JP2008046517A - 地図表示システム、地図表示装置および地図情報配信サーバ - Google Patents

地図表示システム、地図表示装置および地図情報配信サーバ Download PDF

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Abstract

【課題】複数の地図表示装置が同じ地図データを共有し、スクロールや回転などの操作結果をそれぞれの地図表示装置に反映して表示できるようにする。
【解決手段】地図表示システム10は複数の地図表示装置20a、20bにおける地図共有要求を管理する共有データ管理テーブル34を備え、地図表示装置20a、20bは地図共有情報送受信手段25を備え、地図共有を要求する地図表示装置20a自身の登録ユーザIDおよび地図を共有する他の地図表示装置20bの登録ユーザIDと、共有する地図を特定する地図特定情報と、表示手段22に表示された地図画像の操作情報とを含む地図共有情報を送信して共有データ管理テーブル34に記憶させ、地図配信手段37は、前記地図共有情報に基づいて操作情報を含む地図情報、または前記操作情報に基づいて操作した地図情報を、前記登録ユーザIDによって特定される地図表示装置20bに配信する。
【選択図】図2

Description

本発明は、会員登録制の地図情報配信サーバ(地図配信サイト)を用いた地図表示システム、地図表示装置および地図情報配信サーバに関するものであり、特に、複数の会員がそれぞれの地図表示装置を地図情報配信サーバに接続し、同じ地図データを共有し、共有した地図画像のスクロールや回転などの操作結果をそれぞれの地図表示装置に反映して表示できるようにした地図表示システム、地図表示装置および地図情報配信サーバに関するものである。
近年、インターネット技術の発達により、仲介サーバを必要とせずに不特定多数の個人間(端末装置間)で直接情報のやり取りを行なうピアツーピア(Peer to Peer 以下P2Pと略す。)と呼ばれるインターネットの利用形態が用いられるようになってきた。
P2Pは、多数のコンピュータを相互につないで、ファイルや演算能力などの情報資源やハードウエア資源を共有するシステムである。このP2Pを可能にするアプリケーションとして種々の方式が提供されているが、その1つはネットワーク上でP2Pサービスを提供する管理会社が運営する管理サーバを中継する第1の方式と、管理サーバを必要とせず、すべてのデータがバケツリレー式に各ユーザの端末間を直接流れる第2の方式とが存在する。このようなP2Pの方式は、インターネットを通じて個人間で音楽データの交換ができるシステムで、無料で音楽が手に入ることから広く普及した。
図11は、管理サーバを中継する第1の方式のP2Pシステムの概念を示すシステム構成図である。図11のシステムは、P2Pサービスを提供する管理会社が運営する管理サーバ30を備え、各ユーザの端末装置20a〜20e等はデータ共有を希望する場合、管理サーバ30に接続し、ユーザの端末装置に保存されている音声ファイルなどのコンテンツのリストを送信する。管理サーバ30はこれを登録し、他のユーザが検索できるように公開し、世界中のユーザが登録されたコンテンツリストを共有することにより、互いに他のユーザの所持する音楽ファイルを検索し、ダウンロードすることができる。管理サーバ30はファイル検索データベースの提供とユーザの接続管理のみを行っており、音楽データなどのコンテンツ自体のやり取りはユーザ間の直接接続によって行われている。
図12は、図11のように管理サーバを必要としない第2の方式のP2Pシステムの概念を示すシステム構成図である。図12のシステムは、管理サーバ30を必要とせず、すべてのデータがバケツリレー式に各ユーザの端末装置20a〜20g間を直接流れる。勿論このシステムでは各端末20a〜20gは、システムによって定まる所定の通信プロトコルを実行するアプリケーションをインストールし、このアプリケーションを用いて通信する必要がある。図11、図12に示すように、P2P通信技術は管理サーバの媒介を要するものと、管理サーバを必要とせずバケツリレー式にデータを運ぶものと2種類ある。
前者の形態の方が無駄な通信が少なく、管理がしやすいが、管理サーバが停止するとサービス全体が停止する。逆に、後者の形態はネットワークのどこか一ヶ所が寸断されてもサービス全体が停止することはないが、ユーザ数が増えると加速度的にネットワークが混雑するという弱点がある。
また、後者には、違法なデータがやり取りされていても当局が監視や規制を行なうことが事実上不可能に近いという重大な特徴を持っている。このことは著作権保護の問題や違法なデータの流通などさまざまな問題をはらんでおり、米国では政府や有力企業、団体を巻き込んだ大規模な論争が巻き起こっている。日本でも昨今PCへのウィルス感染により個人情報や機密情報の流失事件が多発し、社会問題となっている。
端末装置はネックワークを介して種々の情報提供サービスを受けることができる。このような情報提供サービスとして、一般のWEBサーバによる地図情報提供サービスや、興味対象場所(POI:Point of Interest)の検索サービスや通信型のナビゲーションシステムなどにおける地図情報、案内経路情報の提供サービスが多くのユーザによって利用されている。一般的に、地図表示装置などの端末装置に配信される地図情報は、地図上のそれぞれの位置に存在する銀行、郵便局、病院、学校、ガソリンスタンド、スーパーマーケットなどの各種建物やランドマークを地図画像上の該当位置にアイコン画像などのオブジェクト画像を表示している。
そして、利用者は地図画像上に表示された所望のオブジェクト画像をカーソルで選択(クリック操作)することにより、そのオブジェクトの詳細情報(オブジェクト情報)を表示するウィンドウが開き、該当するオブジェクトの名称、電話番号、営業時間など詳細情報を表示させることができる。
このような地図情報は、ナビゲーションシステムにおいても使用される。すなわち、地図データ、道路データを用いて、所望の出発地から目的地までの経路を探索して利用者を案内するナビゲーション装置、ナビゲーションシステムが知られており、このようなナビゲーション装置、ナビゲーションシステムとしては、自動車に搭載して運転者に経路を案内するカーナビゲーション装置、携帯電話をナビゲーション端末として利用して経路探索サーバに経路探索要求を送り、その結果を受信して経路案内を受ける通信型のナビゲーションシステムなどが実用化されている。
