JP2008070234A - アナログ電子時計、曜板及び時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】新たな動力源を追加することなく、簡単な構成で、曜表示手段の曜表示を早送りで切り替えることができるアナログ電子時計を提供する。
【解決手段】時刻を計時する計時部2と、そこからの信号によって各種制御信号を生成し出力する制御部3と、出力された駆動信号に応じて駆動力を発生する時・曜系動力源5と、その駆動力を伝達する時輪列51と、それによって作動する時針51aと、時輪列51から曜板駆動用輪列機構52に分岐した駆動力によって作動する曜を表示する曜板52aとを備えたアナログ電子時計1である。
そして、曜板52aには一つの曜に対して複数種類の表示が記されており、制御部3は、早送り制御時に通常送り制御時よりも高い周波数の駆動信号によって曜板52aの表示を切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、カレンダー表示板などの曜を表示する曜表示手段を備えたアナログ電子時計、曜板及び時計に関するものである。
従来、アナログ電子時計として、本来の目的である時刻を表示する指針の他に、日や曜を表示するものが知られている。そして、日を表示する日表示手段としては、文字板に記載された数字を指針によって指示する方式や、ひと月分の日が記載された日板を回転させて、文字板の表示窓から、日板に記載された一つの日を露出させる方式などがある。
ここで、各月に属する日数は月に応じて異なるため、表示すべき日としては不必要な非存日(例えば、2月30日、4月31日など)が存在する。このため、通常の日表示機能付のアナログ電子時計では、月初めに手動で表示日を修正することが必要である。
しかし、この修正作業は、使用者にとっては煩わしい作業であり、また、毎月必ず行うという作業とは限らないため、修正を忘れる場合もある。
そこで、アナログ電子時計が有する、指針の運針動作を制御する制御部により、この修正作業を自動的に実行させる技術が提案されている(特許文献1)。この技術は、制御部が、現在の月を自動的に判定し、修正作業が必要な月と判定されたときは、日表示手段専用のモータを高速駆動して日表示手段を早送り制御し、非存日を表示しないようにしたものである。
これに対して、現実には非存の状態が存在しない曜(日、月、火、…、土)については、早送り制御することは考えられていない。
しかし、曜を表示する曜表示手段についても、以下の理由により、早送りすることが求められてきている。すなわち、
(1)日と曜との両表示手段を有し、上述した非存日排除機能を有するアナログ電子時計では、その見栄えの観点から、曜表示手段も日表示手段と同様の速度で切り替えることが要求されるようになっている。
(2)曜については、複数言語(例えば、英語と日本語)を切替え可能とすることが求められており、例えば英語の曜表示と日本語の曜表示とが交互に配置されている曜表示手段を用いて、通常は英語の表示だけ、または日本語の表示だけで使用したい場合には、実質的に一日分の曜を送るために、表示としては二日分(例えば、「SUN」→「日」→「MON」、または「日」→「MON」→「月」)を一気に送らなければならず、この二日分を送るために要する時間を短縮したい、という要望がある。
このような要求に応える最も単純な技術は、曜表示手段専用のモータ(動力源)を設けて、日表示手段専用のモータと同様に高速駆動し、曜表示手段を早送り制御するものである。
しかし、この技術では、備えるべきモータの数が増加するため、これらを収容した時計は大型化し、また、製造コストの増大も招く。
また、日表示手段専用のモータを曜表示手段用のモータとしても用い、このモータが正転したとき日表示手段を送り、反転したとき曜表示手段を送るようにした技術も提案されている(特許文献2)。
特開昭62−147392号公報 特公昭60−13153号公報
しかし、特許文献2に開示された技術は、機構が複雑であるため、実際のアナログ電子時計に適用するには設計が難しく、却ってサイズの大型化や製造コストの上昇を招く虞がある。
