JP2008076320A - 表面検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検査物の表面に存在する加工部が欠陥の有無の判別に与える影響を排除して正確な検査を実施でき、かつ処理の高速化を図ることが可能な表面検査装置を提供する。
【解決手段】被検査物の円筒状の表面に対応する2次元画像内の濃度値に基づいて欠陥の有無を判別する表面検査装置において、2次元画像上に出現すべき加工部の像203a〜203a、204を、加工部毎に別々の基準画像211、212として保持するとともに、表面の軸線方向に相当する軸線相当方向における加工部の像の位置y1、y2、及び表面の周方向に相当する周相当方向に関して同一の加工部の像が存在すべき個数を基準画像211、212と対応付けて保持する。基準画像、該基準画像に対応付けられた位置及び個数に基づいて、2次元画像上で欠陥判別の対象から除外されるべき領域を特定し、その特定された領域外における画素の濃度値に基づいて欠陥の有無を判別する。
【選択図】図3

Description

本発明は、被検査物の表面を撮像してその2次元画像を取得し、その2次元画像内の画素の濃度値に基づいて欠陥の有無を判別する表面検査装置に関する。
円筒状の被検査物の内周面を検査する装置として、軸状の検査ヘッドをその軸線の回りに回転させつつ軸線方向に送り出して被検査物の内部に検査ヘッドを挿入し、その検査ヘッドの外周から検査光としてのレーザ光を被検査物に照射してその被検査物の内周面をその軸線方向一端から他端まで逐次走査し、その走査に対応した被検査物からの反射光を検査ヘッドを介して受光し、その受光した反射光の光量に基づいて被検査物の内周面の状態、例えば欠陥等の有無を判別する表面検査装置が知られている。(例えば特許文献1参照)。
特開平11−281582号公報
上述した表面検査装置において、被検査物の内周面に穴や凹凸部等の加工部が存在していると、加工部と欠陥との区別が困難となり、加工部を欠陥として誤って識別することがある。被検査物の内周面を平面的に展開した2次元画像の濃度値分布を利用して欠陥を判別する場合、2次元画像上における加工部の像の位置が判っていれば、その加工部の像を欠陥判別の対象から除外して誤判定を回避することができる。このような処理はマスク処理として画像処理の分野で一般に行われている。しかし、円筒状の内周面の軸線方向に関しては、内周面のエッジ等を基準として加工部の像の位置を一義的に特定することができても、周方向に関しては加工部の位置を特定するための適当な基準が存在せず、加工部の像の位置が走査開始位置と加工部との位置関係に応じて変化する。従って、内周面上に存在する全ての加工部の像を含んだ一枚のマスク画像を用意して内周面の画像に重ね合わせるだけでは、マスク位置が加工部の像に対して周方向にずれ、欠陥判別に影響を与えることがある。マスク画像を2次元画像で移動させてマスク位置を加工部の像と一致させようとしても、内周面の全域に相当するサイズのマスク画像ではデータ量が大きく、処理に長時間を要する。
そこで、本発明は、被検査物の表面に存在する加工部が欠陥の有無の判別に与える影響を排除して正確な検査を実施でき、かつ処理の高速化を図ることが可能な表面検査装置を提供することを目的とする。
本発明は、被検査物(100)の円筒状の表面(100a)を平面的に展開した2次元画像(200)を取得し、該2次元画像内の画素(200a)の濃度値に基づいて前記表面における欠陥の有無を判別する表面検査装置(1)において、前記表面に存在する加工部(103a〜103c、104)に対応して前記2次元画像上に出現すべき加工部の像(203a〜203a、204)を、形状又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる加工部毎に別々の基準画像(211、212)として保持するとともに、前記表面の軸線方向に相当する軸線相当方向(y軸方向)における前記加工部の像の位置(y1、y2)、及び前記表面の周方向に相当する周相当方向(x軸方向)に関して同一の加工部の像が存在すべき個数(N1、N2)を前記基準画像と対応付けて保持する基準画像保持手段(65)と、前記基準画像、該基準画像に対応付けられた位置及び個数に基づいて、前記2次元画像上で欠陥判別の対象から除外されるべき領域を特定し、その特定された領域外における画素の濃度値に基づいて欠陥の有無を判別する欠陥判別手段(60)と、を備えることにより、上述した課題を解決する。
