JP2008067620A - 防鳥具取付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】防鳥具取付装置として、基本部品を複数種の防鳥手段に共用でき、部品共通化による部材製造コストの低減と施工操作の容易化、施工に要する時間及び労力とコストの低減を可能にするものを提供する。
【解決手段】取付基体Mに接着又はねじ止めする略板状の硬質合成樹脂成型物からなる取付チップ1に、鳥留まり防止ピンを起立状態に保持させるピン挿通孔と、防鳥ネット3の掛止フック具4を係着させる差込みゲート12とが一体形成されてなる。
【選択図】図9

Description

本発明は、ハトやカラスを始めとする鳥類による糞害や営巣を防止するための防鳥具の取付装置に関する。
近年、市街地での鳥類による被害が多発しており、特に高架橋下、看板や広告塔、電柱、建物のベランダや屋上、ビルの窓枠部、屋根付き駐車場、工場や倉庫、神社や仏閣等では、飛来したハトやカラス等が巣作りしたり、糞を撒き散らして周辺を汚すことが大きな社会問題になっている。
そこで、防鳥対策として、従来より、鳥が留まり易い部位や営巣し易い部位にピンを剣山状に設置する方法(特許文献1〜4)、建物やベランダ等の開口部に侵入防止用のネットやワイヤーを張り巡らす方法(特許文献5〜8)、鳥が留まり易い部位に沿って電撃用の通電線を配線する方法等が一般的に採用されている。
特開平8−173006号公報 特開平11−289644号公報 特開2001−352892号公報 特開2006−75036号公報 特開2001−164673号公報 特開2002−186404号公報 特開2003−116445号公報 特開2006−37650号公報
しかしながら、前記従来の防鳥対策では、剣山状のピンの設置、ネットやワイヤーの張設、更には電撃用通電線の配線と、各防鳥手段の防鳥具に専用の取付装置を用いることになるから、各々の部材コストが高く付くと共に、これら複数種の防鳥手段について施工操作を習熟するにも時間と労力を要する。しかも、実際に防鳥対策を講じる現場では、対象構造物の形態や周辺状況により、複数種の防鳥手段を併用する必要があったり、想定していた防鳥手段の変更を余儀なくされることも多々あるため、予め複数種の防鳥手段に対応した準備をしておくのが望ましいが、それだけ装置器材の取扱い点数が多くなって手間を増やすことになる。
本発明は、上述の事情に鑑みて、防鳥具取付装置として、基本部品を複数種の防鳥手段に共用でき、もって部品共通化による部材製造コストの低減を図り得ると共に、施工操作も容易になって施工に要する時間及び労力とコストを低減できるものを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る防鳥具取付装置は、図面の参照符号を付して示せば、取付基体Mに接着又はねじ止めする略板状の硬質合成樹脂成型物からなる取付チップ1に、鳥留まり防止ピン2を起立状態に保持させるピン保持部(ピン挿通孔11)と、防鳥ネット3の掛止フック具4を係着させるフック係着部(差込みゲート12)とが一体形成されてなる構成としている。
請求項2の発明は、上記請求項1の防鳥具取付装置において、取付チップ1の複数個が平面的にジグザグ状に連結一体化すると共に、各連結部分が断裂用薄肉部13をなす構成としている。
請求項3の発明は、上記請求項2の防鳥具取付装置において、取付チップ1が平面視で方形をなし、隣接する取付チップ1,1同士が全幅の40〜60%で連結してなる構成としている。
請求項4の発明は、上記請求項1〜3の何れかの防鳥具取付装置において、鳥留まり防止ピン2が略V字形に折曲した金属線材からなり、前記ピン保持部が該金属線材の二股になった両ピン部2a,2bを下面側から挿通させて略V字形の起立状態に保持する一対のピン挿通孔11,11にて構成されてなるものとしている。
