JP2008056182A - 車体フレーム補強構造 - Google Patents

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重敬 小倉
Satoru Sekine
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Abstract

【課題】車体フレーム補強構造に関し、スティフナによりサイドフレームを補強しながらも、サイドフレームのスティフナ端部の接合部の応力を低減させる。
【解決手段】車両前後方向に延在するサイドフレーム1と、サイドフレーム1の外面に沿って延設されるとともに、サイドフレーム1に対して複数の接合部J1〜J3を介して接合されてサイドフレーム1を補強するスティフナ2,3と、複数の接合部J1〜J3のうちスティフナ2,3における車両前後方向の端部に配置される第一接合部J1と、第一接合部J1よりもスティフナにおける車両前後方向の内側の位置に配置される第二接合部J2とを備える。そして、第一接合部J1を、サイドフレーム1における車両高さ方向の中心Oに近接させ、第二接合部J2を、第一接合部J1よりもサイドフレーム1における車両高さ方向の中心Oから離間させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、トラック等の車体フレームの補強構造に関するものである。
トラックには、一般に、車両前後方向に延在し断面形状が略コ字状の左右一対のサイドフレーム6(図5及び図6参照)と、車幅方向(車両幅方向)に延在し一対のサイドフレーム6を連結するクロスメンバとを備えた、略梯子型の車体フレームが採用されている。
各サイドフレーム6は、図5及び図6に示すように、車両高さ方向(上下方向)に延在するフレームウェブ部61と、フレームウェブ部61の上下端にそれぞれ配設され車幅方向に延在する一対のフレームフランジ部62,63とを有している。こうした形状のサイドフレーム6は、例えば特許文献1に開示されている。
ところで、トラックは、荷台に重量物を積載したり悪路を走行したりする場合、サイドフレーム6に大きな負荷(主として、上下曲げ,横曲げ及び捩りを生じさせる力)がかかる。サイドフレーム6は、これらの負荷に耐えうる十分な強度及び剛性を確保するために、特に負荷がかかる部分をスティフナ(補強部材)7,8により補強されることがある。
また、例えば、トラックのホイールベースを延長したい場合にも、サイドフレーム6は、サイドフレーム6を延長するために繋いだ延長材の繋ぎ目の部分を、スティフナ7,8により補強されることがある。
スティフナ7,8は、サイドフレーム6の上部を補強するアッパースティフナ7と、サイドフレーム6の下部を補強するロアスティフナ8とを備えている。アッパースティフナ7及びロアスティフナ8(まとめてスティフナ7,8ともいう)はどちらも、サイドフレーム6のフレームウェブ部61に面接触するスティフナウェブ部71,81と、サイドフレーム6のフレームフランジ部62,63に面接触するスティフナフランジ部72,83とを有して、断面形状が略L字状に構成されている。また、スティフナ7,8は、スティフナウェブ部71,81がサイドフレーム6の上下方向中心(中心線)Oに近づくにつれ先細りになった平面視で略台形状に形成されているとともに、スティフナフランジ部72,83が平面視で略矩形状に形成されている。そして、スティフナ7,8は、リベットやボルトや栓溶接等の接合手段9により、適宜の箇所に設定された複数の接合部j1,j2,j3でサイドフレーム6に接合されている。
特開平9−221063号公報
ところが、サイドフレーム6に負荷がかかった際には、サイドフレーム6とスティフナ7,8との複数の接合部j1,j2,j3のうち、スティフナ7,8前後端部(前端及び後端近傍の部分)の第一接合部j1及び第三接合部j3に高応力が発生する。
詳述すると、例えば、サイドフレーム6に捩じれが生じた際、サイドフレーム6は中心線Oを中心として捩じれ、中心線Oから上下方向に離れるに従い捩じれが大きくなり、フレームフランジ部62,63で捩じれが一番大きくなる。つまり、サイドフレーム6の上下端で最もひずみが大となる。
そして、応力はひずみの大きさに比例するので、スティフナ7,8が重合したサイドフレーム6の上下端に高応力が生じる。
また、サイドフレーム6におけるスティフナ7,8前端及び後端の部分では、剛性が急変するので応力集中が生じる。
