JP2008052737A - 楽曲マッチングシステム及び楽曲マッチング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】楽曲のアイデンティティ情報や楽曲を直接的に構成する要素を入力しなくとも、ユーザの求める楽曲により適合した楽曲を検索可能な楽曲マッチングシステムの提供。
【解決手段】楽曲の信号解析情報及び内容記述情報が複数格納された楽曲情報格納手段10と、ユーザの個人情報及びそこから紐付け可能な追加個人情報が格納されたユーザ情報格納手段12と、信号解析情報と対比可能な信号情報、及び/又は、楽曲の内容記述情報と対比可能な文字情報、から構成されるユーザからの楽曲リクエスト、を受信する受信手段20と、信号解析情報と信号情報、及び/又は、楽曲の内容記述情報と文字情報を対比して、一致度に基づいて、1又は複数の楽曲を抽出し、個人情報及び/又は追加情報に基づいてソートを行う処理手段22と、ソートされた楽曲の内容記述情報をソート順位とともにユーザに送信する送信手段24と、を備える楽曲マッチングシステム。
【選択図】図1
【解決手段】楽曲の信号解析情報及び内容記述情報が複数格納された楽曲情報格納手段10と、ユーザの個人情報及びそこから紐付け可能な追加個人情報が格納されたユーザ情報格納手段12と、信号解析情報と対比可能な信号情報、及び/又は、楽曲の内容記述情報と対比可能な文字情報、から構成されるユーザからの楽曲リクエスト、を受信する受信手段20と、信号解析情報と信号情報、及び/又は、楽曲の内容記述情報と文字情報を対比して、一致度に基づいて、1又は複数の楽曲を抽出し、個人情報及び/又は追加情報に基づいてソートを行う処理手段22と、ソートされた楽曲の内容記述情報をソート順位とともにユーザに送信する送信手段24と、を備える楽曲マッチングシステム。
【選択図】図1
Description
本発明は、楽曲マッチングシステム及び楽曲マッチング方法に関する。
ユーザがデータベースやウェブサイトにアクセスして求める楽曲を検索する、既存の楽曲検索システムにおいては、例えば、楽曲やアーティストの名称といったアイデンティティ情報や、メロディーの一部といった楽曲を直接的に構成する要素をインプットすることにより、求める楽曲に到達するのが一般的である(特許文献1)。
特開2000−35796号公報
しかし、ユーザがそのような情報を持ち合わせていない場合、上記方法が採用できないため、別の手段を検討しなければならない。このような手段として、「感情パラメータを指定して楽曲を検索する」、「ユーザが元になる楽曲を選択し、その楽曲と類似した未知の楽曲を提案する」といった手法が考えられる。
ところが、パラメータを指定する手法は、ユーザが自らの感情を常に定量的に把握できるとは限らないという問題があり、また楽曲のイメージがある程度ユーザの中に存在しても、それを如何に表現するのかという問題がつきまとう。
一方、ある楽曲を元に類似楽曲を提案する場合、あくまで類似したものであるため、その範囲の嗜好は満たせるが、意外な提案が起き難かったり、そもそもユーザ自身の希望楽曲イメージが明確でない場合に手掛かりとなる情報が作り出せない、といった問題がある。
そこで、本発明の目的は、楽曲のアイデンティティ情報や楽曲を直接的に構成する要素を入力しなくとも、ユーザの求める楽曲により適合した楽曲を検索可能な楽曲マッチングシステム、及びそれを利用した楽曲マッチング方法を提供することにある。
本発明は、ユーザからの楽曲リクエスト情報にマッチした楽曲の情報を、当該ユーザに提供する楽曲マッチングシステムであって、楽曲の信号解析情報、及び、当該楽曲についての内容記述情報、が複数格納された楽曲情報格納手段と、ユーザの個人情報、及び、当該個人情報から紐付け可能な追加個人情報、が格納されたユーザ情報格納手段と、信号解析情報と対比可能な信号情報、及び/又は、楽曲の内容記述情報と対比可能な文字情報、から構成されるユーザからの楽曲リクエスト、を受信する受信手段と、信号解析情報と信号情報、及び/又は、楽曲の内容記述情報と文字情報を対比して、一致度に基づいて、1又は複数の楽曲を抽出し、抽出された楽曲について、個人情報及び/又は追加情報に基づいてソートを行う処理手段と、ソートされた楽曲の内容記述情報をソート順位とともにユーザに送信する送信手段と、を備える楽曲マッチングシステム、を提供する。
これに加え、本発明は、ユーザからの楽曲リクエスト情報にマッチした楽曲の情報を、当該ユーザに提供する楽曲マッチングシステムであって、楽曲の信号解析情報、及び、当該楽曲についての内容記述情報、が複数格納された楽曲情報格納手段と、ユーザの個人情報、及び、当該個人情報から紐付け可能な追加個人情報、が格納されたユーザ情報格納手段と、楽曲マッチングシステムにアクセスしたユーザの行動履歴情報が格納されたユーザ行動履歴格納手段と、信号解析情報と対比可能な信号情報、及び/又は、楽曲の内容記述情報と対比可能な文字情報、から構成されるユーザからの楽曲リクエスト、を受信する受信手段と、信号解析情報と信号情報、及び/又は、楽曲の内容記述情報と文字情報を対比して、一致度に基づいて、1又は複数の楽曲を抽出し、抽出された楽曲について、以下の(1)及び(2)に基づいてソートを行う処理手段と、
(1)個人情報及び/又は追加情報、
(2)前記行動履歴情報、
ソートされた楽曲の内容記述情報をソート順位とともにユーザに送信する送信手段と、を備える楽曲マッチングシステム、を提供する。
(1)個人情報及び/又は追加情報、
(2)前記行動履歴情報、
ソートされた楽曲の内容記述情報をソート順位とともにユーザに送信する送信手段と、を備える楽曲マッチングシステム、を提供する。
信号解析情報及び信号情報は、テンポ、リズムパターン、リズムの周期、ピッチ、音色、楽器・音声構成、楽曲長、周波数帯毎の音の出現頻度分布と偏差、周波数帯毎の音量変化の分布と偏差、全体音量変化の分布と偏差、楽曲の激しさ、楽曲の起伏の多さ、和音の構成、和音の構成毎の出現頻度、楽曲の信号情報から導き出される形状、楽曲の信号情報から導き出される模様、楽曲の信号情報から導き出される色(色相、彩度、明度又はこれらの2若しくは3の組み合わせ)、及び楽曲の信号情報から導き出される画像の少なくとも一つを含むようにすることができる。
