JP2008046487A - 画像形成装置 - Google Patents

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豊和 青木
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真 東山
Munenori Kimura
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Abstract

【課題】プロセス負荷への過電圧が生じている状態において、プロセスコントロールを制御するCPUの介在がなくても、適切な保護動作を行うことのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】制御部は、画像形成装置の動作モードの認識および画像形成装置の累計稼働時間の算出を行い、当該動作モードに関する情報および当該累計稼働時間に関する情報をそれぞれアナログ電圧Va1,Va2に変換し、当該Va1およびVa2をそれぞれ高圧電源部に対して出力し、高圧電源部は、制御部から出力されたVa1,Va2と、基準電圧(Vref1,Vref2)との比較結果をそれぞれ出力し、所定のテーブルを参照して、出力したそれぞれの信号の組み合わせに対応する保護回路を選択しておき、異常を検知すると、当該一の保護回路を用いて高圧トランスの一次側の駆動を制御する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、プロセス負荷へ高圧電力を出力する高圧電源部の出力制御を行う画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置においては、プロセスコントロールによっては画像の異常や劣化などを招き、また、部品寿命にも影響を与えるため、プロセスコントロールは重要である。特に、カラー機では、モノクロ機に比べて、そのニーズが一段と高い。
画像形成装置が通常時における画像形成動作については、CPUによって予め決められた制御をして、画像の異常や劣化などを防止する。また、異常時における画像形成動作については、CPUによる制御ができる状態であれば、画像の異常や劣化などを防止する。一方、CPUによる制御ができない状態であれば、ソフトの介在が不要な特定の1パターンにより画像の異常や劣化などを防止することは既に知られている。
また、高圧を出力する高圧電源装置に接続された負荷の異常を検知し、負荷の異常を検知してから所要時間が経過した後に高圧出力を停止し、高圧出力の停止から負荷の異常を検知するまでの時間が短くなるほど、負荷の異常を検知してから高圧出力を停止するまでの時間が短くなるように制御する高圧電源装置を備えた画像形成装置が開示されている(特許文献1)。
しかし、従来の画像形成装置では、CPUによって制御するプロセスコントロールは、あくまでもCPUによる制御ができる状態にのみ行うことができる。具体的には、画像の異常や劣化、または部品寿命に影響を及ぼす状態を回避しようとしたときに、CPUがソフト暴走などで制御不能に陥っているために適切なプロセスコントロールができないという問題点がある。また、CPUによる制御ができる状態であっても、そのレスポンスによっては回避制御がうまく行えないという問題点がある。また、CPUによる制御ができない状態における制御は1パターンでの制御であるため、画像形成装置の動作状態に応じて制御を変えることができず、適切なプロセスコントロールを行えずにプロセスダメージを低減することができないという問題点もある。また、プロセス負荷への過電圧が生じている状態において、プロセスコントロールを制御するCPUの介在がなければ、適切な保護動作を行うことができないという問題点がある。
特開2000−324677号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、プロセス負荷への過電圧が生じている状態において、プロセスコントロールを制御するCPUの介在がなくても、適切な保護動作を行うことのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、高圧電力を少なくともプロセス負荷へ出力する高圧電源部の出力制御を行う画像形成装置であって、自装置の動作モードを示す動作モード信号および/または前記自装置の稼働時間を示す稼働時間信号を出力する制御部と、前記高圧電源部の異常を検知する異常検知手段と、前記異常検知手段により前記高圧電源部にかかる異常が検知された場合に、前記制御部から出力された前記動作モード信号および/または前記稼働時間信号に応じて、前記高圧電力の出力を停止させる保護手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、自装置の動作モードを示す動作モード信号および/または自装置の稼働時間を示す稼働時間信号を制御部により出力し、高圧電源部の異常が検知された場合に、制御部から出力された動作モード信号および/または稼働時間信号に応じて、高圧電力の出力を停止させるので、プロセス負荷への過電圧が生じている状態において、プロセスコントロールを制御するCPUの介在がなくても、適切な保護動作を行うことができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態にかかる画像形成装置100について説明する。図1は、第1の実施の形態の画像形成装置100の構成の一例を示す図である。第1の実施の形態の画像形成装置100は、同図に示すように、制御部200と、高圧電源部300と、読取部500と、画像メモリ510と、画像処理部520と、プログラムメモリ530と、操作部540と、記録部550と、で構成されている。
制御部200は、同図に示すように、画像形成装置100の動作モードを認識する動作モード認識部210と、画像形成装置100の稼働時間を算出する稼働時間算出部220と、動作モード認識部210で認識された画像形成装置100の動作モードを示す信号を出力する動作モード信号出力部230と、稼働時間算出部220で算出された画像形成装置100の稼働時間を示す信号を出力する稼働時間信号出力部240と、高圧電力の出力制御を行うPWM制御信号を出力するPWM制御信号出力部250と、を含んで構成されている。
