JP2008065371A - デザイン制作支援装置及びデザイン制作支援プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】デザイン制作の目標となる印象を適確に把握することを可能とする。
【解決手段】印象の傾向を示す少なくとも1つの嗜好因子スケールに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群から、選択肢をユーザに選択させ、選択された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上での嗜好評価点を定め、嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と嗜好評価点との補正された距離を算出し、算出された補正された距離に基づいて、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象や実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った印象情報を設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、目標とするデザインの印象、実際に制作されたデザインの印象及びデザインからユーザが受ける印象に基づいてデザイン制作の支援を行うデザイン制作支援装置及びデザイン制作支援プログラムに関する。
企業のコーポレートマーク、商品、プレゼンテーション資料やウェブサイトのページ等に施されたデザインは顧客や使用者等が受ける印象(イメージ)に対して大きな影響を与える。従って、そのデザイン制作においては、企業戦略、商品販売戦略、情報提供等をする者が受け手(ユーザ)に対して与えようとする印象を的確に表現することが重要である。
例えば、商品のデザイン制作をデザイン制作者に依頼して行う場合には、図45に示すように、依頼主であるクライアントが商品やプレゼンテーション資料に必要とされる目標印象を決定し(S100)、デザイン制作者がその印象に合致するデザインの制作を行い(S102)、制作されたデザインの印象の評価を行い(S104)、必要とする印象と現実のデザインの印象との相違に基づいて依頼主はデザイン修正が必要な場合は修正を指示し、修正が必要でない場合には最終的なデザインが決定される(S106)。
このようなデザイン制作の中で、商品、プレゼンテーション資料及びウェブページ等のドキュメントの描画・着色を支援するアプリケーションソフトウェアが多数開発されている。これらの多くは、実際の着色をアプリケーションの使用者に委ねており、デザイン制作に不慣れな使用者は印象を的確に表すことが困難である。
そこで、人間の感性に基づいて処理やドキュメントの印象評価を行う方法についての研究がなされている。
特許文献1には、デザイン制作の際に目標となる印象に関する文字情報を目標イメージとして決定する目標イメージ決定工程と、実際に制作されたデザインの印象に関する文字情報をデザインイメージとして求めるデザインイメージ評価工程とを実行し、イメージに関する文字情報を表示画面の各領域に割り当てたイメージマップ画面と、イメージマップ画面の領域のうち目標イメージ情報に対応する領域に目標イメージ情報と、デザインイメージ情報に対応する領域にデザインイメージと、を重ね合わせて表示する技術が開示されている。
特開2004−102734号公報
ところで、デザイン制作の目標となる印象や実際のドキュメントからユーザが受ける印象を評価するためには、2つ以上の異なる評価の座標軸に沿って評価を行うことが好ましい。そこで、複数の評価軸に沿ってデザインの印象を評価した結果のパターンに応じて、デザイン制作の目標となる印象や実際のドキュメントからユーザが受ける印象を評価する方法が考えられる。
ところが、これまでのデザイン評価技術では、被験者(ユーザ)の嗜好調査データ等を予め統計処理により因子分析した結果に基づいて評価のための評価軸(嗜好因子スケール)を決定しているが、各評価軸のスケールを基本的に連続かつ線形であるとして評価を行っているので、実際に目標としようとするイメージや実際のデザインからユーザが受けるイメージを的確に評価することができない問題がある。
本発明は、上記従来の技術の課題を鑑み、デザイン制作の目標となる目標印象情報や実際のデザインから受けた印象を示すユーザ印象情報をより高い制度で評価することを可能としたデザイン制作支援装置及びデザイン制作支援プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、印象の傾向を示す少なくとも1つの嗜好因子スケールに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群から、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った選択肢をユーザに選択させて取得する情報選択手段と、前記情報選択手段において取得された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上でのドキュメントのデザイン制作の目標とする印象を示す嗜好評価点を定める嗜好評価点設定手段と、嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点との補正された距離を算出する補正距離算出手段と、前記補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点とのマッチング処理を行い、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った印象情報を目標印象情報として設定する目標印象情報決定手段と、を備えることを特徴とするデザイン制作支援装置である。
このデザイン制作支援装置は、コンピュータを、印象の傾向を示す少なくとも1つの嗜好因子スケールに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群から、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った選択肢をユーザに選択させて取得する情報選択手段と、前記情報選択手段において取得された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上でのドキュメントのデザイン制作の目標とする印象を示す嗜好評価点を定める嗜好評価点設定手段と、嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点との補正された距離を算出する補正距離算出手段と、前記補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点とのマッチング処理を行い、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った印象情報を目標印象情報として設定する目標印象情報決定手段と、として機能させることを特徴とするデザイン制作支援プログラムにより実現することができる。
統計的手法により印象の傾向を示す嗜好因子スケールを設定し、その嗜好因子スケールを分割する各スコアについてのユーザの選択度数に基づいて、嗜好因子スケール上の点間の距離を補正する。この補正手法を用いて、ユーザがデザイン制作の目標とすべきとした印象を示す嗜好評価点(嗜好評価パターン)と、印象を端的に表す印象情報の基準点(基準パターン)と、マッチングを行い、マッチング結果に基づいてユーザがデザイン制作の目標とすべき目標印象情報を決定することかできる。
より具体的には、前記補正距離算出手段は、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点とスコアとの距離に、当該スコアに対する選択度数を乗算し、当該嗜好因子スケールのスコアに対する総選択度数を除算して算出される第1の距離と、当該嗜好因子スケール上での前記嗜好評価点とスコアとの距離に、当該スコアに対する選択度数を乗算し、当該嗜好因子スケールのスコアに対する総選択度数を除算して算出される第2の距離と、の差を当該嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点との補正された距離として算出してもよい。
また、基準となる嗜好因子スケールは1つであることに限定されない。前記情報選択手段は、異なる印象の傾向を示す複数の嗜好因子スケールのそれぞれに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群からドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った選択肢を少なくとも1つずつユーザに選択させて取得し、前記嗜好評価点設定手段は、前記複数の嗜好因子スケールのそれぞれについて少なくとも1つ選択された選択肢に応じて、前記複数の嗜好因子スケール上におけるドキュメントのデザイン制作の目標とする印象を示す嗜好評価点の組み合わせからなる嗜好評価パターンを定め、前記補正距離算出手段は、前記複数の嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、前記複数の嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準パターンを構成する基準点と前記嗜好評価パターンの嗜好評価点との補正された距離を算出し、前記目標印象情報決定手段は、前記補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、前記嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準パターンと、前記嗜好評価パターンと、のマッチング処理を行い、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った印象情報を目標印象情報として設定してもよい。
また、前記選択肢群は、形容詞群、カラーパッチ群、カラーパレット群及び具象化された画像群のうちの少なくとも1種としてもよい。これらの選択肢群を用いることによって、ユーザは、本来抽象的であるデザインの印象をより具象化された選択肢の印象に当てはめて、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象をより抽象化された印象表現によって評価することができる。
また、出力画面の領域を複数の分割画面領域に分割し、前記分割画面領域毎に印象情報を割り当て、前記目標印象情報決定手段で決定された目標印象情報が割り当てられた前記分割画面領域に前記目標印象情報決定手段で決定された目標印象情報を表示する出力手段を備えてもよい。
このように、決定された目標印象情報を、所定の印象の傾向を示す嗜好因子スケールで構成される印象マップに割り付けて呈示することによって、ユーザはデザイン制作の目標とすべき印象を直感的かつ視覚的に把握することができる。
また、本発明は、印象の傾向を示す少なくとも1つの嗜好因子スケールに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群から、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った選択肢をユーザに選択させて取得する情報選択手段と、前記情報選択手段において取得された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上での実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象を示す嗜好評価点を定める嗜好評価点設定手段と、嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点との補正された距離を算出する補正距離算出手段と、前記補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点とのマッチング処理を行い、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った印象情報をユーザ印象情報として設定するユーザ印象情報決定手段と、を備えることを特徴とするデザイン制作支援装置である。