また、内容記述情報及び文字情報は、楽曲名、歌詞、楽曲のジャンル、楽曲作成者による楽曲の紹介・推薦・コメント文、楽曲製作時期、楽曲を含むアルバム名、関連する楽曲・アーティスト、楽曲作成者が影響を受けた楽曲・アーティスト、楽曲作成者の想定する視聴環境、楽曲作成者の想定する視聴ムード、楽曲作成者の居住地域・活動地域、楽曲作成者の活動時期、使用楽器、及び使用機器の少なくとも一つを含むようにすることができる。
個人情報は、居住地域、性別、年齢及び職業、好む色、好む楽曲、好むアーティスト、好むジャンルの少なくとも一つを含むようにでき、追加個人情報は、アクセス元地域、アクセス時刻、アクセス日時、アクセス時間長、アクセス時の天気、の少なくとも一つを含むことができる。
また、行動履歴情報は、ユーザが明示的に付与した情報である、過去の楽曲リクエスト、楽曲の紹介・推薦・コメント文、楽曲に関連するキーワード、楽曲から想起される形状、楽曲から想起される模様、楽曲から想起される色(色相、彩度、明度又はこれらの2若しくは3の組み合わせ)、楽曲から想起される画像、及び楽曲から想起される動画、の少なくとも一つを含むことが好ましく、行動履歴情報は、ユーザが黙示的に付与した情報である、各楽曲の視聴日時、各楽曲の視聴回数、各楽曲を視聴した時間の長さ、各楽曲の購入日時、及び楽曲がユーザに対して視聴可能な状態になってから最初に視聴又は購入されるまでの時間の長さ、の少なくとも一つを含むことが好ましい。
処理手段における行動履歴情報に基づくソートは、直前の処理で選ばれた楽曲それぞれについて、行動履歴を参照可能な全ユーザを母集団として各行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行うとともに、楽曲リクエストを発しているユーザの行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行い、対応する項目を楽曲ごとに比較して、楽曲ごとに一致度を決定し、その一致度の高さに基づいて行われるソートが好適である。
処理手段における行動履歴情報に基づくソートは、直前の処理で選ばれた楽曲それぞれについて、行動履歴を参照可能な全ユーザを母集団として各行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行うとともに、楽曲リクエストを発しているユーザの行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行い、対応する項目を楽曲ごとに比較して、楽曲ごとに各項目の一致度を算出し、その一致度を楽曲ごとに総合して楽曲ごとの総合スコアを求め、その総合スコアの高さに基づいて行われるソートとすることが特に好ましい。
さらに好ましくは、処理手段における行動履歴情報に基づくソートは、直前の処理で選ばれた楽曲それぞれについて、行動履歴を参照可能な全ユーザを母集団として各行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行うとともに、楽曲リクエストを発しているユーザの行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行い、対応する項目を楽曲ごとに比較して、楽曲ごとに各項目の一致度を算出し、各項目の一致度に重み付け処理を行った上で、処理後の一致度を楽曲ごとに総合して楽曲ごとの総合スコアを求め、その総合スコアの高さに基づいて行われるソートである。
この場合において、重み付け処理は、事前に設定した各項目の重み付け、及び/又は、動的に生成する(重み付け処理前までに適宜作成することを意味する)項目毎の重み付けに基づいて行われるようにすることができる。
上記楽曲マッチングシステムは、ユーザ端末が接続可能なネットワークに接続可能とされているとよく、ユーザ端末、及び前記追加個人情報の提供手段、が接続可能なネットワークに接続可能とされており、当該追加個人情報を当該ネットワーク経由で入手するようにすると特に好ましい。
上記楽曲マッチングシステムにより、ユーザからの楽曲リクエスト情報にマッチした楽曲情報を得る、楽曲マッチング方法が提供される。
本発明によれば、楽曲のアイデンティティ情報や楽曲を直接的に構成する要素を入力しなくとも、ユーザの求める楽曲により適合した楽曲を検索可能な楽曲マッチングシステム、及びそれを利用した楽曲マッチング方法が提供される。
本発明の実施形態に係る楽曲マッチングシステムについて図面を参照して説明する。なお、可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は第1実施形態に係る楽曲マッチングシステム100を説明するためのブロック図である。楽曲マッチングシステム100は、物理的には、CPU(中央処理装置)、メモリ、マウスやキーボード等の入力装置、ディスプレイ等の表示装置、ハードディスク等の格納装置などを備えたコンピュータシステム(例えばワークステーション、パーソナルコンピュータ)として構成されている。
楽曲マッチングシステム100は機能的な要素として、楽曲情報格納手段10と、ユーザ情報格納手段12と、受信手段20と、処理手段22と、送信手段24と、登録手段30とを備えて構成されている。なお、楽曲マッチングシステム100は、ネットワーク40(例えば、インターネット等の電気通信網)と接続可能とされ、ネットワーク40には、更に、ユーザ端末50と、アーティスト端末52と、楽曲マッチングシステム提供者端末54とが接続可能とされている。
次に、楽曲マッチングシステム100を構成する各要素について説明する。
楽曲情報格納手段10には、楽曲の信号解析情報、及び、当該楽曲についての内容記述情報、が複数格納されている。楽曲情報格納手段10に含まれる楽曲の信号解析情報としては、楽曲それぞれについての、テンポ、リズム、ピッチ、音色、楽器・音声構成、楽曲長、周波数帯毎の音の出現頻度分布と偏差、周波数帯毎の音量変化の分布と偏差、及び全体音量変化の分布と偏差、並びに、楽曲の激しさ、楽曲の起伏の多さ、和音の構成、和音の構成毎の出現頻度、楽曲の信号情報から導き出される形状、楽曲の信号情報から導き出される模様、楽曲の信号情報から導き出される色(色相、彩度、明度又はこれらの2若しくは3の組み合わせ)、及び楽曲の信号情報から導き出される画像等がある。
