JP2008048958A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示装置の大型化および基板増加に対応できる遊技機を提供することである。
【解決手段】液晶ボックス81bの凹面にスケーラ基板ボックス取付部91bを形成するとともに凸面に第1演出制御基板ボックス取付部126aおよび第2演出制御基板ボックス取付部126bを形成し、凹面にスケーラ基板91を収容し、その上に演出制御基板90および音声枠ランプ制御基板92等を積層させて取り付ける。
【選択図】図8

Description

本発明は、パチンコ遊技機、コイン遊技機、スロットマシンなどで代表される遊技機に関する。詳しくは、遊技者が所定の遊技を行なうことが可能な遊技機に関するものである。
この種の遊技機として従来から一般的に知られているものに、所定の遊技領域が形成される遊技盤の裏側において、各種基板等を取り付けるものがあった。このような遊技機としては、たとえば、遊技盤に搭載された表示装置の後面側に、遊技の演出を制御するための基板を収容するボックスであってカバー部材に凹部が形成された演出制御基板ボックスを取り付けるとともに、カバー部材に形成された凹部に電力や情報信号を中継する中継基板を収容するものがあった。
特開2006−42886号公報
近年、遊技の演出を迫力あるものにするべく、遊技盤に搭載される表示装置が大型化する傾向にある。これに伴い、表示装置を制御するための基板等の数が増加しつつある。このため、遊技盤の裏側といった限られたスペースの中で、大型化した表示装置や増加した基板等をどのように収容するか新たな問題が生じていた。
このような問題を解決するために、従来の遊技機では、演出制御基板ボックスに増加した基板を収容させるための凹部を新たに形成し、新たに形成した凹部に増加した基板を収容させることが考えられる。
しかしながら、演出制御基板ボックスにより収容されている基板に搭載された電気部品等の視認性を一定レベル以上に保つ必要があるため、新たに形成する凹部の形成領域が所定の大きさに限られてしまう。このため、従来の遊技機では、限られた大きさの基板しか取り付けることができないといった不都合が生じる虞があった。
この発明はかかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、表示装置の大型化および基板増加に対応できる遊技機を提供することである。
課題を解決するための手段の具体例およびその効果
(1) 遊技者が所定の遊技(遊技領域41に玉を発射、各種入賞口への入賞、特別図柄表示装置44a,液晶表示装置44b,および普通図柄表示装置63における変動表示、特別可変入賞球装置48および普通可変入賞球装置58の開閉等)を行なうことが可能な遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
所定の開口部(遊技盤開口部)を有するとともに、遊技領域(遊技領域41)が形成される遊技盤(遊技盤40)と、
前記開口部を介して遊技者が視認可能な表示部を前面に有する表示装置(液晶表示装置44b)と、
前記遊技の進行(たとえば、主基板120からの情報信号の種類)に応じて遊技の演出(遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ14b,14d,16a,16b,17a,17bの点灯または点滅、スピーカ12a,12bからの効果音、液晶表示装置44bにおいて飾り図柄を変動開始する等の画像による演出)を制御する演出制御用マイクロコンピュータ(演出制御用マイクロコンピュータ、音声枠ランプ制御用マイクロコンピュータ)を搭載した演出基板(演出制御基板90、音声枠ランプ制御基板92)と、
前記表示装置の後面を被覆するカバー体(液晶ボックス81b)と、
前記演出基板を収容する演出基板収容ボックス(演出制御基板ボックス125)とを備え、
前記カバー体には、前記表示装置の後面側にくぼめて前記演出基板と異なる所定の別基板(スケーラ基板91)を収容可能な別基板収容部(スケーラ基板ボックス取付部91b)が形成されるとともに、該別基板収容部以外の部分に前記演出基板収容ボックスを取り付けるためのボックス取付部(第1演出制御基板ボックス取付部126a、第2演出制御基板ボックス取付部126b)が形成されており、
前記カバー体は、前記別基板収容部に前記別基板を収容し、かつ前記ボックス取付部に前記演出基板収容ボックスを取り付けることにより、前記別基板と前記演出基板とを積層させる(図8)。
このような構成によれば、カバー体に別基板を収容することができ、表示装置が大型化するほど、別基板収容部の形成領域に自由度が増し別基板を収容する領域が大きくなる。このため、表示装置の大型化および基板増加に対応しやすくすることができる。
(2) 前記別基板は、配線(配線78)に接続されている配線側コネクタ(配線側コネクタ77)と接続するための別基板側コネクタ(基板側コネクタ76)を有し、
前記別基板側コネクタは、前記配線側コネクタを抜き挿しする方向が前記別基板に沿った方向となるように、前記別基板に設けられている(図9)。
このような構成によれば、別基板収容部として必要な高さを極力低くすることができ、表示装置の後面方向への突出を最小限に抑えることができる。
(3) 前記カバー体には、前記演出基板および前記別基板各々と異なる他基板(たとえば、枠ランプ中継基板99、将来的に増加される基板等)を取り付けるための他基板取付部(枠ランプ中継取付部99b)が形成されている(図6、図7)。
このような構成によれば、他基板を取り付けることができるため、カバー体の後面側スペースを有効利用できるとともに、基板増加により対応しやすくすることができる。
(4) 遊技の進行を制御するとともに制御信号(情報信号)を送信する遊技制御用マイクロコンピュータ(遊技制御用マイクロコンピュータ)を搭載した主基板(主基板120)と、
前記遊技制御用マイクロコンピュータからの制御信号を中継して前記演出制御用マイクロコンピュータに送信する中継基板(周辺コマンド中継基板57)とをさらに備え、
前記演出基板収容ボックスは、前記ボックス取付部に取り付ける主体と、該主体に組み付けることにより前記演出基板を被覆して収容する蓋体とを有し(図5)、
前記蓋体には、前記中継基板を取り付けるための中継基板取付部(周辺コマンド中継基板57が収容される凹部)が形成されている。
このような構成によれば、カバー体に取り付けられる演出基板収容ボックスの蓋体のスペースをも有効利用することができる。
(5) 所定の遊技枠(前面枠3および前面扉枠4、遊技枠)と、
該遊技枠に取り付けられる発光体(遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ14b,14d,16a,16b,17a,17b)と、
前記遊技盤に取り付けられ、所定の配線(配線74)を接続するための基板側コネクタ(基板側コネクタ72)を有し、前記演出基板から出力される前記発光体の駆動信号(電源)を中継する発光体中継基板(枠ランプ中継基板99)と、
前記基板側コネクタに接続される接続用コネクタ(配線側コネクタ75)を有し、前記発光体中継基板からの駆動信号を前記発光体に供給する発光体用配線(配線74)と、
前記遊技枠に取り付けられており、前記発光体用配線を保持するための保持部材(保持部材169、図10)とをさらに備える。
このような構成によれば、遊技盤を交換する際、保持部材により発光体用配線を保持することができるため、作業性を向上させることができる。
(6) 前記ボックス取付部には、取付部側係合部(スライド穴934、935、936、937)と取付部側係止片(係止片938)とが形成されており、
前記演出基板収容ボックスは、前記ボックス取付部に取り付ける主体と、該主体に組み付けることにより前記演出基板を被覆して収容する蓋体とを有し、
前記主体には、前記取付部側係合部と係合するボックス側係合部(係合片930、931、932,933)が形成されており、
前記取付部側係止片は、前記ボックス側係合部を前記取付部側係合部に係合させ、かつ前記ボックス取付部に対して前記主体を所定位置までスライドさせたときに、該主体を係止する(図5)。
このような構成によれば、ビス等を使用せずに演出基板収容ボックスをカバー体に取り付けることができるため、ビス等を取り外す工具等を要することなく演出基板収容ボックスの取り付けおよび取り外しをすることができ、メンテナンス性を向上させることができる。
(7) 前記表示装置は、輝度を調整可能なバックライトを有する液晶表示装置であって、
前記遊技機は、
操作を受付ける操作受付手段(レベル調整スイッチ88c)を有し、該操作受付手段により受付けられた操作に基づき前記バックライトの輝度の調整を行なうインバータ基板(インバータ基板88)と、
前記カバー体と別体であり、前記インバータ基板を収容するインバータ基板収容ボックス(インバータ基板ボックス88a)とをさらに備える。
このような構成によれば、インバータ基板がカバー体と別体のインバータ基板収容ボックスに収容されており、かつインバータ基板が操作受付手段を有しているため、遊技盤の後面側の設置状況に応じて操作受付手段を操作しやすい場所にインバータ基板収容ボックスを配置することができ、操作性を向上させることができる。また、インバータ基板から生じる熱の放熱効率を向上させることができる。
(8) (6)に記載の前記取付部側係合部は、前記別基板収容部を間に挟む位置に複数(4箇所)形成されており(図6)、
前記ボックス側係合部は、前記複数の取付部側係合部各々と係合する位置に複数形成されている(図5)。
このような構成によれば、別基板収容部を挟む複数箇所において演出基板収容ボックスが支持されるため、カバー体に取り付けられた演出基板収容ボックスの安定性を向上させることができる。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、たとえば、画像式の遊技機、コイン遊技機、および、スロット機等であってもよく、遊技者が所定の遊技を行なうことが可能な遊技機であればよい。なお、以下の説明においては、パチンコ遊技機1の遊技者側を表,表面,前面,前方で表わし、パチンコ遊技機1を挟んで遊技者と反対側を裏,裏面,後面,後方,奥,背面で示す。まず、図1および図2を参照して実施形態に係るパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るパチンコ遊技機1の正面図であり、図2は、パチンコ遊技機1の背面図である。
パチンコ遊技機1は、図1および図2に示すように、縦長な方形状に枠組み形成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支されかつパチンコ遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる前面枠3と、該前面枠3の前面上部に開閉自在に設けられる前面扉枠(ガラス枠)4と、前面枠3の前面下部に開閉自在に設けられる上皿開閉枠11と、から構成されている。また、前面枠3に設けられる主要構成部としては、上記した前面扉枠4、遊技盤40、下皿27、灰皿ユニット29、操作ハンドル30、機構板140、打球発射装置130がある。前面枠3および前面扉枠4は、遊技枠ともいう。なお、図示はしていないが、パチンコ遊技機1の側方に遊技者に遊技球を貸し出す(球貸しする)ためのカードユニット装置128(図11参照、遊技球等貸出装置接続端子板103に接続する)が付設されるものであってもよい。
