JP2008072940A - バラの鉢物の栽培方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バラを鉢から上方に延びるように育て、鉢を床面などに置いて鑑賞用として用いることができるバラの鉢物の栽培方法を提供すること。
【解決手段】 バラを鉢で育てて花を咲かせるバラの鉢物の栽培方法。この栽培方法では、挿し木又は接ぎ木したバラの苗を鉢に定植し、新しい芽が伸びてつぼみが大きくなってきたときに、出てきた枝のつぼみの下側でピンチを行い、その後、ピンチを行った枝を株元から折り曲げ、株元や折り曲げた枝から出てくる芽を整理し、整理して残した芽が伸びてつぼみができ、このつぼみが開く前に伸びた枝のつぼみの下側でピンチを行い、ピンチを行った後に枝から出てくる芽を取り、この芽を取った枝を芽を取った下側でピンチを行い、このピンチ後に枝から出てきた芽を整理し、整理して残した枝に花を咲かせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バラを鉢で育てて花を咲かせるバラの鉢物の栽培方法に関する。
バラを鉢物として栽培する栽培方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この栽培方法は、バラを挿し木又は接ぎ木として鉢で育て、バラの枝を成長させて枝の上部につぼみがでてきて少し大きくなったときに、そのつぼみをピンチし、枝を鉢に沿うように弓状に折り曲げ、バラの枝が鉢の底近く伸びるまでピンチを繰り返して栽培するものであり、このように生育したバラの枝は、この折り曲げた枝を輪ゴムなどのひも状の物で鉢に固定される。このような栽培方法では、バラの枝は鉢の外側に沿って下方に延び、下方に垂れ下がるように育てて花を咲かせることができる。
特開2003−9649号公報
しかしながら、この従来の栽培方法では、鉢に垂れ下がるようにバラを栽培するので、この鉢を高い場所から吊り下げる場合などにおいては、鑑賞用として用いることができるが、例えば、室内の床に置く場合などにおいては、垂れ下がったバラの枝が床面に着いてその表面に沿って伸びるようになり、それ故に、鉢を床面に置いて飾るようにすることができない。
本発明の目的は、バラを鉢から上方に延びるように育て、鉢を床面などに置いて鑑賞用として用いることができるバラの鉢物の栽培方法を提供することである。
本発明の請求項1に記載のバラの鉢物の栽培方法は、バラを鉢で育てて花を咲かせるバラの鉢物の栽培方法において、挿し木又は接ぎ木したバラの苗を鉢に定植し、新しい芽が伸びてつぼみが大きくなってきたときに、出てきた枝のつぼみの下側でピンチを行い、その後、ピンチを行った枝を株元から折り曲げ、株元や折り曲げた枝から出てくる芽を整理し、整理して残した芽に花を咲かせることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載のバラの鉢物の栽培方法は、バラを鉢で育てて花を咲かせるバラの鉢物の栽培方法において、挿し木又は接ぎ木したバラの苗を鉢に定植し、新しい芽が伸びてつぼみが大きくなってきたときに、出てきた枝のつぼみの下側でピンチを行い、その後、ピンチを行った枝を株元から折り曲げ、株元や折り曲げた枝から出てくる芽を取り、この芽を取った枝を芽を取った下側でピンチを行い、このピンチ後に枝から出てくる芽を整理し、整理して残した芽に花を咲かせることを特徴とする。
また、本発明の請求項3記載のバラの鉢物の栽培方法は、バラを鉢で育てて花を咲かせるバラの鉢物の栽培方法において、バラを挿し木又は接ぎ木したバラの苗を鉢に定植し、新しい芽が伸びてつぼみが大きくなってきたときに、出てきた枝のつぼみの下側でピンチを行い、その後、ピンチを行った枝を株元から折り曲げ、株元や折り曲げた枝から出てくる芽を整理し、整理して残した芽が伸びてつぼみができ、このつぼみが開く前に伸びた枝のつぼみの下側でピンチを行い、ピンチを行った後に枝から出てくる芽を取り、この芽を取った枝を芽を取った下側でピンチを行い、このピンチ後に枝から出てきた芽を整理し、整理して残した