JP2008072442A - 共有暗号鍵生成装置、その方法およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】共有暗号鍵生成装置1は、放送番組データを特定する番組特定情報と、当該放送番組データから暗号鍵として抽出するビット位置を特定するビット特定情報とを設定する抽出情報設定手段11と、デジタル放送をストリームデータとして受信する放送受信手段12と、番組特定情報に基づいて、ストリームデータから放送番組データを取得する放送番組取得手段13と、ビット特定情報に基づいて、放送番組データから暗号鍵となるビット列を生成するビット列生成手段15と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
このような共通鍵暗号化方式において、鍵生成アルゴリズムが予め定められた演算により暗号鍵を算出する場合、その暗号化された秘密情報が解読されない安全性の強度は、暗号鍵のビット長に依存している。
そこで、安全性の強度を高めるため、暗号鍵のビット長を長くする技術が種々提案されている。
このバウンデッド・ストレージ・モデル(BSM)は、図6に示すように、暗号鍵を共有するコンピュータ(ここでは、コンピュータX,Y)が、ネットワークNを介して、複数のサーバ(ここでは、サーバA,B,C)に記憶されているデータ(ここでは、データDA,DB,DC)から、それぞれデータDA,DB,DCを取得し、暗号鍵である「データDA+データDB+データDC」を生成する。これによって、BSMは、ビット長の長い暗号鍵を生成することを可能にしている。
この電波星から発せられる電波を装置間で共有することで暗号鍵を生成する技術は、それぞれの装置が電波を受信し、それぞれの装置がその受信した電波を、ネットワークを介して送受信することで、ビット長の長い暗号鍵を生成することを可能にしている。
また、前記した電波星から発せられる電波を利用して暗号鍵を共有する技術では、受信した電波を、ネットワークを介して装置間で送受信しあうことで同一の暗号鍵を生成するため、暗号鍵のビット長を長くすればするほど、ネットワーク負荷が増大するという問題がある。
そして、共有暗号鍵生成装置は、ビット抽出手段によって、放送番組データから、ビット特定情報で示される複数のビット位置の値を抽出する。そして、共有暗号鍵生成装置は、結合手段によって、ビット抽出手段で抽出されたビット位置の値を順次結合して暗号鍵となるビット列を生成する。これによって、放送番組データのデータ長を最長とした長さの暗号鍵を生成することが可能になる。
このように、同一の放送を受信することが可能であれば、番組特定情報とビット特定情報とにより、放送番組データから同一のビット列を抽出することができ、共有の暗号鍵を生成することができる。
そして、共有暗号鍵生成装置は、放送受信手段によって、デジタル放送をストリームデータとして受信し、放送番組取得手段によって、番組特定情報に基づいて、ストリームデータから複数の放送番組データを取得する。
このように、同一の放送を受信することが可能であれば、番組特定情報とビット特定情報とにより、複数の放送番組データから同一のビット列を抽出することができ、共有の暗号鍵を生成することができる。
そして、共有暗号鍵生成方法は、放送受信ステップで、放送受信手段によって、デジタル放送をストリームデータとして受信し、放送番組取得ステップで、放送番組取得手段によって、番組特定情報に基づいて、ストリームデータから放送番組データを取得する。
そして、共有暗号鍵生成方法は、ビット抽出ステップで、ビット抽出手段により、放送番組データから、ビット特定情報で示される複数のビット位置の値を抽出する。続けて、共有暗号鍵生成方法は、結合ステップで、結合手段により、ビット抽出手段で抽出されたビット位置の値を順次結合して暗号鍵となるビット列を生成する。
そして、共有暗号鍵生成プログラムは、放送受信手段によって、デジタル放送をストリームデータとして受信し、放送番組取得手段によって、番組特定情報に基づいて、ストリームデータから放送番組データを取得する。
そして、共有暗号鍵生成プログラムは、ビット抽出手段によって、放送番組データから、ビット特定情報で示される複数のビット位置の値を抽出する。さらに、共有暗号鍵生成プログラムは、結合手段によって、ビット抽出手段で抽出されたビット位置の値を順次結合して暗号鍵となるビット列を生成する。
請求項1、請求項4または請求項5に記載の発明によれば、共有の暗号鍵をネットワーク上で配信するサーバを設けることなく、放送波で配信される放送番組データから暗号鍵を生成し、共有することができる。このため、本発明によれば、ビット長の長い暗号鍵を生成する場合であっても、ネットワークに負荷をかけることがない。
また、一つの放送番組データにおいて、複数個所のビットの値を結合して暗号鍵を生成することができるため、最長で放送番組データのデータ長分の暗号鍵を生成することが可能になり、共通鍵暗号化方式における鍵の安全性を高めることができる。
[暗号鍵共有システムの概要]
