JP2008045090A - 冷却液組成物、及び冷却系 - Google Patents
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Abstract
【課題】相変化物質を封入したマイクロカプセルの崩壊を初期段階で発見できるようにした冷却液組成物及び冷却システムを提供する。
【解決手段】相変化物質を封入したマイクロカプセルを分散した冷却液に染料を封入したマイクロカプセルを分散したことを特徴とする冷却液組成物。
【選択図】図1
【解決手段】相変化物質を封入したマイクロカプセルを分散した冷却液に染料を封入したマイクロカプセルを分散したことを特徴とする冷却液組成物。
【選択図】図1
Description
本発明は、冷却液組成物、及び冷却系に関する。より詳細には、相変化物質を封入したマイクロカプセルを分散した冷却液組成物における、マイクロカプセルの崩壊によるラジエータ等の目詰まりを初期段階で発見できる冷却液組成物に関する。
内燃機関等の発熱機関を冷却するために冷却水を用いることが公知である。この冷却水は内燃機関内を循環する間に内燃機関から熱を吸収し、吸収した熱を放熱手段であるラジエータにおいて放出し、斯くして内燃機関を冷却する。
このように、内燃機関を冷却するための冷却水には、その冷却能力ができるだけ高いことが望まれる。すなわち、内燃機関を冷却するための冷却水には、冷却水が内燃機関内を循環する間に、より多くの熱を内燃機関から吸収し、そしてラジエータにて、より多くの熱を放出することが望まれる。
ところで、内燃機関から熱を吸収した時、或いは、ラジエータにて熱を放出した時における冷却水の温度変化幅は内燃機関の温度やラジエータの冷却能力に依存し、内燃機関の温度がほぼ一定であり且つラジエータの冷却能力がほぼ一定である場合には、冷却水の温度変化幅もほぼ一定である。したがって、冷却水の冷却能力を高めるためには、一定の温度変化幅において、冷却水がより多くの熱量を吸収し、或いは、より多くの熱量を放出するようにする必要がある。そして、このことは或る領域において熱を吸収し、そして別の領域において熱を放出するための媒体にも当てはまる。
そこで、下記特許文献1には、一定温度変化が生じた時に吸収することができる熱量および放出することができる熱量が大きい冷却媒体を提供することを目的として、周囲領域から熱を吸収したときに相変化して熱を潜熱として蓄え且つ周囲領域に熱を放出したときに相変化して潜熱を放出する相変化物質(潜熱蓄熱材)を含有するカプセル粒子と、該カプセル粒子を含有するための液体とを具備した冷却媒体が開示されている。相変化物質が相変化して熱を潜熱として蓄えることにより、相変化物質が蓄えることができる熱量が大きくなる。すなわち、内燃機関において媒体に吸収されて蓄えられ且つ放熱手段において媒体から放出される熱量、すなわち媒体を介した内燃機関からの放熱量が大きくなる。
他方、一般的に、燃料電池のスタックは複数の単電池の積層構造体であり、数層の単電池から構成されるサブスタック毎にスタック(単電池)を冷却するための冷却板が介装されている。冷却板内部には冷却液通路が形成されており、その冷却液通路を冷却液が流れることによってスタックが冷却される。このように、燃料電池の冷却液は、発電を実行しているスタックと熱交換器間を循環するため、スタック外部への漏電及び冷却液の抵抗に起因する発電効率の低下(エネルギーロスの軽減)を防止するために高い絶縁性能が要求される。
これら絶縁性能の確保、冷却効率の確保等の要求を満たすため、従来技術では純水が冷却液として用いられてきた。これら要求の他に、燃料電池スタック用冷却液には、冷却板の製品寿命を長く維持するために防錆性も要求される。この要求に対しては、一般的に、冷却板に防錆性の高いステンレス材料を用いることや、冷却液中に鉄イオンを添加することによって対処されてきた。
