JP2008046740A - 喘息治療管理システム、喘息治療管理方法 - Google Patents

喘息治療管理システム、喘息治療管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】健康保険の償還対象となる通期治療期間の上限が予め定められた喘息治療管理方法に適合する、喘息治療管理システム、喘息治療管理方法を提供する。
【解決手段】患者が患者宅11bで計測操作したピークフロー値は呼吸計測器11b−1から電話回線経由でサーバ11d−1へ送信される。サーバ11d−1は通期治療期間の上限期間のピークフロー値のトレンドデータが一括で表示または印刷が可能となるように、生体情報レポートを自動生成する。
【選択図】図11

Description

医療装置技術における最近の展開は、慢性の病気の患者の生理学上の特性を測定する低コストの装置の開発につながった。これらの測定の結果、治療の種類は測定の結果に応じたものであることから、治療における著しい進歩が可能となった。
例えば、糖尿病の患者は、現在、いつインシュリンを投与するかおよびどれだけのインシュリンが必要であるかを判断するために、一日に数回血糖濃度を測定している。他の慢性病の管理には、脈拍数、血圧、呼吸数、体重、肺活量パラメータ等を含む複数の生理学的測定値を監視することを必要とする場合がある。
しかし、残念ながら、患者が装置を使いこなせなかったりあるいは装置出力の測定を理解できないために、進歩した技術の可能性を実現できない場合が少なくなかった。しばしば、効果的な治療は、患者の体質的傾向および危機の到来を判定するために、測定値を長期にわたってとり、グラフにプロットすることを必要とする。また、医者の仕事量が増加してしまうということにより、医者が、患者が指示を守っているかを監視し、データを集め、フォーマット化し、かつデータを解釈することが妨げられるという医療サービス提供者側の問題もある。
以下は慢性の喘息を治療する際に固有の問題を詳細に論じたものである。最近の事例は、慢性喘息の治療に用いるためのデータ収集および記録器具に多大な需要のあることを示唆している。米国の国立保健統計センターは、人口の5%近くの1200万人のアメリカ人が喘息にかかっていると推定している。喘息による罹病率および死亡率は1980年代に大きく増加した。その増加の原因はよく分かっていない。1980年代において、第一線の医療研究者は、喘息を、根本的には気管支痙攣としてではなく気道における炎症性反応としてみなすようになり始めた。そのため、彼らは新しい薬理学的療法である炎症を防ぐ薬物治療を推奨するようになった。さらに、自己管理プログラムの数多くの研究が、慢性喘息の長期治療における早期の前兆検出および患者・医者の協力管理の重要性を報告している。
国立保健研究所によって設立された全国喘息教育プログラムは、1991年に、専門家パネル報告書:“喘息の診断および管理のためのガイドライン”を公表した。この専門家パネル報告書は、その序文の中で「喘息を患っている人々はその症状を抑え、喘息の起きるのを防ぎ、活動的になり、普通に呼吸をすることを期待できる。この報告書は臨床医および患者が喘息治療のこれらの目的を達成するのを手助けするためのガイドラインを示すものである。」と述べている。この報告書は薬理学的療法のための生活様式を勧め、炎症を抑える薬物治療の役割を強調し、投薬過多および過少投薬の危険について警告をしている。報告書は、喘息患者のための自己管理プログラムの成功を達成する際に患者、家族および医者の間の協力関係を育てることの重要性を強調している。
ピークフローメータおよび喘息管理
ピークフローメータが出回るようになってもう何年にもなる。多くの臨床医が、毎日のPEFR測定によって喘息の発生を早期に警告することができることを認識している。しかし、毎日のピークフロー監視を勧める自己管理プログラムは、未だに標準ではなくむしろ例外的である。喘息治療の予防的アプローチを支持するにあたって、全国喘息教育プログラムは、喘息の管理に対して介入ではなくむしろ予防的アプローチを取り入れるように臨床医および患者に勧めている。
ピークフローメータは、最大吸息状態から最大限の努力をして個人が肺から空気を吐き出すことのできる最大流量として定義されるピーク呼息流量(PEF)を測定するものである。PEFはリットル/分で測定される。最大3回まで試みて得られた最高値が、通常は手書きの表であるところのピークフロー日記に記入される。
一般に個人用肺活量計は、最大吸息状態から最大限の努力をして吐き出しの最初の1秒間に個人によって吐き出される空気の量として定義される強制的吐出し量(FEV1)を含む数種の呼吸パラメータを測定する。FEV1はリットル単位で測定される。
医者は正確な呼吸状態データを入手できることによって:
・現在の薬物治療の投与方法の効果を検討する
・上昇または下降する個人の最高PEFおよびFEV1の傾向である季節的パターンを検出する
・多期間にわたっての気道の安定性を評価する
・毎日のピークフロー監視を含む自己管理プログラムの順守度を評価する
・良く管理プログラムに従って事への褒美として医者および/または親が用いることのできる奨励システムのための基準を設定する際にいくつかの利点を得ることができる。
この専門家パネル報告書によれば、PEFおよびFEV1は、気道の不安定の早期の徴候を検出する際および薬物治療の投与方法の効果を評価する際に有用である。例えば、患者は気管支拡張剤を投与する前と後のPEFサンプルをとって、したがってその患者の激しい喘息の発作を治療する際のその薬の有効性を評価する基準とすることができる。
専門家パネル報告書は、毎日のピークフロー監視を必然的に伴う患者の自己管理プログラムのサポートに向けてプライマリケアに従事する医師の指導を試みている。中程度または重い喘息の5才以上の患者には毎日ピーク呼息流量を測定することを勧めている。また、すべての患者および医師にその自己喘息管理プログラムにおいてピークフローメータおよび/または個人用肺活量計を用いることを勧めている。
NAEPの専門家パネルの議長 Albert L.Sheffer医学博士は喘息に対する多くの家庭管理プログラムにおける不完全さについて懸念を表明した;「毎日の治療を必要とするすべての喘息患者はピークフローメータで監視をされるべきである。このメータは現在はそれらの患者の25%未満にしか用いられていない。」
喘息の診断および治療の高名な専門家 Guillermo R.Mendoza 医学博士は次のように述べている:「1978年以降、ピークフロー監視の価値についてのコンセンサスの増大にもかかわらず、米国においてプライマリケアに従事するものでその開業医療においてピークフローを採用したものは少数にすぎない。この国の危険度の高い喘息患者で、家庭にピークフローメータを持っているかまたはそれらをどのように有効に用いるかを知っているものはほとんどいない」。
米国政府の刊行物は次のように勧めている:「あなたの医者にピークフローメータを用いることについて質問をしなさい。ピークフローメータは、発作が何時起こるかを、あなたが徴候を感じる前であっても、あなたに教えることができる。徴候を感じる前に薬を服用することで発作を止めることができる。中程度または重い喘息の4才以上の人は、ピークフローメータを少なくとも毎日用いるべきである」。
従来技術:機械式ピークフローメータ
機械式ピークフローメータにおいては、息がストリング抑制式デフレクタを変位させ、これがポインタを目盛にそって動かして検査の結果を示す。ほとんどの機械式メータは装置間の精確さおよび再現性が比較的低い成形プラスチック部材の単なる集まりにすぎない。それらが使われていた頃には、それらの装置は、特に絶対的な結果よりも比較的な成績がより重要である場合に、ある程度精確な示度を得るために有用であった。ある期間にわたった記録を作れるかは、全く利用者の自制心および注意次第であった。
従来技術:電子式ピークフローメータおよび肺活量計
最も初期の型の電子式ピークフローメータおよび個人用肺活量計においては、設計者は、機械式装置のスプリング抑制式デフレクタを肺流速計センサに置き換えただけであった。すべての型が計算を取り扱うためのマイクロプロセッサおよびテスト結果の数字を表すための液晶表示装置を用いている。
現在の型の携帯用電子式肺活量測定装置は機械式ピークフローメータよりもより多く測定機会および高い信頼性を提供するものであるが、これらは、利用者および医者の両方のために家庭での肺活量測定の効用を最大限のものとする実際的な課題に対してはほとんど改善がされていない。これらの多くの欠点を以下に列挙する。
