JP2008046793A - 情報処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、文書形式にかかわらず、文書印刷の機密を適切に確保する情報処理システムに関する。
【解決手段】情報処理システム1は、1つのクライアント端末CL1〜CLnから文書の印刷要求があると、管理サーバKSが、該印刷要求に対して印刷可否の承認を行う承認者を決定して、該承認者のクライアント端末CL1〜CLnに対して該文書の印刷可否の承認依頼を行い、該承認依頼に対して承認者が印刷許可すると、該印刷要求のあった文書をプリンタPr1〜Prmで印刷する。したがって、印刷に他人の許可を必要とすることで、文書形式に関わらず、機密文書等の文書の不用意な印刷を未然に防止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、情報処理システムに関し、詳細には、文書形式にかかわらず、文書の印刷における機密を適切に確保する情報処理システムに関する。
一般に、プリンタ等の印刷装置は、ホストコンピュータ等のクライアント装置から印刷データを受信すると、用紙を搬送して、所定の画像形成方式で印刷データに基づいて印刷出力して、装置外へ排出する。
このような印刷装置は、印刷装置の状態がプリント可能な状態であるときには、クライアント装置から印刷データを受信すると、直ちに印刷出力を開始して、データを記録した用紙を装置外の排紙トレイ上に排出する。
また、近時、ネットワーク化が進み、複数のパーソナルコンピュータ等のクライアント装置がネットワークを介して接続され、ネットワークを介して接続された複数のクライアント装置からの印刷データを受信して、印刷出力する印刷装置が出現している。このようなネットワークに接続された印刷装置は、複数のクライアント装置からの印刷データを順次受信して、それらの印刷データを順次用紙に印刷出力し、順次排紙トレイ上に排出する。
ところが、文書には、機密を要する文書があり、このような機密を要する文書が不用意に印刷出力されて漏洩することは、企業等にとっては、信用問題である。特に、近年、企業の情報漏洩の問題が深刻化しており、万一顧客情報の漏洩等が発生した企業は、多額の賠償金、社会的信用の失墜など、多大なビジネス上の損失を余儀なくされる。
この現状を鑑みて、電子文書のセキュリティを向上させる多くの製品、サービスが提供されているが、実際の用紙に印刷された機密情報の漏洩を防止するのは容易ではない。
そこで、電子文書を用紙に印刷する際にセキュリティを確保するために、本出願人は、先に、データ入力処理により電子化された文書に対して、該文書の作成者、仲介者、利用者等の関連者に対して、各々利用権限を設定し、該利用権限に基づいて、該文書の承認、登録等の処理、例えば、承認されるとその文書を変換して印刷可能なPDF(Portable Document Format)と印刷不可能なPDFとを作成し、利用権限に応じて印刷できるファイルを制限する等の処理を行う文書管理システムを提案している(特許文献1参照)。
特開2001−142874号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、文書管理システムによって作成された文書を、該システムの利用者が利用することを前提として、所定の文書形式(例えば、PDF形式)の文書に変換しているため、実際のビジネスの現場での利用性を考慮すると、様々な形式の電子文書が用いられており、汎用性を向上させる上で、改良の必要があった。
また、上記従来技術にあっては、利用者に対して印刷権限が付与されるのは、所定の文書形式の文書の作成時(PDFファイル作成時)であるため、印刷権限を有する利用者は、実際に用紙に印刷をするときには、他人の許可を得ることなく該文書の印刷を行うことができる。したがって、機密情報を印刷物として持ち出す場合には、文書を実際に用紙に印刷をするときに、他人の許可を得る必要がないことは、心理的に機密情報を持ち出すことを容易にしてしまうおそれがあり、機密性をより一層確保する上で、改良の必要があった。
そこで、本発明は、文書形式にかかわらず、文書の機密性を適切に確保することのできる情報処理システムを提供することを目的としている。
請求項1記載の発明の情報処理システムは、文書に対して印刷要求があると、該印刷要求に対して印刷可否の承認を行って、印刷が許可されると、印刷手段で該文書の印刷を行う情報処理システムであって、印刷要求に対して印刷可否の承認を行う承認者を決定する承認者決定手段と、該承認者決定手段の決定した承認者に対して該印刷要求のあった文書の印刷可否の承認依頼を行う承認依頼手段と、該承認依頼手段からの承認依頼に対して前記承認者が印刷許可すると、該印刷要求のあった文書を前記印刷手段に印刷させる印刷管理手段と、を備えていることにより、上記目的を達成している。
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記情報処理システムは、前記承認依頼された承認者に対して前記印刷要求のあった文書の情報を提示する文書情報提示手段を備えていてもよい。
また、例えば、請求項3に記載するように、前記文書情報提示手段は、前記文書に付随する文書名、文書の作成日時等の文書属性情報と該文書の内容のうち少なくともいずれか一方を提示してもよい。
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記情報処理システムは、前記印刷依頼者の情報を前記承認者に対して提示する印刷依頼者情報提示手段を備えていてもよい。
また、例えば、請求項5に記載するように、前記情報処理システムは、該システムの利用者の情報を予め保持する利用者情報保持手段を備えていてもよい。