このようなデザイン制作支援装置は、コンピュータを、印象の傾向を示す少なくとも1つの嗜好因子スケールに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群から、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った選択肢をユーザに選択させて取得する情報選択手段と、前記情報選択手段において取得された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上での実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象を示す嗜好評価点を定める嗜好評価点設定手段と、嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点との補正された距離を算出する補正距離算出手段と、前記補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点とのマッチング処理を行い、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った印象情報をユーザ印象情報として設定するユーザ印象情報決定手段と、として機能させることを特徴とするデザイン制作支援プログラムにより実現することができる。
統計的手法により印象の傾向を示す嗜好因子スケールを設定し、その嗜好因子スケールを分割する各スコアについてのユーザの選択度数に基づいて、嗜好因子スケール上の点間の距離を補正する。この補正手法を用いて、実際のドキュメントからユーザが受けた印象を示す嗜好評価点(嗜好評価パターン)と、印象を端的に表す印象情報の基準点(基準パターン)と、マッチングを行い、マッチング結果に基づいて実際のドキュメントからユーザが受けるユーザ印象情報を決定することかできる。
より具体的には、前記補正距離算出手段は、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点とスコアとの距離に、当該スコアに対する選択度数を乗算し、当該嗜好因子スケールのスコアに対する総選択度数を除算して算出される第1の距離と、当該嗜好因子スケール上での前記嗜好評価点とスコアとの距離に、当該スコアに対する選択度数を乗算し、当該嗜好因子スケールのスコアに対する総選択度数を除算して算出される第2の距離と、の差を当該嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点との補正された距離として算出してもよい。
また、基準となる嗜好因子スケールは1つであることに限定されない。前記情報選択手段は、異なる印象の傾向を示す複数の嗜好因子スケールのそれぞれに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群から実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った選択肢を少なくとも1つずつユーザに選択させて取得し、前記嗜好評価点設定手段は、前記複数の嗜好因子スケールのそれぞれについて少なくとも1つ選択された選択肢に応じて、前記複数の嗜好因子スケール上における実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象を示す嗜好評価点の組み合わせからなる嗜好評価パターンを定め、前記補正距離算出手段は、前記複数の嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、前記複数の嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準パターンを構成する基準点と前記嗜好評価パターンの嗜好評価点との補正された距離を算出し、前記ユーザ印象情報決定手段は、前記補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、前記嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準パターンと、前記嗜好評価パターンと、のマッチング処理を行い、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った印象情報をユーザ印象情報として設定してもよい。
また、前記選択肢群は、形容詞群、カラーパッチ群、カラーパレット群及び具象化された画像群のうちの少なくとも1種としてもよい。これらの選択肢群を用いることによって、ユーザは、本来抽象的であるデザインの印象をより具象化された選択肢の印象に当てはめて、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象をより抽象化された印象表現によって評価することができる。
また、出力画面の領域を複数の分割画面領域に分割し、前記分割画面領域毎に印象情報を割り当て、前記ユーザ印象情報決定手段で決定されたユーザ印象情報が割り当てられた前記分割画面領域に前記ユーザ印象情報決定手段で決定されたユーザ印象情報を表示する出力手段を備えてもよい。
このように、決定された目標印象情報を、所定の印象の傾向を示す嗜好因子スケールで構成される印象マップに割り付けて呈示することによって、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象を直感的かつ視覚的に把握することができる。
これらのデザイン制作支援装置を組み合わせることによって目標印象情報とユーザ印象情報との相違を容易に把握できるようにユーザに呈示するシステムを構成することもできる。すなわち、印象の傾向を示す少なくとも1つの嗜好因子スケールに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群から、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った選択肢をユーザに選択させて取得する第1の情報選択手段と、前記第1の情報選択手段において取得された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上でのドキュメントのデザイン制作の目標とする印象を示す第1の嗜好評価点を定める第1の嗜好評価点設定手段と、嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記第1の嗜好評価点との補正された距離を算出する第1の補正距離算出手段と、前記第1の補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記第1の嗜好評価点とのマッチング処理を行い、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った印象情報を目標印象情報として設定する目標印象情報決定手段と、前記選択肢群から、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った選択肢をユーザに選択させて取得する第2の情報選択手段と、前記第2の情報選択手段において取得された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上での実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象を示す第2の嗜好評価点を定める第2の嗜好評価点設定手段と、前記嗜好因子データベースを参照して、複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記第2の嗜好評価点との補正された距離を算出する第2の補正距離算出手段と、前記第2の補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記第2の嗜好評価点とのマッチング処理を行い、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った印象情報をユーザ印象情報として設定するユーザ印象情報決定手段と、前記目標印象情報決定手段で設定された目標印象情報と前記ユーザ印象情報決定手段で設定されたユーザ印象情報との相違を示す評価値を算出する評価値算出手段と、を備えることを特徴とするデザイン制作支援装置である。
このようなシステムは、コンピュータを、印象の傾向を示す少なくとも1つの嗜好因子スケールに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群から、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った選択肢をユーザに選択させて取得する第1の情報選択手段と、前記第1の情報選択手段において取得された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上でのドキュメントのデザイン制作の目標とする印象を示す第1の嗜好評価点を定める第1の嗜好評価点設定手段と、嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記第1の嗜好評価点との補正された距離を算出する第1の補正距離算出手段と、前記第1の補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記第1の嗜好評価点とのマッチング処理を行い、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った印象情報を目標印象情報として設定する目標印象情報決定手段と、前記選択肢群から、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った選択肢をユーザに選択させて取得する第2の情報選択手段と、前記第2の情報選択手段において取得された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上での実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象を示す第2の嗜好評価点を定める第2の嗜好評価点設定手段と、前記嗜好因子データベースを参照して、複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記第2の嗜好評価点との補正された距離を算出する第2の補正距離算出手段と、前記第2の補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記第2の嗜好評価点とのマッチング処理を行い、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った印象情報をユーザ印象情報として設定するユーザ印象情報決定手段と、前記目標印象情報決定手段で設定された目標印象情報と前記ユーザ印象情報決定手段で設定されたユーザ印象情報との相違を示す評価値を算出する評価値算出手段と、として機能させることを特徴とするデザイン制作支援プログラムにより実現することができる。
ここで、前記評価値算出手段は、嗜好因子スケール上での前記第1の嗜好評価点と前記第2の嗜好評価点との距離に応じて、前記評価値を算出してもよい。また、基準となる嗜好因子スケールは1つであることに限定されない。前記評価値算出手段は、複数の嗜好因子スケール上での前記第1の嗜好評価点の組み合わせからなる第1の嗜好評価パターンと前記第2の嗜好評価点の組み合わせからなる第2の嗜好評価パターンとのマッチング処理によって前記評価値を算出してもよい。
このように、目標印象情報とユーザ印象情報との相違を示す評価値を算出してユーザに呈示することによって、ユーザに対して目標とすべきデザインの印象と実際のデザインの印象との差異を客観的に把握させることができる。
本発明によれば、デザイン制作の目標となる目標印象情報や実際のデザインから受けた印象を示すユーザ印象情報をより高い精度で評価することができる。
1.装置構成
本発明の実施の形態におけるデザイン制作支援装置は、図1のように、マネジメントサーバ100、クライアントコンピュータ102a,102b・・・及びネットワーク104から構成される。マネジメントサーバ100及びクライアントコンピュータ102a,102b・・・は、ネットワーク104を介して、情報伝達可能に接続される。
マネジメントサーバ100は、図2のように、制御部10、記憶部12、入力部14、出力部16及びネットワークインターフェース部18から基本的に構成される。
制御部10は、記憶部12に保存された嗜好因子スケール設定プログラム及びデザイン制作支援プログラムを読み出して実行する。また、処理に必要なデータを入力部14、ネットワーク104から取り込み、記憶部12に格納する。また、処理に必要な場合には、記憶部12に保持されたデータを読み出して処理に供する。さらに、処理結果を再び記憶部12に格納し、必要に応じて出力部16又はネットワーク104に出力する。