請求項5の発明は、上記請求項1〜4の何れかの防鳥具取付装置において、掛止フック具4が一端側に掛止爪41を設けた略U字形の弾性材からなり、フック係着部が該掛止フック具4の差込みゲート12を形成しており、掛止フック具4のU字形の曲がり部40に防鳥ネット3の線部3aを通し、該掛止フック具4の両側片4a,4bを強制的に近接させた状態で、差込みゲート12に当該掛止フック具4を両先端側から差し込み、その掛止爪41を差込みゲート12の出口側縁部(上縁部12a)に掛止するように構成されてなる。
請求項6の発明は、上記請求項1〜5の何れかの防鳥具取付装置において、取付チップ1に、表裏方向に貫通する複数の貫通穴14…(ねじ止め穴15)が設けられてなる構成としている。
請求項7の発明は、上記請求項1〜6の何れかの防鳥具取付装置において、取付チップ1の裏面の少なくとも一部に両面接着テープTが貼着されてなる構成としている。
請求項8の発明は、上記請求項1〜6の何れかの防鳥具取付装置において、取付チップ1に、電撃配線用の碍子部材5を保持させる碍子保持部(スライド嵌合部17)が一体形成されてなる構成としている。
請求項9の発明は、上記請求項7の防鳥具取付装置において、碍子部材5が複数本の電撃線6に対応する電撃線挿通孔51a〜51cを備えた硬質合成樹脂成型物からなり、取付チップ1の碍子保持部が該碍子部材5の両側面部5a,5aに対して摺動可能に凹凸係合する両側一対のスライド嵌合部17,17にて構成されるものとしている。
請求項10の発明は、碍子部材5が、平面視で長細い形状を備え、その長手方向とこれに直交する方向との二方向に沿う各複数本の電撃線6に対応した電撃線挿通孔51a〜51cを備える構成としている。
請求項1の発明に係る防鳥具取付装置によれば、鳥が留まり易い部位や営巣し易い部位にピンを剣山状に設置して鳥を留まれなくする方法と、建物やベランダ等の開口部にネットを張って内側への鳥の侵入を防止する方法との2種の防鳥手段に対し、取付チップを前者におけるピンの起立状態での保持と後者におけるネットのフック部材を介した掛止とに共用できるから、部品共通化による部材製造コストの低減を図り得ると共に、両防鳥手段において建物等の取付基体に対して基になる取付部分が該取付チップにて共通化し、それだけ施工操作も容易になり、施工に要する時間及び労力とコストを低減できる。
請求項2の発明によれば、上記取付チップの複数個が平面的にジグザグ状に連結一体化しているから、建造物の梁部、屋上やベランダの堰壁頂部、手摺りの笠木等の鳥が留まり易い細長い部位に沿ってピンを連続した剣山状に設置する場合に、取付チップが連結したままで用いることにより、長尺区間の施工を一挙に容易に行える上、その各連結部分が断裂用薄肉部として簡単に切離し可能であるから、施工部の長さに応じてジグザグ状の連結体の端位置を適当に設定できると共に、取付基体の複雑な部分や狭い部分に対しては個別あるいは数個単位に切り離した状態で取り付けることができる。また、防鳥ネットの取り付けに用いる場合は、当然に連結状態から個別に切り離して取り付けるが、その施工前には連結状態で取扱い容易となる。
請求項3の発明によれば、上記のジグザグ状に連結一体化した取付チップが平面視方形で全幅の40〜60%で連結しているから、その連結部分を手操作で折るだけで簡単に切り離しできる。
請求項4の発明によれば、取付チップに鳥留まり防止ピンを下面側から挿通させるだけで簡単に保持させることができる上、保持させた鳥留まり防止ピンが略V字形の起立状態で、鳥を留まりにくくするのに非常に有効な空間配置になる。
請求項5の発明によれば、防鳥ネットを張設する際、略U字形の掛止フック具の曲がり部に該防鳥ネットの線部を通した状態で、この掛止フック具を両先端側から取付チップのフック係着部をなす差込みゲートに差し込むだけで、容易に且つ確実に当該防鳥ネットを止着できる。