さらに、例えば、請求項6に記載するように、前記利用者情報保持手段は、前記承認者を含む利用者の情報と該承認者を特定する情報を保持し、前記承認者決定手段は、該利用者情報保持手段を参照して前記承認者を決定してもよい。
また、例えば、請求項7に記載するように、前記利用者情報保持手段は、前記承認者が前記印刷要求を行った場合に該印刷要求に対する承認者となる副承認者を保持してもよい。
さらに、例えば、請求項8に記載するように、前記利用者情報保持手段は、前記利用者がその所属するグループ毎に分類されていて、各グループ毎にそのグループの利用者による印刷要求に対する承認者を含む利用者の情報と該承認者を特定する情報を保持してもよい。
また、例えば、請求項9に記載するように、前記情報処理システムは、前記承認者によって印刷許可されて前記印刷手段で印刷される文書に、該文書の前記印刷要求者の情報と前記承認者の情報のうち少なくもといずれかの情報を埋め込む情報埋込手段を備えていてもよい。
さらに、例えば、請求項10に記載するように、前記情報処理システムは、該システムの利用者の情報とパスワードから暗号を生成する暗号生成手段と、予め各利用者の情報と暗号を対応させて記憶する暗号記憶手段と、前記印刷要求受付時と前記承認時のうち少なくともいずれかのときに、該印刷要求者または該承認者の利用者情報とパスワードの入力による本人確認を要求する本人確認要求手段と、該本人確認要求手段の要求に応じて入力された利用者情報とパスワードから前記暗号生成手段に暗号を生成させて、該生成された暗号に基づいて前記暗号記憶手段を参照して前記印刷要求者または前記承認者の適否の個人認証を行う個人認証手段と、を備え、該個人認証手段が該印刷要求者または該承認者が適正であることを認証すると、該印刷要求の受け付けまたは該承認者による印刷要求の適否の承認を行ってもよい。
また、例えば、請求項11に記載するように、前記情報処理システムは、文書情報から一意の文書識別子を生成する文書識別子生成手段と、文書識別子と各文書識別子に対して任意に設定された複数段階の機密度等の文書管理情報を対応させて記憶する文書管理情報記憶手段と、を備え、前記利用者情報保持手段が、前記文書管理情報毎に設定された承認者を保持し、文書の印刷要求があると、前記文書識別子生成手段が、該印刷要求のあった文書の文書情報から文書識別子を生成し、前記承認者決定手段が、該文書管理情報記憶手段の生成した文書識別子に対応する文書管理情報を取得して、前記利用者保持手段を参照して、該文書管理情報に対応する承認者を決定してもよい。
本発明の情報処理システムによれば、文書に対して印刷要求があると、該印刷要求に対して印刷可否の承認を行う承認者を決定して、該承認者に対して該文書の印刷可否の承認依頼を行い、該承認依頼に対して承認者が印刷許可すると、該印刷要求のあった文書を印刷するので、印刷に対して承認する承認者の責任を明確化して、適切な承認を確保しつつ、印刷に他人の許可を必要とすることで、文書形式に関わらず、機密文書等の文書の不用意な印刷を未然に防止することができ、文書のセキュリティを向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1〜図14は、本発明の情報処理システムの第1実施例を示す図であり、図1は、本発明の情報処理システムの第1実施例を適用した情報処理システム1のシステム構成図である。
図1において、情報処理システム1は、ネットワークNWに複数のクライアント端末CL1〜CLn、複数のプリンタ(印刷手段)Pr1〜Prm、メールサーバMS及び管理サーバKS等が接続されており、ネットワークNWとしては、例えば、イーサネット(Ethernet:登録商標)形態のLAN(Local Area Network)等が用いられている。
情報処理システム1では、電子メールは、メールサーバMSに一旦蓄積した後に配信され、例えば、プリンタPr1〜Prmからクライアント端末CL1〜CLnの利用者への電子メールやクライアント端末CL1〜CLnから他のクライアント端末CL1〜CLnへの電子メールは、メールサーバMSに一旦蓄積する。
クライアント端末CL1〜CLnは、適当な周期でメールサーバMSに対して、自端末の利用者宛の電子メールの受信の問い合わせを行い、利用者宛の電子メールがメールサーバMSに蓄積されているときは、メールサーバMSから蓄積されている電子メールを受信して、自端末の利用者にその旨を通知する。例えば、クライアント端末CL1は、メールサーバMSに対して、自端末の利用者宛の電子メール受信の問い合わせを行った場合に、自端末の利用者宛の電子メールがメールサーバMSに蓄積されていると、その旨がメールサーバMSから通知され、その電子メールを受信して、電子メールを受信した旨を利用者に通知する。通知を受け取った利用者は、その電子メールの内容を読み出して内容を確認することができる。この場合の通信プロトコルとしては、例えば、POP(Post Office Protocol)等を用いることができる。
情報処理システム1では、印刷を使う利用者は、いずれかのクライアント端末CL1〜CLnで、文書作成アプリケーションソフトウエアや表計算アプリケーションソフトウエア等のソフトウェアを使用して文書を作成し、印刷が必要になると、そのアプリケーションソフトウエアを使用して印刷を指示操作する。
クライアント端末CL1〜CLn、管理サーバKS及びメールサーバMSは、それぞれ記憶部、入力部、表示部、記憶媒体読込部及びネットワークインターフェイスを備えており、記憶部は、ハードディスク等の不揮発性記憶装置とRAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成されている。入力部は、キーボード、タッチパネル、マウス等のポインティングデバイス、音声入力装置等で構成され、表示部は、CRT(陰極線管:Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)等の表示装置で構成されている。記録媒体読込部は、フレキシブルディスクドライブ、CD(Compact Disc)ドライブ、DVD(Digital Video Disk)ドライブ等で構成されている。ネットワークインターフェイスは、イーサネット等の入出力インターフェイスである。
