JP2008064500A - 信号強度検出回路 - Google Patents

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聡 吉田
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Abstract

【課題】速やかに信号強度が検出できる信号強度検出回路を提供する。
【解決手段】各々直列に接続され、入力した信号の振幅を所定の利得で増幅して出力する複数の増幅手段と、各々前記増幅手段の出力側に接続され、各増幅手段により増幅された信号を当該信号の振幅が所定の振幅を超えないように整流する複数の整流手段と、各整流手段により整流された信号の振幅に基づいて前記入力した信号の強度を検出する検出手段と、を備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、信号強度検出回路に係り、特に、主に無線機器の受信機に搭載され、受信した信号の強度を検出すること等に用いられる信号強度検出回路に関する。
従来、例えば、携帯電話器などの無線通信装置には、アンテナにより受信した電波信号の強さを数値化した受信信号強度表示信号(以下「RSSI」という。)を出力する信号強度検出回路を内蔵しているものがある。
この種の信号強度検出回路には、入力した信号の振幅を増幅し、一定の振幅で増幅が飽和する飽和増幅回路を複数直列に接続し、受信した信号を直列に接続した飽和増幅回路により段階的に増幅し、何段目の飽和増幅回路で振幅が飽和したかによって受信した信号の強度を検出しているものがある(例えば、特許文献1)。
ところで、この飽和増幅回路は、温度の変化などによって飽和する振幅が変化する場合がある。このため、特許文献1には、飽和増幅回路により増幅された信号の振幅に基づいて当該飽和増幅回路の利得を調整する技術が開示されている。
特開2003−163556号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、飽和増幅回路により増幅された信号の振幅に基づいて当該飽和増幅回路の利得を調整するため、利得の調整に時間がかかり、信号強度が検出できるようになるまでに時間がかかる、という問題点があった。
特に、受信した信号を直列に接続した複数の飽和増幅回路により段階的に増幅している場合、後段の飽和増幅回路は前段の飽和増幅回路の利得の調整が完了するまで利得の調整が完了できないため、飽和増幅回路の接続段数が多い程、信号強度が検出できるようになるまでに時間がかかる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、速やかに信号強度が検出できる信号強度検出回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、各々直列に接続され、入力した信号の振幅を所定の利得で増幅して出力する複数の増幅手段と、各々前記増幅手段の出力側に接続され、各増幅手段により増幅された信号を当該信号の振幅が所定の振幅を超えないように整流する複数の整流手段と、各整流手段により整流された信号の振幅に基づいて前記入力した信号の強度を検出する検出手段と、を備えている。
請求項1記載の発明によれば、入力した信号の振幅を所定の利得で増幅して出力する複数の増幅手段が各々直列に接続され、入力した信号が複数の増幅手段によって増幅されており、各増幅手段の出力側に接続された各整流手段により、各増幅手段により増幅された信号が当該信号の振幅が所定の振幅を超えないように整流され、検出手段により、各整流手段により整流された信号の振幅に基づいて入力した信号の強度が検出される。
このように請求項1記載の発明によれば、各増幅手段により増幅された信号を、当該信号の振幅が所定の振幅を超えないように整流し、整流した各信号の振幅に基づいて信号の強度を検出しているので、速やかに信号強度が検出できる。
なお、本発明の整流手段は、請求項2記載の発明のように、電圧が印加される方向に2つのボルテージフォロワ回路が直列に接続された回路を含み、当該2つのボルテージフォロワ回路によって前記増幅手段により増幅された信号を半波整流するようにしてもよい。
