JP2008041382A - 同軸ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】 インピーダンス変動が少なく、高い遮蔽能力と優れた伝送性能を備えたケーブルの提供。
【解決手段】 本発明は、第1の絶縁体で被覆された導体を遮蔽体を介して第2の絶縁体で覆ったケーブルにおいて、前記導体と前記遮蔽体とを信号の上流側又は下流側で機械的に接続して導通させたことを特徴とする。又、前記導体と前記遮蔽体とを信号の上流側又は下流側で機械的に接続して導通させたことを特徴とする。又、これらのケーブルを平行的に合体させた平行合体構造とし、両ケーブルの最外郭の遮蔽体同士を機械的に接続して導通させると共に平行合体構造の外周を更に絶縁体を介して遮蔽体で同心円状に覆ったことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、ケーブルの構造と端末に関し、詳しくは、アナログ信号やデジタル信号を問わず、音響装置内やその装置間、医療用機器内や機器間、測定装置或いはこれらの装置と検出端間等における信号伝達ラインや電源ラインに用いられるケーブルに関する。
例えば、従来の信号伝送ケーブルでは、ホット側の導体を絶縁体を介して同円心状に遮蔽体で覆った同軸構造によって環境による外乱に対処したり、或いは、多芯導体を絶縁体を介して同円心状に遮蔽体で覆った構造によって環境による外乱に対処したりしていた。
又、電源ケーブルでは、絶縁電線をツイストに撚り合わせた構造で錯交磁束に対処していた。
一般的にケーブルの電気特性に関しては、1次定数における導体抵抗、静電容量、インダクタンス、絶縁抵抗が重要であり、2次定数については特性インピーダンス、減衰定数、位相定数が本質的であるとされる。
信号伝送ケーブルの電気特性向上については、伝送する周波数の関係によりキャパシタンス分の影響とインダクタンス分の影響を考慮するため所用の目的に合うように導体の線材、線径、特性、インピーダンス、絶縁材、構造等が選定されなければならない。
しかし、信号伝送としての既存のケーブル構造では、ホット側の導体の条件を設定すれば遮蔽能力及び錯交磁束による起電力対策等から一義的に構造が決定されるため周波数特性やインピーダンス特性を十分に考慮できない。具体的に構造的な制約としては、静電容量やインダクタンス分の適切な設定ができない等があり、この結果、所要の周波数帯域内でのインピーダンスの変動が大きくなる。
結果的に伝送可能な周波数帯域は、遮蔽及び錯交磁束による起電力対策の為に大きく制約を受けて狭帯域となったり、ケーブル長を長くできなかったり、インピーダンス変動により2次定数による波動伝送の反射で減衰量が大きくなったりする、という課題があった。
本発明は、上記課題の解消を目的とし、インピーダンス変動が少なく、高い遮蔽能力と優れた伝送性能を備えたケーブルの提供を目的とする。
請求項1のケーブルの発明は、第1の絶縁体で被覆された導体を遮蔽体を介して第2の絶縁体で覆ったケーブルにおいて、前記導体と前記遮蔽体とを信号の上流側又は下流側で機械的に接続して導通させたことを特徴とする。
請求項2のケーブルの発明は、第1の絶縁体で被覆された導体を導電性物質で覆い更に前記導電性物質を遮蔽体で覆ったケーブルにおいて、前記導体と前記遮蔽体とを信号の上流側又は下流側で機械的に接続して導通させたことを特徴とする。
請求項3のケーブルの発明は、請求項1に記載のケーブルの外周を第2の遮蔽体で覆い、前記第2の遮蔽体で覆われた請求項1に記載のケーブルと請求項2に記載のケーブルとを平行的に合体させた平行合体構造とし、前記請求項1のケーブルの第2の遮蔽体と前記請求項2のケーブルの第2?の遮蔽体とを機械的に接続して導通させたことを特徴とする。
請求項4のケーブルの発明は、請求項3に記載のケーブルの外周を絶縁体を介して遮蔽体で同心円状に覆ったこと特徴とする。
