JP2008066183A - ヒュージブルリンクユニット - Google Patents

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俊晴 工藤
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Abstract

【課題】簡単な構造でヒュージブルリンクをハウジングの所定位置に確実に保持でき、二次短絡を確実に防止できるヒュージブルリンクユニットの提供。
【解決手段】ヒュージブルリンク11を収容するハウジング本体12と、ハウジング本体に回動自在に一体に取り付けられ、ヒュージブルリンクを挿入されるハウジング本体の開口を閉塞するカバー13とを有する。カバー13を閉じた際に、ヒュージブルリンクに当接し、ヒュージブルリンクをハウジング本体内の所定位置に保持する。カバー13は、閉じた際に、ヒュージブルリンクの端子部14,15を支持する支持部30,31と、端子部を押圧する弾性片32とを有する。支持部は、該支持部を支点として回動可能に端子部を支持し、弾性片32は、ヒュージブルリンクの可溶体18が溶断して二分されたヒュージブルリンクの分割体を各々支持部を支点として回動せしめ、可溶体の溶断点の間隔が拡がるように押圧する。
【選択図】図1

Description

本発明は、一対の端子部及び該一対の端子部を電気的に接続すると共に過電流が流れた際には溶断する可溶体を有するヒュージブルリンクをハウジングに収容したヒュージブルリンクユニットに関する。
ヒュージブルリンクユニットの一例として、図10に示すものが知られている(特許文献1参照)。図10に示すように、一対の端子部81及び一対の端子部81を電気的に接続する可溶体82を有するヒュージブルリンク83がハウジング84に収容されている。このハウジング84は、ヒュージブルリンク83を収容するハウジング本体85と、ハウジング本体85の開口を閉塞するカバー86と、で構成されている。
端子81にはハウジング本体85の内面に係合する係止ランス88が設けられている。係止ランス88がハウジング本体85の内面に係合する所定位置までヒュージブルリンク83がハウジング本体85内に挿入され、ヒュージブルリンク83はハウジング85に保持される。その後、カバー86がハウジング本体85に組み付けられる。
端子部81は不図示の電気回路にそれぞれ接続される。可溶体82に過電流が流れた際には溶断部87が発熱して溶断し、一対の端子部81間の電気的接続が遮断され、端子部81に接続されている電気回路が保護される。
ここで、溶断した可溶体82の溶断点の間隔が狭いと、車両の振動や周辺温度の上昇等による熱膨張によって溶断点が再接続してしまう、所謂二次短絡の虞がある。これを解消するために、回路遮断器のように接触部を機械的に開放させるようにしたもの(特許文献2参照)や、可溶体に曲げ強度低下部を設けて溶断後の可溶体を跳ね上げるようにしたもの(特許文献3参照)や、相手側タブ端子との接続時の接触圧力を利用して、可溶体の溶断部が溶断した際に溶断点の間隔を広げるようにしたもの(特許文献4参照)が提案されている。
特開平9−204870号公報 特開2000−156142号公報 特開2001−325878号公報 特開平9−204872号公報
ところが、上記特許文献1に開示された従来のヒュージブルリンクユニットにおいては、ハウジング本体85とカバー86とが別体とされているため、ハウジング84の部品点数が多い。また、端子部81には係止ランス88が設けられ、これと係合する係合部がハウジング本体85の内面に設けられる。また、ヒュージブルリンク83をハウジング本体85に収容した際に、係止ランス88とハウジング本体85の内面との係合が確実になされているか否か、換言すれば、端子部81が所定位置に配置されているか否かを確認できる構造とする必要がある。そのため、ハウジング84は複雑な形状となり、その小型化を図り難い。加えて、二次短絡の虞がある。
また、上記特許文献2〜4に開示された技術によれば、二次短絡は防止されるものの、上記特許文献2では接触部を機械的に強制開放させるための構造が複雑である。また、上記特許文献3では可溶体の電流経路が複雑な形状となって溶断特性について制約を受ける虞がある。また、上記特許文献4では溶断点の間隔を広げる構造として端子部に複数の弾性接触部を設ける必要があるために端子部の製造コストが上昇すると共に、小型化を図ることが難しい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構造でヒュージブルリンクをハウジングの所定位置に確実に保持することができると共に、二次短絡を確実に防止することができるヒュージブルリンクユニットを提供することにある。
