JP2008048967A - 浴槽装置 - Google Patents

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稔 佐藤
Masayuki Mochida
真之 持田
Tomohisa Kato
智久 加藤
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Abstract

【課題】入浴者がリラックスした状態で全身運動を行うことができる浴槽装置を提供する。
【解決手段】浴槽装置11において、浴槽12と、入浴者の足を足関節を中心に回動させる足関節回動手段と、入浴者の腰部を揺動させる腰揺動手段とを設ける。足関節回動手段には、浴槽12の側面に露出し、標準状態と進出状態との間で往復運動可能な進出部14と、進出部14を駆動して往復運動させる駆動手段とを設ける。また、腰揺動手段には、浴槽12の底面12a上に配置され浴槽12の長手方向に沿って移動可能に支持された座板17と、この座板17を往復運動させる往復手段18とを設ける。そして、制御手段が、足関節回動手段と腰揺動手段とを連動させる。これにより、入浴者に協調動作を行わせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、浴槽装置に関し、特に、入浴者に運動させる浴槽装置に関する。
継続的な運動により、人の健康状態が改善したり体力が向上したりすることは、従来からよく知られている。従って、日常生活に適度な運動習慣を取り入れることは、健康管理上極めて有益である。そこで、浴槽内に運動器具を設置する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、特許文献1に記載の水中運動具を利用する場合は、入浴者は腰部を座体に保持された状態で、足で踏み台を踏み込むことにより運動する。このため、入浴者の身体は座体によって支えられてしまい、主として足の踏み込みの筋肉しか鍛えることができない。
また、普段から運動習慣の無い人が運動を行うには、相当な意志の力を要する。特に、入浴時はリラックスした精神状態になっているため、意志の力を発揮することが困難である。このため、浴槽内に運動器具を設置しても、運動が長続きしないことが予想される。一方、無理に運動しようとすると、リラックスした精神状態になれないため、入浴によるリラックス効果が損われるという問題もある。
特開2003−236014号公報
本発明の目的は、入浴者がリラックスした状態で全身運動を行うことができる浴槽装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、浴槽と、その一部が前記浴槽内に配置され、入浴者の足を足関節を中心に回動させる足関節回動手段と、その一部が前記浴槽内に配置され、前記入浴者の腰部を揺動させる腰揺動手段と、を備え、前記足関節回動手段と前記腰揺動手段とが連動することを特徴とする浴槽装置が提供される。
なお、本明細書において「揺動」とは、位置、速度及び角度のうち少なくとも1つが一定の範囲内で変化する動きをいい、少なくとも、回転運動、往復直線運動及びローリング運動を含むものとする。
本発明によれば、入浴者がリラックスした状態で全身運動を行うことができる浴槽装置を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的ブロック図であり、
図2及び図3は、この浴槽装置を例示する斜視断面図であり、図2は座板が背側に位置している状態を示し、図3は座板が足側に位置している状態を示す。
なお、図1乃至図3においては、図面を見易くするために、浴槽内の湯は図示を省略している。後述する他の図面においても同様である。
図1乃至図3に示すように、本実施形態に係る浴槽装置11においては、浴槽12が設けられている。浴槽12の形状は、上方から見て略長方形であり、その長手方向の一方の側は、入浴者が入浴姿勢を取ったときに、入浴者の背中が位置する「背側」となっており、他方の側は、入浴者の足が位置する「足側」となっている。
そして、浴槽12の背側の側面は、入浴者の背中及び頸部が接触する背側面12cとなっており、足側の側面は、入浴者の足裏が接触する足側面12dとなっている。背側面12cの最上部は、入浴者が入浴姿勢をとったときに入浴者の頸部を支持する頸部支持部12eとなっており、頸部支持部12eのすぐ下の部分は、入浴者の背中を支持する背中支持部12fとなっている。頸部支持部12e及び背中支持部12fにより、背当て部12gが構成されている。
また、浴槽12の内面のうち、足側面12cに露出するように、足裏当て部13が設けられている。足裏当て部13は、浴槽12内に湯(図示せず)を入れて入浴者が入浴したときに、入浴者の足裏が当接する位置に配置されている。足裏当て部13には、例えば4個の進出部14が設けられている。
4個の進出部14は、水平方向及び上下方向に2個ずつ配列されており、2行2列のマトリクス状に配列されている。これらの4個の進出部14は、上側の2個の進出部14に入浴者の左右の足の爪先部の足裏がそれぞれ当接し、下側の2個の進出部14に入浴者の左右の足の踵部の足裏がそれぞれ当接するように配置されている。そして、各進出部14は、その表面が浴槽12の内面と略同一平面上に位置する状態(以下、「標準状態」という)と、この標準状態よりも浴槽12の内部に向けて進出した状態(以下、「進出状態」という)との間で往復運動可能とされている。
また、浴槽装置11には、足裏当て部13を駆動する駆動手段15が設けられている。駆動手段15は、例えば浴槽12の外部に設けられ、進出部14を標準状態と進出状態との間で往復運動させる。足裏当て部13及び駆動手段15により、入浴者の足を足関節を中心に回動させる足関節回動手段16が構成されている。
一方、浴槽12の底面12a上には、入浴者の腰部が乗る座板17が設けられている。座板17は、浴槽12の底面12a上における浴槽12の長手方向中央よりも背側の領域に設けられており、その形状は角部が丸められた矩形状であり、その上面は底面12aと略同一平面上にあり、底面12aに対して平行である。座板17は、底面12aに対して、浴槽12の長手方向に沿って移動可能に支持されている。なお、座板17の上面は、入浴者の臀部が接触する面であるため、入浴者の座り心地を改善するための工夫がなされていてもよい。例えば、座板17の上面はクッションになっていてもよく、滑り止め加工がなされていてもよく、入浴者の臀部に対応した凹みが形成されていてもよい。
