JP2008064355A - 冷凍サイクル用の膨張弁 - Google Patents

冷凍サイクル用の膨張弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2008064355A
JP2008064355A JP2006240731A JP2006240731A JP2008064355A JP 2008064355 A JP2008064355 A JP 2008064355A JP 2006240731 A JP2006240731 A JP 2006240731A JP 2006240731 A JP2006240731 A JP 2006240731A JP 2008064355 A JP2008064355 A JP 2008064355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
ball valve
passage
refrigerant inlet
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006240731A
Other languages
English (en)
Inventor
Kurato Yamasaki
庫人 山崎
Shin Honda
伸 本田
Shigeki Ito
繁樹 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2006240731A priority Critical patent/JP2008064355A/ja
Publication of JP2008064355A publication Critical patent/JP2008064355A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas

Landscapes

  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Abstract

【課題】絞り通路を通過した冷媒の冷媒通過音を低減できるとともに、閉弁時の冷媒漏れを防止すること。
【解決手段】作動棒450を絞り通路340外に配置し、この作動棒450を絞り通路340の冷媒流動方向と直交方向に変位させるとともに、ボール弁600も作動棒450の変位に従って絞り通路340の冷媒流動方向と略直交方向に変位させるようにした。また、板バネ540によりボール弁600を冷媒流入口520側へ付勢することで冷媒流入口520を塞ぐようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、減圧膨張後の冷媒通過音の低減及び閉弁時の冷媒漏れを防止することができる冷凍サイクル用の膨張弁に関する。
冷凍サイクル用の膨張弁としては、温度および圧力のいずれか又は両方を感知して弁開度を調節し、冷媒の流れを制御する弁が知られている。たとえば、低圧側冷媒の温度および圧力を感知して冷媒状態を所定の状態に制御するものとして温度式膨張弁と呼ばれるものが知られている。また、高圧側冷媒の状態を検知して所定の状態に制御する膨張弁は、圧力制御弁とも呼ばれる。このような膨張弁として、例えば特許文献1及び特許文献2に記載されているものが知られている。特許文献1の温度式膨張弁はいわゆるボール弁タイプのものであり、上下方向にオフセット配置された高圧通路と低圧通路とを絞り通路で連通することで、クランク状の冷媒通路を構成している。上下方向に延びる絞り通路内には、当該絞り通路よりも小径な作動棒が挿入されており、この作動棒が絞り通路入口に配置されたボール弁を開弁方向(絞り通路入口から離間する方向)に変位させることで絞り通路を開通し、高圧通路から流入した冷媒を減圧膨張させて低圧通路に流出させるのである。
一方、特許文献2の温度式膨張弁は、スプール弁タイプの構成とされており、具体的には、絞り通路の途中に作動棒を横断させるための貫通孔が形成されており、この貫通孔内を移動可能な状態で作動棒が進入している。作動棒には、絞り通路の冷媒流動方向に沿って貫通する貫通孔が形成されており、作動棒が移動することで作動棒の貫通孔と絞り通路との一致面積が変更され、これによって、減圧膨張される冷媒量を調整する構成とされている。
特開2002−310538号公報 特開平4−366376号公報
ところで、特許文献1の構成では、ボール弁によって絞り通路入口を塞ぐ構成としているので閉弁時の閉塞性が確保し易いものの、作動棒を避けるために低圧通路を絞り通路に対して直角に形成しなければならない。このため、絞り通路を通過した冷媒が低圧通路の通路壁等に衝突し、冷媒通過音が発生するという欠点がある。
