JP2008040678A - レイアウト装置及びレイアウト方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体集積回路装置のレイアウト設計の作業時間の長時間化を抑制しつつ、2つの層の同一ノードを形成する両配線間の配線抵抗をより低減することができるレイアウト装置及びレイアウト方法を提供する。
【解決手段】レイアウト装置は、少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行う。レイアウト装置は、各2つの層の図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出し、第1パターン図形及び第2パターン図形を論理積処理した論理積図形を抽出し、論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成する。
【選択図】図2
【解決手段】レイアウト装置は、少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行う。レイアウト装置は、各2つの層の図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出し、第1パターン図形及び第2パターン図形を論理積処理した論理積図形を抽出し、論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト装置及びレイアウト方法に関するものである。
近年、半導体集積回路装置(LSI)は大規模・高集積化が進められ、設計データのデータ量が多くなってきている。そのため、半導体集積回路装置のレイアウト設計に多くの時間がかかる傾向にあり、その作業時間を短縮する技術が要求されている。
また、半導体集積回路装置は、微細化に伴って配線(メタル配線)の積層化がますます促進されており、2つの層の同一ノードを形成する両配線間の接触不良による配線抵抗の増加が懸念されている。このため、当該配線抵抗をより低減することが可能なレイアウト設計が必要とされている。
従来、半導体集積回路装置(LSI)のレイアウト設計において、例えばネットドリブンツールを用いた環境でのコンタクトビアの自動生成は既存の技術となっている。このようにレイアウト設計された半導体集積回路装置は、例えばレイアウト検証ツールにより各種検証が実行される。
例えば特許文献1では、寄生容量が遅延に与える影響の大きい配線を抽出し、配線幅を再算出し、配線幅を他の配線と接触しない範囲で自動的に変更することが記載されている。
また、例えば特許文献2では、設計基準違反のコンタクトビアを検出し、そのコンタクトビアに関連する配線層を変更しコンタクトビアを取り除いたり、コンタクトビアの位置を移動したりして基準違反をなくすことが記載されている。
特開平8−83847号公報(第2図)
特開平10−65007号公報(第5−6図)
ところで、2つの層の同一ノードを形成する両配線間の配線抵抗の低減にあたっては、該両配線間をより多くのコンタクトビアで接続することが好ましい。あるいは、こうしたコンタクトビアを配置し得る各配線の面積をより大きく確保することが好ましい。しかしながら、このような修正を行うためには、例えば回路定数等の見直しにより一からやり直してレイアウト設計を行う必要があり、その作業時間の長時間化を余儀なくされる。
本発明の目的は、半導体集積回路装置のレイアウト設計の作業時間の長時間化を抑制しつつ、2つの層の同一ノードを形成する両配線間の配線抵抗をより低減することができるレイアウト装置及びレイアウト方法を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト装置において、各2つの層の前記図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出するノード抽出手段と、前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理積処理した論理積図形を抽出する論理積図形抽出手段と、前記抽出された論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成するビア生成手段とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記抽出された論理積図形内に、前記所定の内包基準に従ってその制限一杯により多くのコンタクトビアを生成することができる。従って、このようなコンタクトビアの追加によりレイアウトの修正された半導体集積回路装置は、前記論理積図形に相当する両配線においてより多くのコンタクトビアで接続されることになり、これらの間の配線抵抗を低減することができる。また、前記抽出された第1及び第2パターン図形等を用いた図形的な処理でより多くのコンタクトビアを生成することができるため、例えば回路定数等の見直しにより一からやり直してレイアウト設計を行う必要はなく、該レイアウト設計の作業時間をより短縮することができる。
請求項2に記載の発明は、少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト装置において、各2つの層の前記図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出するノード抽出手段と、前記抽出された第1パターン図形を、その配置される層の他のパターン図形からの離隔距離が所定距離を下回らない範囲で該第1パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第1拡大パターン図形を算出する第1拡大手段と、前記抽出された第2パターン図形を、その配置される層の他のパターン図形からの離隔距離が前記所定距離を下回らない範囲で該第2パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第2拡大パターン図形を算出する第2拡大手段と、前記算出された第1拡大パターン図形及び第2拡大パターン図形を論理和処理した論理和拡大パターン図形内で、前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理和処理した論理和パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた拡大論理和図形を算出する拡大手段と、前記抽出された第1パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第1拡張可能領域図形を算出する第1算出手段と、前記抽出された第2パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第2拡張可能領域図形を算出する第2算出手段と、前記拡大論理和図形、前記第1拡張可能領域図形及び前記第2拡張可能領域図形を論理積処理した論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成するビア生成手段とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記第1拡大手段により、前記第1パターン図形を、その配置される層の他のパターン図形からの離隔距離が所定距離を下回らない範囲で該第1パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第1拡大パターン図形が算出される。また、前記第2拡大手段により、前記第2パターン図形を、その配置される層の他のパターン図形からの離隔距離が前記所定距離を下回らない範囲で該第2パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第2拡大パターン図形が算出される。そして、前記拡大手段により、これら第1及び第2拡大パターン図形を論理和処理した論理和拡大パターン図形内で、前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理和処理した論理和パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた拡大論理和図形が算出される。一方、前記第1算出手段により、前記第1パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第1拡張可能領域図形が算出される。また、前記第2算出手段により、前記第2パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第2拡張可能領域図形が算出される。そして、前記ビア生成手段により、前記拡大論理和図形、前記第1拡張可能領域図形及び前記第2拡張可能領域図形を論理積処理した論理積図形内にコンタクトビアが生成される。このように、同一ノードを形成する前記第1及び第2パターン図形を拡大してコンタクトビアを生成したことで、前記所定の内包基準に従ってその制限一杯により多くのコンタクトビアを生成することができる。従って、このようなコンタクトビアの追加によりレイアウトの修正された半導体集積回路装置は、前記論理積図形に相当する両配線においてより多くのコンタクトビアで接続されることになり、これらの間の配線抵抗を低減することができる。また、前記抽出された第1及び第2パターン図形等を用いた図形的な処理でより多くのコンタクトビアを生成することができるため、例えば回路定数等の見直しにより一からやり直してレイアウト設計を行う必要はなく、該レイアウト設計の作業時間をより短縮することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のレイアウト装置において、前記拡大論理和図形及び前記第1拡張可能領域図形を論理積処理した第1論理積図形を算出する第1論理積図形算出手段と、前記拡大論理和図形及び前記第2拡張可能領域図形を論理積処理した第2論理積図形を算出する第2論理積図形算出手段と、前記第1論理積図形内で、前記第1パターン図形を一方向に所定間隔をおいて順次平行移動させてなる第1パターン図形群を生成する第1生成手段と、前記第1論理積図形内で、前記第2パターン図形を前記一方向とは異なる他方向に所定間隔をおいて順次平行移動させてなる第2パターン図形群を生成する第2生成手段とを備え、前記ビア生成手段が前記コンタクトビアを生成する論理積図形は、前記第1パターン図形群及び前記第2パターン図形群を論理積処理した図形であることを要旨とする。
