JP2008070527A - 画像表示制御装置および画像表示制御装置用のプログラム - Google Patents

画像表示制御装置および画像表示制御装置用のプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車内に搭載された異なる複数種類の入力装置の1つから別の1つにユーザの操作対象が切り替わったことに基づいて、画像表示の形態を切り替える画像表示制御装置において、切り替りによって操作の後戻りが発生してしまう可能性を低減する。
【解決手段】操作対象がタッチパネルとリモコンとの間で切り替わったことに基づいて操作モードをドライバ操作モードと同乗者操作モードとの間で切り替える車両用ナビゲーション装置1において、ドライバ操作モードまたは同乗者操作モードにおける画面表示および処理の内容が記録される。そして、現在の操作モードをドライバ操作モードに切り替えるときに、過去に記録したドライバ操作モードにおける画面表示の内容を復元する。また、現在の操作モードを同乗者操作モードに切り替えるときに、過去に記録した同乗者操作モードにおける画面表示の内容を復元する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像表示制御装置および画像表示制御装置用のプログラムに関する。
従来、車内に搭載された異なる複数種類の入力装置(たとえばタッチパネルとリモコン)の1つから別の1つにユーザの操作対象が切り替わったことに基づいて、画像表示の形態を切り替える画像表示制御装置の技術が知られている(例えば、特許文献1および2参照)。これらの技術においては、画面表示の切り替わりの後における画像表示制御装置の処理内容は、その切り替わりの前における処理内容を引き継いだものとなっている。例えば、あるメニュー選択画面が表示されているときに、操作対象の入力装置が切り替わった場合、画像の表示形態自体は切り替わっても、表示される画像がメニュー選択のためのものであることに変わりはない。
特開2004−317412号公報 特開2004−252820号公報
しかし、2つの入力装置のそれぞれを操作するユーザが異なっている場合、それぞれのユーザが当該操作によって画像表示制御装置に実現させようとする機能が全く異なる場合が少なくない。
例えば、画像表示制御装置が従来のナビゲーション装置である場合、助手席や後部座席の同乗者が地点情報検索を行うためにリモコンを操作すると共に、ドライバが経路案内のためにタッチパネルを操作する場合がある。このような場合に、従来のナビゲーション装置で、同乗者が検索のための操作を途中まで行っているときに、ドライバが経路案内のサービスを受けるためには、検索の処理を終了させ、経路案内の処理を開始させるための操作を行わなければならない。このような操作を受けたナビゲーション装置は、それまで検索のために受け付けていた操作内容をリセットしてしまう。このような場合、同乗者は、検索のための入力操作を最初からやり直さなければならなくなる。すなわち、操作の後戻りが発生してしまう。
本発明は上記点に鑑み、車内に搭載された異なる複数種類の入力装置の1つから別の1つにユーザの操作対象が切り替わったことに基づいて、画像表示の形態を切り替える画像表示制御装置において、切り替わりによって操作の後戻りが発生してしまう可能性を低減することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の特徴は、ユーザの操作を受け付けるための第1入力装置と、ユーザの操作を受け付けるための第2入力装置と、を備え、第1入力装置がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが第1操作モードであることに基づいて、受け付けた当該操作を第1操作モードにおける画面表示の内容に反映させ、また、第2入力装置がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが第2操作モードであることに基づいて、受け付けた当該操作を第2操作モードにおける画面表示の内容に反映させる画像表示制御装置についてのものである。
この画像表示制御装置は、第1入力装置がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが第2操作モードであることに基づいて、現在の操作モードを第1操作モードに切り替え、第2入力装置がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが第1操作モードであることに基づいて、現在の操作モードを第2操作モードに切り替える。
