JP2008052799A - ディスク記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】データを記録する際の記録媒体に対する対物レンズの位置を最適にするディスク記録再生装置を提供する。
【解決手段】光ディスク装置1は、対物レンズ16を光ディスク1aに対して段階的に異なるフォーカス位置に移動させつつ、光ディスク1a上のPCA領域にデータを記録する。光ディスク1a上のPCA領域に記録されたデータを再生部17及びRF信号生成部18が再生し、得られたRF信号の振幅を、フォーカス位置特定部21が、異なるフォーカス位置のそれぞれに対応して算出する。フォーカス位置特定部21は、それぞれ算出したRF信号の振幅の標準偏差を更に算出し、算出した振幅の標準偏差が最小となったRF信号を特定する。フォーカス位置特定部21は、特定したRF信号に対応する対物レンズ16のフォーカス位置を更に特定し、光ディスク1aへのデータの記録時における最適なフォーカス位置としてEEPROM22に記憶させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディスク形状の記録媒体上に光ビームを照射させてデータを記録し、記録媒体に記録されたデータを再生するディスク記録再生装置に関するものである。
DVD−R、DVD−RW、DVD+RW、DVD−ROM、CD−R及びCD−RW等の光ディスク上に光ビームを用いて情報を書き込む光ディスク装置は、所定の載置トレイ上に載置された光ディスクに対物レンズを対向配置している。光ディスク装置は、対物レンズを介して収束させた光ビームを光ディスクに照射させて情報の記録再生処理を行なうため、光ディスクの記録面に対して最適な距離を隔てた最適なフォーカス位置に対物レンズを配置させる必要がある。
特許文献1では、光ディスクに対する対物レンズのフォーカス位置を種々に変化させつつ光ディスクからの情報の再生処理を行ない、その際の再生性能を測定し、再生時における最適なフォーカス位置を特定する光ディスク装置が開示されている。このように特定された最適なフォーカス位置に配置された対物レンズを用いて光ディスクからの情報の再生処理を行なうことにより、光ディスクと光ディスク装置との特性の相違、周辺温度等を考慮した最適な条件での再生処理が可能になり、光ディスクから精度よく情報を読み出すことができる。
また、光ディスク装置は、光ディスク上に情報を書き込む際、最適な記録用パワーを決定するためにOPC(Optimum Power Control)処理を行なうように構成されている。OPC処理とは、光ディスク上に予め設けられたテスト領域に対して、記録用パワーを段階的に変化させつつテストパターンの書き込みを行ない、書き込まれたテストパターンを読み出して再生することにより得られたRF(Radio Frequency)信号に基づいて最適な記録用パワーを決定する処理のことである。このようなOPC処理によって決定された最適な記録用パワーで光ディスクへの書き込みを行なうことにより、各別の光ディスクにおける記録感度のばらつき、光ディスクと光ディスク装置との特性の相違、周辺温度等を考慮した最適な条件での書き込み処理が可能になり、光ディスク上に書き込まれた情報の信頼性を確保することができる。
特開2002−190111号公報
ここで、光ディスク装置には、光ディスクから情報を読み出す場合と光ディスクに情報を書き込む場合とにおいて、光ディスクに対する対物レンズの最適なフォーカス位置が異なる装置がある。しかし、上述した特許文献1の光ディスク装置では、光ディスクから情報を読み出す際の最適なフォーカス位置を特定することはできるが、光ディスクに情報を書き込む際の最適なフォーカス位置を特定することはできない。