このような地図表示装置を用いて、複数のユーザが待ち合わせ場所を、同じ地図画像をそれぞれの端末に表示して確認できるとシステムの利便性が向上する。例えば、レストランやホテルなど特定の地点を待ち合わせ場所とする場合、そのレストランやホテルが地図画像上にアイコン画像として表示される同じ地図画像をそれぞれの端末に表示してお互いに確認することができる。この場合、それぞれのユーザが端末装置に同じ地点を含む地図データを個別にダウンロードして表示し、電子メール等によって相互のコメントを通信すればよい。
このように地図情報を複数のユーザ間で共有する技術は、例えば、下記の特許文献1(特開2005−275313号公報)に地図情報共有・更新システムとして開示されている。この特許文献1に開示された地図情報共有・更新システムは、個々の端末利用者が興味対象場所等の所在情報(オブジェクト情報)を地図上に登録できるようにし、地図情報およびオブジェクト情報を複数の利用者が共有できるようにしたものであり、特に、利用者が登録する興味対象場所のオブジェクト情報の信頼性を向上させることができるようにしたものである。
このため、特許文献1の地図情報共有・更新システムは、地図情報の提供の際に、該地図情報と対応する地図上に位置するオブジェクトデータも併せて利用者端末に提供するように構成され、オブジェクトデータを、利用者端末からの登録要求に応じてオブジェクトデータベースに登録する登録手段と、削除要求に応じて削除する削除手段を備える。オブジェクトデータの信頼性を、オブジェクトデータに対する登録要求回数及び削除要求回数に基づき判定する信頼性判定手段を備える。信頼性判定手段により信頼性が基準値を上回ると判定されたオブジェクトデータのみを各利用者間で共有化し、各利用者端末へ提供可能とする共有情報選択手段を備えて構成されたものである。
特開2005−275313号公報
地図情報提供システムにおいては、複数の利用者が同じ地点を含む地図情報を共有できると利便性が増す。例えば、先に述べたように、レストランやホテルなど特定の地点を待ち合わせ場所とする場合、そのレストランやホテルが地図画像上にアイコン画像として表示される同じ地図画像をそれぞれの端末に表示してお互いに確認することができる。この場合、それぞれのユーザが端末装置に同じ地点を含む地図データを個別にダウンロードして表示し、電子メール等によって相互のコメントを通信すればよい。
一般的に端末装置に地図を表示する場合、その代表的な表示方法には、ノースアップ表示とヘッディングアップ表示の2通りの表示方法がある。ノースアップ表示は地図の「北」が表示画面の上になるように表示する表示方法であり、この表示方法は丁度地図帳を開いて観察する場合と同じ状態である。
一方、ヘッディングアップ表示は、端末装置が向いている方向に地図の方向を合わせ、端末装置が向いている方向が表示画面の上になるように表示する方法である。この方法で地図を表示すると端末装置が向いている方向を上にして地図が表示されるので、周囲と地図を見比べて対比することが容易になり、ナビゲーションシステムにおける地図表示には好都合である。
複数の利用者が同じ地図画像を共有してコミニュケーションする場合、利用者が地図を観察し易くするために表示された地図画像を回転させたり、スクロールして表示される地図画像を移動して、相互に目的のオブジェクトの位置やそのオブジェクト周辺の道路などを確認したりする場合がある。しかしながら、上記特許文献1に開示された地図情報共有・更新システムにおいては、地図画像やオブジェクトの情報を複数の利用者の間で共有することはできるが、一方の利用者が地図画像を回転したり、スクロールしたりしても、他の利用者が回転されたり、スクロールされた地図画像を参照することができないという問題点があった。
本願の発明者は上記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、会員登録制の地図情報配信サーバ(地図配信サイト)を用いた地図表示システムにおいて、複数の利用者がそれぞれの地図表示装置を地図情報配信サーバに接続し、同じ地図データを共有し、ある利用者が地図表示装置において共有した地図画像をスクロールや回転操作をした場合、当該操作情報を他の利用者の地図表示装置に直接あるいは間接的に送信し、他の利用者の地図表示装置に当該操作情報を反映した地図画像を表示するようになせば上記の問題点を解消し得ることに想到して本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は、上記の問題点を解消することを課題とし、地図情報配信サーバ(地図配信サイト)を用いた地図表示システム、地図表示装置および地図情報配信サーバにおいて、複数の利用者がそれぞれの地図表示装置を地図情報配信サーバに接続し、同じ地図データを共有し、共有した地図画像のスクロールや回転などの操作結果をそれぞれの地図表示装置に反映して表示できるようにした地図表示システム、地図表示装置および地図情報配信サーバを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、
地図画像を表示する表示手段と、表示手段に表示された地図画像を操作する入力手段とを備え、地図情報配信サーバに接続して所望の地図情報を取得する地図表示装置と、
地図データベースと地図配信手段を備え、地図表示装置からの要求に従って指定された地図情報を配信する地図情報配信サーバと、を備えた地図表示システムにおいて、
前記地図表示システムは、複数の地図表示装置における地図共有要求を管理する共有データ管理テーブルを備え、
前記地図表示装置は、地図共有情報送受信手段を備え、該地図共有情報送受信手段は、自身の登録ユーザIDおよび地図を共有する他の地図表示装置の登録ユーザIDと、共有する地図を特定する地図特定情報と、表示手段に表示された地図画像の操作情報と、を含む地図共有情報を送信して前記共有データ管理テーブルに記憶させ、
前記地図配信手段は、前記共有データ管理テーブルに記憶された地図共有情報に基づいて操作情報を含む地図情報、または前記操作情報に基づいて操作した地図情報を、前記登録ユーザIDによって特定される地図表示装置に配信することを特徴とする。
本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる地図表示システムにおいて、前記地図データベースに蓄積した地図データはベクトル地図データであることを特徴とする。
本願の請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる地図表示システムにおいて、前記地図データベースに蓄積した地図データは、二次元地図データと三次元地図データを含み、前記地図を共有する地図表示装置の一方が二次元地図画像の描画機能を、他方が三次元地図画像の描画機能を備えている場合、前記一方の地図表示装置には二次元の地図情報を、他方の地図表示装置には、対応する三次元の地図情報を配信することを特徴とする。
