JP2008072230A - 音声モード切替制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネット送り局からネクスト音声モード指示情報が送られてこない場合でも、音声モード切替制御における制御遅延を防止し得る音声モード切替制御装置を提供する。
【解決手段】ネット受け局において、ネット送り局からの放送番組から自局の放送番組への切替時に、ネット送り局からネクスト音声モード指示情報が送られない場合に、スイッチャー制御器27とスイッチャー・インタフェース・ノード28との間の通信によりカレント音声モード指示情報によるモード変更を検出し、この検出結果を利用して、ネクスト音声モード指示情報の検出時と同様にスイッチャー22及びエンコーダ25に対し音声信号のモード変更を実行させるようにしている。
【選択図】 図4

Description

この発明は、例えばネット送り局及びネット受け局を番組ネット回線により結ぶネット受信放送システムのネット受け局に用いられ、ネット送り局から送られる放送番組信号の音声モードを変更する音声モード切替制御装置に関する。
地上波の放送システムにあっては、ネット送り局及びネット受け局を番組ネット回線により結ぶネット受信放送システムが構築されている。このネット受け局では、番組ネット回線で受信した放送信号を特定の放送サービスエリアに向けて送信している。このとき、ネット送り局から通知されるカレント音声モードとネクスト音声モードを利用して、放送信号の音声モードの変更を実行するようにしている(例えば、特許文献1)。また、ネクスト音声モードを利用して音声モード切替を行うことにより、音声モード切替時の遅延を防止している。
特開2004−135171公報。
ところで、上記ネット受信放送システムでは、ネット受け局にて番組の差替えを行いかつネット送り局にて音声モードが変更されない場合に、ネクスト音声モード指示情報がネット送り局により送られてこないため、カレント音声モード指示情報による音声モード切替となり、番組差し替えタイミングと音声モード切替制御との間に制御遅延が発生することになる。
そこで、この発明の目的は、ネット送り局からネクスト音声モード指示情報が送られてこない場合でも、音声モード切替制御における制御遅延を防止し得る音声モード切替制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明に係る音声モード切替制御装置は、ネット送り局から送られカレント音声モード指示情報及び所定時間後のモード切替を実行するために必要なネクスト音声モード指示情報により複数の音声モードが規定された放送番組信号を受信して所定の放送サービスエリアに送信するネット受け局に用いられ、カレント音声モード指示情報の指定に応じた音声モードで送信信号を生成する信号生成器と、ネット送り局の放送番組信号からカレント音声モード指示情報及びネクスト音声モード指示情報を検出する検出手段と、この検出手段により検出されるカレント音声モード指示情報を信号生成器に伝送する伝送手段と、検出手段によるネクスト音声モード指示情報の検出タイミングから所定時間をカウントした後、信号生成器に対しカレント音声モード指示情報の指定を変更してモード変更を実行させる制御手段とを具備し、制御手段は、予め決められた条件に基づいて、伝送手段により伝送されるカレント音声モード指示情報によるモード変更を検出し、この検出タイミングから所定時間をカウントし、信号生成器に対しモード変更を実行させるモード変更手段を備えるようにしたものである。
なお、モード変更手段は、条件の判断として、ネット送り局からの放送番組信号からネット受け局で発生する放送番組信号への切替時に、ネット送り局からネクスト音声モード指示情報が送られない場合に、伝送手段により伝送されるカレント音声モード指示情報によるモード変更を検出し、この検出タイミングから所定時間をカウントし、信号生成器に対しモード変更を実行させることを特徴とする。
この構成によれば、ネット送り局からの放送番組信号からネット受け局で発生する放送番組信号への切替時に、ネット送り局からネクスト音声モード指示情報が送られない場合に、信号生成器へ伝送されるカレント音声モード指示情報によるモード変更を検出し、この検出結果を利用して、ネクスト音声モード指示情報の検出時と同様に信号生成器に対しモード変更を実行させるようにしている。
従って、ネクスト音声モード指示情報が無い場合でもネクスト音声モード指示情報がある場合と同様に音声モード切替制御が行えることになり、差替えイベントのオンエアーに一致した時刻で音声モード制御を行うことができる。
以上詳述したようにこの発明によれば、ネット送り局からネクスト音声モード指示情報が送られてこない場合でも、音声モード切替制御における制御遅延を防止し得る音声モード切替制御装置を提供することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の音声モード切替制御装置が適用されるネット受信放送の概略構成図である。
