JP2008066787A - マトリックススイッチャ装置及びマトリックススイッチャ装置の制御方法 - Google Patents

マトリックススイッチャ装置及びマトリックススイッチャ装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高い信頼性及びリアルタイム性を要求される切替処理・切替コマンド転送処理とWebサーバーとしての処理とを経済的に実行できるマトリックススイッチャ装置により、汎用ネットワークのインターフェースを有するマトリックススイッチャ装置とこのインターフェースを有しないマトリックススイッチャ装置との両方の設定操作をWebブラウザで行う。
【解決手段】制御部にメインの制御手段及びバックアップ用の制御手段を設けたマトリックススイッチャ装置1において、メインの制御手段が正常に動作しているときに、バックアップ用の制御手段にWebサーバーとしての処理を実行させることにより、汎用ネットワーク8のインターフェースを有するマトリックススイッチャ装置1,2とこうしたインターフェースを有しないマトリックススイッチャ装置3,4との両方の設定操作を、汎用ネットワーク8経由でパーソナル・コンピュータ6などのWebブラウザで行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、放送施設などで使用されるマトリックススイッチャ装置に関し、特に、汎用ネットワークのインターフェースを有するマトリックススイッチャ装置に関する。
放送施設などにおいてビデオ信号やオーディオ信号や機器の制御信号等の切り替えを行う装置として、マトリックススイッチャ装置が存在する(例えば、特許文献1,2参照)。マトリックススイッチャ装置は、基本的構成としては、スイッチャ部と制御部とから成っている。スイッチャ部では、複数本の入力信号線と複数本の出力信号線とが交差しており、各交差箇所にそれぞれ半導体素子から成る接続スイッチが設けられている。オペレータは、専用のリモートコントロール装置でマトリックススイッチャ装置の切替操作を行うようになっており、制御部は、このリモートコントロール装置からの切替コマンドに基づいてスイッチャ部の入力信号線と出力信号線との接続関係を切り替える。
番組のオンエアや収録を行う際には、スタジオ内や中継現場の多数のビデオカメラやマイクからのビデオ信号・オーディオ信号や、VTRやビデオサーバーから再生したビデオ信号・オーディオ信号や、機器(番組送出装置,VTR等)の制御信号等をこのマトリックススイッチャ装置のスイッチャ部に入力させて、それらの信号の出力先を切り替えている。
放送施設などでは、元々マトリックススイッチャ装置を設置していたところに新しいマトリックススイッチャ装置を増設するというようにして、複数台のマトリックススイッチャ装置を組み合わせて使用されることが多い。そうした場合、従来は、上記特許文献1の段落0023〜0026等にも記載のように、各マトリックススイッチャ装置や上述のリモートコントロール装置を専用の通信線(「S−BUS」と呼んでいる)で接続していた。このS−BUS上では、全ての装置が1台の「1次局」と残りの「2次局」とに分類され、1次局がポーリングによって各2次局と通信を行い、2次局同士の通信も1次局が中継する。そして、従来は、マトリックススイッチャ装置の設定(セットアップ)の操作も、このS−BUSに接続した端末装置で行っていた。
特許第3094654号公報 特開2002−77253号公報
ところが、近年は、放送施設などでもイーサネット(登録商標)のような汎用ネットワークが普及している。それに伴い、マトリックススイッチャ装置の切り替え操作のほうは従来通り専用のリモートコントロール装置で行いつつ、その設定操作のほうは、汎用ネットワーク経由でパーソナル・コンピュータなどを使って行いたいという要望も高くなっている。
しかし、最近のマトリックススイッチャ装置にはS−BUSのインターフェースだけでなく汎用ネットワークのインターフェースを設けたものが存在するが、旧型のマトリックススイッチャ装置には汎用ネットワークのインターフェースは設けられていない。したがって、そのままでは、旧型のマトリックススイッチャ装置の設定操作を汎用ネットワーク経由で行うことはできない。
こうした旧型のマトリックススイッチャ装置の設定操作も汎用ネットワーク経由で行えるようにするためのシステム構成としては、次のような構成が考えられる。すなわち、汎用ネットワークのインターフェースを有するマトリックススイッチャ装置をS−BUS上の1次局として、そのマトリックススイッチャ装置の制御部内のプロセッサに、Webサーバー用のプログラム(httpd)を稼動させる。そして、1次局の現在の設定内容のデータや、S−BUS上の2次局の現在の設定内容のデータを、このWebサーバーから汎用ネットワーク上のWebブラウザに(2次局のデータについてはS−BUS用のプロトコルから汎用ネットワーク用のプロトコルに変換して)送信する。また、汎用ネットワーク上のWebブラウザから1次局や2次局に対する設定コマンドをこのWebサーバーで受信したことに基づいて、1次局の設定を行ったり、2次局に対する設定コマンドをS−BUS用のプロトコルに変換してS−BUS上の2次局に送る。
このような構成により、パーソナル・コンピュータなどのWebブラウザでこのWebサーバーにアクセスして、汎用ネットワークのインターフェースを有するマトリックススイッチャ装置とこうしたインターフェースを有しない旧型のマトリックススイッチャ装置のとの両方の設定操作を行うことが可能となる。
