JP2008050408A - トレッド用ゴム組成物、および空気入りタイヤ - Google Patents

トレッド用ゴム組成物、および空気入りタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】操縦安定性の低下を招くことなくロードノイズを減じる。
【解決手段】一種以上のジエン系ゴムからなるゴム成分100重量部と、補強剤30〜90重量部と、加硫促進剤0.5〜5.0重量部と、硫黄1.0〜3.5重量部と、酸化亜鉛0.5〜5.0重量部とを含むトレッド用ゴム組成物であって、このゴム組成物は、ガラス転移温度Tg1が−7℃以上、かつ0℃における損失係数(tan δ)が0.70以上であり、しかも前記ゴム成分は、全ゴム成分中に、ガラス転移温度Tg2が0℃以上の高Tgゴムを60重量%以上含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ロードノイズの低減を図りうるトレッド用ゴム組成物、および空気入りタイヤに関する。
タイヤに起因する騒音の一つに、走行時に250Hz付近の低周波範囲でピークを迎える「ゴー」という音のロードノイズがあり、このロードノイズは、車内でのこもり音となって運転者に不快感を与えるなどその影響は大である。
他方、前記ロードノイズは、路面から受ける衝撃がトレッド部をへてタイヤを加振させ、この振動がサスペンションをへて乗用車両の共振点である250Hz近辺で増幅されて車室共鳴音等として発生することが知られている。従って、このようなロードノイズを低減させるために、従来、トレッドゴムのゴム硬度を下げたり、トレッドゴムのゲージ厚を増大したりして、トレッド部が受ける路面からの衝撃を緩和させることが行われている。
しかしながら、前記トレッドゴムの軟質化およびゴムゲージ厚の増加は、トレッド剛性の減少を招き操縦安定性を低下させるという問題がある。
このような状況に鑑み本発明者が研究した結果、グリップ性能の指標として知られるトレッドゴムの0℃における損失係数(tan δ)を、0.70以上と従来に比して著しく高めることにより、250Hz付近のロードノイズを低減しうることを見出し得た。図4は、本発明者が行った騒音テストにおける、トレッドゴムの0℃における損失係数(tan δ)と250Hz付近のロードノイズとの関係を示す。同図に示す如く、ロードノイズは、損失係数(tan δ)が0.60〜0.70間で大きく変化し、0.70以上において優れたロードノイズ低減効果が発揮されるのが確認できる。
又、この高い損失係数(tan δ)をうるためには、ゴムのガラス転移温度Tgを通常のトレッドゴムのガラス転移温度Tg(−60〜−10℃)よりも高い−7℃以上に設定して、損失係数(tan δ)のピーク値を高温側に移行させることが重要であり、又そのためには、ゴム成分中に、ガラス転移温度Tgが0℃以上と高いゴムを少なくとも60重量%以上の割合でブレンドさせることが好ましいことを究明し得た。
そこで本発明は、全ゴム成分中に、ガラス転移温度Tgが0℃以上の高Tgゴムを60重量%以上ブレンドさせ、ゴム組成物におけるガラス転移温度Tgを−7℃以上、かつ0℃における損失係数(tan δ)を0.70以上に高めることを基本として、操縦安定性の低下を招くことなくロードノイズを低減しうるトレッド用ゴム組成物、および空気入りタイヤを提供することを目的としている。
特開2000−185520号公報
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、一種以上のジエン系ゴムからなるゴム成分100重量部と、補強剤30〜90重量部と、加硫促進剤0.5〜5.0重量部と、硫黄1.0〜3.5重量部と、酸化亜鉛0.5〜5.0重量部とを含むトレッド用のゴム組成物であって、このゴム組成物は、ガラス転移温度Tg1が−7℃以上、かつ0℃における損失係数(tan δ)が0.70以上であり、しかも前記ゴム成分は、全ゴム成分中に、ガラス転移温度Tg2が0℃以上の高Tgゴムを60重量%以上含むことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記高Tgゴムは、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)であることを特徴としている。
又請求項3の発明では、前記補強剤は、全補強剤中に、シリカを71重量%以上含むことを特徴としている。
