JP2008067823A - 遊技機 - Google Patents

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智昭 栗田
Masayasu Kobayashi
雅康 小林
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Abstract

【課題】入賞が成立しない図柄の組み合わせであって特別な意味を持つ図柄の組合せが、当該組み合わせの持つ意味と無関係に表示されることを確実に回避できる。
【解決手段】2回目以降の停止ボタン操作時に、内部抽選の結果、並びに既に停止している図柄列における表示部での図柄配列状態、並びに、予め役に対応する図柄毎に基づいて、相対的な数量比較の下で、停止符号の方が滑り符号よりも優位となる数値を、各図柄に付与されたビットデータの前記停止符号及び滑り符号に対して付加する加点処理を行い、加点処理の結果、滑りコマ数の範囲内で最も優位に位置付けられた図柄で変動表示を停止させるに際し、最後に停止制御を行うリール350の変動表示を停止する場合に、既に変動表示が停止されたリール350の停止位置に応じて、ダミー役に応じた表示状態(チャンス目)で変動表示が停止することを回避するように加点処理の結果を書き換える。
【選択図】図13

Description

本発明は、メダル、コイン、遊技球等を遊技媒体として使用するスロットマシン等の遊技機に関するものである。
従来より、遊技機、特にパチスロ機では、所定枚数のメダルを投入し、始動レバーを操作することで、抽選を実行し、周面に複数の図柄が表示された複数列(通常3列)の図柄変動リール(図柄列表示手段)を回転させるようにしている。
始動レバーによって回転を開始した図柄変動リールは、それぞれに対応して設けられた停止ボタンを操作することで、基本的に、ほぼ遊技者の意図する時期に停止させることができる。
ここで、前記始動レバーの操作時に、内部抽選が実行され当たり/外れが決められており、遊技者が停止ボタンにより各図柄変動リールの停止操作を行い、当該内部抽選に当選している場合に、当該当選に対応する図柄が揃った時点で権利行使がなされる。
当たりには小役と大役とがあり、小役当選の権利行使は、予め設定された遊技媒体の配当が実行される。また、小役には再遊技(リプレイ)を含んでおり、リプレイの際には、当該遊技のために投入した遊技媒体と同等の配当がなされたものとみなして、新たに遊技媒体を投入することなく、再遊技の権利が与えられる。
一方、大役当選の権利行使は、当該役に対して予め設定された遊技媒体の配当が実行された後、上記通常遊技状態から所謂ボーナスゲーム(レギュラーボーナスとビッグボーナスとがある)と称される、所定回数の特別遊技状態に移行する。
なお、前記遊技者の停止ボタンによる停止操作の際、内部抽選の結果に応じて、所定コマ数の滑り制御を実行するようになっている。
すなわち、内部抽選が外れのとき、当りの場合のみ停止する図柄の停止タイミングで停止ボタンが操作された場合、その停止操作タイミングに対して、意図的にこの図柄での停止を回避するため、停止位置をずらし(蹴飛ばし)、外れ図柄配列で停止するように制御する。
ここで、内部抽選が当りのとき、遊技者が操作した停止操作タイミングでは当り図柄が停止しない場合にでも、所定図柄数内(現状では、最大4コマすべり)であれば、意図的にこの当たり図柄が揃って停止するように停止位置をずらす(引き込み)制御を行う。
上記蹴飛ばし、引き込みを行うことで、抽選の結果との統一性を持たせることができると共に、若干停止操作タイミングがずれても当り図柄を揃えることが可能となることで、遊技者の取りこぼしを可能な範囲で防いでいる。
従来、特定の外れの停止態様を「リーチ目」として設定し、ボーナスの入賞成立が許可された状態ではリーチ目が表示される可能性があり、ボーナスの入賞成立が許可されていない状態ではリーチ目表示される可能性がないように制御することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、上記リーチ目やチャンス目が表示されると、遊技者にとって有利な遊技状態であると認識されるため、有利な遊技状態でない場合にも、最後に停止制御を行なうリールを除く各リールについてはリーチ目、チャンス目を表示するように停止制御を行い、最後のリールについてはリーチ目、チャンス目を表示しないように制御することが提案されている。
すなわち、最後に停止制御を行うリール以外のリールの回転が停止した状態では、リーチ目、チャンス目が所謂テンパイしている状態であり、最後の停止制御を行うまで、有利な遊技状態なのではないかという期待感を持続させることができる。
特開2004−73604公報
しかしながら、停止制御においては役の抽選結果と停止図柄との整合性をとるべく、抽選により当選していない役への入賞を回避することが最優先であるため、遊技者の停止操作の順番によっては、有利な遊技状態でない場合でも上記リーチ目やチャンス目のような特別な停止図柄の組み合わせが表示されることが回避できない場合がある。
本発明は上記事実を考慮し、入賞が成立しない図柄の組み合わせであって特別な意味を持つ図柄の組合せが、当該組み合わせの持つ意味と無関係に表示されることを確実に回避できる遊技機を提供することが目的である。
請求項1記載の発明は、複数種類の図柄を配列した複数の図柄列を変動表示可能な表示部を有し、変動開始指示に応じて役の抽選を行うと共に前記表示部における図柄列の変動表示を開始し、各図柄列に対してそれぞれ入力される変動停止指示に基づいて予め設定された調整図柄数の範囲内で変動表示の停止位置を調整して前記各図柄列の変動表示を停止させ、前記複数の図柄列の変動停止後に前記表示部が前記抽選により当選した役に応じた表示状態となった場合に当該役を入賞とする遊技機であって、前記抽選の結果、外れの時には表示されない表示状態であって予め定められた条件を満たした場合に表示される表示状態をダミー役として予め設定し、前記複数の図柄列の変動表示を停止させる停止制御手段を有し、前記停止制御手段が、第1回目に変動停止指示がなされた図柄列に対して前記役の抽選結果に基づいて設定され、当該図柄列の前記変動停止指示タイミング毎に滑りコマ数を定めた滑りコマ数テーブル記憶手段と、第2回目以降に変動停止指示がなされた図柄列に対して当該役の抽選結果並びに既に停止している図柄列における表示部での図柄配列状態に基づいて設定され、前記変動停止指示時の状態で停止させる識別符号である停止符号及び1コマ分の滑りを実行させる識別符号である滑り符号で構成された2値のビットデータの何れかを図柄に対応させて記憶するビットデータテーブル記憶手段と、前記2回目以降の変動停止指示に先立って実行され、前記役抽選の結果、並びに既に停止している図柄列における表示部での図柄配列状態、並びに、予め役に対応する図柄毎に基づいて、相対的な数量比較の下で、停止符号の方が滑り符号よりも優位となる数値を、各図柄に付与されたビットデータの前記停止符号及び滑り符号に対して付加する数値付加手段と、前記複数の図柄列のうち最後に変動表示を停止させる際に、既に変動表示が停止された図柄列の停止位置に応じて、前記予め定められた条件を満たしていない場合は前記数値付加手段の結果を前記ダミー役に応じた表示状態とならないように書き換える書き換え手段と、前記書き換え手段による書き換えが実行された場合は書き換え結果に基づいて、他の場合には前記数値付加手段の結果に基づいて、それぞれ前記調整図柄数の範囲内で最も優位に位置付けられた図柄で前記変動表示を停止させる停止制御実行手段と、を備えている。
