JP2008059969A - 電池用ホルダーおよびこれを備えた二次電池および電池モジュールおよび電池パック - Google Patents

電池用ホルダーおよびこれを備えた二次電池および電池モジュールおよび電池パック Download PDF

Info

Publication number
JP2008059969A
JP2008059969A JP2006237229A JP2006237229A JP2008059969A JP 2008059969 A JP2008059969 A JP 2008059969A JP 2006237229 A JP2006237229 A JP 2006237229A JP 2006237229 A JP2006237229 A JP 2006237229A JP 2008059969 A JP2008059969 A JP 2008059969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
temperature sensor
batteries
holder
battery holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006237229A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5125033B2 (ja
Inventor
Takahiro Fukuoka
孝博 福岡
Fuminori Ozaki
文則 尾崎
Shunichi Tagami
俊一 田上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006237229A priority Critical patent/JP5125033B2/ja
Publication of JP2008059969A publication Critical patent/JP2008059969A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5125033B2 publication Critical patent/JP5125033B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

【課題】電池の表面温度を検知する温度センサーを備えた電池パックにおいて、温度センサーと電池の外周側面部との接触の安定化を図り、電池の表面温度の検出精度を向上して電池パックの寿命特性を向上する。
【解決手段】電池の表面温度を検知する温度センサー7の保持部を備えた電池用ホルダー14であって、この電池用ホルダー14の少なくとも1箇所に寸法差を吸収する緩衝部12を設ける。これにより電池の外径寸法のバラツキや過度な振動が連続して加わる使用環境においても温度センサー7と電池の表面との接触がずれることなく電池の温度変動に応じた充放電制御を精度高く行える。その結果、寿命特性の優れた電池および電池モジュールおよび電池パックが得られる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電池の表面に接触させる温度センサーを保持するために適した形状の電池用ホルダーおよびこの電池用ホルダーを備えた二次電池およびこの二次電池を構成した電池モジュールおよびこの電池モジュールを装着した電池パックに関するものである。
近年では、電動補助付自転車、芝刈機、ハイブリットカーなどの大きな負荷特性を必要とする駆動用電源やエレベータ、PCサーバーなどのバックアップ電源としての用途が拡大し、より一層の高出力、長寿命、高信頼性の電池が求められている。
特にハイブリットカーなど車両駆動のモーターの電源として使用される電池は大電流の充放電特性が求められ、あらゆる環境下において使用されることが多いため、その用途に適した電池の開発が要望されている。
また、このような用途に用いられる電池は組電池として使用されることが多いため、電源を構成する上で、電池モジュールあるいは電池パックを如何にコンパクトにするかが課題となっている。
ニッケル水素蓄電池、ニッケルカドミニウム蓄電池、リチウムイオン二次電池に代表される二次電池は、極めて高い温度で充放電を繰り返されると寿命特性が低下する。このため使用中の二次電池の表面温度を検出して、指定温度範囲内で効率的に使用できるように充放電制御を行う方法が一般的である。