つまり、応力の上下方向への分布に着目した場合、サイドフレーム6の上下端に高応力が生じ、また、応力の前後方向への分布に着目した場合、サイドフレーム6のスティフナ7,8の前後端が位置する部分で応力集中が生じるので、スティフナ7,8前後端部の第一接合部j1及び第三接合部j3において接合された接合手段9には特に高応力が生じる。このような高応力はできる限り低減されることが好ましい。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、スティフナによりサイドフレームを補強しながらも、サイドフレームのスティフナ端部の接合部の応力を低減することができるようにした、車体フレーム補強構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明の車体フレーム補強構造は、車両前後方向に延在するサイドフレームと、該サイドフレームの外面に沿って延設されるとともに、該サイドフレームに対して複数の接合部を介して接合されて該サイドフレームを補強するスティフナと、該複数の接合部のうち該スティフナにおける該車両前後方向の端部に配置される第一接合部と、該第一接合部よりも該スティフナにおける該車両前後方向の内側の位置に配置される第二接合部とを備え、該第一接合部は、該サイドフレームにおける車両高さ方向の中心に近接し、該第二接合部は、該第一接合部よりも該サイドフレームにおける該車両高さ方向の中心から離間していることを特徴としている。
なお、サイドフレームは、扁平な板状,断面形状が略コ字状、もしくは閉断面形状が略ロ字状等に形成されていることが好ましい。
請求項2記載の本発明の車体フレーム補強構造は、請求項1記載の車体フレーム補強構造において、該サイドフレームは、該車両前後方向且つ該車両高さ方向に延在するフレームウェブ部、及び、該フレームウェブ部の上下端にそれぞれ配設され該車両前後方向且つ車両幅方向に延在する上下一対のフレームフランジ部を有して、断面形状が略コ字状に形成され、該スティフナは、該フレームウェブ部に対して面接触するスティフナウェブ部と、上下一対の該フレームフランジ部のうちどちらか一方の該フレームフランジ部に対して面接触するスティフナフランジ部とを有して、断面形状が略L字状に形成され、該スティフナウェブ部は、該サイドフレームの該車両高さ方向の中心に近づくにつれ、該車両前後方向の長さが次第に長くなる略台形状に形成されていることを特徴としている。
なお、ここで言う略台形状とは、該スティフナウェブ部における該スティフナフランジ部との接合辺側が台形の上底に相当し、該スティフナウェブ部の該車両高さ方向の中心側の端縁が下底に相当するような台形状である。
請求項3記載の本発明の車体フレーム補強構造は、請求項2記載の車体フレーム補強構造において、該スティフナフランジ部における該車両前後方向の端部に配置される第三接合部を備え、該第一接合部及び該第二接合部は該スティフナウェブ部に配置されるとともに、該第三接合部は該第二接合部よりも該スティフナにおける該車両前後方向の内側に配置されることを特徴としている。
請求項4記載の本発明の車体フレーム補強構造は、請求項2又は3記載の車体フレーム補強構造において、該スティフナフランジ部の該車両幅方向の内側の端部のうち該車両高さ方向の内側部分に面取り形成された面部を備えたことを特徴としている。
請求項1記載の本発明の車体フレーム補強構造によれば、スティフナにおける車両前後方向の端部に配置される第一接合部は、サイドフレームの車両高さ方向の中心に近接し、第一接合部よりもスティフナにおける車両前後方向の内側の位置に配置される第二接合部は、第一接合部よりもサイドフレームにおける車両高さ方向の中心から離間するので、第一接合部で負担を低減した残りの応力を第二接合部で分担することができる。つまり、サイドフレームのスティフナ前後端部の接合部の応力を低減することができる。そして、スティフナ前後端部の接合部の接合手段にかかる応力を効果的に低減することができる。
請求項2記載の本発明の車体フレーム補強構造によれば、スティフナの前後端部は、ひずみの小さいサイドフレームの中心に近接するので、スティフナの前後端部の応力を低減することができる。また、スティフナの前後端部から前後方向内側に向かっての断面係数の変化が滑らかになるので、特に曲げ外力に対するスティフナ前後端部から前後方向内側に向かっての応力変化を滑らかにし、応力集中を抑制することができる。
