JP2008035183A - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイバーシティ通信による通信特性向上効果をさらに高めること。
【解決手段】通信品質比較部34は、移動局装置とのダイバーシティ通信に使用する複数の通信チャネルの中で、各通信チャネルにおける受信信号の通信品質を比較する。重み情報算出部36は、通信品質比較部34による比較結果に基づいて、当該複数の通信チャネルのうち一部の通信チャネルについて、他の通信チャネルに用いるアルゴリズムとは異なるアルゴリズムを用いてアンテナ20−1〜20−nの重み情報(ウェイト)を算出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信装置および無線通信方法に関し、特に、複数の通信チャネルを多重使用して同一のデータを送受信するダイバーシティ通信に関する。
ダイバーシティ技術は、異なる複数の通信チャネルそれぞれにおいて同一のデータを送信し、受信側で当該複数の通信チャネルにおける受信信号を選択または合成することによって、通信特性の向上を図る技術である。異なる複数の通信チャネルを確保する手段として、異なるキャリア周波数を用いるものを周波数ダイバーシティ、時分割多元接続(TDMA/TDD:Time Division Multiple Access/Time Division Duplex)方式による異なる時分割スロット(以下、単にスロットという)を用いるものをスロットダイバーシティという。
従来、ダイバーシティ技術に加えてアダプティブアレイ技術を用いることにより、さらに通信特性を向上させる無線通信装置が開示されている(たとえば、特許文献1)。アダプティブアレイ技術によれば、アダプティブアレイアンテナを構成する各アンテナの重み情報を適切に制御することにより、希望波方向の利得を上げることができ(ビームフォーミング)、また、干渉波方向に指向性パターンのヌル点を向けて干渉を抑圧することができる(ヌルステアリング)。ただし、アダプティブアレイ技術による利得向上機能と干渉抑圧機能とは互いにトレードオフの関係にあり、利得の向上を優先すると干渉抑圧効果が低下し、干渉波の抑圧を優先すると利得が低下することになる。すなわち、利得向上効果と干渉抑圧効果を同時に得ることはできない。
なお、下記特許文献2には、異なる複数の放射パターンのピーク送信パターンがオムニに近い形になるように報知データあるいはページングデータをダイバーシティ送信するアダプティブアレイ基地局に係る技術が開示されている。本技術は、移動局の着信の疎通率を向上させるものであって、アダプティブアレイ技術の利得向上機能や干渉抑圧機能により通信特性を向上させるものではない。
特許第3579363号 特開2001−127681号公報
アダプティブアレイを移動局通信システムに用いる場合、指向性パターンの制御が移動局装置の移動に追従できないために、十分な利得向上効果や干渉抑圧効果が得られず、受信特性が劣化してしまうことがある。また、無線通信装置から見て希望波方向と干渉波方向が近接していると、主ビーム方向とヌル点方向とが分離された指向性パターンを形成することができず、希望信号の抽出および干渉信号の抑圧が適切に機能しないことがある。さらに、ノイズレベルの低い受信信号に対してアダプティブアレイ処理を行うと、かえって受信特性が劣化してしまうことがある。
しかし、上記特許文献1に記載の無線通信装置は、スロットダイバーシティ受信に係る複数のスロットそれぞれについて同一のアルゴリズムにより重み情報を算出するものであるため、上記いずれかの原因により受信特性が劣化してしまうと、スロットダイバーシティ受信に係るいずれのスロットにおいても十分なアダプティブアレイ効果を得ることができなくなる。このため、スロットダイバーシティ受信を行っても受信特性が十分に改善されない場合があった。