JP2008060665A - アクロマチック製版方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクロマチック製版方法において、ロゼッタパターンに代表される視覚的なノイズを解消でき、画像品質の劣化を伴うことなくCMYの色インキの使用量を減らすことができ、しかも、従来よりも色調整を良好に行えるようにし、更に、印刷機の墨ユニットに不具合が生じた場合にも印刷画像のザラツキ感を従来よりも軽減することができるアクロマチック製版方法を提供する。
【解決手段】アクロマチック処理のために用いるアクロマチック製版用色変換テーブルを作成するための墨置換率特性を、画像の絵柄の輝度が低い部分では墨置換率が高く、輝度が高くなるに従って墨置換率が漸次低くなる特性とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、アクロマチック製版方法に関するものである。
印刷分野において、製版の方法は種々知られているが、その一つとして、シアンC、マゼンタM、イエローYの3色の有彩色で表現される色の中の一部または全部を、無彩色である墨Kに置き換えるアクロマチック製版(Achromatic Printing)と称される方法が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特に、特許文献1に開示されているアクロマチック製版方法では、アクロマチック処理を行った後、FMスクリーニングまたは高精細スクリーニングを行うので、AMスクリーニングを用いた場合に発生していたロゼッタパターンに代表される視覚的なノイズを解消することができ、その結果、画像品質の劣化を伴うことなく、CMYの色インキ材料の削減が可能となるという効果が奏される。
なお、本明細書において、アクロマチック処理とは、変換前の画像データの各画素のシアン、マゼンタ、イエロー、墨の値を、それぞれ、Pc、Pm、Py、Pkとし、変換後の画像データの各画素のシアン、マゼンタ、イエロー、墨の値を、それぞれ、Pc'、Pm'、Py'、Pk'とし、更に、Σを画像データの全画素に亘る総和を表すとき
Σ(Pc+Pm+Py)>Σ(Pc'+Pm'+Py') …(1)
ΣPk<ΣPk' …(2)
の(1)式と(2)式が同時に成り立つ処理をいう。
また、本明細書において、FMスクリーニングとは、形成されるドットが周期性を持たないスクリーニングの全てをいう。FMスクリーニングは、また、ストキャスティックスクリーニングと称されることもあるが、何れにしても形成されるドットが周期性を持たないスクリーニングであり、そのようなスクリーニングの具体的なものの一つとしてランダムドットスクリーニングと称されるスクリーニングがある。
更に、本明細書において、高精細スクリーニングとは、形成されるドットが周期性を有しているスクリーニングであって、線数が少なくとも200線以上のスクリーニングをいう。
特開2005−80055号公報 特開平06−178095号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているアクロマチック製版方法を実際に実施してみると、確かに、ロゼッタパターンに代表される視覚的なノイズを解消でき、画像品質の劣化を伴うことなくCMYの色インキの使用量を減らすことはできたが、特許文献1ではアクロマチック処理における等色条件の下での墨インキ量を最大とする、即ちCMYの墨Kへの置換率を最大とする、更に換言すれば、CMYのKへの置換率を常に100%とするので、次のような問題があることが分かった。
一つには微妙な色調整が難しいという問題があることが分かった。印刷を行う場合に校正の段階で色調整が要求されることはよくあることであり、要求された調整量が大きくない場合には印刷時のインキ供給量の加減で対応することも少なくない。
そこで、画像データの各画素値がCMYKの値で現されているとして、今、この画像のある部分へのCMYインキの供給量を変更して色調整を行う場合を考えてみると、アクロマチック処理を伴わない製版方法を用いて印刷を行う場合には、インキ供給量の変更は、殆どそのままCMYインキの使用量の増減に反映されるので、印刷での色調整は良好に行うことができる。