楽曲情報格納手段10には、楽曲の信号解析情報、及び、当該楽曲についての内容記述情報、が複数格納されている。楽曲情報格納手段10に含まれる楽曲の信号解析情報としては、楽曲それぞれについての、テンポ、リズム、ピッチ、音色、楽器・音声構成、楽曲長、周波数帯毎の音の出現頻度分布と偏差、周波数帯毎の音量変化の分布と偏差、及び全体音量変化の分布と偏差、並びに、楽曲の激しさ、楽曲の起伏の多さ、和音の構成、和音の構成毎の出現頻度、楽曲の信号情報から導き出される形状、楽曲の信号情報から導き出される模様、楽曲の信号情報から導き出される色(色相、彩度、明度又はこれらの2若しくは3の組み合わせ)、及び楽曲の信号情報から導き出される画像等がある。
楽曲情報格納手段10に含まれる楽曲の内容記述情報としては、楽曲名、歌詞、楽曲のジャンル、楽曲作成者による楽曲の紹介・推薦・コメント文、楽曲製作時期、楽曲を含むアルバム名、関連する楽曲・アーティスト、楽曲作成者が影響を受けた楽曲・アーティスト、楽曲作成者の居住地域・活動地域、楽曲作成者の活動時期、使用楽器、及び使用機器等が含まれる。図2は、楽曲情報格納手段10に格納された情報の一例を示す図である。
ユーザ情報格納手段12には、ユーザの個人情報、及び、当該個人情報から紐付け可能な追加個人情報、が格納されている。個人情報は、居住地域、性別、年齢及び職業、好む色、好む楽曲、好むアーティスト、好むジャンル、の少なくとも一つを含んでおり、これらの情報はユーザ自身が明示的に提供することができる。一方、追加個人情報は、システムへのアクセス元地域、アクセス時刻、アクセス日時、アクセス時間長、アクセス時の天気、の少なくとも一つを含んでおり、これらの情報はユーザ自身が明示的に提供したものでもよく、ユーザ自身は明示的に提供しないが、追加個人情報の提供手段が接続されたネットワーク40を通じて提供されたものでもよい。
図3(a)は、ユーザの個人情報の一例を示すものであり、(b)は個人情報から紐付け可能な追加個人情報を示すものである。図4は、追加個人情報の提供手段に含まれる情報の一例を示すものである。図4に示す情報を、例えばネットワーク40を通じて入手し、ユーザ自身が提供した図3(a)の情報と組み合わせることにより、図3(b)に示すような追加個人情報が得られる。
受信手段20は、信号解析情報と対比可能な信号情報、及び/又は、楽曲の内容記述情報と対比可能な文字情報、から構成されるユーザの楽曲リクエスト情報を受信する。楽曲リクエスト情報における信号情報の例は上記信号解析情報と同様であり、文字情報の例は上記内容記述情報と同様である。
楽曲リクエスト情報は、ネットワーク40に接続されたユーザ端末50からユーザが入力することができる。図5はユーザ端末50のリクエストインプット画面60の例を示す図である。図5に示すリクエストインプット画面60には、検索したい楽曲のテンポ、リズム及びピッチを入力できる信号情報リクエスト画面70と、ユーザ名や検索したい楽曲のジャンル及び歌詞といった文字情報リクエストを入力できる文字情報リクエスト画面72を備えている。リクエストインプット画面60は更に、検索したい楽曲から想起される色(色相、彩度、明度又はこれらの2若しくは3の組み合わせ)を入力できる信号情報リクエスト画面74と、検索したい楽曲から想起される画像をユーザが描画して入力できる信号情報リクエスト画面76と、検索したい楽曲から想起される画像又は動画をユーザがシステムに送信できる信号情報リクエスト画面77と、検索したい楽曲から想起される画像又は動画が存在する場所を入力できる信号情報リクエスト画面78とを備えている。
処理手段22は、信号解析情報と信号情報、及び/又は、楽曲の内容記述情報と文字情報を対比して、一致度に基づいて、1又は複数の楽曲を抽出し、抽出された楽曲について、前記個人情報及び/又は前記追加情報に基づいてソートを行うものである。
送信手段24は、処理手段22において抽出された楽曲について、ソートされた楽曲の内容記述情報をソート順位とともにユーザに送信するものである。
楽曲の信号解析情報、当該楽曲についての内容記述情報、ユーザの個人情報、及び、当該個人情報から紐付け可能な追加個人情報は、ネットワーク40を経由して登録することができる。すなわち、登録手段30を用いて、受信手段20で受信された上記の情報を、楽曲情報格納手段10やユーザ情報格納手段12に登録することができる。
ユーザは、楽曲マッチングシステム100にネットワーク40を介して接続されたユーザ端末50を操作して、例えば、図5に示すリクエストインプット画面60から楽曲リクエスト情報を入力する。この楽曲リクエスト情報は、ネットワーク40を経由して楽曲マッチングシステム100に到達し、受信手段20がその情報を受信する。
受信手段20で受信した情報に基づいて、楽曲マッチングシステム100でマッチングが行われると、送信手段24がその結果をユーザに送信する。この送信情報は、ネットワーク40を通してユーザ端末50に到達し、ユーザが求める楽曲のマッチング結果が通知される。ユーザがこの結果を受け取るときに、楽曲マッチングシステム提供者はユーザに課金することができる。
図6を参照して、第1実施形態に係る楽曲マッチングシステム100の動作について説明する。
(1)ユーザが入力した楽曲リクエスト情報から検索条件を取得する。図6の例では、歌詞に「電話」を含むことが条件となっている。
(2)楽曲情報格納手段に準備されているデータの中から、(1)で入力された単語を歌詞に含む楽曲を探し、その楽曲IDを取得する。これがマッチング結果(a)となり、図6の例では楽曲ID1及びID2が抽出される。
(3)次に、マッチング処理を要求したユーザIDをユーザ情報格納手段から取得する。
(4)また、上記ユーザIDの属性情報をユーザ情報格納手段から取得する。図6の例では、ユーザID1番は東京の下北沢に居住しており、グリニッジ標準時との時差は+9時間であることが分かる。また、処理を実行している現在時刻はシステムで常に把握しており、それらをつき合わせると、ユーザ環境の現在時刻が取得できる。図6の例では、ユーザ環境の現在時刻は2:30:52と分かる。
