JP2008042368A - 広帯域アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】超広帯域で高性能かつ低コストの広帯域アンテナを提供する。
【解決手段】ダブル・シリンダ・リッジ導波管の開口断面構造の一部をなすアンテナエレメントを平面上に展開して成る。アンテナエレメントは、リッジ部に相当するアンテナ特性調整用のリッジエレメント部21と、電磁波放射用の放射エレメント部22とを有し、リッジエレメント部21の略先端部に給電端子24が形成されている。グランド部23a,23bは、グランド電位に維持され、かつ、給電端子24をコプレナ導波路として外部に導く構造とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、UWB(Ultra Wide Band)のような広帯域通信システムおよび無線LAN(Local Area Network)のアンテナ、特に移動体端末のアンテナとして好適となる広帯域アンテナに関する。
近年、UWBを応用した広帯域通信システムおよび無線LANが種々の分野で応用されてきている。例えば、UWBや無線LANによる通信機能を有するパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略称する)、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)等の移動体端末が登場してきている。
UWBではいろいろな帯域の周波数を使用するため、UWB用のアンテナも可能な限り、広帯域のものが望まれている。特に、移動体端末に装着されるアンテナには、小型で低コストでありながら、高性能で広帯域のものが望まれている。
従来の移動体端末用のアンテナには、その取付部位の問題、及び、接地導体、すなわちグランド部のサイズの問題があった。移動体端末には、PC、携帯電話、PDA等のように様々な種類があるが、同じ種類であっても、メーカー、機種によっても筐体の形状が異なる。同じ機種であっても、新機能が付加されるたびにデザイン等が変更されるのが通常である。従来の広帯域アンテナは、グランド部と放射エレメント部とで協働でアンテナを構成しているので、広帯域性を実現することはできず、アンテナの取付部位が変更されたり、グランド部のサイズが異なると、それに伴ってアンテナ性能が著しく変化してしまうという問題があった。
この発明は、その取付部位の変更ないしグランド部のサイズに影響されることなく、広帯域性を維持することができる広帯域アンテナを提供することを目的とする。
本発明が提供する広帯域アンテナは、リッジ導波管の開口断面構造の一部又は全部をなし、平面上に展開される、アンテナ特性調整用のリッジエレメント部と、電磁波放射用の放射エレメント部とを有する。この放射エレメント部は、前記リッジエレメント部から延在している。前記リッジエレメント部は、前記リッジ導波管のリッジ部に相当する調整部と、給電を受けるための給電部とを有する。1つのプリント基板上に、アンテナエレメントと接地導体パターンとを一体形成した構成にしても良い。
また、前記放射エレメント部または前記リッジエレメント部に容量結合される電磁波放射用の容量結合放射エレメントをさらに備えてもよい。この場合、前記放射エレメント部は第1周波数帯で使用可能なサイズであり、前記容量結合放射エレメントは、前記第1周波数帯よりも低帯域側の第2周波数帯で使用可能なサイズで構成することができる。
さらに、前記容量結合放射エレメント部は、前記放射エレメントと同一パターンまたは左右対称のパターンに形成されるように構成してもよい。
リッジ導波管を通過する電磁波には、TEモード波とTMモード波とがある。TEモード波の波動インピーダンスZwと、TMモード波のインピーダンスZeは、それぞれ以下のようになる。
Zw=Zo/√(1−(fc/f)^2)
Ze=Zo・√(1−(fc/f)^2)
但し、Zo=120π・√(μr/εr)、μrは伝搬媒体の比透磁率、εrは伝搬媒体の比誘電率である。自由空間の場合、μr=εr=1、Zoは120πとなる。信号の周波数fが導波管の遮断周波数fcよりも高ければ、その信号がこのリッジ導波管を通過する。もし、信号の周波数fが遮断周波数fcよりも限りなく高いとすると、ZwおよびZeの値は、自由空間におけるZoと同様、120πとなる。リッジ導波管は、例えば同じ断面サイズの通常の矩形導波管よりも遮断周波数fcが低い。よって、使用可能な周波数を低くしつつ、広帯域性を維持したアンテナを実現することができる。また、リッジエレメント部のような面部を有しているので、例えばワイヤーを巻回する場合よりも整合する範囲がブロードとなる。つまり、電磁波の放射体としての機能を持ちつつ、給電端子での不整合を抑制することもできる。設計、製造時には、使用が予定される最低周波数のみを考慮すればよいので、量産化が容易となり、低コスト化も実現される。従って、本発明の広帯域アンテナは、遮断周波数fcが決まれば、それよりも格段に高い周波数fはすべて通過するというハイパスフィルタのような動作モードとなる。
前記リッジ導波管は、例えば、その先端部が対向する一対のリッジ部を有するダブル・シリンダ・リッジ導波管とすることができる。この場合、前記リッジエレメント部は、前記ダブル・シリンダ・リッジ導波管の一方のリッジ部に相当するものであり、前記ダブル・シリンダ・リッジ導波管の他方のリッジ部に相当するエレメント部が、グランド電位に維持されるグランド部である。
前記グランド部は、外部接地導体と直接連結される。もともとグランド部はグランド電位に維持されているので、外部接地導体に直接連結させることにより使用周波数の変動が抑制される。なお、外部接地導体の形状及びサイズは任意に設定することができる。すなわち、その取付部位に影響を受けないアンテナを実現することができる。
なお、前記給電端子から延びる給電線路をコプレナ導波路(Coplanar Waveguide:CPW)として外部に導く構造を有するものとしても良い。このようにすれば、給電点で良好な高周波特性を維持することができる。
前記リッジエレメント部と前記グランド部の少なくとも一方を、円弧状又は略円弧状に成形することが望ましい。このような形状では、円弧状又は略円弧状でない形状のものよりも、使用可能な周波数の上限が限りなく高まり、広帯域性をより顕著にすることができる。広帯域性を良好に維持する観点からは、リッジエレメント部に帯域微調整用の調整エレメント部を一体形成する。