クライアント端末CL1〜CLnは、文書の印刷依頼を行う印刷依頼利用者のクライアント端末CL1〜CLnと、該印刷依頼のあった文書の印刷を承認する印刷承認利用者のクライアント端末CL1〜CLnがあり、基本構成は、同じであるが、印刷要求を行うのに必要なソフトウェアと印刷要求の承認を行うのに必要なソフトウェアが異なるため、以下、印刷依頼用クライアント端末CL1〜CLnと印刷承認用クライアント端末CL1〜CLnをそれぞれ分けて説明する。
印刷依頼用クライアント端末CL1〜CLnは、例えば、図2にそのソフトウェア構成の要部を示すように、アプリケーションソフト11、メールクライアント12、印刷ワークフロー管理クライアント13、描画サブシステム14、文書データ保存用グラフィックドライバ15、文書中間データ16及びネットワークインターフェイス17等のソフトウェアやデータ等が、Windows(登録商標)等のOS(Operating System)上に搭載されている。
アプリケーションソフト(アプリケーションソフトウェア)11は、OS上に搭載された文書作成ソフトウエア、画像作成・編集・加工ソフトウエア、表計算ソフトウエア等であり、メールクライアント12は、電子メールの送受信を行うアプリケーションプログラムである。
印刷ワークフロー管理クライアント13は、後述する本発明の文書の機密を確保するためのアプリケーションプログラムである。
描画サブシステム14は、OSの一部を構成し、アプリケーションソフト11に対して、描画機能のサービスを提供する。
描画データ保存用グラフィックドライバ15は、OSのデバイスドライバとして動作し、描画サブシステム14から描画情報を受け取って、該受け取った描画情報を文書中間データ16として保存する。
ネットワークインターフェイス17は、イーサネット等のネットワークNWの入出力インターフェイスである。
印刷承認用クライアント端末CL1〜CLnは、図3にそのソフトウェア構成の要部を示すように、メールクライアント21、Webブラウザ22及びネットワークインターフェイス23等のソフトウェアが、Windows等のOS上に搭載されている。
Webブラウザ(文書情報提示手段、印刷依頼者情報提示手段)22は、Webページを閲覧するためのアプリケーションプログラムであり、メールクライアント21とネットワークインターフェイス23は、印刷依頼者のクライアント端末CL1〜CLnのものと同様である。すなわち、メールクライアント21は、電子メールの送受信を行うアプリケーションプログラムであり、ネットワークインターフェイス23は、イーサネット等のネットワークNWの入出力インターフェイスである。
そして、情報処理システム1において印刷ワークフローを管理する管理サーバKSは、そのソフトウェア構成の要部が、図4のように示され、印刷ワークフロー管理サーバ31、Webサーバ32、メールクライアント33、描画サブシステム34、印刷用グラフィックドライバ35、文書中間データ36、利用者情報リポジトリ37及びネットワークインターフェイス38のソフトウェアが、Windows等のOS上に搭載されている。
印刷ワークフロー管理サーバ31は、管理サーバKS上で動作し、後述する本発明の文書の機密を確保するためのアプリケーションプログラムであり、承認者決定手段、承認依頼手段、印刷管理手段として機能している。
Webサーバ32は、WWW(World Wide Web)システムにおいて、要求されたHTML(Hyper Text Markup Language)文書や画像データ等の情報をネットワークNWを介して要求元に送信する。
印刷用グラフィックドライバ35は、OSのデバイスドライバとして動作し、描画サブシステム34から受け取った描画データをプリンタPr1〜Prmが解釈可能な形式に変換し送信する。
利用者情報リポジトリ(利用者情報保持手段)37は、システム利用者の情報(利用者情報)、例えば、利用者の論理的な識別子、利用者の氏名(社会的な情報)、利用者のメールアドレス(ネットワーク上の識別子)等を保存する。
メールクライアント33、描画サブシステム34、文書中間データ36及びネットワークインターフェイス38は、印刷依頼用クライアント端末CL1〜CLnのメールクライアント12、描画サブシステム14、文書中間データ16及びネットワークインターフェイス17と同様である。
図1のメールサーバMSは、図示しないが、そのソフトウェア構成要素として、メール受信サーバプログラム及びメール送信サーバプログラムを備えている。
上記印刷依頼用クライアント端末CL1〜CLn、印刷承認用クライアント端末CL1〜CLn、管理サーバKS及びメールサーバMSの備えているソフトウェア構成要素、特に、本発明の印刷管理処理に必要なプログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、DVD(Digital Video Disk)、フレキシブルディスク等の記録媒体に格納されている印刷管理用プログラムを記録媒体読込部で読み取って記憶部に取り込んで導入することで、全体として本発明の印刷管理処理を実行する情報処理システム1として構築される。ただし、これらの印刷管理用プログラムは、OSが理解できる形式であれば、通信回線、ネットワークNW等を介して供給されてもよい。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の情報処理システム1は、クライアント端末CL1〜CLnから文書の印刷要求があると、該印刷要求の適否を他のクライアント端末CL1〜CLnの利用者を承認者として承認させて、文書の機密を確保する。
