JP2008053792A - 画像形成システム及び画像形成システムに用いられるプログラム - Google Patents

画像形成システム及び画像形成システムに用いられるプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】モノクロ画像形成装置で原稿画像を読み取り、カラー画像形成装置により原稿画像とカラー色の地紋画像とを重ね合わせて画像を形成する画像形成システムの提供。
【解決手段】カラー画像形成装置200は、カラー地紋画像印刷要求の信号を受けると、カラー画像形成装置200で出力可能な色の情報をモノクロ画像形成装置に送信する。モノクロ画像形成装置は、RAM12に記憶された複数種類の地紋画像と色情報の中から所望する地紋画像と色を選択し、カラー画像形成装置200へ送信する。モノクロ画像形成装置は原稿Sの読み取りを行い、カラー画像形成装置200にモノクロ画像のデータを送信する。カラー画像形成装置200はモノクロ画像のデータを受信しながら、当該モノクロ画像に地紋画像を重ね合わせて記録材上に画像を形成する。このとき、地紋画像は選択されたカラー色により形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、モノクロ画像読取装置とカラー画像形成装置とが通信可能に接続されて構成される画像形成システム及び該画像形成システムに用いられるプログラムに関する。
近年、複数の画像形成装置をネットワークにより接続し、これら複数の画像形成装置の中から最適な装置を選択して画像を形成する、所謂タンデム出力が可能な画像形成システムが提供されている。(特許文献1参照。)この特許文献1には、モノクロ画像形成装置とカラー画像形成装置機とを通信可能に接続して画像形成システムを構成し、モノクロ画像形成装置により読み取って得たモノクロ原稿画像データに対して色変換指定を行い、当該色変換指定に基づいて、カラー画像形成装置によりモノクロ原稿画像をカラー色で形成することが示されている。
これにより、例えば、カラー画像形成装置が読み取り処理中のために新たな読み取りを実施できない場合であっても、モノクロ画像形成装置により読み取りを行ってカラー色で出力することができるため、作業効率の向上を実現することができる。また、通常、カラー画像形成装置は高価であるためにモノクロ画像形成装置よりも設置台数が少なく、作業者はカラー画像形成装置から離れた場所で作業することが多くなるが、モノクロ画像形成装置により読み取りが可能であると、わざわざカラー画像形成装置の設置場所まで移動する手間も省ける。
一方、画像形成装置の画質向上に伴い、複製防止機能を備える装置も提供されている(例えば、特許文献2参照)。特に、「複写禁止」、「コピー」のような隠し文字と背景地紋と(以下、これらを合わせて地紋画像という)を原稿画像に重ねて記録材上に形成し、読み取りと書き込みとでの最高解像度の違い、あるいは読み取り時の画像処理特性を利用して、元の印刷物と複写物とを区別することのできる地紋画像印刷が知られている。この地紋画像印刷についても、作業効率を向上させるという観点から、タンデム出力できることが望まれている。
特開2003−115965号公報 特開平11−245473号公報
しかしながら、上記特許文献1には、モノクロ画像形成装置で読み取って得たモノクロ原稿画像をカラー画像形成装置によりカラー色で形成することは示されていているものの、モノクロ原稿画像に地紋画像を重ね合わせて形成する手法については具体的に示されていない。特に、地紋画像は記録材の全面に亘って形成されるのが一般的であり、地紋画像を黒色で形成すると原稿画像が分かり難くなってしまうため、マゼンタやシアンなどのカラー色で出力することが望ましいが、地紋画像をカラー色で形成する手法についても記載されていない。