本発明の表面検査装置によれば、形状又は大きさ、あるいは両者が異なる加工部毎に別々の基準画像が用意されているので、被検査物の全面に相当するサイズの基準画像を用意する場合と比較して各基準画像のサイズが顕著に縮小され、そのデータ量も相当に小さくなる。また、2次元画像上の軸線相当方向に関して、加工部の像の位置が基準画像と対応付けて保持されているので、特定の加工部の像を欠陥判別の対象から除外したい場合には、その特定の加工部の像に関する軸線相当方向の位置を手掛かりとして、加工部の像が存在し得る範囲を2次元画像の軸線相当方向に関して一部の範囲に絞り込むことができる。そして、その絞り込まれた範囲内で基準画像と2次元画像の濃度分布とを比較して基準画像と一致する画像が存在するか否かを判別し、一致する画像が存在する領域を欠陥判別の対象から除外すればよい。従って、基準画像を2次元画像の全面と比較する必要がなく、上述した基準画像のデータ量の削減と相俟って処理の高速化を図ることができる。さらに、同一の加工部の像が2次元画像の周相当方向に出現すべき個数が基準画像と対応付けて保持されているので、2次元画像上の絞り込まれた範囲内から加工部の個数を超える数の領域を欠陥判別の対象から除外すべき領域として誤って判別するおそれを排除することができる。これにより、欠陥が存在するにも拘わらずこれが見過ごされる検査ミスの発生を防止することができる。よって、被検査物の表面に存在する加工部が欠陥の有無の判別に与える影響を排除して正確な検査を実施することができる。
本発明の一形態において、前記欠陥判別手段は、前記基準画像に対応付けられた位置を参照して該基準画像と比較されるべき前記2次元画像上の範囲を前記軸線相当方向に関して当該2次元画像の一部の範囲に絞り込み、該絞り込まれた範囲内で前記基準画像と前記2次元画像との画素の濃度値を比較し、その比較結果に基づいて、前記基準画像に対応付けられた個数と同数の領域を前記欠陥判別の対象から除外されるべき領域として特定する除外領域特定手段(60)を備えてもよい。この形態によれば、基準画像に対応付けられた位置を参照して絞り込まれた範囲内で基準画像と2次元画像との濃度値を比較しているので、2次元画像の全面と基準画像とを順次比較する場合よりも処理が高速化される。さらに、基準画像と対応付けられた個数を参照して、欠陥判別の対象から除外されるべき領域の数を決めているので、加工部の個数を超える数の領域が欠陥判別の対象から除外されるおそれを排除することができる。例えば、加工部に類似する欠陥が周方向に加工部と併存し、その欠陥の像が欠陥判別の対象から除外されたとしても、いずれかの加工部の像が欠陥判別の対象として残るようになり、その加工部の像が欠陥として代替的に判別されることにより、欠陥の有無に関しては結果として正しい判別が行われる。
さらに、前記除外領域特定手段は、前記絞り込まれた範囲内で前記2次元画像に対して前記基準画像を前記周相当方向に相対的に位置を順次変更しつつ前記基準画像と前記2次元画像上の前記基準画像と同形同大の検査対象画像との一致度を判別し、判別された一致度が所定の閾値を超える場合に前記検査対象画像の領域を前記欠陥判別の対象から除外されるべき領域として特定してもよい。この場合には、同形同大の基準画像と検査対象画像との間で一致度を判別しつつ、その検査対象画像の位置を軸線相当方向に変化させることにより、基準画像と対応付けられた位置に基づいて絞り込まれた2次元画像の一部の範囲内を高速かつ正確に検査して欠陥判別の対象から除外されるべき領域を特定することができる。前記一致度が前記基準画像と前記検査対象画像との正規化相関により演算されてもよい。これにより、画像同士の一致度の演算と閾値に基づく判別とを高速に処理することができる。
本発明の一形態において、前記基準画像は、前記2次元画像から単一の加工部の像を包含する必要最小限の矩形領域(211、212)を抽出して得られる画像に相当するものでもよい。これによれば、基準画像の大きさを必要最小限に抑えて、加工部の像の周囲を可能な限り欠陥判別の対象として扱うことができる。
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
以上に説明したように、本発明の表面検査装置によれば、形状又は大きさが異なる加工部毎に別々の基準画像を保持することにより、各基準画像のデータ量を削減することができる。また、2次元画像上の軸線相当方向に関する加工部の像の位置を基準画像と対応付けて保持しているので、欠陥判別の対象から除外すべき領域を特定する際には、その基準画像に対応付けられた位置を参照することにより、加工部の像が存在し得る範囲、つまり基準画像と比較されるべき範囲を2次元画像の軸線相当方向に関する一部の範囲に絞り込み、基準画像のデータ量の削減と相俟って処理の高速化を図ることができる。さらに、同一の加工部の像が2次元画像の周相当方向に出現すべき個数を基準画像と対応付けて保持しているので、加工部を超える数の領域を欠陥判別の対象外とすべき領域として誤判定するおそれを排除することができる。これにより、被検査物の表面に存在する加工部が欠陥の有無の判別に与える影響を排除して正確な検査を実施することが可能となる。