前面扉枠4には、後述する遊技盤40の遊技領域41をほぼ透視し得る遊技開口としての円形透視窓5が開設され、該円形透視窓5の裏面から複層ガラス板が装着されるようになっている。この円形透視窓5および複層ガラス板は、いずれも縦長な円形状に形成されるものである。前面扉枠4の周縁には、後方に向かって補強周枠リブ(図示しない)が立設され、さらに、補強周枠リブに沿って補強金具を取付ビスで取り付けることにより、前面扉枠4の強度の向上を図っている。
また、前面扉枠4の前面側には、円形透視窓5の外周に沿って、上部に装飾部材としての上部装飾ユニット22が、左側方に被覆部材としての左装飾ユニット23が、右側方に被覆部材としての右装飾ユニット24が、下部に前面構成部材としての下部装飾ユニット25がそれぞれ設けられている。上部装飾ユニット22の内部に、発光部材としての遊技効果LED13,14a,14cおよび遊技効果ランプ14b,14dが臨むように前面枠3の前面側に備えられ、左装飾ユニット23および右装飾ユニット24の内部に、それぞれ発光部材としての遊技効果ランプ16a,16bおよび遊技効果ランプ17a,17bが臨むように前面枠3の前面側に備えられている。この遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ14b,14d,16a,16b,17a,17bは、遊技の進行に応じた遊技の演出として点灯または点滅させるものであり、特別の遊技状態の発生時や継続時を遊技者に報知するとともに遊技の雰囲気を盛り上げるものである。なお、本実施の形態における特別の遊技状態とは、遊技者にとって有利な特定遊技状態(いわゆる大当り等)、通常状態よりも特定遊技状態となる確率が向上した確率変動状態(いわゆる確変状態等)、各々が識別可能な図柄を変動表示(たとえばスクロール表示)させる変動表示状態(いわゆる変動中等)、通常状態よりも変動表示が行なわれる変動時間が短縮される時間短縮状態等をいう。なお、状態表示および連続作動回数表示器7は、確率変動状態中であるか否か、時間短縮状態であるか否か、および確率変動状態中に大当りした回数を特定可能な態様(たとえば、確率変動状態中であるときは赤色でかつ当該確率変動状態中に連続して大当りが発生した回数分だけ点滅させて所定時間消灯させるサイクルを繰返す態様、時間短縮状態中であるときは青色を点灯させる態様、非確率変動状態中であるときは緑色を点灯させる態様)で制御される。遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ14b,14d,16a,16b,17a,17bは、前面枠3の前面側に備えられるものに限らず、前述した遊技枠に備えられているものであればよく、たとえば前面扉枠4に備えられたものであってもよい。
また、上部装飾ユニット22の左右には、遊技の進行に応じた遊技の演出として効果音(音声なども含む)を発生するスピーカ12a,12bが設けられている。なお、スピーカ12a,12bは、前面枠3に取り付けられており、玉の貸出異常が生じたとき、あるいは玉の貸出時(たとえば、100円相当の玉が払い出される毎)に、その旨を報知する報知音も発生するようにしてもよい。また、左装飾ユニット23の上部右側方に、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球が払い出されたことを報知する遊技関連情報発光部材としての賞球LED10(なお、賞球未払出分がある場合に報知するものでもよい。具体的には、賞球未払出があるときは点灯し、賞球未払出がないときは消灯するなど)が前面扉枠4の前面から視認可能に設けられ、右装飾ユニット24の上部左側方に、払い出すべく賞球が不足したこと(後述する球切れスイッチ157により球切れを検出したとき)を報知する遊技関連情報発光部材としての球切れLED9が前面扉枠4の前面から視認可能に設けられている。この賞球LED10および球切れLED9は、パチンコ遊技機1において行なわれる遊技の演出とは別に遊技に関する情報に関連して発光する遊技関連情報発光部材であり、遊技効果LEDや遊技効果ランプとは別に設けられるものであり、前面枠3の前面側に設けられている。また、下部装飾ユニット25の両側方には、遊技盤40に貼付される証紙を視認するための透視窓18が設けられている。
上記した遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ14b,14d,16a,16b,17a,17bは、それぞれプリント配線基板(図示しない)に実装されて前面枠3の前面側に取り付けられる。なお、遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ16a,16b,17a,17bは、各プリント基板にそれぞれ複数個ずつ実装され、遊技効果ランプ14b,14dは、各プリント基板にそれぞれ1個ずつ実装されている。一方、球切れLED9、賞球LED10は、各プリント基板にそれぞれ複数個ずつ実装されている。
次に、前面扉枠4の透視窓5の下方に位置する上皿開閉枠11に形成された上皿19の構成について説明すると、上皿19は、複数の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することにより構成されている。上皿19の開放側の上方には、玉抜き操作部21が設けられている。この玉抜き操作部21は、押圧操作可能に設けられ、スプリングの付勢力に抗して押圧することにより、上皿19に貯留されていた球を裏面側に形成される玉抜き路(図示しない)および玉抜き穴(図示しない)を流下させて下皿27に誘導するものである。
上記した上皿19について、さらに詳細に説明すると、上皿19は、その上流側に形成される賞球払出口20から払い出された賞球を貯留し、かつ発射位置に球を供給するものである。また、上皿19には、パチンコ遊技機1に隣接して設けられるカードユニット装置128を介して玉を借り受ける際に操作する操作部(残高表示部)が設けられている。この操作部は、上皿19の上面に臨むように設けられている。また、上皿19の右側方には、前面扉枠4を前面枠3に対して施錠しかつ前面枠3を外枠2に対して施錠する施錠装置を操作するためのシリンダー錠26が臨んでいる。
また、前面枠3の下部に取り付けられる下皿27は、前記上皿19から溢れた余剰球を貯留する余剰球貯留皿(余剰球受皿)であり、その下皿27の下方には、玉抜き操作レバー28がスライド可能に取り付けられるようになっている。この玉抜き操作レバー28を操作することにより、下皿27に貯留されていた玉(賞球)を下方に玉抜きして持ち運び可能な球箱に移し替えることができる。また、下皿27の左側には、灰皿ユニット29が設けられ、右側には、操作ハンドル30が設けられている。操作ハンドル30は、後述する打球発射装置130の発射モータの駆動を停止させるための単発発射スイッチおよびタッチリング(タッチセンサ)に接続されるタッチ配線(図示しない)が組み付けられているとともに、弾発力を調節するものである。
パチンコ遊技機1の正面構造は、概ね上記した通りであるが、パチンコ遊技機1にカードユニット装置128が隣接されている場合について説明する。このカードユニット装置128は、前記上皿19の上面に設けられる前述した球貸スイッチや返却スイッチ等の操作部を操作することにより作動されるものである。しかして、カードユニット装置128の表面側には、使用可能状態であるか否かを表示する使用可能表示器(図示しない)と、当該カードユニット装置128がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応しているか否かを表示する連結台方向表示器(図示しない)と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入口(図示しない)とが設けられている。そして、このように構成されるカードユニット装置128は、独自の制御回路によって制御されるものであるが、カードユニット配線を介して、後述する払出制御基板98に接続されている。なお、カードユニット装置128をパチンコ遊技機1に内蔵してもよいし、カードユニット装置128を付設せず、カードによる球貸し機能を有しない弾球遊技機でもよい。また、本実施形態においては、遊技者に玉を貸し出す(球貸しする)ためのユニット装置としてカードユニット装置128を例示したが、たとえば、紙幣等を挿入し得るユニット装置であってもよい。
一方、パチンコ遊技機1の前面枠3の裏面には、図2に示すように、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球を払い出すための各種の機構を装備した機構板140が設けられるとともに、前記操作ハンドル30に対応する位置に発射モータ601および打球槌(図示しない)を有する打球発射装置130が固着され、打球発射装置130の側方に機構板140の余剰玉通路を流下する賞球を前記下皿27に誘導する接続樋392が固着されている。
また、前面枠3の裏面には、ほぼ正方形状に構成される遊技盤40を収容するために段差状に形成された遊技盤収納枠部が設けられている(図示しない)。また、遊技盤収納枠部の左側方および右側方各々に2箇所ずつに、当該遊技盤収納枠部に収容された遊技盤40の裏面を押圧固定するための遊技盤係止レバー366が取り付けられている。なお、遊技盤係止レバー366の取付位置は、このような位置に限られるものではなく、適宜箇所に設けられるものであればよい。なお、図2では、遊技盤40が取り付けられていない状態を示しているが、遊技盤40を遊技盤係止レバー366によって収容固定した状態においては、その裏面から機構板140により被覆されることとなる。遊技盤40の裏面については、図3を用いて後述する。
また、外枠2に対する前面枠3の開放側裏面には、外枠2の掛止片に対する前面枠3の施錠および前面枠3に対する前面扉枠4の施錠を行なう金属製の施錠装置129が設けられている。
機構板140は、前面枠3の裏面側に一体的に形成される遊技盤収納枠部の一側側面上下において開閉自在に軸支され、また、遊技盤収納枠部の適宜位置に植立される機構板固定用突起を、機構板140に設けられる機構板係止用部材167の貫通孔に通して、当該機構板係止用部材167をスライドさせることにより、機構板140を閉じた状態で保持することができるようになっている。このように、本実施の形態においては、機構板係止用部材167を設けてスライド式を採用したため、機構板係止用部材167が外枠2の内壁に接触することがない。これにより、たとえば、機構板係止レバーを設けたレバー式を採用した従来のものと比較し、機構板140を閉じるときに、機構板係止用部材167が破損する不都合を未然に防止することができる。なお、機構板140は、前面枠3に対して固定されて開閉できないものであってもよい。