上記目的は、本発明に係る下記(1)〜(3)のヒュージブルリンクユニットにより達成される。
(1)一対の端子部及び該一対の端子部を電気的に接続すると共に過電流が流れた際には溶断する可溶体を有するヒュージブルリンクをハウジングに収容したヒュージブルリンクユニットであって、前記ハウジングが、前記ヒュージブルリンクを収容するハウジング本体と、該ハウジング本体に回動自在に一体に取り付けられて、前記ヒュージブルリンクを挿入される該ハウジング本体の開口を閉塞するカバーと、を有し、前記カバーが、閉じられた際に、前記ヒュージブルリンクに当接し、該ヒュージブルリンクを前記ハウジング本体内の所定位置に保持することを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
(2)前記カバーが、閉じられた際に、前記端子部を支持する支持部と、前記端子部を押圧する弾性片と、を有していることを特徴とする上記(1)に記載されたヒュージブルリンクユニット。
(3)前記支持部が、該支持部を支点として回動可能に前記端子部を支持しており、前記弾性片が、前記可溶体が溶断して二分された前記ヒュージブルリンクの分割体をそれぞれ前記支持部を支点として回動せしめ、前記可溶体の溶断点の間隔が拡がるように押圧することを特徴とする上記(2)に記載されたヒュージブルリンクユニット。
上記(1)の構成のヒュージブルリンクユニットによれば、カバーを回動自在にハウジング本体に一体に取り付けていることで部品点数を削減できる。また、カバーを閉じることでヒュージブルリンクが保持されることから、ヒュージブルリンクをハウジング本体に挿入する際にはヒュージブルリンクに不要な力がかからず、可溶体の溶断特性に悪影響を与えることがない。そして、カバーにヒュージブルリンクの保持構造を持たせることで、ヒュージブルリンクがハウジング本体内の所定位置まで挿入されている場合には、カバーを閉める作業と同時にヒュージブルリンクをハウジング本体内の所定位置に保持することができ、一方、ヒュージブルリンクがハウジング本体内の所定位置まで挿入されていない場合には、カバーが完全には閉まらず、それにより、ヒュージブルリンクがハウジング本体内の所定位置にないことがわかる。そこで、従来のように、端子部の係止ランス及びこれと係合するハウジング本体の係合部を設ける必要がなく、また、係止ランスが係合しているか否かの確認を可能とするための構造を別途設ける必要もないので、ハウジングの小型化が可能となる。
上記(2)の構成のヒュージブルリンクユニットによれば、支持部でヒュージブルリンクの端子部を支持し、さらに、弾性片で端子部を一定方向に押圧することで、がたつきや位置ずれを生じさせることなくヒュージブルリンクを保持することができる。さらに、端子部に接続される相手側端子とのアライメントをフレキシブルに設定することができる。
上記(3)の構成のヒュージブルリンクユニットによれば、支持部を支点として回動可能に端子部を支持し、可溶体が溶断して二分されたヒュージブルリンクの分割体をそれぞれ支持部を支点として回動せしめ可溶体の溶断点の間隔が拡がるように弾性片で押圧することで、可溶体の溶断後の二次短絡を確実に防止することができる。
本発明によれば、簡単な構造でヒュージブルリンクをハウジングの所定位置に確実に保持することができると共に、二次短絡を確実に防止することができるヒュージブルリンクユニットを提供することができる。
以下、本発明に係る複数の好適な実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明に係るヒュージブルリンクユニットの第1実施形態の分解斜視図、図2は図1に示すヒュージブルリンクユニットのハウジングのカバーを閉じた状態での平面図、図3は図1に示すヒュージブルリンクユニットのハウジングのカバーを閉じた状態での正面図、図4は図3におけるI−I線断面図、図5(a)は図1に示すヒュージブルリンクの溶断前の端子の位置を説明する要部平面図、図5(b)は図1に示すヒュージブルリンクの溶断後の端子の位置を説明する要部平面図、図6は図1に示すヒュージブルリンクユニットの変形例の分解斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のヒュージブルリンクユニット10は、ヒュージブルリンク11と、カバー13がヒンジ連結されたハウジング本体12と、を備える。