一方、特許文献2の構成では、絞り通路と低圧通路とを直線的に形成できるため減圧膨張後の冷媒通過音を低減できるものの、構造上、絞り通路の途中に形成された貫通孔と作動棒との間に不可避的に小隙が形成されてしまうので、作動棒によって絞り通路を不通状態としても、この小隙から冷媒が漏れ出してしまうという欠点がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、絞り通路を通過した冷媒の冷媒通過音を低減できるとともに、閉弁時の冷媒漏れを防止できることができる膨張弁を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、高圧通路から流入した高圧冷媒を減圧膨張させ、減圧膨張後の低圧冷媒を低圧通路に流出させる冷凍サイクル用の膨張弁であって、高圧通路と低圧通路との間を連通し、高圧冷媒を減圧膨張する絞り通路と、絞り通路のうち高圧通路側に形成された冷媒流入口を開閉する弁体と、弁体を冷媒流入口側へ付勢する付勢手段と、絞り通路の冷媒流動方向とは直交方向に変位して弁体を変位させることで、冷媒流入口を開閉して絞り通路への冷媒流入量を調整する作動棒と、を備えることを特徴としている。
請求項1の発明では、作動棒を絞り通路外に配置し、この作動棒及び弁体を絞り通路の冷媒流動方向と直交方向に変位させることで、絞り通路への冷媒流入量を調整する構成としている。これにより、作動棒を避けるために低圧通路を絞り通路に対して直角にする必要がなくなり、絞り通路と低圧通路とを直線的に連通することができる。従って、絞り通路を通過した減圧膨張後の冷媒が低圧通路に衝突することがなくなり冷媒通過音を低減することができる。
また、付勢手段により弁体を冷媒流入口側へ付勢することで冷媒流入口を塞ぐようにしているため、冷媒流入口の閉塞性を確保することができる。このため、絞り通路を閉塞しているときに冷媒が低圧通路側に漏れ出ることを効果的に防止できる。
請求項2の発明では、弁体は、ボール弁であって、付勢手段は、冷媒流入口を閉塞する閉塞位置へ向けてボール弁を付勢する部材であって、作動棒は、ボール弁を転動させて冷媒流入口を開くことを特徴としている。
請求項2の発明によれば、弁体をボール弁により構成しているため、このボール弁を転動させることで冷媒流入口をスムーズに開くことができる。このため、冷媒流入口に流入する冷媒流入量の調整精度を高精度化することができる。
請求項3の発明では、付勢手段は、板バネにより構成されており、ボール弁を冷媒流入口側に押圧する押圧面には、作動棒の変位方向に沿った方向に溝部が形成されていることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、作動棒の付勢力によってボール弁が冷媒流入口から変位するときの変位方向と、作動棒の付勢力が減少してボール弁が冷媒流入口側に復帰するときの変位方向とを、同一直線上に制限しているため、確実にボール弁を冷媒流入口に復帰させることができる。
請求項4の発明では、付勢手段は、板バネにより構成されており、ボール弁を冷媒流入口側に押圧する押圧面のうち、冷媒流入口との対面位置にボール弁を冷媒流入口側に案内する凹部が形成されていることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、作動棒の付勢力が減少したときには、ボール弁は冷媒流入口と対面位置に形成された凹部側に変位することとなるため、ボール弁を確実に冷媒流入口に復帰させることができる。
請求項5の発明では、付勢手段は、コイルバネを用いて構成されていることを特徴としている。これによれば、ボール弁を冷媒流入口側に付勢するために従来から用いられているコイルバネを用いることでコストを低減することができる。
請求項6の発明では、作動棒は、その軸位置がボール弁の中心点よりも冷媒流入口側にずれて配置されていることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、ボール弁に対する作動棒からの付勢力のうち、冷媒流入口から離間する方向への分力が増大するため、ボール弁をスムーズに変位させることができる。
請求項7の発明では、絞り通路は、冷媒流入口から冷媒流動方向に沿って先細りとなるテーパ形状に形成されていることを特徴としている。
請求項7の発明によれば、作動棒の付勢力が減少したときには、付勢手段の付勢力によりボール弁が冷媒流入口側に案内されるため、ボール弁を確実に冷媒流入口に復帰させることができる。
<第1の実施形態>
本発明に係る膨張弁の一実施形態について図1ないし図3を参照して説明する。本実施形態では、本発明を温度式膨張弁に適用した。温度式膨張弁1(以下、膨張弁1と称する。)は、一般的な冷凍サイクル内に配置されており、コンデンサ2を流出した高圧液相冷媒を減圧膨張し、減圧膨張後の低圧冷媒をエバポレータ3に流出させるものである。また、エバポレータ3出口の冷媒の過熱度に応じて弁開度を調整することで、エバポレータ3へ流出させる冷媒流量を調整する。