これら二次電池を用いた電池モジュールあるいは電池パックは、サーミスタ等の温度センサーを用いて電池の表面温度を検出し、検出した電池の表面温度に有効な充放電制御を行って電池特性を効率的に引き出している。
このようなサーミスタ等の温度センサーは、電池の表面の温度を正確に検出するために、適切な位置に安定させて保持させる必要がある。保持させる方法としては、ポリプロピレンテープなどで貼り付けて固定する方法やポリ塩化ビニル、ポリオレフィン系樹脂やPET系樹脂などの熱収縮チューブで固定する方法が用いられる。
しかしながら、ポリプロピレンテープは貼り付け作業での位置バラツキや糊材の劣化によるテープ剥がれ、熱収縮チューブにおいては貼り付け位置のバラツキや作業性の低下が課題となっていた。
この課題を解決するために、電池モジュールのホルダーケースに温度センサーを配置するといった方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−223165号公報
しかしながら、このような電池モジュールのホルダーケースに温度センサーを配置するといった方法は、前記ホルダーケースと電池外径の寸法バラツキや組立時のバラツキによっては温度センサーと電池の表面が接触しない場合があった。温度センサーと電池の表面が接触しなかった場合、電池の表面の温度を正確に検知できなくなるため充放電制御の温度補正が低下し、その結果、寿命特性が低下する。
特に、ハイブリッドカーなどの過度な振動が連続して加わる用途に用いられた場合、こ
の振動と長期間にわたる使用環境の影響により温度センサーと電池の表面の接触が離れる場合があり、寿命特性が低下する可能性があった。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、寸法差を吸収する緩衝部が電池の外径の寸法バラツキを吸収できるため温度センサーの位置がずれることがなく、且つ、電池モジュールのホルダーケースに温度センサーを取り付ける必要がないので、これら組立時のバラツキによる温度センサーと電池の表面との接触ずれを抑制できる。
また、過度な振動が連続して加わる使用環境においても、緩衝部が連続する振動を吸収できるため温度センサーの位置ずれを抑制し、この温度センサーと電池の表面とが接触した状態で使用できる電池用ホルダーおよびこれを備えた電池および電池モジュールおよび電池パックを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明は、電池の表面温度を検知する温度センサーの保持部を備えた電池用ホルダーであって、この電池用ホルダーの少なくとも1箇所に寸法差を吸収する緩衝部を設けたことを特徴としている。
この構成により、寸法差を吸収する緩衝部が電池の外径の寸法バラツキを吸収できるため温度センサーの位置がずれることがなく、且つ、電池モジュールのホルダーケースに温度センサーを取り付ける必要がないので、これら組立時のバラツキによる温度センサーと電池の表面との接触ずれを抑制できる。
また、過度な振動が連続して加わる使用環境においても、この緩衝部が連続する振動を吸収できるため温度センサーの位置ずれを抑制し、電池の表面との接触が保たれて温度変動に応じた充放電制御が精度高く行える。その結果、寿命特性の優れた電池および電池モジュールおよび電池パックが得られる。
本発明によれば、電池の表面温度を検知する温度センサーの保持部を備えた電池用ホルダーであって、この電池用ホルダーの少なくとも1箇所に寸法差を吸収する緩衝部を設けたことによって、温度センサーと電池の表面との接触が安定し、過度な振動が連続して加わる使用環境においても、緩衝部が連続する振動を吸収できるため温度センサーの位置がずれることなく、寿命特性の優れた電池および電池モジュールおよび電池パックが得られる。
本発明においては、電池の表面温度を検知する温度センサーの保持部を備えた電池用ホルダーであって、この電池用ホルダーの少なくとも1箇所に寸法差を吸収する緩衝部を設けたものである。
この構成によれば、寸法差を吸収する緩衝部が電池の外径の寸法バラツキを吸収できるため、過度な振動が連続して加わる使用環境においても、この緩衝部が連続する振動を吸収できるため温度センサーの位置ずれを抑制し、電池の表面との接触が保たれて電池の表面の温度変動に応じた充放電制御が精度高く行えるという効果が得られる。
また、前記電池用ホルダーは、電池の表面の外側面を密着して覆うベルト状の電池用ホルダーからなり、このベルト状の電池用ホルダーの少なくとも1箇所に着脱可能な結合部を設けることが好ましい。
