JP2008071139A - コンテンツ配信制御システム、位置情報サーバ、コンテンツサーバ、コンテンツ要求者装置、位置情報プログラム、コンテンツプログラム、およびコンテンツ要求者プログラム - Google Patents

コンテンツ配信制御システム、位置情報サーバ、コンテンツサーバ、コンテンツ要求者装置、位置情報プログラム、コンテンツプログラム、およびコンテンツ要求者プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することを課題とする。
【解決手段】コンテンツ要求者装置と通信可能に接続された位置情報サーバは、コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持し、コンテンツ要求者装置は、コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を所定の入力部において受け付けた際に、位置情報を取得し、コンテンツ要求をコンテンツサーバに送信する際に、位置情報をコンテンツ要求に付加して送信し、コンテンツサーバは、送信されたコンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ要求に付加された位置情報を用いて所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンテンツ配信制御システム、位置情報サーバ、コンテンツサーバ、コンテンツ要求者装置、位置情報プログラム、コンテンツプログラム、およびコンテンツ要求者プログラムに関する。
従来より、IP網(Internet Protocol網)の普及や広帯域化に伴い、サービス提供事業者(SP:Service Provider)などの事業者が、多種多様なコンテンツを利用者に配信するようになってきている。なかでも、地上ディジタル放送を受信できない難視聴世帯への対策のひとつとして浮上した「IP再送信サービス」(地上ディジタル放送と同一の番組をIP網で送信するコンテンツ配信)は、2011年の地上アナログ放送停波に伴い、急速に注目を集めている。
具体的に説明すると、「IP再送信サービス」では、一般的に、IPマルチキャストと呼ばれる技術が採用される。IPマルチキャストにおいては、まず、番組を送信するコンテンツサーバが、放送のチャンネルごとに割り当てられたマルチキャスト・アドレスを、IPアドレスで識別されるコンテンツ要求者装置(受信機)に送信する。次に、コンテンツ要求者装置(受信機)は、受信したい放送のチャンネルに割り当てられたマルチキャスト・アドレスを、「IGMP(Internet Group Management Protocol)」や「MLD(Multicast Listener Discovery)」などのプロトコルを利用することで、IP網を構成するルータに送信する。続いて、ルータは、送信されたマルチキャスト・アドレスに基づいて、ルータ間でIPパケットを伝送する経路を決定する。この結果、コンテンツ要求者装置(受信機)は、受信したい放送のチャンネル(番組)をコンテンツサーバから受信する。
また、特許文献1では、着信契約者に接続を希望するユーザが網側に予め登録され、接続の開始を契機に、着信契約者が、登録されているユーザの中から接続すべきユーザを選定する手法が開示されている。このような手法によれば、例えば、着信契約者としてのコンテンツサーバから番組の受信を希望するコンテンツ要求者装置(受信機)が、網側に予め登録され、接続の開始を契機に、コンテンツサーバが、登録されているコンテンツ要求者装置(受信機)に番組を配信することになる。
特開平7−321921号公報
ところで、上記した従来の技術では、以下に説明するように、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、他の地域のコンテンツ要求者装置(コンテンツをコンテンツサーバに要求する側の装置)に対して提供してしまうという課題がある。すなわち、「IP再送信サービス」は、上記したようなコンテンツ配信の性質上、本来の電波によるコンテンツ配信対象地域(例えば、県など)と同一の地域をコンテンツ配信対象地域とすることが望ましいとされる。ところが、IP網において「IP再送信サービス」を行った場合、コンテンツサーバは、IPアドレスで識別されるコンテンツ要求者装置に番組を送信することになるので、論理的には、全世界のコンテンツ要求者装置に番組を送信するコンテンツ配信も成立することになり、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、他の地域のコンテンツ要求者装置に対して提供してしまうという課題がある。
また、特許文献1に開示された手法によれば、登録されているコンテンツ要求者装置に番組を送信することから、確かに、IPアドレスで識別される全世界のコンテンツ要求者装置に番組を送信する事態を回避することにはなるが、例えば、コンテンツ配信対象地域が変更される度に、網側におけるユーザの登録を個々のユーザごとに変更しなければならないことから、上記した課題を適切に解決する手法とはいえない。なお、上記した課題は、地域に特化して番組が提供される「IP再送信サービス」に限らず、例えば、地域に特化して詳細な天気予報情報が提供される「天気予報サービス」や、地域に特化して迅速な災害情報が提供される「災害情報サービス」など、地域に特化して提供されるその他のコンテンツ配信においても、同様に課題となる。
そこで、この発明は、上記した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能なコンテンツ配信制御システム、位置情報サーバ、コンテンツサーバ、コンテンツ要求者装置、位置情報プログラム、コンテンツプログラム、およびコンテンツ要求者プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、コンテンツ要求者装置とコンテンツサーバとが通信可能に接続されて、所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信する当該コンテンツサーバのコンテンツ配信を制御するコンテンツ配信制御システムであって、前記コンテンツ要求者装置と通信可能に接続された位置情報サーバは、当該コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、当該コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持手段を備え、前記コンテンツ要求者装置は、前記コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を所定の入力部において受け付けた際に、前記位置情報保持手段から前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記コンテンツ要求を前記コンテンツサーバに送信する際に、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報を当該コンテンツ要求に付加して送信するコンテンツ要求送信手段とを備え、前記コンテンツサーバは、前記コンテンツ要求送信手段によって送信された前記コンテンツ要求を受信した際に、当該コンテンツ要求に付加された前記位置情報を用いて前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するコンテンツ配信制御手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記コンテンツサーバは、前記位置情報からコンテンツ配信の許否を判定する判定情報を保持する判定情報保持手段をさらに備え、前記コンテンツ配信制御手段は、前記コンテンツ要求に付加された前記位置情報と前記判定情報保持手段によって保持された前記判定情報とを比較することで、前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信の許否を判定し、当該判定によってコンテンツ配信の許可が得られた場合に、当該所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するように当該コンテンツ配信を制御することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記コンテンツサーバは、前記位置情報と当該位置情報から特定される所定のコンテンツとの対応づけに関する情報を保持するコンテンツ情報保持手段をさらに備え、前記コンテンツ配信制御手段は、前記コンテンツ情報保持手段によって保持された前記対応づけと前記コンテンツ要求に付加された前記位置情報とから特定される前記所定のコンテンツを、前記所定のコンテンツ要求者装置に配信するようにコンテンツ配信を制御することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記の発明において、前記位置情報保持手段は、前記位置情報を検証可能な形式で保持し、前記位置情報取得手段は、前記位置情報保持手段から前記位置情報を検証可能な形式で取得し、前記コンテンツ要求送信手段は、前記位置情報を検証可能な形式で前記コンテンツ要求に付加して送信し、前記コンテンツ配信制御手段は、前記コンテンツ要求に付加された前記位置情報を検証して前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御することを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記の発明において、前記コンテンツ要求者装置もしくは当該コンテンツ要求者装置と通信可能に接続された当該コンテンツ要求者装置以外の通信装置は、当該コンテンツ要求者装置を利用する利用者に関する利用者情報を保持する利用者情報保持手段を備え、前記位置情報取得手段は、前記位置情報に加えて前記利用者情報保持手段から前記利用者情報を取得し、前記コンテンツ要求送信手段は、前記位置情報に加えて、前記コンテンツ要求に前記利用者情報を付加して送信し、前記コンテンツ配信制御手段は、前記コンテンツ要求送信手段によって送信された前記コンテンツ要求を受信した際に、当該コンテンツ要求に付加された前記利用者情報をさらに用いて前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、上記の発明において、前記位置情報取得手段は、前記利用者情報保持手段から前記利用者情報を検証可能な形式で取得し、前記コンテンツ要求送信手段は、前記利用者情報を検証可能な形式で前記コンテンツ要求に付加して送信し、前記コンテンツ配信制御手段は、前記コンテンツ要求に付加された前記利用者情報を検証して前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御することを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、コンテンツ要求者装置とコンテンツサーバとが通信可能に接続されて、所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信する当該コンテンツサーバのコンテンツ配信を制御するコンテンツ配信制御システムであって、前記コンテンツサーバと通信可能に接続された位置情報サーバは、前記コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、当該コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持手段を備え、前記コンテンツサーバは、当該コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を前記コンテンツ要求者装置から受信した際に、前記位置情報保持手段から前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段によって前記位置情報を取得した際に、当該位置情報を用いて前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するコンテンツ配信制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、上記の発明において、前記コンテンツ要求者装置もしくは前記コンテンツサーバと通信可能に接続された当該コンテンツ要求者装置以外の通信装置は、当該コンテンツ要求者装置を利用する利用者に関する利用者情報を保持する利用者情報保持手段を備え、前記位置情報取得手段は、前記位置情報に加えて前記利用者情報保持手段から前記利用者情報を取得し、前記コンテンツ配信制御手段は、前記位置情報取得手段によって取得された前記利用者情報をさらに用いて前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御することを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、コンテンツ配信を要求するコンテンツ要求および位置情報をコンテンツサーバに送信してコンテンツ配信を受けるコンテンツ要求者装置と通信可能に接続された位置情報サーバであって、前記コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、当該コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報であって、当該コンテンツ要求者装置が前記コンテンツサーバに送信する当該位置情報を保持する位置情報保持手段と、前記コンテンツ要求者装置の要求に応じて、前記位置情報保持手段によって保持された前記位置情報を当該コンテンツ要求者装置に送信する位置情報送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、コンテンツ要求者装置と通信可能に接続されて、所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するコンテンツサーバであって、コンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を前記コンテンツ要求者装置から受信した際に、当該コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、当該コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報サーバから取得される当該位置情報であって、当該コンテンツ要求に付加された当該位置情報を用いて前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するコンテンツ配信制御手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項11に係る発明は、コンテンツを配信するコンテンツサーバと通信可能に接続されるコンテンツ要求者装置であって、前記コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を所定の入力部において受け付けた際に、当該コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、当該コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報サーバから、当該位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記コンテンツ要求を前記コンテンツサーバに送信する際に、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報を当該コンテンツ要求に付加して送信するコンテンツ要求送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項12に係る発明は、コンテンツ配信を要求するコンテンツ要求および位置情報をコンテンツサーバに送信してコンテンツ配信を受けるコンテンツ要求者装置と通信可能に接続される方法を位置情報サーバとしてのコンピュータに実行させる位置情報プログラムであって、前記コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、当該コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報であって、当該コンテンツ要求者装置が前記コンテンツサーバに送信する当該位置情報を保持する位置情報保持手順と、前記コンテンツ要求者装置の要求に応じて、前記位置情