また、浴槽装置11においては、座板17を浴槽12の長手方向に沿って往復直線運動させる往復手段18が設けられている。座板17及び往復手段18により、入浴者の腰部を往復直線運動させる腰揺動手段19が構成されている。更に、浴槽装置11には、足関節回動手段16の駆動手段15の動作及び腰揺動手段19の往復手段18の動作を制御することにより、足関節回動手段16と腰揺動手段19とを連動させる制御手段20が設けられている。
次に、上述の如く構成された本実施形態に係る浴槽装置の動作について説明する。
図4(a)及び(b)は、本実施形態における入浴者の状態を例示する図であり、(a)は座板が背側に位置している状態を示し、(b)は座板が足側に位置している状態を示す。
図2に示すように、入浴者は、湯を溜めた浴槽12内に入り、その臀部を座板17に乗せ、その背中を浴槽12の背側面12cに当接させ、その足裏を浴槽12の足側面12dに当接させて、入浴姿勢をとる。このとき、入浴者の頸部は頸部支持部12eにより支えられ、背中の上部は背中支持部12fにより支えられる。また、入浴者は、左右の足の足裏を足裏当て部13の進出部14に当接させる。すなわち、上側の2個の進出部14のうち、向かって左側の進出部14に入浴者Mの左の足の爪先部の足裏を当接させ、この進出部14の下方に配置された進出部14に左足の踵部の足裏を当接させる。また、上側の2個の進出部14のうち、向かって右側の進出部14に右足の爪先部の足裏を当接させ、この進出部14の下方に配置された進出部14に右足の踵部の足裏を当接させる。これにより、入浴者は、頸部、背中、臀部及び足裏で姿勢を保持する。
この状態で、図1に示すように、制御手段20が、駆動手段15を駆動させて、進出部14に往復運動させると共に、この運動に連動させて、往復手段18を駆動させて、座板17を浴槽12の長手方向に沿って往復直線運動させる。すなわち、入浴者がその足裏を進出部14に当接させた状態で、駆動手段15が進出部14に往復運動をさせることにより、入浴者の足を、足関節を中心に背屈状態と底屈状態との間で回動させる。また、入浴者がその腰部を座板17に乗せた状態で、往復手段18が座板17を往復運動させることにより、入浴者の腰部を往復運動させる。
具体的には、先ず、図2に示すように、制御手段20(図1参照)は、座板17を、その移動域における背側の端部に位置させると共に、上側の進出部14を標準状態とし、下側の進出部14を進出状態とする。これにより、図4(a)に示すように、入浴者Mの足Fは底屈となる。次に、制御手段20は、座板17を足側に移動させつつ、上側の進出部14を進出状態に移行させ、下側の進出部14を標準状態に移行させる。このとき、入浴者Mの足Fは、足関節を中心として、背屈方向に回動する。
そして、図3に示すように、座板17を、その移動域における足側の端部に位置させると共に、上側の進出部14を進出状態とし、下側の進出部14を標準状態とする。これにより、図4(b)に示すように、入浴者Mの足Fは背屈となる。次に、制御手段20は、座板17を背側に移動させつつ、上側の進出部14を標準状態に移行させ、下側の進出部14を進出状態に移行させる。このとき、入浴者Mの足Fは、足関節を中心として、底屈方向に回動する。これにより、図2及び図4(a)に示す状態に戻る。以上の動作が1サイクルの動作となる。そして、この1サイクルの動作を繰り返すことにより、入浴者に連続的に運動させることができる。なお、本実施形態においては、入浴者の足関節の回動角度を、例えば、背屈側が約10度、底屈側が約20度の合計30度程度とする。これは、通常歩行時の足関節の回動角度と略同じである。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態においては、入浴者がその足裏を足裏当て部13に当接させた状態で、駆動手段15が足裏当て部13を駆動することにより、入浴者の足を外力により回動させることができる。また、入浴者がその臀部を座板17に乗せた状態で、往復手段18が座板17を駆動することにより、入浴者の腰部を外力により往復運動させることができる。これにより、入浴者に他動運動させることができる。なお、「他動運動」とは、人が自分の筋力ではなく外部から印加される力を利用して行う運動をいう。入浴者に他動運動させることにより、入浴者は自分で意識しなくても運動することができる。
上述の如く、入浴者は、入浴時には浴槽12の背側面12cに背中を当て、足側面12dに足裏を押し付け、さらに座板17に臀部を載せて入浴姿勢をとる。このとき、入浴者は、浮力に抗するために、無意識に力をかけて身体を支えている。この状態で、足裏当て部13を駆動させて入浴者の足を回動させると共に、座板17を駆動させて腰部を往復運動させると、足及び腰部によって支えられている身体のバランスが崩れ、これにより、それまでの姿勢が崩れそうになる。そこで、入浴者は、それまでの姿勢を保とうとして、無意識に足と腰とを協調させて全身の筋肉を働かせる。この結果、入浴者は、下肢及び腰部を中心とした筋肉を鍛えることができる。
図5は、横軸に時間をとり、縦軸に筋活動の程度及び足関節角度をとって、足の他動運動が筋活動に及ぼす影響を示すグラフ図である。なお、筋活動の程度は、筋電計によりその筋肉内を流れる電流の大きさを測定して評価したものである。
図5に示すように、本実施形態においては、上述の入浴姿勢をとった入浴者に加える他動運動により、前脛骨筋及び腓腹筋といった足関節周りの筋群で筋活動が認められる。このことは、入浴姿勢における他動運動により高い運動効果が得られている証拠であり、また、本実施形態に係る入浴装置によって、単なる筋力の向上だけではなく、足裏及び腰部を中心とした身体からの情報、すなわち、足関節の角度、足裏の圧分布、膝関節の角度、骨盤の角度、下肢筋の伸張情報などの情報を受けて、姿勢を保とうとする補償動作を行う能力、すなわち、運動を律する神経経路の能力も含めて、鍛えることが可能である。
また、このとき、入浴者の足と腰を連動させて動かすことにより、入浴者に足と腰との協調動作をさせることができる。一般に、加齢などにより、身体の運動能力が衰えてくると、身体の複数の部位を協調して動かすことが難しくなってくる。このため、例えば歩行のように、足と腰とを協動させる動作がぎこちなくなる。このような衰えに対しては、通常の筋力トレーニングのように、身体の一部位のみを鍛えるトレーニングでは、十分な効果を挙げることができない。そこで、本実施形態においては、入浴者に足及び腰を連動させることにより、協調動作能力の改善を図っている。
更に、入浴者の腰部を背側に位置させたときに足を底屈とし、腰部を足側に位置させたときに足を背屈とすることにより、入浴者の足を大きな角度範囲で回動させることができる。また、上下の進出部14を逆位相で駆動することにより、入浴者の足をより一層大きな角度範囲で回動させることができる。
