JP2008043868A - 飲料水製造装置及び飲料水の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】炭酸ガス(CO2)を外部から供給することなく、透過水中の硬度を上昇させることができる低コストな飲料水製造装置及び飲料水の製造方法を提供する。
【解決手段】飲料水製造装置10Aは、海水11を透過水12と濃縮水13とに分離する逆浸透膜(RO膜)14を有する逆浸透膜装置15と、前記濃縮水13に酸16を供給する濃縮水用酸供給部17−1と、前記酸16の供給された前記濃縮水13から炭酸ガス(CO2)18を回収する脱炭酸塔19と、前記脱炭酸塔19において回収された前記炭酸ガス(CO2)18を前記透過水12から一部抜き出した分岐透過水12aに吸収させる炭酸ガス(CO2)吸収塔21と、前記透過水12中に硬度成分を溶出させる硬度成分溶出フィルター22とからなり、前記濃縮水13から炭酸ガス(CO2)18を回収し、回収した前記炭酸ガス(CO2)18を前記透過水12の飲料水化に用いることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、逆浸透法を用いた海水の逆浸透膜装置で生成した透過水に硬度成分を添加して飲料水を得る飲料水製造装置及び飲料水の製造方法に関する。
海水淡水化設備においては、脱塩処理することにより原水(海水)を淡水化させて飲料水として使用するための飲料水製造装置が用いられている。
例えば逆浸透膜(RO膜)を用いた海水逆浸透膜装置によって得られる海水は、各種のイオン及び溶存ガス類をほとんど含まず、カルシウムやマグネシウムの硬度成分もほとんど含まれていないが、通常、原海水は酸性として運用されるため、製造される淡水も酸性となり遊離生成した炭酸ガスを含んでいる。
そのため、前記淡水をそのまま汎用の送水設備に使用した場合には、送水設備に使用されている鋼管の腐食、コンクリート材の溶出現象が起こり、送水設備の機能を損なう虞がある。また、飲料水として使用した場合、前記淡水は硬質成分を含んでいないため、無味であり飲料水としての飲み味が悪いばかりでなく心臓病の原因となり得ることが指摘されている。
このため、従来では、濾過して得られた海水の硬度を増加させる手段として硬度増加剤として生石灰、消石灰、石灰石、ドロマイト等を前記海水に溶解されて使用する方法がある(非特許文献1)。
また、従来は、例えば濾過した海水に炭酸ガスを吹き込み、カルシウムあるいはマグネシウムを重炭酸塩として溶出させて水の硬度を増す方法が一般的に用いられている。
図5に従来の飲料水製造装置の一例の構成を示す。図5に示すように、従来の飲料水製造装置100Aは、海水101に硫酸102を供給する硫酸供給部103と、海水101中の塩分を除去して透過水104と濃縮水105とに分離する逆浸透膜(RO膜)106を有する逆浸透膜装置107と、前記透過水104の硬度を向上させる石灰石、ドロマイトの何れ一方又は両方を粒状にして充填した充填層108からなるフィルター109とを有している。
従来の飲料水製造装置100Aでは、例えば前記逆浸透膜(RO膜)106の上流部分で前記海水101に前記硫酸102を供給して前記海水101中の炭酸濃度を高くしてからポンプ110によって逆浸透膜装置107に送給される。そして、前記逆浸透膜(RO膜)106で濾過することにより、得られた前記透過水104中の炭酸濃度を高くする。そして、石灰石、ドロマイトの何れ一方又は両方を粒状にして充填した前記充填層108に通すことにより下記式のように炭酸ガスと石灰石、ドロマイトの何れか一方又は両方を粒状にして充填した前記充填層108とが反応して重炭酸塩として前記透過水104中に溶出させて前記透過水104の硬度を増加させて、飲料水111とする方法が提案されている(特許文献1)。
CaCO3+CO2+H2O → Ca(HCO32 ・・・(1)
Ca・Mg(CO32+2CO2+2H2O → Ca(HCO32+Mg(HCO32・・・(2)
また、他の従来の飲料水製造装置の例の構成を示す。図6に示すように、従来の飲料水製造装置100Bは、蒸発法により海水101を淡水化する蒸発装置120と、該蒸発装置120において発生する炭酸ガス(CO2)121を前記蒸発装置120から排出される淡水122から一部抜き出した炭酸ガス(CO2)回収淡水123に吸収させるCO2吸収塔124と、前記炭酸ガス(CO2)108を含有する炭酸ガス(CO2)吸収淡水125の硬度を向上させる石灰石、ドロマイトの何れか一方又は両方を粒状にして充填した充填層126からなるフィルター127と、前記フィルター127において硬度成分を溶出させた硬度成分溶出淡水128に少量含有している炭酸ガス(CO2)129を放散する真空脱気塔130と、前記真空脱気塔130において真空脱気処理された前記炭酸ガス(CO2)脱気淡水131前記淡水122にアルカリ溶液132を供給してpHを調製するアルカリ溶液供給部133とを有している。
従来の飲料水製造装置100Bでは、前記蒸発装置120において蒸発法により発生する炭酸ガス(CO2)121と前記真空脱気塔130において真空脱気により発生する炭酸ガス(CO2)129とを前記炭酸ガス(CO2)吸収塔124において有効に利用して飲料水134とする方法が提案されている(特許文献2)。
Desalination,39(1981)503−520 特開昭61−283392号公報 特開昭62−45396号公報
しかしながら、近年、海水中のホウ素を除去することが必要であり、前記海水中のホウ素を除去するためには前記逆浸透膜(RO膜)の上流側において前記海水をアルカリ性にする必要がある。そのため、従来の飲料水製造装置100Aでは、前記海水101中の炭酸ガス(CO2)炭酸ガスが除去されてしまうため、前記透過水104中に硬質成分を溶出させることができず、前記飲料水111とすることができない、という問題がある。
また、従来の飲料水製造装置100Aに前記海水101に炭酸ガス(CO2)を供給するためには、別途新たに前記海水101中に炭酸ガス(CO2)を供給する設備を設ける必要があるため更なる設備費用がかかるという、問題がある。
また、従来の飲料水製造装置100Bは、蒸発法により発生する炭酸ガス(CO2)を利用するものであって、蒸発法に変えて前記逆浸透膜(RO膜)を用いて海水を淡水化する手法にしても炭酸ガス(CO2)の抽気プロセスがないため、別途新たに前記海水101中に炭酸ガス(CO2)を供給する設備を設ける必要があり設備費用がかかるという、問題がある。