また、請求項2記載の発明の整流手段は、請求項3記載の発明のように、前記ボルテージフォロワ回路にMOSトランジスタがソースフォロワ構成で設けられ、当該MOSトランジスタの飽和領域を用いて前記増幅手段により増幅された信号の振幅が一定の振幅を超えないように整流することが好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、各増幅手段により増幅された信号を、当該信号の振幅が所定の振幅を超えないように整流し、整流した各信号の振幅に基づいて信号の強度を検出しているので、速やかに信号強度が検出できる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、本実施の形態に係る信号強度検出回路10の概略構成が示されている。
同図に示されるように、信号強度検出回路10は、直列に接続された4つの差動増幅回路100、101、102、103と、差動増幅回路100、101、102、103によりそれぞれ増幅された信号を整流する4つの一定振幅制限半波整流回路200、201、202、203と、一定振幅制限半波整流回路200、201、202、203により整流された電流を加算する加算器300と、を備えている。
なお、差動増幅回路100、101、102、103はそれぞれ同様の構成である。このため、以下では差動増幅回路100についてのみ詳細な構成を説明する
信号強度検出回路10の入力端子INPは差動増幅回路100の一方の入力端子に接続され、信号強度検出回路10の入力端子INNは前記差動増幅回路100の他方の入力端子に接続される。
差動増幅回路100の一方の入力端子は抵抗R1の一方の端子に接続され、抵抗R1の他方の端子は差動演算増幅回路110の正極入力端子に接続されると共に、抵抗R2の一方の端子に接続される。前記抵抗R2の他方の端子は前記差動演算増幅回路110の負極出力端子に接続される。差動増幅回路100の他方の入力端子は抵抗R3の一方の端子に接続され、抵抗R3の他方の端子は前記差動演算増幅回路110の負極入力端子に接続されると共に、抵抗R4の一方の端子に接続される。前記抵抗R4の他方の端子は前記差動演算増幅回路110の正極出力端子に接続される。
差動増幅回路100の一方の出力端子は差動増幅回路101の一方の入力端子に接続されると共に、一定振幅制限半波整流回路200の一方の入力端子に接続される。差動増幅回路100の他方の出力端子は前記差動増幅回路101の他方の入力端子に接続されると共に、一定振幅制限半波整流回路200の他方の入力端子に接続される。前記一定振幅制限半波整流回路200の出力端子は、加算器300の1つの入力端子に接続される。
前記差動増幅回路101の一方の出力端子は差動増幅回路102の一方の入力端子に接続されると共に、一定振幅制限半波整流回路201の一方の入力端子に接続される。前記差動増幅回路101の他方の出力端子は差動増幅回路102の他方の入力端子に接続されると共に、一定振幅制限半波整流回路201の他方の入力端子に接続される。前記一定振幅制限半波整流回路201の出力端子は、加算器300の1つの入力端子に接続される。
前記差動増幅回路102の一方の出力端子は差動増幅回路103の一方の入力端子に接続されると共に、一定振幅制限半波整流回路202の一方の入力端子に接続される。前記差動増幅回路102の他方の出力端子は差動増幅回路103の他方の入力端子に接続されると共に、一定振幅制限半波整流回路202の他方の入力端子に接続される。前記一定振幅制限半波整流回路202の出力端子は、加算器300の1つの入力端子に接続される。
前記差動増幅回路103の一方の出力端子は一定振幅制限半波整流回路203の一方の入力端子に接続される。前記差動増幅回路103の他方の出力端子は一定振幅制限半波整流回路203の他方の入力端子に接続される。前記一定振幅制限半波整流回路203の出力端子は、加算器300の1つの入力端子に接続される。
前記加算器300の出力端子は抵抗Routの一方の端子に接続されると共に、容量Coutの一方の端子に接続される。前記抵抗Routの他方の端子と前記容量Coutの他方の端子は共に接地される。