前記リッジエレメント部は、例えば、前記開口断面構造のうち前記リッジ導波管のリッジ部をその高さ方向に裁断してなる一基端構造のもので、前記放射エレメント部が前記リッジエレメント部の基端から延びる構造にすることができる。あるいは、前記リッジエレメント部は、前記開口断面構造のうち前記リッジ導波管のリッジ部の高さが最大となる部位を中心線として対称となる両基端構造のもので、前記放射エレメント部が前記リッジエレメント部の両基端からそれぞれ延びる構造にすることもできる。
広帯域アンテナは、給電端子からの給電がリッジエレメント部の中央部であるとすると、その部位を中心として対称のモード波が複数生じる。リッジ導波管の場合、通過する電磁波の電界強度が最大になるのは、リッジ部の中央(TE10)であるから、リッジエレメント部を一基端構造にしても、ハイパスフィルタの特性自体は、後述する両基端構造のものと変わらない。一基端構造の分だけ、小型化を図ることができる。
なお、奇数モード(TE10,TE30,TE50)、偶数モード(TE20,TE40・・)のどちらのモードを利用する構成としても良いが、奇数モードを使用する構成とすることが望ましい。
広帯域性のため、使用周波数帯域内において群遅延時間にずれが生じる可能性がある。この点を改善するため、本発明の広帯域アンテナでは、前記放射エレメント部が、少なくとも使用周波数帯域での群遅延時間を所定範囲に維持させるサイズのミアンダ状に成形されている。前記リッジエレメント部と前記放射エレメント部との間に帯域微調整用の調整エレメント部が介在する構造にしても良い。
前記リッジエレメント部は、例えば、前記開口断面構造のうち前記リッジ導波管のリッジ部をその高さ方向に裁断してなる一基端構造のものとすることができる。この場合、前記放射エレメント部は、前記リッジエレメント部の基端から延びるようにする。
本発明によれば、使用可能な最低周波数があるというだけの超広帯域性を有する広帯域アンテナを提供することができる。前述したように、グランド部が設けられているアンテナにおいて広帯域化を図ることは困難であったが、本発明のようにリッジ導波管の開口構造を有することにより、それが可能になる。
第1実施形態
以下、本発明を、UWB通信において使用される広帯域のUWB用アンテナとして実施するときの形態例を説明する。ここでは、ダブル・シリンダ・リッジ導波管の開口断面構造を有する平面状の広帯域アンテナに適用した場合の例を示す。
図1(a)は、本発明の広帯域アンテナが有するアンテナエレメントの基本パターンを示す。この広帯域アンテナ1は、例えば樹脂製の平面基板FP上に、ダブル・シリンダ・リッジ導波管の開口断面構造をなすアンテナエレメントを設けて構成される。アンテナエレメントは、導電性の高い金属、例えば銅により形成される。
アンテナエレメントは、開口断面構造のうちリッジ導波管のリッジ部の高さが最大となる部位を中心線として対称となる両基端構造のもので、リッジエレメント部11、放射エレメント部12、及び、グランド部13を有している。リッジエレメント部11とグランド部13は、略円弧状に成形されている。
リッジエレメント部11は、ダブル・シリンダ・リッジ導波管の一方のリッジ部に相当するエレメント部である。リッジエレメント部11は、例えば広い周波数帯域にわたってインピーダンス整合を容易にするために用いられる。放射エレメント部12は、ダブル・シリンダ・リッジ導波管の壁部に相当するもので、リッジエレメント部11の一対の基端部からそれぞれ一体に延びる。この放射エレメント部12は、電磁波放射に用いられる。グランド部13は、ダブル・シリンダ・リッジ導波管の他方のリッジ部に相当するエレメント部であり、グランド電位に維持される。給電端子111は、リッジエレメント部11の略先端部付近に形成される。すなわち、外部の電子回路に接続された同軸ケーブルの芯線がリッジエレメント部11の略先端部付近に接合される。
このような構造の広帯域アンテナ1は、リッジエレメント部11の給電端子111に給電されたときに、ダブル・シリンダ・リッジ導波管と実質的に同様の動作モードとなる。例えばリッジエレメント部11を通じて給電することにより、ワイヤーを巻回する場合よりもインピーダンス整合する範囲がブロードとなり、広い周波数範囲にわたって給電端子111での不整合を抑制することができる。また、グランド部13は、インピーダンス調整体並びにグランド用導体として作用する。
従って、この広帯域アンテナ1は、それ自体でグランドの機能を持ち、リッジエレメント部11で広い範囲にわたってインピーダンス整合を図りつつ、放射エレメント部12から電磁波を放射する。
放射エレメント部12から放射される電磁波の周波数fは、前述した通り、放射エレメント部12により決まる遮断周波数fcよりも格段に高い周波数fはすべて通過するというハイパスフィルタのような動作モードとなる。
グランド部13は接地電位に維持されるので、グランド部13に外部導体を直接接合することができる。本発明の広帯域アンテナは、グランドも放射体として作用する一般的なアンテナと異なり、放射特性等に対してグランドが及ぼす影響が少ないので、外部導体のサイズも任意にすることができる。この関係を模式的に示したのが図3である。
図3(a)が一般的なアンテナであり、給電点から上部に延びる実線が放射エレメント、破線がグランドを示している。放射エレメントとグランドとによりアンテナとして機能する。従来、グランドを接合するアンテナにおいて良好な広帯域性が得られないのは、この理由による。これに対して、図3(b)が本実施形態の広帯域アンテナである。電磁波の放射は放射エレメントのみで行われる。このため、取付部位に影響されず、外部導体のサイズもフレキシブル性をもつ、広帯域アンテナを実現することができる。
設計、製造時には、使用が予定される最低周波数のみを考慮すれば、それ以上は、どの周波数でも使用することができる。従って、最低使用周波数に適合するサイズで設計、製造すれば、1つのアンテナで、多くの通信用のアンテナとして用いることができる。
アンテナエレメントは、図1(a)の形状を基本として種々の形に変形することができる。例えば、図1(b)は、移動体端末での使用に適した平面状の広帯域アンテナ2の例を示している。広帯域アンテナ2のアンテナエレメントは、リッジエレメント部21、放射エレメント部22、グランド部23a,23b、給電端子(線路)24を有している。
