JP2008066637A - 発光体保持部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】LED保持部材100は、基板に対して傾斜するとともに、LEDの底面部の背面を位置決めする傾斜当接面112を備えた。これにより、LEDの底面部の背面をこの傾斜当接面112に当接させることで、LEDの傾斜角度を所定の傾斜角度に維持することができ、端子脚を基板150上に取り付ける際にこの端子脚に引っ張り方向のテンションが加わったとしても、LEDのLED保持部材100からの離脱を防止でき、容易に端子脚を基板150に取り付けることができる。
【選択図】図1
Description
このような保持装置を用いたLEDの保持方法では、まずプリント基板上に保持装置を固定し、本体部の案内孔からLEDの端子脚を挿通してプリント基板に半田付けする。そして、LEDの発光部底面を位置決め部に当接させた後、本体部の上面にそってこの端子脚を折り曲げ、発光部側面を保持部に係合する。
この保持部材900では、ブロック910の固定ピン913をプリント基板に挿通させた後、接着などにより固定する。そして、挿通部912にLED10の発光部11を挿通させ、LED10の底面部12のフランジ部12Aの発光部11側の面を傾斜面911に当接させて接着剤などにより接着固定する。この後、LEDの端子脚13をプリント基板に半田付けなどにより固定する。
また、図6のような従来の保持部材では、LED10の底面部12を傾斜面911に接着固定する必要があるため、接着剤の乾燥工程が必要となり、LED設置作業の作業効率が低下するという問題がある。また、底面部12の発光部11側のフランジ部12Aを傾斜面911に当接させて固定するため、底面部12の背面12B側から突出する端子脚13をプリント基板などに半田付けする際、端子脚13を引っ張ることでLED10と保持部材900との接着が剥離するおそれがあり、LED10の設置作業が困難であるという問題も挙げられる。
この発明によれば、発光体保持部材は、基材に対して傾斜して設けられるとともに、発光体の底面部の端子脚が設けられる他面側を当接可能な傾斜当接面を有する本体部を備えている。これにより、発光体の底面部の他面側をこの傾斜当接面に当接させることで、発光体の傾斜角度を所定の傾斜角度に維持することができる。そして、この発光体保持部材を基材上に取り付けることで、発光体を所定の角度で傾斜させた状態で基材に取り付けることができる。この時、発光体の他面側を傾斜当接面に当接させるので、端子脚を基材上に取り付ける際に端子脚に引っ張り方向のテンションが加わったとしても、発光体が発光体保持部材から離脱することがない。したがって、容易に端子脚を基材に半田付けなどにより固定することができ、作業効率が向上する。
この発明によれば、発光体保持部材は、固定部を有しているため、この固定部を基材に固定するだけで容易に発光体保持部材を基材に取り付けることができる。したがって、発光体の基材への取付作業が容易に実施できる。
この発明によれば、本体部の傾斜当接面に略対向する位置に、本体部に連続して形成される連結部が設けられ、この連結部の基材との当接面に固定部が設けられている。これにより、端子脚を基材に取り付ける際に端子脚に引っ張り方向のテンションが加わったとしても、発光体保持部材の発光部側が連結部により基材に固定されているので、発光体保持部材の発光部側が基材から浮いたり剥離したりせず、良好に発光体の角度を維持した状態で基材に取り付けることが可能となる。
この発明によれば、発光体の端子脚の延出方向には、基材に向かって湾曲する湾曲部が設けられている。これにより、端子脚をこの湾曲部に沿って湾曲させて基材に導くことができる。特に、発光体の発光部を基材に向かって傾斜させて配置する場合、端子脚を基材に向かって折り曲げると、折り曲げ角度が鋭角となり、端子脚に負担が係り破損するおそれがある。これに対して、本発明のように湾曲部に沿って端子脚を湾曲させることで、端子脚の破損を防止することができる。また、湾曲部に沿って端子脚を湾曲させるだけで容易に端子脚を基材の所定位置に導くことができるので、端子脚の基材への取り付け作業も容易となる。
この発明によれば、本体部は、傾斜当接面の長手方向に沿う両側縁に連続するとともに、この傾斜当接面に略直交する側面部を有し、これらの側面部は互いに略平行間に形成されている。これにより、これらの側面部間の距離は傾斜当接面の幅寸法を略同一、すなわち端子脚間の距離寸法と略同一となる。したがって、一対の端子脚でこれらの側面部を挟み込むことができるので、発光体の位置ずれをより確実に防止することができ、より精度よく発光体の傾斜角度を所定の角度に一致させることができる。
この発明によれば、底面部を傾斜当接面に沿わした際に、底面部の一端部を係止部に係止させることができ、発光体を確実に傾斜当接面に位置決めすることができる。したがって、発光体が傾斜当接面の傾斜に沿って移動してしまう不都合を防止でき、より精度よく発光体の角度を調整でき、発光体の設置作業も容易に実施できる。
ここで、本発明の発光体保持部材では、前記係止部は、前記傾斜当接面に対して略直交する方向に立ち上がり、前記底面部の周縁部を当接可能な立上部であることが好ましい。
この発明によれば、係止部は傾斜当接面に対して略直交する方向」に立ち上がる立上部であるので、この立上部に発光体の底面部の周縁部を当接させることで容易に発光体の傾斜方向に対する位置決めを実施することができる。また、発光体保持部材の形状の複雑化せず、簡単な構成で発光体を位置決めすることができる。
図1は、本実施の形態のLED保持部材の斜視図である。図2は、LED保持部材の平面図である。図3は、LED保持部材の側面図である。図4は、LEDの概略構成を示す図である。
また、この傾斜当接面の本体当接面111に対する傾斜角度は、LED10の基板150に対する傾斜角度と略同一角度に形成されている。例えばLED10を基板に対して30度で傾斜させて取り付ける場合、傾斜当接面112の傾斜角度も本体当接面111に対して30度で傾斜して形成されている。