この構成によれば、容易に電池用ホルダーを電池に着脱できる効果が得られる。
また、前記寸法差を吸収する緩衝部をS字形状とすることが好ましい。
この構成によれば、電池外径の寸法バラツキを吸収しつつ、過度な振動が連続して加わる使用環境においても、このS字形状の緩衝部が振動を効果的に吸収できるため温度センサーの位置ずれを適切に抑制できるという効果が得られる。
また、前記寸法差を吸収する緩衝部を、各々くの字状に外方に突出するように湾曲した形状としても良い。
この構成によれば、くの字状に突き出した部位が寸法差を吸収する緩衝部の機能を果たし、温度センサーの位置ずれを抑制できるという効果が得られる。
また、前記寸法差を吸収する緩衝部を、各々くの字状に内方に突出するように湾曲した形状としても良い。
この構成によれば、くの字状に内方に湾曲した部位が寸法差を吸収する緩衝部の機能を果たし、温度センサーの位置ずれを抑制できるという効果が得られる。
また、前記の電池の上下方向にくの字状に突き出した形状に比べて、内方に湾曲して設けているため電池の長さ寸法が短いものにも比較的適用しやすいという効果もある。
また、前記電池用ホルダーの材質に、ポリオレフィン系樹脂またはポリアミド系樹脂を用いることが好ましい。
この構成によれば、前記寸法差を吸収する緩衝部の伸縮性が優れる。伸縮性が優れることにより、過度な振動が加わったような使用環境においても電池用ホルダーが電池に密着し、電池用ホルダーに取り付けた温度センサーが電池の表面温度を精度高く検知できる効果が得られる。さらに、このような寸法差を吸収する緩衝部を備えた電池用ホルダーを容易に樹脂成型できる効果も得られる。
また、このような寸法差を吸収する緩衝部を備えた電池用ホルダーを二次電池に設けることが好ましい。
この構成によれば、長期間使用される二次電池において連続する過度な振動が加わるような使用環境で使用されたとしても長期の信頼性が得られる。また、二次電池は繰り返される充放電により極板が膨張収縮するが、この極板の膨張収縮によって電池ケースが膨張収縮した場合においても温度センサーの位置ずれを抑制できる効果が得られ、電池の表面温度に応じた充放電制御が可能となる。その結果、寿命特性の低下を抑制できるという効果が得られる。
また、このような二次電池を複数個連結して電池モジュールを構成しても良い。
この構成によれば、電池モジュールのホルダーケースに温度センサーを配置する必要がないため、このホルダーケースと電池の外径の寸法バラツキや組立時のバラツキによって温度センサーと電池の表面が接触しない場合があるという問題点を改善できる。
また、このような電池モジュールを電池パックに装着しても良い。
この構成によれば、電池モジュールのホルダーケースに温度センサーの取り付け箇所を別途設ける必要がないため、電池パックを構成する際のスペース効率も優れるという効果が得られる。
以下に実施例の構成を図面を参照して説明する。
図1は本発明の電池用ホルダーの装着例を示した斜視図である。
図1には円筒型二次電池の装着例を示した。保持する円筒型二次電池16の直径φ32〜33mmに対し、ベルト状の電池用ホルダー14の内径はφ31〜32mm、このベルト状の電池用ホルダー14の幅寸法は約12mm、厚みは約2mmに設定している。このベルト状の電池用ホルダー14に温度センサー7を固定している。
図2(a),(b)は本発明の電池用ホルダーを円筒型電池に装着する過程を示した正面図および斜視図である。
円筒型二次電池16の外周側面部に沿ったベルト状の電池用ホルダー14を円筒型二次電池16に嵌め込み、ヒンジ部9を支点に折り曲げて結合部17の一端に設けた開口部10を、他端に設置した爪状突起部8に引っ掛けることで、円筒型二次電池と密着して固定することができる。このとき爪状突起部8の爪先端部のカエリ部11を乗り越える必要があるが、寸法差を吸収する緩衝部12によりベルト状の電池用ホルダー14の全長が伸びることで対応できる。
カエリ部11があるため、振動等によりベルト状の電池用ホルダー14を外そうとする力が加わったとしても、ベルト状の電池用ホルダー14が外れにくい構造としている。このカエリ部11は、出しろ長さを約1mm、厚みを0.7mm程度に設定することで外れにくい設定とした。
図3(a),(b)は本発明の電池用ホルダーを円筒型二次電池に装着した状態を示した正面図および斜視図である。
結合部17の形成にあたっては、図3(a),(b)に示したように互いに重なり合う部分の厚みを約1mmとし、重なり合ったときにベルト状の電池用ホルダー14の厚みが約2mmとなるようにして円筒型二次電池16の外径方向に大きくならないように配慮している。