1.それらは元来低コストに設計されていないので高価である。
2.装置の対人インタフェースを介して直ちに入手可能な記憶装置に残るある期間にわたっての記録を生じず、毎日の監視の一連の手順の不便さを最小限のものにできないでいる。
3.先行の検査の結果を示すことによって傾向についての情報を表すことをしない。
4.利用者の注意を気道の状態および傾向に計画的に向けさせることがなく、それらの対人インタフェースは小さな子供が用いるのには適していない。
5.利用者がテストの結果のいずれかを薬物治療後の結果として明示することを可能にしていない。
6.時宜にかなってかつ効率的に医者に臨床情報を届けることのできる低コストのメカニズムを利用者に提供していない。
7.健全、迅速な判読および適切な医療判断を容易にするようにデザインされた明確な図表を用いた記録表を医者に提供するものではない。
8.データを収集、精査するために医者がコンピュータを必要とすることを無くしていない。
9.管理プランへの順守度を医者が追跡する必要があることについて、あるいは喘息管理プランの効率を調べる系統的な方法についても取り組んでいない。
10.統計的分析のための検査結果の系統的収集の手段が講じられていない。
ところで、帝人株式会社は先に、特願2004-323463号、特願平7-530507号、及び特願2004-323462号において、患者宅に置かれた小型のピークフローメータで患者のピークフロー値など生体情報を収集後、ダイヤル回線を経由してセンターに送信した後、医療レポートとして医師などの下にこれら生体情報収集結果が送付される喘息治療管理用テレメディスンシステムに関する構成を提案しており、これらは、それぞれ特許第3699469号、特許第3697260号、及び特許第3773519号として特許査定がなされている。
特許第3699469号公報 特許第3697260号公報 特許第3773519号公報
後に詳細を説明するとおり、平成18年3月6日発行官報号外第46号に、保険医療機関における喘息治療管理料保険点数加算の算定要件が掲載され、この健康保険適用基準に則った喘息治療管理が新たに開始されることとなった。
そこで本発明は、この新しい健康保険適用基準あるいはこれに準ずる基準に適合し、且つ、医学的な治療効果や医療経済効果が改善された喘息治療管理システム、喘息治療管理方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、下記する(1)乃至(6)に記載の喘息治療管理システムを提供する。
(1)予め医療従事者が決定したコントロール計画書に従い、ピークフロー自己最良値に対するピークフロー計測値の到達率に応じて、服薬を含めた異なる対応により喘息疾患患者自身による自己管理を行おうとするゾーンシステムに準拠して喘息疾患患者の治療管理に用いるための、喘息治療管理システムであって、
喘息疾患患者のピークフロー値および1秒量値を含む生体情報を、第1の時間間隔で計測する電子式ピークフロースパイロメータと、
計測された生体情報を用いて、ピークフロー計測値のトレンドを含むレポートを生成するレポート生成手段と、
生成されたレポートを、第2の時間間隔で所定の受信手段へ送信する送信手段とを有し、且つ、
下記する(A)又は(B)の内の少なくともいずれかを有することを特徴とする喘息治療管理システム。
(A)当該治療管理に対する健康保険からの治療費用償還が行われる通期治療期間の上限として予め定められた所定期間内におけるピークフロー計測値のトレンドを一括して表示するよう構成された、レポート生成手段。
(B)送信手段が送信を行ったレポートを受信して、所定期間内のピークフロー計測値のトレンドを一括して表示または印刷を行うよう構成されたレポート受信手段。
(2)レポート生成手段および/またはレポート生成手段は、ピークフロー計測値のトレンドを、当該計測を行った季節的な環境条件を示す情報と共に表示および/または印刷を行うよう構成されたことを特徴とする(1)に記載の喘息治療管理システム。
(3)予め医療従事者が決定したコントロール計画書に従い、ピークフロー自己最良値に対するピークフロー計測値の到達率に応じて、服薬を含めた異なる対応により喘息疾患患者自身による自己管理を行おうとするゾーンシステムに準拠して喘息疾患患者の治療管理を行うための、喘息治療管理システムであって、
喘息疾患患者のピークフロー値および1秒量値を含む生体情報を、第1の時間間隔で計測する電子式ピークフロースパイロメータ、
計測された生体情報を用いて、ピークフロー計測値のトレンドを含むレポートを生成するレポート生成手段、
生成されたレポートを、第2の時間間隔で所定の受信手段へ送信する送信手段を有し、且つ、
受信手段が配置された医療機関において、前記送信されたレポートを用いて当該患者の病態推移を継続的に観察する医療従事者が患者と通信手段を介して指導を行うに際して事前に理解をしておくべき点を教示する事項である、下記する(a)〜(i)の内の少なくともいずれかの事項が記載された医療従事者指導用資料、を有することを特徴とする喘息治療管理システム。
(a)電子式ピークフロースパイロメータは機種により生体情報の計測値に固有差が存在し、従前に当該患者が使用した他機種の電子式ピークフローメータの計測値に相違があったとしても単純に比較せず当該電子式ピークフロースパイロメータの計測値のトレンドにより観察すべき点を患者へ指導することの教示。
(b)計測値が異常高値、異常低値あるいは計測間の変動大の場合には不適切な吹き方の可能性があるので外来受信で確認する点を患者へ指導することの教示。
(c)ピークフロー値、1秒量値が共に低い値の場合は、喘息の罹患年数が長く気道のリモデリングが考えられるので設定したパーソナルベスト値が適正であるかどうかを検討することの教示。
(d)ピークフロー値の日内変動が20%を超える場合は治療内容の問題あるいは患者の服薬管理上の問題が予想されるので医師に相談するよう患者を指導することの教示。
(e)患者の咳、痰、喘鳴、息切れ、睡眠障害、および上気道感染の有無、全体的な身体症状、精神状態、日常生活における制限の有無を確認することの教示。
(f)吸入ステロイド薬の使用回数が医師の指示を遵守しているか、吸入β2刺激薬の使用回数および使用タイミングが医師の指示を遵守しているか、を患者へ確認することの教示。
(g)吸入ステロイド薬の副作用である声の嗄れ、口腔内カンジダの有無を患者に確認する点、これらの副作用を理由として患者の判断で該薬の服用を中断しないよう患者に指導する点、副作用を防ぐ為に吸入後のうがいを確実に実践するよう患者へ指導する点、の教示。
(h)医師から指示されていない民間療法の実行の有無を患者に確認する点の教示。
(i)アレルゲンに対する回避や対処は適切に出来ているか、患者から聞き取りを行う点の教示。
(4)平成18年3月6日発行官報号外第46号に掲載された、保険医療機関における喘息治療管理料保険点数加算の算定要件である、
別に構成労働大臣が定める施設基準に適合するものとして地方社会保険事務局長に届け出た保険医療機関において、重度喘息である20歳以上の患者に対して、治療計画を策定する際に、日常の服薬方法、急性増悪事における対応方法について、その指導内容を文書により交付し、週1回以上ピークフローメータに加え1秒量等計測器を用い、検査値等を報告させた上で管理する方法及びその変形方法の実行に用いられる喘息治療管理方法であって、
患者によって測定がなされた時に患者の測定された特性の測定された状態を示す値を有する測定値データ要素を発生し、いつ測定が行われたかを示すタイムスタンプを発生する患者センサ装置を利用する医療情報報告システムにおいて、報告システムが、ハンドヘルドで低コストな患者操作式インタフェース装置と、リポート作成システムとから成り、
患者操作式インタフェース装置が、
制御信号を発生するユーザ入力装置と、
データを書き込みかつ読み出すデータメモリと、
通信ネットワークからデータを送受信する患者側通信インタフェースと、
特定の遠隔インタフェース装置を個別に識別するI D コードを記憶するインタフェースID ユニットと、