そこで本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、モノクロ画像読取装置とカラー画像形成装置とが通信可能に接続されて構成される画像形成システムにおいて、モノクロ画像形成装置で原稿画像を読み取り、カラー画像形成装置により原稿画像とカラー色の地紋画像とを重ね合わせて形成することのできる画像形成システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明の画像形成システムは、モノクロ画像読取装置とカラー画像形成装置とが通信可能に接続されて構成される画像形成システムであって、前記モノクロ画像読取装置は、原稿画像を読み取ってモノクロ画像のデータを得る画像読取部と、該画像読取部により得られるモノクロ画像に地紋画像を重ねて形成する地紋画像印刷モードの入力、及び、該地紋画像印刷モードにおいて、複数種類の地紋画像の中から所望する地紋画像の入力が可能な情報入力部と、該情報入力部により入力された入力情報と前記画像読取部により得られたモノクロ画像のデータとを前記カラー画像形成装置に送信する送信部と、を有し、前記カラー画像形成装置は、前記送信部から送信された入力情報とモノクロ画像のデータとを受信する受信部と、該受信部により受信した入力情報とモノクロ画像のデータとに基づいて、前記モノクロ画像にカラー色の地紋画像を重ね合わせて画像を形成する画像形成部と、を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため本発明のプログラムは、モノクロ画像読取装置とカラー画像形成装置とが通信可能に接続されて構成される画像形成システムに用いられるプログラムであって、前記モノクロ画像読取装置が備えるコンピュータに、原稿画像を読み取ってモノクロ画像のデータを得る画像読取工程と、該画像読取工程により得られるモノクロ画像に地紋画像を重ねて形成する地紋画像印刷モードの入力情報、及び、該地紋画像印刷モードにおいて、複数種類の地紋画像の中から所望する地紋画像の入力情報を取得する入力情報取得工程と、該入力情報取得工程により取得された入力情報と前記画像読取工程により得られたモノクロ画像のデータとを前記カラー画像形成装置に送信する送信工程と、を含んで実行させ、前記カラー画像形成装置が備えるコンピュータに、前記送信工程により送信された入力情報とモノクロ画像のデータとを受信する受信工程と、該受信工程により受信した入力情報とモノクロ画像のデータとに基づいて、前記モノクロ画像にカラー色の地紋画像を重ね合わせて画像を形成する画像形成工程と、を含んで実行させることを特徴とする。
本発明によれば、例えば、カラー画像形成装置が読み取り処理中のために新たな読み取りを実施できない場合であっても、モノクロ画像形成装置により原稿画像を読み取り、カラー画像形成装置により前記原稿画像にカラー色の地紋画像を重ね合わせて画像を形成することが可能となるため、作業効率の向上を実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、本実施の形態の説明における記載により、本発明の技術的範囲が限定されることはない。
図1は、本実施形態における画像形成システムの概略構成図である。図に示すように、画像形成システム1はモノクロ画像形成装置100とカラー画像形成装置200とを備えており、これらは互いに通信可能なネットワーク300を介して接続されている。ネットワーク300はデータ通信可能である通信網を意味するものであれば特に限定されず、例えばインターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話回線網、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線網、CATV(Cable Television)回線、光通信回線などを含めることができる。また、有線のみならず無線によって通信可能な構成としても良い。
なお、簡略化のため図示していないが、通常、このネットワーク300にはパーソナルコンピュータや他の複数の画像形成装置が接続されており、パーソナルコンピュータから情報を入力したり、他の複数の画像形成装置から出力したりすることも可能である。
図7は、モノクロ画像形成装置100の概略断面図である。このモノクロ画像形成装置100は、両面原稿自動送り装置RADF1と画像形成装置本体A1とから構成されている。
両面原稿自動送り装置RADF1は、画像形成装置本体A1の上部にあり開閉可能となっている。原稿給紙台a1に裁置された原稿Sは、給紙ローラb1、分離ローラc1、レジストローラd1、さらに搬送ドラムe1によって搬送される。
画像形成装置本体A1は、画像読取部101、画像処理部102、画像形成部104、記録材収納部105、搬送部106、定着部107、排紙部108、操作部191、表示部192等から構成されている。