本発明は、前記問題に鑑み、炭酸ガス(CO2)を外部から供給することなく、透過水中の硬度を上昇させることができる低コストな飲料水製造装置及び飲料水の製造方法を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、海水中の塩分を除去して透過水と濃縮水とに分離し、前記透過水中に硬度成分を添加して飲料水を得る飲料水製造装置において、前記透過水又は前記濃縮水から炭酸ガスを回収し、回収した前記炭酸ガスを前記透過水の飲料水化に用いてなることを特徴とする飲料水製造装置にある。
第2の発明は、第1の発明において、前記海水中の塩分を除去して前記透過水と前記濃縮水とに分離する膜を有する逆浸透膜装置と、前記濃縮水に酸を供給する濃縮水用酸供給部と、前記酸の供給された前記濃縮水から炭酸ガスを回収する脱炭酸塔と、前記脱炭酸塔において回収された前記炭酸ガスを、前記透過水の一部又は硬度成分を溶出させる硬度成分溶出液に吸収させる炭酸ガス吸収塔とからなることを特徴とする飲料水製造装置にある。
第3の発明は、第1の発明において、前記海水に酸を供給する海水用酸供給部と、前記海水中の塩分を除去して第一の透過水と第一の濃縮水とに分離する第一の膜を有する第一の逆浸透膜装置と、前記第一の逆浸透膜装置から排出される前記第一の透過水から前記炭酸ガスを回収すると共に、前記炭酸ガスの回収された脱炭酸水を前記第一の透過水に送給する脱炭酸塔と、前記第一の逆浸透膜装置と第二の逆浸透膜装置との間に介装され、前記脱炭酸水を含む前記第一の透過水にアルカリ溶液を供給するアルカリ溶液供給部と、前記脱炭酸水を含む前記第一の透過水中の塩分を除去して第二の透過水と第二の濃縮水とに分離する第二の膜を有する第二の逆浸透膜装置と、前記脱炭酸塔において回収された前記炭酸ガスを硬度成分を溶出させる硬度成分溶出液に吸収させ、前記第二の逆浸透膜装置から排出される第二の透過水に前記炭酸ガスを含有する炭酸ガス吸収液を供給する炭酸ガス吸収塔と、前記炭酸ガス吸収塔に前記硬度成分溶出液を供給する硬度成分溶出液供給部とからなることを特徴とする飲料水製造装置にある。
第4の発明は、第1の発明において、前記海水に酸を供給する海水用酸供給部と、前記海水中の塩分を除去して第一の透過水と第一の縮水とに分離する第一の膜を有する第一の逆浸透膜装置と、前記第一の濃縮水に酸を供給する濃縮水用酸供給部と、前記第一の逆浸透膜装置から排出される前記第一の濃縮水から炭酸ガスを回収すると共に、前記炭酸ガスの回収された脱炭酸水を前記第一の透過水に送給する脱炭酸塔と、前記第一の逆浸透膜装置と第二の逆浸透膜装置との間に介装され、前記脱炭酸水を含む前記第一の透過水にアルカリ溶液を供給するアルカリ溶液供給部と、前記脱炭酸水を含む前記第一の透過水中の塩分を除去して第二の透過水と第二の濃縮水とに分離する第二の膜を有する第二の逆浸透膜装置と、前記脱炭酸塔において回収された前記炭酸ガスを硬度成分を溶出させる硬度成分溶出液に吸収させ、前記第二の逆浸透膜装置から排出される第二の透過水に前記炭酸ガスを含有する炭酸ガス吸収液を供給する炭酸ガス吸収塔と、前記炭酸ガス吸収塔に前記硬度成分溶出液を供給する硬度成分溶出液供給部とからなることを特徴とする飲料水製造装置にある。
第5の発明は、第2の発明において、前記透過水中に前記炭酸ガスを吸収させる際に前記炭酸ガスを含有する透過水に硬度成分を溶出させる硬度成分溶出フィルターを有することを特徴とする飲料水製造装置にある。
第6の発明は、第5の発明において、前記硬度成分溶出フィルターが、石灰石、ドロマイトの何れ一方又は両方を粒状にして充填してなる充填層であることを特徴とする飲料水製造装置にある。
第7の発明は、第2乃至第6の発明の何れか一つにおいて、前記炭酸ガス吸収液を含む前記透過水に、アルカリ溶液を供給するアルカリ溶液供給部を有することを特徴とする飲料水製造装置にある。
第8の発明は、第2乃至第7の発明の何れか一つにおいて、前記硬度成分溶出液が、前記水酸化カルシウム水溶液であることを特徴とする飲料水製造装置にある。
第9の発明は、第2乃至第8の発明の何れか一つにおいて、前記膜が、逆浸透膜(RO膜)であることを特徴とする飲料水製造装置にある。
第10の発明は、第2乃至第9の発明の何れか一つにおいて、前記透過水中のpHを測定するpH検出器を少なくとも一つ以上有することを特徴とする飲料水製造装置にある。
第11の発明は、海水中の塩分を除去して透過水と濃縮水とに分離した後、前記透過水又は前記濃縮水から炭酸ガスを回収し、回収した炭酸ガスを前記透過水又は硬度成分を溶出させる硬度成分溶出液に吸収させ、炭酸ガスを含有する前記透過水又は前記硬度成分溶出液を前記透過水に送給し、前記透過水中に硬度成分を溶出させて硬度を増加させ、飲料水とすることを特徴とする飲料水の製造方法にある。
第12の発明は、海水中の塩分を除去して透過水と濃縮水とに分離した後、前記濃縮水に酸を供給して前記濃縮水中に炭酸ガスを溶解させ、前記濃縮水から前記炭酸ガスを回収し、回収した前記炭酸ガスを一部抜き出した透過水に吸収させ、その後前記炭酸ガスを含有した前記透過水に硬度成分を溶出させて硬度を増加させ、次いで、pHの調製を行い飲料水とすることを特徴とする飲料水の製造方法にある。
第13の発明は、海水中の塩分を除去して透過水と濃縮水とに分離した後、前記濃縮水に酸を供給して前記濃縮水中に炭酸ガスを溶解させ、前記濃縮水から前記炭酸ガスを回収し、回収した前記炭酸ガスを前記硬度成分溶出液に吸収させ、その後前記炭酸ガスを含有した前記透過水に硬度成分を溶出させて硬度を増加させ、次いで、pHの調製を行い飲料水とすることを特徴とする飲料水の製造方法にある。
第14の発明は、海水中に酸を送給して酸性とした後、第一の浸透膜(RO膜)によって前記海水中の塩分を除去して第一の透過水と第一の濃縮水とに分離し、前記第一の透過水の一部を抜き出して炭酸ガスを回収し、前記炭酸ガスの回収された前記第一の透過水を脱炭酸水として前記第一の透過水に送給した後、アルカリ溶液を加えて前記第一の透過水中のホウ素を除去し、第二の浸透膜(RO膜)によって前記ホウ素を除去した第一の透過水中の塩分を除去して第二の透過水と第二の濃縮水とに分離し、前記回収した炭酸ガスを前記硬度成分溶出液に吸収させて、炭酸ガスを含有する前記硬度成分溶出液を前記第二の透過水に送給し、前記第二の透過水中に炭酸ガスを溶出させると共に、硬度成分を溶出させて硬度を増加させ、次いで、アルカリ溶液を供給してpHの調製を行い飲料水とすることを特徴とする飲料水の製造方法にある。
