JP2008051007A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】オゾンの供給量を抑えつつ効果的にノッキングを回避することができる内燃機関を提供する。
【解決手段】燃焼室と、燃焼室に連通する吸気ポート6及び排気ポート7と、燃焼室内の圧力を検出する筒内圧検出手段52と、燃焼室内の吸気ポート6側にオゾンを供給可能な吸気側噴射手段22と、燃焼室内の排気ポート7側にオゾンを供給可能な排気側噴射手段23と、燃焼室内の吸気ポート6側と排気ポート7側との中間にオゾンを供給可能な中間噴射手段24とを有するオゾン供給手段20と、筒内圧検出手段52が検出する筒内圧に応じてオゾン供給手段20を制御してオゾンの供給位置を変更する制御手段50とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関に関し、特に、オゾンを燃焼室に供給可能な内燃機関に関するものである。
従来から内燃機関では、燃焼室内での混合気の燃焼速度が低下する燃焼期間終盤に、火炎面とシリンダの内壁との間で圧縮された未燃混合気が自己着火条件に達し、火炎面から独立して着火することでノッキングが発生することが知られている。そして、このようなノッキングの発生を抑制するため、強い酸化作用を有するオゾンを混合気に添加し、燃焼速度を速め、自己着火する前に火炎を燃焼室全体に伝播させることで、ノッキングの抑制を図った技術が知られている。
このような内燃機関としては、例えば、特許文献1に記載のように、燃料噴射弁に接続された燃料配管に他の燃料噴射弁から噴射された燃料とオゾンを添加した空気とを混合する混合気室を介装し、該混合気室内の混合気を改質燃料として、燃料噴射弁から筒内に噴射することで、着火性を高めたものがある。
特開2003−90239号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている筒内直接噴射式内燃機関では、ノッキングを回避することができたとしても、例えば、オゾン発生装置により放電を行ってオゾンを生成する際に消費される電気負荷が増加し、機関に対する負荷が増大し、結果的に燃費が悪化してしまうおそれがある。
そこで本発明は、オゾンの供給量を抑えつつ効果的にノッキングを回避することができる内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による内燃機関は、燃焼室と、前記燃焼室に連通する吸気ポート及び排気ポートと、前記燃焼室内の圧力を検出する筒内圧検出手段と、前記燃焼室内の前記吸気ポート側にオゾンを供給可能な吸気側噴射手段と、前記燃焼室内の前記排気ポート側にオゾンを供給可能な排気側噴射手段と、前記燃焼室内の前記吸気ポート側と前記排気ポート側との中間にオゾンを供給可能な中間噴射手段とを有するオゾン供給手段と、前記筒内圧検出手段が検出する圧力に応じて前記オゾン供給手段を制御してオゾンの供給位置を変更する制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明による内燃機関では、前記制御手段は、前記筒内圧検出手段により検出される圧力が予め設定された高圧側閾値以上である場合に前記排気側噴射手段を制御して該排気側噴射手段からオゾンを供給することを特徴とする。
請求項3に係る発明による内燃機関では、前記制御手段は、前記筒内圧検出手段により検出される圧力が予め設定された低圧側閾値以下である場合に前記吸気側噴射手段を制御して該吸気側噴射手段からオゾンを供給することを特徴とする。
請求項4に係る発明による内燃機関では、前記制御手段は、前記筒内圧検出手段により検出される圧力が予め設定された高圧側閾値と該高圧側閾値よりも低い値で設定される低圧側閾値との間にある場合に前記中間噴射手段を制御して該中間噴射手段からオゾンを供給することを特徴とする。