請求項3記載の本発明の車体フレーム補強構造によれば、よりひずみの大きいフランジ部の第三接合部を、第二接合部よりもスティフナの前後端部から離隔するので、第三接合部に過剰な応力がかかることなく、第一接合部と第二接合部と第三接合部とでスティフナ前後端部における応力を分担することができる。
請求項4記載の本発明の車体フレーム補強構造によれば、スティフナフランジ部の車両幅方向内側の端部がフレームフランジ部の車両幅方向内側の端部と干渉することがなくなるので、サイドフレームに負荷がかかりサイドフレームが曲がったり捩じれたりしたとしても、スティフナフランジ部の上記端部がフレームフランジ部の上記端部を削ってしまうおそれがないという利点がある。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[一実施形態]
図1〜図4は本発明の一実施形態に係る車体フレーム補強構造を示すもので、図1(a)はその上面図,図1(b)はその側面図,図1(c)はその下面図、図2は車体フレーム補強構造の縦断面図、図3は車体フレーム補強構造のスティフナの展開状態を示す平面図、図4(a)は本実施形態に係る車体フレーム補強構造における断面係数の変化を示すグラフ、図4(b)は図4(a)との比較のために従来技術に係る車体フレーム補強構造における断面係数の変化を示すグラフである。
本実施形態では、トラックの車体フレーム補強構造に本発明を適用したものを説明する。
<構成>
トラックには、一般に、車両前後方向(以下、単に前後方向という)に延在し断面形状が略コ字状の左右一対のサイドフレーム(図1及び図2参照)1と、車幅方向(左右方向)に延在し一対のサイドフレーム1を連結する複数のクロスメンバとを備えた、略梯子型の車体フレームが採用されている。
各サイドフレーム1はそれぞれ、図1(a)〜(c)及び図2に示すように、車両高さ方向(以下、単に上下方向という)に延在するフレームウェブ部11と、フレームウェブ部11の上端及び下端から車幅方向内側に延出する上下一対のフレームフランジ部12,13とを有している。つまり、各サイドフレーム1は、略コ字状断面の開口部を、車幅方向内側に向けて配設されている。
そして、サイドフレーム1の上部の外面には、アッパースティフナ2が面接触して接合され、サイドフレーム1の上部が補強されている。また、サイドフレーム1の下部の外面には、ロアスティフナ3が面接触して接合され、サイドフレーム1の下部が補強されている。
アッパースティフナ2及びロアスティフナ3(まとめてスティフナ2,3ともいう)はどちらも、サイドフレーム1のフレームウェブ部11に面接触するスティフナウェブ部21,31と、スティフナウェブ部21の上端部及びスティフナウェブ部31の下端部が屈曲して形成されサイドフレーム1のフレームフランジ部12,13に面接触するスティフナフランジ部22,33とを備えて、断面形状が略L字状に構成されている。
また、スティフナウェブ部21,31及びスティフナフランジ部22,33はともに、平面視で略台形状に形成され、スティフナフランジ部22,33の屈曲を伸ばしスティフナウェブ部21,31とスティフナフランジ部22,33とが同一平面状になる状態(以下、これを展開状態という)で、スティフナ2,3全体が平面視で略台形状に形成されている。
そして、アッパースティフナ2は、台形の下底が下方にくるようにサイドフレーム1に取り付けられ、逆に、ロアスティフナ3は、台形の下底が上方にくるようにサイドフレーム1に取り付けられている。
詳述すると、図3に示すように、展開状態で、スティフナウェブ部21,31及びスティフナフランジ部22,33は、前縁及び後縁(全ての縁のうち前後方向に臨む縁)2a,3aが連続して連なっており(即ち、段差がなく)、前縁及び後縁2a,3aが車幅方向に対し所定の角度で傾斜する一直線状になっている。
そして、前縁及び後縁2a,3a間の長さであるアッパースティフナ2の前後方向長さD2とロアスティフナ3の前後方向長さD3とは、サイドフレーム1に取り付けられた状態で、サイドフレーム1の上下方向の中心(中心線)Oに近づくにつれしだいに長くなる、上下方向において変化した長さに設定されている。なお、ここでは、前後方向長さD2,D3は、中心線Oを基線に対称的に比べた位置では、常にロアスティフナ3の前後方向長さD3がアッパースティフナ2の前後方向長さD2よりも長くなっている(D3>D2)。