同構成によれば、前記ビア生成手段は、前記第1パターン図形を一方向に所定間隔をおいて順次平行移動させてなる縞状の第1パターン図形群及び前記第2パターン図形を前記一方向とは異なる他方向に所定間隔をおいて順次平行移動させてなる縞状の第2パターン図形群を論理積処理した図形内に前記コンタクトビアを生成する。このように、前記第1及び第2パターン図形を、その線幅を変えることなく前記第1及び前記第2パターン図形群としてそれぞれ拡大したことで、線幅に係る設計ルールに違反することなくより多くのコンタクトビアを生成することができる。
請求項4に記載の発明は、少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト方法において、各2つの層の前記図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出するノード抽出段階と、前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理積処理した論理積図形を抽出する論理積図形抽出段階と、前記抽出された論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成するビア生成段階とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記抽出された論理積図形内に、前記所定の内包基準に従ってその制限一杯により多くのコンタクトビアを生成することができる。従って、このようなコンタクトビアの追加によりレイアウトの修正された半導体集積回路装置は、前記論理積図形に相当する両配線においてより多くのコンタクトビアで接続されることになり、これらの間の配線抵抗を低減することができる。また、前記抽出された第1及び第2パターン図形等を用いた図形的な処理でより多くのコンタクトビアを生成することができるため、例えば回路定数等の見直しにより一からやり直してレイアウト設計を行う必要はなく、該レイアウト設計の作業時間をより短縮することができる。
請求項5に記載の発明は、少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト方法において、各2つの層の前記図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出するノード抽出段階と、前記抽出された第1パターン図形を、その配置される層の他のパターン図形からの離隔距離が所定距離を下回らない範囲で該第1パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第1拡大パターン図形を算出する第1拡大段階と、前記抽出された第2パターン図形を、その配置される層の他のパターン図形からの離隔距離が前記所定距離を下回らない範囲で該第2パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第2拡大パターン図形を算出する第2拡大段階と、前記算出された第1拡大パターン図形及び第2拡大パターン図形を論理和処理した論理和拡大パターン図形内で、前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理和処理した論理和パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた拡大論理和図形を算出する拡大段階と、前記抽出された第1パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第1拡張可能領域図形を算出する第1算出段階と、前記抽出された第2パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第2拡張可能領域図形を算出する第2算出段階と、前記拡大論理和図形、前記第1拡張可能領域図形及び前記第2拡張可能領域図形を論理積処理した論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成するビア生成段階とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記第1拡大段階において、前記第1パターン図形を、その配置される層の他のパターン図形からの離隔距離が所定距離を下回らない範囲で該第1パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第1拡大パターン図形が算出される。また、前記第2拡大段階において、前記第2パターン図形を、その配置される層の他のパターン図形からの離隔距離が前記所定距離を下回らない範囲で該第2パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第2拡大パターン図形が算出される。そして、前記拡大段階において、これら第1及び第2拡大パターン図形を論理和処理した論理和拡大パターン図形内で、前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理和処理した論理和パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた拡大論理和図形が算出される。一方、前記第1算出段階において、前記第1パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第1拡張可能領域図形が算出される。また、前記第2算出段階において、前記第2パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第2拡張可能領域図形が算出される。そして、前記ビア生成段階において、前記拡大論理和図形、前記第1拡張可能領域図形及び前記第2拡張可能領域図形を論理積処理した論理積図形内にコンタクトビアが生成される。このように、同一ノードを形成する前記第1及び第2パターン図形を拡大してコンタクトビアを生成したことで、前記所定の内包基準に従ってその制限一杯により多くのコンタクトビアを生成することができる。従って、このようなコンタクトビアの追加によりレイアウトの修正された半導体集積回路装置は、前記論理積図形に相当する両配線においてより多くのコンタクトビアで接続されることになり、これらの間の配線抵抗を低減することができる。また、前記抽出された第1及び第2パターン図形等を用いた図形的な処理でより多くのコンタクトビアを生成することができるため、例えば回路定数等の見直しにより一からやり直してレイアウト設計を行う必要はなく、該レイアウト設計の作業時間をより短縮することができる。
本発明では、半導体集積回路装置のレイアウト設計の作業時間の長時間化を抑制しつつ、2つの層の同一ノードを形成する両配線間の配線抵抗をより低減することができるレイアウト装置及びレイアウト方法を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について図面に従って説明する。
図1は、本実施形態に係るレイアウト装置の概略構成図である。同図に示されるように、レイアウト装置は、中央制御装置11と、ワーキングエリア(メモリ)12と、図形演算器13と、図形発生器14と、判定処理装置15とを備えて構成される。そして、レイアウト装置は、例えば磁気ディスク装置などの記憶装置(図示略)に格納された入力ポリゴンデータ16aを入力するとともに、その処理後のポリゴンデータ16bを同様の記憶装置に出力・格納する。また、レイアウト装置は、入力ポリゴンデータ16aや各種処理データに基づく画像をCRTなどの表示装置(図示略)に表示する。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について図面に従って説明する。
図1は、本実施形態に係るレイアウト装置の概略構成図である。同図に示されるように、レイアウト装置は、中央制御装置11と、ワーキングエリア(メモリ)12と、図形演算器13と、図形発生器14と、判定処理装置15とを備えて構成される。そして、レイアウト装置は、例えば磁気ディスク装置などの記憶装置(図示略)に格納された入力ポリゴンデータ16aを入力するとともに、その処理後のポリゴンデータ16bを同様の記憶装置に出力・格納する。また、レイアウト装置は、入力ポリゴンデータ16aや各種処理データに基づく画像をCRTなどの表示装置(図示略)に表示する。