データメモリに記憶されたアプリケーションプログラムおよびその他のデータに応答し、データメモリおよび時刻表示回路に結合して、測定がされた時に患者センサ装置から測定値データ要素および受信測定値日付要素が取り込まれた時に時刻および日付を示すタイプスタンプを受信し、前記データメモリ、前記インタフェースI D ユニットおよび患者側通信インタフェースに結合するマイクロコントローラであって、患者センサ装置で測定が行われたときにデータメモリに送信データ記録を圧縮、記憶し、送信データ記録は測定値データ要素の大きさおよび測定がされたときの時刻および日付を示すマイクロコントローラであり、ユーザ入力装置からの第1の制御信号の受信に応答して、記憶された送信データ記録をI D コードを含んで通信ネットワークを介して転送するためのデータ転送プロトコルを起動するマイクロコントローラとを含み、
リポート作成システムが、
通信ネットワークからデータを送受信するリポート側通信インタフェースと、
リポート作成ユニットと、
患者と遠隔のセンサとを組み合わせる固有のI D コードをそれぞれが含む患者記録の集合を含み、各患者記録が生理学的特性の測定された状態の値を示す測定値データと何時患者によって測定が行われたかを示すタイムスタンプとを含むリレーショナルデータベースと、
リポート側通信インタフェースおよびデータ管理装置に結合し、遠隔インタフェース装置によって起動されたデータ転送プロトコルに応答し、インタフェース装置のデータメモリからデータ管理装置に転送された送信データ記録の転送を制御する通信制御手段とを含み、
データ管理装置は通信制御手段に結合して、特定の遠隔インタフェース装置から転送された固有のI D コードを含む送信データ記録を受信し、受信した送信データ記録を固有のI D 装置と組み合わされた患者の患者記録に記憶して受信した送信データ記録を含めるために患者記録を更新し、データ管理装置はリポート作成ユニットによって受信されたリポートにおいて識別された患者の前記データベースに格納された患者記録を供給するためにリポート作成ユニットに結合し、
リポート作成ユニットはリポート側通信インタフェースに結合して特定の患者についてのリポート要求を受信し、データベースから識別されたその特定の患者についてされた患者記録を得るためにデータ管理装置にリポート要求を転送し、選択された図表形式で患者記録に含まれた測定値および時刻符号化情報を表す時系列的なリポートを作成するために要求された患者記録の情報を利用する医療情報報告システムにおいて、
患者の測定された特性として、ピークフローメータに加え1秒量計等計測器を用いた計測値を使用し、計測値の報告に時系列的なリポートを使用する喘息治療管理方法。
(5)リレーショナルデータベースは、各患者に対して与えられた少なくとも一つの属性と共に各患者記録の集合を作成し、
リポート作成ユニットは、属性の内のいずれかについてのリポート要求を受信すると、リレーショナルデータベースを参照して当該属性を有する患者の生体情報に関する統計的なリポートを作成するよう構成されたことを特徴とする(4)に記載の喘息治療管理方法。
(6)属性は、患者の主治医名、患者の居所名、患者の年齢、患者背景の内の少なくともいずれかであることを特徴とする(5)に記載の喘息治療管理方法。
下記する如くの構成を有することにより本発明は、平成18年3月6日発行官報号外第46号に掲載された保険医療機関における喘息治療管理料保険点数加算の算定要件に基づく新しい健康保険適用基準あるいはこれに準ずる基準に適合し、且つ、医学的な治療効果や医療経済効果が改善された喘息治療管理システム、喘息治療管理方法を提供するという顕著な効果を奏する。
本発明の開示を行う以下の説明では、喘息治療管理に関する新しい健康保険適用基準あるいはその変形、改良された基準に適合した遠隔リポーティングシステムの構成を前段において説明し、後段においてこの遠隔リポーティングシステムを用いた治療管理方法を順次説明する。
尚、これら開示される発明はその要素として、先に掲げた特許文献である、特許第3699469号、特許第3697260号、及び特許第3773519号及びこれらに対応する公開公報に開示された構成を含んでいる。
〔本発明が含む遠隔リポーティングシステムの開示〕
図1は、本発明の測定、監視、およびリポーティングシステムの機能的外観を示している。センサ装置10は、例えばピーク呼息流量(PEF)および強制的吐出し量(FEV1)といった呼吸機能、血液中のグルコースのレベル、血圧、心拍数、体重、流体摂取および放出速度やカロリー摂取等の患者の選択された生理学的特性の値を測定するために用いられる。これらの値を測定し、生理学的特性の測定された値を符号化したディジタルセンサ出力を提供するセンサが、市販されている。呼吸機能を測定する特定のセンサを以下においてより詳細に説明する。
インテリジェンス(知能)および通信機能は、患者が用いるモニタモジュール12内に設けられている。このセンサはモニタモジュール12に内蔵させることもできるが、モニターモジュール12へディジタルセンサ出力を転送するために用いられるケーブルまたは例えばIRビーム等の他の手段を用いて分離することもできる。モニタモジュール12は、ディジタルセンサ出力に符号化された測定値の収集および解析のインテリジェンス機能、何時測定が行われたかを示すタイムスタンプにしたがって複数の測定値を記憶する記憶機能、患者に解析済みの測定値を視覚的に伝える表示機能、および測定値およびタイムスタンプを電話システムを介して転送する通信機能を達成する。他の実施例においては、インテリジェンスおよび通信機能を別のモジュールに分離することができる。
遠隔リポーティングシステム14は、電話システムによってモニタモジュール12に接続されており、モニタモジュール12を利用する患者の記録にモニタモジュール12から転送された情報を追加するためにある期間わたる患者の記録データベースを更新し、図表形式で患者リポートを作成し、リポートを医者または患者に伝えるモニタモジュール12から転送された情報を受けとる機能を達成する。従って、リポートは、「メディカル・テレグラム(医療電報)」の如く医者にファックスで送られ、医者がデータを収集および精査するためにコンピュータを必要とすることを無くしている。最初の好ましい実施例においてはファックスによる送達が行われるが、任意の患者のデータのリポートを、電話ファクシミリ、電子メール、ブロードキャストデータ通信、または通常の郵便サービスによって一人または複数の医者に送達することができる。同様に、患者は、類似の手段によってリポートのコピーを受けとることができる。
図2はリモートリポーティングシステム14のソフトウェアアーキテクチャのブロック図である。このシステムの核心は、モニタモジュール12によってもたらされる測定値およびタイムスタンプを含むある期間にわたる患者の記録、およびデータベースの記録およびデータを処理する分析アルゴリズムを記憶するためのリレーショナルデータベース20である。このある期間にわたる記録には、患者とリモートセンサとを組み合わせる固有のIDコード、および装置IDをケア提供者と組み合わせるサブスクリプションが含まれる。
データ管理装置24は、データベース20と、会話型音声応答システム25等の各種の入出力ブロックおよび制御ブロックとをインタフェースする。この会話型音声応答システムは、医療従事者がリポートの種類のメニューの選択に基づいてリポートを要求することを可能にしている。モニタモジュール12からの入力データは、電話システムとインタフェースを有する入力データコムフロントエンド26において受信され、入力コミュニケーションサーバ28を介してデータ管理装置24の入力データポートに転送される。
データ管理装置24の出力データポートはリポート作成装置30に接続されている。このリポート作成装置は、ファックスサーバ32および出力バウンドコミュニケーションサーバ34を介してリポートを出力する。さらに、第2出力ポートは、電子患者記録をHMO情報センタ36に転送する。したがって、ある期間にわたる記録をコンピュータ手段を有する施設に電子的に転送してリポートを生成するためにデータを処理するか、あるいはリポート自体をコンピュータの介在を条件とせずに個々の医者に転送することができる。
図3は、モニタモジュール12の機能構造のブロック図である。モニタモジュール12は、アプリケーションプログラムおよび他のデータを格納するオンチップメモリを含む Motorola MC 6805 等のシングルチップマイクロコントローラ40によって制御されている。マイクロコントローラ40は、本発明の一部ではない標準のデータバス、アドレスバス、および制御バスを利用する他の機能ブロックとのインタフェースを有する。マイクロコントローラ40と機能ブロックとの相互接続をこの図において概略的に示す。図示するように、このマイクロコントローラは、オンボードディジタル信号処理アルゴリズム、プログラムメモリ、日付および時刻クロックおよび表示ドライバを備えている。