第15の発明は、海水中に酸を送給して酸性とした後、第一の浸透膜(RO膜)によって前記海水中の塩分を除去して第一の透過水と第一の濃縮水とに分離し、前記第一の濃縮水に酸を加え前記第一の濃縮水中に炭酸ガスを溶解した後、脱炭酸塔にて前記第一の濃縮水から前記炭酸ガスを回収し、前記炭酸ガスの回収された前記第一の濃縮水を脱炭酸水として前記第一の透過水に送給した後、アルカリ溶液を加えて前記透過水中のホウ素を除去し、第二の浸透膜(RO膜)によって前記ホウ素を除去した第一の透過水中の塩分を除去して第二の透過水と第二の濃縮水とに分離し、前記回収した炭酸ガスを前記硬度成分溶出液に吸収させて、炭酸ガスを含有する前記硬度成分溶出液を前記第二の透過水に送給し、前記第二の透過水中に炭酸ガスを溶出させると共に、硬度成分を溶出させて硬度を増加させ、次いで、アルカリ溶液を供給してpHの調製を行い飲料水とすることを特徴とする飲料水の製造方法にある。
第16の発明は、第11、第13乃至第15の発明の何れか一つにおいて、前記硬度成分溶出液が、前記水酸化カルシウム水溶液であることを特徴とする飲料水の製造方法にある。
本発明によれば、逆浸透膜装置にて海水を濾過することにより得られる透過水又は濃縮水から炭酸ガスを回収し、前記透過水に送給することにより、前記透過水中に硬質成分を溶出させることができるため、前記透過水を飲料水とすることができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本発明による実施例1に係る飲料水製造装置について、図1を参照して説明する。
図1は、実施例1に係る飲料水製造装置の構成を示す概略図である。
図1に示すように、本実施例に係る飲料水製造装置10Aは、海水11中の塩分を除去して透過水12と濃縮水13とに分離する逆浸透膜(RO膜)14を有する逆浸透膜装置15と、前記濃縮水13に酸16を供給する濃縮水用酸供給部17−1と、前記酸16の供給された前記濃縮水13から炭酸ガス(CO2)18を回収する脱炭酸塔19と、前記脱炭酸塔19において回収された前記炭酸ガス(CO2)18を前記透過水12から一部を分岐した分岐透過水12aに吸収させる炭酸ガス(CO2)吸収塔21と、前記透過水12中に硬度成分を溶出させる硬度成分溶出フィルター22とからなるものである。
本実施例に係る飲料水製造装置10Aにおいて、前記海水11はポンプ23によって前記海水ライン24を経由して前記逆浸透膜装置15に送給される。そして、前記逆浸透膜(RO膜)14によって、塩分の除去された前記透過水12と塩分が濃縮された前記濃縮水13とに分離される。前記透過水12は透過水ライン25を経由して送給され、前記濃縮水13は濃縮水ライン26を経由して供給されるようにしている。
ここで、前記逆浸透膜(RO膜)14は、例えばポリアミド系の膜で形成されていることが好ましい。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Aにおいては、前記逆浸透膜(RO膜)14を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばUF膜(限外濾過膜)又はMF膜(精密濾過膜)等の分離膜を挙げることができる。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Aにおいて、前記濃縮水13に前記酸16を供給するための前記濃縮水用酸供給部17−1を有している。前記逆浸透膜装置15において塩分を濃縮して前記濃縮水13を得た後、前記濃縮水13は前記濃縮水ライン26上の前記濃縮水用酸供給部17−1より前記酸16が供給される。前記濃縮水13に前記酸16を供給することにより、前記海水11のpHが例えば7.0程度とすると、前記濃縮水13のpHが例えば6.5以下に下げることができるため、前記濃縮水13中の前記炭酸ガス(CO2)を過飽和状態に溶解させることができる。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Aにおいて、前記酸16としては、例えば硫酸(H2SO4)、硝酸(HNO3)を挙げることができるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば塩酸(HCl)等の他の酸を用いるようにしても良い。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Aにおいて、前記酸16が供給された前記濃縮水13から炭酸ガス(CO2)18を回収する脱炭酸塔19を有している。前記炭酸ガス(CO2)を過飽和状態で溶解させた前記濃縮水13は、前記濃縮水ライン26を経由して前記脱炭酸塔19に供給され、前記脱炭酸塔19において前記炭酸ガス(CO2)18が前記濃縮水13から回収される。なお、前記炭酸ガス(CO2)18が回収された後の脱炭酸水27は脱炭酸水ライン28を経由して排出される。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Aにおいて、前記脱炭酸塔19において回収された前記炭酸ガス(CO2)18を前記分岐透過水12aに吸収させる炭酸ガス(CO2)吸収塔21を有している。前記脱炭酸塔19において回収された前記炭酸ガス(CO2)18は、ポンプ29によって炭酸ガス(CO2)ライン30を経由して前記炭酸ガス(CO2)吸収塔21に供給される。前記炭酸ガス(CO22吸収塔21に供給された前記炭酸ガス(CO2)18は、前記炭酸ガス(CO2)吸収塔21に供給された前記分岐透過水12aに吸収させ、炭酸ガス(CO2)吸収液32Aを得ることができる。
そして、前記炭酸ガス(CO2)吸収液32Aは、炭酸ガス(CO2)吸収液ライン33を経由して前記透過水ライン25に供給するようにし、前記透過水12に炭酸ガス(CO2)を含有させている。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Aにおいて、前記炭酸ガス(CO2)吸収液32Aを含有した後の炭酸ガス(CO2)含有透過水34は、炭酸ガス(CO2)含有透過水ライン35を経由して前記硬度成分溶出フィルター22に供給される。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Aにおいて、前記透過水12中に硬度成分を溶出させる硬度成分溶出フィルター22を有している。前記硬度成分溶出フィルター22は、石灰石、ドロマイトの何れ一方又は両方を粒状にして充填してなる充填層37からなるものである。前記充填層37に前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34を通すことにより、下記式のように炭酸ガス(CO2)18と充填層37を構成する石灰石、ドロマイトの何れ一方又は両方とが反応して重炭酸塩を溶出させることができる。これにより前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34の硬度を上げることができる。