画像読取部101の光学系は、光源と第1ミラーを備える露光ユニット114、第2ミラーと第3ミラーを備えるVミラーユニット115、レンズ116、CCDイメージセンサ117により構成されている。両面原稿自動送り装置RADF1によって搬送された原稿Sに対する画像読取動作は、露光ユニット114がスリット露光用ガラス113の下方に位置した状態で行われる。原稿台ガラス111上に置かれた原稿Sに対する画像読取動作は、露光ユニット114及びVミラーユニット115が移動することによって行われる。
画像読取部101によって読み取られた原稿Sの画像は、画像処理部102によってアナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等の画像処理が行われ、モノクロ画像データとして信号化されたうえで記憶される。
次に記録材Pに画像を形成するプロセスを説明する。
像担持体としての感光体141がメインモータ(図示せず)により駆動され、感光体141の表面が電源(図示せず)により電圧供給され、帯電部142の放電により負極性に帯電される。次に、画像書込部146によりモノクロ画像データに応じた光書込がなされ、感光体141上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像が現像部143を通過すると、現像部143内で負極性に帯電されたトナー(現像剤)が負極性現像バイアスの印加により潜像画像の部分に付着し、感光体141上にトナー像が形成される。記録材収納部105から給紙された記録材Pが感光体141に到達すると、感光体141上に形成されたトナー像が転写部144によって記録材Pへ転写され、記録材Pは分離部145によって分離される。感光体141から分離された記録材Pは、搬送部106により加熱ローラ、加圧ローラのローラ対からなる定着部107へ送られる。その結果、トナー像が記録材Pへ定着され、画像の形成された記録材Pが排紙部108により装置外の排紙トレイ181に排出される。
図8は、カラー画像形成装置200の概略断面図である。このカラー画像形成装置200は、複数の感光体に形成される互いに異なる色のトナー像を共通の中間転写体に順次に転写することにより当該中間転写体上で各色のトナー像を重ね合せ、この中間転写体に形成されたカラートナー像を記録材に一括して転写することにより記録材上にカラートナー像を形成する、いわゆる中間転写方式のものである。
カラー画像形成装置200は、両面原稿自動送り装置RADF2と画像形成装置本体A2とから構成されている。画像形成装置本体A2は、画像読取部201、画像処理部202、複数組の画像形成部204Y、204M、204C、204K、記録材収納部205、ベルト状の中間転写体206、定着装置207とを備えている。なお、両面原稿自動送り装置RADF2、画像読取部201、画像処理部202などの基本的な構成については、カラー原稿の読み取りが可能である点以外は上述のモノクロ画像形成装置100とほぼ同様であるため、これらの説明は省略する。
イエロートナー像、マゼンダトナー像、シアントナー像およびブラックトナー像を形成する画像形成部204Y、204M、204C、204Kは、中間転写体206の移動方向Wに沿って、中間転写体206の外周面領域に互いに離間して並ぶよう設けられている。中間転写体206は、各々の画像形成部204Y、204M、204C、204Kにおける1次転写部244Y、244M、244C、244Kによって感光体241Y、241M、241C、241Kの各々に対接されながら循環移動されるように、張架された状態とされている。
画像形成部204Yは回転可能なドラム状の感光体241Yを備え、この感光体241Yの外周面領域において、各々、感光体241Yの回転方向Rに対して、帯電器242Y、画像書込部246Yおよびイエロートナー(現像剤)により現像を行う現像部243Yとが動作順に並ぶよう配設されている。また、感光体241Yの回転方向Rにおける現像部243Yより下流の位置には、1次転写部244Yおよびクリーニング部248Yがこの順に設けられている。
感光体241Y、帯電器242Y、画像書込部246Y、現像部243Y、クリーニング部248Yは、それぞれモノクロ画像形成装置100と同様の構成を有する。なお、1次転写部244Yは回転可能なローラからなり、感光体241Y上に形成されたイエロートナー像を中間転写体206上に転写するものである。
他の画像形成部204M、204C、204Kの各々についても、現像剤がイエロートナーの代わりにそれぞれマゼンダトナー、シアントナー、ブラックトナーを含むものである他は、イエロートナー像に係る画像形成部204Yと同様の構成である。