請求項5のケーブルの発明は、請求項3に記載のケーブルに請求項1に記載のケーブルを平行的に合体させて平行合体構造とし、両ケーブルの最外郭の遮蔽体同士を機械的に接続して導通させると共に平行合体構造の外周を更に絶縁体を介して遮蔽体で同心円状に覆ったことを特徴とする。
請求項6のケーブル発明は、請求項4又は請求項5に記載のケーブルを絶縁体で覆い、前記絶縁体の上を更に半導体物質で覆ったことを特徴とする。
請求項7のケーブルの発明は、請求項1乃至請求項6に記載の何れかのケーブルを複数延長結合したことを特徴とする。
請求項8のケーブルの発明は、請求項4、請求項5又は請求項7の何れかに記載のケーブルの長さ方向に沿って適当間隔に当該ケーブルを中央にして両側に一対の磁石を配置する構成としたことを特徴とする。
請求項1乃至請求項8の発明によれば、何れも、インピーダンス変動が少なく、高い遮蔽能力と優れた伝送性能を備えたケーブルを提供できる。
請求項1の発明によれば、絶縁体で被覆された導体を遮蔽体を介して絶縁体で覆った同軸構造ケーブルの導体と当該遮蔽体を信号の上流側又は下流側で機械的に接続して導通させることによって、所要の周波数帯域内において無視できる電位差に抑えることができる。
請求2項の発明によれば、絶縁体で被覆された導体を導電性物質で覆い、絶縁体と遮蔽体との摩擦等により起因する静電気等のノイズ対策を施し、更に遮蔽体で覆った同軸構造ケーブルの導体と当該遮蔽体を信号の上流側又は下流側で機械的に接続して導通させることによって、所要の周波数帯域内において無視できる電位差に抑えることができる
請求項3の発明によれば、請求項1に記載のケーブルを遮蔽体で覆い、請求項2に記載のケーブルと平行的に合体させるアンバランス伝送構造体とし、当該遮蔽体と前記遮蔽体とを機械的に接続して導通させることにより錯交磁束をキャンセルし、撚り合わせによるインダクタンスの影響を減少させることができる。
請求項4の発明によれば、請求項3に記載の平行合体構造の外周を更に絶縁体を介して遮蔽体で同心円状に覆うことにより、高周波による遮蔽能力がより向上する。
請求項5の発明によれば、請求項3に記載のケーブルに請求項1に記載のケーブルを平行的に合体させる平行合体構造(バランス伝送構造)とし、両ケーブルの遮蔽体同士を機械的に接続して導通させることにより錯交磁束をキャンセルし、撚り合わせによるインダクタンスの影響を減少させることができる。
又、平行合体構造の外周を更に絶縁体を介して遮蔽体で同心円状に覆うことにより、高周波による遮蔽能力がより向上する。
請求項6及び請求項8の発明によれば、何れも請求項4又は、請求項5に記載のケーブルの伝送特性を向上させる。
請求項7の発明によれば、従来のケーブルに較べて十分な長さに延長することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を示す信号ケーブルの実施例1乃至実施例7を図1乃至図18に基づいて説明する。
図1は、アンバランス伝送構造体のコールド側及びバランス伝送構造体のアース側を示す概念図、図2は図1の断面図、図3は、アンバランス伝送、バランス伝送構造体のホット側を示す概念図、図4は図3の断面図、図5は、バランス伝送構造体のコールド側を示す概念図、図6は、アンバランス伝送構造体のホット側とコールド側の平行合体構造を示す概念図、図7は、バランス伝送構造体のホット側とコールド側及びアース側の平行合体構造を示す概念図、図8は、アンバランス伝送構造体の平行合体構造を被覆した状態を示す概念図、図9は、アンバランス伝送構造体の断面図、図10は、バランス伝送構造体の平行合体構造を被覆した状態を示す概念図、図11は、バランス伝送構造体の断面図、図12は、アンバランス伝送構造体の延長結合を示す概念図、図13は、バランス伝送構造体の延長結合を示す概念図、図14は図3の伝送構造体を絶縁材で囲ってケーブルとした概念図、図15は図14のケーブルの断面図、図16はケーブルの平面図、図17は図16のケーブルの底面図、図18はケーブルの断面図である。