動作モード認識部210は、常時、その時点の画像形成装置100の動作モードを認識するためのものである。動作モード認識部210は、例えば、印刷色(カラー、単色、モノクロ)、紙面(片面、両面)、速度(標準速、半速)、紙種(普通紙、厚紙)など、リアルタイムのマシン動作モードを認識する。また、動作モード認識部212によって、環境(湿温度)やCPM(Corporate Performance Management)などを認識してもよい。
稼働時間算出部220は、画像形成装置100の稼働時間を算出するためのものである。稼働時間算出部220は、例えば、画像形成装置100のメンテナンスが行われてからそれまでに動作した累計稼働時間を予め設けられたカウンターによって算出する。
動作モード信号出力部230は、高圧電源部300に対して、動作モード認識部210で認識された画像形成装置100の動作モードを示す動作モード信号を出力するためのものである。なお、第1の実施の形態の動作モード信号出力部230は、アナログ電圧を動作モード信号として出力する構成となっている。即ち、動作モード信号出力部230は、動作モードと動作モード信号であるアナログ電圧とを予め関連付けたテーブル(図示なし)を参照して、動作モード認識部210により認識された動作モードに関する情報をアナログ電圧Va1に換算し、当該アナログ電圧Va1を出力する。
稼働時間信号出力部240は、高圧電源部300に対して、稼働時間算出部220で算出された画像形成装置100の累計稼働時間を示す稼働時間信号を出力するためのものである。なお、第1の実施の形態の稼働時間信号出力部240は、アナログ電圧を稼働時間信号として出力する構成となっている。即ち、稼働時間信号出力部240は、累計稼働時間と稼働時間信号であるアナログ電圧とを予め関連付けたテーブル(図示なし)を参照して、稼動時間算出部220により算出された累計稼働時間に関する情報をアナログ電圧Va2に換算し、当該アナログ電圧Va2を出力する。
PWM制御信号出力部250は、高圧電源部300に対して、PWM(Pulse Width Modulation)制御信号を出力するためのものである。PWM制御信号出力部250から出力されるPWM制御信号により、高圧電源部300の高圧制御部340から出力される高圧を制御することができる。
高圧電源部300は、同図に示すように、動作モード信号を検知する動作モード信号検知部310と、稼働時間信号を検知する稼働時間信号検知部320と、所定の保護回路を選択する保護回路選択部330と、高圧出力を制御する高圧出力制御部340と、を含んで構成されている。
動作モード信号検知部310は、制御部200の動作モード信号出力部230から出力された動作モード信号であるアナログ電圧Va1を検知するためのものである。動作モード信号検知部310は、コンパレータにより構成され、このコンパレータに、動作モード信号出力部230からのアナログ電圧Va1が入力される。そして、このコンパレータに対してさらに入力される基準電圧(Vref1)と、アナログ電圧Va1とを比較し、アナログ電圧Va1が、基準電圧(Vref1)に達している場合にはHigh信号を出力し、基準電圧(Vref1)に達していない場合にはLow信号を出力する。
稼働時間検知部320は、制御部200の稼働時間信号出力部240から出力された稼働時間信号であるアナログ電圧Va2を検知するためのものである。動作モード信号検知部320は、動作モード信号検知部310と同様にコンパレータにより構成され、このコンパレータに稼働時間信号出力部240からのアナログ電圧Va2が入力される。そして、このコンパレータに対してさらに入力される基準電圧(Vref2)と、アナログ電圧Va2とを比較し、アナログ電圧Va2が、基準電圧(Vref2)に達している場合にはHigh信号を出力し、基準電圧(Vref2)に達していない場合にはLow信号を出力する。
保護回路選択部330は、高圧出力制御部340の保護回路部350を構成する複数の保護回路(第1の保護回路351、第2の保護回路352、第3の保護回路353)のうち一の保護回路を選択するためのものであり、マルチプレクサ(セレクタ)により構成される。具体的には、動作モード信号検知部310から出力されるHigh信号またはLow信号と、および稼働時間信号検知部320から出力されるHigh信号またはLow信号と、複数の保護回路とを相互に関連付けたテーブル(図示なし)を参照して、複数の保護回路から一の保護回路を選択する。
高圧出力制御部340は、同図に示すように、複数の保護回路を含む保護回路部350と、高圧を発生させる高圧駆動部360と、過電圧を検知する異常検知部370と、をさらに含んで構成されている。
保護回路部350は、同図に示すように、第1の保護回路351と、第2の保護回路352と、第3の保護回路353とを含んで構成されている。保護回路部350は、異常検知部370により過電圧が検知されると、保護回路選択部330で選択された一の保護回路により、高圧駆動部360の駆動動作を停止させる。
なお、第1の保護回路351、第2の保護回路352、第3の保護回路は、異常検知部370により過電圧が検知されてから、それぞれ、時間間隔t1、t2、t3をおいた後に、高圧駆動部360の駆動動作を停止させる。本実施の形態では、t1は、異常検知部370により過電圧が検知されからその直後までの時間間隔である。また、t1は、t2に比して短い時間間隔であり、t2は、t3に比して短い時間間隔である。
高圧駆動部360は、PWM制御信号出力部250から出力されるPWM制御信号に基づいて、高圧電力を発生させるためのものである。また、高圧駆動部360は、異常検知部370に対しても高圧を出力する。
異常検知部370は、PWM制御信号出力部250から出力されるPWM制御信号および高圧駆動部360から出力される高圧のレベルに基づいて、高圧駆動部360から発生する過電圧を検知する。
ここで、高圧出力制御部340について図2を参照してさらに説明する。図2は、第1の実施の形態の高圧出力制御部340の詳細な構成の一例を示す図である。高圧出力制御部340の高圧駆動部360は、同図に示すように、駆動回路362と、高圧トランス364とで構成されている。また、高圧出力制御部340の異常検知部370は、同図に示すように、比較計算部372と、出力モニター374とで構成されている。なお、保護回路部350の第1の保護回路351、第2の保護回路352、第3の保護回路353は、駆動回路362に取り付けられている構成となっている。
駆動回路362は、パワートランジスタなどにより構成され、PWM制御信号出力部250からのPWM制御信号に基づいて、高圧トランス364を駆動させるためのものである。