従って、例えば、予め設定されたフォーカス位置、即ち、光ディスクに対して最適でないフォーカス位置の対物レンズを用いて光ディスクへの情報の記録処理を行なった場合、光ディスクに書き込まれた情報の信頼性が低下してしまう虞がある。また、光ディスクに対して最適でないフォーカス位置の対物レンズを用いてOPC処理を行なった場合、OPC処理によって特定された最適な記録用パワーが、真に最適な記録用パワーとならない場合があり、OPC処理における信頼性が低下する。更に、このようなOPC処理によって特定された最適でない虞のある記録用パワーのレーザ光によって光ディスクへの情報の記録処理を行なった場合、光ディスクに書き込まれた情報の信頼性がより低下してしまう虞があるという問題を有している。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、記録媒体へのデータの記録処理時における記録媒体に対する対物レンズの位置を最適な位置にすることができ、最適な位置に移動された対物レンズを用いて記録媒体へのデータの記録処理を行なうことにより、記録媒体に記録されたデータの信頼性を向上させることが可能なディスク記録再生装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、記録媒体上により精度よくデータを記録することが可能な、記録媒体に対する対物レンズの位置を特定することができ、この最適な位置に移動された対物レンズを用いて記録媒体へのデータの記録処理を行なうことにより、記録媒体に記録されたデータの信頼性をより向上させることが可能なディスク記録再生装置を提供することにある。
更に、本発明の他の目的は、記録媒体へのデータの記録処理時における最適な位置に移動させた対物レンズを用いて記録媒体に記録したデータを再生し、得られた再生信号の状態に基づいて、データを記録する際の光ビームの記録用パワーをより最適に調整することができ、記録用パワーの調整処理における信頼性をより向上させることが可能なディスク記録再生装置を提供することにある。
本発明に係るディスク記録再生装置は、ディスク形状の記録媒体の装着が可能な装着部と、該装着部に装着された記録媒体に対向配置される対物レンズと、該対物レンズを介して光ビームを前記記録媒体上に照射させてデータを記録する記録手段と、前記記録媒体に記録されているデータを再生して再生信号を出力する再生手段と、該再生手段が出力した再生信号の状態に基づいて、前記対物レンズを前記記録媒体に対して接離する方向に移動させる移動手段とを備えるディスク記録再生装置において、前記記録手段によって前記記録媒体に記録されたデータを前記再生手段が再生して出力した再生信号に基づいて、データを記録する際の前記記録媒体に対する前記対物レンズの位置を特定する特定手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、対物レンズを介して光ビームを記録媒体上に照射させてデータを記録する記録手段を備えるディスク記録再生装置が、前記記録手段によって記録媒体上に記録したデータを再生し、得られた再生信号の状態に基づいて、データを記録する際の記録媒体に対する対物レンズの位置を特定する。よって、記録媒体へのデータの記録処理時における記録媒体に対する対物レンズの最適な位置を特定することが可能となる。
本発明に係るディスク記録再生装置は、前記移動手段は、前記記録媒体に対して段階的に異なる複数の位置に前記対物レンズを移動させるように構成してあり、前記特定手段は、前記移動手段が前記対物レンズを移動させたそれぞれの位置に対応して、各位置に移動された対物レンズを介して前記記録手段が前記記録媒体上に記録したデータを前記再生手段が再生して出力した再生信号における振幅のばらつきを算出する手段を備え、算出した振幅のばらつきが最小となる再生信号に対応する前記対物レンズの位置を特定するように構成してあることを特徴とする。
本発明によれば、ディスク記録再生装置が、記録媒体に対して段階的に異なる位置に対物レンズを移動させつつ、それぞれの位置に移動された対物レンズを用いて記録媒体へのデータの記録処理を行なう。また、ディスク記録再生装置は、それぞれの位置に移動された対物レンズを用いて記録媒体に記録されたデータを再生し、得られた再生信号における振幅のばらつきを、それぞれの位置に対応して算出する。更に、ディスク記録再生装置は、算出した振幅のばらつきが最小となる再生信号に対応する位置を特定する。よって、再生信号における振幅のばらつきが最小となる位置、即ち、記録媒体上により精度よくデータを記録することができる位置を特定することが可能となる。
