JP2008034959A - 通信ネットワークシステム及び端末間通信管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】各通信端末がその通信端末と通信する通信端末のアドレス情報を管理するようにしても、ネットワーク内の通信端末に追加や変更があった際に各通信端末のアドレス情報の更新を容易に行うことを可能にする。
【解決手段】管理端末20が通信ネットワークシステム10内の通信端末31,32,33のアドレス情報を管理する。通信ネットワークシステム10に通信端末34が追加されると、通信端末34のアドレス情報を所定の通信端末31,33に送信し、また、通信端末31,33のアドレス情報を通信端末34に送信する。通信端末31,33,34は、送信されたアドレス情報に基づき、それぞれのアドレス情報ファイルを更新する。
【選択図】 図13

Description

本発明は複数の通信端末間でデータの送受信を行う通信ネットワークシステムに関する。特に、通信端末間でピアーツーピア(peer to peer)通信を行う通信ネットワークシステムに関する。
複数の通信端末間でデータの送受信を行う通信ネットワークシステムとして、(1)DNS方式(ドメインネームシステム方式)、(2)TnsEx方式(蓄積交換方式)等が用いられている。
(1)DNS方式では、一つの通信端末が他の通信端末と通信を行う場合、まず、その通信端末はDNSサーバに問い合わせをし、通信しようとする他の通信端末のアドレスを取得する。DNSサーバから他の通信端末のアドレスを取得すると、その通信端末は取得したアドレスを用いて他の通信端末と通信を行う。そのため、DNSサーバがダウンしていると、通信相手のアドレスが取得できないため、通信端末間の通信ができなくなってしまう。
(2)TnsEx方式(蓄積交換方式)では、通信端末間でデータの送受信を行う場合、送信側の通信端末は蓄積交換機にデータを送信し、蓄積交換機にデータを蓄積する。受信側の通信端末は、蓄積交換機に自らが受信するデータが存在すると、蓄積交換機から蓄積されたデータを受信する。そのため、蓄積交換機がダウンすると、通信端末間のデータのやり取りはできなくなり、さらに、蓄積交換機の復旧には多くの時間とコストがかかる。
そこで、上述した従来の技術の問題点を解決することを目的とした通信ネットワークシステムが開発されている(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載の通信ネットワークシステムは、複数の通信端末間でピアーツーピア通信を行うネットワークシステムであって、各通信端末が1つの親通信端末のアドレスと、複数の子通信端末のアドレスを管理するアドレス管理手段を備える。そして、子通信端末がネットワーク内の複数の通信端末のアドレスを記憶することで、ネットワーク全体で木構造のアドレス管理システムが構成されている。この通信ネットワークシステムでは、各通信端末が他の通信端末のアドレスを自ら管理しているため、特定のサーバや蓄積交換機を介することなく、通信端末間でデータのやり取りをすることができる。
特開平6−21964号
上述した特許文献1の通信ネットワークシステムでは、各通信端末が、ネットワーク内の全ての通信端末のアドレスを管理しているわけではない。このため、ネットワーク内のある通信端末(以下、通信端末Aとする)が、アドレスが未知の通信端末(以下、通信端末Bとする)と通信しなければならない場合が生じる。かかる場合、通信端末Aは、まず、通信端末Aのアドレス管理手段で管理しているアドレスが既知の通信端末(以下、通信端末C群とする)に対して、通信端末Bのアドレスを管理していないかを問い合わせる。通信端末C群が通信端末Bのアドレスを知らない場合は、通信端末C群の各通信端末は、自己のアドレス管理手段で管理している通信端末(以下、通信端末D群とする)に対して、通信端末Bのアドレスを管理していないかの問い合わせを行う。このようなネットワーク内の問い合わせは、ネットワークの木構造を辿って、通信端末Bのアドレスを管理している通信端末に問い合わせが届くまで行われる。通信端末Bのアドレスを管理している通信端末に問い合わせが届くと、その通信端末から通信端末Bのアドレスが通信端末Aに向かって送信される。通信端末Aは、送信された通信端末Bのアドレスを用いて通信端末Bと通信を行う。したがって、この通信ネットワークシステムでは、ネットワーク内の通信端末のいずれかがダウンすると、上述した問合せが途中で遮断され、通信端末Aが通信端末Bのアドレスを取得できない場合が生じる。
一方、各通信端末がその通信端末が通信する他の通信端末のアドレスを管理するようにすれば、上述した問題は生じない。しかしながら、このような方法を採用すると、ネットワーク内の通信端末に追加や変更があると、その都度、ネットワーク内の関連する通信端末のアドレス管理手段を更新しなければならず、各通信端末のアドレスの管理が煩わしいという問題がある。
本発明は上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、各通信端末がその通信端末と通信する他の通信端末のアドレスを管理するようにしても、ネットワーク内の通信端末に追加や変更があった際の各通信端末のアドレスの更新を容易に行うことができる技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の通信ネットワークシステムは、複数の通信端末と、複数の通信端末と接続された管理端末を有し、通信端末同士がピアーツーピア通信を行う通信ネットワークシステムであって、管理端末は、通信ネットワークシステム内の各通信端末のアドレスを記憶するアドレス情報管理ファイルと、通信ネットワークシステムに通信端末を追加又は変更する際に、その追加又は変更される通信端末のアドレスを入力する手段と、その入力されたアドレスに基づいてアドレス情報管理ファイルを更新する手段と、その追加又は変更された通信端末のアドレスを所定の通信端末に送信する手段を有している。そして、各通信端末は、その通信端末が通信可能とされた通信端末のアドレスを記憶するアドレス情報ファイルと、管理端末の送信手段から送信されたアドレスを受信する手段と、その受信したアドレスに基づいてアドレス情報ファイルを更新する手段と、アドレス情報ファイルに記憶されたアドレスを用いて、そのアドレスが与えられた通信端末とデータ通信を行う手段を有している。
