JP2008057326A - Joint fitting for framework member - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、木造建物の軸組材用接合金具に関するものである。 The present invention relates to a joint member for a frame assembly of a wooden building.
近年、木造建物においてもコンクリート建物と同様に改装が行われるようになっているが、それはあくまでも間取りの変更や壁面の改装等で、軸組材の取替は常態的に行われていない。 In recent years, wooden buildings have been renovated in the same way as concrete buildings, but this is only due to changes in floor plans, wall surface renovations, etc., and the replacement of shaft assemblies is not routinely performed.
もっとも、軸組材、例えば柱が老朽化したとき、これを取替える発想はあり、柱の場合は荷重が負荷されるからジャッキアップすなわちジャッキ装置によって荷重を受けた状態にして取替えるようにする方法は考えとしては知られている(例えば、特許文献1)。 However, there is an idea to replace the shaft assembly material, for example, when the column is old, and in the case of the column, since the load is applied, the method of replacing the load with the jack up, that is, the jack device is the method. It is known as an idea (for example, Patent Document 1).
前記の方法は、ジャッキ装置をいわば柱の代りとして横架材(梁や桁や土台)間に介在させ、老朽化した当該柱を取り除き、新たな柱を横架材間に介在させる方法を採るものであるが(文献1はこの点までの説明はない)、ジャッキ装置を用いるため、軸組間の壁材を除去する必要があり(文献1では除去するようになっている)、従って、取替工事そのものが大掛りとなり、人員を要するのみならず不必要な付帯工事を必要とし、費用も嵩むことになる。
In the above method, a jack device is interposed between horizontal members (beams, girders and foundations) instead of columns, and the old column is removed and a new column is interposed between the horizontal members. Although there is no description up to this point in the
本発明は、比較的低廉に行うことができる、軸組材の取替工事に用いるに好適な接合金具を提供すべく創案したのである。 The present invention was devised to provide a joint fitting suitable for use in replacement work of a shaft assembly, which can be performed at a relatively low cost.
互いに接合する一対の軸組材の一方の軸組材の端面に設けたスリットに嵌挿する、平板状の接合板と、該接合板の基端に設け、しかも、他の一方の前記軸組材に設けた受入穴に嵌合して止着杆で止着する取付片とで構成し、前記接合板に前記一方の軸組材を通じて嵌挿する結合杆の貫通孔を設けると共に、前記取付片に前記他の一方の軸組材に嵌挿して仮止めする嵌合棒を突設し、該嵌合棒を取り囲んで前記他の一方の軸組材に止着する止着杆の貫通孔を設けた構成とするのである。 A flat joint plate that is fitted into a slit provided on an end surface of one of the pair of shaft assemblies to be joined to each other, and provided at the base end of the joint plate, and the other one of the shaft assemblies And a mounting piece that fits into a receiving hole provided in the material and is fastened with a fastening rod, and has a through hole for a coupling rod that is inserted through the one shaft assembly on the joint plate, and the mounting A fitting rod through which a fitting rod that is inserted into the other shaft assembly material and temporarily fixed is protruded and is fixed to the other shaft assembly material so as to surround the fitting rod. It is set as the structure which provided.
本発明は前記の通りの構成であるから軸組材に設けた係合穴に取付片を単に嵌合してこれを止着杆で止着するだけ軸組材に止着することができるから、軸組材に係合穴を開けるだけで強固な取付け状態を得られ、軸組材との組付けを簡単に行える接合金具を提供できる。 Since the present invention is configured as described above, it can be secured to the shaft assembly simply by fitting the mounting piece into the engagement hole provided in the shaft assembly and fastening it with a fastening rod. Therefore, it is possible to provide a joining metal fitting that can be firmly attached simply by making an engagement hole in the shaft assembly and can be easily assembled with the shaft assembly.
図面は本発明に係る接合金具を軸組の取替方法に適用した実施例を示し、図1は縦断面図、図2は横断面図、図3は第二実施例の一部欠截正面図、図4は図3の拡大縦断面図、図5は第三実施例の一部欠截正面図、図6は図5の拡大縦断面図である。 The drawings show an embodiment in which the joint fitting according to the present invention is applied to a method for replacing a shaft assembly, FIG. 1 is a longitudinal sectional view, FIG. 2 is a transverse sectional view, and FIG. 4 is an enlarged longitudinal sectional view of FIG. 3, FIG. 5 is a partially cutaway front view of the third embodiment, and FIG. 6 is an enlarged longitudinal sectional view of FIG.