更にまた、これらの運動は入浴姿勢のまま行われるため、入浴者はリラックスした状態で運動することができる。これにより、入浴による温熱効果と合わせて、上述の筋肉及び神経経路を鍛える運動効果をより効果的に得ることができる。また、浴槽内の湯に入浴者の動きに応じた水流が発生し、この水流が入浴者の動きに逆らう抵抗として作用するため、より高い運動効果を得ることができる。更に、この運動は外部から与えられる他力的な他動運動であり、入浴者の意志によって行われる自動運動ではないため、入浴者の意志力に依存する部分が少なく、また、入浴という日常動作の中で行うことが可能であるため、運動が長続きすることが期待できる。
更にまた、本実施形態においては、浴槽12の背側面12cに背中支持部12fを設け、この背中支持部12fによって入浴者の背中の広い領域を支えることにより、入浴者は無理なく楽な姿勢で運動を行うことができると共に、運動を腰から足関節までの部分に集中させることができる。また、背側面12cに頸部支持部12eを設けることにより、入浴者の姿勢をより一層楽にすることができる。
なお、入浴者が主として頸部支持部12eにより身体を支えると、背中がある程度自由になるため、身体の略全体、すなわち、背中、腰及び足関節を含む広い部分で運動を行うことができる。また、背当て部12gは、浴槽12の側面の一部を傾斜させることにより構成されていてもよく、頸部支持部12e及び背中支持部12dを浴槽12の本体とは別の部材として形成することにより、構成されていてもよい。
次に、本実施形態を具現化するための具体例について説明する。
以下に説明する第1の実施形態の第1乃至第3の具体例は、第1の実施形態における足関節回動手段の具体例である。
先ず、第1の具体例について説明する。
図6は、本具体例の進出部を例示する斜視図であり、進出状態を示す。
図7は、この進出部を例示する斜視分解図であり、
図8は、この進出部を例示する斜視断面分解図であり、
図9は、この進出部を例示する断面図であり、標準状態を示し、
図10は、この進出部を例示する断面図であり、進出状態を示す。
図11は、本具体例に係る入浴装置を例示する模式図である。
図6乃至図10に示すように、本具体例の進出部141は、エアバック方式の進出部である。進出部141においては、表側、すなわち、入浴者の足裏が当接する側から順に、カバー1411、エアバック1412、ステイ1413、パッキン1414及びステイ止め1415が設けられている。カバー1411の形状はリング状であり、ステイ1413と結合することにより、ステイ1413との間でエアバック1412の周辺部を挟持する。エアバック1412は、バック部1416と、このバック部1416の背面側中央部に連結されたストロー部1417とから構成されている。ストロー部1417の内部は中空となっており、バック部1416内に連通されている。バック部1416は、ストロー部1417を介して空気が出入りすることにより、膨張及び収縮する。
ステイ1413はカバー1411と共にエアバック1412を保持するものであり、中央に孔が形成された円板部1418と、この円板部1418の背面側中央部に連結された筒状部1419とからなり、筒状部1419の内部は円板部1418の孔に連通されている。パッキン1414の形状は両端部が広がったリング状であり、浴槽121の側壁に形成された孔1211に挿通されている。パッキン1414の開口部には、ステイ1413の筒状部1419が挿通しており、筒状部1419内には、エアバック1412のストロー部1417が挿通している。パッキン1414は、浴槽121の水密性を保持しつつ、筒状部1419を浴槽121の内部から外部に引き出すものである。ステイ止め1415の形状はリング状であり、その開口部内にステイ1413の筒状部1419が嵌合されることにより、ステイ1413との間でパッキン1414を挟持している。これにより、進出部141全体が浴槽12の側壁に対して固定される。
そして、図11に示すように、本具体例における駆動手段151においては、ポンプ1511と、このポンプ1511と各進出部141のストロー部1417(図10参照)とを連通するエアチューブ1512と、このエアチューブ1512の分岐部に取り付けられた切替弁1513とが設けられている。切替弁1513は例えば電磁弁である。また、ポンプ1511及び切替弁1513には、制御手段201が接続されている。制御手段201は、駆動手段151と共に往復手段18(図1参照)も制御するものであり、駆動手段151と往復手段18とを前述の第1の実施形態で説明したように連動させるものである。制御手段201は、例えばIC(Integrated Circuit:集積回路)により構成されている。
次に、本具体例の動作について説明する。
ポンプ1511が作動していないときは、図9に示すように、エアバック1412のバック部1416は水圧により潰されて、縮んだ状態にある。これにより、進出部141は標準状態にある。そして、入浴者が足裏をバック部1416の表面に当接させた状態で、制御手段201がポンプ1511を作動させることにより、ポンプ1511がエアチューブ1512に対して空気を供給する。そして、制御手段201が切替弁1513を切替えることにより、上側に配置された進出部141と、下側に配置された進出部141とに、交互に空気を供給する。エアチューブ1512を介して空気が供給された進出部141においては、図10に示すように、エアバック1412のストロー部1417を介してバック部1416内に空気が流入し、この空気の圧力によってバック部1416が膨張する。これにより、この進出部141は進出状態になる。その後、制御手段201が切替弁1513を切替えて、この進出部141に空気が供給されなくなると、バック部1416は水圧により縮み、標準状態に戻る。この動作を繰り返すことにより、進出部141が標準状態と進出状態とを繰り返す。
本具体例によれば、浴槽の内部に電気部品を配置することなく、浴槽装置を構成することができる。これにより、漏電及び感電に対する対策並びに湯による電気部品の腐食に対する対策などが不要になり、低コストで信頼性が高い浴槽装置を実現することができる。本具体例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。なお、本具体例において、エアバック内に空気以外の流体、すなわち、空気以外の気体又は液体を供給してもよい。
次に、第1の実施形態の第2の具体例について説明する。
図12は、本具体例における足関節回動手段を例示する斜視断面分解図であり、
図13(a)及び(b)は、この足関節回動手段を例示する斜視断面図であり、(a)は標準状態を示し、(b)は進出状態を示す。