尚、冷凍サイクルの冷媒流れは以下のようである。即ち、コンプレッサ4にて圧縮された高圧気相冷媒はコンデンサ2にて熱交換されることによって高圧液相冷媒となり、この高圧液相冷媒が膨張弁1にて減圧膨張されて気液2相の低圧冷媒となる。この低圧冷媒は、エバポレータ3にて熱交換されることにより低圧気相冷媒となり、コンプレッサ4に吸引される。
この膨張弁1のハウジング100内には横方向に貫通する通路が上下に2つ形成されている。上側の通路はエバポレータ3を流出した冷媒をコンプレッサ4に流入させるとともに、通過する冷媒の過熱度を検出するための過熱度検出通路200である。下側の通路は、コンデンサ2を流出した高圧液相冷媒を低圧冷媒に減圧膨張してエバポレータ3に流出させるための減圧通路300である。
また、ハウジング100上端には、過熱度検出通路200に連通する開口部110が形成されている。この開口部110には、過熱度検出通路200を通過する冷媒の過熱度に応じて後述するボール弁600の弁開度を調整するためのパワーエレメント400が収められている。
パワーエレメント400を形成するケース410内には、内部空間を上下2つに分断するダイアフラム420が収められている。分断された2つ空間のうち上側には上部圧力室430が形成され、下側には下部圧力室440が形成されている。
上部圧力室430には、飽和ガス状態の冷媒が封入されており、栓体431により封止されている。封入されている冷媒には、過熱度検出通路200を通過する冷媒の温度を感知し、その温度に応じた飽和圧力がダイヤフラム420に作用する。また、下部圧力室440には、ストッパ部材441が、その外周部をケース410とダイヤフラム420とに挟まれた状態で収められている。
ケース410下部には、ハウジング100上端にある開口部110に形成された雌螺子111に螺合する雄螺子411が形成されているとともに、ケース410下端面には、過熱度検出通路200を通過する冷媒がストッパ部材441に到達可能となるように開口412が形成され、過熱度検出通路200を通過する冷媒の圧力がストッパ部材441に作用するようになっている。
従って、ダイヤフラム420には、上部圧力室430内の冷媒の飽和圧力と、ストッパ部材441への冷媒圧力とが作用し、これらの圧力差によってダイヤフラム420が上下に変位することで、ストッパ部材441の変位位置が決定される。これにより、圧力差が増大したとき(過熱度が増大したとき)にはストッパ部材441が下方に変位する一方、圧力差が減少したとき(過熱度が減少したとき)にはストッパ部材441が上方に変位する。
ストッパ部材441には、過熱度検出通路200を横断して減圧通路300内に進入し、この減圧通路300に配置されたボール弁600にストッパ部材441の変位を伝達する作動棒450が取り付けられている。従って、ストッパ部材441とともに作動棒450が変位することで、ボール弁600に対して付勢力を付与するようになっている。
減圧通路300は、左右2つの大径通路310,320を小径通路330で連絡して構成されており、このうち左側にある大径通路320の途中に、コンデンサ2を流出した高圧液相冷媒を低圧冷媒に減圧膨張するための絞り通路340が形成されている。この減圧通路300は、絞り通路340を境界にして右側の領域がコンデンサ2からの高圧液相冷媒を絞り通路340に流入させる高圧通路350とされているとともに、左側の領域が絞り通路340で減圧膨張された低圧冷媒をエバポレータ3に流出させる低圧通路360とされている。
絞り通路340は、左側の大径通路320内に配置されている固定部材500に左右方向に貫通する微小貫通孔510を形成して構成されている。固定部材500は、大径通路320の断面形状と略同一形状を有する肉厚の区画板により構成されており、当該固定部材500が大径通路320内に所定の圧入深さで圧入されている。また、固定部材500の中心位置に上述した微小貫通孔510が形成されており、この微小貫通孔510の径は大径通路320の径に比べて極めて小さい径とされている。
また、絞り通路340のうち高圧通路350側は、固定部材500の高圧通路350側に形成されている冷媒流入口520から当該絞り通路340の軸方向(冷媒流動方向)に沿って先細りとなるテーパ形状となるようにテーパ面521が形成されている。このテーパ面521には、後述するボール弁600が収められるようになっている。また、テーパ面521の下側には、螺子穴が形成されており、後述するボール弁600を固定部材500側に付勢するための板バネ540(付勢手段)が螺子530により螺子止めされている。テーパ面521は、ボール弁600の移動を案内する案内面としても機能する。また、テーパ面521は、ボール弁600の移動方向と移動範囲とを規制する規制部材でもある。