なお、電池用ホルダー14の材質は、耐候性に優れ、且つ、着脱可能な接合部としての機能に適した樹脂材料として、ポリアミド系樹脂やポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂が好ましいが、環境面、特に湿度による体積変化を考慮してポリプロピレンを選択した。
図4は本発明の電池モジュールの一例を示した斜視図である。
電池モジュール1は複数本のニッケル水素蓄電池、またはニッケルカドミニウム蓄電池、またはリチウムイオン二次電池などの円筒型二次電池16を接続体を介して直列に接続して構成している。
電池モジュール1の両端には、正極端子2と負極端子3からなる電極端子を連結しており、その電極端子にはバスバーを直列に連結させるためのタップが切られており、そのタップにはネジ山がある。
図5は本発明の温度センサーを取り付けた電池モジュールの一例を示した斜視図である。
温度センサー7は電池用ホルダー14に固定し、この電池用ホルダー14を円筒型二次電池16の外周側面部を覆うように装着している。
図6は本発明の電池モジュール1を装着した電池パックの一例を示した斜視図である。
ハイブリッドカーなどで用いられる電源装置は、複数本のこの電池モジュール1を電池パック15のケースに収納している。中間プレート5により電池モジュール1が平行に保持されている。電池モジュール1の両端にはエンドプレート6があり、エンドプレート6には電池モジュール1を直列に接続するバスバー4が設けてある。バスバー4は中間プレート5で保持された電池モジュール1の端部に設けられた電極端子にネジ留めして固定している。
温度センサー7は電池用ホルダー14に固定し、この電池用ホルダー14を円筒型二次電池16の外周側面部を覆うように装着している。図6に示した電池パック15は上段と下段に各10本、計20本の電池モジュール1を装着し、温度センサー7を固定した電池用ホルダー14は上段と下段の各2本、計4本の電池モジュール1に取り付けている。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。なお、ここで示す図は一例であって、本発明の請求項に表す構成を有していれば、同様の効果が得ることができる。
本発明は温度センサーを電池の外周側面部に装着する電池用ホルダーの形状を示すものである。
これは特に長期間使用される二次電池に有効であり、その電池モジュールおよび電池パックを構成した際により有効なものである。
(実施例1)
一体成型したポリプロピレン樹脂からなるベルト状の電池用ホルダー14の一部に寸法差を吸収する緩衝部12を設けた。寸法差を吸収する緩衝部12の形状は図7に示したようにS字形状とした。
ベルト状の電池用ホルダー14の幅寸法12mm、厚み2mmに対し、S字形状の寸法差を吸収する緩衝部12の幅寸法を約2mmとし、厚みは約2mmとした。
また、スリット13はその切り込みの深さを約8.5mmとし、スリット13の幅を金型の樹脂成形性を考慮して1mm程度とした。S字形状の寸法差を吸収する緩衝部12のコーナー部は、応力集中を避けるためR形状とした。
温度センサー7にはサーミスタを用い、このサーミスタを取り付けたベルト状の電池用ホルダー14を円筒型二次電池16として円筒型ニッケル水素蓄電池に装着した。その斜視図は図1の通りである。
次いで、図4に示したように6個の円筒型ニッケル水素蓄電池を連結し、そのなかの1個の円筒型ニッケル水素蓄電池に図1に示したように電池用ホルダー14を装着し、図5に示したような電池モジュール1を構成した。
この電池モジュールを図6に示したようにケースに装着した電池パック15を実施例1とした。
(実施例2)
図8に示したように、前記寸法差を吸収する緩衝部12を、各々くの字状に外方に突出するように湾曲して設けた形状とした以外は実施例1と同様に作製した電池パック15を実施例2とした。
なお、くの字状に外方に突出するように湾曲して設けた部位の最大幅寸法は約20mm、厚み約2mmとした。
(実施例3)
図9に示したように、前記寸法差を吸収する緩衝部12を、各々くの字状に内方に突出するように湾曲した形状とした以外は実施例1と同様に作製した電池パック15を実施例3とした。
なお、くの字状に内方に突出するように湾曲して設けた部位の最小幅寸法は約7mm、厚み約2mmとした。
(実施例4)
電池用ホルダー14の材質に、ポリオキシメチレン(POM)を用いた以外は実施例1と同様に作製した電池用ホルダー14を用いた以外は実施例1と同様に作製した電池パック15を実施例4とした。
