JP2008039854A - 焦点調節装置、撮像装置、及び焦点調節方法 - Google Patents

焦点調節装置、撮像装置、及び焦点調節方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 動く被写体に追従して合焦すると共に、誤って所望の被写体以外の被写体に合焦した場合に、所望の被写体に合焦し直すことのできる焦点調節技術を提供すること。
【解決手段】 フォーカスレンズを移動させる範囲を設定し(S22、S24、S28、S29)、前記フォーカスレンズを設定された範囲移動させ、当該範囲の前記フォーカスレンズの移動に伴って得られる撮像手段からの出力信号に基づいて焦点状態を判断し(S31)、被写体像が合焦状態となるよう前記駆動手段を制御する(S32)。前記設定される範囲は、撮影した複数画像において合焦状態となる前記フォーカスレンズの位置の間隔が予め設定された閾値以下である場合に(S27)、前記閾値を超える場合に設定される範囲よりも広い範囲が設定される(S29)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、焦点調節技術に関する。
電子カメラでは、撮像素子に結像した被写体像の輝度信号の高周波成分が最大となるフォーカスレンズ位置を、所望する被写体像が合焦状態となる合焦位置として焦点調節を行う。被写体像の輝度信号の高周波成分が多いということは被写体像のコントラストが高いということで、低い場合に比べて焦点が合っていることを示す。これは、所謂コントラスト検出方式の焦点調節技術である(例えば、非特許文献1参照)。このようなコントラスト検出方式では、フォーカスレンズを移動させて、複数の異なるフォーカスレンズ位置で被写体像の輝度信号の高周波成分を取得し(スキャン動作)、高周波成分が最も多くなる位置にフォーカスレンズを移動させる。
しかしながら、撮影間隔の短い所謂連続撮影においてはスキャン動作を行うことのできる時間が限られるため、連続撮影開始時の合焦位置でフォーカスロックしたり、撮影間のスキャン動作におけるフォーカスレンズの移動範囲を制限したりしている。
また、動く被写体に焦点を合わせるために、次の撮影の為の焦点調節制御を行う場合に、フォーカスレンズの移動範囲を現在の合焦位置を中心としてその両側に等しく振り分けるように設定し、焦点調節に掛かる時間を短縮する方法が提案されている。
また、連続撮影では短い時間間隔で連続的に撮影が行われるため、連続する撮影間では被写体が同一方向に移動している場合が多い。従って、前回の撮影までの被写体の移動方向、すなわち前回の撮影までのフォーカスレンズの駆動方向(合焦位置の移動方向)に基づいて、その次の撮影時における合焦位置をある程度予測することが可能である。これを利用して、現在の合焦位置を基準として、フォーカスレンズの駆動範囲の振り分け幅を異ならせることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図9(a)〜(c)に示す例は、連続する3回の各撮影における合焦位置について示したものである。図9(c)では、前々回(図9(a))及び前回(図9(b))の撮影における合焦位置の移動方向に基づき、前回(図9(b))の合焦位置を基準として、その両側の走査範囲の振り分け幅(SC1、SC2)を互いに異ならせるようにしている。すなわち、前回までの移動方向と同一方向側の振り分け幅を相対的に大きくしている。
このように、前回の撮影までの合焦位置の移動方向に基づいて、走査範囲の振り分け幅を異ならせることにより、効率的に合焦レンズを駆動することができ、合焦処理を高速化することが可能となる。
特開2002−122773号公報 NHK技術研究報告(昭和40年、第17巻、第1号、通算86号、第21〜37頁)
しかしながら上述した従来例では、走査範囲の振り分け幅を相対的に大きくするだけで、その基準を変えていないため、像面移動速度が徐々に増していくような被写体には対応できない。具体的には、等速で近づいてくるような一般的な被写体では像面移動速度は加速度的に増加するため、従来例ではこのような一般的な動きをしている被写体に合焦することが難しい場合がある。
また従来の方法では、間違えて背景等、所望の被写体以外の被写体に合焦した場合に、当該被写体に合焦し続けてしまうという問題がある。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、動く被写体に追従して合焦すると共に、誤って所望の被写体以外の被写体に合焦した場合に、所望の被写体に合焦し直すことのできる焦点調節技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の焦点調節装置は、フォーカスレンズを駆動するフォーカスレンズ駆動手段と、前記フォーカスレンズを移動させる範囲を設定する移動範囲設定手段と、前記フォーカスレンズを前記移動範囲設定手段により設定された範囲移動させ、当該範囲の前記フォーカスレンズの移動に伴って得られる撮像手段からの出力信号に基づいて焦点状態を判断し、被写体像が合焦状態となるよう前記駆動手段を制御する制御手段とを有し、前記移動範囲設定手段は、撮影した複数画像において合焦状態となる前記フォーカスレンズの位置の間隔が予め設定された閾値以下である場合に、前記閾値を超える場合に設定される範囲よりも広い範囲を設定することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、上記焦点調節装置と、撮像手段とを有することを特徴とする。