しかし、1次局としてのマトリックススイッチャ装置の制御部内のプロセッサにこのようにWebサーバーとしての処理を実行させることには、次のような問題がある。マトリックススイッチャ装置は、放送などに使用されるので、オンエア中などに切り替え不能にならないように高い信頼性が要求される。また、1次局としてのマトリックススイッチャ装置には、2次局であるリモートコントロール装置から1次局に対する切替コマンドを受信してから規定の時間内に自己のスイッチャ部の切り替え動作(制御部のプロセッサによるスイッチャ部の切替処理)を完了したり、リモートコントロール装置から2次局である他のマトリックススイッチャ装置に対する切替コマンドを受信してから規定の時間内に当該他のマトリックススイッチャ装置への当該切替コマンドの転送を完了するようなリアルタイム性が要求される。そうでなければ、オペレータが切り替えようとしたタイミングで信号の切り替えが行われなくなるので、例えば番組中での映像の切り替えタイミングが遅れてしまうことになる。さらに、前述のWebサーバーとしての処理は、プロセッサにとって負荷が高い。
そのため、1つのプロセッサでこうした高い信頼性及びリアルタイム性を要求される切替処理・切替コマンド転送処理とWebサーバーとしての処理との両方を実行させようとすると、非常に処理能力の高いプロセッサを用いなければならなくなる。また、そのようなプロセッサを用いても、Webサーバーとしての処理の負荷を原因としてプロセッサに障害が発生する可能性はある。
他方、従来から、メインのプロセッサの他にバックアップ用のプロセッサを設けてメインのプロセッサの障害発生時にバックアップ用のプロセッサに処理を代替させることは一般的に行われており、マトリックススイッチャ装置の制御部にもこうしたバックアップ用のプロセッサは設けられている。しかし、メインのプロセッサに切替処理・切替コマンド転送処理とWebサーバーとしての処理との両方を実行させ、なおかつメインのプロセッサの障害発生時にバックアップ用のプロセッサにこの両方の処理を代替させることは、非常に処理能力の高いプロセッサを2つ設けることになるので、マトリックススイッチャ装置の高価格化につながってしまい、経済的に不利である。
本発明は、上述の点に鑑み、高い信頼性及びリアルタイム性を要求される切替処理・切替コマンド転送処理とWebサーバーとしての処理とを経済的に実行できるマトリックススイッチャ装置により、汎用ネットワークのインターフェースを有するマトリックススイッチャ装置とこうしたインターフェースを有しないマトリックススイッチャ装置との両方の設定操作を、汎用ネットワーク経由でパーソナル・コンピュータなどのWebブラウザで行えるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、複数本の入力信号線と複数本の出力信号線との交差箇所にそれぞれ接続スイッチが設けられたスイッチャ部と、スイッチャ部を制御する制御部とで構成され、制御部に、それぞれ汎用ネットワークのインターフェース及び専用通信線のインターフェースを有するメインの制御手段とバックアップ用の制御手段とが設けられたマトリックススイッチャ装置において、バックアップ用の制御手段は、Webサーバー用のプログラムを稼動して、汎用ネットワーク経由でWebブラウザから自己のマトリックススイッチャ装置及び/または汎用ネットワークのインターフェースを有しない他のマトリックススイッチャ装置に対する設定コマンドを受信したことに基づいて当該設定コマンドをメインの制御手段に転送し、メインの制御手段は、専用通信線経由で自己のマトリックススイッチャ装置に対する切替コマンドを受信したことに基づいてスイッチャ部の入力信号線と出力信号線との接続関係を切り替える切替処理と、専用通信線経由で他のマトリックススイッチャ装置に対する切替コマンドを受信したことに基づいて当該他のマトリックススイッチャ装置に専用通信線経由で当該切替コマンドを転送する切替コマンド転送処理と、バックアップ用の制御手段から自己のマトリックススイッチャ装置に対する設定コマンドを受信したことに基づいて自己のマトリックススイッチャ装置の設定を行う設定処理と、バックアップ用の制御手段から汎用ネットワークのインターフェースを有しない他のマトリックススイッチャ装置に対する設定コマンドを受信したことに基づいて当該設定コマンドを専用通信線用のプロトコルに変換して専用通信線経由で当該他のマトリックススイッチャ装置に転送する設定コマンド転送処理とを実行することを特徴とする。
また本発明は、複数本の入力信号線と複数本の出力信号線との交差箇所にそれぞれ接続スイッチが設けられたスイッチャ部と、スイッチャ部を制御する制御部とで構成され、制御部に、それぞれ汎用ネットワークのインターフェース及び専用通信線のインターフェースを有するメインの制御手段とバックアップ用の制御手段とが設けられたマトリックススイッチャ装置におけるWebサーバーの構築方法において、バックアップ用の制御手段が、Webサーバー用のプログラムを稼動して、汎用ネットワーク経由でWebブラウザから自己のマトリックススイッチャ装置及び/または汎用ネットワークのインターフェースを有しない他のマトリックススイッチャ装置に対する設定コマンドを受信したことに基づいて当該設定コマンドをメインの制御手段に転送するステップと、メインの制御手段が、専用通信線経由で自己のマトリックススイッチャ装置に対する切替コマンドを受信したことに基づいてスイッチャ部の入力信号線と出力信号線との接続関係を切り替えるステップと、メインの制御手段が、専用通信線経由で他のマトリックススイッチャ装置に対する切替コマンドを受信したことに基づいて当該他のマトリックススイッチャ装置に専用通信線経由で当該切替コマンドを転送するステップと、メインの制御手段が、バックアップ用の制御手段から自己のマトリックススイッチャ装置に対する設定コマンドを受信したことに基づいて自己のマトリックススイッチャ装置の設定を行うステップと、メインの制御手段が、バックアップ用の制御手段から汎用ネットワークのインターフェースを有しない他のマトリックススイッチャ装置に対する設定コマンドを受信したことに基づいて当該設定コマンドを専用通信線用のプロトコルに変換して専用通信線経由で当該他のマトリックススイッチャ装置に転送するステップとを有することを特徴とする。