請求項1記載の発明によれば、前記役抽選の結果、並びに既に停止している図柄列における表示部での図柄配列状態、並びに、予め対応する図柄毎に基づいて、相対的な数量比較の下で、停止符号の方が滑り符号よりも優位となる数値を、各図柄に付与されたビットデータの前記停止符号及び滑り符号に対して付加し、調整図柄数の範囲内で最も優位に位置付けられた図柄で変動表示を停止させるに際し、最後の図柄列の変動表示を停止する場合に、既に変動表示が停止された図柄列の停止位置に応じて、ダミー役に応じた表示状態として予め定められた表示状態で変動表示が停止することを回避するように付加された数値を書き換えるようにしているので、入賞が成立しない図柄の組み合わせであって特別な意味を持つ図柄の組合せが、当該組み合わせの持つ意味と無関係に表示されることを確実に回避できる。
請求項2記載の発明は、前記ダミー役は、前記抽選において当選した役への入賞を報知する図柄配列を含まない特定の規則性を持った図柄配列で構成されることを特徴としている。
請求項2記載の発明によれば、ダミー役の図柄配列を、入賞を報知する図柄配列とは異なるようにしているので、入賞を回避するように停止制御が行われることがないから遊技者の利益を担保しつつ、入賞が成立しない図柄の組み合わせであって特別な意味を持つ図柄の組合せが、当該組み合わせの持つ意味と無関係に表示されることを確実に回避できる。
請求項3記載の発明は、前記抽選結果が外れの場合に加点する点数を、前記抽選により当選する役に応じた表示状態を回避しつつ、前記ダミー役に応じた表示状態となるように予め定めておくことを特徴としている。
請求項3記載の発明によれば、抽選結果が外れの場合には、ダミー役に応じた表示状態が表示されやすいように加点処理を実行する一方、最後の図柄列の変動表示の停止時にダミー役に応じた表示状態で停止することを回避するように加点処理の結果を書き換えるので、入賞が成立しない図柄の組み合わせであって特別な意味を持つ図柄の組合せが、当該組み合わせの持つ意味と無関係に表示されることを確実に回避しつつ、遊技者に、順押しであってもハサミ押しであっても最後の図柄列の変動表示が停止するまで、ダミー役に応じた表示状態が表示されるかもしれない、という期待感を抱かせることができる。
請求項4記載の発明は、前記書き換え手段は、前記ダミー役に応じた表示状態となる停止位置の図柄の点数が最低点となるように書き換えることを特徴としている。
請求項4記載の発明によれば、ダミー役に応じた表示状態となる停止位置の図柄の点数が最低点となるように書き換えるので、停止操作のタイミングに拘わらず入賞が成立しない図柄の組み合わせであって特別な意味を持つ図柄の組合せが、当該組み合わせの持つ意味と無関係に表示されることを確実に回避できる。
請求項5記載の発明は、前記2回目以降に変動停止指示が入力される前記図柄列の順序である変動停止指示順序が複数通りあり、前記数値付加手段は、前記変動停止指示順序に拘らず共通のビットデータテーブルに基づいて数値を付加することを特徴としている。
請求項5記載の発明によれば、2回目以降の変動停止指示であれば、予め定められた順序で変動停止指示を入力する所謂順押しであっても、それ以外の順序(例えば、3列の図柄列の中央の図柄列の変動停止指示を最後に行なう、所謂ハサミ押し)であっても、ビットデータテーブルを共通にすることにより、変動停止指示順序のパターン毎にそれぞれビットデータテーブルを設ける場合と比較してデータ容量を削減できる。
以上説明した如く本発明では、入賞が成立しない図柄の組み合わせであって特別な意味を持つ図柄の組合せが、当該組み合わせの持つ意味と無関係に表示されることを確実に回避できる、という優れた効果を有する。
(パチスロ機の概略構成)
図1に示される如く、パチスロ機300は、本体302と、本体302の正面に設けられた開閉カバーとしての操作兼装飾部303とを備えて構成されている。
操作兼装飾部303は、上から装飾部304、操作部306、払出部310に分類することができる。
装飾部304は、内部でバックライト部(図示省略)が点灯することで、印刷された絵や文字が透過照明される表示パネル部312が取り付けられている。また、装飾部304の一部として、前記装飾部304の上部には、立体的な装飾ランプ304Aも左右方向に設けられている。また、装飾ランプ304近傍には、演出用の音声等を再生するためのスピーカ305R、305Lが設けられている。
装飾部304の表示パネル部312は、演出用の動画像を表示するための液晶表示装置(LCD)313と、回胴表示図柄を表示するための表示窓314とを備えている。表示窓314は、前記表示パネル部312と一体成型される透明領域で構成されている。
この表示窓314の内部には、3個の回胴リール350A、350B、350Cを主要部として構成された図柄変動部316が配設されている。
また、表示窓314の下部には、このパチスロ機300の遊技媒体であるメダルの払出枚数を表示する7セグメント表示部315A、ジャックゲーム残回数や遊技状態の設定(6段階)表示等を行なう表示部315B、クレジット枚数を表示する7セグメント表示部315Cが設けられている。
操作部306は、その上部が手前に突き出ており、この突き出し部分の上面の右端部にはメダル投入部320が設けられ、また、上面左端部からは順にクレジットの払い戻しをする際に押下操作される精算ボタン103、1枚ベット(投入)ボタン352A、MAXベット(最大投入)ボタン352Bが設けられている。また、突き出し部分の前面左端部からは、順に始動レバー354、停止ボタン356A、356B、356C等が設けられている。
払出部310は、メダル排出口326と、このメダル排出口326から排出されるメダルを受取る受け皿328とを備えている。
3個のリール350A、350B、350Cは、回転することで図柄が順次前記表示窓314から見えるようになっている。回転方向は、表示窓314では、図1の上から下に移動するように見える。
