本発明の一実施形態に係るコードレス電話機は、留守番電話機能を備える親機と、無線通信により親機を介して通話可能な子機とを有するコードレス電話機であって、親機は、子機と無線通信を行う親機側無線部と、所定の伝送フォーマットでデータをネットワーク伝送可能なIP通信ネットワークインタフェースと、電話回線を介して通信を行う電話回線インタフェースと、電話回線インタフェースによる着信信号を検出する着信検出手段と、留守番電話機能が有効時に、着信検出手段により着信信号が検出された場合、予め規定されたメールアドレス宛に、その旨を示す電子メールをSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)によりIP通信ネットワークインタフェースを介して送信する処理を行う制御部とを有することを特徴とする。
上記構成のコードレス電話機では、親機の制御部が、留守番電話機能が有効時に、着信検出手段により着信信号が検出された場合、予め規定されたメールアドレス宛に、その旨を示す電子メールをSMTPによりIP通信ネットワークインタフェースを介して送信する処理を行うので、留守番電話機能が有効時の着信を、電話回線を使用することなく、電子メール受信機能を備える通信端末装置等で簡単に確認させることができる。
好適には、IP通信ネットワークインタフェースは、ハードウェア固有の物理アドレスを示す識別情報を有し、当該識別情報を基に搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式により通信制御を行うことを特徴とする。詳細には、IP通信ネットワークインタフェースとしては、上記機能を備えたイーサネット(登録商標)インタフェースを備えることが好ましい。
上記構成のコードレス電話機では、例えばインターネット等のIP通信ネットワークにISP(インターネットサービスプロバイダ)等を介して接続可能なルータやモデム等の通信装置に備えられたイーサネットインタフェースと、LAN(ローカルエリアネットワーク)ケーブル等の規定のデータ線により通信可能に接続することができ、簡単にSMTPにより電子メールを送信することができる。
また、好適には、子機は、親機と無線通信を行う子機側無線部と、子機側無線部を介して親機から受信した制御信号に応じた表示を行う表示部とを有し、親機の制御部は、留守番電話機能が有効時に、電子メールの送信処理に係る表示を行わせる制御信号を親機側無線部を介して子機に送信する処理を行うので、コードレス電話機の子機により、親機の留守番電話機能に係る処理、例えば電子メールの送信処理等を簡単に確認することができる。
また、好適には、上記電話回線インタフェースは、アナログ信号により公衆電話回線網を介して通信を行うことで、コードレス電話機は、一般的なPSTN(Public Switched Telephone Networks )を介して着信したことや、受信した音声メッセージなどの外部音声データを、規定のメールアドレス宛に電子メールを送信することができる。
好適には、親機は、電話回線インタフェースを介して受信した外部音声信号と時刻データとを関連付けて記憶する記憶部を有し、制御部は、記憶部に外部音声信号が新たに記憶された場合に、外部音声信号に応じた音声データ及び時刻データを含む電子メールを送信する処理を行うことで、留守番電話機能が有効時に留守番電話機能により記憶された外部音声信号を、電話回線を使用することなく、電子メール受信機能を備える通信端末装置等で簡単に確認させることができる。また、時刻データと音声データを有する電子メールを受けることで、留守電機能により記憶された音声信号やその記憶された時刻を簡単に確認することができる。
また、好適には、親機は、電話番号と、該電話番号に係る発信元情報とを関連付けて記憶する記憶部と、電話回線インタフェースを介して、発信元の電話番号を示す信号を検出する発信元電話番号検出部とを有し、制御部は、発信元電話番号検出部により検出された信号が示す電話番号を基に、該電話番号に関連付けられた発信元情報を、電子メールに付加して送信する処理を行うことで、コードレス電話機の親機は、簡単に発信元を特定可能な電子メールを送信することができる。ユーザは、例えば電子メール受信機能を備える通信端末装置等で、簡単に着信した電話番号や発信元情報を確認することができる。
また、好適には、制御部は、電話回線インタフェースを介して、電子メールの送信指示を示す信号を受信した場合に、留守番電話機能に係る内容を示す電子メールを送信する処理を行うことで、例えばユーザは通信情報処理装置などを操作して、電子メールの送信指示を示す信号を、電話回線インタフェースを介してコードレス電話機に送信して、留守番電話機能に係る内容、例えば着信件数や記憶されている音声データ、発信元電話番号等を含む電子メールを送信させることができる。また、例えばユーザは、外出先で通信情報処理装置の記憶された音声メッセージを、再度電子メールにて確認することができる。
また、好適には、子機に、規定されたメールアドレス宛に電子メールを送信させる制御信号を、子機側無線部を介して親機に送信する処理を行う手段を設け、親機の制御部が、子機から親機側無線部を介して電子メールの送信指示を示す制御信号を受信した場合、該制御信号に基づいてメールアドレス宛に電子メールを送信する処理を行うことで、例えばユーザが子機を操作することにより、親機から留守番電話機能に係る内容、例えば着信件数や記憶されている音声データ、発信元電話番号等を含む電子メールを送信させることができる。つまり、コードレス電話機の子機により、親機の留守番電話機能に係る処理を簡単に制御することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係るコードレス電話機を採用した通信システムを説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るコードレス電話機100を採用した通信システム1を説明するための構成図である。図2は、図1に示した通信システム1の詳細な構成図である。
本実施形態に係るコードレス電話機100は、図1,図2に示すように、留守番電話機能を備える1つの親機100Aと、1つ又は複数個の子機100Bとを備える。親機100Aは本発明に係る親機の一実施形態に相当し、子機100Bは本発明に係る子機の一実施形態に相当する。
本実施形態に係る通信システム1において、例えば図1,図2に示すように、親機100Aは、例えば加入電話回線ネットワークである公衆交換電話網(PSTN)などの外部の電話回線網(電話回線ともいう)300に電話線L3を介して接続されており、クライアント端末装置50(外部電話機50A)と通話可能である。