固定部材500に螺子止めされている板バネ540(付勢手段)は、アーチ状の基部541と、この基部541から上方に延びる押圧部542とから構成されている。基部541は、固定部材500から離間する方向に弓なり形状をなすアーチ状に形成されており、その下端部の中央には、螺子530が通る螺子穴が形成されている。
押圧部542は、基部541上端から垂直方向に延伸形成された矩形板により構成されている。この押圧部542のうち、固定部材500側の面は後述するボール弁600を固定部材500側に付勢する押圧面542Aとされている。従って、この押圧面542Aと固定部材500との間にボール弁600が狭持状態で保持されるようになっている。 弁体としてのボール弁600は、金属製の球体物により構成されている。ボール弁600の径は当該ボール弁600が冷媒流入口520の中心位置(閉塞位置)に配置された状態(閉弁状態)において、ボール弁600を押圧する板バネ540が変形しないか、わずかの付勢力を与える程度に変形するような径に設定されている。このボール弁600は、閉弁状態において、その中心点が作動棒450の軸位置と一致するようにして配置されている。作動棒450の下方変位によって下方向への付勢力が増大したときには、ボール弁600は、板バネ540の固定部材500側への押圧力に抗いながら冷媒流入口520の中心位置(閉塞位置)から下方にずれた位置に変位するようにテーパ面521上を移動(転動)する。一方、作動棒450からの付勢力が減少したときには、板バネ540の押圧力によって冷媒流入口520の中心位置(閉塞位置)側に変位するようにテーパ面521上を移動(転動)する。
このように本実施形態では、弁体は、ボール弁600である。また、付勢手段である板バネ540は、冷媒流入口520を閉塞する閉塞位置(冷媒流入口520の中心位置)へ向けてボール弁600を付勢する部材である。さらに、作動棒450は、絞り通路340の軸方向(冷媒流動方向)に対して直交方向からボール弁600を押して、ボール弁600を転動させる。ボール弁600の転動により、冷媒流入口520が開かれる。作動棒450は、絞り通路340の軸方向(冷媒流動方向)と交差する方向に変位する。ボール弁600は、テーパ面521に沿って転がる。ボール弁600の変位方向が、作動棒450の変位方向と、絞り通路340の軸方向(冷媒流動方向)との間に設定されている。ボール弁600の変位方向は、斜め下方向に延びる直線、あるいは曲線に設定することができる。例えば、変位方向を曲線状にするには、テーパ面521を曲面とすることができる。
本実施形態の膨張弁1の組み立て手順は以下のようである。まず、固定部材500に板バネ540及びボール弁600を取り付けた状態で、大径通路320内部へ圧入する。そして、ハウジング100の開口部110からパワーエレメント400を螺子止めすることで組み立てが完了する。 従って、作動棒450は絞り通路340の冷媒流動方向と直交方向に変位するとともに、この作動棒450の付勢力の増減によって変位するボール弁600も絞り通路340の冷媒流動方向と略直交方向に移動(転動)する。
具体的には、エバポレータ3を流出した冷媒の過熱度が増大するとパワーエレメント400内での圧力差が大きくなるため、ストッパ部材441とともに作動棒450が下方に変位しようとする。作動棒450が下方に変位しようとすると、ボール弁600に対する下方への付勢力がボール弁600に付与され、ボール弁600は、バネ板540の固定部材500側への付勢力に抗いながらテーパ面521上を移動(転動)して冷媒流入口520の中心位置(閉塞位置)からずれた位置に変位する。このとき、ボール弁600は斜め下方向に移動(転動)しているため、板バネ540は固定部材500から離間する方向に撓み変形する。この結果、ボール弁600とテーパ面521との間の隙間Sが大きくなり(弁開度が大きくなって)、この隙間Sから絞り通路340内に流入する高圧液相冷媒の冷媒流入量が増大する(図3参照)。
一方、エバポレータ3を流出した冷媒の過熱度が減少するとパワーエレメント400内での圧力差が小さくなるため、ストッパ部材441とともに作動棒450が上方に変位しようとする。作動棒450が上方に変位しようとすると、この作動棒450のボール弁600に対する付勢力が減少するため、ボール弁600は、バネ板540の固定部材500側への付勢力を受けてテーパ面521上により冷媒流入口520の中心位置(閉塞位置)側に案内される。この結果、ボール弁600とテーパ面521との隙間Sが小さくなって(弁開度が小さくなって)、絞り通路340に流入する高圧液相冷媒の冷媒流入量が減少する。
本実施形態によれば、作動棒450を絞り通路340外に配置し、その冷媒流動方向と直交方向に変位させるとともに、ボール弁600も作動棒450の変位に従って絞り通路340の冷媒流動方向と略直交方向に変位させるようにしている。このように構成することで、作動棒450を避けるために低圧通路360を絞り通路340に対して直角にする必要がなくなり、絞り通路340と低圧通路360とを直線的に連通することができる。これにより、絞り通路340を通過した減圧膨張後の低圧冷媒が低圧通路360に衝突することがなく冷媒通過音を低減することができる。