なお、入力ポリゴンデータ16aは、例えば汎用のCAD(Computer Aided Design) 装置が備える自動レイアウトツールにより半導体集積回路装置(以下、「LSI」という)の回路情報(ネットリスト)に基づいて自動的に作成されたデータファイル又はこれに基づくフォーマットデータであって、LSIの配置・配線のレイアウトパターンを少なくとも1つのパターン図形(ポリゴン)を有する複数層の図形データで表現する。すなわち、このデータファイルは、例えばLSIの各配線層(メタル層)の配線に対応するパターン図形に対し、その形状を規定する座標値列、その配置される層を規定する層番号及びそのノードを規定するテキスト等の各情報を有する。一方、処理後のポリゴンデータ16bも、入力ポリゴンデータ16aと同様の情報を有する。
中央制御装置11は、前記図形演算器13、図形発生器14及び判定処理装置15に制御信号を出力してこれらを統括制御し、前記ワーキングエリア12に読み込まれた入力ポリゴンデータ16aを処理させるとともに、その処理動作時に生成した処理データを一時的にワーキングエリア12に格納させ、あるいは該処理データを図形演算器13及び図形発生器14間でやりとりさせる。なお、ワーキングエリア12に格納された最終的な処理データは、処理後のポリゴンデータ16bとして出力される。
図形演算器13は、中央制御装置11からの制御信号により制御されており、ワーキングエリア12に格納された処理データ(入力ポリゴンデータ16a等)又は前記図形発生器14の処理データを入力して、図形の論理演算処理(論理積処理、論理和処理等)や、該図形のシフト処理(拡張処理、移動処理、削除処理等)を行う。そして、図形演算器13は、その処理データをワーキングエリア12に格納し、あるいは図形発生器14に出力する。
図形発生器14は、中央制御装置11からの制御信号により制御されており、ワーキングエリア12に格納された処理データ又は前記図形演算器13の処理データを入力して、コンタクトビアや配線(メタル配線)等のパターン図形を生成する。そして、図形発生器14は、その処理データをワーキングエリア12に格納し、あるいは図形演算器13に出力する。
判定処理装置15は、中央制御装置11及び図形演算器13からの各制御信号により制御されており、前記ワーキングエリア12に制御信号を出力してこれを制御し、該ワーキングエリア12に入力ポリゴンデータ16aを入力・格納するとともに、ワーキングエリア12に格納された最終的な処理データを処理後のポリゴンデータ16bとして出力する。
次に、レイアウト装置(中央制御装置11)の処理動作について説明する。図2は、レイアウト装置の処理動作を示すフローチャートであり、図3〜図10は、該処理動作に応じた各層の図形データの一例を段階的に示す画像例である。以下では、図2に示した各処理段階(ステップ)について、図3〜図10で示した具体的な画像例を参照しつつ説明する。
この処理が開始されると、まず、LSIのレイアウトパターン(入力ポリゴンデータ16a)が入力される(ステップ1)。
図3では、レイアウトパターンを表す複数層の図形データとして、最上層の図形データ21及びその1つ下の層、即ち隣り合う層の図形データ22等が形成されている。なお、図形データ21は、グランド電位GNDのノードを形成する長方形のパターン図形23と、該パターン図形23の一側(図3の上側)に離隔配置された長方形の各種パターン図形24,25とを有する。一方、図形データ22は、グランド電位GNDのノードを形成する略四角枠状のパターン図形26と、該パターン図形26の内側に離隔配置された長方形の各種パターン図形27,28とを有する。そして、同一ノード(グランド電位GND)を形成するパターン図形23と重なるパターン図形26の一側(図3の下側)の長尺状の図形部26aの位置に合わせて、所定面積を有する正方形のコンタクトビア29が等間隔で複数配置されている。これらコンタクトビア29は、自動レイアウトツールにより自動配置(仮配置)されたものである。また、前記図形部26aの長手方向中間部からは、これに直交する態様で延出図形部26bが延出形成されている。
図3では、レイアウトパターンを表す複数層の図形データとして、最上層の図形データ21及びその1つ下の層、即ち隣り合う層の図形データ22等が形成されている。なお、図形データ21は、グランド電位GNDのノードを形成する長方形のパターン図形23と、該パターン図形23の一側(図3の上側)に離隔配置された長方形の各種パターン図形24,25とを有する。一方、図形データ22は、グランド電位GNDのノードを形成する略四角枠状のパターン図形26と、該パターン図形26の内側に離隔配置された長方形の各種パターン図形27,28とを有する。そして、同一ノード(グランド電位GND)を形成するパターン図形23と重なるパターン図形26の一側(図3の下側)の長尺状の図形部26aの位置に合わせて、所定面積を有する正方形のコンタクトビア29が等間隔で複数配置されている。これらコンタクトビア29は、自動レイアウトツールにより自動配置(仮配置)されたものである。また、前記図形部26aの長手方向中間部からは、これに直交する態様で延出図形部26bが延出形成されている。
ここで、チェックするノード名が付加され特定ノードが指定されると、配線を表す当該ノードの全層のパターン図形が抽出される(ステップ2:ノード抽出手段、ノード抽出段階)。図4では、特定ノードとしてグランド電位GNDのノードの指定によりパターン図形23,26が抽出されている。
次に、各隣り合う2つの層の図形データにおいて、抽出された特定ノードの両パターン図形(第1パターン図形及び第2パターン図形)を論理積処理した図形(論理積図形)が抽出される(ステップ3:論理積図形抽出手段、論理積図形抽出段階)。この処理において最初に注目される隣り合う2つの層は、最上層及びその1つ下の層に設定されている。
図5では、抽出されたパターン図形23,26の論理積処理により、論理積図形31が抽出されている。この論理積図形31は、前記図形部26a及び延出図形部26bのそれぞれに対応する図形部31a及び延出図形部31bを有する。なお、延出図形部31bの基端部は、縮幅されてネック部31cを形成する。また、上記論理積図形31は、前記図形部31aの長手方向両端部からこれに直交する態様で延出形成された延出片31d,31eを有する。
なお、処理するエリアが広い場合には、範囲が分割されて複数回処理が実行される(ステップ4)。
次に、抽出された論理積図形のうち、コンタクトビア配置不可なパターン、即ちコンタクトビア配置可能最小配線幅未満のパターンがシフト処理で除外される(ステップ5)。このとき、少なくとも1つの閉領域図形が形成される。図6では、ネック部31c及び延出片31d,31e(破線で囲んだ領域)が除外されている。これに伴い、論理積図形31は、図形部31aに対応する閉領域図形32と、延出図形部31bに準じた閉領域図形33とに分割される。
次に、抽出された論理積図形のうち、コンタクトビア配置不可なパターン、即ちコンタクトビア配置可能最小配線幅未満のパターンがシフト処理で除外される(ステップ5)。このとき、少なくとも1つの閉領域図形が形成される。図6では、ネック部31c及び延出片31d,31e(破線で囲んだ領域)が除外されている。これに伴い、論理積図形31は、図形部31aに対応する閉領域図形32と、延出図形部31bに準じた閉領域図形33とに分割される。
次に、閉領域図形ごとに、直上直下を接続するコンタクトビア(仮配置されたコンタクトビア)が存在するか否かが判断される(ステップ6)。図7では、コンタクトビア29の存在する一方の閉領域図形32を実線で、コンタクトビア29の存在しない他方の閉領域図形33を破線で囲んで明示している。
そして、コンタクトビアの存在しない閉領域図形(非存在領域図形)内には、所定の内包基準に従ってコンタクトビアが生成される(ステップ7:ビア生成手段、ビア生成段階)。具体的には、当該閉領域図形の境界位置及び隣り合うコンタクトビアとの間に、設計ルールを満足する所定間隔が確保されるようにその制限一杯にコンタクトビアが生成される。図8では、コンタクトビア29の存在しない閉領域図形33内に、上記所定の内包基準に従ってコンタクトビア29が制限一杯に生成されている。
一方、コンタクトビアの存在する閉領域図形(存在領域図形)に対しては、その面積に対する仮配置されたコンタクトビアの総面積の割合(面積比)が算出される(ステップ8)。そして、コンタクトビアの総面積の割合が所定閾値を超えるか否かが判断される(ステップ9)。図9では、閉領域図形32の両端部(破線で囲んだ領域)にコンタクトビア29が存在しないことで、その総面積の割合が所定閾値を超えない状態、即ちコンタクトビア29を配置する余剰スペースがある状態を図示している。なお、前記閉領域図形33内には、前述の態様でコンタクトビア29が制限一杯に生成されていることで、コンタクトビア29の総面積の割合が所定閾値を超えることはいうまでもない。
コンタクトビアの総面積の割合が所定閾値を超えない閉領域図形に対しては、現在のコンタクトビアが一旦消去され、改めて前記所定の内包基準に従ってコンタクトビアが生成される(ステップ10:ビア生成手段、ビア生成段階)。図10では、閉領域図形32内に、上記所定の内包基準に従ってコンタクトビア29が制限一杯に生成されている。