機構板140の上部構成部としては、多量の玉を貯留する賞球タンク147と、該賞球タンク147から供給される玉を誘導する誘導通路148aと、誘導通路148aにより誘導された玉の誘導方向を左右方向から上下方向へ転換するカーブレール部148bと、誘導された玉を払出す玉払出装置154とが設けられている。また、玉払出装置154の下方には、遊技球等貸出装置接続端子板ボックス103aが取り付けられている。
また、機構板140には、カーブレール部148bの上方に設けられた後述する枠用外部端子板102が設けられている。また、賞球タンク147の左上部および枠用外部端子板102の右上部の機構板140の裏面には、それぞれ、第1ドア開放スイッチ111と、第2ドア開放スイッチ112とが設けられている。本実施の形態における第1ドア開放スイッチ111は、前面扉枠4と前面枠3とが開放したこと、および、機構板140と前面枠3とが開放したことを検出する。第2ドア開放スイッチ112は、前面枠3と外枠2とが開放したことを検出する。このように、第1ドア開放スイッチ111および第2ドア開放スイッチ112が備えられているため、外枠2,前面枠3および前面扉枠4の開放状態を検出することができる。
機構板140の下部構成部としては、背面から見てその右側部分に払出制御基板98を収容する払出制御基板ボックス123が取り付けられるとともに、その下方に後述するプラ枠中継基板108が取り付けられ、背面から見てその左側部分に後述する電源基板97を収容する電源基板ボックス122が取り付けられている。払出制御基板ボックス123は、払出制御基板ボックスベースに払出制御基板ボックスカバーを被せて、左に設けられたカシメ部にカシメビスを差し込み螺着し、その上からカシメキャップで封止することにより、カシメ部を切断しない限り、開封できないように構成されている(いずれも図示しない)。これにより、カシメ部が切断されているか否かにより、払出制御基板ボックス123が開封されたか否かを容易に判断することができる。
払出制御基板ボックス123が取り付けられる下部構成部の前面側(遊技盤40と対面する機構板140の内側)には、入賞球を誘導する入賞球誘導通路(図示しない)とアウト球を誘導するアウト玉通路(図示しない)とが形成されている。
電源基板ボックス122は、内部に複数の電圧の異なる電源を生成する電源基板97を収容するものである。電源基板97には、パチンコ遊技機1全体の電源をON・OFFするための電源スイッチ、パチンコ遊技機1のすべての動作をクリアするためのクリアスイッチおよび管ヒューズ等が実装されている。
また、電源基板97は、電源コード117が接続される電源コネクタが実装されている。電源コネクタに接続される電源コード117は、前記枠用外部端子板102の側方に形成される配線通し開口から機構板140の前面側に形成される配線通しに沿って左側板143側を通って機構板140の下部まで引き通されて電源コネクタに接続される。電源コード117によって供給される電圧は、AC24Vの電圧であり、電源基板97で生成される複数の電圧は、DC30V、DC21V、DC12V、DC5Vの4種類である。ただし、他の基板に対してAC24Vも供給する。また、電源基板97は、主基板120および払出制御基板98の各CPUに駆動電源が供給されていない間、各基板120,98のRAMの記憶内容をバックアップ(保持)するために各基板120,98にバックアップ電源を供給するようになっている。なお、電源基板97から電源断信号が出力されることによって主基板120は、バックアップをするための処理を行なうようになっている。なお、払出制御基板98にもバックアップする処理を行なってもよい。
また、前面枠3の背面から見て左上部分に、所定の基板から外した配線等を保持するための保持部材169が取り付けられている。保持部材169は、針金のように自由自在に形を変形させることができる金属の表面をビニールで被覆されている。保持部材169の一方端は、取付ビスにより前面枠3の後面に取り付けられており、他端を保持対象の配線に巻き付けるようにして、当該保持対象の配線を保持することができるように構成されている。
以上で、パチンコ遊技機1の全体の概略構成を説明したが、以下、パチンコ遊技機1を構成する要素のうち、遊技盤40の表面および裏面の詳細な構成について説明する。
まず、図1を参照して、遊技盤40は、前述した遊技盤収納枠部に収容固定されるべく、ほぼ正方形状の合板により形成されている。遊技盤40の前面側には、円形状の遊技領域41が形成される。遊技盤40のほぼ中央には、遊技盤開口部(図示しない)が設けられている。遊技盤開口部には、表示領域80を形成するための開口84を有する装飾部材66が取り付けられている。遊技者は、装飾部材66の開口84を介して、遊技盤40の裏面側に取り付けられた後述の液晶表示装置44bを視認することができる。また、遊技盤40の表面には、ステンレス鋼板を円弧状に形成した誘導レール42が取り付けられている。これにより、打球発射装置130から発射された金属製の玉は、該誘導レール42により円形状の遊技領域41内に導かれる。
遊技領域41には、特別図柄表示装置44a、液晶表示装置44b、特別可変入賞球装置48、普通可変入賞球装置58、普通図柄表示装置63、および状態表示および連続作動回数表示器7等が視認可能に設けられるとともに、単に打球を入賞とする入賞口、打球の流下方向,速度を変化せしめる風車または多数の障害釘(図示しない)が設けられ、また、遊技領域41の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない打球が取り込まれるアウト口69が設けられている。
遊技領域41の構成をより詳細に説明すると、液晶表示装置44bの左側方には、ゲートスイッチ62が内蔵された通過ゲート61が設けられている。このゲートスイッチ62は、該ゲートスイッチ62内を通過する打球を検出すると、その検出信号に基づいて通過ゲート61の下方に備えられた普通図柄表示装置63で普通図柄を変動表示(具体的には左右2箇所のLEDを交互に点灯させる)して表示結果を導出する(いずれか一方を点灯させる)。そして、たとえば、普通図柄表示装置63で左側のLEDが点灯した場合には、普通図柄表示装置63がはずれの表示結果を導出したことになる。一方、普通図柄表示装置63で右側のLEDが点灯した場合には、普通図柄表示装置63が当りの表示結果を導出したことになり、普通可変入賞球装置58が所定時間開放される。また、普通図柄表示装置63の変動時間は、特別図柄表示装置44aにおける大当り図柄の出現確率が高くなる確率変動状態のときに相対的に短く(たとえば、3〜5秒)、確率変動状態のときと比較し特別図柄表示装置44aにおける大当り図柄の出現確率が低くなる通常遊技状態のときに相対的に長く(たとえば、30秒)設定されている。
また、普通図柄表示装置63の下方には、普通図柄表示装置63の変動表示中にゲートスイッチ62を通過した打球数を記憶表示する普通図柄始動記憶LED64(最高4個まで記憶表示する)が設けられている。この普通図柄始動記憶LED64は、4個のLEDから構成されている。
また、装飾部材66内の右上方に搭載されている特別図柄始動記憶LED46は、特別図柄の変動動作中に後述する第1始動口スイッチ60aまたは第2始動口スイッチ60bによって検出された球数を記憶表示する(最高4個まで記憶表示する)。この特別図柄始動記憶LED46は、4個のLEDから構成されている。なお、特別図柄始動記憶LED46においては、始動記憶数の上限値を一定の4個としているが、これに限らず、予め定めた所定条件の成立に伴って始動記憶数の上限値を変更可能(たとえば、確変大当りした場合には、20個に増加する等)に構成してもよい。
普通可変入賞球装置58は、遊技領域41のほぼ中央に視認可能に配置される液晶表示装置44bと、アウト口69の上方に配置される特別可変入賞球装置48との間に配置され、ソレノイド59によって開閉片が開閉駆動される電動チューリップタイプの可変入賞球装置である。そして、普通可変入賞球装置58には、第1始動口スイッチ60aおよび第2始動口スイッチ60bが内蔵されている。
第1始動口スイッチ60aは、普通可変入賞球装置58の上部に設けられている第1始動口58aから受け入れた入賞球を検出するようになっている。一方、第2始動口スイッチ60bは、ソレノイド59によって開閉片が開放中であるときに第2始動口58bから受け入れた入賞球を検出するようになっている。しかして、打球が第1始動口スイッチ60aまたは第2始動口スイッチ60bによって検出されると特別図柄表示装置44aにおいて特別図柄が変動開始し、液晶表示装置44bにおいて遊技の進行に応じた遊技の演出として飾り図柄が変動開始する等の画像による演出が開始される。このように、第1始動口スイッチ60aおよび第2始動口スイッチ60bは、特別図柄表示装置44aにおいて変動表示をさせるための始動機能を兼用している。なお、普通可変入賞球装置58の開放時間は、通常遊技状態のときに相対的に短く(たとえば、0.5秒)、確率変動状態のときに相対的に長く(たとえば、2秒)設定されている。また、普通可変入賞球装置58が開放していない場合でも、普通可変入賞球装置58の上部に設けられている第1始動口58aから打球を受け入れるようになっている。
装飾部材66内の右上方に搭載されている特別図柄表示装置44aは、「0」〜「9」の特別図柄を変動表示する7セグメントLEDを備えた表示器である。そして、特別図柄表示装置44aの変動停止時における特別図柄が予め定めた大当り図柄(たとえば、「3」,「7」)である場合に、所定の遊技価値の付与として特定遊技状態(以下、大当りという)を発生して、特別可変入賞球装置48を特定態様で開閉駆動するものである。ただし、大当り図柄の一部(たとえば、「7」)は、確率変動図柄(以下、確変図柄ともいう)として設定され、この確率変動図柄で大当りとなったときには、その大当り終了後における前記普通図柄表示装置63での普通図柄の変動時間の短縮や当り(当りの点灯)の出現確率や特別図柄表示装置44aにおける大当り図柄の出現確率が高くなる確率変動状態となるように設定されている。
装飾部材66内のほぼ中央に配置されている液晶表示装置44bは、「0」〜「9」の飾り図柄を左・中・右において個々に変動表示する変動表示領域を備えた表示領域80が形成された液晶タイプの表示器である。液晶表示装置44bで変動表示される飾り図柄とは、特別図柄表示装置44aにおける特別図柄の変動表示の装飾効果を高めるために特別図柄の変動表示と所定の関係を有して変動表示される装飾的な意味合いがある図柄をいう。所定の関係には、たとえば、特別図柄の変動表示が開始されたときに飾り図柄の変動表示が開始される関係や、特別図柄の変動表示が終了し表示結果が表示されたときに飾り図柄の変動表示が終了し表示結果が表示される関係等が含まれる。特別図柄表示装置44aの表示結果が大当り図柄の場合には、液晶表示装置44bの表示結果も大当りが発生する予め定めた大当り図柄の組合せ(たとえば、同一の図柄が当りラインのいずれかに揃った場合)となるように制御され、両表示結果の整合性が保たれるように制御される。