枝に花を咲かせることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載のバラの鉢物の栽培方法では、花を咲かせる枝が伸びてつぼみができ、このつぼみががく割れしかけた前後に、折り曲げた枝を切ることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載のバラの鉢物の栽培方法は、バラを鉢で育てて花を咲かせるバラの鉢物の栽培方法において、挿し木又は接ぎ木したバラの苗を鉢に定植し、新しい芽が伸びてつぼみが大きくなってきたときに、出てきた枝のつぼみの下側でピンチを行い、その後、ピンチを行った枝を株元から折り曲げ、株元や折り曲げた枝から出てくる芽を整理し、整理して残した枝が伸びてつぼみができ、このつぼみが咲きかけたときにこの枝を折り曲げ、株元や折り曲げた枝から出てくる芽を整理し、整理して残した芽に花を咲かせることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載のバラの鉢物の栽培方法では、花を咲かせる枝が伸びてつぼみができ、このつぼみががく割れしかけた前後に、折り曲げた枝の全てを切ることを特徴とする。
更に、本発明の請求項に記載のバラの栽培方法では、バラを定植した後に枝を株元から折り曲げる前に、枝のつぼみの下側でのピンチを2又は3回行うことを特徴とする。
本発明の請求項1に記載のバラの鉢物の栽培方法によれば、バラの苗を鉢に定植し、新しい芽がでてつぼみが大きくなってきたときに、でてきた枝のつぼみの下側でピンチを行い、その後ピンチを行った枝の株元から折り曲げるので、この株元や折り曲げた枝から新しい芽が出てくるようになる。そして、このようにでてきた新芽を選定して整理し、整理して残した芽を枝として伸ばすので、残した枝に養分を送ることができ、またこの枝は上方に伸び、このように上方に伸びる枝に花が咲き、室内の床などに置いて飾る鑑賞用鉢物として好適なものとなる。
また、本発明の請求項2に記載のバラの鉢物の栽培方法によれば、上述したように、バラの苗を鉢に定植し、でてきた枝のつぼみの下側でピンチを行い、その後ピンチを行った枝の株元から折り曲げるので、この株元や折り曲げた枝から新しい芽が出てくるようになる。その後、このようにでてきた新芽を取り、この芽を取った枝を芽を取った下側でピンチを行い、このピンチ後に枝から出てくる芽を選定して整理して伸ばすので、伸ばす枝に多くの養分を送り、上方に伸びる枝に付くつぼみに充分な養分を与えることができ、大きな花を咲かせることが可能となる。
また、本発明の請求項3に記載のバラの鉢物の栽培方法によれば、上述したように、バラの苗を鉢に定植し、でてきた枝のつぼみの下側でピンチを行い、その後ピンチを行った枝の株元から折り曲げるので、この株元や折り曲げた枝から新しい芽が出てくるようになる。その後、このようにでてきた新芽を選定して整理し、整理して残した芽が伸びてつぼみができ、このつぼみが開く前に伸びた枝のつぼみの下側でピンチを行い、ピンチを行った後に枝から出てくる芽を取り、この芽を取った枝を芽を取った下側でピンチを行い、このピンチ後に枝から出てきた芽を選定して整理するので、伸ばす枝により多くの養分を送ることができ、また枝に付く葉数がより多くなって充分な養分が生成され、これにより、上方に伸びる枝に付くつぼみに充分な養分を与えてより大きな花を咲かせることが可能となる。
また、本発明の請求項4に記載のバラの鉢物の栽培方法によれば、花を咲かせる枝のつぼみががく割れしかけた前後に、折り曲げた枝を切るので、鉢物に栽培されたバラは上方に伸びた枝が残り、鑑賞用としてきれいなものに仕上がる。また、つぼみががく割れしかけた前後に折り曲げた枝を切るので、養分ががく割れしたつぼみに送られ、大きな花を咲かせることができ、またこのときに出荷することによって、店頭販売する際には花が咲く間近の状態で販売でき、顧客が購入した後に花が咲くようになり、鑑賞用の販売に適した栽培となる。
