JP2008040333A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】光源ユニットが着脱するプロジェクタにおいて、光源の冷却能力の低下を抑制することができ、また小型化が容易であるプロジェクタを提供する。
【解決手段】本発明のプロジェクタでは、筐体に対して着脱可能な光源ユニット1は、側面に開口部14を設け、外面に沿って板状部材21が移動することによって開口部14を開閉する蓋部2を設けている。板状部材21は、開口部14を閉塞する位置に向けてスプリング23によって付勢されている。光源ユニット1がプロジェクタの筐体に装着される場合には、板状部材21に連動する突起部22に筐体の当接部が当接し、板状部材21が移動して開口部14が開放され、光源ユニット1内に冷却用の風が流入して冷却される。板状部材21は光学ユニット1の外面に沿って移動するので、開口部14が開放された状態であっても、蓋部2が余分なスペースを占有しない。
【選択図】図2
【解決手段】本発明のプロジェクタでは、筐体に対して着脱可能な光源ユニット1は、側面に開口部14を設け、外面に沿って板状部材21が移動することによって開口部14を開閉する蓋部2を設けている。板状部材21は、開口部14を閉塞する位置に向けてスプリング23によって付勢されている。光源ユニット1がプロジェクタの筐体に装着される場合には、板状部材21に連動する突起部22に筐体の当接部が当接し、板状部材21が移動して開口部14が開放され、光源ユニット1内に冷却用の風が流入して冷却される。板状部材21は光学ユニット1の外面に沿って移動するので、開口部14が開放された状態であっても、蓋部2が余分なスペースを占有しない。
【選択図】図2
Description
本発明は、高輝度の光を利用して画像を投射するプロジェクタに関し、より詳しくは、防爆機能を備えながら効率良く光源を冷却することができるプロジェクタに関する。
プレゼンテーション又は映像の映写の分野では、画像を形成した液晶パネル又はDMD(Digital Micromirror Device)等の画像デバイスを光で照明し、画像デバイスで反射又は画像デバイスを透過した光をスクリーン又は壁等に投射することによって、画像を投影するプロジェクタが用いられている。通常のプロジェクタでは、放電ランプ等の光源から発光される光を集光し、集光した光を用いて画像を投影する。またプロジェクタには、外部のスクリーン又は壁等に対して前面から画像を投影するフロントプロジェクション型のプロジェクタとは別に、画像投影用のスクリーンを備え、スクリーンの背面から画像を投影するリアプロジェクション型のプロジェクタも利用されている。
プロジェクタの光源は、他の部品よりも寿命が短く、性能が劣化した場合には交換する必要があるので、交換が容易なようにプロジェクタの本体に対して着脱可能なユニット状に構成されているのが通常である。使用中の光源は発熱が大きく、光源の冷却を効率良く行う必要がある。特に、光源として放電ランプを用いた場合は、高輝度の光が得られるので明るい画像を投影することが可能になる反面、発熱量が大きく、また発光管が破裂する危険性があるので、効率の良い冷却及び防爆のための構成が必要となる。
従来、冷却用の送風機を備え、光源を収納した光源ユニットに送風機からの冷却用の風が流入するための開口部を設けたプロジェクタが利用されている。プロジェクタ本体に装着された光源ユニット内には、開口部から冷却用の風が流入し、光源ユニットが冷却される。光源ユニットの開口部には、発光管が破裂した場合に破片が光源ユニット外へ飛散しないように、金属製の防爆用メッシュが設けられている。また特許文献1には、光源ランプをケース内に収納し、ケースには冷却用の風が流入するための複数の小孔を設けた構成が開示されている。この場合も、小孔を通過してケース内に冷却用の風が流入し、光源ランプが冷却される。
また特許文献2には、光源ユニットに開閉可能な開口部を備えた技術が開示されている。図6は、特許文献2に開示された技術の要部を示す模式的断面図である。光源ユニット7がプロジェクタの筐体8に対して図中の白矢印で示す方向に挿入されて装着される構成となっている。図6(a)は、光源ユニット7が筐体8に挿入される途中の状態を示し、図6(b)は光源ユニット7が筐体8に装着された状態を示している。光源ユニット7は、開口部を有するダクト71を備え、ダクト71の開口部は蓋部72で閉塞されている。蓋部72は、断面が略L字形状に形成されており、ダクト71の外面に設けた開閉軸にL字の一端を連結させており、開閉軸を中心に回動して開閉運動を行う。蓋部72は、バネ等で付勢されることにより、光源ユニット7が筐体8から離脱している状態では常にダクト71の開口部を閉塞している。従って、発光管が破裂した破片が光源ユニット7外へ飛散することが防止される。