図1において、符号10はネット送り局、符号20はネット受け局を示している。ネット送り局10は、デジタル放送信号をアンテナ11から自局が属する放送サービスエリアに向けて送出する。また、ネット送り局10には、番組ネット回線NWを介してネット受け局20が接続される。ネット受け局20は、ネット送り局10から番組ネット回線NWを介して伝送されたデジタル放送信号と自局のデジタル放送信号とを切り替えて、このデジタル放送信号をアンテナ21から自局が属する放送サービスエリアに向けて送出する。
図2は、この発明の一実施形態として上記ネット受け局20で使用される音声モード切替制御装置の要部構成を示すブロック図である。
図2において、符号22はスイッチャーである。なお、ここでは説明を簡単にするため、スイッチャー22の入力チャンネル(系統)数を2チャンネルとし、出力チャンネルを2チャンネルとする。
この実施形態では、スイッチャー22の第1入力チャンネルに番組ネット回線NWからの放送素材信号を入力する入力端子23を接続し、第2入力チャンネルにネット受け局20独自の放送番組となる放送素材信号を入力する入力端子24を接続する。また、スイッチャー22の第1出力チャンネルにエンコーダ25を接続し、第2出力チャンネルにVANC分離器(VANC SEP)26を接続する。
スイッチャー22により切替導出された放送素材信号は、エンコーダ25によってMPEG2(Moving Picture Experts Group 2)符号化方式で圧縮符号化されてTS(Transport Stream)に生成されて送信機(図示せず)に出力される。また、スイッチャー22により切替導出された放送素材信号は、VANC分離器26に出力される。
VANC分離器26は、番組ネット回線NWからの放送素材信号のVANC(垂直補助データ領域)を検出する。このVANCには、カレント音声モード指示情報、ネクスト音声モード指示情報及び音声モード切替時点までのカウントダウン値が含まれている。そして、VANC分離器26は、ネクスト音声モード指示情報及びカウントダウン値をスイッチャー制御器(RTP(SWer))27に転送し、カレント音声モード指示情報をスイッチャー・インタフェース・ノード(SWer IF NODE)28を介してSCSインタフェース・ノード(SCS IF NODE)29に転送する。
SCSインタフェース・ノード29は、カレント音声モード指示情報をスイッチャー22及びエンコーダ25に供給する。すると、スイッチャー22は、カレント音声モード指示情報の指定に応じて放送素材信号の中の音声信号を切り替える。例えば、カレント音声モード指示情報の指定がステレオの場合、スイッチャー22は左右の音声信号を合成し、この合成音声信号をエンコーダ25に出力し、モノラルの場合、スイッチャー22はモノラル音声信号をエンコーダ25に出力する。
エンコーダ25は、入力されたカレント音声モード指示情報の指定に応じた音声モードで上記TSを生成する。
一方、スイッチャー制御器27は、VANC分離器26からのカウントダウン値に従って検出タイミングからモード変更時点までをカウントし、カウント終了後にスイッチャー22に対しネクスト音声モード指示情報を供給するとともに、ネクスト音声モード指示情報をエンコーダ制御器(RTP(SCS))30に転送する。
エンコーダ制御器30は、ネクスト音声モード指示情報をエンコーダ25に供給する。すると、エンコーダ25は、入力されたネクスト音声モード指示情報に従って、カレント音声モード指示情報の指定を変更し、この変更した音声モードに合わせて上記TSを生成する。
次に、上記構成における運用について説明する。
図3は、以前に使用されている音声モード切替制御装置の制御動作を説明するために示すブロック図である。
ネット送り局10からのカレント音声モード指示情報とネクスト音声モード指示情報の通知により、スイッチャー22及びエンコーダ25による音声モード変更処理を、スイッチャー・インタフェース・ノード28及びSCSインタフェース・ノード29によるカレント音声モード処理と、スイッチャー制御器27及びエンコーダ制御器30によるネクスト音声モード処理とで並行して行うことで、音声モード切替時の遅延を防止している。
ところで、ネット受け局20では、スイッチャー22によって、ネット送り局10からのCM素材データと自局のCM素材データとを切り替える場合に、ネット送り局10にて音声モードが変更されないと、ネクスト音声モード指示情報がネット送り局10より送られてこないため、カレント音声モード指示情報のみによる音声モード切替となる。この場合、CM素材データの差替えタイミングと音声モード切替制御との間に制御遅延が発生する。
そこで、本実施形態では、図4に示すように、スイッチャー制御器27とスイッチャー・インタフェース・ノード28との間をLAN(Local Area Network)で接続するようにし、自局番組に切り替えるときにネット送り局10からネクスト音声モード指示情報が到来しない場合に、カレント音声モード指示情報をネクスト音声モード指示情報とみなして音声モード切替制御を実行するようにしている。
図5は、ネット送り局10からネクスト音声モード指示情報が到来しない場合のスイッチャー制御器27の制御処理手順を示すフローチャートである。
まず、スイッチャー制御器27は、スイッチャー22により自局番組に切り替えられると、ネット送り局10からネクスト音声モード指示情報が到来するか否かを監視し(ステップST5a)、到来しない場合に(No)、スイッチャー・インタフェース・ノード28に対しネクスト音声モード要求を送信する(ステップST5b)。