上記発明は、制御部にメインの制御手段の他にバックアップ用の制御手段を設けたマトリックススイッチャ装置において、メインの制御手段が正常に動作しているときに、バックアップ用の制御手段のほうにWebサーバーとしての処理を実行させ、メインの制御手段には、自己のマトリックススイッチャ装置に対する切替処理や設定処理と、他のマトリックススイッチャ装置に対する切替コマンドや設定コマンドの転送処理(及びその際のプロトコル変換)のみを実行させるようにしたものである。
メインの制御手段の他にバックアップ用の制御手段を設けた一般的なバックアップシステムでは、メインの制御手段が正常に動作しているとき、バックアップ用の制御手段は、メインの制御手段の障害発生に備えてメインの制御手段内のデータをトレースしているだけであり、メインの制御手段と同じ処理能力を有していながら負荷のかかる処理を実行していない。こうしたバックアップ用の制御手段に負荷の大きいWebサーバーとしての処理を実行させることにより、メインの制御手段が切替処理・切替コマンド転送処理を高い信頼性及びリアルタイム性を維持して実行することができ、またバックアップ用の制御手段にWebサーバーとしての処理の負荷を原因として障害が発生しても切替処理・切替コマンド転送処理に支障をきたすことがない。
そして、バックアップ用の制御手段は元々一般的に設けられるものであり、また、メインの制御手段,バックアップ用の制御手段としては、1つの制御手段で切替処理・切替コマンド転送処理とWebサーバーとしての処理との両方を実行させる場合のような非常に処理能力の高い制御手段を用いる必要はないので、Webサーバー機能を持たせたことによってマトリックススイッチャ装置が高価格化することはない。
これにより、高い信頼性及びリアルタイム性を要求される切替処理・切替コマンド転送処理とWebサーバーとしての処理とを経済的に実行できるマトリックススイッチャ装置により、汎用ネットワークのインターフェースを有するマトリックススイッチャ装置とこうしたインターフェースを有しないマトリックススイッチャ装置との両方の設定操作を、汎用ネットワーク経由でパーソナル・コンピュータなどのWebブラウザで行うことができるようになる。
本発明によれば、高い信頼性及びリアルタイム性を要求される切替処理・切替コマンド転送処理とWebサーバーとしての処理とを経済的に実行できるマトリックススイッチャ装置により、汎用ネットワークのインターフェースを有するマトリックススイッチャ装置とこうしたインターフェースを有しないマトリックススイッチャ装置との両方の設定操作を、汎用ネットワーク経由でパーソナル・コンピュータなどのWebブラウザで行うことができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて具体的に説明する。図1は、本発明を適用したマトリックススイッチャ装置を含む放送施設内の信号切替システムの全体構成例を示す図である。この信号切替システムは、マトリックススイッチャ装置1〜4と、リモートコントロール装置5と、パーソナル・コンピュータ6とを含んでいる。
マトリックススイッチャ装置1とマトリックススイッチャ装置2とは、同一機種のマトリックススイッチャ装置であり、専用の通信線であるS−BUSのインターフェースと、イーサネット(登録商標)のインターフェースとを有している。このうちのマトリックススイッチャ装置1に本発明が適用されている。
マトックススイッチャ装置3とマトリックススイッチャ装置4とは、同一機種の旧型のマトリックススイッチャ装置であり、S−BUSのインターフェースは有しているが、イーサネットのインターフェースは有していない。
リモートコントロール装置5は、オペレータが各マトリックススイッチャ装置1〜4の切替操作を複数の押し釦によって行うための装置であり、S−BUSのインターフェースを有している。
マトリックススイッチャ装置1〜4及びリモートコントロール装置5は、S−BUS7に接続されている。S−BUSは、LAN(ローカルエリアネットワーク)に属するものであり、例えば伝達距離500m,通信速度(データレート)307Kbpsのような最下位の性能でも有効な動作を可能としている。構造はバス状であり、同軸線により伝送路を形成しており、S−BUSに接続された各装置が時分割にこの伝送路を利用できるようになっている。
S−BUS上では、全ての装置が1台の1次局と残りの2次局とに分類され、1次局がポーリングによって各2次局と通信を行い、2次局同士の通信も1次局が中継する。そして、図2に概念的に示すように、1次局には、個々の2次局の設定内容のデータを格納するテーブルの領域がメモリ内に設けられており、2次局にも自己の設定内容のデータを格納するテーブルの領域がメモリ内に設けられている。このテーブルでは、どのアドレスの位置にどのような種類の設定についてのデータを格納するかが予め定められている。1次局は、外部から2次局の設定を行わせるコマンドを受信すると、そのコマンドに応じた設定内容のデータを1次局のテーブルに格納するとともに、そのコマンドをS−BUS経由で2次局に転送して設定(2次局のテーブルへのコマンドに応じた設定内容のデータの格納)を行わせる。また、2次局の内部で自動的に設定内容が変更された(テーブル内のデータが書き換えられた)場合には、1次局は、変更後の設定内容のデータを2次局からS−BUS経由で取得して、そのデータに一致するように1次局のテーブル内のデータを書き換える。