光源ユニット7を筐体8に挿入する方向とは逆の方向に蓋部72を押すことで、ダクト71の外面に設けられた開閉軸を中心に蓋部72が回動し、開口部が開放される。筐体8は、送風機からの冷却用の風が流れる冷却風ダクト81を備えている。冷却風ダクト81は、光源ユニット7が筐体8に装着された場合にダクト71と継合する位置に設けられている。図6に示す如く光源ユニット7を筐体8に挿入した場合には、蓋部72は冷却風ダクト81に押されて開くことになる。図6(b)に示す如く、光源ユニット7が筐体8に装着された状態では、開口部が開放されたダクト71と冷却風ダクト81とが継合しており、冷却風ダクト81を通ってきた冷却用の風がダクト71を通って光源ユニット7内に流入し、光源ユニット7が冷却される。図中には冷却用の風の流れを実線矢印で示す。
特開平9−185124号公報
特開2001−183746号公報
光源ユニットの開口部に防爆用メッシュを設ける従来の技術、及び光源ランプのケースに複数の小孔を設ける特許文献1の技術では、冷却用の風が流入する部分の防爆用メッシュ又は複数の小孔がホコリ等で目詰まりを起こす虞がある。一方で、プロジェクタは、展示会場、遊技店又は店舗等のホコリ又はタバコの煙等が多い劣悪な環境で使用されることがある。このような劣悪な環境で使用されるプロジェクタでは、ホコリ又はタバコのヤニ等で目詰まりが起こり、冷却用の風が流入しにくくなって光源の冷却が不十分となり、故障又は寿命の低下等が発生する。特に、天井に取り付けられたプロジェクタは、ホコリ又はタバコのヤニ等が蓄積し易く、またメンテナンスを頻繁に行うこともできないので、故障又は寿命の低下等が発生し易い。また特許文献2の技術では、ダクト71の開口部が目詰まりを起こすことはないものの、冷却風ダクト81に押されて蓋部72が外側に開くことによって蓋部72がスペースを占有するので、プロジェクタの小型化に限界があるという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、光源ユニットが筐体から離脱した場合に開口部を閉塞し、光源ユニットがプロジェクタの筐体に装着された場合に開口部を開放する構成とすることにより、防爆機能を保ちながら、光源ユニットの開口部の目詰まりによって冷却能力が低下することを抑制することができるプロジェクタを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、光源ユニットの開口部を開閉する機構をスペースを占有しない構造とすることにより、小型化が容易であるプロジェクタを提供することにある。
更に本発明の他の目的とするところは、閉塞された開口部を手動で開放しにくい構造とすることにより、防爆機能を向上できるプロジェクタを提供することにある。
本発明に係るプロジェクタは、筐体と、ランプを内蔵し、前記筐体に着脱可能に構成された光源ユニットと、冷却用の送風機とを備え、前記筐体に装着された前記光源ユニットからの光を用いて画像を投影するプロジェクタにおいて、前記光源ユニットは、前記送風機からの風を取り入れる開口部と、当該光源ユニットが前記筐体から離脱した場合に前記開口部を閉塞し、当該光源ユニットが前記筐体に装着された場合に前記開口部を開放する蓋部とを有し、前記蓋部は、前記光源ユニットの大きさからはみ出さない範囲で前記光源ユニットの外面に沿って移動可能な板状部材を有し、該板状部材の移動によって前記開口部の開閉を行うように構成してあることを特徴とする。
本発明においては、筐体に対して着脱可能な光源ユニットを利用して画像を投影するプロジェクタでは、光源ユニットが筐体から離脱した状態では光源ユニットに設けた開口部を閉塞し、光源ユニットが筐体に装着された状態では開口部を開放する蓋部を設けてある。蓋部は、光源ユニットの外面に沿って板状部材が移動することによって開口部を開閉するので、光源ユニットが筐体に装着されて開口部が開放された状態であっても、蓋部が余分なスペースを占有することがない。