このカラー画像形成装置200においては、次のようにして画像形成動作が行われる。すなわち、画像形成部204Y、204M、204C、204Kの各々において、感光体241Y、241M、241C、241Kが回転駆動され、この感光体241Y、241M、241C、241Kが帯電部242Y、242M、242C、242Kによって所定の極性、例えば負極性に帯電される。次いで、感光体241Y、241M、241C、241Kの表面に、画像書込部246Y、246M、246C、246Kによって露光がされることにより静電潜像が形成される。そして、現像部243Y、243M、243C、243Kにより感光体241Y、241M、241C、241Kの静電潜像にトナーが供給され、これにより各色のトナー像が形成される。さらに、1次転写部244Y、244M、244C、244Kにより順次に1次転写されて重ね合せられ、中間転写体206上にカラートナー像が形成される。
給紙カセット205内に収容された記録材Pは、給紙ローラ221、搬送ローラ222A、222B、222C、222D及びレジストローラ223等を経て、2次転写部244Aに搬送され、記録材P上にカラー画像が転写される。カラー画像が転写された記録材Pは、定着装置207において記録材Pが挟持され、熱と圧力とを加えることにより記録材P上のカラートナー像(或いはトナー像)が定着されて記録材P上に固定され、排紙経路側の排紙ローラ208に挟持されて機外の排紙トレイ281上に載置される。
両面画像形成時には、一方の面(表面)にカラー画像(カラートナー像)が形成され、定着装置207から排出された記録材Pは、分岐手段209によりシート排紙路から分岐され、下方の循環通紙路291Aを経て、再給紙機構(ADU機構)である反転搬送路291Bにより表裏を反転され、再給紙搬送部291Cを通過して、搬送ローラ222Dにおいて合流する。反転搬送(循環反転搬送)された記録材Pは、レジストローラ223を経て、再度2次転写部244Aに搬送され、記録材Pの他方の面(裏面)上にカラー画像(カラートナー像)が一括転写される。カラー画像が転写された記録材Pは、定着装置207により定着処理され、排紙経路側の排紙ローラ208に挟持されて機外の排紙トレイ281上に載置される。
一方、転写手段244Aにより記録材Pにカラー画像を転写した後、記録材Pを曲率分離した中間転写体206は、クリーニング手段248Aにより残留トナーが除去される。
なお、上述した例では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを重ね合わせたカラー画像を形成する例を説明したが、画像形成部204Y、204M、204Cをそれぞれ単独で動作させることにより、イエロー、マゼンタ、シアンそれぞれの単色からなるカラー画像を形成することも可能であるし、また、画像形成部204Kのみを動作させることにより、モノクロ画像を形成することも可能である。
図2は、画像形成システム1の制御系のブロック図であり、ここでは代表的なものを示す。モノクロ画像形成装置100は、画像読取部101、画像処理部102、操作部191、表示部192、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Ramdom Access Memory)12、通信部13及びこれらを制御する制御部としてのCPU(Central Processing Unit)10を備えている。画像読取部101、画像処理部102の機能は上述したので、ここでは説明を省略する。
情報入力部としての操作部191は、キーボードやマウスなどの入力機器を備えており、作業者がこの入力機器を操作することにより、モノクロ画像形成装置100における各種のモードを設定することができる。また、本実施の形態においては、後述するように、カラー画像形成装置200において、モノクロ画像形成装置100の画像読取部101で読み取った原稿画像にカラー色の地紋画像を重ね合わせて画像を形成するように構成されているが、この操作部191により地紋画像印刷モードの入力や所望する地紋画像の入力を行うことも可能である。
表示部192は、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶、有機EL、プラズマ又は投影方式などのディスプレイから構成され、撮影画像の他、外部装置25から与えられた情報、画像処理によって得られた情報又は撮像装置2の各構成部分の状態に関する情報などを表示するようになっている。なお、操作部191と表示部192を、入力機能と表示機能を兼ね備えたタッチパネルにより構成しても良い。
