JP2008064361A - ストーカ式焼却炉及びその燃焼制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ホッパ1から被燃焼物をストーカ炉2内に投入し、ストーカの下方の一次空気管25から一次空気を導入して、一次燃焼室3で一次空気により一次燃焼を行うとともに、その上方の二次燃焼室4で二次空気により二次燃焼を行い、この二次燃焼室を経た排ガス熱をボイラ10により回収する際に、排ガス温度計33で測定した排ガス温度が下限閾値未満になった場合に、または酸素濃度測定器35で測定した排ガス中の酸素濃度が上限閾値を超えた場合に、一次空気の内、ホッパ側のストーカ21に導入される一次空気の流量を増加させる。
【選択図】 図1
Description
ここで、蒸気流量測定器31で測定しているボイラ10の蒸気流量の値が、下限閾値(例えば80t/h)未満に低下した場合、この蒸気を利用した電力供給量も低下してしまう。そこで、電力供給を安定化するために、燃焼制御装置30では、蒸気流量が下限閾値未満になった場合、乾燥帯ストーカ21及び必要により上流側の主燃焼帯ストーカ22の一次空気管25の開閉弁26に、弁をより大きく開いて一次空気量を増加させるように信号を送る。
また、燃焼制御装置30は、蒸気流量が下限閾値未満になった場合、給塵装置43に所定の判定時間(例えば2、3分から10分程度)にわたり連続運転するように信号を送る。これによりごみが供給される。一方、ごみホッパ1内でブリッジ等が発生している場合は、給塵装置43がいわゆる空打ち状態となり、このように給塵装置43を連続的に運転しても、ストーカ炉2内にごみは供給されない。
上記の蒸気流量による制御に替えて又は併用して、排ガス温度による制御を行うことができる。すなわち、排ガス温度計33で測定するストーカ炉2の火炎の放射から遮断された煙道9内の排ガス温度の値が、下限閾値(例えば600℃)未満に低下した場合に、乾燥帯ストーカ21及び必要により上流側の主燃焼帯ストーカ22の一次空気管25の開閉弁26に、弁をより大きく開いて一次空気量を増加させるように信号を送る(図3)。
上記の蒸気流量または排ガス温度による制御に替えて又は併用して、排ガス中の酸素濃度による制御を行うことができる。すなわち、酸素濃度測定器35で測定するボイラ10通過後の排ガス中の酸素濃度の値が、上限閾値(例えば12〜13%)を超えた場合に、乾燥帯ストーカ21及び必要により上流側の主燃焼帯ストーカ22の一次空気管25の開閉弁26に、弁をより大きく開いて一次空気量を増加させるように信号を送る。
2 ストーカ炉
3 一次燃焼室
4 二次燃焼室
5 一次空気主管
6 押込送風機
7、17、18、26 開閉弁
8 灰ホッパシュート
9、11 煙道
10 ボイラ
12 サイクロン
13 循環ファン
15、16 再循環通路
19 吹出しノズル
21 乾燥帯ストーカ
22 主燃焼帯ストーカ
23 おき燃焼帯ストーカ
25 一次空気管
28 再循環ガス抜出し口
30 燃焼制御装置
31 蒸気流量測定器
33 排ガス温度計
35 酸素濃度測定器
37 高さ検出器
38 レーザ
41 閉塞解除装置
43 給塵装置
45 ごみ(被燃焼物)
Claims (10)
- ホッパから被燃焼物をストーカ上に投入し、このストーカの下方より一次空気を導入して、このストーカ上方の一次燃焼室で前記一次空気により一次燃焼を行うとともに、この一次燃焼室上方の二次燃焼室で二次空気により二次燃焼を行い、この二次燃焼室を経た排ガス熱をボイラにより回収するストーカ式焼却炉の燃焼制御方法において、
前記二次燃焼室から排出された排ガス温度が、下限閾値未満になった場合に、前記一次空気の内、前記ストーカの前記ホッパ側に導入される一次空気の流量を増加させることを特徴とするストーカ式焼却炉の燃焼制御方法。 - 前記排ガス温度が第2の下限閾値未満になった場合に、または前記二次燃焼室から排出される排ガス中の酸素濃度が上限閾値を超えた場合に、前記ホッパ内に敷設されているフィーダを一定時間にわたり稼動させるとともに、前記ホッパ内における前記被燃焼物の高さを検出し、前記一定時間における前記高さの変化が、下限値未満になった場合に、前記ホッパ内に敷設されている閉塞解除装置を起動させ、上限値を超えた場合に、前記フィーダの稼動を停止させることを特徴とする請求項1に記載のストーカ式焼却炉の燃焼制御方法。