請求項5に係る発明による内燃機関では、前記排気側噴射手段によるオゾン供給量が前記中間噴射手段によるオゾン供給量よりも少なく、且つ、前記吸気側噴射手段によるオゾン供給量が前記中間噴射手段によるオゾン供給量よりも多くなるように前記排気側噴射手段、前記吸気側噴射手段及び前記中間噴射手段を制御することを特徴とする。
請求項6に係る発明による内燃機関では、前記中間噴射手段は、前記燃焼室の壁面であって前記吸気ポート側と前記排気ポート側との間で対向する壁面の近傍に各々オゾンを供給可能であることを特徴とする。
本発明に係る内燃機関によれば、燃焼室内の吸気ポート側にオゾンを供給可能な吸気側噴射手段と、燃焼室内の排気ポート側にオゾンを供給可能な排気側噴射手段と、燃焼室内の吸気ポート側と排気ポート側との中間にオゾンを供給可能な中間噴射手段とを有するオゾン供給手段と、筒内圧検出手段が検出する圧力に応じてオゾン供給手段を制御してオゾンの供給位置を変更する制御手段とを備えるので、オゾンの供給量を抑えつつ効果的にノッキングを回避することができる。
以下に、本発明に係る内燃機関の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の実施例に係るエンジンの燃焼室側から見たシリンダヘッドの模式的正面図、図2は、本発明の実施例に係るエンジンの模式的断面図、図3は、本発明の実施例に係るエンジンのノッキング発生時における燃焼速度と最大筒内圧との関係を示す線図、図4は、本発明の実施例に係るエンジンのオゾン供給制御を説明するフローチャートである。
図2に示すように、実施例に係る内燃機関としてのエンジン1は、乗用車、トラックなどの車両に搭載されるエンジンであり、シリンダボア2に往復運動可能に設けられるピストン3が2往復する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行う、いわゆる4サイクルエンジンである。
このエンジン1は、シリンダボア2を往復移動可能なピストン3と、空気と燃料との混合気が燃焼可能であると共にピストン3の移動方向の一方側に設けられる燃焼室4と、ピストン3の移動方向の他方側に設けられるクランク室5を備える。ここで、ピストン3の移動方向は、円筒形状に形成されるシリンダボア2の軸線方向である。つまり、ピストン3を挟んでこのシリンダボア2の軸線方向の一方側に燃焼室4、他方側にクランク室5が設けられる。また、このエンジン1は、シリンダボア2、ピストン3、燃焼室4、クランク室5をそれぞれ複数備える。なお、以下の説明では、複数ある気筒のうちの1つについて説明する。
さらに、エンジン1は、燃焼室4に連通する吸気ポート6及び排気ポート7と、吸気ポート6内に燃料を噴射することが可能なインジェクタ8と、燃焼室4の上方に位置して混合気に着火する点火プラグ9と、ピストン3の往復運動に連動して回転可能なクランクシャフト10を備える。さらに、エンジン1は、シリンダヘッド11、シリンダブロック12及びクランクケース13を備える。
シリンダヘッド11は、シリンダブロック12上に締結され、クランクケース13は、シリンダブロック12の下部に締結される。シリンダブロック12は、内部に上述した円筒形状のシリンダボア2が形成される。このシリンダブロック12は、複数のシリンダボア2を形成するボア壁面2aと、複数のクランク室5を形成するクランク室壁面5aを有し、このボア壁面2aとクランク室壁面5aとは、ボア壁面2aの下端部、クランク室壁面5aの上端部において連続している。
ピストン3は、このシリンダボア2に上下移動自在に嵌合する。クランク室5は、シリンダボア2に各々連通する。クランクケース13は、内部に潤滑油(オイル)を貯留する。クランクシャフト10は、複数のクランク室5を貫通して回転自在に支持される。上述のピストン3は、それぞれコネクティングロッド14を介してこのクランクシャフト10に連結される。また、クランクシャフト10は、その軸周りにカウンタウェイト15を有する。各ピストン3の往復運動は、コネクティングロッド14を介してクランクシャフト10に伝えられ、ここで回転運動に変換されて、エンジン1の出力として取り出される。