まず、情報処理システム1のシステム管理者は、管理サーバKSから情報処理システム1の利用者の情報(利用者情報)の設定入力を行う。この利用者情報としては、利用者の論理的な識別子、利用者の氏名(社会的な情報)、利用者のメールアドレス(ネットワーク上の識別子)等を含み、利用者のうち、1名を印刷の承認者として設定する。管理サーバKSは、これらの設定入力された利用者情報を、図5に示すような形式で、図4に示した利用者情報リポジトリ37に保存する。例えば、図5では、利用者の識別子、メールアドレス、氏名及び承認者の設定情報が利用者情報として設定されており、そのうちの1人が承認者として設定されている。なお、以下の説明では、説明を分かりやすくするために、印刷依頼者のクライアント端末を、印刷依頼者クライアント端末CL2〜CLnとし、印刷承認者のクライアント端末を、印刷承認者クライアント端末CL1として、説明する。
情報処理システム1は、利用者情報が上述のように管理サーバKSの利用者情報リポジトリ37に設定されている状態で、図6に示すように、印刷依頼者が、印刷依頼者クライアント端末CL2〜CLnで、アプリケーションソフト11を通じて、描画サブシステム14に対して文書の印刷要求を行うと、印刷依頼者クライアント端末CL2〜CLnは、該印刷要求を受け付けて、描画サブシステム14を通じて、文書データ保存用グラフィックドライバ15に対して文書情報を渡す。この文書情報は、文書名、文書の作成日時等に代表される文書属性情報及び文書の描画内容そのものをあらわす描画情報からなる。
印刷依頼者クライアント端末CL2〜CLnの文書データ保存用グラフィックドライバ15は、受け取った文書情報を特定の形式に変換し、文書中間データ16として記憶部に保存する。文書データ保存用グラフィックドライバ15は、印刷ワークフロー管理クライアント13に対して、印刷承認処理依頼と文書中間データ16の参照位置を送る。印刷承認処理依頼を受け取った印刷ワークフロー管理クライアント13は、ネットワークNWを介して、管理サーバKSの印刷ワークフロー管理サーバ31に対して、印刷承認処理依頼及び印刷依頼者の識別子と文書データを送信する。印刷依頼者の識別子は、本実施例では、クライアント端末CL1〜CLnのログイン利用者ネームである。
印刷依頼者クライアント端末CL2〜CLnは、管理サーバKSに印刷承認処理依頼及び印刷依頼者の識別子と文書データを送信すると、該クライアント端末CL2〜CLnの文書中間データを破棄する。
管理サーバKSは、その印刷ワークフロー管理サーバ31が、上記利用者情報の設定されている利用者情報リポジトリ37を参照して、予め設定された承認者情報を参照し、受け取った印刷依頼者の識別子から利用者情報を検索して、一致した利用者情報を印刷依頼者情報として扱う。
また、印刷ワークフロー管理サーバ31は、印刷依頼者クライアント端末CL2〜CLnの印刷ワークフロー管理クライアント13から受け取った文書中間データを承認者に対して提示する形式に展開する。この承認者に対して提示する形式としては、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)形式等を用いることができ、印刷ワークフロー管理サーバ31は、文書中間データの承認者に対して提示する形式への展開においては、印刷依頼者の社会的な情報や文書中間データの文書属性情報に対しては、HTML文書上のテキストとして展開し、描画情報に対しては、Webブラウザ22から閲覧可能な形式、例えば、JPGやPDF等に展開する。なお、描画情報からテキスト情報が復元可能であれば、描画情報もHTMLテキストとして展開してもよい。したがって、印刷ワークフロー管理サーバ31と承認者クライアント端末CL1のWebブラウザ22は、全体として文書情報提示手段として機能している。
そして、印刷ワークフロー管理サーバ31は、印刷承認者クライアント端末CL1に対して承認依頼をメールクライアント33からの電子メールによって通知する。すなわち、メールクライアント33は、利用者情報リポジトリ37の利用者情報の承認者情報から承認者のメールアドレスを決定し、承認用の電子メールを該メールアドレスに送信する。この承認用メールは、承認者が印刷承認依頼のあった文書の情報を知るための情報(例えば、上記作成された文書中間データのHTML文書へのハイパーリンク等)や承認者が承認または却下を行うための機構(例えば、メールがリッチテキストであれば、「承認」、「却下」等のボタン等や上記作成されたHTML文書に埋め込まれた承認または却下の機構等)が付加されている。
承認者クライアント端末CL1は、メールクライアント21によって承認依頼を受け取ると、承認者は、Webブラウザ22を利用して、承認依頼対象の文書情報を参照して、印刷の承認か却下を選択する。
承認者クライアント端末CL1は、承認者によって文書の印刷の承認または却下が行われると、該承認または該却下の承認者通知を、ネットワークインターフェイス23を介して管理サーバKSに送信する。
この承認者通知は、例えば、管理サーバKSから承認者クライアント端末CL1に送った承認用メールに、「承認」、「却下」等のボタン等が設けられているときには、管理サーバKSのメールクライアント33に対して、「承認」、「却下」を示す内容の承認者通知メールを送信する。印刷ワークフロー管理サーバ31は、メールクライアント33から受け取った承認者通知メールの内容を調査し、承認か却下かを判断する。
また、この承認者通知は、例えば、上記作成されたHTML文書に「承認」または「却下」が埋め込まれている場合には、Webサーバ32上で動作するCGIやJSP等のプログラムから印刷ワークフロー管理サーバ31に対して、承認か却下かの情報を送信する。
