JP2008034503A - 半導体保護素子及び半導体保護素子の製造方法 - Google Patents

半導体保護素子及び半導体保護素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ESD(静電気放電)の伝達による入出力トランジスタの破壊を抑制するためにはPAD端子の入力にNウェルのウェル抵抗を直列に繋ぐ方法が知られている。この抵抗のみを用いた場合高い抵抗値を用いる必要がありLSIの動作速度を低下させてしまう。また、この抵抗に加えESD保護素子を併設した場合には抵抗とESD保護素子とを接続する配線を形成する必要があり面積が大きくなるという課題がある。
【解決手段】Nウェルのウェル抵抗の外側にP型の領域を形成し、内周部に2つの同心状のN型の領域を形成し2つのダイオードと抵抗を形成する。PAD部からESDが伝達されてきた場合には、第1のダイオードによりESDを吸収し、残留したESDをNウェルのウェル抵抗で緩和し、更にウェル抵抗の出口にある第2のダイオードをブレークダウンさせることでESDを吸収することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体保護素子及び半導体保護素子の製造方法に関する。
半導体集積回路の微細化に伴い入出力トランジスタのサイズが小さくなると、ESD(静電気放電)の伝達による入出力トランジスタの破壊が生じ易くなる。また、半導体素子単体でもESDの伝達により破壊される場合がある。静電保護対策としては、入出力トランジスタや電源端子等で構成される内部回路と、パッドを介して接続された外部回路との間に入出力保護装置を併設する構成がある。例えば、特許文献1に記載されているようにウェル抵抗を用いた抵抗素子を、外部回路に繋がるパッドと、内部回路との間に挿入する。内部回路と、外部回路に繋がるパッドとの間にこの抵抗素子を挿入することで外部回路に繋がるパッドから侵入するESDから内部回路を保護する構成が開示されている。また、ウェル抵抗を用いた抵抗素子に加えESD保護回路をパッドと入出力トランジスタ等との間に挿入し、ESDが伝達された場合に、ESD保護回路によって電流を逃がし、入出力トランジスタ等を保護する構成が開示されている。
また、特許文献2に記載されているようにL形を組み合わせた放電経路を形成し、ESD電流を分散させながら流すことでESD耐量を向上させる構成が開示されている。
特開2005−294634号公報(図4(a)、図4(b)) 実開平6−29154号公報(図1)
上記した前者の構成を用いる場合には、ウェル抵抗を用いた抵抗素子によりESDによる破壊を抑制するためには高い抵抗値を有する抵抗を挿入する必要があり、スイッチング速度が低下してしまうという課題がある。また、ESD保護回路によって電流を逃がす構成を用いる場合には新たにESD保護回路を形成し、ウェル抵抗を用いた抵抗素子と電気的に繋げることが必要となるため大きな面積を必要とする課題がある。また、上記した後者の構成を用いる場合には、放電経路がL形を組み合わせた構造を有しているため、L形の角部分に電界が集中し素子特性の劣化が生じる恐れがある。本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、ESD等で伝達される過剰電力を吸収可能で且つ微細化に適合した半導体保護素子及び半導体保護素子の製造方法を提供することを目的としている。
上記した課題を解決するために、本発明の半導体保護素子は、半導体基板と、前記半導体基板の能動面側に設けられたN型領域と、前記能動面側からの平面視において前記N型領域の内周部に位置する第1導電領域と、前記能動面側からの平面視において前記N型領域の内周部に位置し、前記第1導電領域を囲み且つ前記第1導電領域と電気的に分離するよう配置される第2導電領域と、前記能動面側からの平面視において前記N型領域の内周部に位置し、前記第2導電領域を囲み且つ前記第2導電領域と電気的に分離するよう配置される第3導電領域とを含み、前記第1導電領域、前記第2導電領域、又は前記第3導電領域の何れか1つの導電領域はP型の導電性を有し且つ接地電位を与えられ、他の2つの導電領域はN型の導電性を有し且つ一方は外部回路と接続され、他方は内部回路と接続されることを特徴とする。
