JP2008038640A - フィルタ装置および燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】目詰りの発生を低減しつつ、簡単な構成で化石燃料および水を混合し、化石燃料および水を含む混合燃料を微粒子化して精製できるフィルタ装置を提供すること。
【解決手段】本発明に係るフィルタ装置は、流入口101が端部に設けられた筒状の外筒部110と、外筒部110の内側に配設され、流入口101と反対側の端部に流出口102が設けられた筒状の内筒部120と、流入口101から圧送供給される化石燃料および水が衝突するように、内筒部120の流入口102側の一端を閉鎖して設けられた衝突受面125と、衝突受面125に衝突する化石燃料および水が内筒部120の側壁123の外面123a側から内面123b側へ流入するように、内筒部120の側壁123に形成された複数の貫通穴126とを備えている。
【選択図】図2

Description

この発明は、フィルタ装置および燃料供給装置に関し、特に重油、軽油、灯油等の化石燃料および水を混合して、化石燃料および水を含む混合燃料を微粒子化するフィルタ装置およびこのフィルタ装置を用いた燃料供給装置に関する。
従来から、ディーゼルエンジン等のエンジン運転時に、排気中の窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、黒煙等の有害物質を低減するために、燃料と、水等の添加物とを混合した水エマルジョン(Emulsion)燃料を用いることが知られている。水エマルジョン燃料は、互いに親和性を有しない油と水とを強制的に混合させてなる不安定な燃料であるため、水エマルジョン燃料には、燃料と水等の添加物との混合を良好にするために、添加剤が用いられている。なお、添加剤としては例えば界面活性剤が用いられている。
また、水エマルジョン燃料の燃焼に関する研究においては、燃料に加えることが可能な水の比率をいかに高めることができるかが共通の技術課題となっている。水エマルジョン燃料は、製造後短時間に分離するものであってはならず、油水の分散度合いが低いものであってはならず、油・水の粒子は平均粒子径5μm以下の微細粒子が求められている。
このため、従来の水エマルジョン燃料の供給装置では、油および水を混合して微粒子化するために用いられるフィルタに、粒径5μmのシラス多孔質ガラス(Shirasu Porous Glass)を材料とし、円板状または円筒状に形成されたものを用いていた。この際、複数のシラス多孔質ガラス製フィルタを、粒径が大きい順に配置して、油および水の粒子を段階的に5μm以下の微細粒子に微粒子化していた。
ここで、シラスとは南九州に広く分布する火山噴出物の一種であり、マグマの主成分であるSiO2、Ai2O3、Fe2O3、FeO、MgO、CaO、Na2O、K2O等が互いに集まり鉱物として晶出し、その後ほどなく爆発的に噴出して形成されたものである。シラス多孔質ガラスは、シラスと石灰とホウ酸とを約1350℃の温度下で合成し、更に熱処理や塩酸による酸処理を施すことにより、形成される。
特許文献1には、エマルジョン燃料に関する技術の一例が開示されている。特許文献2には、高圧で流入される軽油と水とを混合するために用いられるシラス多孔質ガラス製フィルタに関する技術の一例が開示されている。
特開2002−257335号公報 特開2005−127196号公報(特に段落0038〜0041、図3)
ところが、シラス多孔質ガラス製フィルタを用いて、油および水をそれぞれ微粒子化して混合する場合、当該フィルタの粒径が非常に微細なため、目詰りが生じ、当該フィルタを定期的に交換する必要が生じていた。また、この場合にも、燃料と水等の添加物との混合を良好にするために、界面活性剤などの添加剤が用いられていた。
この発明は、目詰りの発生を低減しつつ、簡単な構成で化石燃料および水を混合し、化石燃料および水を含む混合燃料を微粒子化して精製できるフィルタ装置および燃料供給装置を提供することを目的とする。
本発明に係るフィルタ装置は、流入口および流出口を有し、流入口から圧送供給される化石燃料および水を混合して、化石燃料および水を含む混合燃料を微粒子化して流出口から流出するフィルタ装置であって、流入口が端部に設けられた筒状の外筒部と、外筒部の内側に配設され、流入口と反対側の端部に流出口が設けられた筒状の内筒部と、流入口から圧送供給される化石燃料および水が衝突するように、内筒部の流入口側の端部を閉鎖して設けられた衝突受面と、衝突受面に衝突する化石燃料および水が内筒部の側壁の外面側から内面側へ流入するように、内筒部の側壁に形成された複数の貫通穴とを備えたことを特徴とするものである。
このような構成にしたことにより、目詰りの発生を低減しつつ、簡単な構成で化石燃料および水を混合し、化石燃料および水を含む混合燃料を微粒子化して精製できる。
このとき、貫通穴は、内筒部の側壁の内面から外面に向けて徐々に広がるように形成されている。これにより、衝突受面に衝突する化石燃料および水が、内筒部の側壁の外面側から内面側へ円滑に流入するので、化石燃料および水を含む混合燃料を円滑に微粒子化して精製できる。
また、貫通穴の最小内径は1.0mm以下であるのが好ましい。これにより、流出口から流出される混合燃料の各粒子の平均粒子径を確実に5μm以下することができる。