次に、本実施の形態に係る一定振幅制限半波整流回路200、201、202、203の構成について説明する。なお、一定振幅制限半波整流回路200、201、202、203はそれぞれ同様の構成であるため、以下では一定振幅制限半波整流回路200についてのみ詳細な構成を説明する。
一定振幅制限半波整流回路200の一方の入力端子は電圧制限半波整流回路210の一方の入力端子に接続され、一定振幅制限半波整流回路200の他方の入力端子は電圧制限半波整流回路210の他方の入力端子に接続される。前記電圧制限半波整流回路210の出力端子は電圧電流変換回路220の入力端子に接続され、前記電圧電流変換回路220の出力端子は一定振幅制限半波整流回路200の出力端子に接続される。
図2には、本実施の形態に係る電圧制限半波整流回路210の詳細な構成が示されている。
同図に示されるように、電圧制限半波整流回路210は、5個のPMOSトランジスタMP1、MP2、MP3、MP4、MP5と、3個のNMOSトランジスタMN1、MN2、MN3と、2個の演算増幅回路Op1、Op2と、2個の電流源I1、I2と、抵抗Rと、を備えている。
PMOSトランジスタMP1のドレイン端子はPMOSトランジスタMP1のゲート端子に接続されると共に電流源I1の陽極端子に接続され、更にPMOSトランジスタMP2及びPMOSトランジスタMP3のゲート端子に接続される。前記電流源I1の陰極端子は接地される。前記PMOSトランジスタMP2のドレイン端子はPMOSトランジスタMP4のソース端子に接続される。前記PMOSトランジスタMP3のドレイン端子はPMOSトランジスタMP5のソース端子に接続される。前記PMOSトランジスタMP4のゲート端子は演算増幅回路Op1の出力端子に接続されると共に、前記PMOSトランジスタMP5のゲート端子に接続される。PMOSトランジスタMP4のドレイン端子は抵抗Rの一方の端子に接続されると共に、前記演算増幅回路Op1の陽極側入力端子に接続される。
演算増幅回路Op1の陰極側入力端子は電圧制限半波整流回路210の一方の入力端子INPに接続される。前記PMOSトランジスタMP5のドレイン端子は電圧制限半波整流回路210の出力端子に接続される。前記抵抗Rの他方の端子はNMOSトランジスタMN3のドレイン端子に接続されると共に、演算増幅回路Op2の陽極側入力端子に接続される。演算増幅回路Op2の陽極側入力端子は電圧制限半波整流回路210の他方の入力端子INNに接続される。NMOSトランジスタMN1のドレイン端子は前記NMOSトランジスタMN1のゲート端子に接続されると共に、NMOSトランジスタMN2のゲート端子に接続され、更に電流源I2の陰極端子に接続される。前記電流源I2の陽極端子は所定電圧VDDが供給される電源供給端子に接続される。前記NMOSトランジスタMN2のドレイン端子は前記NMOSトランジスタMN3のソース端子に接続される。前記PMOSトランジスタMP1、MP2、MP3のソース端子は全て所定電圧VDDが供給される電源供給端子に接続される。前記NMOSトランジスタMN1、MN2のソース端子は全て接地される。
次に、説明の容易のため、本実施の形態に係る一定振幅制限半波整流回路200の動作について図2を用いて説明する。
MOSトランジスタの動作は非飽和領域と飽和領域の2つの動作領域に区分され、静特性の式において、飽和領域の動作は以下の(1)式のように表せ、非飽和領域の動作は以下の(2)式のように表せる。
Figure 2008064500
ここで、Kはトランジスタサイズに比例する定数、Idsはドレイン・ソース電流、Vgsはゲート・ソース電圧、Vgdはゲート・ドレイン電圧、Vthはトランジスタの閾値電圧である。
非飽和領域はVds<Vgs−VthかつVgs>Vthの条件を満たす領域であって、Vgs>Vthの条件ではVdsの電圧値によって飽和領域と非飽和領域が区分される。飽和領域のIdsはVdsに依存しない。