記憶部12は、嗜好因子スケール設定プログラム及びデザイン制作支援プログラム並びに入力部14やネットワークから取り込まれるキーワード等の各種データを格納及び保持する。また、処理に必要とされる印象表現データベース、印象評価データベース、目標印象情報データベース、嗜好情報データベース、デザイン評価データベース、デザインデータベース、ユーザ印象情報データベース、ユーザ嗜好情報データベース、印象マップ表示用データベース、嗜好因子データベース等のデータベースを格納及び保持する。各々のデータベースの内容及び使用方法については後述する。記憶部12としては、主として半導体メモリが用いられるが、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどの記憶装置を用いることもできる。
入力部14は、使用者が処理に必要なデータを入力する際に用いられる。入力部14としては、例えば、キーボード等の文字入力装置やマウス、ライトペン等のポインティングデバイスを用いることができる。また、紙などの記録媒体に作成された既存のプレゼンテーション資料等を電子データとして読み込む場合には、スキャナ等のドキュメント読取装置、音声等を入力する場合にはデジタル信号への変換が可能な音声入力装置を用いることができる。
出力部16は、処理に必要なデータの入力を促す入力画面、制御部10での処理結果を示す出力画面等を表示する。出力部16としては、例えば、ディスプレイ、プリンタ等のドキュメント出力装置を用いることができる。
ネットワークインターフェース部18は、マネジメントサーバ100をネットワーク104と情報伝達可能に接続するために用いられる。
また、クライアントコンピュータ102a,102b・・・もマネジメントサーバ100と同様にコンピュータの基本構成を有する。クライアントコンピュータ102a,102b・・・においても、ネットワーク104を介することによって、マネジメントサーバ100に対して処理に必要な情報を送信したり、マネジメントサーバ100における処理結果を受信したりすることができる。また、以下に示す嗜好因子スケール設定方法及びデザイン制作支援方法の処理の一部をクライアントコンピュータ102で実行させてもよい。
2.嗜好因子スケール設定方法
本実施の形態におけるデザイン評価は、図3のフローチャートに沿って実行される。まず、図3のステップS50における嗜好因子スケールの設定方法について以下に詳細に説明する。
嗜好因子スケールとは、ドキュメントのデザインの印象を評価する際に使用されるスケールである。例えば、図4〜図6に示すような印象マップのX軸及びY軸が嗜好因子スケールに相当する。図4の印象マップの例では、“庶民的”から“洗練”までのデザインの印象の傾向を示すI座標軸と、“男性的”から“女性的”までのデザインの印象の傾向を
示すII座標軸と、の2つの嗜好因子スケールが直交座標として設けられている。ドキュメントのデザインの印象を評価する際には、デザインの印象は印象マップ上の座標で表されることになり、その座標のI座標軸上の位置によりそのデザインが“庶民的”から“洗練”の傾向のどの辺りの印象であるのか、その座標のII座標軸上の位置によりそのデザインが“男性的”から“女性的”の傾向のどの辺りの印象であるのかを示すことができる。
同様に、図5の印象マップの例では、“激しい”から“明るい”までのデザインの印象の傾向を示すIII座標軸と、“静的”から“遊び”までのデザインの印象の傾向を示すIV座標軸と、の2つの嗜好因子スケールが直交座標として設けられている。ドキュメントのデザインの印象を評価する際には、デザインの印象は印象マップ上の座標で表されることになり、その座標のIII座標軸上の位置によりそのデザインが“激しい”から“明るい”の傾向のどの辺りの印象であるのか、その座標のIV座標軸上の位置によりそのデザインが“静的”から“遊び”の傾向のどの辺りの印象であるのかを示すことができる。また、図6の印象マップの例では、“本格”から“かわいい”までのデザインの印象の傾向を示すV座標軸と、“シンプル”から“装飾”までのデザインの印象の傾向を示すVI座標軸と、の2つの嗜好因子スケールが直交座標として設けられている。ドキュメントのデザインの印象を評価する際には、デザインの印象は印象マップ上の座標で表されることになり、その座標のV座標軸上の位置によりそのデザインが“本格”から“かわいい”の傾向のどの辺りの印象であるのか、その座標のVI座標軸上の位置によりそのデザインが“シンプル”から“装飾”の傾向のどの辺りの印象であるのかを示すことができる。
このように、各嗜好因子スケールは、ドキュメントのデザインの印象を表す所定の傾向を示すスケールである。具体的なデザインの印象は、図7の例に示すように、複数の嗜好因子スケール上の位置(座標)の組み合わせからなる嗜好因子パターンAによって表すことができる。
嗜好因子スケールは、デザインの印象を端的に表現する形容詞群からなる文字情報、単一の色彩からなるカラーパッチ群、複数の色彩を組み合わせたカラーパレット群、デザインの印象を具象化して表した画像群、デザインの印象を抽象的に表現する抽象画群等の選択肢群の各々ついて、平均的なユーザの母集団に、各選択肢が嗜好因子スケールの傾向に沿って嗜好因子スケールのどの辺りに位置するのかを選択させ、それらの選択結果が示す傾向を統計的に処理することによって定めることができる。
例えば、それぞれ単色の色を表すカラーパッチの群について、“庶民的”から“洗練”までのデザインの印象の傾向を示すI座標軸に沿って、各カラーパッチがI座標軸上のど
の辺りに位置する印象を有するかを多数のユーザに選択させる。具体的には、図8に示すように、I座標軸を「庶民的である」,「やや庶民的である」,「どちらでもない」,「やや洗練されている」,「洗練されている」の5つのスコアに分けて、各カラーパッチがどのスコアの印象を有するかを各ユーザに選択させる。また、“男性的”から“女性的”までのデザインの印象の傾向を示すII座標軸に沿って、各カラーパッチがII座標軸のどの辺りに位置する印象を有するかを多数のユーザに選択させる。具体的には、図9に示すように、II座標軸を「男性的である」,「やや男性的である」,「どちらでもない」,「やや女性的されている」,「女性的されている」の5つのスコアに分けて、各カラーパッチがどのスコアの印象を有するかを各ユーザに選択させる。多数のユーザからなる平均的な母集団による選択結果を統計的に処理することにより、図4に示すように、各カラーパッチの平均的な印象に応じてI座標軸とII座標軸との直交座標系で表される印象マップ上における各カラーパッチの位置(二次元座標)が決定される。また、図10に示すように、I座標軸とII座標軸について平均的なユーザの母集団が各スコアを選んだ度数(選択度数又は選択頻度)を嗜好因子データベースとして登録する。
また、同様に、それぞれ複数の色の組み合わせからなるカラーパレットの群について、“激しい”から“明るい”までのデザインの印象の傾向を示すIII座標軸に沿って、各カラーパレットがIII座標軸上のどの辺りに位置する印象を有するかを多数のユーザに選択させる。具体的には、III座標軸を「激しい」,「やや激しい」,「どちらでもない」,「やや明るい」,「明るい」の5つのスコアに分けて、各カラーパレットがどのスコアの印象を有するかを各ユーザに選択させる。また、“静的”から“遊び”までのデザインの印象の傾向を示すIV座標軸に沿って、各カラーパレットがIV座標軸のどの辺りに位置する印象を有するかを多数のユーザに選択させる。具体的には、IV座標軸を「静的である」,「やや静的である」,「どちらでもない」,「やや遊びがある」,「遊びがある」の5つのスコアに分けて、各カラーパレットがどのスコアの印象を有するかを各ユーザに選択させる。多数のユーザからなる平均的な母集団による選択結果を統計的に処理することにより、図5に示すように、各カラーパレットの平均的な印象に応じてIII座標軸とIV座標軸との直交座標系で表される印象マップ上における各カラーパレットの位置(二次元座標)が決定される。また、図10に示すように、III座標軸とIV座標軸の各スコアについての選択度数(選択頻度)を嗜好因子データベースとして登録する。
また、同様に、それぞれ異なる形状、色彩、模様の組み合わせからなるコーヒーカップの絵の群について、“本格”から“かわいい”までのデザインの印象の傾向を示すV座標軸に沿って、各コーヒーカップの絵がV座標軸上のどの辺りに位置する印象を有するかを多数のユーザに選択させる。具体的には、V座標軸を「本格的」,「やや本格的」,「どちらでもない」,「ややかわいい」,「かわいい」の5つのスコアに分けて、各コーヒーカップの絵がどのスコアの印象を有するかを各ユーザに選択させる。また、“シンプル”から“装飾”までのデザインの印象の傾向を示すVI座標軸に沿って、各コーヒーカップの絵がVI座標軸のどの辺りに位置する印象を有するかを多数のユーザに選択させる。具体的には、VI座標軸を「シンプルである」,「ややシンプルである」,「どちらでもない」,「やや装飾的である」,「装飾的である」の5つのスコアに分けて、各コーヒーカップの絵がどのスコアの印象を有するかを各ユーザに選択させる。多数のユーザからなる平均的な母集団による選択結果を統計的に処理することにより、図6に示すように、各コーヒーカップの絵の平均的な印象に応じてV座標軸とVI座標軸との直交座標系で表される印象マップ上における各コーヒーカップの絵の位置(二次元座標)が決定される。また、図10に示すように、V座標軸とVI座標軸の各スコアについての選択度数(選択頻度)を嗜好因子データベースとして登録する。
なお、印象マップへの情報の割り当て方法はこれに限られるものではなく、対象とするデザインの種類に応じて座標軸の設定を変更することが好ましい。例えば、“ベタ”から“上品”、“色的訴求”から“質的訴求”、“楽しさ”から“高級”、“親近感”から“センス感”、“ダンディ”から“フェミニン”、“濁色”から“清色”、“ハード”から“ソフト”、“重厚”から“繊細”、“堅実”から“メルヘン”、“現実的”から“ファンタジック”、“上質”から“チープ”等の印象の傾向の移り変わりを表す座標軸(嗜好因子スケール)を設定してもよい。
また、本実施の形態では、各嗜好因子スケールを5つのスコアに分割するものとしたが、これに限定されるものではなく、より少ない分割数又はより多い分割数としてもよい。また、各嗜好因子スケールの分割数を互いに異なるものとしてもよい。
また、本実施の形態では、各印象マップは、2つの嗜好因子スケールの直交座標系で表される二次元座標系であるものとして説明したが、1つの嗜好因子スケールで表す一次元座標系であってもよいし、より多数の嗜好因子スケールで表す三次元以上の座標系であってもよい。
さらに、印象マップ上への選択肢の割り付け、及び、各嗜好因子スケールにおける各スコアの選択度数の設定は上記処理に限定されるものではない。嗜好因子スケールの組み合わせ、嗜好因子スケールと選択肢群との組み合わせも上記例に限定されるものではない。また、平均的なユーザの母集団を形成する被験者軍により嗜好評価選択肢による評価結果に基づいて、所定の数量化統計的分析法により決定することもできる。
このように、それぞれ独立した嗜好因子スケールで表される印象マップ、及び、各嗜好因子スケールのスコア毎の選択度数(選択頻度)が統計的に設定されると、図3のステップS0へ処理が移行される。
3.デザイン制作支援方法
本実施の形態におけるデザイン制作支援方法を、図を参照して、以下に詳細に説明する。なお、本願請求項に係る発明における各手段は、以下のデザイン制作支援方法の各工程をコンピュータで処理させることによって実現される。
ここで、デザインの制作を行う者(デザイン制作者)、デザイン制作者に対してデザインの制作を依頼する者(依頼主)及び制作されたデザインの受け手となる者(需用者等)のいずれもシステムを利用する操作者となれる。デザイン制作者、依頼主及び需用者が同一者となる場合もある。また、デザイン評価を行う者は単独でも良いし、複数人であってもよい。
クライアントコンピュータ102a,102b・・・は、ネットワーク104を介して、それぞれマネジメントサーバ100と接続されて通信を行い、いずれもデザイン制作者の端末としても、依頼主の端末としても、需用者の端末としても機能することができる。以下の説明においては便宜上、操作者はマネジメントサーバ100を用いて処理を行うものとする。
デザイン制作支援方法は、図3のように、ステップS50の嗜好因子スケールの設定処理に続く、ステップS10の目標印象決定工程、ステップS20のデザイン印象評価工程、ステップS30のユーザ印象取得工程及びステップS40の印象提示工程を含んでなる。
これらの各工程は、コンピュータで処理可能なデザイン制作支援プログラムをマネジメントサーバ100の記憶部12に格納及び保持し、マネジメントサーバ100によってそのプログラムを実行することによって実現される。
プログラムの処理が開始されると、ステップS0において、図11のように、制御部10はメインメニュー画面1000を出力部16に表示させ、操作者に対して所望の処理を選択するように促す。ここで、メインメニュー画面1000においては、マウスポインタ5が表示され、所望の処理を示す画面位置をクリックすることによって、各処理の実行が開始される。