最初に、図1を参照して、暗号鍵共有システムの概要について説明を行う。図1は、本発明に係る暗号鍵共有システムの構成を示すブロック図である。この暗号鍵共有システムSは、デジタル放送の放送番組を受信する放送受信装置間で、共通鍵暗号化方式における暗号鍵を共有するシステムである。ここでは、暗号鍵共有システムSは、放送番組を視聴する視聴者側の装置である複数の放送受信装置(共有暗号鍵生成装置)1(11,12,13,…)をネットワークNに接続して構成している。
この放送受信装置1は、デジタル放送から放送番組データPを特定する日付、時刻、チャンネル、番組名等の番組特定情報と、当該放送番組データPから暗号鍵を抽出するビット位置を特定するビット特定情報とを含んだ抽出情報を、予め他の放送受信装置と交換しておく。
これによって、放送受信装置1は、データ量の少ない抽出情報(数十バイト程度)のみを交換するだけで、ビット長の長い暗号鍵Kを生成することができる。
以下、本発明に係る放送受信装置(共有暗号鍵生成装置)1について詳細に説明する。
まず、図2を参照して、放送受信装置の構成について説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る放送受信装置の構成を示すブロック図である。ここでは、放送受信装置1は、通信送受信手段10と、抽出情報設定手段11と、放送受信手段12と、放送番組取得手段13と、放送番組記憶手段14と、ビット列生成手段15とを備えている。
また、この通信送受信手段10は、暗号鍵を共有する放送受信装置以外の装置に抽出情報が漏洩しないように、SSL等の秘匿性を有した通信手段であることが望ましい。
なお、この抽出情報の入力には、リモートコントローラ、キーボード等の図示を省略した入力装置が使用される。この抽出情報設定手段11で設定された抽出情報は、放送番組取得手段13およびビット列生成手段15に出力される。
あるいは、抽出情報設定手段11は、通信送受信手段10を介して、他の放送受信装置から抽出情報を取得する場合、その取得した抽出情報を、放送番組取得手段13およびビット列生成手段15に出力する。
なお、ビット特定情報で特定されるビット位置は、一箇所である必要はなく複数のビット位置であってもよい。また、番組特定情報で特定される放送番組は、一番組である必要はなく複数の放送番組であってもよい。
なお、放送番組取得手段13は、番組特定情報で特定される放送番組データが複数存在する場合は、番組特定情報で特定される日付や時刻ごとに放送番組データを取得する。
なお、ここでは、ビット抽出手段15aは、放送番組記憶手段14に記憶されている放送番組データからビット位置の値を抽出することとしたが、放送番組取得手段13から出力される放送番組データからリアルタイムにビット位置の値を抽出することとしてもよい。
次に、図3を参照(適宜図2参照)して、放送受信装置1の動作について説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係る放送受信装置の動作を示すフローチャートである。
まず、放送受信装置1は、抽出情報設定手段11によって、暗号鍵を抽出するための情報である抽出情報(番組特定情報およびビット特定情報)を、図示を省略した入力装置を介して設定する(ステップS1)。
そして、放送受信装置1は、通信送受信手段10によって、暗号鍵を共有する他の放送受信装置にステップS1で設定された抽出情報を送信する(ステップS2)。これによって、暗号鍵を共有する放送受信装置間で、抽出情報が共有されたことになる。
その後、放送受信装置1は、ステップS1で設定された抽出情報の番組特定情報で示された日付および時刻に、放送番組取得手段13が放送受信手段12に対して番組特定情報で示されたチャンネルを通知することで、放送受信手段12がそのチャンネルの放送をストリームデータとして受信する(ステップS3)。
そして、放送受信装置1は、放送番組取得手段13によって、ステップS3で受信したストリームデータから、番組特定情報で示される番組名等で特定される放送番組データを取得する(ステップS4)。
そして、放送受信装置1は、ビット列生成手段15のビット抽出手段15aによって、ステップS1で設定された抽出情報のビット特定情報で示されるビット位置の値を抽出する(ステップS5)。
さらに、放送受信装置1は、ビット列生成手段15の結合手段15bによって、ステップS5で抽出されたビット位置の値を順次連結したビット列とすることで、暗号鍵を生成する(ステップS6)。
以上の動作によって、放送受信装置1は、同一の抽出情報を送信した他の放送受信装置と、暗号鍵を共有することができる。
次に、図4を参照して、他の放送受信装置の構成について説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係る放送受信装置の構成を示すブロック図である。ここでは、放送受信装置1Bは、図2で説明した放送受信装置1の構成に乱数生成手段16を付加して構成している。乱数生成手段16以外の構成については、図2で説明した放送受信装置1の構成と同一であるため、同一の符号を付し説明を省略する。
なお、放送受信装置1Bは、一般的なコンピュータを前記した各手段として機能させる共有暗号鍵生成プログラムによって動作させることができる。この共有暗号鍵生成プログラムは、通信回線を介して配布することも可能であるし、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