図2に示されるように、PMOSトランジスタMP1とPMOSトランジスタMP2、MP3はカレントミラー回路を構成している。従って、PMOSトランジスタMP2とPMOSトランジスタMP3が飽和領域で動作している限り、PMOSトランジスタMP2とPMOSトランジスタMP3のドレイン・ソース電流はIlimitとなる。同様に、NMOSトランジスタMN1とNMOSトランジスタMN2はカレントミラー回路を構成しているため、NMOSトランジスタMN2が飽和領域で動作している限り、NMOSトランジスタMN2のドレイン・ソース電流はIlimitとなる。PMOSトランジスタMP2のドレイン・ソース電流はPMOSトランジスタMP4を介して抵抗Rに供給される。同様に、NMOSトランジスタMN2のドレイン・ソース電流はNMOSトランジスタMN3を介して抵抗Rに供給される。つまり、PMOSトランジスタMP2とNMOSトランジスタMN2が共に飽和領域で動作している場合、抵抗Rに流れる電流はIlimitであって、抵抗Rの両端の電位差Vrは以下の(3)式に示す値となる。
Figure 2008064500
つまり、PMOSトランジスタMP2とNMOSトランジスタMN2が飽和領域で動作していれば、言い換えると、それぞれのドレイン・ソース電圧が十分印加されていれば、VrはR×Ilimitを越えることはない。つまり制限されることとなる。逆に、PMOSトランジスタMP2とNMOSトランジスタMN2が共に非飽和領域で動作している場合、つまりそれぞれのドレイン・ソース電圧が十分印加されていない場合、そのドレイン・ソース電圧に依存してPMOSトランジスタMP2とNMOSトランジスタMN2に流れる電流は変化する。仮にそれぞれのドレイン・ソース電圧が0になった場合はPMOSトランジスタMP2とNMOSトランジスタMN2のドレイン・ソース電流も0となる。以上より、PMOSトランジスタMP2のドレイン・ソース電流をIdsp2とすると、抵抗Rの両端の電位差Vrは以下の(4)式に示す範囲の値を任意に取り得る。
Figure 2008064500
PMOSトランジスタMP2のソース端子は所定電圧VDDが供給される電源供給端子に接続されているため、PMOSトランジスタMP2のドレイン・ソース電圧はPMOSトランジスタMP2のドレイン電位によって決定される。つまりPMOSトランジスタMP2のドレイン電位を制御することによって、抵抗Rの両端の電位差Vrが制御できる。
ここで、PMOSトランジスタMP2のドレイン端子はPMOSトランジスタMP4のソース端子に接続されているため、PMOSトランジスタMP4とPMOSトランジスタMP2はソースフォロワ構成である。従って、PMOSトランジスタMP2のドレイン電位はPMOSトランジスタMP4のゲート電位に連動して変化し、かつPMOSトランジスタMP4のゲート電位とPMOSトランジスタMP4のドレイン・ソース電流によって支配的に決定される。従って、PMOSトランジスタMP4のゲート電位を制御することによって、抵抗Rの両端の電位差Vrを制御できることになる。
一方、NMOSトランジスタMN2のソース端子は接地されているため、NMOSトランジスタMN2のドレイン・ソース電圧はNMOSトランジスタMN2のドレイン電位によって決定される。更にNMOSトランジスタMN2とNMOSトランジスタMN3はソースフォロワ構成であるため、PMOSトランジスタMP2のドレイン電位制御と同様にNMOSトランジスタMN3のゲート電位を制御することによって、抵抗Rの両端の電位Vrが制御できる。
次に、本実施の形態に係る一定振幅制限半波整流回路200の一方の入力端子INPと他方の入力端子INNの電位がINP≧INNの条件下での動作について説明する。
演算増幅回路Op1とPMOSトランジスタMP4と抵抗Rはボルテージフォロワを構成している。
今、任意の状態から演算増幅回路Op1の入力信号INPが上昇した時を考えると、演算増幅回路Op1の出力電圧(PMOSトランジスタMP4のゲート電圧)は下降する。前述した如く、PMOSトランジスタMP2のドレイン電位はPMOSトランジスタMP4のゲート電位に連動して変化するため、PMOSトランジスタMP2のドレイン電位も下降する。そのため、PMOSトランジスタMP2のドレイン・ソース電流(Idsp2)が増加し、図2のA点の電位は上昇する。