大当りとなったときに駆動制御される特別可変入賞球装置48は、ソレノイド65によって開閉駆動される開閉板49を有し、その開閉板49に受け入れられた打球を検出する入賞個数検出器52が設けられている。しかして、大当りとなった場合には、一定時間(たとえば、28秒)が経過するまで、またはその一定時間内に所定個数(たとえば、10個)の入賞球が入賞するまで、開閉板25を開放する開放サイクルを所定回数(たとえば、15回)繰り返すことができるようになっている。
なお、本発明の大当りは、上記に限らず以下に示す(1)〜(5)の制御のうちいずれか1つの制御又は組合せた制御を実行する状態であればよい。
(1) 打球の入賞を容易にする第一の状態と、打球が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一の状態にする制御
(2) 特定の入賞又は通過領域での打球の検出を介在させ、打球の入賞を容易にする
第一の状態と、打球が入賞できない又は入賞し難い第二の状態と、に変化可能な可変入賞球装置に対して所定時間連続的又は間欠的に第一の状態にする制御
(3) 打球の入賞に関わらず所定数の景品球を直接排出する制御
(4) 有価価値を有する記憶媒体(カードやレシート等)に対して有価数を加算する制御
(5) 得点があることに基づいて遊技可能なパチンコ遊技機に対して得点を付与する制御
また、特別可変入賞球装置48の左右には、入賞球検出器56a,56bを内蔵する通常入賞口54a,54bが設けられ、該通常入賞口54aの左上方には、入賞球検出器55a,55bを内蔵する通常入賞口53a,53bが設けられている。
上記したように、打球が入賞するすべての入賞口および入賞装置には、入賞球を検出する入賞球検出器としての各スイッチ52,55a,55b,56a,56b,60a,60bが設けられているが、これは、これらの検出信号に基づいて所定個数の賞球を払い出すために使用されるものである。なお、入賞球または進入球を検出するが、賞球を払い出さないスイッチ62も設けられている。また、遊技盤40(装飾部材66を含む)には、装飾効果を高めるための装飾LEDあるいは装飾ランプが複数設けられている。
次に、遊技盤40の裏面の構成について図3〜図7を参照して説明する。図3は、遊技盤40の拡大背面図である。図4は、遊技盤40に取り付けられる裏パック81aおよび入賞球誘導カバー体82を説明するための斜視図である。図5は、裏パック81aに取り付けられる液晶ボックス81bおよび演出制御基板ボックス125と、入賞球誘導カバー体82に取り付けられる主基板ボックス136とを説明するための斜視図である。図6は、液晶ボックス81bの構造および液晶ボックス81bに取り付けられる枠ランプ中継基板カバー体99a、インバータ基板ボックス88a、およびスケーラ基板ボックス91aを説明するための斜視図である。図7は、液晶ボックス81bに枠ランプ中継基板カバー体99a、インバータ基板ボックス88a、およびスケーラ基板ボックス91aが一体的に取り付けられた状態を説明するための斜視図である。
まず、図3を参照して、遊技盤40の裏面には、その中央部分に裏パック81aが、下方部分に入賞球誘導カバー体82が、各々取り付けられている。裏パック81aは、液晶表示装置44b等の後述する複数の部材を遊技盤40の裏面に取り付けるための部材である。入賞球誘導カバー体82は、主基板120を収容する主基板ボックス136等を遊技盤40の裏面に取り付けるための部材である。主基板120には、各種スイッチからの入力信号に基づき特別図柄表示装置44aおよび普通図柄表示装置63における変動表示、特別可変入賞球装置48および普通可変入賞球装置58の開閉等を制御するとともに情報信号を出力する遊技制御用マイクロコンピュータが搭載されている。
ここで、図4を参照して裏パック81aおよび入賞球誘導カバー体82について説明する。裏パック81aおよび入賞球誘導カバー体82は、各々、遊技盤40の裏面側において取付ビスにより組み付けられる。
裏パック81aの中央には、液晶表示装置44bの表示部を臨ませるための開口45が形成されている。裏パック81aの開口45は、遊技盤40に対して予め定められた位置に取り付けられた際に、前述した表示領域80を形成する装飾部材66の壁面が入り込むように構成されている。これにより、遊技者は、前述したように、装飾部材66の開口84を介して、裏パック81aの後面側に配置される液晶表示装置44bを視認することができる。
裏パック81aの右上方には、盤用外部端子板収容ボックス383が一体的に形成されている。盤用外部端子板収容ボックス383内には、盤用外部端子板96が収容して取り付けられている。この盤用外部端子板96は、パチンコ遊技機1の営業管理上必要な遊技情報(たとえば、大当り遊技状態中である旨を報知する大当り1情報、確率変動図柄で大当り遊技状態となり、その大当り状態中およびその大当りによる確率変動中である旨を報知する大当り2情報(大当り中と確率変動中に出力され続ける信号)、確率変動図柄による大当り状態終了後の確率変動中である旨を報知する確率変動情報、始動球検出器をONした打球の数を報知する始動口情報、特別変動表示装置の変動動作回数を報知する図柄確定回数1情報、普通変動表示装置の変動動作回数を報知する図柄確定回数2情報、および普通可変入賞球装置の開閉回数を報知する役物回数2情報等)を遊技場に設置される管理コンピュータに出力するための外部接続端子(図示しない)を有し、これらの情報が主基板120から与えられるようになっている。さらに、どの図柄で大当りしたか、どの図柄で停止したか等の情報を出力するようにしてもよい。
裏パック81aには、図5に示すように液晶表示装置44bの後面を被覆するための液晶ボックス81bが、取付ビスにより取り付けられるように構成されている。液晶ボックス81bは、液晶表示装置44bの後面を被覆するとともに、当該液晶表示装置44bを遊技盤40に取り付けるための部材である。
ここで、図6を参照して、液晶ボックス81bの構造および液晶ボックス81bに取り付けられる枠ランプ中継基板カバー体99a、インバータ基板ボックス88a、およびスケーラ基板ボックス91aを説明する。
液晶ボックス81bは、液晶表示装置44bを取付可能に構成されるとともに、液晶表示装置44bの後面側を被覆するように構成されている。本実施の形態における液晶表示装置44bは、液晶ボックス81bに取り付け、該液晶ボックス81bを裏パック81aに取り付けることにより、開口45を介して遊技者が表示部を視認可能な状態で固定される。しかし、このようなものに限らず、液晶表示装置44bは、裏パック81aに取り付けることにより、液晶ボックス81bが裏パック81aに取り付けられているか否かに関わらず、開口45を介して遊技者が表示部を視認可能な状態で固定されるものであってもよい。
液晶ボックス81bの後面には、凹凸面が形成されており、上方の凹面に枠ランプ中継基板99を取り付けるための枠ランプ中継取付部99bが形成されている。
また、中央の左右側方の凸面には、演出制御基板ボックス125を取り付けるための第1演出制御基板ボックス取付部126aおよび第2演出制御基板ボックス取付部126bが形成されている。第1演出制御基板ボックス取付部126aと第2演出制御基板ボックス取付部126bとの間に挟まれた凹面には、スケーラ基板91を収容するスケーラ基板ボックス91aを取り付けるためのスケーラ基板ボックス取付部91bが形成されている。すなわち、第1演出制御基板ボックス取付部126aおよび第2演出制御基板ボックス取付部126bは、スケーラ基板ボックス取付部91bを間に挟む位置に形成されている。さらに、下方の凹面には、インバータ基板88を収容するインバータ基板ボックス88aを取り付けるためのインバータ基板ボックス取付部88bが形成されている。なお、凹面とは、周囲(凸面)よりも低く落ち込ませた面をいう。
枠ランプ中継基板99は、電源基板97で生成された各種遊技効果LEDランプおよびスピーカ12a,12bを駆動させるための電源であって後述する周辺電源中継基板47および音声枠ランプ基板92を介して供給される電源を、前面枠3に取り付けられている前板中継基板100(図11参照)に中継するための基板である。スケーラ基板91は、演出制御基板90からインバータ基板88へ送信される信号を中継するとともに、演出制御基板90からの情報信号の種類に応じて液晶表示装置44bの表示部に表示させる画像の拡大および縮小させるためのマイクロコンピュータを搭載した基板である。インバータ基板88は、スケーラ基板91からの情報信号の種類に応じて、液晶表示装置44bに備えられたバックライトを制御することにより、輝度を調整するための基板である。
枠ランプ中継基板99は、液晶ボックス81bの上方において枠ランプ中継基板99を被覆して収容するための枠ランプ中継基板カバー体99aにより、枠ランプ中継取付部99bに取り付けられる。図6に示すように、枠ランプ中継基板カバー体99aの左右側方には、係合片900、901が形成されており、下方には、突起部902、903が形成されている。一方、枠ランプ中継取付部99bには、枠ランプ中継基板カバー体99aの係合片900、901が係合するスライド穴904、905が形成されており、係合片900、901をスライド穴904、905に係合させた状態で枠ランプ中継基板カバー体99aを下方向にスライドさせたときに枠ランプ中継基板カバー体99aの突起部902、903が挿通する挿通穴906、907が形成されており、さらに枠ランプ中継基板カバー体99aの突起部902、903が挿通穴906、907に挿通されたときに枠ランプ中継基板カバー体99aの上面を係止する係止片908が形成されている。このため、枠ランプ中継基板99を収容させた枠ランプ中継基板カバー体99aの係合片900、901を枠ランプ中継取付部99bのスライド穴904、905に挿入させた後、枠ランプ中継基板カバー体99aを下方にスライドさせて突起部902、903を挿通穴906、907に挿通させることにより、枠ランプ中継基板カバー体99aの上面が係止片908により係止され、枠ランプ中継基板99を枠ランプ中継取付部99bに取り付けることができる。係止片908を撓ませて、枠ランプ中継基板カバー体99aを上方にスライドさせることにより、取り外すことができる。
枠ランプ中継取付部99bには、さらに、液晶表示装置44bからの配線を通す通し穴70が設けられている。また、枠ランプ中継基板カバー体99aの突起部903の左側は、通し穴70からの配線をスケーラ基板ボックス取付部91b側へ通すことができるように形成されている。これにより、枠ランプ中継基板カバー体99aを枠ランプ中継取付部99bに取り付けたままの状態で、通し穴70からの配線を枠ランプ中継基板カバー体99aの外部に配置される基板等に接続することができる。図7に示すように、通し穴70からの配線は、スケーラ基板91に接続される。