図13(a)及び(b)に示すように、本具体例における進出部142は、リニアアクチュエータ方式の進出部である。進出部142においては、表側、すなわち、入浴者の足裏が当接する側から順に、押当板1421、ガイド1422、パッキン1423、ガイド押え1424及びアクチュエータ固定具1425が設けられている。また、本具体例の駆動手段には、リニアアクチュエータ1521が設けられている。リニアアクチュエータ1521においては、円柱形の本体部1522及び円柱形のアーム部1523が設けられている。本体部1522は、アーム部1523をその軸方向に沿って往復直線運動させる。アーム部1523の先端には、凹部1524が形成されている。リニアアクチュエータ1521の動作は、制御手段(図示せず)により制御される。
押当板1421は、入浴者の足裏が当接することにより、この足裏を押圧するものである。押当板1421の裏面には、リニアアクチュエータ1521の凹部1524に嵌合する凸部1426が形成されている。ガイド1422の形状は筒状であり、その内部をリニアアクチュエータ1521のアーム部1523が挿通することにより、アーム部1523の移動方向を規制する。パッキン1423の形状は両端部が広がったリング状であり、浴槽122の側壁に形成された孔1221に挿通されている。パッキン1423の開口部には、ガイド1422が挿通し、ガイド1422内にはリニアアクチュエータ1521のアーム部1523が挿通している。パッキン1423は、浴槽122の水密性を保持しつつ、ガイド1422を浴槽122の内部から外部に引き出すものである。
ガイド押え1424の形状はリング状である。ガイド押え1424は、その開口部にガイド1422が嵌合されることにより、ガイド1422との間で、パッキン1423を介して浴槽122の側壁を挟持する。これにより、進出部142全体が浴槽122の側壁に対して固定される。アクチュエータ固定具1425は、リニアアクチュエータ1521の本体部1522を進出部142に対して固定するものである。
次に、本具体例の動作について説明する。
図13(a)及び(b)に示すように、制御手段がリニアアクチュエータ1521を作動させることにより、本体部1522がアーム部1523に往復運動させ、押当板1421をその表面に垂直な方向に往復運動させる。これにより、図13(a)に示す標準状態と(b)に示す進出状態とを繰り返し実現する。本具体例によれば、制御手段の制御を変更することにより、押当板1421の速度及び変異量を容易且つ自由に変更することができる。本具体例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、第1の実施形態の第3の具体例について説明する。
図14は、本具体例における足関節回動手段を例示する斜視断面図であり、標準状態を示し、
図15は、この足関節回動手段を例示する斜視断面図であり、進出状態を示す。
図16は、本具体例に係る浴槽装置を例示する図である。
図14及び図15に示すように、本具体例における進出部143は、カム方式の進出部である。進出部143においては、表側、すなわち、入浴者の足裏が当接する側から順に、押当板1431、ガイド1432、パッキン1433、ガイド押え1434、バネ押え1435及びカム当て板1436が設けられている。ガイド1432、パッキン1433及びガイド押え1434の構成は、前述の第2の具体例と同様であり、これらの形状はいずれもリング状である。バネ押え1435及びカム当て板1436も、中央部が開口したリング状の円板である。
また、押当板1431においては、その表面に入浴者の足裏が当接する円板部1437と、この円板部1437の背面側中央部から起立した円柱部1438とが設けられている。円柱部1438は、ガイド1432、パッキン1433、ガイド押え1434、バネ押え1435及びカム当て板1436の中央部に開口された開口部を挿通している。そして、円柱部1438は、ガイド1432、パッキン1433、ガイド押え1434及びバネ押え1435に対しては固定されておらず、これらの開口部内を円柱部1438の軸方向に沿って摺動可能であるが、カム当て板1436に対しては固定されている。従って、押当板1431及びカム当て板1436は、一体的に、ガイド1432、パッキン1433、ガイド押え1434及びバネ押え1435に対して摺動し、これにより、浴槽123に対して移動可能である。
更に、バネ押え1435とカム当て板1436との間における円柱部1437の周囲を周回するように、バネ1439が設けられている。バネ1439は、カム当て板1436をバネ押え1435から離隔する方向に付勢している。
一方、図14乃至図16に示すように、本具体例の駆動手段153においては、カム1531が設けられている。カム1531の形状は、略卵形の板状であり、その中心から外れた部分を回転軸1532として回転する。また、この駆動手段153においては、カム1531をその回転軸1532を回転中心として回転させるモータ1533が設けられている。また、本変形例に係る入浴装置においては、モータ1533を制御する制御手段203が設けられている。
次に、本具体例の動作について説明する。
図14に示すように、カム当て板1436は、常にバネ1439によりカム1531に向けて付勢されているため、カム1531の短軸側がカム当て板1436に当接しているときには、押当板1431は浴槽123の側壁に近づいており、進出部143は標準状態にある。一方、図15に示すように、カム1531の長軸側がカム当て板1436に当接しているときには、押当板1431は浴槽123の側壁から離隔しており、進出部143は進出状態にある。そして、制御手段203がモータ1533を駆動することにより、モータ1533がカム1531を回転させ、押当板1431を往復運動させる。これにより、進出部143は標準状態と進出状態とを繰り返し実現する。このとき、カム1531の位相を上下で逆位相とすれば、進出部143の動作も逆位相となる。
本具体例によれば、カムの形状を選択することにより、進出部の動作を任意に設定することができる。例えば、進出部の動作を、加速度が大きく変化する動作などより姿勢を崩しやすい動作とすることができる。これにより、例えば、複数種類のカムを用意しておき、モータに装着するカムを交換することにより、進出部の動作のパターンを変更することができる。本具体例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、第1の実施形態の第4の具体例について説明する。
本具体例は、第1の実施形態における腰揺動手段の具体例である。
図17は、本具体例における腰揺動手段を例示する上面図であり、
図18は、この腰揺動手段を例示する上方から見た斜視断面図であり、
図19は、この腰揺動手段を例示する下方から見た斜視断面図である。