報保持手順によって保持された前記位置情報を当該コンテンツ要求者装置に送信する位置情報送信手順と、を位置情報サーバとしてのコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項13に係る発明は、コンテンツ要求者装置と通信可能に接続されて、所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信する方法をコンテンツサーバとしてのコンピュータに実行させるコンテンツプログラムであって、コンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を前記コンテンツ要求者装置から受信した際に、当該コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、当該コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報サーバから取得される当該位置情報であって、当該コンテンツ要求に付加された当該位置情報を用いて前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するコンテンツ配信制御手順をコンテンツサーバとしてのコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項14に係る発明は、コンテンツを配信するコンテンツサーバと通信可能に接続される方法をコンテンツ要求者装置としてのコンピュータに実行させるコンテンツ要求者プログラムであって、前記コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を所定の入力部において受け付けた際に、当該コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、当該コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報サーバから、当該位置情報を取得する位置情報取得手順と、前記コンテンツ要求を前記コンテンツサーバに送信する際に、前記位置情報取得手順によって取得された前記位置情報を当該コンテンツ要求に付加して送信するコンテンツ要求送信手順と、をコンテンツ要求者装置としてのコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1、9、10、11、12、13、または14の発明によれば、コンテンツ要求者装置とコンテンツサーバとが通信可能に接続されて、所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するコンテンツサーバのコンテンツ配信を制御するコンテンツ配信制御システムであって、コンテンツ要求者装置と通信可能に接続された位置情報サーバは、コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持し、コンテンツ要求者装置は、コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を所定の入力部において受け付けた際に、位置情報を取得し、コンテンツ要求をコンテンツサーバに送信する際に、位置情報をコンテンツ要求に付加して送信し、コンテンツサーバは、送信されたコンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ要求に付加された位置情報を用いて所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するので、コンテンツサーバにおいては、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報(例えば、行政区画や都道府県などの位置情報)であって、コンテンツ要求者装置からコンテンツ要求に付加されて送信された位置情報を用いてコンテンツ配信を制御することから、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になる。
また、請求項2の発明によれば、コンテンツサーバは、位置情報からコンテンツ配信の許否を判定する判定情報を保持し、コンテンツ要求に付加された位置情報と判定情報とを比較することで、所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信の許否を判定し、判定によってコンテンツ配信の許可が得られた場合に、所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するようにコンテンツ配信を制御するので、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域以外のコンテンツ要求者装置に提供しないことで、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になる。
また、請求項3の発明によれば、コンテンツサーバは、位置情報と位置情報から特定される所定のコンテンツとの対応づけに関する情報を保持し、保持された対応づけとコンテンツ要求に付加された位置情報とから特定される所定のコンテンツを、所定のコンテンツ要求者装置に配信するようにコンテンツ配信を制御するので、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、コンテンツ要求者装置の地域からコンテンツを特定して提供することで、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になる。
また、請求項4の発明によれば、位置情報サーバは、位置情報を検証可能な形式で保持し、コンテンツ要求者装置は、位置情報を検証可能な形式で取得し、位置情報を検証可能な形式でコンテンツ要求に付加して送信し、コンテンツサーバは、コンテンツ要求に付加された位置情報を検証して所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するので、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、信用性の高い位置情報に基づいて、対象地域のコンテンツ要求者装置により適切に提供することが可能になる。
また、請求項5の発明によれば、コンテンツ要求者装置もしくはコンテンツ要求者装置と通信可能に接続されたコンテンツ要求者装置以外の通信装置は、コンテンツ要求者装置を利用する利用者に関する利用者情報を保持し、コンテンツ要求者装置は、位置情報に加えて利用者情報を取得し、位置情報に加えて、コンテンツ要求に利用者情報を付加して送信し、コンテンツサーバは、送信されたコンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ要求に付加された利用者情報をさらに用いて所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するので、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になるのみならず、利用者情報に基づいてコンテンツ配信を制御することが可能になる。
また、請求項6の発明によれば、コンテンツ要求者装置は、利用者情報保持手段から利用者情報を検証可能な形式で取得し、利用者情報を検証可能な形式でコンテンツ要求に付加して送信し、コンテンツサーバは、コンテンツ要求に付加された利用者情報を検証して所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するので、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になるのみならず、信用性の高い利用者情報に基づいてコンテンツ配信を制御することが可能になる。
また、請求項7の発明によれば、コンテンツ要求者装置とコンテンツサーバとが通信可能に接続されて、所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するコンテンツサーバのコンテンツ配信を制御するコンテンツ配信制御システムであって、コンテンツサーバと通信可能に接続された位置情報サーバは、コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持し、コンテンツサーバは、コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求をコンテンツ要求者装置から受信した際に、位置情報を取得し、位置情報を取得した際に、位置情報を用いて所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するので、コンテンツサーバにおいては、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報(例えば、行政区画や都道府県などの位置情報)であって、コンテンツ要求者装置からコンテンツ要求に付加されて送信された位置情報を用いてコンテンツ配信を制御することから、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になる。
また、請求項8の発明によれば、コンテンツ要求者装置もしくはコンテンツサーバと通信可能に接続されたコンテンツ要求者装置以外の通信装置は、コンテンツ要求者装置を利用する利用者に関する利用者情報を保持し、コンテンツサーバは、位置情報に加えて利用者情報を取得し、取得された利用者情報をさらに用いて所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するので、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になるのみならず、利用者情報に基づいてコンテンツ配信を制御することが可能になる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るコンテンツ配信制御システム、位置情報サーバ、コンテンツサーバ、コンテンツ要求者装置、位置情報プログラム、コンテンツプログラム、およびコンテンツ要求者プログラムの実施例を詳細に説明する。なお、以下では、位置情報サーバ、コンテンツサーバ、およびコンテンツ要求者装置で構成されるコンテンツ配信制御システムを実施例として説明する。また、以下では、実施例で用いる主要な用語、実施例1に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴、実施例1に係るコンテンツ配信制御システムの構成、実施例1に係るコンテンツ配信制御システムの処理の手順、実施例1の効果を順に説明し、続いて、他の実施例について説明する。
[用語の説明]
まず最初に、以下の実施例で用いる主要な用語を説明する。「コンテンツ配信」とは、IP網(Internet Protocol網)などのネットワーク上で、サービス提供事業者(SP:Service Provide)などによって運営されて「コンテンツ」を保持する「コンテンツサーバ」が、保持する「コンテンツ」をネットワーク上の「コンテンツ要求者装置」に配信するサービスのことである。また、「コンテンツ」とは、例えば、ニュース、テレビ番組、音楽、映画、小説、漫画などのディジタルデータや、ポータルサイト、企業のトップページなどのディジタルデータのことである。
以下の実施例では、コンテンツ配信を要求するパーソナルコンピュータや情報家電などの装置を「コンテンツ要求者装置」と呼び、「コンテンツ要求者装置」にコンテンツを配信する汎用的なコンピュータなどの装置を「コンテンツサーバ」と呼ぶ。すなわち、「コンテンツ配信制御システム」とは、コンテンツ配信を要求する「コンテンツ要求者装置」と、コンテンツを配信する「コンテンツサーバ」とがネットワーク上で通信可能に接続されて、「コンテンツサーバ」のコンテンツ配信を制御するシステムのことである。
ここで、「コンテンツ配信」は、その性質に応じて、地域に特化せずに提供される「コンテンツ配信」と、地域に特化して提供される「コンテンツ配信」とに分類される。具体的に例を挙げて説明すると、例えば、音楽をコンテンツとして配信する通常の「音楽配信サービス」などのような「コンテンツ配信」は、地域に特化せずに提供される「コンテンツ配信」である。一方、例えば、「IP再送信サービス」などのような「コンテンツ配信」は、本来の電波によるコンテンツ配信対象地域と同一の地域をコンテンツ配信対象地域とすることが望ましいとされることから、地域に特化して提供される「コンテンツ配信」であり、また、例えば、「天気予報サービス」などのような「コンテンツ配信」は、地域に特化して詳細な天気予報情報が提供されることから、地域に特化して提供される「コンテンツ配信」である。
このように地域に特化して提供される「コンテンツ配信」は、例えば、「IP再送信サービス」であれば、対象地域以外のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信しないように、「コンテンツサーバ」においてコンテンツ配信を制御しなければならない。また、例えば、「天気予報サービス」であれば、特定の地域におけるコンテンツ要求者装置に対して、その地域に特化した「天気予報サービス」が配信されるように、「コンテンツサーバ」においてコンテンツ配信を制御しなければならない。このため、「コンテンツ配信制御システム」においては、所定の「コンテンツ要求者装置」に「コンテンツサーバ」のコンテンツが配信されるべく、コンテンツ配信を制御することが重要になる。
[実施例1に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴]
続いて、図1を用いて、実施例1に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴を説明するための図である。なお、以下の実施例では、一つの「位置情報サーバ」、一つの「コンテンツサーバ」、および一つの「コンテンツ要求者装置」で構成されるコンテンツ配信制御システムを説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、一つの「位置情報サーバ」、複数の「コンテンツサーバ」、および一つの「コンテンツ要求者装置」で構成されるコンテンツ配信制御システムなど、その他の構成などにも、本発明を同様に適用することができる。
また、以下の実施例では、インターネットとしてのIP網(Internet Protocol網)に、位置情報サーバ、コンテンツサーバ、およびコンテンツ要求者装置が接続する構成を前提として説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、インターネットとしてのIP網に位置情報サーバが接続し、電話網としてのIP網にコンテンツサーバとコンテンツ要求者装置とが接続する構成や、インターネットとしてのIP網に位置情報サーバが接続し、公衆交換電話網にコンテンツサーバとコンテンツ要求者装置とが接続する構成や、インターネットとしてのIP網に位置情報サーバが接続し、公衆交換電話網にコンテンツサーバが接続し、移動体通信網にコンテンツ要求者装置が接続する構成や、インターネットとしてのIP網に位置情報サーバとコンテンツサーバとが接続し、移動体通信網にコンテンツ要求者装置が接続する構成など、その他の構成などにも、本発明を同様に適用することができる。
実施例1に係るコンテンツ配信制御システムは、上記したように、コンテンツ要求者装置とコンテンツサーバとが通信可能に接続されて、所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するコンテンツサーバのコンテンツ配信を制御することを概要とし、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することを主たる特徴とする。
この主たる特徴について簡単に説明すると、実施例1に係るコンテンツ配信制御システムの位置情報サーバは、図1に示すように、コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報データベース(特許請求の範囲に記載の「位置情報保持手段」に対応する)を備える。例えば、位置情報サーバの位置情報データベースは、インターネットサービスの契約時などに、コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている「区画A」などの位置情報を、IPアドレス「10.10.X.X」によって識別されるコンテンツ要求者装置の位置情報として保持する。