燃焼室4は、ピストン3を挟んでクランク室5の反対側に設けられる。この燃焼室4は、複数のシリンダボア2に対応して複数形成され、シリンダヘッド11の下面としての筒内天井部11a、シリンダボア2のボア壁面2a及びピストン3の他方の端面である頂面3aにより画成される。
この燃焼室4の上部、つまり、シリンダヘッド11の筒内天井部11aに上述した吸気ポート6及び排気ポート7が各々2つずつ形成される。この吸気ポート6及び排気ポート7の開口には吸気弁16及び排気弁17が設けられる。この吸気弁16及び排気弁17は、吸気ポート6及び排気ポート7をそれぞれ開閉可能とし、吸気ポート6と燃焼室4、燃焼室4と排気ポート7とをそれぞれ連通することができる。吸気ポート6は、その吸気方向上流側に空気を導入する吸気通路(吸気管)18が接続され、排気ポート7は、その排気方向下流側に排気ガスを排出する排気通路(排気管)19が接続される。
インジェクタ8は、上述したように吸気ポート6内に装着されこの吸気ポート6内に燃料噴霧を噴射する。点火プラグ9は、燃焼室4の天井部分、すなわち、シリンダヘッド11の筒内天井部11aの吸気ポート6と排気ポート7の間に装着される。
さらに、このエンジン1は、マイクロコンピュータを中心として構成され、エンジン1の各部を制御可能な制御手段としての電子制御ユニット(以下「ECU」という)50を備える。ECU50には、エンジン1の各部を駆動する不図示の駆動回路及び各種センサが接続されており、ECU50は、これらの駆動回路、センサ等との間で信号の入出力を行なう。また、ECU50には、エンジン1のノッキングを検出するノックセンサ51と、燃焼室4内の圧力、すなわち、筒内圧を検出する筒内圧検出手段としての筒内圧センサ52が電気的に接続されている。ノックセンサ51は、エンジン1におけるノッキングの発生を例えばシリンダブロック12の振動により電圧が変化する圧電素子に基づいて検出し、検出結果をECU50に出力するものである。筒内圧センサ52は、筒内圧を例えば印加圧力に応じて抵抗値が変化する検知素子に基づいて検出し、検出結果をECU50に出力するものである。なお、ノックセンサ51、筒内圧センサ52は、ノッキングの発生、筒内圧を検出できるものであれば他の形式のセンサを用いてもよい。
このエンジン1では、インジェクタ8から噴射される燃料と吸気通路18、吸気ポート6を介して吸入される空気とが混合して混合気を形成し、ピストン3がシリンダボア2内を下降することで、燃焼室4内にこの混合気が吸入される(吸気行程)。そして、このピストン3が吸気行程下死点を経てシリンダボア2内を上昇することで混合気が圧縮され(圧縮行程)、ピストン3が圧縮行程上死点付近に近づくと点火プラグ9により混合気に点火され、該混合気が燃焼し、その燃焼圧力によりピストン3を下降させる(膨張行程)。燃焼後の混合気は、ピストン3が膨張行程下死点を経て吸気行程上死点に向かって再び上昇することで排気ポート7、排気通路19を介して排気ガスとして放出される(排気行程)。このピストン3のシリンダボア2内での往復運動は、コネクティングロッド14を介してクランクシャフト10に伝えられ、ここで回転運動に変換され、出力として取り出されると共に、このピストン3は、カウンタウェイト15、クランクシャフト10が慣性力によりさらに回転することで、このクランクシャフト10の回転に伴ってシリンダボア2内を往復する。このクランクシャフト10が2回転することで、ピストン3はシリンダボア2を2往復し、この間に吸気行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程からなる一連の4行程を行い、燃焼室4内で1回の爆発が行われる。
ところで、本実施例のエンジン1では、強い酸化作用を有するオゾンを混合気に添加し、燃焼速度を速め、自己着火する前に火炎を燃焼室4全体に伝播させることで、ノッキングの抑制を図っている。