また、親機100Aは、ルータやADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム等の通信装置46を介して、IP(Internet Protocol)通信ネットワーク400に接続されている。IP通信ネットワーク400は、例えばインターネット等の通信プロトコルを用いてコンピュータを相互に接続した通信ネットワークである。
詳細には、例えば、親機100Aに設けられたイーサネットインタフェース(I/F)106と、通信装置46に備えられたイーサネットインタフェース(I/F)461とが、LAN(ローカルエリアネットワーク)ケーブルなどの規定のデータ線L4により接続されている。通信装置46は、例えばISP(インターネットサービスプロバイダ)を介してIP通信ネットワーク400に接続されている。
IP通信ネットワーク400には、例えばサーバ装置60(メールサーバ装置60A)が接続され、クライアント端末装置(端末装置)50がISP(インターネットサービスプロバイダ)401等を介して接続されている。また、携帯電話機50B等の端末装置50が、無線通信方式により基地局45を介してIP通信ネットワーク400や電話回線網300に通信可能に接続されている。詳細には、例えば携帯電話会社450は、メールサーバ装置60(60A)や、電話回線接続装置451などを備え、基地局45を介して携帯電話50Bに、電子メールサービスや電話サービス等の携帯電話機に係るサービスを提供している。
子機100Bは、無線通信により親機100Aとデータ通信することができ、親機100Aと各種データを送受信することができる。また、子機100Bは、親機100Aとの通信により、親機100Aを介して電話回線網300を経由して端末装置50(外部電話機50A)と通話可能である。
図面を参照しながら、コードレス電話機100の親機100A、子機100Bを順に説明する。
[親機100A]
親機100Aは、図1,図2に示すように、電話回線インタフェース(I/F)110、通話回路102、スピーカ102A、マイクロフォン102B、DSP(Digital Signal Processor)103、無線部104、アンテナ105、IP通信ネットワークインタフェース(IP通信I/F)106、表示部107、操作入力部108、留守番電話機能設定スイッチ120、留守番電話機能部130、発信元電話番号検出部140、記憶部150、変換部160、および制御部(CPU:Central Processing Unit)170を有する。
電話回線I/F110は本発明に係る電話回線インタフェースの一実施形態に相当し、無線部104は本発明に係る親機側無線部の一実施形態に相当する。IP通信I/F106は本発明に係るIP通信ネットワークインタフェースの一実施形態に相当し、留守番電話機能部130は本発明に係る留守番電話機能部の一実施形態に相当する。発信元電話番号検出部140は本発明に係る発信元電話番号検出部の一実施形態に相当し、記憶部150は本発明に係る記憶部の一実施形態に相当し、制御部170は本発明に係る制御部の一実施形態に相当する。
電話回線I/F110は、制御部170の制御により、電話回線網300を介して通信を行う。詳細には、電話回線I/F110は、アナログ信号によりPSTN等に通信を行う。本実施形態に係る電話回線I/F110は、例えば図2に示すように、検波回路111、回線制御回路112、着信検出部113を有する。
検波回路111は、外部接続端子L1,L2に入力される外部着信信号や受信信号を検波する。回線制御回路112は、制御部170の制御により、コードレス電話機100の親機100Aと外線との回線接続を制御する。着信検出部113は、例えばリング回路であり、外線接続端子L1,L2を介して入力される外線着信信号を検出して、制御部170に出力し、検出時に呼出音をスピーカ102Aから発音させる。
通話回路102は、制御部170の制御により、回線制御回路112を介して入力された受信信号をDSP103、スピーカ102Aや他の回路に送信し、外線への送話信号の送出を行う。また、通話回路102には、スピーカ102A、およびマイクロフォン102Bが接続されており、通話回路102はマイクロフォン102Bから入力された音声信号に所定の処理を施して電話回線I/F110やDSP103に出力し、電話回線I/F110から入力された音声信号やDSP103から入力された音声信号をスピーカ102Aに出力して、スピーカ102Aにより発音を行わせる。
DSP103は、制御部170の制御により、通話回路102を介して入力された受信信号や、外線に送出する送話信号の音声処理を行うとともに、制御部170に対してモデムとして機能する。
無線部104は、制御部170の制御により、子機100Bとの間で、所定の通信方式によりアンテナ105を介して無線通信を行う。無線部104は、例えば、デジタル無線方式により無線通信を行う。また無線部104は、通信周波数を規定周期で切り替える周波数ホッピング方式により無線通信を行ってもよい。また、無線部104は、MCA(Multi Channel Access)方式等の通信方式により無線通信を行ってもよい。
IP通信ネットワークI/F(IP通信I/F)106は、制御部170の制御により、所定の伝送フォーマットでデータをネットワーク伝する。例えば、IP通信I/F106としては、例えばイーサネット(登録商標)等の通信方式によりデータ通信を行うイーサネットインタフェース106Aを採用することが好ましい。イーサネットは、パケット交換型のLAN(ローカルエリアネットワーク)であり、例えばバス型ネットワークや、ハブ(HUB)等を用いてスター型ネットワークを構築する際に用いられる。このイーサネットに接続可能なイーサネットインタフェースは、インターネット接続可能な通信装置(ルータやモデム等)に実装される場合が多い。イーサネットインタフェース間をつなぐデータ線L4としては、例えば2本以上の線が1対にクロス状に編みこまれた構成を有する、より対線や、同軸ケーブル、光ファイバ、等を採用することができる。