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、ダイバーシティ通信による通信特性向上効果をさらに高めることができる無線通信装置および無線通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る無線通信装置は、アダプティブアレイアンテナを備え、該アダプティブアレイアンテナを用いて複数の移動局装置と通信を行うとともに、少なくとも一部の前記移動局装置それぞれに複数の通信チャネルを割り当てて、該各移動局装置から送信される同一のデータを前記複数の通信チャネルそれぞれにおいて受信する無線通信装置であって、前記複数の通信チャネルのうちで、該各通信チャネルにおける受信信号の通信品質を比較する通信品質比較手段と、前記通信品質比較手段による比較結果に基づいて、前記複数の通信チャネルのうち一部の通信チャネルについて、他の通信チャネルに用いられるアルゴリズムとは異なるアルゴリズムを用いて前記アダプティブアレイアンテナの各アンテナの重み情報を算出する重み情報算出手段と、前記重み情報算出手段により算出される各アンテナの重み情報に基づいて、前記複数の通信チャネルそれぞれにおける送信信号および/または受信信号を重み付け処理する重み付け処理手段と、を含むことを特徴としている。
本発明では、移動局装置とのダイバーシティ通信に使用する複数の通信チャネルの中で、各通信チャネルにおける受信信号の通信品質を比較する。そして、その比較結果に基づいて、当該複数の通信チャネルのうち一部の通信チャネルについて、他の通信チャネルに用いるアルゴリズムとは異なるアルゴリズムを用いて各アンテナの重み情報を算出する。
本発明によれば、ダイバーシティ通信に係る複数の通信チャネルそれぞれにおける送信信号および/または受信信号に対して、効果の異なる2つ以上のアルゴリズムを用いてそれぞれ重み付け処理することが可能となり、重み付け処理された複数の信号のうち通信特性のより優れた信号を選択することができる。このため、ダイバーシティ通信による通信特性向上効果をさらに高められるようになる。
また、本発明の一態様では、前記重み情報算出手段は、前記通信品質比較手段により前記複数の通信チャネルのうち通信品質が良いと判定される一部の通信チャネルについて、利得優先のアルゴリズムを用いて前記各アンテナの重み情報を算出する。こうすれば、ダイバーシティ通信に係る複数の通信チャネルのうち、干渉ノイズの少ない一部の通信チャネルおける送信信号および/または受信信号には利得優先のアルゴリズムを用い、他の通信チャネルにおける信号には干渉抑圧優先のアルゴリズムを用いてそれぞれ重み付け処理することができる。このため、互いにトレードオフの関係にある利得優先のアルゴリズムと干渉抑圧優先のアルゴリズムとを用いて同一のデータを含む送信信号および/または受信信号をそれぞれ重み付け処理した複数の信号のうち通信特性のより優れた信号を選択できるようになる。
また、本発明の一態様では、前記通信チャネルは、同一のキャリア周波数を使用する送信チャネルと受信チャネルとから構成される。こうすれば、周波数ダイバーシティを用いる通信において、通信特性向上効果をさらに高められるようになる。
また、本発明の一態様では、前記無線通信装置は、時分割多元接続方式により前記複数の移動局装置と通信を行い、前記通信チャネルは、異なる時分割スロットを使用する送信チャネルと受信チャネルとから構成される。こうすれば、スロットダイバーシティを用いる通信において、通信特性向上効果をさらに高められるようになる。
また、本発明に係る無線通信方法は、アダプティブアレイアンテナを用いて複数の移動局装置と通信を行うとともに、少なくとも一部の前記移動局装置それぞれに複数の通信チャネルを割り当てて、該各移動局装置から送信される同一のデータを前記複数の通信チャネルそれぞれにおいて受信する無線通信方法であって、前記複数の通信チャネルのうちで、該各通信チャネルにおける受信信号の通信品質を比較する通信品質比較ステップと、前記通信品質比較ステップにおける比較結果に基づいて、前記複数の通信チャネルのうち一部の通信チャネルについて、他の通信チャネルに用いられるアルゴリズムとは異なるアルゴリズムを用いて前記アダプティブアレイアンテナの各アンテナの重み情報を算出する重み情報算出ステップと、前記重み情報算出ステップにおいて算出される各アンテナの重み情報に基づいて、前記複数の通信チャネルそれぞれにおける送信信号および/または受信信号を重み付け処理する重み付け処理ステップと、を含むことを特徴としている。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの全体構成図である。同図に示すように、本移動体通信システムは、無線通信装置10と複数の移動局装置12(ここでは4つとする)を含んで構成されている。
各移動局装置12は、無線通信装置10と無線通信を行うものであり、たとえば可搬型の携帯電話機や携帯情報端末である。ここでは、時分割多元接続方式により多重通信を行う。なお、各通信に使用される無線チャネル(通信チャネル)は、送信チャネルと受信チャネルとから構成されており、それぞれスロット番号が同一で時間区分の異なるスロットが割り当てられる。また、送信チャネル(送信スロット)とそれに対応する受信チャネル(受信スロット)には、それぞれ同一のキャリア周波数が割り当てられる。