図1は本発明の一形態に係る表面検査装置の概略構成を示している。表面検査装置1は被検査物100に設けられた円筒形の内周面100aの検査に適した装置であり、検査を実行するための検査機構2と、その検査機構2の動作制御、検査機構2による測定結果の処理等を実行するための制御部3とを備えている。さらに、検査機構2は、被検査物100に対して検査光を投光し、かつ被検査物100からの反射光を受光するための検出手段としての検出ユニット5と、その検出ユニット5に所定の動作を与えるための駆動ユニット6とを備えている。
検出ユニット5は、検査光の光源としてのレーザダイオード(以下、LDと呼ぶ。)11と、被検査物100からの反射光を受光し、その反射光の単位時間当りの光量(反射光強度)に応じた電流又は電圧の信号を出力するフォトディテクタ(以下、PDと呼ぶ。)12と、LD11から射出される検査光を被検査物100に向かって導く投光ファイバ13と、被検査物100からの反射光をPD12に導くための受光ファイバ14と、それらのファイバ13、14を束ねた状態で保持する保持筒15と、その保持筒15の外側に同軸的に設けられる中空軸状の検査ヘッド16とを備えている。検査ヘッド16は不図示の軸受を介して回転自在に支持されている。
保持筒15の先端には、投光ファイバ13を介して導かれた検査光を検査ヘッド16の軸線AXの方向(以下、軸線方向と呼ぶ。)に沿ってビーム状に射出させ、かつ検査ヘッド16の軸線方向に沿って検査光とは逆向きに進む反射光を受光ファイバ14に集光するレンズ17が設けられている。検査ヘッド16の先端部(図1において右端部)には、光路変更手段としてのミラー18が固定され、検査ヘッド16の外周にはそのミラー18と対向するようにして透光窓16aが設けられている。ミラー18は、レンズ17から射出された検査光の光路を透光窓16aに向けて変更し、かつ、透光窓16aから検査ヘッド16内に入射した反射光の光路をレンズ17に向かって進む方向に変更する。
駆動ユニット6は、直線駆動機構30と、回転駆動機構40と、焦点調節機構50とを備えている。直線駆動機構30は検査ヘッド16をその軸線方向に移動させる直線駆動手段として設けられている。そのような機能を実現するため、直線駆動機構30は、ベース31と、そのベース31に固定された一対のレール32と、レール32に沿って検査ヘッド16の軸線方向に移動可能なスライダ33と、そのスライダ33の側方に検査ヘッド16の軸線AXと平行に配置された送りねじ34と、その送りねじ34を回転駆動する電動モータ35とを備えている。スライダ33は検出ユニット5の全体を支持する手段として機能する。すなわち、LD11及びPD12はスライダ33に固定され、検査ヘッド16は回転駆動機構40を介してスライダ33に取り付けられ、保持筒15は焦点調節機構50を介してスライダ33に取り付けられている。さらに、スライダ33にはナット36が固定され、そのナット36には送りねじ34がねじ込まれている。従って、電動モータ35にて送りねじ34を回転駆動することにより、スライダ33がレール32に沿って検査ヘッド16の軸線方向に移動し、それに伴ってスライダ33に支持された検出ユニット5の全体が検査ヘッド16の軸線方向に移動する。直線駆動機構30を用いた検出ユニット5の駆動により、被検査物100の内周面100aに対する検査光の照射位置(走査位置)を検査ヘッド16の軸線方向に関して変化させることができる。
ベース31の前端(図1において右端)には壁部31aが設けられ、その壁部31aには検査ヘッド16と同軸の通し孔31bが設けられている。その通し孔31bにはサンプルピース37が取り付けられている。サンプルピース37は表面検査装置1の動作状態を判別するためのサンプルとして設けられるものであり、その中心線上には検査ヘッド16と同軸の貫通孔37aが設けられている。貫通孔37aは検査ヘッド16が通過可能な内径を有しており、検査ヘッド16はその貫通孔37aを通過して被検査物100の内部へと繰り出される。
回転駆動機構40は検査ヘッド16を軸線AXの回りに回転させる回転駆動手段として設けられている。そのような機能を実現するため、回転駆動機構40は、回転駆動源としての電動モータ41と、その電動モータ41の回転を検査ヘッド16に伝達する伝達機構42とを備えている。伝達機構42には、ベルト伝達装置、歯車列等の公知の回転伝達機構を利用してよいが、この形態ではベルト伝達装置が利用される。電動モータ41の回転を伝達機構42を介して検査ヘッド16に伝達することにより、検査ヘッド16がその内部に固定されたミラー18を伴って軸線AXの回りに回転する。回転駆動機構40を用いた検査ヘッド16の回転により、被検査物100の内周面100aに対する検査光の照射位置を被検査物100の周方向に関して変化させることができる。そして、検査ヘッド16の軸線方向への移動と軸線AXの回りの回転とを組み合わせることにより、被検査物100の内周面100aをその全面に亘って検査光で走査することが可能となる。なお、検査ヘッド16の回転時において、保持筒15は回転しない。さらに、回転駆動機構40には、検査ヘッド16が所定の単位角度回転する毎にパルス信号を出力するロータリエンコーダ43が設けられている。ロータリエンコーダ43から出力されるパルス信号の個数は検査ヘッド16の回転量(回転角度)に相関し、そのパルス信号の周期は検査ヘッド16の回転速度に相関する。