なお、図17においては、図を見易くするために、座板はラックのみを示している。
図17乃至図19に示すように、座板17の下面には、ラック171が取り付けられている。ラック171の長手方向は、座板17の移動方向、すなわち、浴槽12の長手方向である。また、座板17の下面におけるラック171を挟む位置には、1対の突起172が設けられている。
また、往復手段18においては、下側から順に、モータ181、モータ固定具182、パッキン183、ガイド184、敷板185、ピニオン186及びモータ軸受け187が設けられている。モータ181は、本体181aと、この本体181aから上方、すなわち、浴槽12に向けて延出した回転軸181bとから構成されている。本体181aは回転軸181bを回転させる。モータ181の本体181aは、制御手段(図示せず)に接続されており、この制御手段からの信号によって動作する。
モータ固定具182は、モータ181の本体181aを浴槽12の下面に連結して固定するものであり、中央部に開口部182aが形成されており、この開口部182aをモータ181の回転軸181bが挿通している。パッキン183の形状は両端部が広がったリング状であり、浴槽12の底面12aに形成された孔12bに挿通されている。
ガイド184の形状は、上部が太く下部が細い円筒状である。すなわち、ガイド184の上部184aの中心軸と下部184bの中心軸とは同一直線上に配置されており、上部184aの直径は下部184bの直径よりも大きい。また、ガイド184の中心軸に沿ってガイド184の上面から下面まで貫通した開口部184cが形成されている。開口部184cの内径は、上部184aと下部184bとで同一である。下部184bはパッキン183の開口部及びモータ固定具182の開口部182aに嵌合され、上部184aはパッキン183の上面で係止されている。
敷板185の形状は角部が丸められた矩形板状であり、その中心部に開口部185aが形成されている。この開口部185aには、ガイド184の上部184aが嵌合している。また、敷板185における開口部185aを挟む位置には、浴槽12の長手方向に沿って延びる1対のガイド穴185bが形成されている。ピニオン186は、敷板185の上方に配置されており、中心には、開口部186aが形成されている。開口部186aの周囲は凹んでおり、円形の凹部186bとなっている。モータ軸受け187の形状は略円柱形であり、その上部には円板状の鍔187aが設けられており、その下部には中心軸に沿って孔187bが形成されている。
モータ軸受け187はピニオン186の開口部186aを挿通しており、鍔187aはピニオン186の凹部186bに嵌合されており、ピニオン186に対してネジ止めされている。これにより、鍔187aの上面とピニオン186の上面とは、略同一平面を構成している。また、モータ軸受け187は、敷板185の開口部185a及びガイド184の開口部184c内を挿通しており、モータ軸受け187の下部に設けられた孔187bに、モータ181の回転軸181bが嵌合されている。これにより、ピニオン186はモータ軸受け187に対して固定され、モータ軸受け187はモータ181の回転軸181bに対して固定されている。従って、モータ181の回転軸181bが回転すると、モータ軸受け187及びピニオン186も共に回転する。また、座板17のラック171は、往復手段18のピニオン186と噛み合っており、座板17の突起172は、敷板185のガイド穴185bにスライド可能に嵌合している。
一方、モータ181の本体181aはモータ固定具182を介して浴槽12に対して固定されており、パッキン183も浴槽12に対して固定されており、ガイド184はパッキン183に対して固定されており、敷板185はガイド184に対して固定されている。従って、モータ固定具182、モータ181の本体181a、パッキン183、ガイド184及び敷板185は、浴槽12に対して固定されており、モータ181の回転軸181bが回転しても、回転しない。
次に、上述の如く構成された本具体例に係る浴槽装置の動作について説明する。
制御手段(図示せず)が、モータ181の本体181aに回転軸181bを回転させ、これにより、ピニオン186が回転する。座板17のラック171はピニオン186と咬合しており、突起172はガイド穴185bにスライド可能に嵌合しているため、ピニオン186の回転に伴い、座板17は、ガイド穴185bに案内されて、浴槽12の長手方向に沿って直線運動する。そして、制御手段の動作により、モータ181の回転軸181bが往復回動運動することにより、座板17が往復直線運動する。
以上、第1乃至第4の具体例で示したように、第1の実施形態においては、足関節回動手段及び腰揺動手段を様々な構成で実現することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図20は、本実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的ブロック図であり、
図21及び図22は、この浴槽装置を例示する斜視断面図であり、図21は座板が入浴者の左手側に回動している状態を示し、図22は座板が入浴者の右手側に回動している状態を示す。
図20乃至図22に示すように、本実施形態に係る浴槽装置21は、前述の第1の実施形態と比較して、腰揺動手段19の替わりに、腰揺動手段29が設けられている点が異なっている。腰揺動手段29においては、浴槽12の底面12a上に配置された円板状の座板27と、この座板27の中心Cを公転させることにより、座板27の位置を回動させると共に、座板27自体も自転的に回動させる回転手段28とが設けられている。座板27は回転手段28の回転軸に対して固定されている。また、座板27の中心Cの公転中心Oは、回転手段28の回転軸上にあり、浴槽12の長手方向に延びる浴槽12の中心線上にある。そして、制御手段20は、足関節回動手段16及び腰揺動手段29を連動させるものである。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第1の実施形態と同様である。すなわち、足関節回動手段16の具体的な構成は、例えば、前述の第1の実施形態の第1乃至第3のいずれかの具体例の構成とすることができる。なお、腰揺動手段29の具体例については、後述する。
次に、本実施形態に係る浴槽装置の動作について説明する。
図23は、横軸に時間をとり、縦軸に進出部の状態及び座板の回動角度をとって、本実施形態に係る浴槽装置の動作を示すタイミングチャートであり、
図24(a)及び(b)は、本実施形態における入浴者の状態を例示する図であり、(a)は座板が入浴者の左手側に回動している状態を示し、(b)は座板が入浴者の右手側に回動している状態を示す。