マイクロコントローラ40は、患者が、生理学的特性の値を測定する時にセンサ出力データデジタルデータ41を受信し、そして測定された特性の値、測定が行われたときの時刻と日付を示すタイムスタンプ、及びモニタモジュール12を識別する内部回路内に記憶された個々の装置の連続番号である固有のIDコードを形成する。データ記録はRAM42に循環ファイルとして記憶される。「データ記録」の内部ファイル構造は、測定値、時刻および日付、個人の最高値およびゾーン境界の値を含む数種のデータを識別する独自の特別な組み込み命令集合を有している。RAM42が一杯である場合、最新のデータ記録が最も古いデータ記録の上に上書きされる。
また、マイクロコントローラ40は、表示装置の可視標識を個別の検査にタグして付加して利用者に応答する。このタグは、装置のメモリのデータ記録に付加要素として挿入される。医者は、一定のルールにしたがって個別の検査結果を「薬物治療後」検査であるとしてマークするように患者を指導することができる。
このように、すなわち薬物治療後マーカとしてタグを用いた場合、リポーティングシステムは、薬物治療に対する患者の反応(例えば気管支拡張剤に対する反応)を示すリポートを提供することができる。
また、このマイクロコントローラは、セッション(期間)の長さについての2通りの設定、0と10との間で利用者が選択をすることを可能にするセットアップ手続きを実現するようにプログラムされている。セッションの長さが0に設定された場合、装置はすべての測定の結果をその長期メモリに格納する。セッションの長さが10に設定された場合は、装置が、何回か行われるかもしれない吹き込みの最初の吹き込みで開始される10分間に達成された最高のPEFおよびFEV1の値を格納する。装置の一般的利用が、1検査セッションにおいて3回まで吹き込みを行い、3回のうちの最高の結果のみを記録する現在受け入れられている慣行に適合するようにセッションの長さを変化させている。したがって、この装置には、全国喘息教育プログラムおよびアメリカ胸部学会によって刊行されたガイダンスにしたがってピーク呼息流量テストを行うための手段が講じられている。
電話インタフェース44はマイクロコントローラによって制御されて、RAM42から遠隔リポーティングシステム14に記録を転送する。
患者がモニタモジュール12からデータ記録をダウンロードすることを望む場合、患者は、電話インタフェース44のRJ−11C電話ジャックに電話線を接続し、利用者インタフェースのボタンを押すだけである。そうすると、マイクロコントローラは、データ記録をRAM42から検索し、ディジタルデータをアナログ信号に変換し、遠隔リポーティングシステム14に接続するために電話インタフェース回路を制御するため、および遠隔リポーティングシステム14に検索したデータ記録を転送するために、アプリケーションプログラムを実行する。
この好ましい実施例においては、別のチップを備えることによる追加のコストを避けるため、データを転送するためにモデムチップを用いることはしない。代わりに、マイクロコントローラ40は、特別の回路を駆動するためのカスタムアプリケーションソフトウェアを実行して、Bell 103規格にしたがって 300ボーで遠隔のコンピュータに対して2進ファイル転送を行う。エラーの検出は、この2進ファイル転送中における循環冗長検査を用いて達成される。他の実施例においては、より速いデータ転送速度(例えば 1200ボー)および異なるBell規格(例えばbell 201または212)を用いるように、ファイル転送スキームを構成することができる。
図4A−4Cは、ピークフローゾーンによって呼吸機能の測定の結果を表すマイクロコントローラ40によって制御される特別な利用者インタフェースを示す。
患者が喘息を管理するのを助けるために、NIHによって刊行された専門家パネル報告書は、ピークフローゾーンのシステムを提供している。このゾーンモデルにおいては、それぞれのテスト結果が、利用者がその気道がきれいなときに通常到達する最高のピークフローレベルとして定義される各個人の最高値に対するパーセントとして表現される。これらのゾーンは交通信号に類似−すなわち緑、黄色、および赤−しており、覚えやすくなっている。各ゾーンは個人の最高値に対するパーセントを見分けるのに役立つ。緑ゾーンは個人ベストの80%−100%、黄色ゾーンは50%−80%、赤ゾーンは50%未満である。個人の最高値および各ゾーン間の境界は、患者が調整することのできる適合可能な値である。どのような調節も医者の特別な許可によってなされるべきものである。
表示装置50は、その上に形成された矩形の表示領域の3つの列52、54および56を有している。表示領域の最下列52は赤ゾーンに対応して赤、表示領域の中央の列54は黄色ゾーンに対応して黄色、表示領域の最上列56は緑ゾーンに対応して緑である。
好ましい実施例においては、ゾーンチャートが、5列9欄のアレーのドットでなっている。緑ゾーン56および黄色ゾーン54は、それぞれ、表示装置50のゾーンチャート部分上に2列のドットを有している。これらの2列がゾーンを2分して、より良く見分けが付くようにしている。したがって、緑ゾーンが個人の最高値の80−100%をカバーする場合、下側が80−90%に相当し、上側の列が90−100%に相当する。同様に、黄色ゾーン54が50−80%をカバーする場合、下側が50−65%に相当し、上側の列が65−80%に相当する。
マイクロコントローラ40は表示装置50の表示領域を選択的に表示状態にする。個人の最高値のデータ記録は、ゾーン定義値と共にRAM42に格納される。マイクロコントローラ40はディジタルセンサ出力を受信すると、RAM42から個人の最高値のデータ記録およびゾーン定義値を検索するため、およびどのゾーンが受信したディジタルセンサ出力に符号化された値を含むかを判定するために、アプリケーションプログラムを実行する。
そして、マイクロコントローラ40が、測定された値を含むゾーンに対応する表示領域の列の最も右の表示領域を表示状態にする。したがって、利用者は、測定された値が赤、黄色、または緑ゾーンあるかを直ちに知らされ、数値について精通または理解をする必要はない。
この表示装置のほかの特性を図4A−4Dに示す。例えば、各列の最も右側の表示領域の左にある表示領域は、以前に測定された値を含むゾーンを表示する。したがって、患者は、その成績が時間と共に向上しているかまたは低下しているかを判断することができる。さらに、現在の測定値のゾーンが切り替わった時にアニメーションキャラクター(ウェルビーWelbyキャラクター)の腕が動かされて、ゾーンの変更を患者に強調する。数字表示も表示状態にすることができる。マイクロコントローラ40は、表示装置50のいろいろな表示領域を表示状態とするためのユーザ入力に応答するアプリケーションプログラムを含んでいる。
モニターの対人インタフェースは、子供および大人による利用を容易にするように設計されている。これはいくつかの重要な面を有している:
操作を簡単にするためにボタンが3つだけ設けられている;
その表示装置(LCD)は以下に列挙する複数の機能領域を用いる:
測定結果および計算された値を報告する数字ライン;
位置および色の符号化されたドットを用いてゾーンステイタスを報告するゾーンチャート;
報告された気道状態情報の意味をその動作および表現が補強するアニメーションキャラクター「ウェルビー」;
表示装置の他の部分に表された情報の項目を注釈し(例えばリットル/分やリットル等の測定の単位、AM,PM,個人最高値のクラウン、赤ゾーンのクロス、電話等)、または特別なメッセージを伝える(例えば電池の電圧低下表示)各種シンボル。
測定の結果が装置の表示上で患者に報告される場合、その情報は、数通りで同時に表される。表示装置の各機能領域における情報の表示は、利用者が表示の意味を理解しかつ患者の現在の気道状態に際してとるべき適切な処置をどのようにみつけるかを思い出すかまたは知る確率を最大にするように設計されている。