- ホッパから被燃焼物をストーカ上に投入し、このストーカの下方より一次空気を導入して、このストーカ上方の一次燃焼室で前記一次空気により一次燃焼を行うとともに、この一次燃焼室上方の二次燃焼室で二次空気により二次燃焼を行い、この二次燃焼室を経た排ガス熱をボイラにより回収するストーカ式焼却炉の燃焼制御方法において、
前記二次燃焼室から排出される排ガス中の酸素濃度が、上限閾値を超えた場合に、前記一次空気の内、前記ストーカの前記ホッパ側に導入される一次空気の流量を増加させることを特徴とするストーカ式焼却炉の燃焼制御方法。 - 前記酸素濃度が第2の上限閾値を超えた場合に、または前記二次燃焼室から排出される排ガス温度が下限閾値未満になった場合に、前記ホッパ内に敷設されているフィーダを一定時間にわたり稼動させるとともに、前記ホッパ内における前記被燃焼物の高さを検出し、前記一定時間における前記高さの変化が、下限値未満になった場合に、前記ホッパ内に敷設されている閉塞解除装置を起動させ、上限値を超えた場合に、前記フィーダの稼動を停止させることを特徴とする請求項3に記載のストーカ式焼却炉の燃焼制御方法。
- 前記一次空気の流量を増加させる閾値の条件に加えて、前記ボイラで発生する蒸気流量が下限閾値未満であるという条件も満たした場合に、前記一次空気の流量を増加させる制御を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のストーカ式焼却炉の燃焼制御方法。
- 被燃焼物を投入するためのホッパと、
このホッパから前記被燃焼物が供給されるストーカと、
このストーカの下方より一次空気を導入して、このストーカ上方で前記一次空気により一次燃焼を行う一次燃焼室と、
この一次燃焼室上方で二次空気により二次燃焼を行う二次燃焼室と、
この二次燃焼室を経た排ガス熱を回収するボイラと、
前記二次燃焼室から前記ボイラまでの煙道内であって、前記ストーカおよびそこにおける火炎からの放射に対して遮断された箇所の排ガス温度を測定するための排ガス温度計と、
この排ガス温度計により測定された排ガス温度に基づいて、前記一次燃焼を制御する燃焼制御装置と
を備えたことを特徴とするストーカ式焼却炉。 - 前記二次燃焼室から排出される排ガス中の酸素濃度を測定するための酸素濃度測定器をさらに備えており、前記燃焼制御装置は、この酸素濃度測定器により測定された酸素濃度にも基づいて、前記一次燃焼を制御するものであることを特徴とする請求項6に記載のストーカ式焼却炉。
- 被燃焼物を投入するためのホッパと、
このホッパから前記被燃焼物が供給されるストーカと、
このストーカの下方より一次空気を導入して、このストーカ上方で前記一次空気により一次燃焼を行う一次燃焼室と、
この一次燃焼室上方で二次空気により二次燃焼を行う二次燃焼室と、
この二次燃焼室を経た排ガス熱を回収するボイラと、
前記二次燃焼室より下流側の煙道内で、前記二次燃焼室から排出される排ガス中の酸素濃度を測定するための酸素濃度測定器と、
この酸素濃度測定器により測定された酸素濃度に基づいて、前記一次燃焼を制御する燃焼制御装置と
を備えたことを特徴とするストーカ式焼却炉。 - 前記二次燃焼室から前記ボイラまでの煙道内であって、前記ストーカおよびそこにおける火炎からの放射に対して遮断された箇所の排ガス温度を測定するための排ガス温度計をさらに備えており、前記燃焼制御装置は、この排ガス温度計により測定された排ガス温度にも基づいて、前記一次燃焼を制御するものであることを特徴とする請求項8に記載のストーカ式焼却炉。
- 前記ボイラで発生する蒸気流量を測定するための蒸気流量測定器をさらに備えており、前記燃焼制御装置は、この蒸気流量測定器により測定された蒸気流量にも基づいて、前記一次燃焼を制御するものであることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に記載のストーカ式焼却炉。
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