また、メインメニュー画面1000には、制作の対象となっているデザインの識別番号を入力するボックス15が設けられており、以下の処理において対象となるデータベース等はこのボックス15に入力された番号で識別されることとなる。
例えば、ボックス15に識別番号として“9”を入力し、目標印象決定ボタン20が表示されている位置にマウスポインタ5を移動させ、マウスをクリックすることによって、デザインの識別番号は9となり、ステップS10の目標印象決定工程に処理が移行する。同様に、ステップS20のデザイン印象評価工程、ステップS30のユーザ印象取得工程、ステップS40の印象提示工程に処理を移行させる場合もそれぞれデザイン印象評価ボタン22、ユーザ印象取得ボタン24、印象提示ボタン26が表示されている位置にマウスポインタ5を移動させてマウスをクリックすることによって処理を移行させることができる。
3−1.目標印象決定工程
ステップS10の目標印象決定工程では、制作対象となるデザインに必要とされる印象に関する情報(以下、目標印象情報という)が定められる。目標印象決定工程は、図12に示すフローチャートによって処理される。
本実施の形態では、複数の異なる印象マップ(評価空間)に分布する複数種の選択肢群から目標とする印象に合った情報をユーザに選択させ、その選択された情報からデザイン制作の目標とする印象を表す目標印象情報を得る。
評価空間は、例えば図4〜図6に示すように、印象を表す印象マップとして具現化される。各印象マップには、印象マップを構成する嗜好因子スケールを設定する際に用いられた選択肢群が割り付けられている。これらの選択肢群は、印象マップに対応付けられて印象表現データベースとして予め記憶部12に保存されている。
ステップS10aでは、制御部10は、目標印象入力画面1002a〜1002cを出力部16に表示させる。目標印象入力画面1002a〜1002cは、図13〜図15に示すように、デザインの印象を表現する複数の情報(選択肢)を提示して、依頼主からデザイン制作の目標となる印象にあった情報(選択肢)を選択させるものである。
ステップS10bでは、ユーザは入力部14を用いて、デザインに要求される印象に沿った情報を選択する。制御部10は、出力部16に表示された上記の複数の目標印象入力画像1002a〜1002cを用いて複数種の選択肢群からそれぞれ少なくとも1つの情報(選択肢)をユーザに選択させる。ユーザは、入力部14としてマウスを用いて、図13〜図15に示した目標印象入力画面1002a〜1002cにおいて、それぞれ制作されようとしているドキュメントのデザインに要求される印象にあうカラーパッチ、カラーパレット及びコーヒーカップの絵にマウスポインタ5を合わせてクリックすることによって選択する。ドキュメントのデザインに要求される印象にあう選択肢を選択した後、ユーザはデータ登録ボタン25にマウスポインタ5を合わせてクリックする。これにより、制御部10は、選択されたカラーパッチ、カラーパレット及びコーヒーカップの絵の情報を選択された選択肢として取得する。選択された選択肢は記憶部12に保存される。
なお、印象を表現する情報の選択方法は、これに限られるものではなく、ユーザの入力が容易に行える方法であれば他の方法を用いても良い。
次に、ステップS10cでは、ステップS10bにおいて各印象マップに対応させて選択された選択肢(カラーパッチ、カラーパレット、コーヒーカップの絵)に基づいて嗜好情報データベースが登録される。嗜好情報データベースは、図4〜図6に示した印象マップで表される各評価空間において選択された選択肢の配置位置の組み合わせに応じて登録される。
まず、ステップS10bで選択された情報に基づいて嗜好評価パターンが求められる。例えば、図16に示すように、図13に示す目標印象入力画面1002aにおいてカラーパッチ(図中の第23番目のカラーパッチ)が選択された場合、そのカラーパッチが割り付けられた印象マップ上のI軸上の座標とII軸上の座標とをプロットする。同様に、図14に示す目標印象入力画面1002bにおいてカラーパレットが選択された場合、選択されたカラーパレットが割り付けられたIII軸上の座標とIV軸上の座標とをプロットする。さらに、図9に示す目標印象入力画面1002cにおいてコーヒーカップが選択された場合、選択されたコーヒーカップの絵が割り付けられたV軸上の座標とVI軸上の座標とをプロットする。このようにして得られた嗜好評価パターンは、記憶部12に嗜好情報データベースとして登録される。
このとき、1つの印象マップに対して複数の選択肢が選択されている場合には、それぞれの座標軸(評価軸)上における複数の選択肢の平均位置を示す座標をプロットする。このようにプロットされた嗜好評価パターンaは、各印象マップで表される評価空間において選択された選択肢の配置位置の組み合わせを表す。
ステップS10dでは、嗜好評価パターンに基づいて目標印象情報が決定される。ステップS10dは、図17に示すサブルーチンに沿って処理される。
ステップS10d−1では、まず、嗜好評価パターンにおける各軸における各点について、その点と隣接するスコアとの距離が算出される。
例えば、図18に示すように、各軸の各スコア間の距離を1とした場合、図16の嗜好評価パターンaに含まれるI軸上の点a1(スコア2とスコア3とのちょうど中点に位置する)とそのI軸における隣接するスコア2との距離La2は−0.5、I軸上の点a1とI軸の隣接するスコア3との距離La3は0.5となる。
ステップS10d−2では、嗜好因子データベースに登録されている各軸の各スコアの選択度数に基づいて、嗜好評価パターンにおける各点について、各座標軸における各スコアとの補正後の距離が算出される。補正後の距離は、補正前の距離にスコアの選択度数Nnを乗算し、その値を対応する軸における総てのスコアの選択度数の総和値Ntotalで除算することによって算出される。
I軸上の点a1とI軸上のスコア2との補正前の距離は−0.5であるが、図10の嗜好因子データベースにおけるI軸のスコア2の選択度数N1が50、I軸の総てのスコア1〜5の選択度数の合計値Ntotalが220であるので、I軸上の点a1とI軸上のスコア2との補正後の距離Lb2はLb2=−0.5×50/220=約−0.114となる。同様に、I軸上の点a1とI軸上のスコア3との補正後の距離Lb3はLb3=0.5×100/220=約0.227となる。
次に、I軸上のスコア2とI軸上のスコア1との補正前の距離は−1.0であるが、図10の嗜好因子データベースにおけるI軸のスコア1の選択度数N1が10、I軸の総てのスコア1〜5の選択度数の合計値Ntotalが220であるので、I軸上のスコア2との補正後の距離は−1.0×10/220=約−0.045となる。したがって、I軸上の点a1とI軸上のスコア1との補正後の距離Lb1は、I軸上の点a1とI軸上のスコア2との補正後の距離Lb2とI軸上のスコア2とI軸上のスコア1との補正後の距離とを加算して、Lb1=−0.114−0.045=約−0.159となる。
同様に、I軸上の点a1とI軸上のスコア4との補正後の距離Lb4は、I軸上の点a1とI軸上のスコア3との補正後の距離Lb3とI軸上のスコア3とI軸上のスコア4との補正後の距離とを加算して、Lb4=0.227+1.0×50/220=約0.454となる。さらに、I軸上の点a1とI軸上のスコア5との補正後の距離Lb5は、I軸上の点a1とI軸上のスコア3との補正後の距離Lb3とI軸上のスコア3とI軸上のスコア4との補正後の距離とI軸上のスコア4とI軸上のスコア5との補正後の距離とを加算して、Lb5=0.227+1.0×50/220+1.0×10/220=約0.5となる。
同様に、嗜好評価パターンのI軸以外の嗜好評価スケールにおける点についても各軸のスコアとの補正後の距離を求めることかできる。
ステップS10d−3では、嗜好評価パターンと印象情報毎に定められた基準パターンとのマッチングに基づいて目標印象情報が決定される。
記憶部12には、図19に示すように、印象評価データベースが登録されている。印象評価データベースには、デザインの印象を示す印象情報が登録されている。各印象情報は、ドキュメントのデザインの印象を端的に表す情報であり、一般的には、上記の選択肢群よりも抽象化された広い範囲の印象を示す情報とされる。
本実施の形態では、図20に示すような基準印象マップの全体を所定数に区画し、各区画をドキュメントの印象を示す領域として割り当て、各区画を網羅する概念を印象情報としている。この印象マップにも、座標軸(評価軸)を設けて、その座標軸に沿って印象が所定の傾向で変化していくように印象情報を割り当てる。図20の基準印象マップでは、“暖かい”から“冷たい”までのデザインの暖かさを示すX座標と、“柔らかい”から“硬い”までのデザインの硬さを示すY座標と、の直交する2つの座標軸を設け、それぞれの印象の変化に沿って印象情報が割り当てられている。
印象情報毎に、各々の印象情報が示す印象に合ったプロットの基準パターンが予め定められる。基準パターンは、多数の被験者に対するアンケート等の嗜好調査によって設定することができる。すなわち、被験者の嗜好調査で得られたデータ等を統計処理して因子分析した結果に基づいて、基準印象マップ上の各領域に割り当てられた印象情報と、基準印象マップとは異なる評価軸を有する印象マップに割り当てられた選択肢と、の相関関係に基づいて各印象情報に対する基準パターンを設定する。
例えば、印象情報「ナチュラル」に対する基準パターンは図16のパターンbに示すようなものとなり、印象情報「カジュアル」に対する基準パターンは図16のパターンcに示すようなものとなる。他の印象情報についても同様に基準パターンが設定される。
各印象情報の基準パターンを構成する各点についても、嗜好評価パターンと同様に、嗜好因子スケールの各軸の各スコアに対する距離を算出することができる。すなわち、ステップS10d−1と同様に、まず、嗜好因子スケールの各軸における印象情報の基準パターンを構成する各点について、その点と隣接するスコアとの距離が算出される。次に、ステップS10d−2と同様に、嗜好因子データベースに登録されている各軸の各スコアの選択度数に基づいて、印象情報の基準パターンの各点について、各座標軸における各スコアとの補正後の距離が算出される。補正後の距離は、補正前の距離にスコアの選択度数Nnを乗算し、その値を対応する軸における総てのスコアの選択度数の総和値Ntotalで除算することによって算出する。
嗜好評価パターンと印象情報毎に定められた基準パターンとのマッチング処理には、既存の方法を適用することができる。例えば、図19に示す印象評価データベースに登録されている印象情報群の中から、各嗜好因子スケールにおける嗜好評価パターンを構成する点と印象情報の基準パターンを構成する点との補正された距離の自乗和が最も小さい印象情報を抽出する。この抽出された印象情報は、ユーザがデザインの制作の目標とすべき印象に合わせて選択した選択肢から得られた嗜好評価パターンに最も合った印象情報であり、これがデザイン制作の目標とすべき目標印象情報となる。
例えば、図21に示すように、印象情報「カジュアル」の基準パターンを構成するI軸上の点X1とI軸上のスコア2との補正後の距離Lc2が−0.2であり、嗜好評価パターンを構成するI軸上の点a1とにI軸上のスコア2との補正後の距離Lb2が0.3であった場合、距離Lb2から距離Lc2を減算した値Lb2−Lc2=0.3−(−0.2)=0.5が点a1と点X1とのI軸上の補正後の距離Lx1となる。同様に、印象情報「カジュアル」の基準パターンを構成するII軸上の点X2と嗜好評価パターンのII軸上の点a2との補正後の距離Lx2、基準パターンを構成するIII軸上の点X3と嗜好評価パターンのIII軸上の点a3との補正後の距離Lx3、基準パターンを構成するIV軸上の点X4と嗜好評価パターンのIV軸上の点a4との補正後の距離Lx4、基準パターンを構成するV軸上の点X5と嗜好評価パターンのV軸上の点a5との補正後の距離Lx5、基準パターンを構成するVI軸上の点X6と嗜好評価パターンのVI軸上の点a6との補正後の距離Lx6を算出する。さら、印象情報「カジュアル」に対して補正後の距離Lx1〜Lx6の自乗和Lx12+Lx22+Lx32+Lx42+Lx52+Lx62を算出する。
同様に、他の印象情報に対しても基準パターンと嗜好評価パターンとの各軸に対する補正後の距離の自乗和を算出する。そして、最も自乗和が小さい印象情報を目標印象情報として設定する。設定された目標印象情報はデザイン識別番号に関連付けて目標印象情報データベースとして記憶部12に保持される。
