JP2008035090A - 信号処理方法およびカメラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】信号処理装置10は、固体撮像装置9が出力する画素信号からレッド(R)、グリーン(G)及びブルー(B)のフィルタの画素の解像度信号および色信号を生成し、4画素(2−b)に1単位の近赤外(IR)フィルタの画素の解像度信号を対角にあるグリーン(G)の画素の解像度信号で置き換える。
【選択図】図1
Description
図9は従来技術の3原色フィルタを有する固体撮像装置の構成を示す図である。従来の3原色フィルタを有する固体撮像装置では、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)、グリーン(G)の4画素(2−a)を1単位として、その1単位が2次元状に配列されている。画素1の信号は、垂直シフトレジスタ3により行毎に選択されて、垂直信号線4を通して行メモリ5に転送される。その行メモリ5内の信号は、水平シフトレジスタ6により順次に選択され、画素単位の信号が水平信号線7に転送された後に出力アンプ8から出力される。
図11は従来技術の可視フィルタと非可視フィルタを有する固体撮像装置の構成を示す図である。従来技術の可視フィルタと非可視フィルタを有する固体撮像装置としては、特許文献1に示されたような2次元状に配列された近赤外光と可視光の4種類の色フィルタを規則的に配列した構造や、特許文献2に示されたような近赤外光と可視光の4種類の色フィルタが1次元状に配列された固体撮像装置などがある。
図12は、従来技術の可視フィルタと非可視フィルタを有する固体撮像装置からの出力の信号処理方法を示す図である。レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)、の出力信号からは、信号処理装置10にて、それぞれの画素の色信号と解像度信号が決定され、近赤外(IR)の出力信号からは、近赤外(IR)画素の近赤外の解像度信号が決定される。
図14は、固体撮像装置とカメラレンズの間に配置されている近赤外カットフィルタを除去した場合の固体撮像装置からの出力の信号処理方法を示す図である。近赤外カットフィルタがない場合には、各画素のフィルタは近赤外光を通すようになるため、各画素に近赤外(IR)信号が加わるため、色が明確に付かない。そのため、特許文献3に示されているように、近赤外カットフィルタがある場合には可視光によるカラー画像を撮影し、近赤外カットフィルタがなくて近赤外光が固体撮像装置に入射する場合には、白黒画像を撮影する。
一方、図11に示すように、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)、近赤外(IR)の4画素(2−b)を1単位とする非可視光フィルタを含む配列の場合は、非可視光フィルタ画素からは、可視光の帯域の解像度および色の情報を得ることができない。したがって、非可視光フィルタを含む配列の場合には、非可視光フィルタ画素での可視光の解像度および色が欠落して、非可視光フィルタ画素で画像に黒キズが発生し画質の劣化が発生する。
本発明は、上記のような問題に鑑みて為されたものであって、可視光を透過させるフィルタと非可視光を透過させるフィルタとを備えた固体撮像装置において、可視光の解像度および色を改善して高画質を実現する信号処理方法を提供することを目的とする。
このようにすれば、非可視光フィルタを有する画素の非可視波長帯域の解像度信号を、非可視光フィルタを有する画素の可視解像度信号とするので、非可視光フィルタを有する画素の周囲が、非可視帯域の解像度信号が高い場合には、非可視光の解像度信号そのものを、その画素の可視解像度とすることで、非可視光フィルタを有する画素の解像度を、より忠実に再現でき、高画質を実現することができる。
また、可視光と非可視光の帯域フィルタを有する画素および非可視光の帯域フィルタを有する画素を1単位として構成されたフィルタを有する固体撮像装置の信号処理方法であって、前記可視光と非可視光の帯域フィルタを有する画素において、色信号は可視光と非可視光の帯域フィルタを有する画素の出力信号および非可視光の帯域フィルタを有する画素の出力信号から導出された色信号を基本とする値とし、解像度信号は前記可視光と前記非可視光の画素の出力信号を基本とする値とすることを特徴とする。
また、可視光と非可視の帯域フィルタの画素および非可視の帯域フィルタの画素を有する固体撮像装置の場合には、出力信号を演算処理することにより導き出した可視の3原色の色信号を利用して色を再現し、一方、解像度信号は各画素の可視光と非可視の信号を利用して出画するので、可視光と非可視の帯域フィルタの合計できまる大きな輝度信号を利用することができる。したがって、解像度を大幅に改善することができる。
(実施の形態1)