ROM11は、CPU10が各部の制御を行うのに必要な制御プログラムを記憶する。
RAM12は、CPU10がROM11から動作毎に読み出した制御プログラムを展開するための一時記憶部として機能する。また、画像読取部101により原稿Sを読み取って得られるモノクロ画像のデータや複数種類の地紋画像を記憶している。なお、本実施の形態では、複数種類の地紋画像として、「コピー」、「複写禁止」、「無効」、「文字なし」の地紋画像をデータとして記憶しているものとする。
送信部としての通信部13は、操作部191により入力された各種入力情報やRAM12に記憶されたモノクロ画像のデータなどをカラー画像形成装置200に送信したり、カラー画像形成装置200から各種情報を受信したりするためのインターフェースである。この通信部13は、USB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394などによりカラー画像形成装置200の通信部23と接続されている。
カラー画像形成装置200は、画像形成部204Y、204M、204C、204K、ROM21、RAM22、通信部23及びこれらを制御するCPU20を備えている。画像形成部部204Y、204M、204C、204Kの機能は上述したので、ここでは説明を省略する。また、ROM21はモノクロ画像形成装置100のROM11と同一の機能を有する。
RAM22は、CPU20がROM21から動作毎に読み出した制御プログラムを展開するための一時記憶部として機能するとともに、複数種類の地紋画像を記憶している。本実施の形態では、複数種類の地紋画像として、「コピー」、「複写禁止」、「Copy」、「Confidencial」の地紋画像をデータとして記憶しているものとする。すなわち、RAM22は、RAM12が記憶する地紋画像の「無効」、「文字なし」に対して異なる地紋画像である「Copy」、「Confidencial」を記憶している。
受信部としての通信部23は、モノクロ画像形成部100の通信部13から送信された入力情報やモノクロ画像のデータを受信したり、カラー画像形成装置200からモノクロ画像形成装置100へ各種情報を送信したりするためのインターフェースである。
図3は、モノクロ画像形成装置100で得られたモノクロ画像にカラー色の地紋画像を重ね合わせて、カラー画像形成装置200により画像を形成するときのシーケンス図である。
まず、モノクロ画像形成装置100において、カラー画像形成装置200により記録材Pに原稿画像を形成するタンデムモードの入力がなされると、モノクロ画像形成装置100からカラー画像形成装置200に対してタンデム接続要求の信号が送信される(ステップS10)。カラー画像形成装置200は、モノクロ画像形成装置100からタンデム接続要求の信号を受信し、タンデム接続が可能であればタンデム接続OKの信号をモノクロ画像形成装置100に送信する(ステップS11)。
モノクロ画像形成装置100は、カラー画像形成装置200からタンデム接続OKの信号を受信すると、原稿画像にカラー色の地紋画像を重ね合わせて画像を形成するカラー地紋画像印刷モードの入力がなされ、カラー画像成装置200に対してカラー地紋画像印刷要求の信号が送信される(ステップS12)。カラー画像形成装置200は、モノクロ画像形成装置100からカラー地紋画像印刷要求の信号を受けると、カラー画像形成装置200で出力可能な色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックそれぞれの単色及びこれらの組み合わせ)の情報をモノクロ画像形成装置100に送信する(ステップS13)。
モノクロ画像形成装置100は、カラー画像形成装置200から出力可能な色の情報を受信すると、この色情報をRAM12に記憶する。そして、RAM12に記憶された複数種類の地紋画像と色情報の中から所望する地紋画像と色を選択し、カラー地紋画像印刷ジョブとしてカラー画像形成装置200へ送信する(ステップS14)。カラー画像形成装置200は、受信したカラー地紋画像印刷ジョブに対応する地紋画像のデータがRAM22に記憶されているか否かを判断し、地紋画像のデータが記憶されていない(例えば、「無効」、「文字なし」)場合は、モノクロ画像形成装置100に地紋画像データ要求の信号を送信する(ステップS15)。