焦点調節機構50は、検査光が被検査物100の内周面100aにて焦点を結ぶように保持筒15を軸線AXの方向に駆動する焦点調整手段として設けられている。その機能を実現するため、焦点調節機構50は、保持筒15の基端部に固定された支持板51と、直線駆動機構30のスライダ33と支持板51との間に配置されて支持板51を検査ヘッド16の軸線方向に案内するレール52と、検査ヘッド16の軸線AXと平行に配置されて支持板51にねじ込まれた送りねじ53と、その送りねじ53を回転駆動する電動モータ54とを備えている。電動モータ54にて送りねじ53を回転駆動することにより、支持板51がレール52に沿って移動して保持筒15が検査ヘッド16の軸線方向に移動する。これにより、検査光が被検査物100の内周面100a上で焦点を結ぶようにレンズ17からミラー18を経て内周面100aに至る光路の長さを調節することができる。
次に制御部3について説明する。制御部3は、表面検査装置1による検査工程の管理、検出ユニット5の測定結果の処理等を実行するコンピュータユニットとしての演算処理部60と、その演算処理部60の指示に従って検出ユニット5の各部の動作を制御する動作制御部61と、PD12の出力信号に対して所定の処理を実行する信号処理部62と、演算処理部60に対してユーザが指示を入力するための入力部63と、演算処理部60が処理した検査結果等をユーザに提示するための出力部64と、演算処理部60にて実行すべきコンピュータプログラム、及び、測定されたデータ等を記憶する記憶部65とを備えている。演算処理部60、入力部63、出力部64及び記憶部65はパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータ機器を利用してこれらを構成することができる。この場合、入力部63にはキーボード、マウス等の入力機器が設けられ、出力部64にはモニタ装置が設けられる。プリンタ等の出力機器が出力部64に追加されてもよい。記憶部65には、ハードディスク記憶装置、あるいは記憶保持が可能な半導体記憶素子等の記憶装置が用いられる。動作制御部61及び信号処理部62はハードウエア制御回路によって実現されてもよいし、コンピュータユニットによって実現されてもよい。
被検査物100の内周面100aの表面を検査する場合、演算処理部60、動作制御部61及び信号処理部62のそれぞれは次の通り動作する。なお、この場合、被検査物100は検査ヘッド16と同軸上に配置される。検査の開始にあたって、演算処理部60は入力部63からの指示に従って動作制御部61に被検査物100の内周面100aを検査するために必要な動作の開始を指示する。その指示を受けた動作制御部61は、LD11を所定の強度で発光させるとともに、検査ヘッド16が軸線方向に移動し、かつ軸線AXの回りに一定速度で回転するようにモータ35及び41の動作を制御する。さらに、動作制御部61は、検査光が被検査面としての内周面100a上で焦点を結ぶようにモータ54の動作を制御する。このような動作制御により、内周面100aがその一端から他端まで検査光によって走査される。なお、検査ヘッド16の軸線方向の駆動に関しては、一定速度の送り動作としてもよいし、検査ヘッド16が一回転する毎に所定ピッチずつ移動する間欠的な送り動作としてもよい。
上述した内周面100aの走査に連係して信号処理部62にはPD12の出力信号が順次導かれる。信号処理部62は、PD12の出力信号を演算処理部60にて処理するために必要なアナログ信号処理を実施し、さらに、その処理後のアナログ信号を所定のビット数でA/D変換し、得られたデジタル信号を反射光信号として演算処理部60に出力する。演算処理部60にて実行する信号処理としては、PD12が検出した反射光の明暗差を拡大するようにその出力信号を非線形に増幅する処理、出力信号からノイズ成分を除去する処理といった各種の処理を適宜に用いてよい。高速フーリエ変換処理、逆フーリエ変換処理等を適宜に組み合わせることも可能である。また、信号処理部62によるA/D変換は、ロータリエンコーダ43から出力されるパルス列をサンプリングクロック信号として利用して行われる。これにより、検査ヘッド16が所定角度回転する間のPD12の受光量に相関した濃度値のデジタル信号が生成されて信号処理部62から出力される。