本願の請求項4にかかる発明は、請求項1にかかる地図表示システムにおいて、
前記地図情報配信サーバはチャット・アプリケーションを備え、
前記地図表示装置の地図表示画面にはチャット領域を備え、前記地図共有情報を送信した地図表示装置と当該地図表示装置と地図を共有する他の地図表示装置は、前記チャット・アプリケーションを用いて相互に会話のためのデータ通信を行うことを特徴とする。
本願の請求項5にかかる発明は、請求項4にかかる地図表示システムにおいて、
前記会話のためのデータはテキストデータであり、該テキストデータに基づくテキストは、前記チャット領域に表示され、または、地図画像上に表示されるオブジェクト画像であって、地図を共有する地図表示装置が互いに共通して選択した特定のオブジェクト画像の詳細表示ウィンドウに表示されることを特徴とする。
本願の請求項6にかかる発明は、請求項4にかかる地図表示システムにおいて、
前記チャットのための会話は、テキストによる通信または音声による通信の何れか一方または両方を用いてデータ通信により行うことを特徴とする。
本願の請求項7にかかる発明は、請求項1にかかる地図表示システムにおいて、
前記地図表示システムは、前記共有データ管理テーブルを備えた管理サーバを備え、前記管理サーバは、前記地図共有情報を共有データ管理テーブルに記憶するとともに、前記地図情報配信サーバに送信することを特徴とする。
本願の請求項8にかかる発明は、請求項1にかかる地図表示システムにおいて、
前記他の地図表示装置は、前記地図情報配信サーバから前記操作情報を含む地図情報を受信した場合、前記表示手段が前記操作情報に基づいて操作した地図画像を表示するようになしたことを特徴とする。
また、本願の請求項9にかかる発明は、
複数の地図表示装置における地図共有要求を管理する共有データ管理テーブルを備えた地図表示システムを構成する地図情報配信サーバであって、地図データベースと地図配信手段を備え、地図表示装置からの要求に従って指定された地図情報を配信する地図情報配信サーバにネットワークを介して接続し、所望の地図情報を取得する地図表示装置において、
前記地図表示装置は、地図画像を表示する表示手段と、表示手段に表示された地図画像を操作する入力手段と、地図共有情報送受信手段を備え、該地図共有情報送受信手段は、自身の登録ユーザIDおよび地図を共有する他の地図表示装置の登録ユーザIDと、共有する地図を特定する地図特定情報と、表示手段に表示された地図画像の操作情報と、を含む地図共有情報を送信して前記共有データ管理テーブルに記憶させ、
前記登録ユーザIDによって特定される地図表示装置は、前記共有データ管理テーブルに記憶された地図共有情報に基づいて操作情報を含む地図情報、または前記操作情報に基づいて操作した地図情報を、前記地図情報配信サーバから取得することを特徴とする。
本願の請求項10にかかる発明は、請求項9にかかる地図表示装置において、
前記地図データベースに蓄積した地図データは、二次元地図データと三次元地図データを含み、前記地図を共有する地図表示装置の一方が二次元地図画像の描画機能を、他方が三次元地図画像の描画機能を備えている場合、前記一方の地図表示装置には二次元の地図情報を、他方の地図表示装置には、対応する三次元の地図情報を前記地図情報配信サーバから取得することを特徴とする。
本願の請求項11にかかる発明は、請求項9にかかる地図表示装置において、
前記他の地図操作装置は、前記地図情報配信サーバから前記操作情報を含む地図情報を受信した場合、前記表示手段が前記操作情報に基づいて操作した地図画像を表示するようになしたことを特徴とする。
本願の請求項12にかかる発明は、請求項9にかかる地図表示装置において、
前記地図情報配信サーバはチャット・アプリケーションを備え、
前記地図表示装置の地図表示画面にはチャット領域を備え、前記地図共有情報を送信した地図表示装置と当該地図表示装置と地図を共有する他の地図表示装置は、前記チャット・アプリケーションを用いて相互に会話のためのデータ通信を行うことを特徴とする。
本願の請求項13にかかる発明は、請求項12にかかる地図表示装置において、
前記会話のためのデータはテキストデータであり、該テキストデータに基づくテキストは、前記チャット領域に表示され、または、地図画像上に表示されるオブジェクト画像であって、地図を共有する地図表示装置が互いに共通して選択した特定のオブジェクト画像の詳細表示ウィンドウに表示されることを特徴とする。
本願の請求項14にかかる発明は、請求項12にかかる地図表示装置において、
前記チャットのための会話は、テキストによる通信または音声による通信の何れか一方または両方を用いてデータ通信により行うことを特徴とする。
また、本願の請求項15にかかる発明は、
複数の地図表示装置における地図共有要求を管理する共有データ管理テーブルを備えた地図表示システムを構成する地図表示装置であって、地図画像を表示する表示手段と、表示手段に表示された地図画像を操作する入力手段と、地図共有情報送受信手段を備え、該地図共有情報送受信手段は、自身の登録ユーザIDおよび地図を共有する他の地図表示装置の登録ユーザIDと、共有する地図を特定する地図特定情報と、表示手段に表示された地図画像の操作情報と、を含む地図共有情報を送信して前記共有データ管理テーブルに記憶させる地図表示装置に、ネットワークを介して接続され、地図データベースと地図配信手段を備え、地図表示装置からの要求に従って指定された地図情報を配信する地図情報配信サーバにおいて、
前記地図配信手段は、前記共有データ管理テーブルに記憶された地図共有情報に基づいて操作情報を含む地図情報、または前記操作情報に基づいて操作した地図情報を、前記登録ユーザIDによって特定される地図表示装置に配信することを特徴とする地図情報配信サーバ。
本願の請求項16にかかる発明は、請求項15にかかる地図情報配信サーバにおいて、
前記地図データベースに蓄積した地図データはベクトル地図データであることを特徴とする。
本願の請求項17にかかる発明は、請求項15にかかる地図情報配信サーバにおいて、
前記地図データベースに蓄積した地図データは、二次元地図データと三次元地図データを含み、前記地図を共有する地図表示装置の一方が二次元地図画像の描画機能を、他方が三次元地図画像の描画機能を備えている場合、前記一方の地図表示装置には二次元の地図情報を、他方の地図表示装置には、対応する三次元の地図情報を配信することを特徴とする。