具体的には、エンジン1は、図1に示すように、オゾン供給手段としてのオゾン供給装置20を備える。このオゾン供給装置20は、オゾンを発生させるオゾン発生装置21と、このオゾン発生装置21で生成されるオゾンを燃焼室4内の吸気ポート6側に供給可能な吸気側噴射手段としての吸気側オゾン噴射弁22及びポンプ22pと、燃焼室4内の排気ポート7側に供給可能な排気側噴射手段としての排気側オゾン噴射弁23及びポンプ23pと、燃焼室4内の吸気ポート6側と排気ポート7側との中間に供給可能な中間噴射手段としての中間オゾン噴射弁24及びポンプ24pを有している。
オゾン発生装置21は、反応容器となっており、コロナ放電式、紫外線照射方式、アーク放電方式、電子線、或いはX線照射方式等によって、当該オゾン発生装置21内を通る空気の一部をオゾンに変化させることにより、オゾンを生成することができる。また、このオゾン発生装置21には、高電圧電源が接続されており、高電圧電源から供給される電気によって、オゾン発生装置21はオゾンを発生させることができる。オゾン発生装置21と吸気側オゾン噴射弁22、排気側オゾン噴射弁23、中間オゾン噴射弁24とはそれぞれ配管により接続されており、その配管の途中にそれぞれのポンプ22p、23p、24pが設けられている。
吸気側オゾン噴射弁22と排気側オゾン噴射弁23とは、共にシリンダヘッド11に装着されており、シリンダボア2の径方向に互いに対向するように設けられる。吸気側オゾン噴射弁22は、吸気ポート6側から燃焼室4の中心側に向けてオゾンを噴射可能である一方、排気側オゾン噴射弁23は、排気ポート7側から燃焼室4の中心側に向けてオゾンを噴射可能である。また、中間オゾン噴射弁24は、吸気ポート6側と排気ポート7側との中間から燃焼室4の中心側に向けてオゾンを噴射可能な第1中間オゾン噴射弁24a及び第2中間オゾン噴射弁24bにより構成されている。この第1中間オゾン噴射弁24aと第2中間オゾン噴射弁24bとは、共にシリンダヘッド11に装着されており、シリンダボア2の径方向に互いに対向するように設けられる。すなわち、第1中間オゾン噴射弁24aと第2中間オゾン噴射弁24bとによって燃焼室4の壁面であって吸気ポート側6と排気ポート側7との間で対向する壁面の近傍に各々オゾンを供給可能である。
また、吸気側オゾン噴射弁22、排気側オゾン噴射弁23、第1中間オゾン噴射弁24a、第2中間オゾン噴射弁24bは、ほぼ等しい高さ(シリンダボア2の軸方向に対してほぼ等しい位置)に設けられると共に、シリンダボア2の軸線を中心としてほぼ等角度間隔(90度程度)で位置している。さらに、吸気側オゾン噴射弁22、排気側オゾン噴射弁23、第1中間オゾン噴射弁24a、第2中間オゾン噴射弁24bは、吸気ポート6及び排気ポート7よりも外側に設けられる。
オゾン供給装置20のオゾン発生装置21、吸気側オゾン噴射弁22、排気側オゾン噴射弁23、第1中間オゾン噴射弁24a、第2中間オゾン噴射弁24b及びポンプ22p、23p、24pは、制御手段としてのECU50にそれぞれ電気的に接続されており、このECU50によりその駆動が制御されている。ECU50がポンプ22p、23p、24pを作動すると、オゾン供給装置20で発生したオゾンは、このポンプ22p、23p、24pにより配管を介して吸気側オゾン噴射弁22、排気側オゾン噴射弁23、第1中間オゾン噴射弁24a、第2中間オゾン噴射弁24bに圧送される。そして、ECU50がこの吸気側オゾン噴射弁22、排気側オゾン噴射弁23、第1中間オゾン噴射弁24a、第2中間オゾン噴射弁24bを開弁制御することで、オゾンは燃焼室4内に供給される。また、ECU50は、吸気側オゾン噴射弁22、排気側オゾン噴射弁23、第1中間オゾン噴射弁24a、第2中間オゾン噴射弁24bの開度を調節したり、開弁期間を調節したりすることでオゾンの供給量を調節することができると共にポンプ22p、23p、24pを制御することで吸気側オゾン噴射弁22、排気側オゾン噴射弁23、第1中間オゾン噴射弁24a、第2中間オゾン噴射弁24bから噴射されるオゾンの噴射圧をそれぞれ調節することができる。
