JP2008076459A - 一眼レフカメラ - Google Patents

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照夫 海老原
Shunichi Tanaka
俊一 田中
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尚幸 平山
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Abstract

【課題】 ファインダー光学系に液晶表示素子を組み込んで、液晶表示と被写体の実像とを同時に視認することができる一眼レフカメラにおいて、カラー画像を表示することが簡単な構成で実現する。
【解決手段】 被写体の実像を結像させる表面を有する光拡散板と、光拡散板の表面近傍に配置された液晶表示素子と、光拡散板の表面に結像した実像と液晶表示素子による表示とを視認可能とする接眼レンズを有するファインダー光学系を備えるとともに、撮像レンズと液晶表示素子との間の光路内の光束からはずれた位置に、液晶表示素子を照射する光源を設ける構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液晶表示素子による表示と、撮像しようとする被写体とをファインダー内で同時に視認可能とする一眼レフカメラに関する。
一眼レフカメラにより撮像する場合に、ファインダーを覗いて被写体を捕らえているときには、撮影操作方法や撮影効果等が記載された取扱説明書を確認することができない。取扱説明書を参照するためには一度被写体から目を外さなければならず、再びカメラのファインダーを覗いて被写体を捕らえなければならない。これを繰り返して行うことはきわめて煩雑であることから、ファインダー内に被写体を捕らえながら、その撮影方法や撮影効果等も同時に読むことができるように、ファインダー内に液晶表示素子を組み込み、撮影方法等を液晶表示素子により表示して、被写体を捕らえながら同時に撮影方法等も参照できるようにした一眼レフカメラが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
図7は、特許文献1に記載された、透過型液晶モジュール105をファインダー光学系に組み込んだ一眼レフカメラの内部簡略図である。撮像レンズ101を介して入射した被写体の実像は、跳ね上げミラー107により反射されてピント板106に映し出される。ピント板106の上にはモノクロ表示を行う透過型液晶モジュール105が設置される。ピント板106に形成された被写体の実像と透過型液晶モジュール105に表示された画像とを、コンデンサーレンズ104、ペンタプリズム103、接眼レンズ102を介して視認することが出来る。撮影時には跳ね上げミラー107が跳ね上がり、被写体の実像はフィルム面に直接形成され、撮影される。
透過型液晶モジュール105は、一眼レフカメラの筐体に設置した各種スイッチやシャッター釦により、被写体の撮影方法、条件等を表示することが出来る。そして、撮影方法や条件等の選定を、ファインダーを覗いて被写体を捕らえながら行うことができる。
また、電子カメラの背面部に、電子カメラとは別体である筐体を取り付けた電子カメラが知られている(例えば、特許文献2を参照)。電子カメラの背面部液晶表示装置に映し出された被写体の画像と、電子カメラのファインダーを介した被写体の実像とを同時に視認することが出来るというものである。この場合、筐体には新たにファインダーを設け、当該ファインダーから電子カメラのファインダーを覗くことができ、同時に、筐体に取り付けた2枚の反射板により、電子カメラ背面部の液晶表示装置に表示された画像も見ることが出来るようにしたものである。
特開2000−250119号公報 特開2004−297745号公報
ファインダーで覗いた状態で、記録された撮影画像を液晶表示素子で確認することができる機能と、撮影時に設定する撮影条件等の表示や、設定方法や取り扱い方法の説明等の表示を行う機能とを同じ液晶表示素子により実行する場合に、従来公知によるカメラは以下の課題があった。