請求項1にかかる発明においては、地図表示システムは、複数の地図表示装置における地図共有要求を管理する共有データ管理テーブルを備え、地図表示装置は、地図共有情報送受信手段を備え、該地図共有情報送受信手段は、自身の登録ユーザIDおよび地図を共有する他の地図表示装置の登録ユーザIDと、共有する地図を特定する地図特定情報と、表示手段に表示された地図画像の操作情報と、を含む地図共有情報を送信して前記共有データ管理テーブルに記憶させ、地図配信手段は、前記共有データ管理テーブルに記憶された地図共有情報に基づいて操作情報を含む地図情報、または前記操作情報に基づいて操作した地図情報を、前記登録ユーザIDによって特定される地図表示装置に配信する。
このような構成によれば、複数の地図表示装置の利用者が所望の地点を含む同一の地図情報を共有し、かつ、一方の地図表示装置が表示した地図画像に回転やスクロールなどの操作を加えた場合、操作情報に基づいて該操作を反映した地図画像を、該地図情報を共有する他の地図表示装置に表示することができるようになる。従って、複数の地図表示装置の利用者は、同じ地図画像を表示し、当該地図画像を所望の状態に操作しながら相互のコミュニケーションを図ることができるようになる。
また、請求項2にかかる発明においては、請求項1にかかる地図表示システムにおいて、地図データベースに蓄積した地図データはベクトル地図データである。従って、地図情報配信サーバと地図表示装置間の通信データ量が少なくてすみ、各地図表示装置は地図画像の回転やスクロール操作を容易に行うことができるようになる。
また、請求項3にかかる発明においては、請求項1にかかる地図表示システムにおいて、地図データベースに蓄積した地図データは、二次元地図データと三次元地図データを含み、地図を共有する地図表示装置の一方が二次元地図画像の描画機能を、他方が三次元地図画像の描画機能を備えている場合、一方の地図表示装置には二次元の地図情報を、他方の地図表示装置には、対応する三次元の地図情報を配信する。
このような構成によれば、地図データを共有する複数の地図表示装置が異なる二次元の地図画像あるいは三次元の地図画像の表示機能を有する場合に、それぞれの表示機能に応じた地図画像を表示し、かつ、一方の地図表示装置が表示した地図画像に回転やスクロールなどの操作を加えた場合、操作情報に基づいて該操作を反映した地図画像を、該地図情報を共有する他の地図装置に表示することができるようになる。
また、請求項4にかかる発明においては、請求項1にかかる地図表示システムにおいて、地図情報配信サーバはチャット・アプリケーションを備え、地図表示装置の地図表示画面にはチャット領域を備え、前記地図共有情報を送信した地図表示装置と当該地図表示装置と地図を共有する他の地図表示装置は、前記チャット・アプリケーションを用いて相互に会話のためのデータ通信を行う。
また、請求項5にかかる発明においては、請求項4にかかる地図表示システムにおいて、会話のためのデータはテキストデータであり、該テキストデータに基づくテキストは、前記チャット領域に表示され、または、地図画像上に表示されるオブジェクト画像であって、地図を共有する地図表示装置が互いに共通して選択した特定のオブジェクト画像の詳細表示ウィンドウに表示される。
更にまた、請求項6にかかる発明においては、請求項4にかかる地図表示システムにおいて、チャットのための会話は、テキストによる通信または音声による通信の何れか一方または両方を用いてデータ通信により行う。
このような構成によれば、複数の地図表示装置の利用者は、同じ地図画像を表示し、当該地図画像を所望の状態に操作しながら相互のコミュニケーションを図ることができるようになる。
本願の請求項7にかかる発明においては、請求項1にかかる地図表示システムにおいて、地図表示システムは、前記共有データ管理テーブルを備えた管理サーバを備え、前記管理サーバは、前記地図共有情報を共有データ管理テーブルに記憶するとともに、前記地図情報配信サーバに送信する。このような構成によれば、地図を共有する地図表示装置や共有する地図特定情報を管理サーバが管理することができるようになる。
本願の請求項8にかかる発明においては、請求項1にかかる地図表示システムにおいて、前記他の地図表示装置は、前記地図情報配信サーバから前記操作情報を含む地図情報を受信した場合、前記表示手段が前記操作情報に基づいて操作した地図画像を表示する。
このような構成によれば、共有する地図画像を一方の地図表示装置が回転やスクロールなどの操作をした場合、他方の地図表示装置において地図画像を同じように回転やスクロールして表示するから、地図情報配信サーバは操作情報と地図情報を地図表示装置に配信するだけですむようになる。
請求項9〜請求項14にかかる発明においては、それぞれ請求項1、請求項3、請求項8、請求項4〜請求項6にかかる地図表示システムを構成する地図表示装置を提供することができ、また、請求項15〜請求項17にかかる発明においては、それぞれ請求項1〜請求項3にかかる地図表示システムを構成する地図情報配信サーバを提供することができるようになる。
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための地図表示システムを例示するものであって、本発明をこの地図表示システムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の地図表示システムにも等しく適用し得るものである。
図1は本発明の実施例1にかかる地図表示システム10の構成を示す図である。地図表示システム10は、図1に示すようにインターネットなどのネットワークを介して接続される地図表示装置20a、20bとウェブサーバである地図情報配信サーバ30aと管理サーバ30bとを備えて構成されている。地図情報配信サーバ30aは、地図データベースを備えており、各地図表示装置20a、20bから要求された地図情報をそれぞれの地図表示装置20a、20bに配信する。
地図表示装置20a、20bは互いに通信することができ、それぞれが地図情報配信サーバ30aから同じ地図情報の配信を受け地図情報を共有することができる。管理サーバ30bは、地図表示装置20a、20bが共有する地図共有情報を共有管理テーブルに記憶し、地図情報配信サーバ30aに地図共有情報を送り、地図表示装置20a、20bなどによる地図の共有を管理する。地図共有情報には、何れか一方の地図表示装置、例えば、地図表示装置20aが表示手段に表示した地図画像を操作した際の操作情報が含まれ、同じ地図情報を共有する他の地図表示装置20bに当該操作情報に基づいて同じ操作を行った地図画像を表示するように構成されている。地図共有の動作の詳細については後述する。なお、以下の説明において、地図を共有する例として説明を簡潔にするため地図表示装置20aと地図表示装置20bの2つの装置が地図共有する場合について説明するが、本発明はこれに限らず更に複数の地図表示装置により地図共有することもできる。