上述した通信ネットワークシステムでは、管理端末が、ネットワーク内の複数の通信端末のアドレスを管理する。ネットワーク内に通信端末が追加又は変更されると、そのアドレスが管理端末へ入力される。管理端末は、入力された新しいアドレスをアドレス情報管理ファイルに記憶する。また、管理端末は、入力された新しいアドレスをネットワーク内の所定の通信端末へ送信する。各通信端末は、管理端末から送信されたアドレスを受信すると、それぞれのアドレス情報ファイルに記憶する。これにより、各通信端末は、追加又は変更された通信端末のアドレスを取得し、その追加又は変更された通信端末とピアーツーピア通信を行うことができる。したがって、ネットワーク内に通信端末の追加又は変更があった場合でも、各通信端末は、管理端末から送信されるアドレスに従って自らのアドレス情報ファイルを更新するだけでよい。管理端末がアドレスを所定の通信端末に送信することで、各通信端末は必要なアドレスを記憶することができる。そのため、通信端末は、自らが記憶するアドレスから所望の通信端末のアドレスを呼び出すだけでピアーツーピア通信をすることができる。
上述したようにこの通信ネットワークシステムでは、各通信端末は、サーバや蓄積交換機等を介することなく、他の通信端末と直接通信を行う。このため、上述した(1)DNS方式や、(2)TnsEx方式等のように、特定のサーバや蓄積交換機がダウンすることでネットワーク全体が停止する危険を回避することができる。また、ネットワーク内に通信端末を追加又は変更したいときには、管理端末に追加又は変更に係る通信端末のアドレスを入力するだけで、各通信端末の通信範囲を変更することができる。
管理端末の送信手段は、追加又は変更される通信端末に対して、アドレス情報管理ファイルに記憶されている各通信端末のアドレスのうち所定の通信端末のアドレスを送信することが好ましい。
追加又は変更された通信端末のアドレス情報ファイルは、管理端末から送信された所定の通信端末のアドレスに基づいて更新される。これによって、追加又は変更された通信端末は、管理端末から受信したアドレスを用いて、ネットワーク内の所定の通信端末とピアーツーピア通信を行うことができる。
管理端末は、通信ネットワークシステムに通信端末を追加又は変更する際に、その追加又は変更される通信端末と通信可能となる通信端末を指定する通信端末指定情報を入力する手段をさらに有している。そして、管理端末の送信手段は、(1)入力された通信端末指定情報によって指定された通信端末にのみ追加又は変更される通信端末のアドレスを送信し、(2)追加又は変更される通信端末に対しては、通信端末指定情報によって指定された通信端末のアドレスのみを送信することが好ましい。
DNS方式では、通信端末は、他の通信端末のドメインネームさえわかっていれば、他の通信端末と通信することができるため、通信端末間の通信を制限することができない。また、TnsEx方式(蓄積交換方式)では、全てのデータのやり取りが蓄積交換機を介して行われるため、蓄積交換機で送受信の制限を設定することにより、通信端末間の通信制限を容易に実現することができるが、蓄積交換機がダウンすると通信そのものができなくなる。一方、上述した構成では、各通信端末には、通信指定された通信端末のアドレスのみが送信される。そのため、各通信端末は、通信指定された通信端末とのみピアーツーピア通信することができる。これにより、通信ネットワークシステムは、蓄積交換機を利用することなく、通信端末の通信を制限することができ、各通信端末のセキュリティーを高めることができる。
管理端末は、通信端末毎に、その通信端末と通信可能とされた通信端末の組合せ情報を記憶する通信端末管理ファイルをさらに有している。そして、管理端末の更新手段は、入力された通信端末指定情報に基づいて通信端末管理ファイルの組合せ情報を更新し、管理端末の送信手段は、通信端末管理ファイルの組合せ情報が変更された各通信端末に対して、変更された組合せ情報によってその通信端末と通信可能とされた通信端末のアドレスを送信することが好ましい。
管理端末は、通信端末管理ファイルの更新に基づいて、組合せ情報が更新された通信端末のアドレスを、必要な通信端末のみに送信することができる。これにより、管理端末は、変更が必要な通信端末に必要なアドレスを送信することができる。また、管理端末は、通信端末管理ファイルを用いてネットワーク内の通信端末の通信制限を管理することができる。
各通信端末は、他の通信端末から送信されたデータを受信する手段と、受信したデータの送信先のアドレスがその通信端末のアドレス情報ファイルに記憶されているときにのみ、その受信したデータを処理するデータ処理手段と、をさらに有していることが好ましい。この構成によれば、各通信端末は、アドレス情報ファイルに記憶されていない通信端末からデータを受信したときは、その受信したデータを処理しない。これにより、通信端末のセキュリティーを高めることができる。
本発明では、上述した通信ネットワークシステムを用いて、ネットワーク内の端末間の通信を管理する方法を提供する。すなわち、本発明の端末間通信管理方法は、複数の通信端末と、複数の通信端末と接続された管理端末を有しており、各通信端末が、その通信端末が通信可能とされた通信端末のアドレスを記憶するアドレス情報ファイルを備えており、そのアドレス情報ファイルに記憶されたアドレスを用いて他の通信端末とピアーツーピア通信を行う通信ネットワークシステムにおいて、その通信ネットワークシステムに通信端末を追加又は変更する際にその追加又は変更する通信端末のアドレスを各通信端末に設定する端末間通信管理方法である。この端末間通信管理方法は、通信ネットワークシステムに追加又は変更される通信端末のアドレスを管理端末に入力するステップと、その追加又は変更された通信端末のアドレスを管理端末から所定の通信端末に送信するステップと、管理端末から送信されたアドレスを通信端末で受信するステップと、その受信したアドレスに基づいて、アドレス情報ファイルを更新するステップと、を有している。