リッジエレメント部21は、ダブル・シリンダ・リッジ導波管の一方のリッジ部に相当する部分を、その高さ方向の中心線からリッジ部分をより多く残す偏心位置で切断するとともに、そのリッジ部分のスロープの一部211を斜めに切断した形状のものとする。リッジ部の他方には、パッチ体212を形成する。この実施形態では、パッチ体212と斜めに切断されたリッジ部の一部を調整エレメント部としている。調整エレメント部は、群遅延特性と信号の伝送波形特性とを良好に維持するために設けられる。すなわち、本発明の広帯域アンテナは、複数の周波数を使用できることから、周波数によっては遅延時間ないし伝送波形特性にばらつきが生じることがある。これを防止するのが調整エレメント部である。なお、調整エレメント部の形状は、図1(b)のような形状にしなければならないものではなく、任意に設定することができる。
放射エレメント部22は、放射効率を上げるために、エレメント部の一部をミアンダ状に成形されている。グランド部は、リッジエレメント部21の略先端部から一体に延びる給電端子24をコプレナ導波路として外部に導くCPW構造を有している。すなわち、給電端子24と同一面上で、所定の空隙をおいて一対の導体23a,23bによりグランド部を構成している。このようなCPW構造を採用することにより、給電端子におけるインピーダンス不整合を抑制することができる。
図1(a),(b)に示したアンテナは、通信装置等に実装するときは、図2(a),(b)のように構成される。
図2(a)は、図1(a)に示した平面状の広帯域アンテナ1を樹脂板E10に取り付けるとともに、広帯域アンテナ1のグランド部13と外部接地導体G10とを接合させる。広帯域アンテナ1の給電端子111には、例えばセミリジッドケーブル5の一端から露出する芯線5Aが接合される。セミリジッドケーブル5の他端には、図示しない電子回路に接続するための同軸コネクタ7が取り付けられる。
図2(b)は、図1(b)に示した広帯域アンテナ2を樹脂板E20に取り付けるとともに、広帯域アンテナ2のグランド部23a,23bと外部接地導体G20とを接合させる。広帯域アンテナ2の給電端子24は、外部接地導体G20に設けた接合部61を介して、例えばセミリジッドケーブル5の一端から露出する芯線5Aが接合される。セミリジッドケーブル5の他端には図示しない電子回路に接続するための同軸コネクタ7が取り付けられる。
なお、1枚の樹脂製プリント基板上に図1(a),(b)に示したアンテナパターン、接合部61のパターン、及び、接地導体パターンを金属膜で形成しても良い。
<アンテナ特性>
次に、図2(b)に示した広帯域アンテナ2のアンテナ特性を具体的に説明する。
図4は、使用周波数帯を3.1[GHz]以上とした場合の広帯域アンテナ2のサイズを表している。なお、測定計器の都合上、使用周波数帯の上限は12[GHz]としている。サイズは、アンテナエレメント全体の厚みが0.6[mm]、リッジエレメント部21と放射エレメント部22の折り返し部分までの長さaが30[mm]、放射エレメント部22の長さbが10[mm]である。
リッジエレメント部21の先端とグランド部23bの先端部との間隙dを変えることにより、インピーダンスを微調整することができる。また、この間隙dの中心から外部接地導体までの長さhを変えることにより、使用する最低周波数を微調整することができる。dは1[mm]前後、hは3[mm]前後である。
このようなサイズの広帯域アンテナ2において、例えばコンピュータ上で、マクスウェルの電磁理論及びアンテナ設計理論に基づくソフトウエアにより設計した、誤差のない理想的な形状のアンテナの特性をシミュレーションした結果を以下に示す。シミュレーションを行うのは、測定計器が現在のところ12[GHz]程度までしかサポートされていないことによる。このシミュレーションの結果は、計測できた範囲で、実測値と殆ど相違がないことが確認されている。
図5は、上記サイズの広帯域アンテナ2のVSWR特性図である。図5からわかるように、上記サイズによって最低周波数さえ決まれば、それよりも所定値以上高い周波数のVSWRは、すべて実用範囲(2以下)に収まっている。なお、計器の都合で、12[GHz]以上は数値による定量化はしなかったが、12[GHz]以上の高い周波数においてもVSWRが良好に維持されていることが確認されている。なお、使用周波数が3.1[GHz]のときのVSWRは1.872であり、10.6[GHz]のときのVSWRは1.282であった。
図6は上記サイズの広帯域アンテナ2の利得特性図、図7は放射効率特性図である。これらの図における黒点は使用した周波数でのシミュレーション値である。3.1[GHz]から10.6[GHz]の広い周波数帯域において、1.5dBi以上の利得、45%以上の高効率が得られている。
図8は、上記サイズの広帯域アンテナ2を2つ用いた場合の群遅延時間特性図である。図1(b)のような調整用エレメントを設けることで、少なくとも使用周波数が3.1[GHz]以上で群遅延時間がほぼ一定になるようにしている。なお、群遅延時間は、3.1[GHz]のときで3.569[ns]、10.6[GHz]のときで2.894[ns]の群遅延時間であった。この数値は、実用上、まったく問題のない値である。
図9は、樹脂板またはプリント基板上に形成されたアンテナ面を水平面に対して垂直に設置するとともに使用周波数を3.5[GHz]としたときの指向特性図を示し、(a)はアンテナ面と平行な方向、(b)はアンテナ面と上下方向に直交する面方向、(c)は水平面方向の指向特性をそれぞれ示す。同様に、図10(a)(b)(c)は、使用周波数を6.0[GHz]としたときの前記各方向における指向特性図を、図11(a)(b)(c)は、使用周波数を10.0[GHz]としたときの前記各方向における指向特性図をそれぞれ示す。
これらの図から、広い周波数帯にわたって無指向性であることがわかる。
このように、広帯域アンテナ2は、小型化、広帯域性、高効率性、低群遅延時間特性、無指向性をすべて兼ね備えたアンテナであることがわかる。
[外部接地導体のサイズの検証]
本実施形態の広帯域アンテナ1,2が、ダブル・シリンダ・リッジ導波管の動作モードに準じた特性になることについては、上述したとおりである。このような広帯域アンテナでは、外部接地導体のサイズに影響を受けない。このことを検証する。