特許文献1に記載されたカメラでは、カラー表示を行うことができないので、撮影しようとする、或いは、既に撮影したカラー実像を、これに組み込んだ透過型液晶モジュールにより表示させることができない、という課題がある。また、通常の方法によるカラー表示は、液晶パネルの各画素に赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のカラーフィルターを形成する方式であるために、液晶パネルを透過する光の光量が減少する。そのためにこの種の液晶パネルをファインダー光学系に組み込んだ場合、ピント板に形成された実像の視認性が悪化する、という課題があった。
また、特許文献2に記載されたカメラでは、電子カメラの背面部に筐体を取り付けるものであるために、カメラとしての堅牢性が劣ること、また、筐体を取付けたカメラ全体が大きくなり、カメラの小型化が困難であること、等の課題があった。
上記の課題を解決するために、本発明の一眼レフカメラは、撮像レンズを介して被写体の実像を結像させるための表面を有する光拡散板と、光拡散板の表面近傍に配置されたフィールドシーケンシャル方式の液晶表示素子と、光拡散板の表面に結像した実像と液晶表示素子による表示を視認可能とする接眼レンズとを備えた構成のファインダー光学系を持っている。そして、カラー表示を行うための複数の色の光を発光する光源から液晶表示素子を照射するように構成されている。
フィールドシーケンシャル方式による液晶表示素子をファインダー光学系に組み込むことにより、カラー表示による情報表示又は画像表示を被写体の実像と同時に視認することが出来る。また、フィールドシーケンシャル方式による液晶表示素子は白黒液晶表示素子と同程度の光の透過率を有するので、被写体の実像を容易に視認することが出来る。
本発明の一眼レフカメラは、撮像レンズを介して被写体の実像を結像する光拡散板と、この光拡散板の表面近傍に配置した液晶表示素子と、光拡散板の表面に結像した実像と液晶表示素子に表示した画像を視認するための接眼レンズとを備えた構成のファインダー光学系を有している。さらに、撮像レンズと液晶表示素子との間の光路内の光束からはずれた位置に、液晶表示素子を照射する光源が設けられている。このとき、液晶表示素子は光源とともにフィールドシーケンシャル方式により駆動することができる。
フィールドシーケンシャル方式の液晶表示素子は、液晶表示素子が特定の色に対応する画像を表示しているフィールドの期間に特定の色の光を液晶表示素子に照射し、他の色に対応する画像を表示しているフィールドの期間に他の色の光を照射するようにし、時間混色によりカラー表示を得る方式である。そのために、各画素にカラーフィルターを使用する必要が無い。その結果、液晶表示素子の透過率を高くすることができる。
被写体の像は、投影レンズを介して光拡散板の光拡散面に結像される。この結像された被写体の実像は、液晶表示素子を通して液晶表示素子に表示された表示画像とともに接眼レンズにより視認される。例えば、液晶表示素子の全ての画素を透過する状態にすると、結像された被写体の実像はそのまま視認できる。液晶表示素子に何らかの情報が表示されていると、表示情報と結像された被写体の実像が合成されて視認できる。この場合、液晶表示素子はカラーフィルターを使用していないので表示情報はモノクロ表示となる。モノクロ表示であるため、液晶表示素子への画像表示には、フィールドシーケンシャル方式による駆動を使用しなくてもよい。しかし、透過率の高い液晶表示素子であるために、被写体の実像も明るく視認できる。
また、本発明の一眼レフカメラは、複数色の光を発光する光源を備えている。例えば、R、G、Bの各色のLED素子を持つ光源を備えている。光源は、撮像レンズと液晶表示素子の第一偏光板との間の光路内の光束からはずれた位置にある。そして、光源から放射される光束の広がりが、液晶表示素子を照射し光拡散板により拡散されて、コンデンサーレンズ、ペンタプリズム、接眼レンズを介して液晶表示素子の画像を視認できる。
例えば、液晶表示素子がRの色の対応する画像を表示しているRフィールドの期間に、光源はRのLEDを発光させ、液晶表示素子がGの色に対応する画像を表示しているGフィールドの期間に、光源はGのLEDを発光させ、液晶表示素子がBの色に対応する画像を表示しているBフィールドの期間に、光源はBのLEDを発光させ、これを短期間に順次繰り返す。その結果、ファインダーを覗く人間の目には、時間混色によりフルカラーの画像として認識することができる。
この光源を使用したフィールドシーケンシャル方式のカラー画像は、投影レンズを介して光拡散板に結像された被写体の像と合成して視認される事も可能となる。この場合、被写体の像を優先して視認するか、または液晶表示素子で表示するカラー画像を優先して視認するかは、光源の明るさを調整することで選択できる。さらに、液晶表示素子で表示するカラー画像だけを視認したい場合は、光源を液晶表示素子の第一偏光板と跳ね上げミラーの間の光路内の光束からはずれた位置に配置し、跳ね上げミラーを閉じればよい。
光拡散板はピント板の機能として被写体の実像を結像する機能と、光源からの光束を拡散させて、コンデンサーレンズ、ペンタプリズム、接眼レンズを介して画像の明るさを均一にして見せる機能を併せ持っている。従って、光拡散板は液晶表示素子とできるだけ近接して配置されることで、コンデンサーレンズ、ペンタプリズム、接眼レンズからなる光学系に対してディフォーカス量を最小にする事が可能である。
更に、空気層を介さず光拡散板と液晶表示素子を密着させて配置することで、光拡散板と液晶表示素子の空気との界面からのフレネル反射を低減でき、明るさを改善できる。例えば、光拡散板は、光透過性の無着色粒子を分散含有して光拡散性を示す光透過性の粘着層からなり、液晶表示素子の透明基板と偏光板の貼り合わせに使用する透明糊と兼用することも可能であり、よりディフォーカス量を最小にする事ができる。光拡散板の機能を液晶表示素子のセル内部に設けてもよい。
また、光源と液晶表示素子との間の光路内であって、撮像レンズと液晶表示素子との間の光路外の位置に第一偏光板を配置することとした。これにより、投影レンズを介して光拡散板に結像された被写体の像を明るくすることができる。偏光板は特定方向の電界ベクトルを有する光を透過し、これと直交する電界ベクトルを有する光の透過を遮断する性質を有する。そのために、あらゆる方向の電界ベクトルを有する自然光に対して、偏光板の透過率は約1/2となる。偏光板は、液晶表示素子に表示された画像を視覚化するために必要であるが、被写体の実像を光拡散板に結像させるのに何ら機能しない。従って、透過光量が減少する第一偏光板を被写体の実像を形成する光路に含まれないようにする。これにより、光拡散板に結像する実像の明るさが減少することを防ぐことができる。例えば、光源からの光を跳ね上げミラーを介して光拡散板に照射する場合には、第一偏光板を光源と跳ね上げミラーとの間の光路に挿入する。
液晶表示素子に表示された画像を視認するためには、液晶表示素子とこれを見る人間の目との間に第二偏光板を挿入する必要がある。しかし、上述のように偏光板は自然光に対する透過率が約1/2となる。被写体の実像が結像して光拡散板により拡散された光は、撮像レンズと光拡散板との間に偏光板が介在しない限り、自然光となる。そのために、光拡散板以降の光路に偏光板が挿入されると、光量が減少する。従って、液晶表示素子に表示を行わない場合や液晶表示素子に表示された画像を見る必要が無いときは、第二偏光板を光路から取り外すことができるようにする。これにより、光拡散板に結像した被写体の実像を、光量が減少しないようにして視認することができる。
この第二偏光板を光路に設置したり取り外したりすることと同等の効果を得るための構成として、第二偏光板の代わりに、ゲスト・ホストモードの液晶セルを配置して、この液晶セルを非吸収状態と吸収状態に切り替えることが例示できる。この方式では、投影レンズを介して光拡散板に結像された被写体の像を明るく見る場合は、ゲスト・ホストモードの液晶セルを非吸収状態にし、光源を使用したフィールドシーケンシャル方式のカラー画像と同時に投影レンズを介して光拡散板に結像された被写体の像を見る場合は、ゲスト・ホストモードの液晶セルを吸収状態にして使用する。これによりカメラの使用者は、撮影条件によって、ゲスト・ホストモードの液晶セルの状態を選択することで、被写体の像を明るく見る場合や記録済みの画像をフィールドシーケンシャル方式のカラー画像で確認する場合など、状況によって最適な視認性を選択できるようになる。
一方、液晶表示素子に近接した光拡散板にピント板の機能を持たせる構造にすると、被写体の実像にモアレ縞が発生することがある。これは、液晶表示素子の画素部分が離散的であるために、結像した画像に空間周波数成分が似た成分を持っていると発生しやすい。これを防止するために、液晶表示素子の撮像レンズ側に、サバール板を単独あるいは積層して用いればよい。このサバール板として1枚の水晶板を用いた場合には、入射光をその複屈折を利用して2点ボケにしたり、さらに光軸の周りに回転させた水晶板の積層により2点像を4点像にしてぼかしたりする働きをする。即ち、このように入射光をぼかすことにより、画像情報の空間周波数の高い成分を除去でき、液晶表示素子の画素ピッチとの干渉で発生するモアレ縞の問題を回避することができる。
また、カメラファインダーとしては、ピント板の被写体画像の特定の場所にインジケーターとして、特定の1色で表示する場合がある。この場合、R、G、Bの3色の光源を使用しフィールドシーケンシャル方式で実現しようとすると、ピント板の被写体画像エリアは白表示にする必要があるので、R、G、Bの3色の光が照射されることになる。その結果ピント板の被写体画像はコントラストの悪い画像になってしまう。
これを防止するために、光源は特定の1色のみで発光させ、特定の1色に対応する画像を表示しているフィールドの期間以外のフィールド期間に、撮像レンズを介して被写体の実像を拡散板に結像させ、光源の特定の1色に対応する画像と撮像レンズを介した被写体の実像を、時間混色により合成表示するようにした。この場合、特定の1色に対応する画像を表示している表示画素以外は黒表示にしてピント板の被写体画像に混色しないようにする。特定の1色に対応する画像を表示しているフィールドの期間以外のフィールド期間のピント板の被写体画像表示エリアは白表示にする。これにより、ピント板の被写体画像の特定の場所にインジケーターとして、特定の1色で表示することができるようになる。以下、本発明の実施例について、図面により詳細に説明する。
図1は、本実施例の一眼レフカメラ1を表す模式図である。被写体の実像は、撮像レンズ8を介して跳ね上げミラー9により反射されてファインダー光学系11に入射される。撮像時には、跳ね上げミラー9が跳ね上がり、実像が撮像素子10に結像して、図示しない記憶手段に記憶される。一眼レフカメラ1はその他に、カメラ全体の動作を制御するためのCPU、ストロボの動作を制御するストロボ制御手段、被写体の照度を検出するための照度検出手段、シャッター速度等を演算するための演算手段、シャッター速度を制御するためのシャッター速度制御手段、被写体の焦点を検出し、撮像レンズ8の位置調節を行うレンズ可動手段、操作方法や撮影条件を記憶するガイダンス記憶手段等を有する。
ファインダー光学系11は、光拡散板6と、光源7と、フィールドシーケンシャル方式による液晶表示素子5と、光拡散板6に結像した実像と液晶表示素子5に表示された表示画像とを集光するコンデンサーレンズ4と、光路を変更するペンタプリズム2と、被写体の実像と液晶表示素子5の表示画像とを視認するための接眼レンズ3とから構成されている。液晶表示素子5は、第一偏光板20pと光拡散板6と第二偏光板20aにより挟まれている。
一眼レフカメラ1では、次のようにして被写体を撮像する。被写体の像は、撮像レンズ8を介して跳ね上げミラー9により反射され、光拡散板6の光拡散面に結像する。この結像した実像を、液晶表示素子5、ペンタプリズム2及び接眼レンズ3を通して視認する。一方、光源7から発光した複数色の光は、跳ね上げミラー9により反射され、液晶表示素子5を照射する。液晶表示素子5と光源7は同期して駆動される。例えば、液晶表示素子5が赤(R)の色に対応する画像を表示しているRフィールドの期間に、光源7は赤色の光を発光し、緑(G)の色に対応する画像を表示しているGフィールドの期間に、緑色の光を発光し、青(B)の色に対応する画像を表示しているBフィールドの期間に、青色の光を発光する。これを短時間で繰り返すことにより、コンデンサーレンズ4、ペンタプリズム2及び接眼レンズ3を介して、カラー画像として視認することができる。
撮像しようとする際に撮像方法や撮像条件を液晶表示素子5に表示させ、被写体の実像を捕らえながら必要な条件を設定することができる。また、既に撮影して記憶手段により記憶された画像を、液晶表示素子5に表示させて確認することもきる。また、光源7を点灯せずに、実像に液晶表示素子5の表示を上書きすることができる。この場合は、白黒表示となる。液晶表示素子5はフィールドシーケンシャル方式であるので透過率が高く、カラーフィルターを用いた液晶表示素子と比較して、光拡散板に結像した被写体の明るさを落とすことなく視認することができる。
また、被写体の明るさを照度検出手段により検出し、被写体の照度に応じて光源7の発光強度を制御することができる。被写体が暗く光源7が明るい場合には、光拡散板6に結像した実像がかき消され、逆に被写体が明るく光源7が暗い場合には、液晶表示素子5に表示された画像が見えにくくなるので、これを防止することができる。
図2は、フィールドシーケンシャル方式の液晶表示素子5の動作を説明するための模式的な回路ブロック図であり、図3は、液晶表示素子5及び光拡散板6の模式的な断面図である。同一の機能又は部材は同一の符号を付した。
図3に示すように、液晶表示素子5は、対向する透明基板21と対向基板24との間に液晶層23が挟持された構造である。液晶材料にはネマティック液晶が用いられている。ネマティック液晶の液晶分子は、例えば対向基板24の表面近傍においては紙面と垂直方向に配向され、透明基板21の表面近傍においては紙面と水平方向に配向している。従って、液晶層23は約90°のねじれ構造を有する。液晶表示素子5は、第一偏光板20pと第二偏光板20aにより挟まれている。第一偏光板20pの偏光方向は概ね透明基板24の表面の液晶分子の配向方向と一致させ、第二偏光板20aの偏光方向は概ね透明基板21の表面の液晶分子の配向方向に一致させている。これにより、第一偏光板20pを通過した光は液晶層23により約90°回転し、第二偏光板20aの偏光方向と一致するので、第二偏光板を通過することができる。
透明基板21の内面には液晶層23に電界を印加するための共通電極22が形成されている。対向基板24の内面には、画素電極19及びこの画素電極19に画像信号を供給するための信号電極17が形成されている。共通電極22と画素電極19はITOなどからなる透明電極により構成されている。画素電極19と共通電極22に挟まれた液晶層23が、共通電極22与えられるコモン信号と画素電極19に与えられる画像信号との間の電位差の電圧が印加されて駆動される。即ち、液晶層23に印加される電圧が閾値電圧より高い場合には、液晶層23の液晶分子が垂直方向に立ち上がり、第一偏光板20pにより偏光された光は光の電界方向を回転させること無く第二偏光板に到達する。その結果、第二偏光板20aにより遮断される。
光拡散板6は、光透過性の無着色粒子25を分散含有して光拡散性を示す光透過性の粘着層26からなり、対向基板24と第一偏光板20pを、空気層を介さず接着する作用も備え合わさるようにしている。光拡散板6はピント板の機能を有する。即ち、撮像レンズ8を通過し、跳ね上げミラー9により反射された被写体の実像は、この光拡散板6に結像する。
粘着層26の形成には、光透過性を示す適宜な粘着性物質を用いることができ、その種類について特に限定はない。ちなみに粘着性物質の例としては、ゴム系粘着剤やアクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤やビニルアルキルエーテル系粘着剤、ポリビニルアルコール系粘着剤やポリビニルピロリドン系粘着剤、ポリアクリルアミド系粘着剤やセルロース系粘着剤などがあげられる。無着色粒子25としては、無色透明性の適宜なものを用いうる。ちなみにその例としては、シリカやアルミナ、チタニアやジルコニア、酸化錫や酸化インジウム、酸化カドミウムや酸化アンチモン等の導電性のこともある無機系粒子、架橋又は未架橋の各種ポリマー等からなる有機系粒子などがあげられる。
光拡散板6のヘイズ値は無着色粒子25の粒径や粘着層26の屈折率の調整により制御可能である。ヘイズ値が85%を超えるような強い拡散では、コンデンサーレンズ4、ペンタプリズム2及び接眼レンズ3を介して視認する光学系の光利用効率が低下して暗くなる。逆にヘイズ値が60%以下の低拡散になると、直進透過率が上がって画面の中心のみ明るく周辺が暗くなる不具合が発生する。光学系にあわせて適宜な調整を行えばよい。光拡散板6としては、感光性樹脂に拡散を示すような二次元分布で露光され、屈折率分布により適度な拡散を示すような樹脂や、体積ホログラム、レインボーホログラムなどが利用できる。
図2に示すように、対向基板24の液晶層23側の表面には、多数の走査電極16と多数の信号電極17が形成されている。また、走査電極16と信号電極17の各交差部に、画素電極19と能動素子であるTFT18が形成されている。TFTは、ソースが信号電極17に、ドレインが画素電極19に、ゲートが走査電極16に接続している。そして、走査電極16に走査信号が与えられたときに、ソースとドレインとを接続して信号電極に与えられた画像信号を画素電極19に供給する。走査電極16に対して走査ドライバ14から走査信号が与えられ、信号電極17に対して画像信号が信号ドライバ13から与えられる。また、光源7には赤色を発光するR−LED15rと、緑色を発光するG−LED15gと、青色を発光するB−LED15bが含まれている。制御回路12は走査ドライバ14、信号ドライバ13及び光源7を制御する。
液晶表示素子5及び光源7は、具体的に次のようにして駆動される。まず、制御回路12により赤色を表示するRフィールドが開始される。制御回路12は光源7の赤LED15rを発光させて液晶表示素子5に赤色を照射する。そして、走査ドライバ14は線順次に一本ずつ走査電極16を選択して走査信号を与える。その走査電極16が選択されている期間に信号ドライバ13により信号電極17に赤色に対応する画像信号が与えられる。走査ドライバ14は、順次走査電極16を選択して対応する各画素電極19に赤色に対応する画像信号を書き込む。全ての走査電極16の走査を終了した後に、次のGフィールドが開始される。上記と同様に、光源7の緑LED15gが緑色の光を発光して液晶表示素子5へ照射され、走査ドライバ14により順次走査電極16が選択され、その選択されている期間に信号ドライバ13により緑色に対応する画像信号が各信号電極17に与えられて各画素電極19に書き込まれる。同様に次のBフィールにおいては、光源7の青LEDが青色の光を発光し、各画素電極19に青色に対応する画像信号が書き込まれる。これを高速で繰り返すことにより、ファインダーから見る液晶表示素子5に表示された画像は、時間混色されたフルカラーの画像として認識されることになる。
なお、本実施例では、液晶表示素子5として各画素電極19にTFTを設けたアクティブ液晶表示素子を使用する例について説明したが、画素数が少ない場合でも許容できる場合には、単純マトリクス型の液晶表示素子5をフィールドシーケンシャル方式により駆動させてもよい。単純マトリクス液晶表示素子の場合には、一方の透明基板21の内面に多数のストライプ状透明電極を形成し、他方の対向基板24の内面には、上記一方の透明基板21のストライプ状透明電極と直交する方向に、多数のストライプ状透明電極を形成する。そして、これら電極の交差部を画素として、フィールドシーケンシャル方式により駆動させることができる。