実施例1は、アンバランス伝送構造体におけるコールド側の信号伝送ラインの構造体又はバランス伝送構造体におけるアース側構造体であり、この構造体を図1及び図2に基づいて説明する。
図1及び図2において、10はアンバランス構造体やバランス構造体のアース側の導体である。11は前記導体10を被覆する第1の絶縁体、12は前記第1の絶縁体11を被覆する導電性物質、13は前記導電性物質12を被覆する第1の遮蔽体であり、これらの絶縁体11、導電性物質12、遮蔽体13は導体10を中心にして同心円上に設けている。
導電性物質は、ビニール等の絶縁体に導電性をもたせた物質であることが好ましい。このような導電性物質は、絶縁体に帯電した静電気を拡散してアースに落とすことができるため、信号が流れているケーブルを動かしたときに起きる起電力ノイズの発生を抑制する作用がある。
そして、アンバランス構造体におけるコールド側又はバランス構造体におけるアース側の前記導体10の上流側(送信端側)において、前記導体10と第1の遮蔽体13とを図中の符号14で示すように機械的な接続として導通させ、電気的に導電結合させる。
こうしてアンバランス伝送構造体におけるコールド側の信号伝送ラインの構造体又はバランス伝送構造体におけるアース側構造体を形成する。
実施例2は、アンバランス伝送構造体におけるホット側の伝送ラインの構造体又はバランス伝送構造体におけるホット側伝送ラインの構造体であり、この構造体を図3及び図4に基づいて説明する。
図3及び図4図において、20はアンバランス構造体やバランス構造体のホット側の導体である。21は前記導体20を被覆する第1の絶縁体、22は前記第1の絶縁体21を被覆する第1の遮蔽体、23は前記第1の遮蔽体22を被覆する第2の絶縁体、24は前記第2の絶縁体23を被覆する第2の遮蔽体であり、これらの絶縁体21、遮蔽体22、絶縁体23、遮蔽体24は導体20を中心にして同心円上に設けている。
そして、アンバランス構造体におけるホット側又はバランス構造体におけるホット側の前記導体20の上流側(送信端側)において、前記導体20と第1の遮蔽体22とを図中の符号25で示すように示す機械的な接続として導通させ、電気的に導電結合させる。
この第1の遮蔽体22は、上述の通り、更に第2の絶縁体23を介して第2の遮蔽体24で同心円上に包まれている。
こうしてアンバランス伝送構造体におけるホット側の伝送ラインの構造体又はバランス伝送構造体におけるホット側伝送ラインの構造体を形成する。
尚、図14は図3の伝送構造体を絶縁材で囲ってケーブルとした概念図、図15は図14のケーブルの断面図である。
実施例3は、バランス伝送構造体におけるコールド側伝送ラインの構造体であり、この構造体を図5に基づいて説明する。
図において、20Cはバランス構造体のコールド側の導体、21Cは前記導体20Cを被覆する第1の絶縁体、22Cは前記第1の絶縁体21Cを被覆する第1の遮蔽体、23Cは前記第1の遮蔽体を被覆する第2の絶縁体、24Cは前記第2の絶縁体23を被覆する第2の遮蔽体であり、これらの絶縁体21C、遮蔽体22C、絶縁体23C、遮蔽体24Cは導体20Cを中心にして同心円上に設けている。
尚、この構造体の断面図即ち図5の断面図は示して無いが、図3に示す断面図の構造と実質的には同様である。
そして、バランス構造体におけるコールド側の前記導体20Cの上流側(送信端側)において、前記導体20Cと第1の遮蔽体22Cとを図中の符号25で示すように機械的な接続として導通させ、電気的に導電結合させる。
この第1の遮蔽体22Cは、上述の通り、更に第2の絶縁体23Cを介して第2の遮蔽体24Cで同心円上に包まれている。
こうしてバランス伝送構造体におけるコールド側伝送ラインの構造体を形成する。
上記実施例1乃至3によれば、導体10、20、20C、絶縁体11、2121C、遮蔽体(第1の遮蔽体)13、22、22Cと順に同心円上に形成されたケーブル(信号)の上流側又は下流側で、前記導体10、20、20Cと遮蔽体(第1の遮蔽体)13、22、22Cとを機械的に接続して電気的に導電結合させることによって、従来では絶縁体固有の比誘電率のみに拠っていた静電容量を設計段階において適切に設定することできる。