反対に、任意の状態から演算増幅回路Op1の入力信号INPが下降した時を考えると、演算増幅回路Op1の出力電圧(PMOSトランジスタMP4のゲート電圧)は上昇する。従ってPMOSトランジスタMP2のドレイン電位も下降し、PMOSトランジスタMP2のドレイン・ソース電流(Idsp2)が減少するため図2のA点の電位は下降する。
以上の動作を定常的に繰り返すことによって、図2のA点の電位は入力端子INPの電位と同電位となる。
同様に、図2の演算増幅回路Op2とNMOSトランジスタMN3と抵抗Rはボルテージフォロワを構成している。
そのため図2のB点の電位は入力端子INNの電位と同電位となる。A点とB点の電位差は抵抗Rの両端の電位差Vr、A点の電位をVa、B点の電位をVbとすると以下の(5)式に示す関係が成り立つ。
Figure 2008064500
つまり、入力端子INPと入力端子INNの電位差がR×Ilimitを越えない限り、以下の(6)式に示すように、PMOSトランジスタMP2のドレイン・ソース電流Idsp2は入力信号INPとINNに連動して線形に動作し、入力端子INPとINNの電位差がR×Ilimitを越えた場合は、以下の(7)式に示すように、PMOSトランジスタMP2のドレイン・ソース電流Idsp2はIlimitとなる。
Figure 2008064500
このことは入力信号INPとINNの電位差に対し制限を施し、抵抗Rによって電流に変換したことと同じである。
次に、本実施の形態に係る一定振幅制限半波整流回路200の一方の入力端子INPと他方の入力端子INNの電位がINP≦INNの条件下での動作について説明する。
前述した如く、演算増幅回路Op1とPMOSトランジスタMP4と抵抗Rはボルテージフォロワ回路を構成している。従って、入力端子INPの電位の変化に追従して図2のA点の電位は変化する。
同様に、演算増幅回路Op2とNMOSトランジスタMN3と抵抗Rはボルテージフォロワを構成しているため、入力端子INNの電位の変化に追従して図2のB点の電位は変化する。つまり、INP=INNとなった時、Va=Vbとなり、抵抗Rに流れる電流(PMOSトランジスタMP2のドレイン・ソース電流Idsp2)は0となる。
ここで、Idsp2=0であると前述の(5)式に示す関係から、INP<INNとなっても、Va=Vbのままとなる。よって、INPとVa、INNとVbの関係は以下の通りとなる。
INP=Va、INN=Vb (INP≧INN)・・・(8)
Va=Vb (INP<INN)・・・(9)
また、入力端子INPと入力端子INNの電位の大小関係に依らず、前述した如く、PMOSトランジスタMP1とPMOSトランジスタMP3はカレントミラー構成であるから、PMOSトランジスタMP2とPMOSトランジスタMP3はそのドレイン電位が同じであれば同じドレイン・ソース電流を流す。PMOSトランジスタMP3とPMOSトランジスタMP5は、PMOSトランジスタMP2とPMOSトランジスタMP4と同様にソースフォロワを構成しており、更にPMOSトランジスタMP5のゲート電位はPMOSトランジスタMP4と共通である。
従って、PMOSトランジスタMP3のドレイン電位はPMOSトランジスタMP2のドレイン電位と同じになり、PMOSトランジスタMP3のドレイン・ソース電流もPMOSトランジスタMP2のドレイン・ソース電流と同じになる(Iout=Idsp2)ため、出力電流として取り出せる。
次に、本実施の形態に係る一定振幅制限半波整流回路200の動作を図1〜図3を用いて簡単に説明する。
入力端子INP、INNには差動増幅回路100〜103の出力端子が接続されているため、入力端子INP、INNには差動信号が入力される。
図3の区間1では、入力信号振幅はR×Ilimit以下である。従って、INP>INNの条件ではVa=INP、Vb=INNとなり、INP<INNの条件ではVa=Vbとなる。よって、図3に示す波形の如く、Va及びVbは半波整流波形となる。
一方、区間2では、INP<INNの条件ではVa=Vbとなるため、半波整流波形となるのは区間1と同じである。しかし、INP>INNの条件で、かつINP−INN≧R×Ilimitの時はその振幅が制限される。これにより、Idsp2は以下の(10)式に示すようになるため、最終出力Ioutは図3の電圧波形を電流波形に置き換えたものとして出力される。