更に、焦点調節方法は、本発明のフォーカスレンズを移動させる範囲を設定する移動範囲設定工程と、前記フォーカスレンズを前記移動範囲設定工程で設定された範囲移動させ、当該範囲の前記フォーカスレンズの移動に伴って得られる撮像手段からの出力信号に基づいて焦点状態を判断し、被写体像が合焦状態となるよう前記駆動手段を制御する制御工程とを有し、前記移動範囲設定工程では、撮影した複数画像において合焦状態となる前記フォーカスレンズの位置の間隔が予め設定された閾値以下である場合に、前記閾値を超える場合に設定される範囲よりも広い範囲を設定することを特徴とする。
本発明によれば、動く被写体に追従して合焦すると共に、誤って所望の被写体以外の被写体に合焦した場合に、所望の被写体に合焦し直すことのできる焦点調節技術を提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。図1において、1は撮像装置、2はズームレンズ群、3はフォーカスレンズ群、4はズームレンズ群2及びフォーカスレンズ群3等からなる撮像光学系を透過した光束の量を制御する光量調節及び後述する個体撮像素子5への露出を制御する絞りである。31は、ズームレンズ群2、フォーカスレンズ群3、絞り4等からなる撮影レンズ鏡筒である。5はCCDやCMOSセンサ等に代表される固体撮像素子(以下、「CCD」と呼ぶ。)で、撮影レンズ鏡筒31を透過し、絞り4によって光量調節された光学被写体像がその受光面に結像され、この結像した被写体像を光電変換して電気的な画像信号を出力する。
6はCCD5から出力された画像信号を受けて各種の画像処理を施すことにより所定のフォーマットの画像信号を生成する撮像回路、7は撮像回路6により生成されたアナログ画像信号をデジタル画像信号(画像データ)に変換するA/D変換回路である。8はこのA/D変換回路7から出力される画像データを一時的に記憶するバッファメモリ等のメモリ(VRAM)である。9はVRAM8に記憶された画像信号を読み出してアナログ画像信号に変換すると共に、再生表示に適する形態の画像信号に変換するD/A変換回路、10はこのアナログ画像信号を表示する液晶表示装置(LCD)等の画像表示装置(以下、「LCD」と呼ぶ。)である。CCD5により得られた画像を、後述する記憶用メモリ12に記憶せずにVRAM8及びD/A変換回路9を介してLCD10に逐次表示することで、電子ファインダ機能を実現することができる。
また、12は半導体メモリ等からなる画像データを記憶する記憶用メモリである。記憶用メモリ12としては、フラッシュメモリ等の半導体メモリや、カード形状やスティック形状をし、撮像装置1に対して着脱自在に形成されるカード型フラッシュメモリ等の半導体メモリが用いられる。他にも、ハードディスクやフロッピー(登録商標)ディスク等の磁気記憶媒体等、様々な形態のものが適用される。
11は圧縮伸長回路であって、圧縮回路と伸長回路とからなる。圧縮回路は、VRAM8に一時記憶された画像データを読み出し、記憶用メモリ12への記憶に適した形態に変換するために圧縮処理や符号化処理等を施す。伸長回路は、記憶用メモリ12に記憶された画像データを再生表示等をする為に適した形態に変換するための復号化処理や伸長処理等を施す。例えば、後述する操作スイッチ24のうち、不図示のモード切替スイッチが操作されて撮影モードになり、更にレリーズスイッチが操作されて露光記録動作が指示されると、以下の処理が行われる。まず、上述したようにしてVRAM8に一時記憶された画像データは圧縮伸長回路11の圧縮回路により圧縮及び符号化された後、記憶用メモリ12に記憶される。また、再生モードになると再生動作が開始され、以下の処理が行われる。まず、記憶用メモリ12に記憶された画像データは圧縮伸長回路11の伸長回路において復号及び伸長された後、VRAM8に一時的に記憶される。VRAM8に一時的に記憶された画像データはD/A変換回路9を介して上述した処理により表示に適したフォーマットのアナログ信号に変換され、LCD10に画像として再生表示される。
15は撮像装置1全体の制御を行う演算用のメモリを内蔵したCPU、13はA/D変換回路7から出力されるデジタル画像信号に基づいて自動露出(AE)処理を行うAE処理回路である。AE処理回路13は、A/D変換回路7によってデジタル化された一画面分のデジタル画像信号の輝度値に対して累積加算等の演算処理を行って、被写体の明るさに応じたAE評価値を算出する。このAE評価値はCPU15に出力される。
14はA/D変換回路7から出力されるデジタル画像信号に基づいて自動焦点調節(AF)処理を行うAF処理回路である。AF処理回路14では、A/D変換回路7によってデジタル化された一画面分のデジタル画像信号の内、AF領域として指定された画面の一部分の領域に相当する画像データの高周波成分をハイパスフィルター(HPF)等を介して抽出する。更に、累積加算等の演算処理を行って、高域側の輪郭成分量等に対応するAF評価値を算出する。このように、AF処理回路14は、AF処理を行う過程において、CCD5によって生成された画像信号から所定の高周波成分を検出する高周波成分検出手段の役割を担っている。なお、AF領域は中央部分の一箇所である場合や中央部分とそれに隣接する複数箇所である場合、離散的に分布する複数箇所である場合などがある。