印刷ワークフロー管理サーバ31は、印刷の承認が却下された場合、保存されている文書中間データ36を破棄し、印刷依頼者情報から印刷依頼者のメールアドレスを取得して、承認が却下された旨のメールを該印刷依頼者に送信する。
印刷ワークフロー管理サーバ31は、印刷が承認された場合、保存されている文書中間データ36を読み込み、描画サブシステム34のインターフェイスを利用して、印刷命令を送信する。描画サブシステム34は、印刷用グラフィックドライバ35に対して文書情報を渡し、印刷用グラフィックドライバ35は、ネットワークNWを介してプリンタPr1〜Prmに文書データを送って、プリンタPr1〜Prmに印刷を行わせる印刷処理を行う。
このように、本実施例の情報処理システム1は、文書に対して印刷要求があると、該印刷要求に対して印刷可否の承認を行う承認者を決定して、該承認者に対して該文書の印刷可否の承認依頼を行い、該承認依頼に対して承認者が印刷許可すると、該印刷要求のあった文書をプリンタPr1〜Prmで印刷している。
したがって、印刷に対して承認する承認者の責任を明確化して、適切な承認を確保しつつ、印刷に他人の許可を必要とすることで、文書形式に関わらず、機密文書等の文書の不用意な印刷を未然に防止することができ、文書のセキュリティを向上させることができる。
また、本実施例の情報処理システム1は、承認依頼された承認者に対して印刷要求のあった文書の情報を提示している。
したがって、承認者が文書についての情報を知ることができ、印刷要求に対して適切な承認を行って、文書の機密をより一層適切に確保することができる。
さらに、本実施例の情報処理システム1は、文書に付随する文書名、文書の作成日時等の文書属性情報と該文書の内容のうち少なくともいずれか一方を文書情報として承認者に提示している。
したがって、承認者が文書についての情報として、文書に付随する文書名、文書の作成日時等の文書属性情報と該文書の内容のうち少なくともいずれか一方を知ることができ、印刷要求に対してより一層適切な承認を行って、文書の機密をより一層適切に確保することができる。
また、本実施例の情報処理システム1は、印刷依頼者の情報を承認者に対して提示している。
したがって、文書の印刷要求を行ってきた印刷依頼者が誰であるか等を知ることができ、印刷要求に対してより一層適切な承認を行って、文書の機密をより一層適切に確保することができる。
さらに、本実施例の情報処理システム1は、管理サーバKSが、システムの利用者の情報を予め利用者情報リポジトリ37に保持している。
したがって、利用者の情報を管理することができ、文書の印刷管理をより一層適切かつ容易に行うことができる。
また、本実施例の情報処理システム1は、管理サーバKSが、利用者情報リポジトリ37に、承認者を含む利用者の情報と該承認者を特定する情報を保持し、該利用者情報リポジトリ37を参照して承認者を決定している。
したがって、印刷要求の承認者を適切かつ速やかに決定することができ、文書の印刷管理をより一層適切かつ速やかに行うことができる。
なお、上記説明においては、承認者が1人の場合について説明したが、承認者は、1人に限るものではなく、例えば、承認者が印刷依頼者となったときの他の承認者を設けてもよい。
この場合、システム管理者は、管理サーバKSにおいて、例えば、上述のように、情報処理システム1の利用者の利用者情報(利用者の論理的な識別子、利用者の氏名(社会的な情報)、利用者のメールアドレス(ネットワークNW上の識別子)等)の設定を行うが、利用者のうち、1名を承認者として設定し、さらに、二次承認者を設定する。この二次承認者は、印刷承認者が印刷要求を行った場合に、印刷承認を行う利用者である。
管理サーバKSは、設定入力された承認者及び二次承認者の設定されている利用者情報を、例えば、図7に示すように、利用者情報リポジトリ37に保存する。
そして、管理サーバKSは、印刷依頼者クライアント端末CL2〜CLnから印刷承認処理依頼及び印刷依頼者の識別子と文書データを受け取ると、印刷ワークフロー管理サーバ31が、上記利用者情報の設定されている利用者情報リポジトリ37を参照して、予め設定された承認者情報を参照し、受け取った印刷依頼者の識別子から利用者情報を検索して、一致した利用者情報を印刷依頼者情報として扱う。
ところが、印刷ワークフロー管理サーバ31は、利用者情報リポジトリ37の印刷依頼者の情報を参照したとき、印刷依頼者が承認者と一致すると、二次承認者をその印刷承認処理における承認者とする。
以降、情報処理システム1は、二次承認者の承認、却下に応じて、上記同様に処理する。
このようにすると、承認権限を有する情報処理システム1の利用者が機密文書等を印刷して持ち出すことを未然に防止することができ、文書の機密をより一層確実に確保することができる。
また、上記説明では、承認者が情報処理システム1の全体に対して1人または複数の承認者が設定されている場合について説明したが、承認者は、情報処理システム1の利用者の所定のグループ毎に設定されていてもよい。
この場合、システム管理者は、管理サーバKSにおいて、例えば、上述のように、情報処理システム1の利用者の利用者情報(利用者の論理的な識別子、利用者の氏名(社会的な情報)、利用者のメールアドレス(ネットワークNW上の識別子)等)の設定を行うが、利用者の社会的な情報として、所属グループを設定し、また、それぞれのグループにおける承認者を別のテーブルに設定する。管理サーバKSは、設定入力されたグループ毎の利用者及び各グループでの承認者の設定されている利用者情報を、例えば、図8に示すように、利用者情報リポジトリ37に保存する。