そこで、本発明は、新たな動力源を追加することなく、簡単な構成で、曜表示手段の曜表示を早送りで切り替えることができるアナログ電子時計を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のアナログ電子時計は、時刻を計時する計時手段と、該計時手段からの信号によって各種制御信号を生成し出力する制御部と、該制御部から出力された駆動信号に応じて駆動力を発生する動力源と、該動力源の駆動力を伝達する指針駆動機構と、該指針駆動機構から伝達される駆動力によって作動する指針と、曜を表示する曜表示手段と、前記指針駆動機構から分岐して前記動力源から発生した駆動力を前記曜表示手段に伝達する曜表示駆動機構とを備えたアナログ電子時計において、前記曜表示手段には一つの曜に対して複数種類の表示が記されており、前記制御部は、早送り制御時に通常送り制御のときよりも高い周波数の駆動信号を出力して前記曜表示手段の曜の表示を切り替えることを特徴とする。
ここで、前記曜表示駆動機構は、前記曜表示手段と連結される曜表示駆動手段と、前記指針駆動機構の連続的な駆動力を間欠的な駆動力に変換して該曜表示駆動手段に伝達する間欠駆動手段とを有するように構成することができる。
また、前記曜表示駆動機構はゼネバ機構であって、前記曜表示駆動手段は前記曜表示手段上の表示に1対自然数n対応している歯を有する曜星車であり、前記間欠駆動手段は該曜星車の歯を送る爪を有する曜回し車とすることができる。
さらに、前記曜表示手段には、種類ごとに分かれて曜が連続して表示されているものであってもよい。
そして、前記動力源には、時針を駆動する時系を利用することができる。
また、本発明の曜板は、一つの曜に対して複数種類の表示が記される曜板であって、種類ごとに分かれて曜が連続して表示されていることを特徴とする。
そして、本発明の時計は、上記曜板を備えたことを特徴とする。
このように構成された本発明のアナログ電子時計は、一つの曜に対して複数種類の表示がされた曜表示手段が指針駆動機構から分岐された駆動力によって作動するとともに、早送り制御時には通常送り制御のときよりも高い周波数の駆動信号で曜の表示を切り替える。
このため、曜の切り替えを早くするために専用の動力源を設ける必要がないうえに、早送り制御によって設定外の表示を素早く早送りさせることができる。
また、曜表示駆動機構を、曜表示手段と連結される曜表示駆動手段と、指針駆動機構の連続的な駆動力を間欠的な駆動力に変換する間欠駆動手段とによって構成することで、指針の動力源の駆動力を曜の切り替えに有効に利用することができる。
さらに、曜表示駆動機構をゼネバ機構で構成し、間欠的に回転する曜星車の歯の数を曜表示手段の一表示に対して自然数n倍にすることで、駆動力のトルクや歯車比に応じた表示の制御を容易におこなうことができる。
そして、時系の動力源を利用して曜表示手段を作動させることで、秒系の動力源によって作動させる場合に比べて、曜表示手段の早送り時間を短縮することができる。
また、曜の表示の種類ごとに分かれて連続して曜表示手段に表示することで、早送り制御を1週間に一度に集中させることができる。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
図2は、本発明に係るアナログ電子時計1の実施形態を示す外観図、図1(a)は、図2に示したアナログ電子時計1の基本的な構成を示すブロック図、図1(b)は、図1(a)における計時部2(計時手段)の詳細構成を示すブロック図である。
図示のアナログ電子時計1は、図2に示すように、文字板74に形成された表示窓71から、日板61a(日表示手段)に記載された日と曜板52a(曜表示手段)に記載された曜とを露出させることにより日および曜を表示し、文字板74に記載された数字や目盛りを時針51a(指針)、分針41b、秒針41aによって指示することにより時刻を表示している。
ムーブメント72には、図1(a)に示すように、時刻を計時する計時部2と、制御部3から入力された駆動信号(制御信号)に応じて駆動力を発生する時・曜系モータドライバ5aおよび時・曜系モータ5bからなる時・曜系動力源5(動力源)と、秒分系モータドライバ4aおよび秒分系モータ4bからなる秒分系動力源4と、日板モータドライバ6aおよび日板モータ6bからなる日板動力源6と、時・曜系モータ5bから発生した駆動力を時針51aに伝達する時輪列51(指針駆動機構)と、時輪列51から分岐して、時・曜系モータ5bから発生した駆動力を曜板52aに伝達する曜板駆動用輪列機構52(曜表示駆動機構)と、秒分系モータ4bから発生した駆動力を分針41bおよび秒針41aに伝達する秒分系輪列41と、計時部2の計時内容を表示するための制御信号を出力する制御部3とを備えている。