また、実施例1に係るコンテンツ配信制御システムのコンテンツサーバは、図1に示すように、位置情報からコンテンツ配信の許否を判定する判定情報を保持する判定情報データベース(特許請求の範囲に記載の「判定情報保持手段」に対応する)を備える。例えば、コンテンツサーバの判定情報データベースは、図1に示すように、位置情報「区画A」からコンテンツ配信の許否を「可」と判定する判定情報を保持する。
なお、以下の実施例においては、位置情報として、コンテンツ配信対象地域などを意味する「区画A」を保持する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、都道府県を識別する位置情報や、緯度経度による位置情報など、その他の位置情報を保持する場合にも、本発明を同様に適用することができる。また、実施例においては、説明の便宜上から、IPアドレス「10.10.X.X」などと表記するが、実際は、電気通信事業者から払い出される一般的なIPアドレスであって、数字やアルファベットに何ら特別の意味があるものではない。
このような構成のもと、実施例1におけるコンテンツ要求者装置は、まず、コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を入力部において受け付けた際に、位置情報サーバの位置情報データベースから位置情報を取得する(図1の(1)を参照)。例えば、実施例1におけるコンテンツ要求者装置は、コンテンツサーバのアドレス(例えば、URL(Uniform Resource Locator)など)をWebブラウザに予め登録しており、このアドレスがマウスによってクリックされるなどした際には、位置情報サーバから位置情報を取得するように、ブックマークレットなどのプログラムが組み込まれているものとする。したがって、コンテンツ要求者装置は、コンテンツサーバのアドレスがマウスによってクリックされた際に、位置情報サーバから「区画A」などの位置情報を取得する。
次に、コンテンツ要求者装置は、コンテンツ要求をコンテンツサーバに送信する際に、取得された位置情報をコンテンツ要求に付加して送信する(図1の(2)を参照)。例えば、コンテンツ要求者装置は、「区画A」などの位置情報を、コンテンツ要求に付加して送信する。
すると、コンテンツサーバは、コンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ要求に付加された位置情報と判定情報データベースによって保持された判定情報とを比較することで、コンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信の許否を判定し、判定によってコンテンツ配信の許可が得られた場合に、コンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するようにコンテンツ配信を制御する(図1の(3)を参照)。
例えば、コンテンツサーバが、コンテンツ要求に付加された位置情報「区画A」と判定情報(位置情報「区画A」からコンテンツ配信の許否を「可」と判定する判定情報)とを比較することで、コンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信の許否を判定すると、判定によってコンテンツ配信の許可が得られる結果、コンテンツサーバは、コンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するようにコンテンツ配信を制御する。
なお、実施例1においては、コンテンツ要求に付加された位置情報が「区画A」である場合を説明したが、例えば、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報が「区画B」であって、コンテンツ要求に付加された位置情報が「区画B」である場合には、コンテンツサーバが、位置情報「区画B」と判定情報とを比較することで、コンテンツ配信の許可が得られない結果、コンテンツサーバは、コンテンツ要求者装置にコンテンツを配信しないようにコンテンツ配信を制御する。
このようにして、実施例1に係るコンテンツ配信制御システムは、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域以外のコンテンツ要求者装置に提供しないことで、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になる。
[実施例1に係るコンテンツ配信制御システムの構成]
次に、図2〜図6を用いて、実施例1に係るコンテンツ配信制御システムの構成を説明する。実施例1に係るコンテンツ配信制御システムは、位置情報サーバ100と、コンテンツサーバ200と、コンテンツ要求者装置300とから構成されるので、以下では、位置情報サーバ100、コンテンツサーバ200、およびコンテンツ要求者装置300を順に説明する。図2は、実施例1における位置情報サーバの構成を示すブロック図であり、図3は、位置情報保持部を説明するための図であり、図4は、実施例1におけるコンテンツサーバの構成を示すブロック図であり、図5は、判定情報保持部を説明するための図であり、図6は、実施例1におけるコンテンツ要求者装置の構成を示すブロック図である。
[位置情報サーバ100]
実施例1における位置情報サーバ100は、コンテンツ要求者装置300と通信可能に接続され、例えば、RDBMS(Relational DataBase Management System)プログラムなどを稼働させた汎用的なコンピュータであり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、通信部111と、記憶部120と、制御部130とを備える。
通信部111は、IP(Internet Protocol)通信用の一般的なインタフェースおよびライブラリを備え、コンテンツ要求者装置300との間における制御メッセージやデータを送受信する。具体的には、通信部111は、位置情報サーバ100とコンテンツ要求者装置300との間で、コンテンツ要求者装置300が位置情報サーバ100に送信する位置情報要求(位置情報をコンテンツ要求者装置300に送信することを位置情報サーバ100に対して要求するメッセージ)や、コンテンツ要求者装置300が位置情報サーバ100から取得する位置情報などを送受信する。
記憶部120は、制御部130における各種制御に用いられるデータを記憶し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、位置情報保持部121を備える。なお、位置情報保持部121は、特許請求の範囲に記載の「位置情報保持手段」に対応する。
位置情報保持部121は、コンテンツ要求者装置300の位置情報を保持する。具体的には、位置情報保持部121は、コンテンツ要求者装置300の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置300に予め振り分けられた位置情報を保持し、保持した位置情報は、後述する通信制御部131による処理などに利用される。
例えば、位置情報保持部121は、図3に示すように、コンテンツ要求者装置300を識別する識別情報としてIPアドレスと、コンテンツ要求者装置300の位置情報とを対応づけて保持する。図3の1行目について説明すると、位置情報保持部121は、IPアドレス「10.10.X.X」によって識別されるコンテンツ要求者装置300と、位置情報「区画A」とを対応づけて保持する。これらの情報は、例えば、位置情報保持部121が、インターネットサービスの契約時などに、コンテンツ要求者装置300に予め振り分けられた「区画A」などの位置情報を、コンテンツ要求者装置300を利用する利用者から受け付けて(もしくは、電気通信事業者が、コンテンツ要求者装置300が接続しているインターネット回線を用いて、コンテンツ要求者装置300が収容されている正当な位置情報を抽出するなどして)保持したものである。
なお、実施例1においては、位置情報保持部121が位置情報を保持する手法として、インターネットサービスの契約時などに、位置情報保持部121が位置情報を保持する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、コンテンツ要求者装置300を利用する利用者が異なる地域に引越しした場合に行うインターネットサービス契約の変更時や、コンテンツ要求者装置300の起動時(例えば、コンテンツ要求者装置300の起動時に、コンテンツ要求者装置300を利用する利用者が位置情報保持部121に位置情報を登録するなど)などに、位置情報保持部121が位置情報を保持する手法などにも、本発明を同様に適用することができる。
また、実施例1においては、位置情報として、コンテンツ配信対象地域などを意味する「区画A」を保持する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、都道府県を識別する位置情報や、緯度経度による位置情報など、その他の位置情報を保持する場合にも、本発明を同様に適用することができる。また、実施例1においては、位置情報保持部121が、コンテンツ要求者装置300を識別する情報として、IPアドレスを保持する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、コンテンツ要求者装置300を利用する利用者のクレジットカード番号など、その他の情報でもよい。この場合には、コンテンツ要求者装置300が位置情報サーバ100に送信する位置情報要求に、これらの情報を含めるなどする。
制御部130は、位置情報サーバ100における各種制御を行い、特に本発明に密接に関連するものとしては、図2に示すように、通信制御部131を備える。
通信制御部131は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)通信用の一般的なライブラリを備え、コンテンツ要求者装置300との間における制御メッセージやデータの送受信を制御する。具体的には、通信制御部131は、「位置情報をコンテンツ要求者装置300に送信すること」を位置情報サーバ100に対して要求する位置情報要求を、コンテンツ要求者装置300からHTTPで受信したり、位置情報保持部121によって保持される位置情報を、コンテンツ要求者装置300に対してHTTPで送信するなどする。
[コンテンツサーバ200]
実施例1におけるコンテンツサーバ200は、コンテンツ要求者装置300と通信可能に接続された汎用的なコンピュータなどであり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図4に示すように、通信部211と、記憶部220と、制御部230とを備える。
通信部211は、IP通信用の一般的なインタフェースおよびライブラリを備え、コンテンツ要求者装置300との間における制御メッセージやデータを送受信する。具体的には、通信部211は、コンテンツサーバ200とコンテンツ要求者装置300との間で、コンテンツ要求者装置300がコンテンツサーバ200に送信するコンテンツ要求(コンテンツサーバ200にコンテンツ配信を要求するメッセージ)などを送受信する。
記憶部220は、制御部230における各種制御に用いられるデータを記憶し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図4に示すように、位置情報一時保持部221と、判定情報保持部222とを備える。なお、判定情報保持部222は、特許請求の範囲に記載の「判定情報保持手段」に対応する。
位置情報一時保持部221は、コンテンツ要求者装置300から取得された位置情報を一時的に保持する。具体的には、位置情報一時保持部221は、後述する位置情報取得部232によってコンテンツ要求者装置300から取得された位置情報を一時的に保持し、保持した位置情報は、後述するコンテンツ配信制御部233による処理などに利用される。例えば、位置情報一時保持部221は、図3に示す「区画A」のような位置情報を保持する。なお、位置情報一時保持部221が保持した位置情報は、コンテンツ配信制御部233による処理などに利用された後、適宜削除される手法や、一定の期間保持する手法など、運用の形態に即した手法であれば、位置情報を保持する期間の長さはいずれでもよい。
判定情報保持部222は、位置情報からコンテンツ配信の許否を判定する判定情報を保持する。具体的には、判定情報保持部222は、判定情報を予め保持し、保持した判定情報は、後述するコンテンツ配信制御部233による処理などに利用される。
例えば、判定情報保持部222は、図5に示すように、位置情報と、コンテンツ配信許否とを対応づけて保持する。図5の1行目について説明すると、判定情報保持部222は、コンテンツサーバ200にコンテンツ要求を送信したコンテンツ要求者装置300の位置情報が「区画A」である場合には、コンテンツ配信の許否を「可」と判定する判定情報が示されている。また、図5の2行目について説明すると、判定情報保持部222は、コンテンツサーバ200にコンテンツ要求を送信したコンテンツ要求者装置300の位置情報が「区画B」である場合には、コンテンツ配信の許否を「不可」と判定する判定情報が示されている。
ここで、判定情報保持部222が保持する判定情報は、コンテンツ配信の対象地域などに従って予め保持されるが、コンテンツ配信の対象地域が変更された場合などには、判定情報も変更されることになる。すなわち、例えば、「コンテンツサーバ200にコンテンツ要求を送信したコンテンツ要求者装置300の位置情報が『区画A』である場合には、コンテンツ配信の許否を「不可」と判定する」ようにコンテンツ配信の対象地域が変更されれば、判定情報保持部222は、「区画A」と「コンテンツ配信不可」とを対応づけて保持するよう、判定情報を変更する。
なお、実施例1においては、判定情報保持部222が、位置情報と、コンテンツ配信許否とを対応づけて保持する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、位置情報からコンテンツ配信の許否を判定する判定情報を保持する手法であれば、データベースの構築手法はいずれでもよい。
また、実施例1においては、位置情報として「区画A」を例示し、位置情報サーバ100の位置情報保持部121によって保持される位置情報と同じ位置情報が、判定情報保持部222によって保持される手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、位置情報サーバ100の位置情報保持部121によって保持される位置情報と、判定情報保持部222によって保持される位置情報とは、必ずしも同じ位置情報である必要はない。例えば、位置情報保持部121によって保持される位置情報が「区画A」で、判定情報保持部222によって保持される位置情報が「東京都○○区」であっても、位置情報「区画A」からコンテンツ配信の許否を判定する判定情報(例えば、「東京都○○区」が「区画A」を含むことが別途規定されている場合の、「東京都○○区」からコンテンツ配信の許否を「可」と判定する判定情報など)を保持する手法であれば、位置情報保持部121によって保持される位置情報と判定情報保持部222によって保持される位置情報とが異なる位置情報であってもよい。
制御部230は、コンテンツサーバ200における各種制御を行い、特に本発明に密接に関連するものとしては、図4に示すように、通信制御部231と、位置情報取得部232と、コンテンツ配信制御部233とを備える。なお、コンテンツ配信制御部233は、特許請求の範囲に記載の「コンテンツ配信制御手段」に対応する。
通信制御部231は、HTTP通信用の一般的なライブラリを備え、コンテンツ要求者装置300との間における制御メッセージやデータの送受信を制御する。具体的には、通信制御部231は、コンテンツサーバ200とコンテンツ要求者装置300との間で、コンテンツ要求者装置300がコンテンツサーバ200にコンテンツ要求を送信する際などに、HTTP通信用の一般的なライブラリによって、データの送受信を制御する。
位置情報取得部232は、コンテンツ要求者装置300から位置情報を取得する。具体的には、位置情報取得部232は、コンテンツ要求者装置300から送信されたコンテンツ要求に付加された位置情報を取得し、取得した位置情報を、位置情報一時保持部221に一時的に保持させる。
コンテンツ配信制御部233は、位置情報を用いてコンテンツ要求者装置300に対するコンテンツ配信を制御する。具体的には、コンテンツ配信制御部233は、コンテンツサーバ200がコンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ要求に付加された位置情報と、判定情報保持部222によって保持された判定情報とを比較することで、コンテンツ要求者装置300に対するコンテンツ配信の許否を判定し、判定によってコンテンツ配信の許可が得られた場合に、図示しない記憶部に記憶されたコンテンツを、コンテンツ要求者装置300に配信するように、コンテンツ配信を制御する。
