JP2008063965A - 防音装置及び防音板 - Google Patents

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義一 寺澤
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Abstract

【要 約】
【課 題】鉄製の平板で構成された防音カバーはある程度の質量があるので騒音中の高周波成分を遮蔽することができ、また、内面に設けられた吸音材によっても上記高周波成分を遮蔽することができる。ところが、騒音中の低周波成分は平板状の防音カバーでは有効に遮蔽することができない。また、吸音材の厚みを大きくすることによって、低周波成分をある程度遮蔽する効果が期待できるが、吸音材は断熱効果を持っているので、吸音材の厚みを大きくすると、防音カバー内に熱がこもることになり、放熱を良好に行うことができない。
【解決手段】 椀状の凸部を複数個間隔を置いて平面状に一体形成した構造体を備え、防音カバーの内壁面に、上記構造体を上記複数の凸部において固着したこと、また、構造体の裏面に吸音板を固着したことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、建設機械、農業用機械や発電機等のエンジンルームに使用することができる防音装置及び防音板に関するものである。
騒音の伝播を防止する手段として、騒音源を鉄製の平板で構成された防音カバーで覆うことが一般に行われている。この場合、防音効果を上げるために、防音カバーの内面に吸音材を貼り付けることも、例えば特開2005−304162号公報に示されるように一般的に行われている。
特開2005−304162号公報
防音カバーはある程度の質量があるので騒音中の高周波成分を遮蔽することができ、また、吸音材によっても上記高周波成分を遮蔽することができる。ところが、騒音中の低周波成分は平板状の防音カバーでは有効に遮蔽することができない。また、吸音材の厚みを大きくすることによって、低周波成分をある程度遮蔽する効果が期待できる。しかしながら、吸音材は断熱効果を持っているので、吸音材の厚みを大きくすると、防音カバー内に熱がこもることになり、放熱を良好に行うことができない。
そこで、本発明は、騒音源から出る騒音中の高周波成分は勿論のこと低周波成分も有効に遮蔽することができ、且つ放熱効果も良好な防音装置及び防音板を提供することを目的とする。
本発明の防音装置は、椀状の凸部を複数個間隔を置いて平面状に一体形成した構造体を備え、防音カバーの内壁面に、上記構造体を上記複数の凸部において固着したことを特徴とする。
また、前記構造体の裏面に吸音板を固着したことを特徴とする。
また、前記複数の凸部の間に形成される凹部と前記凸部の中空部の少なくとも一方に熱容量の大きな物質を収納したことを特徴とする。
また、前記複数の凸部の中空部に、前記凸部の突出方向に湾曲した椀状のシートを設けたことを特徴とする。
また、前記凸部の中空部に嵌まり込む椀状のシートを複数個一体成形し、この一体成形物を前記構造体と前記吸音板の間に、前記シートの湾曲方向を前記凸部の突出方向に合わせて挟み込んだことを特徴とする。
さらに、本発明の防音板は椀状の凸部を複数個間隔を置いて平面状に一体形成した構造体に吸音板を固着し、また、前記複数の凸部の中空部に、前記凸部の突出方向に湾曲した椀状のシートを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、騒音発生源から出る騒音の高周波成分は基本的に防音カバーにより遮蔽し、低周波成分は構造体の夫々の湾曲した椀状の凸部、凹部で遮蔽され全体として有効に騒音を遮蔽できる。そして、吸音板はなくても良いが、設けたとしても薄いもので十分であり、騒音発生源が生じる熱が防音カバー内部にこもることはない。
構造体の凸部の中空部、凹部の少なくとも一方に熱容量の大きな物質を収納することにより、より放熱効果を高めることができる。
さらに、構造体の複数の凸部の中空部に、凸部の突出方向に湾曲した椀状のシートを設ければ、より低周波成分を有効に遮蔽することができる。
構造体に吸音板を予め固着して防音板とすることにより、必要に応じて防音カバーに取り付けることができ、作業性が高まる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明の実施例の防音装置は、図1に示すように鉄等の金属製の平板を加工して構成した防音カバー1を備える。この防音カバー1は建設機械、農業用機械や発電機等のエンジンルームを構成しており、内部にエンジン等の熱を発するとともに騒音を発する騒音発生源が収納されている。
防音カバー1は例えば1.6〜2.0mm程度の鉄板を用いて、一辺が3〜4mのエンジンルームを構成する。
この防音カバー1の内壁には、内部が中空である凸部2を複数個間隔を置いて平面状に一体形成した構造体3が固着されている。この構造体3は鉄等の金属製素材を加工して構成される。加工はプレス成形、射出成形、真空成形を用い一体成形する。
また、構造体3は金属製でなくとも高熱伝導熱可塑性プラスチックを使用することもできる。この高熱伝導熱可塑性プラスチックは従来のプラスチックの100倍の熱伝導率を有するもので、軽量にして熱伝導性が良く、東レ(株)が開発したものとして知られている。
この構造体3の他面にウレタンフォームやフェルト等の多孔質体または繊維質体からなる吸音板4を固着する。吸音板4は特に設けなくても良い。
具体的な構造は、図2,3,4に示されている。図2,3,4に示すように5は凸部2の内部の中空部である。そして、複数の凸部2の間に凹部6が形成されている。凸部2、凹部6ともに湾曲した面を有し全体として椀状をしている。そして、固着のために、凸部2、凹部6の先端部は平面状にしておくのが好ましい。凸部2、凹部6の椀の形状は滑らかな曲面を有し、頂部に平坦部を有するものが良いが、必ずしも滑らかな曲面でなくてもよい。
この構造体3は凸部2の頭部が平坦になっており、この平坦部7において内側から防音カバー1に溶接により固着されている。複数の凸部2を全部防音カバー1に固着するのが良いが、一部固着されないものがあってもよい。8は溶接部分である。溶接箇所は一つの凹部2に対し複数箇所でも良い。固着の手段は溶接でなくてもよく、接着剤で行っても良い。接着剤を用いると、構造体3に吸音板4を予め固着して防音板とすることができ、防音カバー1へ必要に応じて取り付ければよく取付作業が楽である。なお、9は構造体3に吸音板4を固着している接着材である。
図3,4のaは凸部2を、bは凹部6を示している。図3、4の凸部2(凹部6)は全体として丸みを帯びている。図3、4でこの丸みを表現しづらいので、直線で表現してあるが、実際は図2のように丸みを帯びている。
図2に示す防音カバー1の厚みは1.6mm〜2.0mm程度、構造体3の全体の厚さAは25mm程度、吸音板4の厚みBも25mm程度とする。また、構造体3を構成する素材の厚みは1mm程度である。
以上のように構成すると、騒音源からの騒音の高周波成分は従来と同様防音カバー1で基本的には遮蔽され、吸音板4でも遮蔽される。騒音の低周波成分は吸音板4でも少しは遮蔽されるが、吸音板4を薄くしているので遮蔽効果は少ない。吸音板4を薄くしたのは、放熱効果を良くするためである。
低周波成分は構造体3で遮蔽される。遮蔽される原理は次の通りである。即ち、防音カバーの質量を重くして遮音性能を向上することは質量則として知られている。つまり、防音カバーの質量を重くすると、高い周波数の騒音ほど遮音効果は大きいが、低周波の騒音には遮音効果が小さい。ところが、本来遮音効果をほとんど有さない高分子フィルムをドーム型やアーチ型といった曲率を有する形状にし、周囲を固定すると、低周波になるにつれて遮音効果が増加する。これは、曲率を有する形状に成形されたフィルムが音圧によって面内に弾性伸縮を生じ、この弾性作用により音が遮蔽されるためである。
そこで、図2に示すように湾曲した凹部6、凸部2を設けることにより、この部分に弾性収縮が生じ低周波成分が遮蔽される。なお、凸部2の頂部で防音カバー1に固着してあるので、個々の凸部2、凹部6が有効に働いて低周波成分を有効に遮蔽する。もし、凸部2を防音カバー1に固着しないと、構造体全体が一つの湾曲体として働き、低周波成分を十分に遮蔽することができない。
構造体3は防音カバー1の一部となるので防音カバーの質量が大きくなり、この分高周波成分の遮蔽は十分になる。
防音カバー1内の温度は100℃ に達することはないが、吸音板4を薄くできるので、内部に熱がこもることはなく、構造体3、防音カバー1を通って外部に放熱される。
放熱をより良くするためには、図5に示すように、凸部2の中空部5、凹部6に熱量の大きな物質9を入れると、この物質9が防音カバー1内の熱を吸収し、この熱を防音カバー1を通して外部に放出する。熱量の大きな物質9はどのようなものでも良いが、例えば、不凍液をゲル化した半固形物を用いることができる。物質9は中空部5、凹部6に適宜収納すればよく、どちらか一方に全部、一部、両方の一部に収納しても良い。
構造体3の構造は図2,3,4に限定されることはなく、例えば、図6に示す構造のものでも良い。
さらに、図7に示すように、構造体3の凸部2の中空部5に凸部2の突出方向に湾曲した椀状のシート11を設ければ、低周波成分をより有効に遮蔽することができる。シート11は複数個一体成形したものを作り、構造体3と吸音板4の間に挟み込めば取付作業は楽に行える。シート11は耐熱性のポリエチレンフィルム等を成形して構成することができる。
本発明は、建設機械、農業用機械や発電機等のエンジンルームに用いて有用である。
本発明の一実施例における防音装置の要部断側面図である。 同実施例の一部分の拡大断面図である。 同一部の平面図である。 同一部の斜視図である。 同他の実施例の一部分の拡大断面図である。 同他の実施例の一部分の拡大断面図である。 同さらに他の実施例の一部分の拡大断面図である。
符号の説明
1:防音カバー
2:凸部
3:構造体
4:吸音板
5:中空部
6:凹部
7:平坦部
8:溶接部
9:接着剤
10:熱容量の大きい物質
11:シート