(5)図6の例においては、楽曲マッチングシステムにおいて、事前にユーザ属性の取り得る値と楽曲絞込み/並び替えの対応関係を定義したルールを用意している(所与のルール)。ここでは、「深夜(22:00〜翌4:30)はテンポが遅い曲(ゆっくりした曲)の優先度を上げる」というルールを定義している。
(6)(4)と(5)より、楽曲IDを絞り込み/並べ替える基準の1つとして、テンポを用いることが可能となる。図6の例では、楽曲ID2がID1と比べてテンポが遅いため、楽曲ID2、ID1という順番にソートされる。
(7)最終的に、ユーザ属性への適合度に応じた順序を持つマッチング結果(b)が得られる。
(1)ユーザが入力した楽曲リクエスト情報から検索条件を取得する。図6の例では、歌詞に「電話」を含むことが条件となっている。
(2)楽曲情報格納手段に準備されているデータの中から、(1)で入力された単語を歌詞に含む楽曲を探し、その楽曲IDを取得する。これがマッチング結果(a)となり、図6の例では楽曲ID1及びID2が抽出される。
(3)次に、マッチング処理を要求したユーザIDをユーザ情報格納手段から取得する。
(4)また、上記ユーザIDの属性情報をユーザ情報格納手段から取得する。図6の例では、ユーザID1番は東京の下北沢に居住しており、グリニッジ標準時との時差は+9時間であることが分かる。また、処理を実行している現在時刻はシステムで常に把握しており、それらをつき合わせると、ユーザ環境の現在時刻が取得できる。図6の例では、ユーザ環境の現在時刻は2:30:52と分かる。
(5)図6の例においては、楽曲マッチングシステムにおいて、事前にユーザ属性の取り得る値と楽曲絞込み/並び替えの対応関係を定義したルールを用意している(所与のルール)。ここでは、「深夜(22:00〜翌4:30)はテンポが遅い曲(ゆっくりした曲)の優先度を上げる」というルールを定義している。
(6)(4)と(5)より、楽曲IDを絞り込み/並べ替える基準の1つとして、テンポを用いることが可能となる。図6の例では、楽曲ID2がID1と比べてテンポが遅いため、楽曲ID2、ID1という順番にソートされる。
(7)最終的に、ユーザ属性への適合度に応じた順序を持つマッチング結果(b)が得られる。
以上、処理手段22において実施されるマッチングの方法をテンポを例にとって説明したが、テンポマッチングを更に詳しく説明するとともに、リズムマッチング、音量変化マッチング、画像情報から楽曲情報への変換マッチング、近い描画情報を持つ楽曲とのマッチング等のその他のマッチング手法を説明する。
テンポマッチングでは、テンポ情報を用いてマッチングを行う。ユーザが入力するテンポ値は最終的には1つ以上の数値又は数値の範囲として表されるが、入力方法としては、数値を直接入力する方法、別の楽曲を指定(その楽曲のテンポも数量化されているため、そこから数値を導き出す事が可能)する方法、物理的な入力装置(キーボード、マウス、携帯電話のキーやジョグダイアルなど)のキー、ボタン、ダイヤルを操作する時間の間隔を変化させる方法、物理的な入力装置(携帯電話、万歩計など)を振動させる方法、脈動・心拍数の計測による方法、音・音声による方法、等が挙げられる。このようにして得られる数値を、楽曲情報格納手段10中の数値と比較して、合致するもの又は近いものを求める楽曲と認定する。
リズムマッチングでは、リズム情報(周波数帯毎の出現順序とタイミング)を入力してマッチングを行う。例えば、ユーザ端末50として、2種類以上の入力が可能なインタフェースを用いる。例えば、マウスは左ボタンと右ボタンで2種類とカウントでき、キーボードは多くのキーがあるので数十種類の入力が可能である。他にも、傾きを検出可能な機器で数種類の傾きを用いる方法や、回転するダイヤル上の入力機器で回転速度や回転方向を切り替える事で入力する方法などが存在する。ユーザはこれらの方法により入力するテンポを決定する。インタフェース毎に、種類の各単位(上記の例ではボタンやキー1つ1つ)を周波数帯に見立て、ユーザは前述のようにして決定したテンポに合わせてそれを入力する。なお周波数帯数よりも入力可能種類が少ない場合、使用する周波数帯を事前に決定する、もしくは使用可能周波数常数を入力し、楽曲マッチングシステム提供者側でリズムの入力情報を適切な周波数帯に複製して割り当てることで調整を行う。このようにして得られる情報を、楽曲情報格納手段10中の情報と比較して、合致するもの又は近いものを求める楽曲と認定する。
音量変化マッチングにおいては、ユーザはユーザ端末50であるインタフェースを介して、楽曲の激しさ/穏やかさ、楽曲の起伏の多さ少なさ、の2つの数値を入力する。ユーザインタフェースは、2つの値を同時又は順次入力可能なものであれば、形態は特に限定されない。このようにして得られる情報を、楽曲情報格納手段10中の情報と比較して、合致するもの又は近いものを求める楽曲と認定する。
画像情報から楽曲情報への変換マッチングの手法においては、ユーザは画像をユーザ端末50で描画するか、事前に提示された画像を選択するか、システムに画像を送信するか、画像の存在場所を入力する。楽曲マッチングシステム提供者は、事前に準備する画像又はユーザが描画した画像又はユーザが送信した画像又はユーザが指定した場所から取得した画像の各要素につき、数量化を行う。要素の例としては、(1)色の要素(RGB)の量分布、集中度合い、(2)色相・明度・彩度毎の分布、(3)画像内に表現されている形を点情報として抽出した際の、分布、集中度合い、連続度合い、が挙げられる。画像の各要素を関数によってマッチング用情報に変換し、その情報を、楽曲情報格納手段10中の情報と比較して、合致するもの又は近いものを求める楽曲と認定する。