この端末間通信管理方法によっても、ネットワーク内に通信端末の追加又は変更があった場合、各通信端末は、管理端末から送信されるアドレスに従って自らのアドレス情報ファイルを更新するだけでよい。これにより、各通信端末は、必要な通信端末のアドレスを記憶することができる。
下記の実施例に記載の技術の主要な特徴について列記する。
(形態1) 管理端末は、アドレス情報管理ファイル及び通信端末管理ファイルの更新、アドレス情報の通信端末への送信を行う。
(形態2) アドレス情報管理ファイルは、通信可能な端末の「端末名」、「アドレス」及び管理端末か通信端末かを区別する「端末区分」を記憶している。
(形態3) 通信端末管理ファイルは、通信端末の「端末名」と、「通信先」としてその通信端末がデータを送受信することができる通信端末の「端末名」を記憶している。
(形態4) 通信端末は管理端末にデータを送信することがない。このため、通信端末が保有するアドレス情報ファイルには、管理端末の「端末名」のみ記録され、そのアドレス情報は記憶されていない。
(形態5) 通信端末は、通信端末間のデータの送受信の際、通信端末が保有するアドレス情報ファイルに「端末名」が記憶されていない端末からのデータは受信しない。
(形態6) 通信端末は、アドレス情報ファイルの更新、データの受信可否判定を行う。
(形態7) ネットワーク内に管理端末が複数存在し、各管理端末が複数の通信端末を管理する場合、一つの通信端末のアドレス情報及び組合せ情報の管理は、その通信端末が属する管理端末のみが行う。
本発明を具現化した一実施例に係る通信ネットワークシステムを、図面に基づいて説明する。図1は本実施例の通信ネットワークシステム10の概略図である。通信ネットワークシステム10は、管理端末20と、管理端末20に接続された通信端末群30(複数の通信端末31,32,33・・)を備えている。この通信ネットワークシステム10は、例えば、工場の部品発注システム等に用いることができる。この場合、管理端末20は本社等に設置され、通信端末群30の中の一つの通信端末31は部品発注元の工場に設置され、残りの通信端末32,33は部品発注先にそれぞれ設置される。管理端末20は、イントラネット等で通信端末31,32,33と接続されている。また、各通信端末間も、イントラネット等で接続されている。
なお、ネットワークシステム10内に設置される通信端末の数には制限はないが、本実施例では説明を簡略化するため、通信端末を3つとしている。また、図1で示す矢印は、データの送信方向を表しており、矢印の向きにデータの送信が可能とされている。したがって、管理端末20から各通信端末31,32,33へのデータの送信は可能であるが、各通信端末31,32,33から管理端末20へのデータの送信はできないようになっている。
図2は、管理端末20の概略構成を示している。管理端末20は、入力装置201と本体203と表示装置205を備えている。
入力装置201は、オペレータによって操作される。オペレータは、入力装置201からネットワーク内の通信端末の追加又は変更を入力することができる。入力装置201には、汎用のキーボード、マウス等を用いることができる。
本体203は、CPU207と記憶装置209と入出力回路211を有する。入出力回路211は、本体203へのデータ入力や、本体203からのデータ出力を行う。入出力回路211には、入力装置201や表示装置205が接続されている。入力装置201から入力された情報は、入出力回路211を介してCPU207に取り込まれる。CPU207が各種処理を実行することによって得られた各情報は、入出力回路211を介して表示装置205に出力される。表示装置205は、入出力回路211から出力されてきた情報を表示する。また、入出力回路211には、ネットワーク内の通信端末群30と通信を行うための通信ケーブル(図示省略)が接続されている。
記憶装置209は、アドレス情報管理ファイル21と通信端末管理ファイル22を記憶している。
図3に示すように、アドレス情報管理ファイル21は、ネットワーク内の全ての通信端末の「通信端末名」と、これらの各通信端末の「アドレス」と、これらの各通信端末が管理端末(いわゆる、親端末)であるか通信端末(いわゆる、子端末)であるかを区別する「端末区分」が記憶されている。アドレス情報管理ファイル21の「端末区分」は、管理端末を「1」、通信端末を「0」とすることで区別している。ここで、端末のアドレスや端末区分の設定は、図3で示される以外にも利用者が適宜行うことができる。
図4に示すように、通信端末管理ファイル22には、各通信端末と、その通信端末と通信可能な通信端末との組合せが記憶されている。すなわち、通信端末管理ファイル22の左列は、データを送信する側の通信端末の「端末名」が記憶される。通信端末管理ファイル22の右列は、左列の同じ行に入力された通信端末のデータを受信する通信端末の「端末名」が記憶される。例えば、通信端末31,32間でピアーツーピア通信を行う場合(相互にデータを送受信する場合)、右列に通信端末31の「端末名」が記憶され、同行の左列に通信端末32の「端末名」が記憶される。同様に、右列に通信端末32の「端末名」が記憶され、同行の左列に通信端末31の「端末名」が記憶される。これにより、管理端末20は、通信端末31が通信端末32にデータを送信でき、通信端末32が通信端末31にデータを送信できることを認識することができる。以下、上述と同様に、通信端末31〜33のそれぞれについて、その通信端末と通信可能となる通信端末の組合せが通信端末管理ファイル22に記憶されている。
通信端末31は、図5に示すように、入力装置301と本体303と表示装置305を備えている。
入力装置301は、オペレータによって操作される。オペレータは、入力装置301から通信端末31に様々な情報を入力することができる。入力装置301は、汎用のキーボード、マウス等を用いることができる。
本体303は、CPU307と記憶装置309と入出力回路311を有する。入出力回路311は、本体303へのデータ入力や、本体303からのデータ出力を行う。入出力回路311には、入力装置301や表示装置305が接続される。入力装置301から入力された情報は、入出力回路311を介してCPU307に取り込まれる。CPU307が各種処理を実行することによって得られた各情報は、入出力回路311を介して表示装置305に出力される。表示装置305は、入出力回路311から出力されてきた情報を表示する。また、入出力回路311には、ネットワーク内の他の通信端末32,33及び管理端末20と通信を行うための通信ケーブル(図示省略)が接続されている。