この構成によれば、第1導電領域、第2導電領域、又は第3導電領域の何れか1つの導電領域はP型の導電性を有し、他の2つの領域はN型の導電性を有するためP型の導電性を有する領域をアノードとし、他の2つの領域をカソードとする2つのダイオードが形成される。また、N型の導電性を有する2つの導電領域間にはN型領域を用いた抵抗が形成されることでπ型のESD保護素子が形成される。外部回路からESDが伝達された場合、まず第1のダイオードのブレークダウンによりESDが吸収される。次にESDは2つのN型領域間に形成された抵抗成分によって減衰される。更に第2のダイオードのブレークダウンにより伝達されたESDが吸収されるため、内部回路をESDによる損傷から保護することが可能となる。また、2つのダイオードのアノード端子が共用され、更に2つのダイオードのカソード端子が抵抗領域の端子と共用されるため小さい使用面積で半導体保護素子を構成することができる。
また、上記した課題を解決するために、本発明の半導体保護素子は、前記第1導電領域と前記第2導電領域との間、前記第2導電領域と前記第3導電領域との間、及び前記第3導電領域の周縁部に電気的分離を行うための絶縁領域を有することを特徴とする。
この構成によれば、各導電領域間に絶縁領域が形成されるため、確実に各導電領域間が分離された半導体保護素子を構成することができる。
また、上記した課題を解決するために、本発明の半導体保護素子は、前記第1導電領域の幅、前記第2導電領域の幅、又は前記第3導電領域の幅の少なくとも1つの幅が揃えられていることを特徴とする。
この構成によれば、何れか1つ以上の導電領域の幅が揃えられていることから、ESDが伝達された場合に幅が揃えられた導電領域内部に均一に分散させて処理できるため、局所的な破壊を防止することができ総合破壊耐量に優れた半導体保護素子を構成することができる。
また、上記した課題を解決するために、本発明の半導体保護素子は、前記第1導電領域の外周部と前記第2導電領域の内周部との間に印加される電圧により発生する電界集中を緩和するよう前記第1導電領域の外周部と前記第2導電領域の内周部との間隔が設定され、且つ前記第2導電領域の外周部と前記第3導電領域の内周部間との間に印加される電圧により発生する電界集中を緩和するよう前記第2導電領域の外周部と前記第3導電領域の内周部との間隔が設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、各導電領域を分離する領域に生じる電界が局所的に集中する現象が抑制されるため、局所的な破壊を防止することができ破壊耐量に優れた半導体保護素子を構成することができる。
また、上記した課題を解決するために、本発明の半導体保護素子は、前記第1導電領域は矩形の四隅を落とした形状を有し、前記第2導電領域は内周部の形状及び外周部の形状として矩形の四隅を落とした形状を有し、前記第3導電領域の内周部の形状として矩形の四隅を落とした形状を有することを特徴とする。
この構成によれば、電界集中を抑制するための具体的な構造を提案することができる。矩形のパターンを用いた場合、電界は四隅に集中する。四隅を落とした形状を用いることで電界の集中を緩和することができるため、局所的な破壊が防止される破壊耐量に優れた半導体保護素子を構成することができる。
また、上記した課題を解決するために、本発明の半導体保護素子の製造方法は、(1)半導体基板の能動面側にN型領域を形成する工程と、(2)前記能動面側からの平面視において前記N型領域の内周部に位置する第1導電領域と、前記能動面側からの平面視において前記N型領域の内周部に位置し、前記第1導電領域を囲み且つ前記第1導電領域と電気的に分離するよう配置される第2導電領域と、前記能動面側からの平面視において前記N型領域の内周部に位置し、前記第2導電領域を囲み且つ前記第2導電領域と電気的に分離するよう配置される第3導電領域と、の3つの領域のうち何れか1つの領域にP型の導電性を与えるP型不純物を導入する工程と、(3)他の2つの領域にN型の導電性を与えるN型不純物を導入する工程と、を当該順又は前記(2)の工程と前記(3)の工程とを逆順として含むことを特徴とする。
この製造方法によれば、(2)の工程と(3)の工程は順不同で行われるため半導体保護素子の製造工程に自由度ができる。そのため他の素子の製造プロセスに合わせることを可能とする自由度を持った半導体保護素子を形成する製造方法を提供することができる。
また、上記した課題を解決するために、本発明の半導体保護素子の製造方法は、前記P型不純物及び前記N型不純物の導入にイオン注入法を用い、セルフアラインでイオン注入法を実行するためのマスクとして機能する絶縁領域を前記第1導電領域と前記第2導電領域との間及び前記第2導電領域と前記第3導電領域との間及び前記第3導電領域の外側に形成する工程を前記第1導電領域、前記第2導電領域、及び前記第3導電領域を形成する工程の前に挿入したことを特徴とする。