また、弁体をボール弁により構成しているため、冷媒流入口520の開閉をスムーズに行うことができる。このため、冷媒流入口520に流入する冷媒流入量の調整精度を高精度化することができる。
また、板バネ540によりボール弁600を冷媒流入口520側へ付勢することで冷媒流入口520を塞ぐようにしているため、冷媒流入口520の閉塞性を確保することができる。このため、絞り通路340を閉塞しているときに冷媒が低圧通路360側に漏れ出ることを効果的に防止できる。
また、冷媒流入口520には、絞り通路340が、その冷媒流動方向に沿って先細り形状となるようにテーパ面521を設けた構成としているから、作動棒450のボール弁600に対する付勢力が減少したときに、板バネ540の付勢力を利用してボール弁600を冷媒流入口520側に確実に案内することができる。
<第2の実施形態>
本発明に係る第2の実施形態について図4を参照して説明する。本実施形態では、板バネ540にボール弁600の変位方向を上下方向に規制するための溝部543を設けたところが第1の実施形態と相違している。図4に示すように、板バネ540の押圧部542中央には、上下方向に延びる溝部543が形成されており、この溝部543の左右幅寸法は、ボール弁600の径よりも小さく設定されている。従って、ボール弁600はこの溝部543に沿って移動(転動)するとともに、溝部543から逸脱して横方向へ変位することが規制される。
このように構成した場合、作動棒540の下方への付勢力が増大することによりボール弁600が下方に変位するのであるが、このときにボール弁600が横方向に逃げることがないので作動棒450の付勢力を確実にボール弁600に伝達することができる。また、作動棒450の付勢力が減少したときには、板バネ540の付勢力によりボール弁600を確実に冷媒流入口520側に復帰させることができる。
従って、溝部543を形成してボール弁600の変位方向を上下方向に規制することにより、作動棒450の付勢力によりボール弁600を確実に変位にさせるとともに、冷媒流入口520側への復帰を確実にすることで弁開度の調整精度を向上させることができる。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について図5を参照して説明する。本実施形態は、板バネ540の押圧部542に、ボール弁600を冷媒流入口520側に案内するための凹部544を形成したものである。図示するように、板バネ540の押圧部542には、固定部材500側とは反対側に凹む凹部544が形成されている。この凹部544の形状は回転放物面形状とされており、ボール弁600の一部が収まるようになっている。凹部544の形成位置は、板バネ540を固定部材500に固定したときに、冷媒流入口520と対面状態となる位置に形成されている。
従って、作動棒450の付勢力が減少したときには、ボール弁600が凹部544側に引き込まれることにより、結果として冷媒流入口520側に案内されることとなる。このようにすれば、ボール弁600を確実に冷媒流入口520側に復帰させることができる。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態について図6及び図7を参照して説明する。本実施形態では、ボール弁600を固定部材500側に付勢する手段としてコイルバネ710を用いた構成である。その構成は図6に示すように、左右方向においてボール弁600と対面する位置にコイルバネ710を収容するための横長の収容空間800が形成されている。そして、この収容空間800内には、コイルバネ710及びこのコイルバネ710の一端側に取り付けられた円柱状の押さえ部材720が取り付けられている。この押さえ部材720には先端に鍔部が形成されており、鍔部がコイルバネ710に係止することで、押さえ部材720がコイルバネ710と一体化された格好となっている。また、押さえ部材720の先端面は、ボール弁600を固定部材500側に押し付ける押圧面として機能する。
固定部材500に形成されているテーパ面521の左右方向における寸法は、ボール弁600の径寸法と略同一寸法とされていることで、ボール弁600が冷媒流入口520の中心位置(閉塞位置)に対応する位置にあるときには、ボール弁600がテーパ面521内に収容された状態となっている。固定部材500には、上下方向に延びる2つの凹溝550A,550Bが上下に並べて形成されており、このうち上側の凹溝550Aには作動棒450が進入するようになっている。また、下側の凹溝550Bは、連絡通路330からの高圧液相冷媒を大径通路320内に導くための通路として機能する。