また、本発明の請求項5に記載のバラの鉢物の栽培方法によれば、上述したように、バラの苗を鉢に定植し、でてきた枝のつぼみの下側でピンチを行い、その後ピンチを行った枝の株元から折り曲げるので、この株元や折り曲げた枝から新しい芽が出てくるようになる。その後、このようにでてきた新芽を整理し、整理して残った枝が伸びてつぼみができ、このつぼみが出かけたときにこの枝を折り曲げ、株元や折り曲げた枝から出てくる芽を選定して伸ばすので、このようにしても伸ばす枝に多くの養分を送り、大きな花を咲かせることが可能となる。
また、本発明の請求項6に記載のバラの鉢物の栽培方法によれば、花を咲かせる枝のつぼみががく割れしかけた前後に、折り曲げた枝の全てを切るので、鉢物に栽培されたバラは上方に伸びた枝が残り、鑑賞用としてきれいなものに仕上がる。
更に、本発明の請求項7に記載のバラの鉢物の栽培方法によれば、枝を株元から折り曲げる前に、枝のつぼみの下側でピンチを2〜3回行うので、折り曲げる前に枝に付く葉数を多くすることができ、折り曲げた後に出てくる芽に多くの養分を送ることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に従うバラの鉢物の栽培方法の一実施例について説明する。図1は、本発明に従うバラの鉢物の栽培方法の一実施例を示す工程図であり、図2は、バラの苗を鉢に定植した状態を示す図であり、図3は、定植後につぼみが大きくなった状態を示す図であり、図4は、つぼみの下側を1回目のピンチする状態を示す図であり、図5は、1回目のピンチ後につぼみが大きくなった状態を示す図であり、図6は、つぼみの下側を2回目のピンチする状態を示す図であり、図7は、枝を株元から折り曲げた状態を示す図であり、図8は、折り曲げた後に枝から出てきた新芽を整理する状態を示す図であり、図9は、つぼみの下側を3回目のピンチする状態を示す図であり、図10は、3回目のピンチの後に枝から出てくる新芽を整理する状態を拡大して示す図であり、図11は、新芽の下側をピンチをする状態を示す図であり、図12は、ピンチ後に出てきた新芽を整理した状態を示す図であり、図13は、折り曲げた枝をカットするときの状態を示す図であり、図14は、鉢物が完成したときの状態を示す図である。
図1〜図4を参照して、バラの鉢物の栽培方法について説明すると、この栽培方法では、バラの苗作りを行い、育てた苗2を鉢4に定植する(苗の定植工程S1)。この苗2の定植は、図2(a)で示すように、挿し木により育った苗2aを行うようにしてもよく、図2(b)で示すように、接ぎ木により育った苗2bを行うようにしてもよい。以下、挿し木により育てた苗2aを例に説明するが、接ぎ木により育てた苗2bについても同様に栽培することができる。
鉢4に定植すると、苗2aから枝が伸び、約2か月半すると、図3に示すように、伸びた枝6の先につぼみ8ができ、できたつぼみ8が大きくなり出す。このようにつぼみ8が大きくなり出すと、できたつぼみ8の下側でつぼみ8のピンチを行う(1回目のつぼみのピンチ工程S2)。この1回目のピンチは、つぼみ8の直ぐ下か、又はその次の葉10の下側(図4参照)でピンチを行うのが好ましく、このような個所でピンチを行うことによって、枝6に光合成をするための葉12を多く残すことができる。尚、次の葉10の更に次の葉の下側でピンチを行うようにしてもよい。
このようにピンチを行うと、ピンチをした下側の節14から新芽ができ、できた新芽が伸びて枝16となり、ピンチの後に約20日程度経過すると、図5に示すように、伸びた枝16の先につぼみ18ができ、できたつぼみ18が大きくなりだす。このようにつぼみ18が大きくなりだすと、図6に示すように、できたつぼみ18の下側でつぼみ18のピンチを行う(2回目のつぼみのピンチ工程S3)。この2回目のピンのときにも、1回目のピンチと同様に、つぼみ18の直ぐ下(図6参照)か、又はその次の葉20の下側でインチを行うのが好ましく、このような個所でピンチを行うことによって、枝16に光合成をするための葉22を多く残すことができる。尚、この場合も、次の葉20の更に次の葉の下側でピンチを行うようにしてもよい。