CaCO3+CO2+H2O → Ca(HCO32 ・・・(1)
Ca・Mg(CO32+2CO2+2H2O → Ca(HCO32+Mg(HCO32・・・(2)
また、本実施例においては、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水ライン35上に、炭酸ガス(CO2)含有透過水34のpHを検出するための第一のpH検出器36−1を設けるようにしている。前記第一のpH検出器36−1によって、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34のpHを検出することにより、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34の硬度を分析することができる。これにより、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34の硬度に応じて前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34中の前記炭酸ガス(CO2)の溶解量を適時設定することができる。
また、本実施例の飲料水製造装置10Aにおいて、飲料水供給ライン38上に、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34にアルカリ溶液43を供給するためのアルカリ溶液供給部44−1を有するようにしている。前記アルカリ溶液43を前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34に供給することにより、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34のpHを調製することができる。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Aにおいて、前記アルカリ溶液43として、例えば水酸化ナトリウム(NaOH)が用いられるが、本発明はこれに限定されるものではなく、他のアルカリ溶液を用いるようにしても良い。
また、本実施例の飲料水製造装置10Aにおいて、飲料水供給ライン38上に、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34のpHを検出するための第二のpH検出器36−2を具備してなり、前記第二のpH検出器36−2からの情報を制御装置(CPU)45に送るようにしている。前記第二のpH検出器36−2によって、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34のpHを検出することにより、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34の硬度を分析することができる。
このため、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34の硬度に応じて、前記アルカリ溶液43の前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34への供給量を調整して、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34中のpHを適時設定することができる。
そして、前記充填層37によって、硬度を上げた前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34は、前記アルカリ溶液供給部44−1から供給される前記アルカリ溶液43によりpHを調整した後、飲料水供給ライン38を介して飲料水39として系外に取り出される。
よって、本実施例によれば、前記脱炭酸塔19おいて前記濃縮水13から前記炭酸ガス(CO2)18を回収し、前記透過水12に供給することができるため、炭酸ガス(CO2)18を外部から供給する設備を別途設ける必要をなくすことができる。
また、前記海水11を濃縮した前記濃縮水13から前記炭酸ガス(CO2)を回収しているため、前記炭酸ガス(CO2)の濃度が高く、前記炭酸ガス(CO2)吸収塔21のコンパクト化を図ることができる。
また、前記酸16を用いて発生した前記炭酸ガス(CO2)18を回収するようにしているため、直接二酸化炭素(CO2)を供給するよりも、安価に炭酸ガス(CO2)を供給することができるため、費用を低減することができる。
このように、本実施例によれば、前記濃縮水13から回収した前記炭酸ガス(CO2)18を前記透過水12に供給することにより、前記透過水12中に硬質成分を溶出させて前記透過水12の硬度を上げることができ、前記飲料水39として利用することができる。
次に、本発明による実施例2に係る飲料水製造装置について、図2を参照して説明する。
図2は、実施例2に係る飲料水製造装置の構成を示す概念図である。
尚、図1の飲料水製造装置10Aの構成と同一の部材については、同一の符号を付してその説明は省略する。
図2に示すように、本実施例に係る飲料水製造装置10Bは、実施例1に係る飲料水製造装置10Aに前記CO2吸収塔21に硬度成分溶出液として水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)40を供給する水酸化カルシウム水溶液供給部41を有している。但し、本実施例に係る飲料水製造装置10Bでは、酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)40によって、前記透過水12中にカルシウム(Ca)を溶出させ、前記透過水12の硬度を上げることができるため、前記硬度成分溶出フィルター22を設けていない。ここで、水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)とは、酸化カルシウム(CaO)を主成分とした消石灰水である。
本実施例に係る飲料水製造装置10Bのように、前記炭酸ガス(CO2)18を前記水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)40に吸収させ、前記炭酸ガス(CO2)18を含有する前記水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)40を炭酸ガス(CO2)吸収液32Bとして前記透過水12に供給することにより、前記水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)40の成分であるカルシウム(Ca)の重炭酸塩を前記透過水12中に溶出させることができるため、前記透過水12の硬度を上げることができる。