このIP通信I/F106は、詳細には、ハードウェア固有の物理アドレスを示す識別情報(MAC(Media Access Control address))アドレスを有し、その識別情報を基に搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式(CSMA/CD:Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection )により通信制御を行う。搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式(CSMA/CD)とは、例えばデータを送信したいノード(機器)が、通信路の通信状況を監視し、通信路が空くとデータ送信を開始し、複数のノードが同時に送信を開始した場合には、その複数のノードが送信を中止し、ランダムな時間経過後、送信を再開する通信方式である。
図3は、図1,図2に示したコードレス電話機100が電話回線網300,IP通信ネットワーク400に接続する接続形態を説明するための図である。図3(A)は、親機100Aが通信装置46を介してIP通信ネットワーク400と接続される形態を説明するための図である。図3(A)に示すように、親機100Aは電話線L3により電話回線I/F110を介して電話回線網300と接続し、データ線L4によりIP通信I/F106を介してルータ46A(46)に形成されたイーサネットI/F461と接続している。ルータ46Aは、例えばISP401等を介してIP通信ネットワーク400と接続されている。
図3(B)は、コードレス電話機100がxDSL(Digital Subscriber Line)方式により電話回線網300およびIP通信ネットワーク400に接続する接続形態を説明するための図である。親機100Aは、例えばADSL等のxDSL方式により電話回線網300,IP通信ネットワーク400と接続する場合、音声信号とデータ信号とを分離するスプリッタ46CとADSLモデム461Bを使用することが好ましい。詳細には、親機100Aの電話回線I/F110と、スプリッタ46Cの電話回線端子461Cとが電話線L3により接続され、スプリッタ46Cの端子462Cと、ADSLモデム46B(46)の端子部461Bとがデータ線により接続され、親機100AのIP通信I/F106と、ADSLモデム46B(46)のイーサネットインタフェース461とがデータ線L4により接続される。また、スプリッタ46Cは電話回線網300に接続されるとともに、ISP401等を介してIP通信ネットワーク400に接続されている。
図3(C)は、コードレス電話機100がISDN(Integrated Services Digital Network)回線を利用した場合の接続形態を説明するための図である。ISDN回線を利用する場合には、例えば、ターミナルアダプタ(TA)46Dの電話回線端子462と親機100Aの電話回線I/F110が電話線L3により接続され、ターミナルアダプタ(TA)46Dのイーサネットインタフェース461と親機100AのIP通信I/F106がデータ線L4により接続される。ターミナルアダプタ(TA)46Dは、DSU(Digital Service Unit)46Eに接続されている。DSU46Eは、ISDN回線を介して電話回線網300に接続されているとともに、ISP401等を介してIP通信ネットワーク400に接続されている。
図3(D)は、コードレス電話機100がFTTH(Fiber To The Home)を利用した場合の接続形態を説明するための図である。FTTHを利用する場合、親機100AのIP通信I/F106とFTTHモデム46Fに備えられたイーサネットインタフェース461とがデータ線L4により接続される。FTTHモデム46は光ファイバにより必要に応じ所定のISP401等を介してIP通信ネットワーク400に接続されている。
図3(E)は、コードレス電話機100がCATV(Community Antenna TeleVision)を利用した場合の接続形態を説明するための図である。CATVを利用する場合、親機100AのIP通信I/F106とCATVモデム46Gに備えられたイーサネットインタフェース461とがデータ線L4により接続される。CATVモデム46GはCATV線によりCATV運営会社のISP401等を介してIP通信ネットワーク400に接続されている。
コードレス電話機100とIP通信ネットワーク400との接続形態は、上述した形態に限られるものではない。例えばコードレス電話機100は、ブロードバンドルータ、ハブ(HUB)、等のイーサネットインタフェースを備える通信装置46を介して、IP通信ネットワーク400と接続してもよい。
表示部107は、図1,図2に示すように、制御部170の制御により、本発明に係る表示等を行う。表示部107としては、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence )ディスプレイ等の表示装置を採用することができる。
操作入力部108は、例えば、ユーザの操作に応じた信号、例えば電話番号等のデータ入力を示す信号や、親機100Aの所定機能を指示する信号、等を制御部170に入力する。操作入力部108としては、例えばスイッチ、ボタン、タッチパネルセンサ等を採用することができる。
留守番電話機能設定スイッチ120は、例えば留守番電話機能の有効、無効を切り替える際に操作される。制御部170は、留守番電話機能設定スイッチ120が操作されると、留守番電話機能の有効、無効を切り替える。
留守番電話機能部130は、制御部170の制御により、例えば留守番電話機能が有効時に、電話回線網300を介して外部電話機50Aからの着信を検出すると、その時刻を示す時刻データとともに記憶し、予め設定された応答メッセージを再生し、外部電話機50Aから入力された外部音声信号を時刻データと関連付けて記憶する。また留守番電話機能部130は、制御部170の制御により、記憶された音声信号を再生することができる。つまり留守番電話機能部130は、伝言メッセージを録音/再生することができる。
発信元電話番号検出部140は、例えば電話回線I/F110を介して、外部電話機50Aの発信元の電話番号を示す信号(発信元電話番号信号)を検出し、検出結果を示す信号を、制御部170に出力する。制御部170は、後述するように、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号を基に、該電話番号に関連付けられた発信元情報を、電子メールに付加して送信する処理を行う。発信元電話番号検出部140は、いわゆるナンバーディスプレイ機能に相当する。