請求項6の発明によれば、取付チップが表裏方向に貫通する複数の貫通穴を備えるから、取付基体に対して当該取付チップを接着剤によって固着する際、接着剤が貫通穴に入り込んで固化し、そのアンカー作用で当該取付チップの固着強度が格段に増大する。
請求項7の発明に係る防鳥具取付装置によれば、取付チップは、裏面の両面接着テープを介して取付基体に仮着できるから、この仮着状態においてねじ止めや液状接着剤等による本固着の操作を容易に行える。
請求項8の発明に係る防鳥具取付装置によれば、取付チップに電撃配線用の碍子部材を保持させることができるから、鳥が留まり易い部位や営巣し易い部位にピンを剣山状に設置して鳥を留まれなくする方法と、建物やベランダ等の開口部にネットを張って内側への鳥の侵入を防止する方法に加え、電撃配線による電気ショックで鳥が留まるのを防止する方法においても、その電撃配線のベースとして当該取付チップを利用できる。
請求項9の発明によれば、取付チップに対して碍子部材をスライド操作によって簡単に着脱できる。
請求項10の発明によれば、平面視で長細い形状の碍子部材に、その長手方向とこれに直交する方向に沿う各複数本の電撃線に対応する電撃線挿通孔を有するから、取付チップに保持させる当該碍子部材の向きを縦横に選択することにより、周辺状況に応じて電撃配線幅を広狭いずれかに設定できる。
以下、本発明に係る防鳥具取付装置の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。なお、この実施形態の防鳥具取付装置は、剣山状の防鳥具、防鳥ネット、防鳥用電撃配線の3種の防鳥手段のいずれにも適用可能な構成になっている。
図1及び図2(A)(B)は、防鳥具取付装置の取付チップ1を示す。この取付チップ1は、全体が硬質合成樹脂成形物からなり、平面視正方形の板状ベース部10の上面中央に、フック係着部を構成する下向きコ字枠状の差込みゲート12が突設され、該板状ベース部10が差込みゲート12の前後両側で膨出部10a,10aによって厚肉化すると共に、この前後の膨出部10a,10aに、ピン保持部を構成する一対のピン挿通孔11,11が上下方向に貫設され、また該板状ベース部10の上面左右両側に、碍子保持部を構成する一対のスライド嵌合部17,17が立ち上げ形成されている。
しかして、ピン保持部の各ピン挿通孔11は、板状ベース部10の上面側では前後方向に沿う長孔として開口すると共に、同下面側では丸孔として開口しており、図2(A)に示すように、差込みゲート12側の内側面部が垂直で、反対側の内側面部が傾斜した形になっている。また、差込みゲート12の出口側となる後端側の上縁部12aが後方へ突出している。
一方、碍子保持部の各スライド嵌合部17は、前後方向に沿う垂直壁部17aの前後両側部に、上端から内向きに突出する係合片17b,17bを一体形成したものであり、その垂直壁部17aには前後両端面から斜め上向きに凹入するネット仮止め用溝16,16が設けられている。
更に、板状ベース部10には、各係合片17bの下方位置と差込みゲート12の下方位置との計5カ所に、前後方向に長い略矩形の貫通穴14…が設けられると共に、図2(B)に示すように、差込みゲート12と左右の垂直壁部17a,17aとの間に、円形で上方へ拡径したねじ止め穴15,15が開設されている。そして、板状ベース部10の左右側縁は、上半部13aを傾斜面として厚みを約半分に減じている。
なお、取付チップ1の通常のサイズは、板状ベース部10の一辺が20〜50mm程度、該板状ベース部10の膨出部10a以外の厚みが1〜3mm程度、差込みゲート12及びスライド嵌合部17の板状ベース部10下面からの高さが5〜10mm程度、にそれぞれ設定される。