動画情報から楽曲情報への変換マッチングの手法においては、ユーザはシステムに動画を送信するか、動画の存在場所を入力する。楽曲マッチングシステム提供者は、ユーザが送信した動画の各要素につき数量化を行う。動画の要素は、視覚(画像)要素と、聴覚(音声)要素に分けて捉える。視覚要素の例としては、(1)動画の任意の時点及び/又は動画全体から集計した、色の要素(RGB)の量分布、集中度合い、(2)動画の任意の時点及び/又は動画全体から集計した、色相・明度・彩度毎の分布、(3)動画の任意の時点で表現されている形を点情報として抽出した際の、分布、集中度合い、連続度合い、が上げられる。聴覚要素の例としては、楽曲信号情報の解析と同じく、テンポ、リズム、ピッチ、音色、楽器・音声構成、音声長、周波数帯毎の音の出現頻度分布と偏差、周波数帯毎の音量変化の分布と偏差、及び全体音量変化の分布と偏差、並びに、音声の激しさ、音声の起伏の多さ、和音の構成、和音の構成毎の出現頻度、信号情報から導き出される形状、信号情報から導き出される模様、信号情報から導き出される色(色相、彩度、明度又はこれらの2若しくは3の組み合わせ)、及び信号情報から導き出される画像等がある。これら動画の視覚要素及び/又は聴覚要素を関数によってマッチング用情報に変換し、その情報を、楽曲情報格納手段10中の情報と比較して、合致するもの又は近いものを求める楽曲と認定する。
近い描画情報を持つ楽曲とのマッチングの手法においては、アーティスト、楽曲マッチングシステム提供者、ユーザは、楽曲に対して描画情報を付加し、登録手段30を介して識別情報格納手段14に情報を追加する。ユーザは、ユーザ端末50であるインタフェースを介して任意の描画を行う。その情報を、楽曲情報格納手段10中の情報と比較して、合致するもの又は近いものを求める楽曲と認定する。なお、この描画情報によるマッチングは、いわばイメージによるカテゴライズであり、この手法は従来知られていなかったものである。
次に、第2実施形態に係る楽曲マッチングシステムについて説明する。図7は、第2実施形態に係る楽曲マッチングシステム110を説明するためのブロック図である。
楽曲マッチングシステム110は、楽曲マッチングシステム100と同様に、物理的には、CPU(中央処理装置)、メモリ、マウスやキーボード等の入力装置、ディスプレイ等の表示装置、ハードディスク等の格納装置などを備えたコンピュータシステム(例えばワークステーション、パーソナルコンピュータ)として構成されており、機能的な要素として、ユーザ行動履歴格納手段14を更に備えている他は、基本的に楽曲マッチングシステム100と同様である。
すなわち、楽曲マッチングシステム110は、楽曲情報格納手段10と、ユーザ情報格納手段12と、ユーザ行動履歴格納手段14と、受信手段20と、処理手段22と、送信手段24と、登録手段30とを備えて構成されている。楽曲マッチングシステム110はまた、ネットワーク40(例えば、インターネット等の電気通信網)と接続可能とされ、ネットワーク40には、更に、ユーザ端末50と、アーティスト端末52と、楽曲マッチングシステム提供者端末54とが接続可能とされている。
ユーザ行動履歴格納手段14には、楽曲マッチングシステムにアクセスしたユーザの行動履歴情報が格納されている。行動履歴情報は、ユーザが明示的に付与した情報と、ユーザが黙示的に付与した情報との大別できる。
前者の情報としては、過去の楽曲リクエスト、楽曲の紹介・推薦・コメント文、楽曲に関連するキーワード、楽曲から想起される形状、楽曲から想起される模様、楽曲から想起される色(色相、彩度、明度又はこれらの2若しくは3の組み合わせ)、及び楽曲から想起される画像が挙げられ、後者の情報としては、各楽曲の視聴日時、各楽曲の視聴回数、各楽曲を視聴した時間の長さ、各楽曲の購入日時、及び楽曲がユーザに対して視聴可能な状態になってから最初に視聴または購入されるまでの時間の長さ、が挙げられる。図8は、ユーザの行動履歴情報の一例を示すものである。
上述の明示的に付与した情報は、ユーザ端末50からユーザが入力することができる。一方、黙示的に付与した情報は、楽曲マッチングシステム110がユーザの行動履歴を追跡して、システム側で自動的に入力することができる。また、このような情報は受信手段20、登録手段30を経由して、ユーザ行動履歴格納手段14に登録することができる。
楽曲マッチングシステム110の処理手段22においては、先ず、信号解析情報と信号情報、及び/又は、楽曲の内容記述情報と文字情報を対比して、一致度に基づいて、1又は複数の楽曲を抽出し、抽出された楽曲について、個人情報及び/又は追加情報に基づくソートと、行動履歴情報に基づくソートを行う。これらのソートはどちらを先に実施してもよく、信号解析情報と信号情報、及び/又は、楽曲の内容記述情報と文字情報を対比して、一致度に基づいて、1又は複数の楽曲を抽出し、抽出された楽曲について、個人情報及び/又は追加情報に基づくソートを行うまでは、上述の第1実施形態と同様に実施できる。
受信手段20で受信した情報に基づいて、楽曲マッチングシステム110でマッチングが行われると、送信手段24がその結果をユーザに送信する。この送信情報は、ネットワーク40を通してユーザ端末50に到達し、ユーザが求める楽曲のマッチング結果が通知される。ユーザがこの結果を受け取るときに、楽曲マンチングシステム提供者はユーザに課金することができる。
図9を参照して、第2実施形態に係る楽曲マッチングシステム110の動作(動作1)について説明する。
(1)ユーザが入力した楽曲リクエスト情報からリズムパターン(xxxxxxxx)を取得する
(2)楽曲情報格納手段に準備されているデータの中から、(1)で入力されたxxxxxxxxと一致する楽曲を探し、その楽曲IDを取得する。これがマッチング結果(a)となり、図9の例では楽曲ID1、ID2である。
(3)マッチング処理を要求したユーザIDをユーザ情報格納手段から取得する。
(4)ユーザ行動履歴格納手段から、(3)で得たユーザIDの行動履歴を取得する。図9の例では、ユーザID1番は、過去に「ロック」というタグ(キーワード)を使用していることが分かる。
(5)ユーザ行動履歴格納手段から、マッチング結果(a)の楽曲IDそれぞれについての全ユーザの行動履歴を取得する。この例では、楽曲ID1は「フォーク」というタグが付けられており、楽曲ID2は「ロック」「デジロック」というタグが付けられている。
(6)(5)で得られた情報の中から、(4)で得られた「ロック」タグが付いている楽曲IDを取得する。図9の例では、楽曲ID2が得られる。