このように2回目のピンチを行った後に、図7に示すように、株元24から枝6を折り曲げる(折り曲げ工程S4)。この株元の折り曲げは、株元24から2節以内のところを折り曲げるのが好ましく、このように折り曲げると、折り曲げた部位が最も高くなるように保持するのが望ましい。
このように折り曲げると、図8に示すように、株元付近や折り曲げた枝6から新芽26が多数出てくるが、これら新芽26を取り除き、これら新芽26のうち根元に近い個所から出ている丈夫な芽26を選定して残すように整理する(1回目の新芽の整理工程S5)。このとき、新芽26を2〜5つ程度残すようにするのが好ましく、このように新芽26を整理することによって、残した芽26に養分を集めることができる。
その後、整理して残した新芽26が伸び、約30日前後経過すると、図9に示すように、伸びた枝28の先につぼみ30ができ、できたつぼみ30が開く前につぼみ30の下側でピンチする(3回目のつぼみのピンチ工程S6)。この3回目のピンチのときにも、1回目のピンチと同様に、つぼみ30の直ぐ下(図9参照)か、又はその次の葉32の下側でインチを行うのが好ましく、このような個所でピンチを行うことによって、枝28に光合成をするための葉30を多く残すことができる。尚、この場合も、次の葉32の更に次の葉の下側でピンチを行うようにしてもよい。
このように3回目のピンチを行うと、図10に示すように、その直ぐ下の節34などから新芽36が出てくるが、これら新芽36が大きくならないうちに取り除き(新芽の取り除き工程S7)、このように新芽36を取り除くことによって、株に養分を蓄えさせることができる。このような新芽36は次々と出てくるので、新芽36が出てくる度に何度も取り除くようにする。
そして、このように新芽36を取り除いた後に、図11で示すように、新芽36を取った枝28を芽36を取り除いた下側でピンチを行う(新芽の下側のピンチ工程S8)。このピンチは、芽36を取った枝28を、株元から本葉第2節までのところでピンチを行うのが好ましく、このような個所でピンチすることによって、新芽からしっかりした枝を伸はすことができるとともに、枝の太さ、長さを揃えることができ、観賞用としてきれいに仕上げることができる。
このようにピンチを行うと、図12に示すように、ピンチを行った枝28から新芽38が出てき、出てきた新芽38を選定して一つの枝28について1〜2個、また株全体として3〜6個残るように整理する(2回目の新芽の整理工程S9)。このように新芽38を整理することによって、できたつぼみに養分が行き渡らせることができ、大きな花を咲かせることができる。
その後、残した新芽38が枝40となって伸び、それらの枝40の先につぼみ42ができ、できたつぼみ42ががく割れしかける(換言すると、バラの花が咲き始める)と、図13で示すように、折り曲げ工程S4で折り曲げた枝12をピンチする(折り曲げた枝のカット工程S10)。このようにカットすると、図13に示すように、鉢物のバラとして枝40が上方に伸びたきれいなものとなり、バラの鉢物として完成したものとなり(鉢物の完成工程S11)、室内の床などに置いて鑑賞用に用いることができる。店頭で販売する場合、顧客が購入した後少し経過したときに花が咲くようにするのが好ましく、つぼみ42ががく割れしかけた前後に折り曲げた枝12をカットして販売用に出荷するようになる。尚、販売のための出荷などを考慮しないときには、折り曲げた枝12のカットをつぼみ42ががく割れしかけた前後に行う必要はない。
以上、本発明に従うバラの鉢物の栽培方法の一実施例について説明したが、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施例では、株元からの折り曲げ工程S4の前につぼみのピンチを2回行っているが、このようなつぼみのピンチを3回行うようにしてもよく、2〜3回行うことによって、大きなバラの鉢物を栽培することができる。尚、このつぼみのピンチを1回行うようにしてもよい。