例えば、コンテンツ配信制御部233が、コンテンツサーバ200がコンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ要求に付加された位置情報「区画A」と、図5の1行目に示す判定情報(位置情報「区画A」からコンテンツ配信の許否を「可」と判定する判定情報)とを比較することで、コンテンツ要求者装置300に対するコンテンツ配信の許否を判定すると、判定によってコンテンツ配信の許可が得られる結果、コンテンツ配信制御部233は、コンテンツ要求者装置300にコンテンツを配信するようにコンテンツ配信を制御する。
また、例えば、コンテンツ要求者装置300に予め振り分けられている位置情報が「区画B」であって、コンテンツ要求に付加された位置情報が「区画B」である場合には、コンテンツ配信制御部233が、位置情報「区画B」と、図5の2行目に示す判定情報(位置情報「区画B」からコンテンツ配信の許否を「不可」と判定する判定情報)とを比較することで、コンテンツ配信の許可が得られない結果、コンテンツ配信制御部233は、コンテンツ要求者装置300にコンテンツを配信しないようにコンテンツ配信を制御するなどする。
[コンテンツ要求者装置300]
実施例1におけるコンテンツ要求者装置300は、インターネットサービスを利用する機能を備えた装置(パーソナルコンピュータ、情報家電など)であり、特に本発明に密接に関連するものとしては、図6に示すように、入力部311と、出力部312と、入出力制御I/F部313と、通信部314と、記憶部320と、制御部330とを備える。
入力部311は、制御部330による各種処理に用いるデータや、各種処理をするための操作指示などを、キーボード、またはマウスなどによって入力する。具体的には、入力部311は、コンテンツ要求の利用者による入力を、キーボードにおいて受け付け、後述する位置情報取得部332を起動するなどする。
出力部312は、制御部330による各種処理の結果や、各種処理をするための操作指示などを、ディスプレイ、スピーカーまたはプリンタなどに出力する。
入出力制御I/F部313は、入力部311と、出力部312と、通信部314と、記憶部320と、制御部330との間におけるデータ転送を制御する。
通信部314は、IP通信用の一般的なインタフェースおよびライブラリを備え、位置情報サーバ100やコンテンツサーバ200との間における制御メッセージやデータを送受信する。具体的には、通信部314は、コンテンツ要求者装置300と位置情報サーバ100との間で、コンテンツ要求者装置300が位置情報サーバ100に送信する位置情報要求や、コンテンツ要求者装置300が位置情報サーバ100から取得する位置情報などを送受信する。また、通信部314は、コンテンツ要求者装置300とコンテンツサーバ200との間で、コンテンツ要求者装置300がコンテンツサーバ200に送信するコンテンツ要求などを送受信する。
記憶部320は、制御部330における各種制御に用いられるデータを記憶し、特に本発明に密接に関連するものとしては、図6に示すように、位置情報一時保持部321を備える。
位置情報一時保持部321は、位置情報サーバ100から取得された位置情報を一時的に保持する。具体的には、位置情報一時保持部321は、後述する位置情報取得部332によって位置情報サーバ100から取得された位置情報を一時的に保持し、保持した位置情報は、後述するコンテンツ要求送信部333による処理などに利用される。例えば、位置情報一時保持部321は、図3に示す「区画A」のような位置情報を保持する。なお、位置情報一時保持部321が保持した位置情報は、コンテンツ要求送信部333による処理などに利用された後、適宜削除される手法や、一定の期間保持する手法など、運用の形態に即した手法であれば、位置情報を保持する期間の長さはいずれでもよい。
制御部330は、コンテンツ要求者装置300における各種制御を行い、特に本発明に密接に関連するものとしては、図6に示すように、通信制御部331と、位置情報取得部332と、コンテンツ要求送信部333とを備える。なお、位置情報取得部332は、特許請求の範囲に記載の「位置情報取得手段」に対応し、コンテンツ要求送信部333は、特許請求の範囲に記載の「コンテンツ要求送信手段」に対応する。
通信制御部331は、HTTP通信用の一般的なライブラリを備え、位置情報サーバ100やコンテンツサーバ200との間における制御メッセージやデータの送受信を制御する。具体的には、通信制御部331は、コンテンツ要求者装置300と位置情報サーバ100との間で、コンテンツ要求者装置300が位置情報サーバ100に位置情報要求を送信する際や、コンテンツ要求者装置300が位置情報サーバ100から位置情報を取得する際などに、HTTP通信用の一般的なライブラリによって送受信を制御する。また、通信制御部331は、コンテンツ要求者装置300とコンテンツサーバ200との間で、コンテンツ要求者装置300がコンテンツサーバ200にコンテンツ要求を送信する際などに、HTTP通信用の一般的なライブラリによって送受信を制御する。
位置情報取得部332は、位置情報サーバ100から位置情報を取得する。具体的には、位置情報取得部332は、コンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を入力部311において受け付けた際に、位置情報を位置情報サーバ100から取得し、取得した位置情報を、位置情報一時保持部321に一時的に保持させる。
ここで、実施例1におけるコンテンツ要求者装置300においては、コンテンツサーバ200のアドレス(例えば、URL(Uniform Resource Locator)など)をWebブラウザに予め登録しており、このアドレスがマウスによってクリックされるなどした際には、位置情報サーバ100から位置情報を取得するように、ブックマークレットなどのプログラムが組み込まれているものとする。すると、例えば、位置情報取得部332は、コンテンツサーバ200のアドレスがマウスによってクリックされた際に、「位置情報をコンテンツ要求者装置300に送信すること」を位置情報サーバ100に対して要求する位置情報要求を、位置情報サーバ100に対してHTTPで送信し、位置情報を位置情報サーバ100からHTTPで受信するなどする。
なお、実施例1においては、コンテンツ要求者装置300において、位置情報取得部332が位置情報サーバ100から位置情報を取得するように、ブックマークレットなどのプログラムが組み込まれている手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、コンテンツ要求者装置300がコンテンツサーバ200にアクセスすると、コンテンツサーバ200によって、位置情報サーバ100から位置情報を取得するようにリダイレクトされる手法など、コンテンツ要求者装置300がコンテンツ要求を入力部311において受け付けた際に、位置情報サーバ100から位置情報を取得する手法であれば、その実現手法はいずれでもよい。
コンテンツ要求送信部333は、位置情報をコンテンツ要求に付加して送信する。具体的には、コンテンツ要求送信部333は、コンテンツ要求をコンテンツサーバ200に送信する際に、位置情報取得部332によって取得された位置情報であって、位置情報一時保持部321に保持された位置情報を、コンテンツ要求に付加して送信する。
例えば、コンテンツ要求送信部333は、コンテンツ要求者装置300において、コンテンツサーバ200のアドレスがマウスによってクリックされるなどしてコンテンツ要求が受け付けられる都度、まず、位置情報取得部332によって位置情報サーバ100から取得された位置情報を、次に、コンテンツ要求送信部333が、コンテンツサーバ200に送信するWebページに埋め込むなどして送信する。
なお、実施例1においては、コンテンツ要求者装置300においてコンテンツ要求が受け付けられる都度、位置情報が位置情報サーバ100から取得され、コンテンツサーバ200に送信される手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、コンテンツ要求者装置300が位置情報サーバ100から取得して位置情報一時保持部321に保持した位置情報に有効期間が指定されている場合には、有効期間内であれば、コンテンツ要求送信部333は、位置情報一時保持部321にすでに保持されている位置情報をコンテンツサーバ200に送信する手法などにも、本発明を同様に適用することができる。
[実施例1に係るコンテンツ配信制御システムによる処理の手順]
次に、図7を用いて、実施例1に係るコンテンツ配信制御システムによる処理の手順を説明する。図7は、実施例1に係るコンテンツ配信制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。なお、実施例1においては、インターネットとしてのIP網(Internet Protocol網)に、位置情報サーバ100、コンテンツサーバ200、およびコンテンツ要求者装置300が接続する構成を説明し、位置情報サーバ100、コンテンツサーバ200、およびコンテンツ要求者装置300の間の通信は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)通信を前提とするが、本発明はこれに限られるものではなく、その他の構成やその他の通信を前提とする場合にも、本発明を同様に適用することができる。
また、実施例1における位置情報サーバ100は、コンテンツ要求者装置300の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置300に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持部121を備える。例えば、位置情報保持部121は、インターネットサービス契約時などに、コンテンツ要求者装置300の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置300に予め振り分けられた「区画A」などの位置情報を、IPアドレス「10.10.X.X」によって識別されるコンテンツ要求者装置300の位置情報として保持する。
また、実施例1におけるコンテンツサーバ200は、位置情報からコンテンツ配信の許否を判定する判定情報を保持する判定情報保持部222を備える。例えば、コンテンツサーバ200の判定情報保持部222は、位置情報「区画A」からコンテンツ配信の許否を「可」と判定する判定情報を保持する。また、例えば、コンテンツサーバ200の判定情報保持部222は、位置情報「区画B」からコンテンツ配信の許否を「不可」と判定する判定情報を保持する。
まず、コンテンツ要求者装置300は、コンテンツサーバ200にコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を、入力部311において受け付ける(ステップS1)。次に、コンテンツ要求者装置300は、位置情報サーバ100に対して、位置情報要求を送信する(ステップS2)。例えば、コンテンツ要求者装置300は、位置情報取得部332において、「位置情報をコンテンツ要求者装置300に送信すること」を位置情報サーバ100に対して要求するコンテンツ要求を、位置情報サーバ100に対してHTTP(HyperText Transfer Protocol)で送信する。
そして、コンテンツ要求者装置300は、位置情報サーバ100から、位置情報を取得する(ステップS3)。例えば、コンテンツ要求者装置300は、位置情報取得部332において、位置情報「区画A」を位置情報サーバ100からHTTPで取得する。
続いて、コンテンツ要求者装置300は、コンテンツ要求をコンテンツサーバ200に送信する際に、取得された位置情報をコンテンツ要求に付加して送信する(ステップS4)。例えば、コンテンツ要求者装置300は、コンテンツ要求送信部333において、位置情報を、コンテンツサーバ200に送信するWebページに埋め込むなどして送信する。
すると、コンテンツサーバ200は、コンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ要求に付加された位置情報と、判定情報保持部222によって保持された判定情報とを比較することで、コンテンツ要求者装置300に対するコンテンツ配信の許否を判定し、判定によってコンテンツ配信の許可が得られた場合に、コンテンツ要求者装置300にコンテンツを配信するように、コンテンツ配信を制御する(ステップS5)。
例えば、コンテンツサーバ200が、コンテンツ配信制御部233において、コンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ要求に付加された位置情報「区画A」と判定情報(位置情報「区画A」からコンテンツ配信の許否を「可」と判定する判定情報)とを比較することで、コンテンツ要求者装置300に対するコンテンツ配信の許否を判定すると、判定によってコンテンツ配信の許可が得られる結果、コンテンツサーバ200は、コンテンツ配信制御部233においてコンテンツ配信を制御し、コンテンツ要求者装置300に、RTSP(Real Time Streaming Protocol)等の通信プロトコルにより、コンテンツを配信する(ステップS6)。
なお、実施例1においては、コンテンツ要求に付加された位置情報が「区画A」である場合を説明したが、例えば、コンテンツ要求者装置300に予め振り分けられている位置情報が「区画B」であって、コンテンツ要求に付加された位置情報が「区画B」である場合には、コンテンツサーバ200が、コンテンツ配信制御部233において、位置情報「区画B」と判定情報とを比較することで、コンテンツ配信の許可が得られない結果、コンテンツサーバ200は、コンテンツ配信制御部233において、コンテンツ要求者装置300にコンテンツを配信しないようにコンテンツ配信を制御するなどする。
このようにして、実施例1に係るコンテンツ配信制御システムは、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域以外のコンテンツ要求者装置に提供しないことで、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になる。
[実施例1の効果]
上記してきたように、実施例1によれば、コンテンツ要求者装置とコンテンツサーバとが通信可能に接続されて、所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するコンテンツサーバのコンテンツ配信を制御するコンテンツ配信制御システムであって、コンテンツ要求者装置と通信可能に接続された位置情報サーバは、コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持し、コンテンツ要求者装置は、コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を所定の入力部において受け付けた際に、位置情報を取得し、コンテンツ要求をコンテンツサーバに送信する際に、位置情報をコンテンツ要求に付加して送信し、コンテンツサーバは、送信されたコンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ要求に付加された位置情報を用いて所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するので、コンテンツサーバにおいては、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報(例えば、行政区画や都道府県などの位置情報)であって、コンテンツ要求者装置からコンテンツ要求に付加されて送信された位置情報を用いてコンテンツ配信を制御することから、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になる。
また、実施例1によれば、コンテンツサーバは、位置情報からコンテンツ配信の許否を判定する判定情報を保持し、コンテンツ要求に付加された位置情報と判定情報とを比較することで、所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信の許否を判定し、判定によってコンテンツ配信の許可が得られた場合に、所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するようにコンテンツ配信を制御するので、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域以外のコンテンツ要求者装置に提供しないことで、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になる。