(7)ユーザが過去に使用したタグは、当該ユーザの嗜好を反映していると判断できるので、マッチング結果(a)の楽曲ID群の順序について、(6)で得られた楽曲IDとそうでない楽曲IDという区別でソートを行う。
(8)最終的に、ユーザの嗜好に基づいた順序を持つマッチング結果(b)が得られる。
(1)ユーザが入力した楽曲リクエスト情報からリズムパターン(xxxxxxxx)を取得する
(2)楽曲情報格納手段に準備されているデータの中から、(1)で入力されたxxxxxxxxと一致する楽曲を探し、その楽曲IDを取得する。これがマッチング結果(a)となり、図9の例では楽曲ID1、ID2である。
(3)マッチング処理を要求したユーザIDをユーザ情報格納手段から取得する。
(4)ユーザ行動履歴格納手段から、(3)で得たユーザIDの行動履歴を取得する。図9の例では、ユーザID1番は、過去に「ロック」というタグ(キーワード)を使用していることが分かる。
(5)ユーザ行動履歴格納手段から、マッチング結果(a)の楽曲IDそれぞれについての全ユーザの行動履歴を取得する。この例では、楽曲ID1は「フォーク」というタグが付けられており、楽曲ID2は「ロック」「デジロック」というタグが付けられている。
(6)(5)で得られた情報の中から、(4)で得られた「ロック」タグが付いている楽曲IDを取得する。図9の例では、楽曲ID2が得られる。
(7)ユーザが過去に使用したタグは、当該ユーザの嗜好を反映していると判断できるので、マッチング結果(a)の楽曲ID群の順序について、(6)で得られた楽曲IDとそうでない楽曲IDという区別でソートを行う。
(8)最終的に、ユーザの嗜好に基づいた順序を持つマッチング結果(b)が得られる。
図10を参照して、第2実施形態に係る楽曲マッチングシステム110の他の動作(動作2)について説明する。
(1)上記動作1の(1)〜(7)までを実行する。これによりタグに基づく楽曲IDの順序が得られる。
(2)ユーザ行動履歴格納手段の行動種別が「購入」になっている楽曲IDとユーザIDの組み合わせを取得し、このユーザIDを基にユーザ情報格納手段から性別情報を取得することで、楽曲ID毎の購入された男女比を算出する。この例では、楽曲ID2は全て男性による購入であり、楽曲ID1は男女比が1:1となっている。つまり楽曲ID1の方が女性に好まれると判断できる。
(3)動作1の(2)で得られた楽曲ID群に対して、動作2の(2)で得られた購入者の男女比と、マッチング処理を実行したユーザIDとユーザ情報格納手段から得られたユーザの性別に基づいて順序付けを行う。
(4)1度のマッチング処理内で並行して実行され得る順序付け処理について、処理毎の重みを定義しておく。この例では、「タグに基づく順序付け」と「購入者の男女比に基づく順序付け」の2つについての重み定義を用意する。
(5)それぞれの順序付け結果に対して重み付けを反映させ、それぞれの楽曲IDの最終的な順序を決定する。
(6)最終的に、ユーザの嗜好に基づいた順序を持つマッチング結果(b)が得られる。
(1)上記動作1の(1)〜(7)までを実行する。これによりタグに基づく楽曲IDの順序が得られる。
(2)ユーザ行動履歴格納手段の行動種別が「購入」になっている楽曲IDとユーザIDの組み合わせを取得し、このユーザIDを基にユーザ情報格納手段から性別情報を取得することで、楽曲ID毎の購入された男女比を算出する。この例では、楽曲ID2は全て男性による購入であり、楽曲ID1は男女比が1:1となっている。つまり楽曲ID1の方が女性に好まれると判断できる。
(3)動作1の(2)で得られた楽曲ID群に対して、動作2の(2)で得られた購入者の男女比と、マッチング処理を実行したユーザIDとユーザ情報格納手段から得られたユーザの性別に基づいて順序付けを行う。
(4)1度のマッチング処理内で並行して実行され得る順序付け処理について、処理毎の重みを定義しておく。この例では、「タグに基づく順序付け」と「購入者の男女比に基づく順序付け」の2つについての重み定義を用意する。
(5)それぞれの順序付け結果に対して重み付けを反映させ、それぞれの楽曲IDの最終的な順序を決定する。
(6)最終的に、ユーザの嗜好に基づいた順序を持つマッチング結果(b)が得られる。
行動履歴情報に基づくソートは、
(i)直前の処理で選ばれた楽曲それぞれについて、行動履歴を参照可能な全ユーザを母集団として各行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行うとともに、
(ii)楽曲リクエストを発しているユーザの行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行い、
(iii)対応する項目を楽曲ごとに比較して、楽曲ごとに各項目の一致度を算出し、各項目の一致度に重み付け処理を行った上で、処理後の一致度を楽曲ごとに総合して楽曲ごとの総合スコアを求め、
その総合スコアの高さに基づいて行われることが特に好ましい。
(i)直前の処理で選ばれた楽曲それぞれについて、行動履歴を参照可能な全ユーザを母集団として各行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行うとともに、
(ii)楽曲リクエストを発しているユーザの行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行い、
(iii)対応する項目を楽曲ごとに比較して、楽曲ごとに各項目の一致度を算出し、各項目の一致度に重み付け処理を行った上で、処理後の一致度を楽曲ごとに総合して楽曲ごとの総合スコアを求め、
その総合スコアの高さに基づいて行われることが特に好ましい。
このようなソートについて、図11〜15を参照しながら説明する。
図11は、行動履歴を参照可能な全ユーザを母集団として各行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行った結果の一例を示すものである。図12は、楽曲リクエストを発しているユーザの行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行った結果の一例を示すものである。