ケーブルは分布容量で考えると微小容量の並列接続の総和である。これは絶縁材料を介して導体に電位差が生じることで電荷が蓄積してコンデンサが形成される。
信号伝送としての既存ケーブルの場合では、この静電容量は周波数依存のリアクタンスとなるためできるだけ少ない方が望ましく、決定するパラメータは、絶縁材の比誘電率、絶縁材料の厚み、遮蔽材の面積等であるが、これらを少なくするためには、絶縁材料の選定と厚みでしか対応することができなかったのである。
これに対して、上記実施例1乃至3に示すケーブルの構造や端末によれば、ホット側とコールド側及びアース側の各々で、導体と電気的導電結合をさせた遮蔽体を設けることによって、静電容量による影響を低減させることができる。
例えば、第2の絶縁体23が誘電体となる静電容量が発生するが、静電容量は導体20に電気的導電結合された第1の遮蔽体22と第2の遮蔽体24との電位差によって形成される。所用帯域内の伝送信号は導体20とこの導体20に沿って第1の絶縁体21を流れるが、電気的導電結合をした第1の遮蔽体22に流れる電流は周波数に依存する渦電流等である。
これらにより第1の遮蔽体22と第2の遮蔽体24との電位差によって形成されるキャパシタンスの影響は信号伝送としての既存ケーブルの場合より十分に小さくすることができ、これにより特性インピーダンスを任意に設定することができる。
図示の例では、電気的導電結合点を上流側としているが、これに限らずホット側、コールド側、アース側の何れにおいても、その上流側或いは下流側何れでもよい。どの組み合わせを選択するかは接続する機器等などの条件に応じて適宜決定すればよい。
実施例4は、アンバランス伝送構造体のホット側導体20とコールド側導体10とを平行的に合体させ、ホット側遮蔽体24とコールド側遮蔽体13とを機械的に接続して電気的に導電結合させた平行合体構造体であり、この構造体を図6に基づいて説明する。
図において、絶縁体21、23や遮蔽体22、24で被覆されたホット側導体20と絶縁体11や導電性物質12、遮蔽体13で被覆されたコールド側導体10とを平行的に合体させ、両ケーブルの最外郭に位置する遮蔽体同士、この例では、ホット側遮蔽体24とコールド側遮蔽体13とを機械的に接続し、電気的に導電結合をさせて平行合体構造体30とし、更に、図8に示すように、この平行合体構造体30の外周を、順に絶縁体31、遮蔽体32、絶縁体33と包んで同心円状に覆った構造としている。
この実施例4のように、ホット側導体20とコールド側導体10とを平行的に合体させ、最外郭にあるホット側遮蔽体24とコールド側遮蔽体13とを機械的に接続し、電気的に導電結合をさせて平行合体構造体とすることによって、各々の導体20、10を等価的に同軸ケーブルの中心に位置させることができるので、インピーダンスの変動を更に小さくすることができる。
実施例5は、上記実施例4のアンバランス構造体と実施例3のコールド側導体10とを平行的に合体させ、ホット側とコールド側とを同じ条件にしたバランス合体構造体であり、この構造体を図7に基づいて説明する。
図において、この例でも最外郭にあるホット側遮蔽体24とコールド側遮蔽体24Cとアース側遮蔽体13とを機械的に接続し、電気的に導電結合をさせて平行合体構造体40とし、更に図10に示すように、この平行合体構造体40の外周を、順に絶縁体41、遮蔽体42、絶縁体43で包んで同心円状に覆った構造としている。
この実施例5のように、平行に合体されるケーブルの最外郭にあるホット側導体20とコールド側導体20Cとアース側導体10とを平行的に合体させ、ホット側遮蔽体24とコールド側遮蔽体24Cとアース側遮蔽体13とを機械的に接続し、電気的に導電結合をさせて平行合体構造体とすることによって、各々の導体20、20C、10を等価的に同軸ケーブルの中心に位置させることができる。