スティフナ2,3は、図1に示すように、サイドフレーム1の外面に、リベットやボルトや栓溶接等の接合手段4,5により、適宜の箇所に設定された接合部J1,J2,J3でサイドフレーム1に接合されている。なお、ここでは、ウェブ部11,21,31においてはボルト(又はリベット)4により接合され、フランジ部12,13,22,33においては栓溶接5により接合されていることが好ましい。
この接合手段4,5によるサイドフレーム1とスティフナ2,3との接合部J1,J2,J3について説明すると、展開状態で、スティフナ2,3の前後端部(前端及び後端2b,3b近傍の部分。なお、前端及び後端2b,3bは、前縁及び後縁2a,3aのうちの最も前方及び後方に位置する端縁)2d,3dに配置される第一接合部J1は、中心線Oに近接した位置に設定されている。また、第一接合部J1よりもスティフナ2,3における前後方向内側の位置に配置される第二接合部J2は、第一接合部J1よりも中心線Oから離間した位置に設定されている。さらに、第二接合部J2よりもスティフナ2,3における前後方向内側の位置に配置される第三接合部J3は、第二接合部J2よりも中心線Oから離間した位置に設定されている。
つまり、スティフナ2,3の前後端2b,3bから数えて前後方向第一番目に配置される第一接合部J1は中心線Oに近接した位置に設定され、その前後方向第二番目に配置される第二接合部J2は第一接合部J1よりも中心線Oから離間した位置に設定され、その前後方向第三番目に配置される第三接合部J3は第二接合部J2よりも中心線Oから離間した位置に設定されて、第一接合部J1から第二接合部J2,第三接合部J3へというように、前後端部2d,3dの接合部J1から後方又は前方の接合部J2,J3へ進むに従い、その位置が次第に中心線Oから離れていくようになっている。そして、スティフナ2,3の前後縁部(前後縁2a,3a近傍の部分であって、前後端部2d,3dを含む比較的広い領域の部分)2c,3cにおける接合部J1,J2,J3の位置がスティフナ2,3の前後縁2a,3aの形状に沿って並ぶようになっている。
また、第一接合部J1及び第二接合部J2はスティフナウェブ部21,31上に設定されるとともに、第三接合部J3はスティフナフランジ部22,33上に設定されている。
さらに、スティフナ2,3のスティフナフランジ部22,33の車幅方向内側の端部は、図2に示すように、サイドフレーム1のフレームフランジ部12,13の車幅方向内側の端部との干渉を避けるために、面取り形成された面部22a,33aを備えている。
<作用・効果>
本発明の一実施形態にかかる車体フレーム補強構造は上述のように構成されているので、以下のような作用・効果がある。
サイドフレーム1とスティフナ2,3との前後縁部2c,3cにおける接合部J1〜J3は、第一接合部J1が中心線Oに近接した位置に設定されるとともに、第二接合部J2が第一接合部J1よりも中心線Oから離間した位置に設定されているので、スティフナ2,3の前後端2b,3b最近傍、即ち前後端部2d,3dの第一接合部J1の応力を低減することができる。
つまり、前後端2b,3bに最も近い第一接合部J1は、ひずみの小さい中心線Oに近接した位置にあるので、第一接合部J1の応力を低減することができる。また、第一接合部J1の次に前後端2b,3bに近い第二接合部J2が、ひずみの大きい中心線Oから離間した位置にあるので、第一接合部J1で負担を低減した残りの応力を第二接合部J2で分担することができる。
また、スティフナ2,3は、展開状態で中心線Oに近づくにつれ前後方向に広がる平面視略台形状に形成されているので、図4(b)に示すように断面係数Zが急激に変化する従来技術に比べて、図4(a)に示すようにその断面係数Zが比較的滑らかに変化することになる。つまり、スティフナ2,3で補強されたサイドフレーム1における前後方向への応力分布を比較的滑らかに変化させることができ、接合部J1〜J3における応力集中を抑制することができる。なお、図4(a)において、s1はロアスティフナ3の前後端3bの位置を示し、s2はアッパースティフナ2の前後端2bの位置を示している。同様に、図4(b)において、t1はロアスティフナ8(図5参照)の前後端の位置を示し、t2はアッパースティフナ7(図5参照)の前後端の位置を示している。
したがって、前後端部2d,3dの第一接合部J1の応力を図4及び図5に示すような従来技術の第一接合部j1の応力に比べて著しく低減することができ、第一接合部J1の接合手段4にかかる応力を低下させることができる。