ステップ7又はステップ10の処理後、ステップ3に戻って処理が繰り返され、全ての閉領域図形においてコンタクトビアの総面積の割合が所定閾値を超えると(ステップ9でYES)、エリア内の処理全てが完了したか否かが判断される(ステップ11)。そして、エリア内の処理全てが完了していないと判断されると、ステップ3に戻ってエリア内の処理全てが完了するまで処理が繰り返され、一方、エリア内の処理全てが完了したと判断されると、全層の処理が完了したか否かが判断される(ステップ12)。
そして、全層の処理が完了していないと判断されると、注目する2つの層をそれぞれ1層下にした後、ステップ3に戻って全層の処理が完了するまで処理が繰り返され、全層の処理が完了したと判断されると、全ノードの処理が完了したか否かが判断される(ステップ13)。そして、全ノードの処理が完了していないと判断されると、ステップ2においてチェックする新たなノード名が付加されて全ノードの処理が完了するまで処理が繰り返され、全ノードの処理が完了したと判断されると、この最終的な処理データが処理後のポリゴンデータ16bとして出力される(ステップ14)。
このポリゴンデータ16bでは、全ノードにおいて同一ノードを形成するパターン図形(第1及び第2パターン図形)の形状を変えることなく制限一杯にコンタクトビア29が生成されている。このポリゴンデータ16bは、例えば電子ビーム描画データに変換されてLSI製造用の描画マスクの作成に供される。従って、このポリゴンデータ16bに基づきレイアウトの修正されたLSIは、前記閉領域図形(32,33)に相当する両配線においてより多くのコンタクトビアで接続されることになり、これらの間の配線抵抗が低減される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、抽出された論理積図形31(閉領域図形32,33)内に、前記所定の内包基準に従ってその制限一杯により多くのコンタクトビア29を生成することができる。従って、このようなコンタクトビア29の追加によりレイアウトの修正されたLSIは、前記論理積図形31(閉領域図形32,33)に相当する両配線においてより多くのコンタクトビアで接続されることになり、これらの間の配線抵抗を低減することができる。また、抽出されたパターン図形23,26等を用いた図形的な処理でより多くのコンタクトビア29を生成することができるため、例えば回路定数等の見直しにより一からやり直してレイアウト設計を行う必要はなく、該レイアウト設計の作業時間をより短縮することができる。
(1)本実施形態では、抽出された論理積図形31(閉領域図形32,33)内に、前記所定の内包基準に従ってその制限一杯により多くのコンタクトビア29を生成することができる。従って、このようなコンタクトビア29の追加によりレイアウトの修正されたLSIは、前記論理積図形31(閉領域図形32,33)に相当する両配線においてより多くのコンタクトビアで接続されることになり、これらの間の配線抵抗を低減することができる。また、抽出されたパターン図形23,26等を用いた図形的な処理でより多くのコンタクトビア29を生成することができるため、例えば回路定数等の見直しにより一からやり直してレイアウト設計を行う必要はなく、該レイアウト設計の作業時間をより短縮することができる。
(2)本実施形態では、閉領域図形33(非存在領域図形)内に、前記所定の内包基準に従ってその制限一杯にコンタクトビア29を生成・追加することができる。
(3)本実施形態では、閉領域図形32(存在領域図形)内、即ち非効率的に前記コンタクトビア29の仮配置された該閉領域図形32内に、前記所定の内包基準に従ってその制限一杯にコンタクトビア29を生成・追加することができる。
(3)本実施形態では、閉領域図形32(存在領域図形)内、即ち非効率的に前記コンタクトビア29の仮配置された該閉領域図形32内に、前記所定の内包基準に従ってその制限一杯にコンタクトビア29を生成・追加することができる。
(4)本実施形態では、抽出された論理積図形31から、前記コンタクトビア29の生成に必要な最小線幅未満の領域図形(ネック部31c、延出片31d,31e)が除去されることで、前記コンタクトビア29が生成される論理積図形の領域が削減される分、演算負荷を軽減することができる。
(5)本実施形態では、入力ポリゴンデータ16aの入力により、コンタクトビア29をその制限一杯に自動的に生成することができる。これらコンタクトビア29は、設計ルールを満足するように生成されるため、従来例(特許文献2)のように、コンタクトビアのエラー判定を行う必要はない。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態について図面に従って説明する。なお、第2の実施形態は、各隣り合う2つの層の図形データにおいて、同一ノードを形成するパターン図形(第1及び第2パターン図形)の形状を設計ルールで許容される範囲で最大限に拡張し、該拡張されたパターン図形内に制限一杯にコンタクトビアを生成するものである。従って、第1の実施形態と同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
以下、本発明を具体化した第2の実施形態について図面に従って説明する。なお、第2の実施形態は、各隣り合う2つの層の図形データにおいて、同一ノードを形成するパターン図形(第1及び第2パターン図形)の形状を設計ルールで許容される範囲で最大限に拡張し、該拡張されたパターン図形内に制限一杯にコンタクトビアを生成するものである。従って、第1の実施形態と同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
図11は、本実施形態に係るレイアウト装置(中央制御装置11)の処理動作を示すフローチャートであり、図12〜図21は、該処理動作に応じた各層の図形データの一例を段階的に示す画像例である。以下では、図11に示した各処理段階(ステップ)について、図12〜図21で示した具体的な画像例を参照しつつ説明する。
この処理が開始されると、まず、LSIのレイアウトパターン(入力ポリゴンデータ16a)が入力される(ステップ21)。
図12では、レイアウトパターンを表す複数層の図形データとして、最上層の図形データ41及びその1つ下の層の図形データ42が形成されている。なお、図形データ41は、基準電位VREFのノードを形成する長方形のパターン図形43と、該パターン図形43から離隔配置された長方形の各種パターン図形44〜48とを有する。パターン図形43は、図12において左右方向に延びる長尺形状を呈している。一方、図形データ42は、基準電位VREFのノードを形成する長方形のパターン図形51と、該パターン図形51から離隔配置された長方形の各種パターン図形52〜54とを有する。パターン図形51は、図12において上下方向に延びる長尺形状を呈している。配線となる両パターン図形43,51の線幅は、設計ルールを満足するように互いに同等に設定されている。
図12では、レイアウトパターンを表す複数層の図形データとして、最上層の図形データ41及びその1つ下の層の図形データ42が形成されている。なお、図形データ41は、基準電位VREFのノードを形成する長方形のパターン図形43と、該パターン図形43から離隔配置された長方形の各種パターン図形44〜48とを有する。パターン図形43は、図12において左右方向に延びる長尺形状を呈している。一方、図形データ42は、基準電位VREFのノードを形成する長方形のパターン図形51と、該パターン図形51から離隔配置された長方形の各種パターン図形52〜54とを有する。パターン図形51は、図12において上下方向に延びる長尺形状を呈している。配線となる両パターン図形43,51の線幅は、設計ルールを満足するように互いに同等に設定されている。
ここで、チェックするノード名が付加され特定ノードが指定されると、配線を表す当該ノードの全層のパターン図形が抽出される(ステップ22:ノード抽出手段、ノード抽出段階)。なお、処理するエリアが広い場合には、範囲が分割されて複数回処理が実行される(ステップ23)。
そして、各隣り合う2つの層の図形データにおいて、抽出された特定ノードの両パターン図形(第1パターン図形及び第2パターン図形)の面積がそれぞれ最大になるように頂点数を変えることなく縦方向及び横方向に平行移動させた拡大パターン図形(第1拡大パターン図形及び第2拡大パターン図形)が算出される(ステップ24:第1拡大手段及び第2拡大手段、第1拡大段階及び第2拡大段階)。この処理において最初に注目される隣り合う2つの層は、最上層及びその1つ下の層に設定されている。
図13(a)(b)では、特定ノードとして基準電位VREFのノードの指定により抽出されたパターン図形43,51のそれぞれを上述の態様で縦方向及び横方向(図13において上下方向及び左右方向)に平行移動させた拡大パターン図形55,56が算出されている。なお、各拡大パターン図形55,56は、例えばその配置される層の他のパターン図形44〜48,52〜54から所定距離だけ離すなど、設計ルールを満足するように算出される。