このような取付チップ1を防鳥部位の取付基体に止着するには、図3(A)に示すように木製の取付基体M1に対し、ねじ止め穴15,15を利用して木ねじNによってねじ止めするか、もしくは図3(B)に示すように各種材質の取付基体M2に対し、例えばエポキシ系接着剤の如き主剤と硬化剤とからなる二液性ボンド等の接着剤Sによって接着固定すればよい。後者の接着固定では、接着剤Sが貫通穴14…及びねじ止め穴15,15に入り込んで固化することでアンカー作用を発揮するから、当該取付チップ1は固着強度が格段に増大して剥落しにくくなる。
また、止着用の好適な態様として、予め取付チップ1の裏面の少なくとも一部に剥離紙付きの両面接着テープを貼着した構成が推奨される。例えば図3(C)に示す構成では、取付チップ1の前後両側の膨出部10a,10aの下面位置に両面接着テープTが貼着されており、その剥離紙(図示省略)を剥離した上で、当該取付チップ1を両面接着テープT,Tの粘着力を利用して取付基体M2に仮着し、この仮着状態で貫通穴14…に既述二液性ボンド等の接着剤Sを充填して本固着するようにしている。なお、木製の取付基体M1に対しては、やはり両面接着テープT,Tを利用した同様の仮着状態にした上で、図3(A)の如くねじ止め穴15,15を利用して木ねじNでねじ止めしてもよい。このように両面接着テープT,Tで仮着することにより、液状の接着剤Sや木ねじNによる本固着作業時に取付チップ1が不用意に落下するのを防止できるから、その本固着操作が非常に容易になる。しかして、両面接着テープTは取付チップ1の貫通穴14…部分を除く裏面全体に設けてもよい。
本発明における防鳥具取付装置では、取付チップ1は、射出成型等により、図4(A)(B)に示すように、その複数個(一般的には10個前後)が平面的にジグザグ状に連結一体化した連結体Rとして供給することが推奨される。この連結体Rでは、隣接する取付チップ1,1の各左右側縁が上半部13aを傾斜面として厚みを約半分に減じているから、各連結部分が上面側がV字溝となった断裂用薄肉部13を構成しており、各断裂用薄肉部13を手操作で山折りすることで簡単に切り離し可能である。なお、図では連結体Rの隣接する取付チップ1,1同士が左右側縁の全幅の略1/2幅で連結しているが、その連結部分を手操作で折るだけで簡単に切離し可能とする上で、連結幅を全幅の40〜60%の範囲に設定することが好ましい。
上記構成の防鳥具取付装置を剣山状の防鳥具に適用する場合、防鳥施工部が梁や手摺り笠木、堰壁頂部等の細長い領域であれば、図5に示すように、複数個の取付チップ1…が連結一体化した前記連結体Rの状態で用い、その各取付チップ1に起立角度の大きいピン部なす、鳥留まり防止ピン2を略V字形の起立状態に保持させて、既述したねじ止め又は接着により、その全体を取付基体Mの上面に固定すればよい。これにより、長尺区間の防鳥施工を一挙に容易に行えると共に、連結体Rは取付チップ1単位で切り離しできるから、必要な防鳥施工部の長さに応じて該連結体Rの端位置を適当に設定できる。
上記の鳥留まり防止ピン2は、略V字形に折曲した金属線材からなり、二股になった両ピン部2a,2b を材料弾性を利用して接近させた状態で、取付チップ1のピン挿通孔11,11に下面側から挿入し、根元まで差込むことによって元のV字形で起立した状態に保持される。しかして、この留まり防止ピン2として両ピン部2a,2b の傾きが異なるものを用い、その起立角度の大きいピン部2aが取付チップ1…のジグザグ配置の内側に位置させれば、図6に示すように、隣接する二つの取付チップ1,1による計4本のピン部2a,2a,2b ,2b が略均等な角度で放射状に突出した形になるから、取付基体Mの上面側に鳥が留まる余裕をなくすのに効果的である。
なお、取付チップ1は既述のように連結体Rから容易に切り離しできるから、取付基体Mの狭い部位や構造的に複雑な部位に対しては、単独の取付チップ1あるいは数個程度が連結した状態の取付チップ1に鳥留まり防止ピン2を装着して用いればよい。また、鳥が巣作りしそうな広めの部位に対しては、鳥留まり防止ピン2…を装着した連結体Rの複数本を適当間隔で並列させて営巣空間をなくすようにすればよい。しかして、このような剣山状の防鳥施工を適用する部位は、水平部に限らず、屋根の支え杆等、鳥が留まり得る傾斜部や曲面部も対象となる。