信号処理部62から反射光信号を受け取った演算処理部60は、その取り込んだ信号を記憶部65に記憶する。さらに、画像生成手段としての演算処理部60は、記憶部65が記憶する反射光信号を利用して被検査物100の内周面100aを平面的に展開した2次元画像を生成する。すなわち、演算処理部60は、図2に示すように被検査物100の周方向に沿ってx軸を、軸線方向に沿ってy軸をそれぞれ設定し、内周面100aをx軸―y軸からなる直交2軸座標系で定義される平面上に展開した2次元画像を生成する。2次元画像は例えば8ビットのグレースケール画像である。x軸方向が2次元画像200上の周相当方向であり、y軸方向が2次元画像200上の軸線相当方向である。
図2の被検査物100の内周面100aには、地肌100bよりも反射率が低い領域として、鋳巣等の欠陥101、102と、加工部としての加工穴103a、103b、103c、104とが存在している。地肌100bは欠陥のない切削加工面である。加工穴103a〜103cは同形同大であり、かつy軸方向に関してそれらの加工穴103a〜103cの位置も互いに等しい。以下では、加工穴103a〜103cを区別する必要がないときは加工穴103と表記する。加工穴104は加工穴103と形状及び大きさが異なり、かつy軸方向に関しても加工穴103からずれている。
図2の内周面100aに対応して演算処理部60が生成する2次元画像の一例を図3に示す。2次元画像200は多数の画素200aをx軸方向及びy軸方向に並べて構成される。一つの画素200aが内周面100a上で占める大きさは適宜でよいが、一例として一画素200aのx軸方向の幅は内周面100a上で150μmに相当し、y軸方向の幅は内周面100a上で50μmに相当する。2次元画像200上には、欠陥101、102に対応する欠陥像201、202、及び加工穴103a〜103c、104に対応する加工穴像203a〜203c(参照符号203で代表することがある。)、204が出現する。それらの像の濃度値は、内周面100aの地肌100bに対応する背景領域205よりも暗い(低い)。つまり、本形態では反射光量が大きいほど2次元画像200内における画素200aの濃度値が高くなり、欠陥及び加工部は暗部として現れる。
演算処理部60は、2次元画像200を所定のアルゴリズムに従って処理することにより被検査物100の内周面100aに欠陥が存在するか否かを判別し、その判別結果を出力部64に出力する。この欠陥検出は、2次元画像200の暗部に注目して欠陥像の有無を判別するものである。ところが、図3の2次元画像200では、加工穴像203、204も欠陥像201、202と同様に暗部として出現するので、仮に被検査物100に欠陥101、102がなかったとしても、加工穴像203、204が欠陥と判定され、被検査物100が不良品と誤って判断されるおそれがある。このような誤判定を避けるため、演算処理部60は、図5に示す欠陥検出処理を実行することにより、加工穴103、104のような加工部が欠陥検出に与える影響を排除する。この欠陥検出処理は、被検査物100の内周面100aに存在することが予め判っている加工部の像を基準画像として用意し、その基準画像と2次元画像200上に暗部として出現している像との一致度に基づいて加工部の像を検出し、検出された加工部の像を欠陥判別の対象から除外した上で、欠陥の有無を判別するものである。
図3の2次元画像200を検査する場合、加工穴像203のみを抽出した基準画像、及び加工穴像204のみを抽出した基準画像がそれぞれ用意される。但し、ここでは、加工穴像203又は加工穴像204を包含する必要最小限の大きさの矩形領域211、212を2次元画像200から抽出した像が基準画像として用意されるものとする。以下では、基準画像211、212と表記することがある。加工穴103a、103b、103cは同形同大のため、これらに対応する基準画像211は共通、つまり一枚用意すればよい。基準画像211、212は、被検査物100の内周面100aを実際に撮影して得られた2次元画像200から基準画像211、212として使用する領域をユーザが指定することにより作成することができる。あるいは、被検査物100の設計データと撮影条件とから加工穴203、204の像を演算して基準画像211、212を生成してもよい。なお、基準画像211、212は2次元画像200と同一階調のグレースケール画像として作成される。
基準画像211、212は記憶部65に予め記憶される。図4はその記憶部65に記憶された基準画像211、212のデータ構造の一例を示す。基準画像211、212のデータはそれぞれの基準画像211、212に含まれる画素の濃度値を画素の並び順に従って記述した数値データである。それらのデータは、基準画像211、212に対応する加工穴像203、204のy軸方向の代表座標y1、y2、及びそれらの個数N1、N2と対応付けられた状態で記憶部65に記憶される。代表座標y1、y2としては、例えば加工穴像203、204の重心点(又は中心点)のy座標が選ばれる。y軸方向に関する座標の原点は、一例として、2次元画像200の上端200c、つまり、図2における内周面100aの軸線方向のエッジ100cに設定される。個数N1、N2は、代表座標y1、y2上のそれぞれに同形同大の加工穴103、104が幾つ存在しているかを示す値である。換言すれば、y座標y1、y2で示される位置に、基準画像211、212に対応する加工穴像203、204のそれぞれが存在すべき個数である。図3の例では個数N1が3、個数N2が1である。