16は所定のタイミング信号を発生するタイミングジェネレータ(TG)、17はCCD5を駆動するCCDドライバである。TG16は、所定のタイミング信号をCPU15、撮像回路6、CCDドライバ17へ出力し、CPU15はこのタイミング信号に同期させて各種の制御を行う。また撮像回路6は、TG16からのタイミング信号を受け、これに同期させて色信号の分離等の各種画像処理を行う。さらにCCDドライバ17は、TG16のタイミング信号を受け、これに同期してCCD5を駆動する。
また、21は絞り4を駆動する絞り駆動モータ、18は絞り駆動モータ21を駆動制御する第1モータ駆動回路、22はフォーカスレンズ群3を駆動するフォーカス駆動モータ、19はフォーカス駆動モータ22を駆動制御する第2モータ駆動回路である。23はズームスレンズ群2を駆動するズーム駆動モータ、20はズーム駆動モータ23を駆動制御する第3モータ駆動回路、24は各種のスイッチ群からなる操作スイッチである。
CPU15は、第1モータ駆動回路18、第2モータ駆動回路19、第3モータ駆動回路20をそれぞれ制御する。これにより、絞り駆動モータ21、フォーカス駆動モータ22、ズーム駆動モータ23を介して、絞り4、フォーカスレンズ群3、ズームスレンズ群2をそれぞれ駆動制御する。具体的には、CPU15はAE処理回路13において算出されたAE評価値等に基づき第1モータ駆動回路18を制御して絞り駆動モータ21を駆動し、絞り4の絞り量を適正になるように調整するAE制御を行う。
またCPU15はスキャンAF処理回路14において算出されるAF評価値信号に基づき第2モータ駆動回路19を制御してフォーカス駆動モータ22を駆動し、フォーカスレンズ群3を合焦位置に移動させるAF制御を行う。また操作スイッチ24のうち不図示のズームスイッチが操作された場合は、これを受けてCPU15は、第3モータ駆動回路20を制御してズームモータ23を駆動制御することによりズームレンズ群2を移動させ、撮像光学系の変倍動作(ズーム動作)を行う。
また、操作スイッチ24としては、例えば、以下のものがある。撮像装置1を起動させて電源供給を行うための主電源スイッチや撮影動作(記憶動作)等を開始させるレリーズスイッチ、再生動作を開始させる再生スイッチ、ズーム倍率の変更、すなわち、ズームレンズ群2の移動を指示するズームスイッチ等である。本実施の形態では、レリーズスイッチは、第1ストローク(以下、「SW1」と呼ぶ。)と、第2ストローク(以下、「SW2」と呼ぶ。)との二段スイッチにより構成される。SW1は撮像動作に先立ってAE処理及びAF処理を開始させる指示信号を発生する。SW2は実際に画像を撮影して記録する露光記録動作を開始させる指示信号を発生する。
25は各種制御等を行うプログラムや各種動作を行わせるために使用するデータ等が予め記憶されている電気的に書き換え可能な読み出し専用メモリであるEEPROMである。26は電池、28はストロボ発光部、27はストロボ発光部28の閃光発光を制御するスイッチング回路、29は警告表示などを行うLEDなどの表示素子、30は音声によるガイダンスや警告などを行うためのスピーカーである。
33はLEDなどの光源で構成されるAF補助光発光部、32はAF補助光発光部33を駆動するためのAF補助光駆動回路である。
次に、本第1の実施形態における撮像装置1の撮影動作について図2に示すフローチャートを用いて説明する。
なお、本発明の説明においては、フォーカスレンズ群3を所定位置に駆動しながらCCD5の出力にい基づいてAF評価値を取得する動作をスキャンと呼ぶ。また、AF評価値を取得するフォーカスレンズの位置をスキャンポイント、スキャンポイントの間隔をスキャン間隔、AF評価値を取得する数をスキャンポイント数、AF評価値を取得するフォーカスレンズ群3の駆動範囲をスキャン範囲と呼ぶものとする。
図2に示す処理は、撮像装置1の主電源スイッチがオン状態であり、かつ撮像装置1の動作モードが撮影(録画)モードにあるときに、撮影処理シーケンスが実行される。
まずステップS1において、CPU15は、上述したように、撮影レンズ鏡筒31を透過しCCD5上に結像した被写体光学像を、撮像回路6、A/D変換回路7、VRAM8、D/A変換回路9を介して、LCD10に画像として表示する。この処理を所定時間おきに行うことで、LCD10は電子ビューファインダーとして機能する。ユーザーはLCD10に表示された画像を観察することで、撮影するシーンを確認することができる。
次いでステップS2において、操作スイッチ24のレリーズスイッチの状態を確認する。撮影者によってレリーズスイッチが操作され、SW1がオン状態になったことをCPU15が確認すると次のステップS3に進み、AE処理を行う。ここでは、CPU5がAE処理回路13により求められたAE評価値に基づいて第1モータ駆動回路18を制御することにより、絞り駆動モータ21を介して絞り4の開口状態を制御する。具体的には、AE評価値が低ければ(得られた画像が暗い)絞り4を開き、AE評価値が高ければ(得られた画像が明るい)絞り4を絞るように制御して、適切な明るさ(AE評価値)の画像が得られるようにする。
続いてステップS4においてAF処理が行われる。AF処理では、CCD5により得られた画像信号の高周波成分が最も多くなるフォーカスレンズ群3の位置を求め、CPU15は第2モータ駆動回路19を介してフォーカス駆動モータ22を制御し、フォーカスレンズ群3をその求めた位置に移動する。ここで、AF処理の概略を図3を用いて説明する。