記憶部150は、例えばRAM(Random access memory)やROM(Read only memory)等の半導体メモリ、ハードディスク装置、磁気ディスク装置等により構成され、制御部170のワークエリアとして機能する。記憶部150は、例えば制御部170により実行されて、本発明に係る機能を実現させるプログラム151、本発明に係る電子メールの送信先のメールアドレス152、各種データ等を記憶する。また、記憶部150は、制御部170の制御により、記憶しているデータを読み出して出力する。
図4は、図1,図2に示したコードレス電話機100に記憶されるデータの一実施形態を説明するための図である。詳細には図4(A)は図1,図2に示した親機100Aの記憶部150に記憶されるデータの一実施形態を説明するための図であり、図4(B)は電話帳データ153の一具体例を説明するための図である。
記憶部150は、例えば図4(A)に示すように、電話帳データ153を記憶する電話帳メモリ150A、通話の送信履歴データを記憶する送信履歴メモリ150B、通話の受信履歴データを記憶する受信履歴メモリ150C、電子メール処理の履歴データ、例えば電子メールの送信時刻データ等を記憶するメール処理履歴メモリ150D等を有する。
電話帳データ153は、例えば図4(B)に示すように、登録識別情報を示す登録データ1531、電話番号を示す電話番号データ1532、電話番号データに係る発信元情報1533とが関連付けられている。発信元情報1533としては、例えば図4(B)に示すように、名前データ1534、住所データ1535、メールアドレス1536等が関連付けられている。
制御部170は、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号を基に、記憶部150記憶された、電話番号に関連付けられた発信元情報1533を、電子メールに付加して送信する処理を行う。
図5は、図1,図2に示したコードレス電話機100の親機100Aの記憶部150に記憶されるデータの一実施形態を説明するための図である。記憶部150は、図5に示すように、発信元電話番号検出部140により検出される電話番号と、送信先のメールアドレス152とを予め関連付けて記憶してもよい。
詳細には、図5に示すように、記憶部150は、グループ1521毎に、電話番号データ1522、送信先メールアドレス1523、送信メッセージデータ1524、メール通知/非通知設定データ1525等を関連付けるテーブル152A(152)を記憶する。
制御部170は、例えば記憶部150に記憶されたテーブル152Aを読み出して、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号を基に、予め電話番号に関連付けられた送信先のメールアドレス宛に、電子メールを送信する処理を行う。
上述したように、制御部170が、電話番号に関連付けられた送信先のメールアドレス宛に、電子メールを送信する処理を行うので、例えば着信した電話番号によって電子メールの送信先を指定することができる。
また、上述したようにテーブル152Aにおいて、電話番号データ1522が各グループ1521に分けられており、グループ1521毎に送信先メールアドレス1523を設定することができるので、例えば家庭や会社等の複数のユーザによりコードレス電話機100が使用される場合に、ユーザそれぞれに関連する電話番号をグループ分けしておき、そのグループ毎に電子メールの送信先を指定することができる。つまり、制御部170は、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号を基に、予め電話番号に関連付けられたグループ1521毎に指定された送信先のメールアドレス宛に、電子メールを送信する処理を行う。
また、上述したように、電話番号データ1522に送信メッセージデータ1524が関連付けられているテーブル152Aを用いることで、着信した電話番号毎に送信メッセージを指定することができる。つまり、制御部170は、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号を基に、電話番号に関連付けられた送信メッセージを、規定の送信先のメールアドレス宛に、電子メールを送信する処理を行う。
また、上述したように、電話番号データ1522毎に電子メールの通知又は非通知を示すメール通知/非通知設定データ1525を関連付けるテーブル152Aを用いることで、着信した電話番号毎に電子メールの送信または送信を行わないことを指定することができる。つまり、制御部170は、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号が、予め規定された電話番号(非通知設定を示すデータ1525と関連付けられた電話番号)と一致する場合に、電子メールの送信処理を抑止し、通知設定を示すデータ1525が関連付けられた電話番号と一致する場合に、電子メールの送信処理を行う。
変換部160は、制御部170の制御により、例えば必要に応じて外部音声信号に所定の音声処理を施して音声データを生成する。また逆に、変換部160は音声データを基に音声信号を出力する。
制御部(CPU)170は、装置全体を統括的に制御する。制御部170は、例えば上述したようにプログラム150を実行することにより本発明に係る機能を実現する。以下、制御部170の機能の一実施形態を説明する。
制御部170は、留守番電話機能部130の留守番電話機能が有効時に、着信検出部113により着信信号が検出された場合、予め規定されたメールアドレス宛に、その旨を示す電子メールをSMTPによりIP通信I/F106を介してメールサーバ装置60A(60)に送信する処理を行う。
また、制御部170は、留守番電話機能部130の留守番電話機能が有効時に、電子メールの送信処理に係る表示を行わせる制御信号を無線部104を介して子機100Bに送信する処理を行う。
また、制御部170は、記憶部150に外部音声信号が新たに記憶された場合に、外部音声信号に応じた音声データ及び時刻データを含む電子メールを、IP通信I/F106を介して送信する処理を行う。
また、制御部170は、上述したように、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号を基に、その電話番号に関連付けられた発信元情報1533を、電子メールに付加して送信する処理を行う。
また、制御部170は、電話回線I/F110を介して、電子メールの送信指示を示す信号を受信した場合に、留守番電話機能に係る内容、例えば、着信履歴データ、記憶された外部音声信号の件数、記憶部150の記憶容量のうち外部音声信号を記憶可能な量を示す情報、電子メールの送信履歴、等を示す電子メールを予め規定されたメールアドレス宛に、IP通信I/F106を介して送信する処理を行う。