次に、図5を参照(適宜図4参照)して、放送受信装置1Bの動作について説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る放送受信装置の動作を示すフローチャートである。
なお、図5のフローチャートにおいて、ステップS1からステップS6までの動作は、図3で説明した放送受信装置1の動作と同様である。ただし、ステップS6において生成されるビット列は、そのまま暗号鍵として使用されるわけではなく、乱数生成手段16に出力される。
なお、擬似乱数を発生させるアルゴリズムの指定等のパラメータを設定する場合、放送受信装置1Bは、ステップS1において、抽出情報設定手段11によってパラメータの設定を行う。そして、放送受信装置1Bは、ステップS2において、通信送受信手段10によって、そのパラメータを、暗号鍵を共有する他の放送受信装置に送信する。
以上の動作によって、放送受信装置1Bは、同一の抽出情報を送信した他の放送受信装置と、暗号鍵を共有することができる。
1 放送受信装置(共有暗号鍵生成装置)
2 放送配信装置
10 通信送受信手段
11 抽出情報設定手段
12 放送受信手段
13 放送番組取得手段
14 放送番組記憶手段
15 ビット列生成手段
15a ビット抽出手段
15b 結合手段
16 乱数生成手段
Claims (5)
- デジタル放送で放送される放送番組データから、共通鍵暗号化方式における共有の暗号鍵を生成する共有暗号鍵生成装置であって、
前記放送番組データを特定する番組特定情報と、当該放送番組データから前記暗号鍵として抽出する複数のビット位置を特定するビット特定情報とを設定する抽出情報設定手段と、
前記デジタル放送をストリームデータとして受信する放送受信手段と、
前記抽出情報設定手段で設定された番組特定情報に基づいて、前記放送受信手段で受信したストリームデータから、前記放送番組データを取得する放送番組取得手段と、
前記放送番組データから、前記ビット特定情報で示される複数のビット位置の値を抽出するビット抽出手段と、
このビット抽出手段で抽出されたビット位置の値を順次結合して前記暗号鍵となるビット列を生成する結合手段と、
を備えていることを特徴とする共有暗号鍵生成装置。 - デジタル放送で放送される放送番組データから、共通鍵暗号化方式における共有の暗号鍵を生成する共有暗号鍵生成装置であって、
複数の前記放送番組データを特定する番組特定情報と、当該放送番組データから前記暗号鍵として抽出するビット位置を特定するビット特定情報とを設定する抽出情報設定手段と、
前記デジタル放送をストリームデータとして受信する放送受信手段と、
前記抽出情報設定手段で設定された番組特定情報に基づいて、前記放送受信手段で受信したストリームデータから、複数の前記放送番組データを取得する放送番組取得手段と、
前記複数の放送番組データから、前記ビット特定情報で示されるビット位置の値を抽出するビット抽出手段と、
このビット抽出手段で抽出されたビット位置の値を順次結合して前記暗号鍵となるビット列を生成する結合手段と、
を備えていることを特徴とする共有暗号鍵生成装置。 - 前記結合手段で生成されたビット列から擬似乱数を生成する乱数生成手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の共有暗号鍵生成装置。
- デジタル放送で放送される放送番組データから、共通鍵暗号化方式における共有の暗号鍵を生成する共有暗号鍵生成方法であって、
抽出情報設定手段により、前記放送番組データを特定する番組特定情報と、当該放送番組データから前記暗号鍵として抽出する複数のビット位置を特定するビット特定情報とを設定する抽出情報設定ステップと、
放送受信手段により、前記デジタル放送をストリームデータとして受信する放送受信ステップと、
放送番組取得手段により、前記抽出情報設定手段で設定された番組特定情報に基づいて、前記放送受信手段で受信したストリームデータから、前記放送番組データを取得する放送番組取得ステップと、
ビット抽出手段により、前記放送番組データから、前記ビット特定情報で示される複数のビット位置の値を抽出するビット抽出ステップと、
結合手段により、前記ビット抽出手段で抽出されたビット位置の値を順次結合して前記暗号鍵となるビット列を生成する結合ステップと、
を含んでいることを特徴とする共有暗号鍵生成方法。 - デジタル放送で放送される放送番組データから、共通鍵暗号化方式における共有の暗号鍵を生成するために、コンピュータを、
前記放送番組データを特定する番組特定情報と、当該放送番組データから前記暗号鍵として抽出する複数のビット位置を特定するビット特定情報とを設定する抽出情報設定手段、
前記デジタル放送をストリームデータとして受信する放送受信手段、
前記抽出情報設定手段で設定された番組特定情報に基づいて、前記放送受信手段で受信したストリームデータから、前記放送番組データを取得する放送番組取得手段、
前記放送番組データから、前記ビット特定情報で示される複数のビット位置の値を抽出するビット抽出手段、
このビット抽出手段で抽出されたビット位置の値を順次結合して前記暗号鍵となるビット列を生成する結合手段、
として機能させることを特徴とする共有暗号鍵生成プログラム。
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