無線通信装置10は、後述するようにアダプティブアレイアンテナを備えており、このアダプティブアレイアンテナを用いて複数の移動局装置12それぞれと通信を行う。また、一部の移動局装置12それぞれに複数のスロットを割り当て、当該複数のスロットを用いて当該各移動局装置12との間で同一のデータを送受信するスロットダイバーシティ通信を行うものである。
図2は、無線通信装置10の機能ブロック図である。無線通信装置10は、アダプティブアレイアンテナ20、無線受信部30、無線送信部32、通信品質比較部34、重み情報算出部36、受信重み付け処理部38、送信重み付け処理部40、アンテナ補正情報記憶部42、復調部44、変調部46、時分割多重処理部48を含んで構成されている。
アダプティブアレイアンテナ20は、複数のアンテナ20−1〜20−nの配列であり、無線送信部32から入力される信号をアンテナ20−1〜20−nから送信し、また、各移動局装置12から送信される信号をアンテナ20−1〜20−nで受信して、その信号を無線受信部30に出力するものである。この送信および受信は時分割で切り替えられる。
無線受信部30は、ローノイズ増幅器、ダウンコンバータ、A/Dコンバータなどを含んで構成されており、アンテナ20−1〜20−nで受信される各無線信号を増幅後にダウンコンバートし、通信品質比較部34、重み情報算出部36および受信重み付け処理部38にそれぞれ出力するものである。
無線送信部32は、D/Aコンバータ、アップコンバータ、増幅器などを含んで構成されており、送信重み付け処理部40から入力される各送信信号を無線信号にアップコンバートし、送信出力レベルにまで増幅して、アンテナ20−1〜20−nにそれぞれ供給するものである。
通信品質比較部34は、スロットダイバーシティ受信に使用する複数の受信スロットのうちで、その複数の受信スロットに含まれる各受信スロットにおける受信信号の通信品質を比較するものである。具体的には、無線受信部30から入力されるアンテナ20−1〜20−nの受信信号から各受信スロットにおける通信品質を検出するとともに、検出した通信品質を上記複数の受信スロットの中で比較して、その比較結果を重み情報算出部36に出力する。通信品質としては、たとえば、CINR(Carrier to Interference and Noise Ratio:搬送波対干渉および雑音電力比)、CIR(Carrier to Interference Ratio:搬送波対干渉電力比)、CNR(Carrier to Noise Ratio:搬送波対雑音電力比)、自動利得制御(AGC:Automatic Gain Control)後のノイズレベルなどを用いることができる。また、通信レートを通信品質として用いてもよい。
重み情報算出部36は、通信品質比較部34から入力される通信品質の比較結果に基づいて、スロットダイバーシティ受信に係る複数の受信スロットのうち一部の受信スロットについて、他の受信スロットに用いられるアルゴリズムとは異なるアルゴリズムを用いてアンテナ20−1〜20−nの重み情報(ウェイト)をそれぞれ算出し、算出した各重み情報を受信重み付け処理部38および送信重み付け処理部40にそれぞれ出力するものである。これにより、スロットダイバーシティ受信において、同一のデータを含む複数の受信信号の重み付け処理に、効果の異なる2つ以上のアルゴリズムを用いることできるようになる。また、スロットダイバーシティ送信において、異なる2つ以上の指向性パターンを有する無線信号を送信できるようになる。なお、重み情報の算出には、たとえば、最大比合成(MRC:Maximum Ratio Combining)などの利得優先のアルゴリズムや、受信信号における所定区間の信号と既知のビット列を含む参照信号との平均自乗誤差を最小化する最小自乗法(MMSE:Minimum Mean Square Error)の一つであるLMS(Least Mean Squares)、RLS(Recursive Least Squares)、SMI(Sample Matrix Inversion)などの干渉抑圧優先のアルゴリズムが用いられる。