また、制御部170は、上述したように、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号を基に、予め電話番号に関連付けられた送信先のメールアドレス宛に、IP通信I/F106を介して、電子メールを送信する処理を行う。
また、制御部170は、上述したように、発信元電話番号検出部140により検出された信号が示す電話番号が、予め規定された電話番号と一致する場合に、電子メールの送信処理を抑止する。
また、制御部170は、子機から無線部104を介して、規定されたメールアドレス宛に電子メールの送信指示を示す制御信号を受信した場合、その制御信号に基づいてメールアドレス宛に電子メールを送信する処理を行う。こうすることで、ユーザは子機100Bを操作することにより、親機100Aに記憶された外部音声信号や、時刻データ等を規定されたメールアドレス宛に送信させることができる。
図6は、図1,図2に示したコードレス電話機100の機能を説明するための機能ブロック図である。図6を参照しながら、コードレス電話機100の機能の一実施形態を説明する。
本実施形態に係るコードレス電話機100は、例えば図6に示すように、メインブロック700A、およびイーサネットI/Fブロック700Bを有し、制御部170が、メインブロック700AとイーサネットI/Fブロック700Bとを協働させて、上記電子メールの送信に係る処理を行う。
メインブロック700Aは本発明に係るコードレス電話メイン機能部の一実施形態に相当し、イーサネットI/Fブロック700Bは本発明に係る通信インタフェース機能部の一実施形態に相当する。
メインブロック700Aは、例えば図6に示すように、電話回線I/F110、着信検出部113、留守番電話機能部130、発信元電話番号検出部140、制御部170、および電話帳制御部171、等を有する。上述した機能については説明を省略する。留守番電話機能部130は、例えば図6に示すように、外部音声信号検出部131、および外部音声信号記憶部132を有する。
外部音声信号検出部131は、留守番電話機能が有効時に、電話回線I/F110を介して外部音声信号を検出すると、その検出した旨を示す信号を制御部170に出力する。外部音声信号記憶部132は、電話回線I/F110を介して入力された外部音声信号を記憶し、必要に応じて外部音声信号を制御部170に出力する。外部音声信号記憶部132は、例えば半導体メモリや磁気ディスク、磁気テープ記録装置等により構成されてもよい。また、外部音声信号記憶部132は、図2に示した記憶部150により機能を実現してもよい。
電話帳制御部171は、制御部170の制御により、記憶部150に記憶された各種データ、例えば電話番号や発信元情報等が関連付けられた電話帳データ153に関する読み出し処理等を行う。
イーサネットI/Fブロック700Bは、例えば図6に示すように、IP通信I/F106(イーサネットI/F106A)、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)制御部701、SMTP制御部702、メールアプリケーション703、メールアドレス記憶部704、等を有する。上述した機能については説明を省略する。
TCP/IP制御部701は、例えばトランスポート層およびネットワーク層の制御機能に相当し、TCP/IPに係る機能を実現するプログラム群であるTCP/IPプロトコルスタックを有する。
SMTP制御部702は、例えばアプリケーション層の制御機能に相当し、SMTPに係る機能を実現するプログラム群である。
メールアプリケーション703は、例えば制御部170の制御により、メールアドレス記憶部704に記憶された予め記憶されたメールアドレス宛に、SMTP制御部702、TCP/IP制御部701、イーサネットI/F106Aを介して送信する処理を行う。
上述したように、本実施形態に係る親機100Aは、メインブロック700Aに、イーサネットI/Fブロック700Bを加えた構成を備え、制御部170が、メインブロック700Aと、イーサネットI/Fブロック700Bとを協働させて電子メールの送信に係る処理を行うので、簡単な構成により、本発明に係る機能を実現することができる。
図7は、図1,図2に示したコードレス電話機100がIP通信I/F106を介して送信するデータの一実施形態を説明するための図である。詳細には、図7(A)は図1,図2に示した親機100AがIP通信I/F106を介して送信するデータ401の一実施形態を説明するための図であり、図7(B)は図7(A)に示したデータ401のうちの送信データ407を詳細に説明するための図である。
親機100AがIP通信I/F106を介して送信するデータ401は、例えば図7(A)に示すように、同期信号402、フレーム開始符号403、送信先MACアドレス404、送信元MACアドレス405、フレーム長/タイプデータ406、送信データ407、FCS(Frame Check Sequence)408等を有する。本実施形態に係る送信データ407は、例えば図7(B)に示すように、IPヘッダ4071、TCPヘッダ4072、送信先メールアドレス4073、送信元メールアドレス4074、送信日時データ4075、電話回線I/F110を介して着信した時刻を示す着信日時データ4076、外部音声信号に係る音声データ4077、発信元電話番号データ4078、発信元情報4079(例えば氏名、住所、メールアドレス等)、その他データ40710、等を有する。
また、親機100AのIP通信I/F106から送信されるデータは、上述した形態に限られるものではなく、適宜設定することができる。
[子機100B]
図1,図2に示すように、子機100Bは、無線部201、アンテナ202、DSP203、スピーカ204A、マイクロフォン204B、表示部205、操作入力部206、記憶部207、および制御部(CPU)208を有する。
無線部201は本発明に係る子機側無線部の一実施形態に相当し、表示部205は本発明に係る表示部の一実施形態に相当する。制御部208は本発明に係る制御信号を親機側に送信する処理を行う手段の一実施形態に相当する。
無線部201は、制御部208の制御により、親機100Aとの間で、所定の通信方式によりアンテナ202を介して無線通信を行う。無線部201は、例えば、デジタル無線方式により無線通信を行う。また、無線部201は、通信周波数を規定周期で切り替える周波数ホッピング方式により無線通信を行ってもよい。また、無線部201は、MCA方式等の通信方式により無線通信を行ってもよい。