ヒュージブルリンク11は、第1雌端子部14及び第2雌端子部15と、第1接続部16及び第2接続部17と、可溶体18と、を備えている。
第1雌端子部14は、四角形の筒形状に形成されており、先端部が電気接続部19になっていて、基端部が第1接続部16の基端部に接続されている。電気接続部19内には不図示の相手側雄端子に面接触するための接触片39を有する。そして、第1雌端子部14は、上面の中央部に、四角形の貫通孔である支持孔20が形成されている。第1接続部16は、L字形状に形成されている。
第2雌端子部15は、第1雌端子部14と同様に、四角形の筒形状に形成されており、先端部が電気接続部21になっていて、基端部が第2接続部17の基端部に接続されている。電気接続部21内には不図示の相手側雄端子に面接触するための接触片39を有する。そして、第2雌端子部15は、上面の中央部に、四角形の貫通孔である支持孔22が形成されている。
可溶体18は、第1接続部16の先端部と第2接続部17の先端部とに一体的に接続されており、例えばすず合金等の低融点金属であって、大電流の通過によって生ずるジュール熱によって自ら発熱して溶融する。
ハウジング本体12は、絶縁性の樹脂材料からなり、略直方体の筒形状に形成されており、中央部で切除されたハウジング本体側天板23に隣接する開口部24の縁部には、同じく絶縁性の樹脂材料で形成されたカバー13がヒンジ部25を介して一体的に連結されている。カバー13は、ハウジング本体12と共に一体成形されるために、組立て前の部品点数は1個となり、成形も簡単に行われる。
カバー13は、断面視L字形状に形成されており、ヒンジ部25を中心とする回動により開閉され、開口部24を開放あるいは閉塞する。カバー13は、閉じられた後、不図示のロック機構によってハウジング本体12に係止される。尚、カバー13を閉じた状態で内部が視認できるよう、ハウジング本体12およびカバー13は、透明または半透明の樹脂材料で形成されることが好ましい。
ハウジング本体12は、ハウジング本体側天板23の下方で底板26上に、一対の、第1雌端子収納室27および第2雌端子収容室28が形成されている。第1雌端子収納室27と第2雌端子収容室28とには、ヒュージブルリンク11が組み付けられる際に、第1雌端子部14と第2雌端子15とが挿入される。
カバー13には、カバー側天板29の裏面に、第1支持部30及び第2支持部31と、弾性片32と、が形成されている。
第1支持部30は、第1雌端子部14の支持孔20の外形よりもわずかに小さい相似形状の四角形形状の角部を欠いた八角形をなす突起として形成されており、第1雌端子収容室27の延長線上で弾性片32よりもヒンジ部25に近い位置に配置されている。
第2支持部31は、第1支持部30と同様にして、第2雌端子部15の支持孔22の外形よりもわずかに小さい相似形状の四角形形状の角部を欠いた八角形をなす突起として形成されており、第2雌端子収容室28の延長線上で弾性片32よりもヒンジ部25に近い位置に配置されている。
弾性片32は、T字形状に形成されており、基部33から側方に向けて湾曲形状に突出された一対の押圧部34,35を備えている。弾性片32は、第1雌端子収容室27の延長線上と第2雌端子収容室28の延長線上との間であって第1支持部30および第2支持部31よりもヒンジ部25から離れた位置に配置されている。
図2、図3、図4に示すように、ハウジング本体12の第1雌端子収容室27と第2雌端子収容室28とには、底板26上に位置決め段部37がそれぞれ形成されており、第1雌端子部14と第2雌端子部15とには、第1雌端子収容室27と第2雌端子収容室28とに挿入されていった際に、位置決め段部37に当接する突部38がそれぞれ形成されている。
ハウジング本体12の第1雌端子収納室27と第2雌端子収容室28は、ヒュージブルリンク11の第1雌端子部14と第2雌端子部15との幅寸法よりもわずかに大きい幅寸法を有し、そして、第1雌端子部14と第2雌端子部15とは、突部38が位置決め段部37にそれぞれ当接するだけで位置決めされるために、ヒュージブルリンク11に不要な力がかかることはない。