このため、前記炭酸ガス(CO2)吸収塔21の後流側に前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34の硬度を上げるために別途図1に示すような前記硬度成分溶出フィルター22を設ける必要がなく、メンテナンスを行う必要性を無くすることができる。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Bにおいて、前記水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)40を直接供給ライン42を経由して直接前記炭酸ガス(CO2)含有透過水ライン35に供給するようにしてもよい。前記水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)40を直接前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34に供給することにより、前記水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)40と炭酸ガス(CO2)とを反応させて、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34の硬度を調整することもできる。
また、本実施例の飲料水製造装置10Bにおいて、硬度成分溶出液として水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)40を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく他のカルシウム(Ca)を含む水溶液、マグネシウム(Mg)を含む水溶液、カリウム(K)を含む水溶液、ナトリウム(Na)を含む水溶液等を用いるようにしてもよい。
また、本実施例の飲料水製造装置10Bにおいて、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水ライン35上に、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34に前記アルカリ溶液43を供給するための前記アルカリ溶液供給部44を有するようにしている。前記アルカリ溶液43を前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34に供給することにより、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34のpHを調製することができる。
また、本実施例の飲料水製造装置10Bにおいて、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水ライン35上に、炭酸ガス(CO2)含有透過水34のpHを検出するための第一のpH検出器36−1、36−2を具備してなり、前記第一のpH検出器36−1及び前記第二のpH検出器36−2からの情報を制御装置(CPU)45に送るようにしている。前記第一のpH検出器36−1及び前記第二のpH検出器36−2によって、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34のpHを検出することにより、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34の硬度を分析することができる。
このため、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34の硬度に応じて、前記水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)40の前記炭酸ガス(CO2)吸収塔21への供給量及び直接前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34に供給する供給量を調整して、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34中の前記炭酸ガス(CO2)18の溶解量を適時設定することができる。
よって、本実施例によれば、前記脱炭酸塔19おいて前記濃縮水13から前記炭酸ガス(CO2)18を回収し、前記透過水12に供給することができるため、炭酸ガス(CO2)18を外部から供給する設備を別途設ける必要をなくすことができると共に、前記濃縮水13から回収した前記炭酸ガス(CO2)18を用いることにより前記炭酸ガス(CO2)吸収塔21のコンパクト化を図ることができる。
また、前記水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)40に前記炭酸ガス(CO2)18を吸収させることにより、別途図1に示す硬度成分溶出フィルター22のような前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34に硬度成分を溶出させるフィルターを設けることなく、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34の硬度を上昇させることができる。
また、前記水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)40を直接前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34に供給することにより前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34の硬度を上昇させることもできる。
次に、本発明による実施例3に係る飲料水製造装置について、図3を参照して説明する。
図3は、実施例3に係る飲料水製造装置の構成を示す概念図である。
尚、図1の飲料水製造装置10A及び図2の飲料水製造装置10Bの構成と同一の部材については、同一の符号を付してその説明は省略する。