ところで、エンジン1で発生するノッキングはその運転状態に応じて燃焼室4内での発生位置が相違している。図3は、エンジン1でのノッキング発生時における混合気の燃焼速度と最大筒内圧との相関関係を表すグラフである。ここで、このようなエンジン1でのノッキング発生時において、燃焼速度が遅く筒内圧が極端に低い場合、燃焼室4内の吸気ポート6側でノッキングが発生する一方、燃焼速度が速く筒内圧が極端に高い場合、燃焼室4内の排気ポート7側でノッキングが発生し、その中間では吸気ポート6側と排気ポート7側と中間部分でノッキングが発生することが見出された。
そこで、本実施例のエンジン1では、ECU50は、筒内圧センサ52が検出する筒内圧に応じてオゾン供給装置20の吸気側オゾン噴射弁22、排気側オゾン噴射弁23、第1中間オゾン噴射弁24a及び第2中間オゾン噴射弁24bを制御して燃焼室4内におけるオゾンの供給位置を変更することで、オゾンの供給量を抑えつつ効果的にノッキングを回避している。
具体的には、ECU50による制御によって筒内圧が予め設定された高圧側閾値以上である場合に排気側オゾン噴射弁23からオゾンを供給し、筒内圧が予め設定された低圧側閾値以下である場合に吸気側オゾン噴射弁22からオゾンを供給し、筒内圧が高圧側閾値と該高圧側閾値よりも低い値で設定される低圧側閾値との間にある場合に第1中間オゾン噴射弁24a及び第2中間オゾン噴射弁24bからオゾンを供給している。
以下、図4のフローチャートに基づいて本実施例のエンジン1によるオゾン供給制御について詳細に説明する。以下の動作は、主としてECU50により実行される。
まず、ECU50は、ノックセンサ51が燃焼室4内でのノッキングの発生を検出したか否かを判定する(S100)。ノッキングの発生を検出していない場合(S100:No)、S100に戻って以降の処理を繰り返す。ノッキングの発生を検出した場合(S100:Yes)、ECU50は、筒内圧センサ52が検出する筒内圧が高圧側閾値以上であるか否かを判定する(S102)。ここで、高圧側閾値(図3参照)は、現在の筒内圧が極端に高いか否かを判定するために筒内圧に対して設定される値であり、エンジン1の仕様等に応じて適宜設定すればよい。
筒内圧センサ52が検出する筒内圧が高圧側閾値以上である場合(S102:Yes)、ECU50は、次のサイクルでの圧縮工程後半で排気側オゾン噴射弁23を制御して燃焼室4内の排気ポート7側にオゾンを供給して(S104)、S100に戻って以降の処理を繰り返す。これにより、筒内圧が極端に高く、燃焼室4内の排気ポート7側でノッキングが発生しやすい状態において、この燃焼室4内の排気ポート7側の混合気に対して強い酸化作用を有するオゾンを供給することで、排気ポート7側の混合気の火炎伝播が速くなり、この結果、自己着火する前に火炎が燃焼室4全体に伝播する。
筒内圧センサ52が検出する筒内圧が高圧側閾値よりも低い場合(S102:No)、ECU50は、筒内圧センサ52が検出する筒内圧が低圧側閾値以下であるか否かを判定する(S106)。ここで、低圧側閾値(図3参照)は、現在の筒内圧が極端に低いか否かを判定するために筒内圧に対して高圧側閾値よりも低い値で設定される値であり、高圧側閾値と同様、エンジン1の仕様等に応じて適宜設定すればよい。
筒内圧センサ52が検出する筒内圧が低圧側閾値以下である場合(S106:Yes)、ECU50は、次のサイクルでの圧縮工程後半で吸気側オゾン噴射弁22を制御して燃焼室4内の吸気ポート6側にオゾンを供給して(S108)、S100に戻って以降の処理を繰り返す。これにより、筒内圧が極端に低く、燃焼室4内の吸気ポート6側でノッキングが発生しやすい状態において、この燃焼室4内の吸気ポート6側の混合気に対して強い酸化作用を有するオゾンを供給することで、吸気ポート6側の混合気の火炎伝播が速くなり、この結果、自己着火する前に火炎が燃焼室4全体に伝播する。