記憶装置309はアドレス情報ファイル31aを記憶している。図6に示すように、アドレス情報ファイル31aは、通信端末31が通信可能な通信端末の「端末名」と、通信可能な通信端末の「アドレス」と、通信端末31が管理端末か通信端末かを区別するための「端末区分」が記憶されている。通信端末31は、アドレス情報ファイル31aに「アドレス」が記憶されている通信端末とピアーツーピア通信ができる。
また、アドレス情報ファイル31aには、管理端末20の「端末名」と「端末区分」が記憶されている。ここで、通信端末31は、管理端末20にデータを送信する必要がないため、アドレス情報ファイル31aには管理端末20の「アドレス」は記憶されていない。このため、通信端末31から管理端末20へアクセスすることはできない。このように、通信端末31から管理端末20へのアクセスを制限し、管理端末20内の情報を通信端末群30から変更できないようにすることで、通信ネットワークシステム10のセキュリティーが高められている。
なお、通信端末32,33は、上述したアドレス情報ファイル31aと同様のアドレス情報ファイル32a,33a(図9に図示)を有し、通信端末31と同様に構成されているため、ここではその詳細な説明を省略する。
次に、通信ネットワークシステム10に通信端末を追加又は変更する場合の管理端末20のCPU207及び通信端末31のCPU307で行われる処理について説明する。なお、通信端末32,33のCPUで行われる処理は、通信端末31のCPU307で行われる処理と同一であるので、ここではその説明を省略する。
図7は、通信ネットワーク10に通信端末の追加又は変更があった場合に、管理端末20で行われる処理を示すフローチャートである。通信ネットワーク10に通信端末を追加又は変更する場合、まず、オペレータが、管理端末20の入力装置201を用いて、新しく追加又は変更する通信端末のアドレス情報(「端末名」と「アドレス」)及び通信端末指定情報を入力する(ステップS1)。
次に、CPU207は、管理端末20のアドレス情報管理ファイル21に、追加又は変更された通信端末のアドレス情報を書込み(ステップS3)、入力された通信端末指定情報に基づき管理端末20の通信端末管理ファイル22を更新する(ステップS5)。すなわち、通信ネットワークシステム10に新しく通信端末を追加する場合は、その通信端末のアドレス情報がアドレス情報管理ファイル21に追加され、通信端末管理ファイル22に入力された通信端末指定情報が追加される。一方、通信ネットワークシステム10内の通信端末の設定を変更する場合(例えば、通信端末の「アドレス」の変更、通信可能な通信端末の組合せの変更等)は、変更に係る通信端末のアドレス情報が更新、あるいは、変更に係る通信端末の通信端末指定情報が更新される。
次に、CPU207は、更新された通信端末管理ファイル22の内容を確認し、新たに追加又は変更された通信端末の組合せを特定する(ステップS7)。新しく追加又は変更された通信端末の組合せが特定されると、CPU207は、新しく追加又は変更された通信端末の組合せ毎に、新しく追加又は変更された通信端末とピアーツーピア通信されるよう指定された通信端末に、新しく追加又は変更された通信端末のアドレス情報を送信する(ステップS9)。この際、受信先の通信端末(すなわち、指定された通信端末)に、受信したアドレス情報に基づいて、その通信端末のアドレス情報ファイルを更新するよう指示するコマンドを併せて送信する。
なお、ステップS1で入力される通信端末指定情報には、既存の通信端末(すなわち、新しく追加又は変更された通信端末とピアーツーピア通信されるよう指定された通信端末)の新しい通信先として新しく追加又は変更された通信端末が指定される。このため、管理端末20から、追加又は変更された通信端末に対して、指定された通信端末のアドレス情報が送信される。
図8は、通信ネットワーク10に新たな通信端末の追加又は変更があった場合に、通信端末31で行われる処理を示すフローチャートである。なお、通信ネットワーク10に新たな通信端末を追加する場合は、予め追加された通信端末と管理端末を接続する(通信可能とする)ため、新しく追加された通信端末のアドレス情報ファイルに、管理端末の「端末名」と「端末区分」が入力される。一方、通信ネットワークシステム10内の通信端末の設定変更(アドレス変更等)の場合は、変更に係る通信端末と管理端末20は既に接続されているため、変更に係る通信端末への管理端末の「端末名」と「端末区分」の入力は行われない。
図8に示すように、管理端末20からアドレス情報が送信されると、その送信されたアドレス情報は通信端末31の入出力回路311に入力される(ステップS202)。
CPU307は、入力されたアドレス情報の「端末名」を読取り(ステップS203)、その読取った「端末名」がアドレス情報ファイル31aに記憶されているか否かを判定する(ステップS204)。
読取った「端末名」がアドレス情報ファイル31aに記憶されていない場合(ステップS204でNO)は、入力されたアドレス情報を削除して、処理を終了する。したがって、アドレス情報ファイル31aに記憶されていない端末からのデータは処理されず、通信端末31のアドレス情報ファイル31aが更新されてしまうことはない。
一方、読取った「端末名」がアドレス情報ファイル31aに記憶されている場合(ステップS204でYES)、CPU307は、入出力回路311から入力されたアドレス情報を読取り(ステップS206)、読取ったアドレス情報に基づいてアドレス情報ファイル31aを更新する(ステップS208)。
次に、上述した管理端末と通信端末によって通信ネットワークを構築する際の手順と、構築された通信ネットワークに新しく通信端末を追加する手順を具体的に説明する。