図1の切替システムでは、マトリックススイッチャ装置1が1次局になっており、マトリックススイッチャ装置2〜4及びリモートコントロール装置5が2次局になっている。
マトリックススイッチャ装置1及び2はイーサネット8にも接続されており、パーソナル・コンピュータ6もこのイーサネット8に接続されている。
各マトリックススイッチャ装置1〜4は、基本的構成としてはスイッチャ部と制御部とから成っている。スイッチャ部では、複数本の入力信号線と複数本の出力信号線とが交差しており、各交差箇所にそれぞれ半導体素子から成る接続スイッチが設けられている。番組のオンエアや収録を行う際には、スタジオ内や中継現場の多数のビデオカメラやマイクからのビデオ信号・オーディオ信号や、VTRやビデオサーバーから再生したビデオ信号・オーディオ信号や、機器(番組送出装置,VTR等)の制御信号等をこのマトリックススイッチャ装置のスイッチャ部に入力させて、それらの信号の出力先を切り替える。
図3は、1次局であるマトリックススイッチャ装置1の構成の概要を示す図であり、前述したようなスイッチャ部11と制御部12とが設けられている。制御部12には、メインのCPU13とバックアップ用のCPU14とが設けられており、CPU13,CPU14がそれぞれ図1のイーサネット8に接続されている。また、CPU13とCPU14とは、制御部12の内部に設けられたイーサネット15でも互いに接続されている。また、メインのCPU13(CPU13の障害発生時にはバックアップ用のCPU14)が、図1のS−BUS7に接続されるようになっている。
バックアップ用のCPU14は、一般的なバックアップ用のCPUと同様にメインのCPU13の障害発生に備えてイーサネット15経由でメインのCPU13内のデータをトレースする以外に、メインのCPU13の正常動作時に、Webサーバー用のプログラム(httpd)を稼動する。
このWebサーバーによるWebページには、S−BUS7(図1)に接続されている各マトリックススイッチャ装置1〜4やリモートコントロール装置5の現在の設定(セットアップ)の内容を確認したり、マトリックススイッチャ装置1〜4やリモートコントロール装置5の設定操作を行うためのページが存在する。
図4及び図5は、このWebページのうちの一部のページを示す図である。図4のWebページは、S−BUS7に接続されているマトリックススイッチャ装置1〜4及びリモートコントロール装置5をリスト表示し、オペレータがその中から設定対象を選択するためのリスト画面のページである。このリスト画面では、各マトリックススイッチャ装置,リモートコントロール装置(画面では“Device”名で表示される)に対応して、イーサネット上のIPアドレスと、IDと、選択用の釦21とが表示される。
No.1のDeviceは、1次局であるマトリックススイッチャ装置1(図1)のうちの制御部12(図3)であり、No.2のDeviceは、1次局であるマトリックススイッチャ装置1のうちのスイッチャ部11(図3)である。これらは、IPアドレスが互いに等しくなっており、ID(2ndID及び3rdID)も互いに等しくなっている。
No.3〜No.5のDeviceは、2次局のうち、イーサネットのインターフェースを有しないマトリックススイッチャ装置3〜4,リモートコントロール装置5(図1)である。これらの装置にはイーサネット上のIPアドレスは付与されていないので、IPアドレスは1次局と同じになっているが、IDは互いに異なるとともに1次局とも異なっている。
No.6のDeviceは、2次局のうち、イーサネットのインターフェースを有するマトリックススイッチャ装置2(図1)である。IPアドレスはマトリックススイッチャ装置2自身のIPアドレスになっており、IDは1次局や他の2次局と異なっている。
IDのうち、2ndIDは、1次局と2次局とを区別するためのものである。3rdIDは、2次局のさらに下位の3次局(図1のシステムでは存在していない)と2次局自身とを区別するためのものであり、2次局では値が0になる。
Webブラウザによってパーソナル・コンピュータなどに表示されるこのリスト画面上で、No.1またはNo.2のDevice(1次局であるマトリックススイッチャ装置1)が選択されると、Webブラウザから、マトリックススイッチャ装置1のIPアドレス宛に、選択されたDeviceについての設定画面のページを表示するためにそのDeviceの現在の設定内容のデータを要求する設定内容データ要求コマンドとして、そのDeviceのIDを含まないコマンドが送信される。バックアップ用のCPU14は、これらの設定内容データ要求コマンドをメインCPU13(図3)に転送し、メインCPU13から返送された設定内容のデータをWebブラウザに送信する。
また、このリスト画面上で、No.3〜No.5のうちのいずれかのDevice(イーサネットのインターフェースを有しない2次局であるマトリックススイッチャ装置3〜4またはリモートコントロール装置5)が選択されると、Webブラウザから、マトリックススイッチャ装置1のIPアドレス宛に、上記設定内容データ要求コマンドとして、そのDeviceのIDを含んだコマンドが送信される。バックアップ用のCPU14は、これらの設定内容データ要求コマンドをメインCPU13に転送し、メインCPU13から返送された設定内容のデータをWebブラウザに送信する。