なお、印象情報毎に設定される基準パターンは、年齢(年代)、性別等のユーザの特性に応じてさらに細かく設定されることも好適である。例えば、アンケート等に基づいて印象情報毎に基準パターンを設定する際に、被験者の年齢層や性別毎にアンケート結果を分類して基準パターンを設定する。一方、図13から図15に示すように、ユーザの年代の入力部21やユーザの性別の入力部23を設けてデザインの対象となる閲覧者の特性を取得し、その特性に応じた基準パターンとのマッチング処理を行う。これによって、特定の年齢や性別のユーザの嗜好を適切に評価した印象の評価値を求めることができる。
また、本実施の形態では、カラーパッチ群、カラーパレット群、コーヒーカップの絵群(具象化された画像群)の組み合わせによって嗜好情報データベースを登録したが、これに限定されるものではない。ドキュメントのデザインの印象を表す選択肢群であればよい。
ステップS10d−3が終了すると、メインルーチンに処理が戻される。メインルーチンでは、ステップS0へ処理を戻す。
3−2.デザイン印象評価工程
ステップS0において、デザイン印象評価ボタン22がクリックされると、ステップS20のデザイン印象評価工程に処理が移行される。
ステップS20のデザイン印象評価工程においては、ドキュメントのデザインの印象に関する情報(以下、デザイン印象情報という)が抽出される。デザイン印象評価工程は、図22のフローチャートに沿って処理される。
まず、ステップS20aにおいて、実際のドキュメントデータを取り込み、記憶部12に格納及び保持する。制御部10は、図23のように、デザイン取込画面1004を出力部16に表示して、デザイン制作者に対して評価対象となるデザインに関するドキュメントの入力を促す。
例えば、デザイン制作者はウェブページをデザインし、それを予めネットワーク104上にアップロードしておく。次に、デザイン取込画面1004のURL入力ボックス30にそのウェブページのURLを入力し、デザイン取込画面1004上に表示されたマウスポインタ5をウェブデザイン取込ボタン32に移動させて、マウスをクリックすることによって、デザイン印象評価の対象となるウェブページの取得先を指定する。制御部10は指定を受けると、ネットワーク104を介して、指定されたURLからウェブページのドキュメントデータを取り込む。取り込まれたドキュメントデータは、図24のように、ドキュメントデータの識別情報(例えばURL)と関連付けられてデザインデータベースとして記憶部12に順次蓄積される。
なお、デザインの識別番号に対して、未だデザインデータベースが生成されていない場合には、デザインの識別番号に関連付けて新たなデザインデータベースを生成する。一方、既にデザインの識別番号に対するデザインデータベースが存在している場合には、既存のデザインデータベースに対してドキュメントデータの識別情報及びドキュメントデータが付加的に蓄積される。
また、制作したウェブページのみならず、例えば、競合他社のウェブページのURLを指定することによって、それらのウェブページのドキュメントデータを取り込んで評価することも可能である。
なお、デザイン制作の対象がプレゼンテーション資料、新商品又は企業のブランドロゴ等である場合には、スキャナ等の読取装置を用いて、ドキュメントデータを取り込むことも好適である。この場合、デザイン取込画面1004のドキュメント取込ボタン34をクリックすることによって、既存のドキュメント読取ツールを起動するようにすることが好ましい。
以下の説明では、例として図25のウェブページのドキュメントが取り込まれたものとする。
ステップS20bでは、取り込まれたドキュメントデータが人間に与える印象の評価を行う。デザインの印象評価には、特願2002−187522号等の既存の評価手段を用いることができる。
すなわち、制御部10は被評価ドキュメントの画像データを記憶部12から読み出し、図25のように領域分割する。領域分割には、既存の画像領域分割ツールを用いることができる。次に、面積、位置、大きさ、色平均、他の領域との色差等の物理的特徴量を分割された領域毎に抽出する。
ここで、各領域は、RGB色空間からL***色空間に変換した後に視覚的な特徴量を抽出することが好適である。通常、コンピュータで利用されるドキュメントデータは、不均等色空間であるRGB色空間によって表現されていることが多く、人の感覚に近い分析ができない。そこで、不均等色空間であるRGB色空間から均等色空間であるL***色空間に変換することによって、より人の感性に近い印象として分析・評価することができる。また、L***空間はドキュメントのダイナミックレンジを表現できる点からも好適である。勿論、ドキュメントデータが既にL***色空間で表現されている場合には変換をする必要はない。
また、物理的な特徴量とは、着目領域の面積、着目領域の幅w及び高さh、左上の位置x,y、着目領域全体の色平均、L*成分の平均値、a*成分の平均値、b*成分の平均値、ドキュメント全体の色平均と着目領域全体の色平均の色差ΔL***、着目領域と近接する領域との色平均の色差Δn***、背景と着目領域との色平均の色差Δb***、着目領域内における色の分散、同色数などの特徴をいう。また、ドキュメントデータの背景領域、背景領域を除く最も大きな領域を持つメイン領域及びメイン領域に対してアクセントとなるアクセント領域から平均色を抽出して特徴量としてもよい。
一方、物理的特徴量の組み合わせに対して印象情報を関連付けてデザイン評価データベースとして記憶部12に格納及び保持する。例えば、図26のように、背景領域、背景領域を除く最も大きな領域を持つメイン領域及びメイン領域に対してアクセントとなるアクセント領域の各領域の色彩(図中ではハッチングで示す)の組を生成し、それらの色彩の組から人間が受ける印象を表す印象情報を関連付けて保存しておく。
このデザイン評価データベースに基づいて、実際のドキュメントデータの背景領域、メイン領域及びアクセント領域から平均色を抽出し、その平均色の組み合わせに対応する印象情報を抽出する。抽出された印象情報は、デザインの物理的な特徴からユーザに与えられる印象を示すデザイン印象情報となる。デザイン印象情報は、図24のように、ドキュメントデータの識別番号及び評価対象となったドキュメントデータと関連付けられてデザインデータベースとして記憶部12に格納及び保持される。
例えば、図25のドキュメントデータの背景領域、メイン領域及びアクセント領域の各領域から平均色を抽出すると、図26のデザイン評価データベースに基づいて、「ナチュラル」というデザイン印象情報を求めることができる。
なお、印象に関する情報を抽出するために用いることができる特徴量は、領域の面積、領域の幅w及び高さh、左上の位置x,y、領域全体の色平均、L*成分の平均値、a*成分の平均値、b*成分の平均値、全体の色平均と着目領域全体の色平均の色差ΔL***、着目領域と近接する領域との色平均の色差Δn***、背景と着目領域との色平均の色差Δb***、着目領域内における色の分散、同色数を用いてもよい。
また、これらの特徴量を組み合わせた条件とドキュメントの印象に関する表現情報とを関連付けた多次元の表現情報データベースを用いてもよい。このように、出来る限り多くの特徴量を組み合わせることにより、ドキュメントが人間に与える印象をより詳細なものとすることができる。特に、ドキュメント領域間の色差など、異なるドキュメント領域間の特徴量の差異を含んだ条件を用いることにより、被評価ドキュメントの中で強いコントラストを持つ箇所等から受ける印象を表す表現情報を抽出することも可能となる。
また、ドキュメントデータから得られた物理的特徴量そのものをデザイン印象情報とすることも好適である。例えば、ドキュメントデータの背景領域、メイン領域及びアクセント領域の平均色の組み合わせ自体をカラーパレットとしてデザイン印象情報としても良い。
また、本実施の形態では、ドキュメントである画像データを複数の領域に分割して処理を行ったが、1つのドキュメント全体から特徴量を抽出してデザイン印象情報を決定してもよい。
デザイン印象が選定されると、デザイン印象評価工程を終了し、制御部10は、ステップS0に制御を戻す。
3−3.ユーザ印象取得工程
ステップS0において、ユーザ印象取得ボタン24がクリックされると、ステップS30のユーザ印象取得工程に処理が移行される。
ステップS30のユーザ印象取得工程では、ステップS20で取り込まれたドキュメントデータについてユーザが持つ印象(以下、ユーザ印象情報という)の取得を行う。ユーザ印象取得工程は、図27に示すフローチャートによって処理される。
まず、ステップS30aにおいて、制御部10は、ドキュメントデータ選択画面1006を出力部16に表示させ、ステップS20で取り込まれたドキュメントデータのうち印象取得の対象となるドキュメントデータの選択を促す。
ドキュメントデータ選択画面1006は、図28のように、記憶部12のデザインデータベースに保持されているドキュメントデータに関する情報を画面上に列挙して表示し、いずれのドキュメントデータに対するユーザ印象情報を取得するか、を選択させるものが好適である。ただし、ドキュメントデータ選択画面1006の態様はこれに限られるものではなく、デザインデータベースに保持されているドキュメントデータの選択が可能であれば良い。
ドキュメントデータに対する印象の入力を行うユーザは、マウス等の入力部14を用いて、ドキュメントデータ選択画面1006のドキュメントデータ(画像データ)に関する各情報に設けられたチェックボックス40へマウスポインタ5を移動させ、マウスをクリックすることによって情報を選ぶ。次に、選択決定ボタン42にマウスポインタ5を移動させてマウスをクリックすることにより、ドキュメントデータの選択を決定する。
ステップS30bでは、制御部10は、ユーザ印象入力画面1008a〜1008cを出力部16に表示させ、ドキュメントデータを見たユーザが受ける印象の入力を促す。
ユーザ印象入力画面1008a〜1008cは、図29〜図31のように、選択されたドキュメントデータの内容を表示する領域43と、デザインの印象を表現する情報を列挙表示する領域44とに分割される。
制御部10は、記憶部12に保持されているデザインデータベースから、ステップS30aで選択されたドキュメントデータを読み出し、そのドキュメントデータをドキュメントデータ表示領域43に画像形成して表示する。例えば、ウェブページのドキュメントデータが選択された場合、図29〜図31のように、デザインデータベースからそのドキュメントデータのURLを読み出し、そのURLからそのドキュメントデータを取り込んでディスプレイ上に表示する。
さらに、制御部10は、記憶部12に保持されている印象表現データベースからデザインの印象を表現する情報(選択肢)を読み出し、印象表現表示領域44に表示させる。印象表現データベースに含まれる印象を表現する情報は、ステップS10の目標印象決定工程と同様、デザインの印象を端的に表現する形容詞群からなる文字情報、単一の色彩からなるカラーパッチ群、複数の色彩を組み合わせたカラーパレット群、デザインの印象を具象化して表した画像群、デザインの印象を抽象的に表現する抽象画群等から適宜選択して用いることが好適である。
例えば、選択肢としてカラーパッチが選択された場合、図29に示すように、印象情報データベースから複数のカラーパッチを読み出して印象表現表示領域44に表示させる。同様に、カラーパレット、具象化された画像(コーヒーカップの絵)についても、図30,図31のように印象表現表示領域44に表示させる。このとき、複数種の選択肢群についてデザインの印象に合った選択肢を選択させるための画像を印象表現表示領域44に並べて表示させたり、適宜切り換えて表示させたりする方法を採ることが好ましい。また、図13〜図15と同様に、ユーザの年齢や性別等を取得するためのチェックボックス等を設けて、年代や性別等のユーザの特性を取得できるようにしてもよい。
次に、ステップS30cにおいて、ユーザは、入力部14を用いて、ドキュメントデータ表示領域43に表示されたドキュメントのデザインを見たときに感ずる印象に合った選択肢を選択する。
例えば、図29のように、カラーパッチが列挙された印象表現表示領域44にマウスポインタ5を表示しておき、ユーザはマウスを用いて、デザインから受ける印象に合致するカラーパッチにマウスポインタ5を移動させ、マウスをクリックして選択する。カラーパッチの選択が終了すると、マウスポインタ5を決定ボタン47の位置まで移動させてマウスをクリックすることによって、選択されたカラーパッチが記憶部12に保存される。同様に、図30,図31の印象表現表示領域44においてもそれぞれデザインに要求される印象にあうカラーパレット及びコーヒーカップの絵にマウスポインタ5を合わせてクリックすることによって選択し、選択した後に決定ボタン47にマウスポインタ5を合わせてクリックすることによって、選択されたカラーパレット及びコーヒーカップの絵を入力することができる。選択された選択肢は記憶部12に保存される。