本発明に係るディスク記録再生装置は、前記特定手段が特定した位置に前記移動手段が移動させた対物レンズを介して前記記録手段が前記記録媒体上に記録したデータを前記再生手段が再生して出力した再生信号の状態に基づいて、データを記録する際の前記光ビームの記録用パワーを調整する調整手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ディスク記録再生装置が、記録媒体へのデータの記録処理時における最適な位置に移動させた対物レンズを用いて記録媒体にデータを記録する。そして、ディスク記録再生装置は、記録媒体に記録したデータを再生し、得られた再生信号の状態に基づいて、データを記録する際の光ビームの記録用パワーを調整する。従って、最適な位置の対物レンズを用いて精度よく記録媒体に記録されたデータを再生して得られた再生信号の状態に基づいて、データを記録する際の光ビームの記録用パワーをより最適に調整することができ、この調整処理の信頼性を向上させることが可能となる。
本発明では、ディスク記録再生装置が、記録手段によって記録媒体上に記録したデータを再生し、得られた再生信号の状態に基づいて、データを記録する際の記録媒体に対する対物レンズの位置を特定する。よって、実際に記録媒体上にデータを記録する前に、記録媒体へのデータの記録処理時における記録媒体に対する対物レンズの最適な位置を特定しておくことにより、この最適な位置に移動された対物レンズを用いて記録媒体へのデータの記録処理を行なった場合、記録媒体に記録されたデータの信頼性を向上させることができる。従って、記録媒体に対するデータの再生処理時及び記録処理時において、記録媒体に対する対物レンズの最適な位置が異なる装置であっても、記録処理時における最適な位置の対物レンズによるデータの記録処理が可能となる。
本発明では、ディスク記録再生装置が、記録媒体に対して段階的に異なる位置に対物レンズを移動させつつ、それぞれの位置に移動された対物レンズを用いて記録媒体へのデータの記録処理を行なう。また、ディスク記録再生装置は、記録媒体に記録したデータを再生し、得られた再生信号における振幅のばらつきを、対物レンズのそれぞれの位置に対応して算出し、振幅のばらつきが最小となる再生信号に対応する位置を特定する。よって、再生信号における振幅のばらつきが最小となる位置、即ち、記録媒体上により精度よくデータを記録することができる位置を、データの記録処理時における最適な位置として特定することができる。また、特定された最適な位置に移動された対物レンズを用いて記録媒体へのデータの記録処理を行なうことにより、記録媒体に記録されたデータの信頼性をより向上させることができる。
本発明では、ディスク記録再生装置が、記録媒体へのデータの記録処理時における最適な位置に移動させた対物レンズを用いて精度よく記録媒体に記録したデータを再生し、得られた再生信号の状態に基づいて、データを記録する際の光ビームの記録用パワーを調整する。よって、データを記録する際の光ビームの記録用パワーをより最適に調整することができ、この調整処理の信頼性を向上させることができる。また、このように調整された最適な位置の対物レンズ及び記録用パワーのレーザ光を用いて記録媒体へのデータの記録処理を行なうことにより、記録媒体上に書き込まれたデータの信頼性をより確保することができる。
以下に、本発明に係るディスク記録再生装置を、その実施の形態である光ディスク装置を示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係るディスク記録再生装置としての光ディスク装置の要部構成例を示すブロック図であり、図中1は本発明のディスク記録再生装置としての光ディスク装置を示している。
なお、本実施形態では、レーザ出力部15からのレーザ光(光ビーム)のみにより光ディスク1aにデータの記録再生処理を行なう光ディスク装置1を例として説明する。但し、本発明は、レーザ光を用いてディスク形状の記録媒体にデータを記録再生するものであればよい。例えば、レーザ出力部15からのレーザ光と磁気ヘッドからの磁界とにより光磁気ディスクにデータを記録再生する光磁気ディスク記録再生装置にも本発明を適用することができる。従って、記録媒体としては、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM、DVD+RW等の光ディスク、MO等の光磁気ディスクを用いることができる。