カバー13が閉じられると、ハウジング本体12の開口部24が閉塞され、カバー13の第1支持部30と第2支持部31とが、第1雌端子部14の支持孔20と第2雌端子部15の支持孔22とにそれぞれ挿入される。
このとき、ヒュージブルリンク11が、突部38を位置決め段部37に当接させる所定位置に配置されていないと、カバー13の第1支持部30と第2支持部31とが、第1雌端子部14の支持孔20と第2雌端子部15の支持孔22とにそれぞれ挿入されずにカバー13が引っ掛かるので、ヒュージブルリンク11が所定位置に配置されていないことがわかる。
また、カバー13の第1支持部30が第1雌端子部14の支持孔20の外形よりも小さく、カバー13の第2支持部31が第2雌端子部15の支持孔22の外形よりも小さいために、第1雌端子部14と第2雌端子部15とは、各支持部30,31にわずかな回動を許容されて支持される。
そして、カバー13が閉じられると、弾性片32の押圧部34,35が、第1雌端子部14と第2雌端子部15とのそれぞれの内側の面に当接し、第1支持部30と第2支持部31とを支点に、可溶体18が溶断して二分されたヒュージブルリンク11の分割体をそれぞれ回動せしめ可溶体18の溶断点の間隔が拡がるように押圧する。
図5(a)に示す状態で第1雌端子部14又は第2雌端子部15の一方から他方へ電流が流れており、定格を超える過電流が流れると、図5(b)に示すように、可溶体18が急激な発熱を起こして溶断する。すると、可溶体18が溶断して二分されたヒュージブルリンク11の分割体のうち、第1雌端子部14を含む分割体は、弾性片32の押圧部34に押圧され、第1支持部30を支点として図中時計回りに、また、第2端子部15を含む分割体は、弾性片32の押圧部35に押圧され、第2支持部31を支点として図中反時計回りにそれぞれ回動され、可溶体18の溶断点の間隔が拡げられる。
以上説明したように、本実施形態のヒュージブルリンクユニット10によれば、カバー13を回動自在にハウジング本体12に一体に取り付けていることで、部品点数を削減できる。また、カバー13を閉じることでヒュージブルリンク11が保持されることから、ヒュージブルリンク11をハウジング本体12に挿入する際にはヒュージブルリンク11に不要な力がかからず、可溶体18の溶断特性に悪影響を与えることがない。そして、カバー13にヒュージブルリンク11の保持構造を持たせることで、ヒュージブルリンク11がハウジング本体12内の所定位置まで挿入されている場合には、カバー13を閉める作業と同時にヒュージブルリンク11をハウジング本体12内の所定位置に保持することができ、一方、ヒュージブルリンク11がハウジング本体12内の所定位置まで挿入されていない場合には、カバー13が完全には閉まらず、それにより、ヒュージブルリンク11がハウジング本体12内の所定位置にないことがわかる。そこで、従来のように、端子部の係止ランス及びこれと係合するハウジング本体の係合部を設ける必要がなく、また、係止ランスが係合しているか否かの確認を可能とするための構造を別途設ける必要もないので、ハウジングの小型化が可能となる。
また、本実施形態のヒュージブルリンクユニット10によれば、支持部30,31でヒュージブルリンク11の端子部14,15を支持し、さらに、弾性片32で端子部14,15を一定方向に押圧することで、がたつきや位置ずれを生じさせることなくヒュージブルリンク11を保持することができる。さらに、端子部14,15に接続される相手側端子とのアライメントをフレキシブルに設定することができる。
また、本実施形態のヒュージブルリンクユニット10によれば、支持部30,31を支点として回動可能に端子部14,15を支持し、可溶体18が溶断して二分されたヒュージブルリンク11の分割体をそれぞれ支持部30,31を支点として回動せしめ可溶体18の溶断点の間隔が拡がるように弾性片32で押圧することで、可溶体18の溶断後の二次短絡を確実に防止することができる。