ここで、計時部2は、図1(b)に示すように、例えば水晶発振器など時刻の基準となる信号を発生する発振回路21と、発振回路21で発振された信号を分周する分周回路22と、分周回路22により得られた分周信号に基づいて、内部において保持する、秒および分を計数する秒分カウンタ23と、秒分カウンタ23の計数値に基づいて時を計数する時カウンタ24と、時カウンタ24の計数値に基づいて日を計数する日カウンタ25と、日カウンタ25の計数値に基づいて月を計数する月カウンタ26と、月カウンタ26の計数値に基づいて年を計数する年カウンタ27と、時カウンタ24の計数値に基づいて曜を計数する曜カウンタ28とを備えた構成である。
なお、曜カウンタ28は、時カウンタ24の計数値に基づいて曜を計数する他に、日カウンタ25により計数された日、月カウンタ26により計数された月、および年カウンタ27により計数された年により特定される年月日情報に基づいて、計算により曜を算出するものであってもよい。
発振回路21および分周回路22は専用回路であるが、他のカウンタ23〜28は、既存のマイクロコンピュータのRAMなどで構成するものであってもよい。
制御部3は、主として、各モータドライバ4a,5a,6aを制御するモータ駆動制御と、計時部2を制御する計時部制御とを行う。
モータ駆動制御は、時・曜系動力源5に対しては、曜板駆動用輪列機構52による曜板52aの曜の表示を切り替える期間に行われる早送り制御(例えば、64Hz運針)と、時針51aによって時刻を表示する通常送り期間に行われる通常送り制御(例えば、1分運針)とを切り替えて行い、他のモータドライバ4a,6aに対しては、通常送り制御を行うものである。
ここで、早送り制御は、通常送り制御よりも高い周波数の駆動信号(制御信号)を出力することによって行われ、制御部3が、通常送り期間に出力する制御信号は1分間に1ステップの信号(1分運針)であり、曜の表示を切り替える期間に出力する高周波数の駆動信号は1秒間に64ステップの信号(64Hz運針)である。
ここで、通常送り期間とは、一般的な使用者が時計1を使用する時間帯(時針51a等によって表示された時刻を使用者が確認するなど時計を使用する時間帯)、すなわち例えば、一日のうちで深夜から未明の時間帯を除いたその他の時間帯を意味する。
早送り制御と通常送り制御との切替えは、具体的には例えば、計時部2から入力された計時データのうち秒分カウンタ23により計数された秒および分のデータ、並びに時カウンタ24により計数された時のデータからなる時刻データに基づいて、所定の時間帯であるか否かを判定することにより行われるが、制御部3自らが内部に時刻のカウンタ(秒分カウンタ23および時カウンタ24に相当するもの)を有し、この内部の時刻のカウンタで得られた時刻に基づいて切り替えるものであってもよい。
一方、計時部制御は、計時部2に関する一般的な制御や、非存日排除や曜の自動算出などの制御である。なお、この計時部制御は、本実施形態のように、制御部3が行うものに限定されるものではなく、計時部2自らが、その内部で行うものであってもよい。
なお、図1(a)において破線で囲んだ計時部2、制御部3、およびモータドライバ4a,5a,6aは、マイクロコンピュータおよびこのマイクロコンピュータを動作させるプログラムによって実現するものであってもよいし、通常のハードウェアとして実現してもよい。
図3は、図1に示した基本的な構成の、ムーブメント72における物理的な配置の具体例であり、特に、時・曜系モータ5bから時輪列51、曜板駆動用輪列機構52、曜板52aに連なる構成の詳細を示す。
時輪列51は、時・曜系モータ5bに直接連なる歯車511から、時針51aが固定される筒車53までの、5つの歯車511,512,513,514,53が順次噛合した歯車列で構成されている。
図1(a)に示した曜板駆動用輪列機構52は、図3において、時輪列51のうち歯車514に連なる曜中間車521、曜回し車522および曜星車523が順次連なって構成される。
そして、図1(a)に示した曜板駆動用輪列機構52は、時輪列51から分岐して、時・曜系モータ5bから発生した駆動力を曜星車523に伝達させ、その曜星車523に連結された曜板52aを回転させる。
なお、筒車53と曜星車523とは同一の回転中心C回りに回転するが、これら筒車53と曜星車523とは互いに独立して回転する。
また、制御部3から通常送り期間に出力される周波数の駆動信号によれば、筒車53は12時間で1回転し、曜回し車522は24時間で1回転するように設定されている。
間欠駆動手段としての曜回し車522は、図3に示すように、時輪列51の連続的駆動力を受け、この連続的駆動力を間欠的駆動力に変換して、曜星車523に伝達する爪522aが形成されている。