以下、軸組の取替方法の実施例を説明しつつ、本発明に係る接合金具を説明することとする。 Hereinafter, the metal fitting according to the present invention will be described while explaining an embodiment of the shaft replacement method.
第一実施例は、一対の柱1,1と該柱1,1間に介在させた梁を備えた既設の軸組の、前記柱1,1の相対向面1a,1aにおける前記梁の近傍に接合金具Aを突設することを第一工程として得たものである。
The first embodiment is the vicinity of the beam on the opposed surfaces 1a and 1a of the
接合金具Aは、接合板2と該接合板2の基端面に熔接して設けた取付片3,3,3とで構成し、この接合金具Aの接合板2は上下両側縁に、前記梁に代る新梁6の端面に設けたスリット7に直交する方向にして設けた切欠4,4と該切欠4,4間に設けた一対の貫通孔5,5を備え、また、この接合板2とで接合金具Aを構成する取付片3は円板状の止着部片3aの中央に嵌合棒3bを突設して構成し、止着部片3aには前記嵌合棒3bを取り囲むようにして止着杆8貫通用の貫通孔9,9を設けて構成したものである。
The joining bracket A is composed of a joining
そして、前記柱1,1(一方の柱は図示省略してある)の相対向面1aの図示省略した前記既設の梁の近傍に、接合金具Aの前記取付片3に対応する位置にして市販の座堀錐で受入穴10を設け、該受入穴10の中央の深い穴部10bに嵌合棒3b部を嵌挿するようにして深い穴部10bを取り囲むようにして形成した、受入穴10の浅い穴部10aに止着部片3aを嵌合し、貫通孔9を通じて止着杆8を(実施例ではねじ釘)柱1に埋入させて取付片3を柱1に止着するようにして接合金具Aを前記対向面1aより接合板2において突設するのである。
In the vicinity of the existing beam (not shown) on the opposing surface 1a of the
なお、嵌合棒3bは図示のようにその周側をローレット加工しておくと、受入穴10の深い穴部10bの壁面に確実に接触して、柱1に対する組付け状態を維持して、次段の前記止着杆8による止着操作を容易に行うことができる(実施例の場合は、3個の受入穴10,10,10乃至取付片3,3,3を用いているのでそれ程問題にならないが、単一な受入穴10乃至取付片3を用いる場合は、柱1に対する接合金具Aの、この仮止め状態はきわめて有効である)。
If the peripheral side of the fitting rod 3b is knurled as shown in the figure, the fitting rod 3b reliably contacts the wall surface of the deep hole portion 10b of the
柱1,1と共に既設の軸組を構成する梁に代る前記新設の梁(新梁)6の端面中央には前記接合板2と対応するようにして前記スリット7を設けておき、このスリット7と直交する方向にして接合板2に設けた前記切欠4,4および貫通孔5,5と対応するようにして通孔11,11,11,11を設け、該通孔11,11,11,11中の最上位の通孔11(図面上、符号11Aで示す)に第一結合杆12を嵌挿して新梁6端部に組付けておき(概し、工場で行う)、この第一結合杆12を組付けた新梁6を、前記スリット7部を柱端面より突設した接合板2(接合金具A)に一致させて、荷重を負荷させて柱対向面1aに沿わせて移動させると、新梁6はその端部に設けた前記第一結合杆12が接合板2の切欠4の奥端に係止した位置においてその移動が停止され、柱1,1間に設置され、予め、一致する関係で設けて配置された貫通孔5と通孔11、および他の切欠4(の奥端部)と通孔11のそれぞれに第一結合杆12と同様の、ドリフトピンで成る第二結合杆12´を嵌挿、打込むことによって新梁6は端部において柱1に止着され、柱1,1間に架設され、前記第一工程に続く次段の工程である第二工程を終える。
The
そして、次いで、新設の梁6の近傍に位置する既設の梁を切断して取り除くことにより梁の取替作業を終える。
Then, the existing beam located near the newly installed
胴差と梁や桁との軸組における梁や桁の取替にも同手順で、同様の接合金具Aを用いて行うことができる。 The same procedure can be used to replace the beams and girders in the shaft difference between the trunk difference and the beams and girders using the same procedure.