本実施の形態に係る信号処理方法は、図11に示されるレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)及び近赤外(IR)の4画素(2−b)を1単位とする固体撮像装置9に関して解像度信号と色信号とを処理する。
このようにすれば、可視光によるカラー撮像の際に近赤外(IR)フィルタの画素における黒キズの発生が無くなるので、近赤外(IR)フィルタの画素での色信号が向上される。特に非可視光フィルタを有する画素の周辺で色の変化が少ない場合には、隣接する画素の情報を最も忠実に再現でき、解像度信号の向上により高画質を実現することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る信号処理方法もまた、図11に示されるレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)及び近赤外(IR)の4画素(2−b)を1単位とする固体撮像装置9に関して解像度信号と色信号とを処理する。
図4は、本実施の形態に係る色信号の処理方法を示す図である。図4に示されるように、信号処理装置10は、近赤外(IR)フィルタの画素の色信号を4画素(2−b)に1単位の近赤外(IR)フィルタの画素の周辺にある、第1の単位のグリーン(G)、第2の単位のグリーン(G)及び第3の単位のグリーン(G)のフィルタの画素の色信号の平均値で置き換える。
本実施の形態に係る信号処理方法は、図11に示されるレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)及び近赤外(IR)の4画素(2−b)を1単位とする固体撮像装置9に関して解像度信号と色信号とを処理する。
図5は、本実施の形態に係る解像度信号の処理方法を示す図である。図5に示されるように、信号処理装置10は、固体撮像装置9が出力する画素信号からレッド(R)、グリーン(G)及びブルー(B)のフィルタの画素の解像度信号および色信号を生成し、4画素(2−b)に1単位の近赤外(IR)フィルタの画素の出力信号(解像度信号)を可視の解像度信号として用いる。
また、非可視光フィルタを有する画素の周囲での非可視帯域の解像度信号が高い場合には、非可視光フィルタを有する画素の可視解像度をより忠実に再現でき、高画質を実現することができる。
本実施の形態に係る信号処理方法は、レッド(R)+近赤外(IR)、グリーン(G)+近赤外(IR)、ブルー(B)+近赤外(IR)及び近赤外(IR)の4画素を1単位とする固体撮像装置9に関して解像度信号と色信号とを処理する。
図6は、本実施の形態に係る固体撮像装置の主要な構成を示す図である。図6に示されるように、本実施の形態に係る固体撮像装置9はレッド(R)+近赤外(IR)、グリーン(G)+近赤外(IR)、ブルー(B)+近赤外(IR)及び近赤外(IR)の4画素(2−d)を1単位として、その1単位が2次元状に配列されている。
このようにすれば、図6に示される固体撮像装置9が出力する画素信号についても上記実施の形態1〜3に示した信号処理方法にて近赤外(IR)の解像度信号及び色信号を処理することができる。図7には、得られた解像度信号を実施の形態2に示した処理方法にて解像度信号を処理する場合が例示されている。
(実施の形態5)
本実施の形態に係る信号処理方法は、図6に示される固体撮像装置9に関して解像度信号と色信号とを処理する。
このようにすれば、可視光と非可視の帯域フィルタの合計できまる大きな輝度信号を、解像度信号として利用することができるため、解像度を大幅に改善することができる。
(まとめ)
以上のように、本発明に係る信号処理方法によれば、非可視光を受光する画素を持つ固体撮像装置の解像度信号および色信号を改善することができる。したがって、このような信号処理を適用すれば、高解像度および色再現性の高い、高画質なカメラを実現することができる。
このため、撮像領域内のエリアによって、実施の形態1〜4を、適宜選択することで、さらに高画質を実現することができる。例えば、解像度信号の変化の大小に応じて、信号処理方法を切り替えても良い。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1) 上記第2の実施の形態においては、近赤外(IR)フィルタの画素の解像度信号をレッド(R)、グリーン(G)及びブルー(B)のフィルタの画素の解像度信号の平均値で置き換える場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
解像度信号=(3×グリーン(G)+2×レッド(R)+1×ブルー(B))/6
とすれば良い。
すなわち、近赤外(IR)フィルタの画素の解像度信号と他のフィルタの画素の解像度信号との平均値や、これら解像度信号に重み付けした後に加減乗除または加算平均を行なって得られた値を用いても良い。このようにすれば、カラー撮像時の解像度信号を向上させることができる。