まず、通信ネットワークシステム10の構築方法を図面を参照して説明する。図9は、各通信端末31,32,33間にネットワークが設定されていない初期状態を示している。このとき、管理端末20のアドレス情報管理ファイル21、通信端末管理ファイル22及び通信端末31,32,33のアドレス情報ファイル31a,32a,33aには何も記憶されていない。
まず、管理端末20に通信端末31を接続する(図10の状態)。図10に示すように、管理端末20のアドレス情報管理ファイル21には、通信端末31の「端末名」、「アドレス」及び「端末区分」(すなわち「0」)を入力する。通信端末管理ファイル22には、接続される通信端末が1つのため何も入力されない。通信端末31のアドレス情報ファイル31aには、管理端末20の「端末名」及び「端末区分」(すなわち「1」)を入力する。なお、通信端末31から管理端末20にデータ送信ができないよう、アドレス情報ファイル31aには管理端末20のアドレスが入力されない。
次に、図10の通信ネットワークシステム10に通信端末32を追加する(図11の状態)。図11に示すように、通信端末32は通信端末31と相互に通信(ピアーツーピア通信)可能に接続される。このため、管理端末20のアドレス情報管理ファイル21には、通信端末32の「端末名」、「アドレス」及び端末区分「0」を入力する。そして、通信端末管理ファイル22には、「端末名」に「通信端末31」と入力し、「通信先」に「通信端末32」と入力し、同様に、「端末名」に「通信端末32」と入力し、「通信先」に「通信端末31」と入力する。また、管理端末20に通信端末32を接続するため、通信端末32のアドレス情報ファイル32aには、管理端末20の「端末名」及び「端末区分」(すなわち「1」)を入力する。
次に、管理端末20は、通信端末管理ファイル22が更新されているため、更新内容に基づいて通信端末31,32に必要なアドレス情報を送信する。すなわち、管理端末20は、通信端末31に通信端末32のアドレス情報を送信し、通信端末32に通信端末31のアドレス情報を送信する。通信端末32のアドレス情報を受信した通信端末31は、アドレス情報ファイル31aに通信端末32の「端末名」、「アドレス」及び端末区分「0」を入力する。通信端末32も同様に、受信した通信端末31のアドレス情報をアドレス情報ファイル32aに入力する。これにより、通信端末31と通信端末32とがピアーツーピア通信することができるようになる。
次に、図11の通信ネットワークシステム10に通信端末33を追加する(図12の状態)。図12に示すように、通信端末33は、通信端末31及び通信端末32と相互に通信可能に接続される。このため、管理端末20のアドレス情報管理ファイル21には、上述と同様に通信端末33のアドレス情報を入力する。また、通信端末管理ファイル22の「端末名」に「通信端末33」と入力し、対応する「通信先」に「通信端末31」を入力し、さらに、「端末名」に「通信端末31」と入力し、対応する「通信先」に「通信端末33」と入力する。これにより、管理端末20は、通信端末31,33をピアーツーピア通信可能に設定しなければならないことを認識する。同様に、通信端末管理ファイル22の「端末名」に「通信端末33」、対応する「通信先」に「通信端末32」を入力し、さらに、「端末名」に「通信端末32」、対応する「通信先」に「通信端末33」をそれぞれ入力する。これにより、管理端末20は、通信端末32,33をピアーツーピア通信可能に設定しならなければならないことを認識する。また、通信端末33を管理端末20に接続するため、通信端末33のアドレス情報ファイル33aには、管理端末20の「端末名」及び「端末区分」(すなわち「1」)を入力する。
次に、管理端末20は、通信端末31,32に通信端末33のアドレス情報を送信し、通信端末33に通信端末31,32のアドレス情報を送信する。通信端末31,32,33は、受信した通信端末のアドレス情報を上述と同様に、アドレス情報ファイル31a,32a,33aに入力する。これにより、通信端末33と通信端末31,32とがピアーツーピア通信することができるようになる。
なお、仮に、通信端末33が、通信端末31とのみ通信するよう指定されており、通信端末32とは通信するよう指定されていないとする。かかる場合は、通信端末管理ファイル22には、通信端末32に関する更新はなされない(即ち、図12の通信端末管理ファイル22で太枠で示す箇所は入力されない)。したがって、管理端末20は、通信端末32の通信範囲に変更はないと認識する。このため、管理端末20は、通信端末32に通信端末33のアドレス情報を送信せず、通信端末33にも通信端末32のアドレス情報を送信しない。したがって、通信端末32,33は、お互いのアドレス情報が知らされていないため、ピアーツーピア通信はできない。このように、管理端末20は、通信端末指定情報で指定された通信端末にのみアドレス情報を送信することで、通信端末間のピアーツーピア通信を制限することができる。
次に、上述した手順で構築された通信ネットワークシステム10に通信端末34を追加する場合を説明する。図13は、図1の通信ネットワークシステム10に通信端末34を追加した場合の通信ネットワークシステム10の概略図である。なお、通信端末34は、通信端末31,33とピアーツーピア通信が可能となるように追加するものとする。
まず、オペレータは、管理端末20の入力装置201から、追加された通信端末34の「アドレス」と、その通信端末34が通信可能となる通信端末が通信端末31,33であることを示す情報(すなわち、通信端末指定情報)を入力する。管理端末20に「アドレス」が入力されると、CPU207は、アドレス情報管理ファイル21に通信端末34の「端末名」、その「アドレス」及び「端末区分」を記憶させる(図14参照)。また、管理端末20に通信端末指定情報が入力されると、CPU207は、通信端末管理ファイル22を通信端末31,33,34がピアーツーピア通信可能となるよう更新する(図15参照。なお、図15では追加した部分を太枠で囲んで示している。)。
また、オペレータは、通信端末34と管理端末20を接続するため、通信端末34の入力装置から、管理端末20の「端末名」及び「端末区分」(すなわち「1」)を入力する。これによって、通信端末34のアドレス情報ファイルには、管理端末20の「端末名」及び「端末区分」が記憶される。