これにより、同軸構造の遮蔽能力に加え、バランス伝送による利点を兼ね備え、インピーダンスの変動を更に小さくすることができる。
上記実施例4乃至5によれば、ホット側導体20とコールド側導体20C、アース側導体10とを相別に、即ち独立した遮蔽体22、24で同心円状に覆い独立した同軸構造とすることにより錯交磁束のキャンセル及び遮蔽効率を一段と高めることができ、インピーダンス特性の安定を得ることができる。
尚、上記実施例5及び6のケーブルは、図12、図13に示すように、伝送距離が長くなっても、所要の電気特性許容範囲に悪影響を与えない適切な距離において、電気的導電結合点を片側即ちケーブルの上流側か下流側に設けて延長結合することにより伝送性能を十分に維持させることができる。
この点、従来のケーブルでは、伝送距離に比例してケーブルの静電容量及びインダクタンス、導体抵抗等が増え、インピーダンス特性が不安定となるため、ケーブル長を十分に長くすることができなかった。
更に、上記実施例1乃至3では、図1乃至図5において、各々の構造体の導体10、20、20Cと第1の遮蔽体13、22、22Cとを電気的導電結合をした端末側(各図において右側)とは反対の端末側(各図において左側)で、導体10、20、20Cと第1の遮蔽体13、22、22Cとの電位差が問題になる大きさになる前の適切な長さ(以下、単位長さともいう)において延長結合する。
図12で示すアンバランス構造のホット側では符号50で示す部位、コールド側では符号51で示す部位で、各々電気的に導電結合してつなぎ合わせる。
この場合の結合構造は、一方のケーブル(図中左側のケーブル)の導体と第1の遮蔽体とが結合されていない方の端末(図中右端)と、他方のケーブル(図中左側のケーブル)の導体と第1の遮蔽体とが結合されている方の端末(図中左端)との結合(順方向結合)である。尚、この順方向結合の構造を順方向接続ともいう。
同様に、図13で示すバランス構造体においてもホット側では符号60、コールド側では符号62、アース側では符号61の部位で、各々電気的に導電結合でつなぎ合わせる。この場合の結合構造も、前記と同様に順方向接続である。
このような構造の延長結合即ち、順方向接続を順次繰り返して単位長さケーブルを接続していくことにより、ケーブルの長さに比例して静電容量が大きくなっても、信号伝送としての既存のケーブルに比べ静電容量による影響が十分少ないことから、特性インピーダンスは安定し、所用周波数帯域内において、ケーブル長による導体抵抗とインダクタンス分の許容される範囲は伝送性能及び遮蔽能力を減少させることなくケーブルを十分に長くすることができる。
上記実施例1乃至5では信号ケーブルについて説明したが、電源ケーブルの場合も実施例と同様の構造であり、信号ケーブルと同様の作用効果によって、内部で発生する錯交磁束による起電力抑えられ、外部からの電源に飛びつくノイズを遮蔽することができ、これによるクリーンな電源を聞きに供給することができる。
又、実験の結果によれば、電源ケーブル電磁波の発生が従来のケーブルに較べて遥かに少ない。
上記実施例、例えば、請求項4や請求項5に記載のケーブルの外周を絶縁体で覆った上に、更に、半導体物質を塗布する等して被覆させて介在させると、ケーブルの伝送特性を向上させることができる。
半導体物質としてはゲルマニウムを含有する物質であることが好ましい。このような半導体物質によるケーブルの伝送特性の向上は、実験結果により得られたもので、その理由は不明であるが、半導体の持つ性質で外部からのノイズが打ち消される作用によるものでは無いかと考えられる。
又、上記実施例6と同様の伝送能力向上の効果は、前記ケーブルの長さ方向に沿って適当な有効間隔(所望の効果が得られる間隔)をおいて、当該ケーブルを中央にして両側に一対の磁石を配置する構成とすることによっても得られることが実験の結果で分かった。
その理由は不明であるが、磁力線の働きによりケーブル材料の原子が何らかの影響を受け、原子核と電子のバランス変化によって、伝送能力を向上促進させる働きがあると考えられる。