高圧トランス364は、駆動回路362による駆動により、高圧を発生させるためのものである。なお、高圧トランス364から発生した高圧は、後述する記録部550のプロセス負荷552に供給される。
出力モニター374は、高圧トランス364の高圧側に配設され、高圧トランス364からの実際の高圧レベルをモニターするためのものである。
比較計算部372は、コンパレータなどにより構成され、出力モニター374によりモニターされた高圧トランス364の高圧レベルとPWM制御信号出力部250からのPWM制御信号との差分が予め設定された値以上である場合に、高圧トランス364からプロセス負荷552への高圧が過電圧であることを検知する。
図1に戻り、読取部500は、原稿を走査して原稿の画像を所定の解像度で読み取り、読み取った原稿の画情報を2値化して出力する。読取部500は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)を利用したイメージスキャナなどにより、その機能を発揮することができる。
画像メモリ510は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などが用いられており、読取部500で読み取られて2値化された画像データを蓄積する。
画像処理部520は、画像の各種加工、例えば、2値画像においては、解像度変換及びサイズ変換などを行う。
プログラムメモリ530は、各種プログラムが格納されているとともに、これらの制御プログラムを実行するのに必要なシステムデータや各種データが格納されている。プログラムメモリ530は、例えば、ROM(Read Only Memory)により、その機能を発揮することができる。
なお、プログラムメモリ530には、動作モード認識部210で認識される画像形成装置100の動作モードと、動作モード信号であるアナログ電圧Va1とを相互に関連付けたテーブル(図示なし)が格納されている。また、稼働時間算出部220で算出される画像形成装置100の累計稼働時間と、累計稼働時間であるアナログ電圧Va2とを相互に関連付けたテーブルが格納されている。さらに、動作モード信号検知部310を構成するコンパレータから出力される信号(High信号/Low信号)と、稼働時間検知部320を構成するコンパレータから出力される信号(High信号/Low信号)と、保護回路部350に含まれる複数の回路とを相互に関連付けたテーブル(図示なし)が格納されている。
操作部540は、各種のオペレーションやマシンの表示、アラート表示を行う。なお、操作部540は、各種の操作入力を受け付けるためのキー群や、ユーザに通知すべき各種上方の表示を行う表示器を備えたものであり、例えば、オペレーションパネルにより、その機能を発揮することができる。
記録部550は、主として、画像形成を行うためのものである。記録部550は、同図に示すように、画像形成にかかるプロセス負荷552を含んで構成される。プロセス負荷552は、感光体ドラムや帯電器、現像器などにより構成される作像ユニットであり、読取部500で読み取った原稿の画像に基づいて、静電潜像を感光体上に形成し、当該感光体上の静電潜像をトナー(現像剤)で現像してトナー画像(現像剤像)を形成するためのものである。
ここで、保護回路選択部330による、複数の保護回路(第1の保護回路351、第2の保護回路352、第3の保護回路353)のうち一の保護回路の選択方法について説明する。
保護回路選択部330は、動作モード信号検知部310および稼働時間信号検知部320の各コンパレータから出力される信号(High信号/Low信号)の組み合わせに基づいて、複数の保護回路のうち一の保護回路を選択する。即ち、動作モード信号出力部230から出力されるアナログ電圧Va1と基準電圧(Vref1)との比較結果である、動作モード信号検知部310のコンパレータからの出力信号と、稼働時間信号240から出力されるアナログ電圧Va2と基準電圧(Vref2)との比較結果である、稼働時間信号検知部320のコンパレータからの出力信号との組み合わせに基づいて、一の保護回路を選択する。
例えば、画像形成装置100の動作モードである色別モードがカラーモードである場合に過電圧が発生したときにおいては、中間転写体(図示なし)などに与える影響が大きい。そのため、カラーモードである場合には、過電圧が発生してからより早くに保護動作を実行することが望ましい。
このように、色別モードがカラーモードである場合、即ち、動作モード認識部210により認識された動作モードに対して、より早い保護動作の必要がある場合には、動作モード信号出力部230からは基準電圧(Vref1)より低い電圧を出力する。プログラムメモリ530に格納されている、動作モードとアナログ信号電圧Va1とを相互に関連付けたテーブル(図示なし)には、より早い保護動作が必要な動作モードに対しては基準電圧(Vref1)より低い電圧が設定されている。動作モード信号出力部223は、このテーブルに設定されている動作モードに対応するアナログ電圧Va1を出力する。なお、このテーブルでは、より早い保護動作が不要な動作モードに対しては、基準電圧(Vref1)より高い電圧が設定されている。
また、例えば、画像形成装置100の累計稼働時間が少ない場合においては、プロセス負荷552は比較的新しいものであると考えられる。そのため、累計稼働時間が少ない場合(例えば、0〜1h)には、過電圧が発生してからより早くに保護動作を実行することが望ましい。
そこで、累計稼働時間が少ない場合、即ち、稼働時間算出部220により算出された累計稼働時間に対して、より早い保護動作の必要がある場合には、稼働時間信号出力部240からは基準電圧(Vref2)より低い電圧を出力する。プログラムメモリ530に格納されている、累計稼働時間とアナログ信号電圧Va2とを相互に関連付けたテーブル(図示なし)には、より早い保護動作が必要な累計稼働時間に対しては基準電圧(Vref2)より低い電圧が設定されている。稼働時間信号出力部240は、このテーブルに設定されている累計稼働時間に対応する基準電圧(Vref2)より低い電圧であるアナログ電圧Va2を出力する。なお、このテーブルでは、より早い保護動作が不要な累計稼働時間に対しては基準電圧(Vref2)より高い電圧が設定されている。
上記のように、より早い保護動作を必要とする動作モード、及びより早い保護動作を必要とする累計稼働時間によれば、動作モード信号検知部310および稼働時間信号検知部320の各コンパレータから出力される信号はともにLow信号である。そこで、保護回路選択部330は、過電圧が発生した直後に駆動回路362の動作を停止させることのできる第1の保護回路351を選択する。