図2は、図1に示す地図表示システム10の構成を示すブロック図である。図2に示すように、地図表示装置20a、20bはウエブブラウザを用いて地図画像を表示する表示手段22とマウスやキーボード等の入力手段22を備えている。地図表示装置20a、20bはネットワーク12を介して地図情報配信サーバ30aや管理サーバ30bと通信でき、また、地図表示装置20aと20bとが相互に通信することができる。
地図表示装置20a、20bは基本的に同一の構成を有しており、図2においては地図表示装置20aのみ詳細構成を示し、以下、地図表示装置20aについてその構成を説明する。地図表示装置20aは、通信手段21、表示手段(ウエブブラウザ)22、入力手段23、会話手段24、地図共有情報送受信手段25を備えて構成されている。通信手段21は、ネットワーク12を介して他の地図表示装置20bや管理サーバ30b、地図情報配信サーバ30aなどと通信するためのインタフェースである。表示手段22は液晶表示ユニットなどから構成されるものであり、地図情報配信サーバ30aが提供するウエブブラウザを用いて地図画像を表示する。
入力手段23は、テンキーや文字キー、機能キーなど、および、表示手段22に表示されるソフトキーなどからなり、地図表示装置20aを操作したり、所望の入力をしたりするものである。また、会話手段24は他の地図表示装置20bとデータ通信して会話するためのものであり、音声で会話する場合はマイク、スピーカなどから構成され、テキストで会話する場合は入力手段23などを用いて会話のためのテキストを入力する。
地図表示装置20a、20b等の利用者は管理サーバ30bの登録ユーザデータベースに利用者登録を行っておく。管理サーバ30bは、通信手段32、登録ユーザデータベース33、共有データ管理テーブル34を備えている。図3は、管理サーバ30bに登録される登録ユーザ情報の一例を示す図である。図3に示すように、利用者(ユーザ)は、ユーザ名、パスワード、端末名、端末アドレス、メールアドレスなどを管理サーバ30bに登録する。これらの登録ユーザデータは登録ユーザデータベース33に蓄積される。
地図表示装置20aの利用者が他の利用者の地図表示装置20bとの間で、所望の地点を含む所定範囲の地図を共有する場合、入力手段23を用いて地図共有情報を入力し、地図共有情報送受信手段25を介して管理サーバ30bに送信する。共有データ管理テーブル34に登録される地図共有情報は、図4に示すように、地図を特定する地図ID等の地図特定情報、共有ユーザの他、地図画像の表示方向(ノースアップかヘッディングアップか)、表示手段22に表示された地図画像を操作した場合の操作情報として、操作時刻、X軸方向のスクロール量、Y軸方向のスクロール量、回転方向、回転量などから構成される。地図特定情報としては地図IDの他に所望の興味対象場所(POI:Point of Interest)の名称や住所、電話番号などを使用することもできる。
地図表示装置20aが地図表示装置20bと地図を共有して利用しようとする場合、地図表示装置20aは、共有する地図を特定するための地図特定情報(例えば、地図IDなど)と共有する他の地図表示装置20bのユーザ名、ユーザIDなどの共有者を指定する。この地図共有情報は、地図共有情報送受信手段25を介して管理サーバ30bに送られ、共有データ管理テーブル34に記憶される。この地図共有情報は、地図情報配信サーバ30aに送られる。
地図情報配信サーバ30aは、地図配信手段37、地図データベース38、チャットプログラム39を備えている。地図データベース38には所定の緯度、経度の間隔でメッシュ状に区切られた単位地図を蓄積しており、メッシュ番号で地図が特定される。また、地図データには、その地域に存在するPOIの位置や名称などが含まれ、所望のPOIの名称などを指定して当該POIが含まれる地図を特定したり、図示されないPOI検索サーバからPOIを検索して取得したPOI位置情報を指定したりして地図を特定することもできる。また、チャットプログラム39はウエブブラウザを用いて、複数の地図表示装置20a等が相互に通信するためのプログラムである。
地図データベース38に蓄積されている地図データはベクトル地図データであり、このベクトル地図データは、メッシュ状の単位地図のデータであり、地図表示装置20a、20bが一般的に備えている二次元地図画像の描画機能に対応する二次元の地図データである。更に、地図データベース38には、三次元地図画像の描画機能を備えている地図表示装置に対応するために、三次元の地図データも蓄積されており、地図情報配信サーバ30aは地図表示装置20a等の地図表示機能に応じて、あるいは、地図表示装置20a等からの要求に応じて三次元地図データを配信することができる。三次元の地図データには、建物等を描画するためのポリゴンデータが含まれている。このようなベクトル形式の地図データはデータ量が小さく通信型の地図表示システムに適している。
管理サーバ30bから地図共有情報を受信すると地図情報配信サーバ30aは、地図データベース38から該当する地図情報を読み出して、地図共有情報を登録した地図表示装置20aと、共有する相手方の地図表示装置20bに配信し、各地図表示装置20a、20bはそれぞれの表示手段22に地図画像を表示する。
図5は、地図表示装置20aの表示手段22に表示される地図表示のためのブラウザ画面の構成を示す図である。図5に示すように、ブラウザ画面には、地図を表示する地図表示領域210が設けられており、地図表示領域210の右上部にはスクロールバー212が表示される。また、メニューを表示するためのボタンである「メニュー」220、ルート検索を指定するためのボタンである「ルート検索」221、地図表示領域210に表示した地図上の周辺のPOIを検索するためのボタンである「周辺検索」222が表示される。「ルート検索」221、「周辺検索」222は、地図情報配信サーバ30aが経路探索機能、POI検索機能を備えている場合に表示される。
勿論、地図情報配信サーバ30aは、経路探索機能やPOI検索機能を備えず、地図情報のみの検索サービスを提供するサーバであってもよい。また、ルート検索やPOI検索は地図情報配信サーバ30aが図示しない他の経路探索サーバやPOI検索サーバに要求をして結果を取得するようにしてもよい。また、チャット画面領域223には、地図情報配信サーバ30aのチャットプログラムを用いて地図表示装置20aと地図表示装置20bとがチャット(会話)した場合のテキストが表示される。このチャット画面領域やチャットの手法は通常のパーソナルコンピュータがウエブサイトを介して会話する手法と同様のものである。