(比較例1)
図10に示したように、サーミスタからなる温度センサー7をポリプロピレンテープ20により円筒型ニッケル水素蓄電池に貼り付けて固定した以外は実施例1と同様に作製した電池パックを比較例1とした。
なお、ポリプロピレンテープ20の幅は約30mm、厚みは約0.1mmのものを用いた。
(比較例2)
図11に示したように、サーミスタからなる温度センサー7をポリ塩化ビニル製の絶縁チューブ21と円筒型ニッケル水素蓄電池の外周側面部との間に挿入し、絶縁チューブ21を温風により熱収縮させてサーミスタを固定した以外は実施例1と同様に作製した電池パックを比較例2とした。
(比較例3)
図12(a),(b)に示したように、寸法差を吸収する緩衝部を設けなかった電池用ホルダー22を用いた以外は実施例1と同様に作製した電池パックを比較例3とした。
(比較例4)
電池用ホルダーを用いず、サーミスタからなる温度センサー7を電池パックのケースに取り付けた以外は実施例1と同様に作製した電池パックを比較例4とした。
実施例および比較例で用いたサーミスタ等の温度センサー7は、長期における様々な環境下において円筒型二次電池16の表面に常に密着させる必要がある。例えば、この取り付け位置がばらつくと円筒型二次電池16の表面温度の検出に電池間のばらつきが生じて
電池パックの寿命低下を招く恐れがある。従って、如何に長期における様々な環境下において位置ずれすることなく温度センサー7を保持できるかが重要となる。
そこで、これらの温度センサー7を設けた円筒型ニッケル水素蓄電池、および電池パックを用いて引張試験と環境試験を行った。
<引張試験1>
円筒型ニッケル水素蓄電池の外周側面部に温度センサー7としてのサーミスタを装着した際の保持力を確認するために、実施例1〜4および比較例1〜3で作製した円筒型ニッケル水素蓄電池を各10個用いて引張試験を実施した。
この引張試験は図13に示したように、実施例1〜3および比較例3で作製した円筒型ニッケル水素蓄電池については電池用ホルダー14の温度センサー7を取り付けるスペースに引張試験用の冶具を通して行った。比較例1,2については、ポリプロピレンテープ20または絶縁チューブ21と円筒型ニッケル水素蓄電池の外周側面部との間に引張試験用の冶具を通して行った。
引張試験機を用い、円筒型ニッケル水素蓄電池と垂直方向に49Nの荷重で引張り、外れや剥がれの有無で判定した。
以上の引張試験の結果を(表1)に示す。
Figure 2008059969
引張試験1での外れ、剥がれ数は、実施例1〜4は皆無であったものの、比較例1は10個中10個ともポリプロピレンテープ20が剥がれ、比較例2は10個中7個の絶縁チューブ21が引き伸ばされ、比較例3は10個中3個電池用ホルダー22が外れた。
比較例1はポリプロピレンテープ20の厚みと糊材の粘着性が49Nの加重に耐え切れなかったため全て剥がれたと考えられる。
比較例2はポリ塩化ビニル製絶縁チューブ21の厚みが0.1mmであったこともあり剥がれや引きちぎれることはなかったが、加重により絶縁チューブ21が引き伸ばされる結果となった。
比較例3はベルト状の電池用ホルダー22をC型状にしたため、49Nの加重で引っ張られた際の保持力が確保できなかったため外れるものがあったと考えられる。
<環境試験>
円筒型ニッケル水素蓄電池の外周側面部に温度センサー7としてのサーミスタを装着した際の長期放置による保持状態の変化を確認するために、実施例1〜4および比較例1〜4の電池パックを用いて環境試験を実施した。
実施例1〜4および比較例1〜4の電池パックを各5セット用意し、65℃に設定した恒温槽のなかで83日間保管し、保管後の円筒型ニッケル水素蓄電池と温度センサー7と
の接触箇所を目視確認して、この接触箇所の浮きの有無を判定した。なお、この電池パック1セットには20個の電池モジュールを挿入しており、温度センサーは4箇所に設けた。
以上の環境試験の結果を(表2)に示す。
Figure 2008059969
(表2)からわかるように、この環境試験での円筒型ニッケル水素蓄電池と温度センサー7との接触箇所の浮き数は実施例1〜4については皆無であったが、比較例1および比較例2については20個中20個、比較例3については20個中3個、比較例4については20個中5個の浮きが83日後の目視で確認できた。
比較例1は10日後の時点で20個中6個、20日後の時点で既に20個中20個の浮きが目視で確認できた。以上よりポリプロピレンテープ20を用いて電池の側面に温度センサー7を固定する方法では、長期保存において温度センサー7の位置がずれやすいことがわかった。