具体的に例を挙げて説明すると、IP網などのネットワークにおいて「IP再送信サービス」を行った場合、IPアドレスで識別されるコンテンツ要求者装置に番組を送信してしまう従来の手法とは異なり、コンテンツサーバは、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報(例えば、行政区画や都道府県などの位置情報)であって、コンテンツ要求者装置からコンテンツ要求に付加されて送信された位置情報を用いてコンテンツ配信を制御することから、本来の電波によるコンテンツ配信対象地域と同一の地域をコンテンツ配信対象地域とすることが望ましいとされる「IP再送信サービス」のように、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域以外のコンテンツ要求者装置に提供しないことで、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になる。
ところで、これまで実施例1として、位置情報サーバが、コンテンツ要求者装置の位置情報を検証可能な形式で保持しない手法(もしくは、位置情報サーバが位置情報を検証可能な形式で保持していても、コンテンツサーバにおいて位置情報を検証しない手法)を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、位置情報サーバが位置情報を検証可能な形式で保持し、コンテンツサーバにおいて位置情報を検証する手法にも、本発明を同様に適用することができる。以下では、実施例2として、位置情報サーバが位置情報を検証可能な形式で保持し、コンテンツサーバにおいて位置情報を検証する手法を説明する。
[実施例2に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴]
まず、図8を用いて、実施例2に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴を説明する。図8は、実施例2に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴を説明するための図である。
実施例2に係るコンテンツ配信制御システムの主たる特徴について、簡単に説明すると、実施例2に係るコンテンツ配信制御システムの位置情報サーバは、図8に示すように、実施例1と同様、コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報データベースを備えるが、実施例1と異なり、位置情報を検証可能な形式で保持する。例えば、位置情報サーバの位置情報データベースは、コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている「区画A」などの位置情報を、位置情報サーバによる電子署名付きのSAML(Security Assertion Markup Language)の形式で保持する。
このような構成のもと、実施例2におけるコンテンツ要求者装置は、まず、実施例1と同様、コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を入力部において受け付けた際に、位置情報サーバの位置情報データベースから位置情報を取得するが、実施例1と異なり、位置情報を検証可能な形式で取得する(図8の(1)を参照)。例えば、コンテンツ要求者装置は、「区画A」などの位置情報を、位置情報サーバによる電子署名付きのSAMLの形式で取得する。
次に、コンテンツ要求者装置は、実施例1と同様、コンテンツ要求をコンテンツサーバに送信する際に、取得された位置情報をコンテンツ要求に付加して送信するが、実施例1と異なり、位置情報を検証可能な形式でコンテンツ要求に付加して送信する(図8の(2)を参照)。例えば、コンテンツ要求者装置は、「区画A」などの位置情報を、位置情報サーバによる電子署名付きのSAMLの形式で、コンテンツ要求に付加して送信する。
すると、コンテンツサーバは、実施例1と同様、コンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ要求に付加された位置情報と判定情報データベースによって保持された判定情報とを比較することで、コンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信の許否を判定し、判定によってコンテンツ配信の許可が得られた場合に、コンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するようにコンテンツ配信を制御するが、実施例1と異なり、位置情報を検証してコンテンツ配信を制御する(図8の(3)を参照)。
例えば、コンテンツサーバにおいては、位置情報に関する事実として、確かに位置情報サーバから発行された位置情報であることが検証され(位置情報が位置情報サーバによって保障されていることが検証され)、また、位置情報に改竄が行われていないことが検証される。なお、位置情報サーバが位置情報を送信した事実を否認しないことなども検証される。その後、コンテンツサーバが、検証された位置情報「区画A」と判定情報とを比較することで、コンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信の許否を判定すると、判定によってコンテンツ配信の許可が得られる結果、コンテンツサーバは、コンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するようにコンテンツ配信を制御する。
このようにして、実施例2に係るコンテンツ配信制御システムは、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、信用性の高い位置情報に基づいて、対象地域のコンテンツ要求者装置により適切に提供することが可能になる。
[実施例2に係るコンテンツ配信制御システムの構成]
次に、図9〜図12を用いて、実施例2に係るコンテンツ配信制御システムの構成を説明する。図9は、実施例2におけるコンテンツサーバの構成を示すブロック図であり、図10は、検証可能な形式の位置情報を説明するための図であり、図11は、位置情報サーバ公開鍵保持部を説明するための図であり、図12は、コンテンツ配信制御部を説明するための図である。ここで、実施例2に係るコンテンツ配信制御システムは、実施例1と同様、位置情報サーバ100と、コンテンツサーバ200と、コンテンツ要求者装置300とから構成されるが、位置情報サーバ100が保持する位置情報が検証可能な形式の位置情報である点や、コンテンツサーバ200に位置情報サーバ公開鍵保持部223が追加される点(図4および図9を参照)などが、実施例1と異なる。そこで、以下では、位置情報サーバ100が保持する検証可能な形式の位置情報であって、コンテンツ要求者装置300を介してコンテンツサーバ200に一時的に保持される位置情報を、コンテンツサーバ200の位置情報一時保持部221において説明する他、実施例1とほぼ同様に構成される装置や部については説明を省略する。
[コンテンツサーバ200]
実施例2におけるコンテンツサーバ200の位置情報一時保持部221は、実施例1と同様、コンテンツ要求者装置300から取得された位置情報を一時的に保持するが、実施例1と異なり、位置情報を検証可能な形式で保持する。具体的には、位置情報一時保持部221は、実施例1と同様、位置情報取得部232によってコンテンツ要求者装置300から取得された位置情報を一時的に保持し、保持した位置情報は、コンテンツ配信制御部233による処理などに利用されるが、実施例1と異なり、検証可能な形式で取得された位置情報を保持する。
例えば、位置情報一時保持部221は、図10に示すように、コンテンツ要求者装置300の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置300に予め振り分けられている位置情報であって、位置情報サーバ100の電子署名付きのSAML(Security Assertion Markup Language)の形式の位置情報を保持する。図10に示す位置情報について簡単に説明すると、まず、SAMLとは、認証のための情報をXML(Extensible Markup Language)で記述されたデータで交換することを目的として策定されたプロトコルである。したがって、図10に示す位置情報も、すべて、XMLで記述されている。図10の(1)に示す部分には、SAMLアサーション(対象とする主体の位置情報などを証明すること)のバージョン、識別ID、発行者、発行時間の指定などが記述されている。また、図10の(2)に示す部分には、このSAMLアサーションの有効期間の指定や、受け取り手の指定(Audience)などが記述されている。また、図10の(3)に示す部分には、認証ステートメントと呼ばれる認証情報が記述されており、本発明でいうところの位置情報は、この(3)に示す部分などに記述されることになる。図10の例でいうと、位置情報として「A」が記述されている。
また、図10の(4)に示す部分には、XML署名と呼ばれる電子署名が記述されている。このXML署名は、SAMLの形式において任意の情報であるが、例えば、位置情報サーバ100による電子署名がXML署名として添付されれば、このSAMLの形式の位置情報を取得したコンテンツサーバ200において、位置情報に関する事実として、確かに位置情報サーバ100から発行された位置情報であること、また、位置情報に改竄が行われていないこと、さらに、位置情報サーバ100が位置情報を送信した事実を否認しないことなどを検証することができる。なお、実施例2においては、位置情報一時保持部221が、位置情報サーバ100による電子署名付きのSAMLの形式の位置情報を保持する場合を説明したが、位置情報の形式は、位置情報が位置情報サーバ100においてどのような形式で保持されていたかに依存するものであり、例えば、位置情報サーバ100において、位置情報がX.509証明書の形式などで保持されていれば、位置情報一時保持部221は、X.509証明書の形式の位置情報を保持するなど、その他の形式の場合にも、本発明を同様に適用することができる。
実施例2におけるコンテンツサーバ200の位置情報サーバ公開鍵保持部223は、位置情報サーバ100の公開鍵を保持する。具体的には、位置情報サーバ公開鍵保持部223は、コンテンツ要求者装置300から検証可能な形式で受信した位置情報に関する事実を、後述するコンテンツ配信制御部233によって検証することを目的として、位置情報サーバ100の公開鍵を保持し、保持した公開鍵は、コンテンツ配信制御部233による処理などに利用される。
例えば、位置情報サーバ公開鍵保持部223は、図11に示すように、位置情報サーバ100の識別情報と公開鍵とを対応づけて保持する。また、実施例2における位置情報サーバ公開鍵保持部223は、信頼できる位置情報サーバ100の公開鍵を予め保持するものとする。なお、実施例2においては、位置情報サーバ公開鍵保持部223が、位置情報サーバ100の公開鍵を予め保持する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、コンテンツサーバ200がコンテンツ要求者装置300からコンテンツ配信要求を受信した際に、コンテンツサーバ200が位置情報サーバ100から公開鍵を取得し、コンテンツサーバ200においてコンテンツ配信の制御が行われた後、取得した公開鍵を廃棄・消去する手法など、運用の形態に即した手法であれば、公開鍵を保持する手法は、いずれでもよい。
実施例2におけるコンテンツサーバ200のコンテンツ配信制御部233は、実施例1と同様、位置情報から特定される所定の着信者装置への接続を制御するが、実施例1と異なり、コンテンツ配信要求に付加された位置情報を検証して、コンテンツ配信を制御する。
例えば、コンテンツ配信制御部233は、図12に示すように、位置情報に関する事実を検証する。図12に示す検証手法について簡単に説明すると、まず、位置情報一時保持部221に保持された位置情報は、位置情報サーバ100による電子署名付きのSAMLの形式の位置情報である。SAMLの形式の位置情報には、任意の情報ではあるが、XML署名と呼ばれる電子署名が記述されている。
図12の例では、位置情報に、位置情報サーバ001の電子署名が記述されている。コンテンツ配信制御部233は、図12に示すように、まず、位置情報サーバ001の電子署名を、位置情報サーバ公開鍵保持部223に保持する公開鍵によって復号化する。すると、コンテンツ配信制御部233は、位置情報のハッシュ値を取り出すことになる。一方、コンテンツ配信制御部233は、図12に示すように、位置情報からハッシュ値を算出する。すなわち、電子署名から取り出したハッシュ値および算出されたハッシュ値の2つのハッシュ値が取得されることになるが、コンテンツ配信制御部233は、この2つのハッシュ値を比較し、同じハッシュ値であるか否かを検証する。
2つのハッシュ値が同じハッシュ値である場合には、コンテンツ配信制御部233は、位置情報に関する事実として、確かに位置情報サーバ100から発行された位置情報であること(位置情報が位置情報サーバ100によって保障されていること)、また、位置情報に改竄が行われていないことを検証することができる。なお、位置情報サーバ100が位置情報を送信した事実を否認しないことなども検証することができる。なお、実施例2においては、位置情報一時保持部221が、位置情報サーバ100による電子署名付きのSAMLの形式の位置情報を保持し、コンテンツ配信制御部233が電子署名を検証する場合を説明したが、位置情報の形式は、位置情報が位置情報サーバ100においてどのような形式で保持されていたかに依存するものであり、例えば、位置情報サーバ100において位置情報がX.509証明書の形式などで保持されていれば、コンテンツ配信制御部233は、X.509証明書の形式の位置情報を検証する手法で検証する場合や、位置情報サーバ100において位置情報が位置情報サーバ100のアドレス(例えば、URL(Uniform Resource Locator)など)と対応づけて保持されていれば、コンテンツ配信制御部233は、取得した位置情報サーバ100のアドレスに位置情報が存在するか否かを検証する手法で検証する場合など、その他の形式で保持されていれば、その他の形式に適合した手法で検証する場合にも、本発明を同様に適用することができる。
[実施例2に係るコンテンツ配信制御システムによる処理の手順]
次に、図13を用いて、実施例2に係るコンテンツ配信制御システムによる処理の手順を説明する。図13は、実施例2に係るコンテンツ配信制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。
また、実施例2における位置情報サーバ100は、実施例1と同様、コンテンツ要求者装置300の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置300に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持部121を備えるが、実施例1と異なり、位置情報を検証可能な形式で保持する。例えば、位置情報保持部121は、コンテンツ要求者装置300の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置300に予め振り分けられた「区画A」などの位置情報を、位置情報サーバによる電子署名付きのSAML(Security Assertion Markup Language)の形式で保持する。
まず、コンテンツ要求者装置300は、実施例1と同様、コンテンツサーバ200にコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を、入力部311において受け付け(ステップS1)、次に、コンテンツ要求者装置300は、実施例1と同様、位置情報サーバ100に対して、位置情報要求を送信する(ステップS2)。
そして、コンテンツ要求者装置300は、実施例1と同様、位置情報サーバ100から、位置情報を取得するが、実施例1と異なり、位置情報を検証可能な形式で取得する(ステップS3)。例えば、コンテンツ要求者装置300は、位置情報取得部332において、位置情報「区画A」を、位置情報サーバ100による電子署名付きのSAMLの形式で、位置情報サーバ100からHTTPで取得する。