本発明に係るプロジェクタは、前記光源ユニットは、前記筐体に挿入して装着される構成となっており、前記蓋部は、前記開口部が閉塞される位置に向けて前記板状部材を付勢する付勢手段と、前記光源ユニットの外面に沿って移動可能であり、移動に前記板状部材が連動する突起部とを有し、前記筐体は、前記光源ユニットが挿入される場合に前記突起部に当接して前記突起部を移動させる当接部を有し、前記蓋部は、前記当接部の当接によって移動する前記突起部に連動して前記開口部が前記付勢手段に逆らって移動するように構成してあることを特徴とする。
また本発明においては、板状部材は付勢手段によって開口部を閉塞する位置に向けて付勢されてあることにより、光源ユニットが筐体から離脱している状態では開口部が常に閉塞している。また、光源ユニットが筐体に挿入される場合には、突起部が筐体の当接部に当接して移動し、突起部の移動に連動する板状部材が付勢手段に逆らって移動することにより、光源ユニットが筐体に装着されている状態では開口部が開放される。
本発明に係るプロジェクタは、前記板状部材及び前記突起部は一体に形成されてあり、前記付勢手段は、前記光源ユニットが前記筐体に挿入する向きに前記板状部材を付勢してあり、前記蓋部は、前記当接部の当接によって前記突起部が前記向きとは逆の向きに移動するように構成してあることを特徴とする。
また本発明においては、板状部材が付勢手段によって付勢される向きは、光源ユニットが筐体に対して挿入される向きであり、当接部に当接した突起部に連動して板状部材が移動する向きは、光源ユニットが筐体に対して挿入される向きとは逆向きとなっているので、板状部材は、光源ユニットが筐体に対して挿入される方向に略平行に移動する。
本発明に係るプロジェクタは、前記蓋部は、前記当接部が前記突起部に当接するための隙間を残して前記突起部を覆うカバーを更に有することを特徴とする。
更に本発明においては、蓋部は、筐体の当接部が突起部に当接するための隙間を残して突起部を覆うカバーを備えることにより、光源ユニットが筐体から離脱している状態で突起部を使用者が手で触れることができない。
本発明にあっては、光源ユニットに設けた開口部を光源ユニットの筐体に対する着脱に応じて開閉する蓋部は、光源ユニットが筐体に装着されて開口部が開放された状態であっても、蓋部が余分なスペースを占有することがないので、プロジェクタは、開口部を開閉する開閉機構が余分なスペースを占有していた従来の技術に比べて小型化が容易となる。
また本発明にあっては、光源ユニットが筐体から離脱している状態では、開口部が常に閉塞しているので、プロジェクタは防爆機能を有し、光源ユニットが筐体に装着されている状態では、開口部が開放されているので、送風機からの冷却用の風が光源ユニット内に流入して光源ユニットが冷却される。開口部には防爆用メッシュを設けてはいないので、ホコリ又はタバコのヤニ等でふさがれることはなく、プロジェクタは光源ユニットを冷却する能力の低下を抑制することができる。
また本発明にあっては、光源ユニットが筐体に対して挿入される方向に略平行に板状部材が移動するので、板状部材には無駄な動きがなく、光源ユニットの着脱に応じてスムーズに開口部の開閉を行うことができる。
更に本発明にあっては、光源ユニットが筐体から離脱している状態で突起部を使用者が手で触れることができないので、手動で光源ユニットの開口部が開放されにくくなり、光源ユニットが筐体から離脱している状態でのプロジェクタの防爆機能がより向上する等、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
図1は、本発明のプロジェクタの内部構成を模式的に示す構成図である。図1では、画像を生成する画像デバイスとして3枚の液晶パネルを用いた例を示している。プロジェクタは、液晶パネルを含む各種の光学部品を収納した筐体4と、筐体4に対して着脱可能に構成されている光源ユニット1と、冷却用の送風機3と、光を外部へ投射する投射レンズ6とを備えている。図1では、プロジェクタが備える電源、制御基板及び排気ファン等のその他の構成は図示せずに省略している。
図1は、本発明のプロジェクタの内部構成を模式的に示す構成図である。図1では、画像を生成する画像デバイスとして3枚の液晶パネルを用いた例を示している。プロジェクタは、液晶パネルを含む各種の光学部品を収納した筐体4と、筐体4に対して着脱可能に構成されている光源ユニット1と、冷却用の送風機3と、光を外部へ投射する投射レンズ6とを備えている。図1では、プロジェクタが備える電源、制御基板及び排気ファン等のその他の構成は図示せずに省略している。