すなわち、曜回し車522は連続的駆動力を受けて連続的に回転するが、曜回し車522は曜星車523を連続的に回転させるのではなく、図4に示すように、曜回し車522の爪522aが曜星車523の歯523aに当たったときだけ曜星車523を回転させる。これによって、曜回し車522の爪522aは、曜星車523の歯523aを間欠的に送るゼネバ機構を構成している。
また、曜星車523は、曜ジャンパ524によって与勢されており、衝撃などで誤って回転してしまうことを防ぐことができる。
すなわち、図4に示すように、曜回し車522には爪522aの周囲の切欠き部522bと、切欠き部522bの円弧よりも直径の大きな大径部522cとがあり、曜ジャンパ524で押え付けられた曜星車523の歯523aが大径部552cに圧接されるので、衝撃が加わったとしてもその力で誤って曜星車523が回転してしまうことがない。
また、曜板52aは、図5に示すように、中央に穴の開いた円板状に形成されており、表面には2種類の言語(英語と日本語)の曜表示群EC,JCが表され、上述した通常送り期間は、これら2種類の曜表示群EC,JCのうち特定の一種類の曜表示群ECまたはJCに属する曜(例えばECなら{SUN、MON、TUE、…、SAT}、JCなら{日、月、火、…、土})が時計1の表示窓71から曜表示として露出するように、制御部3が制御している。
ここで、曜表示群JCとは、日という曜表示、月という曜表示、火という曜表示、水という曜表示、木という曜表示、金という曜表示、および土という曜表示からなる七曜の集まりを意味し、曜表示群にそれぞれ属する曜の表示は、これら日という曜表示、月という曜表示、火という曜表示、水という曜表示、木という曜表示、金という曜表示、土という曜表示のそれぞれを意味する。曜表示群ECについても、同様である。
以下、前記した実施の形態の実施例1について説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
この実施例1では、図5に示した曜板52aを使用する。この曜板52aは、その回転中心Cを中心とする周方向について、2種類の曜表示群EC,JCにそれぞれ属する曜の表示ごとに2種類の言語が隣り合うように表されている。
つまり、図示の反時計回りに、「SUN」、「日」、「MON」、「月」、「TUE」、「火」、「WED」、「水」、「THU」、「木」、「FRI」、「金」、「SAT」、「土」という並びで曜表示が記載されて、曜表示の種類が交互に配置されている。
そして、このアナログ電子時計1は、時針51aが正常に送られている通常送り期間には、常に英語の曜表示のみ、または日本語の曜表示のみがなされるため、通常送り期間における制御信号よりも高周波数の制御信号が制御部3から出力されると、英語表示のときは、例えば、「SUN」→「日」→「MON」というように曜表示の送り(切替え)が行われ、日本語表示のときは、例えば、「日」→「MON」→「月」というように曜表示の送りが行われる。
曜星車523は、図4,5に示すように、曜板52aの曜表示の数と同じ14枚の歯523aを有する歯車であり、曜板52aの回転中心Cと同軸に、かつ回転中心Cと各曜表示とを結ぶ線上の歯車の歯底が対応するように固定されている。
なお、歯車の歯523aの数は、曜板52aの曜表示の数と同じであるものに限らず、曜板52aの曜表示の数の自然数n倍であればよい。
ここで、曜板52aの曜表示を切り替える(送る)基本的な作用について、図6〜図8を参照して説明する。
この実施例1では、図5に示した曜板52aを配置したアナログ電子時計1の曜表示の設定を英語の表示にし、英語の表示の間の日本語の表示は早送りすることにする。
ここで、図6は日曜日の24時(月曜日の0時)頃のアナログ電子時計1の内部状態と曜の表示状態を示した図である。
この時点では、図6(b)に示すように、表示窓71には「SUN」が表示されている。すなわち、曜板52aに記された文字は、表示窓71から一文字だけ露出される。なお、図6(b)の表示窓71の上方に示された円弧状のものはムーブメント72の外縁であり、ネジは巻真73である。
また、図6(a)の曜回し車522は、通常送り制御のときには反時計回りに24時間かけて一周するように設定されており、曜回し車522の爪522aが曜星車523の歯523aに当接すると曜星車523が時計回り方向に押し出される。そして、爪522aから歯523aが離れると、曜ジャンパ524の付勢によって所定の位置まで曜星車523が回転することになる。