この表示形式の別のユニークな一面は、表示が複雑なまたは細かすぎるものになって、表示の効果を損なうのを避けるために、単一のテストから得られた結果の表現を別々のフレームに分けることにある。この装置は、データのどの要素を欲しいかによって、各吹き込みについて完全なデータを表示装置上に2つ以上のフレームの連続で表す。標準の外観は、数字ライン上において異なるデータ要素を表す2つのフレームを用いる:1)リットル/分および個人の最大値に対するパーセントで示されたフローピーク;および2)測定の日付および時刻。各フレームは、表示状態にされたゾーンチャート、ウェルビーキャラクターおよび各種のシンボルも含んでいる。中央のボタンを押すことによって表示状態とされるオプション表示により、リットル単位で示したFEV1を含む第3のフレームが付加される。
図4Dに示すように、医者が患者のために一般的に作成する文面で表された整合ケアプログラムにおいては、ウェルビーキャラクターのいろいろな形状が用いられている。ウェルビーキャラクターの所定の形状を、患者の気道状態があるゾーンの内にある症例に対して処方した療法の説明に隣接するラベルとして用いる。
センサ/モニタモジュールアセンブリの好ましい実施例を、図5A−5C、図6A−6B、図7A−7B、および図8に照らし合わせて説明する。以下の説明から明らかなように、このモニタ/モジュールは、喘息患者にとってその状態を監視するために有用なスタンドアロン型装置である。図5Aにおいて、モニタハウジング60は、トッププレート62およびボトムプレート64を備えている。図5Bおよび5Cはそれぞれトッププレート62の前面および後面図である。この前面は、その上にLCD表示装置50およびユーザ入力ボタン46が設けられている。次に図5Cにおいて、トッププレート62の底部分の突出部64は、円形部分64cおよびマウスピース格納部64mを含んでいる。この突出部は、円弧状部分66cとマウスピース当接部分66mとを有する突出部エッジ66と境界を接している。さらに、設置ポスト68が突出部64の円形部分64cの中央に配置されており、コイルハウジング69が円形部分64c上に中心から少し変位して配置されている。
図6Aおよび6Bは、センサチャンバ70の上および底面図である。図6Aにおいて、チャンバ70は、円筒状チャンバ部72およびマウスピース部74を備えている。円筒状チャンバ部72は円形断面を有し、円筒状部の上面の中央に軸コネクタ76が形成され、軸コネクタ76を中心としてかつそこから径方向に変位して円筒状チャンバ部74の上面に円弧形コイルハウジング開口77が形成されている。組になった通気口が円筒状チャンバ部74の上面および底面に形成され、円形にそって円筒状チャンバ部74の外周近くに配置される。
図7A−7Bは、モニタモジュール/センサアセンブリを、センサハウジング70を閉じた状態で示す。突出部66上の取り付けポスト68は軸コネクタ76と合わせられ、センサチャンバ70が設置ポストを中心として閉じた位置(図示)から開いた位置(点線)に回転するようになっている。閉じた位置においては、マウスピース部74の開口が、突出部エッジ66のマウスピース当接部66mに当接してマウスピースを密閉する。開いた位置においては、患者は、その唇をマウスピースの開口に密着させ、空気流量を測定するためにチャンバに息を吹き込む。マウスピースは開閉位置の間を回転して、糸屑や破片を寄せ付けないのに役立っている。
次に、PEFおよびFEV1を測定するためのセンサの動作を、図8および9に照らし合わせて説明する。図8は円筒状チャンバ部72の横断面図である。ボトムおよびトップ内部面は、その中にベアリング受けカップ80tおよび80bが形成されている。ローター82は中央ポスト84を含み、ローターブレード86がそこから延びている。ローターブレード86は円筒状部72の円筒状側面近くに配置された垂直羽根88を含んでいる。先細軸受け90tおよび90bが中央ポスト84の頂部と底部に形成され、ベアリング受け切り欠き80tおよび80bと合わさっている。中央ポスト82は図において横断面で示した少なくとも1個の棒磁石92を含んでいる。
センサ内のローターは2つのサブアセンブリ、4枚ブレードのローター82と、磁石の長軸がローターの回転の軸に垂直になるようにローターのシャフトに永久に嵌め込まれる円筒状磁石92とを含む。ローターのシャフトの各先端88は、センサの頂部および底部サブアセンブリの内部面における小カップ80tおよび80bに緩く嵌められている。この結合においては、ベアリングはなく、ローターのシャフトの先端がこれらの小さなカップに収まる。
患者がセンサチャンバに息を吹き込むと、ローターはコマのように回転し、そのシャフトの先端がカップ内で回転する。唾液または粘液がこれらの回動点の中または回りに付着した場合、ローターシャフトの先端がカップへ緩く嵌められていることが、蛇口からの水の流れによる容易な洗浄を可能にしている。
患者がセンサハウジング70のマウスピース開口に息を吹き込むと、空気の流れはチャンバ70の円筒状側壁に対して向けられ、ブレード88に当たってロータの回転を引き起こす。ローターの各1回転に対して約30ミリリットルの空気がチャンバ70を通過する。空気は通気口78を介して外に出て、背圧が上昇するのを防いでいる。センサチャンバ72は、患者がそこに息を吹き込んだ場合に渦巻状の流れを生じるように機械的に設計されている。また、4枚ブレードのローターは、ちょうどコマのようにその最大主慣性モーメントで回転し、これによって、軸受けの潜在的なガタおよび引きずりを無くしている。
図9は、図8に示したセンサを利用するための図3に示した一般的なシステムの実施の一例である。図9において、コイル69は棒磁石92が一回転をするごとに2パルスを生成する。これらのパルスは増幅、ろ波されてディジタル遷移を生じる。各遷移間の時間は、アプリケーションソフトウェアを実行するマイクロコントローラ40によって処理される。PEFおよびFEV1が計算され、データ記録の一部としてRAM42に格納される。
図8から、回転の軸受けが、精度の高い嵌合を必要としない「スロッピー(sloppy)ベアリング」であることがわかる。したがって、センサのすべての部分を、低コストの工程を利用してプラスチックで製造することができる。また、成形工程により一貫性のある部品が製造され、それにより極めて高い装置間の再現性を確保し、異なるセンサチャンバ(マウスピース)を任意のモニタハウジングで用いることを可能にしている。さらに、マウスピースは、使用現場における校正を必要としない。
「スロッピーベアリング」は、パルスの間で小さなタイミングエラーを生じる。測定は数個のパルスに基づいて行われ、したがってそのような影響は平均化される。さらに、マイクロコントローラは、ディジタル補償プログラムを実行し、慣性モーメントが零で無いことの影響を取り除く。このプログラムは、ローターおよびチャンバの実際の回転力学および空気力学に合わせたいくつかのパラメータに基づいている。
ローター80は、中央ポストを中心として回転させられた場合のコマのような回転特性および非ゼロ慣性モーメントを有している。マイクロコントローラは、補償プログラムを実行して、非ゼロ慣性モーメントの影響を取り除き、PEFおよびFEVの実際の値を計算する。このプログラムはローターの動きを計算するのに伴う物理的原則に基づいており、ローターの実際の回転に合わせたいくつかのパラメータを含んでいる。
図10は、呼吸機能の傾向を医者に報告するグラフ形式のいくつかの代表例を示している。これらのフォーマットは、センサのマウスピースに周期的に息を吹き込み、データを遠隔リポーティングシステムにダウンロードする簡単な動作が、どのように患者の呼吸状態を示す図表をもたらすかを示すものである。
即ち、喘息または他の肺の病気、糖尿病、高血圧、および肥満等の慢性病または長期間持続する状態の統合された管理のためのシステムを示している。センサとモニタが相互に作用して、現在の手作業の測定(読み間違い)、記録(不正確な書き込み、不完全な書き込み)、生理的状態情報の時系列的記録の報告(欠落エラー)に必然的に伴う誤りを取り除く。さらに、このシステムは、慢性病または他の長期間継続する状態のための総合自己管理プログラムの一環として患者と医者との間で合意された生理学的状態監視プログラムに従い易くするものである。尊守度の情報は、患者および医者の両方に向けられた動機付けプログラムの基準となり得るものである。これらの動機付けプログラムは、患者に監視プログラムに従い、慢性状態に対する管理をどのように維持するかについて学ぶ動機を与える助けとなり得るものである。また、これらは、医者に、慢性状態に対する管理を患者が維持するのを手助けする動機を起こさせ得るものでもある。順守度の向上は、一般に、監視器具をより便利に、より使いやすくかつより理解しやすくさせる改良を伴うことによって達成される。