一対の磁石70、71の配置は、図16乃至図18に示す通り、図示のケーブルを中央にしてその両側に相対に、互いに吸引する状態(極性配置)にすると共に、磁石70、71のNS軸がケーブルの軸と直交する方向にして、ケーブルを挟み込むように、ケーブルの絶縁体33装着するのが好ましい。
尚、電源用途に使用するケーブルに磁石を用いた場合は、負荷電流供給速度の向上が感じられ、磁石の取付位置は、負荷側に近い場所が効果が大きい事も実験の結果で分かった。
本発明は信号ケーブルや電源ケーブル等、広く同軸ケーブルに適用することができる。
アンバランス伝送構造体のコールド側及びバランス伝送構造体のアース側を示す概念図である。 図1の断面図である。 アンバランス伝送、バランス伝送構造体のホット側を示す概念図である。 図3の断面図である。 バランス伝送構造体のコールド側を示す概念図である。 アンバランス伝送構造体のホット側とコールド側の平行合体構造を示す概念図である。 バランス伝送構造体のホット側とコールド側及びアース側の平行合体構造を示す概念図である。 アンバランス伝送構造体の平行合体構造を被覆した状態を示す概念図である。 アンバランス伝送構造体の断面図である。 バランス伝送構造体の平行合体構造を被覆した状態を示す概念図である。 バランス伝送構造体の断面図である。 アンバランス伝送構造体の延長結合を示す概念図である。 バランス伝送構造体の延長結合を示す概念図である。 図3の伝送構造体を絶縁材で囲ってケーブルとした概念図である。 図14のケーブルの断面図である。 ケーブルの平面図である。 図16のケーブルの底面図である。 ケーブルの断面図である
符号の説明
10 導体
11 絶縁体(第1の絶縁体)
12 導電性物質
13 遮蔽体(第1の遮蔽体)
20、20C 導体
21、21C!絶縁体(第1の絶縁体)
22、22C 遮蔽体(第1の遮蔽体)
23、23C 絶縁体(第2の絶縁体)
24、24C 遮蔽体(第2の遮蔽体)
30 平行構造体
31、32、33 絶縁体
70、71 磁石

Claims (8)

  1. 第1の絶縁体で被覆された導体を遮蔽体を介して第2の絶縁体で覆ったケーブルにおいて、
    前記導体と前記遮蔽体とを信号の上流側又は下流側で機械的に接続して導通させたことを特徴とするケーブル。
  2. 第1の絶縁体で被覆された導体を導電性物質で覆い更に前記導電性物質を遮蔽体で覆ったケーブルにおいて、
    前記導体と前記遮蔽体とを信号の上流側又は下流側で機械的に接続して導通させたことを特徴とするケーブル。
  3. 請求項1に記載のケーブルの外周を第2の遮蔽体で覆い、前記第2の遮蔽体で覆われた請求項1に記載のケーブルと請求項2に記載のケーブルとを平行的に合体させた平行合体構造とし、前記請求項1のケーブルの第2の遮蔽体と前記請求項2のケーブルの第1の遮蔽体とを機械的に接続して導通させたことを特徴とするケーブル。
  4. 請求項3に記載のケーブルの外周を絶縁体を介して遮蔽体で同心円状に覆ったこと特徴とするケーブル。
  5. 請求項3に記載のケーブルに請求項1に記載のケーブルを平行的に合体させて平行合体構造とし、両ケーブルの最外郭の遮蔽体同士を機械的に接続して導通させると共に平行合体構造の外周を更に絶縁体を介して遮蔽体で同心円状に覆ったことを特徴とするケーブル。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のケーブルを絶縁体で覆い、前記絶縁体の上を更に半導体物質で覆ったことを特徴とするケーブル。
  7. 請求項1乃至請求項6に記載の何れかのケーブルを複数延長結合したことを特徴とするケーブル。
  8. ケーブルの長さ方向に沿って適当間隔に当該ケーブルを中央にして両側に一対の磁石を配置する構成としたことを特徴とする請求項4、請求項5又は請求項7の何れかに記載のケーブル。
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