又請求項4の発明は、空気入りタイヤであって、請求項1〜3の何れかに記載のトレッド用ゴム組成物をトレッド部に適用したことを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記トレッド部は、トレッド接地面にトレッド溝を具えるとともに、前記トレッド接地面の全面積Saに対する前記トレッド溝の総面積Sbの割合である海面積比Sb/Saを、35%以下としたことを特徴としている。
又請求項6の発明では、前記トレッド部は、ベルト層のタイヤ半径方向外側に、バンドコードをタイヤ周方向に配列したバンドプライからなるバンド層を具えるとともに、前記バンドコードは、アラミド繊維コード、又はポリエチレンナフタレート繊維コードからなることを特徴としている。
又請求項6の発明では、前記トレッド部は、タイヤ内腔面に、スポンジ材からなりかつタイヤ周方向にのびる制音体が配されることを特徴としている。
ここで、前記0℃における損失係数(tan δ)は、JIS K6394の「加硫ゴムおよび熱可塑性ゴムの動的性質試験方法」に準拠し、粘弾性スペクトロメータを用い、温度0℃、初期歪10%、動的歪±2%、周波数10Hzの条件で測定した値である。
ここで前記「トレッド接地面」とは、正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した状態のタイヤに、正規荷重を付加して平面に接地させたときのトレッド面の接地領域を意味し、このトレッド接地面のタイヤ軸方向外端縁をトレッド接地端という。なお前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Rim"を意味する。又前記「正規内圧」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" を意味するが、乗用車用タイヤの場合には180kPaとする。又前記「正規荷重」とは、前記規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"である。
本発明は叙上の如く構成しているため、操縦安定性の低下を招くことなくロードノイズを低減しうる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は本発明の空気入りタイヤが乗用車用ラジアルタイヤである場合の子午断面図、図2はタイヤ赤道に沿って切断した周方向断面図である。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るトロイド状のカーカス6と、トレッド部2の内部かつ前記カーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7と、このベルト層7のさらに外側に配されるバンド層9とを具える。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば75゜〜90゜の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成される。カーカスコードとして、本例ではポリエステルコードを用いたものを例示するが、これ以外にもナイロン、レーヨン、アラミドなどの有機繊維コードや必要によりスチールコードも採用できる。前記カーカスプライ6Aは、前記ビードコア5、5間を跨るプライ本体部6aの両端に、前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるプライ折返し部6bを一連に具える。そして、該プライ本体部6aとプライ折返し部6bとの間には、ゴム硬度(デュロメータA硬さ)が80゜〜98゜の硬質のゴムからなり前記ビードコア5からタイヤ半径方向外側にのびるビード補強用のビードエーペックスゴム8を配置している。本例では、前記プライ折返し部6bのビードベースラインBLからの半径方向高さhaを、ビードエーペックスゴム8の半径方向高さhbよりも大とし、該ビードエーペックスゴム8と協働してタイヤ横剛性を高めている。
前記ベルト層7は、スチールコード等の高強力のベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜35゜の角度で配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bから形成され、各ベルトコードがプライ間相互で交差することにより、ベルト剛性を高め、トレッド部2の略全巾をタガ効果を有して強固に補強している。