また、枠ランプ中継基板カバー体99aには、枠ランプ中継基板99に設けられている接続用のコネクタを臨ませる開口909が形成されている。このため、枠ランプ中継基板カバー体99aを枠ランプ中継取付部99bに取り付けたままの状態で、枠ランプ中継基板99に設けられている基板側コネクタに挿された配線の配線側コネクタ(図7参照)を抜くことができる。
さらに、枠ランプ中継基板カバー体99aは、枠ランプ中継基板99以外の基板を収容するためのスペースが、枠ランプ中継基板99が収容される右側に予め設けられている。また、当該スペースに収容する基板に設けられている接続用のコネクタを望ませるための開口71が形成されている。これにより、将来的に基板が増加される場合であっても、スムーズに対応することができる。
次に、図5に示すスケーラ基板ボックス91aは、スケーラ基板ボックス取付部91bに取り付けるための主体と、該主体に組み付けることによりスケーラ基板91を被覆して収容する蓋体とから構成されている。
スケーラ基板ボックス91aの主体には、係合片910、911、912、913が形成されている。一方、スケーラ基板ボックス取付部91bには、スケーラ基板ボックス91aの係合片910、911、912、913が係合するスライド穴914、915、916、917が形成されており、さらにスケーラ基板ボックス91aをスライドさせたときにスケーラ基板ボックス91aの主体の底面に形成されている係止溝に係止する係止片918が形成されている。このため、スケーラ基板91を収容させたスケーラ基板ボックス91aの係合片910、911、912、913をスケーラ基板ボックス取付部91bのスライド穴914、915、916、917に挿入させた後、スケーラ基板ボックス91aを左方にスライドさせることにより、スケーラ基板ボックス91aの主体の底面に形成された係止溝が係止片918により係止され、スケーラ基板ボックス91aをスケーラ基板ボックス取付部91bに取り付けることができる。なお、係止片918の右端を押圧することにより撓ませて、スケーラ基板ボックス取付部91bを右方にスライドさせることにより、取り外すことができる。
インバータ基板ボックス88aは、インバータ基板ボックス取付部88bに取り付けるための主体と、該主体に組み付けることによりインバータ基板88を被覆して収容する蓋体とから構成されている。
インバータ基板ボックス88aの主体には、突起部920、921が形成されている。一方、インバータ基板ボックス取付部88bには、インバータ基板ボックス88aの突起部920を嵌め込む嵌め込み部922と、インバータ基板ボックス88aの突起部920を嵌め込み部922に嵌め込んだ状態でインバータ基板ボックス88aを押し込ませることによりインバータ基板ボックス88aの突起部921の上面を係止する係止片923とが形成されている。このため、インバータ基板ボックス88aの突起部920を嵌め込み部922に嵌め込んだ状態でインバータ基板ボックス88aを押し込ませることにより、インバータ基板ボックス88aが係止片923により係止され、インバータ基板ボックス88aをインバータ基板ボックス取付部88bに取り付けることができる。なお、係止片923を撓ませることにより、係止片923による係止が解除されて、インバータ基板ボックス88aを取り外すことができる。
なお、インバータ基板88には、輝度のレベルを調整するためのレベル調整スイッチ88cが搭載されている。また、インバータ基板ボックス88aには、当該ボックスに収容されているインバータ基板88のレベル調整スイッチ88cが操作可能となるように、当該レベル調整スイッチ88cの操作部用穴が形成されている。
以上のようにして、液晶ボックス81bに枠ランプ中継基板カバー体99a、インバータ基板ボックス88a、およびスケーラ基板ボックス91aが取り付けられると、図7に示す状態になる。本実施の形態においては、枠ランプ中継基板カバー体99a、インバータ基板ボックス88a、およびスケーラ基板ボックス91aが一体的に取り付けられた液晶ボックス81bに、さらに図5に示すように演出制御基板ボックス125が取り付けられる。
ここで、図5および図6を参照して、演出制御基板ボックス125の構造を説明する。演出制御基板ボックス125は、液晶ボックス81bの第1演出制御基板ボックス取付部126aおよび第2演出制御基板ボックス取付部126bに取り付けるための主体と、該主体に組み付けることにより、図11を用いて後述するランプドライバ基板93と、音声枠ランプ基板92と、演出制御基板90とを被覆して収容する蓋体とから構成されている。なお、演出制御基板90には、液晶表示装置44bにおける飾り図柄の変動表示を制御するための演出制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、音声枠ランプ基板92には、主基板120からの情報信号の種類に応じて、遊技効果LED13,14a,14c、遊技効果ランプ14b,14d,16a,16b,17a,17bの点灯または点滅、およびスピーカ12a,12bからの効果音を制御するための音声枠ランプ制御用マイクロコンピュータが搭載されている。音声枠ランプ基板92は、遊技盤40に設けられる装飾ランプ、装飾LED、および前面枠3に設けられる遊技効果LEDや遊技効果ランプ、スピーカ12a,12b等を主基板120からの情報信号に応じて一括して駆動制御するものである。また、音声枠ランプ基板92には、音量を切り替える音量切替スイッチが設けられている。演出制御基板90は、液晶表示装置44bの変動表示動作を主基板120からの情報信号の種類に応じて駆動制御するものであり、音声枠ランプ基板92との情報信号のやり取りを行なうものである。ランプドライバ基板93は、遊技盤40に設けられる装飾ランプおよび装飾LEDの点灯状態を制御するための後述するランプ中継基板89と音声枠ランプ基板92との接続を中継するものである。
演出制御基板ボックス125の主体には、図5に示すように係合片930、931、932、933が形成されている。一方、第1演出制御基板ボックス取付部126aには、演出制御基板ボックス125の係合片930、931が係合するスライド穴934、935が形成されている。また、第2演出制御基板ボックス取付部126bには、演出制御基板ボックス125の係合片932、933が係合するスライド穴936、937が形成され、さらに演出制御基板ボックス125を所定位置までスライドさせたときに演出制御基板ボックス125の左側面を係止する係止片938が形成されている。このため、演出制御基板ボックス125の係合片930、931、932、933をスライド穴934、935、936、937に挿入させた後、演出制御基板ボックス125を右方にスライドさせることにより、演出制御基板ボックス125の左側面が係止片938により係止され、演出制御基板ボックス125を第1演出制御基板ボックス取付部126aおよび第2演出制御基板ボックス取付部126bに取り付けることができる。なお、係止片938を撓ませて、演出制御基板ボックス125を左方にスライドさせることにより、取り外すことができる。
また、演出制御基板ボックス125の蓋体には、凹部が形成されている。凹部には電源中継基板47と周辺コマンド中継基板57とが収容され、その上からカバー部材125bが取り付けられている。なお、カバー部材125bを取り付けたときには、当該カバー部材125bの面と演出制御基板ボックス125の蓋体の面とが揃うように形成されている。周辺電源中継基板47は、音声枠ランプ基板92へ供給する電力を中継するものである。周辺コマンド中継基板57は、演出制御基板90へ出力する情報信号を中継するものである。
以上、図3で示した裏パック81aに組み付けられる構成について説明したように、本実施の形態における液晶ボックス81bの後面側には、複数の基板が積層して取り付けられている。ここで、図3で示すVIII−VIII断面における基板の積層状態をまとめて説明する。図8は、図3に示すVIII−VIII断面を説明するための概略断面図である。
図8に示すように、遊技盤40の後面側には、裏パック81aが取付ビスで取り付けられている。また、裏パック81aの後面側には、液晶表示装置44bが取り付けられた液晶ボックス81bが取付ビスで取り付けられている。さらに、液晶ボックス81bの後面側には、凹面にスケーラ基板ボックス91aが取り付けられ、凸面に演出制御基板ボックス125が取り付けられている。これにより、スケーラ基板ボックス91aに収容されているスケーラ基板91と、演出制御基板ボックス125に収容されているランプドライバ基板93と音声枠ランプ基板92と演出制御基板90とをパチンコ遊技機1の奥行き方向に積層させて、液晶ボックス81bの後面側に取り付けることができる。
また、演出制御基板ボックス125の凹部には、電源中継基板47と周辺コマンド中継基板57とが収容されている。これにより、スケーラ基板91、ランプドライバ基板93、音声枠ランプ基板92、および演出制御基板90に加えて、電源中継基板47と周辺コマンド中継基板57とをパチンコ遊技機1の奥行き方向に積層させて、液晶ボックス81bの後面側に取り付けることができる。
次に、図3で示した入賞球誘導カバー体82に組み付けられる構成等について説明する。図3を参照して、入賞球誘導カバー体82は、箱型形状のカバー部材であり、遊技盤40の裏面と入賞球誘導カバー体82との間に設けられている特別可変入賞球装置48、普通可変入賞球装置58、および各種基板等をカバーする。入賞球誘導カバー体82の後面の中央部分には、開口83が形成されており、当該開口83から、遊技盤40の裏面と入賞球誘導カバー体82との間に設けられた特別可変入賞球装置48、普通可変入賞球装置58、および各種基板等のメンテナンスを行なうことができるように構成されている。
また、入賞球誘導カバー体82の後面には、左方において主基板ボックス136を回動自在に支持するための軸穴が形成された支持部82aが、右方において支持部82aにより支持される主基板ボックス136の回動を固定するための固定部82bが形成されている。
ここで、図3および図5を参照して主基板ボックス136を説明する。主基板ボックス136は、入賞球誘導カバー体82の後面に取り付けるための主体と、該主体に組み付けられることにより主基板120を被覆して収容する蓋体とから構成されている。
主基板ボックス136の主体には、図5に示すように支持部82aの穴に挿通される軸棒が形成された取付部940が形成され、固定部82bにより固定される固定片941が形成されている。主基板ボックス136は、取付部940の軸棒を入賞球誘導カバー体82に形成されている支持部82aの穴に挿通することにより、回動自在に支持される。また、主基板ボックス136は、固定片941を入賞球誘導カバー体82に形成されている固定部82bにより固定することにより回動が固定された状態で、入賞球誘導カバー体82の後面に取り付けられる。なお、固定部82bによる固定を解除することにより、主基板ボックス136を背面側に開くことができる。このように構成したため、特別可変入賞球装置48や普通可変入賞球装置58等のメンテナンスを行ないやすくすることができる。本実施の形態においては、主基板120が、遊技盤40に取り付けられているため、新しい遊技盤に取り替えるときに、遊技盤自体を取り替えることにより、併せて主基板120を取り替えることができる。