光源ユニット1は、白色光を発光する放電ランプを用いた光源ランプ11と、光源ランプ11が発光する光を前面へ投射するリフレクタ12と、前面防爆ガラス13とを有して構成されている。また光源ユニット1の側面には、送風機3からの冷却用の風が流入するための開口部14が形成されており、開口部14の反対側の側面には、光源ユニット1内の空気を排出させるための排出口15が形成されている。開口部14に相対する筐体4の部分には、開口部41が形成されており、開口部41にはダクトで送風機3が連結されている。送風機3が送風する冷却用の風は、ダクトを通り、筐体4の開口部41及び光源ユニット1の開口部14を通って光源ユニット1内に流入する。図1中には送風機3からの風の流れを破線矢印で示している。また排出口15に相対する筐体4の部分には、排出口42が形成されている。排出口15及び排出口42には、防爆用メッシュが設けられている。
レンズ、ミラー、偏光板、液晶パネル及びプリズム等の各種の光学部品は筐体4内に収納されており、光源ランプ11からの光が筐体4内の光学部品へ入射されるように、筐体4と光源ユニット1が構成されている。図1中には、光源ランプ11が発光してから投射レンズ6で外部へ投射されるまでの光の軌跡を矢印で示している。プロジェクタは、筐体4内に、所定の波長の光を反射して他の波長の光を透過させる色分離ミラー51,52を備える。光源ユニット1から入射されてレンズ及び偏光板等を通過した白色光は、色分離ミラー51,52によって赤、緑及び青の3色の光に分離される。
またプロジェクタは、赤、緑及び青の夫々の色用の画像を形成する液晶パネル53,54,55と、液晶パネル53,54,55の夫々を透過した光を合成する色合成プリズム56とを備えている。赤、緑及び青の3色に分離された光は、各色用の画像を生成した液晶パネル53,54,55を透過することによって、光強度の分布で各色用の画像を表すように光強度が空間的に変調される。色合成プリズム56は、夫々に各色用の画像を表す3色の光を合成し、投射レンズ6は、3色が合成された光を外部のスクリーン又は壁等へ投射する。このようにして、本発明のプロジェクタはカラー画像を投影する。
図2は、光源ユニット1の模式的分解斜視図である。光源ユニット1のユニットフレーム16は、前部パーツ16aと後部パーツ16bとで構成されている。ユニットフレーム16の後部パーツ16bは、前方に当たる一面が開口面となった直方体殻状に形成されている。光源ランプ11及びリフレクタ12が光の出射方向を前方にして後部パーツ16b内に収納され、光源ランプ11の光軸に直交する略環状の前部パーツ16aが後部パーツ16bの開口面に接合され、前方の端の開口面に前面防爆ガラス13が嵌合して、略直方体形状の光源ユニット1が構成される。光源ユニット1の側面には、開口部14と排出口15とが形成されている。光源ユニット1は、筐体4に対して挿入して装着される構成になっており、前方が光源ユニット1の筐体4に対する挿入方向となっている。
更に、ユニットフレーム16の開口部14が形成されている面と同一の外面には、開口部14を開閉するための蓋部2が備えられている。蓋部2は、光源ユニット1の開口部14が形成されている側面に略平行な平板状の板状部材21を備え、板状部材21には、板状部材21の面に略直交する突起部22が突設されている。更に蓋部2は、板状部材21を付勢するスプリング(付勢手段)23と、板状部材21及びスプリング23を押さえつけてユニットフレーム16の外面に装着させるホルダ24とを備えている。
板状部材21は、開口部14を閉塞させるために十分な面積を有している。ホルダ24は、一側面が開口面となった四角筒状に形成されており、長手方向に沿って溝孔が形成されている。ホルダ24は、開口面をユニットフレーム16の外側面に向け、長手方向を光源ユニット1の筐体4への挿入方向と略平行にしてユニットフレーム16の外側面に固定されている。ユニットフレーム16の外側面とホルダ24との間に板状部材21の一部を挟むことによって、ホルダ24は板状部材21をユニットフレーム16の外面に装着させている。ユニットフレーム16の外側面とホルダ24との間で挟まれる板状部材21の部分は、突起部22が突設された部分であり、突起部22はホルダ24の溝孔を通ってホルダ24の背面側へ突出する。スプリング23は、ホルダ24内に収納され、一端がホルダ24に固定され、他端が板状部材21に連結される。