また、重み情報算出部36は、スロットダイバーシティ受信に係る複数の受信スロットのうち通信品質が良いと判定される一部の受信スロットについて、利得優先のアルゴリズムを用いてアンテナ20−1〜20−nの重み情報を算出してもよい。たとえば、当該複数の受信スロットのうち通信品質が最も良い受信スロットには利得優先のアルゴリズムを用い、他の受信スロットには干渉抑圧優先のアルゴリズムを用いてアンテナ20−1〜20−nの重み情報を算出してもよい。こうすれば、互いにトレードオフの関係にある利得優先のアルゴリズムと干渉抑圧優先のアルゴリズムとを用いて同一のデータを含む送信信号および受信信号をそれぞれ重み付け処理できるようになる。なお、利得には、受信利得と送信利得とが含まれるが、ここでは、無線通信装置10が受信した信号に係る利得を無線通信装置10の受信利得といい、無線通信装置10が送信した信号を通信相手の移動局装置12が受信した場合における移動局装置12の受信利得を無線通信装置10の送信利得という。
受信重み付け処理部38は、重み情報算出部36により算出される各受信スロットに係るアンテナ20−1〜20−nの重み情報に基づいて、当該各受信スロットにおける受信信号を重み付け処理するものである。具体的には、無線受信部30から入力される各受信スロットに係るアンテナ20−1〜20−nの受信信号と重み情報算出部36により算出される当該各受信スロットに係るアンテナ20−1〜20−nの重み情報とをそれぞれ乗算し、乗算結果を合算して得られた信号を復調部44に出力する。
送信重み付け処理部40は、重み情報算出部36により算出される各受信スロットに係るアンテナ20−1〜20−nの重み情報に基づいて、当該各受信スロットに対応する(スロット番号が同一である)各送信スロットにおける送信信号を重み付け処理するものである。具体的には、変調部46から入力される当該各送信スロットにおける送信信号と重み情報算出部36により算出される当該各受信スロットに係るアンテナ20−1〜20−nの重み情報とをそれぞれ乗算し、さらにアンテナ補正情報記憶部42に記憶される補正情報に基づいて補正した各信号を、それぞれアンテナ20−1〜20−nに供給する。
アンテナ補正情報記憶部42は、アンテナ20−1〜20−nおよび各無線送信部30の位相振幅特性から得られる補正情報(キャリブレーション係数)を記憶するものである。
復調部44は、受信重み付け処理部38から入力される各移動局装置12からの受信信号を所定の復調方式により復調し、得られたベースバンド受信信号を時分割多重処理部48に出力する。また、復調部44は、受信信号がスロットダイバーシティ受信に係る受信信号である場合、受信重み付け処理部38から異なるアルゴリズムにより重み付け合成された複数の受信信号を受け取るとともに、その中から最も受信特性の良い受信信号を選択し、選択した信号に対して上記復調処理を行う。なお、最も受信特性の良い受信信号を選択する代わりに、当該複数の受信信号を最大比合成するようにしてもよい。
変調部46は、時分割多重処理部48から入力されるベースバンド送信信号を所定の変調方式により変調し、変調された信号を送信重み付け処理部40に出力するものである。
時分割多重処理部48は、時分割多重に係る機能を備えており、各移動局装置12と送受信するデータ信号を上位レイヤの装置(図示せず)との間で授受するものである。具体的には、復調部44から入力されるベースバンド受信信号より各移動局装置12からのデータ信号を分離抽出し、上位レイヤの装置に出力する。また、上位レイヤの装置から入力される各移動局装置12へのデータ信号を当該各移動局装置12との通信に割り当てられた送信スロットに格納し、得られたベースバンド送信信号を変調部46に出力する。
ここで、無線通信装置10の動作について説明する。図3は、無線通信装置10におけるスロットダイバーシティ通信中のアダプティブアレイ処理を示すフロー図である。
スロットダイバーシティ通信は、通信品質が劣化した場合または無線通信装置10におけるトラフィックが低下した場合などに、無線通信装置10の判断によりまたは移動局装置12からの開始要求に応じて開始される。
スロットダイバーシティ通信が開始されると、通信品質比較部34は、無線受信部30から入力されるアンテナ20−1〜20−nの受信信号から各受信スロットにおける通信品質(たとえば、CIR)を検出するとともに、検出した通信品質がスロットダイバーシティ受信に使用する複数の受信スロットの中で最良であるか否かを判定し(S100)、判定結果を重み情報算出部36に出力する。