ここで、回転を停止した場合に表示窓314から見える図柄のうち、中行に並んだ図柄の中心を結ぶライン、上行に並んだ図柄の中心を結ぶライン、下行に並んだ図柄の中心を結ぶラインと、2本の対角線上に並んだ図柄の中心をそれぞれ結ぶ2本のラインと、の5本の有効ライン上に停止した図柄の組み合わせが遊技の結果を示す。
なお、5本のラインのうち、どのラインが有効ラインとされるかはメダルの投資数によって決まり、1枚のメダルがベットされた場合は中行に並んだ図柄の中心を結ぶラインが有効ラインとされ、3枚のメダルがベットされた場合は全てのラインが有効ラインとされる。
前記停止ボタン356A、356B、356Cは、図柄変動部316下部に設けられており、各リール350A、350B、350Cに対応している。すなわち、対応するそれぞれのリール350A、350B、350Cの回転を遊技者による停止ボタン356A、356B、356Cの操作で停止させることができる。
また、この停止ボタン356A、356B、356Cの左側に設けられた始動レバー354を操作(傾倒)することで、各リール350A、350B、350Cが回転を開始するようになっている。なお、この回転は、通常は3個のリール350A、350B、350Cが同時に回転を開始するようになっている。
さらに、この始動レバー354による操作タイミングは、後述する内部抽選のタイミングとなっており、当該始動レバー354の操作によって、当たり(役当選)/外れが決定するようになっている。
(制御系)
図2には、上記パチスロ機300の動作を制御するための制御ブロック図が概略的に示されている。
パチスロ機300の制御系は、主制御部100を中心に構成されており、この主制御部100には、メダル投入部320から投入されたメダルを識別し、メダルの投入数や種類(不正又は純正)等を出力するメダルセレクタ102が接続されると共に、始動レバー354、上述したリール350A、350B、350Cのそれぞれに対応する停止ボタン356A、356B、356C、MAXベットボタン352B、1枚ベットボタン352A並びに遊技を中止する際に遊技機内部に貯留(クレジット)したメダルを戻すための精算ボタン103が、それぞれ操作状態を検出する不図示のセンサ等を介して接続されている。
また、主制御部100は、CPUを含んで構成される主制御回路110を備えており、主制御回路110には、主として遊技の進行状況等を一時的に記憶するRAM128と、各種プログラム等が記憶されたROM130と、が接続されると共に、主制御回路110の動作の基準となるクロックパルスを生成するクロックパルス発生回路124が分周器126を介して接続されている。
また、主制御回路110には、乱数発生器120及び乱数サンプリング回路122が接続されている。主制御回路110は、分周器126を介して入力されたクロックパルスに同期して乱数発生器120を制御して順次乱数を発生させ、乱数サンプリング回路122では、当該乱数発生器120により発生された乱数を取得してサンプリングする。
パチスロ機300では、始動レバー354による操作タイミングで大役、小役等の当落を決定する内部抽選が主制御部100により行われるようになっており、主制御回路110では、始動レバー354が操作されると上記乱数サンプリング回路122に対して、乱数の取得、サンプリング及び出力を指示し、これにより乱数サンプリング回路122から入力された乱数に応じて抽選結果を導出する。
なお、内部抽選が当たり(役当選)の場合は、その後の停止ボタン356A、356B、356Cによる停止操作により当たり図柄が揃うと、遊技者は各図柄に応じた数のメダルを獲得できるほか、揃った図柄に応じて遊技者に有利な遊技状態となる。
ここで、役には小役と大役とがある。このうち、大役には、ビッグボーナス(以下、適宜「BB」という)及びレギュラーボーナス(以下、適宜「RB」という)があり、それぞれに対応する遊技においては遊技者に対する有利さの度合いが異なる。RBに対応する遊技(以下、適宜「RBゲーム」という)は複数回の小役ゲームにより構成されており、BBに対応する遊技(以下、適宜「BBゲーム」という)は、その遊技中に、獲得したメダル数が上限値を超えない範囲で複数回入賞可能なRBゲームを含んで構成されている。このため、当然、小役ゲームよりもRBゲームの方が、RBゲームよりもBBゲームの方が、遊技者にとってより有利な遊技状態となる。
また、主制御部100には、モータ駆動回路132が接続されており、当該モータ駆動回路132には、左(L)、中(C)、右(R)用の各リールモータ106A、106B、106Cを介してそれぞれ左、中、右の各リール350A、350B、350Cが接続されている。
さらに、主制御部100には、3個のリール350A、350B、350Cの回転位置を検出するためのリール位置検出回路134が接続されており、主制御部100では、各リール350A、350B、350Cの位置を常時把握することができるようになっている。
また、パチスロ機300では、上記始動レバー354による操作タイミングで図柄変動部316による図柄変動を開始するようになっており、主制御部100は、始動レバー354が操作されると、モータ駆動回路132を介したリールモータ106A、106B、106Cの駆動をそれぞれ開始し、3個のリール350A、350B、350Cをそれぞれ回転させると共に、その後の停止ボタン356A、356B、356Cによる操作に基づいて、3個のリール350A、350B、350Cの回転を停止させる。
ここで、主制御部100では、上記停止ボタン356A、356B、356Cによる停止操作に基づいてリール350A、350B、350Cの回転を停止させる際、内部抽選の結果に応じて、所定コマ数の滑り制御を実行するようになっている。
すなわち、内部抽選が外れのとき、当りの場合のみ停止する図柄が有効ライン上に停止する停止タイミングで停止ボタン356A、356B、356Cが操作された場合、意図的にこの図柄での停止を回避するため、停止位置をずらし(蹴飛ばし)、外れ図柄配列で停止するように制御する。
また、内部抽選が当りのとき、遊技者が操作した停止タイミングでは当り図柄が停止しない場合でも、所定図柄数内であれば、意図的にこの当たり図柄が有効ライン上に揃って停止するように停止位置をずらす(引き込み)制御を行う。
上記蹴飛ばし、引き込みを行うことで、内部抽選の結果と遊技の結果との統一性を持たせることができると共に、若干停止操作タイミングがずれても当り図柄を揃えることが可能となることで、遊技者の取りこぼしを可能な範囲で防いでいる。
また、主制御部100には、パチスロ機300内部に設けられたホッパー138を作動させるためのホッパー駆動回路136が接続されている。ホッパー138にはメダルが貯留されており、主制御部100では、リール位置検出回路134からの出力により特定された停止図柄に応じて、ホッパー駆動回路136を介したホッパー138からのメダルの払い出しが実行される。