比較例2は10日後の時点で既に20個中20個の浮きが確認できた。ポリ塩化ビニル製の絶縁チューブ21は熱収縮により電池を覆うように密着させているので、このような高温保存により容易に密着性が低下したためと考えられる。
比較例3は83日後の時点で20個中3個の浮きが確認できた。比較例3には寸法差を吸収する緩衝部12を設けていないため、このような長期間の高温保存での電池用ホルダー14の熱変形に対しての吸収部が存在しない。そのために位置ずれが生じたためと考えられる。
比較例4は83日後の時点で20個中5個の浮きが確認できた。比較例4は温度センサー7を電池パックのケースに取り付けたものであるが、このように長期間高温保存された場合、このパックケース本体全体に多少の歪みが生じてしまう。温度センサー7はパックケースに取り付けているため、この多少の歪みにより電池との接触箇所に浮きが生じたと考えられる。
以上の(表1)および(表2)の試験結果より、本発明の寸法差を吸収する緩衝部12を備えた電池用ホルダー14を備えた円筒型ニッケル水素蓄電池を構成した電池モジュール1を装着した電池パック15は、サーミスタなどの温度センサー7の位置ずれを抑制でき、また、耐環境性においても良好であることが確認できた。
次に、実施例1〜3で用いた寸法差を吸収する緩衝部12を備えた電池用ホルダー14において、円筒型ニッケル水素蓄電池への取り付け作業性を検討するために引張試験2を行った。
<引張試験2>
寸法差を吸収する緩衝部12に引張り荷重をかけ、変形量(伸び)と荷重の関係を調査した。
上記の結果を図14に示す。
図14のグラフからわかるように、実施例1のS字形状の緩衝部12は比較的変位が大きく、約20〜30N程度の荷重をかけたときに約2.5〜5mm伸びることが判った。
実施例2および実施例3の緩衝部12は、約20〜30N程度の荷重をかけたときに約1.5〜2.5mm強伸びることが判った。また、実施例3については約5mm変位すると急激に荷重が必要となり、同様に実施例2については約3mm変位すると急激に荷重が必要となることがわかった。
以上より、実施例1〜3で用いた寸法差を吸収する緩衝部12の形状は、実施例1の形状が最も伸縮性に富むことがわかった。
実施例2および実施例3のくの字状に設けた寸法差を吸収する緩衝部12の厚みを約1mm程度まで薄くすれば伸縮性が向上することが期待できるが、薄すぎるため取り付け作業等において切れてしまうことや金型成形性が不安定となることが予想される。よって、厚みは2mm程度が好ましい。
なお、実施例1のS字形状の緩衝部12は連続して設けても良く、実施例2および実施例3のくの字形状の緩衝部12も同様に連続して設けても良い。このように寸法差を吸収する緩衝部12は電池の外径など、電池サイズに応じて適切な長さ寸法に調整して設けることができる。
本発明の電池用ホルダーは、長期信頼性や耐振動性に優れ、温度センサー等の位置ずれを抑制できるため、電動アシスト自転車・電動バイク・ハイブリッドカー等に用いる二次電池およびこの二次電池を構成した電池モジュールおよびこの電池モジュールを装着した電池パックに特に有用である。
本発明の電池用ホルダーの装着例を示した斜視図 (a),(b)本発明の電池ホルダーを円筒型二次電池に装着する過程を示した正面図及び斜視図 (a),(b)本発明の電池ホルダーを円筒型二次電池に装着した状態を示した正面図及び斜視図 本発明の電池モジュールの一例を示した斜視図 本発明の温度センサーを取り付けた電池モジュールの一例を示した斜視図 本発明の電池モジュールを装着した電池パックの一例を示した斜視図 本発明の実施例1に用いた寸法差を吸収する緩衝部の形状を示した概略平面図 本発明の実施例2に用いた寸法差を吸収する緩衝部の形状を示した概略平面図 本発明の実施例3に用いた寸法差を吸収する緩衝部の形状を示した概略平面図 比較例1の構成を示した概略斜視図 比較例2の構成を示した概略斜視図 (a)比較例3の構成を示した概略正面図、(b)比較例3の構成を示した概略斜視図 引張り試験1の実施状態を示した概略斜視図 引張り試験2の寸法差を吸収する緩衝部に荷重をかけた時の変形量との関係を示した図
符号の説明
1 電池モジュール
2 正極端子
3 負極端子
4 バスバー
5 中間プレート
6 エンドプレート
7 温度センサー
8 爪状突起部
9 ヒンジ部
10 開口部
11 カエリ部
12 寸法差を吸収する緩衝部
13 スリット
14 電池用ホルダー
15 電池パック