ユーザの印象を取得する方法はこれに限られるものではない。すなわち、ユーザがドキュメントデータのデザインに対する印象を容易に入力できるものであれば良い。
次に、ステップS30dでは、ステップS30cにおいて選択された選択肢(カラーパッチ、カラーパレット、コーヒーカップの絵)に基づいてユーザ嗜好情報データベースが登録される。ユーザ嗜好情報データベースは、図4〜図6に示した印象マップで表される各評価空間において選択された選択肢の配置位置の組み合わせに応じて登録される。
まず、ステップS30cで選択された情報に基づいてユーザ嗜好評価パターンが求められる。上記目標印象情報決定処理と同様に、図16に示すように、図29に示すユーザ印象入力画面1008aにおいてカラーパッチ(図中の第23番目のカラーパッチ)が選択された場合、そのカラーパッチが割り付けられた印象マップ上のI軸上の座標とII軸上の座標とをプロットする。同様に、図30に示すユーザ印象入力画面1008bにおいてカラーパレットが選択された場合、選択されたカラーパレットが割り付けられたIII軸上の座標とIV軸上の座標とをプロットする。さらに、図31に示すユーザ印象入力画面1008cにおいてコーヒーカップが選択された場合、選択されたコーヒーカップの絵が割り付けられたV軸上の座標とVI軸上の座標とをプロットする。このようにして得られたユーザ嗜好評価パターンは、記憶部12にユーザ嗜好情報データベースとして登録される。
このとき、1つの印象マップに対して複数の選択肢が選択されている場合には、それぞれの座標軸(評価軸)上における複数の選択肢の平均位置を示す座標をプロットする。このようにプロットされたユーザ嗜好評価パターンは、各印象マップで表される評価空間において選択された選択肢の配置位置の組み合わせを表す。
ステップS30eでは、ステップS30dで求められたユーザ嗜好評価パターンに基づいて、ユーザ印象情報が決定され、ユーザ印象情報データベースが登録される。この処理には、ステップS10の目標印象決定工程で用いられた印象評価データベースが使用される。
ステップS30eの処理は、図32に示すサブルーチンに沿って行われる。ステップS30e−1では、まず、ステップS30dで求められたユーザ嗜好評価パターンにおける各軸における各点について、その点と隣接するスコアとの距離が算出される。この処理は、ステップS10d−1と同様である。ステップS30e−2では、嗜好因子データベースに登録されている各軸の各スコアの選択度数に基づいて、ステップS30dで求められた嗜好評価パターンにおける各点について、各座標軸における各スコアとの補正後の距離が算出される。この処理は、ステップS10d−2と同様である。すなわち、補正後の距離は、補正前の距離にスコアの選択度数Nnを乗算し、その値を対応する軸における総てのスコアの選択度数の総和値Ntotalで除算することによって算出される。
ステップS30e−3では、ステップS30dにおいて求められたユーザ嗜好評価パターンと印象情報毎に定められた基準パターンとのマッチングに基づいてユーザ印象情報が決定される。この処理は、ステップS10d−3と同様である。すなわち、図19に示すように印象評価データベースに登録されている各印象情報の基準パターンとS30dで求められたユーザ嗜好評価パターンとのマッチング処理によって、ユーザ嗜好評価パターンを構成する点と印象情報の基準パターンを構成する点との距離の自乗和が最も小さい印象情報をユーザ印象情報として抽出する。抽出されたユーザ印象情報は、図33に示すように、評価対象となったデザイン識別番号及びドキュメントに関連付けてユーザ印象情報データベースに登録される。ユーザ印象情報は、実際に制作されたドキュメントのデザインからユーザが受ける印象を示す印象情報である。
なお、目標印象情報と同様に、印象情報毎に設定される基準パターンは、年齢(年代)、性別等のユーザの特性に応じてさらに細かく設定されることも好適である。例えば、アンケート等に基づいて印象情報毎に基準パターンを設定する際に、被験者の年齢層や性別毎にアンケート結果を分類して基準パターンを設定する。一方、図29から図31に示すように、ユーザの年代の入力部21やユーザの性別の入力部23を設けてデザインの対象となる閲覧者の特性を取得し、その特性に応じた基準パターンとのマッチング処理を行う。これによって、特定の年齢や性別のユーザの嗜好を適切に評価した印象の評価値を求めることができる。
また、本実施の形態では、カラーパッチ群、カラーパレット群、コーヒーカップの絵群(具象化された画像群)の組み合わせによって嗜好情報データベースを登録したが、これに限定されるものではない。ドキュメントのデザインの印象を表す選択肢群であればよい。
ステップS30e−3が終了すると、メインルーチンに処理が戻される。メインルーチンでは、ステップS0へ処理を戻す。
3−4.印象提示工程
ステップS0において、印象提示ボタン26がクリックされると、ステップS40の印象提示工程に処理が移行される。ステップS40の印象提示工程は、図34に示すフローチャートに沿って実行され、ステップS10で求めた目標印象情報データベース及び嗜好情報データベースの内容、ステップS20で求めたデザイン印象情報、及び、ステップS30で求めたユーザ印象情報データベース及びユーザ嗜好情報データベースの内容の表示を行う。
まず、ステップS40aにおいて、制御部10は、表示選択画面1010を出力部16に表示させ、いずれの情報の表示を行うかを操作者に選択させる。
表示選択画面1010では、図35のように、表示の対象となるデザインの識別番号を入力ボックス54に入力する。また、チェックボックス50を選択して、決定ボタン52をクリックすることによって、目標印象情報データベース及び嗜好情報データベースの比較表示、デザイン印象情報の表示、並びに、ユーザ印象情報データベース及びユーザ嗜好情報データベースの比較表示のいずれか1つ以上を選択する。
次に、表示する情報の入力を受けた制御部10は、ステップS40bにおいて、印象マップ画面1012上に目標印象情報、デザイン印象情報、ユーザ印象情報を表示する。印象マップ画面1012は、図36に示すように、図20に示した印象マップを表示するものである。印象マップ画面1012は、複数の領域に分割されており、各々の領域に領域識別番号が付与されている。
一方、記憶部12には、図37に示すように、印象表示用データベースとして、領域識別番号毎に印象を表現する印象情報が対応付けられて保持されている。制御部10は、印象表示用データベースを参照することによって、目標印象情報、デザイン印象情報、ユーザ印象情報が対応付けられている領域識別番号を抽出し、抽出された領域識別番号が付与された印象マップ画面1012上の領域に対応する印象情報を表示する。
ステップS40aにおいて目標印象情報の表示が選択された場合、目標印象情報データベースが参照され、ステップS40aにおいて指定されたデザイン識別番号に関連付けて登録されている目標印象情報が抽出される。そして、印象表示用データベースが参照され、図38のように、抽出された目標印象情報に関連付けて登録されている領域識別番号に対応する印象マップ画面1012上の領域に目標印象情報を重ね合わせて表示する。
ステップS40aにおいてデザイン印象情報が選択された場合、デザインデータベースが参照されて、図39のように、指定されたデザイン識別番号に関連付けられたデザイン印象情報が印象マップ画面1012に重ね合わせて表示される。このとき、デザインデータベースに含まれるドキュメントデータ毎に情報の表示色を変更する等して、表示された情報の識別を容易にすることが好ましい。また、各々のデザイン印象情報の代わりに、又は、各々のデザイン印象情報と併せて、それらに対応するドキュメントデータ自体を表示することも好適である。このとき、デザインデータベースに含まれるドキュメントデータ毎に情報の表示色を変更する等して、複数のデザインについてのデザイン印象情報を同時に表示させてもよい。
ステップS40aにおいてユーザ印象情報の表示が選択された場合、ユーザ印象情報データベースが参照され、指定されたデザイン識別番号に関連づけられたユーザ印象情報が抽出される。そして、印象表示用データベースが参照され、図40のように、抽出されたユーザ印象情報に関連付けて登録されている領域識別番号に対応する印象マップ画面1012上の領域に抽出されたユーザ印象情報を重ね合わせて表示する。このとき、ユーザ印象情報データベースに含まれるドキュメントデータ毎に情報の表示色を変更する等して、複数のデザインについてのユーザ印象情報を同時に表示させてもよい。
本実施の形態では、デザインの印象の傾向を示すI座標〜VI座標の座標軸(嗜好因子スケール)で表される嗜好評価パターンと各印象情報の基準パターンとマッチング処理によって、ドキュメントのデザイン制作の目標とすべき目標印象情報、及び、実際のドキュメントを見たユーザが受けるユーザ印象情報を同一の基準印象マップ上に表現する。これにより、ユーザは、デザイン制作の目標とすべき印象や実際のデザインから受ける印象を同一の印象の傾向を示す印象マップ上の位置で直感的に把握することができる。
さらに、ステップS40aにおいて、目標印象情報とデザイン印象情報の両方が選択された場合、図41のように、デザイン識別番号に関連付けられた目標印象情報及びデザイン印象情報の両方を印象マップ画面1012に重ね合わせて表示させてもよい。同様に、目標印象情報とユーザ印象情報の両方が選択された場合、デザイン印象情報とユーザ印象情報の両方が選択された場合、又は目標印象情報、デザイン印象情報及びユーザ印象情報の全てが選択された場合にも各々の情報を印象マップ画面1012に重ね合わせて表示させてもよい。
このように、目標印象情報、デザイン印象情報及びユーザ印象情報を1つの印象マップ画面1012に重ね合わせて表示することによって、デザイン制作者、依頼主及びユーザがデザイン制作の目標となる印象、実際のデザインが有する印象及び実際のデザインからユーザが受け取る印象を視覚的に比較しながら確認することができる。このとき、印象マップ画面1012上では、各々の情報が印象傾向を示す座標軸に沿って表示されるため、目標となる印象、実際のデザインの印象及びユーザの受け取る印象がどの程度相違するのか、その相違はどのような傾向であるのか、等を明確に把握することができる。
さらに、ステップS20において、他社のウェブページや他の商品のデザインに対してデザイン印象情報を求めておくことにより、これらの情報と目標印象情報を比較して確認することもできる。これにより、他社のウェブページや他の商品の印象と制作するデザインの目標印象との一致又は相違を把握することが容易となる。
さらに、目標印象情報とユーザ印象情報の両方が表示対象として指定された場合、目標印象情報とユーザ印象情報との相違を客観的に評価した結果をユーザに呈示してもよい。すなわち、ステップS10において目標印象情報を決定する際に求めた嗜好評価パターンと、ステップS30においてユーザ印象情報を決定する際に求めたユーザ嗜好評価パターンと、の各嗜好因子スケール上の距離に基づいて目標印象情報とユーザ印象情報との相違を客観的に評価する。
具体的には、図42に示すフローチャートに沿って相違を評価することができる。
ステップS40b−1では、目標印象情報に対する嗜好評価パターンにおける各軸における各点について、その点と隣接するスコアとの距離が算出される。ステップS40b−1は、ステップS10d−1と同様に行うことができる。
ステップS40b−2では、嗜好因子データベースに登録されている各軸の各スコアの選択度数に基づいて、目標印象情報に対する嗜好評価パターンにおける各点について、各座標軸における各スコアとの補正後の距離が算出される。ステップS40b−2は、ステップS10d−2と同様に行うことができる。もちろん、ステップS40b−1,S40b−2の代わりに、ステップS10d−1,S10d−2において算出された補正された距離を記憶部12に保存しておき、それを読み出して用いてもよい。
ステップS40b−3では、ユーザ印象情報に対するユーザ嗜好評価パターンにおける各軸における各点について、その点と隣接するスコアとの距離が算出される。ステップS40b−3は、ステップS30e−1と同様に行うことができる。
ステップS40b−4では、嗜好因子データベースに登録されている各軸の各スコアの選択度数に基づいて、ユーザ印象情報に対するユーザ嗜好評価パターンにおける各点について、各座標軸における各スコアとの補正後の距離が算出される。ステップS40b−4は、ステップS30e−2と同様に行うことができる。もちろん、ステップS40b−3,S40b−4の代わりに、ステップS30e−1,S30e−2において算出された補正された距離を記憶部12に保存しておき、それを読み出して用いてもよい。