なお、動作モード信号検知部310のコンパレータから出力される信号がLow信号であって、かつ稼働時間信号検知部320のコンパレータから出力される信号がHigh信号である場合は、保護回路選択部330は、第2の保護回路352を選択する。
また、動作モード信号検知部310のコンパレータから出力される信号がHigh信号であって、かつ稼働時間信号検知部320のコンパレータから出力される信号がLow信号である場合は、保護回路選択部330は、第3の保護回路353を選択する。
また、各コンパレータから出力される信号がともにHigh信号である場合には、保護回路選択部330は、いずれの保護回路を選択しない。
なお、上記で説明した各コンパレータから出力される信号の組み合わせに基づいた保護回路の選択方法は一例であり、これに限定されるものではない。例えば、動作モード信号検知部310のコンパレータから出力される信号がHigh信号であって、かつ稼働時間信号検知部320のコンパレータから出力される信号がLow信号である場合に、第3の保護回路352を選択してもよい。
ここで、第1の実施の形態の画像形成装置100により行われる保護動作処理と、従来の画像形成装置100により行われる保護動作処理との相違点について図3および図4を参照して説明する。図3は、従来の画像形成装置100で行われる保護動作処理の手順を示すフローチャートである。また、図4は、第1の実施の形態の画像形成装置100で行われる保護動作処理の手順を示すフローチャートである。
従来の画像形成装置100による保護動作処理は、図3に示すように、まず、プロセス負荷400への過電圧が検知されるなどの異常が発生すると(ステップSA−1:Yes)、ステップSA−1で発生した異常の内容を認識する(ステップSA−2)。そして、ステップSA−2で認識された異常の内容およびその時のマシン状態を加味して保護動作を決定する(ステップSA−3)。そして、ステップSA−3で決定した保護動作を高圧電源によって行っていた。
従って、従来の画像形成装置100による保護動作処理によれば、異常が発生するまでは何らの制御が無く、異常が発生してからその異常の内用、その時のマシン状態を加味して保護動作を決定し、決定した保護動作によって高圧電源の保護処理を行うため、保護動作処理の実行に時間がかかってしまうとい問題がある。
これに対して、第1の実施の形態の画像形成装置100で行われる保護動作処理は、図4に示すように、まず、画像形成装置100が正常時において、動作モード認識部210により画像形成装置100の動作モードを認識し、また、稼働時間算出部220により画像形成装置100の累積稼働時間を算出する(ステップSB−1)。
ついで、動作モードとアナログ電圧Va1とを相互に関連付けたテーブル(図示なし)を参照して、ステップSB−1で認識した動作モードに関する情報を動作モード信号出力部230により電圧Va1に換算する(ステップSB−2)。また、累計稼働時間とアナログ電圧Va2とを相互に関連付けたテーブル(図示なし)を参照して、ステップSB−1で算出した累計稼動時間に関する情報を稼働時間信号出力部240により電圧Va2に換算する(ステップSB−2)。
ついで、高圧電源部300に対して、当該Va1,Va2をそれぞれ動作モード信号出力部230および稼働時間信号出力部240により出力する(ステップSB−3)。
ステップSB−3で動作モード信号および稼働時間信号が出力されると、高圧電源部300は、動作モード検知部310および稼働時間検知部320により、ステップSB−3で出力されたVa1,Va2をそれぞれ検知する(ステップSB−4)。具体的には、動作モード信号検知部310のコンパレータにVa1を入力し、入力されたVa1と基準電圧(Vref1)との比較結果であるHigh信号またはLow信号を出力する。また、稼働時間信号検知部320のコンパレータにVa2を入力し、入力されたVa2と基準電圧(Vref2)との比較結果であるHigh信号またはLow信号を出力する。
ついで、保護回路選択部330は、ステップSB−4で各コンパレータから出力された信号(High信号/Low信号)の組み合わせに基づいて、保護回路部350を構成する複数の保護回路のうち一の保護回路を選択する(ステップSB−5)。
ついで、異常検知部370により、異常が検知されると、即ち、プロセス負荷400への過電圧が検知されると、ステップSB−6で選択された保護回路によって高圧駆動部360の駆動回路362の駆動を制御し、高圧トランス364の高圧の制御または停止を実行する(ステップSB−6)。
なお、ステップSB−1からステップSB−5までの処理は、画像形成装置100の稼動時において常時実行され、保護回路選択330は、絶えずその時点における画像形成装置100の状況に適切な保護回路を選択している状態となる。この選択は、動作モード信号出力部230および稼働時間信号出力部240からの動作モード信号および稼働時間信号がアップデートされるまで維持される。
従って、第1の実施の形態の画像形成装置100による保護動作処理によれば、異常発生時点のマシン状態に適切な保護回路を予め選択しているため、不意の異常事態でも直ぐに保護動作処理を実行することができる。
以上説明したように、第1の実施の形態の画像形成装置100は、制御部200から高圧電源部300に対して画像形成装置100の動作モード信号および稼働時間信号を出力する。そして、高圧電源部300は、制御部200からの動作モード信号および稼働時間信号から、保護回路部350に含まれる複数の保護回路のうちいずれか一の保護回路を選択し、異常を検知した場合に、当該保護回路による高圧電源の保護動作を実行する。
従って、第1の実施の形態の画像形成装置100によれば、制御部200は、画像形成装置100の動作モードを動作モード認識部210により認識し、また画像形成装置100の累計稼働時間を稼働時間算出部220により算出し、認識した動作モードをアナログ電圧Va1に変換し、また算出した累計稼働時間をアナログ電圧Va2に変換し、当該Va1およびVa2をそれぞれ動作モード信号出力部230および稼動時間信号出力部240により高圧電源部300に対して出力し、高圧電源部300は、制御部200からのVa1を基準電圧(Vref1)と比較してHigh信号またはLow信号を動作モード信号検知部310により出力し、またVa2を基準電圧(Vref2)と比較してHigh信号またはLow信号を稼働時間信号検知部320により出力し、当該出力信号の組み合わせに基づいて、一の保護回路を保護回路選択部330により選択し、プロセス負荷400への過電圧を異常検知部370で検知すると、当該一の保護回路により高圧駆動部360の駆動を停止させることにより高圧発生を停止させるので、異常発生時において、制御部200の介在がなくても、その時点の画像形成装置100の状態に適切な保護動作を実行することができる。