なお、図23における上側の図の縦軸は、進出部の状態を表し、進出状態を「ON」と表記し、標準状態を「OFF」と表記している。また、該当する進出部の足裏当て部内における相対的な位置を、「右・上」、「右・下」、「左・上」、「左・下」と表記している。一方、下側の図の縦軸は、座板の回動角度θを表す。座板の回動角度θとは、座板の中心Cとその公転中心Oとを結ぶ直線と浴槽の長手方向に延びる浴槽の中心線とがなす角度をいい、座板の中心Cが浴槽の中心線上にある場合をθ=0とし、座板の中心Cが浴槽の中心線よりも入浴者の左手側に位置しているときを「+」とし、右手側に位置しているときを「−」とする。図23においては、上側の図の横軸と下側の図の横軸とは共通である。また、図23には、便宜上、浴槽装置を示す簡略図も掲載している。
本実施形態に係る浴槽装置21は、図21に示す状態と、図22に示す状態とを交互に実現する。すなわち、図23に示すように、座板27を左側(+側)に回動させているときは、足裏当て部13における右上及び左下に配置された2個の進出部14を進出状態(ON)とし、右下及び左上に配置された2個の進出部14を標準状態(OFF)とする。これが、図21に示す状態である。また、座板27を右側(−側)に回動させているときは、右上及び左下に配置された2個の進出部14を標準状態(OFF)とし、右下及び左上に配置された2個の進出部14を進出状態(ON)とする。これが、図22に示す状態である。
そして、浴槽装置21が図21に示す状態にあるときは、図24(a)に示すように、入浴者Mの腰部は左側に回動し、左足Fが底屈となり、右足Fが背屈となる。また、浴槽装置21が図22に示す状態にあるときは、図24(b)に示すように、入浴者Mの腰部は右側に回動し、右足Fが底屈となり、左足Fが背屈となる。すなわち、本実施形態においては、腰揺動手段29は入浴者Mの腰部を回動させるものであり、腰揺動手段29が腰部を左右の一方に回動させたときに、足関節回動手段16がその一方の足を底屈させると共に他方の足を背屈させる。なお、通常、人が歩行するときの骨盤の回動角度範囲は−10〜30度程度である。そこで、本実施形態においては、座板27の回動角度を、例えば−30〜+30度とする。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態においては、例えば、図24(a)に示すように、入浴者の腰部を左側に回動させて、左足を足裏当て部13から遠ざけて右足を足裏当て部13に近づけたときに、左足を底屈として右足を背屈としている。これにより、足の回動角度範囲を大きくとることができる。この結果、強いトレーニング効果及びストレッチ効果を得ることができる。また、入浴者の骨盤に回動動作を与えることができる。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本実施形態を具現化するための具体例について説明する。
以下に説明する具体例は、第2の実施形態における腰揺動手段の具体例である。
図25は、本具体例の腰揺動手段を例示する分解斜視図であり、
図26は、この腰揺動手段を例示する分解斜視断面図であり、
図27は、この腰揺動手段を例示する斜視断面図である。
図25乃至図27に示すように、本具体例においては、座板27の形状は円板状であり、その上面は平坦であり、浴槽12の底面12a(図21参照)に対して略平行である。なお、座板27の上面は、入浴者の臀部が接触する面であるため、入浴者の座り心地を改善するための工夫がなされていてもよい。例えば、座板27の上面はクッションになっていてもよく、滑り止め加工がなされていてもよく、入浴者の臀部に対応した凹みが形成されていてもよい。一方、座板27の下面の中央には、突起27aが形成されている。
回転手段28においては、下側から順に、モータ181、モータ固定具182、パッキン183、ガイド184、敷板285、可動板286及びモータ軸受け187が設けられている。すなわち、本具体例における回転手段28は、前述の第1の実施形態の第4の具体例における往復手段18(図17乃至図19参照)において、敷板185(図17参照)の替わりに敷板285が設けられており、ピニオン186(図18参照)の替わりに可動板286が設けられたものである。
敷板285の形状は円板状であり、その中心部に開口部285aが形成されている。この開口部285aには、ガイド184の上部184aが嵌合している。可動板286の形状も円板状であり、その直径は敷板285の直径よりも小さい。可動板286の中心には、開口部286aが形成されており、中心からずれた位置には、開口部286bが形成されている。可動板286の上面における開口部286bの周囲は凹んでおり、円形の凹部286cとなっている。
モータ軸受け187は可動板286の開口部286bを挿通しており、鍔187aは可動板286の凹部286cに嵌合されており、可動板286に対してネジ止めされている。これにより、鍔187aの上面と可動板286の上面とは、略同一平面を構成している。これにより、可動板286はモータ軸受け187に対して固定されており、モータ181の回転軸181bの回転に伴って回転する。一方、敷板285は浴槽12に対して固定されており、モータ181の回転軸181bが回転しても、回転しない。
また、座板27の突起27aは、可動板286の開口部286aに嵌合されており、これにより、座板27は可動板286に対して固定されている。座板27の中心軸と可動板286の中心軸とは同一直線上に配置されており、座板27の直径は可動板286の直径と略等しい。これにより、モータ181の回転軸181bが回動すると、座板27の中心は、敷板285の中心を回転中心として公転的に回動し、座板27自体も、自転的に回動する。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図28及び図29は、本実施形態に係る浴槽装置を例示する斜視断面図であり、図28は座板が入浴者の左手側に回動している状態を示し、図29は座板が入浴者の右手側に回動している状態を示す。
図30は、横軸に時間をとり、縦軸に進出部の状態及び座板の回動角度をとって、本実施形態に係る浴槽装置の動作を示すタイミングチャートであり、
図31(a)及び(b)は、本実施形態における入浴者の状態を例示する図であり、(a)は座板が入浴者の左手側に回動している状態を示し、(b)は座板が入浴者の右手側に回動している状態を示し、(c)及び(d)は歩行者の状態を例示する図であり、(c)は左足が後ろにある状態を示し、(d)は右足が後ろにある状態を示す。
なお、図30の表記方法は、前述の図23の表記方法と同様である。