Figure 2008064500
ここで、例えば、電流源I1、I2として図4に示すような温度無依存のバンドギャップ電圧を用いれば、電流源I1、I2により抵抗RIの変動に依存した電流を生成することは容易に実現できる。このように、電流源I1、I2で抵抗RIの変動に依存した電流を生成することにより、R×Ilimitを温度、電源、プロセスに無依存にすることが可能である。従って、制限振幅値(R×Ilimit)は温度、電源、プロセスに無依存となり、出力電流Ioutも温度、電源、プロセスに無依存となる。
次に、図1を用いて本実施の形態に係る信号強度検出回路10の全体動作を説明する。
まず差動増幅回路100〜103について簡単に説明する。
差動増幅回路100〜103は、差動演算増幅回路と抵抗R1、R2、R3、R4によって構成される。その動作は一般的な演算増幅回路の抵抗帰還型負帰還構成の動作と同じである。従って、抵抗R1=R3、抵抗R2=R4とすれば、差動増幅回路100〜103の各々の利得は抵抗R1と抵抗R2の比(R2/R1)となる。
ここで、一般に信号強度検出回路10を1チップに集積して形成した場合、集積回路内部に実現される素子の相対精度は高いため、R2/R1は温度変動、電源変動、プロセス変動に依らず一定となる。つまり、図1の差動増幅回路100〜103の利得A(dB)はそれぞれ20×log(R2/R1)となり、差動増幅回路100〜103が4段接続されているため、その総合利得は温度変動、電源変動、プロセス変動に依らず一定となる。
一定振幅制限半波整流回路200〜203は、前述した如く入力された差動交流信号を半波整流すると同時に振幅制限を施し、電圧電流変換した後、出力する。更にその振幅制限値は、温度変動、電源変動、プロセス変動に依らず一定である。
加算器は、一定振幅制限半波整流回路200〜203の出力電流を加算し、抵抗Routに流すことによって、出力電圧として受信強度を得るものである。
次に、信号の流れに沿って全体動作を説明する。
差動増幅回路100の入力端子INP、INNに入力された差動交流信号は、差動増幅回路100によってR2/R1倍となる。更に、差動増幅回路101によって(R2/R1)^2倍となり、以下同様に増幅され、最終的には差動増幅回路103によって(R2/R1)^4倍となる。つまり、利得をA(dB)、入力差動振幅をVinとすると、A(dB)は以下の(11)式に示すように求められ、各差動増幅回路100〜103の出力は以下の(12)〜(15)式に示すように求められる。
Figure 2008064500
ここで前述した如く、一定振幅制限半波整流回路200〜203の出力電流は図2のA点とB点の電位差の変化を抵抗Rで電流に変換したものであるので、加算器の出力電流は以下の(16)式となる。
Figure 2008064500
この加算器出力電流を抵抗Routで電圧変換した信号が、受信信号強度表示信号(RSSI)となるので、(17)式に示すように求められる。
Figure 2008064500
今、4段目の差動増幅回路出力が丁度制限振幅値(R×Ilimit)になる入力信号Vin(4)を入力したとすると、その時に出力されるRSSI(4)は以下の(18)式となる。
Figure 2008064500
同様に、3段目の増幅回路出力が丁度制限振幅値になる入力信号Vin(3)を入力した時に出力されるRSSI(3)は以下の(19)式となる。
Figure 2008064500
この入力信号Vin(3)と入力信号Vin(4)には以下の(20)式の関係が成り立つ。
Figure 2008064500
よって、RSSI(3)は以下の(21)式のようになる。
Figure 2008064500
よって、RSSI(3)−RSSI(4)は以下の(22)式のようになる。
Figure 2008064500
今、図5のように入力信号Vinを対数特性で横軸とし、縦軸を線形特性のRSSI出力とした場合の特性を考えると、20・log(Vin(n−1)/Vin(n))=Aであるからその特性の傾き(slope)は以下の(23)式のように表せる。