この製造方法によれば、絶縁領域をマスクとしてセルフアラインで半導体保護素子が形成されるため、イオン注入法を実行するためのマスクの合わせずれが生じても半導体保護素子の構造を歪めることなく製造することができる。従って、マスクの合わせずれに起因する半導体保護素子の対称性の乱れが発生しないため、半導体保護素子の構造の乱れによる破壊耐量を低下させることのない半導体保護素子の製造方法を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1(a)は本実施形態に係る半導体保護素子の模式平面図、図1(b)は図1(a)におけるA−A´線模式断面図である。本実施形態では半導体保護素子10のN型領域11としてNウェルを用いている。図1(b)に示すN型領域11内には図1(a)に示すように矩形の角を落とした八角形形状を有する内部接続部12、PAD接続部13、接地部14がそれぞれ同心状に形成されている。内部接続部12とPAD接続部13との間には第1分離部15、PAD接続部13と接地部14との間には第2分離部16、接地部14の周辺部には第3分離部17を有している。ここではN型領域11としてNウェルを用いることで工程数の増加を防いでいるが、これは必ずしもNウェルで兼用する必要は無く、半導体保護素子10専用のN型領域を形成しても良い。
本実施形態では内部接続部12及びPAD接続部13はN型領域11よりも高濃度のN型、接地部14はP型の導電型を有している。内部接続部12、PAD接続部13、接地部14の幅はそれぞれ5μm程度の幅を有している。第1分離部15の幅は例えば5μm程度、第2分離部16の幅は例えば3μm程度を有している。第3分離部17の寸法については特別な制限はなく、他の回路とのレイアウトを考慮した値を取ることができる。最外周を構成する接地部14の外周の短辺は41μm程度、長辺は300μm程度の長さを有しており、矩形形状の角を落とした八角形をなしている。第1分離部15、第2分離部16、第3分離部17はそれぞれSTI(浅溝素子分離)領域を用いて形成されており、STI領域の厚みは400nm程度の値を有している。ここで素子分離領域はSTI技術に代えてLOCOSやSRL(セミリセスLOCOS)構造を用いても良い。
半導体保護素子10は図1(a)に示すように矩形の角を落とした八角形形状を有しているため、矩形の角に生じる電界集中が緩和される。そのため、ESD(静電気放電)のPAD接続部13への伝達がなされた場合にESD起因のエネルギーを半導体保護素子10内部で均一性高く処理することができ、ESDによる半導体保護素子10の局所的な破壊現象を防止することができる。また、半導体保護素子10の寸法として、角を落とした領域や、電界が集中し易い短辺方向の領域にある第1分離部15、第2分離部16を長辺側の直線部の寸法と変えて広く取っても良く、この場合には角を落とした部分や短辺側で処理されるESD起因のエネルギーを低下させることで半導体保護素子10の角を落とした部分や短辺側での局所的な破壊を抑制することができる。
内部接続部12、PAD接続部13、接地部14は各々均一な幅となるよう構成されており、半導体保護素子10は局所的なESD起因のエネルギー集中が避けられる構造を有している。同様に第1分離部15、第2分離部16も各々均一な幅となるよう構成されており、対称性が高い構造を用いることでESD起因のエネルギーが集中して半導体保護素子10が局所的に破壊される現象を防止することができる。なお、半導体保護素子10は内部回路の入力部となるトランジスタのゲート部分の他に、トランジスタの出力部等の部分のPAD端子や電源端子等、内部回路から引き出される全てのPADに接続することがESDの伝達による内部回路の破壊を免れるためには好ましい。
半導体保護素子10の構造としては、半導体保護素子10の面積を一定とした場合、より放電路を広く取れるアスペクト比が高い長方形状の形状を用いることが好ましい。放電路を広く取ることでESD起因のエネルギーをより広い領域に分散させて処理できるため同じESD起因のエネルギーを処理する場合、より小さな面積で半導体保護素子10を構成することができる。