本実施形態に係る浴槽装置の構成は、前述の第2の実施形態に係る浴槽装置と同様である。そこで、以下、本実施形態の動作について説明する。
本実施形態においては、前述の第2の実施形態と比較して、腰揺動手段29の状態に対する足関節回動手段16の状態を逆にしている。すなわち、本実施形態においては、浴槽装置21は、図28に示す状態と、図29に示す状態とを交互に実現する。
具体的には、図30に示すように、座板27を左側(+側)に回動させているときは、足裏当て部13における右上及び左下に配置された2個の進出部14を標準状態(OFF)とし、右下及び左上に配置された2個の進出部14を進出状態(ON)とする。これが、図28に示す状態である。また、座板27を右側(−側)に回動させているときは、右上及び左下に配置された2個の進出部14を進出状態(ON)とし、右下及び左上に配置された2個の進出部14を標準状態(OFF)とする。これが、図29に示す状態である。
そして、浴槽装置21が図28に示す状態にあるときは、図31(a)に示すように、入浴者Mの腰部は左側に回動すると共に、左足Fが背屈となり、右足Fが底屈となる。また、浴槽装置21が図29に示す状態にあるときは、図31(b)に示すように、入浴者Mの腰部は右側に回動すると共に、右足Fが背屈となり、左足Fが底屈となる。すなわち、本実施形態においては、腰揺動手段29は入浴者Mの腰部を回動させるものであり、腰揺動手段29が腰部を左右の一方に回動させたときに、足関節回動手段16がその一方の足を背屈させると共に他方の足を底屈させる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態において入浴者が行う足と腰との協調動作は、人間が歩行するときの協調動作に類似する動作である。すなわち、人間が歩行する際には、図31(c)に示すように、左足が後ろ足となるときには、腰部は左に向けて回動し、左足Fは背屈となり、右足Fは底屈となる。これは、図31(a)に示す状態と同様である。一方、図31(d)に示すように、右足が後ろ足となるときには、腰部は右に向けて回動し、右足Fは背屈となり、左足Fは底屈となる。これは、図31(b)に示す状態と同様である。
このように、本実施形態によれば、入浴者に歩行を模擬した協調動作を行わせることができる。これにより、入浴者に歩行の練習をさせ、入浴者の歩行能力を向上させることが期待できる。この運動は他動運動であり、入浴中のリラックスした状態で行われるため、入浴者に過度の精神的ストレスを加えることがない。また、この運動は水中で行われるため、入浴者に過度の肉体的ストレスを加えることもない。このため、本実施形態による歩行練習効果は、歩行能力が衰えて歩行する習慣が少なくなった人、例えば高齢者などに特に有効である。本実施形態における上記以外の効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
なお、通常、一般人の歩行動作は1〜2秒間程度の周期で行われている。そこで、本実施形態における動作の周期を例えば1〜2秒間程度とすることにより、入浴者に歩行に近い疑似歩行運動を行わせることができる。また、人の歩行動作の周期は年齢や運動能力などによって異なり、歩行時の足関節の回動角度も歩行速度や年齢などによって異なり、人が歩行するときの骨盤の回動角度も歩く速度や年齢などによって異なる。そこで、上述の動作の周期や座板の回動角度範囲を任意に設定することにより、入浴者に行わせる運動の周期や骨盤の回動角度範囲を変えることができ、運動を入浴者の年齢に合わせた動きにしたり、大股歩きや早歩きを模した動きにするなど、運動のパターンに広いバリエーションを持たせることができる。
以上、本発明の実施形態及びその具体例を参照しつつ、本発明の特徴を説明した。しかし、本発明は、これらの実施形態及び具体例に限定されるものではない。すなわち、前述の各実施形態及び具体例を適宜組み合わせたもの、並びに、各実施形態及び具体例のいずれかに係る浴槽装置に対して、当業者が構成要素の追加、省略又は設計変更を加えたものであっても、本発明の要旨を備えたものであれば、本発明の範囲に包含される。
例えば、前述の各実施形態においては、座板の運動が往復直線運動又は回動運動である例を示したが、本発明はこれに限定されず、座板の運動は、例えば、座板の上面(座面)の傾斜角度が変化するローリング運動であってもよい。この場合も、座板の動作と足裏当て部の動作とを連動させることにより、入浴者に協調動作を行わせることができる。また、前述の各浴槽装置に設けられた制御手段は、座板及び足裏当て部の動作タイミング及び動作量などをプログラム可能となっていてもよい。これにより、入浴者は、自分で好みの運動形態をプログラムすることができる。また、予め記憶された複数のプログラムの中から、任意のプログラムを選択して実行させることもできる。例えば、前述の第2の実施形態で示したような強いトレーニング効果が得られる動作と、第3の実施形態で示したような歩行を模擬できる動作とを、選択可能とすることができる。更に、前述の各実施形態においては、制御手段によって足関節回動手段と腰揺動手段とを連動させる例を示したが、本発明はこれに限定されず、機械的な構成によって連動させてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的ブロック図である。 第1の実施形態に係る浴槽装置を例示する斜視断面図であり、座板が背側に位置している状態を示す。 第1の実施形態に係る浴槽装置を例示する斜視断面図であり、座板が足側に位置している状態を示す。 (a)及び(b)は、第1の実施形態における入浴者の状態を例示する図であり、(a)は座板が背側に位置している状態を示し、(b)は座板が足側に位置している状態を示す。 横軸に時間をとり、縦軸に筋活動の程度及び足関節角度をとって、足の他動運動が筋活動に及ぼす影響を示すグラフ図である。 第1の実施形態の第1の具体例の進出部を例示する斜視図であり、進出状態を示す。 第1の実施形態の第1の具体例の進出部を例示する斜視分解図である。 第1の実施形態の第1の具体例の進出部を例示する斜視断面分解図である。 第1の実施形態の第1の具体例の進出部を例示する断面図であり、標準状態を示す。 第1の実施形態の第1の具体例の進出部を例示する断面図であり、進出状態を示す。 第1の実施形態の第1の具体例に係る入浴装置を例示する模式図である。 第1の実施形態の第2の具体例における足関節回動手段を例示する斜視断面分解図である。 (a)及び(b)は、第1の実施形態の第2の具体例における足関節回動手段を例示する斜視断面図であり、(a)は標準状態を示し、(b)は進出状態を示す。 第1の実施形態の第3の具体例における足関節回動手段を例示する斜視断面図であり、標準状態を示す。 