尚、上述したヒュージブルリンク10の変形例として、図6に示すものは、第1雌端子部14の上面の中央部に円形の貫通孔である支持孔41が形成されており、第2雌端子部15の上面の中央部に円形の貫通孔である支持孔42が形成されている。そして、カバー13のカバー部側天板29の裏面に、第1雌端子部14の支持孔41の外形よりもわずかに小さい相似形状の円柱形状をなす第1支持部43が突起状に形成されているとともに、第2雌端子部15の支持孔42の外形よりもわずかに小さい相似形状の円柱形状をなす第2支持部44が突起状に形成されている。なお、支持孔41,42は、図示した円形の貫通孔に代えて、長円形形状や楕円形形状に形成されても良く、第1支持部43及び第2支持部44とは、図示した円柱形状に代えて、円錐台形状や角柱形状や三角錐形状に形成されても良い。もちろん、それらの場合に、第1支持部及び第2支持部は、支持孔の内形よりもわずかに小さい外形に形成される。
本変形例でも、定格を超える過電流が流れると、可溶体18が急激な発熱を起こして溶断し、可溶体18が溶断して二分されたヒュージブルリンク11の分割体のうち、第1雌端子部14を含む分割体は、弾性片32の押圧部34に押圧され、第1支持部43を支点として図中時計回りに、また、第2端子部15を含む分割体は、弾性片32の押圧部35に押圧され、第2支持部44を支点として図中反時計回りにそれぞれ回動され、可溶体18の溶断点の間隔が拡げられる。
(第2実施形態)
次に、図7を参照して、本発明に係るヒュージブルリンクユニットの第2実施形態について説明する。図7は本発明に係るヒュージブルリンクユニットの第2実施形態の分解斜視図である。尚、以下の各実施形態において、上述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素等については、図中に同一符号あるいは相当符号を付すことによって説明を簡略化あるいは省略する。
図7に示すように、本発明に係る第2実施形態のヒュージブルリンクユニット50は、ハウジング本体12の底板26上における両雌端子収容室27,28に近い位置に、第3支持部51が突出形成されているとともに、カバー13の裏面に第3支持部51に対向配置される第4支持部52が突出形成され、第1雌端子部14の中央部の上面及び下面に支持孔53,54がそれぞれ形成されているとともに、第2雌端子部15の中央部の上面及び下面に支持孔55,56がそれぞれ形成されている。
第3支持部51は、第1雌端子収容室27の延長線上と第2雌端子収容室28の延長線上との間に側板36に平行に配置されており、第4支持部52は、カバー部側天板29の幅と同一の長さを有してカバー部側天板29の裏面に側板36に平行に配置されている。
支持孔54,56には、ハウジング本体12の第1雌端子収納室27と第2雌端子収容室28とにヒュージブルリンク11の第1雌端子部14と第2雌端子部15とが挿入された際に、第3支持部51が挿入される。
支持孔53,55には、カバー13が閉じられた際に、カバー13の第4支持部52が挿入される。これにより、2個の雌端子部14,15は、ハウジング本体12の底板26側からと、カバー13側からの上下方向から位置決めされる。
ヒュージブルリンク11は、定格を超える過電流が流れると、可溶体18が急激な発熱を起こして溶断し、可溶体18が溶断して二分されたヒュージブルリンク11の分割体のうち、第1雌端子部14を含む分割体は、弾性片32の押圧部34に押圧され、第3支持部51および第4支持部52を支点として図中時計回りに、また、第2端子部15を含む分割体は、弾性片32の押圧部35に押圧され、第3支持部51および第4支持部52を支点として図中反時計回りにそれぞれ回動され、可溶体18の溶断点の間隔が拡げられる。
ヒュージブルリンクのハウジング構造の第2実施形態は、上述した第1実施形態と同様の作用効果を奏するが、特に、雌端子部14,15が上下方向から対向して支持されるために、端子保持力を増強させることができる。
(第3実施形態)
次に、図8、図9(a),(b)を参照して、本発明に係るヒュージブルリンクユニットの第3実施形態について説明する。図8は本発明に係るヒュージブルリンクユニットの第2実施形態の分解斜視図、図9(a)は図8に示すヒュージブルリンクの溶断前の端子の位置を説明する要部平面図、図9(b)は図8に示すヒュージブルリンクの溶断後の端子の位置を説明する要部平面図である。
図8に示すように、本発明に係る第3実施形態のヒュージブルリンクユニット60は、カバー13の裏面のヒンジ部25から離れた位置に、第1雌端子収容室27に対応した第5支持部61が突出形成されているとともに、第2雌端子収容室28に対応した第6支持部62が突出形成されており、カバー13の裏面のヒンジ部25に近い位置にあって第5支持部61側に第1雌端子用弾性片63が形成され、カバー13の裏面のヒンジ部25に近い位置にあって第6支持部62側に第2雌端子用弾性片64が形成されている。