さらに詳述すると、一般に、応力はひずみに比例することが知られている。したがって、ひずみが大きいほど応力は大きくなるようになっている。逆に言えば、応力が大きいほどひずみやすいようになっている。
そして、前述したように、サイドフレーム1の上下端で負荷に対するひずみが大きくなるので、サイドフレーム1の上下端部の剛性を高めることで、ひずみを防止する。しかしながら、サイドフレーム1のスティフナ2,3により剛性が高められた部分は応力が大きくなるととともに、急激に剛性を変化させると、急激に剛性が変化した部分(即ち、スティフナ2,3の前後端2b,3bに近い接合部J1〜J3)で応力集中が生じてしまう。
本車体フレーム補強構造では、略台形状に形成されたスティフナ2,3が、その台形の下底をサイドフレーム1の中心線O側に近づけて接合されているので、サイドフレーム1は、スティフナ2,3の前後端2b,3bから前後方向中央に向かって徐々に剛性が上がっていく。
したがって、急激に剛性が変化する部分がなくなり、応力集中を抑制することができる。
また、図5に示す従来技術では、スティフナ7,8の前後端に近い部分においては、スティフナ7,8の上下端且つ前後端という最も応力が高い部分j1と、スティフナ7,8の上下方向中央部且つ前後端よりも内側のあまり応力が高くない部分j2とで接合し、接合部j1でほとんど応力を負担するようになっていた。つまり、従来技術では、ひずみの大きいところに前後方向先頭の接合部j1が設定されるので、その接合手段9に大きな応力が作用し、一方、ひずみの比較的小さい前後方向第二番目の接合部j2には応力があまり作用せず、前後端に近い部分においては、接合部j1のみで高応力を負担していた。
これに対し、本車体フレーム補強構造では、スティフナ2,3の前後縁部2c,3cにおいては、スティフナ2,3の上下方向中央部且つ前後端2b最近傍の第一接合部J1と、スティフナ2,3の上下端且つ前後方向内側の第二接合部J2とで接合し、第一接合部J1で負担を低減した残りの応力を第二接合部J2で分担するので、第一接合部J1と第二接合部J2とが分担する応力を近づけることができる。
したがって、第一接合部J1及び第二接合部J2にある接合手段4の応力を低減させることができる。
さらに、スティフナフランジ部22,33における第三接合部J3は、展開状態で第二接合部J2よりも中心線Oから離間した位置に設定されているので、第一接合部J1と第二接合部J2と第三接合部J3とでより応力を分担することができる。
また、スティフナ2,3のスティフナフランジ部22,33の車幅方向内側の端部には面取りした面部22a,33aが形成されているので、サイドフレーム1のフレームフランジ部12,13の車幅方向内側の端部と干渉することがなく、スティフナ2,3の前記端部がサイドフレーム1の前記端部を削ってしまうおそれがないという利点がある。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上記実施形態では、スティフナウェブ部21,31に2列の接合部を設定するとともに、スティフナフランジ部22,33に1列の接合部を設定したが、接合部の各列数や数はこれに限らず、適宜設定することが好ましい。つまり、前後端2b,3bに最も近い位置に配置される接合部から後方又は前方の接合部へ進むに従い、その上下方向位置が次第に中心線Oから離れていくようになっていれば、どのような列数や数であっても好ましい。
また、上記実施形態では、スティフナフランジ部22,33における第三接合部J3を第二接合部J2よりもスティフナ2,3における前後方向内側に配置したが、第三接合部J3は第二接合部J2と前後方向同位置に配置されていても良い。つまり、接合部は、前後端2b,3bに最も近い位置に配置される接合部から車両後方又は前方の接合部へ進むに従い、その上下方向位置が次第に中心線Oから離れていくようになっていれば特に好ましいが、一部の連続する接合部においては、前後方向同位置に配置されたものがあっても良い。
また、上記実施形態では、サイドフレーム1は平面視で略台形状に形成されたが、特に略台形状に形成されず単なる矩形状であっても良い。この場合でも、第一接合部J1を中心線Oに近接させるとともに第二接合部J2を第一接合部J1よりも中心線Oから離間させれば、前後縁部2c,3cにおける接合部J1,J2の応力をバランス良く分担し、接合手段4への応力を低減することができる。