なお、実施例の梁6は接合金具A(接合板2)に対して該接合金具Aの下側から組付けるようにしても良く、図1の図面上、下側に位置する切欠4は、このためのもので、この場合、新梁6に予め組付けた最下位の第二結合杆12´(図1、12´Aで図示)は、前記第一結合杆12に代るものとなって前記下側の切欠4に係止して新梁6の柱1,1間への係合作業の、いわば位置決め的な機能をすることになる。結合杆12´を切欠4の奥端に係止させた後、互いに一致する残余の貫通孔5と通孔11に結合杆12,12´を嵌挿、打込むことは前記と同様である。
In addition, the
新梁6を柱1に突設した接合金具Aにその下側から組付ける場合は符号12´Aで示す第二結合杆12´の新梁6に対する組付けを省略しても良く(位置決め機能を期待せずに)、いずれにしても、該第二結合杆(符号12´Aで示す)12´以外の結合杆12,12´のいずれか一つの結合杆12又は12´を、新梁6を接合金具Aに組合わせて当該新梁6に嵌挿、打込むことにより、該打込んだ結合杆12又は12´によって新梁6は該一つの結合杆12又は12´を介して接合金具Aに支持させることになり、その結果、新梁6のクレーン等による支持状態は必要となくなり、残余の他の結合杆12´又は12の嵌挿、打込み作業を円滑に行うことができる。
When the
接合金具Aの取付片3の嵌合棒3bは、受入穴10の深い穴部10bにいわば密嵌して接合金具Aの柱1に対する組付け状態を維持するものであるが、この嵌合棒3bの柱1への埋入によって梁6側から負荷される荷重に対する耐荷重性能を増大させることができる。
The fitting bar 3b of the
第一実施例が、柱1,1と梁とで既設の軸組構成したものであるに対し、土台13と図示省略した梁や桁などの横架材および柱とで既設の軸組を構成し、柱14を新軸組材としたものである。
In the first embodiment, the existing shaft assembly is composed of the
そして、本実施例の場合は、図示省略した梁と前記土台13に第一実施例と同様に受入穴10を設け、該受入穴10の各部分10a,10bに取付片3を嵌合して接合金具Aaを土台13と梁に止着して接合板2を土台13と梁の相対向面13aより突設し、新設の柱14の端部に設けたスリット7に前記接合板2を係合させ(相対的に)、接合板2に設けた貫通孔5とこれに一致する通孔11に接合杆12Aを嵌挿、打込んで、既設の軸組の柱の近傍で、新柱14を土台13と横架材間に設置、止着した後、既設の柱を取り除く(通常は切断)ことによって図示の組付け状態を得たものである。
In the case of this embodiment, a
この第二実施例で用いる接合金具Aaは、第一実施例と接合板2の態様が、柱14端部側に設けた通孔11と一致する貫通孔5のみを設けた点だけが異なるだけで残余の点は同一符合で示す通り、ほぼ同様である。
The joining metal fitting Aa used in the second embodiment is different from the first embodiment only in that the mode of the joining
なお、柱14側に設けたスリット7(もとより、これに対応する土台側の接合板2b)を土台13の長手方向に沿わせて設けてあるのは、土台13や柱を介在して相対する内外の壁材の一方のみを取り除くことによって当該柱14を土台13と横架材間に介在させて当該新柱14を土台13の長手方向に移動させてスリット7と接合板2bを係合させるためであって、このような配置関係によって、前記の通り、内外の壁材の一方側のみを取り除くことによって柱の取替作業を行うことができるのである。
Note that the
図19は基礎コンクリートである。 FIG. 19 shows basic concrete.
図5および図6で示す第三実施例は、既設の軸組の土台13に対する接合金具Aaに対する突設作業に、補強板16の組付け作業を含ませた点が第二実施例と異なるだけで、残余は第二実施例と同様である。すなわち、この実施例は、第二実施例と同様に土台13と図示省略した横架材の相対向面13aに接合金具Aaを止着して接合板2を突設した後、中央に設けた長孔17に前記接合板2を貫通させるようにして前記補強板16を土台13等に止着した取付片3に重ね合わせ、該補強板16の透孔18を通じて止着杆8Aを土台13や横架材に埋入させて接合金具Aの取付片3の土台13等に対する固定状態を補強したものである。
The third embodiment shown in FIG. 5 and FIG. 6 differs from the second embodiment only in that the installation work of the
この実施例の場合は、土台13等より補強板16が突出しているので該補強板16間(土台13側と横架材側との)に新柱14を介在させる際には、新柱14の補強板16側に位置する端部の隅角部(端面の一端縁)を、ハンマーなどで叩打して丸みをつけるとその作業が容易になる。
In this embodiment, since the reinforcing
残余の点は、第一、第二の実施例と同様であるので説明は省略する。 Since the remaining points are the same as those in the first and second embodiments, description thereof will be omitted.
1 柱
2 接合板
3 取付片
3b 嵌合棒
5 貫通孔
6 新梁
7 スリット
8 止着杆
10 受入穴
13 土台
14 新柱
1
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