従って、作動棒450の付勢力が増大すると、ボール弁600はコイルバネ710を押し縮めながらテーパ面521を移動(転動)して冷媒流入口520の中心位置(閉塞位置)から下方に変位する。一方、作動棒450の付勢力が減少すると、ボール弁600はコイルバネ710の固定部材500側への付勢力によってテーパ面521により冷媒流入口520側に案内される。
<第5の実施形態>
本発明に係る第5の実施形態について図8を参照して説明する。本実施形態では、作動棒450の軸位置Axをボール弁600の中心点Pよりも固定部材500側にずらして構成したところが上記実施形態と相違している。作動棒450の軸位置Axを相対的にボール弁600の中心点Pからずらして構成するには、固定部材500の大径通路320への圧入深さを上記実施形態よりも深くするようにすれば良い。
この場合、ボール弁600に付与された作動棒450の付勢力は、テーパ面521に対して垂直な分力と、テーパ面521と平行な分力(冷媒流入口520から離間する方向への分力)とに分けられる。このとき、作動棒450の軸位置Axがボール弁600の中心点Pよりも固定部材500側にずれているために、テーパ面521と平行な分力が増大するため、作動棒450によるボール弁600の下方への変位をスムーズに行うことができ、弁開度調整の応答性が向上する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
弁体としては、ボール弁600に代えて、半球形あるいい円錐台形の弁体を用いることができる。例えば、半球形の弁体の平面側を、板バネ540に接合した構成としてもよい。また、弁体を転動させることなく、作動棒450の変位にともなってテーパ面521から離れるように変位させることができる。また、ボール弁600を板バネ540にスポット溶接した構成を採用することができる。さらに、作動棒450は、板バネ540、コイルバネ720に当接してもよい。例えば、作動棒450は、板バネ540を変位させ、付随的に弁体の変位を許容する構成を採用できる。
上記実施形態では、固定部材500にテーパ面521を形成した構成を示したが、このテーパ面521を省略した構成であっても良い。
第1の実施形態に係る温度式膨張弁の全体構成を示した断面図である。 図1のII方向矢視図である。 図1においてボール弁の変位方向を示した部分断面図である。 第2の実施形態において、溝部を設けた板バネの構成を示したA方向矢視図である。 第3の実施形態において、凹部を設けた板バネの構成を示した断面図である。 第4の実施形態における温度式膨張弁の全体構成を示した断面図である。 図6のVII方向矢視図である。 第5の実施形態において作動棒とボール弁との位置関係を示した部分断面図である。
符号の説明
1…温度式膨張弁
100…ハウジング
200…過熱度検出通路
300…減圧通路
340…絞り通路
350…高圧通路
360…低圧通路
400…パワーエレメント
450…作動棒
500…固定部材
520…冷媒流入口
521…テーパ面
540…板バネ(付勢手段)
542A…押圧面
543…溝部
544…凹部
600…ボール弁(弁体)
710…コイルバネ(付勢手段)
Ax…軸位置
P…中心点

Claims (7)

  1. 高圧通路から流入した高圧冷媒を減圧膨張させ、減圧膨張後の低圧冷媒を低圧通路に流出させる冷凍サイクル用の膨張弁であって、
    前記高圧通路と前記低圧通路との間を連通し、前記高圧冷媒を減圧膨張する絞り通路と、
    前記絞り通路のうち前記高圧通路側に形成された冷媒流入口を開閉する弁体と、
    前記弁体を前記冷媒流入口側へ付勢する付勢手段と、
    前記絞り通路の冷媒流動方向とは直交方向に変位して前記弁体を変位させることで、前記冷媒流入口を開閉して前記絞り通路への冷媒流入量を調整する作動棒と、を備えることを特徴とする膨張弁。
  2. 前記弁体は、ボール弁であって、
    前記付勢手段は、前記冷媒流入口を閉塞する閉塞位置へ向けて前記ボール弁を付勢する部材であって、
    前記作動棒は、前記ボール弁を転動させて前記冷媒流入口を開くことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
  3. 前記付勢手段は、板バネにより構成されており、前記ボール弁を前記冷媒流入口側に押圧する押圧面には、前記作動棒の変位方向に沿った方向に溝部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の膨張弁。
  4. 前記付勢手段は、板バネにより構成されており、前記ボール弁を前記冷媒流入口側に押圧する押圧面のうち、前記冷媒流入口との対面位置に前記ボール弁を前記冷媒流入口側に案内する凹部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の膨張弁。
  5. 前記付勢手段は、コイルバネを用いて構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の膨張弁。