図6は、本発明の一眼レフカメラの他の実施例を表す模式図である。同一の機能、部材は同一の符号により表す。被写体の実像は、撮像レンズ8を介して跳ね上げミラー6により反射され、光拡散板6に結像される。ファインダー光学系11は、光拡散板6、液晶表示素子5、コンデンサーレンズ4、ペンタプリズム2、ゲスト・ホストモードの液晶セル29、接眼レンズ3を含み、光源7と液晶表示素子5との間の光路内であって、撮像レンズ8と液晶表示素子5との間の光路外の位置に第一偏光板20pを配置する。
つまり、第一編光板20pは、被写体から撮像レンズ8を介して光拡散板6に結像する実像の光路には挿入されていない。即ち、被写体からの実像は偏光板によって光量が減衰されない。そのために、明るい実像を光拡散板6に結像させることができる、という利点を有する。なお、第一偏光板20pは被写体の光拡散板6までの光路に含まれないようにすればよいので、跳ね上げミラー6と光源7との間の光路であれば、どの位置に挿入してもよい。
また、第二編光板20aの機能は、ゲスト・ホストモードの液晶セル29に置き換えられているので、液晶表示素子5による表示を行わない場合や、液晶表示素子5に画像を表示させている場合でも、ゲスト・ホストモードの液晶セル29を非吸収状態にすれば、液晶表示素子5に表示された画像を視認することができない。これは、第二偏光板20aを光路から除去したことにほぼ相当し、光の減衰がないので、拡散板6に結像された被写体の実像は、より鮮明に視認することができるようになる。
一方、液晶表示素子5による表示を行う場合は、ゲスト・ホストモードの液晶セル29を吸収状態にすればよい。これは、第二偏光板20aを光路に挿入したことにほぼ相当するので、記録済みの画像をフィールドシーケンシャル方式のカラー画像で鮮明に視認することができるようになる。
ゲスト・ホストモードの液晶セル29は、P型の液晶材料にゲストとして黒色の二色性色素を加えて液晶材料を平行配向した液晶セルに注入する。電圧無印加で配向方向に吸収軸を持つ偏光板として機能する。電圧印加では液晶分子と二色性色素が電界方向と平行に立ち上がり特定方向の吸収が無くなり、偏光板の機能が失われる。従って、カメラの使用者は、撮影条件によって、ゲスト・ホストモードの液晶セルの状態を選択することで、被写体の像を明るく見る場合や記録済みの画像をフィールドシーケンシャル方式のカラー画像で確認する場合など、状況によって最適な視認性を選択できるようになる。
この方式での液晶表示素子5は偏光板を貼られていなく,図4に示すように、透明基板21の上面には拡散板6を配置している。光拡散板6は、光透過性の無着色粒子25を分散含有して光拡散性を示す光透過性の粘着層26からなり透明基板27によって保護されている。また、対向基板24の下側に配置してもよい。
また、図5は図4の構成にサバール板28を配置した構成を示す。水晶板を用いたサバール板28では、その複屈折率異方性Δn(=n−n)が0.0091であるため、液晶表示素子5のモアレ縞を除去するためには1枚当たり数mm程度の厚みを必要とする。複屈折率異方性の大きな材料として液晶(Δn=n−n ≒0.10〜0.25)を用いることにより、その厚みを低減できる。望ましくはフィルム基板で液晶セルを構成した液晶サバール板を使用することで、対向基板24に容易に接着できるようになる。図6に示した液晶表示素子5及び光源7の駆動は、既に説明したと同様に行うことができる。