すなわち、近赤外(IR)フィルタの画素の周囲の画素の解像度信号や色信号にそれぞれ重み付けした後に加減乗除または加算平均を行って得られた信号を近赤外(IR)フィルタの画素の解像度信号や色信号としても良い。このようにすれば、近赤外(IR)フィルタの画素とその周囲の画素との間で解像度信号や色信号の調和をとることができるので、より有効である。
2………………………………………4画素のグループ
3………………………………………垂直シフトレジスタ
4………………………………………垂直信号線
5………………………………………行メモリ
6………………………………………水平シフトレジスタ
7………………………………………水平信号線
8………………………………………出力アンプ
9………………………………………固体撮像装置
10……………………………………信号処理装置
Claims (9)
- 可視光フィルタを有する画素および非可視光フィルタを有する画素を1単位として構成されたフィルタを有する固体撮像装置が出力する画素信号を処理する信号処理方法であって、
非可視光フィルタを有する画素における解像度信号を、可視光フィルタを有する画素の解像度信号で置き換える
ことを特徴とする信号処理方法。 - 可視光フィルタを有する画素および非可視光フィルタを有する画素を1単位として構成されたフィルタを有する固体撮像装置が出力する画素信号を処理する信号処理方法であって、
非可視光フィルタを有する画素における色信号を、可視光フィルタを有する画素の色信号で置き換える
ことを特徴とする信号処理方法。 - 可視光フィルタを有する画素および非可視光フィルタを有する画素を1単位として構成されたフィルタを有する固体撮像装置が出力する画素信号を処理する信号処理方法であって、
前記非可視光フィルタを有する画素における解像度信号を、前記非可視光フィルタを有する画素周辺の複数の可視光フィルタを有する画素の解像度信号を加算平均した信号または、前記非可視光フィルタを有する画素周辺の複数の可視光フィルタを有する画素の解像度信号に重み付けをして加算平均した信号または、前記非可視光フィルタを有する画素周辺の複数の可視光フィルタを有する画素の解像度信号に重み付けをして加減乗除した信号の少なくともいずれか1つと置き換える
ことを特徴とする信号処理方法。 - 可視光フィルタを有する画素および非可視光フィルタを有する画素を1単位として構成されたフィルタを有する固体撮像装置が出力する画素信号を処理する信号処理方法であって、
前記非可視光フィルタを有する画素における色信号を、前記非可視光フィルタを有する画素周辺の複数の同一色の可視光フィルタを有する画素の色信号を加算平均した信号または、前記非可視光フィルタを有する画素周辺の複数の同一色の可視光フィルタを有する画素の色信号に重み付けをして加算平均した信号または、前記非可視光フィルタを有する画素周辺の複数の可視光フィルタを有する画素の色信号に重み付けをして加減乗除のいずれかの処理を含む信号の少なくともいずれか1つと置き換える
ことを特徴とする信号処理方法。 - 可視光フィルタを有する画素および非可視光フィルタを有する画素を1単位として構成されたフィルタを有する固体撮像装置が出力する画素信号を処理する信号処理方法であって、
前記非可視光フィルタを有する画素において、非可視波長帯域の解像度信号を可視解像度信号とする
ことを特徴とする信号処理方法。 - 可視光と非可視光の帯域フィルタを有する画素および非可視光の帯域フィルタを有する画素を1単位として構成されたフィルタを有する固体撮像装置が出力する画素信号を処理する信号処理方法であって、
前記可視光と非可視光の帯域フィルタを有する画素において、色信号および解像度信号は、可視光と非可視光の帯域フィルタを有する画素の出力信号および非可視光の帯域フィルタを有する画素の出力信号から導出された信号を基本とした値とする
ことを特徴とする信号処理方法。 - 可視光と非可視光の帯域フィルタを有する画素および非可視光の帯域フィルタを有する画素を1単位として構成されたフィルタを有する固体撮像装置が出力する画素信号を処理する信号処理方法であって、
前記可視光と非可視光の帯域フィルタを有する画素において、色信号は可視光と非可視光の帯域フィルタを有する画素の出力信号および非可視光の帯域フィルタを有する画素の出力信号から導出された色信号を基本とする値とし、解像度信号は前記可視光と非可視光の帯域フィルタを有する画素の出力信号を基本とする値とする
ことを特徴とする信号処理方法。 - 固体撮像装置の撮像領域内において、請求項1〜7記載の信号処理方法を複数選択する
ことを特徴とする信号処理方法。 - 請求項1〜8に記載の信号処理方法を用いる
ことを特徴とするカメラ。
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