前記バンド層9は、バンドコードをタイヤ周方向に対して5°以下の小な角度で螺旋状に巻回したバンドプライからなり、前記ベルト層7を被覆することにより、一方では、高速走行時におけるベルト層7のリフティングを抑制して高速耐久性を向上させる。又バンド層9は、他方では、前記ベルト層7を拘束することにより、路面からの衝撃によるトレッド部2の振動を抑えることができ、ロードノイズの低減に役立つ。バンドコードとして有機繊維コードが採用しうるが、高モジュラスのアラミド繊維コード、およびポリエチレンナフタレート(PEN)繊維コードは、拘束力が高くロードノイズの低減効果に優れるため、より好適に採用しうる。前記バンドプライとしては、前記ベルト層7のタイヤ軸方向外端部のみを被覆する左右一対のエッジバンドプライ(EB)、及びベルト層7の略全巾を覆うフルバンドプライ(FB)があり、これらを適宜組み合わせて使用する。本例では、一枚のフルバンドプライ(FB)からなるものを例示している。
次に、前記ベルト層7及びバンド層9のタイヤ半径方向外側には、トレッド接地面Sをなすトレッドゴム11が、ベースゴム部10を介して配される。なおベースゴム部10は要求により除去できる。
前記トレッドゴム11は、一種以上のジエン系ゴムからなるゴム成分100重量部と、補強剤30〜90重量部と、加硫促進剤0.5〜5.0重量部と、硫黄1.0〜3.5重量部と、酸化亜鉛0.5〜5.0重量部とを含むゴム組成物Gから構成される。
そしてこのゴム組成物Gでは、ガラス転移温度Tg1が−7℃以上、かつ0℃における損失係数(tan δ)が0.70以上であり、しかも全ゴム成分中に、ガラス転移温度Tg2を0℃以上とした高Tgゴムを60重量%以上配合していることに特徴を有する。
具体的には、前記ゴム組成物Gのゴム成分には、天然ゴム(NR)、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E−SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレインゴム(IR)、ニトリルゴム(NBR)等のジエン系ゴムのうちの1種あるいは複数種が使用される。このゴム成分は、全ゴム成分中に、ガラス転移温度Tg2が0℃以上の高Tgゴムを60重量%以上含み、これにより前記ゴム組成物Gのガラス転移温度Tg1を−7℃以上、かつ0℃における損失係数(tan δ)を0.70以上に高めている。
前記高Tgゴムとしては、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)が採用される。この溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)は、高分子量化におけるミクロ構造のコントロールが容易であり、スチレン結合含有量やブタジエン部分のビニル結合含有量の制御により、ガラス転移温度Tg2を0℃以上に高めることが可能である。
なおガラス転移温度Tg2が高すぎると低温脆化性能が低下し、寒冷地走行中にクラック等が生じ易くなる傾向を招く。従って、前記ガラス転移温度Tg2の上限値を5℃以下に抑えるのが好ましく、又ゴム成分として、前記高Tgゴムを、耐摩耗性や耐クラック性に優れる天然ゴム(NR)とブレンドして使用するのが好ましい。なお天然ゴム(NR)のガラス転移温度Tgは約−60℃である。又全ゴム成分に対する、前記高Tgゴムの含有量は60重量%以上であり、その上限は90重量%以下が好ましい。前記含有量が60重量%未満では、ゴム組成物Gのガラス転移温度Tg1および損失係数(tan δ)を前記範囲まで高めることが難しくなり、逆に90重量%を越えると、耐摩耗性および寒冷地での耐クラック性を充分確保するのが難しくなる。
又前記ゴム組成物Gでは、前記高Tgゴムを60重量%以上含有させることにより、ゴム組成物Gのガラス転移温度Tg1を−7℃以上に高め、損失係数(tan δ)のピーク値を高温側に移行させることによって、0℃における損失係数(tan δ)を0.70以上に高めている。
ここで図4に示すように、グリップ性能の指標として知られるトレッドゴムの0℃における損失係数(tan δ)を、0.70以上と従来に比して高めることにより、250Hz付近のロードノイズを低減しうることが本発明者の研究の結果判明した。なおトレッドゴムの0℃における従来的な損失係数(tan δ)は0.36程度である。