両雌端子用弾性片63,64は、ハウジング本体12の第1雌端子収納室27と第2雌端子収容室28とにヒュージブルリンク11の第1雌端子部14と第2雌端子部15とが挿入されてから、カバー13が閉じられた際に、第1雌端子部14と第2雌端子部15とのそれぞれの外側の面に当接する。
図9(a)に示す状態で第1雌端子部14又は第2雌端子部15の一方から他方へ電流が流れており、定格を超える過電流が流れると、図9(b)に示すように、可溶体18が急激な発熱を起こして溶断する。すると、可溶体18が溶断して二分されたヒュージブルリンク11の分割体のうち、第1雌端子部14を含む分割体は、弾性片63に押圧され、第5支持部61を支点として図中時計回りに、また、第2端子部15を含む分割体は、弾性片64に押圧され、第6支持部62を支点として図中反時計回りにそれぞれ回動され、可溶体18の溶断点の間隔が拡げられる。
ヒュージブルリンクのハウジング構造の第3実施形態は、上述した第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明に係るヒュージブルリンクユニットの第1実施形態の分解斜視図である。 図1に示すヒュージブルリンクユニットのハウジングのカバーを閉じた状態での平面図である。 図1に示すヒュージブルリンクユニットのハウジングのカバーを閉じた状態での正面図である。 図3におけるI−I線断面図である。 (a)は図1に示すヒュージブルリンクの溶断前の端子の位置を説明する要部平面図、b)は図1に示すヒュージブルリンクの溶断後の端子の位置を説明する要部平面図である。 図1に示すヒュージブルリンクユニットの変形例の分解斜視図である。 本発明に係るヒュージブルリンクユニットの第2実施形態の分解斜視図である。 本発明に係るヒュージブルリンクユニットの第2実施形態の分解斜視図である。 (a)は図8に示すヒュージブルリンクの溶断前の端子の位置を説明する要部平面図、b)は図8に示すヒュージブルリンクの溶断後の端子の位置を説明する要部平面図である。 従来のヒュージブルリンクユニットの分解斜視図である。
符号の説明
10,50,60 ヒュージブルリンクユニット
11 ヒュージブルリンク
12 ハウジング本体
13 カバー
14 第1雌端子部(端子部)
15 第2雌端子部(端子部)
18 可溶体
20,22 支持孔
30,43 第1支持部(支持部)
31,44 第2支持部(支持部)
32 弾性片
41,42 支持孔
51 第3支持部(支持部)
52 第4支持部(支持部)
53,54 支持孔
55,56 支持孔
61 第5支持部(支持部)
62 第6支持部(支持部)
63 第1雌端子用弾性片(弾性片)
64 第2雌端子用弾性片(弾性片)

Claims (3)

  1. 一対の端子部及び該一対の端子部を電気的に接続すると共に過電流が流れた際には溶断する可溶体を有するヒュージブルリンクをハウジングに収容したヒュージブルリンクユニットであって、
    前記ハウジングが、前記ヒュージブルリンクを収容するハウジング本体と、該ハウジング本体に回動自在に一体に取り付けられて、前記ヒュージブルリンクを挿入される該ハウジング本体の開口を閉塞するカバーと、を有し、
    前記カバーが、閉じられた際に、前記ヒュージブルリンクに当接し、該ヒュージブルリンクを前記ハウジング本体内の所定位置に保持することを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
  2. 前記カバーが、閉じられた際に、前記端子部を支持する支持部と、前記端子部を押圧する弾性片と、を有していることを特徴とする請求項1に記載されたヒュージブルリンクユニット。
  3. 前記支持部が、該支持部を支点として回動可能に前記端子部を支持しており、
    前記弾性片が、前記可溶体が溶断して二分された前記ヒュージブルリンクの分割体をそれぞれ前記支持部を支点として回動せしめ、前記可溶体の溶断点の間隔が拡がるように押圧することを特徴とする請求項2に記載されたヒュージブルリンクユニット。
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