しかしながら、このような従来の対処方法は、いわゆる固定式、設置型の中・大型燃料電池、常時作動型の燃料電池に対しては効果を奏し得るが、例えば、車両に搭載される燃料電池といった非設置型の小型の燃料電池、間欠作動型の燃料電池に対しては必ずしも有効であるとはいえなかった。
例えば、間欠運転型、非設置型の燃料電池の場合、冷却液は非動作時に周囲温度にまで低下するため、周囲温度が氷点下以下となる条件下では不凍性を備えることが要求される。冷却液が凍結した場合には、冷却板等を含む冷却回路が損傷を受けることがあるからである。また、冷却回路が損傷を受けた場合には、燃料電池がその機能を十分に発揮しないおそれがある。
ここで、不凍性を考慮した場合、例えば、冷却液として、内燃機関冷却用の冷却液を不凍性冷却液として使用することが考えられ得る。ところが、内燃機関冷却用の冷却液は本質的に電気の発生しない部分において用いられるため、低導電性が考慮されておらず、極めて高い電気導電率を有している。一方、燃料電池スタックの冷却管には電気が流れているため、冷却液の電気伝導率が高いと燃料電池で生じた電気が冷却液へと流れ、電気を損出する。したがって、燃料電池スタックを冷却する冷却液としては不適当である。
また、車両搭載用等の非設置型の燃料電池の場合には、冷却回路を含む燃料電池システムの軽量化は重要な克服課題である。したがって、軽量化の観点から、今後は冷却板、熱交換器等に、例えば、アルミニウム材料をはじめとする熱伝導性の高い軽金属が用いられることが予想される。これら軽金属は、一般的に、ステンレス材料ほど高い防錆性を有しておらず、したがって、冷却液自身が防錆性を有することが要求される。
そこで、下記特許文献2には、燃料電池に対する要求電力が増減しても1次冷却液中の導電率の管理を可能とし、無駄な消費エネルギーを極力少なくすることを目的として、熱交換器から排出された1次冷却液の一部をイオン交換器に流入させて1次冷却液中のイオンを除去することが開示されている。
特許文献2の冷却システムは、車両に搭載される燃料電池といった非設置型の小型の燃料電池に対しては必ずしも有効であるとはいえなかった。
そこで、現行の燃料電池車では伝熱特性の観点から水系の冷却液を採用し、絶縁性の対応としてイオン交換樹脂等を車両に装備し、部品から溶出又は、冷却液の劣化によるイオン性の生成物除去を行っている。イオン交換樹脂は、100〜500ccの容器に入れ、圧損が大きいことから冷却水経路にバイパス回路を設け、その部分に一定量(少量)流す事によりイオン性の生成物除去を行っている。又、初期の部品からの溶出物による導電率の上昇を抑えるため、冷却系部品内部を部品組みつけ前に純水で洗浄を行い、車両組付け後も一定時間冷却液を循環させてイオン性の生成物の除去を行っている。
冷却液の冷却性能向上のために、相変化物質をマイクロカプセル化し、冷却液中に分散させる方法では、何らかの原因で、マイクロカプセルが崩壊した場合、崩壊したマイクロカプセルは合一し、ラジエータ等に堆積するため、ユーザーが目視確認できるリザーブタンクを見ても、マイクロカプセルの崩壊に気がつきにくい。そのため、マイクロカプセルの崩壊が進行し、ラジエータ堆積等によるオーバーヒートが発生するという問題があった。
そこで、本発明は、相変化物質を封入したマイクロカプセルの崩壊を初期段階で発見できるようにした冷却液及び冷却システムを提供することを目的とする。
本発明では、冷却液組成物にマイクロカプセルの崩壊を適時に示す機能を持たせることで、上記課題を解決した。
即ち、第1に、本発明は、冷却液組成物自体の発明であり、相変化物質を封入したマイクロカプセルを分散した冷却液に染料を封入したマイクロカプセルを分散したことを特徴とする。ここで、相変化物質(PCM:Phase Change Material)とは、物質が固体から液体、液体から固体に変化する際に発生する潜熱を利用し、見かけの比熱を向上させるものである。相変化物質をマイクロカプセル化させて非水系基剤中に分散させると、分散安定性が向上する。