更に、ブラウザ画面には、地図検索のための入力ボックス230と、入力ボックス230に入力した条件で地図情報配信サーバ30aに地図検索を指示するための「検索」ボタン231が表示され、また、バナー広告を表示するためのバナー広告の表示領域250が設定されている。地図表示装置20aが所望のPOIを指定して地図を特定した場合には、該当するPOIの位置にそのPOIを示すオブジェクト画像(アイコン画像)241が表示され、利用者がこのオブジェクト画像をクリックして選択すると情報ウィンドウ242が開き、POIの名称、住所、電話番号、営業時間や営業内容などのオブジェクト情報が表示される。
この地図情報を共有するもう一方の地図表示装置20bにも同じ地図画像が表示される。ここで、地図表示装置20aがブラウザ画面に表示された地図を回転操作したり、スクロール操作したりすると、この操作情報は地図共有情報送受信手段25を介して管理サーバ30bに送られ、共有データ管理テーブル34に記憶される。地図画像の操作情報は、図4で説明したように操作が行われた時刻、X軸方向スクロール量、Y軸方向スクロール量、回転方向、回転量などである。
共有データ管理テーブル34に記憶された操作情報は地図情報配信サーバ30aに送られ、地図情報配信サーバ30aは地図表示装置20bにこの操作情報を配信する。地図表示装置20bは、地図情報配信サーバ30aから地図共有情報としてこの操作情報を受信すると、表示手段22がこの操作情報に基づいてブラウザ画面に表示している地図画像に同じ操作を加え表示する。この処理によって、地図表示装置20aで行った地図操作を反映して同じ操作を加えた地図画像が地図表示装置20bにおいても表示することができる。すなわち、地図表示装置20aと20bとが、地図画像の操作を含めて共有することができるようになる。
そして地図表示装置20a、20bの利用者は所望のPOIのオブジェクト画像を表示した地図を共有し、チャット画面領域223を利用して会話によるコミュニケーションを図ることができる。例えば、図6に示すように利用者Aが地図表示装置20aを、利用者Bが地図表示装置20bを、それぞれ用いて所望の地図を共有しながらコミニュケーションすることができる。図6に示す例は、地図上の特定のPOIを待ち合わせ場所とする会話の例である。この時、お互いに表示手段22に表示した地図を回転したり、スクロールしたりしてPOIの位置やPOIまでのルートを確認することができる。チャットによる会話を音声により行う場合には、図6に示すテキストデータのような会話が音声により行われる。
ここで、表示手段22に表示された地図の操作を相手方に反映させる場合の制御のルールとしては先に地図を操作した地図表示装置の操作結果を優先して他に反映させるようにすればよい。例えば、地図表示装置20aが先に地図を操作した場合、管理サーバ30bは地図表示装置20aが地図を操作した操作情報を優先して共有データ管理テーブル34の地図共有情報を更新するルールとしておく。そして、共有データ管理テーブル34の更新された地図共有情報(操作情報が含まれる)が相手方の地図表示装置20bに送られたら、次の更新を許可するようにすればよい。
次に、以上説明した地図表示システム10における地図表示の動作手順について図7に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図7のフローチャートの説明では、地図表示装置20aが地図共有の登録、表示された地図操作を行い地図表示装置20bが地図表示装置20aにより行われた操作を反映した地図を表示する場合を例にとり説明を進めるものとする。また、地図表示装置20a、20bはそれぞれ地図情報配信サーバ30aに接続(ログイン)し、地図提供のためのウエブブラウザを表示手段22に表示しているものとする。
先ず、ステップS101の処理において、地図表示装置20aは管理サーバ30bに地図共有情報の登録処理を行う。この登録処理は先に説明したように入力手段23を用いて必要な情報を入力し、地図共有情報送受信手段25を介して地図共有情報を管理サーバ30bに送信して行う。地図共有情報には、地図を特定するための地図特定情報、地図を共有する相手方の地図表示装置20bのユーザIDなどが含まれる。図6に示すように特定のPOIでの待ち合わせの打ち合わせをする場合、地図特定情報はPOIの名称や住所を用いることができる。
管理サーバ30bは地図表示装置20aから地図共有情報を受信するとこれを共有データ管理テーブル34に記憶するとともに地図情報配信サーバ30aに送信する。地図情報配信サーバ30aは地図共有情報に基づいて、該当する地図情報を地図データベース38から読み出して、地図を共有するそれぞれの地図表示装置20a、20bに配信する。ステップS102の処理において地図表示装置20a、20bは表示手段22(図5のウエブブラウザの地図表示画面参照)に地図画像を表示する。
地図表示装置20aはステップS103の処理において表示手段22に表示された地図画像の操作(回転やスクロール)が開始されたか否かを判定する。地図画像の操作処理が開始されていなければステップS102の処理に戻り地図画像の表示を継続する。ステップS103の判定処理において、地図画像の操作処理が開始されたことが判定された場合、地図表示装置20aはステップS104の処理に進む。
すなわち、地図画像の操作処理が開始された場合地図表示装置20aはステップS104の処理において、管理サーバ30bに地図共有情報として地図の操作情報を送る。地図の操作情報には、図4で説明したように表示方向、X軸方向スクロール量、Y軸方向スクロール量、回転方向、回転量などが含まれ、地図画像を操作した際の操作内容、操作量を検出して操作情報が生成され、管理サーバ30bに送られる。管理サーバ30bは操作情報を受信すると、共有データ管理テーブル34に記憶するとともに地図情報配信サーバ30aにこれを送信する。
地図情報配信サーバ30aは管理サーバ30bから地図の操作情報を受信すると、この情報を共有の相手方の地図表示装置20bに送信し、これを受信した地図表示装置20bはステップS105の処理において、操作情報に基づいて同じように表示手段22に表示された地図画像を操作する。これにより地図表示装置20bの表示手段22には、一方の地図表示装置20aが操作した地図画像と同期した操作状態の地図画像が表示される。
なお、ステップS105における地図画像の表示は、地図表示装置20b地図情報配信サーバ30aから受信した操作情報に基づいて実行する例を説明したが、これに限らず、地図情報配信サーバ30aが地図画像に操作を加え、これを地図表示装置20bのブラウザ画面で表示するようにすることもできる。
この後、ステップS106の処理において、地図表示装置20a、20bにおける地図表示が終了したか否かが判定され、地図表示が終了したならば処理を終了し、地図表示が終了していなければステップS102の処理に戻り、地図表示を継続する。