一方、この防鳥具取付装置を防鳥ネットの取り付けに適用する場合、図7に示すような掛止フック具4を用いる。この掛止フック具4は、金属帯板を略U字状に曲げ加工したものであり、その一側片4aの先端に外向きの折り返しによる掛止爪41が形成され、他側片4bの先端側が内向きに曲がった挿入ガイド部42を構成すると共に、その先端部に設けた束ね用の紐等を通すための丸穴43が設けてある。
防鳥ネットの取り付けを行うには、図8に示すように、鳥の侵入を阻止すべき開口部周囲の取付基体Mの要所に、予め取付チップ1…を既述のねじ止めや接着によって固着しておき、張設すべき防鳥ネット3の各取付チップ1に対応する位置の線部3aに掛止フック具4を係嵌させ、該掛止フック具4を取付チップ1の差込みゲート12に挿嵌して掛止させればよい。なお、取付チップ1は当然に連結状態から個別に切り離して取り付けるが、その施工前には連結状態で取扱い容易となる。
この掛止フック具4の挿嵌操作においては、そのU字形の曲がり部40に防鳥ネット3の線部3aを通しておき、図9の仮想線で示すように、金属の材料弾性を利用して両側片4a,4bを強制的に近接させた状態で、側片4b側を下にして両先端側から取付チップ1の差込みゲート12に差し込めば、該側片4bの内向きに曲がった挿入ガイド部42のテーパー誘導により、両先端側が取付チップ1の板状ベース部10に突き当たることなく差込みゲート12を越えて外側へ出ると共に、近接していた両側片4a,4bが弾性復元力によって開く。従って、この挿嵌状態から該掛止フック具4を少し引き戻すことにより、同図の実線で示すように、上側になった側片4aの掛止爪41が差込みゲート12の出口側の上縁部12aに掛合し、もって該掛止フック具4が取付チップ1に抜出不能に掛止される。
なお、この防鳥具取付装置では、防鳥ネット3の張設に際し、取付チップ1…を利用した仮止めにより、該防鳥ネット3の張設状態を調整することが可能である。すなわち、取付チップ1は左右のスライド嵌合部17,17の前後両端にネット仮止め用溝16,16を備えており、図10に示すように、これらネット仮止め用溝16…に防鳥ネット3の線部3aを挿嵌することにより、予め取付基体Mの要所に固着した取付チップ1…に防鳥ネット3を直接に仮着できるから、この仮止めによって防鳥ネット3の張設状態が適正になるように調整した上で、図11に示すように、各取付チップ1の左右のネット仮止め用溝16,16間にわたる防鳥ネット3の線部3aに、外側から掛止フック具4を嵌合し、この掛止フック具4を取付チップ1の差込みゲート12に差し込むことにより、該防鳥ネット3を適正な張設状態で掛止固定できる。
更に、この防鳥具取付装置を防鳥用電撃配線に適用する場合、図12(A)〜(C)に示すような碍子部材5を用いる。この碍子部材5は、側面視が略60°楕円を短軸に沿って半割した形で、底面外形が略25°楕円をなし、底面側に開放した硬質合成樹脂中空成形物からなり、左右両側面で大小の二等辺三角形の各頂点をなすように配置した外側及び内側各3つの電撃線挿通孔51a,51bが左右方向に貫通し、前後方向にも上下2つの電撃線挿通孔51cが貫通している。そして、この碍子部材5には、図13の如く取付チップ1に嵌着させるために、左右両側面の下部に前後方向に沿うスライドガイド溝52,52が形成されると共に、前端下部に中空内部50へ連通して下方に開く矩形開口部53が設けられ、また後部の下方突出によって前方に臨むストッパー段部54が形成されている。