図3は、光源ユニット1を示す模式的斜視図である。蓋部2は、開口部14が形成されている側のユニットフレーム16の外側面上で、開口部14よりも後方に設けられている。ホルダ24は、突起部22が溝孔に沿って摺動し、突起部22を突設してある板状部材21が突起部22の摺動に連動してユニットフレーム16の外側面にそって移動することが可能なように構成されている。ホルダ24は長手方向を光源ユニット1の筐体4に対する挿入方向と略平行にしてあるので、板状部材21は光源ユニット1の外面に沿って前方又は後方へ移動可能である。ホルダ24は、突起部22が溝孔に沿って摺動できる範囲のみに突起部22の移動範囲を制限しており、突起部22が設けられた板状部材21が最前方又は最後方へ移動した場合でも、光源ユニット1の前方又は後方へ光源ユニット1の大きさからはみ出さない範囲内に収まるように、板状部材21の移動範囲を制限している。ホルダ24内に収納されたスプリング23は、前方側に位置する一端がホルダ24内で前方寄りの部分に固定され、後方側に位置する他端が板状部材21の後方寄りの部分に連結されており、板状部材21を前方へ付勢するように機能する。板状部材21は、スプリング23に付勢されることによって前方へ移動し、移動した先の位置で開口部14を閉塞するように配置されている。
図3(a)は、板状部材21が開口部14を閉塞している状態の光源ユニット1を示している。板状部材21は、開口部14を閉塞する位置へ向けてスプリング23によって常に付勢されている。従って、光源ユニット1が筐体4から離脱した状態では、開口部14は常に閉塞されており、光源ランプ11が破裂した場合でも破片が光源ユニット1外へ飛散することはなく、光源ユニット1は防爆機能を有している。図3(b)は、板状部材21が開口部14を開放した状態の光源ユニット1を示している。スプリング23による付勢力に逆らって突起部22を後方へ移動させると、突起部22に連動する板状部材21がユニットフレーム16の外側面に沿って後方へ移動し、開口部14は開放される。
図4は、光源ユニット1を筐体4に装着する様子を示す模式的斜視図である。図4(a)は、光源ユニット1が筐体4に装着される前の光源ユニット1及び筐体4を示し、図4(b)は、光源ユニット1が筐体4に装着された状態を示す。図中には、筐体4の一部を示す。光源ユニット1が筐体4に装着される前では、図4(a)に示す如く、板状部材21によって開口部14は閉塞されている。筐体4において、挿入される光源ユニット1が備える突起部22に対向する位置には、光源ユニット1の挿入時に突起部22に当接する当接部43が設けられている。当接部43は、筐体4の側面を加工した突設部又は切り込み等で構成され、筐体4とは一体に形成されている。また当接部43は、光源ユニット1が筐体4に装着された段階では、開口部14が完全に開放されるような位置に設けられている。即ち、光源ユニット1を筐体4に対して挿入するに従って、当接部43に当接した突起部22が光源ユニット1に対して後方へ移動し、突起部22に連動して板状部材21がスプリング23の付勢力に逆らってユニットフレーム16の外側面に沿って後方へ移動し、光源ユニット1が筐体4に装着された段階では開口部14が完全に開放される。
従って、光源ユニット1が筐体4に装着された状態では、開口部14は常に開放されている。筐体4に装着された光源ユニット1の開口部14正面には、筐体4の開口部41が位置しており、筐体4の開口部41及び光源ユニット1の開口部14を通って送風機3からの冷却用の風が光源ユニット1内に流入する。プロジェクタの使用時には、筐体4に装着された光源ユニット1内に常に冷却用の風が流入し、効果的に冷却が行われる。開口部14には防爆用メッシュを設けてはいないので、ホコリ又はタバコのヤニ等でふさがれることはなく、本発明のプロジェクタは光源ユニット1を冷却する能力の低下を抑制することができる。