AF処理はCCD5によって生成された画像信号から出力される高周波成分が最も多くなるフォーカスレンズ群3の位置を求めることにより行われる。先ず、CPU15は第2モータ駆動回路19を介してフォーカス駆動モータ22を制御し、フォーカスレンズ群3を無限遠に相当する位置(図3における「A」)に移動させる。そして、無限遠位置から各々の撮影モードにおいて設定される至近距離に相当する位置(図3における「B」)までのスキャン範囲を、予め設定されたスキャン間隔でスキャンする。そして、各スキャンポイントでAF処理回路14によりAF評価値を取得する。フォーカスレンズ群3の駆動が終了した時点で、取得したAF評価値から、高周波成分が最大になる位置、即ち合焦位置(図3における「C」)を求め、その位置にフォーカスレンズ群3を移動する。
なお、スキャンAF処理の高速化のために、ステップS4のスキャン間隔は、フォーカスレンズ群3を停止させることが可能な全ての停止位置ではなく、所定の停止可能位置おきにする。この場合、図3に示すように、実際にAF評価値が最大値となる点でAF評価値の取得が行われず、その前後の点a1、a2、a3においてAF評価値を取得することがあり得る。このような場合は得られたAF評価値の内、最大値となった点とその前後の点から合焦位置Cを計算にて求める。
なお、合焦位置を求める前にAF評価値の信頼性を評価する。その信頼性が十分であれば、AF評価値が最大値となる点を求め、「AF OK」表示を行う。これは表示素子29を点灯することなどにより行うと同時に、LCD10上に緑の枠を表示するなどの処理を行う。またAF評価値の信頼性を評価した結果、その信頼性が低い場合には、AF評価値が最大値となる点を求める処理は行わず、「AF NG」表示を行う。これは表示素子29を点滅することなどにより行うと同時に、LCD19上に黄色の枠を表示するなどの処理を行う。なお、上述した表示方法や表示の仕方は一例であり、これらの方法に限るものではないことは言うまでもない。
このようにしてAF処理を終了後、CPU15はステップS5において、SW1のオン状態が継続しているかをチェックする。オフであればステップS2に戻り、オンであればステップS6に進んでSW2の確認を行う。SW2がオフであればステップS5に戻り、SW2がオンになっていたならばステップS7に進む。
ステップS7では、連続撮影の枚数をカウントする連写カウンターNの値を1に初期化し、ステップS8において被写体の画像を記録するための露光処理を実行する。露光してCCD5から得た画像信号は、上述したように、撮像回路6、A/D変換回路7、VRAM8、圧縮伸長回路11を介して記憶用メモリ12に記憶する。
露光処理が終わると、ステップS9で連写カウンターの値を+1し、ステップS10で再びSW2の確認を行う。SW2がオフになっていたならばステップS12に進んでSW1がオフされるのを待ち、処理を終了する。
一方、SW2のオン状態が維持されたままならばステップS11に進み、連続撮影(連写)が指示されているかどうかを判断する。指示されていなければステップS10に戻ってSW2がオフされるのを待ち、SW2がオフされるとステップS12でSW1がオフされるのを待って処理を終了する。指示されていれば、ステップS13で撮影と撮影の間に行われるAF処理(連写間AF処理)を行ってから、ステップS8に戻って露光処理を行う。
ここで、ステップS13で行われる連写間AF処理の詳細について、図4を参照して説明する。
この処理は連続撮影の2枚目以降にしか実行されないので、初めにこの処理が実行されるときは連続撮影の2枚目用の処理となる。またこのときの連写カウンターNの値は2である。
ステップS21では、連続撮影の2枚目の撮影であるかどうか調べる。2枚目(連写カウンターNの値が2)であればステップS22へ進み、2枚目でなければステップS23へ進む。
ステップS22では、連続撮影の1枚目の撮影の際のフォーカスレンズ群3の位置(合焦位置FP1)をスキャン範囲の中心ObjP2として設定する。更にスキャン範囲を設定するが、連続撮影の際の撮影間隔を延ばさないことを優先して設定される。具体的には、連続撮影間内に行われる処理、例えばCCD5からの画像信号の読み出し時間や、次の撮影動作のためのチェック時間等を考慮して、撮影間にAF動作が終了するようにスキャンポイント数を定める。更に、AF動作(合焦位置探索)が可能なスキャン間隔を設定する。つまり、スキャン範囲は(スキャンポイント数−1)とスキャン間隔の積となる。但し、設定されたスキャン範囲が全域(合焦すべき至近端から無限遠端までの範囲)を越える場合は全域をスキャン範囲とする。また設定されたスキャン範囲の端が、合焦可能な至近端または無限遠端を越える場合はスキャン範囲をシフトして、合焦可能な至近端または無限遠端をスキャン範囲が越えないようにする。
スキャン範囲の設定が終了したならば、ステップS31へ進む。
一方、2枚目の撮影でない場合、ステップS23において連続撮影の3枚目(連写カウンターNの値が3)であるかどうか調べる。3枚目であればステップS24へ進む。
3枚目の場合は、合焦位置履歴情報として連続撮影の1回目、2回目の2つの合焦位置(合焦位置FP1、FP2)に関する情報がある。従って、ステップS24では、連続撮影間の時間は一定であるとして、2つの合焦位置に関する情報から1次近似により被写体位置の予測(3回目の撮影の際の合焦位置の予測)を行って、スキャン範囲の中心位置ObjP3を式(1)より求める。
ObjP3=FP2+(FP2−FP1)×FpAdj3 …(1)。