管理端末20は、通信端末管理ファイル22が更新されると、その更新内容に応じて所定の通信端末にアドレス情報を送信する。具体的には、管理端末20のCPU207は、まず、通信端末管理ファイル22の「端末名」の欄に新たに記憶された通信端末を特定し、その特定した通信端末の右欄の「通信先」に記憶された通信端末の「アドレス」をアドレス情報管理ファイル21から読み出す。次いで、CPU207は、特定した通信端末に、「通信先」として記憶された通信端末の「端末名」と、アドレス情報管理ファイル21から読み出した「アドレス」を送信する。ここでは、通信端末34へ通信端末31,33のアドレス情報を、通信端末31,33へ通信端末34のアドレス情報をそれぞれ送信する。
通信端末31は、管理端末20から送信された通信端末34の「端末名」と「アドレス」を受信し、アドレス情報ファイル31aに記憶させる。通信端末33も同様に管理端末20から送信された新しい「端末名」と「アドレス」をアドレス情報ファイル33aに記憶させる。また、通信端末34は、管理端末20から送信された通信端末31,33の「端末名」と「アドレス」を受信し、アドレス情報ファイルに記憶させる。これにより、通信端末31,33は新たに追加された通信端末34とピアーツーピア通信できるようになる。
上述したように、管理端末20は、通信ネットワーク10内に新たな通信端末34の追加があると、通信ネットワーク10内の所定の通信端末に追加された通信端末の「端末名」と「アドレス」を送信する。そのため、各通信端末は、通信ネットワーク10内に変更があっても、追加された通信端末の「端末名」と「アドレス」を取得することができる。したがって、通信端末間でデータのやり取りをする場合、各通信端末は、自ら有するアドレス情報ファイルから、所望の通信端末のアドレス情報を呼び出すだけでよく、管理端末20や他の通信端末を介することなく、リアルタイムで通信を行うことができる。また、管理端末20は、アドレス情報の管理のみを行っており、仮に管理端末20がダウンしても、通信端末間の通信には影響を及ぼすことはない。
なお、上述の例では、通信端末32は、新たに追加された通信端末34と通信指定されていない。したがって、管理端末20は、通信端末32に通信端末34のアドレス情報(すなわち、通信端末34の「端末名」と「アドレス」)を、また、通信端末34に通信端末32のアドレス情報(すなわち、通信端末32の「端末名」と「アドレス」)を送信しない。そのため、通信端末32,34間ではピアーツーピア通信を行うことができない。このように、管理端末20は、通信端末指定情報で指定されていない通信端末には、新しく追加した通信端末のアドレス情報を送信せず、また、新しく追加した通信端末には、通信端末指定情報で指定されていない通信端末のアドレス情報を送信しない。これにより、ネットワーク内での通信端末間のピアーツーピア通信を制限すると共に、管理端末20がネットワーク内の通信制限状況を把握することができる。
次に、上述したように構築された通信ネットワークシステムが複数ある場合に、異なる通信ネットワークシステムに属する通信端末間のピアーツーピア通信を行うための通信ネットワークシステムの変更方法を説明する。異なるネットワークシステムに属する通信端末間でピアーツーピア通信を行う場合、本実施例では、一方の通信ネットワークシステムの管理端末を、他方の通信ネットワークシステムの管理端末の下位端末(いわゆる、子端末)として接続する。つまり、他方の通信ネットワークの管理端末を、一方の通信ネットワークシステムの通信端末(子端末)として扱うように通信ネットワークを変更する。ここでは、通信ネットワークシステム10の通信端末33と、通信ネットワークシステム10と同様に構成された通信ネットワークシステム100の通信端末120とを通信可能にする場合について説明する。
通信ネットワークシステム100は、図16に示すように、管理端末110と通信端末120,130とで構成されている。管理端末110の構成は、管理端末20と同様のため説明を省略する。管理端末110は、図17に示すアドレス情報管理ファイル111と、通信端末管理ファイル112を有する。通信端末120,130の構成は、通信端末31と同様のため説明を省略する。通信端末120,130は、図18で示すアドレス情報ファイル121,131をそれぞれ有する。これによって、通信端末120,130間でピアーツーピア通信可能となっている。本実施例では、図21に示すように、管理端末110が管理端末20の下位(子端末)となるよう通信ネットワークシステムを変更する。
まず、管理端末110のアドレス情報管理ファイル111に、図19に示すように、管理端末20のアドレス情報(すなわち、「端末名」と「端末区分」)を入力する。ただし、管理端末20は、管理端末110の管理端末(親端末)となるため、アドレス情報ファイル111には管理端末20のアドレスは入力されない。
また、管理端末110は、通信端末120に通信端末33のアドレス情報を送信するため、通信端末33のアドレス情報を記憶する必要がある。そのため、アドレス情報ファイル111に通信端末33のアドレス情報を入力できるよう準備しておく。すなわち、通信端末33の「端末名」と「端末区分」を入力しておく。通信端末33の「アドレス」は、管理端末20と接続した際に、管理端末20から送信されるため空白にしておく。通信端末管理ファイル112には、通信端末120が通信端末33と通信できるよう入力する。なお、通信端末33の通信可能な通信端末の範囲は管理端末20で管理するため、通信端末管理ファイル112には、通信端末120の通信先のみが記憶される。
次に、管理端末20のアドレス情報管理ファイル21には、図20に示すように、管理端末110のアドレス情報(「端末名」と「アドレス」と「端末区分」)を入力する。このとき、管理端末110の「端末区分」は、通信端末(子端末)であることを示す「0」を入力する。また、通信端末管理ファイル22には、管理端末20が管理端末110に対して通信端末33のアドレス情報を送信するため、管理端末110の「通信先」に通信端末33を入力する。