以上詳述した如く、本発明においては、板状部材21が光源ユニット1の外面に沿って移動することによって光源ユニット1の開口部14を開閉するので、光源ユニット1が筐体4に装着されて開口部14が開放された状態であっても、板状部材21が余分なスペースを占有することがない。従って、本発明のプロジェクタは、光源ユニットの開口部を開閉する開閉機構が余分なスペースを占有していた従来の技術に比べて、小型化が容易となる。また本発明においては、板状部材21は、スプリング23によって開口部14を閉塞する位置に向けて付勢されているので、光源ユニット1が筐体4から離脱している状態では開口部14が常に閉塞しており、プロジェクタは防爆機能を有する。また、光源ユニット1が筐体4に挿入される場合に筐体4の当接部43に突起部22が当接して移動し、板状部材21は突起部22に連動してスプリング23に逆らって移動するので、光源ユニット1が筐体4に装着されている状態では開口部14が開放される。また本発明においては、板状部材21がスプリング23によって付勢される向きは、光源ユニット1が筐体4に対して挿入される向きであり、当接部43に当接した突起部22に連動する板状部材21は、光源ユニット1が筐体4に対して挿入される向きとは逆向きに移動する。光源ユニット1が筐体4に対して挿入される方向に平行に板状部材21が移動するので、板状部材21には無駄な動きがなく、光源ユニット1の着脱に応じてスムーズに開口部14の開閉を行うことができる。
以上の実施の形態に示したプロジェクタは、突起部22がむき出しの構成となっている。本発明のプロジェクタは、蓋部2に突起部22を覆うカバーを備えた形態であってもよい。図5は、蓋部2に突起部22を覆うカバーを備えたプロジェクタの形態を示す模式的斜視図である。光源ユニット1は、突起部22を背面から突出させたホルダ24を覆うカバー25を備えている。ホルダ24がカバー25によって覆われているので、ホルダ24の背面から突出した突起部22は目視できず、使用者が手で触れることもできない。筐体4の当接部43は、光源ユニット1が筐体4に対して挿入される向きとは逆向きに突出した細長の形状に形成されている。ホルダ24とカバー25との間には、当接部43が挿入できる隙間が形成されており、光源ユニット1が筐体4に装着された状態では、ホルダ24とカバー25との間に当接部43が挿入して突起部22に当接し、板状部材21が移動して開口部14が開放される。突起部22を使用者が手で触れることができないので、光源ユニット1が筐体4から離脱している状態では手動で開口部14が開放されにくくなる。従って、光源ユニット1が筐体4から離脱している状態での防爆機能がより向上する。
なお、本実施の形態においては、光の出射方向を挿入方向として光源ユニット1が筐体4に対して挿入される形態を示したが、これに限るものではなく、本発明のプロジェクタは、光の出射方向に直交する方向等、その他の方向を挿入方向とした形態であってもよい。この形態の場合は、蓋部2は、挿入方向に応じた方向に板状部材21が移動できるように構成される。また本実施の形態においては、光源ユニット1が筐体4に対して挿入される方向と略平行に板状部材21及び突起部22が移動する形態を示したが、本発明のプロジェクタの構成はこれに限るものではない。例えば、板状部材21は光源ユニット1の側面に設けた支点の周りに回動可能な扇形の形状をなしており、板状部材21に突設してある突起部22が当接部43に当接することにより弧を描いて移動し、突起部22に連動した板状部材21が回動して開口部14が開放される形態であってもよい。
また本実施の形態においては、突起部22は板状部材21の面に略直交するように突設してある形態を示したが、これに限るものではなく、本発明のプロジェクタは、突起部22が板状部材21の面に平行に突設してある形態であってもよい。この形態の場合でも、筐体4の当接部43の形状を突起部22に当接できる形状に形成しておくことにより、本発明のプロジェクタを実現することが可能である。また本実施の形態においては、板状部材21がスプリング23によって付勢された形態を示したが、これに限るものではなく、本発明のプロジェクタは、板バネ等の付勢手段が板状部材21に一体に形成された形態であってもよい。また本発明においては、板状部材21に突起部22が突設されることによって板状部材21と突起部22とが一体に形成されている形態を示したが、これに限るものではなく、本発明のプロジェクタは、板状部材21と突起部22とが連動する構成であれば、板状部材21と突起部22とが互いに分離した形態であってもよい。
1 光源ユニット
11 光源ランプ
12 リフレクタ
13 前面防爆ガラス
14 開口部
15 排出口
16 ユニットフレーム
2 蓋部