また、異常発生時点のマシン状態に適切な保護回路を予め選択しているため、不意の異常事態でも直ぐに保護動作処理を実行することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる画像形成装置100について説明する。なお、第2の実施の形態の説明においては、上述した第1の実施の形態の画像形成装置100の説明と重複する説明を省略する場合がある。また、第2の実施の形態は、高圧電源部300に対して、動作モード認識部210で認識した画像形成装置100の動作モードと、稼働時間算出部220で算出した累計稼働時間との組み合わせを示すステータス信号を出力する点に特徴を有する。
第2の実施の形態の画像形成装置100の構成について図5を参照して説明する。図5は、第2の実施の形態の画像形成装置100の構成の一例を示す図である。
第2の実施の形態の制御部200は、第1の実施の形態の制御部200に含まれる動作モード信号出力部230および稼働時間信号出力部240に替えて、同図に示すように、ステータス信号出力部260を含む構成となっている。
また、第2の実施の形態の高圧電源部300は、第1の実施の形態の高圧電源部300に含まれる動作モード信号検知部310および稼働時間信号検知部320に替えて、同図に示すように、ステータス信号検知部380を含む構成となっている。
ステータス信号出力部260は、画像形成装置100の動作モードと画像形成装置100の累計稼働時間との組み合わせを示す信号であるステータス信号を出力する。具体的には、動作モードと、累計稼働時間と、ステータス信号であるアナログ電圧とを相互に関連付けたテーブル(図6参照)を参照して、動作モード認識部210で認識された画像形成装置100の動作モードと稼動時間算出部220で算出された累計稼働時間との組み合わせにかかる情報を、アナログ電圧に変換し、当該アナログ電圧をステータス信号として高圧電源部300に対して出力する。
例えば、図6に示すテーブルを参照すれば、動作モード認識部210で認識された画像形成装置100動作モードが、カラー、片面印刷、標準色、普通紙であり、かつ稼働時間算出部220で算出された累計稼働時間が20hであり、さらに環境(温湿度)がMMである場合、ステータス信号出力部260はアナログ電圧cV(=3V)をステータス信号として高圧電源部300に対して出力する。
このように、第2の実施の形態のステータス信号出力部260は、動作モード認識部210で認識した画像形成装置100の動作モードおよび稼働時間算出部220で算出した画像形成装置100の累計稼働時間に応じて、アナログ電圧(1〜5V)をステータス信号として高圧電源部300に対して出力することになる。なお、第2の実施の形態のステータス信号出力部260により出力されるアナログ電圧は、図6によれば1〜5Vの範囲であるが、これに限定されるものではない。また、ステータス信号出力部260により出力されるアナログ電圧値は5つであるが、これに限定されるものでもない。
保護回路部350は、第1の保護回路351、第2の保護回路352、第3の保護回路353、第4の保護回路354の4つの保護回路を含んで構成されている。第2の実施の形態の保護回路部350を構成する保護回路の数は、ステータス信号出力部260から出力されるステータス信号であるアナログ電圧値の数に委ねられるものである。
なお、第1の保護回路351、第2の保護回路352、第3の保護回路、第4の保護回路は、異常検知部370により過電圧が検知されてから、それぞれ、時間間隔t1、t2、t3、t4をおいた後に、高圧駆動部360の駆動動作を停止させる。本実施の形態では、t1は、異常検知部370により過電圧が検知されからその直後までの時間間隔である。また、t1は、t2ないしt4に比して短い時間間隔であり、t2は、t3およびt4に比して短い時間間隔である。また、t3は、t4に比して短い時間間隔である。
以上の構成において、第2の実施の形態の画像形成装置100で行われる保護動作処理について図7を参照して説明する。図7は、第2の実施の形態の画像形成装置100で行われる保護動作処理の手順をフローチャートである。なお、ここでは、第1の実施の形態の図4で説明した保護動作処理の流れと異なる部分について説明する。
制御部は、ステップSB−1で動作モードの認識および累計稼働時間の算出が行われると、当該認識された動作モードおよび当該算出された累計稼働時間、および図6に示すテーブルに基づいて、アナログ電圧(1〜5V)に換算する(ステップSB−21)。
ついで、高圧電源部300に対して、当該アナログ電圧(1〜5V)をステータス信号としてステータス信号出力部260により出力する(ステップSB−31)。
高圧出力部300は、ステップSB−31でステータス信号出力部260から出力されたステータス信号であるアナログ電圧(1〜5V)をステータス信号検知部380により検知する(ステップSB−41)。
以上説明したように、第2の実施の形態の画像形成装置100は、画像形成装置100の動作モードの認識および累計稼働時間の算出を行い、認識した動作モードおよび算出した累計稼働時間に関する情報を、所定のテーブルを参照して、アナログ電圧に換算し、当該アナログ電圧をステータス信号として高圧出力部300に対して出力する。そして、高圧電源部300は、制御部200から出力されたステータス信号であるアナログ電圧を検知し、検知したアナログ電圧の値に基づいて、所定のテーブルに設定された当該アナログ電圧の値に対応する保護回路を選択しておき、異常を検知した場合に、当該保護回路による保護動作を実行する。