他方、このリスト画面上で、No.6のDevice(イーサネットのインターフェースを有する2次局であるマトリックススイッチャ装置2)が選択されると、Webブラウザから、マトリックススイッチャ装置2のIPアドレス宛の上記設定内容データ要求コマンドが送信される。バックアップ用のCPU14は、この設定内容データ要求コマンドをイーサネット8経由でマトリックススイッチャ装置2に転送し、マトリックススイッチャ装置2から返送された設定内容のデータをWebブラウザに送信する。
図5のWebページは、このようにしてWebブラウザに送信される設定内容のデータによって表示される設定画面のページのうちの1つである。この設定画面は、マトリックススイッチャ装置についてのものであり、画面左側の“Setup”の下側に列挙された複数の設定項目のうちの“Reference(リファレンス)”の設定を行うための画面である。リファレンスの設定とは、スイッチャ部での切替を映像のフレームとフレームとの境で行えるようにフレーム同期をとるための信号として、マトリックススイッチャ装置の外部から供給される複数チャンネル(例えば4チャンネル)のリファレンス信号のうちのどのチャンネルのリファレンス信号を使用するかという設定である。図5の設定画面では、スイッチャ部を合計16のエリア(“Slot”と表示されている)に分割して、各エリア毎にプルダウンメニュー22でこのリファレンス信号のチャンネル(A,B,C,Dというようなチャンネル)の選択を行うようになっている。
なお、画面左側の“Setup”の下側に列挙された複数の設定項目のうち、“Video”は、入力するビデオ信号にイコライザーをかけるか否かを入力チャンネル毎に選択する設定であり、“Audio”は、入力するオーディオ信号をサンプリングレートコンバーターに通すか否かを入力チャンネル毎に選択する設定や、出力するオーディオ信号をステレオ信号にするかモノラル信号にするかなどの設定である。図示は省略するが、これらの設定項目についてもそれぞれ設定画面のページが存在している。
このような設定画面上で、1次局であるマトリックススイッチャ装置1についての設定操作が行われると、Webブラウザから、イーサネット8経由でマトリックススイッチャ装置1のIPアドレス宛に、その操作内容に応じた設定を行わせる設定コマンドとして、マトリックススイッチャ装置1のID(図4のNo.1やNo.2のDeviceのID)を含まないコマンドが送信される。
また、こうした設定画面上で、イーサネットのインターフェースを有しない2次局であるマトリックススイッチャ装置3〜4またはリモートコントロール装置5についての設定操作が行われると、Webブラウザから、イーサネット8経由でマトリックススイッチャ装置1のIPアドレス宛に、その操作内容に応じた設定を行わせる設定コマンドとして、当該装置のID(図4のNo.3,No.4またはNo.5のDeviceのID)を含んだコマンドが送信される。バックアップ用のCPU14は、これらの設定コマンドをメインのCPU13(図3)に転送する。
他方、こうした設定画面上で、イーサネットのインターフェースを有する2次局であるマトリックススイッチャ装置2についての設定操作が行われると、Webブラウザから、マトリックススイッチャ装置2のIPアドレス宛の設定コマンドが送信される。バックアップ用のCPU14は、この設定コマンドをイーサネット8経由でマトリックススイッチャ装置2に転送して、マトリックススイッチャ装置2に設定を行わせる。
図3のメインのCPU13は、次の(1)〜(5)のような処理を実行する。
(1)リモートコントロール装置5からS−BUS7経由で1次局であるマトリックススイッチャ装置1に対する切替コマンドを受信したことに基づき、マトリックススイッチャ装置1のスイッチャ部11(図3)の入力信号線と出力信号線との接続関係を切り替える切替処理。
(2)リモートコントロール装置5からS−BUS7経由で2次局であるマトリックススイッチャ装置2〜4またはリモートコントロール装置5に対する切替コマンドを受信したことに基づき、当該装置にS−BUS7経由で当該切替コマンドを転送する切替コマンド転送処理。
(3)イーサネットのインターフェースを有しない2次局であるマトリックススイッチャ装置3〜4及びリモートコントロール装置5の現在の設定内容のデータを、S−BUS7経由で定期的に取得する。そして、バックアップ用のCPU14から前述の設定内容データ要求コマンドを受信すると、そのコマンド中のID(図4のリスト画面のIDと同じもの)の有無及び数値により、マトリックススイッチャ装置1,3〜4,リモートコントロール装置5のうちのいずれの装置についての設定内容データ要求コマンドであるのかを識別する。
1次局であるマトリックススイッチャ装置1についての設定内容データ要求コマンドであれば、制御部12(図3)内のメモリに格納されているマトリックススイッチャ装置1についての設定内容のデータを、バックアップ用のCPU14に送信する。
他方、2次局であるマトリックススイッチャ装置3〜4またはリモートコントロール装置5についての設定内容データ要求コマンドであれば、そのコマンドを受信したタイミングで、再度S−BUS7経由で当該装置の現在の設定内容のデータを取得する。そして、所定時間(Webサーバーとして機能するバックアップ用のCPU14を待たせることによってWebブラウザがタイムアウトしない範囲内の時間)内にデータが取得された場合には、そのデータをイーサネット用のプロトコル(XMLをベースとしたSOAPであるが、以下単にXMLプロトコルと呼ぶ)に変換してバックアップ用のCPU14に送信する。これに対し、上記所定時間内にデータが取得されない場合には、最後に定期的に取得したデータをXMLプロトコルに変換してバックアップ用のCPU14に送信する。これは、Webブラウザがタイムアウトしない範囲内で、可能な限り最新の設定内容のデータを図5の設定画面に表示できるようにするためである。