図3に示すように、本実施例に係る飲料水製造装置10Cは、前記海水11に酸16を供給する海水用酸供給部17−2と、前記海水11中の塩分を除去して前記第一の透過水12−1と前記濃縮水13−1とに分離する前記第一の逆浸透膜(RO膜)14−1を有する前記第一の逆浸透膜装置15−1と、前記第一の逆浸透膜装置15−1から排出される前記第一の透過水12−1から前記炭酸ガス(CO2)18を回収すると共に、前記炭酸ガス(CO2)18の回収された前記脱炭酸水27を前記第一の透過水12−1に供給する前記脱炭酸塔19と、前記第一の逆浸透膜装置15−1と第二の逆浸透膜装置15−2との間に介装され、前記脱炭酸水27を含む前記第一の透過水12−1にアルカリ溶液43を供給する第一のアルカリ溶液供給部44−1と、前記脱炭酸水27を含む前記第一の透過水12−1中の塩分を除去して前記第二の透過水12−2と前記第二の濃縮水13−2とに分離する第二の逆浸透膜(RO膜)14−2を有する前記第二の逆浸透膜装置15−2と、前記脱炭酸塔19において回収された前記炭酸ガス(CO2)18を硬度成分溶出液として水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)に吸収させ、前記第二の逆浸透膜装置15−2から排出される前記第二の透過水12−2に前記炭酸ガス(CO2)18を含有する炭酸ガス(CO2)吸収液32Bを供給する前記炭酸ガス(CO2)吸収塔21と、前記炭酸ガス(CO2)吸収塔21に前記水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)を供給する水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)供給部41とからなるものである。
また、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水ライン35上には、前記炭酸ガス(CO2)含有透過水34にアルカリ溶液43を供給するための第二のアルカリ溶液供給部44−2を有している。
本実施例に係る飲料水製造装置10Cにおいて、海水ライン24上の前記海水11に前記海水用酸供給部17−2より前記酸16を供給することにより、前記海水11のpHを例えば6.5以下に下げることができるため、前記海水11中に炭酸ガス(CO2)を過飽和状態で溶解させることができると共に、前記第一の逆浸透膜(RO膜)14−1を保護することができる。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Cでは、海水ライン24上に前記酸16を供給しているため、前記海水11の液性は酸性である。そのため、前記第一の逆浸透膜(RO膜)14−1として、例えば硫酸セルロース等からなる酸性膜を用いることが好ましい。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Cにおいては、前記第一の逆浸透膜(RO膜)14−1として、例えば硫酸セルロース等からなる膜を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の分離膜を用いるようにしても良い。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Cにおいて、前記第一の逆浸透膜装置15−1において前記第一の逆浸透膜(RO膜)14−1により前記海水11を濾過することにより、前記第一の透過水12−1のpHを例えば5.0程度に低下させることができる。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Cにおいて、第一の分岐透過水12−1aは、第一の分岐透過水ライン55を経由して前記脱炭酸塔19に供給される。そして、炭酸ガス(CO2)18が回収された前記脱炭酸水27は脱炭酸水ライン28を経由して前記第一の透過水ライン25−1に供給するようにしている。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Cにおいて、前記第一の分岐透過水ライン55上に第一の分岐透過水12−1a中に炭酸ガスをより過飽和に溶解させるため、図示しない酸供給部より酸を供給するようにしてもよい。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Cにおいて、前記脱炭酸塔19において第一の分岐透過水12−1aから前記炭酸ガス(CO2)18を回収することにより前記脱炭酸水27のpHを上昇させることができるため、前記第一のアルカリ溶液供給部44−1から前記第一の透過水12−1に供給する前記アルカリ溶液43の供給量を減らすことができる。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Cにおいて、前記脱炭酸塔19から排出される前記炭酸ガス(CO2)18は、第一の分岐透過水12−1a由来であるので揮発性の炭酸ガス(CO2)等の不純物を含んでいないため純度の高い清浄な炭酸ガス(CO2)18を回収することができる。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Cにおいて、前記第一のアルカリ溶液供給部44−1から前記アルカリ溶液43を前記第一の透過水12−1に供給することにより、前記第一の透過水12−1のpHを例えば10.0程度まで上昇させることができるため、前記第一の透過水12−1中のホウ素をホウ酸イオン(B(OH)4 -)として溶解することができる。
そして、前記アルカリ溶液43により前記第一の透過水12−1中に溶解している前記ホウ酸イオン(B(OH)4 -)は、前記第二の逆浸透膜装置15−2において前記第二の逆浸透膜(RO膜)14−2により前記第二の濃縮水13−2側に移行して除去することができる。
また、前記アルカリ溶液43によりpHの上昇した前記第一の透過水12−1は、前記第二の逆浸透膜装置15−2において前記第二の逆浸透膜(RO膜)14−2を透過することにより前記第二の透過水12−2のpHを例えば9.2程度まで下げることができる。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Cにおいて、アルカリ溶液43として、例えば水酸化ナトリウム(NaOH)が用いられるが、本発明はこれに限定されるものではなく、他のアルカリ溶液を用いるようにしても良い。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Cにおいて、前記アルカリ溶液43供給後の前記透過水ライン25−1上の前記第一の透過水12−1の液性はアルカリ性であるため、前記逆浸透膜(RO膜)14−2として、例えばポリアミド系の膜で形成されていることが好ましい。
また、本実施例に係る飲料水製造装置10Cにおいては、前記第二の逆浸透膜(RO膜)14−2として、例えばポリアミド系の膜を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の分離膜を用いるようにしても良い。