前記図4は、本発明者が行った騒音テストにおける、トレッドゴムの0℃における損失係数(tan δ)と250Hz付近のロードノイズとの関係を示す。同図に示す如く、損失係数(tan δ)が0.60以下の範囲では、この損失係数(tan δ)の増加とともに、250Hz付近のロードノイズはある程度低減するが、その低減量は少ない。しかし損失係数(tan δ)が0.60〜0.70の範囲において、ノイズ低減量は著しく変化し、0.70以上の範囲において大きなノイズ低減量を確保しうるのが確認できる。従って、250Hz付近のロードノイズ低減のためには、0℃における損失係数(tan δ)を、0.70以上に高めることが極めて有効である。しかしこの損失係数(tan δ)が高すぎると、高速耐久性や転がり抵抗などに不利であり、このことから前記損失係数(tan δ)の上限は1.00以下が好ましい。
前記ゴム組成物Gに配合される前記補強剤、加硫促進剤、硫黄、酸化亜鉛の種類、およびそれらの配合量は、従来的なトレッドゴムの場合と同様に設定しうる。しかし、このゴム組成物Gは、0℃における損失係数(tan δ)が従来に比して大であるため、転がり抵抗が増加する傾向を招く。そのため本例では、前記補強剤において、シリカを主の補強剤として用いている。具体的には、全補強剤中に、前記シリカを71重量%以上含ませることにより、前述の損失係数(tan δ)が高いことによる転がり抵抗の増加を低く抑え、低燃費性を確保している。前記シリカとしては、窒素吸着比表面積(BET)が150〜250m2 /gの範囲、かつフタル酸ジブチル(DBP)吸油量が180ml/100g以上のコロイダル特性を示すものが、ゴムへの補強効果及びゴム加工性等の点で好ましい。なお前記補強剤では、ゴム組成物Gに要求される他の物性、例えばゴム弾性や、ゴム硬度などを得るために、前記シリカ以外にカーボンブラックを補助的に配合するのが好ましく、このときのカーボンブラックの配合量は、全補強剤に対して29重量%以下である。
次に、前記ゴム組成物Gからなるトレッド接地面Sには、多数のトレッド溝20が凹設される。本例のトレッド溝20は、図3にトレッドパターンを平面に展開して示すように、タイヤ赤道Cの両側を該タイヤ赤道Cに近接してタイヤ周方向に直線状で連続してのびる一対の中央主溝20A、20Aと、この中央主溝20Aとトレッド接地端2eとの間をタイヤ周方向に直線状でのびる一対の外側主溝20B、20Bと、タイヤ周方向に対して斜めに傾いてのびる複数本の横溝20C、20Dとを少なくとも含んでいる。各主溝20A、20Bは、いずれも溝幅が6.0mm以上の広幅溝として形成される。
上述のトレッド溝20の配設により、トレッド接地面Sの海面積比Sb/Saは、本例では、35%以下に設定されている。ここで、海面積比Sb/Saは、トレッド接地端2e、2e間のトレッド接地面Sの全面積(この面積はトレッド溝20がないと仮定して得られる面積である。)Saに対するトレッド溝20の面積(溝開口部での面積)の総和Sbの割合である。前記海面積比Sb/Saは、各トレッド溝20の溝幅、本数、形状などを変えることによって上述の範囲に容易に調節しうる。
前記海面積比Sb/Saを35%以下に設定したタイヤ1は、ピッチノイズが小さいことが各種の実験によって確かめられている。そして、このようなタイヤ1のトレッド部2のタイヤ内腔面TSに、スポンジ材からなりタイヤ周方向にのびる制音体25(図1に示す)を配することにより、ピッチノイズの低減に加え、ロードノイズのさらなる低減を図ることができ、低騒音化により有利なものとなる。なお海面積比Sb/Saは、ウエットグリップ性能の観点から20%以上が好ましい。
ここで、前記ロードノイズは、前述の如くトレッド部が受ける路面からの衝撃がタイヤを加振し、その振動が車両に伝達されることにより発生する。そして本実施形態の前記トレッドゴム11は、路面からの衝撃を緩和しタイヤへの加振を抑えることによりロードノイズを低減しうる。これに対して、前記制音体25は、トレッド部が受ける衝撃によって、タイヤ内腔内の空気が共鳴振動(空洞共鳴)を起こしてタイヤが加振するのを抑制し、これによってロードノイズを低減しうる。従って、前記制音体25には、防振性や吸音性に優れるスポンジ材が使用される。このスポンジ材は、海綿状の多孔構造体であり、例えばゴムや合成樹脂を発泡させた連続気泡を有するいわゆるスポンジそのものの他、動物繊維、植物繊維又は合成繊維等を絡み合わせて一体に連結したものを含む。また前記「多孔構造体」には、連続気泡のみならず独立気泡を有するものも含まれる。