なお、図7のフローチャートには手順を示していないが、地図表示装置20a、20bが相互に通信し、ステップS102〜ステップS105の処理の間に図6で説明したチャットによる会話を行うことができる。会話はテキストでもよく音声であってもよい。
地図表示装置20aや20bで共有する地図は、必ずしも一般的な二次元の地図画像を表示するための二次元の地図情報に限ることはなく、一方の地図表示装置、例えば、地図表示装置20bが三次元の地図画像を描画する機能を有している場合、地図表示装置20aには二次元の地図情報を、地図表示装置20bには三次元の地図情報を配信することができる。
図8はこのような例を示す地図画像の図であり、地図画像aは地図表示装置20aに表示された二次元の地図画像を、地図画像bは地図表示装置20bに表示された三次元の地図画像を示している。地図画像aの建物81a、82a、道路RD1a、道路RD2aは、それぞれ地図画像bの建物81b、82b、道路RD1b、道路RD2bに対応している。一方の地図画像aが回転、スクロール操作された場合、前述のような処理によって他方の地図画像bにも同様の操作を加えることができる。
以上説明した実施例1にかかる地図表示システム10は、管理サーバ30bを備えたシステムであったが、地図表示システム10が管理サーバ30bを備えない構成であってもよい。この場合、図12に示した一般的なP2Pシステムに相当するシステムとなり、地図情報配信サーバは、共有データ管理テーブルを有し地図表示装置に指定された地図情報を配信する機能のみを有し、地図の操作情報は複数の地図表示装置間で直接通信する構成になる。図9はこのような地図表示システム10の構成を示すシステム構成図であり、図10は図9の地図表示システム10の詳細な構成を示すブロック図である。なお、以下の説明において、実施例1(図1、図2)における要素と同一の要素には同一の参照符号を付して重複する部分の説明は簡略化する。
実施例2にかかる地図表示システム10は、図9に示すように地図表示装置20a、20bなどと地図情報配信サーバ30aとを備えて構成され、地図表示装置20a、20bはそれぞれネットワーク12を介して地図情報配信サーバ30aに接続して通信することができ、また、地図表示装置20aと地図表示装置20bとはネットワークを介して直接に通信することができる。
図2は、図9に示す地図表示システム10の構成を示すブロック図である。地図表示装置20a、20bは図2に示した地図表示装置20a、20bと同様に、通信手段21、表示手段(ウエブブラウザ)22、入力手段23、会話手段24、地図共有情報送受信手段25を備えて構成されている。
また、地図情報配信サーバ30aは、地図配信手段37と地図データベース38を備え、また、共有データ管理テーブル34を備えている。共有データ管理テーブル34は実施例1の管理サーバ30bの共有データ管理テーブル34と全く同一の地図共有情報を蓄積してもよい。この場合、地図情報配信サーバ30aは管理サーバ30bの機能を兼ねたものになる。また、共有データ管理テーブル34には同じ地図情報を共有する地図表示装置20a、20bの関係だけを登録し、地図画像の操作情報は地図表示装置20a、20bとの間で直接通信する方法であってもよい。この場合、地図画像の回転やスクロールなどの操作はそれぞれの地図表示装置20a、20bで実行することになる。
以上、説明したように本発明にかかる地図表示システムによれば、複数の地図表示装置において地図を共有し、一方の地図表示装置に表示された地図画像を操作した場合に同期して、他の地図表示装置に同様の操作が加えられた地図画像を表示することができるので、新たなインターネット上の地図サイトが提供するサービスの発展に貢献することができるようになる。
本発明の実施例1にかかる地図表示システムの構成を示すシステム構成図である。 本発明の実施例1にかかる地図表示システムの構成を示すブロック図である。 登録ユーザデータベースに蓄積される登録ユーザデータの構成の一例を示す図である。 共有データ管理テーブルに登録される地図共有情報のデータ構成の一例を示す図である。 地図表示装置の表示手段に表示されるウエブブラウザの地図表示画面の一例を示す図である。 チャット画面領域を用いた会話の一例を示す図である。 本発明の地図表示システムの動作手順を示すフローチャートである。 二次元地図データに基づいて表示される地図画像と三次元地図データに基づいて表示される地図画像の一例を示す図である。 本発明の実施例2にかかる地図表示システムの構成を示すシステム構成図である。 本発明の実施例2にかかる地図表示システムの構成を示すブロック図である。 管理サーバを用いるP2Pシステムの一般的なシステム構成を示すシステム構成図である。 管理サーバを用いないP2Pシステムの一般的なシステム構成を示すシステム構成図である。
符号の説明
10・・・・地図表示システム
12・・・・ネットワーク
20a、20b・・・地図表示装置
21・・・・通信手段
22・・・・表示手段(ウエブブラウザ)
23・・・・入力手段
24・・・・会話手段
25・・・・地図共有情報送受信手段
30a・・・地図情報配信サーバ
36・・・・制御手段
37・・・・地図配信手段
38・・・・地図データベース
39・・・・チャットプログラム
30b・・・管理サーバ
31・・・・制御手段
32・・・・通信手段
33・・・・登録ユーザデータベース
34・・・・共有データ管理テーブル

Claims (17)

  1. 地図画像を表示する表示手段と、表示手段に表示された地図画像を操作する入力手段とを備え、地図情報配信サーバに接続して所望の地図情報を取得する地図表示装置と、
    地図データベースと地図配信手段を備え、地図表示装置からの要求に従って指定された地図情報を配信する地図情報配信サーバと、を備えた地図表示システムにおいて、
    前記地図表示システムは、複数の地図表示装置における地図共有要求を管理する共有データ管理テーブルを備え、
    前記地図表示装置は、地図共有情報送受信手段を備え、該地図共有情報送受信手段は、自身の登録ユーザIDおよび地図を共有する他の地図表示装置の登録ユーザIDと、共有する地図を特定する地図特定情報と、表示手段に表示された地図画像の操作情報と、を含む地図共有情報を送信して前記共有データ管理テーブルに記憶させ、
    前記地図配信手段は、前記共有データ管理テーブルに記憶された地図共有情報に基づいて操作情報を含む地図情報、または前記操作情報に基づいて操作した地図情報を、前記登録ユーザIDによって特定される地図表示装置に配信することを特徴とする地図表示システム。
  2. 前記地図データベースに蓄積した地図データはベクトル地図データであることを特徴とする請求項1に記載の地図表示システム。