そして、管理サーバKSは、印刷依頼者クライアント端末CL2〜CLnから印刷承認処理依頼及び印刷依頼者の識別子と文書データを受け取ると、印刷ワークフロー管理サーバ31が、上記グループ分けされた利用者情報の設定されている利用者情報リポジトリ37を参照して、予め設定された承認者情報を参照し、受け取った印刷依頼者の識別子から利用者情報を検索して、印刷依頼者のグループに所属する利用者情報を印刷依頼者情報として扱う。
以降、情報処理システム1は、印刷依頼者の所属するグループの承認者の承認、却下に応じて、上記同様に処理する。
このようにすると、利用者のグループ毎に文書の承認を行って、管理することができ、より適切な文書管理を行うことができる。
さらに、上記説明では、印刷承認された文書をそのままプリンタPr1〜Prmで印刷するのみであるが、印刷承認された文書に対して印刷依頼者の情報(例えば、氏名)と承認者の情報(例えば、氏名)のうち少なくともいずれかの情報を埋め込んで、印刷させてもよい。
この場合、管理サーバ31は、印刷が承認された場合、印刷ワークフロー管理サーバ31の制御下で、描画サブシステム34が、印刷依頼者の情報と承認者の情報を該印刷の承認のあった文書中間データ36に埋め込んで描画処理を行う。この埋め込む印刷依頼者の情報や承認者の情報は、印刷物から個人を特定可能なものが望ましく、例えば、印刷依頼者や承認者の氏名、所属等である。また、印刷依頼者の情報や承認者の情報の埋め込み方法としては、例えば、透かしとして文字列を埋め込む方法、印刷依頼者の情報、承認者の情報を符号化した情報を、バーコードや地紋として印刷する方法を用いることができる。そして、管理サーバ31は、印刷依頼者の情報や承認者の情報を埋め込んだ文書データをプリンタPr1〜Prmに送信して、プリンタPr1〜Prmで、用紙等のメディアに印刷させる。
図9は、印刷依頼者の情報と承認者の情報として氏名、埋め込み方法として、文字列の透かしを用いた場合の印刷物の一例を示している。
このようにすると、印刷後の文書の管理において、印刷責任者や承認者を明確にすることができ、機密文書の管理をより一層適切に行って、機密をより一層確実に保持することができる。
また、上記各説明においては、印刷依頼者や承認者が管理サーバ31に登録されていることで、処理を継続しているが、印刷依頼者の本人確認や承認者の本人確認を確実に行うようにしてもよい。
この場合、情報処理システム1の管理者は、管理サーバKSにおいて、例えば、上述のように、情報処理システム1の利用者の利用者情報(利用者の論理的な識別子、利用者の氏名(社会的な情報)、利用者のメールアドレス(ネットワークNW上の識別子)等)の設定を行うが、利用者の社会的な情報として、所属グループを設定し、利用者のうち、1名を承認者として設定する。また、管理者は、各利用者毎に該利用者から入力されたパスワードを設定する。管理サーバKSは、その印刷ワークフロー管理サーバ(暗号生成手段)31が、利用者の論理的な識別子と該各利用者毎のパスワードから暗号を、一意に生成し、これらの利用者情報及び暗号を、例えば、図10に示すように、利用者情報リポジトリ(暗号記憶手段)37に保存する。
そして、クライアント端末CL1〜CLnは、印刷依頼を行う文書中間データが保存されると、管理サーバKSに対して文書中間データを送信する前に、印刷依頼者に対して本人確認を行う。例えば、文書データ保存用グラフィックドライバ15からデータ保存終了の通知を受けた印刷ワークフロー管理クライアント13が、図11に示すような利用者名とパスワードの入力を求める本人確認画面を印刷依頼者クライアント端末CL2〜CLnの表示部に表示し、印刷依頼者が、利用者名とパスワードを入力すると、印刷ワークフロー管理クライアント(暗号生成手段)13が、利用者名とパスワードから暗号を生成して、該生成した暗号と利用者名を管理サーバKSに送信する。上記印刷ワークフロー管理クライアント13及び表示部は、本人確認要求手段として機能している。
管理サーバKSは、印刷ワークフロー管理サーバ31が、印刷依頼者クライアント端末CL2〜CLnから送信されてきた利用者名と暗号の組が利用者情報リポジトリ37に登録されているか調べる。印刷ワークフロー管理サーバ31は、該当するものがあれば、認証OKの旨を、印刷依頼者クライアント端末CL2〜CLnの印刷ワークフロー管理クライアント13に送信し、該当する組が利用者情報リポジトリ37に登録されていないときには、認証NGを印刷依頼者クライアント端末CL2〜CLnの印刷ワークフロー管理クライアント13に送信する。
印刷依頼者クライアント端末CL2〜CLnの印刷ワークフロー管理クライアント13は、管理サーバKSから認証OKが返ってくると、管理サーバKSに対して文書中間データを送信し、認証NGが返ってくると、保存した文書中間データ36を破棄して、以後の処理は行わない。なお、認証NGの場合、依頼者クライアント端末CL2〜CLnは、パスワードの入力間違いを想定して、再び本人確認画面を表示してもよい。
管理サーバKSは、上記認証OKであると、上述のように、印刷承認者クライアント端末CL1に対して、承認依頼を行うが、印刷承認者クライアント端末CL1は、承認依頼に先立って、印刷依頼者クライアント端末CL2〜CLnでの本人確認と同様に、例えば、図11に示すような利用者名とパスワードの入力を求める本人確認画面を印刷承認者クライアント端末CL1の表示部(本人確認要求手段)に表示し、印刷承認者が、利用者名とパスワードを入力すると、印刷ワークフロー管理クライアント13が、利用者名とパスワードから暗号を生成して、該生成した暗号と利用者名を管理サーバKSに送信する。