また、上記実施形態では、サイドフレーム1は断面形状が略コ字状に形成されるとともに、スティフナ2,3は断面形状が略L字状に形成されたが、サイドフレーム1及びスティフナ2,3の形状はこれに限らず、例えば、サイドフレーム1及びスティフナ2,3ともに、扁平な平板状に形成されていても良い。または、サイドフレーム1は断面形状が略コ字状に形成されるとともに、スティフナ2,3はアッパースティフナ2とロアスティフナ3とを一体化し、その全体の断面形状が略コ字状に形成されていても良い。
さらに、上記実施形態では、本発明の車体フレーム補強構造をトラックに適用した場合について説明したが、車体フレームを有する乗用車,トレーラ,バス等にも適用することができる。
本発明の一実施形態に係る車体フレーム補強構造を示す図であって、(a)はその上面図,(b)はその側面図,(c)はその底面図である。 本発明の一実施形態に係る車体フレーム補強構造を示す模式的な縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る車体フレーム補強構造のスティフナの展開状態を示す平面図である。 (a)は本発明の一実施形態に係る車体フレーム補強構造における断面係数の変化を示すグラフ、(b)は従来技術に係る車体フレーム補強構造における断面係数の変化を示すグラフである。 従来技術に係る車体フレーム補強構造を示す図であって、(a)はその上面図,(b)はその側面図,(c)はその底面図である。 従来技術に係る車体フレーム補強構造を示す模式的な縦断面図である。
符号の説明
1,6 サイドフレーム
11,61 フレームウェブ部
12,13,62,63 フレームフランジ部
2,7 アッパースティフナ(スティフナ)
2a 前後縁
2b 前後端(車両前後方向の先端)
2c 前後縁部
2d 前後端部
21,71 スティフナウェブ部
22,72 スティフナフランジ部
22a 面部
3,8 ロアスティフナ(スティフナ)
3a 前後縁
3b 前後端(車両前後方向の先端)
3c 前後縁部
3d 前後端部
31,81 スティフナウェブ部
33,83 スティフナフランジ部
33a 面部
4,5,9 接合手段
1,j1 第一接合部
2 第二接合部
3 第三接合部
O 中心線(サイドフレームにおける車両高さ方向の中心)

Claims (4)

  1. 車両前後方向に延在するサイドフレームと、
    該サイドフレームの外面に沿って延設されるとともに、該サイドフレームに対して複数の接合部を介して接合されて該サイドフレームを補強するスティフナと、
    該複数の接合部のうち該スティフナにおける該車両前後方向の端部に配置される第一接合部と、
    該第一接合部よりも該スティフナにおける該車両前後方向の内側の位置に配置される第二接合部とを備え、
    該第一接合部は、該サイドフレームにおける車両高さ方向の中心に近接し、
    該第二接合部は、該第一接合部よりも該サイドフレームにおける該車両高さ方向の中心から離間している
    ことを特徴とする、車体フレーム補強構造。
  2. 該サイドフレームは、該車両前後方向且つ該車両高さ方向に延在するフレームウェブ部、及び、該フレームウェブ部の上下端にそれぞれ配設され該車両前後方向且つ車両幅方向に延在する上下一対のフレームフランジ部を有して、断面形状が略コ字状に形成され、
    該スティフナは、該フレームウェブ部に対して面接触するスティフナウェブ部と、上下一対の該フレームフランジ部のうちどちらか一方の該フレームフランジ部に対して面接触するスティフナフランジ部とを有して、断面形状が略L字状に形成され、
    該スティフナウェブ部は、該サイドフレームの該車両高さ方向の中心に近づくにつれ、該車両前後方向の長さが次第に長くなる略台形状に形成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の車体フレーム補強構造。
  3. 該スティフナフランジ部における該車両前後方向の端部に配置される第三接合部を備え、
    該第一接合部及び該第二接合部は該スティフナウェブ部に配置されるとともに、該第三接合部は該第二接合部よりも該スティフナにおける該車両前後方向の内側に配置される
    ことを特徴とする、請求項2記載の車体フレーム補強構造。
  4. 該スティフナフランジ部の該車両幅方向の内側の端部のうち該車両高さ方向の内側部分に面取り形成された面部を備えた
    ことを特徴とする、請求項2又は3記載の車体フレーム補強構造。
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