また、上述の実施例では、R、G、Bによるカラー表示について説明したが、これを2色のカラー表示による表示としてもよいし、更に多くの色を用いてもよい。更に、カメラファインダーとして用いる場合、あるいは、ピント板の被写体画像の特定の場所にインジケーターとして用いる場合には、特定の1色で表示するように駆動することもある。光源は特定の1色のみで発光させ、特定の1色に対応する画像を表示しているフィールドの期間以外のフィールド期間に、撮像レンズを介して被写体の実像を拡散板に結像させ、光源の特定の1色に対応する画像と撮像レンズを介した被写体の実像を、時間混色により合成表示するようにした。この場合、特定の1色に対応する画像を表示している表示画素以外は黒表示にしてピント板の被写体画像に混色しないようにする。特定の1色に対応する画像を表示しているフィールドの期間以外のフィールド期間のピント板の被写体画像表示エリアは白表示にする。これにより、ピント板の被写体画像の特定の場所にインジケーターとして、特定の1色で表示することができるようになる。
本発明の一眼レフカメラを説明するための模式図である。 フィールドシーケンシャル方式による液晶表示素子の動作を説明するための模式的な回路ブロック図である。 本発明の一眼レフカメラの液晶表示素子と光拡散板を模式的に示す断面図である。 本発明の一眼レフカメラの液晶表示素子と光拡散板を模式的に示す別の例の断面図である。 本発明の一眼レフカメラの液晶表示素子と光拡散板とサバール板を模式的に示す断面図である。 本発明の一眼レフカメラを説明するための模式図である。 従来公知の一眼レフカメラの構成を示す模式図である。
符号の説明
1 一眼レフカメラ
2 ペンタプリズム
3 接眼レンズ
4 コンデンサーレンズ
5 液晶表示素子
6 光拡散板
7 光源
8 撮像レンズ
9 跳ね上げミラー
10 撮像素子
11 ファインダー光学系

Claims (8)

  1. 被写体の実像を撮像レンズを介して結像させる表面を有する光拡散板と、前記光拡散板の表面近傍に配置された液晶表示素子と、前記光拡散板の表面に結像した実像と前記液晶表示素子による表示とを視認可能とする接眼レンズを有するファインダー光学系を備えるとともに、
    前記撮像レンズと前記液晶表示素子との間の光路内の光束からはずれた位置に、前記液晶表示素子を照射する光源が設けられたことを特徴とする一眼レフカメラ。
  2. 前記光拡散板は、空気層を介さず前記液晶表示素子と密着されていることを特徴とする請求項1に記載の一眼レフカメラ。
  3. 前記光拡散板は、光透過性の無着色粒子を分散含有して光拡散性を示す光透過性の粘着層からなり前記液晶表示素子と一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の一眼レフカメラ。
  4. 前記光源と前記液晶表示素子との間の光路内であって、前記撮像レンズと前記液晶表示素子との間の光路外の位置に第一偏光板が配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の一眼レフカメラ。
  5. 前記液晶表示素子から前記接眼レンズを通過する光路内に第二偏光板が設けられたことを特徴とする請求項4に記載の一眼レフカメラ。
  6. 第二偏光板の代わりに、前記液晶表示素子から前記接眼レンズを通過する光路内にゲスト・ホストモードの液晶セルが配置されていることを特徴とする請求項5に記載の一眼レフカメラ。
  7. 前記撮像レンズと前記液晶表示素子との間の光路内に、サバール板を配置したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の一眼レフカメラ。
  8. 前記光源は特定の1色のみで発光し、特定の1色に対応する画像を表示しているフィールドの期間以外のフィールド期間に、前記撮像レンズを介して被写体の実像を前記拡散板に結像させ、前記光源の特定の1色に対応する画像と前記撮像レンズを介した被写体の実像を、時間混色により合成表示を得ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の一眼レフカメラ。
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