このような通常送り制御で、約2時間(例えば103分=24×60/14)経った月曜日の午前2時頃の状態を示したのが図7である。この約2時間の間に図7(a)に示すように曜回し車522は約30度(正確には26度=360/14)回転し、曜星車523の歯523aを一つ送ったことになる。
すると、曜星車523に連結された曜板52aの表示も、図7(b)に示すように「SUN」から「日」へ一つ送られることになる。この「日」の表示は、設定外の日本語の表示であるため早送り制御する。
すなわち、計時部2の秒分カウンタ23や時カウンタ24からの計時データによって制御部3で午前0時から103分経過したことを検知すると、制御部3は早送り制御をおこなうための駆動信号を出力する。この早送り制御のための駆動信号は、通常送り制御のときに制御部3から時・曜系モータドライバ5aに出力される駆動信号よりも高い周波数の駆動信号になる。
例えば、通常送り制御のときには制御部3から1分毎に1ステップの駆動信号(1分運針)が送出されるのに対し、早送り制御のときには制御部3から1秒間に64ステップの駆動信号(64Hz運針)が22.5秒間送出される。
すなわち、高周波数の駆動信号は、1秒間に64ステップの信号(64Hz運針)であるから、通常送り期間に出力される1分間に1ステップの信号(1分運針)に対して、単純には、3840(=64×60)倍の速度となる。なお、1秒間に64ステップの駆動信号は、計時部2によって作られた基準となる信号を利用して、制御部3が生成したものである。
このように早送り制御の駆動信号が時・曜系モータドライバ5aに入力されると、時・曜系モータ5bが高速で回転して22.5秒で曜回し車522が図7(a)の状態から反時計回りに一周して図8(a)の状態になる。
そして、このように曜回し車522が一周することによって、曜星車523の歯523aが一つ送られて、表示窓71の表示が「日」から「MON」に変わる(図8(b)参照)。
このように曜板52aに二種類の曜表示が交互に記されている場合は、曜を切り替える際に表示を2つ送らなければならなくなるが、本実施の形態のように早送り制御することで表示の切り替えにかかる時間を大幅に短縮することができる。
なお、言語切り替えによって日本語の表示が選択された場合は、英語の表示が早送りされることになる。
次に、本実施の形態のアナログ電子時計1の作用について説明する。
このように構成された本発明のアナログ電子時計1は、一つの曜に対して日本語と英語の二種類の表示がされた曜板52aが時輪列51から伝達される駆動力によって作動するとともに、早送り制御時には通常送り制御のときよりも高い周波数で曜板52aの表示を切り替える。
このため、曜の切り替えを早くするために専用の動力源を設ける必要がないうえに、早送り制御によって設定外の表示を素早く早送りさせることができる。
すなわち、通常送り制御で曜の切り替えと設定外の表示を二つ送ろうとすれば、通常送り制御で表示を一つ送るのに約2時間かかるので切り替えが終わるまでに合計約4時間かかることになるが、設定外の表示を約23秒で早送りするようにすれば、切り替えが終わるまでの時間は約2時間となって通常の曜の切り替えとほとんど変わらない時間で切り替えをおこなうことができる。
また、通常送り制御と早送り制御との切り替えは、制御部3から出力される駆動信号の周波数を変化させるという簡単な構成で実現することができる。
また、曜板駆動用輪列機構52を、曜板52aと連結される曜星車523と、時輪列51の連続的な駆動力を間欠的な駆動力に変換する曜回し車522とによって構成することで、時・曜系動力源5の駆動力を曜の切り替えに有効に利用することができる。
さらに、曜板駆動用輪列機構52をゼネバ機構で構成し、間欠的に回転する曜星車523の歯523aの数を曜板52aの一表示に対して自然数n倍(本実施の形態及び実施例1ではn=1)にすることで、駆動力のトルクや歯車比に応じた表示の制御を容易におこなうことができる。
そして、動力源として、時系の時・曜系動力源5を利用することで、秒分系動力源4やその他の分割形態のときの秒系を含んだ動力源によって作動させる場合に比べて、曜板52aの早送り時間を短縮させることができる。
また、このように秒分系動力源4と時・曜系動力源5とに分けた場合は、時差修正を容易におこなうことができる。
この実施例2では、前記実施例1とは異なる形態の曜板8を配置したアナログ電子時計1について説明する。なお、前記実施の形態又は実施例1で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