  6. 前記作動棒は、その軸位置が前記ボール弁の中心点よりも前記冷媒流入口側にずれて配置されていることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の膨張弁。
  7. 前記絞り通路は、前記冷媒流入口から前記冷媒流動方向に沿って先細りとなるテーパ形状に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の膨張弁。
JP2006240731A 2006-09-05 2006-09-05 冷凍サイクル用の膨張弁 Withdrawn JP2008064355A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006240731A JP2008064355A (ja) 2006-09-05 2006-09-05 冷凍サイクル用の膨張弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006240731A JP2008064355A (ja) 2006-09-05 2006-09-05 冷凍サイクル用の膨張弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008064355A true JP2008064355A (ja) 2008-03-21

Family

ID=39287228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006240731A Withdrawn JP2008064355A (ja) 2006-09-05 2006-09-05 冷凍サイクル用の膨張弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008064355A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012087966A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Tgk Co Ltd 膨張弁

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012087966A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Tgk Co Ltd 膨張弁

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8807519B2 (en) Valve in particular a proportional pressure relief valve
US20130283836A1 (en) Expansion valve and vibration-proof spring
JP6368895B2 (ja) 制御弁
JP6327401B2 (ja) 減圧弁
JP6356644B2 (ja) 絞り装置及び冷凍サイクル
JP2008138812A (ja) 差圧弁
JP2008076031A (ja) 膨張弁
US20180010705A1 (en) Throttle device and refrigerating cycle
WO2009104238A1 (ja) 圧力式膨張弁
JP6325992B2 (ja) 絞り装置及び冷凍サイクルシステム
CN107636406B (zh) 节流装置以及冷冻循环
KR20050011715A (ko) 팽창 밸브
JP6007369B2 (ja) 制御弁
JP2008064355A (ja) 冷凍サイクル用の膨張弁
JP7015769B2 (ja) 温度式膨張弁、および、それを備える冷凍サイクルシステム
JP2006349274A (ja) 絞り装置および流量制御弁ならびにこれを組み込んだ空気調和装置
JP5369259B2 (ja) 膨張弁
JP4721881B2 (ja) 温度式膨張弁
JP2008051147A (ja) 流量制御弁およびこれを組み込んだ空気調和装置
JP5463209B2 (ja) 膨張弁
JP2006105474A (ja) 温度式膨張弁
JP7262261B2 (ja) 温度膨張弁、および、温度膨張弁を用いた冷凍サイクルシステム
JP2005331166A (ja) 膨張弁
JP3569598B2 (ja) 空調装置用膨張弁
JP2006145149A (ja) 膨張装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081016

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20091222