Figure 2008064500
ここで、
Figure 2008064500
であるから、RSSI(3)とRSSI(4)の間の傾きSlope(4)は以下(25)式のようになる。
Figure 2008064500
上記傾き(slope)の式から明らかなように、RSSI出力特性は差動増幅回路の利得A及び飽和振幅制限値(Ilimit×Rout)に依存する。しかし、本発明では利得及び振幅制限値共に、温度変動、電源変動、プロセス変動に依存しないため、温度変動、電源変動、プロセス変動が発生してもRSSI出力特性の傾きが変動しなくなる。
以上のように、本実施の形態によれば、RSSI出力特性の傾きが温度変動、電源変動、プロセス変動に応じてフィードバック制御を行なって利得等を補正する必要がなため、速やかに信号強度が検出できる。
また、例えば、受信信号の変調方式が振幅変調信号(ASK信号など)のように信号強度が時間に応じて変化する信号の信号強度を検出する場合、従来の信号強度検出回路では、各増幅回路の利得の補正等の振幅制御を行なう制御応答時間を受信信号の変調周波数より十分短くする必要があるが、各増幅回路毎に受信信号強度を積分した結果を以って振幅制御を行なうため、制御応答時間の短縮が困難であり、信号強度の検出精度が低下する場合がある。これに対して本実施の形態に係る信号強度検出回路10は、制御応答時間が必要ないため、信号強度を精度良く検出することができる。
また、本実施の形態では、4つの差動増幅回路を直列に接続した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、差動増幅回路がN段接続(N≧2)された場合でも同様に適用可能である。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
その他、本実施の形態で説明した信号強度検出回路10の構成(図1参照。)、電圧制限半波整流回路210の構成(図2参照。)、電流源I1の構成(図4参照)は、一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、本実施の形態で説明した入力信号及び出力信号の波形(図3参照。)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
実施の形態に係る信号強度検出回路の構成を示す回路図である。 実施の形態に係る電圧制限半波整流回路の構成を示す回路図である。 実施の形態に係る電圧制限半波整流回路に入力する入力信号及び出力される出力信号の波形を示す波形図である。 実施の形態に係る電流源の構成を示す回路図である。 入力信号VinとRSSIの関係を示すグラフである。
符号の説明
10 信号強度検出回路
100、101、102、103 差動増幅回路(増幅手段)
210 電圧制限半波整流回路(整流手段)
300 加算器(検出手段)

Claims (3)

  1. 各々直列に接続され、入力した信号の振幅を所定の利得で増幅して出力する複数の増幅手段と、
    各々前記増幅手段の出力側に接続され、各増幅手段により増幅された信号を当該信号の振幅が所定の振幅を超えないように整流する複数の整流手段と、
    各整流手段により整流された信号の振幅に基づいて前記入力した信号の強度を検出する検出手段と、
    を備えた信号強度検出回路。
  2. 前記整流手段は、電圧が印加される方向に2つのボルテージフォロワ回路が直列に接続された回路を含み、当該2つのボルテージフォロワ回路によって前記増幅手段により増幅された信号を半波整流する
    請求項1記載の信号強度検出回路。
  3. 前記整流手段は、前記ボルテージフォロワ回路にMOSトランジスタがソースフォロワ構成で設けられ、当該MOSトランジスタの飽和領域を用いて前記増幅手段により増幅された信号の振幅が一定の振幅を超えないように整流する
    請求項2記載の信号強度検出回路。
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