか、新たにスナップショットを撮るなどして返答することでコミュニケーションを行う。
図10は文書を使ったコミュニケーション後の振り返りの一例である。図10では、テキストでのコミュニケーションの最中に文書を使ったコミュニケーションに移行している。図10では、テキストのコミュニケーションの途中に文書アイコンを表示することでそれを示している。アイコンをクリックすると実際にコミュニケーションを行った文書が起動し、文書に記録されたコミュニケーションを再生することができる。
図11は、図10のアイコン表示に加えて、文書中でのコミュニケーションの経過をテキストで表したものである。文書中のコミュニケーションの経過をテキストで表示するには、文書中に記録されたテキストを、IMが取得できるか、文書中にテキストが入力されるイベントをIMプログラムが取得できなければならない。
図10は文書を使ったコミュニケーション後の振り返りの一例である。図10では、テキストでのコミュニケーションの最中に文書を使ったコミュニケーションに移行している。図10では、テキストのコミュニケーションの途中に文書アイコンを表示することでそれを示している。アイコンをクリックすると実際にコミュニケーションを行った文書が起動し、文書に記録されたコミュニケーションを再生することができる。
図11は、図10のアイコン表示に加えて、文書中でのコミュニケーションの経過をテキストで表したものである。文書中のコミュニケーションの経過をテキストで表示するには、文書中に記録されたテキストを、IMが取得できるか、文書中にテキストが入力されるイベントをIMプログラムが取得できなければならない。
図12は、コミュニケーションに使ったページ単位でサムネイルを作成し、テキストでのコミュニケーションに含めた例である。サムネイルをクリックするとそのページでの文書上でのコミュニケーションの結果が表示される。
図13は図11と同じように、文書上でのコミュニケーションの結果をテキストでのコミュニケーション上に反映した例である。
図14は、図8の例の音声コミュニケーション版である。ユーザA、Bは音声コミュニケーションができる状態であるとする。ユーザAが「今からファイルを送るのでちょっと見てもらえる?」という質問に、ユーザBが「了解」と返答し、ユーザAはBの返答を聞いたところで、ファイルをIMプログラム上にドラッグ&ドロップする。IMプログラムはドロップイベントを取得して、ドロップされたファイルをコミュニケーション形式に変換し、ユーザBへ送信する。両者で文書を開くことにより、文書上でのコミュニケーションに移行する。文書上で手書きしながら「ここなんだけど」とAが言うと、「それはね、」とBが応答する形でコミュニケーションを行う。この際、Aが書いた手書きは、Bが開いている文書と同期し、Bが開いている文書上でもAの手書きが反映される。
図13は図11と同じように、文書上でのコミュニケーションの結果をテキストでのコミュニケーション上に反映した例である。
図14は、図8の例の音声コミュニケーション版である。ユーザA、Bは音声コミュニケーションができる状態であるとする。ユーザAが「今からファイルを送るのでちょっと見てもらえる?」という質問に、ユーザBが「了解」と返答し、ユーザAはBの返答を聞いたところで、ファイルをIMプログラム上にドラッグ&ドロップする。IMプログラムはドロップイベントを取得して、ドロップされたファイルをコミュニケーション形式に変換し、ユーザBへ送信する。両者で文書を開くことにより、文書上でのコミュニケーションに移行する。文書上で手書きしながら「ここなんだけど」とAが言うと、「それはね、」とBが応答する形でコミュニケーションを行う。この際、Aが書いた手書きは、Bが開いている文書と同期し、Bが開いている文書上でもAの手書きが反映される。
図15、図16には、コミュニケーション後の文書と音声もしくは録画データの提示方法に関しての図である。基本的に両図とも音声データを認識した結果をテキスト表示している。音声認識は、間違いも多いので、ここでは、テキスト化されたデータもしくは先頭の吹き出しをクリックすることにより、実際の音声や映像を再生し、確認することができる。図15は文書アイコンがコミュニケーションの記録中に提示されており、これをクリックすることによって文書を起動することができる。図16はページごとのスナップショットが提示されており、これをクリックすると文書中の該当ページが表示される。ここで、音声録音の際のユーザごとの区別および発話の区切り検知であるが、ユーザの区別は、音声データのIPアドレスを参照することで容易に区別することができる。発話の区切りは音声データの音量レベルを監視し、ある閾値で区切ることで、区切ることができる(図17)。また、音声データと文書イベントの関連付けに関しては、図29、図30を用いて後述する。