前記制音体25は、スポンジ材であるため収縮、屈曲等の変形が容易であり、そのためリム組み性の悪化がない。またスポンジ材は、ソリッドゴムに比して比重が非常に小さいため、タイヤ重量の増加も抑制できる。特に限定はされないが、スポンジ材の比重は0.005〜0.06が好ましく、0.005未満又は0.06を超えると、空洞共鳴を抑制する効果が低下する傾向がある。本例の制音体25には、ポリウレタンからなる連続気泡のスポンジ材が用いられる。
前記制音体25の断面形状としては、特に規制されないが、横長偏平とした例えば矩形状や台形状などのものが、姿勢安定の観点から好ましい。特に図1に示すように、制音体25の半径方向内面に、周方向にのびる放熱用のラジエーション溝26を設けることが、高速耐久性の観点から好ましい。ここで、前記制音体25の体積V2は、タイヤ内腔の全体積V1の0.4〜20%の範囲が好ましい。前記比V2/V1が0.4%未満では、空洞共鳴の抑制効果が十分に発揮されず、逆に20%を越えると、空洞共鳴の抑制効果が頭打ちとなるばかりかコストの不必要な増加を招く。
また制音体25は、実質的に一定の断面形状を有してタイヤ周方向に延在する。そのタイヤ周方向の長さは、前記断面形状、体積V2などからも規制されるが、図2の如く、前記周方向の長さをタイヤ周方向の円周角αで表すしたとき、乗用車用タイヤの場合、300〜360゜、さらには350〜360゜であるのがユニフォミティーの観点から好ましい。なお制音体25のタイヤ内腔面TSへの固定方法として、接着剤を用いるのが、コスト、接着後の安定性、及び作業能率などの観点から好ましいが、特に接着剤として、両面粘着テープを用いるのが作業能率の点で望ましい。なお接着剤として、例えば合成ゴムを有機溶剤に溶解した溶液型、及び水に分散させたラテックス型などの合成ゴム系の液状のものも使用できる。
。また本例では、制音体25の貼着面がタイヤ内腔面TSと接触する接触領域X(図3に示される)は、少なくとも前記中央主溝20A、20Aを包含する領域となっている。換言すれば、前記中央主溝20Aの溝底をタイヤ半径方向内方に延長した位置には、制音体25が配置されている。走行時、接地圧が高く幅広の中央主溝20Aの溝底付近では比較的大きな振動が生じ、この振動がタイヤ内腔内の空気に伝わりやすい。そこで本例のように、制音体25が中央主溝20Aの溝下に位置することにより、前記振動の伝達を能率良く遮断することができ、より一層の空洞共鳴の抑制効果を高める。
また前記トレッドゴム11の特定、さらには本例の制音体25の使用により250Hz付近のロードノイズを大幅に低減しうる。しかしこのロードノイズの低減により、従来、ロードノイズに妨げられて聴取できなかったトレッドパターンに基づくピッチノイズが目立つようになる。しかし、前記トレッドパターンにおいて、海面積比Sb/Saを35%以下に制限することと制音体25を使用することととの相乗効果により、前記ピッチノイズも効果的に低減することが可能となり、タイヤ騒音の一層の軽減を達成することが可能となる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
(1)
表1の仕様のトレッドゴムを用い、図1の構造をなす乗用車用ラジアルタイヤ(サイズ195/65R15)を試作するとともに、該試供タイヤの転がり抵抗、ロードノイズ性能、操縦安定性をテストし、互いに比較した。各トレッドゴムともゴム硬度(デュロメータA硬さ)は64で同じである。又各タイヤの基本仕様は、次の通りである。
・ カーカス:プライ数(2枚)、コード(ポリエステル)、コード打ち込み本数(50本/ 5cm)、
・ ベルト層:プライ数(2枚)、コード(スチール;1x8x0.23)、コード打ち込み本数(24本/5cm)
・ バンド層:プライ数(1枚、FB)、コード(ナイロン)コード打ち込み本数(8 本/cm )
・ トレッドパターン:図3(海面積比42%)、
・ 制音体:なし
<転がり抵抗>
転がり抵抗試験機を用い、リム(15×6JJ)、内圧(200kPa)、荷重(4.0kN)、速度(80km/h)の条件で転がり抵抗を測定し、その逆数を、比較例1を100とする指数で評価した。数値が大きいほど転がり抵抗が小さく良好である。
<ロードノイズ>