従って、第2の実施の形態の画像形成装置100によれば、制御部200は、画像形成装置100の動作モードを動作モード認識部210により認識し、また画像形成装置100の累計稼働時間を稼働時間算出部220により算出し、認識した動作モードと算出した累計稼働時間との組み合わせに関する情報を、所定のテーブルを参照して、アナログ電圧に換算し、当該アナログ電圧をステータス信号としてステータス信号出力部260により高圧電源部300に対して出力し、高圧電源部300は、ステータス信号出力部260から出力されたアナログ電圧をステータス信号検知部380により検知し、検知したアナログ電圧の値に基づいて、所定のテーブルに設定された当該アナログ電圧の値に対応する保護回路を保護回路選択部330により選択し、プロセス負荷400への過電圧を異常検知部370で検知すると、当該一の保護回路により高圧駆動部360の駆動を停止させることにより高圧発生を停止させるので、異常発生時において、制御部200の介在がなくても、その時点の画像形成装置100の状態により適切な保護動作を実行することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明にかかる第3の実施の形態の画像形成装置100について説明する。なお、第3の実施の形態の説明においては、上述した第1乃至第2の実施の形態の画像形成装置100の説明と重複する説明を省略する場合がある。また、第3の実施の形態は、高圧電源部300に対して、シリアル信号をステータス信号として出力する点に特徴を有する。
第3の実施の形態の画像形成装置100の構成について図8を参照して説明する。図8は、第3の実施の形態の画像形成装置100の構成の一例を示す図である。
第3の実施の形態のステータス信号出力部260は、同図に示すように、シリアル変換/ドライバ262をさらに含んで構成されている。シリアル変換/ドライバ262は、動作モード認識部210で認識した画像形成装置100の動作モード、および稼働時間算出部220で算出した画像形成装置100の累計稼働時間に関する情報をシリアル信号に変換し、当該シリアル信号を高圧電源部300に対して出力するためのものである。
第3の実施の形態のステータス検知部380は、同図に示すように、シリアル受信部382をさらに含んで構成されている。シリアル受信部382は、ステータス信号出力部260から出力されたシリアル信号を受信するためのものである。
即ち、第3の実施の形態では、画像形成装置100の動作モード、および累計稼働時間に関する情報をシリアル変換/ドライバ262によりシリアル信号に変換し、高圧電源部300(ステータス信号検知部380)に対して、図9に示すシリアル信号をステータス信号として出力し、高圧電源部300のステータス検知部380は、シリアル受信部により当該シリアル信号を受信する構成となっている。
なお、第3の実施の形態の保護回路部350は、図8に示すように、3つの保護回路(第1の保護回路351、第2の保護回路352、第3の保護回路353)を含む構成となっているが、保護回路の数はこれに限定されるものではない。
以上の構成において、第3の実施の形態の画像形成装置100で行われる保護動作処理について図10を参照して説明する。図10は、第3の実施の形態の画像形成装置100で行われる保護動作処理の手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、第2の実施の形態の図7で説明した保護動作処理の流れと異なる部分について説明する。
ステップSA−1の処理により、画像形成装置100の動作モードが認識され、また画像形成装置100の累計稼働時間が算出されると、ステータス信号出力部260は、シリアル変換/ドライバ262により、当該動作モードおよび当該累計稼働時間にかかる情報をシリアル信号に変換する(ステップSB−22)。
ついで、ステータス信号出力部260は、ステップSB−22での変換処理により得られたシリアル信号を高圧出力部300に対して出力する(ステップSB−32)。
ステップSB−32でステータス信号出力部260からシリアル信号が出力されると、高圧出力部300はステータス信号検知部380のシリアル受信部382により、ステップSB−32で出力されたシリアル信号を検知する(ステップSB−42)。
以上説明したように、第3の実施の形態の画像形成装置100は、画像形成装置100の動作モードの認識および累計稼働時間の算出を行い、認識した動作モードおよび算出した累計稼働時間に関する情報をシリアル信号に変換し、当該シリアル信号をステータス信号として高圧出力部300に対して出力する。そして、高圧電源部300は、制御部200から出力されたステータス信号であるシリアル信号を検知し、検知したシリアル信号の内容に基づいて、保護回路350に含まれる複数の回路のうち一の保護回路を選択しておき、異常を検知した場合に、当該保護回路による保護動作を実行する。
従って、第3の実施の形態の画像形成装置100によれば、制御部200は、画像形成装置100の動作モードを動作モード認識部210により認識し、また画像形成装置100の累計稼働時間を稼働時間算出部220により算出し、認識した動作モードおよび算出した累計稼働時間に関する情報をシリアル変換/ドライバ262によりシリアル信号に変換し、当該シリアル信号をステータス信号としてステータス信号出力部260により高圧電源部300に対して出力し、高圧電源部300は、ステータス信号出力部260から出力されたシリアル信号をステータス信号検知部380により検知し、検知したシリアル信号の内容に基づいて、保護回路部350に含まれる複数の保護回路のうち一の保護回路を保護回路選択部330により選択し、プロセス負荷400への過電圧を異常検知部370により検知すると、当該一の保護回路により高圧駆動部360の駆動を停止させることにより高圧発生を停止させるので、異常発生時において、制御部200の介在がなくても、その時点の画像形成装置100の状態に適切な保護動作を実行することができるとともに、制御部200から高圧電源部300に対し、動作モードおよび累計稼働時間に関する多くの情報を出力することができる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明にかかる第4の実施の形態の画像形成装置100について説明する。なお、第4の実施の形態の説明においては、上述した第1乃至第3の実施の形態の画像形成装置100の説明と重複する説明を省略する場合がある。また、第4の実施の形態は、高圧電源部300に対して、パラレル信号をステータス信号として出力する点に特徴を有する。
第4の実施の形態の画像形成装置100の構成について図11を参照して説明する。図11は、第4の実施の形態の画像形成装置100の構成の一例を示す図である。