図2に、本実施形態で用いている半導体保護素子10の等価回路を示す。PAD接続部13と接地部14との間には逆バイアスが掛かるようダイオード21が形成されている。ダイオード21のカソード側には、N型領域11を用いて形成された抵抗22が接続されている。抵抗22の他端にはダイオード23のカソードが接続され、ダイオード23のアノードは接地部14に接続されている。そしてダイオード23のカソード側には内部接続部12が接続されている。ダイオード21、及びダイオード23は通常の動作では逆バイアスで動作するため電気的特性には殆ど関与しない。また、抵抗22は通常動作では無視し得る程度の抵抗値、例えば50Ω程度の抵抗値となるよう構成されている。
ESDが伝達された場合にはダイオード21はブレークダウンし、ESDをPAD接続部13から接地部14に逃がすよう機能する。そして、PAD接続部13と内部接続部12の間に位置する抵抗22により内部接続部12に伝達される電流は制限される。内部接続部12に伝達された電流は、更にダイオード23のブレークダウンにより接地部14にバイパスされるため、PAD接続部13から伝達されたESDの内部接続部12への侵入を効果的に抑制することが可能である。
また、本実施形態のレイアウトを用いると、半導体保護素子10の最外周は接地部14が配置されるため、ガードリングとしても機能し、PAD接続部13に印加された電圧に起因する他の回路への影響や、他の回路からの内部接続部12への雑音の飛び込みを効果的に抑制することができる。
ここで、半導体保護素子10は、図2に示す等価回路が対称性を持っていることから予見されるようにPAD接続部13と内部接続部12を入れ替えても半導体保護素子として動作させることが可能である。この場合にはESDは、まずダイオード23に伝達されることでダイオード23はブレークダウンし、ESDは接地部14に逃がされる。そして、抵抗22により電流は制限される。更にダイオード21のブレークダウンによりESDは接地部14にバイパスされるため、PAD接続部13と内部接続部12を入れ替えた場合でもESDの伝達による内部素子の破壊を効果的に抑制することが可能である。
(第1の変形例)
以下、第1の変形例について説明する。図3(a)は、本実施形態に係る半導体保護素子の模式平面図、図3(b)は図3(a)におけるA−A´線模式断面図である。第1の実施形態との差異は、ESDの伝達によりブレークダウンするダイオードのアノードの配置が異なることである。
図3(b)に示すようにNウェルを用いた半導体保護素子30のN型領域31中には図3(a)に示すように矩形の角を落とした八角形形状を有する内部接続部32、接地部33、PAD接続部34がそれぞれ同心状に形成されている。そして、内部接続部32と接地部33との間には第1分離部35、接地部33とPAD接続部34との間には第2分離部36、PAD接続部34の周辺部には第3分離部37を有している。
本変形例では内部接続部32及びPAD接続部34はN型、接地部33はP型の導電型を有している。内部接続部32、PAD接続部34、接地部33の幅はそれぞれ5μm程度に形成されている。第1分離部35、第2分離部36は例えば共に5μm程度の幅を有している。第3分離部37の寸法については特別な制限はなく、他の回路とのレイアウトを考慮した値が取られる。最外周を構成する接地部33の短辺は45μm、長辺は300μm程度の長さを有しており、矩形形状の角を落とした八角形をなしている。第1分離部35、第2分離部36、第3分離部37は第1の実施形態と同様400nm程度の厚みを有するSTI領域を用いて形成されている。そして等価回路は図2と同様の構成を有しており、本変形例においても内部接続部32及びPAD接続部34を入れ替えても半導体保護素子として動作させることが可能である。
(第2の変形例)
以下、第2の変形例について説明する。図4(a)は、本実施形態に係る半導体保護素子の模式平面図、図4(b)は図4(a)におけるA−A´線模式断面図である。第1の実施形態及び第1の変形例との差異は、ESDの伝達によりブレークダウンするダイオードのアノードの配置が異なることである。
図4(b)に示すようにNウェルを用いた半導体保護素子40のN型領域41中には図4(a)に示すように矩形の角を落とした八角形形状を有する接地部42、PAD接続部43、内部接続部44がそれぞれ同心状に形成されている。そして、接地部42とPAD接続部43との間には第1分離部45、PAD接続部43と内部接続部44との間には第2分離部46、内部接続部44の周辺部には第3分離部47を有している。