筒内圧センサ52が検出する筒内圧が低圧側閾値よりも高い場合(S106:No)、すなわち、現在の筒内圧が高圧側閾値と低圧側閾値との間にある場合、ECU50は、次のサイクルでの圧縮工程後半で第1中間オゾン噴射弁24a、第2中間オゾン噴射弁24bを制御して燃焼室4内の吸気ポート6側と排気ポート7側との中間にオゾンを供給して(S110)、S100に戻って以降の処理を繰り返す。これにより、燃焼室4内の吸気ポート6側と排気ポート7側との中間部分でノッキングが発生しやすい状態において、この燃焼室4内の中間部分の混合気に対して強い酸化作用を有するオゾンを供給することで、この混合気の火炎伝播が速くなり、この結果、自己着火する前に火炎が燃焼室4全体に伝播する。
ここで、ECU50は、吸気側オゾン噴射弁22、排気側オゾン噴射弁23、第1中間オゾン噴射弁24a及び第2中間オゾン噴射弁24bを制御して、S104での排気側オゾン噴射弁23によるオゾン供給量がS110での第1中間オゾン噴射弁24a、第2中間オゾン噴射弁24bによるオゾン供給量よりも少なく、且つ、S106での吸気側オゾン噴射弁22によるオゾン供給量がS110での第1中間オゾン噴射弁24a、第2中間オゾン噴射弁24bによるオゾン供給量よりも多くなるように設定している。これは、温度が高い燃焼室4内の排気ポート7側ではもともとの火炎伝播が速いことから、少量のオゾンでも火炎伝播を十分に速くすることができる一方、燃焼室4内の吸気ポート6側では火炎伝播が相対的に遅いことから、十分な量のオゾンを供給することで確実に火炎伝播を速くし、ノッキングを抑制するためである。
以上で説明した本発明の実施例に係るエンジン1によれば、ノッキング発生位置が筒内圧(燃焼速度)と相関しているという知見から、燃焼室4と、燃焼室4に連通する吸気ポート6及び排気ポート7と、筒内圧を検出する筒内圧センサ52と、燃焼室4内の吸気ポート6側にオゾンを供給可能な吸気側オゾン噴射弁22と、燃焼室4内の排気ポート7側にオゾンを供給可能な排気側オゾン噴射弁23と、燃焼室4内の吸気ポート6側と排気ポート7側との中間にオゾンを供給可能な中間オゾン噴射弁24とを有するオゾン供給装置20と、筒内圧センサ52が検出する筒内圧に応じてオゾン供給装置20を制御してオゾンの供給位置を変更するECU50を設けている。
したがって、燃焼室4内の吸気ポート6側にオゾンを供給可能な吸気側オゾン噴射弁22と、燃焼室4内の排気ポート7側にオゾンを供給可能な排気側オゾン噴射弁23と、燃焼室4内の吸気ポート6側と排気ポート7側との中間にオゾンを供給可能な中間オゾン噴射弁24を設け、ECU50により筒内圧に応じてこの吸気側オゾン噴射弁22、排気側オゾン噴射弁23、中間オゾン噴射弁24を制御してオゾンの供給位置を変更することから、運転状態に応じてノッキングが発生しやすい位置に強い酸化作用を有するオゾンが効率的に供給されるので、オゾンの供給量を抑えつつ効果的にノッキングを回避することができる。この結果、オゾン発生装置21により生成するオゾンの量を少なく押さえることができることから、オゾン生成のために消費される電気負荷が減少し、このため機関に対する負荷も減少し、燃費の悪化も抑制することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るエンジン1によれば、ECU50は、筒内圧センサ52により検出される筒内圧が予め設定された高圧側閾値以上である場合に排気側オゾン噴射弁23を制御してこの排気側オゾン噴射弁23からオゾンを供給する。したがって、筒内圧が高くなり、燃焼室4内の排気ポート7側でノッキングが発生しやすい状態において、この燃焼室4内の排気ポート7側の混合気に対してオゾンを供給することで、排気ポート7側の混合気の火炎伝播が速くなり、この結果、自己着火する前に火炎が燃焼室4全体に伝播するので、燃焼室4内の排気ポート7側でのノッキングの発生を確実に抑制することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るエンジン1によれば、ECU50は、筒内圧センサ52により検出される筒内圧が予め設定された低圧側閾値以下である場合に吸気側オゾン噴射弁22を制御してこの吸気側オゾン噴射弁22からオゾンを供給する。