しかし、アクロマチック製版方法を用いた印刷では、CMYの3色の有彩色で表現される色の一部又は全部は墨Kに置換されるのであり、しかも、特許文献1ではCMYのKへの置換率は最大となされるので、色調整を行おうとしてCMYインキの供給量を増減したとしても、その一部又は全部は既に印刷版上でKに置換されており、CMYインキ使用量の増減にそのままは反映されず、場合によっては印刷結果はCMYインキ供給量の調整の前後で殆ど変わらないという事態が生じることがあるのである。
もう一つの問題として、印刷機の墨ユニットに何等かの不具合が生じると印刷画像の濃度ムラやザラツキ感が顕著に現れるという問題が生じることが判った。即ち、先ず、特許文献1に開示されているアクロマチック製版方法を使用した場合には、CMYのKへの置換率が100%であるために墨インキの使用量が多くなるので、それだけ印刷機の墨ユニットの負担が大きくなり、何等かの不具合が生じる可能性が高くなることが挙げられる。
そして、アクロマチック処理を伴わない製版方法を用いた印刷の場合には、CMY3色の重ね合わせで墨を生成することができるので、印刷機の墨ユニットに不具合が生じて墨ドットの転移不良が生じたとしても、CMYの3色の重ね合わせでそのドットの墨成分を補うことができるのであるが、特許文献1に開示されているアクロマチック製版方法を用いた場合には、CMYのKへの置換率が100%であるので、墨ユニットの不具合で墨ドットに転移不良が生じてしまうと、そのドットの墨成分をCMYの3色の重ね合わせで補うことができず、その結果として、再現画像の濃度ムラやザラツキ感が顕著になってしまうのである。
そこで、本発明は、アクロマチック製版方法において、ロゼッタパターンに代表される視覚的なノイズを解消でき、画像品質の劣化を伴うことなくCMYの色インキの使用量を減らすことができ、しかも、従来よりも色調整を良好に行えるようにし、更に、印刷機の墨ユニットに不具合が生じた場合にも印刷画像の濃度ムラやザラツキ感を従来よりも軽減することができるアクロマチック製版方法を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明は、アクロマチック処理のために用いるアクロマチック製版用色変換テーブルを作成するための墨置換率特性が、画像の絵柄の輝度が低い部分では墨置換率が高く、輝度が高くなるに従って墨置換率が漸次低くなる特性であることを特徴とする。
本発明に係るアクロマチック製版方法においては、アクロマチック処理のために用いるアクロマチック製版用色変換テーブルを作成するための墨置換率特性が、画像の絵柄の輝度が低い部分では墨置換率が高く、輝度が高くなるに従って墨置換率が漸次低くなる特性であるので、画像品質の劣化を伴うことなくCMYの色インキの使用量を減らすことができ、しかも、従来よりも色調整が良好に行え、更に、印刷機の墨ユニットに不具合が生じた場合にも印刷画像の濃度ムラやザラツキ感を従来よりも軽減することができる。
以下、図面を参照しつつ発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係るアクロマチック製版方法の実施の形態を示すフローチャートである。図1に示す工程の流れは、従来技術である特許文献1の図1に示す工程の流れと同じである。そして更に、この図1のステップS1,S2,S3,S4,S6,S7,S8,S9の工程の内容は、それぞれ、特許文献1の図1のステップS10,S11,S12,S13,S15,S16,S17,S18の工程の内容と全く同じである。
さて、まず、カラーチャートのデータを作成する(ステップS1)。このカラーチャートのデータ作成は周知の手法を用いればよい。また、カラーチャートに何個のカラーパッチを配置するか、それらのカラーパッチの色をどのようなものとするかは任意である。一つのカラーパッチの大きさは、通常、測色器で測定可能な5mm平方程度とすればよい。例えば、CMYKについて、それぞれ、網点面積率が0%、20%、40%、60%、80%、100%の色を選び、これらの色を組み合わせるとすると、1296(=64 )個のカラーパッチからなるカラーチャートのデータを作成することができる。
カラーチャートのデータを作成したら、次に、そのカラーチャートデータに対してスクリーニングを施す(ステップS2)。このときのスクリーニングは、後のステップS8の工程で行うスクリーニングと同じスクリーニング法で、その条件も全く同じ条件で行う。このアクロマチック製版方法では、ステップS8ではFMスクリーニングまたは高精細スクリーニングを行うので、このステップS2でもFMスクリーニングまたは高精細スクリーニングを行うことになる。