この曜板8には、図9に示すように、前記実施例1の曜板52aと同様に日本語と英語の二種類の曜表示群EC,JCの表示が記されているが、前記実施例1と相違して日本語のゾーンと英語のゾーンが半円ずつ分かれて、それぞれの曜表示群EC,JCが集中して表されている。
つまり、英語の曜表示群ECに属する曜表示{SUN、MON、TUE、WED、THU、FRI、SAT}の全てが、周方向の全周範囲(360度の角度範囲)のうち180度の角度範囲に配置され、日本語の曜表示群JCに属する曜表示{日、月、火、水、木、金、土}の全てが、周方向の全周範囲(360度の角度範囲)のうち他の180度の角度範囲に配置されている。
次に、この曜板8を配置したアナログ電子時計1の曜の切り替えについて図10を参照しながら説明する。
この実施例2においても、アナログ電子時計1の曜表示の設定を英語の表示にし、日本語の表示は早送りすることにする。
まず、「SUN」「MON」「TUE」「WED」「THU」「FRI」「SAT」の間は、曜回し車522が24時間で一周し、曜星車523の歯523aを一歯ずつ送り出して曜の表示を切り替える。
そして、土曜日の24時(日曜日の0時)頃には、図10(a)に示すように、表示窓71には「SAT」が表示されている。また、曜回し車522は、24時間かけて一周して図6(a)に示すような状態になっている。
そして、その約2時間後(例えば103分後)の日曜日の午前2時頃の状態を示したのが図10(b)である。この約2時間の間に曜回し車522は約30度(正確には26度)回転し(図7(a)参照)、曜星車523の歯523aを一つ送ったことになる。
すると、曜星車523に連結された曜板8の表示も、図10(b)に示すように「SAT」から「日」へ一つ送られることになる。この「日」の表示は、設定外の日本語の表示であり、その後に「月」「火」「水」「木」「金」「土」の表示が続くため、日本語の一週間の表示を早送り制御によって早送りする。
すなわち、計時部2の秒分カウンタ23や時カウンタ24からの計時データによって制御部3で午前0時から103分経過したことを検知すると、制御部3は早送り制御をおこなうための駆動信号を出力する。この早送りのための駆動信号は、通常送り制御のときに制御部3から時・曜系モータドライバ5aに出力される駆動信号よりも高い周波数の駆動信号になる。
例えば、通常送り制御のときには制御部3から1分運針で駆動信号が送出されるのに対し、早送り制御のときには制御部3から曜回し車522を7周させるための駆動信号が送出される。
すなわち、64Hz運針で駆動信号が22.5秒間送出すると曜回し車522が一周するため、22.5秒×7で157.5秒間64Hz運針をおこなう。
そして、このように曜回し車522が7周することによって、曜星車523の歯523aが7つ送られて、表示窓71の表示が「日」から「SUN」に変わる(図10(c)参照)。
このように曜板8に二種類の曜表示がゾーンに分かれて連続して記されている場合は、一週間に一度、早送り制御をおこなって早送りすればよいので、その他の日は曜が自然に切り替わって使用者に違和感を与えることがない。
また、設定外の表示のときは短時間で表示が切り替わるため、表示の切り替えにかかる時間を大幅に短縮することができる。
なお、他の構成及び作用効果については、前記実施の形態又は実施例1と略同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態及び実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態及び実施例では、動力源を、秒分系、時系、日板に分けて時系の動力源からの駆動力によって曜板52a,8を作動させたが、これに限定されるものではなく、動力源を秒系と時分系に分けて時分系の動力源によって曜板52a,8を駆動させてもよい。また、秒系の動力源や時刻系を一つにした秒分時系の動力源によって曜板52a,8を駆動させることもできる。
また、前記実施の形態及び実施例では、曜の表示を日本語と英語の二種類でおこなったが、これに限定されるものではなく、他の言語の組み合わせでもよいし、一つの言語で文字の色やフォントなどの字体の種類を変えたりしてもよいし、それらの組み合わせであってもよい。さらに、一つの曜に対して三種類以上の表示がされた曜板を使用することもできる。
さらに、前記実施の形態及び実施例では早送り制御を64Hz運針でおこなったがこれに限定されるものではない。