内燃機関や燃料電池の運転時または停止時に、何らかの原因で冷却液組成物中に分散された相変化物質を封入したマイクロカプセルが崩壊した場合には、同質の材料で形成された染料を封入したマイクロカプセルも同時に崩壊する。マイクロカプセルが崩壊すると封入されていた染料が流出し冷却液組成物を着色する。この着色を目視または機器検出により知ることで、マイクロカプセルの崩壊を早い段階で発見することが出来る。特に、前記染料が、マイクロカプセル中と基剤中とで色が異なる場合に、マイクロカプセルの崩壊を発見する上で好適である。
本発明の冷却液組成物において、基剤としては水系または非水系のどちらでも用いることが可能である。水系基剤としては、水、0〜70wt%のグリコール、及び0〜60wt%のアルコールからなる基剤が好ましく例示される。水を基剤とする冷却液には、不凍性を向上させる目的でグリコール及び/又はアルコールを添加することができる。又、マイクロカプセルの分散性を向上させるために、水を基剤とする冷却液に非イオン系界面活性剤を添加することができる。
また、非水系基剤としては、粘度(40℃)が5mPa・s以下である有機系、シリコーン系及びフロン系液体から選択される1種以上からなる基剤が好ましく例示される。同様に、マイクロカプセルの分散性を向上させるために、非水系冷却液に非イオン系界面活性剤を添加することができる。
本発明の冷却液組成物中の、基剤、相変化物質を封入したマイクロカプセル、染料を封入したマイクロカプセルの各成分含有量は、これら成分が存在する技術的意義が発揮される広い範囲から選択される。例えば、重量比で、基剤:相変化物質を封入したマイクロカプセル:染料を封入したマイクロカプセル=100:0.1〜50:0.0001〜20が好ましく、100:1〜20:0.001〜1がより好ましい。
本発明の冷却液組成物は各種機器の冷却用媒体として利用される。特に、内燃機関用冷却液組成物として好適であり、また燃料電池用冷却液組成物として好適である。
第2に、本発明は、上記の冷却液組成物が封入されている冷却回路を備えたことを特徴とする内燃機関の冷却系の発明であり、また、上記の冷却液組成物が封入されている冷却回路を備えたことを特徴とする燃料電池の冷却系の発明である。
この冷却系により、冷却液組成物中のマイクロカプセルが崩壊すると封入されていた染料が流出し冷却液組成物を着色する。この着色を目視または機器検出により知ることで、マイクロカプセルの崩壊を早い段階で発見することが出来る。
冷却液に相変化物質を封入したマイクロカプセルと染料を封入したマイクロカプセルを分散させることにより、何らかの原因で冷却液組成物中に分散された相変化物質を封入したマイクロカプセルが崩壊した場合には、同質の材料で形成された染料を封入したマイクロカプセルも同時に崩壊して封入されていた染料が流出し冷却液組成物を着色する。この着色を目視または機器検出により知ることで、マイクロカプセルの崩壊を早い段階で発見することが出来、マイクロカプセルの崩壊が進行し、ラジエータ堆積等によるオーバーヒートが発生する事態を回避することが可能となった。
本発明の冷却液組成物は各種機器の冷却用媒体として利用される。特に、内燃機関用冷却液組成物として好適であり、また燃料電池用冷却液組成物として好適である。
先ず、相変化物質(PCM:Phase Change Material)の作用を説明する。相変化物質は常温で固体であるが、温度が上昇すると、相変化物質が固体から液体に変化する。この際、周囲より吸熱することにより、温度上昇に要する熱量を多くする。また、温度が下降すると、相変化物質が液体から固体に変化する。この際、周囲に放熱することにより、温度下降に要する熱量を多くする。このように、相変化物質の相変化に伴う潜熱を利用し、冷却液の見かけの比熱を向上させる。