図11は、行動履歴を参照可能な全ユーザを母集団として各行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行った結果の一例を示すものである。図12は、楽曲リクエストを発しているユーザの行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行った結果の一例を示すものである。
図11の項目と対応する図12の項目を楽曲ごとに比較することにより、楽曲ごとの各項目の一致度が算出できる。図13は楽曲ごとの項目の一致度の一例を示すものである。図14は各項目の重み付けを示すものである。
図13における各項目に図14における重み付けを掛け合わせ、それを楽曲ごとに総合(合計)すると図15に示す総合スコアを算出することができる。この総合スコアの結果から、楽曲ID1よりも楽曲ID2の方がより上位にランキング(ソート)される。
上述した楽曲マッチングシステム100,110により、従来の楽曲検索ではマッチングされなかった楽曲がマッチングされるようになる。すなわち、従来用いられなかったユーザの環境情報や、他のリスナが付加した情報などをマッチングに組み入れる事で、従来の楽曲検索では出会うことが出来なかった楽曲とリスナが出会えるようになる。またこのマッチング結果は意味のある情報の組み合わせによるものであるため、既存サービスに見られるランダム表示による意外性よりも遥かに適切な意外性が得られる。
また、適切な数に絞り込まれたマッチングが可能となる。従来の楽曲検索方法では、検索対象となる楽曲数が大量だった場合に指定された条件に合致する楽曲数が多くなってしまい、そこからユーザが本当に求めている楽曲を探し出すのに労力がかかる。しかし本発明では、ユーザ毎の各種情報が考慮されマッチングが行われる為、適切な数に容易に絞り込む事が可能となる。また、各情報に重み付けを行うことができ、マッチング結果について順序付け(ソート)を行うことも可能となるため、ユーザ毎のランキングとも言うべきマッチング結果が得られる。
更に、「パラメータ化した数値や言葉」ではなく、「イメージ」をマッチングに使用できる。従来の感性に基づく楽曲検索において、リスナが指定するのは感性を言語化した「単語」や、感情の度合いを数量化した「数値」である。しかし本発明においては、画像情報や描画情報、動画情報という、より感覚的な表現方法によって楽曲のマッチングを行うことができる。すなわち、この差異は、単なる入力手段の増加ではなく、ユーザが指定・提供する情報が根本的に従来と異なることを意味する。いわばこれまで「理性による検索」もしくは「感性を理性に(ユーザが)変換して検索」だったものが、本発明によって「感性そのものによるマッチング(検索)」が可能となったと言える。
また、楽曲マッチングの行為自体にエンターテイメント性が付加される。前述したユーザインタフェース、特に「リズムマッチング」と「近い描画方法を持つ楽曲とのマッチング」におけるそれは、従来の楽曲検索におけるユーザインタフェース(検索条件の入力手段)と比較し、エンターテイメント性が高いものとなっている。
これは「膨大な楽曲群の中から未知の楽曲を求める」という行為が引き起こすマッチング作業の繰り返し(適したものが得られ易くはなっても、確実に常に1度で最適な結果が得られるとは限らない)による労力や精神的負担、もしくはそれ以前の、行為を試みることに対する心理障壁を和らげる。逆に「面白そう」「何が起こるかワクワクする」といったマッチング行為に対する期待感を増し、促進する効果がある。
上記に加え、言語の壁を越えた楽曲の流通、イメージの共有や比較が促進される。前述したユーザインタフェースは、例えばキーボードのキーをリズミカルに叩いたりマウスで好きな図形を描画するというように、いずれもユーザの言語に依拠しないものである。つまりそれは、「曲名も歌詞も紹介文も日本語」という状態にあっても、英語や中国藷を使用するユーザが容易にマッチングを行うことが可能であることを意味している。ウェブサイトが英語化されていても楽曲に紐付く情報が日本語なので、思うような検索を行うことが出来なかったユーザも、本発明によるユーザインタフェースでは日本語のユーザと遜色ないマッチングサービスを享受することが可能になる。
10…楽曲情報格納手段、12…ユーザ情報格納手段、14…ユーザ行動履歴格納手段、20…受信手段、22…処理手段、24…送信手段、30…登録手段、40…ネットワーク、50…ユーザ端末、52…アーティスト端末、54…楽曲マッチングシステム提供者端末、60…リクエストインプット画面、70,74,76,77,78…信号情報リクエスト画面、72…文字情報リクエスト画面、100…第1実施形態に係る楽曲マッチングシステム、110…第2実施形態に係る楽曲マッチングシステム。
Claims (15)
- ユーザからの楽曲リクエスト情報にマッチした楽曲の情報を、当該ユーザに提供する楽曲マッチングシステムであって、
楽曲の信号解析情報、及び、当該楽曲についての内容記述情報、が複数格納された楽曲情報格納手段と、
ユーザの個人情報、及び、当該個人情報から紐付け可能な追加個人情報、が格納されたユーザ情報格納手段と、
前記信号解析情報と対比可能な信号情報、及び/又は、前記内容記述情報と対比可能な文字情報、から構成されるユーザからの楽曲リクエスト、を受信する受信手段と、
前記信号解析情報と前記信号情報、及び/又は、前記内容記述情報と前記文字情報を対比して、一致度に基づいて、1又は複数の楽曲を抽出し、抽出された楽曲について、前記個人情報及び/又は前記追加情報に基づいてソートを行う処理手段と、
ソートされた楽曲の内容記述情報をソート順位とともにユーザに送信する送信手段と、を備える楽曲マッチングシステム。 - ユーザからの楽曲リクエスト情報にマッチした楽曲の情報を、当該ユーザに提供する楽曲マッチングシステムであって、
楽曲の信号解析情報、及び、当該楽曲についての内容記述情報、が複数格納された楽曲情報格納手段と、
ユーザの個人情報、及び、当該個人情報から紐付け可能な追加個人情報、が格納されたユーザ情報格納手段と、
前記楽曲マッチングシステムにアクセスしたユーザの行動履歴情報が格納されたユーザ行動履歴格納手段と、