次に、ステップ24で算出された両拡大パターン図形を論理和処理した論理和拡大パターン図形内で、抽出された特定ノードの両パターン図形を論理和処理した論理和パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく縦方向及び横方向に平行移動させた拡大論理和図形が算出される(ステップ25:拡大手段、拡大段階)。
図14では、両拡大パターン図形55,56を論理和処理した論理和拡大パターン図形57が算出されており、図15では、該論理和拡大パターン図形57内で、両パターン図形43,51を論理和処理した論理和パターン図形58を上述の態様で縦方向及び横方向(図15において上下方向及び左右方向)に平行移動させた拡大論理和図形59が算出されている。
続いて、抽出された特定ノードの両パターン図形の、それぞれの配置される層における拡張可能領域を表す拡張可能領域図形(第1拡張可能領域図形及び第2拡張可能領域図形)が既存図形に基づき算出・出力される(ステップ26:第1算出手段及び第2算出手段、第1算出段階及び第2算出段階)。
図16(a)(b)では、既存のパターン図形44〜48,52〜54を除いた白抜きの部分が、それぞれの拡張可能領域図形61,62として算出されている。
次に、ステップ26で算出された各々の拡張可能領域図形及びステップ25で算出された拡大論理和図形を論理積処理した論理積図形(第1論理積図形及び第2論理積図形)内で、抽出された各層のパターン図形を一方向又は該一方向に直交する他方向に所定間隔をおいて順次平行移動させてなるパターン図形群(第1パターン図形群及び第2パターン図形群)が生成される(ステップ27:第1論理積図形算出手段及び第2論理積図形算出手段、第1生成手段及び第2生成手段)。これらパターン図形群は、束配線を表す。
次に、ステップ26で算出された各々の拡張可能領域図形及びステップ25で算出された拡大論理和図形を論理積処理した論理積図形(第1論理積図形及び第2論理積図形)内で、抽出された各層のパターン図形を一方向又は該一方向に直交する他方向に所定間隔をおいて順次平行移動させてなるパターン図形群(第1パターン図形群及び第2パターン図形群)が生成される(ステップ27:第1論理積図形算出手段及び第2論理積図形算出手段、第1生成手段及び第2生成手段)。これらパターン図形群は、束配線を表す。
図17(a)では、拡張可能領域図形61及び拡大論理和図形59を論理積処理した論理積図形63内で、パターン図形43を一方向(図17(a)において上下方向)に所定間隔をおいて順次平行移動させてなる横縞状のパターン図形群64が生成されており、図17(b)では、拡張可能領域図形62及び拡大論理和図形59を論理積処理した論理積図形65内で、パターン図形51を他方向(図17(b)において左右方向)に所定間隔をおいて順次平行移動させてなる縦縞状のパターン図形群66が生成されている。
なお、パターン図形群64,66をそれぞれ構成する各パターン図形43,51は、例えばその配置される層の他のパターン図形44〜48,52〜54から所定距離だけ離すなど、設計ルールを満足するように論理積図形65の境界部まで延出する態様で生成されている。図18(a)(b)では、上述の態様で生成されたパターン図形群64,66を取り出してそれぞれの形状を明示している。
次に、ステップ27で生成された両パターン図形群を論理和処理した図形及び論理積処理した図形がそれぞれ算出・出力される(ステップ28)。
図19では、両パターン図形群64,66の論理和処理により、部分的に格子形状を呈する図形67が生成されている。また、両パターン図形群64,66を論理積処理により、格子形状の各交点において、正方形の図形69が生成されている。
図19では、両パターン図形群64,66の論理和処理により、部分的に格子形状を呈する図形67が生成されている。また、両パターン図形群64,66を論理積処理により、格子形状の各交点において、正方形の図形69が生成されている。
そして、両パターン図形群を論理和処理した図形の冗長部が既存のコンタクトビア(図示略)とともに削除され、両パターン図形群を論理積処理した図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアが生成される(ステップ29:ビア生成手段、ビア生成段階)。具体的には、両パターン図形群を論理積処理した当該図形の境界位置及び隣り合うコンタクトビアとの間に、設計ルールを満足する所定間隔が確保されるようにその制限一杯にコンタクトビアが生成される。なお、既存のコンタクトビアは、自動レイアウトツールにより自動配置(仮配置)されたものである。
図20では、図形67の冗長部、例えばパターン図形群64,66のいずれか一方から櫛形に突出するいずれか他方の部分が削除された図形68となっている。そして、図20において、各図形69内に上記所定の内包基準に従って所定面積を有する正方形のコンタクトビア(図示略)が制限一杯に生成される。図21では、上述の態様で処理の終了した状態を、他のパターン図形44〜48,52〜54とともに図示している。
次に、エリア内の処理全てが完了したか否かが判断される(ステップ30)。そして、エリア内の処理全てが完了していないと判断されると、ステップ24に戻ってエリア内の処理全てが完了するまで処理が繰り返され、一方、エリア内の処理全てが完了したと判断されると、全層の処理が完了したか否かが判断される(ステップ31)。
そして、全層の処理が完了していないと判断されると、注目する2つの層をそれぞれ1層下にした後、ステップ24に戻って全層の処理が完了するまで処理が繰り返され、全層の処理が完了したと判断されると、全ノードの処理が完了したか否かが判断される(ステップ32)。そして、全ノードの処理が完了していないと判断されると、ステップ22においてチェックする新たなノード名が付加されて全ノードの処理が完了するまで処理が繰り返され、全ノードの処理が完了したと判断されると、この最終的な処理データが処理後のポリゴンデータ16bとして出力される(ステップ33)。
このポリゴンデータ16bでは、全ノードにおいて同一ノードを形成するパターン図形(第1及び第2パターン図形)の形状が設計ルールで許容される範囲で最大限に拡張され、該拡張されたパターン図形内に制限一杯にコンタクトビアが生成される。このポリゴンデータ16bは、例えば電子ビーム描画データに変換されてLSI製造用の描画マスクの作成に供される。従って、このポリゴンデータ16bに基づきレイアウトの修正されたLSIは、ステップ28で生成された図形(69)に相当する両配線においてより多くのコンタクトビアで接続されることになり、これらの間の配線抵抗が低減される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、同一ノードを形成するパターン図形43,51をそれぞれパターン図形群64,66として拡大してコンタクトビアを生成したことで、前記所定の内包基準に従ってその制限一杯により多くのコンタクトビアを生成することができる。従って、このようなコンタクトビアの追加によりレイアウトの修正されたLSIは、図形69に相当する両配線においてより多くのコンタクトビアで接続されることになり、これらの間の配線抵抗を低減することができる。また、抽出されたパターン図形43,51等を用いた図形的な処理でより多くのコンタクトビアを生成することができるため、例えば回路定数等の見直しにより一からやり直してレイアウト設計を行う必要はなく、該レイアウト設計の作業時間をより短縮することができる。
(1)本実施形態では、同一ノードを形成するパターン図形43,51をそれぞれパターン図形群64,66として拡大してコンタクトビアを生成したことで、前記所定の内包基準に従ってその制限一杯により多くのコンタクトビアを生成することができる。従って、このようなコンタクトビアの追加によりレイアウトの修正されたLSIは、図形69に相当する両配線においてより多くのコンタクトビアで接続されることになり、これらの間の配線抵抗を低減することができる。また、抽出されたパターン図形43,51等を用いた図形的な処理でより多くのコンタクトビアを生成することができるため、例えば回路定数等の見直しにより一からやり直してレイアウト設計を行う必要はなく、該レイアウト設計の作業時間をより短縮することができる。
(2)本実施形態では、縞状のパターン図形群64,66を論理積処理した図形69内にコンタクトビアが生成される。このように、パターン図形43,51を、その線幅を変えることなくパターン図形群64,66としてそれぞれ拡大したことで、線幅に係る設計ルールに違反することなくより多くのコンタクトビアを生成することができる。そして、例えば銅製の配線を形成する場合であっても、その線幅の拡大を回避することで、該配線に凹みなどの変形が生じることを抑制できる。
(3)本実施形態では、パターン図形群64,66(図形67)に形成される冗長部が削除されることで、それぞれの配置される層における近傍のパターン図形44〜48,52〜54との干渉をより確実に抑制することができる。
(4)本実施形態では、入力ポリゴンデータ16aの入力により、配線のパターン図形43,51を自動的に拡張するとともに、コンタクトビアをその制限一杯に自動的に生成することができる。これらコンタクトビアは、設計ルールを満足するように生成されるため、従来例(特許文献2)のように、コンタクトビアのエラー判定を行う必要はない。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記第1の実施形態においては、コンタクトビアの総面積の割合が所定閾値を超えない閉領域図形に対し、現在のコンタクトビアを一旦消去して、改めて前記所定の内包基準に従ってコンタクトビアを生成したが、例えば現在のコンタクトビアを残したまま、余剰スペースを利用してコンタクトビアを追加・生成してもよい。