本実施形態の光ディスク装置1は、ROM及びRAMが内蔵されたCPU(Central Processing Unit )又はMPU(Micro Processor Unit)等で構成された制御部10を備えている。制御部10は、光ディスク装置1に設けられた後述するようなハードウェア各部の動作を制御すると共に、自身に内蔵されたROMに予め格納されている制御プログラムを適宜RAMに読み出して実行する。ROMには、光ディスク装置1を本発明に係るディスク記録再生装置として動作させるために必要な種々の制御プログラムが予め格納されている。RAMはSRAM又はSDRAM等で構成されており、制御部10による制御プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
光ディスク装置1は、図示しないが、光ディスク1aの装着が可能な載置トレイ(装着部)を備えている。また、光ディスク装置1は、載置トレイ上に載置(装着)された光ディスク1aを回転させるスピンドルモータ12、スピンドルモータ12を駆動させるモータ駆動部11を備えている。モータ駆動部11が、制御部10からの指示に従って、スピンドルモータ12を駆動させることにより、光ディスク1aを定角速度(CAV:Constant Angular Velocity)又は定線速度(CLV:Constant Linear Velocity)で回転させる。
更に、光ディスク装置1は、スピンドルモータ12によって回転している光ディスク1aの表面に対向配置される対物レンズ16、対物レンズ16を光ディスク1aの表面に対して接離する方向に移動させるアクチュエータ(移動手段)13、対物レンズ16を介して光ディスク1aの表面にレーザ光を照射するレーザ出力部15、レーザ出力部15が出力するレーザ光のレーザパワーを制御するレーザパワー制御部14を備えている。
レーザパワー制御部14は、制御部10からの指示に従って、光ディスク1a上にデータを記録する際には記録用パワーのレーザ光を、光ディスク1a上のデータを再生する際には再生用パワーのレーザ光を、レーザ出力部15にそれぞれ照射させる。アクチュエータ13は、モータ駆動部11による制御に従って、光ディスク1a上にデータを記録する際には記録用のフォーカス位置に、光ディスク1a上のデータを再生する際には再生用のフォーカス位置に、対物レンズ16をそれぞれ移動させる。
このような構成により、アクチュエータ13が、光ディスク1aの表面に対して適切なフォーカス位置に対物レンズ16を移動させつつ、レーザパワー制御部14がレーザ出力部15によって適切なレーザパワーのレーザ光を照射させることにより、光ディスク装置1は、スピンドルモータ12によって回転している光ディスク1a上の適切な記録領域に対して、データの記録処理又は再生処理を行なうことができる。
光ディスク装置1が光ディスク1aに対して記録処理を行なう場合、制御部10は、最適な記録条件として予め設定された記録パルス幅、記録用パワー等に基づいて、光ディスク1aに記録すべきデータに応じた記録パルスを生成してレーザパワー制御部14へ出力する。レーザパワー制御部14は、制御部10から出力された記録パルスに従って、レーザ出力部(記録手段)15にレーザ光を照射させ、光ディスク1a上の適切な記録領域に、対物レンズ16によってレーザ光を収束させ、データの記録処理を行なう。
光ディスク装置1は、再生部17、RF信号生成部18、OPC処理部19、レーザパワー特定部20、フォーカス位置特定部21、EEPROM22等を更に備えている。光ディスク装置1が光ディスク1aに対して再生処理を行なう場合、レーザパワー制御部14が、制御部10からの指示に従って、再生用パワーのレーザ光をレーザ出力部15に照射させ、光ディスク1a上の適切な記録領域に、対物レンズ16によってレーザ光を収束させる。また、再生部(再生手段)17が、光ディスク1a上に照射されたレーザ光の光ディスク1aからの反射光を電気信号に変換してRF信号生成部18へ出力する。