このように、このアクロマチック製版方法は、アクロマチック処理とFMスクリーニングを組み合わせたもの、またはアクロマチック処理と高精細スクリーニングを組み合わせたものということができる。
このカラーチャートのデータのスクリーニングを、実際の画像データに対して行うスクリーニングと全く同じ手法、同じ条件下で行うことは、このアクロマチック製版方法の大きな特徴であり、非常に重要な事項である。なぜなら、スクリーニング法が異なると色再現が大きく異なるので、精度のよいカラーチャートを得ることはできず、結果的に、良好なアクロマチック製版用色変換テーブルが得られなくなり、印刷物の画像の色再現が良好に行われなくなるからである。
次に、スクリーニングを行ったカラーチャートデータに基づいて刷版を作成して印刷を行う(ステップS3)。この印刷は、実際に画像の印刷を行う印刷機を用いて行う。なお、このカラーチャートの印刷に際しては、インキ、印刷紙等の印刷条件についても、実際に画像の印刷を行う場合の印刷条件と同じとするのが望ましいものである。
このようにしてカラーパッチの印刷物が得られたら、各カラーパッチの測色を行う(ステップS4)。このステップS4の測色の工程によって、各カラーパッチについて、当該カラーパッチのCMYKの値と、測色値であるL*** の値が対応付けられる。
次に、カラーチャートの各カラーパッチについてのCMYKの値と、測色L*** の値との対応に基づいて、アクロマチック製版用色変換テーブルを作成する(ステップS5)。このアクロマチック製版用色変換テーブルは公知の方法を用いて作成すればよい。
このステップS5の色変換テーブル作成の工程の内容のみが特許文献1に記載の色変換テーブル作成の工程の内容と異なっている。なお、このアクロマチック製版用色変換テーブルの作成方法それ自体は本発明において本質的な事項ではないので、その詳細については説明を省略するが、例えば、上記特許文献2に開示されている方法によれば、入力されたCMYKの値を直接新たなC’M’Y’K’に変換してアクロマチック処理を行うことができるアクロマチック製版用色変換テーブルを作成することができる。
また、このアクロマチック製版用色変換テーブルは、図2に示すように、入力されるCMYKの値を標準色空間の値であるL*** の値に変換するための入力用色変換テーブル2と、入力用色変換テーブル2から標準色空間の値であるL*** の値を、出力デバイスである印刷機のデバイス色であるC’M’Y’K’の値に変換するための出力用色変換テーブル3の2つのテーブルを用いて構成することもできる。なお、図2において、1はアクロマチック製版用色変換テーブルを示す。
図2において、入力用色変換テーブル2は、ICCプロファイルのA2Bタグと称されるテーブルに相当するものであり、出力用色変換テーブル3は、ICCプロファイルのB2Aタグと称されるテーブルに相当するものである。従って、入力用色変換テーブル2は、ICCプロファイルのA2Bタグの作成方法をそのまま用いて作成することができる。
また、出力用色変換テーブル3を作成するについては、出力用色変換テーブル3のL*** の3次元色空間に定められた各格子点に登録するCMYK値を求める必要があるのであるが、周知のように、ガマット(色再現範囲)があるために、ある格子点に登録できるCMYK値は一意には定まらず、登録可能なCMYK値として複数個の解がある。
そこで、出力用色変換テーブル3のL*** の3次元色空間に定められた各格子点に登録するCMYK値を定める場合には、先ず、ステップS4の測色の結果得られた、各カラーパッチのCMYK値と、測色値であるL*** 値との対応関係に基づいて、墨Kの値をガマットの範囲内で、等色条件の下で決定し、それに基づいて、残りのCMYの値を決定するようにすればよい。即ち、入力されたCMYのどれだけをKへ置換するか、その置換率を予め定めておき、等色条件を満足する範囲でそのKへの置換率に応じたKの値を決定し、それに基づいて残りのCMYの値を決定するようにするのである。なお、このような、ガマットの範囲内で等色条件を保ったまま墨Kの量を適宜選択する手法については周知であるので、説明は省略する。
以上、アクロマチック製版用色変換テーブルとして、2つの例を示したが、その他の構造を有するものであってもよく、要するに、画像データのCMYKを入力して、最終的に新たなC’M’Y’K’を出力するテーブルであって、アクロマチック処理が可能な構造を有するテーブルであればよいものである。