・前記第1の実施形態においては、コンタクトビアの総面積の割合が所定閾値を超えない閉領域図形に対し、現在のコンタクトビアを一旦消去して、改めて前記所定の内包基準に従ってコンタクトビアを生成したが、例えば現在のコンタクトビアを残したまま、余剰スペースを利用してコンタクトビアを追加・生成してもよい。
・前記第2の実施形態において、ステップ28で算出された両パターン図形群を論理積処理した図形のうち、コンタクトビア配置不可なパターン、即ちコンタクトビア配置可能最小配線幅未満のパターンは、シフト処理で除外してもよい。
・前記第2の実施形態において、同一ノードの形成する配線のパターン図形に最大配線幅の制約がないのであれば、ステップ25で算出された拡大論理和図形及びステップ26で算出された両拡張可能領域図形を論理積処理した論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを制限一杯に生成してもよい。
・前記各実施形態において、コンタクトビアは、長方形や円などの所定形状であってもよい。
・前記各実施形態において、ポリゴンデータ16a,16b等の格納場所は、メモリカード、フレキシブルディスク、光ディスク(CD-ROM,DVD-ROM,… )、光磁気ディスク等の外部記録媒体であってもよいし、ネットワークを通じて接続された磁気ディスク装置などの外部記憶装置であってもよい。
・前記各実施形態において、ポリゴンデータ16a,16b等の格納場所は、メモリカード、フレキシブルディスク、光ディスク(CD-ROM,DVD-ROM,… )、光磁気ディスク等の外部記録媒体であってもよいし、ネットワークを通じて接続された磁気ディスク装置などの外部記憶装置であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(付記1)
少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト装置において、
各2つの層の前記図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出するノード抽出手段と、
前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理積処理した論理積図形を抽出する論理積図形抽出手段と、
前記抽出された論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成するビア生成手段とを備えたことを特徴とするレイアウト装置。
(付記2)
付記1に記載のレイアウト装置において、
前記抽出された論理積図形は、複数の閉領域図形からなり、
前記ビア生成手段は、前記複数の閉領域図形のうち、仮配置されたコンタクトビアの存在しない非存在領域図形内に、前記所定の内包基準に従って前記コンタクトビアを生成することを特徴とするレイアウト装置。
(付記3)
付記1又は2に記載のレイアウト装置において、
前記抽出された論理積図形は、少なくとも1つの閉領域図形からなり、
前記ビア生成手段は、前記閉領域図形のうち、仮配置されたコンタクトビアの存在する存在領域図形であって該存在領域図形の面積に対する該存在領域図形内に存在する前記仮配置されたコンタクトビアの総面積の割合が所定閾値に達していない前記存在領域図形内に、前記仮配置されたコンタクトビアに代え、前記所定の内包基準に従って前記コンタクトビアを生成することを特徴とするレイアウト装置。
(付記4)
付記1〜3のいずれか一項に記載のレイアウト装置において、
前記抽出された論理積図形から、前記コンタクトビアの生成に必要な最小線幅未満の領域図形を除去する除去手段を備えたことを特徴とするレイアウト装置。
(付記5)
少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト装置において、
各2つの層の前記図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出するノード抽出手段と、
前記抽出された第1パターン図形を、その配置される層の他のパターン図形からの離隔距離が所定距離を下回らない範囲で該第1パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第1拡大パターン図形を算出する第1拡大手段と、
前記抽出された第2パターン図形を、その配置される層の他のパターン図形からの離隔距離が前記所定距離を下回らない範囲で該第2パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第2拡大パターン図形を算出する第2拡大手段と、
前記算出された第1拡大パターン図形及び第2拡大パターン図形を論理和処理した論理和拡大パターン図形内で、前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理和処理した論理和パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた拡大論理和図形を算出する拡大手段と、
前記抽出された第1パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第1拡張可能領域図形を算出する第1算出手段と、
前記抽出された第2パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第2拡張可能領域図形を算出する第2算出手段と、
前記拡大論理和図形、前記第1拡張可能領域図形及び前記第2拡張可能領域図形を論理積処理した論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成するビア生成手段とを備えたことを特徴とするレイアウト装置。
(付記6)
付記5に記載のレイアウト装置において、
前記拡大論理和図形及び前記第1拡張可能領域図形を論理積処理した第1論理積図形を算出する第1論理積図形算出手段と、
前記拡大論理和図形及び前記第2拡張可能領域図形を論理積処理した第2論理積図形を算出する第2論理積図形算出手段と、
前記第1論理積図形内で、前記第1パターン図形を一方向に所定間隔をおいて順次平行移動させてなる第1パターン図形群を生成する第1生成手段と、
前記第1論理積図形内で、前記第2パターン図形を前記一方向とは異なる他方向に所定間隔をおいて順次平行移動させてなる第2パターン図形群を生成する第2生成手段とを備え、
前記ビア生成手段が前記コンタクトビアを生成する論理積図形は、前記第1パターン図形群及び前記第2パターン図形群を論理積処理した図形であることを特徴とするレイアウト装置。
(付記7)
付記6に記載のレイアウト装置において、
前記第1及び前記第2パターン図形群にそれぞれ形成される冗長部を削除する削除手段を備えたことを特徴とするレイアウト装置。
(付記8)
少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト方法において、
各2つの層の前記図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出するノード抽出段階と、
前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理積処理した論理積図形を抽出する論理積図形抽出段階と、
前記抽出された論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成するビア生成段階とを備えたことを特徴とするレイアウト方法。
(付記9)
少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト方法において、
各2つの層の前記図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出するノード抽出段階と、
前記抽出された第1パターン図形を、その配置される層の他のパターン図形からの離隔距離が所定距離を下回らない範囲で該第1パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第1拡大パターン図形を算出する第1拡大段階と、
前記抽出された第2パターン図形を、その配置される層の他のパターン図形からの離隔距離が前記所定距離を下回らない範囲で該第2パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第2拡大パターン図形を算出する第2拡大段階と、
前記算出された第1拡大パターン図形及び第2拡大パターン図形を論理和処理した論理和拡大パターン図形内で、前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理和処理した論理和パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた拡大論理和図形を算出する拡大段階と、