すなわち、各碍子部材5は、図14(A)(B)に示すように、電撃配線を施す取付基体Mの要所に予め止着した取付チップ1に対し、そのスライド嵌合部17、17の間に下部が入り込むように前方側からスライド嵌合操作する。これにより、取付チップ1のスライド嵌合部17、17の係合片17b,17bが碍子部材5の両スライドガイド溝53,53に嵌入し、碍子部材5のストッパー段部54が該取付チップ1の板状ベース部10の端縁に当接することで、碍子部材5はより以上の前方移動が不能な位置決め嵌着状態となる。なお、取付チップ1の中央部で突出する差込みゲート12は、碍子部材5に干渉せずに矩形開口部53から図14(B)の如く中空内部50へ入り込むので、スライド嵌合操作の支障にならない。
このような碍子部材5と取付チップ1を用いた電撃配線は、碍子部材5…に通した裸導線である電撃線6に通電し、これに留まろうとした鳥に軽い電気ショックを与えて嫌忌効果を得るものである。しかして、図13及び図14では碍子部材5の左右両側面における小さい二等辺三角形の各頂点をなす内側3つの電撃線挿通孔51bに電撃線6を挿通した状態を例示しているが、この碍子部材5によれば3通りの配線パターンを選択できる。すなわち、ハトやカラス等の大型鳥類を対象とする場合は大きい二等辺三角形の各頂点をなす外側3つの各電撃線挿通孔51aを通した相互間隔の大きい3本配線パターンとし、小型鳥類を対象とする場合は図示した相互間隔の小さい3本配線パターンとすればよい。また周辺状況等から三角形配置の3本配線パターンとする空間的余裕がない場合は、図14の仮想線で示すように、前後方向に沿う上下2つの電撃線挿通孔51cを利用した上下2本の配線パターンを採用できる。なお、電撃線6は、鳥を感電させる上で少なくとも1本をアース線として複数本を必要とする。また、図14の仮想線で示す上下2本の配線パターンでは、三角形配置の3本配線パターンとは碍子部材5の向きが90度異なるから、これに対応して予め取付基体Mに止着する取付チップ1の向きも変わることになる。
上記実施形態の防鳥具取付装置では、3種の異質な防鳥手段つまり、鳥が留まり易い部位や営巣し易い部位にピンを剣山状に設置して鳥を留まれなくする方法と、建物やベランダ等の開口部にネットを張って内側への鳥の侵入を防止する方法と、電撃配線による電気ショックで鳥が留まるのを防止する方法と、のいずれの防鳥手段に対しても同じ取付チップ1…を共用できるから、これら3種全部の防鳥手段を取り扱う上で部材コストが大幅に低減され、装置器材の取扱い点数が少なくなって手間も軽減される上、施工現場の状況によって複数種の防鳥手段を併用したり防鳥手段を変更する場合に即応でき、またいずれの防鳥手段でも施工ベースとして取付基体Mに取付チップ1を止着するから、施工作業が平準化して操作容易になると共に、それだけ施工操作も習熟し易くなる。
なお、上記実施形態では3種の防鳥手段に適用するものを例示したが、本発明の防鳥具取付装置は剣山状の防鳥具と防鳥ネットの2種の防鳥手段に適用するものも包含する。しかして、本発明においては、剣山状の防鳥具に用いる鳥留まり防止ピンの各取付チップにおける保持位置、保持姿勢、保持構造、保持本数、防鳥ネットの取り付けに用いる掛止フックの形態、材質、取付チップにおける該掛止フックの掛止構造、掛止位置、取付チップの板状ベース部における貫通穴の数、穴形状、形成位置等、細部構成については実施例以外に種々設計変更可能である。また、電撃配線用の碍子部材と取付チップとのスライド嵌合部は、その凹凸関係が実施形態とは逆であってもよい。更に、碍子部材における全体形状、電撃線挿通孔の数と配置についても、例示以外に種々設定可能である。