DSP203は、制御部208の制御により、例えば、無線部201を介して入力されてくる受信信号や、外線に送出する送話信号の音声処理を行うとともに、制御部208に対してモデムとして機能する。また、DSP203には、スピーカ204Aおよびマイクロフォン204Bが接続されており、DSP203は、マイクロフォン204Bから入力された音声信号に所定の処理を施して、無線部201や制御部208に出力し、無線部201から入力された音声信号をスピーカ204Aに出力して、スピーカ204Aにより発音を行わせる。
表示部205は、図1,図2に示すように、制御部208の制御により、本発明に係る表示等を行う。詳細には、表示部205は、例えば無線部201を介して親機100Aから受信した制御信号に応じた表示等を行う。表示部205としては、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子、等を採用することができる。
操作入力部206は、例えば、ユーザの操作に応じた信号、例えば電話番号等のデータ入力を示す信号や、子機100Bの所定機能を指示する信号、等を制御部208に入力する。操作入力部206としては、例えばスイッチ、ボタン、タッチパネルセンサ等を採用することができる。
記憶部207は、例えばRAMやROM等の半導体メモリ、ハードディスク装置、磁気ディスク装置等により構成され、制御部208のワークエリアとして機能する。記憶部207は、例えば制御部208により実行されて、本発明に係る機能を実現させるプログラム2071、各種データ等を記憶する。また、記憶部207は、制御部208の制御により、記憶しているデータを読み出して出力する。
制御部(CPU)208は、子機100Bの装置全体を統括的に制御する。制御部208は、例えば上述したようにプログラム2071を実行することにより本発明に係る機能を実現する。以下、制御部208の機能の一実施形態を説明する。
制御部208は、無線部201を介して親機100Aから受信した制御信号を基に、その制御信号に応じた表示を表示部205に行わせる。
また、制御部208は、例えば操作入力部206から、メールアドレス宛に電子メールを送信させる操作指示信号が入力されると、規定されたメールアドレス宛に電子メールを送信させる制御信号を無線部201を、無線部201を介して親機100Aに送信する処理を行う。
[クライアント端末装置(端末装置)50]
端末装置50は、例えば外部電話機50A、携帯電話50B、パーソナルコンピュータ(PC)50C等の通信機能を備えたコンピュータであり、一般的なコンピュータと同じ構成である。詳細には、端末装置50は、無線通信方式や有線方式によりIP通信ネットワーク400や電話回線網300を介して通信を行う通信I/F51、スピーカ52A及びマイクロフォン52Bが接続された音声回路52、表示部53、操作入力部54、記憶部55、制御部56、等を有する。端末装置50の各構成要素については、一般的なコンピュータの構成と略同じであるので説明を省略する。
[サーバ装置]
サーバ装置60は、メールサーバ装置60Aや、FTP(File Transfer Protocol)、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol )、HTTP(HyperText Transfer Protocol)、等の所定の伝送フォーマットにて、所定のサービスを提供するサーバ装置60B等の所定のサービスを提供する通信機能を備えたコンピュータであり、一般的なコンピュータと同じ構成である。サーバ装置60は、詳細には通信I/F、操作入力部、表示部、記憶部、および制御部、等を有する。サーバ装置60の各構成要素については、一般的なコンピュータの構成と略同じであるので説明を省略する。
図8は、図1,図2に示したコードレス電話機100の動作、特に親機100Aの動作を説明するためのフローチャートである。図9は図1,図2に示したコードレス電話機100、外部電話機50A、メールサーバ装置60A、端末装置50等の動作の一実施形態を説明するための図である。図8,図9を参照しながら、本発明に係る装置の動作、特にコードレス電話機100の制御部170の動作を中心に説明する。
図8に示すように、ステップS1において、親機100Aの制御部170は、留守番電話機能設定スイッチ120から入力される信号を基に、留守番電話機能の有効又は無効を設定する。
ステップS2において、制御部170は、留守番電話機能が有効であるか否かを判別し、有効でないと判別した場合には通常処理を行い(ステップS3)、留守番電話機能が有効であると判別した場合に、留守電モード処理を行う(ステップS4)、詳細には後述するようにステップS5からステップS16の処理等を行う。
ステップS5において、制御部170は、留守番電話機能が有効時に、着信待ち状態となり、その間に各種イベントが発生した場合には、後述するように、そのイベントに応じた処理を行う。
ステップS6において、制御部170は、端末装置50から電話回線網300を介して着信検出部113により着信信号を検出したか否かを判別し、検出していないと判別した場合にステップS5の処理に戻り、着信信号を検出した場合(図9に示したS101)に、その旨を示す表示を表示部107に表示させる処理を行うとともに、その旨を表示させる制御信号を無線部104を介して子機100Bに送信する処理を行う(図9に示したS102)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
ステップS8において、親機100Aの制御部170は、発信元電話番号検出部140により、電話回線I/F110を介して発信元(外部電話機50A)の電話番号を示す信号が検出されたか否かを判別し、検出されないと判別した場合にステップS11の処理に進み、検出されたと判別した場合に、発信元電話番号を記憶部150に記憶し(ステップS9)、発信元電話番号を表示部107に表示させる処理を行うとともに、発信元電話番号を表示させる制御信号を無線部104を介して子機100Bに送信する処理を行う。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205に発信元電話番号を表示させる表示処理を行う(ステップS10)。