ステップS40b−5では、目標印象情報に対する嗜好評価パターンとユーザ印象情報に対するユーザ嗜好評価パターンとのマッチングに基づいて目標印象情報とユーザ印象情報との相違を客観的に評価する。ステップS40b−5は、ステップS10d−3及びステップS30e−3と同様に行うことができる。すなわち、嗜好因子スケールにおける嗜好評価パターンを構成する点とユーザ嗜好評価パターンを構成する点との距離の自乗和を相違の評価値とすることができる。図43に示すように、目標印象情報の嗜好評価パターンを構成するI軸上の点d1とI軸上のスコア2との補正後の距離Ld2が−0.2であり、ユーザ印象情報のユーザ嗜好評価パターンを構成するI軸上の点e1とにI軸上のスコア2との補正後の距離Le2が0.5であった場合、距離Ld2から距離Le2を減算した値Le2−Ld2=0.5−(−0.2)=0.7が点d1と点e1とのI軸上の補正後の距離Ly1となる。同様にII軸上の点d2と点e2との補正後の距離Ly2、III軸上の点d3と点e3との補正後の距離Ly3、IV軸上の点d4と点e4との補正後の距離Ly4、V軸上の点d5と点e5との補正後の距離Ly5、VI軸上の点d6と点e6との補正後の距離Ly6を算出する。そして、それらの補正後の距離Ly1〜Ly6の自乗和Ly12+Ly22+Ly32+Ly42+Ly52+Ly62を相違の評価値とする。
算出された評価値は、図44に示すように、印象マップ画面1012に付加して表示してもよい。このように、目標印象情報とユーザ印象情報との相違を評価した評価値をユーザに呈示することによって、ユーザは目標印象情報とユーザ印象情報との相違を客観的に把握することができる。例えば、デザイナー等は客観的な相違に基づいて、実際のデザインを修正する等の処理を行うことができる。
本発明の実施の形態におけるデザイン制作支援装置の全体構成のブロック図を示す。 本発明の実施の形態におけるマネジメントサーバの構成のブロック図を示す。 本発明の実施の形態における処理のフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態におけるカラーパッチを割り当てた印象マップを示す図である。 本発明の実施の形態におけるカラーパレットを割り当てた印象マップを示す図である。 本発明の実施の形態における具象化された画像を割り当てた印象マップを示す図である。 本発明の実施の形態における各嗜好因子スケール上の点から構成される嗜好評価パターンの例を示す図である。 本発明の実施の形態における嗜好因子スケール(I軸)の各スコアの例を示す図である。 本発明の実施の形態における嗜好因子スケール(II軸)の各スコアの例を示す図である。 本発明の実施の形態における嗜好因子データベースの登録例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるメインメニュー画面を示す図である。 本発明の実施の形態における目標印象決定工程のフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態における目標印象入力画面を示す図である。 本発明の実施の形態における目標印象入力画面を示す図である。 本発明の実施の形態における目標印象入力画面を示す図である。 本発明の実施の形態における嗜好評価パターンの求め方を説明する図である。 本発明の実施の形態における目標印象情報の決定処理のフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態における嗜好評価パターンを構成する点と各スコアとの補正前及び補正後の距離を求める方法を説明する図である。 本発明の実施の形態における印象評価データベースを示す図である。 本発明の実施の形態における基準印象マップを示す図である。 本発明の実施の形態における嗜好評価パターンと印象情報の基準パターンとのマッチング処理を説明する図である。 本発明の実施の形態におけるデザイン印象評価工程のフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態におけるデザイン印象評価画面を示す図である。 本発明の実施の形態におけるデザインデータベースを示す図である。 本発明の実施の形態におけるウェブページの例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるデザイン評価データベースを示す図である。 本発明の実施の形態におけるユーザ印象取得工程のフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態におけるドキュメントデータ選択画面を示す図である。 本発明の実施の形態におけるユーザ印象入力画面を示す図である。 本発明の実施の形態におけるユーザ印象入力画面を示す図である。 本発明の実施の形態におけるユーザ印象入力画面を示す図である。 本発明の実施の形態におけるユーザ印象決定工程のフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態におけるにユーザ印象情報データベースを示す図である。 本発明の実施の形態における印象提示工程のフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態における表示選択画面を示す図である。 本発明の実施の形態における印象マップ画面を示す図である。 本発明の実施の形態における印象表示用データベースを示す図である。 本発明の実施の形態における目標印象情報を重ね合わせて表示した印象マップ画面を示す図である。 本発明の実施の形態におけるデザイン印象情報を重ね合わせて表示した印象マップ画面を示す図である。 本発明の実施の形態におけるユーザ印象情報を重ね合わせて表示した印象マップ画面を示す図である。 本発明の実施の形態における目標印象情報及びデザイン印象情報を重ね合わせて表示した印象マップ画面を示す図である。 本発明の実施の形態における目標印象情報の嗜好評価パターンとユーザ印象情報の嗜好評価パターンとのマッチング処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態における目標印象情報の嗜好評価パターンとユーザ印象情報の嗜好評価パターンとのマッチング処理を説明する図である。 本発明の実施の形態における目標印象情報とユーザ印象情報の相違を示す評価値を重ね合わせて表示した印象マップ画面を示す図である。 デザイン制作のフローチャートを示す図である。
符号の説明
5 マウスポインタ、10 制御部、12 記憶部、14 入力部、15 入力ボックス、16 出力部、18 ネットワークインターフェース部、20 目標印象決定ボタン、22 デザイン印象評価ボタン、24 ユーザ印象取得ボタン、26 印象提示ボタン、28 チェックボックス、29 決定ボタン、30 入力ボックス、32 ウェブデザイン取込ボタン、34 ドキュメント取込ボタン、36 背景領域、37 メイン領域、38 アクセント領域、40 チェックボックス、42 選択決定ボタン、43 ドキュメントデータ表示領域、44 印象表現表示領域、46 チェックボックス、47 決定ボタン、48 スクロールボタン、50 チェックボックス、52 決定ボタン、54 入力ボックス、62a X座標軸、62b Y座標軸、100 マネジメントサーバ、102a,102b,102c クライアントコンピュータ、104 ネットワーク、1000 メインメニュー画面、1002 目標印象入力画面、1004 デザイン取込画面、1006 ドキュメントデータ選択画面、1008 ユーザ印象入力画面、1010 表示選択画面、1012 印象マップ画面。

Claims (15)

  1. 印象の傾向を示す少なくとも1つの嗜好因子スケールに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群から、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った選択肢をユーザに選択させて取得する情報選択手段と、
    前記情報選択手段において取得された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上でのドキュメントのデザイン制作の目標とする印象を示す嗜好評価点を定める嗜好評価点設定手段と、
    嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点との補正された距離を算出する補正距離算出手段と、
    前記補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点とのマッチング処理を行い、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った印象情報を目標印象情報として設定する目標印象情報決定手段と、
    を備えることを特徴とするデザイン制作支援装置。
  2. 請求項1に記載のデザイン制作支援装置において、
    前記補正距離算出手段は、
    嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点とスコアとの距離に、当該スコアに対する選択度数を乗算し、当該嗜好因子スケールのスコアに対する総選択度数を除算して算出される第1の距離と、
    当該嗜好因子スケール上での前記嗜好評価点とスコアとの距離に、当該スコアに対する選択度数を乗算し、当該嗜好因子スケールのスコアに対する総選択度数を除算して算出される第2の距離と、
    の差を当該嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点との補正された距離として算出することを特徴とするデザイン制作支援装置。
  3. 請求項1又は2に記載のデザイン制作支援装置において、
    前記情報選択手段は、異なる印象の傾向を示す複数の嗜好因子スケールのそれぞれに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群からドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った選択肢を少なくとも1つずつユーザに選択させて取得し、
    前記嗜好評価点設定手段は、前記複数の嗜好因子スケールのそれぞれについて少なくとも1つ選択された選択肢に応じて、前記複数の嗜好因子スケール上におけるドキュメントのデザイン制作の目標とする印象を示す嗜好評価点の組み合わせからなる嗜好評価パターンを定め、
    前記補正距離算出手段は、前記複数の嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、前記複数の嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準パターンを構成する基準点と前記嗜好評価パターンの嗜好評価点との補正された距離を算出し、
    前記目標印象情報決定手段は、前記補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、前記嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準パターンと、前記嗜好評価パターンと、のマッチング処理を行い、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った印象情報を目標印象情報として設定することを特徴とするデザイン制作支援装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のデザイン制作支援装置において、
    前記選択肢群は、形容詞群、カラーパッチ群、カラーパレット群及び具象化された画像群のうちの少なくとも1種であることを特徴とするデザイン制作支援装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のデザイン制作支援装置であって、
    出力画面の領域を複数の分割画面領域に分割し、前記分割画面領域毎に印象情報を割り当て、前記目標印象情報決定手段で決定された目標印象情報が割り当てられた前記分割画面領域に前記目標印象情報決定手段で決定された目標印象情報を表示する出力手段を備えることを特徴とするデザイン制作支援装置。
  6. 印象の傾向を示す少なくとも1つの嗜好因子スケールに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群から、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った選択肢をユーザに選択させて取得する情報選択手段と、
    前記情報選択手段において取得された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上での実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象を示す嗜好評価点を定める嗜好評価点設定手段と、
    嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点との補正された距離を算出する補正距離算出手段と、
    前記補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点とのマッチング処理を行い、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った印象情報をユーザ印象情報として設定するユーザ印象情報決定手段と、
    を備えることを特徴とするデザイン制作支援装置。
  7. 請求項6に記載のデザイン制作支援装置において、
    前記補正距離算出手段は、
    嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点とスコアとの距離に、当該スコアに対する選択度数を乗算し、当該嗜好因子スケールのスコアに対する総選択度数を除算して算出される第1の距離と、
    当該嗜好因子スケール上での前記嗜好評価点とスコアとの距離に、当該スコアに対する選択度数を乗算し、当該嗜好因子スケールのスコアに対する総選択度数を除算して算出される第2の距離と、
    の差を当該嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点との補正された距離として算出することを特徴とするデザイン制作支援装置。
  8. 請求項6又は7に記載のデザイン制作支援装置において、
    前記情報選択手段は、異なる印象の傾向を示す複数の嗜好因子スケールのそれぞれに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群から実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った選択肢を少なくとも1つずつユーザに選択させて取得し、
    前記嗜好評価点設定手段は、前記複数の嗜好因子スケールのそれぞれについて少なくとも1つ選択された選択肢に応じて、前記複数の嗜好因子スケール上における実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象を示す嗜好評価点の組み合わせからなる嗜好評価パターンを定め、
    前記補正距離算出手段は、前記複数の嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、前記複数の嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準パターンを構成する基準点と前記嗜好評価パターンの嗜好評価点との補正された距離を算出し、
    前記ユーザ印象情報決定手段は、前記補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、前記嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準パターンと、前記嗜好評価パターンと、のマッチング処理を行い、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った印象情報をユーザ印象情報として設定することを特徴とするデザイン制作支援装置。
  9. 請求項6〜8のいずれか1つに記載のデザイン制作支援装置において、
    前記選択肢群は、形容詞群、カラーパッチ群、カラーパレット群及び具象化された画像群のうちの少なくとも1種であることを特徴とするデザイン制作支援装置。
  10. 請求項6〜9のいずれか1つに記載のデザイン制作支援装置であって、
    出力画面の領域を複数の分割画面領域に分割し、前記分割画面領域毎に印象情報を割り当て、前記ユーザ印象情報決定手段で決定されたユーザ印象情報が割り当てられた前記分割画面領域に前記ユーザ印象情報決定手段で決定されたユーザ印象情報を表示する出力手段を備えることを特徴とするデザイン制作支援装置。
  11. 印象の傾向を示す少なくとも1つの嗜好因子スケールに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群から、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った選択肢をユーザに選択させて取得する第1の情報選択手段と、
    前記第1の情報選択手段において取得された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上でのドキュメントのデザイン制作の目標とする印象を示す第1の嗜好評価点を定める第1の嗜好評価点設定手段と、
    嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記第1の嗜好評価点との補正された距離を算出する第1の補正距離算出手段と、
    前記第1の補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記第1の嗜好評価点とのマッチング処理を行い、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った印象情報を目標印象情報として設定する目標印象情報決定手段と、
    前記選択肢群から、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った選択肢をユーザに選択させて取得する第2の情報選択手段と、
    前記第2の情報選択手段において取得された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上での実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象を示す第2の嗜好評価点を定める第2の嗜好評価点設定手段と、
    前記嗜好因子データベースを参照して、複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記第2の嗜好評価点との補正された距離を算出する第2の補正距離算出手段と、
    前記第2の補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記第2の嗜好評価点とのマッチング処理を行い、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った印象情報をユーザ印象情報として設定するユーザ印象情報決定手段と、
    前記目標印象情報決定手段で設定された目標印象情報と前記ユーザ印象情報決定手段で設定されたユーザ印象情報との相違を示す評価値を算出する評価値算出手段と、
    を備えることを特徴とするデザイン制作支援装置。
  12. 請求項11に記載のデザイン制作支援装置であって、
    前記評価値算出手段は、嗜好因子スケール上での前記第1の嗜好評価点と前記第2の嗜好評価点との距離に応じて、前記評価値を算出することを特徴とするデザイン制作支援装置。
  13. コンピュータを、
    印象の傾向を示す少なくとも1つの嗜好因子スケールに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群から、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った選択肢をユーザに選択させて取得する情報選択手段と、
    前記情報選択手段において取得された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上でのドキュメントのデザイン制作の目標とする印象を示す嗜好評価点を定める嗜好評価点設定手段と、
    嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点との補正された距離を算出する補正距離算出手段と、
    前記補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点とのマッチング処理を行い、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った印象情報を目標印象情報として設定する目標印象情報決定手段と、
    として機能させることを特徴とするデザイン制作支援プログラム。
  14. コンピュータを、
    印象の傾向を示す少なくとも1つの嗜好因子スケールに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群から、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った選択肢をユーザに選択させて取得する情報選択手段と、
    前記情報選択手段において取得された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上での実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象を示す嗜好評価点を定める嗜好評価点設定手段と、
    嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点との補正された距離を算出する補正距離算出手段と、
    前記補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記嗜好評価点とのマッチング処理を行い、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った印象情報をユーザ印象情報として設定するユーザ印象情報決定手段と、
    として機能させることを特徴とするデザイン制作支援プログラム。
  15. コンピュータを、
    印象の傾向を示す少なくとも1つの嗜好因子スケールに印象の傾向に合わせて割り付けられた選択肢群から、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った選択肢をユーザに選択させて取得する第1の情報選択手段と、
    前記第1の情報選択手段において取得された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上でのドキュメントのデザイン制作の目標とする印象を示す第1の嗜好評価点を定める第1の嗜好評価点設定手段と、
    嗜好因子スケールを区分するスコア毎に求められた選択度数を登録した嗜好因子データベースを参照して、ドキュメントのデザインの印象をそれぞれ表す複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記第1の嗜好評価点との補正された距離を算出する第1の補正距離算出手段と、
    前記第1の補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記第1の嗜好評価点とのマッチング処理を行い、ドキュメントのデザイン制作の目標とする印象に合った印象情報を目標印象情報として設定する目標印象情報決定手段と、
    前記選択肢群から、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った選択肢をユーザに選択させて取得する第2の情報選択手段と、
    前記第2の情報選択手段において取得された選択肢に応じて、嗜好因子スケール上での実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象を示す第2の嗜好評価点を定める第2の嗜好評価点設定手段と、
    前記嗜好因子データベースを参照して、複数の印象情報について、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記第2の嗜好評価点との補正された距離を算出する第2の補正距離算出手段と、
    前記第2の補正距離算出手段によって算出された補正された距離に基づいて、嗜好因子スケール上での各印象情報の印象を示す基準点と前記第2の嗜好評価点とのマッチング処理を行い、実際のドキュメントのデザインからユーザが受ける印象に合った印象情報をユーザ印象情報として設定するユーザ印象情報決定手段と、
    前記目標印象情報決定手段で設定された目標印象情報と前記ユーザ印象情報決定手段で設定されたユーザ印象情報との相違を示す評価値を算出する評価値算出手段と、
    として機能させることを特徴とするデザイン制作支援プログラム。
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