21 板状部材
22 突起部
23 スプリング(付勢手段)
24 ホルダ
25 カバー
3 送風機
4 筐体
11 光源ランプ
12 リフレクタ
13 前面防爆ガラス
14 開口部
15 排出口
16 ユニットフレーム
2 蓋部
21 板状部材
22 突起部
23 スプリング(付勢手段)
24 ホルダ
25 カバー
3 送風機
4 筐体
Claims (4)
- 筐体と、ランプを内蔵し、前記筐体に着脱可能に構成された光源ユニットと、冷却用の送風機とを備え、前記筐体に装着された前記光源ユニットからの光を用いて画像を投影するプロジェクタにおいて、
前記光源ユニットは、
前記送風機からの風を取り入れる開口部と、
当該光源ユニットが前記筐体から離脱した場合に前記開口部を閉塞し、当該光源ユニットが前記筐体に装着された場合に前記開口部を開放する蓋部と
を有し、
前記蓋部は、
前記光源ユニットの大きさからはみ出さない範囲で前記光源ユニットの外面に沿って移動可能な板状部材を有し、
該板状部材の移動によって前記開口部の開閉を行うように構成してあること
を特徴とするプロジェクタ。 - 前記光源ユニットは、前記筐体に挿入して装着される構成となっており、
前記蓋部は、
前記開口部が閉塞される位置に向けて前記板状部材を付勢する付勢手段と、
前記光源ユニットの外面に沿って移動可能であり、移動に前記板状部材が連動する突起部と
を有し、
前記筐体は、前記光源ユニットが挿入される場合に前記突起部に当接して前記突起部を移動させる当接部を有し、
前記蓋部は、前記当接部の当接によって移動する前記突起部に連動して前記開口部が前記付勢手段に逆らって移動するように構成してあること
を特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。 - 前記板状部材及び前記突起部は一体に形成されてあり、
前記付勢手段は、前記光源ユニットが前記筐体に挿入する向きに前記板状部材を付勢してあり、
前記蓋部は、前記当接部の当接によって前記突起部が前記向きとは逆の向きに移動するように構成してあること
を特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ。 - 前記蓋部は、
前記当接部が前記突起部に当接するための隙間を残して前記突起部を覆うカバーを更に有すること
を特徴とする請求項2又は3に記載のプロジェクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006217167A JP2008040333A (ja) | 2006-08-09 | 2006-08-09 | プロジェクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006217167A JP2008040333A (ja) | 2006-08-09 | 2006-08-09 | プロジェクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=39175378
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008040333A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011107620A (ja) * | 2009-11-20 | 2011-06-02 | Sharp Corp | ランプユニット及び機器 |
KR101273450B1 (ko) * | 2011-10-13 | 2013-06-11 | 주식회사 메디스 | 차트프로젝터 |
WO2017126405A1 (ja) * | 2016-01-20 | 2017-07-27 | セイコーエプソン株式会社 | 光学部品用筐体及びプロジェクター |
-
2006
- 2006-08-09 JP JP2006217167A patent/JP2008040333A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017130537A (ja) * | 2016-01-20 | 2017-07-27 | セイコーエプソン株式会社 | 光学部品用筐体及びプロジェクター |
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