また、主基板ボックス136は、図3に示すように、前述した主体および蓋体と、主体に蓋体を固く密着させるカシメビス136cと、カシメキャップ136dとから構成されている。主基板ボックス136は、主基板ボックスベース136aに主基板ボックスカバー136bを被せて、左右に設けられたカシメ部136eにカシメビス136cを差し込み螺着し、その上からカシメキャップ136dで封止することにより、カシメ部136eを切断しない限り、開封できないように構成されている。これにより、カシメ部136eが切断されているか否かにより、主基板ボックス136が開封されたか否かを容易に判断することができる。
以上、図3で示した裏パック81aおよび入賞球誘導カバー体82に組み付けられる構成について説明したが、遊技盤40の裏面には、上述した基板等以外にも各種基板が取り付けられている。
たとえば、遊技盤40の裏面に取り付けられる各種基板には、特別図柄および特別図柄記憶基板85、普通図柄および普通図柄記憶基板86、状態表示および連続作動回数表示基板87、図柄中継基板84、ランプ中継基板89、スイッチ中継基板95、および、装飾効果を高めるための装飾LEDあるいは装飾ランプが実装された複数の基板が含まれる(図11参照)。
特別図柄および特別図柄記憶基板85は、主基板120からの情報信号に応じて、特別図柄表示装置44aの表示状態と、特別図柄始動記憶LED46を制御するためのものである。普通図柄および普通図柄記憶基板86は、主基板120からの情報信号に応じて、普通図柄表示装置63の表示状態と、普通図柄始動記憶LED64を制御するためのものである。
図柄中継基板84は、主基板120から特別図柄および特別図柄記憶基板85、普通図柄および普通図柄記憶基板86へ送信される信号を中継する。ランプ中継基板89は、ランプドライバ基板93から装飾LEDあるいは装飾ランプが実装された複数の基板へ送信される信号を中継する。
スイッチ中継基板95は、前述したように、遊技盤40に設けられる各スイッチ52,55a,55b,56a,56b,62および各ソレノイド59,65と主基板120との接続を中継するものである。
次に、液晶ボックス81bの凹面に取り付けられるスケーラ基板91に実装されている基板側コネクタについて説明する。スケーラ基板91に実装されている基板側コネクタの一例として、図7で示すIX−IX断面を説明する。図9は、図7で示すIX−IX断面を説明するための概略断面図である。図9においては、スケーラ基板91と、スケーラ基板91に実装されている基板側コネクタ76と、基板側コネクタ76に接続される配線側コネクタ77と、配線側コネクタ77に接続されている配線78とが示されている。そして、図9(a)は、配線側コネクタ77を基板側コネクタ76に挿した状態を示している。図9(b)は、基板側コネクタ76から配線側コネクタ77を抜いた状態を示している。配線側コネクタ77は、基板側コネクタ76に対して配線側コネクタ77をスケーラ基板91の面に沿って左方向に引っ張ることにより、基板側コネクタ76から抜けた状態になる。また、配線側コネクタ77が抜けた状態から、基板側コネクタ76に対して配線側コネクタ77をスケーラ基板91の面に沿って右方向に押し込むことにより、基板側コネクタ76に挿した状態になる。このように、基板側コネクタ76は、配線側コネクタ77を抜き挿しする方向がスケーラ基板91の面に沿った方向となるように、スケーラ基板91に実装されている。
次に、前面枠3の背面から見て左上部分に取り付けられる保持部材169について説明する。図10は、保持部材および保持対象の配線を説明するための概略図である。本実施の形態における保持対象の配線としては、図10に示すように、前述した枠ランプ中継基板99の基板側コネクタ72に接続される配線側コネクタ75および当該配線側コネクタ75に接続されている配線74を一例として説明する。なお、配線74の他端側は、前面枠3の前面に取り付けられる前板中継基板100に接続されている。
図10(a)に示すように、前面枠3の後面側に保持部材169が取り付けられており、その右側方に前面枠3を前後方向に貫通した貫通孔73が形成されている。貫通孔73から通された配線74の配線側コネクタ75は、遊技盤係止レバー366により固定される遊技盤40の後面に取り付けられる枠ランプ中継基板99に実装されている基板側コネクタ72に挿されて接続される。
図10(b)は、たとえば遊技盤40の交換等、遊技盤係止レバー366による固定が解除されて、遊技盤40が前面枠3から取り外された状態を示している。遊技盤40を前面枠3から取り外す際には、まず、遊技盤40の後面に取り付けられる枠ランプ中継基板99に実装されている基板側コネクタ72から配線側コネクタ75が抜かれる。次に、抜かれた配線側コネクタ75および配線74をまとめて、保持部材169により保持する。これにより、遊技盤係止レバー366による固定を解除して、遊技盤40を前面枠3から取り外す際に、抜いた配線側コネクタ75および配線74が貫通孔73から下に垂れた状態にさせてしまうことなく、保持部材169により浮かせた状態に保持させておくことができるため、遊技盤40の取り替えをスムーズに行なうことができる。
以上、パチンコ遊技機1の構成、および遊技盤40の構成について説明してきたが、次に、配線接続される回路構成について、図11を参照して説明する。図11は、主基板120と各種制御基板および電気部品との関係を示すブロック図である。
主基板120には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータが搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータは、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROMワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM、プログラムに従って遊技の信号を制御するCPU、および演出制御基板90等に情報信号(制御信号、コマンド等)を送信するI/Oポート部を含む。この実施の形態では、ROM,RAMはCPUに内蔵されている。すなわち、CPUは、1チップマイクロコンピュータである。なお、CPUはROMに格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、CPUが実行する(または、処理を行なう)ということは、具体的には、CPUがプログラムに従って制御を実行することである。このことは、主基板120以外の他の基板(演出制御基板90、音声枠ランプ基板92)に搭載されているCPUについても同様である。また、この実施の形態で用いられる遊技制御用マイクロコンピュータとは、主基板120に搭載されるCPU、ROM、RAM、I/Oポート部等の周辺回路のことである。
主基板120には、遊技盤40に設けられる各スイッチ52,55a,55b,56a,56b,62からの信号がスイッチ中継基板95を介して入力されるとともに第1始動口スイッチ60aおよび第2始動口スイッチ60bからの信号も入力され、また、賞球が払出されて上皿19および下皿27が満杯になったか否かを検出する満タンスイッチ158、および玉払出装置154により払出す球の有無を検出する球切れスイッチ157からの信号がサンパック中継基板101および払出制御基板98を介して入力される。さらに、主基板120には、払出中継基板113および払出制御基板98を介して、玉払出装置154により払出された球を検出する払出個数カウントスイッチ116からの信号が入力される。
上記した入力信号のうち、遊技盤40に設けられる各スイッチ52,55a,55b,56a,56b,62からの入力信号に基づいて主基板120は、遊技盤40に設けられるソレノイド59,65を駆動制御するとともに、遊技状態に応じた情報信号(電飾信号および効果音信号)を周辺コマンド中継基板57および演出制御基板90を介して音声枠ランプ基板92に出力し、さらに、大当り表示制御信号あるいはリーチ表示制御信号又は外れ情報信号(表示制御信号)を図柄中継基板84および演出制御基板90に出力し、盤用外部端子板96に各種の遊技情報を出力する。
音声枠ランプ基板92は、主基板120から入力される電飾信号の種類に応じて、枠ランプ中継基板99および前板中継基板100を介して、前面枠3に取り付けられている遊技効果LEDおよび遊技効果ランプの点灯制御を行なう。また、音声枠ランプ基板92は、主基板120から入力される効果音信号の種類に応じて、枠ランプ中継基板99および前板中継基板100を介して、スピーカ12a,12bを制御する。なお、図10で示した配線74は、枠ランプ中継基板99と前板中継基板100とを接続する配線である。
さらに、音声枠ランプ基板92は、主基板120から入力される電飾信号の種類に応じて、ランプドライバ基板93およびランプ中継基板89を介して、遊技盤40に取り付けられている装飾ランプの点灯制御を行なう。
また、第1ドア開放スイッチ111および第2ドア開放スイッチ112の配線は、払出制御基板98を介して、主基板120に接続され、主基板120からの情報信号に基づいて音声枠ランプ基板92によって遊技効果LED、遊技効果ランプ等を点灯制御することにより外枠2,前面枠3および前面扉枠4の開放状態が報知される。
特別図柄及び特別図柄記憶基板85は、主基板120から図柄中継基板84を介して入力される表示制御信号の種類に応じて、特別図柄表示装置44aにおける特別図柄の表示制御を行なうとともに、特別図柄始動記憶LED46の点灯制御を行なう。また、普通図柄および普通図柄記憶基板86は、主基板120から図柄中継基板84を介して入力される表示制御信号の種類に応じて、普通図柄表示装置63における普通図柄の表示制御を行なうとともに、普通図柄始動記憶LED64の点灯制御を行なう。演出制御基板90は、主基板120から入力される表示制御信号の種類に応じて、スケーラ基板91およびインバータ基板88を介して、液晶表示装置44bにおける飾り図柄の表示制御を行なう。状態表示および連続作動回数表示基板87は、主基板120から図柄中継基板84を介して入力される情報信号の種類に応じて、状態表示および連続作動回数表示器7の表示制御を行なう。
また、払出制御基板98は、満タンスイッチ158からの満タン信号に基づいて払出停止信号を玉払出装置154に出力し、玉払出装置154に搭載されている払出モータ115の駆動を停止させる。また、満タンスイッチ158からの満タン信号は、払出制御基板98を介して主基板120に入力される。なお、満タンスイッチ158からの満タン信号が主基板120に入力されたときには、主基板120から音声枠ランプ基板92に満タン信号を出力して所定のランプ又はLEDを表示駆動してその旨を報知するようにしてもよい。また、満タンスイッチ158からの満タン信号を払出制御基板98に出力するので、たとえば、該払出制御基板98上のエラー表示器等でその旨を報知するようにしてもよい。