なお、パラメータFpAdj3は、被写体位置の予測の結果と直前の合焦位置の重み付け設定のパラメータであり、0〜1の値をとる。図6のフォーカスレンズ位置を示す図はFpAdj3を1としている。このようにして演算された中心位置ObjP3に基づいてスキャン範囲が設定され、前回のスキャン範囲から被写体像が移動する方向にずらされる。ここでも、ステップS22と同様にスキャン範囲は連続撮影の際の撮影間隔を延ばさないことを優先して設定される。その後ステップS31へ進む。
また、ステップS23において連続撮影の4枚目以降の場合、ステップS25に進む。ここでは4枚目以降の撮影であるので、合焦位置履歴情報として少なくとも3回の撮影で用いられた合焦位置に関する情報がある。上述したように連続撮影の時間間隔は一定であるので、2次近似により被写体位置の予測(今回の撮影の際の合焦位置の予測)を行う。例えば4枚目の撮影の際のスキャン範囲の中心位置ObjP4は、式(2)より求める。
ObjP4
=(FP1−3FP2+3FP3)×FpAdj4+FP3(1−FpAdj4)
=(FP1−3FP2+2FP3)×FpAdj4+FP3 …(2)。
なお、ここでは3枚目までと異なり、スキャン範囲の設定は行わない。
ついでステップS26において、3枚目の撮影の合焦位置FP3と、求めた4枚目の中心位置ObjP4の差の絶対値を求め、これを被写体の光軸方向の移動量とする。なお、5枚目以降であれば、求めた中心位置とその直前の撮影における合焦位置との差の絶対値が移動量となる。
そしてステップS27において、ステップS26で求められた被写体の光軸方向の移動量を所定値と比較することで、被写体が光軸方向に大きく移動しているか否かを判定する。その結果、被写体の光軸方向の移動量が所定値を超える場合はステップS28へ進み、スキャン範囲の設定を行う。この場合の設定の仕方はステップS22及びステップS24で行われた設定の仕方と同様で、連続撮影の際の撮影間隔を延ばさないことを優先して設定される。その後ステップS31へ進む。
一方、被写体の光軸方向の移動量が所定値以下の場合はステップS29へ進み、スキャン範囲の設定を行う。ここでは、以下のような現象により、移動した主被写体がスキャン範囲外になってしまい、合焦しないという弊害を解決するため、移動した主被写体をスキャン範囲に含むように設定する。
例えば、1枚目の撮影において、背景の被写体がAF領域に占める割合が大きい場合などは背景に合焦してしまい、その後も背景に合焦し続けることがある。これは例えば背景の被写体のAF領域に占める割合が大きいために、1枚目の撮影で背景に合焦し、その後も背景のAF領域に占める割合が大きいため主被写体ではなく背景に合焦する場合である。そして主被写体が移動し、AF領域に占める背景の割合がより大きくなった時には、移動した主被写体は、ステップS24等で設定されるスキャン範囲ではその外になってしまい、被写体に合焦しなくなってしまう。
よってステップS27において比較に用いるこの所定値は、連写間AF処理の結果が背景に張り付いていないか否かを判定するためのものとなる。その値は、合焦位置や予測位置の検出誤差等を考慮して被写体が動いていないと判断できる値となる。
ステップS29では、スキャン範囲の設定を行う。ここでは被写体は大きく動いていないと判断されているので、連写速度よりも合焦精度が重要視される。従って被写体へ確実に合焦できるように、ステップS28などで設定されるスキャン範囲の1倍〜3倍程度のスキャン範囲を設定する。
具体的には以下のようにして設定させる。図5に図4のステップS29におけるスキャン範囲の設定処理手順を示す。
まずステップS51において初期のスキャン範囲の設定を行う。ステップS28と同様に、撮影間にAF動作が終了するようにスキャンポイント数を定め、更にAF動作(合焦位置探索)が可能なスキャン間隔を設定することで行われる。スキャン範囲は(スキャンポイント数−1)とスキャン間隔の積となる。このようにして設定されたスキャン範囲が全域(合焦すべき至近端から無限遠端までの範囲)を越える場合(ステップS52でYES)、またはスキャン範囲をシフトすることで全域をカバーできる場合は全域をスキャン範囲とする(ステップS53)。
上記の設定で全域をカバーできない場合は(ステップS52でNO)、ステップS54においてスキャン間隔は変えずにスキャンポイント数を1増やす。そして(スキャンポイント数−1)とスキャン間隔の積で求まるスキャン範囲が全域を越える、またはスキャン範囲をシフトすることで全域をカバーできる場合(ステップS55でYES)は、全域をスキャン範囲とする(ステップS53)。
スキャンポイント数を1増やしても全域をカバーできない場合は、ステップS54において、スキャン間隔は変えずにスキャンポイント数を1増やす前のスキャンポイント数(初期スキャンポイント数)の2倍にする。そして、(スキャンポイント数−1)とスキャン間隔の積で求まるスキャン範囲が全域を越える、またはスキャン範囲をシフトすることで全域をカバーできる場合(ステップS57でYES)は、全域をスキャン範囲とする(ステップS53)。
全域をカバーしない場合は、ステップS58で、設定されたスキャン範囲が全域の2分の1以上か否かを判定する。全域の2分の1以上の場合はその時点で設定されているスキャン範囲(初期スキャン範囲の2倍)をそのままスキャン範囲とする。一方、ステップS58で、設定されたスキャン範囲が全域の2分の1未満の場合は全域のスキャン範囲の2分の1をスキャン範囲とする(ステップS59)。