例えば図2(b)に示した実装状態において、樹脂板E20と外部接地導体G20とを合算した長さ(図の縦方向の長さ)を一定として幅を変化させたときのVSWR特性を図12〜14に示す。また、樹脂板E20の幅(=外部接地導体G20)を一定として長さを変化させたときのVSWR特性を図15〜18に示す。
図12は、幅が70[mm]で長さが90[mm]の例である。VSWRは、使用周波数が3.1[GHz]のときで2.040、10.6[GHz]のときで1.212であった。図13は、長さ(90[mm])をそのままにして幅を50[mm]に変えた場合の例であり、VSWRは、使用周波数が3.1[GHz]のときで2.751、10.6[GHz]のときで1.200であった。図14は、幅を30[mm]に変えた場合の例であり、VSWRは、使用周波数が3.1[GHz]のときで2.573、10.6[GHz]のときで1.602であった。
図15は、幅が80[mm]で長さが80[mm]の例である。VSWRは、使用周波数が3.1[GHz]のときで1.753、10.6[GHz]のときで1.763であった。図16は、幅(80[mm])はそのままで、長さを60[mm]に変えた場合の例であり、VSWRは、使用周波数が3.1[GHz]のときで1.978、10.6[GHz]のときで1.754であった。図17は、さらに長さを40[mm]に変えた場合の例であり、VSWRは、使用周波数が3.1[GHz]のときで2.124、10.6[GHz]のときで1.712であった。図18は、さらに長さを20[mm]に変えた場合の例であり、VSWRは、使用周波数が3.1[GHz]のときで1.605、10.6[GHz]のときで1.533であった。
このように、本実施形態の広帯域アンテナ2は、外部接地導体G20の長さ、幅がどのようなサイズに変化しても、性能が殆ど変わらない。このような性質は、多種多様な形状、構造、サイズの移動体端末に搭載するアンテナとしては、極めて重要な要素である。また、アンテナの設計、製造に際して大きな許容範囲が存在し、量産化に適したアンテナ構造であることをも意味している。実際に、広帯域アンテナを製造する際には、加工誤差、給電用の同軸コネクタとケーブルのミスマッチング(特にミリ波で生じやすい)、給電端子の取付誤差、アンテナ材料のLoss(接合材料のLoss等)、測定誤差等によるバラツキが生じる。しかし、この実施形態の平面状の広帯域アンテナの構造によれば、多少の設計、製造のバラツキがあっても、シミュレーションの結果とほぼ同様の特性が得られている。つまり、小型かつ高効率で超広帯域性という基本部分は、維持されている。
以上の事実は、アンテナエレメントがダブル・シリンダ・リッジ導波管の開口断面構造を一部に含む形状であること、リッジエレメント部21と、グランド部23aが共に略円弧状であることがその要因の一つになっていると考えられる。
本実施形態の平面状の広帯域アンテナが有する上記の性質は、今後、用途が飛躍的に拡大することが予想されるUWB通信、特に、移動体端末用の内蔵アンテナとしては、かなり適した性質である。
なお、平面状の広帯域アンテナのアンテナエレメントのパターンは、図1(a)、(b)の例に限らず、種々のものを採用することができる。例えば図19(a)〜(g)のように、リッジエレメント部とグランド部のリッジ部分の形状を種々組み合わせて使用することができる。図19(h)〜(k)はグランド部を設けない場合の例である。このようにグランド部を設けなくとも外部接地導体を取り付けることで、グランド部を有するアンテナとほぼ同様の特性を得ることができる。
図20(a)〜(f)はCPW構造を有する平面状の広帯域アンテナの変形例である。図1(b)に示したパターンの変形例となる。ミアンダの形状は、アンテナ素材、使用周波数帯域、群遅延時間のバラツキに応じて変形して使用される。
<本実施形態の広帯域アンテナの利点>
以上、本実施形態の平面状の広帯域アンテナの特徴は、ダブル・シリンダ・リッジ導波管の動作モードに基づいて、最低使用可能周波数があるだけの超広帯域のアンテナであること、無指向性であることである。このような特性は、今後、用途が飛躍的に拡大することが予想されるUWB通信用の汎用アンテナとして、きわめて重要なものである。
なお、本明細書に示した広帯域アンテナ(UWB通信用アンテナ)のサイズ、材質等は例示であり、本発明の特徴を逸脱しない範囲での実施は、本発明の範囲である。
第2実施形態
この第2実施形態では、無線LAN通信およびUWB通信において使用される広帯域アンテナとして実施するときの形態例を説明する。ここでは、ダブル・シリンダ・リッジ導波管の開口断面構造を有する広帯域アンテナに適用した場合の例を示す。
図21(a)は、移動体端末での使用に適した広帯域アンテナ51の例を示している。広帯域アンテナ51のアンテナエレメントは、リッジエレメント部52、第1放射エレメント部53、グランド部54a,54b、給電線路55、起立エレメント部56、および、第2放射エレメント部57を有している。
リッジエレメント部52は、ダブル・シリンダ・リッジ導波管の一方のリッジ部に相当する部分を、その高さ方向の中心線からリッジ部分をより多く残す偏心位置で切断した形状を有する。
第1放射エレメント部53は、一端側53aがリッジエレメント部52の非切断端側52aに接続され、放射効率を上げるために、その一部がミアンダ状に成形されている。なお、第1放射エレメント部53の他端53bは、樹脂製の平面基板FPを貫通するスルーホールを通じて図21(b)に示す裏面側の接地導体53cに接続されている。
また、リッジエレメント部52および第1放射エレメント部53は、樹脂製の平面基板FPを貫通するスルーホールを通じて図21(b)に示す樹脂製の平面基板FPの裏面側に形成された金属板58に接続されている。この金属板58については後述する。
グランド部54aは、ダブル・シリンダ・リッジ導波管の他方のリッジ部に相当する部分であり、そのリッジ部がリッジエレメント部52のリッジ部に対向するように形成されている。
給電線路55は、リッジエレメント部52の切断端側52cに接続され、広帯域アンテナ51の長さb方向にわたって形成されている。この給電線路の先端部55aには、給電端子が形成される。
グランド部54bは、グランド部54aと協働して、給電線路55をコプレナ導波路として外部に導くCPW構造を有している。すなわち、給電線路55と同一面上で、所定の空隙をおいて一対の導体54a,54bによりグランド部を構成している。このようなCPW構造を採用することにより、給電端子におけるインピーダンス不整合を抑制することができる。