  3. 前記地図データベースに蓄積した地図データは、二次元地図データと三次元地図データを含み、前記地図を共有する地図表示装置の一方が二次元地図画像の描画機能を、他方が三次元地図画像の描画機能を備えている場合、前記一方の地図表示装置には二次元の地図情報を、他方の地図表示装置には、対応する三次元の地図情報を配信することを特徴とする請求項1に記載の地図表示システム。
  4. 前記地図情報配信サーバはチャット・アプリケーションを備え、
    前記地図表示装置の地図表示画面にはチャット領域を備え、前記地図共有情報を送信した地図表示装置と当該地図表示装置と地図を共有する他の地図表示装置は、前記チャット・アプリケーションを用いて相互に会話のためのデータ通信を行うことを特徴とする請求項1に記載の地図表示システム。
  5. 前記会話のためのデータはテキストデータであり、該テキストデータに基づくテキストは、前記チャット領域に表示され、または、地図画像上に表示されるオブジェクト画像であって、地図を共有する地図表示装置が互いに共通して選択した特定のオブジェクト画像の詳細表示ウィンドウに表示されることを特徴とする請求項4に記載の地図表示システム。
  6. 前記チャットのための会話は、テキストによる通信または音声による通信の何れか一方または両方を用いてデータ通信により行うことを特徴とする請求項4に記載の地図表示システム。
  7. 前記地図表示システムは、前記共有データ管理テーブルを備えた管理サーバを備え、前記管理サーバは、前記地図共有情報を共有データ管理テーブルに記憶するとともに、前記地図情報配信サーバに送信することを特徴とする請求項1に記載の地図表示システム。
  8. 前記他の地図表示装置は、前記地図情報配信サーバから前記操作情報を含む地図情報を受信した場合、前記表示手段が前記操作情報に基づいて操作した地図画像を表示するようになしたことを特徴とする請求項1に記載の地図表示システム。
  9. 複数の地図表示装置における地図共有要求を管理する共有データ管理テーブルを備えた地図表示システムを構成する地図情報配信サーバであって、地図データベースと地図配信手段を備え、地図表示装置からの要求に従って指定された地図情報を配信する地図情報配信サーバにネットワークを介して接続し、所望の地図情報を取得する地図表示装置において、
    前記地図表示装置は、地図画像を表示する表示手段と、表示手段に表示された地図画像を操作する入力手段と、地図共有情報送受信手段を備え、該地図共有情報送受信手段は、自身の登録ユーザIDおよび地図を共有する他の地図表示装置の登録ユーザIDと、共有する地図を特定する地図特定情報と、表示手段に表示された地図画像の操作情報と、を含む地図共有情報を送信して前記共有データ管理テーブルに記憶させ、
    前記登録ユーザIDによって特定される地図表示装置は、前記共有データ管理テーブルに記憶された地図共有情報に基づいて操作情報を含む地図情報、または前記操作情報に基づいて操作した地図情報を、前記地図情報配信サーバから取得することを特徴とする地図表示装置。
  10. 前記地図データベースに蓄積した地図データは、二次元地図データと三次元地図データを含み、前記地図を共有する地図表示装置の一方が二次元地図画像の描画機能を、他方が三次元地図画像の描画機能を備えている場合、前記一方の地図表示装置には二次元の地図情報を、他方の地図表示装置には、対応する三次元の地図情報を前記地図情報配信サーバから取得することを特徴とする請求項9に記載の地図表示装置。
  11. 前記他の地図表示装置は、前記地図情報配信サーバから前記操作情報を含む地図情報を受信した場合、前記表示手段が前記操作情報に基づいて操作した地図画像を表示するようになしたことを特徴とする請求項9に記載の地図表示装置。
  12. 前記地図情報配信サーバはチャット・アプリケーションを備え、
    前記地図表示装置の地図表示画面にはチャット領域を備え、前記地図共有情報を送信した地図表示装置と当該地図表示装置と地図を共有する他の地図表示装置は、前記チャット・アプリケーションを用いて相互に会話のためのデータ通信を行うことを特徴とする請求項9に記載の地図表示装置。
  13. 前記会話のためのデータはテキストデータであり、該テキストデータに基づくテキストは、前記チャット領域に表示され、または、地図画像上に表示されるオブジェクト画像であって、地図を共有する地図表示装置が互いに共通して選択した特定のオブジェクト画像の詳細表示ウィンドウに表示されることを特徴とする請求項12に記載の地図表示装置。
  14. 前記チャットのための会話は、テキストによる通信または音声による通信の何れか一方または両方を用いてデータ通信により行うことを特徴とする請求項12に記載の地図表示装置。
  15. 複数の地図表示装置における地図共有要求を管理する共有データ管理テーブルを備えた地図表示システムを構成する地図表示装置であって、地図画像を表示する表示手段と、表示手段に表示された地図画像を操作する入力手段と、地図共有情報送受信手段を備え、該地図共有情報送受信手段は、自身の登録ユーザIDおよび地図を共有する他の地図表示装置の登録ユーザIDと、共有する地図を特定する地図特定情報と、表示手段に表示された地図画像の操作情報と、を含む地図共有情報を送信して前記共有データ管理テーブルに記憶させる地図表示装置に、ネットワークを介して接続され、地図データベースと地図配信手段を備え、地図表示装置からの要求に従って指定された地図情報を配信する地図情報配信サーバにおいて、
    前記地図配信手段は、前記共有データ管理テーブルに記憶された地図共有情報に基づいて操作情報を含む地図情報、または前記操作情報に基づいて操作した地図情報を、前記登録ユーザIDによって特定される地図表示装置に配信することを特徴とする地図情報配信サーバ。
  16. 前記地図データベースに蓄積した地図データはベクトル地図データであることを特徴とする請求項15に記載の地図情報配信サーバ。
  17. 前記地図データベースに蓄積した地図データは、二次元地図データと三次元地図データを含み、前記地図を共有する地図表示装置の一方が二次元地図画像の描画機能を、他方が三次元地図画像の描画機能を備えている場合、前記一方の地図表示装置には二次元の地図情報を、他方の地図表示装置には、対応する三次元の地図情報を配信することを特徴とする請求項15に記載の地図情報配信サーバ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114741465A (zh) * 2022-06-13 2022-07-12 中国地质科学院地质力学研究所 面向地理信息应用的空间数据共享方法及系统

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