管理サーバKSは、印刷ワークフロー管理サーバ31が、印刷承認者クライアント端末CL1から送信されてきた利用者名と暗号の組が利用者情報リポジトリ37に登録されているか調べる。印刷ワークフロー管理サーバ31は、該当するものがあれば、認証OKの旨を、印刷承認者クライアント端末CL1の印刷ワークフロー管理クライアント13に送信し、該当する組が利用者情報リポジトリ37に登録されていないときには、認証NGを印刷承認者クライアント端末CL1の印刷ワークフロー管理クライアント13に送信する。
印刷承認者クライアント端末CL1の印刷ワークフロー管理クライアント13は、管理サーバKSから認証OKが返ってくると、Webブラウザ22による承認依頼対象の文書情報を参照した承認か却下の選択を可能として、該承認、却下の承認者通知を、ネットワークインターフェイス23を介して管理サーバKSに送信し、情報処理システム1は、以降上記同様の手順で印刷処理を行う。
また、印刷承認者クライアント端末CL1の印刷ワークフロー管理クライアント13は、管理サーバKSから認証NGが返ってくると、以降の処理を中止したり、パスワードの入力間違いを想定して、再び本人確認画面を表示する。
このようにすると、印刷要求者や承認者個人を適切に認証して、印刷要求や承認を行わせることができ、クライアント端末CL1〜CLnに正規の利用者が不在のときにや複数の利用者で利用する場合に、別人が不正利用することによる印刷要求や承認を確実に防止することができ、文書の機密をより一層確保することができる。
さらに、上記説明においては、文書の機密度を考慮していないが、文書の機密度と該機密度に応じた印刷承認者を設定して、処理を行ってもよい。
この場合、管理サーバKSは、図12に示すように、上記印刷ワークフロー管理サーバ31、Webサーバ32、メールクライアント33、描画サブシステム34、印刷用グラフィックドライバ35、文書中間データ36、利用者情報リポジトリ37及びネットワークインターフェイス38以外に、文書管理リポジトリ39が、OS上に搭載されている。文書管理リポジトリ(文書管理情報記憶手段)39は、図13に示すように、文書識別子と機密度を保存する。
そして、情報処理システム1の管理者は、管理サーバKSから、文書管理情報の設定を行う。文書管理情報は、文書の論理的な識別子、文書の機密度等であり、文書の論理的な識別子は、文書固有の情報、例えば、文書名と作成日時等の文書属性情報の組み合わせ、または、文書の描画情報等から生成される一意の識別子である。管理サーバKSは、これらの文書管理情報を、例えば、図13に示すように、文書管理リポジトリ(文書管理情報記憶手段)39に保存する。
また、情報処理システム1の管理者は、管理サーバKSから、上述のように、情報処理システム1の利用者の利用者情報(利用者の論理的な識別子、利用者の氏名(社会的な情報)、利用者のメールアドレス(ネットワークNW上の識別子)等)の設定を行うとともに、それぞれの文書機密度毎の承認者を別のテーブルに設定する。管理サーバKSは、これらの利用者情報及び文書機密度と承認者のデータを、例えば、図14に示すように、利用者情報リポジトリ37に保存する。
そして、管理サーバKSは、印刷依頼者クライアント端末CL2〜CLnから印刷承認処理依頼及び印刷依頼者の識別子と文書データを受け取ると、印刷ワークフロー管理サーバ(文書識別子生成手段)31が、文書情報から文書識別子を生成し、文書管理リポジトリ39を参照して、該生成した文書識別子が登録されているか調べる。
印刷ワークフロー管理サーバ31は、生成した文書識別子が文書管理リポジトリ39に登録されていると、該文書識別子に対応する機密度を文書管理リポジトリ39から取得して、該文書機密度に対応する承認者を利用者情報リポジトリ37を参照して決定し、該承認者に対して承認依頼を行う。このとき、利用者情報リポジトリ37の該文書機密度に対応する承認者情報が「承認無しで印刷可」であると、管理サーバKSは、承認者に対する承認依頼の処理を行うことなく、印刷処理を行う。
また、管理サーバKSの印刷ワークフロー管理サーバ31は、生成した文書識別子が文書管理リポジトリ39に登録されていないと、承認者に対する承認依頼処理なしで印刷処理を行ったり、以後の処理を行わず、処理を終了したり、あるいは、いずれかの文書機密度の承認者に対して承認依頼を行う等の方法で、処理を行う。
このようにすると、文書情報に応じた文書管理情報、例えば、機密度に応じて機密を確保することができ、例えば、機密度の低い一般文書に対しては、承認不要で印刷を許可したり、極秘等の機密度の高い文書に対しては、より高度な承認を要求することで、利用性を向上させつつ、より一層文書の機密を確保することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、印刷要求に応じて文書を印刷するプリンタ、プリンタとコンピュータ等の情報処理装置が直接またはネットワーク接続されたシステム、プリンタとコンピュータ等の情報処理装置及び管理サーバがネットワークで接続されたシステム等に適用することができる。
本発明の情報処理システムの一実施例を適用した情報処理システムのシステム構成図。 図1の印刷依頼者のクライアント端末のソフトウェア構成の要部を示す図。 図1の印刷承認者のクライアント端末のソフトウェア構成の要部を示す図。 図1の管理サーバのソフトウェア構成の要部を示す図。 図4の利用者情報リポジトリの利用者情報の一例を示す図。 図1の情報処理システムによる印刷管理処理の説明図。 図4の利用者情報リポジトリの印刷承認者を2人設定している場合の利用者情報の一例を示す図。 図4の利用者情報リポジトリの利用者をグループ分けして各グループに印刷承認者を設定している場合の利用者情報の一例を示す図。 図1の情報処理システムによる印刷管理処理で印刷依頼者と印刷承認者を埋め込んだ印刷物の一例を示す図。 図4の利用者情報リポジトリの暗号を追加した利用者情報の一例を示す図。 図1の情報処理システムによる印刷管理処理で印刷依頼または印刷承認に際して印刷依頼者または印刷承認者のクライアント端末に表示する本人確認画面の一例を示す図。 文書の機密度毎に印刷承認者を設定する場合の情報処理システムのシステム構成図。 図12の文書管理リポジトリの文書識別子と機密度の一例を示す図。 図12の利用者情報リポジトリの利用者情報の一例を示す図。