ステップS11において、制御部170は、外部音声信号が録音されたか否かを判別し、詳細には、留守番電話機能部130の外部音声信号検出部131により、外部電話機50Aから電話回線I/F110を介して外部音声信号が入力されたか否かを判別し、入力されていないと判別した場合にステップS14の処理に進み、外部音声信号が入力されたと判別した場合には、外部音声信号記憶部132(記憶部150等)に外部音声信号と現在の着信時刻を示す時刻データとを関連付けて記憶する(ステップS12)。
ステップS13において、制御部170は、変換部160により、外部音声信号を規定されたフォーマット形式、例えばWAVE形式、MP3(MPEG Audio Layer 3)形式、WMA形式、等に変換して音声データを生成する。
ステップS14において、制御部170は、音声データ、着信時刻データ、発信元電話番号、発信元情報、等を、図6に示したイーサネットI/Fブロック700Bに転送(出力)するとともに、イーサネットI/Fブロック700Bにメール送信指示を行う。
ステップS15において、制御部170の制御により、イーサネットI/Fブロック700Bでは、メールアドレス記憶部704(記憶部150)に記憶されている予め規定されたメールアドレス152宛に、例えば図7(A),7(B)に示すように、必要に応じて音声データ、着信時刻データ、発信元電話番号、発信元情報、等を含む電子メールを、IP通信I/F106を介して電子メールの送信処理を行う(図9に示したステップS103)。
ステップS16において、親機100Aの制御部170は、上記電子メールを送信した旨を表示部107に表示する処理を行うとともに、上記電子メールの送信処理に係る表示を行わせる制御信号を無線部104を介して、子機100Bに送信する処理を行う(図9に示したステップS104)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
メールサーバ装置(例えばSMTPサーバ兼POPサーバ)60Aでは、親機100AからIP通信ネットワーク400を介して受信した電子メールを、メールアドレスにより指定されたユーザのメールボックスに記憶する。
図9に示すように、ステップS105において、例えば、携帯電話50B宛に電子メールが送信された場合には、メールサーバ装置60A(60)は、基地局40を介して携帯電話50Bにメール着信を示す通知信号を送信し、メール受信設定に応じて例えば電子メールを携帯電話50Bに送信する。
パーソナルコンピュータ等の端末装置50C(50)宛に電子メールが送信された場合には、メールサーバ装置60A(60)は、端末装置50からの要求に応じて、電子メールを端末装置50に送信する。
端末装置50(50B,50C)の制御部56は、通信I/F51を介して受信した電子メールに基づいて、着信時刻データ、発信元電話番号、発信元情報、等を表示部53に表示する処理を行い、スピーカ52Aから音声データに応じた発音を行わせる処理を行う。
図10は、図1,図2に示したコードレス電話機100の動作、特に外部電話機50A(50)からメール送信を指示する制御信号が送信された場合の動作を説明するための図である。
図10に示すように、ステップS111において、電話回線I/F110を介して、電子メールの送信指示を示す信号(リモコン信号)を受信した場合、詳細には、外部電話機50A(端末装置50)からメール送信を指示する、予め規定されたトーン信号(DTMF:Dual-Tone Multi-Frequency等)を含む音声信号などが電話回線網300を介して電話回線I/F110にて受信した場合に、制御部170は、表示部107にその旨を示す表示処理を行うとともに、その旨を示す表示を行わせる制御信号を無線部104を介して、子機100Bに送信する処理を行う(ステップS112)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
ステップS113において、制御部170は、留守番電話機能に係る内容、例えば、留守番電話機能部130による外部音声信号や発信元電話番号、発信元情報等を含む電子メールをIP通信I/F106を介して、規定されたメールアドレス宛に送信する処理を行うとともに、その旨を示す表示を行わせる制御信号を無線部104を介して、子機100Bに送信する処理を行う(ステップS114)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
ステップS115において、メールサーバ装置60(60A)は、親機100AからIP通信ネットワーク400を介して受信した電子メールを、必要に応じて端末装置50(50B,50C)に送信する。端末装置50では、表示部にメールに応じた表示を行い、音声データに応じた発音を行う。この際、メール送信指示を行う端末装置50と、親機100Aからメールを受信する端末装置50とが同一であってもよく、別の装置であってもよい。
つまり、上記実施形態では、親機100Aは、端末装置50から電話回線I/F110を介してトーン信号(DTMF)等による制御信号を受けると、所定の内容の電子メールを規定されたメールアドレス宛に送信することができる。
また、上記電子メールの送信処理は、上述した実施形態に限られるものではない。例えば、親機100Aの制御部170は、IP通信ネットワークインタフェース106を介して、携帯電話50BやPC50C等のクライアント端末装置50から電子メールの送信指示を示す信号を受信した場合に、留守番電話機能に係る内容を示す電子メールを送信する処理を行ってもよい。つまり親機100Aは、POPクライアント機能を有し、外部クライアント端末装置50から上記送信指示を電子メールにて受信した場合に、留守番電話機能に係る内容を示す電子メールを送信する処理を行ってもよい。
図11は、図1,図2に示した親機100Aの動作、特に子機100Bからメール送信を指示する制御信号が送信された場合の動作を説明するための図である。
図11に示すように、ステップS121において、例えば子機100Bの制御部208は、操作入力部206から所定の操作指示信号が入力されると、規定されたメールアドレス宛に電子メールを送信させる制御信号を、無線部201を介して親機100Aに送信する処理を行う。
親機100Aの制御部170は、子機100Bから無線部104を介して電子メールの送信指示を示す制御信号を受信した場合、表示部107にその旨を示す表示処理を行うとともに、その旨を示す表示を行わせる制御信号を無線部104を介して、子機100Bに送信する処理を行う(ステップS122)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