モノクロ画像形成装置100は、地紋画像データ要求の信号を受信すると、カラー地紋画像印刷ジョブに対応する地紋画像のデータをカラー画像形成装置200へ送信する(ステップS16)。なお、ステップS14において、カラー地紋画像印刷ジョブに対応する地紋画像のデータがRAM22に記憶されている(例えば、「コピー」、「複写禁止」)場合には、ステップS15及びステップS16は行われない。
地紋画像データの送信が終了すると、モノクロ画像形成装置100は原稿Sの読み取りを行い、カラー画像形成装置200にモノクロ画像のデータを送信する(ステップS17)。カラー画像形成装置200はモノクロ画像のデータを受信しながら、当該モノクロ画像にステップS14で選択された地紋画像を重ね合わせて記録材P上に画像を形成する。このとき、地紋画像はステップS14で選択されたカラー色により形成される。そして、カラー画像形成装置200により記録材Pへの画像の形成が終了すると、ジョブ完了の信号をモノクロ画像形成装置100へ送信する(ステップS18)。
モノクロ画像形成装置100は、カラー画像形成装置200からジョブ完了信号を受信すると、カラー画像形成装置200にジョブ終了信号を送信するとともに、タンデム接続を解除して本シーケンスは終了となる(ステップS19)。
図4は、カラー画像形成装置200によりモノクロ画像にカラー色の地紋画像を重ね合わせて画像を形成するときの、モノクロ画像形成装置100の動作を示すフローチャートである。このフローを参照しながら、モノクロ画像形成装置100の具体的な処理手順を説明する。なお、上述したように、RAM12には「コピー」、「複写禁止」、「無効」、「文字なし」の地紋画像のデータが記憶されており、RAM22には「コピー」、「複写禁止」、「Copy」、「Confidencial」の地紋画像のデータが記憶されているものとする。そして、本フローは、原稿給紙台a1に原稿Sが裁置された状態でスタートする。
まず、モノクロ画像形成装置100の操作部191により、カラー画像形成装置200で原稿画像を形成するタンデムモードの入力がなされ、この要求がカラー画像形成装置200へ送信される(ステップS31)。カラー画像形成装置200からタンデム接続OKの信号を受信する(ステップS32でYES)と、操作部191によりカラー地紋画像印刷モードの入力がなされ、カラー画像形成装置200へと送信される(ステップS33)。カラー画像形成装置200では、カラー地紋画像印刷モードの信号を受信すると、モノクロ画像形成装置100に対して出力可能な色の情報を送信する。
カラー画像形成装置200から出力可能な色の情報を受信すると、この色の情報をRAM12に記憶する(ステップS34)。そして、予めRAM12に記憶されている複数種類の地紋画像を表示部192に一覧表示し、操作部191により所望の地紋画像を選択する(ステップS35)。図5に、表示部192に4種類の地紋画像の一覧を表示した例を示す。作業者は、この表示部192を確認しながら操作部191により地紋画像のボタン(例えばコピー)をクリックし、その後、決定ボタンをクリックすることで所望の地紋画像を選択することができる。
なお、表示部192の右側には地紋画像表示枠1921が設けられており、地紋画像のボタンをクリックすると、当該地紋画像を表示するようになっている。これにより、作業者は選択した地紋画像が具体的にどういったものであるかを目視することができる。
次に、ステップS34でRAM12に記憶された複数種類の色を表示部192に一覧表示し、操作部191により所望の色を選択する(ステップS36)。図6に、表示部192に6種類の色の一覧を表示した例を示す。作業者は、この表示部192を確認しながら操作部191により所望の色のボタン(例えばマゼンタ)をクリックし、その後、決定ボタンをクリックすることで地紋画像の色を選択することができる。
なお、表示部192の右側には地紋画像表示枠1921が設けられており、色のボタンをクリックすると、当該色が反映された地紋画像を表示するようになっている。これにより、作業者は選択した色が具体的にどういったものであるかを目視することができる。
ここで選択される色は、ドット径が小さく、地紋画像が目立ちにくいという観点から、マゼンタ、シアン、イエローなどのように単色のトナーにより形成できるカラー色であることが好ましい。