IM上に画面をドラッグ&ドロップするとコミュニケーション用のファイルに変換する動作について説明する(図18、図19、図20)。
プログラムは、ファイルのドラッグ&ドロップイベントを検知すると(S11)、そのファイルタイプを確認する(S12)。この確認はカプセル化文書であるか否かであるが、ドラッグ&ドロップされたファイルがカプセル化文書である場合は、後述する。ファイルタイプを確認後、図18に示したような変換ダイアログをユーザに提示する(S13)。「いいえ」が選択された場合はなにもせずにそのまま転送する(S17)。「はい」が選択された場合には変換処理を行い(S15)、変換されたファイルを通信相手に送信する(S16)。
変換処理は図20に示したように、まず、ファイル(コンテンツ)のタイプを確認する(S20)。ここでは、ファイルを扱うプログラムを決定するために確認する。ファイルタイプを確認後、必要なプログラムの取得を行う(S21)。必要なプログラムは、予めIMプログラムが保持していればそれを用い、ない場合はWebから取得するなどする。コンテンツとプログラムをパッケージングし、カプセル化文書として通信相手に送信する(S22)(カプセル化(公知)は後述)。
プログラムは、ファイルのドラッグ&ドロップイベントを検知すると(S11)、そのファイルタイプを確認する(S12)。この確認はカプセル化文書であるか否かであるが、ドラッグ&ドロップされたファイルがカプセル化文書である場合は、後述する。ファイルタイプを確認後、図18に示したような変換ダイアログをユーザに提示する(S13)。「いいえ」が選択された場合はなにもせずにそのまま転送する(S17)。「はい」が選択された場合には変換処理を行い(S15)、変換されたファイルを通信相手に送信する(S16)。
変換処理は図20に示したように、まず、ファイル(コンテンツ)のタイプを確認する(S20)。ここでは、ファイルを扱うプログラムを決定するために確認する。ファイルタイプを確認後、必要なプログラムの取得を行う(S21)。必要なプログラムは、予めIMプログラムが保持していればそれを用い、ない場合はWebから取得するなどする。コンテンツとプログラムをパッケージングし、カプセル化文書として通信相手に送信する(S22)(カプセル化(公知)は後述)。
図21、図22、図23、図24がカプセル化された文書の例である。例えば、IMプログラムにドロップされたファイルが画像の場合、その画像と、画像ビューワプログラムと、カプセル化文書同士でコミュニケーションするための通信プログラムを同梱しカプセル化する。こうすることによって、画像の拡大縮小やスクロールの際に同期がとれる。この辺りの技術はすでに公開になっている[特開2003−099303(発明の名称:文書のデータ構造、記憶媒体及び情報処理装置)]にある。図中では、加筆プログラムも一緒に同梱されているが、これは、画像上に加筆することによって、「ここの部分」という指示がしやすいためである。これは加筆プログラムでなくて、矢印マークや付箋プログラムなどでももちろんよい。IMにドロップされたファイルが動画の場合もほぼ同様である。
ドロップされた文書がオフィス文書の場合はコンテンツの変換が必要である。まず、オフィス文書の場合、通常のオフィス文書はワードやエクセルなど何らかのアプリケーションで閲覧できるようになっており、ふつうはそれらのプログラムがないと閲覧できない。そこで、ここでは、Windows(登録商標)のGDIコマンドを解釈し、それを扱いやすいフォーマット(例えばSVG)に変換することによって、カプセル化文書とする。
また、複数のファイルを同時にドラッグ&ドロップした場合は、その複数のファイルがオフィス文書の場合は変換し、まとめる、また、画像や動画などの場合は変換せずにパッケージングする、というように、ドロップされたコンテンツの形式に応じたカプセル化を行う。
また、複数のファイルを同時にドラッグ&ドロップした場合は、その複数のファイルがオフィス文書の場合は変換し、まとめる、また、画像や動画などの場合は変換せずにパッケージングする、というように、ドロップされたコンテンツの形式に応じたカプセル化を行う。
カプセル化の処理の流れを以下に簡単に示しておく。以下はJava(登録商標)のクラスファイルを用いたJARファイルという形式での実現方法である。
マニフェストファイルの記述例を以下に示す。
Manifest-Version: 1.0
Main-Class: jp.co.ricoh.project.AppMain
Created-By: 1.3.1 (サプライヤ)