符号の説明
1 情報処理システム
NW ネットワーク
CL1〜CLn クライアント端末
Pr1〜Prm プリンタ
MS メールサーバ
KS 管理サーバ
11 アプリケーションソフト
12 メールクライアント
13 印刷ワークフロー管理クライアント
14 描画サブシステム
15 文書データ保存用グラフィックドライバ
16 文書中間データ
17 ネットワークインターフェイス
21 メールクライアント
22 Webブラウザ
23 ネットワークインターフェイス
31 印刷ワークフロー管理サーバ
32 Webサーバ
33 メールクライアント
34 描画サブシステム
35 印刷用グラフィックドライバ
36 文書中間データ
37 利用者情報リポジトリ
38 ネットワークインターフェイス
39 文書管理リポジトリ

Claims (11)

  1. 文書に対して印刷要求があると、該印刷要求に対して印刷可否の承認を行って、印刷が許可されると、印刷手段で該文書の印刷を行う情報処理システムであって、印刷要求に対して印刷可否の承認を行う承認者を決定する承認者決定手段と、該承認者決定手段の決定した承認者に対して該印刷要求のあった文書の印刷可否の承認依頼を行う承認依頼手段と、該承認依頼手段からの承認依頼に対して前記承認者が印刷許可すると、該印刷要求のあった文書を前記印刷手段に印刷させる印刷管理手段と、を備えていることを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記情報処理システムは、前記承認依頼された承認者に対して前記印刷要求のあった文書の情報を提示する文書情報提示手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  3. 前記文書情報提示手段は、前記文書に付随する文書名、文書の作成日時等の文書属性情報と該文書の内容のうち少なくともいずれか一方を提示することを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
  4. 前記情報処理システムは、前記印刷依頼者の情報を前記承認者に対して提示する印刷依頼者情報提示手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の情報処理システム。
  5. 前記情報処理システムは、該システムの利用者の情報を予め保持する利用者情報保持手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報処理システム。
  6. 前記利用者情報保持手段は、前記承認者を含む利用者の情報と該承認者を特定する情報を保持し、前記承認者決定手段は、該利用者情報保持手段を参照して前記承認者を決定することを特徴とする請求項5記載の情報処理システム。
  7. 前記利用者情報保持手段は、前記承認者が前記印刷要求を行った場合に該印刷要求に対する承認者となる副承認者を保持することを特徴とする請求項6記載の情報処理システム。
  8. 前記利用者情報保持手段は、前記利用者がその所属するグループ毎に分類されていて、各グループ毎にそのグループの利用者による印刷要求に対する承認者を含む利用者の情報と該承認者を特定する情報を保持することを特徴とする請求項6または請求項7記載の情報処理システム。
  9. 前記情報処理システムは、前記承認者によって印刷許可されて前記印刷手段で印刷される文書に、該文書の前記印刷要求者の情報と前記承認者の情報のうち少なくもといずれかの情報を埋め込む情報埋込手段を備えていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の情報処理システム。
  10. 前記情報処理システムは、該システムの利用者の情報とパスワードから暗号を生成する暗号生成手段と、予め各利用者の情報と暗号を対応させて記憶する暗号記憶手段と、前記印刷要求受付時と前記承認時のうち少なくともいずれかのときに、該印刷要求者または該承認者の利用者情報とパスワードの入力による本人確認を要求する本人確認要求手段と、該本人確認要求手段の要求に応じて入力された利用者情報とパスワードから前記暗号生成手段に暗号を生成させて、該生成された暗号に基づいて前記暗号記憶手段を参照して前記印刷要求者または前記承認者の適否の個人認証を行う個人認証手段と、を備え、該個人認証手段が該印刷要求者または該承認者が適正であることを認証すると、該印刷要求の受け付けまたは該承認者による印刷要求の適否の承認を行うことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の情報処理システム。
  11. 前記情報処理システムは、文書情報から一意の文書識別子を生成する文書識別子生成手段と、文書識別子と各文書識別子に対して任意に設定された複数段階の機密度等の文書管理情報を対応させて記憶する文書管理情報記憶手段と、を備え、前記利用者情報保持手段が、前記文書管理情報毎に設定された承認者を保持し、文書の印刷要求があると、前記文書識別子生成手段が、該印刷要求のあった文書の文書情報から文書識別子を生成し、前記承認者決定手段が、該文書管理情報記憶手段の生成した文書識別子に対応する文書管理情報を取得して、前記利用者保持手段を参照して、該文書管理情報に対応する承認者を決定することを特徴とする請求項6から請求項10のいずれかに記載の情報処理システム。
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