したがって、筒内圧が低くなり、燃焼室4内の吸気ポート6側でノッキングが発生しやすい状態において、この燃焼室4内の吸気ポート6側の混合気に対してオゾンを供給することで、吸気ポート6側の混合気の火炎伝播が速くなり、この結果、自己着火する前に火炎が燃焼室4全体に伝播するので、燃焼室4内の吸気ポート6側でのノッキングの発生を確実に抑制することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るエンジン1によれば、ECU50は、筒内圧センサ52により検出される筒内圧が高圧側閾値とこの高圧側閾値よりも低い値で設定される低圧側閾値との間にある場合に中間オゾン噴射弁24を制御してこの中間オゾン噴射弁24からオゾンを供給する。したがって、燃焼室4内の吸気ポート6側と排気ポート7側との中間部分でノッキングが発生しやすい状態において、この燃焼室4内の中間部分の混合気に対して強い酸化作用を有するオゾンを供給することで、この混合気の火炎伝播が速くなり、この結果、自己着火する前に火炎が燃焼室4全体に伝播するので、吸気ポート6側と排気ポート7側との中間部分でのノッキングの発生を確実に抑制することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るエンジン1によれば、ECU50は、排気側オゾン噴射弁23によるオゾン供給量が中間オゾン噴射弁24によるオゾン供給量よりも少なく、且つ、吸気側オゾン噴射弁22によるオゾン供給量が中間オゾン噴射弁24によるオゾン供給量よりも多くなるように排気側オゾン噴射弁23、吸気側オゾン噴射弁22及び中間オゾン噴射弁24を制御する。したがって、もともとの火炎伝播が速い燃焼室4内の排気ポート7側にオゾンを供給する際には少量のオゾンでも火炎伝播を十分に速くすることができることから、無駄なオゾンの消費を防止し、オゾンを節約することができる。さらに、火炎伝播が相対的に遅い燃焼室4内の吸気ポート6側にオゾンを供給する際には十分な量のオゾンを供給することで火炎伝播を速くし、確実にノッキングを抑制することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例に係るエンジン1によれば、中間オゾン噴射弁24は、第1中間オゾン噴射弁24a、第2中間オゾン噴射弁24bによって、燃焼室4の壁面であって吸気ポート6側と排気ポート7側との間で対向する壁面の近傍に各々オゾンを供給可能である。したがって、燃焼室4内の吸気ポート6側と排気ポート7側との中間部分にオゾンを供給する際に、この中間部分の両側からオゾンを供給することができるので確実にノッキングを抑制することができる。
なお、上述した本発明の実施例に係るエンジンは、上述した実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。以上の説明では、エンジン1は、ポート噴射型エンジンとして説明したが燃料を燃焼室4に直接噴射する直噴型エンジンでもよい。以上の説明では、吸気ポート6及び排気ポート7は各々2つずつ設けるものとして説明したが、各々1つずつでもよいし、3つ以上ずつ設けてもよい。また、例えば、中間オゾン噴射弁24を排気側中間オゾン噴射弁、吸気側中間オゾン噴射弁というようにすることで、オゾンの供給位置をさらに細分化して設けるようにしてもよい。
以上のように、本発明に係る内燃機関は、オゾンの供給量を抑えつつ効果的にノッキングを回避することができるものであり、種々の内燃機関に用いて好適である。