次に、図5の欠陥検出処理を説明する。演算処理部60は、内周面100aの走査が終了すると、信号処理部62から受け取った反射光信号に基づいて内周面100aの2次元画像200を生成する。その2次元画像200は演算処理部60のRAM上に仮想的に生成されるグレースケール画像である。2次元画像200の生成後、演算処理部60は欠陥検出処理を開始し、まずステップS1で検査対象のy座標に関して初期値を設定する。この場合、基準画像211、212に対応付けられた代表座標y1、y2のうち、最も小さいy座標(この例ではy1)を初期値として設定すればよい。
次のステップS2にて、演算処理部60は、加工穴の検出数を計数するためのカウンタの値に初期値0を設定する。続くステップS3にて、演算処理部60は、検査対象のy座標に対応付けられている基準画像データ及び個数を記憶部65から取得する。例えば、検査対象画素群のy座標がy1の場合、演算処理部60は、基準画像211のデータ及び加工穴103a〜103cの個数N1(=3)を取得する。
続くステップS4において、演算処理部60は、基準画像と比較されるべき検査対象画像を2次元画像200から選択する。例えば、図3の2次元画像200において、y座標y1が検査対象として設定されている場合、検査対象画像220はそのy座標y1上の基準画像211と同形同大でかつ基準画像211とy軸方向の位置が一致するように選択される。検査対象画像220のx軸方向の位置はステップS4が実行される毎に所定画素数ずつx軸方向に順次変更される。例えば、y座標y1に関して最初にステップS4が実行される場合には検査対象画像220が2次元画像200の左端に接するように選択され、ステップS4が実行される毎に検査対象画像220の位置がx軸方向右側に順次変更される。この処理は、2次元画像200上でy座標y1を中心としてy軸方向に基準画像211と同一寸法の範囲内において、2次元画像200の左端からx軸方向に基準画像211の位置を順次変更する処理に相当する。
次のステップS5にて、演算処理部60は、検査対象画像と基準画像との一致度を正規化相関を用いて演算する。正規化相関では、比較されるべき画像間で濃度値が同じ傾向、つまり、類似であれば正の相関を示し、両者の濃度値が逆の傾向、つまり、非類似であれば負の相関を示す。正規化相関の相関式は、(A×10000)÷√(B×C)で表される。ここで、Aは、検査対象画像と基準画像の相互相関を示し、A=N×Σ(I×T)−(ΣI)×(ΣT)で与えられる。Bは、検査対象画像の自己相関を示し、B=N×Σ(I×I)−(ΣI)×(ΣI)で与えられる。Cは、基準画像の自己相関を示し、C=N×Σ(T×T)−(ΣT)×(ΣT)で与えられる。相関式中、Nは基準画像の画素数、Iは検査対象画像の各画素の濃度値、Tは基準画像の各画素の濃度値をそれぞれ示す。
続くステップS6にて、演算処理部60は、ステップS5で得られた正規化相関値が所定の閾値を超えたか否かを判断する。ここで使用される閾値には、正規化相関値が正の相関を示すと考えられる値を設定すればよい。閾値を超える場合、演算処理部60は次のステップS7に進み、検査対象画像として抽出されている領域をマスク領域として識別し、そのマスク領域に含まれる画素群の2次元画像200上の位置を記憶する。次のステップS8において、演算処理部60は、上述したカウンタの値に1を加算してステップS9へ進む。一方、ステップS6で正規化相関値が閾値を超えていないと判断された場合、演算処理部60はステップS7、S8をスキップしてステップS9へ進む。
次のステップS9において、演算処理部60は、上述したカウンタの値(加工穴の検出数)が、ステップS3で取得した加工穴の個数(例えば座標y1のときN1)に一致するか否かを判断する。カウンタの値が加工穴の個数に一致しない場合、演算処理部60はステップS4に戻り、次の検査対象画像220と基準画像との一致度を演算する。ステップS9にてカウンタの値が加工穴の個数に一致している場合、演算処理部60はステップS11へ進む。
ステップS11にて、演算処理部60は、基準画像データに対応付けられた全てのy座標について検査が終了したか否か判断する。そして、未だ検査していないy座標がある場合、演算処理部60はステップS12にて次のy座標を選択してステップS2へ戻る。ステップS11にて全てのy座標の検査が終了している場合、演算処理部60は次のステップS13へ進む。