本発明を好ましい実施例について説明してきた。当業者にとって、代案および代用は自明である。装置からのダイアルプロトコルはトーンまたはパルスとすることができる。センサの設計の他のアプローチには、多重極磁石、複数コイル、(測定対象によって)より小さいかまたは大きいセンサチャンバ、オプティカルインタラプタおよび(例えばホール効果スイッチ、リードリレーや磁気抵抗素子等の)その他の磁気センサを含めることができる。装置がその測定データ記録のコピーを遠隔のコンピュータに転送する場合、この装置は、遠隔コンピュータの電話番号をダイヤルすることができる。このダイヤル動作を、旧来の回転式電話サービス(パルス)または現代のタッチトーン式の電話(トーン)と適合するように構成することができる。また、モニタと遠隔のコンピュータとの間のリンクは、例えばケーブルおよびコネクタ、モニタが電気的に接続して存在するベースステーション等のワイヤによるリンク、または無線、赤外線および音響等のワンヤレスリンクとすることができる。従って、添付の特許請求の範囲によって規定する以外は本発明を限定するものではない。
〔喘息治療管理に関する新しい健康保険適用基準〕
平成18年3月6日発行官報号外第46号に、保険医療機関における喘息治療管理料保険点数加算の算定要件が掲載されている。
この算定要件の概要は、別に構成労働大臣が定める施設基準に適合するものとして地方社会保険事務局長に届け出た保険医療機関において、重度喘息である20歳以上の患者に対して、治療計画を策定する際に、日常の服薬方法、急性増悪事における対応方法について、その指導内容を文書により交付し、週1回以上ピークフローメータに加え1秒量等計測器を用い、検査値等を報告させた上で管理する喘息治療管理方法である。
官報の記載を詳述すると、
「厚生労働省令第二十七号
(途中省略)
保険医療機関及び保険医療養担当規則及び保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則の一部を改正する省令
(途中省略)
16 喘息治療管理料
イ 1月目 75点
ロ 2月目以降 25点
注1 入院中の患者以外の喘息の患者に対して、ピークフローメーターを用いて計画的な治療管理を行った場合に、月1回に限り算定する。
2 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合するものとして地方社会保険事務局長に届け出た保険医療機関において、重度喘息である20歳以上の患者(中程度以上の発作により当該保険医療機関に緊急受信(区分番号A000の注4、区分番号A001の注3又はA002の注4に規定する加算を算定したものに限る。)した回数が過去1年間に3回以上あるものに限る。)に対して、治療計画を策定する際に、日常の服薬方法、急性増悪時における対応方法について、その指導内容を文書により交付し、週1回以上ピークフローメータに加え一秒量等計測器を用い、検査値等を報告させた上で管理した場合に、次に掲げる点数を月一回に限り加算する。
(1) 1月目 2,525点
(2) 2月目以降6月目まで 1,975点
(以下省略)」。
上記の保険点数算定基準(健康保険による治療費の償還基準)は従来無かったものであり、この保険点数算定基準に適合するよう構成された喘息治療管理システム、喘息治療管理方法も現在までに知られたものは存在しない。
以下に説明を行う本発明の喘息治療管理方法は、上記の新しい保険点数算定基準に適合するよう構成されたものであると共に、この算定基準について将来なされる種々の変形、改良に対しても適合し、この結果、医学的、医療経済的、及び患者あるいは患者家族の利便性、生活の質(Quality Of Life)の向上を実現するものである。
〔本発明が含む喘息治療管理方法の開示〕
以下の説明では、直接の言及が無い場合においても、先に説明した本発明が含む遠隔リポーティングシステムの構成が適宜参酌される。
図11はこの遠隔リポーティングシステムあるいはその変形構成を用いて喘息治療管理を行う際の業務フローを図示したものである。
図11において、11a〜11d−1はこの喘息治療管理に用いられる各構成を示すもので、11aは喘息治療管理を実行する病院、医院などの医療機関であり、情報受信の手段としてファクシミリまたはパーソナルコンピュータ11a−1を備えている。
11bは喘息患者が居住しつつ在宅で喘息治療管理を受ける患者宅であり、先に説明したセンサ装置10、マイクロコントローラ及びモデム機能等の構成12を含んだ呼吸測定器11b−1が配置されており、この呼吸測定器11b−1を電話機11b−2に接続して測定した生体情報を送信可能である点は先に説明したとおりである。
11cはこの呼吸測定器11b−1及び関係機材を医療機関11aに対して賃貸などの方法で提供する医療機器業者の営業所である。
11dはこの喘息管理方法の実行において情報送受のセンター機能を果たすテレメディスンセンターであり、先に説明した遠隔コンピュータ、データベースおよびアプリケーションを含んだサーバ11d−1を有しており、このサーバ11d−1は患者宅11bの電話機11b−2と電話回線などを介して通信接続を行うことが出来る。尚、サーバ11d−1はこのように独立したテレメディスンセンター11dに配置される場合の他、サーバ運営を業とする専門業者のサーバセンターに配置される方法、医療機関11a内に配置される方法、あるいは規制上の問題が無い場合に医療機器業者の施設内に配置される方法などがあり、各種の規制を遵守すると共に経済性、安全性の面で最適な構成が選択される。
またF−1〜F−10はこの喘息治療管理における主要な業務、情報、資材、人の流れ(業務フロー)を表わしており、数字が増す順序で順次実行がなされる。
以下ではこの業務フローの時間順序に従い、喘息治療管理方法の実施手順を説明する。
F−1:まず、多数の喘息患者がこの喘息管理治療を受けるに先立ち、この喘息治療管理方法を実行する医療機関11aが、この管理方法が広く普及した結果、必ずしも呼吸器疾患専門病院ばかりではないので、特に呼吸器疾患が専門ではない総合医療機関の看護師等に対してこの管理方法の導入時に専門性教育、あるいはノウハウの提供を行うことにより、より確実な治療効果が期待できるようにする。
このため医療機器業者では、治療支援サービスの一環として、喘息患者の指導に用いる患者指導用の資材やそのノウハウを提供したり、医療機関11aの看護師に対してこの喘息治療管理の導入のための教育を担任するなどする。
ここで本発明者の独自の知見に基づく看護師向け教育資材として下記する記述を有する紙媒体、あるいは電子媒体が医療機器業者から医療機関11aへ提供され、この資材は本発明の喘息治療管理システムの一部を構成する。
(a)電子式ピークフロースパイロメータは機種により前記生体情報の計測値に固有差が存在し、従前に当該患者が使用した他機種の電子式ピークフローメータの計測値に相違があったとしても単純に比較せず当該電子式ピークフロースパイロメータの計測値のトレンドにより観察すべき点を患者へ指導することの教示。
(b)前記計測値が異常高値、異常低値あるいは計測間の変動大の場合には不適切な吹き方の可能性があるので外来受信で確認する点を患者へ指導することの教示。
(c)ピークフロー値、1秒量値が共に低い値の場合は、喘息の罹患年数が長く気道のリモデリングが考えられるので設定したパーソナルベスト値が適正であるかどうかを検討することの教示。
(d)ピークフロー値の日内変動が20%を超える場合は治療内容の問題あるいは患者の服薬管理上の問題が予想されるので医師に相談するよう患者を指導することの教示。
(e)患者の咳、痰、喘鳴、息切れ、睡眠障害、および上気道感染の有無、全体的な身体症状、精神状態、日常生活における制限の有無を確認することの教示。
(f)吸入ステロイド薬の使用回数が医師の指示を遵守しているか、吸入β2刺激薬の使用回数および使用タイミングが医師の指示を遵守しているか、を患者へ確認することの教示。
(g)吸入ステロイド薬の副作用である声の嗄れ、口腔内カンジダの有無を患者に確認する点、これらの副作用を理由として患者の判断で該薬の服用を中断しないよう患者に指導する点、前記副作用を防ぐ為に吸入後のうがいを確実に実践するよう患者へ指導する点、の教示。