ここで、本実施例に係る飲料水製造装置10Cにおいて、前記海水11中の塩素(Cl2)濃度が、例えば20000ppmであるとすると、前記第一の逆浸透膜(RO膜)14−1において濾過された後の前記第一の透過水12−1中の塩素(Cl2)濃度が、例えば200〜500ppmとなる。そして、前記第二の逆浸透膜(RO膜)14−2において更に濾過された後の前記第二の透過水12−2中の塩素(Cl2)濃度は10〜20ppmとなる。
よって、本実施例によれば、前記第一の逆浸透膜(RO膜)14−1及び前記第二の逆浸透膜(RO膜)14−2を設けているので前記第二の透過水12−2中の塩素(Cl2)濃度をより低減できると共に、前記アルカリ溶液43を加えた後に濾過するようにしているため、前記第一の透過水12−1中のホウ素を前記ホウ酸イオン(B(OH)4 -)に溶解させ、前記第二の濃縮水13−2と共に除去することができる。
また、前記脱炭酸塔19おいて前記第一の透過水12−1から前記炭酸ガス(CO2)18を回収し、前記第二の透過水12−2に供給することができるため、前記炭酸ガス(CO2)18を外部から供給する設備を別途設ける必要をなくすことができる。
また、第一の分岐透過水12−1aを用いていることにより、純度の高い清浄な炭酸ガス(CO2)18を回収することができるため、前記脱炭酸塔19のコンパクト化を図ることができる。
次に、本発明による実施例4に係る飲料水製造装置について、図4を参照して説明する。
図4は、実施例4に係る飲料水製造装置の構成を示す概念図である。
尚、図1の飲料水製造装置10A乃至図3の飲料水製造装置10Cの構成と同一の部材については、同一の符号を付してその説明は省略する。
図4に示すように、本実施例に係る飲料水製造装置10Dは、図3に示す実施例3に係る飲料水製造装置10Cの構成において、D前記第一の逆浸透膜装置15−1より排出される前記濃縮水13−1を前記第一の濃縮水ライン26−1を経由して前記脱炭酸塔19に供給するようにしたものである。
本実施例に係る飲料水製造装置10Dにおいて、前記海水ライン24上で前記海水用酸供給部17−2より前記酸16を前記海水11に供給するようにしているが、別途前記濃縮水用酸供給部17−1より前記酸16を供給して前記脱炭酸塔19における前記炭酸ガス(CO2)18の発生量を確実としている。
よって、本実施例によれば、前記第一の逆浸透膜(RO膜)14−1及び前記第二の逆浸透膜(RO膜)14−2を設けているので前記第二の透過水12−2中の塩素(Cl2)濃度を低減できると共に、アルカリ溶液43を加えた後に濾過するようにしているため、前記第一の透過水12−1中のホウ素を前記ホウ酸イオン(B(OH)4 -)に溶解させ、前記第二の濃縮水13−2と共に除去することができる。
また、前記濃縮水用酸供給部17−1より前記酸16を供給しているため、前記脱炭酸塔19における前記炭酸ガス(CO2)18の発生量を確実とすることができる。
また、上述の実施例は、海水から飲料水に処理する飲料水製造装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、河川水、湖沼水、地下水、かん水などにも変更実施することができる。
また、上述の実施例は、逆浸透膜(RO膜)を用いて海水を淡水化する飲料水製造装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、電気分析により海水を淡水化するように実施変更するようにしてもよい。
以上のように、本発明に係る飲料水製造装置及び飲料水の製造方法は、飲料水製造装置の外部に別途新たに海水中に炭酸ガス(CO2)を供給する設備を設ける必要がないため、逆浸透膜装置にて海水を濾過することにより得られる透過水又は濃縮水から回収した前記炭酸ガスを用いて前記透過水を飲料水とすることができるので、海水を飲料水化する設備に用いて適している。
実施例1に係る飲料水製造装置の構成を示す概略図である。 実施例2に係る飲料水製造装置の構成を示す概略図である。 実施例3に係る飲料水製造装置の構成を示す概略図である。 実施例4に係る飲料水製造装置の構成を示す概略図である。 従来の飲料水製造装置の一例の構成を示す概略図である。 従来の飲料水製造装置の他の例の構成を示す概略図である。
符号の説明
10A〜10D 飲料水製造装置
11 海水
12 透過水
12a 分岐透過水
13 濃縮水
14 逆浸透膜(RO膜)
15 逆浸透膜装置
16 酸
17−1 海水用酸供給部
17−2 濃縮水用酸供給部
18 炭酸ガス(CO2
19 脱炭酸塔
21 炭酸ガス(CO2)吸収塔
22 硬度成分溶出フィルター
23 ポンプ
24 海水ライン
25 透過水ライン
26 濃縮水ライン
27 脱炭酸水
28 脱炭酸水ライン
29 ポンプ
30 炭酸ガス(CO2)ライン
31 吸収液ライン
32A、32B 炭酸ガス(CO2)吸収液
33 炭酸ガス(CO2)吸収液ライン
34 炭酸ガス(CO2)含有透過水
35 炭酸ガス(CO2)含有透過水ライン
36 pH検出器
37 充填層
38 飲料水供給ライン
39 飲料水
40 水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2
41 水酸化カルシウム水溶液(Ca(OH)2)供給部
42 直接供給ライン
43 アルカリ溶液
44 アルカリ溶液供給部
45 制御装置(CPU)
55 第一の分岐透過水ライン

Claims (16)

  1. 海水中の塩分を除去して透過水と濃縮水とに分離し、前記透過水中に硬度成分を添加して飲料水を得る飲料水製造装置において、
    前記透過水又は前記濃縮水から炭酸ガスを回収し、回収した前記炭酸ガスを前記透過水の飲料水化に用いてなることを特徴とする飲料水製造装置。
  2. 請求項1において、
    前記海水中の塩分を除去して前記透過水と前記濃縮水とに分離する膜を有する逆浸透膜装置と、
    前記濃縮水に酸を供給する濃縮水用酸供給部と、
    前記酸の供給された前記濃縮水から炭酸ガスを回収する脱炭酸塔と、
    前記脱炭酸塔において回収された前記炭酸ガスを、前記透過水の一部又は硬度成分を溶出させる硬度成分溶出液に吸収させる炭酸ガス吸収塔とからなることを特徴とする飲料水製造装置。
  3. 請求項1において、
    前記海水に酸を供給する海水用酸供給部と、
    前記海水中の塩分を除去して第一の透過水と第一の濃縮水とに分離する第一の膜を有する第一の逆浸透膜装置と、