そして、ステップS35、ステップS36で選択された地紋画像色の情報をカラー地紋画像印刷ジョブとしてカラー画像形成装置200に送信する(ステップS37)。このとき、カラー画像形成装置200では、カラー地紋画像印刷ジョブに対応する地紋画像のデータがRAM22に記憶されているか否かを判断する。地紋画像のデータがRAM22に記憶されていない場合(すなわち、ステップS35において「無効」、「文字なし」の地紋画像が選択された場合)は、モノクロ画像形成装置100に地紋画像のデータを要求する。モノクロ画像形成装置100は、地紋画像データの要求を受信する(ステップS38でYES)と、カラー地紋画像印刷ジョブに対応する地紋画像のデータをカラー画像形成装置200に送信する(ステップ39)。カラー画像形成装置200は、モノクロ画像形成装置100から送信された地紋画像データをRAM22に記憶させる。
なお、地紋画像のデータがRAM22に記憶されている場合(すなわち、ステップS35において「コピー」、「複写禁止」の地紋画像が選択された場合)は、モノクロ画像形成装置200は地紋画像データの要求を受信しない(ステップS38でNO)ため、ステップS39は省略される。
次に、原稿給紙台a1に裁置された原稿Sを搬送し、画像読取部101により原稿Sの読み取りを開始する(ステップS40)。読み取った原稿Sの画像データをRAM12に一時的に記憶した後、モノクロ画像のデータとしてカラー画像形成装置200に送信する(ステップS41)。カラー画像形成装置200では、ステップS35で選択された地紋画像のデータをRAM22から読み出し、当該地紋画像とモノクロ画像とを重ね合わせて記録材P上に形成する。ここで、地紋画像はステップS36で選択された色により形成される。
カラー画像形成装置200から出力終了通知を受信する(ステップS42でYES)と、モノクロ画像形成装置100はカラー画像形成装置200とのタンデム接続を解除する(ステップS43)。そして、本フローは終了となる。
一般に、地紋画像は記録材Pの全面に亘って形成されるため、地紋画像を形成する色により見た目の印象が大きく左右されることになるが、上述の説明においては、モノクロ画像形成装置100の操作部191により地紋画像のカラー色を選択できるように構成しているので、ユーザーの好みに合致し、かつ原稿画像に対して適切なカラー色で地紋画像を形成することが可能となる。
なお、ステップS33においてカラー地紋画像印刷モードの入力がなされたときに、カラー画像形成装置200は出力可能な色の情報をモノクロ画像形成装置100に送信するように構成しているが、この色の情報とともにRAM22に記憶された地紋画像の情報を送信することにより、カラー画像形成装置200のみが有する地紋画像(「Copy」、「Confidencial」)を選択することが可能となるので好ましい。また、本実施の形態では、モノクロ画像形成装置とカラー画像形成装置とを通信可能に接続して画像形成システムを構成したが、本発明は、モノクロ画像形成装置が少なくとも原稿の読み取り機能を備えたモノクロ画像読取装置であれば実現できることは言うまでもない。
本実施形態における画像形成システムの構成図である。 図1に示す画像形成システムの制御系のブロック図である。 モノクロ画像形成装置100で得られたモノクロ画像にカラー色の地紋画像を重ね合わせて、カラー画像形成装置200により画像を形成するときのシーケンス図である。 カラー画像形成装置によりモノクロ画像にカラー色の地紋画像を重ね合わせて画像を形成するときの、モノクロ画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 表示部に複数種類の地紋画像の一覧を表示した例である。 表示部に色の一覧を表示した例である。 モノクロ画像形成装置の概略断面図である。 カラー画像形成装置の概略断面図である。
符号の説明
1 画像形成システム
10、20 CPU
11、21 ROM
12、22 RAM
13、23 通信部
100 モノクロ画像形成装置
101 画像読取部
102 画像処理部
191 操作部
192 表示部
200 カラー画像形成装置
204Y、204M、204C、204K 画像形成部
S 原稿
P 記録材

Claims (8)

  1. モノクロ画像読取装置とカラー画像形成装置とが通信可能に接続されて構成される画像形成システムであって、
    前記モノクロ画像読取装置は、