なお、グランド部54a、54bは、図2(b)に示す樹脂製の平面基板FPを貫通するスルーホールを通じて図2(b)に示す裏面側に形成されたグランド端子54cに接続されている。
図21(c)は、図21(a)に示す広帯域アンテナ51を図21(a)に示す矢印Aの方向から見た側面図である。
起立エレメント部56は、リッジエレメント部52および第1放射エレメント部53の接続部を含む端部において、このリッジエレメント部52および第1放射エレメント部53を含む面に対して略垂直に起立するように配設され、このリッジエレメント部52および第1放射エレメント部53に接続されている。
この起立エレメント部56は、リッジエレメント部52および第1放射エレメント部53に形成されたスルーホールに差し込み可能な突部(図示せず)を有し、この突部をスルーホールに差し込んだ状態で、リッジエレメント部52、第1放射エレメント部53および図21(b)に示す裏面側の金属板58に溶接されている。
また、このリッジエレメント部52および第1放射エレメント部53の長さbは、起立エレメント部56を備えない広帯域アンテナの場合よりも、この起立エレメント部56の高さeの分だけ短く設定されている。
一般に、リッジエレメント部52の長さbを短くすると、広帯域アンテナ51のインピーダンス整合特性および放射特性が低下するが、このような起立エレメント部56を設けることにより、広帯域アンテナ51を長さb方向に短くしても、広帯域アンテナ51のインピーダンス整合特性および電磁波放射特性を維持または向上させることができる。
すなわち、このような起立エレメント部56をリッジエレメント部52および第1放射エレメント部53に接続することにより、インピーダンス整合特性および放射特性を悪化させることなく、広帯域アンテナ51のサイズを長さb方向に小型化することができる。
ここでは、リッジエレメント部52および第1放射エレメント部53に起立エレメント部56を溶接する形態について説明したが、起立エレメント部56は、リッジエレメント部52および第1放射エレメント部53の端部を長さeだけ垂直に折り曲げることによって形成してもよい。
また、ここに示す起立エレメント部56は、平面基板FPのリッジエレメント部52および第1放射エレメント部53が形成されている面から起立しているが、平面基板FPの反対側の面(金属板58が形成されている面)から起立するように配設されてもよい。
また、ここでは、起立エレメント部56が、リッジエレメント部52および第1放射エレメント部53を含む面に対して略垂直に起立している場合について説明したが、起立エレメント部56の角度は、実装時の空間などに応じて自在に設定することができる。
なお、ここでは、起立エレメント部56がリッジエレメント部52および第1放射エレメント部53の両方に接続されている形態について説明するが、起立エレメント部は、長さa方向においてより短くてもよく、インピーダンスを調整するために、リッジエレメント部53にだけ接続されていてもよい。
第2放射エレメント部57は、第1放射エレメント部53に所定間隔を隔てて隣り合うように配設され、その一端57aは、樹脂製の平面基板FPの端部からスルーホールを通じて図21(b)に示す裏面側の接地導体57dに接続されており、この裏面側において接地される。この第2放射エレメント部57は、第1放射エレメント部53と容量結合されており、電磁波放射に用いられる。また、第2放射エレメント部57は、放射効率を上げるために、第1放射エレメント部53と同様に、その一部がミアンダ状に形成されている。
さらに、第2放射エレメント部57の他端57bは、長さb方向に延在する延在部57cを有する。この延在部57cを形成することにより、第1放射エレメント部53と第2放射エレメント部57との結合性がさらに良好になる。
ここでは、第2放射エレメント部57が、第1放射エレメント部53と略同一形状を有する形態について説明したが、その形状は第1放射エレメント部53とは異なる形状であってもよい。たとえば、第2放射エレメント部57のミアンダ状の部分の形状は、第1放射エレメントと左右対称であってもよい。
また、ここでは、第2放射エレメント部57が、所定間隔を隔てて第1放射エレメント部53に隣り合うように形成される形態について説明したが、図22に示す広帯域アンテナ51’のように、第2放射エレメント部57は、第1放射エレメント部53から見てリッジエレメント部52の反対側に、すなわち、第2放射エレメント部57と第1放射エレメント部53とでリッジエレメント部52を挟むように形成されてもよい。この場合、第2放射エレメント部57は、リッジエレメント部52に容量結合される。
なお、第1実施形態例の平面状の広帯域アンテナで必要であった調整エレメント部は、第2放射エレメント部57を設けたことによって群遅延特性と信号の伝送波形特性とのばらつきが改善されて必ずしも必要ではなくなったため、第2実施形態例の広帯域アンテナ51には設けられていない。
図21に示した広帯域アンテナ51は、通信装置等に実装するときは、図23のように構成される。
図23に示すように、図21に示した広帯域アンテナ51を樹脂板E30に取り付けるとともに、広帯域アンテナ51のグランド部54a、54bと外部接地導体G30とを接合させる。ここで、グランド部54bは、実装時には、グランド部54dと一体成形されており、また、第2放射エレメント57の左側には、外部接地導体G30に接続された接地導体G31が配設されている。なお、広帯域アンテナ51、グランド部54d、外部接地導体G30および接地導体G31は、すべて樹脂板E30に取り付けられている。
また、広帯域アンテナ51の給電線路55は、外部接地導体G30に設けた接合部59に樹脂板E30の内部を通じて接続されている。この給電線路55には、接合部59を介して、例えば図示しないセミリジッドケーブルの一端から露出する芯線が接合される。セミリジッドケーブルの他端には図示しない電子回路に接続するための同軸コネクタが取り付けられる。
なお、1枚の樹脂製プリント基板上に図21,図22に示したアンテナパターン、接合部のパターン、及び、接地導体パターンを金属膜で形成しても良い。
<アンテナ特性>
次に、図21に示した広帯域アンテナ51のアンテナ特性を具体的に説明する。