Claims (7)

  1. 椀状の凸部を複数個間隔を置いて平面状に一体形成した構造体を備え、防音カバーの内壁面に、上記構造体を上記複数の凸部において固着したことを特徴とする防音装置。
  2. 前記構造体の裏面に吸音板を固着したことを特徴とする請求項1記載の防音装置。
  3. 前記複数の凸部の間に形成される凹部と前記凸部の中空部の少なくとも一方に熱容量の大きな物質を収納したことを特徴とする請求項1又は2記載の防音装置。
  4. 前記複数の凸部の中空部に、前記凸部の突出方向に湾曲した椀状のシートを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の防音装置。
  5. 前記凸部の中空部に嵌まり込む椀状のシートを複数個一体成形し、この一体成形物を前記構造体と前記吸音板の間に、前記シートの湾曲方向を前記凸部の突出方向に合わせて挟み込んだことを特徴とする請求項2記載の防音装置。
  6. 椀状の凸部を複数個間隔を置いて平面状に一体形成した構造体に吸音板を固着したことを特徴とする防音板。
  7. 前記複数の凸部の中空部に、前記凸部の突出方向に湾曲した椀状のシートを設けたことを特徴とする請求項6記載の防音板。
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JP2016081058A (ja) * 2014-10-16 2016-05-16 ジーイー・エナジー・プロダクツ・フランス・エスエヌセー 回転機械のための熱音響保護構造体
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JP2018194649A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 群馬県 複合吸音材

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