非水系基剤としては、有機溶媒、シリコーン系溶媒、フロン系溶媒が好ましく例示できる。有機溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどのパラフィン、シクロヘキサン、シクロペンタンなどの環状飽和炭化水素などが好ましく例示できる。シリコーン系溶媒としては、ジメチルシリコーンなどのシリコーンオイルが好ましく例示できる。フロン系溶媒としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロカーボン、ハイドロフルオロエーテルなどが好ましく例示できる。
本発明における水溶性相変化物質は特に限定されないが、炭酸カリウム6水和物、硝酸リチウム3水和物、硫酸ナトリウム10水和物、炭酸ナトリウム10水和物、チオ硫酸ナトリウム5水和物、硝酸ニッケル6水和物、酢酸ナトリウム3水和物、硝酸鉄6水和物、硝酸アルミニウム9水和物、4ホウ酸ナトリウム10水和物、水酸化バリウム8水和物、水酸化ストロンチウム8水和物、硝酸マグネシウム6水和物、硫酸アルミニウム10水和物、塩化マグネシウム6水和物などの無機塩水和物、各種有機酸、リボース、マルトース1水和物、フルクトース、スクロース、ラクトース1水和物などの糖類、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトールなどの等アルコール類を例示できる。
これらの相変化物質の具体例を系列化すると以下のようになる。
(1)無機塩:
LiClO4・3H2O、Mg(ClO4)2・6H2O、Mn(ClO4)2・6H2O、NaClO4・H2O、Ni(ClO4)2・6H2O、Zn(ClO4)2・6H2O、MoF5、NbF5、OsF5、ZnF2・4H2O、MgCl2・6H2O、MnCl2・4H2O、NdCl3・6H2O、NiCl2・6H2O、OsCl5、SrCl2・6H2O、SrBr・6H2O、TiBr3・6H2O、LiI・3H2O、SrI2・6H2O、TiI4、Sr(OH)2・8H2O、LiSO4・3H2O、MgSO4・7H2O、NaSO4・10H2O、NiSO4・6H2O、Zn(SO4)・7H2O、MgCO3・3H2O、Na2CO3・H2O、Nd2(CO3)3・8H2O、LiCH3COO・2H2O、Mg(CH3COO)2・2H2O、Mn(CH3COO)2・2H2O、Mo(CH3COO)2・2H2O、NH4CH3COO、NaCH3COO・3H2O、Sr(CH3COO)2・0.5H2O、Al(ClO4)3・6H2O、Cd(ClO4)2・6H2O、Cu(ClO4)2・6H2O、CoCl2・6H2O、CrCl2・6H2O、GaCl3、AlBr3・6H2O、CoBr2・6H2O、CaI2・6H2O、Ba(OH)2・8H2O等。
(1)無機塩:
LiClO4・3H2O、Mg(ClO4)2・6H2O、Mn(ClO4)2・6H2O、NaClO4・H2O、Ni(ClO4)2・6H2O、Zn(ClO4)2・6H2O、MoF5、NbF5、OsF5、ZnF2・4H2O、MgCl2・6H2O、MnCl2・4H2O、NdCl3・6H2O、NiCl2・6H2O、OsCl5、SrCl2・6H2O、SrBr・6H2O、TiBr3・6H2O、LiI・3H2O、SrI2・6H2O、TiI4、Sr(OH)2・8H2O、LiSO4・3H2O、MgSO4・7H2O、NaSO4・10H2O、NiSO4・6H2O、Zn(SO4)・7H2O、MgCO3・3H2O、Na2CO3・H2O、Nd2(CO3)3・8H2O、LiCH3COO・2H2O、Mg(CH3COO)2・2H2O、Mn(CH3COO)2・2H2O、Mo(CH3COO)2・2H2O、NH4CH3COO、NaCH3COO・3H2O、Sr(CH3COO)2・0.5H2O、Al(ClO4)3・6H2O、Cd(ClO4)2・6H2O、Cu(ClO4)2・6H2O、CoCl2・6H2O、CrCl2・6H2O、GaCl3、AlBr3・6H2O、CoBr2・6H2O、CaI2・6H2O、Ba(OH)2・8H2O等。
(2)パラフィン系:
オクタデカン、エイコサン、テトラコサン、トリアコンタン等。
(3)有機酸:
ラウリン酸、ミリスチン酸、ポリミチン酸、ステアリン酸等。
(4)ポリマー:
ポリグリコール、ポリエチレン等。
(5)糖類:
リボース、エリスリトール、マンニトール、ガラクチトール、ペンタエリスリトール等。
オクタデカン、エイコサン、テトラコサン、トリアコンタン等。
(3)有機酸:
ラウリン酸、ミリスチン酸、ポリミチン酸、ステアリン酸等。
(4)ポリマー:
ポリグリコール、ポリエチレン等。
(5)糖類:
リボース、エリスリトール、マンニトール、ガラクチトール、ペンタエリスリトール等。
これらの水溶性相変化物質は、単独で使用しても差し支えないし、混合して使用しても差し支えない。また、融解点を調節するために、水、メタノール、エタノール、エチレングリコール、グリセリンなどの低分子の水溶性物質を含んでも差し支えない。
本発明における染料は各種染料を用いることが出来、特に制限されない。具体的には、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴイド染料、硫化染料、トリフェニルメタン染料、ピラゾロン染料、スチルベン染料、ジフェニルメタン染料、キサンテン染料、アリザリン染料、アクリジン染料、キノンイミン染料(アジン染料、オキサジン染料、チアジン染料)、チアゾール染料、メチン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料、シアニン色素などが例示される。
本発明において、相変化物質や染料を含有させるマイクロカプセル化剤としては、水系基剤または非水系基剤中で安定して存在してマイクロカプセルを維持するものであれば、特に限定はされない。具体的には、スチレン、ジビニルベンゼン、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル、アクリロニトリル、シアン化ビニリデンなどのアニオン重合性モノマーの重合体及び共重合体、ε−カプロラクタム、β−プロピオラクトン、エチレンイミン、テトラメチルシロキサンなどの開環重合性モノマーの重合体及び共重合体、ポリウレタンなどの重縮合ポリマーが好ましく例示される。
これらのマイクロカプセル化剤は、単独で使用しても差し支えないし、混合して使用しても差し支えない。
以下、本発明の冷却液組成物について、実施例及び比較例を参照して説明する。
[実施例1:冷却液組成物]
イオン交換水79.5部にアラビアゴム10部を加えて基剤とした。該基剤に相変化物質を封入したマイクロカプセルとしてステアリン酸を封入したマイクロカプセル10部と、染料を封入したマイクロカプセルとしてフェノールレッドを封入したマイクロカプセル0.5部を分散させた。
[実施例1:冷却液組成物]
イオン交換水79.5部にアラビアゴム10部を加えて基剤とした。該基剤に相変化物質を封入したマイクロカプセルとしてステアリン酸を封入したマイクロカプセル10部と、染料を封入したマイクロカプセルとしてフェノールレッドを封入したマイクロカプセル0.5部を分散させた。
得られたマイクロカプセル分散液の外観は薄茶色であった。該マイクロカプセルを磨り潰した後の分散液の外観は黄色に明瞭に変色した。これは、染料として用いたフェノールレッドがpH指示薬であり、弱アルカリ性(マイクロカプセル中)では暗赤色であったものが、弱酸性(分散液中)では黄色に変色することによる。
[比較例]
イオン交換水80部にアラビアゴム10部を加えて基剤とした。該基剤に相変化物質を封入したマイクロカプセルとしてステアリン酸を封入したマイクロカプセル10部を分散させた。実施例で用いたフェノールレッドを封入したマイクロカプセルは分散させなかった。
イオン交換水80部にアラビアゴム10部を加えて基剤とした。該基剤に相変化物質を封入したマイクロカプセルとしてステアリン酸を封入したマイクロカプセル10部を分散させた。実施例で用いたフェノールレッドを封入したマイクロカプセルは分散させなかった。