ステップS13において、演算処理部60は、マスク領域として識別された領域を欠陥判別の対象から除外しつつ2次元画像200内に欠陥像が存在するか否かを判別する。一例として、演算処理部60は、2次元画像200を、欠陥像201、202が暗部、背景画像205が明部として区分されるような閾値によって2値化し、得られた2値画像内の暗部の大きさ等を手掛かりとして欠陥の有無を判別する。2値化に際して、ステップS7でマスク領域として識別された画素の濃度値は全て背景領域205と同一の濃度値に変換される。これにより、得られた2値画像から加工穴像とみなされた画像が消去される。よって、加工穴像のみが内周面100aに存在している場合に、加工穴像が欠陥として誤って判別されるおそれがなくなる。内周面100aの全面に関して欠陥判別が終了すると、演算処理部60は図5の欠陥検出処理を終了する。
以上の処理によれば、加工穴像203、204にそれぞれ対応する基準画像211、212を予め用意し、2次元画像200内おいて基準画像211、212に一致するとみなし得る領域を加工穴像と推定してこれを欠陥判別の対象から除外しているので、加工穴の影響で欠陥のない良品が不良品と誤判定されるおそれがない。また、形状又は大きさが異なる加工穴像203、204毎に別々の基準画像を用意し、各基準画像を加工穴像の位置(y座標)及び個数と対応付けて記憶し、各基準画像を代表するy座標上を基準とする限られた範囲内にて検査対象画像と基準画像との一致度を演算し、検査対象画像と基準画像とが一致する場合に検査対象画像の領域をマスク領域として識別しているので、2次元画像200のx軸方向(被検査物100の周方向に相当する。)に関して加工穴像203、204がどのような位置にあってもマスク領域を容易かつ高速に特定することができる。この点を以下に説明する。
被検査物100の軸線方向に関しては、その内周面100aのエッジ100cに対応する2次元画像200のエッジ200cを基準とすれば加工穴像203、204が存在するy座標を一義的に特定することができる。しかし、加工穴像203、204のx座標は被検査物100の内周面100aの走査開始位置と加工穴103、104の位置との関係に応じて変化し、2次元画像200上で加工穴像203、204のx軸方向の位置を特定するために使用し得る明確な基準がない。このため、2次元画像200の全体に存在する加工穴像を一枚のマスク画像上に保持し、そのマスク画像を2次元画像200に重ね合わせて加工穴像203、204をマスクしようとしても、加工穴像203、204の位置が変わればマスキング位置がずれ、加工穴像203、204が欠陥として検出される。これを防ぐためにマスク画像の位置をx軸方向に変化させて加工穴像203、204に合わせするにしても、内周面100aの全体に相当するサイズのマスク画像はデータ量が大きく、位置合わせの処理に長時間を要する。
これに対して、本形態では、形状又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる加工穴像203、204毎に基準画像211、212を分けて用意しているので、基準画像211、212のサイズが小さくてそのデータ量も少ない。このため、y座標y1、y2上で基準画像211、212を2次元画像200に対して相対的に移動させても、その処理に要する時間は短くて足りる。しかも、基準画像211と検査画像220とを比較すべき範囲がy座標y1を中心としてy軸方向に基準画像211と同一寸法の範囲に絞り込まれ、基準画像212と検査画像220とを比較すべき範囲がy座標y2を中心としてy軸方向に基準画像212と同一寸法の範囲に絞り込まれるため、基準画像211、212のそれぞれを2次元画像200の全面と比較する必要がない。これにより、欠陥検査の対象から除外すべき領域を特定するためのマスク処理を高速に実行することができる。
また、本形態では、各基準画像211、212に対応するy座標y1、y2上に存在すべき加工穴像203、204の個数N1、N2を予め把握し、その個数N1、N2に相当するだけマスク領域が識別された場合、同一のy座標上のマスク領域の検出を終了している(ステップS9→S10)。このため、加工穴像203、204と同一のy座標上に、加工穴像と類似する欠陥像が存在しても欠陥の有無の判別に影響が及ばない。例えば、図2の2次元画像200では、y座標y1上に、3つの加工穴像203a〜203cと、一つの欠陥像202とが存在している。基準画像211との対比において仮に欠陥像202がマスク領域として判別されたとしても、何れか一つの加工穴像203がマスク領域として判別されずに残るため、ステップS13の欠陥検出でその加工穴像203が欠陥として検出される。これにより、欠陥の存在する被検査物が良品として誤判定されるおそれがなくなる。
以上の形態では、記憶部65が基準画像保持手段に相当する。また、演算処理部60が図5の処理を実行することにより欠陥判別手段として機能し、特には図5のステップS4〜S9の処理を実行することにより除外領域特定手段として機能する。