前記信号解析情報と対比可能な信号情報、及び/又は、前記内容記述情報と対比可能な文字情報、から構成されるユーザからの楽曲リクエスト、を受信する受信手段と、
前記信号解析情報と前記信号情報、及び/又は、前記内容記述情報と前記文字情報を対比して、一致度に基づいて、1又は複数の楽曲を抽出し、抽出された楽曲について、以下の(1)及び(2)に基づいてソートを行う処理手段と、
(1)前記個人情報及び/又は前記追加情報
(2)前記行動履歴情報
ソートされた楽曲の内容記述情報をソート順位とともにユーザに送信する送信手段と、を備える楽曲マッチングシステム。 - 前記信号解析情報及び前記信号情報は、
テンポ、リズムパターン、リズムの周期、ピッチ、音色、楽器・音声構成、楽曲長、周波数帯毎の音の出現頻度分布と偏差、周波数帯毎の音量変化の分布と偏差、全体音量変化の分布と偏差、楽曲の激しさ、楽曲の起伏の多さ、和音の構成、和音の構成毎の出現頻度、楽曲の信号情報から導き出される形状、楽曲の信号情報から導き出される模様、楽曲の信号情報から導き出される色、及び楽曲の信号情報から導き出される画像の少なくとも一つを含む請求項1又は2記載の楽曲マッチングシステム。 - 前記内容記述情報及び前記文字情報は、
楽曲名、歌詞、楽曲のジャンル、楽曲作成者による楽曲の紹介・推薦・コメント文、楽曲製作時期、楽曲を含むアルバム名、関連する楽曲・アーティスト、楽曲作成者が影響を受けた楽曲・アーティスト、楽曲作成者の想定する視聴環境、楽曲作成者の想定する視聴ムード、楽曲作成者の居住地域・活動地域、楽曲作成者の活動時期、使用楽器、及び使用機器の少なくとも一つを含む請求項1〜3のいずれか一項に記載の楽曲マッチングシステム。 - 前記個人情報は、居住地域、性別、年齢、職業、好む色、好む楽曲、好むアーティスト、好むジャンルの少なくとも一つを含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の楽曲マッチングシステム。
- 前記追加個人情報は、アクセス元地域、アクセス時刻、アクセス日時、アクセス時間長、アクセス時の天気、の少なくとも一つを含む請求項1〜5のいずれか一項に記載の楽曲マッチングシステム。
- 前記行動履歴情報は、ユーザが明示的に付与した情報である、
過去の楽曲リクエスト、楽曲の紹介・推薦・コメント文、楽曲に関連するキーワード、楽曲から想起される形状、楽曲から想起される模様、楽曲から想起される色、楽曲から想起される画像、及び楽曲から想起される動画、
の少なくとも一つを含む請求項2〜6のいずれか一項に記載の楽曲マッチングシステム。 - 前記行動履歴情報は、ユーザが黙示的に付与した情報である、
各楽曲の視聴日時、各楽曲の視聴回数、各楽曲を視聴した時間の長さ、各楽曲の購入日時、及び楽曲がユーザに対して視聴可能な状態になってから最初に視聴又は購入されるまでの時間の長さ、
の少なくとも一つを含む請求項2〜7のいずれか一項に記載の楽曲マッチングシステム。 - 前記処理手段における行動履歴情報に基づくソートは、
直前の処理で選ばれた楽曲それぞれについて、行動履歴を参照可能な全ユーザを母集団として各行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行うとともに、
楽曲リクエストを発しているユーザの行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行い、
対応する項目を楽曲ごとに比較して、楽曲ごとに一致度を決定し、その一致度の高さに基づいて行われるソートである、請求項2〜7のいずれか一項に記載の楽曲マッチングシステム。 - 前記処理手段における行動履歴情報に基づくソートは、
直前の処理で選ばれた楽曲それぞれについて、行動履歴を参照可能な全ユーザを母集団として各行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行うとともに、
楽曲リクエストを発しているユーザの行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行い、
対応する項目を楽曲ごとに比較して、楽曲ごとに各項目の一致度を算出し、その一致度を楽曲ごとに総合して楽曲ごとの総合スコアを求め、その総合スコアの高さに基づいて行われるソートである、請求項2〜7のいずれか一項に記載の楽曲マッチングシステム。 - 前記処理手段における行動履歴情報に基づくソートは、
直前の処理で選ばれた楽曲それぞれについて、行動履歴を参照可能な全ユーザを母集団として各行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行うとともに、
楽曲リクエストを発しているユーザの行動履歴情報を構成する項目の統計処理を行い、
対応する項目を楽曲ごとに比較して、楽曲ごとに各項目の一致度を算出し、各項目の一致度に重み付け処理を行った上で、処理後の一致度を楽曲ごとに総合して楽曲ごとの総合スコアを求め、その総合スコアの高さに基づいて行われるソートである、請求項2〜7のいずれか一項に記載の楽曲マッチングシステム。 - 前記重み付け処理は、事前に設定した各項目の重み付け、及び/又は、動的に生成する項目毎の重み付けに基づいて行われる、請求項11記載の楽曲マッチングシステム。
- ユーザ端末が接続可能なネットワークに接続可能とされている、請求項1〜12のいずれか一項に記載の楽曲マッチングシステム。
- ユーザ端末、及び前記追加個人情報の提供手段、が接続可能なネットワークに接続可能とされており、当該追加個人情報を当該ネットワーク経由で入手する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の楽曲マッチングシステム。
- 請求項1〜14のいずれか一項に記載の楽曲マッチングシステムにより、ユーザからの楽曲リクエスト情報にマッチした楽曲情報を得る、楽曲マッチング方法。
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-
2007
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