続いて、コンテンツ要求者装置300は、実施例1と同様、コンテンツ要求をコンテンツサーバ200に送信する際に、取得された位置情報をコンテンツ要求に付加して送信するが、実施例1と異なり、位置情報を検証可能な形式でコンテンツ要求に付加して送信する(ステップS4)。例えば、コンテンツ要求者装置300は、コンテンツ要求送信部333において、位置情報サーバ100による電子署名付きのSAMLの形式の位置情報を、コンテンツサーバ200に送信するWebページに埋め込むなどして送信する。
すると、コンテンツサーバ200は、実施例1と同様、コンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ要求に付加された位置情報と、判定情報保持部222によって保持された判定情報とを比較することで、コンテンツ要求者装置300に対するコンテンツ配信の許否を判定し、判定によってコンテンツ配信の許可が得られた場合に、コンテンツ要求者装置300にコンテンツを配信するように、コンテンツ配信を制御するが、実施例1と異なり、コンテンツ要求に付加された位置情報を検証して、コンテンツ配信を制御する(ステップS5)。
例えば、コンテンツサーバ200は、コンテンツ配信制御部233において、コンテンツサーバ200がコンテンツ要求を受信した際に、位置情報サーバ100の公開鍵を位置情報サーバ公開鍵保持部223に保持しているか否かを確認し、保持していない場合や公開鍵の有効期間が切れている場合などには、位置情報サーバ100から公開鍵をHTTPで取得する(ステップS51およびステップS52)。そして、コンテンツサーバ200は、コンテンツ配信制御部233において、位置情報に記述された電子署名を位置情報サーバ100の公開鍵によって復号化し、位置情報のハッシュ値を取り出すとともに、位置情報からハッシュ値を算出し、取り出したハッシュ値と算出したハッシュ値とを比較することで、位置情報に関する事実を検証する。
続いて、コンテンツサーバ200が、コンテンツ配信制御部233において、実施例1と同様、検証された位置情報「区画A」と判定情報(位置情報「区画A」からコンテンツ配信の許否を「可」と判定する判定情報)とを比較することで、コンテンツ要求者装置300に対するコンテンツ配信の許否を判定すると、判定によってコンテンツ配信の許可が得られる結果、コンテンツサーバ200は、コンテンツ配信制御部233においてコンテンツ配信を制御し、コンテンツ要求者装置300に、RTSP(Real Time Streaming Protocol)等の通信プロトコルにより、コンテンツを配信する(ステップS6)。
このようにして、実施例2に係るコンテンツ配信制御システムは、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、信用性の高い位置情報に基づいて、対象地域のコンテンツ要求者装置により適切に提供することが可能になる。
[実施例2の効果]
上記してきたように、実施例2によれば、位置情報サーバは、位置情報を検証可能な形式で保持し、コンテンツ要求者装置は、位置情報を検証可能な形式で取得し、位置情報を検証可能な形式でコンテンツ要求に付加して送信し、コンテンツサーバは、コンテンツ要求に付加された位置情報を検証して所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するので、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、信用性の高い位置情報に基づいて、対象地域のコンテンツ要求者装置により適切に提供することが可能になる。
具体的に例を挙げて説明すると、コンテンツサーバが、検証可能な形式として証明書の形式で位置情報を取得すると、コンテンツサーバにおいては、位置情報に関する事実として、確かに位置情報サーバが保持する位置情報データベースから取得された位置情報であることが検証され(位置情報が位置情報サーバによって保障されていることが検証され)、また、位置情報に改竄が行われていないことが検証されて、コンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御することから、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、信用性の高い位置情報に基づいて、対象地域のコンテンツ要求者装置により適切に提供することが可能になる。なお、位置情報サーバが位置情報を送信した事実を否認しないことなども検証される。
ところで、これまで実施例1および実施例2として、コンテンツ要求者装置が、コンテンツ要求に位置情報のみを付加して送信し、コンテンツサーバにおいて位置情報を検証する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、コンテンツ要求者装置が、位置情報に加えて、コンテンツ要求に利用者に関する利用者情報を付加して送信し、コンテンツサーバにおいて利用者情報をさらに用いてコンテンツ配信を制御する手法にも、本発明を同様に適用することができる。以下では、実施例3として、コンテンツ要求者装置が、位置情報に加えて、コンテンツ要求に利用者に関する利用者情報を付加して送信し、コンテンツサーバにおいて利用者情報をさらに用いてコンテンツ配信を制御する手法を説明する。
[実施例3に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴]
まず、図14を用いて、実施例3に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴を説明する。図14は、実施例3に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴を説明するための図である。
実施例3に係るコンテンツ配信制御システムの主たる特徴について、簡単に説明すると、実施例3に係るコンテンツ配信制御システムは、図14に示すように、実施例1と同様、位置情報サーバが、コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報データベースを備える他に、実施例1と異なり、利用者情報サーバが、コンテンツ要求者装置を利用する利用者に関する利用者情報を保持する利用者情報データベース(特許請求の範囲に記載の「利用者情報保持手段」に対応する)を備える。例えば、利用者情報サーバの利用者情報データベースは、利用者に関する利用者情報として、「年齢」、「性別」などの利用者情報を、IPアドレス「10.10.X.X」によって識別されるコンテンツ要求者装置を利用する利用者の利用者情報として保持する。
なお、実施例3においては、電気通信事業者などに備えられる利用者情報サーバが、コンテンツ要求者装置を利用する利用者に関する利用者情報を保持する利用者情報データベースを備える手法を説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、コンテンツ要求者装置自体が利用者情報を保持する手法など、その他の主体が利用者情報を保持する手法にも、本発明を同様に適用することができる。
このような構成のもと、実施例3におけるコンテンツ要求者装置は、まず、実施例1と同様、コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を入力部において受け付けた際に、位置情報サーバの位置情報データベースから位置情報を取得する他に(図14の(1)−1を参照)、実施例1と異なり、位置情報に加えて、利用者に関する利用者情報を保持する利用者情報サーバの利用者情報データベースから利用者情報を取得する(図14の(1)−2を参照)。例えば、コンテンツ要求者装置は、「区画A」などの位置情報の他に、「年齢」、「性別」などの利用者情報を取得する。なお、実施例3においては、説明の便宜上から、「年齢」、「性別」などと表記するが、実際は、具体的な「年齢」や具体的な「性別」などの情報である。
次に、コンテンツ要求者装置は、実施例1と同様、コンテンツ要求をコンテンツサーバに送信する際に、取得された位置情報をコンテンツ要求に付加して送信する他に、位置情報に加えて、コンテンツ要求に利用者情報を付加して送信する(図14の(2)を参照)。例えば、コンテンツ要求者装置は、「区画A」などの位置情報の他に、「年齢」、「性別」などの利用者情報を、コンテンツ要求に付加して送信する。
すると、コンテンツサーバは、実施例1と同様、コンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ要求に付加された位置情報と判定情報データベースによって保持された判定情報とを比較することで、コンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信の許否を判定し、判定によってコンテンツ配信の許可が得られた場合に、コンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するようにコンテンツ配信を制御する他に、実施例1と異なり、コンテンツ要求に付加された利用者情報をさらに用いてコンテンツ配信を制御する(図14の(3)を参照)。
例えば、コンテンツサーバが、コンテンツ要求に付加された位置情報「区画A」と判定情報(位置情報「区画A」からコンテンツ配信の許否を「可」と判定する判定情報)とを比較することで、コンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信の許否を判定すると、判定によってコンテンツ配信の許可が得られる結果、コンテンツサーバは、コンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するようにコンテンツ配信を制御し、かつ、利用者情報である「年齢」や「性別」を確認し、「年齢」や「性別」に応じてコンテンツ配信を制御する(例えば、コンテンツを配信する規制に抵触しない「年齢」であることを確認したり、コンテンツを配信する際に添付する宣伝コンテンツとして「性別」に適したコンテンツを配信するなどする)。
このようにして、実施例3に係るコンテンツ配信制御システムは、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になるのみならず、利用者情報に基づいてコンテンツ配信を制御することが可能になる。
[実施例3に係るコンテンツ配信制御システムの構成]
次に、図15を用いて、実施例3に係るコンテンツ配信制御システムの構成を説明する。図15は、実施例3におけるコンテンツサーバの構成を示すブロック図である。ここで、実施例3に係るコンテンツ配信制御システムは、実施例1と同様、位置情報サーバ100と、コンテンツサーバ200と、コンテンツ要求者装置300とから構成される他に、利用者情報サーバを含んで構成される。そこで、以下では、利用者情報サーバが備える利用者情報保持部によって保持された利用者情報であって、コンテンツ要求者装置300を介してコンテンツサーバ200に一時的に保持される利用者情報を、コンテンツサーバ200の利用者情報一時保持部224において説明する。その他、実施例1とほぼ同様に構成される装置や部については説明を省略する。
[コンテンツサーバ200]
実施例3におけるコンテンツサーバ200の利用者情報一時保持部224は、コンテンツ要求者装置300から取得された利用者情報を一時的に保持する。具体的には、利用者情報一時保持部224は、位置情報取得部232によってコンテンツ要求者装置300から取得された利用者情報を一時的に保持し、保持した利用者情報は、コンテンツ配信制御部233による処理などに利用される。例えば、利用者情報一時保持部224は、図14に示す「年齢」や「性別」のような利用者情報や、認証情報や、「嗜好」などの属性情報などを保持する。なお、利用者情報一時保持部224が保持した利用者情報は、コンテンツ配信制御部233による処理などに利用された後、適宜削除される手法や、一定の期間保持する手法など、運用の形態に適した手法であれば、利用者情報を保持する期間の長さはいずれでもよい。
実施例3におけるコンテンツサーバ200のコンテンツ配信制御部233は、実施例1と同様、コンテンツ配信を制御する他に、実施例1と異なり、コンテンツ要求に付加された利用者情報をさらに用いてコンテンツ配信を制御する。コンテンツ配信制御部233は、コンテンツサーバ200がコンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ要求に付加された位置情報と判定情報保持部222によって保持された判定情報とを比較することで、コンテンツ要求者装置300に対するコンテンツ配信の許否を判定し、判定によってコンテンツ配信の許可が得られた場合に、コンテンツ要求者装置300にコンテンツを配信するようにコンテンツ配信を制御する他に、実施例1と異なり、利用者情報一時保持部224に保持された利用者情報をさらに用いてコンテンツ配信を制御する。
例えば、コンテンツ配信制御部233が、コンテンツ要求に付加された位置情報「区画A」と判定情報(位置情報「区画A」からコンテンツ配信の許否を「可」と判定する判定情報)とを比較することで、コンテンツ要求者装置300に対するコンテンツ配信の許否を判定すると、判定によってコンテンツ配信の許可が得られる結果、コンテンツ配信制御部233は、コンテンツ要求者装置300にコンテンツを配信するようにコンテンツ配信を制御し、かつ、利用者情報である「年齢」や「性別」を確認し、「年齢」や「性別」に応じてコンテンツ配信を制御する(例えば、コンテンツを配信する規制に抵触しない「年齢」であることを確認したり、コンテンツを配信する際に添付する宣伝コンテンツとして「性別」に適したコンテンツを配信するなどする)。また、例えば、コンテンツ配信制御部233は、利用者情報として、「嗜好」などの属性情報を受信した際には、「嗜好」に応じたコンテンツを選択するなどして、コンテンツ配信を制御する。
[実施例3の効果]
上記してきたように、実施例3によれば、コンテンツ要求者装置もしくはコンテンツ要求者装置と通信可能に接続されたコンテンツ要求者装置以外の通信装置は、コンテンツ要求者装置を利用する利用者に関する利用者情報を保持し、コンテンツ要求者装置は、位置情報に加えて利用者情報を取得し、位置情報に加えて、コンテンツ要求に利用者情報を付加して送信し、コンテンツサーバは、送信されたコンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ要求に付加された利用者情報をさらに用いて所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するので、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になるのみならず、利用者情報に基づいてコンテンツ配信を制御することが可能になる。
具体的に例を挙げて説明すると、IP網などのネットワークにおいて「IP再送信サービス」を行った場合、コンテンツサーバが、利用者情報(例えば、個々の利用者の認証情報、属性情報、嗜好に関する情報など)に基づいてコンテンツ配信を制御することから、個々の利用者に特化した番組等を利用者に提供することが可能になる。
ところで、これまで実施例1〜実施例3として、コンテンツ要求者装置が位置情報サーバから位置情報を取得する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、コンテンツサーバが位置情報サーバから位置情報を取得する手法にも、本発明を同様に適用することができる。以下では、実施例4として、コンテンツサーバが位置情報サーバから位置情報を取得する手法を説明する。
[実施例4に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴]
まず、図16を用いて、実施例4に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴を説明する。図16は、実施例4に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴を説明するための図である。
実施例4に係るコンテンツ配信制御システムの主たる特徴について、簡単に説明すると、実施例4に係るコンテンツ配信制御システムの位置情報サーバは、図16に示すように、実施例1と同様、コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられた位置情報を保持する位置情報データベースを備える。また、実施例4に係るコンテンツ配信制御システムのコンテンツサーバは、図16に示すように、実施例1と同様、位置情報からコンテンツ配信の許否を判定する判定情報を保持する判定情報データベースを備える。