また、前記実施の形態では、曜表示駆動機構としてゼネバ機構を説明したが、これに限定されるものではなく、その他の間欠駆動機構であってもよい。
さらに、前記実施の形態及び実施例ではアナログ電子時計1に適用した場合について説明したが、このアナログ電子時計1は電波時計であってもよい。すなわち、より正確な表示が求められる電波時計に本発明を適用すれば、顕著な効果を得ることができる。
本発明の最良の実施の形態のアナログ電子時計の構成を説明するブロック図である。 本発明の最良の実施の形態のアナログ電子時計の外観を説明する平面図である。 本発明の最良の実施の形態のアナログ電子時計の内部構造を説明する平面図である。 アナログ電子時計の内部構造を説明する拡大平面図である。 実施例1の曜板の平面図である。 実施例1の曜の切り替えを説明する切り替え開始直前の図であって、(a)はアナログ電子時計の内部構造を説明する拡大平面図、(b)は表示窓周辺のアナログ電子時計の拡大平面図である。 実施例1の曜の切り替えを説明する早送り開始直前の図であって、(a)はアナログ電子時計の内部構造を説明する拡大平面図、(b)は表示窓周辺のアナログ電子時計の拡大平面図である。 実施例1の曜の切り替えを説明する早送り直後の図であって、(a)はアナログ電子時計の内部構造を説明する拡大平面図、(b)は表示窓周辺のアナログ電子時計の拡大平面図である。 実施例2の曜板の平面図である。 実施例2のアナログ電子時計の曜の切り替えを説明する図であって、(a)は切り替え開始直前の表示窓周辺の拡大平面図、(b)は早送り開始直前の表示窓周辺の拡大平面図、(c)は早送り直後の表示窓周辺の拡大平面図である。
符号の説明
1 アナログ電子時計
2 計時部(計時手段)
3 制御部
5 時・曜系動力源(動力源)
51 時輪列(指針駆動機構)
51a 時針(指針)
52 曜板駆動用輪列機構(曜表示駆動機構)
52a 曜板(曜表示手段)
522 曜回し車(間欠駆動手段)
522a 爪
523 曜星車(曜表示駆動手段)
523a 歯
8 曜板(曜表示手段)

Claims (7)

  1. 時刻を計時する計時手段と、該計時手段からの信号によって各種制御信号を生成し出力する制御部と、該制御部から出力された駆動信号に応じて駆動力を発生する動力源と、該動力源の駆動力を伝達する指針駆動機構と、該指針駆動機構から伝達される駆動力によって作動する指針と、曜を表示する曜表示手段と、前記指針駆動機構から分岐して前記動力源から発生した駆動力を前記曜表示手段に伝達する曜表示駆動機構とを備えたアナログ電子時計において、
    前記曜表示手段には一つの曜に対して複数種類の表示が記されており、前記制御部は、早送り制御時に通常送り制御のときよりも高い周波数の駆動信号を出力して前記曜表示手段の曜の表示を切り替えることを特徴とするアナログ電子時計。
  2. 前記曜表示駆動機構は、前記曜表示手段と連結される曜表示駆動手段と、前記指針駆動機構の連続的な駆動力を間欠的な駆動力に変換して該曜表示駆動手段に伝達する間欠駆動手段とを有することを特徴とする請求項1に記載のアナログ電子時計。
  3. 前記曜表示駆動機構はゼネバ機構であって、前記曜表示駆動手段は前記曜表示手段上の表示に1対自然数n対応している歯を有する曜星車であり、前記間欠駆動手段は該曜星車の歯を送る爪を有する曜回し車であることを特徴とする請求項2に記載のアナログ電子時計。
  4. 前記曜表示手段には、種類ごとに分かれて曜が連続して表示されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のアナログ電子時計。
  5. 前記動力源は、時針を駆動する時系であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のアナログ電子時計。
  6. 一つの曜に対して複数種類の表示が記される曜板であって、種類ごとに分かれて曜が連続して表示されていることを特徴とする曜板。
  7. 請求項6に記載の曜板を備えたことを特徴とする時計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019109261A (ja) * 2019-04-10 2019-07-04 カシオ計算機株式会社 アナログ表示装置、電子時計、表示動作制御方法、及びプログラム

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