第4の実施の形態のステータス信号出力部260は、同図に示すように、パラレル変換/ドライバ264をさらに含んで構成されている。パラレル変換/ドライバ264は、動作モード認識部210で認識した画像形成装置100の動作モードおよび稼働時間算出部220で算出した画像形成装置100の累計稼働時間に関する情報をパラレル信号に変換し、当該パラレル信号を高圧出力部300に対して出力するためのものである。
第4の実施の形態のステータス信号検知部380は、同図に示すように、パラレル受信部382をさらに含んで構成されている。パラレル受信部382は、ステータス信号出力部260から出力されたパラレル信号を受信するためのものである。
即ち、第4の実施の形態では、画像形成装置100の動作モードおよび累計稼働時間に関する情報をパラレル変換/ドライバ264により変換し、高圧電源部300(ステータス信号検知部380)に対して、図12に示すパラレル信号をステータス信号として出力し、ステータス検知部380は、パラレル受信部により当該パラレル信号を受信する構成となっている。
以上の構成において、第4の実施の形態の画像形成装置100で行われる保護動作処理について図13を参照して説明する。図13は、第4の実施の形態の画像形成装置100で行われる保護動作処理の手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、第2の実施の形態の図7で説明した保護動作処理の流れと異なる部分について説明する。
ステップSA−1の処理により、画像形成装置100の動作モードが認識され、また画像形成装置100の累計稼働時間が算出されると、ステータス信号出力部260は、パラレル変換/ドライバ264により、当該動作モードおよび当該累計稼働時間にかかる情報をパラレル信号に変換する(ステップSB−23)。
ついで、ステータス信号出力部260は、ステップSB−23での変換処理により得られたパラレル信号を高圧出力部300に対して出力する(ステップSB−33)。
ステップSB−33でステータス信号出力部260からパラレル信号が出力されると、高圧出力部300はステータス信号検知部380のパラレル受信部384により、ステップSB−33で出力されたパラレル信号を検知する(ステップSB−43)。
以上説明したように、第4の実施の形態の画像形成装置100は、画像形成装置100の動作モードの認識および累計稼働時間の算出を行い、認識した動作モードおよび算出した累計稼働時間に関する情報をパラレル信号に変換し、当該パラレル信号をステータス信号として高圧出力部300に対して出力する。そして、高圧電源部300は、制御部200から出力されたステータス信号としてのパラレル信号を検知し、検知したパラレル信号の内容に基づいて、保護回路350に含まれる複数の保護回路のうち一の保護回路を選択しておき、異常を検知した場合に、当該保護回路による保護動作を実行する。
従って、第4の実施の形態の画像形成装置100によれば、制御部200は、画像形成装置100の動作モードを動作モード認識部210により認識し、また画像形成装置100の累計稼働時間を稼働時間算出部220により算出し、認識した動作モードおよび算出した累計稼働時間に関する情報をパラレル変換/ドライバ264によりパラレル信号に変換し、当該パラレル信号をステータス信号としてステータス信号出力部260により高圧電源部300に対して出力し、高圧電源部300は、ステータス信号出力部260から出力されたパラレル信号を検知し、検知したパラレル信号の内容に基づいて、保護回路部350に含まれる複数の保護回路のうち一の保護回路を保護回路選択部330により選択し、プロセス負荷400への過電圧を異常検知部370により検知すると、当該一の保護回路により高圧駆動部360の駆動を停止させることにより高圧発生を停止させるので、異常発生時において、制御部200の介在がなくても、その時点の画像形成装置100の状態により適切な保護動作を実行することができるとともに、より多くの情報をより高速に出力することができる。
(第5の実施の形態)
次に、本発明にかかる第5の実施の形態の画像形成装置100について説明する。なお、第5の実施の形態の説明においては、上述した第1乃至第4の実施の形態の画像形成装置100の説明と重複する説明を省略する場合がある。また、第5の実施の形態は、異常検知部370によるプロセス負荷400への過電圧の検知時から、保護回路部350による動作までの時間間隔を制御する点に特徴を有する。
第5の実施の形態の画像形成装置100の構成について図14を参照して説明する。図14は、第5の実施の形態の画像形成装置100の構成の一例を示す図である。
第5の実施の形態の制御部200は、第3の実施の形態の制御部200と同一の構成であり、高圧電源部300に対して、ステータス信号出力部260によりシリアル信号を出力する。
第5の実施の形態の高圧電源部300は、同図に示すように、ステータス信号検知部380と、高圧出力制御部340とを含んで構成されている。従って、第1乃至第4の実施の形態の高圧電源部300と異なり、保護回路選択部330を含んでいない。
高圧出力制御部340は、保護回路部350と、高圧駆動部360と、異常検知部370と、CR遅延回路390とをさらに含んで構成されている。なお、保護回路部350は、単数の保護回路を含んで構成されている。
CR遅延回路390は、異常検知部370によるプロセス負荷400への過電圧の検知時から保護回路350による保護動作までの間に所定の時間間隔を入れるためのものである。
上記所定の時間間隔は、ステータス信号検知部380のシリアル受信部382により検知したシリアル信号の内容に委ねられる。即ち、例えば、シリアル受信部382により検知したシリアル信号にかかる動作モードが、予め定めた特定の動作モードである場合に、所定の時間間隔を入れる。なお、シリアル信号にかかる累計稼働時間が、予め定めえた特定の累計稼働時間である場合に、所定の時間を入れる構成としてもよい。また、シリアル信号にかかる動作モードと累計稼働時間の組み合わせが、予め定めた特定の動作モードと累計稼働時間の組み合わせである場合に、所定の時間間隔を入れる構成としてもよい。
以上の構成において、第5の実施の形態の画像形成装置100で行われる保護動作処理について図15を参照して説明する。図15は、第5の実施の形態の画像形成装置100で行われる保護動作処理の手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、第3の実施の形態の図10で説明した保護動作処理の流れと異なる部分について説明する。