(h)医師から指示されていない民間療法の実行の有無を患者に確認する点の教示。
(i)アレルゲンに対する回避や対処は適切に出来ているか、患者から聞き取りを行う点の教示。
尚、上記資料はその一部が選択使用されて良いし、また従来技術から構成可能な範囲内で適宜変形使用されても良い。
次に、個々の患者に対する喘息治療管理方法の実行の説明に移る。
F−2:この喘息治療管理方法の実行に先立ち、喘息患者は医療機関11aに入院して喘息治療を行う場合が典型的である。
F−3:次に医療機関11aに入院している喘息患者について、担当医師が、喘息治療管理方法の実施が必要であると判断すると、実施についてのインフォームドコンセントを患者から取得し、医師がこの方法を実施する処方指示書を発行し、喘息治療管理にかかるコントロール計画書を作成し、一方患者は入院しつつ呼吸測定器11b−1を用いた吸入計測の実技を指導される。
F−4:患者が医療機関11aを退院し自宅11bへ戻る。呼吸測定器11b−1が医療機器業者営業所11cから患者宅11bへ配送される。
次に、喘息患者が患者宅11bを中心に、この治療管理方法を最大限の通期治療期間(先に説明した省令によれば最大6ヶ月間)に亘り実行される手順を説明する。
F−5:患者は患者宅11bにて呼吸測定器11b−1を用いて、ピークフロー値、一秒量などを毎日決まった時刻に測定する。計測データは呼吸計測器11b−1に蓄積される点は既に説明した通りである。
F−6:呼吸計測器11b−1に蓄積された生体情報が、典型的には週一回、電話回線経由でサーバ11d−1へ送信される。
F−7:サーバ11d−1は受信した生体情報を元にレポートを自動生成し、典型的には週一回、医療機関11aのファクシミリまたはパーソナルコンピュータ11a−1へ送信し、医療従事者へこの喘息患者の病態を知得させる。
F−8:尚、このレポートは、喘息患者が希望すれば患者宅11bにおかれたファクシミリ(図示しない)へ送信したりあるいは郵送を行う(典型的には2週分のレポートを毎週送信する)。
F−9:一方喘息患者は、月に一回医療機関11aの外来へ通院し、医療従事者の診察、指導を受ける。また喘息患者は通院の他に適宜医療機関11aへ電話や郵便や電子メールなどで医療相談を行い、また医療機関11aから喘息患者に対して典型的には月2回程度電話や電子メールなどでコンタクトを行い、患者の状況を把握する。
次に、予め定められた通期の治療期間が終了すると、
F−10:医療機器業者営業所11cは患者宅11bから呼吸測定器11b−1を回収して業務が完了する。
以上のように構成された本発明の喘息治療管理方法では、特に、医療機関の医療従事者に対する特徴ある教育用資料を提供するので、呼吸器疾患を専門とする医療機関以外でもこの喘息治療管理方法の導入が可能となり、この方法の普及が促進されることにより医学的、医療経済的、及び患者や家族の生活の質という観点から効果が大である。
次に上記に説明した喘息治療管理方法の種々の変形例であっていずれも本発明に含まれる構成について、以下に説明を行う。
〔生体情報トレンドデータの表示期間最適化〕
上記の本発明喘息治療管理方法が準拠する保険償還基準では通期の治療期間が最大6ヶ月と設定されている。そこでこの最大治療期間内の生体情報トレンドデータ(呼吸計測器11b−1の計測データに基づく)が分割表示されるのではなく、一括して表示あるいは印刷がなされるように上記の生体情報レポートを構成すれば、この喘息患者の全治療期間のデータが一望できると共に最大の大きさで観察できるので、医療上の効果が極めて大きい。そこでサーバ11d−1を、治療管理に対する健康保険からの治療費用償還が行われる通期治療期間の上限として予め定められた所定期間内におけるピークフローを含む計測値のトレンドを、モニター画面などに一括して表示するよう構成してもよい。
あるいは、サーバ11d−1や、医療機関11aに置かれたファクシミリまたはパーソナルコンピュータ11a−1を、サーバ11d−1が送信を行ったレポートを受信して、この所定期間内のピークフローなどの計測値のトレンドを一括して表示または印刷を行うよう構成してもよい。
〔季節に関する情報の併合表示〕
喘息患者の病態例えばピークフロー値などは季節による変動がある点が知られている。
そこで上記のサーバ11d−1や、医療機関11aに置かれたファクシミリまたはパーソナルコンピュータ11a−1を、図12に示す表示画面12−1のように、ピークフロー値などの計測を行った季節的な環境条件を示す情報(たとえば月数の表示12−5、温度のトレンドデータの表示12−4、湿度のトレンドデータの表示(図示しない)、春夏秋冬などのような季節区分が色彩やグラフ領域などで視覚的に区分される表示12−2など)と共にピークフロー値トレンドデータ12−3を表示および/または印刷を行う構成ようすることが考えられる。
〔患者の属性に基づく、計測された生体情報の統計的処理〕
患者は一般に種々の属性、例えば担当主治医名、居住地名、年齢、性別、患者背景(既往症、合併症、服薬薬剤)、患者家族情報などを有している。
またこの喘息治療管理方法によれば、多数の喘息治療患者の生体情報をサーバ11d−1内に蓄積される。
そこで患者本人の同意と法令順守の元に、これら患者の属性をサーバ11d−1内のデータベースに予め蓄積し且つ、医療従事者などの指令に基づいて特定の属性を指定し、例えば特定地域内の喘息患者の生体情報、特定医師が担当する患者の生体情報などを抽出し、これに対して統計的処理を行い出力を行う構成が考えられる。
このような統計的情報を用いれば、喘息疾患全般についての医学的研究の進捗、この喘息治療管理方法についての検証や改良に有効なばかりではなく、個々の喘息患者治療においても例えば同年齢や同じ背景の患者と比較して治療効果を検証できるので診療への効果が期待できる。
測定、監視、およびリポーティングシステムの機能ブロック図である。 リポーティングシステムのソフトウェアアーキテクチャのブロック図である。 モニターのハードウェアアーキテクチャのブロック図である。 利用者インタフェースを描く図である。 利用者インタフェースを描く図である。 利用者インタフェースを描く図である。 利用者インタフェースを描く図である。 利用者インタフェースを描く図である。 モニターハウジングの図である。 モニターハウジングの図である。 モニターハウジングの図である。 センサチャンバの図である。 センサチャンバの図である。 アセンブリの図である。 アセンブリの図である。 センサチャンバの断面図である。 呼吸流測定システムのブロック図である。 呼吸機能の時系列的記録を描くグラフである。 呼吸機能の時系列的記録を描くグラフである。 呼吸機能の時系列的記録を描くグラフである。 呼吸機能の時系列的記録を描くグラフである。 呼吸機能の時系列的記録を描くグラフである。 呼吸機能の時系列的記録を描くグラフである。 呼吸機能の時系列的記録を描くグラフである。 呼吸機能の時系列的記録を描くグラフである。 呼吸機能の時系列的記録を描くグラフである。 呼吸機能の時系列的記録を描くグラフである。 喘息治療管理方法の業務フローを説明する図である。 リポートの表示または印刷画面を示す概略図である。

Claims (6)

  1. 予め医療従事者が決定したコントロール計画書に従い、ピークフロー自己最良値に対するピークフロー計測値の到達率に応じて、服薬を含めた異なる対応により喘息疾患患者自身による自己管理を行おうとするゾーンシステムに準拠して喘息疾患患者の治療管理に用いるための、喘息治療管理システムであって、
    前記喘息疾患患者のピークフロー値および1秒量値を含む生体情報を、第1の時間間隔で計測する電子式ピークフロースパイロメータと、
    前記計測された生体情報を用いて、ピークフロー計測値のトレンドを含むレポートを生成するレポート生成手段と、
    前記生成されたレポートを、第2の時間間隔で所定の受信手段へ送信する送信手段とを有し、且つ、
    下記する(A)又は(B)の内の少なくともいずれかを有することを特徴とする喘息治療管理システム。
    (A)当該治療管理に対する健康保険からの治療費用償還が行われる通期治療期間の上限として予め定められた所定期間内におけるピークフロー計測値のトレンドを一括して表示するよう構成された、前記レポート生成手段。
    (B)前記送信手段が送信を行ったレポートを受信して、前記所定期間内のピークフロー計測値のトレンドを一括して表示または印刷を行うよう構成されたレポート受信手段。