RF信号生成部18は、再生部17から出力された電気信号に対して信号増幅処理を行ない、増幅した電気信号に所定の閾値電圧に基づいて2値化処理する。また、RF信号生成部18は、2値化処理によって得られた2値化信号に対してPLL(Phase Locked Loop)回路によるクロック検出処理を行ない、検出したクロック信号に基づいて2値化信号を復号処理することにより、再生信号であるRF信号を最適化する。このようにして得られたRF信号はOPC処理部19又はフォーカス位置特定部21へ出力される。なお、RF信号生成部18は、再生部17及びRF信号生成部18によるデータの再生処理の際のノイズ、光ディスク1a上の傷又は汚れ等により発生したデータの誤り(エラー)を検出する処理を行なっており、誤り訂正が可能な場合にはデータの訂正処理も行なう。
OPC処理部19は、光ディスク装置1が光ディスク1aに対して記録処理を行なう際に、レーザ出力部15が最適な記録用パワーのレーザ光を照射するためのOPC処理における各種の処理を行なう。具体的には、光ディスク1a上に予め設定されたPCA(Power Calibration Area)領域に対して、レーザパワー制御部14が、レーザ出力部15によって出力されるレーザ光の記録用パワーを段階的に変化させつつ記録処理を行なった後、このPCA領域に記録されたデータの再生処理を行なった場合にRF信号生成部18が生成したRF信号に基づいて、OPC処理部(調整手段)19が最適な記録用パワーを決定するOPC処理を行なう。
より具体的には、OPC処理部19は、光ディスク1a上のPCA領域に記録されたデータを再生して得られたRF信号に対して、それぞれの記録用パワー毎に、所定期間内における最大値A1及び最小値A2を以下の式1に代入することによりβ値を算出する。また、図示しないメモリには、予め設定された最適なβ値が格納されている。そして、レーザパワー特定部20が、OPC処理部19によってそれぞれの記録用パワー毎に算出された各β値と、メモリに格納されている最適なβ値とを比較することにより、最適な記録用パワー(レーザパワー)を特定する。レーザパワー特定部20によって特定された最適な記録用パワーは、例えば制御部10のRAMに格納される。
β=(A1+A2)/(A1−A2) …(式1)
フォーカス位置特定部21は、光ディスク装置1が光ディスク1aにデータを記録する際の光ディスク1aに対する対物レンズ16の最適なフォーカス位置を特定するための各種の処理を行なう。具体的には、光ディスク1a上のPCA領域に対して、アクチュエータ13が、モータ駆動部11による制御に従って光ディスク1aの表面に対して段階的に異なるフォーカス位置に対物レンズ16を移動させつつ、レーザ出力部15が一定の記録用パワーで出力するレーザ光による記録処理を行なう。その後、このPCA領域に記録されたデータを再生部17が再生した場合にRF信号生成部18が生成したRF信号に基づいて、フォーカス位置特定部(特定手段)21が最適なフォーカス位置を特定する。
より具体的には、フォーカス位置特定部21は、光ディスク1a上のPCA領域に記録されたデータを再生して得られたRF信号において、段階的に異なるフォーカス位置のそれぞれに対応するRF信号に対して、所定時間毎に区分し、各区分におけるRF信号の振幅を算出する。また、フォーカス位置特定部21は、各区分毎に算出したRF信号の振幅に基づいて、異なるフォーカス位置のそれぞれに対して、RF信号の振幅のばらつき、具体的には、RF信号の振幅の標準偏差を算出する。更に、フォーカス位置特定部21は、それぞれのフォーカス位置に対応して算出した振幅の標準偏差が最小となったRF信号を特定し、特定したRF信号を再生した光ディスク1a上の記録領域を特定し、特定した記録領域にデータを記録した際の対物レンズ16の光ディスク1aに対するフォーカス位置を特定する。なお、ここで特定されたフォーカス位置は、光ディスク1aへのデータの記録処理時における最適なフォーカス位置であり、フォーカス位置特定部21は、特定したフォーカス位置をEEPROM22に記憶させる。
フォーカス位置特定部21によって最適なフォーカス位置が特定された場合、制御部10は、EEPROM22に記憶された最適なフォーカス位置に基づいて、モータ駆動部11を適切に制御することにより、モータ駆動部11からの制御に従って、アクチュエータ13が、光ディスク1aに対して最適なフォーカス位置に対物レンズ16を移動させる。また、上述したように、レーザパワー特定部20によって特定された最適な記録用パワー及びフォーカス位置特定部21によって特定された最適なフォーカス位置は、光ディスク1aに対して最適な記録用パワー及びフォーカス位置であり、光ディスク1aに対する以降の記録処理の際に用いられる。