本発明の実施例に係るエンジンの燃焼室側から見たシリンダヘッドの模式的正面図である。 本発明の実施例に係るエンジンの模式的断面図である。 本発明の実施例に係るエンジンのノッキング発生時における燃焼速度と最大筒内圧との関係を示す線図である。 本発明の実施例に係るエンジンのオゾン供給制御を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 エンジン
2 シリンダボア
3 ピストン
4 燃焼室
5 クランク室
6 吸気ポート
7 排気ポート
8 インジェクタ
9 点火プラグ
10 クランクシャフト
11 シリンダヘッド
12 シリンダブロック
13 クランクケース
14 コネクティングロッド
15 カウンタウェイト
16 吸気弁
17 排気弁
18 吸気通路
19 排気通路
20 オゾン供給装置(オゾン供給手段)
21 オゾン発生装置
22 吸気側オゾン噴射弁(吸気側噴射手段)
22p、23p、24p ポンプ
23 排気側オゾン噴射弁(排気側噴射手段)
24 中間オゾン噴射弁(中間噴射手段)
24a 第1中間オゾン噴射弁
24b 第2中間オゾン噴射弁
50 ECU(制御手段)
51 ノックセンサ
52 筒内圧センサ(筒内圧検出手段)

Claims (6)

  1. 燃焼室と、
    前記燃焼室に連通する吸気ポート及び排気ポートと、
    前記燃焼室内の圧力を検出する筒内圧検出手段と、
    前記燃焼室内の前記吸気ポート側にオゾンを供給可能な吸気側噴射手段と、前記燃焼室内の前記排気ポート側にオゾンを供給可能な排気側噴射手段と、前記燃焼室内の前記吸気ポート側と前記排気ポート側との中間にオゾンを供給可能な中間噴射手段とを有するオゾン供給手段と、
    前記筒内圧検出手段が検出する圧力に応じて前記オゾン供給手段を制御してオゾンの供給位置を変更する制御手段とを備えることを特徴とする、
    内燃機関。
  2. 前記制御手段は、前記筒内圧検出手段により検出される圧力が予め設定された高圧側閾値以上である場合に前記排気側噴射手段を制御して該排気側噴射手段からオゾンを供給することを特徴とする、
    請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記制御手段は、前記筒内圧検出手段により検出される圧力が予め設定された低圧側閾値以下である場合に前記吸気側噴射手段を制御して該吸気側噴射手段からオゾンを供給することを特徴とする、
    請求項1に記載の内燃機関。
  4. 前記制御手段は、前記筒内圧検出手段により検出される圧力が予め設定された高圧側閾値と該高圧側閾値よりも低い値で設定される低圧側閾値との間にある場合に前記中間噴射手段を制御して該中間噴射手段からオゾンを供給することを特徴とする、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関。
  5. 前記制御手段は、前記排気側噴射手段によるオゾン供給量が前記中間噴射手段によるオゾン供給量よりも少なく、且つ、前記吸気側噴射手段によるオゾン供給量が前記中間噴射手段によるオゾン供給量よりも多くなるように前記排気側噴射手段、前記吸気側噴射手段及び前記中間噴射手段を制御することを特徴とする、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の内燃機関。
  6. 前記中間噴射手段は、前記燃焼室の壁面であって前記吸気ポート側と前記排気ポート側との間で対向する壁面の近傍に各々オゾンを供給可能であることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の内燃機関。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012137030A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
WO2015081462A1 (zh) * 2013-12-04 2015-06-11 杨权 一种节能环保装置

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