  2. 前記レポート生成手段および/または前記レポート生成手段は、ピークフロー計測値のトレンドを、当該計測を行った季節的な環境条件を示す情報と共に表示および/または印刷を行うよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の喘息治療管理システム。
  3. 予め医療従事者が決定したコントロール計画書に従い、ピークフロー自己最良値に対するピークフロー計測値の到達率に応じて、服薬を含めた異なる対応により喘息疾患患者自身による自己管理を行おうとするゾーンシステムに準拠して喘息疾患患者の治療管理を行うための、喘息治療管理システムであって、
    前記喘息疾患患者のピークフロー値および1秒量値を含む生体情報を、第1の時間間隔で計測する電子式ピークフロースパイロメータと、
    前記計測された生体情報を用いて、ピークフロー計測値のトレンドを含むレポートを生成するレポート生成手段と、
    前記生成されたレポートを、第2の時間間隔で所定の受信手段へ送信する送信手段とを有し、且つ、
    前記受信手段が配置された医療機関において、前記送信されたレポートを用いて当該患者の病態推移を継続的に観察する医療従事者が前記患者と通信手段を介して指導を行うに際して事前に理解をしておくべき点を教示する事項である、下記する(a)〜(i)の内の少なくともいずれかの事項が記載された医療従事者指導用資料、を有することを特徴とする喘息治療管理システム。
    (a)電子式ピークフロースパイロメータは機種により前記生体情報の計測値に固有差が存在し、従前に当該患者が使用した他機種の電子式ピークフローメータの計測値に相違があったとしても単純に比較せず当該電子式ピークフロースパイロメータの計測値のトレンドにより観察すべき点を患者へ指導することの教示。
    (b)前記計測値が異常高値、異常低値あるいは計測間の変動大の場合には不適切な吹き方の可能性があるので外来受信で確認する点を患者へ指導することの教示。
    (c)ピークフロー値、1秒量値が共に低い値の場合は、喘息の罹患年数が長く気道のリモデリングが考えられるので設定したパーソナルベスト値が適正であるかどうかを検討することの教示。
    (d)ピークフロー値の日内変動が20%を超える場合は治療内容の問題あるいは患者の服薬管理上の問題が予想されるので医師に相談するよう患者を指導することの教示。
    (e)患者の咳、痰、喘鳴、息切れ、睡眠障害、および上気道感染の有無、全体的な身体症状、精神状態、日常生活における制限の有無を確認することの教示。
    (f)吸入ステロイド薬の使用回数が医師の指示を遵守しているか、吸入β2刺激薬の使用回数および使用タイミングが医師の指示を遵守しているか、を患者へ確認することの教示。
    (g)吸入ステロイド薬の副作用である声の嗄れ、口腔内カンジダの有無を患者に確認する点、これらの副作用を理由として患者の判断で該薬の服用を中断しないよう患者に指導する点、前記副作用を防ぐ為に吸入後のうがいを確実に実践するよう患者へ指導する点、の教示。
    (h)医師から指示されていない民間療法の実行の有無を患者に確認する点の教示。
    (i)アレルゲンに対する回避や対処は適切に出来ているか、患者から聞き取りを行う点の教示。
  4. 平成18年3月6日発行官報号外第46号に掲載された、保険医療機関における喘息治療管理料保険点数加算の算定要件である、「別に構成労働大臣が定める施設基準に適合するものとして地方社会保険事務局長に届け出た保険医療機関において、重度喘息である20歳以上の患者に対して、治療計画を策定する際に、日常の服薬方法、急性増悪事における対応方法について、その指導内容を文書により交付し、週1回以上ピークフローメータに加え1秒量等計測器を用い、検査値等を報告させた上で管理する方法及びその変形方法」の実行に用いられる喘息治療管理方法であって、
    患者によって測定がなされた時に患者の測定された特性の測定された状態を示す値を有する測定値データ要素を発生し、いつ測定が行われたかを示すタイムスタンプを発生する患者センサ装置を利用する医療情報報告システムにおいて、前記報告システムが、ハンドヘルドで低コストな患者操作式インタフェース装置と、リポート作成システムとから成り、
    前記患者操作式インタフェース装置が、
    制御信号を発生するユーザ入力装置と、
    データを書き込みかつ読み出すデータメモリと、
    通信ネットワークからデータを送受信する患者側通信インタフェースと、
    特定の遠隔インタフェース装置を個別に識別するI D コードを記憶するインタフェースID ユニットと、
    前記データメモリに記憶されたアプリケーションプログラムおよびその他のデータに応答し、前記データメモリおよび前記時刻表示回路に結合して、測定がされた時に前記患者センサ装置から測定値データ要素および受信測定値日付要素が取り込まれた時に時刻および日付を示すタイプスタンプを受信し、前記データメモリ、前記インタフェースI D ユニットおよび前記患者側通信インタフェースに結合するマイクロコントローラであって、前記患者センサ装置で測定が行われたときに前記データメモリに送信データ記録を圧縮、記憶し、前記送信データ記録は測定値データ要素の大きさおよび測定がされたときの時刻および日付を示すマイクロコントローラであり、ユーザ入力装置からの第1 の制御信号の受信に応答して、記憶された送信データ記録を前記I D コードを含んで前記通信ネットワークを介して転送するためのデータ転送プロトコルを起動するマイクロコントローラとを含み、
    前記リポート作成システムが、
    前記通信ネットワークからデータを送受信するリポート側通信インタフェースと、
    リポート作成ユニットと、
    患者と遠隔のセンサとを組み合わせる固有のI D コードをそれぞれが含む患者記録の集合を含み、各患者記録が生理学的特性の測定された状態の値を示す測定値データと何時患者によって測定が行われたかを示すタイムスタンプとを含むリレーショナルデータベースと、
    前記リポート側通信インタフェースおよび前記データ管理装置に結合し、前記遠隔インタフェース装置によって起動されたデータ転送プロトコルに応答し、前記インタフェース装置のデータメモリから前記データ管理装置に転送された送信データ記録の転送を制御する通信制御手段とを含み、
    前記データ管理装置は前記通信制御手段に結合して、特定の遠隔インタフェース装置から転送された前記固有のI D コードを含む送信データ記録を受信し、受信した送信データ記録を前記固有のI D 装置と組み合わされた患者の患者記録に記憶して受信した送信データ記録を含めるために前記患者記録を更新し、前記データ管理装置は前記リポート作成ユニットによって受信されたリポートにおいて識別された患者の前記データベースに格納された患者記録を供給するために前記リポート作成ユニットに結合し、
    前記リポート作成ユニットは前記リポート側通信インタフェースに結合して特定の患者についてのリポート要求を受信し、前記データベースから識別されたその特定の患者についてされた患者記録を得るために前記データ管理装置に前記リポート要求を転送し、選択された図表形式で前記患者記録に含まれた前記測定値および時刻符号化情報を表す時系列的なリポートを作成するために要求された患者記録の情報を利用する医療情報報告システムにおいて、
    前記患者の測定された特性として、前記ピークフローメータに加え1秒量計等計測器を用いた計測値を使用し、前記計測値の報告に前記時系列的なリポートを使用する喘息治療管理方法。
  5. 前記リレーショナルデータベースは、各患者に対して与えられた少なくとも一つの属性と共に各患者記録の集合を作成し、
    前記リポート作成ユニットは、前記属性の内のいずれかについてのリポート要求を受信すると、前記リレーショナルデータベースを参照して当該属性を有する患者の生体情報に関する統計的なリポートを作成するよう構成されたことを特徴とする請求項3に記載の喘息治療管理方法。
  6. 前記属性は、患者の主治医名、患者の居所名、患者の年齢、患者背景の内の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項4に記載の喘息治療管理方法。
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