なお、OPC処理部19は、再生部17が光ディスク1a上のPCA領域の再生処理を行なった場合に、RF信号生成部18による2値化処理によって得られた2値化信号と、PLL回路によるクロック検出処理によって検出されたクロック信号との位相差に基づいてRF信号のジッタ値を算出し、算出したジッタ値に基づいてレーザパワー特定部20が最適な記録用パワーを決定してもよい。具体的には、OPC処理部19は、OPC処理のために段階的に設定された記録用パワーのそれぞれに対応するジッタ値を算出し、レーザパワー特定部20は、算出されたジッタ値が、例えば最小値となる記録用パワーを最適な記録用パワーに決定する。
レーザパワー特定部20は、このようにRF信号におけるβ値又はジッタ値に基づいて特定した最適な記録用パワーを制御部10へ通知する。そして、制御部10は、光ディスク1aに記録すべきデータに応じた記録パルスを生成し、レーザパワー制御部14が、制御部10によって生成された記録パルスに従ってレーザ出力部15にレーザ光を照射させ、光ディスク1aへのデータの記録処理を行なう。このように最適な記録用パワーによって光ディスク1a上にデータを書き込むことにより、データの信頼性を確保することができる。
ここで、本実施形態の光ディスク装置1は、実際に光ディスク1aに対してデータの記録処理を行なう前にOPC処理部19によるOPC処理を行なっており、更に、OPC処理部19によるOPC処理を行なう前に、フォーカス位置特定部21による最適なフォーカス位置の特定処理を行なう構成である。従って、フォーカス位置特定部21によって特定された最適なフォーカス位置に移動された対物レンズ16を用いて光ディスク1a上に記録されたデータに基づいてOPC処理を実行するので、より最適な記録用パワーを特定することができ、OPC処理における信頼性を向上させることができる。また、このように特定された最適なフォーカス位置の対物レンズ16及び記録用パワーのレーザ光によって光ディスク1a上にデータを記録することにより、光ディスク1a上のデータの信頼性をより確保することができる。
以下に、上述した構成の光ディスク装置1において、光ディスク1a上にデータを記録する際の最適なフォーカス位置を特定するフォーカス位置特定処理について説明する。図2は本実施形態に係る光ディスク装置1におけるフォーカス位置特定処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、制御部10に内蔵されたROMに予め格納されている制御プログラムに従って制御部10によって実行される。
光ディスク装置1において、制御部10は、光ディスク1a上に予め設定されたPCA領域に対して、アクチュエータ13によって、光ディスク1aの表面に対して段階的に異なるフォーカス位置に対物レンズ16を移動させつつ、レーザ出力部15によって一定の記録用パワーでレーザ光を出力させ、記録処理を実行する。制御部10は、全てのフォーカス位置での記録処理が終了したか否かを判断し(S1)、終了していないと判断した場合(S1:NO)、アクチュエータ13によって適宜対物レンズ16のフォーカス位置を変更しながら光ディスク1aへの記録処理を継続し(S2)、ステップS1に処理を戻す。
制御部10は、全てのフォーカス位置での記録処理が終了したと判断した場合(S1:YES)、それぞれのフォーカス位置に対応してデータが記録された全ての記録領域における再生処理が終了したか否かを判断する(S3)。制御部10は、全ての記録領域における再生処理が終了していないと判断した場合(S3:NO)、再生部17及びRF信号生成部18によって再生処理を行ない、次のフォーカス位置に対応してデータが記録された記録領域におけるRF信号を取得する(S4)。
次に制御部10は、フォーカス位置特定部21によって、取得したRF信号を所定時間毎に区分し、各区分におけるRF信号の振幅を算出し(S5)、各区分毎に算出したRF信号の振幅に基づいて、RF信号の振幅の標準偏差を算出し(S6)、ステップS3に処理を戻し、全ての記録領域における再生処理が終了するまで、上述したようなステップS3からステップS6の処理を繰り返す。