本変形例では内部接続部44及びPAD接続部43はN型、接地部42はP型の導電型を有している。内部接続部44、PAD接続部43、接地部42の幅はそれぞれ5μm程度に形成されている。第1分離部45、第2分離部46は例えば共に5μm程度の幅を有している。第3分離部47の寸法については特別な制限はなく、他の回路とのレイアウトを考慮した値が取られる。最外周を構成する内部接続部44の短辺は45μm、長辺は300μm程度の長さを有しており、矩形形状の角を落とした八角形をなしている。第1分離部45、第2分離部46、第3分離部47は第1の実施形態と同様400nm程度の厚みを有するSTI領域を用いて形成されている。等価回路は図2と同様の構成を有しており、本変形例においても内部接続部44及びPAD接続部43を入れ替えても半導体保護素子として動作させることが可能である。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図5(a)、図5(b)〜図8(a)、図8(b)は、図1(a)、図1(b)に示す構造を形成するための半導体保護素子の製造工程を示しており、(a)は模式平面図、(b)はA−A´線模式断面図である。本製造工程は第1の実施形態に示す構造を形成する工程を示しているが、第1の変形例及び第2の変形例に示した構造についても同様な工程を用いて製造することが可能である。
まず、工程1として図5に示すようにSTI(シャロートレンチアイソレーション:浅溝素子分離)製造工程を用いて第1分離部15、第2分離部16、第3分離部17を形成する。溝の深さは例えば0.4μm程度を用いることができる。ここではSTIを用いているが、これはLOCOSやSRL(セミリセスLOCOS)構造等、素子分離領域を形成する工程に合わせて形成して良い。また、素子分離領域を形成する工程と独立した工程により形成しても良い。
次に、工程2として図6に示すように、N型領域11を形成する。N型領域11はNウェル形成工程を用いて形成され、例えば燐を1.2MeV、1×1013(cm-2)程度の条件でイオン注入することで形成される。ここではNウェルの製造工程を用いてN型領域11を形成しているが、これはNウェルの製造工程と独立した工程を用いても良く、この場合にはN型領域の製造条件の自由度を向上させることができる。
次に、工程3として図7に示されるように第2分離部16の内側及び第3分離部17の外側を覆うようにフォトレジスト71によるパターンを形成し、硼素のイオン注入によりP型を有する接地部14を形成する。硼素のイオン注入条件は例えば8keV、2×1015(cm-2)程度の条件を用いることができる。このイオン注入工程では、STI製造工程で形成された第2分離部16と第3分離部17をセルフアラインのマスクとして用いるため、接地部14は露光工程での合わせずれ等の影響を受けることなく高い精度を持って形成することができる。
次に、工程4としてフォトレジスト71を剥離した後、図8に示すように第2分離部16の外側を覆うようにフォトレジスト81によるパターンを形成し、燐及び砒素のイオン注入によりN型領域よりも高濃度のN型を有する内部接続部12及びPAD接続部13を形成する。燐のイオン注入条件は例えば70keV、3×1013(cm-2)、砒素のイオン注入条件は例えば40keV、1×1015(cm-2)程度の条件を用いることができる。このイオン注入工程では、STI製造工程で形成された第1分離部15と第2分離部16をセルフアラインのマスクとして用いるため、内部接続部12及びPAD接続部13は露光工程での合わせずれ等の影響を受けることなく高い精度を持って形成することができる。
次に、工程5としてフォトレジスト81を剥離した後窒素雰囲気で1000℃10秒程度のランプアニールを行い、図1(a)、図1(b)に示す構造を有する半導体保護素子10が形成される。この製造方法を用いることで工程数を増やすことなく半導体保護素子10を形成することができるため、TATに優れた製造工程を提供することができる。また、ここで工程3と工程4の順序は順不同で実施することが可能であり、柔軟性を持った製造工程を実現することができる。
(a)は第1の実施形態を説明するための半導体保護素子の模式平面図、(b)は模式断面図。 第1の実施形態を説明するための半導体保護素子の等価回路。 (a)は第1の変形例を説明するための半導体保護素子の模式平面図、(b)は模式断面図。 (a)は第2の変形例を説明するための半導体保護素子の模式平面図、(b)は模式断面図。 (a)は第2の実施形態を説明するための半導体保護素子の模式平面図、(b)は模式断面図。 (a)は第2の実施形態を説明するための半導体保護素子の模式平面図、(b)は模式断面図。 (a)は第2の実施形態を説明するための半導体保護素子の模式平面図、(b)は模式断面図。 (a)は第2の実施形態を説明するための半導体保護素子の模式平面図、(b)は模式断面図。