このように、アクロマチック製版用色変換テーブルの構造には種々のものがあるのであるが、どのような構成を採るにしろ、その作成に際しては、等色条件の下で、入力されたCMYからの墨の発生量、即ち換言すれば、入力されたCMYをどの程度Kに置換するか、その割合を設定する必要がある。なお、この入力されたCMYをKへ置換する割合を、本明細書では墨置換率と称することにする。
この墨置換率は、等色条件の下で、Kの値の最小値と最大値の範囲内で任意に定めることができるのであり、特許文献1に開示されている従来のものでは、Kの発生量を常に最大、即ち墨置換率を1.0(百分率で現せば100%)としていたのであるが、本発明のアクロマチック製版方法においては、画像の絵柄の輝度に応じて墨置換率を変えるようにするのである。この点で本発明は、従来の技術である特許文献1とは大きく異なっているのである。
その絵柄の輝度に応じた墨置換率の変え方は、輝度が低く黒い部分では墨置換率を高くしておき、輝度が高くなるに従って、墨置換率を漸次低くしていくようにするのである。その墨変化率を輝度に応じて変化させる特性の例を図3に示す。
図3は、墨置換率を相対的L* 値との関係で示した墨置換率特性を示す図であり、図中のA,B,Cで示す3つの特性は本発明のアクロマチック製版方法における墨置換率特性である。図3のDで示す特性は特許文献1で開示されている墨置換率特性であり、本発明における墨置換率特性との比較のために示しているものである。また、これらA,B,C,Dの4つの墨置換率特性においてそれぞれのマークでプロットしている点の墨置換率を表1に示す。表1の一番下には、各墨置換特性での墨置換率の平均値を示している。
Figure 2008060665
ここで、相対的L* 値について説明しておく。輝度L* は理論的には0から100までの値を取るが、明るい部分についていえば、実際の印刷においては最も明るい部分の輝度はL* 値で現せば100未満であるのが殆どである。例えば、印刷で最も明るいのはどの色のインキも全くのらない部分、即ち紙の地肌の部分であるが、地肌の輝度がL* =100となるのはほとんど無いといえる。黒側についても同様である。
そこで、画像の絵柄の最も明るい部分の輝度を100、最もくらい部分の輝度を0として、絵柄の各部の輝度を相対的に現し、それを相対的L* 値として、それに対する墨置換率を示しているのである。勿論、理論的なL* 値を用いてもよいのであるが、実際の印刷の感覚に合わせるために図3及び表1では相対的L* 値を用いているものである。
図3及び表1から、Dで示す特許文献1の墨置換率特性は絵柄の相対的輝度に関係なく、常に1.0であるが、A,B,Cの3つの墨置換率特性は、いずれも、相対的L* =0のときは墨置換率は1.0であるが、絵柄の相対的輝度が高くなるに従って墨置換率は滑らかな逆S字状に漸次低くなっていっている。
このように絵柄の輝度が低い部分では墨置換率を高くし、絵柄の輝度が高くなるに従って墨置換率を低くしていく特性とすることによって、上記目的を達成できることは明らかである。即ち、輝度が低く、黒い部分では元々CMYの寄与する度合いは低く、CMYの値を増減させての色調整もそれ程良好に行えるものではないので、墨置換率を高くしてCMYのインキの使用量を減らした方が得策である。
これに対して、絵柄の輝度が高い部分では、色調整の要求も多いことから、CMYのインキの使用量を減らすことよりも、色調整を良好に行えるようにするのが望ましいといえる。そこで、輝度が高くなるに従って墨置換率を低くして各画素におけるCMYの値の寄与する度合いを高くし、色調整のためにCMYの値を増減したときに、それらのCMYの値の増減がCMYの色インキの使用量の増減に反映する度合いを高めることにより、特許文献1よりは色調整を良好に行えるようにしているのである。
また、墨置換率を低くすることによって、印刷機の墨ユニットに不具合が生じた場合の印刷画像の濃度ムラやザラツキ感も特許文献1の場合に比較して軽減することができる。何故なら、印刷機の墨ユニットに不具合が生じて墨ドットの転移不良が生じたとき、CMYの3色の重ね合わせでそのドットの墨成分を補うことができる度合いが従来の特許文献1の場合に比較して高くなるからである。