このような構成のもと、実施例4におけるコンテンツ要求者装置は、まず、コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を入力部において受け付け、コンテンツ要求をコンテンツサーバに送信する(図16の(1)を参照)。
次に、コンテンツサーバは、コンテンツ要求を受信した際に、位置情報サーバの位置情報データベースから位置情報を取得する(図16の(2)を参照)。例えば、コンテンツサーバは、「区画A」などの位置情報を取得する。
そして、コンテンツサーバは、位置情報を取得した際に、コンテンツ要求に付加された位置情報と判定情報データベースによって保持された判定情報とを比較することで、コンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信の許否を判定し、判定によってコンテンツ配信の許可が得られた場合に、コンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するようにコンテンツ配信を制御する(図16の(3)を参照)。
例えば、コンテンツサーバが、コンテンツ要求に付加された位置情報「区画A」と判定情報(位置情報「区画A」からコンテンツ配信の許否を「可」と判定する判定情報)とを比較することで、コンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信の許否を判定すると、判定によってコンテンツ配信の許可が得られる結果、コンテンツサーバは、コンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するようにコンテンツ配信を制御する。
なお、実施例4においては、取得された位置情報が「区画A」である場合を説明したが、例えば、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報が「区画B」であって、取得された位置情報が「区画B」である場合には、コンテンツサーバが、位置情報「区画B」と判定情報とを比較することで、コンテンツ配信の許可が得られない結果、コンテンツサーバは、コンテンツ要求者装置にコンテンツを配信しないようにコンテンツ配信を制御するなどする。
このようにして、実施例4に係るコンテンツ配信制御システムは、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になる。
なお、実施例4においては、コンテンツサーバが位置情報を取得し、位置情報のみを用いてコンテンツ配信を制御する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、位置情報サーバが位置情報を検証可能な形式で保持し、コンテンツサーバが検証可能な形式で位置情報を取得し、位置情報を検証してコンテンツ配信を制御する手法や、コンテンツサーバが利用者情報をさらに取得し、利用者情報をさらに用いてコンテンツ配信を制御する手法や、利用者情報サーバが利用者情報を検証可能な形式で保持し、コンテンツサーバが検証可能な形式で利用者情報を取得し、利用者情報を検証してコンテンツ配信を制御する手法などにも、本発明を同様に適用することができる。
[実施例4に係るコンテンツ配信制御システムの処理の手順]
次に、図17を用いて、実施例4に係るコンテンツ配信制御システムによる処理の手順を説明する。図17は、実施例4に係るコンテンツ配信制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。
まず、コンテンツ要求者装置300は、実施例1と同様、コンテンツサーバ200にコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を、入力部311において受け付ける(ステップS1)。次に、コンテンツ要求者装置300は、実施例1と異なり、コンテンツ要求をコンテンツサーバ200に送信する(ステップS2)。例えば、コンテンツ要求者装置300は、コンテンツ要求送信部333において、コンテンツ要求を、位置情報サーバ100に対してHTTP(HyperText Transfer Protocol)で送信する。
すると、コンテンツ要求者装置300は、コンテンツ要求を受信した際に、位置情報サーバ100から位置情報を取得する(ステップS3およびステップS4)。例えば、コンテンツサーバ200は、位置情報取得部232において、「位置情報をコンテンツサーバ200に送信すること」を位置情報サーバ100に対して要求する位置情報要求を、位置情報サーバ100に対してHTTPで送信し、次に、位置情報「区画A」を位置情報サーバ100からHTTPで取得する。
すると、コンテンツサーバ200は、位置情報を取得した際に、取得した位置情報と、判定情報保持部222によって保持された判定情報とを比較することで、コンテンツ要求者装置300に対するコンテンツ配信の許否を判定し、判定によってコンテンツ配信の許可が得られた場合に、コンテンツ要求者装置300にコンテンツを配信するように、コンテンツ配信を制御する(ステップS5)。
例えば、コンテンツサーバ200が、コンテンツ配信制御部233において、コンテンツ要求を受信した際に、取得した位置情報「区画A」と判定情報(位置情報「区画A」からコンテンツ配信の許否を「可」と判定する判定情報)とを比較することで、コンテンツ要求者装置300に対するコンテンツ配信の許否を判定すると、判定によってコンテンツ配信の許可が得られる結果、コンテンツサーバ200は、コンテンツ配信制御部233においてコンテンツ配信を制御し、コンテンツ要求者装置300に、RTSP(Real Time Streaming Protocol)等の通信プロトコルにより、コンテンツを配信する(ステップS6)。
なお、実施例4においては、コンテンツ要求に付加された位置情報が「区画A」である場合を説明したが、例えば、コンテンツ要求者装置300に予め振り分けられている位置情報が「区画B」であって、取得された位置情報が「区画B」である場合には、コンテンツサーバ200が、コンテンツ配信制御部233において、位置情報「区画B」と判定情報とを比較することで、コンテンツ配信の許可が得られない結果、コンテンツサーバ200は、コンテンツ配信制御部233において、コンテンツ要求者装置300にコンテンツを配信しないようにコンテンツ配信を制御するなどする。
このようにして、実施例4に係るコンテンツ配信制御システムは、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になる。
[実施例4の効果]
上記してきたように、実施例4によれば、コンテンツ要求者装置とコンテンツサーバとが通信可能に接続されて、所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するコンテンツサーバのコンテンツ配信を制御するコンテンツ配信制御システムであって、コンテンツサーバと通信可能に接続された位置情報サーバは、コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持し、コンテンツサーバは、コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求をコンテンツ要求者装置から受信した際に、位置情報を取得し、位置情報を取得した際に、位置情報を用いて所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するので、コンテンツサーバにおいては、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報(例えば、行政区画や都道府県などの位置情報)であって、コンテンツ要求者装置からコンテンツ要求に付加されて送信された位置情報を用いてコンテンツ配信を制御することから、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になる。
ところで、これまで実施例1〜実施例4に係るコンテンツ配信制御システムについて説明したが、本発明は上記した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、実施例5に係るコンテンツ配信制御システムとして、異なる実施例を説明する。
[コンテンツ配信制御]
上記の実施例1〜実施例4においては、コンテンツサーバが、位置情報からコンテンツ配信の許否を判定する判定情報を保持し、コンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信の許否を判定してコンテンツ配信を制御する手法を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、コンテンツサーバが、位置情報と位置情報から特定される所定のコンテンツとの対応づけに関する情報を保持し、コンテンツ要求を受信した際に、対応づけとコンテンツ要求に付加された位置情報とから特定されるコンテンツをコンテンツ要求者装置に配信するようにコンテンツ配信を制御する手法など、コンテンツサーバが、コンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ要求に付加された位置情報を用いてコンテンツ配信を制御する手法であれば、本発明を同様に適用することができる。
以下では、コンテンツサーバが、位置情報と位置情報から特定される所定のコンテンツとの対応づけに関する情報を保持し、コンテンツ要求を受信した際に、対応づけとコンテンツ要求に付加された位置情報とから特定されるコンテンツをコンテンツ要求者装置に配信するようにコンテンツ配信を制御する手法について、具体的に例を挙げて説明する。図18は、コンテンツ情報保持部を説明するための図である。
実施例5におけるコンテンツサーバは、位置情報と位置情報から特定されるコンテンツとの対応づけに関する情報を保持するコンテンツ情報保持部(特許請求の範囲に記載の「コンテンツ情報保持手段」に対応する)を備える。例えば、コンテンツ情報保持部は、図18に示すように、位置情報とコンテンツ情報とを対応づけて保持する。コンテンツ情報保持部は、図18の1行目に示すように、位置情報「区画A」とコンテンツ情報「東京の天気予報」とを対応づけて保持し、図18の2行目に示すように、位置情報「区画B」とコンテンツ情報「神奈川の天気予報」とを対応づけて保持することで、位置情報と位置情報から特定されるコンテンツとの対応づけに関する情報を保持する。
このような構成のもと、実施例5におけるコンテンツサーバは、コンテンツ要求を受信した際に、コンテンツ情報保持部によって保持された対応づけとコンテンツ要求に付加された位置情報とから特定されるコンテンツを、コンテンツ要求者装置に配信するようにコンテンツ配信を制御する。例えば、コンテンツサーバは、コンテンツ情報保持部によって保持された対応づけ(位置情報「区画A」とコンテンツ情報「東京の天気予報」との対応づけ)と、コンテンツ要求に付加された位置情報(「区画A」)とから特定されるコンテンツ(「東京の天気予報」)を、コンテンツ要求者装置に配信するようにコンテンツ配信を制御する。
このような場合には、コンテンツサーバは、位置情報と位置情報から特定される所定のコンテンツとの対応づけに関する情報を保持し、保持された対応づけとコンテンツ要求に付加された位置情報とから特定される所定のコンテンツを、所定のコンテンツ要求者装置に配信するようにコンテンツ配信を制御するので、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、コンテンツ要求者装置の地域からコンテンツを特定して提供することで、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になる。
すなわち、上記したように、IP網などのネットワークにおいて、地域に特化して詳細な天気予報情報を提供する「天気予報サービス」を行った場合、コンテンツサーバは、コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報(例えば、行政区画や都道府県などの位置情報)であって、コンテンツ要求者装置からコンテンツ要求に付加されて送信された位置情報を用いてコンテンツ配信を制御することから、特定の地域におけるコンテンツ要求者装置に対して、その地域に特化した「天気予報サービス」を適切に提供することが可能になる。
[システム構成等]
上記の実施例1〜4においては、インターネットとしてのIP網(Internet Protocol網)に、位置情報サーバ、コンテンツサーバ、およびコンテンツ要求者装置が接続する構成を前提として説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、インターネットとしてのIP網に位置情報サーバが接続し、電話網としてのIP網にコンテンツサーバとコンテンツ要求者装置とが接続する構成や、インターネットとしてのIP網に位置情報サーバが接続し、公衆交換電話網にコンテンツサーバとコンテンツ要求者装置とが接続する構成や、インターネットとしてのIP網に位置情報サーバが接続し、公衆交換電話網にコンテンツサーバが接続し、移動体通信網にコンテンツ要求者装置が接続する構成や、インターネットとしてのIP網に位置情報サーバとコンテンツサーバとが接続し、移動体通信網にコンテンツ要求者装置が接続する構成など、その他の構成などにも、本発明を同様に適用することができる。
また、上記の実施例1〜4においては、位置情報サーバ、コンテンツサーバ、およびコンテンツ要求者装置の間の通信は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)通信を前提としたが、本発明はこれに限られるものではなく、その他の構成やその他の通信を前提とする場合にも、本発明を同様に適用することができる。
また、上記の実施例1〜4においては、位置情報が検証可能な形式であるか否か、利用者情報が検証可能な形式であるか否か、位置情報に加えて利用者情報をさらに用いてコンテンツ配信を制御するか否か、などについて、所定の選択に基づいて構成されたコンテンツ配信制御システムを説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、上記の実施例1〜4において説明されなかった構成(例えば、検証可能な形式の利用者情報をコンテンツ配信制御装置において検証する構成など)においても、運用の形態に即した構成であれば、本発明を同様に適用することができる。
例えば、検証可能な形式の利用者情報をコンテンツ配信制御装置において検証する構成では、コンテンツ要求者装置は、利用者情報保持手段から利用者情報を検証可能な形式で取得し、利用者情報を検証可能な形式でコンテンツ要求に付加して送信し、コンテンツサーバは、コンテンツ要求に付加された利用者情報を検証して所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するので、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することが可能になるのみならず、信用性の高い利用者情報に基づいてコンテンツ配信を制御することが可能になる。
具体的に例を挙げて説明すると、コンテンツサーバが、検証可能な形式として証明書の形式で利用者情報を取得すると、コンテンツサーバにおいては、利用者情報に関する事実として、確かに利用者情報サーバが保持する利用者情報データベースから取得された利用者情報であることが検証され(利用者情報が利用者情報サーバによって保障されていることが検証され)、また、利用者情報に改竄が行われていないことが検証されて、コンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するので、信用性の高い利用者情報に基づいてコンテンツ配信を制御することが可能になる。なお、利用者情報サーバが利用者情報を送信した事実を否認しないことなども検証される。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理(例えば、コンテンツ要求者装置が利用者情報を取得し、コンテンツ要求に利用者情報を付加して送信する処理など)の全部または一部を手動的におこなう(例えば、コンテンツ要求者装置が利用者情報を取得し、取得した利用者情報を所定の出力部に出力し、利用者による同意を受け付けてから、コンテンツ要求に利用者情報を付加して送信するなど)ことができる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示(例えば、図2、図4、図6など)の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる(例えば、位置情報一時保持部221と利用者情報一時保持部224とを統合して構成するなど)。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
なお、本実施例で説明したコンテンツ制御方法(例えば、図7など)は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上のように、本発明に係るコンテンツ配信制御システム、位置情報サーバ、コンテンツサーバ、コンテンツ要求者装置、位置情報プログラム、コンテンツプログラム、およびコンテンツ要求者プログラムは、コンテンツ要求者装置とコンテンツサーバとが通信可能に接続されて、所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するコンテンツサーバのコンテンツ配信を制御することに有用であり、特に、地域に特化して提供されるコンテンツ配信を、対象地域のコンテンツ要求者装置に適切に提供することに適する。
実施例1に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴を説明するための図である。 実施例1における位置情報サーバの構成を示すブロック図である。 位置情報保持部を説明するための図である。 実施例1におけるコンテンツサーバの構成を示すブロック図である。 判定情報保持部を説明するための図である。 実施例1におけるコンテンツ要求者装置の構成を示すブロック図である。 実施例1に係るコンテンツ配信制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。 実施例2に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴を説明するための図である。 実施例2におけるコンテンツサーバの構成を示すブロック図である。 検証可能な形式の位置情報を説明するための図である。 位置情報サーバ公開鍵保持部を説明するための図である。 コンテンツ配信制御部を説明するための図である。 実施例2に係るコンテンツ配信制御システムによる処理の手順を示すシーケンス図である。 実施例3に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴を説明するための図である。 実施例3におけるコンテンツサーバの構成を示すブロック図である。 実施例4に係るコンテンツ配信制御システムの概要および特徴を説明するための図である。 実施例4に係るコンテンツ配信制御システムによる処理の手順を説明するための図である。 コンテンツ情報保持部を説明するための図である。
符号の説明
100 位置情報サーバ
111 通信部
120 記憶部
121 位置情報保持部
130 制御部
131 通信制御部
200 コンテンツサーバ
211 通信部
220 記憶部
221 位置情報一時保持部
222 判定情報保持部
223 位置情報サーバ公開鍵保持部
224 利用者情報一時保持部
230 制御部
231 通信制御部
232 位置情報取得部
233 コンテンツ配信制御部
300 コンテンツ要求者装置
311 入力部
312 出力部
313 入出力制御I/F部
314 通信部
320 記憶部
321 位置情報一時保持部
330 制御部
331 通信制御部
332 位置情報取得部
333 コンテンツ要求送信部

Claims (14)

  1. コンテンツ要求者装置とコンテンツサーバとが通信可能に接続されて、所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信する当該コンテンツサーバのコンテンツ配信を制御するコンテンツ配信制御システムであって、
    前記コンテンツ要求者装置と通信可能に接続された位置情報サーバは、
    当該コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、当該コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持手段を備え、
    前記コンテンツ要求者装置は、
    前記コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を所定の入力部において受け付けた際に、前記位置情報保持手段から前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記コンテンツ要求を前記コンテンツサーバに送信する際に、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報を当該コンテンツ要求に付加して送信するコンテンツ要求送信手段とを備え、
    前記コンテンツサーバは、
    前記コンテンツ要求送信手段によって送信された前記コンテンツ要求を受信した際に、当該コンテンツ要求に付加された前記位置情報を用いて前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するコンテンツ配信制御手段を備えたことを特徴とするコンテンツ配信制御システム。
  2. 前記コンテンツサーバは、
    前記位置情報からコンテンツ配信の許否を判定する判定情報を保持する判定情報保持手段をさらに備え、
    前記コンテンツ配信制御手段は、前記コンテンツ要求に付加された前記位置情報と前記判定情報保持手段によって保持された前記判定情報とを比較することで、前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信の許否を判定し、当該判定によってコンテンツ配信の許可が得られた場合に、当該所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するように当該コンテンツ配信を制御することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信制御システム。
  3. 前記コンテンツサーバは、
    前記位置情報と当該位置情報から特定される所定のコンテンツとの対応づけに関する情報を保持するコンテンツ情報保持手段をさらに備え、
    前記コンテンツ配信制御手段は、前記コンテンツ情報保持手段によって保持された前記対応づけと前記コンテンツ要求に付加された前記位置情報とから特定される前記所定のコンテンツを、前記所定のコンテンツ要求者装置に配信するようにコンテンツ配信を制御することを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ配信制御システム。
  4. 前記位置情報保持手段は、前記位置情報を検証可能な形式で保持し、
    前記位置情報取得手段は、前記位置情報保持手段から前記位置情報を検証可能な形式で取得し、
    前記コンテンツ要求送信手段は、前記位置情報を検証可能な形式で前記コンテンツ要求に付加して送信し、
    前記コンテンツ配信制御手段は、前記コンテンツ要求に付加された前記位置情報を検証して前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のコンテンツ配信制御システム。
  5. 前記コンテンツ要求者装置もしくは当該コンテンツ要求者装置と通信可能に接続された当該コンテンツ要求者装置以外の通信装置は、
    当該コンテンツ要求者装置を利用する利用者に関する利用者情報を保持する利用者情報保持手段を備え、
    前記位置情報取得手段は、前記位置情報に加えて前記利用者情報保持手段から前記利用者情報を取得し、
    前記コンテンツ要求送信手段は、前記位置情報に加えて、前記コンテンツ要求に前記利用者情報を付加して送信し、
    前記コンテンツ配信制御手段は、前記コンテンツ要求送信手段によって送信された前記コンテンツ要求を受信した際に、当該コンテンツ要求に付加された前記利用者情報をさらに用いて前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のコンテンツ配信制御システム。
  6. 前記位置情報取得手段は、前記利用者情報保持手段から前記利用者情報を検証可能な形式で取得し、
    前記コンテンツ要求送信手段は、前記利用者情報を検証可能な形式で前記コンテンツ要求に付加して送信し、
    前記コンテンツ配信制御手段は、前記コンテンツ要求に付加された前記利用者情報を検証して前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御することを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ配信制御システム。
  7. コンテンツ要求者装置とコンテンツサーバとが通信可能に接続されて、所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信する当該コンテンツサーバのコンテンツ配信を制御するコンテンツ配信制御システムであって、
    前記コンテンツサーバと通信可能に接続された位置情報サーバは、
    前記コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、当該コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報保持手段を備え、
    前記コンテンツサーバは、
    当該コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を前記コンテンツ要求者装置から受信した際に、前記位置情報保持手段から前記位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記位置情報取得手段によって前記位置情報を取得した際に、当該位置情報を用いて前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するコンテンツ配信制御手段と、
    を備えたことを特徴とするコンテンツ配信制御システム。
  8. 前記コンテンツ要求者装置もしくは前記コンテンツサーバと通信可能に接続された当該コンテンツ要求者装置以外の通信装置は、
    当該コンテンツ要求者装置を利用する利用者に関する利用者情報を保持する利用者情報保持手段を備え、
    前記位置情報取得手段は、前記位置情報に加えて前記利用者情報保持手段から前記利用者情報を取得し、
    前記コンテンツ配信制御手段は、前記位置情報取得手段によって取得された前記利用者情報をさらに用いて前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御することを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ配信制御システム。
  9. コンテンツ配信を要求するコンテンツ要求および位置情報をコンテンツサーバに送信してコンテンツ配信を受けるコンテンツ要求者装置と通信可能に接続された位置情報サーバであって、
    前記コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、当該コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報であって、当該コンテンツ要求者装置が前記コンテンツサーバに送信する当該位置情報を保持する位置情報保持手段と、
    前記コンテンツ要求者装置の要求に応じて、前記位置情報保持手段によって保持された前記位置情報を当該コンテンツ要求者装置に送信する位置情報送信手段と、
    を備えたことを特徴とする位置情報サーバ。
  10. コンテンツ要求者装置と通信可能に接続されて、所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信するコンテンツサーバであって、
    コンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を前記コンテンツ要求者装置から受信した際に、当該コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、当該コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報サーバから取得される当該位置情報であって、当該コンテンツ要求に付加された当該位置情報を用いて前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するコンテンツ配信制御手段を備えたことを特徴とするコンテンツサーバ。
  11. コンテンツを配信するコンテンツサーバと通信可能に接続されるコンテンツ要求者装置であって、
    前記コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を所定の入力部において受け付けた際に、当該コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、当該コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報サーバから、当該位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記コンテンツ要求を前記コンテンツサーバに送信する際に、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報を当該コンテンツ要求に付加して送信するコンテンツ要求送信手段と、
    を備えたことを特徴とするコンテンツ要求者装置。
  12. コンテンツ配信を要求するコンテンツ要求および位置情報をコンテンツサーバに送信してコンテンツ配信を受けるコンテンツ要求者装置と通信可能に接続される方法を位置情報サーバとしてのコンピュータに実行させる位置情報プログラムであって、
    前記コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、当該コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報であって、当該コンテンツ要求者装置が前記コンテンツサーバに送信する当該位置情報を保持する位置情報保持手順と、
    前記コンテンツ要求者装置の要求に応じて、前記位置情報保持手順によって保持された前記位置情報を当該コンテンツ要求者装置に送信する位置情報送信手順と、
    を位置情報サーバとしてのコンピュータに実行させることを特徴とする位置情報プログラム。
  13. コンテンツ要求者装置と通信可能に接続されて、所定のコンテンツ要求者装置にコンテンツを配信する方法をコンテンツサーバとしてのコンピュータに実行させるコンテンツプログラムであって、
    コンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を前記コンテンツ要求者装置から受信した際に、当該コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、当該コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報サーバから取得される当該位置情報であって、当該コンテンツ要求に付加された当該位置情報を用いて前記所定のコンテンツ要求者装置に対するコンテンツ配信を制御するコンテンツ配信制御手順をコンテンツサーバとしてのコンピュータに実行させることを特徴とするコンテンツプログラム。
  14. コンテンツを配信するコンテンツサーバと通信可能に接続される方法をコンテンツ要求者装置としてのコンピュータに実行させるコンテンツ要求者プログラムであって、
    前記コンテンツサーバにコンテンツ配信を要求するコンテンツ要求を所定の入力部において受け付けた際に、当該コンテンツ要求者装置の位置を示す情報として、当該コンテンツ要求者装置に予め振り分けられている位置情報を保持する位置情報サーバから、当該位置情報を取得する位置情報取得手順と、
    前記コンテンツ要求を前記コンテンツサーバに送信する際に、前記位置情報取得手順によって取得された前記位置情報を当該コンテンツ要求に付加して送信するコンテンツ要求送信手順と、
    をコンテンツ要求者装置としてのコンピュータに実行させることを特徴とするコンテンツ要求者プログラム。
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