ステップSB−6でプロセス負荷400への過電圧が異常検知部370により検知されると、ステータス信号検知部380により検知したシリアル信号にかかる動作モードが予め定めた特定の動作モードである場合(ステップSB−7:Yes)は、CR遅延回路390による保護回路の制御により、所定の遅延時間を入れてから保護回路部350による保護動作が実行される(ステップSB−8)。
一方、ステータス信号検知部380により検知したシリアル信号にかかる動作モードが予め定めた特定の動作モードでない場合(ステップSB−7:No)は、CR遅延回路390による制御は介さずに、所定の遅延時間を入れることなく、保護回路部350による保護動作が実行される(ステップSB−9)。
以上説明したように、第5の実施の形態の画像形成装置100は、プロセス負荷400への過電圧が検知されると、ステータス信号検知部380により検知したシリアル信号にかかる動作モードが予め定めた特定の動作モードである場合に、所定の時間間隔を入れてから、保護回路部350による保護動作が実行される。
従って、第5の実施の形態の画像形成装置100によれば、制御部200は、動作モード認識部210により認識した動作モードおよび算出した累計稼働時間に関する情報をシリアル変換/ドライバ262によりシリアル信号に変換し、当該シリアル信号をステータス信号としてステータス信号出力部260により高圧電源部300に対して出力し、高圧電源部300は、ステータス信号出力部260から出力されたシリアル信号をステータス信号検知部380により検知し、プロセス負荷400への過電圧を異常検知部370により検知すると、ステータス信号検知部380により検知したシリアル信号にかかる動作モードが予め定めた特定の動作モードである場合に、所定の時間間隔を入れてから、保護回路部350により高圧駆動部360の駆動を停止させることにより高圧発生を停止させるので、異常発生時において、制御部200の介在がなくても、その時点における画像形成装置100の状態により適切な保護動作を実行することができるとともに、複数の保護回路を不要とすることができる。
第1の実施の形態の画像形成装置100の構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態の高圧出力制御部340の電気的構成の一例を示す図である。 従来の画像形成装置100で行われる保護動作処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の画像形成装置100で行われる保護動作処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の画像形成装置100の構成の一例を示す図である。 動作モードと、累計稼働時間と、ステータス信号であるアナログ電圧とを相互に関連付けたテーブルの一例を示す図である。 第2の実施の形態の画像形成装置100で行われる保護動作処理の手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態の画像形成装置100の構成の一例を示す図である。 第3の実施の形態のステータス信号出力部260から出力されるシリアル信号の構成の一例を示す図である。 第3の実施の形態の画像形成装置100で行われる保護動作処理の手順を示すフローチャートである。 第4の実施の形態の画像形成装置100の構成の一例を示す図である。 第4の実施の形態のステータス信号出力部260から出力されるパラレル信号の構成の一例を示す図である。 第4の実施の形態の画像形成装置100で行われる保護動作処理の手順を示すフローチャートである。 第5の実施の形態の画像形成装置100の構成の一例を示す図である。 第5の実施の形態の画像形成装置100で行われる保護動作処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100 画像形成装置
200 制御部
210 動作モード認識部
220 稼働時間算出部
230 動作モード信号出力部
240 稼働時間信号出力部
250 PWM制御信号出力部
260 ステータス信号出力部
262 シリアル変換/ドライバ
264 パラレル変換/ドライバ
300 高圧電源部
310 動作モード信号検知部
320 稼働時間信号検知部
330 保護回路選択部
340 高圧出力制御部
350 保護回路部
360 高圧駆動部
370 異常検知部

Claims (4)

  1. 高圧電力を少なくともプロセス負荷へ出力する高圧電源部の出力制御を行う画像形成装置であって、
    自装置の動作モードを示す動作モード信号および/または前記自装置の稼働時間を示す稼働時間信号を出力する制御部と、
    前記高圧電源部の異常を検知する異常検知手段と、
    前記異常検知手段により前記高圧電源部にかかる異常が検知された場合に、前記制御部から出力された前記動作モード信号および/または前記稼働時間信号に応じて、前記高圧電力の出力を停止させる保護手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部から出力された前記動作モード信号および/または前記稼動時間信号に基づいて、前記保護手段に含まれる複数の保護回路のうちいずれか一つの前記保護回路を選択する保護回路選択手段をさらに備え、
    前記保護回路選択手段により選択された前記一つの保護回路は、前記異常検知手段により前記異常が検知されてから所定の時間間隔をおいた後に、前記高圧電力の出力を停止させること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記動作モード信号および/または前記稼働時間信号は、シリアル信号および/またはパラレル信号であることを特徴とする請求項1または2に記載の画形成装置。
  4. 前記制御部から出力された前記動作モード信号にかかる前記自装置の動作モードおよび/または前記制御部から出力された前記稼働時間信号にかかる前記自装置の稼働時間が、予め定めた特定の動作モードおよび/または予め定めた特定の稼働時間である場合に、遅延時間を発生させる遅延時間発生手段をさらに備え、
    前記保護手段は、前記遅延時間発生手段により発生された遅延時間が経過した後に、前記高圧の出力を停止させること
    を特徴とする請求項1または3に記載の画像形成装置。
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