タイヤを、リム(15×6JJ)、内圧(200kPa)の条件にて車両(国産2000ccのFR車)の全輪に装着し、ロードノイズ計測路(アスファルト粗面路)を速度60km/H で走行したときの車内騒音を運転席窓側耳許位置にて測定し、250Hz付近の気柱共鳴音のピーク値の音圧レベルを、比較例1を基準とした増減値で示した。−(マイナス)表示は、ロードノイズの低減を意味する。
<操縦安定性>
前記ロードノイズテストで使用した車両を用い、ドライアスファルトのテストコースを走行し、ハンドル応答性、剛性感、グリップ等に関する特性をドライバーの官能評価により評価した。評価は、比較例1を100とする指数で表示した。数値が大きいほど良好である。
Figure 2008050408
表の如く、実施例のタイヤは、操縦安定性を維持しながらロードノイズを低減しうるのが確認できる。
(2)
表1の実施例1のタイヤを基本仕様とし、表2の如くトレッドパターンの海面積比、およびバンドコードを違えたタイヤを試作し、ロードノイズ性能、およびロードノイズフィーリングテストした。なお実施例13には制音体を接着している。前記制音体は、比重0.0016のエーテル系ポリウレタンスポンジを使用し、その大きさは幅63mm×高さ24mm×長さ1820mmであり、タイヤ内腔の全体積の10%の体積を有する。これをトレッド部のタイヤ内腔面(ブラダーによる凸部が形成されていない)に、両面テープを用いて固着した。帯状体は、タイヤ内腔の全体積に対し10%の体積とした。
ロードノイズフィーリングテスト
ロードノイズ計測路を走行時の車内騒音をドライバーの官能評価により、実施例1を3.0とする5点法で評価した。
Figure 2008050408
本発明の空気入りタイヤの一実施例を示す子午断面図である。 そのタイヤ赤道に沿った周方向断面図である。 トレッドパターンを平面に展開した展開図である。 トレッドゴムの0℃における損失係数(tan δ)と250Hz付近のロードノイズとの関係を示すグラフである。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
7 ベルト層
9 バンド層
20 トレッド溝
25 制音体
G ゴム組成物
S トレッド接地面
TS タイヤ内腔面

Claims (7)

  1. 一種以上のジエン系ゴムからなるゴム成分100重量部と、補強剤30〜90・重量部と、加硫促進剤0.5〜5.0重量部と、硫黄1.0〜3.5重量部と、酸化亜鉛0.5〜5.0重量部とを含むトレッド用ゴム組成物であって、
    このゴム組成物は、ガラス転移温度Tg1が−7℃以上、かつ0℃における損失係数(tan δ)が0.70以上であり、
    しかも前記ゴム成分は、全ゴム成分中に、ガラス転移温度Tg2が0℃以上の高Tgゴムを60重量%以上含むことを特徴とするトレッド用ゴム組成物。
  2. 前記高Tgゴムは、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)であることを特徴とする請求項1記載のトレッド用ゴム組成物。
  3. 前記補強剤は、全補強剤中に、シリカを71重量%以上含むことを特徴とする請求項1又は2記載のトレッド用ゴム組成物。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のトレッド用ゴム組成物をトレッド部に適用したことを特徴とする空気入りタイヤ。
  5. 前記トレッド部は、トレッド接地面にトレッド溝を具えるとともに、前記トレッド接地面の全面積Saに対する前記トレッド溝の総面積Sbの割合である海面積比Sb/Saを、35%以下としたことを特徴とする請求項4記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記トレッド部は、ベルト層のタイヤ半径方向外側に、バンドコードをタイヤ周方向に配列したバンドプライからなるバンド層を具えるとともに、
    前記バンドコードは、アラミド繊維コード、又はポリエチレンナフタレート繊維コードからなることを特徴とする請求項4又は5記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記トレッド部は、タイヤ内腔面に、スポンジ材からなりかつタイヤ周方向にのびる制音体が配されることを特徴とする請求項4〜6記載の空気入りタイヤ。
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