さらに、ホッパー138近傍には、ホッパー138から払出されるメダルを検出するメダル検出センサ140が配設されており、払出完了信号回路142を介して主制御部100に接続されている。払出完了信号回路142では、メダル検出センサ140からの検出信号に基づいて払出が完了したか否かが判定され、払出が完了したと判定された時点で払出完了信号が生成されて主制御部100に入力される。
主制御部100では、払出完了信号回路142から払出完了信号が入力されるとホッパー駆動回路136を介してホッパー138によるメダルの払出しを終了する。
さらに、主制御部100には、表示ランプ駆動回路144が接続されており、当該表示ランプ駆動回路144を介して前述した7セグメント表示部315A、表示部315B、7セグメント表示部315C及び有効化ライン等の表示ランプ146の点灯及び消灯を制御する。
一方、主制御部100には、副制御部150が接続されており、主制御部100は副制御部150に対して、随時制御状態を示すコマンド信号を入力する。なお、本実施の形態では、主制御部100と副制御部150との間の通信としては、主制御部100から副制御部150に対する一方的な通信だけが実行され、副制御部150から主制御部100に対する通信は一切行うことができない構成となっている。
副制御部150には、液晶制御回路152が接続されており、液晶制御回路152では、演出のために設けられた液晶表示装置(LCD)313の表示状態を制御する。
また、副制御部150には、ランプ駆動回路156が接続されており、当該ランプ駆動回路156を介して装飾ランプ304Aに内蔵されているランプ112や、リール350A、350B、350Cの内部に設けられ、表示窓314に表示されるリール350A、350B、350C周面の図柄に対向する位置に向けて発光するバックライト158等の発光を制御する。
さらに、副制御部150には、スピーカ駆動回路154が接続され、スピーカ305L、305Rからの音声(効果音)出力を制御する。
副制御部150では、主制御部100のパチスロ機300の制御状態に応じて、LCD313、スピーカ305L、305R及びバックライト158や装飾ランプ304Aに内蔵されたランプ112等による報知演出を実行する。
特に、LCD313では、始動レバー354が操作されときに実行される役抽選の結果に応じて、当該遊技に関わる予告演出を実行する場合があり、遊技者はこの予告演出を見ることで、当該遊技の役抽選における当選への期待感を持つことができる。
図3は、本実施の形態に係る主制御部100における遊技制御のための制御系を機能的に示したブロック図である。
主制御部100は、抽選部180を含んで構成されており、当該抽選部180には、始動レバー354が操作されたことを示す操作信号が入力されるようになっている。抽選部180は、所定数のメダルの投入(ベット)がなされた後の始動レバー354の操作をトリガとして、内部抽選を実行するようになっている。
抽選部180では、始動レバー354の操作に同期して乱数値を取得し、当該乱数値をテーブル選択部182を経由して当選役・図柄決定部184へ送出する。
テーブル選択部182には、抽選部180により取得され得る数値に対応する役・図柄を示す情報がパチスロ機300の遊技状態毎に記憶された役・図柄テーブル(図4参照)が格納されている。なお、パチスロ機300の遊技状態としては、例えば、通常遊技、BB内部当選中、RB内部当選中、BB作動時の通常遊技、BB作動時のRB内部当選中、RB遊技等があげられる。
テーブル選択部182では、遊技状態制御部186から現在の遊技状態(通常遊技、BB内部当選中、RB内部当選中、BB作動時の通常遊技、BB作動時のRB内部当選中、RB遊技等)を示す情報を得て、上記遊技状態毎に設けられた役・図柄テーブルから役・図柄を決定すべき役・図柄テーブルを選択する。
このテーブル選択部182で選択された役・図柄テーブルに基づいて、当選役・図柄決定部184は、当選役(小役(リプレイを含む)、大役(RB、BB))及び当選図柄を決定し、決定した当選役及び当選図柄を遊技状態制御部186に入力する。
遊技状態制御部186には、パチスロ機300の遊技状態に応じた各種プログラムを示すデータが記憶された遊技プログラムメモリ188が接続されている。遊技状態制御部186は、主として遊技実行制御部186Aにより遊技プログラムメモリ188から遊技状態に応じた遊技プログラムデータを適宜読み出して実行することにより、遊技状態を制御するようになっている。
なお、遊技プログラムメモリ188には、通常遊技プログラムを示すデータ及び大役遊技プログラムを示すデータがそれぞれ記憶されており、例えば、通常遊技状態の場合は、遊技プログラムメモリ188から通常遊技プログラムデータが読み出され、大役遊技状態の場合はBB、RBの内部当選状態、BB、RBの各遊技状態に応じて、大役遊技プログラムデータが読み出され、それぞれのプログラムデータに基づいて処理が実行される。
一方、主制御部100は、リール駆動制御部194を含んで構成されており、始動レバー354の始動操作に基づき、前回の遊技の開始後、4.1秒を経過した後、モータ駆動部132を介してリールモータ106A、106B、106Cを駆動させてリール350A、350B、350Cの回転を開始する。
また、リール駆動制御部194は、停止ボタン356A、356B、356Cの操作に基づいてリール350A、350B、350Cの回転を停止させる停止制御を行う。
また、リール350A、350B、350Cには、それぞれ位置検出センサ198A、198B、198Cが取り付けられており、リール位置検出回路134を介してリール駆動制御部194に接続されている。リール駆動制御部194では、リール350A、350B、350Cのそれぞれの回転位置を認識し、前記滑り制御を加味した状態でリール350A、350B、350Cを停止させると共に、停止したリール350A、350B、350Cの図柄配列を遊技状態制御部186へ送出する。
この停止したリール350A、350B、350Cの図柄配列により、遊技状態制御部186では、何らかの役に入賞したか否かが確認され、小役の入賞であれば所定の配当が行われると共に、入賞した役がリプレイであればリプレイ制御が実行され、大役であれば遊技実行制御部186Aにより大役遊技プログラムが遊技プログラムメモリ188から読み出されて実行される。
また、大役プログラムには、レギュラーボーナスゲームプログラム及びビッグボーナスゲームプログラムが、それぞれ別個に記憶されており、当選した大役に基づいて選択的に読み出されるようになっている。