また、例えば、上述した実施例では、株元からの折り曲げ工程S4の後に、3回目のつぼみのピンチ工程S6及び新芽の下側のピンチ工程S8などを行っているが、必ずしもこのように栽培する必要はなく、例えば株元からの折り曲げ工程S4の後に出てくる新芽(1回目の新芽の整理工程S5において出てきた新芽)を選定して整理し、整理して残した新芽を枝として伸ばし、この枝の先にできたつぼみを咲かせるようにしてもよい。或いは、3回目のつぼみのピンチ工程S6の後に出てくる新芽(新芽の取り除き工程S7において出てきた新芽)を取り除き、この芽を取った枝を芽を取った下側でピンチし、このピンチ後に枝から出てくる芽を選定して整理し、整理して残した芽を枝として延ばし、この枝の咲きにできたつぼみを咲かせるようにしてもよい。尚、この場合においても、芽を取った下側でのピンチは、株元から本葉第2節までのところで行う(所謂、切り戻しピンチを行う)のが好ましく、このような個所でピンチすることによって、枝の太さ、長さを揃えることができ、観賞用としてきれいに仕上げることができる。
また、上述した栽培方法では、枝の折り曲げを1回行っているが、図15に示すように栽培して枝の折り曲げを2回行うようにしてもよい。図15において、この栽培方法では、上述した実施例と同様にして苗の定植工程S21、1回目のつぼみのピンチ工程S22、
回目のつぼみのピンチ工程S23、1回目の株元からの折り曲げ工程S24を行う。
このように折り曲げると、株元付近や折り曲げた枝から新芽が出てくるが、これら新芽の一部を取り除き、これら新芽のうち株元に近い個所から出ている丈夫な芽を選定して残すように整理する(1回目の新芽の整理工程S25)。このとき、新芽を1つ又は2つ程度残すようにするのが好ましい。
その後、整理して残した新芽が伸び、伸びた枝の先につぼみができた前後に、つぼみた付いた枝を再度折り曲げる(2回目の株元からの折り曲げ工程S26)。この折り曲げは、上述したと同様に、株元24から2節以内のところを折り曲げるのが好ましく、このように折り曲げると、折り曲げた部位が最も高くなるように保持するのが望ましい。
このように折り曲げると、株元付近や折り曲げた枝から新芽が出てくるが、これら新芽の一部を取り除き、これら新芽のうち株元に近い個所から出ている丈夫な芽を選定して残すように整理する(2回目の新芽の整理工程S27)。このとき、新芽を1つ又は2つ程度残すようにするのが好ましい。
その後、残した新芽が枝となって伸び、それらの枝の先につぼみができ、できたつぼみががく割れしかけると、1回目の折り曲げ工程S24及び2回目の折り曲げ工程S26で折り曲げた枝を全てピンチする(折り曲げた全ての枝のカット工程S28)。このようにピンチすると、上述した実施例と同様に、鉢物のバラとして枝が上方に伸びたきれいなものとなり、バラの鉢物として完成し(鉢物の完成工程S29)、室内の床などに置いて鑑賞用に用いることができる。
実施例
本発明の栽培方法を確認するために、次の通りにしてバラを栽培した。2005年3月上旬に挿し木用の苗作りを行い、2005年5月中頃に作った苗を鉢に定植した。2005年5月中頃に、定植した苗から伸びた枝の先につぼみができ、つぼみの直ぐ下で1回目のつぼみのピンチを行った。その後、ピンチした枝から出てきた新たな枝の先端につぼみができ、このつぼみの直ぐ下で2回目のつぼみのピンチを行った。
そして、2005年7月10日頃に、株元から1節のところで折り曲げ、折り曲げた個所が最も高くなるように保持した。このようにすると、株元や折り曲げた枝から新芽が出てきたが、根元に近い個所の丈夫な芽を2つ残して整理した。
2005年8月5日頃に、残した芽が伸びて枝の先につぼみができ、できたつぼみの直ぐ下で第2回目のピンチを行った。このようにピンチすると、ピンチした直ぐ下の節などから新芽が出てくるが、これらの新芽を大きくならないうちに取り除いた。そして、2005年8月20日頃に、芽を取り除いた枝をしたから本葉2節のところでピンチした。このようにピンチすると、ピンチした枝から新芽が出てくるが、出てきた新芽を整理し、一つの枝につき二つ、株全体で4つ残るようにした。
2005年9月中旬に、残した芽から伸びた枝の先端につぼみが出てき、できたつぼみががく割れしかけたので、折り曲げた枝をカットした。そして、2005年9月20日頃に、がく割れしかけていたつぼみが大きなバラの花として咲いた。