制御部10は、全ての記録領域における再生処理が終了したと判断した場合(S3:YES)、フォーカス位置特定部21によって、それぞれのフォーカス位置に対応して算出したRF信号の振幅の標準偏差において、最小となったRF信号を特定する(S7)。また、制御部10は、フォーカス位置特定部21によって、特定したRF信号を再生した光ディスク1a上の記録領域を特定し(S8)、特定した記録領域にデータを記録した際の対物レンズ16の光ディスク1aに対するフォーカス位置を特定する(S9)。更に、制御部10は、フォーカス位置特定部21によって、特定したフォーカス位置を最適なフォーカス位置としてEEPROM22に記憶させ(S10)、上述したようなフォーカス位置特定処理を終了する。
以下に、上述したフォーカス位置特定処理を行なう本実施形態の光ディスク装置1において、所定の載置トレイに載置された光ディスク1aにデータを記録する処理について説明する。図3は本実施形態に係る光ディスク装置1におけるデータの記録処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、制御部10に内蔵されたROMに予め格納されている制御プログラムに従って制御部10によって実行される。
光ディスク装置1において、制御部10は、所定の載置トレイに光ディスク1aが載置されたか否かを判断し(S11)、載置されていないと判断した場合(S11:NO)、待機する。制御部10は、載置トレイに光ディスク1aが載置されたと判断した場合(S11:YES)、載置された光ディスク1aに対してロード処理を実行する(S12)。なお、光ディスク1aには、光ディスク1aにデータを記録する際に必要な各種の情報が予め製造メーカによって記録されており、制御部10は、ステップS12のロード処理によって、これらの情報を取得する。
次に制御部10は、例えば図示しない操作部をユーザが操作することにより、光ディスク1aへのデータの記録処理の実行が指示されたか否かを判断しており(S13)、指示されていないと判断した場合(S13:NO)、待機する。制御部10は、光ディスク1aへのデータの記録処理の実行が指示されたと判断した場合(S13:YES)、図2を用いて説明したようなフォーカス位置特定処理を実行する(S14)。
また、制御部10は、ステップS14でEEPROM22に記憶された最適なフォーカス位置に、アクチュエータ13によって対物レンズ16を移動させ、OPC処理を実行する(S15)。具体的には、制御部10は、モータ駆動部11及びレーザパワー制御部14を適切に制御することにより、最適なフォーカス位置に移動された対物レンズ16を介して収束されたレーザ光によって光ディスク1a上のPCA領域にOPC処理を行なうためのデータを記録する。また、制御部10は、光ディスク1a上のPCA領域に記録されたデータを再生部17及びRF信号生成部18によって再生し、得られたRF信号に基づくOPC処理をOPC処理部19によって実行する。
制御部10は、OPC処理部19によるOPC処理に基づいて、光ディスク1aへのデータの記録処理時における最適な記録用パワーをレーザパワー特定部20によって特定し、特定した最適な記録用パワーを、自身のRAMに記憶する(S16)。そして、制御部10は、ステップS14でEEPROM22に記憶された最適なフォーカス位置と、ステップS16で自身のRAMに記憶した最適な記録用パワーとに基づく記録処理を実行する(S17)。
上述したように、本実施形態の光ディスク装置1では、光ディスク1a上にデータを記録する際の光ディスク1aに対する対物レンズ16のフォーカス位置を最適な位置にすることができるので、光ディスク1a上に記録されたデータの信頼性を向上させることができる。また、最適なフォーカス位置に移動された対物レンズ16を用いて光ディスク1a上にデータを記録し、このデータを再生して得られたRF信号に基づいてOPC処理を行なうことにより、より最適なレーザ光の記録用パワーを特定することができる。従って、より精度の高いOPC処理を可能とすると共に、このOPC処理によって特定された最適な記録用パワーによって光ディスク1a上に記録されたデータの信頼性をより向上させることができる。