レギュラーボーナスプログラムでは、権利行使として小役の抽選確率が通常遊技中の抽選確率よりも高い状態で最高12回の遊技(最大遊技回数)を実行可能である。この12回の遊技の間で何らかの小役に最高8回入賞(最大入賞回数)すると、レギュラーボーナスゲームは終了する。
一方、ビッグボーナスプログラムでは、権利行使としてレギュラーボーナスゲームが高確率に実行可能であり、ビッグボーナスゲームにおける獲得枚数が予め設定された上限枚数に到達すれば、レギュラーボーナスゲームの実行中であってもビッグボーナスゲームは終了する。なお、本実施の形態では、ビッグボーナスゲーム中における小役の当選確率は、通常遊技とほぼ同じとなっている。
また、遊技状態制御部186には、フラグ管理制御部190を介してフラグメモリ192が接続されており、上述した内部抽選の当選結果に応じた役の内部当選状態をフラグの状態によって管理している。
各フラグは、内部抽選により当選することにより成立し、一般に、小役のフラグの状態は1回の遊技で消滅(フラグ不成立)するが(当選の無効)、大役のフラグの状態はその後各リール350A、350B、350Cが停止して表示窓314に大役図柄が所定の配列で表示されることにより大役に入賞するまで維持される(当選の持ち越し)。
なお、フラグメモリ192は、上述したリール駆動制御部194に接続されており、当該フラグメモリ192に記憶されたフラグの状態は、リール駆動制御部194による停止ボタン356A、356B、356Cの操作に基づく停止制御の際の引き込みまたは蹴飛ばしの滑り制御のパラメータとして適用される。
図5には、リール駆動制御部194における、滑り制御を加味したリール350A、350B、350Cの停止制御を実行するための機能ブロック図が示されている。
なお、本実施の形態では、停止制御を実行する際の基準ラインとして、上述した表示窓314に停止表示された図柄の中心を結ぶ5つのラインの内、上行に横一直線に並ぶラインを適用するものとして説明する。
また、図柄と図柄の間でリール350A、350B、350Cが停止することはなく、上述した5つのライン上には必ず図柄の中心線が来るように、図柄ピッチで停止制御が実行される。
さらに、図6は、本実施の形態の形態に係る各リール350A、350B、350Cの図柄配列を示すものであり、リール駆動制御部194では、同図に示される図柄番号で図柄を特定する。
停止ボタン356A、356B、356Cは、基準ライン上図柄判定部200に接続されている。この基準ライン上図柄判定部200では、停止ボタン356A、356B、356Cが操作された時点でのリールの回転位置をリール位置検出回路134から取得し、取得した信号に基づいて基準ライン上図柄を特定する。
基準ライン上図柄とは、上記滑り制御を加味しないでリール350A、350B、350Cを停止させる所謂ビタ止め(滑りコマ数0)をする場合に基準ライン上に停止表示される図柄に相当する。
この基準ライン上図柄の特定は、基準ラインと、操作された停止ボタン356A、356B、356Cに対応するリールの当該基準ライン上に表示されている図柄の中心線との位置関係に応じて行なわれる。
すなわち、停止操作があった時点で基準ライン上にある図柄の中心線が、基準ラインを超えていない場合は、当該図柄を基準ライン上図柄としても上記ビタ止め(滑りコマ数0)が可能であるので、当該図柄を基準ライン上図柄として特定する。一方、停止操作があった時点で基準ライン上にある図柄の中心線が基準ラインを超えている場合は、当該図柄を基準ライン上図柄としてしまうと、リール350A、350B、350Cを逆回転させない限り基準ライン上図柄でビタ止めすることは不可能であるので、次に基準ライン上に表示される図柄を基準ライン上図柄として特定する。
特定された基準ライン上図柄の情報は、滑り制御量選択部202及びテーブル読出部206に送出されるようになっている。
一方、フラグメモリ192は、フラグ判定部204に接続されている。フラグ判定部204では、現時点(現遊技)でのフラグの状態を判定し、当該判定結果の情報をテーブル読出部206へ送出する。
テーブル読出部206には、滑り制御テーブルメモリ208が接続されている。この滑り制御テーブルメモリ208には、遊技状態(内部抽選結果)毎に設定された複数の滑りコマ数テーブル208(x)(x=1、2、・・・a-1、a)と、複数のビットデータテーブル208(y)(y=1、2、・・・b-1、b)が記憶されている(a、bは正の整数)。
すなわち、滑り制御テーブルメモリ208には、リール停止制御における滑りコマ数が格納された滑りコマ数テーブル208(x)と、2回目以降のリール停止制御用として、各コマにビットデータを付与したビットデータテーブル208(y)とが記憶されている。
前記テーブル読出部206では、前記フラグ判定部204からの判定結果に基づいて、停止制御に適用すべき滑りコマ数テーブル208(x)が選択され、2回目以降のリール停止制御時には、1回目のリール停止制御による停止図柄及び基準ライン上図柄情報に基づいてビットデータテーブル208(y)が、それぞれ選択されて読み出され、前記滑り制御量選択部202に送出される。
滑り制御量選択部202では、テーブル読出部206により入力されたテーブル及び基準ライン上図柄判定部200から入力された基準ライン上図柄に基づいて滑りコマ数が決定され、駆動信号出力部210に送出される。
これにより、駆動信号出力部210では、モータ駆動回路132を制御して、リールモータ106A、106B、106Cを所定の時期に停止させる。
なお、駆動信号出力部210には、前記遊技状態制御部186(図3参照)及び始動レバー354が接続されており、リール350A、350B、350Cの始動制御時にもリールモータ106A、106B、106Cの駆動を制御する。
ここで、図7には、上記滑りコマ数テーブル208(x)の一例として、内部抽選の結果が外れの場合に左リール350Aの停止制御を行う際の滑りコマ数テーブルが示されている。
なお、同図に示される停止許可位置は、停止許可位置の図柄が上段に位置するように停止しても、内部抽選による抽選結果と遊技結果とを一致させることができる位置である。
また、同図に示される滑りコマ数の欄の数値は、その数値に相当するコマ数分滑ることを表す。例えば、滑りコマ数の欄の数値が「3」となっている図柄が基準ライン上図柄である場合、この図柄から3コマ分滑り制御がなされて停止する。他の数値(「1」、「2」、「4」)についても同様であり、数値「0」は所謂ビタ止めを示す。
例えば、左リール350Aの図柄番号14「リプレイ」、15「青7」及び16「ベル」の何れかが上段に位置しているときに停止操作がされた場合、それぞれ滑りコマ数「1」、「2」、「3」なので、上段、中段、下段にはそれぞれ「ベル」、「リプレイ」、「青7」が停止表示されるように停止する(図8参照)。