2行目はmain関数のあるclassファイル名である。これを指定しておくことによって起動時に最初にロードされるクラスファイルを決定することができる。3行目はJava(登録商標)のバージョンおよびサプライヤである。
マニフェストファイルの記述例を以下に示す。
Manifest-Version: 1.0
Main-Class: jp.co.ricoh.project.AppMain
Created-By: 1.3.1 (サプライヤ)
2行目はmain関数のあるclassファイル名である。これを指定しておくことによって起動時に最初にロードされるクラスファイルを決定することができる。3行目はJava(登録商標)のバージョンおよびサプライヤである。
マニフェストファイルと、コンテンツ、およびプログラムファイル群(classファイル群)をZIP化して一つにする。ファイル拡張子はjarとする。ZIP化の流れを以下に示す。
ZIP化するファイルの読み込みおよびバイト配列への格納
↓
ファイル書き出しストリーム生成
↓
ZIPの書き出しストリームを生成してファイル書き出しストリームを渡す
↓
ZIPエントリを生成しZIPの書き出しストリームに登録
↓
ZIPの書き出しストリームに先のバイト配列を書き込み
↓
ZIPエントリのクローズ
↓
終了処理
以上の流れでコンテンツおよびプログラムを一つのファイルにカプセル化できる。
ZIP化するファイルの読み込みおよびバイト配列への格納
↓
ファイル書き出しストリーム生成
↓
ZIPの書き出しストリームを生成してファイル書き出しストリームを渡す
↓
ZIPエントリを生成しZIPの書き出しストリームに登録
↓
ZIPの書き出しストリームに先のバイト配列を書き込み
↓
ZIPエントリのクローズ
↓
終了処理
以上の流れでコンテンツおよびプログラムを一つのファイルにカプセル化できる。
図25はIMプログラムにドロップされたファイルがカプセル化文書の場合の動作である。カプセル化文書の場合は、カプセル化文書中のXMLを取得し(S1)、XMLを解析する(S2)。XMLにはセキュリティ情報が記述してある。この情報をもとにカプセル化文書内のファイルの改ざんチェックを行い(S3)、問題がなければ、通信相手に送信する(S5)。問題があれば、その旨ユーザにダイアログを表示するなどして通知し、転送は行わない(S6)。
次に音声によるコミュニケーションと文書の連携について述べる。振り返りについては先に少し述べたが、その他の部分や文書のイベントと音声や動画データの関連付けについて述べる。図26に示したように、IMアプリは文書起動イベントを取得して(S30)、録画もしくは録音を開始する(S31)。また録画、録音の終了は文書終了イベントを取得して行う(S32)。文書起動中は、録音、録画をしているのであるが、その間、文書上でのページめくりや加筆などのイベントを取得し(S34)、そのイベントとイベントが起きた時刻をテーブルとして記録する(S36)(図27、図28)。イベントとイベント発生時刻を記録しておくことで、イベントと録画録音されているデータと関連付けることができる。例えば、図29のように、文書上のイベントごとに記録のプロットをユーザに提示するとする。ユーザはプロットをクリックするとイベントないよと時刻のテーブルを参照し、所定のイベントの再生を文書上で行う。また、録音録画データを参照し、その時刻からの再生を行う。録画録音ファイル自体は録画録音された実際の時刻は普通含まれていないので、time―起動時間で経過時間を割り出し、その時間からの再生を行う。こうすることにより、文書上での操作(イベント)をした時点で、どういうコミュニケーションがなされたかを確認することができる。
図30は、録音録画データの再生をキーとして、文書上でイベントを再生する例である。録音録画ファイルの再生経過時刻+文書起動時刻がイベント発生時刻を超えたら文書イベントを文書上で再生する。こうすることにより、音声でのやりとりを聞きながら文書の状態がどういうように変化していったのかを確認することができる。
記録データとのパッケージングについて説明する(図31、図32)。テキストや音声、録画データなどは、文書と一緒にパッケージング(カプセル化)することができる。それは先に述べたカプセル化の方法に従えばよい。例えば音声などは再生プログラムが必要になるので、再生プログラムも一緒にパッケージングする(図32)。このとき、イベント発生のタイムテーブルも一緒にカプセル化し、タイムテーブルを参照するようにすることで、文書一つでコミュニケーションの再生を行ったり、録画録音を再生しながら文書イベントを再生したりといったことが可能になる。
10 表示再生機能、11 通信機能、12 変換機能、13 記録機能、14 イベント取得機能
Claims (9)
- 少なくともテキスト、音声、及び映像データのメッセージを1又は複数のプログラム間でやりとりできるコミュニケーションプログラムであって、