(4)バックアップ用のCPU14から1次局であるマトリックススイッチャ装置1のスイッチャ部11や制御部12に対する設定コマンド(どの装置に対する設定コマンドであるかはやはりコマンド中のIDの有無及び数値によって識別する)を受信したことに基づき、スイッチャ部11や制御部12の設定を行う設定処理。
(5)バックアップ用のCPU14からイーサネットのインターフェースを有しない2次局であるマトリックススイッチャ装置3〜4またはリモートコントロール装置5に対する設定コマンド(どの装置に対する設定コマンドであるかはやはりコマンド中のIDの有無及び数値によって識別する)を受信したことに基づき、当該設定コマンドをS−BUS用のプロトコルに変換してS−BUS7経由で当該装置に送信する設定コマンド転送処理。(S−BUS用のプロトコルでは、設定コマンドは、図2に示したテーブルTのアドレス位置を直接指定して、そのアドレスにどのようなデータを格納するかを指示するコマンドになる。)
なお、メインのCPU13とバックアップ用のCPU14とは、互いに相手が正常に動作しているか否かを、制御部12内のイーサネット15(図3)間での通信や、イーサネット8(図1)間での通信や、CPU13,14の障害の有無を示す1ビットの情報を格納するために制御部12内に設けられたレジスタの値を参照することによって監視している。そして、メインのCPU13が正常に動作しているときはバックアップ用のCPU14は上述のようなWebサーバーとしての処理を実行するが、メインのCPU13に障害が発生すると(CPU13が、自己診断の結果障害を検出して、再起動のためのリセットをかけると)、バックアップ用のCPU14は、メインのCPUとしての役割を果たすために、Webサーバー用のプログラムを終了して、CPU13が実行していた前述の(1)の切替処理及び(2)の切替コマンド転送処理を実行する。これは、この切替処理や切替コマンド転送処理が、1次局であるマトリックススイッチャ装置1にとって最も高い信頼性とリアルタイム性とが要求される処理だからである。
CPU13は、その後再起動が完了する(リセットから再起動完了までの時間は例えば1分程度である)と、今度はバックアップ用のCPUとしての役割を果たすために、Webサーバー用のプログラムを稼動して、上述のような設定内容データ要求コマンドや設定コマンドをCPU14(メインのCPU)に転送する。CPU14は、それらのコマンドに基づいて前述の(3)の設定内容データの送信処理や(4)の設定処理や(5)の設定コマンド転送処理を実行する。
また、その後CPU14に障害が発生した場合にも、再び同様にしてCPU13とCPU14とがメインとバックアップとの役割を交代する。
このように、1次局であるマトリックススイッチャ装置1では、2つのCPU13及び15のうち、現在バックアップ用となっているCPUがWebサーバーとしての処理を実行する。したがって、マトリックススイッチャ装置1は、1台の装置ではあるが、機能的にはWebサーバーと通常の1次局とに分けられる。図6は、図1の信号切替システムの構成を、マトリックススイッチャ装置1をWebサーバーとして機能する部分1(1)と通常の1次局として機能する部分1(2)とに概念的に分けて描き直した図である。
Webサーバー1(1)とパーソナル・コンピュータ6との間の通信と、Webサーバー1(1)とマトリックススイッチャ装置2との間の設定処理に関する通信とは、イーサネット8経由で行われる。Webサーバー1(1)と1次局1(2)との間の通信は、イーサネット15(図3)やイーサネット8経由で行われる。1次局1(2)とマトリックススイッチャ装置3〜4,リモートコントロール装置5との間の通信と、1次局1(2)とマトリックススイッチャ装置2との間の切替処理に関する通信とは、S−BUS7経由で行われる。
次に、この信号切替システムにおいてパーソナル・コンピュータ6の操作によってマトリックススイッチャ装置の設定が行われる様子を、図6のようにマトリックススイッチャ装置1をWebサーバー1(1)と1次局1(2)とに分けた図を用いて具体的に説明する。
パーソナル・コンピュータ6を操作するオペレータが、Webブラウザで図4のリスト画面のページを表示させてNo.3のDevice(イーサネットのインターフェースを有しない2次局であるマトリックススイッチャ装置3)を選択すると、マトリックススイッチャ装置3についての設定画面のページが表示される。このうちの図5のリファレンス設定用の画面で、或るSlotについてリファレンス信号のチャンネルを選択すると、図7に(a)として示すように、パーソナル・コンピュータ6のWebブラウザからWebサーバー1(1)に、その選択されたチャンネルのリファレンス信号を当該Slotについて使用させる設定コマンドであって、マトリックススイッチャ装置3のIDを含んだXMLプロトコルのコマンドが、イーサネット8経由で送信される。
図8は、2次局に対するこの設定コマンドの全文を示す図であり、矢印(A)を付したタグが、どのチャンネルのリファレンス信号を使用するかを指定するものである。また、矢印(B)を付したタグが、2次局のIDを示すもの(ここではsecond=“0” third=“0”という記載をしているが、マトリックススイッチャ装置3の場合には、図4のリスト画面で2ndID,3rdIDの値がそれぞれ2,0となっているように、second=“2” third=“0”となる)である。
これに対し、図9は、マトリックススイッチャ装置1(1次局1(2))に対する同じ設定コマンドを示しており、矢印(A)を付したタグは図8と同じものである。この設定コマンドには、図8で矢印(B)を付したようなIDを示すタグは含まれていない。