以上のようにしてスキャン範囲設定処理が終了すると、図4に戻り、ステップS30において連写カウンターを1に初期化する。これにより、背景に合焦し続けるなどして被写体が移動していないと判断された場合は、その時の撮影は連続撮影の1枚目ではないが、1枚目の撮影として扱われる。よって次の撮影は2枚目の撮影として扱われることになる。以下の撮影も同様である。
上記処理が終了したならばステップS31へ進む。ステップS31において、後述する図7のフローチャートに従ってスキャンを行い、AF評価値のピーク値を求め、ステップS32で合焦位置へフォーカスレンズ群3を移動する。
なお、同様にして5枚目以降(連写カウンターNの値が5以上)の連続撮影の際には、図4のステップS25で2次近似により被写体位置の予測(今回の撮影の際の合焦位置の予測)を行って、スキャン範囲の中心位置ObjP(n)を式(3)より求める。このようにして演算された中心位置ObjP(n)に基づいてスキャン範囲が設定され、前回のスキャン範囲から被写体像が移動する方向にずらされる。
ObjP(n)
=(FP(n−3)−3FP(n−2)+2FP(nー1))×FpAdj(n)+FP(n−1) …(3)。
但し、4枚目の撮影と同様に被写体の移動量が所定値以下の場合は、ステップS29からステップS30に進み、被写体へ確実に合焦できるようにスキャン範囲の設定を行う。
このような処理を行うことは連写速度単位時間あたりの撮影枚数の低下を招くが、確実に主被写体に合焦することができる。もし本当に被写体が動いていない場合や、被写体が動いていたとしても大きく動いていない場合は連写速度(単位時間あたりの撮影枚数)は問題にならず、スキャン範囲を広くとっても構わない。これは、移動の少ない被写体ではスキャン中に主被写体の画面内での位置がほとんど変わらないため、撮影者の意図どおりの構図を得られるからである。動きが少ない被写体はスキャンする時間が多少かかっても、その間の被写体移動は少ない場合が多いからである。
上記処理によれば、上述した理由により生じる、移動した主被写体に合焦せず背景に合焦する弊害を防止することが可能になる。
図6を用いて上記の動作を説明する。図6(a)に主被写体にフォーカスが追従している例、図6(b)に背景に一旦合焦したために連続撮影の初期は主被写体にフォーカスが追従していない例を示す。
まず図6(a)のシーンを例に説明する。なお、式(1)等に示すパラメータFpAdj(n)は、被写体位置の予測の結果と直前の合焦位置の重み付け設定のパラメータであり、0〜1の値をとるが、図6のフォーカスレンズ位置を示す図においてはFpAdj(n)を1としている。
SW1がオンになり一連の撮影動作が開始されると、図2のステップS4におけるAF処理にて、1枚目の撮影の合焦位置FP1が求められる。
図2のステップS13で行われる2枚目用の連写間AF処理においては、図4のステップS22で説明したように、1枚目の合焦位置FP1を2枚目の撮影における被写体の予想移動位置ObjP2とする。そして上述したようにしてこの予想移動位置ObjP2に基づいてスキャン範囲(図6(a)の示す矢印の範囲)を設定し、スキャン範囲においてスキャンを行う。その結果、2枚目の合焦位置FP2が求まる。
3枚目用の連写間AF処理においては、図4のステップS24で説明したように、1枚目の合焦位置FP1と2枚目の合焦位置FP2から式(1)を用いて、3枚目の撮影における被写体の予想移動位置ObjP3を求める。そして2枚目の撮影と同様にしてスキャン範囲を設定し、設定されたスキャン範囲においてスキャンを行う。その結果、合焦位置FP3が求まる。
4枚目用の連写間AF処理においては、図4のステップS25で説明したように、1枚目、2枚目、3枚目の合焦位置FP1、FP2、FP3から式(2)を用いて、4枚目の撮影における被写体の予想移動位置ObjP4を求める。そして被写体の光軸方向の移動量(3枚目の撮影の合焦位置FP3と、4枚目の撮影の際のスキャン範囲の中心位置ObjP4の差の絶対値)を求める。
図6(a)の様に、この値が所定値以上の場合は、被写体の予想移動位置ObjP4を中心にスキャン範囲を設定し、その範囲においてスキャンを行う。その結果、合焦位置FP4が求まる。
これ以降の撮影においては同様にして、合焦位置を求める。すなわちn枚目の撮影においては、n−3枚目、n−2枚目、n−1枚目の合焦位置から式(3)を用いて、n枚目の撮影における被写体の予想移動位置ObjPnを求める。そして被写体の光軸方向の移動量(n−1枚目の撮影の合焦位置FP(n−1)と、n枚目の撮影の際のスキャン範囲の中心位置ObjPnの差の絶対値)を求める。そしてこの値が所定値以上の場合は、被写体の予想移動位置ObjPnを中心にスキャン範囲を設定し、その範囲においてスキャンを行い、合焦位置FPnが求まる。
一方、図6(B)のように、3枚目の合焦位置FP3と4枚目の撮影の際の中心位置ObjP4の差の絶対値が所定値以上でない場合は、上述したように例えば、動きのない背景に合焦している可能性がある。そのため、被写体へ確実に合焦できるようにスキャン範囲を設定する。この際、被写体の移動量が所定値以上の場合のスキャン範囲に比べて、1倍〜3倍程度の範囲になる様にスキャン範囲を設定する。そして、スキャンを行う。その結果、図6(b)に示す様に合焦位置FP4が求まる。そしてこの撮影を連続撮影の1枚目として扱う。
図6(b)の様に、一旦背景に合焦してしまった場合は、4枚目の撮影において比較的広いスキャン範囲をスキャンすることで、正確な合焦位置を得ることができる。