このことから、図3のA,B,Cの3つの墨置換率特性は、絵柄の輝度が低い部分ではCMYの色インキの使用量を減らすことを主眼とし、輝度が高い部分では色調整を良好に行えるようにすることを主眼とした特性ということができる。
そして、図3のAで示す特性は、B,Cで示す特性に比較してCMYの色インキの使用量を減らして印刷コストを低減させることを優先させる場合に用いて好適であり、Cに示す特性は、CMYの色インキの使用量を減らすよりも、色調整のし易さや、印刷機の墨ユニットに不具合が生じた場合の印刷画像の濃度ムラやザラツキ感の軽減を優先させる場合に好適である。
図3には本発明に係るアクロマチック製版方法での墨置換率特性の例を3つ示したが、本発明はこれら3つの例に限定されるものではない。実際には、CMYのインキを減らすことによる印刷コストの低減、色調整の要求の度合い、印刷機の墨ユニットに不具合が生じた場合の印刷画像の濃度ムラやザラツキ感の軽減の度合い等を勘案して、必要に応じて、墨置換率特性を定めればよい。そして、本発明者の実験によれば、Cで示す墨置換率特性は、特に灰色っぽい平網またはグラデーションがある場合に用いて好適であった。
また、図3に示す墨置換率特性の例では、相対的L* =0のときの墨置換率は1.0としたが、これも例に過ぎないものであって、CMYの色インキの使用量をそれ程減らす必要がないのであれば、相対的L* =0のときの墨置換率は1.0未満でもよい。
さて、以上のように墨置換率特性を定めてアクロマチック製版用色変換テーブルを作成したら、それをアクロマチック製版用色変換を行うための装置に取り込み、次に印刷を行う画像データを読み込み(ステップS6)、ステップS5で作成したアクロマチック製版用色変換テーブルを用いて、画像データの各画素のCMYKをC’M’Y’K’に変換する(ステップS7)。これによってアクロマチック処理が行われる。
このようにしてアクロマチック処理を行った後、アクロマチック処理後のC’M’Y’K’の各色版に対してスクリーニングを行う(ステップS8)が、上述した通り、このアクロマチック製版方法においては、FMスクリーニング、または高精細スクリーニングを行う。
そして、スクリーニングを行った画像データを用いて刷版を作成して印刷を行う(ステップS9)。以上の工程によって、本発明に係るアクロマチック製版が行われ、目標とする印刷物を作成することができる。
なお、画像データがRGBで与えられた場合には、図4に示すように、アクロマチック製版用色変換テーブル1の入力用色変換テーブル4としては、RGBを標準色空間の値であるL*** 値に変換するためのテーブルを用いればよい。出力用色変換テーブル3は上述したものと同じである。この場合の入力用色変換テーブル4としては、RGBにより画像の表示を行う所望の装置について作成されたICCプロファイルのA2Bタグをそのまま用いればよい。その他の工程は図1に示すと同様であるが、図1のステップS7の画像データの色変換では、RGBからL*** 値に変換し、更にL*** 値をC’M’Y’K’に変換することになる。
以上説明したように、本発明によれば、アクロマチック処理のために用いるアクロマチック製版用色変換テーブルを作成するための墨置換率特性が、画像の絵柄の輝度が低い部分では墨置換率が高く、輝度が高くなるに従って墨置換率が漸次低くなる特性であるので、画像品質の劣化を伴うことなくCMYの色インキの使用量を減らすことができ、しかも、従来よりも色調整が良好に行え、更に、印刷機の墨ユニットに不具合が生じた場合にも印刷画像の濃度ムラやザラツキ感を従来よりも軽減することができるアクロマチック製版方法が提供される。
本発明に係るアクロマチック製版方法の実施の形態を示すフローチャートである。 アクロマチック製版用色変換テーブルの構成例を示す図である。 墨置換率特性の例を示す図である。 画像データがRGBで与えられた場合に用いるアクロマチック製版用色変換テーブルの構成例を示す図である。
符号の説明
1…アクロマチック製版用色変換テーブル、2…入力用色変換テーブル、3…出力用色変換テーブル。

Claims (1)

  1. アクロマチック処理のために用いるアクロマチック製版用色変換テーブルを作成するための墨置換率特性が、画像の絵柄の輝度が低い部分では墨置換率が高く、輝度が高くなるに従って墨置換率が漸次低くなる特性であることを特徴とするアクロマチック製版方法。
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