第1の実施形態の第3の具体例における足関節回動手段を例示する斜視断面図であり、進出状態を示す。 第1の実施形態の第3の具体例に係る浴槽装置を例示する図である。 第1の実施形態の第4の具体例における腰揺動手段を例示する上面図である。 第1の実施形態の第4の具体例における腰揺動手段を例示する上方から見た斜視断面図である。 第1の実施形態の第4の具体例における腰揺動手段を例示する下方から見た斜視断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的ブロック図である。 第2の実施形態に係る浴槽装置を例示する斜視断面図であり、座板が入浴者の左手側に回動している状態を示す。 第2の実施形態に係る浴槽装置を例示する斜視断面図であり、座板が入浴者の右手側に回動している状態を示す。 横軸に時間をとり、縦軸に進出部の状態及び座板の回動角度をとって、第2の実施形態に係る浴槽装置の動作を示すタイミングチャートである。 (a)及び(b)は、第2の実施形態における入浴者の状態を例示する図であり、(a)は座板が入浴者の左手側に回動している状態を示し、(b)は座板が入浴者の右手側に回動している状態を示す。 第2の実施形態の具体例における腰揺動手段を例示する分解斜視図である。 第2の実施形態の具体例における腰揺動手段を例示する分解斜視断面図である。 第2の実施形態の具体例における腰揺動手段を例示する斜視断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る浴槽装置を例示する斜視断面図であり、座板が入浴者の左手側に回動している状態を示す。 第3の実施形態に係る浴槽装置を例示する斜視断面図であり、座板が入浴者の右手側に回動している状態を示す。 横軸に時間をとり、縦軸に進出部の状態及び座板の回動角度をとって、第3の実施形態に係る浴槽装置の動作を示すタイミングチャートである。 (a)及び(b)は、第3の実施形態における入浴者の状態を例示する図であり、(a)は座板が入浴者の左手側に回動している状態を示し、(b)は座板が入浴者の右手側に回動している状態を示し、(c)及び(d)は歩行者の状態を例示する図であり、(c)は左足が後ろにある状態を示し、(d)は右足が後ろにある状態を示す。
符号の説明
11、21 浴槽装置、12、121 浴槽、12a 底面、12b 孔、12c 背側面、12d 足側面、12e 頸部支持部、12f 背中支持部、12g 背当て部、13 足裏当て部、14、141、142、143 進出部、15、151、153 駆動手段、16 足関節回動手段、17、27 座板、27a 突起、18 往復手段、28 回転手段、19、29 腰揺動手段、20、201 制御手段、171 ラック、172 突起、181 モータ、181a 本体、181b 回転軸、182 モータ固定具、182a 回転軸、183 パッキン、184 ガイド、184a 上部、184b 下部、184c 開口部、185 敷板、185a 開口部、186 ピニオン、186a 開口部、186b 凹部、187 モータ軸受け、187a 鍔、187b 孔、285 敷板、285a 開口部、286 可動板、286b 開口部、286c 凹部、1211 孔、1411 カバー、1412 エアバック、1413 ステイ、1414 パッキン、1415 ステイ止め、1416 バック部、1417 ストロー部、1418 円板部、1419 筒状部、1421、1431 押当板、1422、1432 ガイド、1423、1433 パッキン、1424、1434 ガイド押え、1425 アクチュエータ固定具、1426 凸部、1435 バネ押え、1436 カム当て板、1437 円板部、1438 円柱部、1439 バネ、1511 ポンプ、1512 エアチューブ、1513 切替弁、1521 リニアアクチュエータ、1522 本体部、1523 アーム部、1524 凹部、1531 カム、1532 回転軸、1533 モータ、C 座板の中心、O 公転中心、F 足、F 左足、F 右足、M 入浴者

Claims (6)

  1. 浴槽と、
    その一部が前記浴槽内に配置され、入浴者の足を足関節を中心に回動させる足関節回動手段と、
    その一部が前記浴槽内に配置され、前記入浴者の腰部を揺動させる腰揺動手段と、
    を備え、
    前記足関節回動手段と前記腰揺動手段とが連動することを特徴とする浴槽装置。
  2. 前記足関節回動手段は、
    前記浴槽の側面に露出し、標準状態と前記標準状態よりも前記浴槽の内部に向けて進出した進出状態との間で往復運動可能な進出部と、
    前記進出部を駆動して前記往復運動をさせる駆動手段と、
    を有し、
    前記入浴者がその足裏を前記進出部に当接させた状態で、前記駆動手段が前記進出部に前記往復運動をさせることにより、前記入浴者の足を、足関節を中心に背屈状態と底屈状態との間で回動させることを特徴とする請求項1記載の浴槽装置。
  3. 前記腰揺動手段は、
    前記浴槽の底面上に配置され前記底面に対して揺動可能に支持された座板と、
    前記座板を揺動させる揺動手段と、
    を有し、
    前記入浴者がその腰部を前記座板に乗せた状態で、前記揺動手段が前記座板を揺動させることにより、前記入浴者の腰部を揺動させることを特徴とする請求項1または2に記載の浴槽装置。
  4. 前記腰揺動手段は、前記入浴者の腰部を前記浴槽の長手方向に沿って往復運動させるものであり、
    前記腰揺動手段が前記腰部を足側に位置させたときに、前記足関節回動手段が前記足を背屈させ、前記腰揺動手段が前記腰部を背側に位置させたときに、前記足関節回動手段が前記足を底屈させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の浴槽装置。
  5. 前記腰揺動手段は、前記入浴者の腰部を回動させるものであり、
    前記腰揺動手段が前記腰部を左右のうち一方に回動させたときに、前記足関節回動手段が左右のうち前記一方の足を底屈させると共に他方の足を背屈させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の浴槽装置。
  6. 前記腰揺動手段は、前記入浴者の腰部を回動させるものであり、
    前記腰揺動手段が前記腰部を左右のうち一方に回動させたときに、前記足関節回動手段が左右のうち前記一方の足を背屈させると共に他方の足を底屈させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の浴槽装置。
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