また、図9及び図10には、上記ビットデータテーブル208(y)の一例として、内部抽選の結果が外れであり、左リールが図8の状態で停止したときに読み出されるビットデータテーブル208(y)が示されている。図9には中リール350Bのビットデータテーブルを、図10には右リール350Cのビットデータテーブルを、それぞれ示す。このとき、どちらのリールを先に停止操作した場合であっても同じビットデータテーブルが読み出される。
同図に示されるビットデータテーブルは、内部抽選の結果に応じて、基準ライン上への停止を許可するように予め設定された図柄についてはビットデータ「1」が、他の図柄についてはビットデータ「0」が、それぞれ対応付けされている。
本実施の形態では、滑り制御量選択部202において、2回目以降のリール停止制御では、内部抽選結果や既に停止した他のリール350の停止図柄等に応じて選択されたビットデータテーブル208(y)に対してそれぞれ予め設定された点数を加点していく加点処理を行った結果に基づいて滑りコマ数の決定を行う。
同図において加点処理の欄に示す数値は、この加点処理において加点する点数を示しており、当該加点処理の結果、基準ライン上図柄から所定の滑りコマ数の範囲内において、点数が最も高い図柄番号の図柄を選択して基準ライン上に停止させるようにしている。
ところで、本実施の形態では、内部抽選の結果が外れである場合に、複数種類の大役の図柄をライン上に引き込んで所謂チャンス目を表示させるように図8乃至図10の各テーブルを設定している。その一方で、滑り制御量選択部202では、チャンス目を構成する複数種類の大役の組み合わせをダミー役として設定しておき、当該ダミー役が非成立(抽選の結果が外れ)の場合は最後のリール350を停止させる際に、ダミー役の組み合わせをライン上から蹴飛ばすように、既に停止したリール350の停止図柄に応じて加点処理の結果を適宜書き換える書き換え処理を実行することで、チャンス目が表示されることを防止するようにしている。
これは、遊技者が左→中→右の順で停止操作する、所謂順押しした場合であっても、左→右→中の順で停止操作する、所謂ハサミ押しした場合であっても、最後の図柄列の変動表示が停止するまでチャンス目が表示されるかもしれない、という期待感を抱かせることを同一のビットデータテーブルで可能にするためである。
従来は、チャンス目をダミー役として設定していなかったので、順押し用、ハサミ押し用のビットデータテーブルをそれぞれ用意しておき、何れかを選択することで、上述した最後の図柄列の変動表示が停止するまでチャンス目が表示されるかもしれない、という期待感を抱かせていたので、データ容量が膨大になってしまっていた。しかし、本実施の形態であれば、順押しであっても、ハサミ押しであっても同一(共通)のビットデータテーブルを使用することができる。
なお、抽選結果が大役に当選した場合に、チャンス目を表示させることにより、大役に入賞可能な状態であること等を報知する制御を行うことは一般的に広く実行されている。このため、単なる外れの場合にチャンス目を表示させることは遊技者の誤解を招くので、好ましくない。
本実施の形態では、上記複数種類の大役の図柄(赤7、青7)を組み合わせたものがダミー役の図柄であり、「赤7−赤7−青7」、「赤7−青7−赤7」、「青7−赤7−赤7」、「青7−青7−赤7」、「青7−赤7−青7」、「赤7−青7−青7」があげられる。また、上記ダミー役は、内部抽選の対象とはされない。
例えば、図11(A)には、左リール350Aが図8に示す状態で停止しており、基準ライン上に中リール350Bの図柄番号2「チェリー」が表示されているタイミングで中停止ボタン356Bが操作された場合の停止図柄が一例として示されている。なお、右リール350Cは回転を継続している。所謂、順押しをした場合を示している。
同図に示される停止図柄は、回転を継続しているリール350Cの停止位置によっては、ダミー役に応じた図柄が右上がりライン上に揃った状態で表示される可能性があることを示している(所謂テンパイ)。
すなわち、本実施の形態では、抽選結果が外れの場合の停止制御において、滑り制御によって大役の図柄を右上がりのライン上に引き込むように図8乃至図10のテーブルを設定しているので、右リール350Cを停止させる際に図10に示すテーブルに基づいて停止制御を行うと、図柄番号3、5、15の図柄が上段に停止して、チャンス目が表示される場合がある。
このような場合には、図11(B)に示されるように、上記書き換え処理によって図柄番号3、5、15の加点処理の結果が0に書き換えられ、チャンス目が表示されることが回避される。
また、図12(A)には、一例として、左リール350Aが図8に示す状態で停止しており、基準ライン上に右リール350Cの図柄番号5「青7」が表示されているタイミングで右停止ボタン356Cが操作された場合の停止図柄が一例として示されている。なお、中リール350Bは回転を継続している。所謂、ハサミ押しをした場合を示している。
同図に示される停止図柄は、回転を継続しているリール350Bの停止位置によっては、ダミー役に応じた図柄がテンパイしており、右上がりライン上に揃った状態で表示される可能性があることを示している。
すなわち、本実施の形態では、抽選結果が外れの場合の停止制御において、滑り制御によって大役の図柄を右上がりのライン上に引き込むように図8乃至図10のテーブルを設定しているので、中リール350Bを停止させる際に図9に示すテーブルに基づいて停止制御を行うと、図柄番号3及び11の図柄が中段に停止して、チャンス目が表示される場合がある。
また、図12(A)に示される停止状態では、ベルも右下がりライン上にテンパイしており、中リール350Bを停止させる際に図9に示すテーブルに基づいて停止制御を行うと、図柄番号1、6、10、14、18の図柄が中段に停止して、ベルが右下がりライン上に揃ってしまう場合がある。
そこで、図12(B)に示されるように、上記書き換え処理によって図柄番号0、2、5、9、10、13、17の加点処理の結果が0に書き換えられ、チャンス目が右上がりライン上に揃うこと及びベルが右下がりライン上に揃うことが回避される。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
まず、通常遊技の流れについて説明する。
メダルがクレジットされている状態(或いは、メダル投入部320からメダルを投入した状態)で、1枚ベットボタン352A、またはMAXベットボタン352Bの操作によりメダルのベットが完了するか、或いは、メダル投入部320からメダルを投入することによりベットが完了すると、始動レバー354の操作が可能となる。
始動レバー354が操作されると、この操作と同時に抽選部180により役の内部抽選がなされると共に、リール駆動制御部194の制御により、リール350A、350B、350Cが回転を開始する。