本発明は以上の形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、上記の処理では、マスク領域と識別された回数が基準画像と対応付けられた加工穴の個数に一致した時点でマスク領域の検出を終了しているが、マスク領域の検出数が加工穴の個数に一致した以降もx軸方向に沿って基準画像と検査対象画像との一致度の演算を続行し、基準画像に対応する個数を超えて加工穴像が検出された場合に、被検査物100に欠陥が存在すると判定してもよい。さらに進んで、基準画像と対応付けられた個数を超えるマスク領域が存在している場合、正規化相関値に基づいて相関度が最も低いものを欠陥として特定してもよい。このように、基準画像と対応付けられた加工穴の個数は、マスク領域の識別のための情報のみならず、欠陥の有無を判別するための情報としても利用することが可能である。
上記の形態では、基準画像に対応付けられた加工穴の像の位置として中心のy座標を用いているが、これに限らず適宜の位置を加工穴の像の位置として定義してよい。
被検査物の表面の2次元画像を取得するための手段は、上記の形態に限らず適宜に変更可能である。また、本発明は被検査物の内周面を検査する例に限らず、円筒状の外周面を検査する場合でも適用可能である。さらに、加工部として加工穴が設けられた被検査物の検査に限らず、検査対象となる円筒状の表面に何らかの加工された部分を本発明に従って欠陥判別の対象から除外してよい。加工の概念も被検査物の素材に対して人為的に何らかの変質を与えるものを広く包含し、例えば印刷、着色、表面改質等の各種の処理も加工の概念に含み得る。
本発明の一形態に係る表面検査装置の概略構成を示す図。 被検査物を一部破断して示す斜視図。 図1の表面検査装置にて生成される被検査物の内周面の2次元画像の一例を示す図。 記憶部に記憶される基準画像のデータ構造を示す図。 図1の表面検査装置の演算処理部にて実行される欠陥検出処理を示すフローチャート。
符号の説明
1 表面検査装置
5 検出ユニット(検出手段)
60 演算処理部(欠陥判別手段、除外領域特定手段)
65 記憶部(基準画像保持手段)
100 被検査物
100a 被検査物の内周面
101、102 欠陥
103a、103b、103c、104 加工穴(加工部)
200 内周面の2次元画像
200a 画素
201、202 欠陥像
203a、203b、203c、204 加工穴の像(加工部の像)
211、212 基準画像
220 検査対象画像

Claims (5)

  1. 被検査物の円筒状の表面を平面的に展開した2次元画像を取得し、該2次元画像内の画素の濃度値に基づいて前記表面における欠陥の有無を判別する表面検査装置において、
    前記表面に存在する加工部に対応して前記2次元画像上に出現すべき加工部の像を、形状又は大きさの少なくともいずれか一方が異なる加工部毎に別々の基準画像として保持するとともに、前記表面の軸線方向に相当する軸線相当方向における前記加工部の像の位置、及び前記表面の周方向に相当する周相当方向に関して同一の加工部の像が存在すべき個数を前記基準画像と対応付けて保持する基準画像保持手段と、
    前記基準画像、並びに該基準画像に対応付けられた位置及び個数に基づいて、前記2次元画像上で欠陥判別の対象から除外されるべき領域を特定し、その特定された領域外における画素の濃度値に基づいて欠陥の有無を判別する欠陥判別手段と、
    を備えたことを特徴とする表面検査装置。
  2. 前記欠陥判別手段は、前記基準画像に対応付けられた位置を参照して該基準画像と比較されるべき前記2次元画像上の範囲を前記軸線相当方向に関して当該2次元画像の一部の範囲に絞り込み、該絞り込まれた範囲内で前記基準画像と前記2次元画像との画素の濃度値を比較し、その比較結果に基づいて、前記基準画像に対応付けられた個数と同数の領域を前記欠陥判別の対象から除外されるべき領域として特定する除外領域特定手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の表面検査装置。
  3. 前記除外領域特定手段は、前記絞り込まれた範囲内で前記2次元画像に対して前記基準画像を前記周相当方向に相対的に位置を順次変更しつつ前記基準画像と前記2次元画像上の前記基準画像と同形同大の検査対象画像との一致度を判別し、判別された一致度が所定の閾値を超える場合に前記検査対象画像の領域を前記欠陥判別の対象から除外されるべき領域として特定することを特徴とする請求項2に記載の表面検査装置。
  4. 前記一致度が前記基準画像と前記検査対象画像との正規化相関により演算されることを特徴とする請求項3に記載の表面検査装置。
  5. 前記基準画像は、前記2次元画像から単一の加工部の像を包含する必要最小限の矩形領域を抽出して得られる画像に相当することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の表面検査装置。
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