ステップS123において、制御部170は、例えば留守番電話機能に係る内容、詳細には留守番電話機能部130による外部音声信号や発信元電話番号、発信元情報等を含む電子メールをIP通信I/F106を介して、規定されたメールアドレス宛に送信する処理を行うとともに、その旨を示す表示を行わせる制御信号を無線部104を介して、子機100Bに送信する処理を行う(ステップS124)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
ステップS125において、メールサーバ装置60(60A)は、親機100AからIP通信ネットワーク400を介して受信した電子メールを、必要に応じて端末装置50(50B,50C)に送信する。端末装置50では、表示部にメールに応じた表示を行い、音声データに応じた発音を行う。この際、メール送信指示を行う端末装置50と、親機100Aからメールを受信する端末装置50とが同一であってもよく、別の装置であってもよい。
つまり、上記実施形態では、親機100Aは、子機100Bからメール送信指示を受けると、所定の内容の電子メールを規定されたメールアドレス宛に送信することができる。
[第2実施形態]
図12は、本発明の第2実施形態に係るコードレス電話機100を採用した通信システム1を説明するための構成図である。第1実施形態と同じ構成や動作については説明を省略する。
本実施形態に係る親機100Aは、例えば図12に示すように、ファクシミリ受信部180を有する。制御部170は、ファクシミリ受信部180により受信されたシリアルデータのファクシミリ信号に基づいて画像データを生成し、当該生成された画像データを電子メールに添付して送信する処理を行う。
図13は、図12に示したコードレス電話機100の動作を説明するための図である。図12,図13を参照しながら、本実施形態に係るコードレス電話機100の動作を、特に親機100Aの制御部170の動作を中心に説明する。
先ず、FAX装置50D(50)からコードレス電話機100に、シリアルデータのファクシミリ信号が送信される。
親機100Aの制御部170は、図13に示すように、ステップS131において、電話回線I/F110を介して、ファクシミリ受信部180によりファクシミリ信号が受信されると、表示部107にその旨を示す表示処理を行うとともに、その旨を示す表示を行わせる制御信号を無線部104を介して、子機100Bに送信する処理を行う(ステップS132)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した制御信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
ステップS133において、制御部170は、受信されたシリアルデータのファクシミリ信号に基づいて画像データを生成し、当該生成された画像データを、着信時刻データ等を含む電子メールをIP通信I/F106を介して、規定されたメールアドレス宛に送信する処理を行うとともに、その旨を示す表示を行わせる制御信号を無線部104を介して、子機100Bに送信する処理を行う(ステップS134)。子機100Bの制御部208は、無線部201を介して受信した信号に応じて、表示部205にその旨を表示させる表示処理を行う。
つまり、上述した実施形態に係るコードレス電話機100では、ファクシミリ信号を受信して、ファクシミリ信号に応じた画像データを生成して、電子メールに添付して、規定されたメールアドレス宛に送信することができる。
以上説明したように、本発明に係るコードレス電話機100は、例えば留守番電話機能を備える親機100Aと、無線通信により親機100Aを介して通話可能な子機100Bとを有し、親機100Aは、子機100Bと無線通信を行う無線部104と、所定の伝送フォーマットでデータをネットワーク伝送可能なIP通信I/F106と、電話回線を介して通信を行う電話回線I/F110と、電話回線I/F110による着信信号を検出する着信検出部113と、留守番電話機能が有効時に、着信検出部113により着信信号が検出された場合、予め規定されたメールアドレス宛に、その旨を示す電子メールをSMTPによりIP通信I/F106を介して送信する処理を行う制御部170とを有するので、簡単な構成により、留守番電話機能の有効時の着信を、電話回線を使用することなく、電子メール受信機能を備える端末装置50等で簡単に確認させることができる。
また、IP通信I/F106としては、ハードウェア固有の物理アドレスを示す識別情報を有し、当該識別情報を基に搬送波感知多重アクセス/衝突検出方式により通信制御を行うイーサネットI/F106Aを採用することが好ましい。例えば、一般家庭におけるブロードバンド化が進み、家庭内や会社でのインターネット等の接続手段が従来のダイヤルアップモデムによるものからADSL、FTTHによるものに移行してきているので、電話機にイーサネットI/Fを設け、インターネット接続をすることに、大きな障害はなくなりつつあると考えられる。イーサネットI/Fを付加するコストについても、従来に比べると安くなっている。特にデジタル方式のコードレス電話機の場合には、チップセットに機能内蔵してもよい。また、従来のダイヤルアップ接続の場合、その都度課金されるが、常時接続の場合には基本料金のみでメール送信を行うことができる。
また、子機100Bは、親機100Aと無線通信を行う無線部201と、無線部201を介して親機100Aから受信した制御信号に応じた表示を行う表示部205を有し、親機100Aの制御部170は、留守番電話機能が有効時に、上述した電子メールの送信処理に係る表示を行わせる制御信号を無線部104を介して子機100Bに送信する処理を行うので、子機100Bにより、親機100Aの留守番電話機能に係る処理を簡単に確認することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限られるものではない。例えば上記実施形態を組み合わせて実施してもよい。
また、制御部170は、電話回線I/F110を介して受信したデータに係る音声データ又は画像データを、IP通信I/F106を介して所定のプロトコル、例えばFTPプロトコルなどによりサーバ装置60に送信して、当該サーバ装置60に登録する処理を行ってもよい。サーバ装置60は、端末装置50からの要求に応じて、登録されたデータを要求元の端末装置50に送信してもよい。