    前記第一の逆浸透膜装置から排出される前記第一の透過水から前記炭酸ガスを回収すると共に、前記炭酸ガスの回収された脱炭酸水を前記第一の透過水に送給する脱炭酸塔と、
    前記第一の逆浸透膜装置と第二の逆浸透膜装置との間に介装され、前記脱炭酸水を含む前記第一の透過水にアルカリ溶液を供給するアルカリ溶液供給部と、
    前記脱炭酸水を含む前記第一の透過水中の塩分を除去して第二の透過水と第二の濃縮水とに分離する第二の膜を有する第二の逆浸透膜装置と、
    前記脱炭酸塔において回収された前記炭酸ガスを硬度成分を溶出させる硬度成分溶出液に吸収させ、前記第二の逆浸透膜装置から排出される第二の透過水に前記炭酸ガスを含有する炭酸ガス吸収液を供給する炭酸ガス吸収塔と、
    前記炭酸ガス吸収塔に前記硬度成分溶出液を供給する硬度成分溶出液供給部とからなることを特徴とする飲料水製造装置。
  4. 請求項1において、
    前記海水に酸を供給する海水用酸供給部と、
    前記海水中の塩分を除去して第一の透過水と第一の縮水とに分離する第一の膜を有する第一の逆浸透膜装置と、
    前記第一の濃縮水に酸を供給する濃縮水用酸供給部と、
    前記第一の逆浸透膜装置から排出される前記第一の濃縮水から炭酸ガスを回収すると共に、前記炭酸ガスの回収された脱炭酸水を前記第一の透過水に送給する脱炭酸塔と、
    前記第一の逆浸透膜装置と第二の逆浸透膜装置との間に介装され、前記脱炭酸水を含む前記第一の透過水にアルカリ溶液を供給するアルカリ溶液供給部と、
    前記脱炭酸水を含む前記第一の透過水中の塩分を除去して第二の透過水と第二の濃縮水とに分離する第二の膜を有する第二の逆浸透膜装置と、
    前記脱炭酸塔において回収された前記炭酸ガスを硬度成分を溶出させる硬度成分溶出液に吸収させ、前記第二の逆浸透膜装置から排出される第二の透過水に前記炭酸ガスを含有する炭酸ガス吸収液を供給する炭酸ガス吸収塔と、
    前記炭酸ガス吸収塔に前記硬度成分溶出液を供給する硬度成分溶出液供給部とからなることを特徴とする飲料水製造装置。
  5. 請求項2において、
    前記透過水中に前記炭酸ガスを吸収させる際に前記炭酸ガスを含有する透過水に硬度成分を溶出させる硬度成分溶出フィルターを有することを特徴とする飲料水製造装置。
  6. 請求項5において、
    前記硬度成分溶出フィルターが、石灰石、ドロマイトの何れ一方又は両方を粒状にして充填してなる充填層であることを特徴とする飲料水製造装置。
  7. 請求項2乃至6の何れか一つにおいて、
    前記炭酸ガス吸収液を含む前記透過水に、アルカリ溶液を供給するアルカリ溶液供給部を有することを特徴とする飲料水製造装置。
  8. 請求項2乃至7の何れか一つにおいて、
    前記硬度成分溶出液が、前記水酸化カルシウム水溶液であることを特徴とする飲料水製造装置。
  9. 請求項2乃至8の何れか一つにおいて、
    前記膜が、逆浸透膜(RO膜)であることを特徴とする飲料水製造装置。
  10. 請求項2乃至9の何れか一つにおいて、
    前記透過水中のpHを測定するpH検出器を少なくとも一つ以上有することを特徴とする飲料水製造装置。
  11. 海水中の塩分を除去して透過水と濃縮水とに分離した後、前記透過水又は前記濃縮水から炭酸ガスを回収し、回収した炭酸ガスを前記透過水又は硬度成分を溶出させる硬度成分溶出液に吸収させ、炭酸ガスを含有する前記透過水又は前記硬度成分溶出液を前記透過水に送給し、前記透過水中に硬度成分を溶出させて硬度を増加させ、飲料水とすることを特徴とする飲料水の製造方法。
  12. 海水中の塩分を除去して透過水と濃縮水とに分離した後、前記濃縮水に酸を供給して前記濃縮水中に炭酸ガスを溶解させ、前記濃縮水から前記炭酸ガスを回収し、
    回収した前記炭酸ガスを一部抜き出した透過水に吸収させ、その後前記炭酸ガスを含有した前記透過水に硬度成分を溶出させて硬度を増加させ、
    次いで、pHの調製を行い飲料水とすることを特徴とする飲料水の製造方法。
  13. 海水中の塩分を除去して透過水と濃縮水とに分離した後、前記濃縮水に酸を供給して前記濃縮水中に炭酸ガスを溶解させ、前記濃縮水から前記炭酸ガスを回収し、
    回収した前記炭酸ガスを前記硬度成分溶出液に吸収させ、その後前記炭酸ガスを含有した前記透過水に硬度成分を溶出させて硬度を増加させ、
    次いで、pHの調製を行い飲料水とすることを特徴とする飲料水の製造方法。
  14. 海水中に酸を送給して酸性とした後、第一の浸透膜(RO膜)によって前記海水中の塩分を除去して第一の透過水と第一の濃縮水とに分離し、
    前記第一の透過水の一部を抜き出して炭酸ガスを回収し、
    前記炭酸ガスの回収された前記第一の透過水を脱炭酸水として前記第一の透過水に送給した後、アルカリ溶液を加えて前記第一の透過水中のホウ素を除去し、
    第二の浸透膜(RO膜)によって前記ホウ素を除去した第一の透過水中の塩分を除去して第二の透過水と第二の濃縮水とに分離し、
    前記回収した炭酸ガスを前記硬度成分溶出液に吸収させて、炭酸ガスを含有する前記硬度成分溶出液を前記第二の透過水に送給し、前記第二の透過水中に炭酸ガスを溶出させると共に、硬度成分を溶出させて硬度を増加させ、
    次いで、アルカリ溶液を供給してpHの調製を行い飲料水とすることを特徴とする飲料水の製造方法。
  15. 海水中に酸を送給して酸性とした後、第一の浸透膜(RO膜)によって前記海水中の塩分を除去して第一の透過水と第一の濃縮水とに分離し、
    前記第一の濃縮水に酸を加え前記第一の濃縮水中に炭酸ガスを溶解した後、脱炭酸塔にて前記第一の濃縮水から前記炭酸ガスを回収し、
    前記炭酸ガスの回収された前記第一の濃縮水を脱炭酸水として前記第一の透過水に送給した後、アルカリ溶液を加えて前記透過水中のホウ素を除去し、
    第二の浸透膜(RO膜)によって前記ホウ素を除去した第一の透過水中の塩分を除去して第二の透過水と第二の濃縮水とに分離し、
    前記回収した炭酸ガスを前記硬度成分溶出液に吸収させて、炭酸ガスを含有する前記硬度成分溶出液を前記第二の透過水に送給し、前記第二の透過水中に炭酸ガスを溶出させると共に、硬度成分を溶出させて硬度を増加させ、
    次いで、アルカリ溶液を供給してpHの調製を行い飲料水とすることを特徴とする飲料水の製造方法。
  16. 請求項11、13乃至15の何れか一つにおいて、
    前記硬度成分溶出液が、前記水酸化カルシウム水溶液であることを特徴とする飲料水の製造方法。
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