この取付ブロック120の傾斜当接面112と対向する面には、LED挿通部121が切欠形成されている。このLED挿通部121は、傾斜当接面112にLED10の背面12Bを沿わした状態で、LED10の発光部11が挿通される。
次に、上記のようなLED保持部材100を用いて基板150のLED10を設置するLED設置方法について説明する。
LED10を設置する基板150は、固定ピン122Aを挿通するピン挿通孔151、端子脚13を挿通する端子脚挿通孔152、およびLED10の発光部11を挿通する発光部挿通孔153を備えている。
上述したような本実施の形態のLED保持部材100では、基板150に対して所定角で傾斜するLED10の底面部12の背面12Bを位置決め可能な傾斜当接面112を備えている。
このため、LED10は、底面部12の背面12Bを傾斜当接面112に沿わすことで、容易に基板150に対する角度を調整し、維持することができる。したがって、端子脚13を基板150に取り付ける際に端子脚13に引っ張り方向のテンションが加わった場合でも、LED10が傾斜当接面112に押し付けられるため、LED10の傾斜角度や位置のずれを防止できる。したがって、端子脚13を引っ張りながら基板150への半田付けなどの固定作業を実施でき、作業効率を向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態で説明した構成に限定されるものでなく、次のような変形例も含む。
すなわち、図5において、LED保持部材100Aは、本体部110と、湾曲部130と、を備えており、本体部110の一端側に傾斜当接面112が設けられ、本体部110の他端側に湾曲部130が設けられている。そして、湾曲部130の湾曲部対向面131にそれぞれ固定ピン122Aが設けられ、基板150に設けられる図示しないピン挿通孔に固定される。
このような構成では、取付ブロック120が不要となるので、LED保持部材100Aの構成を簡単にできる。また、一対の湾曲部130のそれぞれに固定ピン122Aが設けられているので、基板150にLED保持部材100Aを固定した際に、このLED保持部材100Aの回転方向の移動を規制でき、良好にLED10の傾斜角度を維持できる。
本発明のLED保持部材100は、底面部12の背面12Bを傾斜当接面112にLED10の底面部12の背面12Bを沿わして位置決めすることで、容易に基板150に対する角度を調整し、維持することができ、LED10の基板150への半田付けなどの固定作業を容易に実施でき、作業効率を向上させることができる。
11…発光部
12…底面部
13…端子脚
100…発光体保持部材としてのLED保持部材
110…本体部
112…傾斜当接面
112A…係止部としての立上部
113…側面部
120…連結部としての取付ブロック
122…当接面としての取付当接面
122A…固定部としての固定ピン
130…湾曲部
150…基材としての基板
Claims (8)
- 略板状の底面部、この底面部の一面側から突出形成されて所定波長の光を射出する発光部、および前記底面部の前記発光部が形成されない他面側に接続されるとともに、前記発光部の内部に設けられる発光素子に電力を供給する端子脚を備えた発光体を、基材上に保持する発光体保持部材であって、
前記基材に対して所定角度で傾斜するとともに、前記底面部の前記端子脚が接続される他面側が当接可能な傾斜当接面を有する本体部を備えた
ことを特徴とした発光体保持部材。 - 請求項1に記載の発光体保持部材であって、
前記基材に対向する面に、該発光体保持部材を前記基材に固定する固定部を少なくとも1つ備えた
ことを特徴とした発光体保持部材。 - 請求項2に記載の発光体保持部材であって、
前記傾斜当接面に略対向する位置に、前記本体部に連続して形成されるとともに、前記基材に当接可能な当接面を有する連結部を備え、
前記固定部は、前記連結部の前記当接面に設けられた
ことを特徴とした発光体保持部材。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の発光体保持部材であって、
前記端子脚の延出方向から前記基材に向かって湾曲する湾曲部を備えた
ことを特徴とした発光体保持部材。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の発光体保持部材であって、
前記端子脚は、前記底面部の前記他面側に、所定の間隔を開けて一対配置され、
前記傾斜当接面は、傾斜方向に沿って長手となる略矩形状に形成され、この長手方向に略直交する幅方向の寸法が、前記一対の端子脚の配置間隔と略同一寸法に形成された
ことを特徴とした発光体保持部材。 - 請求項5に記載の発光体保持部材であって、
前記本体部は、前記傾斜当接面の長手方向に沿う両側縁に連続するとともに、前記傾斜当接面と略直交して互いに略平行となる側面部を備えた
ことを特徴とした発光体保持部材。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の発光体保持部材であって、
前記傾斜当接面の一端部に、前記発光体の底面部を係止する係止部が設けられた
ことを特徴とした発光体保持部材。 - 請求項7に記載の発光体保持部材であって、
前記係止部は、前記傾斜当接面に対して略直交する方向に立ち上がり、前記底面部の周縁部を当接可能な立上部である
ことを特徴とした発光体保持部材。
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2006
- 2006-09-11 JP JP2006245380A patent/JP5057728B2/ja active Active
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