スイッチャー・インタフェース・ノード28は、スイッチャー制御器27からネクスト音声モード要求を受信すると、カレント音声モード指示情報によるモード変更があるか否かを検出し、モード変更がある場合に、スイッチャー制御器27に対しネクスト音声モード割り込み電文を送信する。
一方、スイッチャー制御器27は、スイッチャー・インタフェース・ノード28からネクスト音声モード要求に対するネクスト音声モード割り込み電文が返送されるか否かを監視しており(ステップST5c)、ネクスト音声モード割り込み電文が返送された場合に(Yes)、この返送されたタイミングで予め決められたカウントダウン値をカウントした後、スイッチャー22の切替制御を実行するとともに、ネクスト音声モード指示情報をエンコーダ制御器30に転送し、エンコーダ25に対しモード変更を実行させる(ステップST5d)。
なお、上記ステップST5cにおいて、スイッチャー・インタフェース・ノード28からネクスト音声モード要求に対するネクスト音声モード割り込み電文が返送されない場合(No)、スイッチャー制御器27は処理を終了する。
以上のように上記実施形態では、ネット受け局20において、ネット送り局10からの放送番組から自局の放送番組への切替時に、ネット送り局10からネクスト音声モード指示情報が送られない場合に、スイッチャー制御器27とスイッチャー・インタフェース・ノード28との間の通信によりカレント音声モード指示情報によるモード変更を検出し、この検出結果を利用して、ネクスト音声モード指示情報の検出時と同様にスイッチャー22及びエンコーダ25に対し音声信号のモード変更を実行させるようにしている。
従って、ネクスト音声モード指示情報が無い場合でもネクスト音声モード指示情報がある場合と同様に音声モード切替制御が行えることになり、これにより差替えイベントのオンエアーに一致した時刻で音声モード制御を行うことができる。
なお、上記実施形態では、ネット送り局10からの放送番組からネット受け局20の放送番組への切替時をトリガとして、音声モード切替制御を実行する例について説明したが、自局番組への切替時以外の他の条件を用いるようにしてもよい。この条件としては、ネット送り局10における障害発生や番組ネット回線NW上の障害発生等が考えられる。
その他、システム構成、音声モード切替制御装置の構成、取り扱うデジタル放送信号の種類、音声モード切替手順等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
この発明の音声モード切替制御装置が適用されるネット受信放送の概略構成図。 この発明の一実施形態として上記ネット受け局20で使用される音声モード切替制御装置の要部構成を示すブロック図。 以前に使用されている音声モード切替制御装置の制御動作を説明するために示すブロック図。 本実施形態における音声モード切替制御装置の制御動作を説明するために示すブロック図。 本実施形態におけるスイッチャー制御器の制御処理手順を示すフローチャート。
符号の説明
10…ネット送り局、11,21…アンテナ、20…ネット受け局、22…スイッチャー、23,24…入力端子、25…エンコーダ、26…VANC分離器、27…スイッチャー制御器、28…スイッチャー・インタフェース・ノード、29…SCSインタフェース・ノード、30…エンコーダ制御器、NW…番組ネット回線。

Claims (2)

  1. ネット送り局から送られカレント音声モード指示情報及び所定時間後のモード切替を実行するために必要なネクスト音声モード指示情報により複数の音声モードが規定された放送番組信号を受信して所定の放送サービスエリアに送信するネット受け局に用いられ、
    前記カレント音声モード指示情報の指定に応じた音声モードで前記送信信号を生成する信号生成器と、
    前記ネット送り局の放送番組信号から前記カレント音声モード指示情報及び前記ネクスト音声モード指示情報を検出する検出手段と、
    この検出手段により検出される前記カレント音声モード指示情報を前記信号生成器に伝送する伝送手段と、
    前記検出手段による前記ネクスト音声モード指示情報の検出タイミングから前記所定時間をカウントした後、前記信号生成器に対し前記カレント音声モード指示情報の指定を変更してモード変更を実行させる制御手段とを具備し、
    前記制御手段は、
    予め決められた条件に基づいて、前記伝送手段により伝送されるカレント音声モード指示情報によるモード変更を検出し、この検出タイミングから前記所定時間をカウントし、前記信号生成器に対しモード変更を実行させるモード変更手段を備えたことを特徴とする音声モード切替制御装置。
  2. 前記モード変更手段は、前記条件の判断として、前記ネット送り局からの放送番組信号から前記ネット受け局で発生する放送番組信号への切替時に、前記ネット送り局から前記ネクスト音声モード指示情報が送られない場合に、前記伝送手段により伝送されるカレント音声モード指示情報によるモード変更を検出し、この検出タイミングから前記所定時間をカウントし、前記信号生成器に対しモード変更を実行させることを特徴とする請求項1記載の音声モード切替制御装置。
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