図7に(b)として示すように、Webサーバー1(1)は、WebブラウザからのこのXMLプロトコルの設定コマンドを、イーサネット経由15で1次局1(2)に転送する。
1次局1(2)は、図7に(c)として示すように、この設定コマンドに基づき、1次局1(2)に設けられたマトリックススイッチャ装置3,4,リモートコントロール装置5用のテーブルT1,T2,T3(図2を用いて説明した1次局のテーブル)のうちのマトリックススイッチャ装置3用のテーブルT1内の、当該Slotについてのリファレンス信号のチャンネルのデータのアドレス位置に、選択されたチャンネルを示すデータを格納する。
また、1次局1(2)は、図7に(d)として示すように、この設定コマンドをS−BUS用のプロトコルに変換して、S−BUS7経由でマトリックススイッチャ装置3に転送する。S−BUSでは、この設定コマンドは、16進数表記で例えば「02 84 1F A0 22」というようなコマンドになる。これは、先頭から、2ndIDが「2」の2次局に対し、データ転送コマンド「84」(1次局が送信元となり、2次局のメモリ内の指定したアドレスへのデータの上書きを指示するコマンド)で、アドレス「1FA0」(図5の設定画面で選択を行ったSlotについてのリファレンス信号のチャンネルのデータを格納すべきアドレス位置)に、データ「22」(図5の設定画面で選択したチャンネルを示すデータ)の上書きを指示する、という内容のコマンドである。
マトリックススイッチャ装置3は、図7に(e)として示すように、この設定コマンドに応じて、マトリックススイッチャ装置3のテーブルT(図2を用いて説明した2次局のテーブル)内の、当該Slotについてのリファレンス信号のチャンネルのデータのアドレス位置に、選択されたチャンネルを示すデータを格納する。このようにして、パーソナル・コンピュータ6の操作に基づくマトリックススイッチャ装置3の或るSlotについてのリファレンス設定が完了する。
以上に説明したように、この信号切替システムでは、イーサネットのインターフェースを有するマトリックススイッチャ装置1,2とイーサネットのインターフェースを有しないマトリックススイッチャ装置3,4やリモートコントロール装置5との両方の設定操作を、イーサネット8経由でパーソナル・コンピュータ6のWebブラウザで行うことができる。
そして、メインのCPUの他にバックアップ用のCPUを設けた一般的なバックアップシステムでは、メインのCPUが正常に動作しているとき、バックアップ用のCPUは、メインのCPUの障害発生に備えてメインのCPU内のデータをトレースしているだけであり、メインのCPUと同じ処理能力を有していながら負荷のかかる処理を実行していないのに対し、1次局であるマトリックススイッチャ装置1の制御部12では、CPU13,14のうちのメインのCPUが正常に動作しているとき、残りのバックアップ用のCPUが、負荷の大きいWebサーバーとしての処理を実行している。これにより、メインのCPUが切替処理・切替コマンド転送処理を高い信頼性及びリアルタイム性を維持して実行することができ、またバックアップ用のCPUにWebサーバーとしての処理の負荷を原因として障害が発生しても切替処理・切替コマンド転送処理に支障をきたすことがない。
そして、バックアップ用のCPUは元々一般的に設けられるものであり、また、CPU13,14としては、1つのCPUで切替処理・切替コマンド転送処理とWebサーバーとしての処理との両方を実行させる場合のような非常に処理能力の高いCPUを用いる必要はないので、Webサーバー機能を持たせたことによってマトリックススイッチャ装置1が高価格化することはない。
これにより、高い信頼性及びリアルタイム性を要求される切替処理・切替コマンド転送処理とWebサーバーとしての処理とを経済的に実行できるマトリックススイッチャ装置1により、イーサネットのインターフェースを有するマトリックススイッチャ装置1,2とイーサネットのインターフェースを有しないマトリックススイッチャ装置3,4やリモートコントロール装置5との両方の設定操作を、イーサネット8経由でパーソナル・コンピュータ6のWebブラウザで行うことができるようになっている。
本発明を適用したマトリックススイッチャ装置を用いた信号切替システムの全体構成例を示す図である。 S−BUS上の1次局,2次局に設けられる設定データ格納用のテーブルを示す図である。 本発明を適用したマトリックススイッチャ装置の構成の概要を示す図である。 バックアップ用のCPUによるWebページを示す図である。 バックアップ用のCPUによるWebページを示す図である。 図1のシステム構成を、マトリックススイッチャ装置1をWebサーバーと通常の1次局とに分けて描き直した図である。 2次局の設定時の処理の流れを示す図である。 2次局に対するXMLプロトコルの設定コマンドを例示する図である。 1次局に対するXMLプロトコルの設定コマンドを例示する図である。
符号の説明
1〜4 マトリックススイッチャ装置、 1(1) Webサーバー、 1(2) 1次局、 5 リモートコントロール装置、 6 パーソナル・コンピュータ、 7 S−BUS、 8 イーサネット、 11 スイッチャ部、 12 制御部、 13 メインのCPU、 14 バックアップ用のCPU

Claims (5)

  1. 複数本の入力信号線と複数本の出力信号線との交差箇所にそれぞれ接続スイッチが設けられたスイッチャ部と、前記スイッチャ部を制御する制御部とで構成され、