なお、通信端末33は、管理端末110にアクセスする必要がないため、通信端末管理ファイル22では通信端末33の「通信先」に管理端末110を設定しない。これによって、通信端末33に管理端末110のアドレス情報が送信されず、通信端末33から管理端末110へのアクセスが禁止される。また、通信端末33と通信端末120とのピアーツーピア通信を行うため、通信端末管理ファイル22では、通信端末33の「通信先」に通信端末120を入力する。なお、通信端末120の通信先の管理は、管理端末110で行っているため、管理端末20では通信端末120の通信先を管理しない。
管理端末20は、通信端末管理ファイル22が更新されると、更新内容に従って通信端末にアドレス情報を送信する。まず、管理端末110の「通信先」に通信端末33が追加されたことから、管理端末110に通信端末33のアドレス情報を送信する。また、通信端末33の「通信先」に通信端末120が追加されたことから、通信端末33に通信端末120の端末情報を送信する。ただし、管理端末20は、通信端末120のアドレスを記憶していないので、通信端末33には、「端末名」と「端末区分」のみが送信される。
管理端末110は通信端末33のアドレス情報を受信すると、アドレス情報ファイル111の内容を更新する。そして、通信端末管理ファイル112の通信端末指定情報に従い、通信端末120に通信端末33のアドレス情報を送信する。通信端末120は、通信端末33のアドレス情報を受信し、アドレス情報ファイル121の内容を更新する。
一方、通信端末33は、管理端末20からの情報を受信し、アドレス情報ファイル33aのアドレス情報内容を更新する。管理端末20から送信される通信端末120のアドレス情報には「アドレス」が含まれていないため、アドレス情報ファイル33a内の通信端末120のアドレスは、空白のまま更新されることとなる。
通信端末120は、通信端末33と通信可能となると、通信端末33へデータを送信する。ここで、通信端末がネットワーク内の他の通信端末からのデータを受信する際の処理について説明する。図22は、通信端末33が通信ネットワーク内の他の通信端末からのデータを受信したときの通信端末の処理を示すフローチャートである。
通信端末33は他の通信端末からデータを受信する(ステップS101)と、通信端末33のCPUがデータの送信元の「端末名」を確認する(ステップS103)。送信元の「端末名」がわかると、CPUは、確認した「端末名」が通信端末33のアドレス情報ファイル33aに記憶されているか否かを確認する(ステップS105)。「端末名」が通信端末33のアドレス情報ファイル33aに記憶されていない場合(ステップS105でNO)、通信端末33は受信を拒否し(ステップS109)処理は終了する。これによって、アドレス情報を有していない通信端末からのデータを受信しないことで、通信端末33のセキュリティーを向上することができる。
「端末名」が通信端末33のアドレス情報ファイル33aに記憶されている場合(ステップS105でYES)、通信端末33のCPUは、送信元の通信端末の「アドレス」が、通信端末33のアドレス情報ファイル33aに記憶されているかどうか確認する(ステップS107)。アドレス情報ファイル33aに「アドレス」が記憶されていない場合(ステップS107でNOの場合)、CPU307は、送信元の通信端末の「アドレス」を通信端末33のアドレス情報ファイル33aに記憶し(ステップS111)、ステップS113に進む。
アドレス情報ファイル33aに「アドレス」が記憶されている場合(ステップS107でYES)、ステップS111をスキップして、ステップS113に進む。ステップS113では、送信されたデータを呼び出し、データ内容に沿って処理を行う。これによって、通信端末33は、「端末名」が登録されているが「アドレス」を知らない通信端末からのデータを受信することで、その通信端末の「アドレス」を取得することができる。
このように、通信端末33は、まず、通信端末33に受信したデータの送信元を確認する。すなわち、送信元の「端末名」がアドレス情報ファイル33aに記憶されているか否かを確認する。送信元の「端末名」(すなわち、通信端末120の「端末名」)はアドレス情報ファイル33aに記憶されているので、通信端末33は受信したデータをCPU内に取り込む。同時に、受信したデータの送信先の「アドレス」がアドレス情報ファイル33aに記憶されていないため、アドレス情報ファイル33aに記憶されている通信端末120の「アドレス」を更新する。これにより、通信端末33と通信端末120とがそれぞれの「アドレス」を有することとなり、通信端末33と通信端末120とのピアーツーピア通信が可能となる。
次に、通信ネットワークシステム10で、通信端末33のアドレス情報を削除する場合の管理端末20の処理について図23のフローチャートを参照して説明する。オペレータは、管理端末20の入力装置201を用いてアドレス情報管理ファイル21内の通信端末33のアドレス情報を削除する(ステップS302)。アドレス情報が削除されると、CPU307は、通信端末管理ファイル22から、通信端末33のアドレス情報を有している通信端末に通信端末33が削除されたことを通知する(ステップS304)。そして、通信端末管理ファイル22内の通信端末33と関連する組合せを削除する(ステップS306)。
管理端末20から削除の通知を受けた各通信端末は、アドレス情報ファイルから通信端末33のアドレス情報を削除する。このように、管理端末が通信端末のアドレス情報を管理しているため、通信ネットワーク内の通信端末を削除する場合でも、各通信端末のアドレス情報を容易に変更することができる。
本実施例の通信ネットワークシステムでは、管理端末が通信ネットワークシステム内の通信端末のアドレス情報及び通信制限状況を一元的に管理する。これにより、通信ネットワークに追加又は変更があった場合でも、各通信端末のアドレス情報の変更を容易に行うことができる。
また、複数の通信ネットワークシステムを統合する場合、一つの通信端末は一つの管理端末のみに管理される。これにより、通信端末の「アドレス」又は「通信制限」を変更する際には、一つの管理端末の情報のみを更新すればよい。
さらに、各通信端末は管理端末のアドレス情報を記憶していない。そのため、通信端末から管理端末へのアクセスが禁止される。これにより、通信ネットワークを管理する管理端末のセキュリティーを高めることができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