また、遊技盤40に設けられるゲートスイッチ62を除く各スイッチ52,55a,55b,60,56a,56bからの入力信号に基づいて主基板120は、払出制御基板98に賞球個数信号を出力する。払出制御基板98は、その賞球個数信号の入力に基づいて、払出中継基板113を介して、払出モータ115を駆動して所定個数の賞球を払い出す。また、払出個数カウントスイッチ116からの入力信号に基づいて主基板120は、未払出数があるか否かを判定する。また、払出個数カウントスイッチ116からの入力信号に基づいて主基板120は、枠用外部端子板102に賞球個数情報(10個で1パルス)を出力し、この信号を枠用外部端子板102から外部の管理コンピュータの出力する。また、払出制御基板98は、その賞球個数信号の入力に基づいて、プラ枠中継基板108および賞球LED基板198を介して、賞球LED10を表示駆動してその旨を報知する。
さらに、球切れスイッチ157からの球切れスイッチ信号に基づいて払出制御基板98は、払出停止信号を玉払出装置154に出力し、払出モータ115の駆動を停止させる。払出制御基板98は、プラ枠中継基板108および球切れLED基板197を介して、球切れLED9を所定の態様で表示駆動する。
なお、満タンスイッチ158又は球切れスイッチ157のいずれかがONすることで賞球停止信号(払出停止コマンド)を主基板120から払出制御基板98に出力して賞球しないようにし、いずれのスイッチ158,157ともOFFであれば賞球可能信号(払出停止解除コマンド)を出力するというものでもよい。また、賞球LED10に換えて未払出がある場合、点灯する未払出報知ランプなどを設けてもよい。
主基板120には、遊技動作を制御するためのスイッチ入力、賞球の払出動作を制御するためのスイッチ入力しか入力されず、主基板120と払出制御基板98を除く他の制御基板との関係においては、主基板120から他の制御基板に向かって一方向の通信関係となる。このため、他の制御基板に不法な処理プログラムを組み込んで主基板120で不正な処理を施そうとしても実行することができないという利点があり、また、主基板120の制御の一部を他の制御基板で担当しているので、主基板120の負担が軽減されるとともに、主基板120の検査の容易化を図ることも可能である。
また、払出制御基板98には、玉払出装置154に搭載されている払出センサ基板114のモータ位置センサおよび払出個数カウントスイッチ116からの信号が払出中継基板113を介して入力され、残高表示基板104の球貸スイッチおよび返却スイッチからの信号およびカードユニット装置から各種の情報が遊技球等貸出装置接続端子板103を介して入力されている。さらに、前述したように、主基板120から賞球個数信号、満タン信号、球切れ信号が入力されるものである。上記した入力信号のうち、モータ位置センサからの入力信号に基づいて払出制御基板98は、貸球および賞球の払出動作において払出モータ115の停止位置、即ち玉払出装置154の玉払出部材の停止位置を正確に制御するとともに玉払出部材が動作しているか否かを検出できる。また、払出個数カウントスイッチ116からの入力信号に基づいて払出制御基板98は、貸球および賞球の正確な払出数を払い出すように払出モータ115を駆動制御するとともに、枠用外部端子板102に貸球数情報(100円分の球25個で1パルス)を出力する。なお、賞球数情報を主基板120から出力するようにしてもよい。
また、払出制御基板98は、球貸スイッチからの入力信号に基づいてカードユニット装置から貸球要求信号が出力されると払出モータ115を駆動し、また、返却スイッチからの入力信号は、遊技球等貸出装置接続端子板103を経由してカードユニット装置に伝達される。また、カードユニット装置からの各種の情報信号も遊技球等貸出装置接続端子板103を経由して残高表示基板104の度数表示LED(図示しない)に伝達される。さらに、主基板120からの球切れ信号、賞球個数信号、満タン信号等に基づいて払出制御基板98は、前述したように払出中継基板113を介して賞球の払出動作を実行せしめたり、発射制御基板107に発射モータ601の停止信号を出力したりする。なお、枠用外部端子板102にサンパック中継基板101を介して接続される球切れスイッチ157および満タンスイッチ158からの入力信号は、球切れ情報または満タン情報として外部の管理コンピュータ等に出力される。
電源基板97は、一次電源として電源コード117を介して、AC24Vの交流電源を受ける。そして、電源基板97は、主基板120と、払出制御基板98と、二次電源としての電力が供給される。主基板120は、電源基板97から供給された電力に基づき、各種制御処理を行なうとともに、各種遊技効果LED,遊技効果ランプ,および、装飾ランプを点灯させるとともに、周辺電源中継基板47を介して、音声枠ランプ基板92に供給する。音声枠ランプ基板92は、主基板120から供給された電力に基づき、枠ランプ中継基板99および前板中継基板100を介して各種遊技効果LED,遊技効果ランプ,および、装飾ランプを点灯させるための電力を供給するとともに、演出制御基板90に液晶表示装置44bに画像を表示するための電力を供給する。払出制御基板98は、電源基板97から供給された電力に基づき、払出モータ115および打球発射装置130に搭載された発射モータ601を駆動させる処理を含む各種制御処理を行なう。
次に、前述した実施の形態により得られる主な効果を説明する。
(1) 前述した実施形態においては、液晶ボックス81bの凹面にスケーラ基板ボックス取付部91bを形成するとともに凸面に第1演出制御基板ボックス取付部126aおよび第2演出制御基板ボックス取付部126bを形成し、凹面にスケーラ基板91を収容し、その上に演出制御基板90および音声枠ランプ制御基板92等を積み重ねて取り付けることができる。このように、液晶表示装置44bが大型化するほど大きくなる液晶ボックス81bを有効利用し、スケーラ基板91と演出制御基板90および音声枠ランプ基板92等とをパチンコ遊技機1の奥行き方向に積層させて、液晶ボックス81bの後面側に取り付けることができる。このため、液晶表示装置44bの大型化および基板増加に対応しやすくすることができる。
(2) 前述した実施形態においては、図9を参照して説明したように、液晶ボックス81bの凹面に収容されるスケーラ基板91の基板側コネクタ76を、配線側コネクタ77を抜き挿しする方向がスケーラ基板91の面に沿った方向となるように実装される。このため、スケーラ基板91を収容するスケーラ基板ボックス91aとして必要な高さを、たとえば配線側コネクタがスケーラ基板91の面と直行する方向に配線側コネクタ77を抜き挿しするように実装されている場合と比較して、低くすることができる。よって、液晶ボックス81bをへこませる大きさを極力小さくすることができるため、液晶ボックス81bの後面方向への突出を最小限に抑えることができ、省スペース化を図ることができる。
(3) 前述した実施形態においては、液晶ボックス81bの後面上方の凹面に枠ランプ中継基板99を取り付けるための枠ランプ中継取付部99bが形成されており、当該枠ランプ中継取付部99bに枠ランプ中継基板99および枠ランプ中継基板99以外の基板を収容するためのスペースが予め設けられている。これにより、液晶ボックス81bをより一層有効利用できるとともに、将来的に基板が増加される場合であってもスムーズに対応することができる。
(4) 前述した実施形態においては、演出制御基板ボックス125の蓋体に凹部が形成されており、当該凹部に電源中継基板47と周辺コマンド中継基板57とが収容される。これにより、演出制御基板ボックス125の蓋体のスペースをも有効利用することができる。
(5) 前述した実施形態においては、図10を参照して説明したように、遊技盤40の後面に取り付けられる枠ランプ中継基板99と、前面枠3の前面に取り付けられる前板中継基板100とを接続するための配線74を、保持するための保持部材169が前面枠3の後面に取り付けられている。これにより、遊技盤40を前面枠3から取り外す際に、抜いた配線側コネクタ75および配線74を保持部材169により浮かせた状態に保持させておくことができるため、作業性を向上させることができ遊技盤40の交換をスムーズに行なうことができる。
(6) 前述した実施形態においては、図5および図6を参照して説明したように、液晶ボックス81bの後面に、枠ランプ中継基板カバー体99a、インバータ基板ボックス88a、スケーラ基板ボックス91a、および演出制御基板ボックス125を取り付けるためのスライド穴および係止片等が形成されており、かつ枠ランプ中継基板カバー体99a、インバータ基板ボックス88a、スケーラ基板ボックス91a、および演出制御基板ボックス125に前述のスライド穴に係合する係合片が形成されている。このため、枠ランプ中継基板カバー体99a、インバータ基板ボックス88a、スケーラ基板ボックス91a、および演出制御基板ボックス125の係合片をそれぞれ対応する液晶ボックス81bのスライド穴に係合させてスライドさせることにより係止片により係止されて、枠ランプ中継基板カバー体99a、インバータ基板ボックス88a、スケーラ基板ボックス91a、および演出制御基板ボックス125を液晶ボックス81bの後面側に取り付けることができる。また、係止片を撓ませる等により、枠ランプ中継基板カバー体99a、インバータ基板ボックス88a、スケーラ基板ボックス91a、および演出制御基板ボックス125を液晶ボックス81bの後面側から取り外すことができる。これにより、ビス等を使用せずに液晶ボックス81bの後面側に取り付けることができるため、ビス等を取り外す工具等を要することなく枠ランプ中継基板カバー体99a、インバータ基板ボックス88a、スケーラ基板ボックス91a、および演出制御基板ボックス125の取り付けおよび取り外しをすることができ、メンテナンス性を向上させることができる。
(7) 前述した実施形態においては、インバータ基板88が液晶ボックス81bや演出制御基板ボックス125と別体のインバータ基板ボックス88aに収容されており、かつインバータ基板88がレベル調整スイッチ88cを有しているため、遊技盤40の後面側の設置状況に応じてレベル調整スイッチ88cを操作しやすい場所にインバータ基板ボックス88aを配置することができ、レベル調整スイッチ88cの操作性を向上させることができる。また、たとえば、インバータ基板88が演出制御基板90等に搭載されており一体のボックスに収容されている場合と比較して、インバータ基板88から発生する熱の放熱効率を向上させることができる。
(8) 前述した実施形態においては、図6を参照して説明したように、スケーラ基板91の後面側に積み重ねて取り付けられる演出制御基板ボックス125は、スケーラ基板ボックス取付部91bを間に挟み形成される第1演出制御基板ボックス取付部126aおよび第2演出制御基板ボックス取付部126bにより、液晶ボックス81bに取り付けられる。このため、液晶ボックス81bに取り付けられた演出制御基板ボックス125の安定性を向上させることができる。