16 円筒型二次電池
17 結合部




Claims (9)

  1. 電池の表面温度を検知する温度センサーの保持部を備えた電池用ホルダーであって、
    この電池用ホルダーの少なくとも1箇所に寸法差を吸収する緩衝部を設けた電池用ホルダー。
  2. 前記電池用ホルダーは、電池の表面の外側面を密着して覆うベルト状の電池用ホルダーからなり、このベルト状の電池用ホルダーの少なくとも1箇所に着脱可能な結合部を設けた請求項1に記載の電池用ホルダー。
  3. 前記寸法差を吸収する緩衝部の形状をS字形状とした請求項1に記載の電池用ホルダー。
  4. 前記寸法差を吸収する緩衝部を各々くの字状に外方に突出するように湾曲した形状とした請求項1に記載の電池用ホルダー。
  5. 前記寸法差を吸収する緩衝部を各々くの字状に内方に突出するように湾曲した形状とした請求項1に記載の電池用ホルダー。
  6. 前記電池用ホルダーの材質にポリオレフィン系樹脂またはポリアミド系樹脂を用いた請求項1に記載の電池用ホルダー。
  7. 請求項1に記載の電池用ホルダーを備えた二次電池。
  8. 請求項7に記載の二次電池を複数個連結して構成した電池モジュール。
  9. 請求項8に記載の電池モジュールを装着した電池パック。
JP2006237229A 2006-09-01 2006-09-01 電池用ホルダーおよびこれを備えた二次電池および電池モジュールおよび電池パック Expired - Fee Related JP5125033B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006237229A JP5125033B2 (ja) 2006-09-01 2006-09-01 電池用ホルダーおよびこれを備えた二次電池および電池モジュールおよび電池パック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006237229A JP5125033B2 (ja) 2006-09-01 2006-09-01 電池用ホルダーおよびこれを備えた二次電池および電池モジュールおよび電池パック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008059969A true JP2008059969A (ja) 2008-03-13
JP5125033B2 JP5125033B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=39242449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006237229A Expired - Fee Related JP5125033B2 (ja) 2006-09-01 2006-09-01 電池用ホルダーおよびこれを備えた二次電池および電池モジュールおよび電池パック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5125033B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2014148337A1 (ja) * 2013-03-21 2017-02-16 株式会社豊田自動織機 電池モジュール

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59178256U (ja) * 1983-05-18 1984-11-28 佐藤 仁 波型合成樹脂バンド
JPH07296786A (ja) * 1994-04-22 1995-11-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池ケース
JPH0966960A (ja) * 1995-08-29 1997-03-11 Nifco Inc 結束具
JP2000277069A (ja) * 1999-03-25 2000-10-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池パック
JP2002025633A (ja) * 2000-07-10 2002-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池パック
JP2003178732A (ja) * 2001-12-12 2003-06-27 Sanyo Electric Co Ltd パック電池