さらに画像表示制御装置は、第1入力装置が受け付けたユーザ操作に基づいた、第1操作モードにおける画面表示の内容を記録し、現在の操作モードを第1操作モードに切り替えるときに、第1記録手段が記録した第1操作モードにおける画面表示の内容を復元する。
このように、操作対象が第1入力装置と第2入力装置との間で切り替わったことに基づいて操作モードを第1操作モードと第2操作モードとの間で切り替える画像表示制御装置において、第1操作モードにおける画面表示の内容が記録され、現在の操作モードを第1操作モードに切り替えるときに、その記録した第1操作モードにおける画面表示の内容が復元されるので、切り替りによって第1操作モードにおける操作の後戻りが発生してしまう可能性が低減する。
また、画像表示制御装置は、第2入力装置が受け付けたユーザ操作に基づいた、第2操作モードにおける画面表示の内容を、第1操作モードにおける画面表示の内容とは別のデータとして記録し、さらに、操作モードを第2操作モードに切り替えるとき、その記録した第2操作モードにおける画面表示の内容を復元するようになっていてもよい。このように、なっていることで、切り替りによって第2操作モードにおける操作の後戻りが発生してしまう可能性も低減する。
さらに、第1操作モードにおける画面表示の内容と、第2操作モードにおける画面表示の内容とが別個のデータとして記録されるので、第1操作モードにおける処理内容と第2操作モードにおける処理内容とが全く異なっていても、それぞれの作動に応じた画面表示の内容をいずれも記録・復元することができるようになる。
また、画像表示制御装置は第1入力装置がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが第2操作モードであることに基づいて、受け付けた当該操作を第1操作モードにおける画面表示の内容に反映させることを抑制するようになっていてもよい。このようになっていることで、第2操作モード中に第1入力装置が操作されても、その操作が第1操作モードに反映されずに、第1操作モードへの切り替えが実現する場合がある。
このような場合、第2操作モード中の第1入力装置の操作は、単に操作モードの切り替えのための操作となる。第2操作モード中に第1入力装置が操作される場合、第1入力装置を操作するユーザは、第1操作モードの表示画面を確認しながら操作することができないことに鑑みれば、このような作動により、第2操作モードにおいて第1入力装置を操作することに対するユーザの不安感が低減される。
また、第1入力装置は、車両のドライバ席の近傍に固定され、第2入力装置は、車内で移動可能であってもよい。入力装置がこのような構成となっている場合、第1入力装置をドライバが操作し、第2入力装置を助手席または後部座席の同乗者が操作する可能性が高いので、本発明の機能がより効果的となる。
また、本発明の特徴は、ユーザの操作を受け付けるための第1入力装置と、ユーザの操作を受け付けるための第2入力装置と、を備えた画像表示制御装置用のプログラムであって、当該第1入力装置がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが第1操作モードであることに基づいて、受け付けた当該操作を当該第1操作モードにおける画面表示の内容に反映させ、また、当該第2入力装置がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが第2操作モードであることに基づいて、受け付けた当該操作を当該第2操作モードにおける画面表示の内容に反映させる処理手段、当該第1入力装置が受け付けたユーザ操作に基づいた、当該第1操作モードにおける画面表示の内容を記録する第1記録手段、当該第1入力装置がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが当該第2操作モードであることに基づいて、現在の操作モードを当該第1操作モードに切り替えると共に、当該第1記録手段が記録した当該第1操作モードにおける画面表示の内容を復元する第1切り替え手段として、コンピュータを機能させるプログラムとしても捉えることができる。
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1のハードウェア構成を示す。この車両用ナビゲーション装置1は、位置検出器11、画像表示装置12、操作受付部13、スピーカ14、リモートコントロール装置(以下、単にリモコンという)15、RAM16、ROM17、地図データ取得部18、および制御回路19を有している。
位置検出器11は、いずれも周知の図示しない地磁気センサ、ジャイロスコープ、車速センサ、およびGPS受信機等のセンサを有しており、これらセンサの各々の性質に基づいた、車両の現在位置や向きを特定するための情報を制御回路19に出力する。
画像表示装置12は、インストゥルメントパネル中央等、車両のドライバの手が届き、かつ、車内の各座席から視認できるような位置に設置され、制御回路19から出力された画像信号に基づいた画像をユーザに表示する。
操作受付装置13は、ユーザの操作を受け付けるための装置群から成る。具体的には、操作受付装置13は、タッチパネル13a、複数のメカニカルスイッチ13b、およびリモコン受信部13cを有している。
タッチパネル13aは、画像表示装置12の表示面に重ねて設けられている。メカニカルスイッチ13bは、画像表示装置12の周囲等、ドライバの手が届く位置に設けられている。リモコン受信部13cは、リモコン15から送信された信号を受信し、受信した信号を制御回路19に出力する。
リモコン15は、複数のメカニカルスイッチを有し、ユーザによるそれらメカニカルスイッチの押下に応じた信号を無線送信する。このリモコン15が無線送信する信号の強度は、リモコン15を車内の任意の位置に移動させても、リモコン受信部13cに無線信号が常に届く程度となっている。
地図データ取得部18は、DVD、CD、HDD等の不揮発性の記憶媒体およびそれら記憶媒体に対してデータの読み出し(および可能ならば書き込み)を行う装置から成り、制御回路19が実行するプログラム、経路案内用の地図データ等を記憶している。
地図データは、道路データおよび施設データを有している。道路データは、リンクの位置情報、種別情報、ノードの位置情報、種別情報、および、ノードとリンクとの接続関係の情報等を含んでいる。施設データは、施設毎のレコードを複数有しており、各レコードは、対象とする施設の名称情報、所在位置情報、土地地番情報、電話番号情報、郵便番号情報、施設種類情報等を示すデータを有している。
制御回路(コンピュータに相当する)19は、ROM17および地図データ取得部18から読み出した車両用ナビゲーション装置1の動作のためのプログラムを実行し、その実行の際にはRAM16、ROM17、および地図データ取得部18から情報を読み出し、RAM16および地図データ取得部18に対して情報の書き込みを行い、位置検出器11、画像表示装置12、操作受付装置13、およびスピーカ14と信号の授受を行う。
制御回路19がプログラムを実行することによって行う具体的な処理としては、現在位置特定処理、施設情報表示処理、誘導経路算出処理、経路案内処理等がある。
現在位置特定処理は、位置検出器11からの信号に基づいて、周知のマップマッチング等の技術を用いて車両の現在位置や向きを特定する処理である。
施設情報表示処理は、操作受付部13を用いたユーザの検索操作に基づいて、施設データに記録された各種施設の情報の一部を選択し、選択した情報およびユーザの操作内容(例えば施設の絞込みのために入力されたキーワード等)を画像表示装置12に表示させる処理である。
誘導経路算出処理は、操作受付装置13からユーザによる目的地の入力を受け付け、現在位置から当該目的地までの最適な誘導経路を算出する処理である。
経路案内処理は、地図データ取得部18から地図データを読み出し、算出された誘導経路、目的地、経由地および現在位置等をこの地図データの示す地図上に重ねた画像を、画像表示装置12に出力し、案内交差点の手前に自車両が到達したとき等の必要時に、右折、左折等を指示する案内音声信号をスピーカ14に出力する処理である。また、経路案内処理は、タッチパネル13aの操作によって指定された施設についての情報を画像表示装置12に表示させる処理も含む。
これら地点情報表示処理、誘導経路算出処理、経路案内処理等において、制御回路19は、その処理において操作受付部13から受け付けた操作内容、および、処理自体の実行内容等に基づいて、各種画面を画像表示装置12に表示させる。それら処理のためのプログラム中には、画像表示装置12に表示させる可能性のある複数種類の表示画面のそれぞれについて、当該表示画面を構成するためのレコードが、当該表示画面を識別する表示画面IDと対応付けられて記録されている。また、各レコードには、当該表示画面中の選択可能アイテム(例えば選択ボタン)のそれぞれについて、当該アイテムを識別するためのアイテムIDが記録されている。
制御回路19は、2つの操作モードを切り替えて作動し、それぞれのモードにおいて上述の処理のいずれかを実行する。2つの操作モードとは、ドライバ操作モード、および、同乗者操作モード(これらは、第1操作モードおよび第2操作モードの例に相当する)である。ドライバ操作モードは、タッチパネル13aに対する(多くの場合ドライバの)操作に対応した処理を実行するモードであり、同乗者操作モードは、リモコン15に対する(多くの場合同乗者の)操作に対応した処理を実行するモードである。この2つの操作モードの切り替えのために、制御回路19は、図2に示すプログラム100を繰り返し実行する。
制御回路19は、このプログラム100の実行において、まずステップ110で現在の操作モードを特定する。操作モードの特定は、RAM16中の所定の操作モード用フラグの値に基づいて特定する。この操作モード用フラグは、後述するように、操作モードの変化に伴ってその値が変わるようになっている。なお、操作モード用フラグのデフォルト値、すなわち、車両用ナビゲーション装置1の起動時の操作モード用フラグの値は、ドライバ操作モードを示す値となっている。
そして、制御回路19は、タッチパネル13aまたはリモコン15に対する操作があるまで待ち、タッチパネル13aに対する操作があると続いてステップ140を実行し、リモコン15に対する操作があると続いてステップ170を実行する。
タッチパネル13aの操作があった後のステップ140においては、ステップ110で読み出した操作モードフラグに基づいて、現在の操作モードがドライバ操作モードであるか否かを判定し、ドライバ操作モードであれば続いてステップ150を実行し、ドライバ操作モードでなければ続いてステップ160を実行する。
ステップ150では、今回のタッチパネル13aに対する操作に応じた処理を、ドライバ操作モードの処理として実行する。続いてステップ155では、直前のステップ150の処理状態を、ドライバ操作モード用履歴データとして、RAM16に記録する。処理状態とは、表示画面の遷移結果(遷移前の表示画面IDおよび遷移後の表示画面ID)、今回の操作によって選択された選択可能アイテム(アイテムID)、その他の、タッチパネル操作モード復帰時に表示画面の状態を復元するために必要なすべての情報をいう。ステップ155の後、プログラム100の1回分の実行が終了する。
ステップ160では、操作モードフラグの値を変更することで、現在の操作モードをドライバ操作モードに切り替える。続いてステップ165で、RAM16に記録された最新のドライバ操作モード用履歴データを読み出し、その読み出したデータに記録された処理状態を復元する。これによって、前回のドライバ操作モードが終了する直前の時点における表示画面の状態等が復元される。ステップ165の後、プログラム100の1回分の実行が終了する。
リモコン15の操作があった後のステップ170においては、ステップ110で読み出した操作モードフラグに基づいて、現在の操作モードが同乗者操作モードであるか否かを判定し、同乗者操作モードであれば続いてステップ175を実行し、同乗者操作モードでなければ続いてステップ185を実行する。
ステップ175では、今回のリモコン15に対する操作に応じた処理を、同乗者操作モードの処理として実行する。続いてステップ180では、直前のステップ175の処理状態を、同乗者操作モード用履歴データとして、RAM16に記録する。同乗者操作モード用履歴データは、RAM16中の、ドライバ操作モード用履歴データとは異なる領域に記録されることで、ドライバ操作モード用履歴データと区別することができるデータである。ステップ180の後、プログラム100の1回分の実行が終了する。
ステップ185では、操作モードフラグの値を変更することで、現在の操作モードを同乗者操作モードに切り替える。続いてステップ190で、RAM16に記録された最新の同乗者操作モード用履歴データを読み出し、その読み出したデータに記録された処理状態を復元する。これによって、前回の同乗者操作モードが終了する直前の時点における表示画面の状態等が復元される。ステップ165の後、プログラム100の1回分の実行が終了する。
以上のようなプログラム100を実行する制御回路19の作動について、典型的な操作例を用いて説明する。車両用ナビゲーション装置1を搭載した車両には、ドライバが1人、後部座席の同乗者が1人、搭乗しているものとする。そして、車両用ナビゲーション装置1の起動後、まずドライバがタッチパネル13aを操作して、経路案内を行うための入力を複数回連続して行ったとする。
このとき制御回路19は、プログラム100の実行において、タッチパネル13aへのタッチがある度に(ステップ120参照)、現在ドライバ操作モードであると判定し(ステップ140参照)、その操作に応じた処理を実行する(ステップ150参照)。操作に応じた処理としては、例えば、図3に示すような地図表示、表示画面上のスクロールボタンへのタッチ操作に基づく地図スクロール処理、地図上の特定の地点のタッチ操作に基づく施設情報表示処理等がある。
そして制御回路19は、続いてその操作内容、および操作の結果の表示画面のID、表示している情報の内容等、現在の表示内容の復元に必要なすべての情報を、ドライバ操作モード用履歴データとして逐次記録していく(ステップ155参照)。この繰り返しの間、ドライバ操作モードにおいては経路案内処理が実行されていることになる。
ドライバによるタッチパネル13aの操作が何度か続いた後、後部座席の同乗者がリモコン15のメカニカルスイッチの1つを押下したとする。すると、制御回路19は、リモコン15の操作があったと判定し(ステップ130参照)、続いて現在の操作モードが同乗者操作モードでないと判定し(ステップ170参照)、それに基づいて操作モードフラグを同乗者操作モードに切り替える(ステップ185参照)。その後、同乗者操作モード用履歴データを参照する(ステップ190参照)が、車両用ナビゲーション装置1の起動後初めての同乗者操作モードへの切り替わりなので、その同乗者操作モード用履歴データは空である。したがって、処理状態の復元は行なわず、画像表示装置12には経路案内用の地図表示画面が表示され続ける。
続いて同乗者が、施設情報表示処理の実行のための操作をリモコン15に対して連続して行うと、制御回路19は、その操作の度に(ステップ130参照)、現在同乗者操作モードであると判定し(ステップ170参照)、その操作に応じた処理を実行する(ステップ175参照)。例えば、リモコン15に対する操作として、施設情報表示処理の実行を開始させ、さらに、表示対象の施設の絞込み条件として、検索キーワードを入力するための一連の操作を行ったとする。これらの操作に応じた処理は、例えば、図4に示すような、リスト形式で複数の施設およびその施設の詳細情報を表す表示画面を画像表示装置12に表示させる処理である。そして制御回路19は、併せてその一連の操作内容、および操作の結果の表示画面のID、表示している情報の内容、キーワードの入力途中であればその途中までの入力文字列等、現在の表示内容の復元に必要なすべての情報を、同乗者操作モード用履歴データとして逐次記録していく(ステップ180参照)。
ここで、ドライバが経路案内を受けるために再びタッチパネル13aにタッチしたとする。すると、制御回路19は、タッチパネル13aの操作があったと判定し(ステップ120参照)、続いて現在がドライバ操作モードでないと判定し(ステップ140参照)、それに基づいて操作モードフラグをドライバ操作モードに切り替える(ステップ160参照)。その後、最新のドライバ操作モード用履歴データを読み出し、その読み出したデータに基づいて、表示画面の状態を含む処理状態を、前回のドライバ操作モードの終了直前のものに復元する(ステップ165参照)。そして、さらにタッチパネル13aを操作し続けることで、復元された表示画面に対する操作を継続することができる(ステップ120、140、150、155参照)。
ここで更に、後部座席の同乗者が地点情報の表示を続けるために再びリモコン15を操作したとする。すると、制御回路19は、リモコン15の操作があったと判定し(ステップ130参照)、続いて現在が同乗者操作モードでないと判定し(ステップ170参照)、それに基づいて操作モードフラグを同乗者操作モードに切り替える(ステップ185参照)。その後、最新の同乗者操作モード用履歴データを読み出し、その読み出したデータに基づいて、表示画面の状態を含む処理状態を、前回の同乗者操作モードの終了直前のものに復元する(ステップ190参照)。そして、さらに同乗者がリモコン15を操作し続けることで、復元された表示画面に対する操作を継続することができる(ステップ130、170、175、180参照)。
以上のようなプログラム100を制御回路19に実行させることで、車両用ナビゲーション装置1は、ユーザによる操作があったとき(ステップ120、130におけるYESの分岐参照)、その操作対象がそれまでと変化していないことに基づいて(ステップ140、170におけるYESの分岐参照)、現在の操作モードの処理状態に当該操作の内容を反映させ(ステップ150、175参照)、その操作の結果の処理状態(表示上多いを含む)を、操作対象毎に区別して記録する(ステップ155、180参照)。
また車両用ナビゲーション装置1は、ユーザによる操作があったとき(ステップ120、130におけるYESの分岐参照)、その操作対象がそれまでと変化したことに基づいて(ステップ140、170におけるNOの分岐参照)、現在の操作モードの処理状態を変化後の操作対象に対応するモードに切り替え(ステップ160、185参照)、当該モードについて記録された処理状態を復元する(ステップ165、190参照)。
このように、操作対象がタッチパネル13aとリモコン15との間で切り替わったことに基づいて操作モードをドライバ操作モードと同乗者操作モードとの間で切り替える車両用ナビゲーション装置1において、ドライバ操作モードまたは同乗者操作モードにおける画面表示および処理の内容が記録される。そして、現在の操作モードをドライバ操作モードに切り替えるときに、過去に記録したドライバ操作モードにおける画面表示の内容が復元されるので、切り替りによってドライバ操作モードにおける操作の後戻りが発生してしまう可能性が低減する。また、現在の操作モードを同乗者操作モードに切り替えるときに、過去に記録した同乗者操作モードにおける画面表示の内容が復元されるので、切り替りによって同乗者操作モードにおける操作の後戻りが発生してしまう可能性が低減する。
さらに、ドライバ操作モードにおける画面表示の内容と、同乗者操作モードにおける画面表示の内容とが別個のデータとして記録されるので、両操作モードの処理内容が全く異なっていても、それぞれの作動に応じた画面表示の内容をいずれも記録・復元することができるようになる。
また、車両用ナビゲーション装置1は、タッチパネル13aまたはリモコン15がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが操作対象の入力装置に対応するものでないことに基づいて、受け付けた当該操作を、切り替わり先の操作モードにおける画面表示の内容に反映させることを抑制するようになっている。このようになっていることで、同乗者操作モード(またはドライバ操作モード)中にタッチパネル13a(またはリモコン15)が操作されても、その操作がドライバ操作モード(または同乗者操作モード)の表示画面の内容に反映されないまま、ドライバ者操作モード(または同乗者操作モード)への切り替えが実現する。
このような場合、ある操作モード中の、その操作モードに対応しない入力装置への操作は、単に操作モードの切り替えのためだけの操作となる。ある操作モード中に、その操作モードに対応しない入力装置への操作を行うユーザは、切り替え先の操作モードを確認しながら操作することができないことに鑑みれば、このような作動により、操作モードの切り替えのための入力装置の操作に対する不安感が低減される。
また、2つの入力装置の一方は、車両のドライバ席の近傍に固定され、他方は、車内で移動可能となっている。入力装置がこのような構成となっている場合、タッチパネル13aをドライバが操作し、リモコン15を助手席または後部座席の同乗者が操作する可能性が高いので、操作された入力装置の別によって操作者がドライバであるかまたは同乗者であるかを判定することができる。
なお、上記の実施形態において、車両用ナビゲーション装置1が、画像表示制御装置の一例に相当し、タッチパネル13aが第1入力装置の一例に相当し、リモコン15が第1入力装置の一例に相当する。また、制御回路19が、プログラム100のステップ150およびステップ175を実行することで処理手段の一例として機能し、ステップ160およびステップ165を実行することで第1切り替え手段の一例として機能し、ステップ185およびステップ190を実行することで第2切り替え手段の一例として機能し、ステップ155を実行することで第1記録手段の一例として機能し、ステップ180を実行することで第2記録手段の一例として機能する。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
例えば、上記の実施形態においては、操作モードは2つのみであったが、車両用ナビゲーション装置1は、3つ以上の操作モードを切り替えるようになっていてもよい。3つの操作モードとしては、例えば、タッチパネル13a用のモード、メカニカルスイッチ13b用のモードリモコン15用のモードがある。
また、処理状態を記録するのは、複数ある操作モードのうち1つのみのモードについてであってもよい。例えば、ドライバ操作モード用履歴データおよび同乗者操作モード用履歴データのうち、ドライバ操作モード用履歴データのみが記録されるようになっていてもよい。
また、上記の実施形態において、制御回路19がプログラムを実行することで実現している各機能は、それらの機能を有するハードウェア(例えば回路構成をプログラムすることが可能なFPGA)を用いて実現するようになっていてもよい。
本発明の実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1のハードウェア構成図である。 制御回路19が実行するプログラム100のフローチャートである。 ドライバ操作モードにおける表示画面の一例を示す図である。 同乗者操作モードにおける表示画面の一例を示す図である。
符号の説明
1…車両用ナビゲーション装置、11…位置検出器、12…画像表示装置、
13…操作受付部、13a…タッチパネル、13b…メカニカルスイッチ、
13c…リモコン受信部、14…スピーカ、15…リモコン、16…RAM、
17…ROM、18…地図データ取得部、19…制御回路、100…プログラム。

Claims (5)

  1. ユーザの操作を受け付けるための第1入力装置と、
    ユーザの操作を受け付けるための第2入力装置と、
    前記第1入力装置がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが第1操作モードであることに基づいて、受け付けた当該操作を前記第1操作モードにおける画面表示の内容に反映させ、また、前記第2入力装置がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが第2操作モードであることに基づいて、受け付けた当該操作を前記第2操作モードにおける画面表示の内容に反映させる処理手段と、
    前記第1入力装置がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが前記第2操作モードであることに基づいて、現在の操作モードを前記第1操作モードに切り替える第1切り替え手段と、
    前記第2入力装置がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが前記第1操作モードであることに基づいて、現在の操作モードを前記第2操作モードに切り替える第2切り替え手段と、
    前記第1入力装置が受け付けたユーザ操作に基づいた、前記第1操作モードにおける画面表示の内容を記録する第1記録手段と、を備え、
    前記第1切り替え手段は、操作モードを前記第1操作モードに切り替えるとき、前記第1記録手段が記録した前記第1操作モードにおける画面表示の内容を復元することを特徴とする画像表示制御装置。
  2. 前記第2入力装置が受け付けたユーザ操作に基づいた、前記第2操作モードにおける画面表示の内容を、前記第1操作モードにおける画面表示の内容とは別のデータとして記録する第2記録手段を備え、
    前記第2切り替え手段は、操作モードを前記第2操作モードに切り替えるとき、前記第2記録手段が記録した前記第2操作モードにおける画面表示の内容を復元することを特徴とする請求項1に記載の画像表示制御装置。
  3. 前記第1切り替え手段は、前記第1入力装置がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが前記第2操作モードであることに基づいて、受け付けた当該操作を前記第1操作モードにおける作動の内容に反映させることを抑制することを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示制御装置。
  4. 前記第1入力装置は、車両のドライバ席の近傍に固定され、前記第2入力装置は、車内で移動可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の画像表示制御装置。
  5. ユーザの操作を受け付けるための第1入力装置と、ユーザの操作を受け付けるための第2入力装置と、を備えた画像表示制御装置用のプログラムであって、
    前記第1入力装置がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが第1操作モードであることに基づいて、受け付けた当該操作を前記第1操作モードにおける画面表示の内容に反映させ、また、前記第2入力装置がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが第2操作モードであることに基づいて、受け付けた当該操作を前記第2操作モードにおける画面表示の内容に反映させる処理手段、
    前記第1入力装置が受け付けたユーザ操作に基づいた、前記第1操作モードにおける画面表示の内容を記録する第1記録手段、および、
    前記第1入力装置がユーザの操作を受け付けたとき、そのときの操作モードが前記第2操作モードであることに基づいて、現在の操作モードを前記第1操作モードに切り替えると共に、前記第1記録手段が記録した前記第1操作モードにおける画面表示の内容を復元する第1切り替え手段として、コンピュータを機能させるプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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