得られたマイクロカプセル分散液の外観は白であった。該マイクロカプセルを磨り潰した後の分散液の外観は白色であり、全く変色しなかった。
このように、染料を封入したマイクロカプセルを配合することで、
(1)マイクロカプセルが崩壊した場合、分散液の変色により、早期に発見可能となり、冷却系の目詰まりを防止できること、
(2)色によるマイクロカプセル冷却液の識別ができること、
が分かった。
(1)マイクロカプセルが崩壊した場合、分散液の変色により、早期に発見可能となり、冷却系の目詰まりを防止できること、
(2)色によるマイクロカプセル冷却液の識別ができること、
が分かった。
[実施例2:冷却系]
図1は、本発明の冷却液組成物を水冷式の内燃機関に用いた場合の断面図を示している。なお、本発明の冷却液組成物は水冷式の内燃機関だけでなく、固体高分子型燃料電池等の他の装置の冷却に適用することもできる。
図1は、本発明の冷却液組成物を水冷式の内燃機関に用いた場合の断面図を示している。なお、本発明の冷却液組成物は水冷式の内燃機関だけでなく、固体高分子型燃料電池等の他の装置の冷却に適用することもできる。
図1に示すように、内燃機関本体1は、放熱手段2、例えばラジエータを有している。内燃機関本体1内には内燃機関本体1を冷却するための冷却液組成物10が流れる機関内流路3が設けられ、この機関内流路3は燃焼室周り等の内燃機関本体1における冷却すべき領域を通っている。機関内流路3は上流側流路4および下流側流路5を介してラジエータ2に通じており、これら流路4、5を介して冷却液組成物10が機関内流路3およびラジエータ2を行き来する。機関内流路3内には機関内流路3と下流側流路5との連結地点付近にウォーターポンプ6が取付けられる。したがって、下流側流路5から機関内流路3内に流れ込む冷却液組成物10はまずウォーターポンプ6を通り、加圧されるようになっている。さらに、機関内流路3と上流側流路4との連結地点にはサーモスタット7が取付けられる。サーモスタット7は機関内流路3内の冷却液組成物の温度が低い場合には上流側流路4への通路、すなわちラジエータ2への通路を開かず、高くなった場合に上流側流路4への通路を開く。なお、以下の説明では冷却液組成物10が循環する機関内流路3と上流側流路4とラジエータ2と下流側流路5とを冷却系統と称する。
内燃機関の温間運転中において、冷却系統を循環する冷却液組成物10はまず機関内流路3において内燃機関本体1の熱を吸収する。内燃機関本体1の熱を吸収して温度上昇した冷却液組成物10はサーモスタット7を介して上流側流路4へと流れ出してラジエータ2に流入する。ラジエータ2には内燃機関本体1を搭載した車両の移動によって、または内燃機関本体1に駆動ベルトを介して取付けられた冷却ファン8によって温度上昇した冷却液組成物10よりも温度が低い外気が送風される。このため、ラジエータ2では対流熱伝達により温度上昇した冷却液組成物10の熱が外気に放出されて、冷却液組成物10の温度が下がる。温度が下がった冷却液組成物10は下流側流路5を介して再び機関内流路3に戻され、ウォーターポンプ6によって機関内流路3の隅々まで行きわたる。冷却系統では常にこのことが繰り返される。
本実施例の冷却液組成物10は、水、水にエチレングリコールを加えたもの、または内燃機関用の冷却媒体として一般的に用いられているLLC(long life coolant)等の液体を含むことができる。さらに、本発明の冷却液組成物10は、上記実施例1の冷却液組成物であり、相変化物質を封入したマイクロカプセルと染料を封入したマイクロカプセルのカプセル粒子11を含むので、外観は薄茶色であった。