広帯域アンテナ51は、使用周波数帯が2.4[GHz]および3.1[GHz]以上である。3.1[GHz]以上の使用周波数帯は、リッジエレメント部52および第1放射エレメント部53によって得られるものであり、2.4[GHz]の使用周波数帯は、第2放射エレメント部57によって得られるものである。
また、広帯域アンテナ51のサイズは、アンテナエレメント全体の厚みcが4.8[mm]、リッジエレメント部52、第1放射エレメント53および第2放射エレメント部57の長さaが36[mm]、第1放射エレメント部3の長さbが7[mm]、起立エレメント部56の高さeが4[mm]である。なお、樹脂板FPの厚みは0.8[mm]である。
リッジエレメント部52の先端とグランド部54bの先端部との間隙dを変えることにより、インピーダンスを微調整することができる。また、この間隙dの中心から外部接地導体までの長さhを変えることにより、リッジエレメント部52および第1放射エレメント部53によって得られる使用周波数帯を微調整することができる。
なお、dは1[mm]前後、hは3[mm]前後である。
このようなサイズの広帯域アンテナ51において、例えばコンピュータ上で、マクスウェルの電磁理論及びアンテナ設計理論に基づくソフトウエアにより設計した、誤差のない理想的な形状のアンテナの特性をシミュレーションした結果を以下に示す。シミュレーションを行うのは、測定計器が現在のところ12[GHz]程度までしかサポートされていないことによる。このシミュレーションの結果は、計測できた範囲で、実測値と殆ど相違がないことが確認されている。
図24は、上記サイズの広帯域アンテナ51を図23のように実装した場合に得られるVSWR特性図および利得特性のシミュレーション結果を示す。この特性を得るにあたり、図21中における間隔dおよび長さhを調整することにより、リッジエレメント部52および第1放射エレメント部53によって得られる使用周波数帯を3.1[GHz]以上にしてある。
図24(a)から分かるように、2.4[GHz]よりも高い周波数のVSWRは、すべて実用範囲(3以下)に収まっている。具体的には、VSWRは、2.4〜2.5[GHz]では1.7以下、3.1〜4.75[GHz]では2.5以下、4.9〜5.825[GHz]では2.2以下である。なお、計器の都合で、6[GHz]以上は数値による定量化はしなかったが、6[GHz]以上の高い周波数においてもVSWRが良好に維持されていることが確認されている。
また、図24(b)の利得特性から分かるように、2.4[GHz]よりも高い周波数の利得は、3.0dBi以上の高い値が得られている。
図25は、図22に示す広帯域アンテナ51’のVSWR特性を示す。
このように、第2放射エレメント部57をリッジエレメント部52側に配設しても、2.4[GHz]よりも高い周波数のVSWRは、すべて実用範囲(略3以下)に収まる特性が得られている。特に、広帯域アンテナ51を実際には利用しない周波数帯である2.5〜3.1[GHz]を除けば、VSWRは3以下の良好な値が得られており、使用周波数帯が2.4[GHz]の無線LAN通信および3.1[GHz]以上のUWB通信に利用するには、問題ないレベルの特性が得られているといえる。
なお、この図25に示す特性を得るにあたり、第2放射エレメント57の配置が図21(a)に示す広帯域アンテナ51と異なる他は、すべて同一条件にしてある。
図26(a)は広帯域アンテナ51の利得特性図、図26(b)は放射効率特性図である。これらの特性は、図23に示すように、広帯域アンテナ51を樹脂板E30に取り付けるとともに、広帯域アンテナ51のグランド部54a、54bと外部接地導体G30および接地導体G31とを接合させた状態で測定したものである。このときの広帯域アンテナ51、グランド部54d、外部接地導体G30および接地導体G31のすべてを含めた寸法は、図23に示す長さcが200mm、長さdが100mmである。
これらの図における黒点は使用した周波数でのシミュレーション値である。これらの黒点のうち、三角形の黒点は、広帯域アンテナ51のシミュレーション値を示し、菱形の黒点は広帯域アンテナ51’のシミュレーション値を示す。
広帯域アンテナ51については、2.4[GHz]および3.1[GHz]から約6[GHz]の周波数帯域において、3.0dBi以上の利得、75%以上の高効率が得られている。
また、広帯域アンテナ51’については、2.4[GHz]および3.1[GHz]から約6[GHz]の周波数帯域において、45%以上の高効率が得られている。なお、利得については、広帯域アンテナ51と同等の値が得られることが確認されている。
以上より、広帯域アンテナ51および51’は、2.4[GHz]および3.1[GHz]から約6[GHz]の周波数帯域において実用的であり、無線LAN通信およびUWB通信用に利用できることが確認できた。
図27は、A4サイズのノート型パソコンに広帯域アンテナ51を2つ取り付ける場合の取り付け場所を示す概念図である。広帯域アンテナ51は、液晶パネルの裏側に内蔵される。このとき、2つのアンテナのエレメントは、片方が図21に示すパターンで、他方が図21に示すものとは左右対称のパターンであることが好ましい。このようにノード型パソコンに内蔵させる場合は、スペースが非常に限られるため、起立エレメント部56は、液晶パネルの裏側ではなく、ノード型パソコンの筐体の縁部αに配設されることが好ましい。
図28は、図27に示すようにノート型パソコンに実装した広帯域アンテナ51のVSWR特性および利得特性を示す。
図28(a)から分かるように、広帯域アンテナ51の使用周波数帯である2.4[GHz]および3.1[GHz]以上でVSWRは3以下の良好な値が得られている。
また、図28(b)から分かるように、広帯域アンテナ51の使用周波数帯である2.4[GHz]および3.1[GHz]以上で利得は0.5dBi以上の良好な値が得られている。
なお、使用周波数が2.4[GHz]のときのVSWRは1.2967であり、3.1[GHz]のときのVSWRは3.1953であり、5.2[GHz]のときのVSWRは1.7277であった。