情報の表現実体となる1又は複数のデジタル情報ファイルをコミュニケーション用のファイルに変換して通信相手に送信することを特徴とするコミュニケーションプログラム。 - 前記コミュニケーション用ファイルは、
コミュニケーション用ファイル間でのイベントの同期を行う通信プログラムと、
前記デジタル情報ファイルを表示動作させるプログラムと、を含むカプセル化文書ファイルであることを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーションプログラム。 - 前記デジタル情報ファイルが文書ファイルの場合には、その内容をXML形式に変換することを特徴とする請求項1又は2に記載のコミュニケーションプログラム。
- 前記コミュニケーションプログラムにユーザ操作によるイベントを通知することを特徴とする請求項1、2又は3に記載のコミュニケーションプログラム。
- 前記コミュニケーション用ファイルから通知されるイベント情報と、コミュニケーションプログラムによって交換されるテキストや音声、及び映像データのメッセージとを関連付けて記録再生する機能を有することを特徴とする請求項1、2又は3に記載のコミュニケーションプログラム。
- コミュニケーションプログラムによって交換されるテキスト、音声、及び映像データのメッセージを前記カプセル化文書ファイル内にカプセル化する機能を有することを特徴とする請求項2、3又は5に記載のコミュニケーションプログラム。
- 情報の表現実体となる1又は複数のデジタル情報ファイルをコミュニケーション用ファイルに変換しない場合は、前記デジタル情報ファイルの表示コピーを送受信してコミュニケーションすることを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーションプログラム。
- 前記デジタル情報ファイルがカプセル化文書ファイルの場合には、カプセル化文書ファイル内のファイル群の改ざん検知を行うことを特徴とする請求項1に記載のコミュニケーションプログラム。
- 請求項1乃至8の何れか一項に記載のコミュニケーションプログラムをコンピュータが読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006252610A JP2008077164A (ja) | 2006-09-19 | 2006-09-19 | コミュニケーションプログラム及び記録媒体 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006252610A JP2008077164A (ja) | 2006-09-19 | 2006-09-19 | コミュニケーションプログラム及び記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=39349186
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006252610A Pending JP2008077164A (ja) | 2006-09-19 | 2006-09-19 | コミュニケーションプログラム及び記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008077164A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010067189A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 情報共有化システム |
JP2015156199A (ja) * | 2014-01-17 | 2015-08-27 | 株式会社リコー | 情報処理システム、端末装置及びプログラム |
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2006
- 2006-09-19 JP JP2006252610A patent/JP2008077164A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010067189A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 情報共有化システム |
JP2015156199A (ja) * | 2014-01-17 | 2015-08-27 | 株式会社リコー | 情報処理システム、端末装置及びプログラム |
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