上記内燃機関を長時間運転すると冷却液組成物が黄色に変色した。これは、カプセル粒子11の粒径と、冷却液組成物10が循環する冷却系統、すなわち機関内流路3と上流側流路4とラジエータ2と下流側流路5とにおけるクリアランスとの関係により、またカプセル粒子11の粒径と、少なくとも冷却系統内に配置されたウォーターポンプ6とウォーターポンプ6のハウジングとのクリアランスとのの関係により、冷却液組成物10が流れる冷却系統においてカプセル粒子11が流路を閉塞してしまったり、ウォーターポンプ6等で磨り潰されてしまったことに因る。
なお、冷却液組成物10の液体にカプセル粒子11同士の分散を促進するための物質を加えてもよい。このような物質の例として界面活性剤や保護コロイドが上げられる。界面活性剤や保護コロイドを冷却液組成物10の液体に加えた場合、冷却液組成物10の液体とカプセル粒子11との界面エネルギーが下がることにより、冷却液組成物10内においてカプセル粒子11同士がまとまることなく分散が促進される。このように媒体10内でカプセル粒子11の分散が促進されると、結果的には冷却液組成物10の粘性が下がることとなる。媒体10の粘性が下がると、媒体10内にカプセル粒子11を混入させることによって増加するウォーターポンプ6の負荷を低減することができ、さらに偶発的にカプセル粒子11がまとまってそれらカプセル粒子11が冷却系統の流路を閉塞してしまう危険性が少なくなって好ましい。
本発明の、相変化物質を封入したマイクロカプセルと染料を封入したマイクロカプセルを分散させた冷却液組成物により、マイクロカプセルの崩壊を早い段階で発見することが出来、マイクロカプセルの崩壊が進行し、ラジエータ堆積等によるオーバーヒートが発生する事態を回避することできる。本発明の冷却液組成物は各種機器の冷却用媒体として利用される。特に、内燃機関用冷却液組成物として好適であり、また燃料電池用冷却液組成物として好適である。
1…内燃機関本体、2…ラジエータ、3…機関内流路、4…上流側流路、5…下流側流路、6…ウォーターポンプ、7…サーモスタット、8…冷却ファン、10…冷却液組成物、11…相変化物質を封入したマイクロカプセルと染料を封入したマイクロカプセルのカプセル粒子。
Claims (10)
- 相変化物質を封入したマイクロカプセルを分散した冷却液に染料を封入したマイクロカプセルを分散したことを特徴とする冷却液組成物。
- 前記染料が、マイクロカプセル中と基剤中とで色が異なることを特徴とする請求項1に記載の冷却液組成物。
- 基剤が水系基剤であることを特徴とする請求項1または2に記載の冷却液組成物。
- 前記水系基剤が、水、0〜70wt%のグリコール、及び0〜60wt%のアルコールからなることを特徴とする請求項3に記載の冷却液組成物。
- 基剤が非水系基剤であることを特徴とする請求項1または2に記載の冷却液組成物。
- 前記非水系基剤が、粘度(40℃)が5mPa・s以下である有機系、シリコーン系及びフロン系液体から選択される1種以上からなることを特徴とする請求項5に記載の冷却液組成物。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の冷却液組成物が内燃機関用であることを特徴とする冷却液組成物。
- 請求項1、2、5または6に記載の冷却液組成物が燃料電池用であることを特徴とする冷却液組成物。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の冷却液組成物が封入されている冷却回路を備えたことを特徴とする内燃機関の冷却系。
- 請求項1、2、5または6に記載の冷却液組成物が封入されている冷却回路を備えたことを特徴とする燃料電池の冷却系。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006224337A JP2008045090A (ja) | 2006-08-21 | 2006-08-21 | 冷却液組成物、及び冷却系 |
Applications Claiming Priority (1)
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