通信ネットワークシステムを示す概略図。 管理端末の構成を示す構成ブロック図。 管理端末が有するアドレス情報管理ファイル。 管理端末が有する通信端末管理ファイル。 通信端末の構成を示す構成ブロック図。 通信端末が有するアドレス情報ファイル。 通信ネットワークシステムに通信端末の追加又は変更があった場合の管理端末の処理手順を示すフローチャート。 通信ネットワークシステムに通信端末の追加又は変更があった場合の通信端末の処理手順を示すフローチャート。 通信ネットワークシステム構築方法を示す概略図。 同上。 同上。 同上。 通信ネットワークシステムに通信端末を追加した場合の通信ネットワークシステムを示す概略図。 図13で示す通信ネットワークシステムの管理端末が有するアドレス情報管理ファイル。 図13で示す通信ネットワークシステムの管理端末が有する通信端末管理ファイル。 他方の通信ネットワークシステムを示す概略図。 他方の通信ネットワークシステムの管理端末が有するアドレス情報管理ファイル及び通信端末管理ファイル。 他方の通信ネットワークシステムの通信端末が有するアドレス情報ファイル。 通信ネットワークシステム変更途中の管理端末110が有するアドレス情報ファイル及び通信端末管理ファイル。 通信ネットワークシステム変更後の管理端末20が有するアドレス情報管理ファイル及び通信端末管理ファイル。 2つの通信ネットワークシステムを統合した通信ネットワークシステムの概略図。 通信端末のデータ受信時の処理手順を示すフローチャート。 通信ネットワークシステムの通信端末を削除する場合の管理端末の処理を示すフローチャート。
符号の説明
10:通信ネットワークシステム
20:管理端末
21:管理端末のアドレス情報ファイル
22:通信端末管理ファイル
30:通信端末群
31から33:通信端末
31aから33a:通信端末のアドレス情報ファイル
100:通信ネットワークシステム
110:管理端末
120,130:通信端末

Claims (6)

  1. 複数の通信端末と、複数の通信端末と接続された管理端末と、を有し、通信端末同士がピアーツーピア通信を行う通信ネットワークシステムにおいて、
    管理端末は、
    通信ネットワークシステム内の各通信端末のアドレスを記憶するアドレス情報管理ファイルと、
    通信ネットワークシステムに通信端末を追加又は変更する際に、その追加又は変更される通信端末のアドレスを入力する手段と、
    その入力されたアドレスに基づいてアドレス情報管理ファイルを更新する手段と、
    その追加又は変更された通信端末のアドレスを所定の通信端末に送信する手段と、を有しており、
    各通信端末は、
    その通信端末が通信可能とされた通信端末のアドレスを記憶するアドレス情報ファイルと、
    管理端末の送信手段から送信されたアドレスを受信する手段と、
    その受信したアドレスに基づいてアドレス情報ファイルを更新する手段と、
    アドレス情報ファイルに記憶されたアドレスを用いて、そのアドレスが与えられた通信端末とデータ通信を行う手段と、を有していることを特徴とする通信ネットワークシステム。
  2. 管理端末の送信手段は、追加又は変更される通信端末に対して、アドレス情報管理ファイルに記憶されている各通信端末のアドレスのうち所定の通信端末のアドレスを送信することを特徴とする請求項1に記載の通信ネットワークシステム。
  3. 管理端末は、通信ネットワークシステムに通信端末を追加又は変更する際に、その追加又は変更される通信端末と通信可能となる通信端末を指定する通信端末指定情報を入力する手段をさらに有しており、
    管理端末の送信手段は、(1)入力された通信端末指定情報によって指定された通信端末にのみ追加又は変更される通信端末のアドレスを送信し、(2)追加又は変更される通信端末に対しては、通信端末指定情報によって指定された通信端末のアドレスのみを送信することを特徴とする請求項2に記載の通信ネットワークシステム。
  4. 管理端末は、通信端末毎に、その通信端末と通信可能とされた通信端末の組合せ情報を記憶する通信端末管理ファイルをさらに有しており、
    管理端末の更新手段は、入力された通信端末指定情報に基づいて通信端末管理ファイルの組合せ情報を更新し、
    管理端末の送信手段は、通信端末管理ファイルの組合せ情報が変更された各通信端末に対して、変更された組合せ情報によってその通信端末と通信可能とされた通信端末のアドレスを送信することを特徴とする請求項3に記載の通信ネットワークシステム。
  5. 各通信端末は、他の通信端末から送信されたデータを受信する手段と、受信したデータの送信先のアドレスがその通信端末のアドレス情報ファイルに記憶されているときにのみ、その受信したデータを処理するデータ処理手段と、をさらに有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の通信ネットワークシステム。
  6. 複数の通信端末と、複数の通信端末と接続された管理端末と、を有し、各通信端末が、その通信端末が通信可能とされた通信端末のアドレスを記憶するアドレス情報ファイルを備えており、そのアドレス情報ファイルに記憶されたアドレスを用いて他の通信端末とピアーツーピア通信を行う通信ネットワークシステムにおいて、その通信ネットワークシステムに通信端末を追加又は変更する際にその追加又は変更する通信端末のアドレスを各通信端末に設定する端末間通信管理方法であって、
    通信ネットワークシステムに追加又は変更される通信端末のアドレスを管理端末に入力するステップと、
    その追加又は変更された通信端末のアドレスを管理端末から所定の通信端末に送信するステップと、
    管理端末から送信されたアドレスを通信端末で受信するステップと、
    その受信したアドレスに基づいて、アドレス情報ファイルを更新するステップと、を有していることを特徴とする端末間通信管理方法。
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