また、内筒部の側壁の外面と外筒部の側壁の内面との距離が略一定であってもよい。これにより、内筒部の側壁の外面と外筒部の側壁の内面との間を流れる化石燃料および水の流量をバランスよく安定させることができ、化石燃料および水を含む混合燃料をより円滑に微粒子化して精製できる。
また、内筒部および外筒部は円筒形状に形成されてもよい。これにより、内筒部の側壁の外面と外筒部の側壁の内面との間を流れる化石燃料および水の流量をバランスよく安定させることができ、化石燃料および水を含む混合燃料をより円滑に微粒子化して精製できる。
本発明に係る燃料供給装置は、化石燃料を蓄溜する化石燃料用タンクと、水を蓄溜する水用タンクと、流入口および流出口を有し、流入口から圧送供給される化石燃料および上記水を混合して、化石燃料および水を含む混合燃料を微粒子化して流出口から流出するフィルタ装置と、化石燃料用タンクおよび水用タンクに接続され、化石燃料および水を化石燃料用タンクおよび水用タンクからフィルタ装置の流入口へ圧送供給する圧力ポンプとを備え、フィルタ装置の流出口から流出される混合燃料を内燃機関へ供給する燃料供給装置であって、フィルタ装置は、流入口および流出口を有し、流入口から圧送供給される化石燃料および水を混合して、化石燃料および水を含む混合燃料を微粒子化して流出口から流出するフィルタ装置であり、流入口が端部に設けられた筒状の外筒部と、外筒部の内側に配設され、流入口と反対側の端部に流出口が設けられた筒状の内筒部と、流入口から圧送供給される化石燃料および水が衝突するように、内筒部の流入口側の端部を閉鎖して設けられた衝突受面と、衝突受面に衝突する化石燃料および水が内筒部の側壁の外面側から内面側へ流入するように、内筒部の側壁に形成された複数の貫通穴とを備えたことを特徴とするものである。
このような構成にしたことにより、目詰りの発生を低減しつつ、簡単な構成で化石燃料および水を混合し、化石燃料および水を含む混合燃料を微粒子化して精製でき、当該微粒子化された混合燃料を安定的に内燃機関へ供給できる。
このとき、貫通穴は、内筒部の側壁の内面から外面に向けて広がるように形成されている。これにより、衝突受面に衝突する化石燃料および水が、内筒部の側壁の外面側から内面側へ円滑に流入するので、化石燃料および水を含む混合燃料を円滑に微粒子化して精製できる。
また、貫通穴の最小内径は1.0mm以下であるのが好ましい。これにより、流出口から流出される混合燃料の各粒子の平均粒子径を確実に5μm以下することができる。
また、内筒部の側壁の外面と外筒部の側壁の内面との距離が略一定であってもよい。これにより、内筒部の側壁の外面と外筒部の側壁の内面との間を流れる化石燃料および水の流量をバランスよく安定させることができ、化石燃料および水を含む混合燃料をより円滑に微粒子化して精製できる。
また、内筒部および外筒部は円筒形状に形成されてもよい。これにより、内筒部の側壁の外面と外筒部の側壁の内面との間を流れる化石燃料および水の流量をバランスよく安定させることができ、化石燃料および水を含む混合燃料をより円滑に微粒子化して精製できる。
また、フィルタ装置の流出口と内燃機関との間に設けられたミキシングタンクを更に備え、ミキシングタンクは、フィルタ装置の流出口から流出される混合燃料を蓄溜してもよい。
これにより、微粒子化された混合燃料をより安定的に内燃機関へ供給できる。
また、化石燃料を化石燃料用タンクから圧力ポンプを介してフィルタ装置の流入口へ、水タンクの水と共に圧送供給する第1の燃料供給ルートと、化石燃料を化石燃料用タンクから内燃機関へ供給する第2の燃料供給ルートとを有し、第1または第2の燃料供給ルートを切り換えることができる切換弁を更に備えてもよい。
これにより、化石燃料および水を含む混合燃料または化石燃料の2種類の燃料のうち、いずれかを選択して、内燃機関へ燃料を供給できる。
本発明により、目詰りの発生を低減しつつ、簡単な構成で化石燃料および水を混合し、化石燃料および水を含む混合燃料を微粒子化して精製できる。
本発明の実施の形態に係るフィルタ装置および燃料供給装置について、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る燃料供給装置の全体構成を示す模式図である。なお、図1内の各矢印は、化石燃料や水や化石燃料および水を含む混合燃料が流れる方向を示している。
図1に示されるように、本発明の実施の形態に係る燃料供給装置1は、化石燃料用タンク10、水用タンク20、ミキシングタンク30、2つのフィルタ装置100a、100b、4つの圧力ポンプP1〜P4、3つのフィルタF1〜F3、2つの切換弁B1、B2、各機器を接続するパイプH1〜H18および2つの調整弁T1、T2を備えている。なお、パイプH4の中央部には調整弁T1が設けられており、パイプH41、H42が調整弁T1に接続されている。同様に、パイプH6の中央部には調整弁T2が設けられており、パイプH61、H62が調整弁T1に接続されている。本発明の実施の形態に係る燃料供給装置1は、化石燃料および水を含む混合燃料、または、化石燃料を、内燃機関としてのエンジンEへ供給する2つの燃料供給ルートを有する。
化石燃料タンク10には、軽油、重油、灯油などの化石燃料が蓄溜されている。水用タンク20には水が蓄溜されている。ミキシングタンク30は後述のフィルタ装置100aの流出口102とエンジンEとの間に設けられている。また、ミキシングタンク30には、フィルタ装置100aの流出口102から流出される、化石燃料および水を含む混合燃料が、蓄溜されている。化石燃料用タンク10や水用タンク20やミキシングタンク30の材料には、ステンレス鋼等の金属材料やABS等の樹脂材料が用いられている。各パイプH1〜H18は各機器を接続するのに用いられる。各パイプH1〜H18はステンレス鋼等の金属材料により円筒状に形成されている。
フィルタ装置100a、100bは、それぞれ流入口101および流出口102を有し、流入口101から圧力ポンプP3またはP4により圧送供給される化石燃料および水を混合して、化石燃料および水を含む混合燃料を微粒子化して流出口102から流出する。フィルタ装置100a、100bの構成についての詳細な説明は後述する。
フィルタF1〜F3は、パイプH3、H4、H16内を図1に示される矢印の方向に流れる化石燃料や、水や、化石燃料および水を含む混合燃料内の不純物を除去するのに用いられる。ここで、フィルタF1、F3は化石燃料用フィルタであって、この化石燃料用フィルタには、例えば複数枚の紙を積層したものが用いられている。また、フィルタF2は水用フィルタであって、この水用フィルタには、例えばステンレス鋼製のメッシュフィルタが用いられる。
圧力ポンプP1〜P4は、パイプH2、H5、H7、H10内を流れる化石燃料や、水や、化石燃料および水を含む混合燃料を、図1内の各矢印の方向に圧送する。
図1に示されるように、圧力ポンプP1はパイプH1、H2および電子切換弁B1を介して化石燃料用タンク10に接続され、化石燃料をフィルタF1、F2、調整弁T1およびパイプH4(H41、H42)、H7を介して圧力ポンプP3へ圧送する。また、図1に示されるように、圧力ポンプP2はパイプH5を介して水用タンク20に接続され、水をフィルタF2、調整弁T2およびパイプH6(H61、H62)、H7を介して圧力ポンプP3へ圧送する。
また、図1に示されるように、圧力ポンプP3はパイプH7を介してフィルタF2に接続され、フィルタ装置100aおよびパイプH8、H9を介してミキシングタンク30へ化石燃料および水を圧送する。すなわち、ポンプP3は化石燃料用タンク10および水用タンク20に複数のパイプH1〜H7や複数のフィルタF1、F2や調整弁T1、T2を介して接続され、化石燃料や水を化石燃料用タンク10および水用タンク20からフィルタ装置100aの流入口101へ圧送供給する。
また、圧力ポンプP4はパイプH10を介してミキシングタンク30に接続され、フィルタ装置100bおよびパイプH11、H12を介してミキシングタンク30へ化石燃料および水を含む混合燃料を圧送する。なお、圧力ポンプP4は、ミキシングタンク30内に蓄溜されている化石燃料および水を含む混合燃料をフィルタ装置100bおよびパイプH10〜H12を介して循環させるために用いられる。
調整弁T1、T2は、パイプH41、H42内を流れる化石燃料または水の流量を調整するために設けられている。
切換弁B1、B2は共に三方弁であって、流入される化石燃料や、化石燃料および水を含む混合燃料の流出方向を、流出量と共に制御するものである。図1に示されるように、切換弁B1はパイプH1、H2、H16の間に配置されており、パイプH1から流入される化石燃料の流出方向をパイプH2の方向またはパイプH16の方向に切換制御する。ここで、エンジンEに化石燃料のみを供給する場合には、切換弁B1はパイプH1から流入される化石燃料の流出方向をパイプH16の方向に切り換える。一方、エンジンEに化石燃料および水を含む化石燃料を供給する場合には、切換弁B1はパイプH1から流入される化石燃料の流出方向をパイプH2の方向に切り換える。
また、図1に示されるように、切換弁B2はパイプH14、H15、H18の間に配置されており、パイプH14から流入される化石燃料や、化石燃料および水を含む混合燃料の流出方向をパイプH15の方向またはパイプH18の方向に切換制御する。ここで、エンジンEに化石燃料のみを供給する場合には、切換弁B2はパイプH14から流入される化石燃料の流出方向をパイプH18の方向に切り換える。一方、エンジンEに化石燃料および水を含む化石燃料を供給する場合には、切換弁B2はパイプH14から流入される化石燃料および水を含む化石燃料の流出方向をパイプH15の方向に切り換える。
次に、本発明の実施の形態に係る燃料供給装置の動作について、図に基づいて説明する。
まず、エンジンEに化石燃料および水を含む化石燃料を供給する場合について、説明する。このとき、切換弁B1はパイプH1から流入される化石燃料の流出方向をパイプH2の方向に切換制御し、切換弁B2はパイプH14から流入される化石燃料および水を含む化石燃料の流出方向をパイプH15の方向に切換制御する。
図1に示されるように、圧力ポンプP1により、化石燃料用タンク10から流出される化石燃料が、切換弁B1、パイプH1〜H4、フィルタF1および調整弁T1を介して、パイプH7へ圧送される。また、圧力ポンプP2により、水用タンク20から流出される水が、フィルタF2、パイプH6および調整弁T2を介して、パイプH7へ圧送される。このとき、化石燃料を軽油とした場合、軽油と水の割合は、例えば4:1に設定されている。この軽油と水の割合は、調整弁T1、T2により調整される。なお、化石燃料と水の割合は、化石燃料の種類や使用目的などに応じて、変更できる。
次に、圧力ポンプP3により、化石燃料用タンク10からの化石燃料と、水用タンク30からの水を、パイプH8を介して、フィルタ装置100aの流入口101へ圧送供給する。
次に、フィルタ装置100aにより、圧力ポンプP3によって流入口101から圧送供給される化石燃料および水が混合され、化石燃料および水を含む混合燃料が微粒子化されて流出口102から流出される。なお、フィルタ装置100aの動作についての詳細な説明は後述する。
次に、フィルタ装置100aの流出口102から流出された、化石燃料および水を含む混合燃料が、パイプH9を介して、ミキシングタンク30に流入される。
図1に示されるように、ミキシングタンク30には、フィルタ装置100b、パイプH10〜H12および圧力ポンプP4で構成された循環流路が接続されており、圧力ポンプP4の動力により、ミキシングタンク30内の化石燃料および水を含む混合燃料が、フィルタ装置100bの流入口101に繰り返し圧送供給され、フィルタ装置100bの内部で微粒子化されてフィルタ装置100bの流出口102から流出される。そして、流出口102から流出された化石燃料および水を含む混合燃料は再びミキシングタンク30に流入される。なお、フィルタ装置100bの動作についての詳細な説明は、フィルタ装置100bの動作説明と共に後述する。
このように構成したことにより、ミキシングタンク30内に蓄溜されている混合燃料が常に微粒子化された状態で維持され、微粒子化された混合燃料をより安定的にエンジンEへ供給することができる。
次に、化石燃料および水を含む混合燃料が、ミキシングタンク30からパイプH13を介してエンジンEへ供給され、エンジンE内の噴射装置(不図示)から噴出される。そして、エンジンEの噴射装置から噴出される混合燃料に点火される。
このとき、エンジンE内の噴射装置により噴射された混合燃料のうち、化石燃料の微粒子は熱を受けて燃焼する。また、同時に、混合燃料に含まれている水の微粒子は、化石燃料の微粒子の燃焼により輻射熱を受けて加熱されて沸点に達し、次々とミクロ爆発を起こし、周囲の化石燃料の微粒子を四散させて、二次微粒子化を起こす。エンジンE内に残った混合燃料は、切換弁B2およびパイプH14、H15を介してミキシングタンク30に流入される。
このように、化石燃料が瞬時に超微粒子化することにより、化石燃料・水と空気との接触面積が増大し、急速に完全燃焼を行い、燃焼排ガス中の煙や未燃炭素の発生を低減できる。
ここで、一般に、空気中の窒素分(N)と酸素との化学反応により発生するNOxは、主として燃焼の過程、すなわち、ガス成分の燃焼→炭分の燃焼→コークス状未燃分の残留の過程で炭状燃焼により輝炎によって局部的高温部ができるためその量が多くなる。
本発明に係る燃料供給装置により供給される混合燃料中の化石燃料および水の各微粒子は、後で詳細に説明するフィルタ装置100a、100bを用いているので、極めて微細であり、水が化石燃料中に均一に分散されている。このため、火炎を均一化でき、局部的に高温領域が発生することがなく、混合燃料中の化石燃料および水の微粒子のほとんどが完全燃焼される。従って、NOxの発生を低減することができる。
更に、窒素は空気中以外に化石燃料中にも含まれており、化石燃料の燃焼によって、化石燃料中の窒素がNOxに転化してNOxが発生する。
次に、エンジンEに化石燃料のみを供給する場合について、説明する。
このとき、切換弁B1はパイプH1から流入される化石燃料の流出方向をパイプH16の方向に切換制御し、切換弁B2はパイプH14から流入される化石燃料の流出方向をパイプH18の方向に切換制御する。
図1に示されるように、圧力ポンプP1により、化石燃料用タンク10から流出される化石燃料が、切換弁B1、パイプH1、H16、H17、フィルタF3を介して、エンジンEへ供給され、エンジンE内の噴射装置(不図示)から噴出される。そして、エンジンEの噴射装置から噴出される混合燃料に点火される。そして、エンジンE内の噴射装置により噴射された化石燃料は熱を受けて燃焼する。エンジンE内に残った化石燃料は、切換弁B2およびパイプH14、H18を介して化石燃料用タンク10に流入される。
このように、化石燃料を化石燃料用タンク10から圧力ポンプP1を介してフィルタ装置100aの流入口101へ、水タンク20の水と共に圧送供給する第1の燃料供給ルートと、化石燃料を化石燃料用タンク10からエンジンEへ供給する第2の燃料供給ルートとを設け、第1または第2の燃料供給ルートを切り換えることができる切換弁B1を更に設けたことにより、化石燃料および水を含む混合燃料または化石燃料の2種類の燃料のうち、いずれかを選択して、エンジンEへ燃料を供給できる。
次に、本発明の実施の形態に係るフィルタ装置100a、100bの構成について、図に基づいて説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係るフィルタ装置の構成を示す模式図であって、左図は外観図、右図は断面図である。図3は、図2のA−A切断線における模式断面図である。なお、図2内および図3内の各矢印は化石燃料や、水や、これら化石燃料および水を含む混合燃料が流れる方向を示している。
図2に示されるように、本発明の実施の形態に係るフィルタ装置100a、100bは、外筒部110と、内筒部120とを備えている。
図1および図2に示されるように、外筒部110は円筒形状に形成されている。外筒部110の端部には、流入口101が設けられている。外筒部110の流入口101側には、端面111が設けられている。
流入口用貫通穴112が端面111から流入口101へ向けて形成されている。この流入口用貫通穴112は、流入口101から圧送供給される化石燃料や、水や、これらを含む混合燃料を、外筒部110の側壁113の内面113bと、内筒部120の側壁123の外面123aとの間に、導くために設けられている。また、ネジ部114が、外筒部110の側壁113の内面113bのうち、流入口101側とは反対側に形成されている。外筒部110の材料には、例えばSUS303やSUS304などのステンレス鋼が用いられる。ここでは、例えば、外筒部110の外径を42mm、内径を30mm、長手方向の最大長を140mmとした。
図2に示されるように、内筒部120は円筒形状に形成されている。内筒部120は、外筒部110の内側に配置されている。また、内筒部120のうち、流入口101と反対側の端部には、流出口102が設けられている。また、ネジ部124が、内筒部110のうち、流出口102側の端部の外周面に形成されている。
また、内筒部120のネジ部124が、外筒部110のネジ部114にねじ込まれることにより、内筒部120が外筒部110に取り付けられる。このとき、外筒部110の側壁113の内面113bと、内筒部120の側壁123の外面123aとの間には、間隙が設けられている。ここで、図2に示されるように、この間隙は略一定に設定されている。ここでは、上述したように外筒部110の内径を30mmとした場合、例えば、内筒部120の外径を20mmとし、内筒部120の側壁123の外面123aとの間の間隙を一律5mmとした。
このように、内筒部120の側壁123の外面123aとの間の間隙を略一定にすることにより、内筒部120の側壁123の外面123aと外筒部110の側壁113の内面113bとの間を流れる化石燃料および水の流量をバランスよく安定させることができる。なお、上述の通り、外筒部110の側壁113の内面113bと、内筒部120の側壁123の外面123aとの間の間隙を略一定とするのが好ましいが、これに限定されなくてもよい。
また、外筒部110および内筒部120は、円筒形状に形成されているので、内筒部120の側壁123の外面123aと外筒部110の側壁113の内面113bとの間を流れる化石燃料および水の流量をバランスよく安定させることができる。なお、外筒部110および内筒部120を円筒形状以外の筒形状に形成してもよい。
図1に示されるように、流出口用貫通穴122が、内筒部120の側壁123の内側から流出口102へ向けて形成されている。この流出口用貫通穴122は、外筒部110の内部および内筒部120の外内部を介して圧送される化石燃料や、水や、これらを含む混合燃料などを、流出口102から流出させるために設けられている。
図1に示されるように、衝突受面125が、流入口101から圧送供給される化石燃料や、水や、これらを含む混合燃料が衝突するように、内筒部120の流入口101側の端部を閉鎖して設けられている。複数の貫通穴126が、衝突受面125に衝突する化石燃料や、水や、これらを含む混合燃料が、内筒部120の側壁123の外面123a側から内面123b側へ流入するように、内筒部120の側壁123に形成されている。複数の貫通穴126は、内筒部120の側壁123に、均等に配設されている。ここでは、例えば、内筒部120の側壁123の外周に沿って、4個の貫通穴126を設け、内筒部120の長手方向に沿って、5〜10個の貫通穴126を配列して設け、合計約20〜40個の貫通穴126を内筒部120の側壁123に形成している。
複数の貫通穴126は、内筒部120の側壁123の内面123bから外面123aへ向けて広がるように形成されている。これにより、衝突受面125に衝突する化石燃料および水を、内筒部120の側壁123の外面123a側から内面123b側へ円滑に流入させることができる。ここで、内筒部120の側壁123の内面123bにおける内径が約1.0mm以下になるように形成されている。すなわち、貫通穴126の最小径を約1.0mm以下としている。このようにすることにより、流出口102から流出される混合燃料の各粒子の平均粒子径を確実に5μm以下することができる。なお、貫通穴126の最大内径を例えば約3mmとし、貫通穴126の最小内径を例えば、0.7mmとした。貫通穴126の内筒部120の材料には、例えばステンレス鋼が用いられる。
次に、フィルタ装置100a、100bの動作説明を図に基づいて説明する。
図1に示されるように、化石燃料や、水や、これらを含む混合燃料が、流入口101から外筒部110の内側に圧送される。このとき、化石燃料や水やこれらを含む混合燃料が衝突受面125に強く衝突して、この衝突による衝撃により、化石燃料や水やこれらを含む混合燃料が微粒子化される。
次に、化石燃料や、水や、これらを含む混合燃料が、外筒部110の側壁113の内面113bと、内筒部120の側壁123の外面123aとの間の間隙へ圧送される。次に、化石燃料や、水や、これらを含む混合燃料が、複数の貫通穴126の内側に圧送され、内筒部120の側壁123の外面123a側から内面123b側へ流入される。化石燃料や水やこれらを含む混合燃料が、貫通穴126の内側を通過する際に、再び微粒子化される。
次に、複数の貫通穴126を介して流入された化石燃料や水やこれらを含む混合燃料が、内筒部120の側壁123の内側で互いに衝突し合い、化石燃料や水やこれらを含む混合燃料が更に微粒子化され、最終的に化石燃料および水を含む混合燃料が微粒子化されて精製される。
そして、内筒部120の側壁123内で微粒子化された、化石燃料および水を含む混合燃料が、流出口用貫通穴122を介して、流出口102から流出される。
このような構成にしたことにより、目詰りの発生を低減しつつ、簡単な構成で化石燃料および水を混合し、化石燃料および水を含む混合燃料を微粒子化して精製できる。
すなわち、内筒部120の側壁123に形成された貫通穴126の内径を数百μm〜数mmに形成されており、従来の技術で使用されていたシラス多孔質ガラス(粒径5〜10μm)のように著しく微細な孔を有さないため、目詰りが発生するのを低減できる。
また、流入口101側に衝突受面125を設けたので、化石燃料や水やこれらを含む混合燃料が衝突受面125に衝突するごとに、化石燃料や水やこれらを含む混合燃料を微粒子化できる。また、内筒部120の側壁123に複数の貫通穴126を設けたので、複数の貫通穴126を通過するごとに、化石燃料や水やこれらを含む混合燃料を微粒子化できる。そして、内筒部120の側壁123内で、化石燃料や水やこれらを含む混合燃料が互いに衝突し合うので、更に、化石燃料や水やこれらを含む混合燃料を微粒子化でき、最終的に化石燃料および水を含む混合燃料を微粒子化して精製できる。このとき、フィルタ装置100a、100b内の混合燃料は、約数μmの極めて小さい微粒子に満遍なく微粒子化されるため、添加剤を用いるまでもなく、混合燃料を長時間、微粒子化させて維持することができる。
次に、本発明の実施の形態に係る燃料供給装置の変形例について、図に基づいて説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る燃料供給装置の変形例の全体構成を示す模式図である。
本発明の実施の形態に係る燃料装置では、図1に示されるように、圧力ポンプP3およびフィルタ装置100aの間にはパイプH8のみが設けられているのに対し、本発明の実施の形態に係る燃料装置の変形例では、図4に示されるように、圧力ポンプP3およびフィルタ装置100aの間にはフィルタ装置100c、100d、ミキシングタンク30a、ポンプP5、P6およびパンプH19〜H25が設けられている点で相違する。
ここで、フィルタ装置100c、100dは、それぞれ流入口101および流出口102を有し、流入口101から圧力ポンプP3またはP5により圧送供給される化石燃料および水を混合して、化石燃料および水を含む混合燃料を微粒子化して流出口102から流出する。具体的なフィルタ装置100c、100dの構成は、上述のフィルタ装置100a、100bの構成と同様である。
また、ミキシングタンク30aには、フィルタ装置100cの流出口102から流出される、化石燃料および水を含む混合燃料が蓄溜されている。ミキシングタンク30aの材料には、ミキシングタンク30と同様に、ステンレス鋼等の金属材料やABS等の樹脂材料が用いられている。各パイプH19〜H24はパイプH1〜H18と同様に各機器を接続するのに用いられる。
圧力ポンプP3、P5、P6は、パイプH7、H21、H24内を流れる化石燃料や、水や、化石燃料および水を含む混合燃料を、図4内の各矢印の方向に圧送する。
ここでは、圧力ポンプP3は、図4に示されるように、パイプH7を介してフィルタF2に接続され、フィルタ装置100cおよびパイプH19、H20を介してミキシングタンク30aへ化石燃料および水を圧送する。すなわち、圧力ポンプP3は化石燃料用タンク10および水用タンク20に複数のパイプH1〜H7や複数のフィルタF1、F2や調整弁T1、T2を介して接続され、化石燃料や水を化石燃料用タンク10および水用タンク20からフィルタ装置100cの流入口101へ圧送供給する。
圧力ポンプP5はパイプH21を介してミキシングタンク30aに接続され、フィルタ装置100dおよびパイプH22、H23を介してミキシングタンク30aへ化石燃料および水を含む混合燃料を圧送する。なお、圧力ポンプP5は、ミキシングタンク30a内に蓄溜されている化石燃料および水を含む混合燃料をフィルタ装置100dおよびパイプH21〜H23を介して循環させるために用いられる。
圧力ポンプP6はパイプH24を介してミキシングタンク30aに接続され、フィルタ装置100aおよびパイプH25、H9を介してミキシングタンク30へ化石燃料および水を含む混合燃料を圧送する。
次に、本発明の実施の形態に係る燃料供給装置の変形例の動作について、図に基づいて説明する。
ここで、エンジンEに化石燃料のみを供給する場合については、本発明の実施の形態に係る燃料供給装置と同様であるため、説明を省略する。
エンジンEに化石燃料および水を含む化石燃料を供給する場合について、図に基づいて説明する。このとき、切換弁B1はパイプH1から流入される化石燃料の流出方向をパイプH2の方向に切換制御し、切換弁B2はパイプH14から流入される化石燃料および水を含む化石燃料の流出方向をパイプH15の方向に切換制御する。
図1に示されるように、圧力ポンプP1により、化石燃料用タンク10から流出される化石燃料が、切換弁B1、パイプH1〜H4、フィルタF1および調整弁T1を介して、パイプH7へ圧送される。また、圧力ポンプP2により、水用タンク20から流出される水が、フィルタF2、パイプH6および調整弁T2を介して、パイプH7へ圧送される。このとき、化石燃料を軽油とした場合、軽油と水の割合は、例えば4:1に設定されている。この軽油と水の割合は、調整弁T1、T2により調整される。なお、化石燃料と水の割合は、化石燃料の種類や使用目的などに応じて、変更できる。
次に、圧力ポンプP3により、化石燃料用タンク10からの化石燃料と、水用タンク30からの水を、パイプH19を介して、フィルタ装置100cの流入口101へ圧送供給する。
次に、フィルタ装置100cにより、圧力ポンプP3によって流入口101から圧送供給される化石燃料および水が混合され、化石燃料および水を含む混合燃料が微粒子化されて流出口102から流出される。なお、フィルタ装置100cの動作についての詳細な説明は上述のフィルタ装置100a、100bと同様である。
次に、フィルタ装置100cの流出口102から流出された、化石燃料および水を含む混合燃料が、パイプH20を介して、ミキシングタンク30aに流入される。
図1に示されるように、ミキシングタンク30aには、フィルタ装置100d、パイプH21〜H23および圧力ポンプP5で構成された循環流路が接続されており、圧力ポンプP5の動力により、ミキシングタンク30a内の化石燃料および水を含む混合燃料が、フィルタ装置100dの流入口101に繰り返し圧送供給され、フィルタ装置100dの内部で微粒子化されて流出口102から流出される。そして、流出口102から流出された化石燃料および水を含む混合燃料は再びミキシングタンク30aに流入される。なお、フィルタ装置100dの動作についての詳細な説明は、フィルタ装置100a、100bの動作説明と同様である。
次に、圧力ポンプP6により、化石燃料用タンク10からの化石燃料と、水用タンク30からの水を、パイプH25を介して、フィルタ装置100aの流入口101へ圧送供給する。
次に、フィルタ装置100aにより、圧力ポンプP6によって流入口101から圧送供給される化石燃料および水が混合され、化石燃料および水を含む混合燃料が微粒子化されて流出口102から流出される。なお、フィルタ装置100aの動作についての詳細な説明は上述の通りである。
次に、フィルタ装置100aの流出口102から流出された、化石燃料および水を含む混合燃料が、パイプH9を介して、ミキシングタンク30に流入される。
図4に示されるように、ミキシングタンク30には、フィルタ装置100b、パイプH10〜H12および圧力ポンプP4で構成された循環流路が接続されており、圧力ポンプP4の動力により、ミキシングタンク30内の化石燃料および水を含む混合燃料が、フィルタ装置100bの流入口101に繰り返し圧送供給され、フィルタ装置100bの内部で微粒子化されてフィルタ装置100bの流出口102から流出される。そして、流出口102から流出された化石燃料および水を含む混合燃料は再びミキシングタンク30に流入される。なお、フィルタ装置100bの動作についての詳細な説明は、上述の通りである。
次に、化石燃料および水を含む混合燃料が、ミキシングタンク30からパイプH13を介してエンジンEへ供給され、エンジンE内の噴射装置(不図示)から噴出される。そして、エンジンEの噴射装置から噴出される混合燃料に点火される。
このとき、エンジンE内の噴射装置により噴射された混合燃料のうち、化石燃料の微粒子は熱を受けて燃焼する。また、同時に、混合燃料に含まれている水の微粒子は、化石燃料の微粒子の燃焼により輻射熱を受けて加熱されて沸点に達し、次々とミクロ爆発を起こし、周囲の化石燃料の微粒子を四散させて、二次微粒子化を起こす。エンジンE内に残った混合燃料は、切換弁B2およびパイプH14、H15を介してミキシングタンク30に流入される。
このようにして、本発明の実施の形態に係る燃料供給装置の変形例においても、上述した本発明の実施の形態に係る燃料供給装置と同様の効果が得られる。特に、本発明の実施の形態に係る燃料供給装置の変形例では、循環経路を二重に構成したことにより、ミキシングタンク30、30aそれぞれの内部に蓄溜されている混合燃料が常に微粒子化された状態で維持され、微粒子化された混合燃料を更に安定的にエンジンEへ供給することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。また、当業者であれば、上記発明の実施の形態の各要素を本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することができる。
また、内筒部120の材料に、ステンレス鋼からなる微細な金属粉を圧縮成形したものを用いてもよい。このような構成にすることにより、内筒部120の微細な金属粉間の微細な隙間を、化石燃料や水やこれらを含む混合燃料が圧送されるので、フィルタ装置100a、100bの流出口102から流出される混合燃料を更に小さい粒子に微粒子化することができる。このとき、同時に、化石燃料や水やこれらを含む混合燃料が、内筒部120に形成された複数の貫通穴126を介して圧送されるので、内筒部120に目詰りが発生することもない。
なお、化石燃料および水の混合燃料の一般的な種類としては、水中油滴(O/W)型と油中水滴(W/O)型が知られている。水中油滴(O/W)型では、水の中に微細な油滴が含まれており、油中水滴(W/O)型では、油の中に微細な水が含まれている。ここで、内筒部120の材料に、ステンレス鋼からなる微細な金属粉を圧縮成形したものを用いたところ、水中油滴中水滴(W/O/W)型の混合燃料を精製することができた。水中油滴中水滴(W/O/W)型では、水の中に微細な油滴が含まれ、且つ、当該微細な油滴の中に更に微細な水滴が含まれており、極めて微細な粒子により構成される。