本発明の一実施形態に係る防鳥具取付装置の取付チップの斜視図である。 同取付チップの縦断面を示し、(A)は図1のA−A線の断面矢視図、(B)は図1のB−B線の断面矢視図である。 同取付チップの取付基体に対する固着状態を示し、(A)はねじ止めによる固着状態の縦断正面図、(B)は接着による固着状態の縦断正面図、(C)は両面接着テープと液状の接着剤による固着状態の縦断側面図である。 同取付チップの連結体を示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。 同防鳥具取付装置による剣山状の防鳥具の取付状態を示す斜視図である。 同剣山状の防鳥具の取付状態を示す縦断側面図である。 同防鳥具取付装置による防鳥ネットの取り付けに使用する掛止フック具の斜視図である。 同防鳥具取付装置による防鳥ネットの取付状態を示す斜視図である。 同防鳥ネットの取付状態を示す縦断側面図である。 同防鳥具取付装置を利用した防鳥ネットの仮止め状態を示す縦断側面図である。 同防鳥ネットの仮止め状態を示す正面図である。 同防鳥具取付装置による防鳥用電撃配線に使用する碍子部材を示し、(A)は側面図、(B)は正面図、(C)は縦断正面図である。 同防鳥具取付装置を利用した電撃配線例を示す斜視図である。 同電撃配線例における碍子部材の取付部分を示し、(A)は縦断側面図、(B)は縦断正面図である。
符号の説明
1 取付チップ
10 板状ベース部
11 ピン挿通孔(ピン保持部)
12 差込みゲート(フック係着部)
12a 上縁部(出口側縁部)
13 断裂用薄肉部
14 貫通穴
15 ねじ止め穴(貫通穴)
17 スライド嵌合部(碍子保持部)
2 鳥留まり防止ピン
2a,2b ピン部
3 防鳥ネット
3a 線部
4 掛止フック具
40 曲がり部
41 掛止爪
5 碍子部材
51a 電撃線挿通孔
51b 電撃線挿通孔
51c 電撃線挿通孔
6 電撃線
M 取付基体
M1,M2 取付基体
R 連結体
S 接着剤
T 両面接着テープ

Claims (10)

  1. 取付基体に接着又はねじ止めする略板状の硬質合成樹脂成型物からなる取付チップに、鳥留まり防止ピンを起立状態に保持させるピン保持部と、防鳥ネットの掛止フック具を係着させるフック係着部とが一体形成されてなる防鳥具取付装置。
  2. 前記取付チップの複数個が平面的にジグザグ状に連結一体化すると共に、各連結部分が断裂用薄肉部をなす請求項1記載の防鳥具取付装置。
  3. 前記取付チップが平面視で方形をなし、隣接する取付チップ同士が全幅の40〜60%で連結してなる請求項2記載の防鳥具取付装置。
  4. 前記の鳥留まり防止ピンが略V字形に折曲した金属線材からなり、前記ピン保持部が該金属線材の二股になった両ピン部を下面側から挿通させて略V字形の起立状態に保持する一対のピン挿通孔にて構成されてなる請求項1〜3の何れかに記載の防鳥具取付装置。
  5. 前記掛止フック具が一端側に掛止爪を設けた略U字形の弾性材からなり、前記フック係着部が該掛止フック具の差込みゲートを形成しており、掛止フック具のU字形の曲がり部に防鳥ネットの線部を通し、該掛止フック具の両側片を強制的に近接させた状態で、前記差込みゲートに当該掛止フック具を両先端側から差し込み、その掛止爪を差込みゲートの出口側縁部に掛止するように構成されてなる請求項1〜4の何れかに記載の防鳥具取付装置。
  6. 前記取付チップに、表裏方向に貫通する複数の貫通穴が設けられてなる請求項1〜5の何れかに記載の防鳥具取付装置。
  7. 前記取付チップの裏面の少なくとも一部に両面接着テープが貼着されてなる請求項1〜6の何れかに記載の防鳥具取付装置。
  8. 前記取付チップに、電撃配線用の碍子部材を保持させる碍子保持部が一体形成されてなる請求項1〜7の何れかに記載の防鳥具取付装置。
  9. 前記碍子部材が複数本の電撃線に対応する電撃線挿通孔を備えた硬質合成樹脂成型物からなり、前記取付チップの碍子保持部が該碍子部材の両側面部に対して摺動可能に凹凸係合する両側一対のスライド嵌合部にて構成される請求項7記載の防鳥具取付装置。
  10. 前記碍子部材が、平面視で長細い形状を備え、その長手方向とこれに直交する方向との二方向に沿う各複数本の電撃線に対応した電撃線挿通孔を備える請求項9記載の防鳥具取付装置。
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