次に、以上に説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 前述した実施の形態においては、前述した実施の形態におけるスケーラ基板ボックス91aは、スケーラ基板91を収容する部材であればよく、スケーラ基板91が主体に取り付けられているものでも、蓋体に取り付けられているものでもよい。また、その他のインバータ基板ボックス88a、演出制御基板ボックス125、および主基板ボックス136についても同様に、所定の基板を収容する部材であればよく、当該基板が主体に取り付けられているものでも、蓋体に取り付けられているものでもよい。
(2) 前述した実施の形態においては、第1演出制御基板ボックス取付部126aと第2演出制御基板ボックス取付部126bとの間の凹面に、スケーラ基板ボックス取付部91bが形成され、スケーラ基板91を跨ぐようにしてその上から演出制御基板ボックス125が取り付けられる例について説明した。しかし、このように、スケーラ基板91を跨ぐようにしてその上から演出制御基板ボックス125が取り付けられるものに限らず、スケーラ基板ボックス取付部91bが形成される凹面と、第1演出制御基板ボックス取付部126aと第2演出制御基板ボックス取付部126bとが形成される凸面とは、液晶ボックス81bの後面においてどのような位置に配置されるものであってもよい。たとえば、図6で示した第1演出制御基板ボックス取付部126aを凹ませてスケーラ基板ボックス取付部を形成してスケーラ基板ボックス取付部91bを取り付け、図6で示した第2演出制御基板ボックス取付部126bと図6で示したスケーラ基板ボックス取付部91bを突出させて第2演出制御基板ボックス取付部126bの面と揃えた部分とで演出制御基板ボックス取付部を形成して演出制御基板ボックス125を取り付けるように構成してもよい。
(3) 前述した実施の形態においては、別基板としてスケーラ基板91を例にして説明したが、これに限らず、別基板としては、演出制御基板90および音声枠ランプ制御基板92と異なる基板であればどのような基板であってもよい。
(4) 前述した実施の形態においては、表示装置が液晶表示装置44bにより構成される例について説明したが、特にこれに限定するものではなく、CRT、LED、VFD、EL、あるいはプラズマによる表示装置や、ドラム式又はリール式の表示装置であってもよい。また、当該表示装置においては、飾り図柄を変動表示し、特別図柄表示装置44aにおいて特別図柄を変動表示する例について説明したが、これに限らず、表示装置のみを備えた遊技機であってもよい。当該表示装置において特別図柄を変動表示するものであってもよい。
(5) 前述した実施の形態においては、パチンコ遊技機の構成として、始動玉検出器の入賞球の検出に伴って変動表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となると大当りが発生して可変入賞球装置を開放するパチンコ遊技機(これを俗に第1種という)を例示しているが、特にこれに限定するものではなく、始動玉検出器の入賞球の検出に伴って可変入賞球装置を開放し、該可変入賞球装置内の特定領域への打玉の入賞により大当りを発生するパチンコ遊技機(これを俗に第2種という)や、始動玉検出器の入賞球の検出に伴って変動表示装置での識別情報の変動を開始し、該識別情報が所定の表示結果となると権利発生状態となり、この状態で特定領域に打玉が入賞すると大当りが発生するパチンコ遊技機(これを俗に第3種という)であってもよい。また、コインやクレジットを用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームを開始させることが可能となり、複数種類の識別情報を変動表示させる可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能であるスロットマシンであってもよい。また、所定の入賞口を表わす画像を含む遊技盤面画像と、該遊技盤面画像上を移動する遊技球を表わす遊技球画像と、該遊技球画像の衝突により該遊技球画像の軌道を変化させる障害物画像とを表示可能な画像表示装置を備え、遊技者が所定の遊技を行なうことが可能な画像式遊技機であってもよい。
(6) 前述した実施の形態における液晶ボックス81bには、枠ランプ中継基板カバー体99a、スケーラ基板ボックス91aおよび演出制御基板ボックス125(以下、取付対象部材という)各々を取り付けるための取付部が複数形成されており、当該取付部には取付対象部材に形成されている係合片が係合するスライド穴が形成されている例について説明した。すなわち、取付部には、凹状の取付部側係合部が、取付対象部材には、凸状の取付対象部材側係合部が、各々形成されている例について説明した。しかし、これに限らず、取付部に形成される取付部側係合部は、凹状のものに限らず、また、取付対象部材に形成される取付対象部材側係合部は、凸状のものに限らず、取付部に形成される取付部側係合部と取付対象部材に形成される取付対象部材側係合部とが互いに係合する形状であれば、どのような形状であってもよい。たとえば、取付部の取付部側係合部に凸状の係合片が形成され、取付対象部材の取付対象部材側係合部に凹状のスライド穴が形成されたものであってもよい。また、取付部の取付部側係合部に凸状の係合片が形成され、取付対象部材の取付対象部材側係合部に取付部側係合部の係合片と係合する凸状の係合片が形成されたものであってもよい。
(7) なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
パチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機の背面図である。 遊技盤の拡大背面図である。 遊技盤に取り付けられる裏パックおよび入賞球誘導カバー体を説明するための斜視図である。 裏パックに取り付けられる液晶ボックスおよび演出制御基板ボックスと、入賞球誘導カバー体に取り付けられる主基板ボックスとを説明するための斜視図である。 液晶ボックスの構造および液晶ボックスに取り付けられる枠ランプ中継基板カバー体、インバータ基板ボックス、およびスケーラ基板ボックスを説明するための斜視図である。 液晶ボックスに枠ランプ中継基板カバー体、インバータ基板ボックス、およびスケーラ基板ボックスが一体的に取り付けられた状態を説明するための斜視図である。 図3に示すVIII−VIII断面を説明するための概略断面図である。 図7で示すIX−IX断面を説明するための概略断面図である。 保持部材および保持対象の配線を説明するための概略図である。 主基板と各種制御基板および電気部品との関係を示すブロック図である。
符号の説明
3 前面枠、4 前面扉枠、40 遊技盤、44b 液晶表示装置、81a 裏パック、81b 液晶ボックス、90 演出制御基板、91 スケーラ基板、91a スケーラ基板ボックス、92 音声枠ランプ基板、99 枠ランプ中継基板、120 主基板、125 演出制御基板ボックス、154 玉払出装置。

Claims (7)

  1. 遊技者が所定の遊技を行なうことが可能な遊技機であって、
    所定の開口部を有するとともに、遊技領域が形成される遊技盤と、
    前記開口部を介して遊技者が視認可能な表示部を前面に有する表示装置と、
    前記遊技の進行に応じて遊技の演出を制御する演出制御用マイクロコンピュータを搭載した演出基板と、
    前記表示装置の後面を被覆するカバー体と、
    前記演出基板を収容する演出基板収容ボックスとを備え、
    前記カバー体には、前記表示装置の後面側にくぼめて前記演出基板と異なる所定の別基板を収容可能な別基板収容部が形成されるとともに、該別基板収容部以外の部分に前記演出基板収容ボックスを取り付けるためのボックス取付部が形成されており、
    前記カバー体は、前記別基板収容部に前記別基板を収容し、かつ前記ボックス取付部に前記演出基板収容ボックスを取り付けることにより、前記別基板と前記演出基板とを積層させることを特徴とする、遊技機。
  2. 前記別基板は、配線に接続されている配線側コネクタと接続するための別基板側コネクタを有し、
    前記別基板側コネクタは、前記配線側コネクタを抜き挿しする方向が前記別基板に沿った方向となるように、前記別基板に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記カバー体には、前記演出基板および前記別基板各々と異なる他基板を取り付けるための他基板取付部が形成されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 遊技の進行を制御するとともに制御信号を送信する遊技制御用マイクロコンピュータを搭載した主基板と、
    前記遊技制御用マイクロコンピュータからの制御信号を中継して前記演出制御用マイクロコンピュータに送信する中継基板とをさらに備え、
    前記演出基板収容ボックスは、前記ボックス取付部に取り付ける主体と、該主体に組み付けることにより前記演出基板を被覆して収容する蓋体とを有し、
    前記蓋体には、前記中継基板を取り付けるための中継基板取付部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 所定の遊技枠と、
    該遊技枠に取り付けられる発光体と、
    前記遊技盤に取り付けられ、所定の配線を接続するための基板側コネクタを有し、前記演出基板から出力される前記発光体の駆動信号を中継する発光体中継基板と、
    前記基板側コネクタに接続される接続用コネクタを有し、前記発光体中継基板からの駆動信号を前記発光体に供給する発光体用配線と、
    前記遊技枠に取り付けられており、前記発光体用配線を保持するための保持部材とをさらに備えることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記ボックス取付部には、取付部側係合部と取付部側係止片とが形成されており、
    前記演出基板収容ボックスは、前記ボックス取付部に取り付ける主体と、該主体に組み付けることにより前記演出基板を被覆して収容する蓋体とを有し、
    前記主体には、前記取付部側係合部と係合するボックス側係合部が形成されており、
    前記取付部側係止片は、前記ボックス側係合部を前記取付部側係合部に係合させ、かつ前記ボックス取付部に対して前記主体を所定位置までスライドさせたときに、該主体を係止することを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 前記表示装置は、輝度を調整可能なバックライトを有する液晶表示装置であって、
    前記遊技機は、
    操作を受付ける操作受付手段を有し、該操作受付手段により受付けられた操作に基づき前記バックライトの輝度の調整を行なうインバータ基板と、
    前記カバー体と別体であり、前記インバータ基板を収容するインバータ基板収容ボックスとをさらに備えることを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の遊技機。
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