上記内部抽選の結果は、当選役・図柄決定部184から遊技状態制御部186に伝えられる。遊技状態制御部186は、フラグ管理制御部190を介してフラグメモリ192のフラグの状態を内部抽選の結果に応じて更新記憶させる。
その後、遊技者が、停止ボタン356A、356B、356Cを操作すると、この停止操作によってリール350A、350B、350Cの回転を停止させるが、フラグメモリ192に記憶されているフラグに従って、滑り制御を加味して該当する図柄を所定位置に引き込むように、或いは所定位置から蹴飛ばすようにリール350A、350B、350Cの停止制御が実行される。すなわち、リール駆動制御部194は、フラグメモリ192に記憶されたフラグの状態及び遊技状態制御部186による遊技状態に応じて停止制御テーブルを選択するようにしており、前記フラグが成立している場合には、的確な目押しタイミングによって当たり図柄を停止させることができる。また、多少の停止操作タイミングのずれは滑り制御によって矯正される。逆に、フラグが成立していない場合には、目押しを行っても、リール350A、350B、350Cの回転に滑りを生じさせ、当り図柄では停止しないようにする。
次に、全てのリール350A、350B、350Cが停止すると、停止図柄に基づいて入賞したか否かの入賞判定が行われる。なお、入賞した場合には入賞した役の判定も行う。
この判定により、大役に入賞したと判定された場合には、その停止図柄に従って、ビッグボーナス(BB)又はレギュラーボーナス(RB)のボーナスゲーム制御を実行し(権利行使)、小役と判定された場合には、当該小役に予め設定されている所定の払出し制御を実行する。
図13には、内部抽選の結果が外れである場合に、遊技者によって停止ボタン356A、356B、356Cの何れかが操作されたことを示す操作信号が入力された場合にリール駆動制御部194で実行される、外れ時停止制御処理ルーチンの処理の流れが示されている。以下、同図を参照して、本実施の形態に係る外れ時停止制御処理について説明する。なお、内部抽選の結果が外れである場合には、本外れ時停止制御処理ルーチンとは処理が一部異なる場合がある。
まず、ステップ402では、基準ライン上図柄の特定を行う。基準ライン上図柄は、停止操作時に基準ライン上に位置する停止処理の対象となるリール350の図柄のことであり、操作信号の受信タイミングにおけるリール位置検出回路134の検出信号に基づいて特定することができる。
次のステップ404では、停止済みのリール350があるか否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合はステップ406に移行する。ステップ406では、滑り制御テーブルメモリ208に記憶された滑りコマ数テーブルを読み出し、その後にステップ418に移行する。
一方、上記ステップ404で肯定判定となった場合は、ステップ408に移行して、既に停止したリール350の停止図柄を特定する。この停止図柄としては、例えば図8に示されるように、上段、中段、下段のそれぞれに停止した図柄が特定される。
次のステップ410では、操作された停止ボタン356に対応するリール350の外れ時用のビットデータテーブルを読み出し、その後にステップ412に移行してビットデータテーブルに基づく加点処理を実行し、その後にステップ414に移行する。
ここで、加点処理では、ステップ410で内部抽選結果読み出したビットデータテーブルに基づいて、適宜予め設定された点数を加点する。なお、本実施の形態では、ビットデータテーブルのビットデータが「0」の場合は「1」を、「1」の場合は「4」を、それぞれ加点する。
ステップ414では、既に停止したリール350の停止図柄に基づいて何らかの役にテンパイしているか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ416に移行して、加点処理の結果の書き換え処理を実行する。
一方、ステップ414で否定判定となった場合はステップ416の処理を実行することなくステップ418に移行する。
ステップ418では、加点処理又は書き換え処理の結果、又は滑りコマ数テーブルの滑りコマ数に基づいて滑りコマ数を決定し、その後にステップ420に移行する。
なお、加点処理又は書き換え処理の結果に基づいて滑りコマ数を決定する場合は、基準ライン上図柄から所定の滑りコマ数の範囲内において、点数が最も大きい図柄番号の図柄を選択し、基準ライン上図柄からのコマ数を滑りコマ数とする。
また、滑りコマ数テーブルの滑りコマ数に基づいて滑りコマ数を決定する場合は、基準ラン上図柄に対応する滑りコマ数をそのまま滑りコマ数として決定する。
ステップ420では、決定した滑りコマ数分滑らせてリールの回転を停止させるような駆動信号を出力し、その後に本外れ時停止制御処理ルーチンを終了する。
以上説明したように本実施の形態では、複数種類の図柄を配列した3個のリール350A、350B、350Cを変動表示可能な表示部314を有し、始動レバー354の傾倒操作による変動開始指示に応じて役の内部抽選を行うと共に各リール350を回転させて前記表示部314における変動表示を開始し、各リール350に対してそれぞれ設けられた停止ボタン356の操作に基づいて予め設定された滑りコマ数の範囲内で変動表示の停止位置を調整して対応するリール350の変動表示を停止させ、リール350A、350B、350Cの変動停止後に前記表示部314が内部抽選により当選した役に応じた表示状態となった場合に当該役を入賞とするに際し、2回目以降の変動停止指示があった場合に、内部抽選の結果、並びに既に停止している図柄列における表示部での図柄配列状態、並びに、予め役に対応する図柄毎に基づいて、相対的な数量比較の下で、停止符号の方が滑り符号よりも優位となる数値を、各図柄に付与されたビットデータの前記停止符号及び滑り符号に対して付加する加点処理を行い、加点処理の結果、滑りコマ数の範囲内で最も優位に位置付けられた図柄で変動表示を停止させるに際し、最後に停止制御を行うリール350の変動表示を停止する場合に、既に変動表示が停止されたリール350の停止位置に応じて、ダミー役に応じた表示状態(チャンス目)で変動表示が停止することを回避するように加点処理の結果を書き換えるようにしているので、入賞が成立しない図柄の組み合わせであって特別な意味を持つ図柄の組合せが、当該組み合わせの持つ意味と無関係に表示されることを確実に回避できる。