    前記制御部に、それぞれ汎用ネットワークのインターフェース及び専用通信線のインターフェースを有するメインの制御手段とバックアップ用の制御手段とが設けられたマトリックススイッチャ装置において、
    前記バックアップ用の制御手段は、Webサーバー用のプログラムを稼動して、前記汎用ネットワーク経由でWebブラウザから自己のマトリックススイッチャ装置及び/または汎用ネットワークのインターフェースを有しない他のマトリックススイッチャ装置に対する設定コマンドを受信したことに基づいて当該設定コマンドを前記メインの制御手段に転送し、
    前記メインの制御手段は、
    前記専用通信線経由で自己のマトリックススイッチャ装置に対する切替コマンドを受信したことに基づいて前記スイッチャ部の入力信号線と出力信号線との接続関係を切り替える切替処理と、
    前記専用通信線経由で他のマトリックススイッチャ装置に対する切替コマンドを受信したことに基づいて当該他のマトリックススイッチャ装置に前記専用通信線経由で当該切替コマンドを転送する切替コマンド転送処理と、
    前記バックアップ用の制御手段から自己のマトリックススイッチャ装置に対する前記設定コマンドを受信したことに基づいて自己のマトリックススイッチャ装置の設定を行う設定処理と、
    前記バックアップ用の制御手段から汎用ネットワークのインターフェースを有しない他のマトリックススイッチャ装置に対する前記設定コマンドを受信したことに基づいて当該設定コマンドを前記専用通信線用のプロトコルに変換して前記専用通信線経由で当該他のマトリックススイッチャ装置に転送する設定コマンド転送処理と
    を実行することを特徴とするマトリックススイッチャ装置。
  2. 請求項1に記載のマトリックススイッチャ装置において、
    前記バックアップ用の制御手段は、前記メインの制御手段に障害が発生したとき、前記Webサーバー用のプログラムを終了して、前記メインの制御手段が実行していた前記切替処理及び前記切替コマンド転送処理を実行する
    ことを特徴とするマトリックススイッチャ装置。
  3. 請求項1に記載のマトリックススイッチャ装置において、
    前記バックアップ用の制御手段は、受信したコマンドが、自己のマトリックススイッチャ装置と前記汎用ネットワークのインターフェースを有しない他の1または複数のマトリックススイッチャ装置とのうちのどのマトリックススイッチャ装置に対するものであるかを、前記汎用ネットワーク上で前記バックアップ用の制御手段に付与されているアドレス宛のコマンドに、他のマトリックススイッチャ装置を識別する識別子が含まれているか否かによって識別する
    ことを特徴とするマトリックススイッチャ装置。
  4. 請求項1に記載のマトリックススイッチャ装置において、
    前記メインの制御手段は、前記専用通信線経由で前記汎用ネットワークのインターフェースを有しない他のマトリックススイッチャ装置の現在の設定内容のデータを定期的に取得するとともに、前記バックアップ用の制御手段から前記設定内容のデータの要求があったときにも前記専用通信線経由で前記他のマトリックススイッチャ装置の現在の設定内容のデータを取得し、要求があったときに所定時間内にデータが取得された場合にはそのデータを前記汎用ネットワーク用のプロトコルに変換して前記バックアップ用の制御手段に送信し、要求があったときに前記所定時間内にデータが取得されない場合には、最後に定期的に取得したデータを前記汎用ネットワーク用のプロトコルに変換して前記バックアップ用の制御手段に送信する
    ことを特徴とするマトリックススイッチャ装置。
  5. 複数本の入力信号線と複数本の出力信号線との交差箇所にそれぞれ接続スイッチが設けられたスイッチャ部と、前記スイッチャ部を制御する制御部とで構成され、
    前記制御部に、それぞれ汎用ネットワークのインターフェース及び専用通信線のインターフェースを有するメインの制御手段とバックアップ用の制御手段とが設けられたマトリックススイッチャ装置におけるWebサーバーの構築方法において、
    前記バックアップ用の制御手段が、Webサーバー用のプログラムを稼動して、前記汎用ネットワーク経由でWebブラウザから自己のマトリックススイッチャ装置及び/または汎用ネットワークのインターフェースを有しない他のマトリックススイッチャ装置に対する設定コマンドを受信したことに基づいて当該設定コマンドを前記メインの制御手段に転送するステップと、
    前記メインの制御手段が、前記専用通信線経由で自己のマトリックススイッチャ装置に対する切替コマンドを受信したことに基づいて前記スイッチャ部の入力信号線と出力信号線との接続関係を切り替えるステップと、
    前記メインの制御手段が、前記専用通信線経由で他のマトリックススイッチャ装置に対する切替コマンドを受信したことに基づいて当該他のマトリックススイッチャ装置に前記専用通信線経由で当該切替コマンドを転送するステップと、
    前記メインの制御手段が、前記バックアップ用の制御手段から自己のマトリックススイッチャ装置に対する前記設定コマンドを受信したことに基づいて自己のマトリックススイッチャ装置の設定を行うステップと、
    前記メインの制御手段が、前記バックアップ用の制御手段から汎用ネットワークのインターフェースを有しない他のマトリックススイッチャ装置に対する前記設定コマンドを受信したことに基づいて当該設定コマンドを前記専用通信線用のプロトコルに変換して前記専用通信線経由で当該他のマトリックススイッチャ装置に転送するステップと
    を有することを特徴とするマトリックススイッチャ装置におけるWebサーバーの構築方法。
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