図29は、図27のように、広帯域アンテナが形成された樹脂板またはプリント基板を水平面に対して垂直にパソコン内に設置するとともに使用周波数を2.45[GHz]としたときの指向特性図を示し、(a)は樹脂板またはプリント基板と平行な方向における水平偏波、(b)は樹脂板またはプリント基板と上下方向に直交する面方向における水平偏波、(c)は水平面方向における水平偏波、(d)は樹脂板またはプリント基板と平行な方向における垂直偏波、(e)は樹脂板またはプリント基板と上下方向に直交する面方向における垂直偏波、(f)は水平面方向における垂直偏波の指向特性をそれぞれ示す。同様に、図30(a)(b)(c)(d)(e)(f)は、使用周波数を4.00[GHz]としたときの前記各方向における指向特性図を、図31(a)(b)(c)(d)(e)(f)は、使用周波数を5.2[GHz]としたときの前記各方向における指向特性図をそれぞれ示す。
これらの図から、広い周波数帯にわたって無指向性であることがわかる。
このように、広帯域アンテナ51は、小型化、広帯域性、高効率性、低群遅延時間特性、無指向性をすべて兼ね備えたアンテナであることがわかる。
以上、本実施形態によれば、UWB通信用の周波数帯だけでなく、無線LAN用の周波数帯でも使用可能な広帯域アンテナを提供することができる。また、アンテナエレメントのサイズを小型化しつつ、アンテナのインピーダンス整合特性および電磁波放射特性を維持または向上させた広帯域アンテナを提供することができる。
なお、広帯域アンテナ51は、外部接地導体G30の長さ、幅がどのようなサイズに変化しても、性能が殆ど変わらなかった。このような性質は、多種多様な形状、構造、サイズの移動体端末に搭載するアンテナとしては、極めて重要な要素である。また、アンテナの設計、製造に際して大きな許容範囲が存在し、量産化に適したアンテナ構造であることをも意味している。実際に、広帯域アンテナを製造する際には、加工誤差、給電用の同軸コネクタとケーブルのミスマッチング(特にミリ波で生じやすい)、給電端子の取付誤差、アンテナ材料のLoss(接合材料のLoss等)、測定誤差等によるバラツキが生じる。しかし、この実施形態の広帯域アンテナの構造によれば、多少の設計、製造のバラツキがあっても、シミュレーションの結果とほぼ同様の特性が得られている。つまり、小型かつ高効率で超広帯域性という基本部分は、維持されている。
以上の事実は、アンテナエレメントがダブル・シリンダ・リッジ導波管の開口断面構造を一部に含む形状であること、リッジエレメント部52と、グランド部54aが共に略円弧状であることがその要因の一つになっていると考えられる。
本実施形態の広帯域アンテナが有する上記の性質は、今後、用途が飛躍的に拡大することが予想される無線LAN通信およびUWB通信、特に、移動体端末用の内蔵アンテナとしては、かなり適した性質である。
<本実施形態の広帯域アンテナの利点>
以上、本実施形態の広帯域アンテナの特徴は、ダブル・シリンダ・リッジ導波管の動作モードに基づいて、最低使用可能周波数があるだけの超広帯域のアンテナであること、無線LAN通信にも適していること、無指向性であること、起立エレメント部を有することにより小型化したことである。このような特性は、今後、用途が飛躍的に拡大することが予想される無線LAN通信用およびUWB通信用の汎用アンテナとして、きわめて重要なものであり、特に、小型化を図ったことによって用途がさらに拡大すると思われる。
なお、本明細書に示した広帯域アンテナ(無線LAN通信用およびUWB通信用アンテナ)のサイズ、材質等は例示であり、本発明の特徴を逸脱しない範囲での実施は、本発明の範囲である。
本発明の広帯域アンテナは、UWB通信用アンテナのほか、携帯電話、PDAなど、複数の周波数を使用することが予定されつつもアンテナの取付位置が限られる移動体端末用のアンテナ、GPSアンテナ、地上波デジタル放送システムの受信アンテナ、無線LANの送受信アンテナ、衛星デジタル放送の受信アンテナ、セルラー用アンテナ、ETC送受信用アンテナ、電波センサ、放送によるラジオ受信機用アンテナ、その他の多くのアンテナとして利用することができる。本発明の広帯域アンテナの最大の利点は、これらの多くの用途に対して1つのアンテナで対応可能ということである。
本発明の第1実施形態に係る広帯域アンテナのアンテナエレメントのパターン図であり、(a)は基本パターン、(b)はCPW構造のパターンを示す。 (a),(b)は第1実施形態の広帯域アンテナの実装状態を示した正面図。 (a)は一般的なアンテナを模式的に示した図、(b)は第1実施形態の広帯域アンテナの模式図。 最低周波数を3.1[GHz]としたときの第1実施形態の広帯域アンテナのサイズを示した図。 図4に示したサイズの広帯域アンテナのVSWR特性図。 図4に示したサイズの広帯域アンテナの利得特性図。 図4に示したサイズの広帯域アンテナの放射効率特性図。 図4に示したサイズの広帯域アンテナの群遅延時間特性図。 (a)は図4に示したサイズの広帯域アンテナのアンテナ面と平行な方向の指向特性図、(b)はアンテナ面と上下方向に直交する面方向の指向特性図、(c)は水平面方向の指向特性図(3.5[GHz])。 (a)は図4に示したサイズの広帯域アンテナのアンテナ面と平行な方向の指向特性図、(b)はアンテナ面と上下方向に直交する面方向の指向特性図、(c)は水平面方向の指向特性図(6.0[GHz])。 (a)は図4に示したサイズの広帯域アンテナのアンテナ面と平行な方向の指向特性図、(b)はアンテナ面と上下方向に直交する面方向の指向特性図、(c)は水平面方向の指向特性図(10.0[GHz])。 広帯域アンテナと外部接地導体とを接合したときの実装体の幅が70[mm]、長さが90[mm]のときのVSWR特性図。 広帯域アンテナと外部接地導体とを接合したときの実装体の幅が50[mm]、長さが90[mm]のときのVSWR特性図。 広帯域アンテナと外部接地導体とを接合したときの実装体の幅が30[mm]、長さが90[mm]のときのVSWR特性図。 広帯域アンテナと外部接地導体とを接合したときの実装体の幅が80[mm]、長さが80[mm]のときのVSWR特性図。 広帯域アンテナと外部接地導体とを接合したときの実装体の幅が80[mm]、長さが60[mm]のときのVSWR特性図。 広帯域アンテナと外部接地導体とを接合したときの実装体の幅が80[mm]、長さが40[mm]のときのVSWR特性図。 広帯域アンテナと外部接地導体とを接合したときの実装体の幅が80[mm]、長さが20[mm]のときのVSWR特性図。 (a)〜(k)はアンテナパターンの変形例を示した図。 (a)〜(f)はアンテナパターンの変形例を示した図。 本発明の第2実施形態に係る広帯域アンテナのアンテナエレメントのCPW構造のパターン図であり、(a)は正面、(b)は側面図、(c)は背面図。 