    原稿画像を読み取ってモノクロ画像のデータを得る画像読取部と、
    該画像読取部により得られるモノクロ画像に地紋画像を重ねて形成する地紋画像印刷モードの入力、及び、該地紋画像印刷モードにおいて、複数種類の地紋画像の中から所望する地紋画像の入力が可能な情報入力部と、
    該情報入力部により入力された入力情報と前記画像読取部により得られたモノクロ画像のデータとを前記カラー画像形成装置に送信する送信部と、を有し、
    前記カラー画像形成装置は、
    前記送信部から送信された入力情報とモノクロ画像のデータとを受信する受信部と、
    該受信部により受信した入力情報とモノクロ画像のデータとに基づいて、前記モノクロ画像にカラー色の地紋画像を重ね合わせて画像を形成する画像形成部と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記情報入力部は、複数種類のカラー色の中から前記地紋画像を形成するカラー色の入力が可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記カラー画像形成装置は、地紋画像のデータを記憶する記憶部と、該記憶部から前記入力情報に対応する地紋画像のデータを読み出す制御部とを有し、前記画像形成部は前記制御部により読み出された地紋画像のデータに基づいて画像を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成システム。
  4. 前記制御部は、前記入力情報に対応する地紋画像のデータが前記記憶部に記憶されていないと判断した場合、前記モノクロ画像形成装置に前記地紋画像のデータを要求することを特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。
  5. モノクロ画像読取装置とカラー画像形成装置とが通信可能に接続されて構成される画像形成システムに用いられるプログラムであって、
    前記モノクロ画像読取装置が備えるコンピュータに、
    原稿画像を読み取ってモノクロ画像のデータを得る画像読取工程と、
    該画像読取工程により得られるモノクロ画像に地紋画像を重ねて形成する地紋画像印刷モードの入力情報、及び、該地紋画像印刷モードにおいて、複数種類の地紋画像の中から所望する地紋画像の入力情報を取得する入力情報取得工程と、
    該入力情報取得工程により取得された入力情報と前記画像読取工程により得られたモノクロ画像のデータとを前記カラー画像形成装置に送信する送信工程と、を含んで実行させ、
    前記カラー画像形成装置が備えるコンピュータに、
    前記送信工程により送信された入力情報とモノクロ画像のデータとを受信する受信工程と、
    該受信工程により受信した入力情報とモノクロ画像のデータとに基づいて、前記モノクロ画像にカラー色の地紋画像を重ね合わせて画像を形成する画像形成工程と、
    を含んで実行させることを特徴とする画像形成システムに用いられるプログラム。
  6. 前記入力情報取得工程は、複数種類のカラー色の中から前記地紋画像を形成するカラー色の入力情報を取得可能であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成システムに用いられるプログラム。
  7. 前記カラー画像形成装置が備えるコンピュータに、地紋画像のデータを記憶部に記憶させ、前記入力情報に対応する地紋画像のデータを前記記憶部から読み出す制御工程を含んで実行させ、前記画像形成工程は前記制御工程により読み出された地紋画像のデータに基づいて画像を形成することを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成システムに用いられるプログラム。
  8. 前記制御工程は、前記入力情報に対応する地紋画像のデータが前記記憶部に記憶されていないと判断した場合、前記モノクロ画像形成装置に前記地紋画像のデータを要求することを特徴とする請求項7に記載の画像形成システムに用いられるプログラム。
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JP2012073624A (ja) * 2011-11-01 2012-04-12 Canon Inc 画像形成装置および方法

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