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59178256U (ja) * 1983-05-18 1984-11-28 佐藤 仁 波型合成樹脂バンド
JPH07296786A (ja) * 1994-04-22 1995-11-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池ケース
JPH0966960A (ja) * 1995-08-29 1997-03-11 Nifco Inc 結束具
JP2000277069A (ja) * 1999-03-25 2000-10-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池パック
JP2002025633A (ja) * 2000-07-10 2002-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池パック
JP2003178732A (ja) * 2001-12-12 2003-06-27 Sanyo Electric Co Ltd パック電池

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2014148337A1 (ja) * 2013-03-21 2017-02-16 株式会社豊田自動織機 電池モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP5125033B2 (ja) 2013-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7034417B2 (ja) バッテリーモジュール
JP4652416B2 (ja) 二次電池モジュール
KR101293591B1 (ko) 이차전지 팩
EP3758089A1 (en) Battery module including heat shrinkable tube
EP2495794B1 (en) Battery pack
US9209492B2 (en) Battery pack
JP2010521046A (ja) バッテリーパック
JP2005197192A (ja) パック電池およびその組立方法
JPWO2012132186A1 (ja) 電池モジュール及びその製造方法
US20160308190A1 (en) Electric storage device comprising current interruption device
JP2008204986A (ja) 蓄電ユニット
JP2007066612A (ja) 電池構造および電池モジュール
JP2006032224A (ja) 組電池
JP5915460B2 (ja) 温度センサの取付構造及び配線モジュールの製造方法
US10522805B2 (en) Battery pack
JP2001091363A (ja) 組電池の異常温度検出装置
KR20190106539A (ko) 이차 전지 상태 검출 장치
JP5125033B2 (ja) 電池用ホルダーおよびこれを備えた二次電池および電池モジュールおよび電池パック
KR20160076864A (ko) 배터리 모듈 및 이를 포함하는 배터리 팩
JP2009259581A (ja) 電池モジュール
JP5392951B2 (ja) 二次電池
US20120208065A1 (en) Single Cell For a Battery
JP4827476B2 (ja) パック電池
JP3668084B2 (ja) 組電池
KR20210009795A (ko) 전류 차단 기능이 구비된 전지 모듈 및 이를 포함하는 디바이스

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090721

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20090817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121015

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5125033

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees