JP2008037204A - 可動スポイラ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】路面状況を考慮して可動スポイラを制御することを目的とする。
【解決手段】車速を検出すると共にレインセンサまたはワイパスイッチの信号を取得して(100、102)、雨天ではない場合には、スポイラ作動閾値を晴天用閾値(例えば、80km/h)に設定し、雨天の場合にはスポイラ作動閾値を晴天用閾値より小さい雨天用閾値(例えば、60km/h)に設定する(104〜108)。そして、車速が設定された閾値以上になった場合に可動スポイラを作動して上昇させ、設定された閾値より低い車速の場合に可動スポイラを格納する(112〜118)。
【選択図】図4
【解決手段】車速を検出すると共にレインセンサまたはワイパスイッチの信号を取得して(100、102)、雨天ではない場合には、スポイラ作動閾値を晴天用閾値(例えば、80km/h)に設定し、雨天の場合にはスポイラ作動閾値を晴天用閾値より小さい雨天用閾値(例えば、60km/h)に設定する(104〜108)。そして、車速が設定された閾値以上になった場合に可動スポイラを作動して上昇させ、設定された閾値より低い車速の場合に可動スポイラを格納する(112〜118)。
【選択図】図4
Description
本発明は、可動スポイラ制御装置にかかり、特に、車速に応じて車体に沿って流れる空気を整流する位置に移動する可動スポイラを制御する可動スポイラ制御装置に関する。
車体にスポイラを設けて、高速走行時の空力特性を向上することが一般的に知られている。
例えば、特許文献1に記載の技術では、エアロパーツとしてのエアロスポイラを車両上下方向に移動可能に車体のリヤゲートに設けて、所定車速以上の高速走行時にエアロスポイラを上昇させ、所定車速より低い車速になった時にエアロスポイラを下降させることが提案されている。
実用新案登録第253989号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、車速のみによってスポイラの作動を決定しており、路面の状況等は全く考慮されておらず、雨天時等の路面が濡れている場合などでは、スポイラの作動を早めた方が好ましい場合がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、路面状況を考慮して可動スポイラを制御することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、車体に沿って流れる空気流を整流する整流位置と、格納位置とに移動可能な整流部材を移動する移動手段と、車速を検出する車速検出手段と、路面状況を判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に応じて前記整流部材を前記整流位置へ移動するための車速の閾値を決定する決定手段と、前記車速検出手段によって検出された車速が前記決定手段によって決定された閾値以上になった場合に前記整流部材を前記整流位置へ移動するように前記移動手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、移動手段によって整流部材が車体に沿って流れる空気流を整流する整流位置と格納位置に移動される。
また、車速検出手段では車速が検出され、判断手段では路面状況が判断される。例えば、雨天の場合には路面状況が滑り易いので、判断手段は、請求項2に記載の発明のように、雨天か否かを判断することによって路面状況がウエットかドライかを判断するようにしてもよい。この時、判断手段は、例えば、請求項3に記載の発明のように、雨滴を検出する雨滴検出センサまたはワイパの作動を指示するワイパスイッチの信号に基づいて雨天か否かを判断するようにしてもよいし、雨の状況によってもさらに滑り易さが異なるので、請求項5に記載の発明のように、ワイパ作動を複数段階に指示可能なワイパスイッチの信号に基づいて雨か否かを判断すると共に雨の状況を判断することによって路面状況を判断するようにしてもよい。
決定手段では、判断手段の判断結果に応じて整流部材を整流位置へ移動するための車速の閾値が決定される。
そして、制御手段では、車速検出手段によって検出された車速が決定手段によって決定された閾値以上になった場合に整流部材を整流位置へ移動するように移動手段が制御される。
例えば、雨天か否かを判断することによって路面状況を判断する場合には、請求項4に記載の発明のように、雨天時のような滑り易い路面の場合には晴天時のような滑り難い路面よりも遅い車速で整流部材が整流位置へ移動するように閾値を決定して制御することによって、滑り易い路面で適度なダウンフォースを得ることができ、車両の走行安定性を向上することができる。
また、雨天か否かを判断すると共に雨の状況を判断することによって路面状況を判断する場合には、請求項6に記載の発明のように、ワイパ作動の複数段階に応じて予め定めた閾値を決定して制御することによって、雨の状況すなわち滑り易さが異なる路面状況に応じて適度なダウンフォースを得ることができ、車両の走行安定性を向上することができる。
従って、このように路面状況を判断して整流部材を整流位置へ移動するための車速の閾値を決定して整流部材の移動を制御することによって、路面状況を考慮して可動スポイラの制御を行うことができる。
なお、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の発明は、請求項7に記載の発明のように、整流部材の整流位置における水平面とのなす角度を調整する調整手段を更に備えて、制御手段が判断手段の判断結果に応じて調整手段を更に制御するようにしてもよい。
請求項8に記載の発明は、車体に沿って流れる空気流を整流する整流位置と、格納位置とに移動可能な整流部材を移動する移動手段と、車速を検出する車速検出手段と、天候状態を判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に応じて前記整流部材を前記整流位置へ移動するための車速の閾値を決定する決定手段と、前記車速検出手段によって検出された車速が前記決定手段によって決定された閾値以上になった場合に前記整流部材を前記整流位置へ移動するように前記移動手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
請求項8に記載の発明によれば、移動手段によって整流部材が車体に沿って流れる空気流を整流する整流位置と格納位置に移動される。
また、車速検出手段では車速が検出され、判断手段では天候状態が判断される。例えば、雨天の場合には路面状況が滑り易いので、判断手段は、雨か否かを判断することによって天候状態を判断する。
決定手段では、判断手段の判断結果に応じて整流部材を整流位置へ移動するための車速の閾値が決定される。
そして、制御手段では、車速検出手段によって検出された車速が決定手段によって決定された閾値以上になった場合に整流部材を整流位置へ移動するように移動手段が制御される。
すなわち、天候状態を判断することによって路面状況が滑り易いか否かを判断することができ、雨天時のような滑り易い路面の場合には晴天時のような滑り難い路面よりも遅い車速で整流部材が整流位置へ移動するように閾値を決定して制御することにより、滑り易い路面で適度なダウンフォースを得ることができ、車両の走行安定性を向上することができる。
従って、このように天候状態を判断して整流部材を整流位置へ移動するための車速の閾値を決定して整流部材の移動を制御することによって、路面状況を考慮して可動スポイラの制御を行うことができる。
以上説明したように本発明によれば、路面状況を判断して整流部材を整流位置へ移動するための閾値を決定して整流部材の移動を制御することによって、路面状況を考慮して可動スポイラ10の制御を行うことができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1(A)、(B)は、本発明の実施の形態に係わる可動スポイラ制御装置の制御対象となる可動スポイラを示す概略図である。
本発明の実施の形態に係わる可動スポイラ制御装置は、車両後部に設けられた可動リヤスポイラ10の動作を制御する。可動スポイラ10はトランクやリヤゲート等に設けられ、図1(A)に示すように車体に格納した位置と、図1(B)に示すように車体から突出した位置に移動可能とされている。
可動スポイラ10は、車体を流れる空気を整流する整流部材12が車両上下方向に移動可能とされており、整流部材12を車両上方(車体から突出した位置)に移動した時に、整流部材12の車両後方側が車両前方側よりも上方に移動されるようになっている。すなわち、整流部材12が水平面に対して所定の仰角を有する状態となるので、車体に沿って流れる空気流が整流部材12に沿って流れることによって、車両下方向の力が車両に加わり、高速走行時のダウンフォースを得ることができる。
可動スポイラ10は、詳細には、整流部材12を車体から突出させるための左右一対の支持ロッド14、該支持ロッド14に連結した左右1対のサブ支持ロッド16、左右1対の支持ロッド14と左右1対のサブ支持ロッド16をそれぞれ連結する連結部材18、整流部材12の車両後端を前端よりも車両上方に上昇させる左右1対の仰角ロッド20、とを備えている。なお、図1では、側面視のため左右1対のうち一方のみを示す。
1対の支持ロッド14は、整流部材12の車両前方側の車両幅方向両端付近を支持する。支持ロッド14の整流部材12の支持部には回転軸14Aが設けられ、該回転軸14Aを中心に整流部材12が回動可能に支持されている。
1対の支持ロッド14は、それぞれ連結部材18を介して1対のサブ支持ロッド16と連結されており、支持ロッド14及びサブ支持ロッド16が車両上下方向に移動することによって整流部材12が車両上下方向に移動するようになっている。
サブ支持ロッド16は、中空とされ、中空部に仰角ロッド20が挿入されており、仰角ロッド20がサブ支持ロッド16に対して車両上下方向に移動可能とされている。また、1対の仰角ロッド20は、整流部材12の車両後方側の車両幅方向両端付近を支持する。仰角ロッド20の整流部材12の支持部には回転軸20Aが設けられ、該回転軸20Aを中心に整流部材12が回動可能に支持されている。
すなわち、支持ロッド14及びサブ支持ロッド16の少なくとも一方を車両上下方向に移動することによって整流部材12を車両上下方向に移動することができ、仰角ロッド20を移動することによって整流部材12の後端を跳ね上げて仰角を調整することができる。
(第1実施形態)
続いて、本発明の第1実施形態に係わる可動スポイラ制御装置の構成について説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係わる可動スポイラ制御装置22の構成を示すブロック図である。
(第1実施形態)
続いて、本発明の第1実施形態に係わる可動スポイラ制御装置の構成について説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係わる可動スポイラ制御装置22の構成を示すブロック図である。
可動スポイラ制御装置22は、1対の支持ロッド14及び1対のサブ支持ロッド16の少なくとも一方を車両上下方向に移動するための上下動用アクチュエータ24、及び仰角ロッド20を車両上下方向に移動するための仰角調整用アクチュエータ26を備えており、上下動用アクチュエータ24を作動することによって可動スポイラ10を車両上下方向に移動し、仰角調整用アクチュエータ26作動することによって整流部材12の車両前方側よりも後方側を車両上方に移動して仰角を調整する。
上下動用アクチュエータ24及び仰角調整用アクチュエータ26は、スポイラ制御ECU30によって作動が制御される。なお、上下動用アクチュエータ24及び仰角調整用アクチュエータ26は、例えばステッピングモータ等で構成され、スポイラ制御ECU30によって各移動量が検出可能とされ、可動スポイラ10の位置を検出可能とされている。
また、スポイラ制御ECU30には、車速センサ32が接続されており、車両の走行速度が車速度センサ32によって検出され、検出結果がスポイラ制御ECU30に入力され、スポイラ制御ECU30は、車速の検出結果に基づいて、可動スポイラ10の作動を制御するようになっている。
さらに、スポイラ制御ECU30には、レインセンサまたはワイパセンサ34が接続されており、レインセンサによる雨滴の検出結果またはワイパスイッチによるワイパ作動状態がスポイラ制御ECU30に入力されるようになっており、スポイラ制御ECU30は、レインセンサまたはワイパスイッチ34からの信号に応じて、可動スポイラ10を作動するための閾値を決定するようになっている。詳細には、図3に示すように、雨天用閾値と晴天用閾値の2つの閾値がスポイラ制御ECU30に予め記憶されており、レインセンサまたはワイパスイッチ34から入力される信号に応じて閾値を決定する。なお、雨天用閾値は、晴天用閾値よりも低い車速で可動スポイラ10を作動するようになっている。例えば、60km/hを雨天用閾値とし、80km/hを晴天用閾値とすることができる。なお、雨天用閾値及び晴天用閾値はこれに限るものではなく、適宜設定することができる。
続いて、上述のように構成された本発明の第1実施形態に係わる可動スポイラ制御装置10で行われる処理の流れについて説明する。図4は、本発明の第1実施形態に係わる可動スポイラ制御装置10で行われるスポイラ移動制御の流れの一例を示すフローチャートである。なお、スポイラ移動制御は、イグニッションスイッチがオンされた場合等に開始するものとする。
まず、ステップ100では、車速センサ32によって車速が検出されてステップ102へ移行する。
ステップ102では、レインセンサまたはワイパスイッチ34の信号が取得されてステップ104へ移行する。
ステップ104では、雨天か否か判定される。該判定は、レインセンサまたはワイパスイッチ34の信号に基づいて判定される。例えば、レインセンサによって雨滴が検出された場合やワイパスイッチ34がオン状態の場合には雨天と判定することができ判定が肯定され、ステップ106へ移行し、ステップ104の判定が否定された場合にはステップ108へ移行する。
ステップ106では、可動スポイラ10を作動するための閾値が雨天用閾値に設定されてステップ110へ移行し、ステップ108では、可動スポイラ10を作動するための閾値が晴天用閾値に設定されてステップ110へ移行する。
ステップ110では、可動スポイラ10が既に移動されて上昇位置にあるか否か判定される。該判定は上下動用アクチュエータ24の移動量が可動スポイラ10が格納されておらず、上昇した位置にある移動量か否かを判定を判定し、該判定が否定された場合にはステップ112へ移行し、肯定された場合にはステップ116へ移行する。
ステップ112では、車速がステップ106またはステップ108で設定された閾値以上か否か判定され、該判定が否定された場合にはステップ100に戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定された場合にはステップ114へ移行する。
ステップ114では、可動スポイラ10が上昇されてステップ116へ移行する。すなわち、上下動用アクチュエータ24が作動されることによって、図1(B)に示すように、整流部材12が車両上方へ移動開始され、整流部材12の移動量が所定の位置まで上昇したところで、仰角調整用アクチュエータ26が作動されることによって、整流部材12の後方側の方が車両前方側よりも上昇される。
次にステップ116では、設定車速より低い車速が検出されたか否か判定され、該判定が否定された場合にはステップ100に戻って上述の処理が繰り返され、肯定された場合にはステップ118へ移行する。なお、該判定の設定車速は、ステップ106またはステップ108で設定された車速に対して若干低い値とし、判定のチャタリングを防止する。
ステップ118では、可動スポイラ10が格納されて、一連の処理をリターンしてステップ100からの処理を再開する。すなわち、上下動用アクチュエータ24が作動されることによって、整流部材12が車両下方へ移動された後に、仰角調整用アクチュエータ26が作動されることによって、整流部材12が車体に格納される。
このように本実施形態に係わる可動スポイラ制御装置22は、天候状態が雨天か否かを判定することによって路面状況がウエットかドライかを判断して、晴天時には雨天時よりも高い車速で可動スポイラ10を作動させ、雨天の場合には晴天時よりも低い車速で可動スポイラ10を作動させるように制御するので、路面状況がウエット状態で滑りやすくなっている路面状況で適度なダウンフォースを得ることができ、車両の走行安定性を向上することができる。従って、路面状況を考慮して可動スポイラ10の制御を行うことができる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係わる可動スポイラ制御装置について説明する。なお、可動スポイラ制御装置の制御対象となる可動スポイラ10の構成は上記と同一であるため詳細な説明を省略する。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係わる可動スポイラ制御装置について説明する。なお、可動スポイラ制御装置の制御対象となる可動スポイラ10の構成は上記と同一であるため詳細な説明を省略する。
図5は、本発明の第2実施形態に係わる可動スポイラ制御装置23の構成を示すブロック図である。なお、第1実施形態と同一構成については同一符号を付して説明する。
可動スポイラ制御装置23は、1対の支持ロッド14及び1対のサブ支持ロッド16の少なくとも一方を車両上下方向に移動するための上下動用アクチュエータ24、及び仰角ロッド20を車両上下方向に移動するための仰角調整用アクチュエータ26を備えており、上下動用アクチュエータ24を作動することによって可動スポイラ10を車両上下方向に移動し、仰角調整用アクチュエータ26作動することによって整流部材12の車両前方側よりも後方側を車両上方に移動して仰角を調整する。
上下動用アクチュエータ24及び仰角調整用アクチュエータ26は、スポイラ制御ECU23によって作動が制御される。なお、上下動用アクチュエータ24及び仰角調整用アクチュエータ26は、例えばステッピングモータ等で構成され、スポイラ制御ECU31によって各移動量が検出可能とされ、可動スポイラ10の位置を検出可能とされている。
また、スポイラ制御ECU31には、車速センサ32が接続されており、車両の走行速度が車速度センサ32によって検出され、検出結果がスポイラ制御ECU31に入力され、スポイラ制御ECU31は、車速の検出結果に基づいて、可動スポイラ10の作動を制御するようになっている。
さらに、スポイラ制御ECU31には、ワイパの作動を行うためのワイパスイッチ35が接続されており、ワイパスイッチ35の状態がスポイラ制御ECU31に入力されるようになっており、スポイラ制御ECU31は、ワイパスイッチ35からの信号に応じて、可動スポイラ10を作動するための閾値を決定するようになっている。
ワイパスイッチ35は、例えば、間欠的にワイパを動作させる間欠位置、所定の速度でワイパを動作させる通常動作位置、通常動作位置よりも速くワイパを動作させる高速動作位置の3位置を有しており、スポイラ制御ECU31にワイパスイッチ35の状態が入力される。すなわち、スポイラ制御ECU31は、ワイパスイッチ35の操作位置から雨の状況を判断するようになっている。
そして、本実施形態のスポイラ制御ECU31は、詳細には、図6に示すように、晴天用閾値、小雨用閾値、雨天用閾値、大雨用閾値の4つの閾値がスポイラ制御ECU30に予め記憶されており、ワイパスイッチ35から入力される信号に応じて、閾値を決定する。なお、各閾値は、晴天用閾値>小雨用閾値>雨天用閾値>大雨用閾値の順とされ、例えば、50km/hを大雨用閾値、60km/hを雨天用閾値、70km/hを小雨用閾値、80km/hを晴天用閾値とすることができる。なお、各閾値はこれに限るものではなく、適宜設定することができる。
続いて、上述のように構成された本発明の第2実施形態に係わる可動スポイラ制御装置23で行われる処理の流れについて説明する。図7は、本発明の第2実施形態に係わる可動スポイラ制御装置23で行われるスポイラ移動制御の流れの一例を示すフローチャートである。なお、スポイラ移動制御は、イグニッションスイッチがオンされた場合等に開始するものとする。
まず、ステップ200では、車速センサ32によって車速が検出されてステップ202へ移行する。
ステップ202では、ワイパスイッチ35の信号が取得されてステップ204へ移行する。
ステップ204では、雨天か否か判定される。該判定は、ワイパスイッチ35の信号に基づいて判定される。例えば、ワイパスイッチ35の状態が、間欠位置、通常動作位置、及び高速動作位置の何れかの場合には雨天と判定することができ判定が肯定され、ステップ208へ移行し、ステップ204の判定が否定された場合にはステップ206へ移行する。
ステップ206では、可動スポイラ10を作動するための閾値が晴天用閾値に設定されてステップ218へ移行し、ステップ208では、小雨か否か判定される。該判定は、ワイパスイッチ35の信号に基づいて判定される。例えば、ワイパスイッチ35の状態が間欠位置か否かを判定することで小雨か否か判定することができ判定が肯定された場合にはステップ210へ移行し、否定された場合にはステップ212へ移行する。
ステップ210では、可動スポイラ10を作動するための閾値が小雨用閾値に設定されてステップ218へ移行し、ステップ212では、大雨か否か判定される。該判定は、ワイパスイッチ35の信号に基づいて判定される。例えば、ワイパスイッチ35の状態が高速動作位置か否かを判定することで大雨か否か判定することができ判定が否定された場合にはステップ214へ移行し、肯定された場合にはステップ216へ移行する。
ステップ214では、ワイパスイッチ35が通常動作位置であるので、スポイラを作動するための閾値が雨天用閾値に設定されてステップ218へ移行する。
また、ステップ216では、可動スポイラ10を作動するための閾値が大雨用閾値に設定されてステップ218へ移行する。
ステップ218では、可動スポイラ10が既に移動されて上昇位置にあるか否か判定される。該判定は上下動用アクチュエータ24の移動量が可動スポイラ10が格納されておらず、上昇した位置にある移動量か否かを判定を判定し、該判定が否定された場合にはステップ220へ移行し、肯定された場合にはステップ224へ移行する。
ステップ220では、車速がステップ206、ステップ210、ステップ214、またはステップ216で設定された閾値以上か否か判定され、該判定が否定された場合にはステップ100に戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定された場合にはステップ222へ移行する。
ステップ222では、可動スポイラ10が上昇されてステップ224へ移行する。すなわち、上下動用アクチュエータ24が作動されることによって、図1(B)に示すように、整流部材12が車両上方へ移動開始され、整流部材12の移動量が所定の位置まで上昇したところで、仰角調整用アクチュエータ26が作動されることによって、整流部材12の後方側の方が車両前方側よりも上昇される。
次にステップ224では、設定車速より低い車速が検出されたか否か判定され、該判定が否定された場合にはステップ100に戻って上述の処理が繰り返され、肯定された場合にはステップ226へ移行する。なお、該判定の設定車速は、ステップ206、ステップ210、ステップ214、またはステップ216で設定された車速に対して若干低い値とし、判定のチャタリングを防止する。
ステップ226では、可動スポイラ10が格納されて、一連の処理をリターンしてステップ100からの処理を再開する。すなわち、上下動用アクチュエータ24が作動されることによって、整流部材12が車両下方へ移動された後に、仰角調整用アクチュエータ26が作動されることによって、整流部材12が車体に格納される。
このように本実施形態に係わる可動スポイラ制御装置23は、天候状態が雨天か否かを判定すると共に雨の状況を判断するで路面状況を判断して、雨の状況に応じて予め定めた閾値を決定して可動スポイラ10を作動させるように制御するので、雨の状況によって異なる路面状況に応じて可動スポイラ10を作動することができ、第1実施形態に比べてより一層の路面状況を考慮して可動スポイラ10の制御を行うことができる。
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態に係わる可動スポイラ制御装置について説明する。なお、可動スポイラ制御装置の制御対象となる可動スポイラ10の構成は上記と同一であるため詳細な説明を省略する。また、可動スポイラ制御装置の構成についてはスポイラ制御ECU31で行われる処理が異なるのみで、第2実施形態と同一であるため差異のみを説明する。
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態に係わる可動スポイラ制御装置について説明する。なお、可動スポイラ制御装置の制御対象となる可動スポイラ10の構成は上記と同一であるため詳細な説明を省略する。また、可動スポイラ制御装置の構成についてはスポイラ制御ECU31で行われる処理が異なるのみで、第2実施形態と同一であるため差異のみを説明する。
第2実施形態では、雨天か否かを判定すると共に、雨の状況に応じて可動スポイラ10を作動するための閾値を切り換えるようにしたが、本実施形態では、第1実施形態と同様に、雨天用閾値と晴天用閾値の2種類の閾値を有する。また、本実施形態では、雨天と判定して雨天用閾値を用いて可動スポイラ10を作動する場合に、雨天の状況に応じて、可動スポイラ10の仰角を調整するようになっている。詳細には、ワイパスイッチ35の状態から雨天の状況を判断して、仰角調整用アクチュエータ26の駆動量を調整することで可動スポイラ10の仰角を調整する。さらに具体的には、ワイパスイッチ35の状態が間欠位置の場合に雨天用閾値とすると共に小雨用の仰角とし、ワイパスイッチ35の状態が通常動作位置の場合に雨天用閾値とすると共に雨天用仰角とし、ワイパスイッチ35の状態が高速動作位置の場合に雨天用閾値とすると共に大雨用仰角とする。この時、各仰角の大きさは、小雨用仰角<雨天用仰角<大雨用仰角とする。また、晴天用閾値で可動スポイラ10を移動制御する場合には予め定めた仰角とする。
続いて、上述のように構成された本発明の第3実施形態に係わる可動スポイラ制御装置で行われる処理の流れについて説明する。図8は、本発明の第3実施形態に係わる可動スポイラ制御装置で行われるスポイラ移動制御の流れの一例を示すフローチャートである。なお、スポイラ移動制御は、イグニッションスイッチがオンされた場合等に開始するものとする。また、第2形態と同一処理については同一符号を付して説明する。
まず、ステップ200では、車速センサ32によって車速が検出されてステップ202へ移行する。
ステップ202では、ワイパスイッチ35の信号が取得されてステップ204へ移行する。
ステップ204では、雨天か否か判定される。該判定は、ワイパスイッチ35の信号に基づいて判定される。例えば、ワイパスイッチ35の状態が、間欠位置、通常動作位置、及び高速動作位置の何れかの場合には雨天と判定することができ判定が肯定され、ステップ208へ移行し、ステップ204の判定が否定された場合にはステップ206へ移行する。
ステップ206では、可動スポイラ10を作動するための閾値が晴天用閾値に設定されてステップ218へ移行し、ステップ208では、小雨か否か判定される。該判定は、ワイパスイッチ35の信号に基づいて判定される。例えば、ワイパスイッチ35の状態が間欠位置か否かを判定することで小雨か否か判定することができ判定が肯定された場合にはステップ211へ移行し、否定された場合にはステップ212へ移行する。
ステップ211では、可動スポイラ10を作動するための閾値が雨天用閾値かつ仰角が小雨用に設定されてステップ218へ移行し、ステップ212では、大雨か否か判定される。該判定は、ワイパスイッチ35の信号に基づいて判定される。例えば、ワイパスイッチ35の状態が高速動作位置か否かを判定することで大雨か否か判定することができ判定が否定された場合にはステップ215へ移行し、肯定された場合にはステップ217へ移行する。
ステップ216では、ワイパスイッチ35が通常動作位置であるので、スポイラを作動するための閾値が雨天用閾値に設定されてステップ218へ移行する。
ステップ218では、可動スポイラ10が既に移動されて上昇位置にあるか否か判定される。該判定は上下動用アクチュエータ24の移動量が可動スポイラ10が格納されておらず、上昇した位置にある移動量か否かを判定を判定し、該判定が否定された場合にはステップ220へ移行し、肯定された場合にはステップ224へ移行する。
ステップ220では、車速がステップ206、ステップ211、ステップ215、またはステップ217で設定された閾値以上か否か判定され、該判定が否定された場合にはステップ100に戻って上述の処理が繰り返され、判定が肯定された場合にはステップ222へ移行する。
ステップ222では、可動スポイラ10が上昇されてステップ224へ移行する。すなわち、上下動用アクチュエータ24が作動されることによって、図1(B)に示すように、整流部材12が車両上方へ移動開始され、整流部材12の移動量が所定の位置まで上昇したところで、仰角調整用アクチュエータ26が作動されることによって、整流部材12の後方側の方が車両前方側よりも上昇される。この時、ステップ206、ステップ211、ステップ215、またはステップ217で設定された仰角となる位置まで仰角調整用アクチュエータ26が作動されることによって、それぞれの設定仰角となる。
次にステップ224では、設定車速より低い車速が検出されたか否か判定され、該判定が否定された場合にはステップ100に戻って上述の処理が繰り返され、肯定された場合にはステップ226へ移行する。なお、該判定の設定車速は、ステップ206、ステップ211、ステップ215、またはステップ217で設定された車速に対して若干低い値とし、判定のチャタリングを防止する。
ステップ226では、可動スポイラ10が格納されて、一連の処理をリターンしてステップ100からの処理を再開する。すなわち、上下動用アクチュエータ24が作動されることによって、整流部材12が車両下方へ移動された後に、仰角調整用アクチュエータ26が作動されることによって、整流部材12が車体に格納される。
このように本実施形態に係わる可動スポイラ制御装置は、第1実施形態と同様に、天候状態が雨天か否かを判定することによって路面状況がウエットかドライかを判断して、晴天時には雨天時よりも高い車速で可動スポイラ10を作動させ、雨天の場合には晴天時よりも低い車速で可動スポイラ10を作動させるように制御するので、路面が濡れることによって滑りやすくなっている路面状況で適度なダウンフォースを得ることができ、車両の走行安定性を向上することができる。従って、路面状況を考慮して可動スポイラ10の制御を行うことができる。
さらに、本実施形態では、雨天時には、雨の状況に応じて可動スポイラ10の仰角すなわち整流部材12と水平面のなす角度を調整するので、雨の状況によって異なる路面状況に応じて可動スポイラ10を作動することができ、第1実施形態に比べてより一層の状況に応じた可動スポイラ10の制御を行うことができる。
なお、上記の第1実施形態及び第2実施形態では、可動スポイラ10を作動した場合に、整流部材12の車両後方側の方が車両前方側よりも上昇するようにしたが、これに限るものではなく、整流部材12が略水平となるようにしてもよい。
10 可動整流部材
12 整流部材
22、23 可動スポイラ制御装置
24 上下動用アクチュエータ
26 仰角調整用アクチュエータ
30、31 スポイラ制御ECU
32 車速センサ
34 レインセンサまたはワイパスイッチ
35 ワイパスイッチ
12 整流部材
22、23 可動スポイラ制御装置
24 上下動用アクチュエータ
26 仰角調整用アクチュエータ
30、31 スポイラ制御ECU
32 車速センサ