上述した本実施形態の光ディスク装置1は、所定の載置トレイ上に載置された光ディスク1aへのデータの記録処理の実行が指示された場合、データの記録処理を行なう前に、上述のようなフォーカス位置特定処理を行なう構成を有している。しかし、例えば、光ディスク装置1に、周辺温度を測定する温度計を備え、光ディスク装置1の周辺の温度差が所定値よりも大きくなった場合に上述のようなフォーカス位置特定処理を行なうように光ディスク装置1を構成してもよい。また、光ディスク1aへのデータの記録処理を所定時間以上連続して行なった場合に上述のようなフォーカス位置特定処理を行なうように光ディスク装置1を構成してもよい。
上述した本実施形態では、光ディスク1aのPCA領域に記録されたデータを再生して得られたRF信号の振幅のばらつきが最小となる再生信号に対応するフォーカス位置を最適なフォーカス位置としたが、この場合に限られない。例えば、RF信号の振幅のばらつきが2番目に小さい再生信号に対応するフォーカス位置を最適なフォーカス位置として用いることもできる。この場合、なんらかのノイズが再生信号に乗ってしまい、RF信号の振幅のばらつきが最小となった再生信号に対応するフォーカス位置が真に最適なフォーカス位置でない場合であっても、振幅のばらつきが2番目に小さい再生信号に対応するフォーカス位置を用いることによって、最適なフォーカス位置を特定することができる。
本発明に係るディスク記録再生装置としての光ディスク装置の要部構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係る光ディスク装置におけるフォーカス位置特定処理の手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係る光ディスク装置におけるデータの記録処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 光ディスク装置(ディスク記録再生装置)
1a 光ディスク(記録媒体)
10 制御部
13 アクチュエータ(移動手段)
15 レーザ出力部(記録手段)
16 対物レンズ
17 再生部(再生手段)
19 OPC処理部(調整手段)
21 フォーカス位置特定部(特定手段)

Claims (3)

  1. ディスク形状の記録媒体の装着が可能な装着部と、該装着部に装着された記録媒体に対向配置される対物レンズと、該対物レンズを介して光ビームを前記記録媒体上に照射させてデータを記録する記録手段と、前記記録媒体に記録されているデータを再生して再生信号を出力する再生手段と、該再生手段が出力した再生信号の状態に基づいて、前記対物レンズを前記記録媒体に対して接離する方向に移動させる移動手段とを備えるディスク記録再生装置において、
    前記記録手段によって前記記録媒体に記録されたデータを前記再生手段が再生して出力した再生信号に基づいて、データを記録する際の前記記録媒体に対する前記対物レンズの位置を特定する特定手段を備えることを特徴とするディスク記録再生装置。
  2. 前記移動手段は、前記記録媒体に対して段階的に異なる複数の位置に前記対物レンズを移動させるように構成してあり、
    前記特定手段は、
    前記移動手段が前記対物レンズを移動させたそれぞれの位置に対応して、各位置に移動された対物レンズを介して前記記録手段が前記記録媒体上に記録したデータを前記再生手段が再生して出力した再生信号における振幅のばらつきを算出する手段を備え、
    算出した振幅のばらつきが最小となる再生信号に対応する前記対物レンズの位置を特定するように構成してあることを特徴とする請求項1に記載のディスク記録再生装置。
  3. 前記特定手段が特定した位置に前記移動手段が移動させた対物レンズを介して前記記録手段が前記記録媒体上に記録したデータを前記再生手段が再生して出力した再生信号の状態に基づいて、データを記録する際の前記光ビームの記録用パワーを調整する調整手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のディスク記録再生装置。
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