また、本実施の形態によれば、内部抽選結果が外れの場合に加点する点数を示すビットデータテーブルを、役への入賞を回避しつつ、チャンス目を引き込むように予め設定しておき、最後のリール350の変動表示の停止時にチャンス目が表示されることを回避するように加点処理の結果を書き換えるので、順押しをした場合とハサミ押しをした場合とで、同一のビットデータテーブルを共通で使用することができ、データ容量を削減しながら入賞が成立しない図柄の組み合わせであって特別な意味を持つ図柄の組合せが、当該組み合わせの持つ意味と無関係に表示されることを確実に回避しつつ、遊技者に、最後の図柄列の変動表示が停止するまで、チャンス目が表示されるかもしれない、という期待感を抱かせることができる。
また、加点処理に限らず、相対的に優劣をつけることができる点数の処理、例えば、減点処理であれば、上記の「点数が最も高い図柄番号」を「点数が最も低い図柄番号」と読みかえればよい。また、プラス・マイナスの符号を考慮しない、絶対値であってもよい。さらに、加算、減算以外の他の四則計算(乗算、除算)を用いてもよい。
本実施の形態に係るパチスロ機の斜視図である。 パチスロ機の制御系の概略図である。 主制御部における通常遊技制御のための制御系を機能的に示したブロック図である。 選択テーブルにおける一般遊技中に選択される当選判別テーブルを示す図表である。 リール駆動制御部における、滑り制御を加味したリールの停止制御を実行するための機能ブロック図である。 本実施の形態に適用される各リールの配列状態を示す展開図である。 内部抽選不当選時に読み出される左リール用の滑りコマ数テーブルの一例を示す模式図である。 図7に示すテーブルを用いて左リールを停止させた場合の停止図柄の一例を示す図である。 内部抽選不当選かつ、左リールが図8の状態で停止している時に読み出される中リールのビットデータテーブルの一例を示す図である。 内部抽選不当選かつ、左リールが図8の状態で停止している時に読み出される右リールのビットデータテーブルの一例を示す図である。 (A)は、ダミー役がテンパイした状態の一例を示す図であり、(B)は、(A)に示すようなダミー役がテンパイした状態における、ダミー役への入賞を回避するための書き換え処理についての説明図である。 (A)は、ダミー役及びベルがテンパイした状態の一例を示す図であり、(B)は、(A)に示すようなダミー役及びベルがテンパイした状態における、ダミー役及びベルへの入賞を回避するための書き換え処理についての説明図である。 外れ時停止制御処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
100 主制御部
150 副制御部
152 液晶制御回路
182 テーブル選択部
186 遊技状態制御部
186A 遊技実行制御部
192 フラグメモリ
194 リール駆動制御部(停止制御手段)
200 基準ライン上図柄判定部
202 滑り制御量選択部(数値付加手段、書き換え手段)
204 フラグ判定部
206 テーブル読出部
208 滑り制御テーブルメモリ
210 駆動信号出力部(停止制御実行手段)
300 パチスロ機
313 LCD
314 表示窓
352B MAXベットボタン
354 始動レバー
350A、350B、350C リール
356A、356B、356C 停止ボタン

Claims (5)

  1. 複数種類の図柄を配列した複数の図柄列を変動表示可能な表示部を有し、変動開始指示に応じて役の抽選を行うと共に前記表示部における図柄列の変動表示を開始し、各図柄列に対してそれぞれ入力される変動停止指示に基づいて予め設定された調整図柄数の範囲内で変動表示の停止位置を調整して前記各図柄列の変動表示を停止させ、前記複数の図柄列の変動停止後に前記表示部が前記抽選により当選した役に応じた表示状態となった場合に当該役を入賞とする遊技機であって、
    前記抽選の結果、外れの時には表示されない表示状態であって予め定められた条件を満たした場合に表示される表示状態をダミー役として予め設定し、
    前記複数の図柄列の変動表示を停止させる停止制御手段を有し、
    前記停止制御手段が、
    第1回目に変動停止指示がなされた図柄列に対して前記役の抽選結果に基づいて設定され、当該図柄列の前記変動停止指示タイミング毎に滑りコマ数を定めた滑りコマ数テーブル記憶手段と、
    第2回目以降に変動停止指示がなされた図柄列に対して当該役の抽選結果並びに既に停止している図柄列における表示部での図柄配列状態に基づいて設定され、前記変動停止指示時の状態で停止させる識別符号である停止符号及び1コマ分の滑りを実行させる識別符号である滑り符号で構成された2値のビットデータの何れかを図柄に対応させて記憶するビットデータテーブル記憶手段と、
    前記2回目以降の変動停止指示に先立って実行され、前記役抽選の結果、並びに既に停止している図柄列における表示部での図柄配列状態、並びに、予め役に対応する図柄毎に基づいて、相対的な数量比較の下で、停止符号の方が滑り符号よりも優位となる数値を、各図柄に付与されたビットデータの前記停止符号及び滑り符号に対して付加する数値付加手段と、
    前記複数の図柄列のうち最後に変動表示を停止させる際に、既に変動表示が停止された図柄列の停止位置に応じて、前記予め定められた条件を満たしていない場合は前記数値付加手段の結果を前記ダミー役に応じた表示状態とならないように書き換える書き換え手段と、
    前記書き換え手段による書き換えが実行された場合は書き換え結果に基づいて、他の場合には前記数値付加手段の結果に基づいて、それぞれ前記調整図柄数の範囲内で最も優位に位置付けられた図柄で前記変動表示を停止させる停止制御実行手段と、
    を備えた遊技機。
  2. 前記ダミー役は、前記抽選において当選した役への入賞を報知する図柄配列を含まない特定の規則性を持った図柄配列で構成されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記内部抽選結果が外れの場合に加点する点数を、前記抽選により当選する役に応じた表示状態を回避しつつ、前記ダミー役に応じた表示状態となるように予め定めておくことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 前記書き換え手段は、前記ダミー役に応じた表示状態となる停止位置の図柄の点数が最低点となるように書き換えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の遊技機。
  5. 前記2回目以降に変動停止指示が入力される前記図柄列の順序である変動停止指示順序が複数通りあり、
    前記数値付加手段は、前記変動停止指示順序に拘らず共通のビットデータテーブルに基づいて数値を付加することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の遊技機。
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