本発明に従うバラの鉢物の栽培方法の一実施例を示す工程図。 バラの苗を鉢に定植した状態を示す図。 定植後につぼみが大きくなった状態を示す図。 つぼみの下側を1回目のピンチする状態を示す図。 1回目のピンチ後につぼみが大きくなった状態を示す図。 つぼみの下側を2回目のピンチする状態を示す図。 枝を株元から折り曲げた状態を示す図。 折り曲げた後に枝から出てきた新芽を整理する状態を示す図。 つぼみの下側を3回目のピンチする状態を示す図。 3回目のピンチの後に枝から出てくる新芽を整理する状態を拡大して示す図。 新芽の下側をピンチをする状態を示す図。 ピンチ後に出てきた新芽を整理した状態を示す図。 折り曲げた枝をカットするときの状態を示す図。 鉢物が完成したときの状態を示す図。 本発明に従うバラの鉢物の栽培方法の他の実施例を示す工程図。
符号の説明
2,2a,2b 苗
4 鉢
6,16,28,40 枝
8,18,30,42 つぼみ
10,12,20,22,30,32 葉
24 枝元
26,36,38 新芽

Claims (7)

  1. バラを鉢で育てて花を咲かせるバラの鉢物の栽培方法において、挿し木又は接ぎ木したバラの苗を鉢に定植し、新しい芽が伸びてつぼみが大きくなってきたときに、出てきた枝のつぼみの下側でピンチを行い、その後、ピンチを行った枝を株元から折り曲げ、株元や折り曲げた枝から出てくる芽を整理し、整理して残した芽に花を咲かせることを特徴とするバラの鉢物の栽培方法。
  2. バラを鉢で育てて花を咲かせるバラの鉢物の栽培方法において、挿し木又は接ぎ木したバラの苗を鉢に定植し、新しい芽が伸びてつぼみが大きくなってきたときに、出てきた枝のつぼみの下側でピンチを行い、その後、ピンチを行った枝を株元から折り曲げ、株元や折り曲げた枝から出てくる芽を取り、この芽を取った枝を芽を取った下側でピンチを行い、このピンチ後に枝から出てくる芽を整理し、整理して残した芽に花を咲かせることを特徴とするバラの鉢物の栽培方法。
  3. バラを鉢で育てて花を咲かせるバラの鉢物の栽培方法において、バラを挿し木又は接ぎ木したバラの苗を鉢に定植し、新しい芽が伸びてつぼみが大きくなってきたときに、出てきた枝のつぼみの下側でピンチを行い、その後、ピンチを行った枝を株元から折り曲げ、株元や折り曲げた枝から出てくる芽を整理し、整理して残した芽が伸びてつぼみができ、このつぼみが開く前に伸びた枝のつぼみの下側でピンチを行い、ピンチを行った後に枝から出てくる芽を取り、この芽を取った枝を芽を取った下側でピンチを行い、このピンチ後に枝から出てきた芽を整理し、整理して残した枝に花を咲かせることを特徴とするバラの鉢物の栽培方法。
  4. 花を咲かせる枝が伸びてつぼみができ、このつぼみががく割れしかけた前後に、折り曲げた枝を切ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバラの鉢物の栽培方法。
  5. バラを鉢で育てて花を咲かせるバラの鉢物の栽培方法において、挿し木又は接ぎ木したバラの苗を鉢に定植し、新しい芽が伸びてつぼみが大きくなってきたときに、出てきた枝のつぼみの下側でピンチを行い、その後、ピンチを行った枝を株元から折り曲げ、株元や折り曲げた枝から出てくる芽を整理し、整理して残した枝が伸びてつぼみができ、このつぼみが咲きかけたときにこの枝を折り曲げ、株元や折り曲げた枝から出てくる芽を整理し、整理して残した芽に花を咲かせることを特徴とするバラの鉢物の栽培方法。
  6. 花を咲かせる枝が伸びてつぼみができ、このつぼみががく割れしかけた前後に、折り曲げた枝の全てを切ることを特徴とする請求項5に記載のバラの鉢物の栽培方法。
  7. バラを定植した後に枝を株元から折り曲げる前に、枝のつぼみの下側でのピンチを2又は3回行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のバラの鉢物の栽培方法。
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