前記抽出された第1パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第1拡張可能領域図形を算出する第1算出段階と、
前記抽出された第2パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第2拡張可能領域図形を算出する第2算出段階と、
前記拡大論理和図形、前記第1拡張可能領域図形及び前記第2拡張可能領域図形を論理積処理した論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成するビア生成段階とを備えたことを特徴とするレイアウト方法。
(付記1)
少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト装置において、
各2つの層の前記図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出するノード抽出手段と、
前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理積処理した論理積図形を抽出する論理積図形抽出手段と、
前記抽出された論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成するビア生成手段とを備えたことを特徴とするレイアウト装置。
(付記2)
付記1に記載のレイアウト装置において、
前記抽出された論理積図形は、複数の閉領域図形からなり、
前記ビア生成手段は、前記複数の閉領域図形のうち、仮配置されたコンタクトビアの存在しない非存在領域図形内に、前記所定の内包基準に従って前記コンタクトビアを生成することを特徴とするレイアウト装置。
(付記3)
付記1又は2に記載のレイアウト装置において、
前記抽出された論理積図形は、少なくとも1つの閉領域図形からなり、
前記ビア生成手段は、前記閉領域図形のうち、仮配置されたコンタクトビアの存在する存在領域図形であって該存在領域図形の面積に対する該存在領域図形内に存在する前記仮配置されたコンタクトビアの総面積の割合が所定閾値に達していない前記存在領域図形内に、前記仮配置されたコンタクトビアに代え、前記所定の内包基準に従って前記コンタクトビアを生成することを特徴とするレイアウト装置。
(付記4)
付記1〜3のいずれか一項に記載のレイアウト装置において、
前記抽出された論理積図形から、前記コンタクトビアの生成に必要な最小線幅未満の領域図形を除去する除去手段を備えたことを特徴とするレイアウト装置。
(付記5)
少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト装置において、
各2つの層の前記図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出するノード抽出手段と、
前記抽出された第1パターン図形を、その配置される層の他のパターン図形からの離隔距離が所定距離を下回らない範囲で該第1パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第1拡大パターン図形を算出する第1拡大手段と、
前記抽出された第2パターン図形を、その配置される層の他のパターン図形からの離隔距離が前記所定距離を下回らない範囲で該第2パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第2拡大パターン図形を算出する第2拡大手段と、
前記算出された第1拡大パターン図形及び第2拡大パターン図形を論理和処理した論理和拡大パターン図形内で、前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理和処理した論理和パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた拡大論理和図形を算出する拡大手段と、
前記抽出された第1パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第1拡張可能領域図形を算出する第1算出手段と、
前記抽出された第2パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第2拡張可能領域図形を算出する第2算出手段と、
前記拡大論理和図形、前記第1拡張可能領域図形及び前記第2拡張可能領域図形を論理積処理した論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成するビア生成手段とを備えたことを特徴とするレイアウト装置。
(付記6)
付記5に記載のレイアウト装置において、
前記拡大論理和図形及び前記第1拡張可能領域図形を論理積処理した第1論理積図形を算出する第1論理積図形算出手段と、
前記拡大論理和図形及び前記第2拡張可能領域図形を論理積処理した第2論理積図形を算出する第2論理積図形算出手段と、
前記第1論理積図形内で、前記第1パターン図形を一方向に所定間隔をおいて順次平行移動させてなる第1パターン図形群を生成する第1生成手段と、
前記第1論理積図形内で、前記第2パターン図形を前記一方向とは異なる他方向に所定間隔をおいて順次平行移動させてなる第2パターン図形群を生成する第2生成手段とを備え、
前記ビア生成手段が前記コンタクトビアを生成する論理積図形は、前記第1パターン図形群及び前記第2パターン図形群を論理積処理した図形であることを特徴とするレイアウト装置。
(付記7)
付記6に記載のレイアウト装置において、
前記第1及び前記第2パターン図形群にそれぞれ形成される冗長部を削除する削除手段を備えたことを特徴とするレイアウト装置。
(付記8)
少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト方法において、
各2つの層の前記図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出するノード抽出段階と、
前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理積処理した論理積図形を抽出する論理積図形抽出段階と、
前記抽出された論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成するビア生成段階とを備えたことを特徴とするレイアウト方法。
(付記9)
少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト方法において、
各2つの層の前記図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出するノード抽出段階と、
前記抽出された第1パターン図形を、その配置される層の他のパターン図形からの離隔距離が所定距離を下回らない範囲で該第1パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第1拡大パターン図形を算出する第1拡大段階と、
前記抽出された第2パターン図形を、その配置される層の他のパターン図形からの離隔距離が前記所定距離を下回らない範囲で該第2パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第2拡大パターン図形を算出する第2拡大段階と、
前記算出された第1拡大パターン図形及び第2拡大パターン図形を論理和処理した論理和拡大パターン図形内で、前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理和処理した論理和パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた拡大論理和図形を算出する拡大段階と、
前記抽出された第1パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第1拡張可能領域図形を算出する第1算出段階と、
前記抽出された第2パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第2拡張可能領域図形を算出する第2算出段階と、
前記拡大論理和図形、前記第1拡張可能領域図形及び前記第2拡張可能領域図形を論理積処理した論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成するビア生成段階とを備えたことを特徴とするレイアウト方法。
11 中央制御装置(ノード抽出手段、論理積図形抽出手段、ビア生成手段、第1及び第2拡大手段、拡大手段、第1及び第2算出手段、第1及び第2論理積図形算出手段、第1及び第2生成手段)
12 ワーキングエリア
13 図形演算器(論理積図形抽出手段、第1及び第2拡大手段、拡大手段、第1及び第2論理積図形算出手段)
14 図形発生器(ビア生成手段、第1及び第2生成手段)
15 判定処理装置
16a 入力ポリゴンデータ
16b 処理後のポリゴンデータ
21,22,41,42 図形データ
23,43 パターン図形(第1パターン図形)
26,51 パターン図形(第2パターン図形)
29 コンタクトビア
31 論理積図形
55 拡大パターン図形(第1拡大パターン図形)
56 拡大パターン図形(第2拡大パターン図形)
57 論理和拡大パターン図形
58 論理和パターン図形
59 拡大論理和図形