S100において、通信品質が当該複数の受信スロットの中で最良であると判定されると、重み情報算出部36は、その受信スロットに適用する重み情報算出アルゴリズムとして、利得優先のアルゴリズムを選択する(S102)。一方、S100において、通信品質が当該複数の受信スロットの中で最良ではないと判定されると、重み情報算出部36は、その受信スロットに適用する重み情報算出アルゴリズムとして、干渉抑圧優先のアルゴリズムを選択する(S104)。そして、重み情報算出部36は、S102またはS104において選択したアルゴリズムを用いて、当該受信スロットにおけるアンテナ20−1〜20−nの重み情報を算出し(S106)、算出した各重み情報を受信重み付け処理部38および送信重み付け処理部40にそれぞれ出力する。
つぎに、受信重み付け処理部38は、無線受信部30から入力された各受信スロットに係るアンテナ20−1〜20−nの受信信号とS106において重み情報算出部36により算出された当該各受信スロットに係るアンテナ20−1〜20−nの重み情報とをそれぞれ乗算し、乗算結果を合算して得られた信号を復調部44に出力する(S108)。
また、スロットダイバーシティ送信時において、送信重み付け処理部40は、変調部46から入力された各受信スロットに対応する各送信スロットにおける送信信号とS106において重み情報算出部36により算出された当該各受信スロットに係るアンテナ20−1〜20−nの重み情報とをそれぞれ乗算し、さらにアンテナ補正情報記憶部42に記憶される補正情報に基づいて補正した各信号を、それぞれアンテナ20−1〜20−nに供給する(S110)。
その後、無線通信装置10は、スロットダイバーシティ通信を終了するか否か判断する(S112)。スロットダイバーシティ通信を終了するか否かの判断は、通信品質が向上したか否か、トラフィックが増加したか否か、移動局装置12からの終了要求を受信したか否かなどに応じて判断される。S112において、スロットダイバーシティ通信を終了すると判断した場合、無線通信装置10は本処理を終了する。一方、S112において、スロットダイバーシティ通信を次のTDMAフレームにおいても継続すると判断した場合、最後に通信品質を比較した(S100)以降に送受信したTDMAフレームの数が所定数以上であるか否かを判定する(S114)。
S114において、送受信したTDMAフレームが所定数以上であると判定されると、通信品質比較部34は、通信品質の比較を再度行う(S100)。一方、S114において、送受信したTDMAフレームが所定数未満であると判定されると、重み情報算出部36は、S102またはS104において選択したアルゴリズムと同じアルゴリズムを用いて、アンテナ20−1〜20−nの重み情報を算出する(S106)。
上記実施形態によれば、移動局装置12とのスロットダイバーシティ通信に係る複数の受信スロットにおける受信信号および/または当該受信スロット対応する送信スロットにおける送信信号に対して、効果の異なる2つ以上のアルゴリズムを用いてそれぞれ重み付け処理することが可能となり、重み付け処理された複数の信号のうち通信特性のより優れた信号を選択することが可能となる。このため、スロットダイバーシティ通信による通信特性向上効果をさらに高めることができるようになる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。たとえば、以上の説明では、時分割多元接続方式における受信スロットとそれに対応する(スロット番号が同一である)送信スロットに同一のキャリア周波数を割り当てるスロットダイバーシティ通信を適用する移動体通信システムを例示したが、ダイバーシティ通信に使用する異なる複数の通信チャネルを確保する手段として、異なるキャリア周波数を用いる周波数分割多元接続(FDMA:Frequency Division Multiple Access)方式、異なるサブキャリア周波数を用いる直交周波数分割多元接続(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式、異なる拡散符号を用いる符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)方式を採用する移動体通信システムなどにも適用可能である。
また、本実施形態において、受信スロットとそれに対応する送信スロットに異なるキャリア周波数を割り当ててもよい。かかる移動体通信システムでは、送信スロットと受信スロットにそれぞれ異なる時間区分が割り当てられるため、次の場合には所定の適用要件がさらに課される。すなわち、通信品質比較部34から入力される受信信号に係る通信品質の比較結果に基づいて、スロットダイバーシティ送信に係る各アンテナの重み情報算出アルゴリズムを決定する場合には、スロット番号が一致する送受信スロットにおける干渉ノイズレベルに所定の相関が認められる(たとえば、干渉源のタイミングが同期している)ことが必要となる。