図6(b)の場合の5枚目用の連写間AF処理においては、4枚目の合焦位置FP4を5枚目の撮影における被写体の予想移動位置Objp5とする。そして2枚目の撮影と同様にしてスキャン範囲を設定し、設定されたスキャン範囲(図6(B)の示す矢印の範囲)においてスキャンを行い、合焦位置FP5が求まる。
6枚目用の連写間AF処理においては、4枚目の合焦位置FP4と5枚目の合焦位置FP5から式(1)を用いて、6枚目の撮影における被写体の予想移動位置ObjP6を求める。そして2枚目の撮影と同様にしてスキャン範囲を設定し、設定されたスキャン範囲においてスキャンを行う。その結果、合焦位置FP6が求まる。
7枚目用の連写間AF処理においては、4枚目、5枚目、6枚目の合焦位置から式(2)を用いて、7枚目の撮影における被写体の予想移動位置ObjP7を求める。そして被写体の光軸方向の移動量(6枚目の撮影の合焦位置FP6と、7枚目の撮影の際のスキャン範囲の中心位置ObjP7の差の絶対値)を求める。
この値が所定値以上の場合は、被写体の予想移動位置ObjP7を中心にスキャン範囲を設定し、その範囲においてAFを行い、合焦位置FP7が求まる。
これ以降の撮影においては同様にして、合焦位置を求める。
次に、図7のフローチャートを参照しながら図4のフローチャートにおけるスキャン動作(ステップS31)を説明する。
まず、ステップS71ではフォーカスレンズ群3をスキャン開始位置にスキャン速度より速い速度で移動する。
スキャン開始位置は、本第1の実施形態においては、設定されたスキャン範囲の一端に設定される。ステップS72では、各スキャンポイントについて、撮影領域内に設定されるAF領域の焦点評価値とフォーカスレンズ群3の位置をCPU15に内蔵される図示しない演算メモリに記憶する。ステップS73ではレンズ位置がスキャン終了位置にあるかどうかを調べ、終了位置であればステップS75へ、そうでなければステップS74へ進む。前記スキャン終了位置は、設定されたスキャン範囲の他端に設定される。ステップS74ではフォーカスレンズ群3を駆動してスキャン終了位置方向の次のスキャンポイントまで動かし、ステップS72へ戻る。
スキャン範囲のスキャンが終了すると、ステップS75において、ステップS72で記憶した焦点評価値とそのレンズ位置から、焦点評価値が最大となる位置に対応するフォーカスレンズ群3の合焦位置を計算する。
上記の通り、本第1の実施形態によれば、連写撮影中に、移動した主被写体に合焦せず背景に合焦する弊害を防止し、確実に主被写体に合焦することが可能になる。
なお、上記第1の実施形態においては、スキャン時に各スキャンポイントでフォーカスレンズ群3を停止するものとして説明したが、本願発明はこれに限るものではない。例えば、等速でフォーカスレンズ群3を駆動しながら、所定時間間隔でCCD5から画像信号を読み出してAF評価値を取得するように制御しても良い。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本第2の実施形態においても、図1を参照して説明したものと同様の撮像装置を用いるため、ここでは説明を省略する。
本発明の第2の実施形態の第1の実施形態に対する違いは、図4のステップS29における連写撮影の4枚目以降のスキャン範囲の設定の仕方である。第2の実施形態ではステップS27において被写体の光軸方向の移動量が所定値以下であると判定された場合には、その移動量などに応じて連写間AF処理に許される時間を求め、その時間からスキャンポイント数とスキャン範囲を設定する。これ以外の処理は、上記第1の実施形態で説明した処理と同様であるため説明を省略し、本第2の実施形態においてステップS29で行われる処理について図8を参照して説明する。
まずステップS81において、移動量ΔFPを求める。4枚目用の連写間AF処理においては、1枚目、2枚目、3枚目の合焦位置FP1、FP2、FP3から式(2)を用いて、4枚目の撮影における被写体の予想移動位置ObjP4が求められる。この値と3枚目の撮影における合焦位置FP3の差の絶対値を被写体の光軸方向の移動量ΔFPとなる。
ΔFPが「0」の場合は(ステップS82でYES)全域をスキャン範囲とする(ステッS83)。
「0」でない場合は、ステップS84において式(4)を用いて、連写間AF処理に許される時間Tsを求める。
Ts=Tso×ΔFPmax/ΔFP …(4)
但し、ΔFPmaxは想定した最高像面移動速度、TsoはΔFPmax時の基準AF時間である。基準AF時間とはその時間内の移動被写体の像面移動量が所定量以下、具体的には1深度以下になる時間である。すなわち像面移動量ΔFPmaxの場合、基準AF時間Tso内の像面移動量は1深度以下のため、連写間AFで求められた合焦位置からのずれ量は1深度以下になる。そのため合焦しているとみなすことが可能である。
ステップS85において、スキャンポイント数Nspを
Nsp=INT(Ts/信号読み出しレート)
と求めた後、スキャンポイント数NspにAF動作(合焦位置探索)が可能なスキャン間隔を掛けてスキャン範囲を求める。但し、INT( )は( )内の値の小数点以下切捨てを意味する。
スキャン範囲が全域(合焦すべき至近端から無限遠端までの範囲)を越えた場合は(ステップS86でYES)全域をスキャン範囲とする(ステップS83)。
上記の通り本第2の実施形態によれば、被写体が光軸方向に動いている場合に、連写間AF処理で許される時間内で連写間AFを行うことが可能となる。
なお、上記第2の実施形態の説明では、ΔFPが0か否かに応じてスキャン範囲の設定の仕方を変えるものとして説明したが、これに限るものではない。本題2の実施形態では被写体が光軸方向に動いているか否かを判断できれば良いため、合焦位置の検出誤差などを考慮すると必ずしも0と比較する必要はなく、第1の実施形態のように所定値と比較するようにしても構わない。