61…拡張可能領域図形(第1拡張可能領域図形)
62…拡張可能領域図形(第2拡張可能領域図形)
63 論理積図形(第1論理積図形)
64 パターン図形群(第1パターン図形群)
65 論理積図形(第2論理積図形)
66 パターン図形群(第2パターン図形群)
69 図形(第1及び第2パターン図形群を論理積処理した図形)
12 ワーキングエリア
13 図形演算器(論理積図形抽出手段、第1及び第2拡大手段、拡大手段、第1及び第2論理積図形算出手段)
14 図形発生器(ビア生成手段、第1及び第2生成手段)
15 判定処理装置
16a 入力ポリゴンデータ
16b 処理後のポリゴンデータ
21,22,41,42 図形データ
23,43 パターン図形(第1パターン図形)
26,51 パターン図形(第2パターン図形)
29 コンタクトビア
31 論理積図形
55 拡大パターン図形(第1拡大パターン図形)
56 拡大パターン図形(第2拡大パターン図形)
57 論理和拡大パターン図形
58 論理和パターン図形
59 拡大論理和図形
61…拡張可能領域図形(第1拡張可能領域図形)
62…拡張可能領域図形(第2拡張可能領域図形)
63 論理積図形(第1論理積図形)
64 パターン図形群(第1パターン図形群)
65 論理積図形(第2論理積図形)
66 パターン図形群(第2パターン図形群)
69 図形(第1及び第2パターン図形群を論理積処理した図形)
Claims (5)
- 少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト装置において、
各2つの層の前記図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出するノード抽出手段と、
前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理積処理した論理積図形を抽出する論理積図形抽出手段と、
前記抽出された論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成するビア生成手段とを備えたことを特徴とするレイアウト装置。 - 少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト装置において、
各2つの層の前記図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出するノード抽出手段と、
前記抽出された第1パターン図形を、該第1パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第1拡大パターン図形を算出する第1拡大手段と、
前記抽出された第2パターン図形を、該第2パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第2拡大パターン図形を算出する第2拡大手段と、
前記算出された第1拡大パターン図形及び第2拡大パターン図形を論理和処理した論理和拡大パターン図形内で、前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理和処理した論理和パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた拡大論理和図形を算出する拡大手段と、
前記抽出された第1パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第1拡張可能領域図形を算出する第1算出手段と、
前記抽出された第2パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第2拡張可能領域図形を算出する第2算出手段と、
前記拡大論理和図形、前記第1拡張可能領域図形及び前記第2拡張可能領域図形を論理積処理した論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成するビア生成手段とを備えたことを特徴とするレイアウト装置。 - 請求項2に記載のレイアウト装置において、
前記拡大論理和図形及び前記第1拡張可能領域図形を論理積処理した第1論理積図形を算出する第1論理積図形算出手段と、
前記拡大論理和図形及び前記第2拡張可能領域図形を論理積処理した第2論理積図形を算出する第2論理積図形算出手段と、
前記第1論理積図形内で、前記第1パターン図形を一方向に所定間隔をおいて順次平行移動させてなる第1パターン図形群を生成する第1生成手段と、
前記第1論理積図形内で、前記第2パターン図形を前記一方向とは異なる他方向に所定間隔をおいて順次平行移動させてなる第2パターン図形群を生成する第2生成手段とを備え、
前記ビア生成手段が前記コンタクトビアを生成する論理積図形は、前記第1パターン図形群及び前記第2パターン図形群を論理積処理した図形であることを特徴とするレイアウト装置。 - 少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト方法において、
各2つの層の前記図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出するノード抽出段階と、
前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理積処理した論理積図形を抽出する論理積図形抽出段階と、
前記抽出された論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成するビア生成段階とを備えたことを特徴とするレイアウト方法。 - 少なくとも1つのパターン図形を有する複数層の図形データを用いて半導体集積回路装置のレイアウト設計を行うレイアウト方法において、
各2つの層の前記図形データから同一ノードを形成する第1パターン図形及び第2パターン図形をそれぞれ抽出するノード抽出段階と、
前記抽出された第1パターン図形を、該第1パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第1拡大パターン図形を算出する第1拡大段階と、
前記抽出された第2パターン図形を、該第2パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた第2拡大パターン図形を算出する第2拡大段階と、
前記算出された第1拡大パターン図形及び第2拡大パターン図形を論理和処理した論理和拡大パターン図形内で、前記抽出された第1パターン図形及び第2パターン図形を論理和処理した論理和パターン図形の面積が最大になるように頂点数を変えることなく平行移動させた拡大論理和図形を算出する拡大段階と、
前記抽出された第1パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第1拡張可能領域図形を算出する第1算出段階と、
前記抽出された第2パターン図形の、その配置される層における拡張可能領域を表す第2拡張可能領域図形を算出する第2算出段階と、
前記拡大論理和図形、前記第1拡張可能領域図形及び前記第2拡張可能領域図形を論理積処理した論理積図形内に、所定の内包基準に従って所定形状のコンタクトビアを生成するビア生成段階とを備えたことを特徴とするレイアウト方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006212323A JP2008040678A (ja) | 2006-08-03 | 2006-08-03 | レイアウト装置及びレイアウト方法 |
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JP2006212323A JP2008040678A (ja) | 2006-08-03 | 2006-08-03 | レイアウト装置及びレイアウト方法 |
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JP2008040678A true JP2008040678A (ja) | 2008-02-21 |
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ID=39175620
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JP (1) | JP2008040678A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009283855A (ja) * | 2008-05-26 | 2009-12-03 | Fujitsu Microelectronics Ltd | 配線レイアウト方法及び配線レイアウト装置 |
-
2006
- 2006-08-03 JP JP2006212323A patent/JP2008040678A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009283855A (ja) * | 2008-05-26 | 2009-12-03 | Fujitsu Microelectronics Ltd | 配線レイアウト方法及び配線レイアウト装置 |
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