符号の説明
10…半導体保護素子、11…N型領域、12…内部接続部、13…PAD接続部、14…接地部、15…第1分離部、16…第2分離部、17…第3分離部、21…ダイオード、22…抵抗、23…ダイオード、31…N型領域、32…内部接続部、33…接地部、34…PAD接続部、35…第1分離部、36…第2分離部、37…第3分離部、41…N型領域、42…接地部、43…PAD接続部、44…内部接続部、45…第1分離部、46…第2分離部、47…第3分離部、71…フォトレジスト、81…フォトレジスト。

Claims (7)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の能動面側に設けられたN型領域と、
    前記能動面側からの平面視において前記N型領域の内周部に位置する第1導電領域と、
    前記能動面側からの平面視において前記N型領域の内周部に位置し、前記第1導電領域を囲み且つ前記第1導電領域と電気的に分離するよう配置される第2導電領域と、
    前記能動面側からの平面視において前記N型領域の内周部に位置し、前記第2導電領域を囲み且つ前記第2導電領域と電気的に分離するよう配置される第3導電領域とを含み、
    前記第1導電領域、前記第2導電領域、又は前記第3導電領域の何れか1つの導電領域はP型の導電性を有し且つ接地電位を与えられ、他の2つの導電領域はN型の導電性を有し且つ一方は外部回路と接続され、他方は内部回路と接続されることを特徴とする半導体保護素子。
  2. 前記第1導電領域と前記第2導電領域との間、前記第2導電領域と前記第3導電領域との間、及び前記第3導電領域の周縁部に電気的分離を行うための絶縁領域を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体保護素子。
  3. 前記第1導電領域の幅、前記第2導電領域の幅、又は前記第3導電領域の幅の少なくとも1つの幅が揃えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体保護素子。
  4. 前記第1導電領域の外周部と前記第2導電領域の内周部との間に印加される電圧により発生する電界集中を緩和するよう前記第1導電領域の外周部と前記第2導電領域の内周部との間隔が設定され、且つ前記第2導電領域の外周部と前記第3導電領域の内周部間との間に印加される電圧により発生する電界集中を緩和するよう前記第2導電領域の外周部と前記第3導電領域の内周部との間隔が設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体保護素子。
  5. 前記第1導電領域は矩形の四隅を落とした形状を有し、前記第2導電領域は内周部の形状及び外周部の形状として矩形の四隅を落とした形状を有し、前記第3導電領域の内周部の形状として矩形の四隅を落とした形状を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の半導体保護素子。
  6. (1)半導体基板の能動面側にN型領域を形成する工程と、
    (2)前記能動面側からの平面視において前記N型領域の内周部に位置する第1導電領域と、
    前記能動面側からの平面視において前記N型領域の内周部に位置し、前記第1導電領域を囲み且つ前記第1導電領域と電気的に分離するよう配置される第2導電領域と、
    前記能動面側からの平面視において前記N型領域の内周部に位置し、前記第2導電領域を囲み且つ前記第2導電領域と電気的に分離するよう配置される第3導電領域と、
    の3つの領域のうち何れか1つの領域にP型の導電性を与えるP型不純物を導入する工程と、
    (3)他の2つの領域にN型の導電性を与えるN型不純物を導入する工程と、
    を当該順又は前記(2)の工程と前記(3)の工程とを逆順として含むことを特徴とする半導体保護素子の製造方法。
  7. 前記P型不純物及び前記N型不純物の導入にイオン注入法を用い、セルフアラインでイオン注入法を実行するためのマスクとして機能する絶縁領域を前記第1導電領域と前記第2導電領域との間及び前記第2導電領域と前記第3導電領域との間及び前記第3導電領域の外側に形成する工程を前記第1導電領域、前記第2導電領域、及び前記第3導電領域を形成する工程の前に挿入したことを特徴とする請求項6に記載の半導体保護素子の製造方法。
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