本発明の第1及び第2の実施形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1及び第2の実施形態における撮像処理の手順を示すフローチャートである。 オートフォーカス処理を説明する概略図である。 本発明の第1及び第2の実施形態における連写間AF処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態におけるスキャン範囲設定処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における被写体の動きに対する焦点位置及び連写間AF処理を説明する為の図である。 本発明の第1及び第2の実施形態におけるスキャン処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるスキャン範囲設定処理の手順を示すフローチャートである。 従来のAF処理を説明する為の図である。
符号の説明
1 撮像装置。
2 ズームレンズ群。
3 フォーカスレンズ群。
4 絞り。
5 固体撮像素子。
6 撮像回路。
7 A/D変換回路。
8 VRAM。
9 D/A変換回路。
10 画像表示装置。
11 圧縮伸長回路。
12 記憶用メモリ。
13 AE処理回路。
14 AF処理回路。
15 CPU。
16 タイミングジェネレータ。
17 CCDドライバ。
18 第1モータ駆動回路。
19 第2モータ駆動回路。
20 第3モータ駆動回路。
21 絞り駆動モータ。
22 フォーカス駆動モータ。
23 ズーム駆動モータ。
24 操作スイッチ。
25 EEPROM。
26 電池。
27 スイッチング回路。
28 ストロボ発光部。
29 表示素子。
30 スピーカー。
31 撮影レンズ鏡筒。
32 AF補助光駆動回路。
33 AF補助光発光部。

Claims (10)

  1. フォーカスレンズを駆動するフォーカスレンズ駆動手段と、
    前記フォーカスレンズを移動させる範囲を設定する移動範囲設定手段と、
    前記フォーカスレンズを前記移動範囲設定手段により設定された範囲移動させ、当該範囲の前記フォーカスレンズの移動に伴って得られる撮像手段からの出力信号に基づいて焦点状態を判断し、被写体像が合焦状態となるよう前記駆動手段を制御する制御手段とを有し、
    前記移動範囲設定手段は、撮影した複数画像において合焦状態となる前記フォーカスレンズの位置の間隔が予め設定された閾値以下である場合に、前記閾値を超える場合に設定される範囲よりも広い範囲を設定することを特徴とする焦点調節装置。
  2. 前記移動範囲設定手段は、前記間隔が前記閾値以下の場合に、前記フォーカスレンズを焦点状態判断可能な全範囲を前記範囲として設定することを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  3. 前記移動範囲設定手段は、前記間隔が前記閾値以下の場合を除いて、予め決められた時間内で前記制御手段により合焦状態が得られるように前記範囲を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の焦点調節装置。
  4. 前記移動範囲設定手段は、前記間隔が前記閾値を超える場合に、更に、被写体の像面移動量に応じて前記範囲を設定することを特徴とする請求項3に記載の焦点調節装置。
  5. 前記移動範囲設定手段は、前記範囲を前記フォーカスレンズの駆動可能範囲を上限として設定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の焦点調節装置。
  6. 前記閾値は、少なくとも合焦位置及び予測位置の検出誤差に基づく値であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の焦点調節装置。
  7. 前記閾値は、0であることを特徴とする請求項2または3に記載の焦点調節装置。
  8. 前記移動範囲設定手段は、連続撮影の際に、前記撮影した複数画像において合焦状態となる前記フォーカスレンズの位置の間隔と前記閾値との比較結果に基づいて、前記範囲を決定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の焦点調節装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の焦点調節装置と、撮像手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  10. フォーカスレンズを移動させる範囲を設定する移動範囲設定工程と、
    前記フォーカスレンズを前記移動範囲設定工程で設定された範囲移動させ、当該範囲の前記フォーカスレンズの移動に伴って得られる撮像手段からの出力信号に基づいて焦点状態を判断し、被写体像が合焦状態となるよう前記駆動手段を制御する制御工程とを有し、
    前記移動範囲設定工程では、撮影した複数画像において合焦状態となる前記フォーカスレンズの位置の間隔が予め設定された閾値以下である場合に、前記閾値を超える場合に設定される範囲よりも広い範囲を設定することを特徴とする焦点調節方法。
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