また、本実施形態において、重み情報算出部36において算出された各重み情報は、受信重み付け処理部38における受信信号の重み付け処理、または送信重み付け処理部40における送信信号の重み付け処理、のいずれか一方にのみ用いてよいのはもちろんである。
本発明の実施の形態に係る移動体通信システムの構成図である。 本発明の実施の形態に係る無線通信装置の機能ブロック図である。 無線通信装置におけるスロットダイバーシティ通信中のアダプティブアレイ処理を示すフロー図である。
符号の説明
10 無線通信装置、12 移動局装置、20 アダプティブアレイアンテナ、30 無線受信部、32 無線送信部、34 通信品質比較部、36 重み情報算出部、38 受信重み付け処理部、40 送信重み付け処理部、42 アンテナ補正情報記憶部、44 復調部、46 変調部、48 時分割多重処理部。

Claims (5)

  1. アダプティブアレイアンテナを備え、該アダプティブアレイアンテナを用いて複数の移動局装置と通信を行うとともに、少なくとも一部の前記移動局装置それぞれに複数の通信チャネルを割り当てて、該各移動局装置から送信される同一のデータを前記複数の通信チャネルそれぞれにおいて受信する無線通信装置であって、
    前記複数の通信チャネルのうちで、該各通信チャネルにおける受信信号の通信品質を比較する通信品質比較手段と、
    前記通信品質比較手段による比較結果に基づいて、前記複数の通信チャネルのうち一部の通信チャネルについて、他の通信チャネルに用いられるアルゴリズムとは異なるアルゴリズムを用いて前記アダプティブアレイアンテナの各アンテナの重み情報を算出する重み情報算出手段と、
    前記重み情報算出手段により算出される各アンテナの重み情報に基づいて、前記複数の通信チャネルそれぞれにおける送信信号および/または受信信号を重み付け処理する重み付け処理手段と、
    を含むことを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置において、
    前記重み情報算出手段は、前記通信品質比較手段により前記複数の通信チャネルのうち通信品質が良いと判定される一部の通信チャネルについて、利得優先のアルゴリズムを用いて前記各アンテナの重み情報を算出する、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1または2に記載の無線通信装置において、
    前記通信チャネルは、同一のキャリア周波数を使用する送信チャネルと受信チャネルとから構成される、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の無線通信装置において、
    前記無線通信装置は、時分割多元接続方式により前記複数の移動局装置と通信を行い、
    前記通信チャネルは、異なる時分割スロットを使用する送信チャネルと受信チャネルとから構成される、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  5. アダプティブアレイアンテナを用いて複数の移動局装置と通信を行うとともに、少なくとも一部の前記移動局装置それぞれに複数の通信チャネルを割り当てて、該各移動局装置から送信される同一のデータを前記複数の通信チャネルそれぞれにおいて受信する無線通信方法であって、
    前記複数の通信チャネルのうちで、該各通信チャネルにおける受信信号の通信品質を比較する通信品質比較ステップと、
    前記通信品質比較ステップにおける比較結果に基づいて、前記複数の通信チャネルのうち一部の通信チャネルについて、他の通信チャネルに用いられるアルゴリズムとは異なるアルゴリズムを用いて前記アダプティブアレイアンテナの各アンテナの重み情報を算出する重み情報算出ステップと、
    前記重み情報算出ステップにおいて算出される各アンテナの重み情報に基づいて、前記複数の通信チャネルそれぞれにおける送信信号および/または受信信号を重み付け処理する重み付け処理ステップと、
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
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