また、上記実施態様の説明では、フィルタF2とミキシングタンク30との間に一つのフィルタ装置100aを設け、圧力ポンプP4とミキシングタンク30のとの間に一つのフィルタ装置100bを設けているが、フィルタ装置100a、100bをそれぞれ複数個設けてもよい。同様に、実施態様の変形例においても、フィルタ装置100c、100dをそれぞれ複数個設けてもよい。この際、各フィルタ装置の流入口側に圧力ポンプを追加して設けると、化石燃料や水やこれらを含む混合燃料を効率よくフィルタ装置内へ圧送供給できる。
本発明の実施の形態に係る燃料供給装置の全体構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係るフィルタ装置の構成を示す模式図であって、左図は外観図、右図は断面図である。 図2のA−A切断線における模式断面図である。 本発明の実施の形態に係る燃料供給装置の変形例の全体構成を示す模式図である。
符号の説明
1 燃料供給装置
100a、100b、100c、100d フィルタ装置
101 流入口
102 流出口
110 外筒部
111 端面
112 流入口用貫通穴
113 側壁
113a 内面
113b 外面
114 ネジ部
120 内筒部
122 流出口用貫通穴
123 側壁
123a 外面
123b 内面
124 ネジ部
125 衝突受面
126 貫通穴
10 化石燃料用タンク
20 水用タンク
30、30a ミキシングタンク
B1、B2 電子切換弁
E エンジン
F1〜F3 フィルタ
H1〜H25 パイプ
P1〜P6 圧力ポンプ
T1、T2 調整弁

Claims (12)

  1. 流入口および流出口を有し、上記流入口から圧送供給される化石燃料および水を混合して、上記化石燃料および上記水を含む混合燃料を微粒子化して上記流出口から流出するフィルタ装置であって、
    上記流入口が端部に設けられた筒状の外筒部と、
    上記外筒部の内側に配設され、上記流入口と反対側の端部に上記流出口が設けられた筒状の内筒部と、
    上記流入口から圧送供給される化石燃料および水が衝突するように、上記内筒部の上記流入口側の端部を閉鎖して設けられた衝突受面と、
    上記衝突受面に衝突する化石燃料および水が上記内筒部の側壁の外面側から内面側へ流入するように、上記内筒部の側壁に形成された複数の貫通穴とを備えたことを特徴とするフィルタ装置。
  2. 上記貫通穴は、上記内筒部の側壁の内面から外面に向けて広がるように形成された請求項1に記載のフィルタ装置。
  3. 上記貫通穴の最小内径は1.0mm以下である請求項1に記載のフィルタ装置。
  4. 上記内筒部の側壁の外面と上記外筒部の側壁の内面との距離が略一定である請求項1に記載のフィルタ装置。
  5. 上記内筒部および上記外筒部は円筒形状に形成されている請求項1に記載のフィルタ装置。
  6. 化石燃料を蓄溜する化石燃料用タンクと、水を蓄溜する水用タンクと、流入口および流出口を有し、上記流入口から圧送供給される上記化石燃料および上記水を混合して、上記化石燃料および上記水を含む混合燃料を微粒子化して上記流出口から流出するフィルタ装置と、上記化石燃料用タンクおよび上記水用タンクに接続され、上記化石燃料および上記水を上記化石燃料用タンクおよび上記水用タンクから上記フィルタ装置の上記流入口へ圧送供給する圧力ポンプとを備え、上記フィルタ装置の上記流出口から流出される上記混合燃料を内燃機関へ供給する燃料供給装置であって、
    上記フィルタ装置は、
    流入口および流出口を有し、上記流入口から圧送供給される化石燃料および水を混合して、上記化石燃料および上記水を含む混合燃料を微粒子化して上記流出口から流出するフィルタ装置であり、
    上記流入口が端部に設けられた筒状の外筒部と、
    上記外筒部の内側に配設され、上記流入口と反対側の端部に上記流出口が設けられた筒状の内筒部と、
    上記流入口から圧送供給される化石燃料および水が衝突するように、上記内筒部の上記流入口側の端部を閉鎖して設けられた衝突受面と、
    上記衝突受面に衝突する化石燃料および水が上記内筒部の側壁の外面側から内面側へ流入するように、上記内筒部の側壁に形成された複数の貫通穴とを備えたことを特徴とする燃料供給装置。
  7. 上記貫通穴は、上記内筒部の側壁の内面から外面に向けて広がるように形成された請求項6に記載の燃料供給装置。
  8. 上記貫通穴の最小内径は1.0mm以下である請求項6に記載の燃料供給装置。
  9. 上記内筒部の側壁の外面と上記外筒部の側壁の内面との距離が略一定である請求項6に記載の燃料供給装置。
  10. 上記内筒部および上記外筒部は円筒形状に形成されている請求項6に記載のフィルタ装置。
  11. 上記フィルタ装置の上記流出口と上記内燃機関との間に設けられたミキシングタンクを更に備え、
    上記ミキシングタンクは、上記フィルタ装置の上記流出口から流出される上記混合燃料を蓄溜する請求項6に記載の燃料供給装置。
  12. 上記化石燃料を上記化石燃料用タンクから上記圧力ポンプを介して上記フィルタ装置の上記流入口へ、上記水タンクの上記水と共に圧送供給する上記第1の燃料供給ルートと、
    上記化石燃料を上記化石燃料用タンクから上記内燃機関へ供給する第2の燃料供給ルートとを有し、
    上記第1または第2の燃料供給ルートを切り換えることができる切換弁を更に備えた請求項6に記載の燃料供給装置。
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