本発明の第2実施形態に係る広帯域アンテナのアンテナエレメントのCPW構造の変形例を表すパターン図。 第2実施形態の広帯域アンテナの実装状態を示した正面図。 図21に示した広帯域アンテナの特性を示す図であり、(a)はVSWR特性図、(b)は利得特性図。 図22に示した広帯域アンテナのVSWR特性図。 図23に示したサイズの広帯域アンテナの特性を示す図であり、(a)は利得特性図、(b)は放射効率特性図。 図21に示す広帯域アンテナをパソコンへの実装状態を示した斜視図。 図27に示す実装状態の広帯域アンテナの特性を示す図であり、(a)はVSWR特性図、(b)は利得特性図。 (a)は図21に示したサイズの広帯域アンテナの樹脂板またはプリント基板と平行な方向における水平偏波の指向特性図、(b)は樹脂板またはプリント基板と上下方向に直交する面方向における水平偏波の指向特性図、(c)は水平面方向における水平偏波の指向特性図、(d)は樹脂板またはプリント基板と平行な方向における垂直偏波の指向特性図、(e)は樹脂板またはプリント基板と上下方向に直交する面方向における垂直偏波の指向特性図、(f)は水平面方向における垂直偏波の指向特性図(2.45[GHz])。 (a)は図21に示したサイズの広帯域アンテナの樹脂板またはプリント基板と平行な方向における水平偏波の指向特性図、(b)は樹脂板またはプリント基板と上下方向に直交する面方向における水平偏波の指向特性図、(c)は水平面方向における水平偏波の指向特性図、(d)は樹脂板またはプリント基板と平行な方向における垂直偏波の指向特性図、(e)は樹脂板またはプリント基板と上下方向に直交する面方向における垂直偏波の指向特性図、(f)は水平面方向における垂直偏波の指向特性図(4.00[GHz])。 (a)は図21に示したサイズの広帯域アンテナの樹脂板またはプリント基板と平行な方向における水平偏波の指向特性図、(b)は樹脂板またはプリント基板と上下方向に直交する面方向における水平偏波の指向特性図、(c)は水平面方向における水平偏波の指向特性図、(d)は樹脂板またはプリント基板と平行な方向における垂直偏波の指向特性図、(e)は樹脂板またはプリント基板と上下方向に直交する面方向における垂直偏波の指向特性図、(f)は水平面方向における垂直偏波の指向特性図(5.2[GHz])。
符号の説明
1,2,51,51’・・・広帯域アンテナ
5 ・・・セミリジッドケーブル
7 ・・・同軸コネクタ
11,21,52・・・リッジエレメント部
12,22・・・放射エレメント部
13,23a,23b,54a,54b・・・グランド部
24,111・・・給電端子
53・・・第1放射エレメント部
55・・・給電線路
56・・・起立エレメント部
57・・・第2放射エレメント部
211・・・リッジエレメント部のスロープ
212・・・パッチ(調整用エレメント)
G10,G20,G30・・・外部接地導体
G31・・・接地導体
E10,E20,E30・・・樹脂板
FP・・・樹脂基板

Claims (12)

  1. リッジ導波管の開口断面構造の一部又は全部をなし、平面上に展開される、アンテナ特性調整用のリッジエレメントと、電磁波放射用の第1放射エレメントおよび第2放射エレメントとを備える広帯域アンテナであって、
    前記リッジエレメントは、前記リッジ導波管のリッジ部に相当する調整部と、給電を受けるための給電部とを有しており、
    前記第1放射エレメントは、前記リッジエレメントから延在しており、
    前記第2放射エレメントは、前記第1放射エレメントまたは前記リッジエレメントに容量結合されており、
    前記第1放射エレメントは第1周波数帯で使用可能なサイズであり、前記第2放射エレメントは、前記第1周波数帯よりも低帯域側の第2周波数帯で使用可能なサイズである、広帯域アンテナ。
  2. 前記第2放射エレメントは、前記第1放射エレメントと同一パターンまたは左右対称のパターンに形成される、請求項1記載の広帯域アンテナ。
  3. 前記リッジエレメントには、当該リッジエレメントを含む平面から起立する起立エレメントが接続されている、請求項1又は2記載の広帯域アンテナ。
  4. 前記リッジ導波管は、その先端部が対向する一対のリッジ部を有するダブル・シリンダ・リッジ導波管であり、
    前記リッジエレメント部は、前記ダブル・シリンダ・リッジ導波管の一方のリッジ部に相当するものであり、
    前記ダブル・シリンダ・リッジ導波管の他方のリッジ部に相当するエレメント部が、グランド電位に維持されるグランド部である、
    請求項1,2又は3のいずれかの項記載の広帯域アンテナ。
  5. 前記グランド部は、前記給電部から延びる給電線路をコプレナ導波路として外部に導く構造を有する、
    請求項4記載の広帯域アンテナ。
  6. 前記グランド部が外部接地導体と直接連結される、
    請求項4又は5記載の広帯域アンテナ。
  7. 前記リッジエレメント部と前記グランド部の少なくとも一方が円弧状又は略円弧状に成形されている、
    請求項4,5又は6のいずれかの項記載の広帯域アンテナ。
  8. 前記リッジエレメント部は、前記開口断面構造のうち前記リッジ導波管のリッジ部をその高さ方向に裁断してなる一基端構造のものであり、
    前記放射エレメント部が前記リッジエレメント部の基端から延びる、
    請求項7記載の広帯域アンテナ。
  9. 前記リッジエレメント部は、前記開口断面構造のうち前記リッジ導波管のリッジ部の高さが最大となる部位を中心線として対称となる両基端構造のものであり、
    前記放射エレメント部が前記リッジエレメント部の両基端からそれぞれ延びる、
    請求項7記載の広帯域アンテナ。
  10. 前記放射エレメント部が、少なくとも使用周波数帯域での群遅延時間を所定範囲に維持させるサイズのミアンダ状に成形されている、
    請求項8又は9記載の広帯域アンテナ。
  11. 前記リッジエレメント部に帯域微調整用の調整エレメント部が一体形成されている、
    請求項8又は9記載の広帯域アンテナ。
  12. 1つのプリント基板上に、接地導体パターンと共に一体形成されている、
    請求項1乃至11のいずれかの項記載の広帯域アンテナ。
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