34 レインセンサまたはワイパスイッチ
35 ワイパスイッチ
Claims (8)
- 車体に沿って流れる空気流を整流する整流位置と、格納位置とに移動可能な整流部材を移動する移動手段と、
車速を検出する車速検出手段と、
路面状況を判断する判断手段と、
前記判断手段の判断結果に応じて前記整流部材を前記整流位置へ移動するための車速の閾値を決定する決定手段と、
前記車速検出手段によって検出された車速が前記決定手段によって決定された閾値以上になった場合に前記整流部材を前記整流位置へ移動するように前記移動手段を制御する制御手段と、
を備えた可動スポイラ制御装置。 - 前記判断手段は、雨天か否かを判断することによって路面状況がウエットかドライかを判断することを特徴とする請求項1に記載の可動スポイラ制御装置。
- 前記判断手段は、雨滴を検出する雨滴検出センサまたはワイパの作動を指示するワイパスイッチの信号に基づいて雨天か否かを判断することを特徴とする請求項2に記載の可動スポイラ制御装置。
- 前記決定手段は、前記判断手段によって雨天と判断された場合に晴天時よりも遅い車速で前記整流部材を前記整流位置へ移動するように前記閾値を決定することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の可動スポイラ制御装置。
- 前記判断手段は、ワイパ作動を複数段階に指示可能なワイパスイッチの信号に基づいて雨か否かを判断すると共に雨の状況を判断することによって路面状況を判断することを特徴とする請求項1に記載の可動スポイラ制御装置。
- 前記決定手段は、前記複数段階に応じて予め定めた前記閾値を決定することを特徴とする請求項5に記載の可動スポイラ制御装置。
- 前記整流部材の前記整流位置における水平面とのなす角度を調整する調整手段を更に備え、前記制御手段が前記判断手段の判断結果に応じて前記調整手段を更に制御することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の可動スポイラ制御装置。
- 車体に沿って流れる空気流を整流する整流位置と、格納位置とに移動可能な整流部材を移動する移動手段と、
車速を検出する車速検出手段と、
天候状態を判断する判断手段と、
前記判断手段の判断結果に応じて前記整流部材を前記整流位置へ移動するための車速の閾値を決定する決定手段と、
前記車速検出手段によって検出された車速が前記決定手段によって決定された閾値以上になった場合に前記整流部材を前記整流位置へ移動するように前記移動手段を制御する制御手段と、
を備えた可動スポイラ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006212215A JP2008037204A (ja) | 2006-08-03 | 2006-08-03 | 可動スポイラ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006212215A JP2008037204A (ja) | 2006-08-03 | 2006-08-03 | 可動スポイラ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008037204A true JP2008037204A (ja) | 2008-02-21 |
Family
ID=39172739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006212215A Pending JP2008037204A (ja) | 2006-08-03 | 2006-08-03 | 可動スポイラ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008037204A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101561576B1 (ko) * | 2015-06-10 | 2015-11-20 | 알앤더스 주식회사 | 자동차 자세 제어형 리어 스포일러장치 |
CN110497971A (zh) * | 2018-05-17 | 2019-11-26 | 通用汽车环球科技运作有限责任公司 | 减轻后玻璃污染的方法 |
-
2006
- 2006-08-03 JP JP2006212215A patent/JP2008037204A/ja active Pending
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